JP2003022551A - 光学ヘッドと光装置 - Google Patents

光学ヘッドと光装置

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JP2003022551A
JP2003022551A JP2001204323A JP2001204323A JP2003022551A JP 2003022551 A JP2003022551 A JP 2003022551A JP 2001204323 A JP2001204323 A JP 2001204323A JP 2001204323 A JP2001204323 A JP 2001204323A JP 2003022551 A JP2003022551 A JP 2003022551A
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optical
tilt
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Hideki Aiko
秀樹 愛甲
Katsumi Goto
克巳 後藤
Toru Nakamura
徹 中村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光ディスク傾き検出手段において、別光源を
用いないが、不要光を集光レンズに入射させてチルト信
号を得るため、光学ヘッドに不要な体積が必要となり小
型化に適さない。 【解決手段】 光源21の不要光束の進行方向を変え
て、集光レンズ5に入射させず光ディスク6に入射させ
る光路変更手段23と、その反射光を受光する傾き検出
手段14とを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体であ
る光ディスクに光学的に情報を記録再生する光学ヘッド
とその記録再生を行う光装置において、光ディスクの傾
きを検出する機能の簡素化に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化時代の現在、高密度大容量メモリ
ーの技術開発が盛んに行われている。メモリーに要求さ
れる能力としては、高密度、大容量、高信頼性に加え、
書換え機能等が挙げられ、それらを満足するものとして
光ディスクがあり、本発明はその光ディスクに光学的に
情報を記録再生する光学ヘッドとその記録再生を行う光
装置において、光ディスクの傾きを検出する機能の簡素
化に関するものである。従来、それに関する技術として
も数多くの報告がなされている。例えば特公平7−82
657号公報に記載のものは、それ以前の光ディスクの
傾き検出の有する、LEDと一対の光検出器を配するた
めにコストアップを引き起こし、かつ小型化を困難とす
るという課題を解決するためのものである。
【0003】図6は、特公平7−82657号公報に記
載の光学式ヘッド装置(本発明では光学ヘッドと記載す
る)の構成を説明する図であり、以下に構成と動作につ
いての説明を行う。図6において、1は光源である半導
体レーザ(以下LDと称する)、2はLD1を出射した
光束、4は光ディスク6からの反射光束を出射光束と分
離する分離手段としてのビームスプリッタ、7は集光手
段としての集光レンズ5への入射光束の開口を制限する
開口制限手段、9はLD1から出射した光束2により光
ディスク6の情報記録面上に集光された光スポット、1
0は光ディスク6によって反射され、集光レンズ5およ
びビームスプリッタ4を透過した光束を受光し光電変換
する光検知器、40は集光レンズ5のレンズ光軸、8は
光源であるLD1から出射光束のうち開口制限手段7を
通過して集光レンズ5に入射する有効光束2以外の不要
光束(チルト検知用光束すなわち光ディスク6の傾き検
知用光束)、17は不要光束8により光ディスク6の情
報記録面上に集光された光スポット、14は不要光束8
の光ディスク6からの反射光束を受光する第2の光検知
手段としてのチルト検知用光検知器、90は不要光束8
の一部の光束の進行方向を変え開口制限手段7を介して
集光レンズ5に入射させる進行方向変更手段としての反
射ミラーである。上記チルト検知用光検知器14は検知
領域14a、14bを有し、それらの出力は減算器15
に与えられ、集光レンズ5の光軸と光ディスク6の情報
記憶面とのなす相対角度、すなわち光ディスク6の傾き
を検知するために用いられる。
【0004】図6において光ディスク6の傾きを検出す
る動作について説明する。LD1からの発散光束のう
ち、光ディスク6の記録・再生に用いられるのは開口制
限手段7によって決まる有効光束2である。その他の不
要光束8の一部の進行方向を反射ミラー90によって変
え、開口制限手段7を通り、集光レンズ5により光ディ
スク6上に集光スポット17を照射する。集光スポット
17は再生/記録用の集光スポット9とは異なる位置に
照射される。集光スポット9,17の光ディスク6から
の反射光束は、各々異なる位置に結像され、光検知器1
0および光検知器14でそれぞれ受光される。光検知器
14はチルト(光ディスク傾き)検出用であり、検知領
域14a、14bからなる2分割光検知器である。光デ
ィスク6が集光レンズ5の光軸と垂直であるとき、チル
ト検知用光束8による集光スポット17の受光量が検知
領域14aと検知領域14bとで等しくなるように、光
検知器14を配しておく。図6において、光ディスク6
の半径方向はX軸に沿っている。光ディスク6の回転軸
がY軸に対して(Y軸回りに)傾くと、チルト検知用光
束8は光検知器14上で±X軸方向に動く。したがって
検知領域14aの受光量と検知領域14bの受光量との
差を求める演算処理{(検知領域14aの受光量)−
(検知領域14bの受光量)}を施すことによって、光
ディスク6の傾きを検知することができる。この傾き情
報は減算器15からチルト信号VTILTとして出力され
る。このように本来使用されていなかったLD1の不要
光束中に反射ミラー90を配するだけで、LED等の別
光源を用いずともチルト検知用光束を得ることができ
る。
【0005】なおここでは光学ヘッドと光装置を構成す
る他の構成要素であるアクチュエータ、モータ、回路、
メカニズムなどの本発明の主旨に基づかない要素につい
ては図示もせず説明も省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の特公平7−82657号公報に構成のものは、以下の
ような課題を有している。図6のような構成では、チル
ト検知用光束を得るためにLED等の別光源を用いない
ため、その体積分は光学ヘッドの小型化をはかれるもの
の、光検知器14は、チルト検知用光束8による集光ス
ポット17を結像させて受光するため、光検知器10の
近傍に配置せざるを得ず、光学ヘッド構成面からは不要
な体積が必要となって、十分な小型化が困難である。ま
た光検知器14から得たチルト信号VTILTを光学ヘッド
の外部に至らしめるための配線処理(具体的にはフレキ
シブルP板)の形状や光学ヘッドへの固定方法も複雑に
なる。さらに光検知器14の位置決め調整においては、
集光スポット17を結像させて受光するため、検知領域
14aと検知領域14bとで受光量が等しくなる調整は
高精度が要求される。すなわち、LED等の別光源を必
要としないことによる小型化と低コスト化は効果として
発揮できるものの、十分な小型化や十分な低コスト化効
果は得られないという問題点を有していた。
【0007】本発明は、LED等の別光源を用いず、か
つ光学ヘッドの本来の形状に影響を与えない位置に光デ
ィスクの傾きを検出するチルト検知用光検知器を配置す
ることことができ、その配線処理も容易になる。さら
に、チルト検知用光検知器の位置決め調整に高精度を要
求しないので、総合して小型化と低コスト化を実現でき
る光学ヘッドと光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の光学ヘッドと光装置は、発散光を出射する光
源と、光源からの発散光を情報記録媒体上に集光する集
光手段と、情報記録媒体からの反射光を受光する検出手
段と、光源と集光手段との間に配置され、光源からの発
散光のうち集光手段に入射する光束を遮ることなく光源
から発散光のうち集光手段に入射しない不要光束の進行
方向を変え、かつ進行方向を変えた不要光束を集光手段
に入射させることなく、情報記録媒体に入射させる光路
変更手段と、光路変更手段を経て情報記録媒体に入射し
た不要光束の反射光を受光する傾き検出手段とを備えた
光学ヘッドである。
【0009】また、光源と検出手段とが一体化された受
発光素子であっても良い。
【0010】また、光路変更手段と傾き検出手段とを一
体的に構成しても良い。
【0011】また、傾き検出手段が電気的に接続され
て、かつ互いに絶縁された複数の導電性部材を有する保
持部材を備えても良い。
【0012】また、集光手段を情報記録媒体に対して駆
動する駆動手段を有し、保持部材と駆動手段の一部とを
一体的に構成しても良い。
【0013】また、駆動手段は、光源からの発散光を情
報記録媒体上に集光するための集光手段を搭載固定した
可動部と、固定部と、一端が可動部で他端が固定部に固
定された複数の梁状支持部材と、可動部を情報記録媒体
に対して駆動する駆動部とで構成され、複数の導電性部
材の一端が保持部材で他端が固定部に固定されるように
しても良い。
【0014】また、光装置は以上のような光学ヘッド
と、傾き検出手段の検出信号に基づいて情報記録媒体の
傾きを補償する傾き補償手段とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下本発明の実
施の形態1の構成と動作について、図1を参照しながら
説明する。
【0016】図1は、実施の形態1の光学ヘッドと光装
置の概略的な構成を説明する図であり、図に示すように
紙面上方向をX軸正の方向、紙面右方向をY軸正の方
向、紙面裏から表へ向かう方向をZ軸正の方向とし、X
YZ軸を定めたときのYZ面図(つまりX軸負の方向よ
り装置を見たときの図)である。図2は図1の主要構成
部(ここでは光路変更手段、傾き検出手段)を詳細に説
明するための図であり、主要構成部のXY面図(つまり
Z軸負の方向より装置を見たときの図)である。以下に
実施の形態1の光ヘッド、光装置の構成と動作について
の説明を行う。
【0017】図1において、6は情報記録媒体である光
ディスク、21は発散光を出射する光源と光ディスク6
からの反射光を受光して情報信号を検出する検出手段と
が一体化された受発光素子、5は光ディスク6に光源か
ら出射光束が入射して集光する集光手段である集光レン
ズ、2は受発光素子21の光源から出射する発散光のう
ち集光レンズ5に入射する有効光束、22は有効光束2
を反射する反射ミラー、9は集光レンズ5により集光さ
れた光スポット、40は集光レンズ5のレンズ光軸、8
は受発光素子21内部の光源から出射する発散光のうち
集光レンズ5に入射しない、つまり有効光束2以外の不
要光束(チルト検知用光束すなわち光ディスク6の傾き
検知用光束)、23は受発光素子21と集光レンズ5と
の間に配置され、有効光束2を遮ることなく、不要光束
8の一部の進行方向を変えて、かつ進行方向を変えた不
要光束8を集光レンズ5に入射させることなく、光ディ
スク6に入射させる光路変更手段である検出ミラー、1
4は不要光束8の光ディスク6からの反射光束を受光す
る傾き検出手段であるチルト検知用光検知器、14a、
14bはチルト検知用光検知器14に設けられた検知領
域、24は検出ミラー23とチルト検知用光検知器14
とを一体的に保持する保持部材、25は保持部材24に
設けられチルト検知用光検知器14からの信号を伝送す
るための配線を有するフレキシブルP板である。
【0018】図1、図2において光ディスク6の傾きを
検出する動作について説明する。受発光素子21からの
発散出射光束のうち、光ディスク6の記録・再生に用い
られるのは有効光束2であり、反射ミラー22を経て集
光レンズ5によって光ディスク6上に再生/記録用の集
光スポット9を形成する。光ディスク6からの反射光
は、逆に集光レンズ5、反射ミラー22を経て、受発光
素子21に入射して光ディスク6の情報信号を検出す
る。受発光素子21の光源から出射された発散光のう
ち、有効光束2以外の不要光束8の一部は、受発光素子
21と集光レンズ5との間に配置された検出ミラー23
によって、その進行方向を変えて、集光レンズ5に入射
することなく、反射不要光束81(チルト検知用光束)
となって、光ディスク6に発散光の状態で入射する。光
ディスク6に入射した反射不要光束81は、光ディスク
6で反射して、チルト検知用光検知器14にやはり発散
光状態で検出光束82となって入射するチルト検知用光
検知器14は光ディスク傾き検出用であり、検知領域1
4a、14bからなる2分割光検知器である。
【0019】ここで、光ディスク6が集光レンズ5のレ
ンズ光軸40と垂直であるとき、反射不要光束(チルト
検知用光束)81の入射光による検出光束82おいて、
検知領域14aと検知領域14bとで受光量が概略等し
くなるように、チルト検知用光検知器14を配してお
く。ここで、チルト検知用光検知器14には発散光状態
の検出光束82が入射するため、チルト検知用光検知器
14の位置決め調整には高精度を要求しない。図1にお
いて、光ディスク6の半径方向はX軸に沿っている。し
たがって図1(a)において光ディスク6の回転軸がY
軸に対して(Y軸回りに)傾くと、反射不要光束81
(チルト検知用光束)による検出光束82は光検知器1
4上で±X軸方向に動く。したがって検知領域14aの
受光量と検知領域14bの受光量との差を求める演算処
理{(検知領域14aでの受光量)−(検知領域14b
での受光量)}を例えば減算器(図示せず)などを用い
て実行することによって、光ディスク6の傾きを検知す
ることができる。
【0020】検出ミラー23とチルト検知用光検知器1
4とは保持部材24で一体的に保持されており、相互の
位置関係を固定しつつ光学ヘッド内部に配置することが
できる。また保持部材24にはフレキシブルP板25が
設けられているため、チルト検知用光検知器14からの
信号を光学ヘッド外に至らしめ、この信号を用いて所定
の信号処理を行なうもの(例えば減算器など)へ転送す
ることができる。さらに図示はしていないが、本実施の
形態の光学ヘッドを搭載した光装置において、チルト検
知用光検知器14の検出信号に基づいて光ディスク6の
傾きを補償する傾き補償手段を備えると、光ディスクの
傾きに応じて安定した記録・再生を実現できる。
【0021】この傾き補償手段にはいくつかの手段が考
えられる。ここで、光ディスク6に傾きが発生すると、
集光レンズ5のレンズ光軸40と垂直でなくなり、コマ
収差が発生して光スポット9は安定した形状にならな
い。すなわち、チルト検知用光検知器14から演算され
た検出信号によって光ディスク6の傾きを検知した場合
に、この検出信号に対して、集光レンズ5のレンズ光軸
40が光ディスク6と垂直となるように、補償手段を機
能させるものである。
【0022】1つは、チルト検知用光検知器14から演
算された検出信号に応じて、集光レンズ5をY軸回りに
回動させる手段である。これは、例えば集光レンズ5を
搭載固定して駆動する集光レンズ駆動装置(図示せず)
のフォーカス駆動系を2系統にすることによって実現で
きる。これにより、光ディスク6と集光レンズ5のレン
ズ光軸40とが垂直になり、コマ収差が解消して光スポ
ット9は安定した形状となる。
【0023】1つは、チルト検知用光検知器14から演
算された検出信号に応じて、集光レンズ5に入射する有
効光束2の面内強度分布を変化させる手段である。
【0024】これは、例えば液晶素子(図示せず)を電
気的に駆動して実現できる。これにより、光ディスク6
と集光レンズ5のレンズ光軸40とは垂直ではないが、
集光レンズ5に入射する光束の強度分布を変化させて、
コマ収差を解消した安定した形状の光スポット9を得る
ことができる。
【0025】1つは、チルト検知用光検知器14から演
算された検出信号に応じて、集光レンズ5や集光レンズ
駆動装置(図示せず)、チルト検知用光検知器14や受
発光素子21などが搭載された光学ヘッド(図示せず)
全体をY軸回りに回動させる手段である。これは、光学
ヘッドを保持して光ディスク6の半径方向であるX軸方
向に移動させる送り機構系(図示しないが、一般的には
丸棒シャフト)の角度を変化させることによって実現で
きる。これにより、光ディスク6と集光レンズ5のレン
ズ光軸40とが垂直になり、コマ収差が解消して光スポ
ット9は安定した形状となる。なお、この場合は、検知
領域14aと検知領域14bとで受光量が概略等しくな
るように光学ヘッドの回動動作を制御することが可能と
なる。
【0026】なお本実施の形態では、検出ミラー23と
保持部材24とは別体の構成部品としたが、両者が一体
的に構成されても良い。例えば、保持部材24は樹脂部
品であり、検出ミラー23は保持部材24の樹脂の一部
が鏡面的に形成されて光束を反射する機能を有しておれ
ば良い。このような構成の組み合わせでも、本発明の主
旨を損なうことなく本発明が意図する効果を得ることが
できる。
【0027】このように本発明の実施の形態1では、不
要光束8のうち検出ミラー23によって、その一部の進
行方向を変えて、集光レンズ5に入射することなく、反
射不要光束81(チルト検知用光束)を形成して光ディ
スク6に発散光の状態で入射するので、LED等の別光
源を用いることなく光ディスク6の傾きを検出でき、傾
き検出手段であるチルト検知用光検知器14の位置決め
調整に高精度を要求しない。またフレキシブルP板25
が設けられた保持部材24を構成することにより、光学
ヘッド本来の形状に影響を与えない位置にチルト検知用
光検知器14を配置することができて光学ヘッドを小型
に構成できるうえに、チルト検知用光検知器14の配線
処理も比較的容易になるという優れた効果を発揮する。
【0028】なおここでは光学ヘッドと光装置を構成す
る他の構成要素であるアクチュエータ、モータ、回路、
メカニズムなどの本発明の有する効果に直接関連しない
要素については図示もせず説明も省略する。
【0029】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2の構成と動作について、図3〜図5を参照しながら説
明する。図3〜図5は、実施の形態2の光学ヘッドと光
装置の概略的な構成を説明する図であり、図3はYZ面
図(X軸負の方向から見たときの図)、図4はXY面図
(Z軸負の方向から見たときの図)、図5はXZ面図
(Y軸負の方向から見たときの図)を示す図であり、以
下に構成と動作についての説明を行う。
【0030】図3〜図5において、図1、図2に示した
ものと同一のものは同一の符号を付している。つまり、
光ディスク6、受発光素子21、集光レンズ5、有効光
束2、反射ミラー22、集光スポット9、レンズ光軸4
0、不要光束8(チルト検知用光束すなわち光ディスク
6の傾き検知用光束)、検出ミラー23、チルト検知用
光検知器14、検知領域14a、14b、保持部材2
4、フレキシブルP板25、反射不要光束81(チルト
検知用光束)、検出光束82の構成要素である。図3〜
図5に示したものは、集光レンズ5を光ディスク6に対
して駆動する駆動手段である集光レンズ駆動装置(図示
せず)を具備している。集光レンズ駆動装置の構成要素
としては、26は集光レンズ5を搭載固定した可動部、
27は固定部、28は一端が可動部26で他端が固定部
27に一体成形により固定された4本の梁状支持部材で
あるサスペンションである。これにより固定部27を基
準にして、4本のサスペンションによって支持された可
動部26(集光レンズ5)を磁気回路などで構成される
駆動部(図示せず)によって光ディスク6の面ぶれ・偏
芯を追従させることができる。本実施の形態では例え
ば、可動部26に駆動コイルが設けられた、いわゆるM
C型の集光レンズ駆動装置を例に説明する。29は一端
が保持部材24で他端が固定部27に一体成形により固
定された4本の金属リードである。
【0031】図3〜図5において光ディスク6の傾きを
検出する動作について説明する。検出動作は図1の実施
の形態1と同様に行うことができる。つまり、受発光素
子21からの発散出射光束のうち、光ディスク6の記録
・再生に用いられるのは有効光束2であり、反射ミラー
22を経て集光レンズ5によって光ディスク6上に再生
/記録用の集光スポット9を形成する。光ディスク6か
らの反射光は、逆に集光レンズ5、反射ミラー22を経
て、受発光素子21に入射して光ディスク6の情報信号
を検出する。受発光素子21からの発散出射光束のう
ち、有効光束2以外の不要光束8は、受発光素子21か
ら集光レンズ5に至る経路に配置された検出ミラー23
によって、その一部の進行方向を変えて、集光レンズ5
に入射することなく、反射不要光束81(チルト検知用
光束)となって、光ディスク6に発散光の状態で入射す
る。光ディスク6に入射した反射不要光束81は、光デ
ィスク6で反射して、チルト検知用光検知器14にやは
り発散光状態で検出光束82となって入射する。チルト
検知用光検知器14は光ディスク傾き検出用であり、検
知領域14a、14bからなる2分割光検知器である。
ここで、光ディスク6が集光レンズ5のレンズ光軸40
と垂直であるとき、反射不要光束(チルト検知用光束)
81の入射光による検出光束82おいて、検知領域14
aと検知領域14bとで受光量が概略等しくなるよう
に、チルト検知用光検知器14を配しておく。ここで、
チルト検知用光検知器14には発散光状態の検出光束8
2が入射するため、チルト検知用光検知器14の位置決
め調整には高精度を要求しない。図2において、光ディ
スク6の半径方向はX軸に沿っている。したがって図2
(a)において光ディスク6の回転軸がY軸に対して
(Y軸回りに)傾くと、反射不要光束81(チルト検知
用光束)による検出光束82は光検知器14上で±X軸
方向に動く。したがって検知領域14aの受光量と検知
領域14bの受光量との差を求める演算処理{(検知領
域14aでの受光量)−(検知領域14bでの受光
量)}を例えば減算器(図示せず)などを用いて実行す
ることによって、光ディスク6の傾きを検知することが
できる。
【0032】ここで、検出ミラー23とチルト検知用光
検知器14とは保持部材24で一体的に保持されてお
り、光学ヘッド内部(集光レンズ駆動装置内部)に位置
することができ、光学ヘッド本来の形状に全く影響を与
えない。しかも保持部材24は一体成形により固定され
た4本の金属リード29を有しているので、チルト検知
用光検知器14と金属リード29とを電気的に結線する
ことで、金属リード29を介してチルト検知用光検知器
14からの信号を固定部27の端面まで至らしめること
ができる。したがって、非常に端柔な構成のフレキシブ
ルP板(またはFPC)25を固定部27の端面で、金
属リード29およびサスペンション28と結線すること
により、チルト検知用光検知器14からのチルト検知信
号の出力およびMC型の集光レンズ駆動装置の駆動コイ
ルへの電流供給とを行うことができ、チルト検知用光検
知器14からの信号を光学ヘッド外に至らしめる配線処
理も圧倒的に容易になる。
【0033】なお、本実施の形態では、金属リード29
とサスペンション28の材質については言及しないが、
例えば両者を同一の材料として、可動部26、固定部2
7、保持部材24と一体成形をおこなえば低コスト化に
向けても十分な効果を発揮する。
【0034】さらに図示はしていないが、本実施の形態
の光学ヘッドを搭載した光装置において、チルト検知用
光検知器14の検出信号に基づいて光ディスク6の傾き
を補償する傾き補償手段を備えると、光ディスクの傾き
に応じて安定した記録・再生を実現できる。なお、傾き
補償手段の具体的構成は実施の形態1に述べたとおりで
ある。
【0035】なお実施の形態1でも述べたが、検出ミラ
ー23と保持部材24とは別体の構成部品としたが、両
者が一体的に構成されても良い。例えば、保持部材24
は樹脂部品であり、検出ミラー23は保持部材24の樹
脂の一部が鏡面的に形成されて光束を反射する機能を有
しておれば良い。このような構成の組み合わせでも、本
発明の主旨を損なうことなく本発明が意図する効果を得
ることができる。
【0036】このように本発明の実施の形態2では、不
要光束8のうち検出ミラー23によって、その一部の進
行方向を変えて、集光レンズ5に入射することなく、反
射不要光束81(チルト検知用光束)を形成して光ディ
スク6に発散光の状態で入射するので、LED等の別光
源を用いず光ディスク6の傾きを検出でき、傾き検出手
段であるチルト検知用光検知器14の位置決め調整に高
精度を要求しない。
【0037】さらに、一端が保持部材24で他端が固定
部27に一体成形により固定された4本の金属リード2
9を設けることにより、光学ヘッド本来の形状に全く影
響を与えない位置にチルト検知用光検知器14を配置す
ることができて光学ヘッドを小型に構成できる。さらに
この金属リード29を介してチルト検知用光検知器14
からのチルト検知信号の出力を固定部27の端面まで至
らしめることができ、チルト検知用光検知器14からの
出力を光学ヘッド外に至らしめるフレキシブルP板25
の配線処理も圧倒的に容易になるいう優れた効果を発揮
する。
【0038】なおここでは光学ヘッドと光装置を構成す
る他の構成要素であるモータ、回路、メカニズムなどの
本発明の有する効果に直接関連しない要素については図
示もせず説明も省略する。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の光学ヘッドと光装
置は、光源と、光源からの発散光を情報記録媒体上に集
光する集光手段と、情報記録媒体からの反射光を受光す
る検出手段と、光源と集光手段との間に配置され、前記
光源からの発散光のうち前記集光手段に入射する光束を
遮ることなく光源からの発散光のうち集光手段に入射し
ない不要光束の進行方向を変え、かつ進行方向を変えた
不要光束を集光手段に入射させることなく情報記録媒体
に入射させる光路変更手段と、光路変更手段を経て情報
記録媒体に入射した不要光束の反射光を受光する傾き検
出手段とを備えたので、傾き検出手段の位置決め調整に
高精度を要求することなく、光学ヘッドの本来の形状に
影響を与えない位置に配置することことができ、その配
線処理も容易になるばかりか、LED等の別光源を用い
ず情報記録媒体の傾きを検出する機能を有しつつ、総合
して小型化と低コスト化を実現できる光学ヘッドを得る
ことができる。
【0040】また、本発明の光学ヘッドは、光源と検出
手段とが一体化された受発光素子であるので、光学ヘッ
ドを小型に構成できる。
【0041】また、本発明の光学ヘッドは、光路変更手
段と傾き検出手段とを一体的に構成したので、光学ヘッ
ド本来の形状に影響を与えない位置に情報記録媒体の傾
きを検出する傾き検出手段を配置することができる。
【0042】また、本発明の光学ヘッドは、傾き検出手
段が電気的に接続されて、かつ互いに絶縁された複数の
導電性部材を有する保持部材を備えたので、光学ヘッド
本来の形状に影響を与えない位置に情報記録媒体の傾き
を検出する傾き検出手段を配置することができるうえ
に、傾き検出手段の配線処理も比較的容易になる。
【0043】また、本発明の光学ヘッドは、集光手段を
情報記録媒体に対して駆動する駆動手段を有し、保持部
材と駆動手段の一部とを一体的に構成したものであるた
め、光学ヘッド本来の形状に全く影響を与えない位置に
情報記録媒体の傾きを検出する傾き検出手段を配置する
ことができるうえに、傾き検出手段の配線処理も圧倒的
に容易になるので、光学ヘッドの製造が容易になる。
【0044】また本発明の光学ヘッドは、この駆動手段
は集光手段を含む可動部と、固定部と、一端が可動部で
他端が固定部に固定された複数の梁状支持部材と、可動
部を情報記録媒体に対して駆動する駆動部とで構成さ
れ、複数の導電性部材の一端が保持部材で他端が固定部
に固定されたことを特徴とすることにより、光学ヘッド
本来の形状に全く影響を与えない位置に情報記録媒体の
傾きを検出する傾き検出手段を配置することができるう
えに、傾き検出手段の配線処理も圧倒的に容易になるの
で、光学ヘッドの製造が容易になる。
【0045】また、本発明の光装置は、上述の光学ヘッ
ドと、傾き検出手段の検出信号に基づいて情報記録媒体
の傾きを補償する傾き補償手段とを備えたので、光装置
として光学ヘッドと情報記録媒体との間の角度誤差を補
正して、安定な記録・再生動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光学ヘッドと光装
置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1による光学ヘッドと光装
置の構成図
【図3】本発明の実施の形態2による光学ヘッドと光装
置の構成図
【図4】本発明の実施の形態2による光学ヘッドと光装
置の構成図
【図5】本発明の実施の形態2による光学ヘッドと光装
置の構成図
【図6】従来の光学式ヘッド装置の構成図
【符号の説明】
1 半導体レーザ(LD) 2 有効光束 4 ビームスプリッタ 5 集光レンズ 6 光ディスク 7 開口制限手段 8 不要光束(チルト検知用光束・光ディスク6の傾き
検知用光束) 9,17 集光スポット 10 光検知器 14 チルト検知用光検知器 14a,14b 検知領域 15 減算器 90,22 反射ミラー 40 レンズ光軸 21 受発光素子 23 検出ミラー 24 保持部材 25 フレキシブルP板 26 可動部 27 固定部 28 サスペンション 29 金属リード 81 反射不要光束 82 検出光束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA01 AA13 CC12 CD04 DB18 5D119 AA03 AA20 BA01 CA09 EC17 FA33 JA34 LB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発散光を出射する光源と、 前記光源からの発散光を情報記録媒体上に集光する集光
    手段と、 前記情報記録媒体からの反射光を受光する検出手段と、 前記光源と前記集光手段との間に配置され、前記光源か
    らの発散光のうち前記集光手段に入射する光束を遮るこ
    となく前記光源からの発散光のうち前記集光手段に入射
    しない不要光束の進行方向を変え、かつ前記進行方向を
    変えた不要光束を前記集光手段に入射させることなく前
    記情報記録媒体に入射させる光路変更手段と、 前記光路変更手段を経て前記情報記録媒体に入射した前
    記不要光束の反射光を受光する傾き検出手段とを備えた
    光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 光源と検出手段とが一体化された受発光
    素子であることを特徴とする請求項1記載の光学ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 光路変更手段と傾き検出手段とを一体的
    に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の光
    学ヘッド。
  4. 【請求項4】 傾き検出手段が電気的に接続されて、か
    つ互いに絶縁された複数の導電性部材を有する保持部材
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 集光手段を情報記録媒体に対して駆動す
    る駆動手段を有し、保持部材と前記駆動手段の一部とを
    一体的に構成したことを特徴とする請求項4記載の光学
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 駆動手段は、集光手段を含む可動部と、
    光源からの発散光を情報記録媒体上に集光するための集
    光手段を搭載固定した可動部と、固定部と、一端が可動
    部で他端が固定部に固定された複数の梁状支持部材と、
    前記可動部を情報記録媒体に対して駆動する駆動部とで
    構成され、複数の導電性部材の一端が保持部材で他端が
    固定部に固定されたことを特徴とする請求項5記載の光
    学ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1から6記載の光学ヘッドと、傾
    き検出手段の検出信号に基づいて前記情報記録媒体の傾
    きを補償する傾き補償手段とを備えたことを特徴とする
    光装置。
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