JP2003021675A - データ統合方法及び装置 - Google Patents

データ統合方法及び装置

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JP2003021675A
JP2003021675A JP2001207401A JP2001207401A JP2003021675A JP 2003021675 A JP2003021675 A JP 2003021675A JP 2001207401 A JP2001207401 A JP 2001207401A JP 2001207401 A JP2001207401 A JP 2001207401A JP 2003021675 A JP2003021675 A JP 2003021675A
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azimuth
line
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distance
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JP2001207401A
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English (en)
Inventor
Susumu Mizota
享 溝田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライン探知手段の位置関係に拘わりなく観測
精度を向上させて信号源を正しく判定する。 【解決手段】 本発明は、ライン群に属する2個のライ
ンを持つ各組合せのうち、一方(他方)のラインの探知
方位とその探知方位誤差量との和から求まる方位の直線
と、他方(一方)のラインの探知方位からその探知方位
誤差量の差で求まる方位の直線との2つの交点を求め、
それら2つの交点を通る直線を各組合せ毎に求め、複数
の組合せが求めた直線のうち、2組の組合せの直線の交
点を統合判定基準位置とし、統合判定基準位置を基準位
置とした2組の組合せが算出した推定2次元位置情報へ
の方位情報及び距離情報に基づき、方位に係る統合判定
距離値及び距離に係る統合判定距離値を算出し、方位に
係る統合判定距離値と距離に係る統合判定距離値との和
が、所定の閾値以下であるときに、それら2つの推定2
次元位置情報が同一の信号源に属すると判定をすること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ統合方法及
び装置に関し、例えばソーナー信号処理などに適用され
て、同一信号源についての情報を統合して整理するデー
タ統合方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、2次元平面上の目標を探知す
る方法は、観測体に装備されている複数のセンサーが、
目標から放射される放射信号(例えば、音響信号、電波
信号など)の方位、周波数空間での信号強度の極大点の
時間的連なり(以下、「ライン」という。)を検出する
ことによっている。
【0003】また、これらの検出により検知結果とし
て、探知方位、周波数値の観測値、それぞれの分散値な
どが得られ、これらに基づいて、その目標と推定される
推定2次元位置(クロスフィックス)の位置座標が算出
される。
【0004】以下、2個の同種センサ1及びセンサ2と
単一の目標21との位置関係をもつ場合の一般的な目標
2次元位置判定方法について説明する。
【0005】(1)図2において、2個のセンサ(1及
び2)は、目標が放射した放射信号を受信することによ
り、目標から発されたと判定されるラインを求め、各セ
ンサ(1及び2)の中心から探知方位方向に向けて延ば
した直線(以下、探知方位線)を設定する。
【0006】設定された2つの探知方位線の交点21を
目標(クロスフィックス)の位置座標として求めること
ができる。
【0007】まず、各センサから目標への探知方位につ
いて、その方位の角度の単位を全てrad(ラジアン)
で示し、センサ1が探知するラインをライン1とし、セ
ンサ2が探知するラインをライン2とする。
【0008】これら2つのラインが同一のものかを判定
するために、ライン1の周波数f1とライン2の周波数f2
とからマハラノビス距離DFを求める。
【0009】このマハラノビス距離DFが所定の閾値以
下のとき、ライン1及びライン2は、同一周波数を有し
ていると判定する。
【0010】マハラノビス距離DFは、ライン1の周波
数分散値をvf1、ライン2の周波数分散値vf2とし
たとき、下記式(1)により求められる。
【0011】 DF=(f1−f2)/(vf1+vf2) …(1) 次に、センサ1(X1,0)及びセンサ2(X2,0)、
ライン1の探知方位をtha1及びライン2の探知方位をt
ha2としたとき、目標の位置座標(xc12,yc12)は、
下記式(2)及び式(3)から求められる。
【0012】 xc12=(t1*X1−t2*X2)/(t1−t2) …(2) yc12=t1*t2*(X1−X2)/(t1−t2) …(3) ここで、t1=tan(tha1) …(3−1) t2=tan(tha2) …(3−2) である。
【0013】また、tha1=π/2のときには下記の式
(4)、(5)で求まる。
【0014】 xc12=X1 …(4) yc12=t2*(X2−X1) …(5) さらに、tha2=π/2のときには下記の式(6)、
(7)で求まる。
【0015】 xc12=X2 …(6) yc12=t1*(X1−X2) …(7) このような一般的な目標2次元判定方法により、目標の
座標位置が算出される。
【0016】(2)また、目標の探知方位に沿って、同
一信号源から異なる2つの周波数f1及び周波数f2とが放
射される場合に、それら2つの周波数が同一目標である
か、異なる目標であるかを判断(データ統合判断)する
ことが必要になる。
【0017】基本的なデータ統合の判定方法は、以下の
ような方法により判断することができる。
【0018】図3において、目標の探知方位に沿って、
同一の信号源から周波数空間上で2つの周波数fa、fb
の放射信号が放射される場合、1組のセンサ対(センサ
1とセンサ2)により、各クロスフィックス間の有意差
の判定について説明する。
【0019】周波数faについては、センサ1により探
知方位tha1及び方位誤差量stha1として、センサ2に
より探知方位tha2及び方位誤差量stha2として検出さ
れる。
【0020】また、周波数fbについては、センサ1に
より探知方位thb1及び方位誤差量sthb1として、セン
サ2により探知方位thb2、方位誤差量sthb2として検
出されるものとする。
【0021】このように複数のライン情報(探知方位、
方位誤差など)がセンサ1及びセンサ2で個別に検出さ
れるために、これらを同一の信号源による1つの統合情
報としてオペレータに提示する必要がある。すなわち以
下のデータ統合判定方法を用いる。
【0022】まず、センサ1及びセンサ2を1組とし
て、このセンサ対について周波数faのライン1、周波
数fbのライン1どうしの統合距離D1ab、D2abは、下
記の式(8)、(9)により求められる。
【0023】 D1ab=(tha1−thb1)/(stha1+sthb1) …(8) D2ab=(tha2−thb2)/(stha2+sthb2) …(9) これらにより統合判定距離Dabが下記の式(10)によ
り得られる。
【0024】 Dab=D1ab+D2ab …(10) そして、統合判定距離Dabが所定の閾値以下のときに、
各ラインによるクロスフィックスの間に統合条件が成立
するとみなして有意差がないと判定している。
【0025】(3)そして、一般的には、このような同
一信号源が放射する2つの周波数fa及び周波数fb
を、センサ1及びセンサ2とは異なる別個のセンサ対を
用いて、統合判定距離を判定することにより、データ統
合を図っている。
【0026】すなわち、周波数faをセンサ1及びセン
サ2で検出し、また同一信号源からの異なる周波数fb
をセンサ3及びセンサ4で検出し、これら2つの周波数
fa、fbの信号を相互に関連づけたラインどうしの統
合判定距離を検定している。
【0027】図3において、センサ3から見た、センサ
1及びセンサ2のクロスフィックスの座標値(xca12,
yca12)について、その方位換算値tha12_3、方位誤差
stha12_3を下記の式(11)〜(13)により求め
る。このときのセンサ1〜4の位置座標を、それぞれ
(X1,0)、(X2,0)、(X3,0)、(X4,0)
とする。
【0028】xca12>X3のときには、 tha12_3=tan−1{yca12/(xca12−X3)} …(11) またxca12<X3のときには、 tha12_3=π−tan−1{yca12/(X3−xca12)} …(12) 従って、方位誤差は stha12_3=ctha1_3*stha1+ctha2_3*stha2 …(13) ここで、 ctha1_3=t2|(X1−X2)(X3−X2)| /{C1*kk12(1+kt12_3)} …(13−1) ctha2_3=t1|(X1−X2)(X3−X1)| /{C2*kk12(1+kt12_3)} …(13−2) である。
【0029】 ただし、kt12_3=yca12/(xca12−X3) …(13−3) kk12=t1*X1−t2*X2−t1*X3+t2*X3…(13−4) c1=cos(tha1) …(13−5) c2=cos(tha2) …(13−6) である。
【0030】また、センサX4から見た、センサ1及び
センサ2のクロスフィックスの座標値(xca12,yca1
2)についても同様に、その方位換算値tha12_4、方位
誤差stha12_4を下記の式(14)から(16)により求
める。
【0031】xca12>X4のときに、 tha12_4=tan−1(yca12/(xca12−X4)) …(14) xca12<X4のときに、 tha12_4=π−tan−1(yca12/(X4−xca12)) …(15) したがって、方位誤差は、 stha12_4=ctha1_4*stha1+ctha2_4*stha2 …(16) ここで、 ctha1_4=t2|(Xl−X2)(X4−X2)| /{C1*kk12(1+kt12_3)}…(16−1) ctha2_4=t1|(X1−X2)(X4−X1)| /{C2*kk12(1+kt12_3)}…(16−2) である。
【0032】 ただし、kt12_3=yca12/(xca12−X3) …(16−3) kk12=t1*X1−t2*X2−t1*X3+t2*X3…(16−4) c1=cos(tha1) …(16−5) c2=cos(tha2) …(16−6) である。
【0033】これにより図3に示すように、センサ1及
びセンサ2についての周波数faのラインと、センサ3
及びセンサ4についての周波数fbのラインとの各統合
距離D3ab、D4abを下記の式(17)、(18)により
求める。ここで、センサ3、4について、その周波数f
bの探知方位、方位誤差量をそれぞれthb3、sthb3、t
hb4、sthb4とする。
【0034】 D3ab=(tha12_3−thb3)/(stha12_3+sthb3) …(17) D4ab=(tha12_4−thb4)/(stha12_4+sthb4) …(18) これらにより統合判定距離Dabが下記の式(19)によ
って求まる。
【0035】 Dab=D3ab+D4ab …(19) したがって、前述したと同様に、統合判定距離Dabが所
定の閾値以下のときに、各ラインによる各クロスフィッ
クスの間に統合条件が成立するとみなして有意差がない
と判定できる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の一般的な統合データ判定方法では、複数のライ
ンによるクロスフィックス間の統合判定を行うときに、
以下のような問題が生じるおそれがある。
【0037】つまり、図4に示すように、1組のセンサ
対が求めた目標の位置座標を、別組のセンサ対により検
出して、異なる周波数fa及び周波数fbの信号を相互に関
連づけた統合判定距離を判定する場合に、別組のセンサ
対から観た探知方位への換算が必要となり、この換算値
に基づいて誤判定をしてしまうことがある。
【0038】別個の周波数を有する信号を別個のセンサ
で検出する場合には、上述したように、片方のクロスフ
ィックス位置を別のセンサから観測した探知方位に換算
してから統合判定距離を求める必要がある。すなわち一
のクロスフィックス位置を、統合対象となる他方のクロ
スフィックス位置と関連づけるために、他方が得られた
センサ対から観測した探知方位に換算する必要がある。
【0039】このとき、各センサ位置は予め設定してあ
る位置に固定されているため、該センサ対の探知方位か
ら観測したクロスフィックス位置の換算値の誤差量の分
布が大きくなってしまうおそれがある。また、その換算
したクロスフィックス位置の探知方位が別目標を指して
いても、この別目標の方位が見かけでは近似してしまう
おそれもある。
【0040】この結果として、同一目標と判定されるべ
き目標を、別目標と誤って判定してしまったり、その逆
に別目標と判定されるべき目標を、同一目標と誤って判
定してしまうおそれがある。
【0041】そのため、センサ対の位置関係にかかわり
なく観測精度を向上させると共に目標を正しく判定でき
るデータ統合方法及び装置が求められている。
【0042】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明に係るデータ統合方法及び装置は、2次元
平面上にそれぞれ別個に配置された複数のライン探知処
理手段がそれぞれ、信号源からの放射信号の方位及び周
波数空間における信号強度の極大点の時間的連なりであ
る複数のラインを検出し、各ライン探知処理手段が検出
した複数のラインのうち、同一信号源に係ると推定でき
た複数のラインをライン群とし、ライン群に属する2個
のラインを持つ複数の組合せにより、信号源の推定2次
元位置情報を算出し、複数の推定2次元位置情報の規定
する位置が統計的に同一とみなせるときに、その推定2
次元位置情報群が同一信号源に属すると判定するデータ
統合方法及び装置において、それらライン群に属する2
個のラインを持つ各組合せのうち、一方のラインの探知
方位とその探知方位誤差量との和から求まる方位の直線
と、他方のラインの探知方位からその探知方位誤差量の
差で求まる方位の直線との第1の交点を求め、その一方
のラインの探知方位からその探知方位誤差量の差で求ま
る方位の直線と、その他方のラインの探知方位とその探
知方位誤差量との和で求まる方位の直線との第2の交点
を求め、その第1の交点とその第2の交点とを通る直線
を2個のラインの各組合せ毎に求め、複数の組合せが求
めた直線のうち、2組の組合せの直線の交点を統合判定
基準位置とし(統合基準位置算出手段)、統合判定基準
位置を基準位置とした2組の組合せが算出した推定2次
元位置情報への方位情報及び距離情報に基づき、方位に
係る統合判定距離値及び距離に係る統合判定距離値を算
出し(統合判定距離算出手段)、方位に係る統合判定距
離値と距離に係る統合判定距離値との和が、所定の閾値
以下であるときに、それら2つの推定2次元位置情報が
同一の信号源に属すると判定をする(統合判定手段)こ
とを特徴するデータ統合方法及び装置。
【0043】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明のデータ統合方法及び装置を、2次元平面
上の同一信号源が放射した、周波数fa及び周波数Fbの放
射信号(音響信号、電波信号等)を受信する2組のセン
サ対によって求められた目標の目標探知データに基づい
て、データ統合判定をする第1の実施形態について、図
1及び図5を参照しながら詳述する。
【0044】本実施形態において、同一信号源から発し
た周波数faの放射信号はセンサ1及びセンサ2のセン
サ対により検出され、また周波数fbの信号はセンサ3
及びセンサ4のセンサ対により検出される。
【0045】センサ1〜センサ4の位置座標は、それぞ
れ(X1,0)、(X2,0)、(X3,0)、(X4,
0)であり、センサ1では周波数faの探知方位をtha
1、方位誤差量をstha1とし、以下同様に、センサ2で
tha2、stha2、センサ3でthb3、sthb3、センサ4で
thb4、sthb4とする。
【0046】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、本発明に係るデータ統合装置を備えた目標探索
装置の全体構成を示した全体構成図である。
【0047】図1において、本実施形態に係る目標探索
装置は、情報抽出処理部20、方位ライン設定処理部3
0、データ統合装置10を備えている。
【0048】情報抽出処理部20は、複数のセンサ(セ
ンサ1〜センサN)から構成されており、信号源からの
放射信号の捕捉機能を備えているものであり、捕捉した
放射信号を方位ライン設定処理部30に与えるものであ
る。情報抽出処理部20は、従来のセンサ機能を備えた
もので良い。
【0049】方位ライン設定処理部30は、情報抽出処
理部20からの放射信号に基づいて、目標へのラインを
複数設定する方位ライン設定機能を備えたものであり、
探知処理結果をライン情報(例えば、各センサ毎の探知
方位や探知方位誤差量など)としてデータ統合装置10
に与えるものである。
【0050】データ統合装置10は、入力端子11、ク
ロスフィックス処理部12、クロスフィックス間統合判
定基準位置算出部13、クロスフィックス間統合判定量
算出部14、統合判定処理部15とを有している。
【0051】以下、データ統合装置10の各構成要件が
する処理に関して、各構成要件毎に式を記載して説明す
る。
【0052】(A−1−1)入力端子 入力端子11は、方位ライン設定処理部30から、各セ
ンサ毎の各検出ラインの方位と統合判定に必要なライン
情報をデータ統合装置10に与える入力端子である。入
力端子11は、方位ライン設定処理部30からのライン
情報を、クロスフックス処理部12、クロスフィックス
間統合判定基準位置算出部13、クロスフィックス間統
合判定量算出部14に与えるものである。
【0053】(A−1−2)クロスフィックス処理部 クロスフィックス処理部12は、入力端子11を介して
与えられる方位ライン設定処理部30のライン情報に基
づいて、2組のセンサ対におけるライン対を検出するラ
イン検出機能と、それぞれのセンサ対によって目標2次
元位置算出機能とを備えたものである。
【0054】クロスフィックス処理部12は、上述した
従来の目標2次元位置算出方法により、目標位置座標を
算出するものであり、算出した各クロスフィックスの位
置座標を、クロスフィックス間統合判定基準位置算出部
13及びクロスフィックス間統合判定量算出部14に与
えるものである。
【0055】(A−1−3)クロスフィックス間統合判
定基準位置算出部 クロスフィックス間統合判定基準位置算出部13は、ク
ロスフィックス処理部12で算出された2つのクロスフ
ィックス位置座標、および入力端子11を介して与えら
れる方位ライン設定処理部30のライン情報(例えば、
各クロスフィックスを算出した各組の各センサの探知方
位、探知方位誤差量)に基づいて、統合判定の基準位置
を算出するものである。
【0056】以下、クロスフィックス間統合判定基準算
出部13が行う処理について説明する。
【0057】クロスフィックス間統合判定基準位置算出
部13において、センサ1の位置座標(X1,0)か
ら、センサ1によって検出された周波数fa信号の探知
方位tha1と方位誤差量stha1の和を方位として、下記
の式(20)による直線を求める。
【0058】 y=tan(tha1+stha1)*(x−X1) …(20) またセンサ2の位置座標(X2,0)から、同様に周波
数fa信号の探知方位tha2と方位誤差量stha2の差を方
位として、下記の式(21)による直線を求める。
【0059】 y=tan(tha2−stha2)*(x−X2) …(21) 上記式(20)及び(21)の2本の直線の交点54の
位置座標(xpa120,ypa120)は、下記の式(22)、
(23)で求まる。
【0060】 xpa120=(t1p*X1−t2m*X2)/(t1p−t2m) …(22) ypa120= t1p*t2m(X1−X2)/(t1p−t2m) …(23) ここで、t1p=tan(tha1+stha1) …(23−1) t2m=tan(tha2−stha2) …(23−2) である。
【0061】センサ1の位置座標(X1,0)から、同
様に周波数fa信号の探知方位tha1と方位誤差量stha1
の差を方位として、下記の式(24)による直線を求め
る。
【0062】 y=tan(tha1−stha1)*(x−X1) …(24) またセンサ2の位置座標(X2,0)から、同様に周波
数fa信号の探知方位と方位誤差量stha2の和を方位と
して、下記の式(25)による直線を求める。
【0063】 y=tan(tha2+stha1)*(x−X2) …(25) 上記式(24)及び(25)の直線の交点53の位置座
標(xpa121,ypa121)を下記式(26)、(27)で
求める。
【0064】 xpa121=(t1m*X1−t2p*X2)/(t1m−t2p) …(26) ypa121= t1m*t2p(X1−X2)/(t1m−t2p) …(27) ここで、t1m=tan(tha1−stha1) …(27−1) t2p=tan(tha2+stha2) …(27−2) である。
【0065】以上のことから、2つの交点54と交点5
3を通る直線(L12とする)を、下記の式(28)で
求めることができる。
【0066】 y={(ypa121−ypa120)/(xpa121−xpa120)} *(x−xpa121)+ypb121 …(28) 同様にして、以下、センサ3及びセンサ4のクロスフィ
ックスについても検定する。
【0067】センサ3の位置座標(X3,0)から、セ
ンサ3によって検出された周波数fb信号の探知方位th
b3と方位誤差量sthb3の和を方位として、また同様にセ
ンサ4の位置座標(X4,0)から探知方位thb4と方
位誤差量sthb4の差を方位として、下記の式(29)、
(30)による2本の直線を求める。
【0068】 y=tan(thb3+sthb3)*(x−X3) …(29) y=tan(thb4−sthb4)*(x−X4) …(30) 交点56の位置座標(xpb340,ypb340)は下記式(3
1)、(32)のようになる。
【0069】 xpb340=(t3p*X3−t4m*X4)/(t3p−t4m) …(31) ypb340= t3p*t4m(X3−X4)/(t3p−t4m) …(32) ここで、t3p=tan(thb3+sthb3) …(32−1) t4m=tan(thb4−sthb4) …(32−2) である。
【0070】また、センサ3及びセンサ4の位置座標か
ら下記の式(32)(33)による別の2本の直線を求
める。
【0071】 y=tan(thb3−sthb3)*(x−X3) …(32) y=tan(thb4+sthb4)*(x−X4) …(33) 交点55の座標値(xpb341,ypb341)を下記の式(3
4)(35)のようになる。
【0072】 xpb341=(t3m*X3−t4p*X4)/(t3m−t4p) …(34) ypb341= t3m*t4p(X3−X4)/(t3m−t4p) …(35) ここで、t3m=tan(thb3−sthb3) …(35−1) t4p=tan(thb4+sthb4) …(35−2) である。
【0073】2つの交点56及び交点55を通る直線
(L34とする)を、下記の式(36)によって求める
ことができる。
【0074】 y={(ypb341−ypb340)/(xpb341−xpb340)} *(x−xpb341)+ypb341 …(36) 以上のようにして、直線L12(上記式(28))と直
線L34(上記式(36))の直線式を求め、これら2
直線の交点57を統合判定基準位置57とする。
【0075】したがって、統合判定基準位置57の位置
座標(xp,yp)は、 xp=(ypa121−ypb341+g34*xpb340−g12*xpa120) /(g34−g12) …(37) yp=g12*(xp−xpa121)+ypa121 …(38) となる。
【0076】 ここで、g12=(ypa121−ypa120)/(xpa121−xpa120)…(38−1) g34=(ypb341−ypb340)/(xpb341−xpb340)…(38−2) である。
【0077】このようにして、クロスフィックス間統合
判定基準算出部13は、統合判定基準位置57を求め
る。
【0078】(A−1−4)クロスフィックス間統合判
定量算出部 クロスフィックス間統合判定量算出部14は、クロスフ
ィックス間統合判定基準位置算出部13から与えられる
統合判定基準位置57の位置座標、クロスフィックス処
理部12から与えられる各クロスフィックス(51、5
2)の位置座標、入力端子11を介して与えられる方位
ライン設定処理部30のライン情報に基づいて、統合判
定量を求めるものである。
【0079】統合判定量は、統合判定基準位置を基準と
して求めた、各クロスフィックスへの探知方位および方
位誤差量、各クロスフィックスまでの距離および距離誤
差量である。
【0080】以下、クロスフィックス統合判定量算出部
14が行う処理について説明する。
【0081】統合判定基準位置57からクロスフィック
ス51までの距離rap12及び距離誤差量srap12とする
と、その探知方位thap12および方位誤差量sthap12は
下記の式(39)、(40)によって求められる。
【0082】 thap12=tan−1({yp−yca12}/{xp−xca12}) …(39) sthap12=(1/2)* |tan−1({yp−yca12d}/{xp−xca12d}) −tan−1({yp−yca12e}/{xp−xca12e}) …(40) rap12={(yp−yca12)+(xp−xca12)1/2 …(41) srap12=(1/2)* |{(yp−yca12d)+(xp−xca12d)1/2 −{(yp−yca12e)+(xp−xca12e)1/2| …(42) となる。
【0083】 ここで、xca12d=(t1p*X1−t2p*X2)/(t1p−t2p)…(42−1) yca12d= t1p*t2p(Xl−X2)/(t1p−t2p)…(42−2) xca12e=(t1m*X1−t2m*X2)/(t1m−t2m)…(42−3) yca12e= t1m*t2m(X1−X2)/(t1m−t2m)…(42−4) である。
【0084】同様にして、統合判定基準位置57からク
ロスフィックス52までの距離rbp34及び距離誤差量s
rbp34とすると、その探知方位thbp34および方位誤差量
sthbp34は、下記の式(43)、(44)によって求め
られる。
【0085】 thap34=tan−1({yp−ycb34}/{xp−xcb34}) …(43) sthbp34=(1/2)* |tan−1({yp−ycb34d}/{xp−xcb34d}) −tan−1({yp−ycb34e}/{xp−xcb34e})| …(44) rbp34={(yp−ycb34)+(xp−xcb34)1/2 …(45) srbp34=(1/2)* |{(yp−ycb34d)+(xp−xcb34d)1/2 −{(yp−ycb34e)2+(xp−xcb34e)1/2| …(46) となる。
【0086】 ここで、xcb34d=(t3p*X3−t4p*X4)/(t3p−t4p)…(46−1) ycb34d= t3p*t4p(X3−X4)/(t3p−t4p)…(46−2) xcb34e=(t3m*X3−t4m*X4)/(t3m−t4m)…(46−3) ycb34e= t3m*t4m(X3−X4)/(t3m−t4m)…(46−4) である。
【0087】このようにして、クロスフィックス間統合
判定量算出部14は統合判定量を求める。
【0088】(A−1−5)統合判定処理部 統合判定処理部15は、クロスフィックス統合判定量算
出部14から与えられる統合判定量に基づいて、探知方
向及び距離に対する統合判定距離を求めて、統合判定す
るものである。
【0089】統合判定処理部15において、クロスフィ
ックス間統合判定量算出部14からの統合判定量に基づ
いて、探知方位および距離に対する統合方位Dthpab、
統合距離Drpabを下記の式(47)により求める。
【0090】 Dthpab=(thap12−thbp34)/(sthap12+thbp34)…(47) Drpab=(rap12−rbp34)/(srap12+srbp34) …(48) 下記の式(49)により統合判定距離Dabが求められ
る。
【0091】 Dab=Dthpab+Drpab …(49) この統合判定距離Dabが予め設定された閾値以下のとき
に、統合条件が成立するとみなし、各クロスフィックス
の間に有意差がないと判定して、2つのクロスフィック
ス51及び52を同一目標として統合する。
【0092】(A−2)第1の実施形態の動作 図5を参照して、上記構成の本実施形態のデータ統合装
置10の動作について説明する。
【0093】入力端子11を介して方位ライン検出処理
部30からのラインの情報が与えられると、クロスフィ
ックス処理部12において、各組のセンサ対により各セ
ンサで同一信号源から放射されたと判定されるライン対
が検出される。
【0094】これらのライン対により信号源の2次元位
置情報が算出される。
【0095】つまり、センサ1及びセンサ2により探知
されたライン対から得られたクロスフィクス51の位置
座標(xca12,yca12)が求められる。また、同様にセ
ンサ3及びセンサ4によって得られたクロスフィックス
52の位置座標(xcb34,ycb34)が求められる。
【0096】クロスフィックス間統合判定基準位置算出
部13において、各組で算出された各クロスフィックス
(51及び52)の位置座標と、入力端子11を介して
得られる各クロスフィックスに対応した各センサによる
探知情報(例えば、探知方位及び探知方位誤差量)とに
基づいて、統合判定基準位置57の位置座標が算出され
る。
【0097】つまり、センサ1による探知方位tha1及び
探知方位誤差量stha1に基づいて、(tha1+stha1)及び
(tha1-stha1)を傾きとする2つの直線(式(20)及
び式(24))と、センサ2による探知方位tha2及び探
知方位誤差量stha2に基づいて、(tha2+stha2)及び(t
ha2-stha2)を傾きとする2つの直線(式(21)及び
式(25))とから求められる2つの交点(交点53及
び交点54)を求めて、これら2つの交点を通る直線L
12を求める。
【0098】同様に、センサ3及びセンサ4に関して
も、交点55及び交点56を求めて、これら2つの交点
を通る直線L34を求める。
【0099】これら2つの直線L12及び直線L34の
交点57が統合判定基準位置57として算出される。
【0100】すなわち、統合判定基準位置57の位置座
標は、(xp,yp)は、上記式(37)〜(38-2)よ
り xp=(ypa121−ypb341+g34*xpb340−g12*xpa120) /(g34−g12) …(37) yp=g12*(xp−xpa121)+ypa121 …(38) ここで、g12=(ypa121−ypa120)/(xpa121−xpa120)…(38−1) g34=(ypb341−ypb340)/(xpb341−xpb340)…(38−2) となる。
【0101】その算出された統合判定基準位置を基準位
置として、クロスフィックス間統合判定量算出部14に
おいて、各クロスフィックス(51及び52)の探知方
位および方位誤差量、距離および距離誤差量が統合判定
量として求められる。
【0102】つまり、統合判定基準位置57からクロス
フィックス51までの距離rap12及び距離誤差量srap1
2としたとき、その探知方位thap12および方位誤差量s
thap12は、上記式(39)〜(42−4)より、 thap12=tan−1({yp−yca12}/{xp−xca12}) …(39) sthap12=(1/2)* |tan−1({yp−yca12d}/{xp−xca12d}) −tan−1({yp−yca12e}/{xp−xca12e})| …(40) rap12={(yp−yca12)+(xp−xca12)1/2 …(41) srap12=(1/2)* |{(yp−yca12d)+(xp−xca12d)1/2 −{(yp−yca12e)+(xp−xca12e)1/2|…(42) ここで、xca12d=(t1p*X1−t2p*X2)/(t1p−t2p)…(42−1) yca12d= t1p*t2p(Xl−X2)/(t1p−t2p)…(42−2) xca12e=(t1m*X1−t2m*X2)/(t1m−t2m)…(42−3) yca12e= t1m*t2m(X1−X2)/(t1m−t2m)…(42−4) 同様に、統合判定基準位置57からクロスフィックス5
2の統合判定量が求められる。すなわち、距離rbp34及
び距離誤差量srbp34と、その探知方位thbp34及び方位
誤差量sthbp34は、上記式(43)〜(46-4)よ
り、 thap34=tan−1({yp−ycb34}/{xp−xcb34}) …(43) sthbp34=(1/2)* |tan−1({yp−ycb34d}/{xp−xcb34d}) −tan−1({yp−ycb34e}/{xp−xcb34e})| …(44) rbp34={(yp−ycb34)+(xp−xcb34)1/2 …(45) srbp34=(1/2)* |{(yp−ycb34d)+(xp−xcb34d)1/2 −{(yp−ycb34e)2+(xp−xcb34e)1/2| …(46) ここで、xcb34d=(t3p*X3−t4p*X4)/(t3p−t4p)…(46−1) ycb34d= t3p*t4p(X3−X4)/(t3p−t4p)…(46−2) xcb34e=(t3m*X3−t4m*X4)/(t3m−t4m)…(46−3) ycb34e= t3m*t4m(X3−X4)/(t3m−t4m)…(46−4) となる。
【0103】統合判定処理部15において、統合判定基
準位置57から各クロスフィックス51及び52の各統
合判定量に基づき、統合方位Dthpab、統合距離Drpab
が求められ、統合判定距離Dabが算出される。
【0104】 Dthpab=(thap12−thbp34)/(sthap12+thbp34)…(47) Drpab=(rap12−rbp34)/(srap12+srbp34) …(48) Dab=Dthpab+Drpab …(49) この統合判定距離Dabが予め設定された閾値以下のとき
に統合条件が成立するとみなし、各クロスフィックスの
間に有意差がないと判定して、2つのクロスフィックス
51及び52が同一目標として統合される。
【0105】(A−3)第1の実施形態の効果 以上、本実施形態によれば、統合判定基準位置算出部を
設けることより、各クロスフィックスの誤差分布に基づ
いて、統合判定基準位置を算出することができるので、
目標を探知するセンサ対の位置関係による観測精度の劣
化を低減できる。
【0106】その結果として従来技術に比べて、それら
の目標が同一目標であるか、別の目標であるかの誤判定
を低減することができる。
【0107】(B)第2の実施形態 以下、本発明に係るデータ統合方法及び装置の第2の実
施形態を説明する。
【0108】第2の実施形態では、クロスフィックス統
合判定基準位置算出部13が、暫定的に統合判定基準位
置(暫定統合判定基準位置)を設定し、その暫定統合判
定基準位置から2つのクロスフィックスまでの距離がよ
り近い基準位置を統合判定基準位置と選択することを特
徴とする。
【0109】(B−1)第2の実施形態の構成 図6は、第2の実施形態のデータ統合装置を備えた目標
探索装置の全体構成を示したブロック図である。
【0110】第2の実施形態において、第1の実施形態
と同一機能を備える構成要件には、第1の実施形態の構
成要件と同一の番号を付してあり、ここではそれらの機
能の説明を省略する。
【0111】図6に示すように、第2の実施形態は、ク
ロスフィックス統合判定基準位置算出部13が算出した
暫定統合判定基準位置を選択する統合基準位置選択手段
を備えている。
【0112】統合基準位置選択部63は、クロスフィッ
クス間統合判定基準位置算出部13から暫定的な統合判
定基準位置(暫定統合判定基準位置)、クロスフィック
ス処理部12から各クロスフィックス位置に関する情報
を与えられ、その暫定判定基準位置を評価により統合判
定基準位置を決定・選択して、その選択した統合判定基
準位置をクロスフィックス間統合判定量算出部64に与
えるものである。
【0113】統合判定基準位置を評価・選択する方法
は、以下のようにする。
【0114】統合基準位置選択部63は、このクロスフ
ィックス間判定基準位置算出部13から暫定統合基準位
置73(xp0,yp0)が与えられ、各クロスフィックス
(71及び72)までの距離がそれぞれ求められる。
【0115】クロスフィックス71(xca12,yca12)
とクロスフィックス72(xcb34,ycb34)との間の距
離DCが下記式(50)により求められる。
【0116】 DC=((xca12−xcb34)+(yca12−ycb34)1/2…(50) 続いて、暫定統合判定基準位置73とクロスフィックス
71との間の距離rap012が下記の式(51)により求
められる。
【0117】 rap012={(yp0−yca12)+(xp0−xca12)1/2…(51) 同様にして、暫定統合判定基準位置73とクロスフィッ
クス72との間の距離rbp034が下記の式(52)によ
り求められる。
【0118】 rbp034={(yp0−ycb34)+(xp0−xcb34)1/2…(52) このようにして求められた距離rap012及びrbp034に基づ
き、統合基準位置選択判定量rd0が求められる。
【0119】 rd0=rap012+rbp034 …(53) ここで求められた統合判定基準位置選択判定量rd0は、
距離DC(上記式(50))と所定の乗数Crdとの積で
ある(Crd*DC)と比較される。
【0120】その結果として、統合基準位置選択判定量
rd0が、積(Crd*DC)より小さいときは(rd0<
(Crd*DC)のとき)、第1実施形態で求めた統合判
定基準位置(xp,yp)が選択される。
【0121】しかし、統合基準位置選択判定量rd0が、
積(Crd*DC)より大きいとき(rd0>(Crd*D
C)のとき)は、新たな統合判定基準位置を算出する。
【0122】新たな統合判定基準位置の算出方法は、以
下のようにして求める。
【0123】まず、クロスフィックス71、クロスフィ
ックス72との間の中点(xh,yh)が、下記の式(5
4)により算出される。
【0124】 (xh,yh)= ((xca12+xcb34)/2,(yca12+ycb34)/2)…(54) 続いて、2つのクロスフィックス71及び72を通る直
線と直交し、かつ中点(xh,yh)を通る直線Lrを求
める。
【0125】直線Lrの傾きgrは、下記の式(55)
で算出できるため、直線Lrは下記の式(56)で示さ
れる。
【0126】 gr=(xca12−xcb34)/(ycb34−yca12) …(55) y =gr*(x−xh)+yh …(56) 次に、直線Lr上の中点(xh,yh)から、前記距離D
Cと所定の乗数Crdとの積(Cr*DC)だけ離れた位
置を、下記の式(57)、(58)により新規の統合判
定基準位置(xp,yp)とする。
【0127】 xp=Crd*DC/(1+gr1/2 …(57) yp=gr*(xp−xh)+yh …(58) この新規統合判定基準位置(xp,yp)を新たな統合判
定のための基準位置とする。
【0128】このようにして、2つのクロスフィックス
からより近い統合判定基準位置を選択する。
【0129】(B−2)第2の実施形態の動作 第2の実施形態のデータ統合装置の動作について説明す
る。
【0130】第2の実施形態の情報抽出処理部20、方
位ライン設定処理部30、クロスフィックス処理部1
2、クロスフィックス間統合判定基準位置算出部13に
ついては、第1の実施形態の動作と同様であるため、こ
れらの動作説明を省略する。
【0131】クロスフィックス間統合判定基準位置算出
部13で求められた統合判定基準位置73と、クロスフ
ィックス処理部12から各クロスフィックス位置に関す
る情報とが、統合基準位置選択部63に与えられる。
【0132】ただし、ここではクロスフィックス間統合
判定基準位置算出部13で求められた統合判定基準位置
73は、暫定的に新たな基準位置である暫定統合判定基
準位置73とする。
【0133】統合基準位置選択部63において、この暫
定統合基準位置73(xp0,yp0)に基づいて、各クロ
スフィックスまでの距離がそれぞれ検定される。
【0134】まず、クロスフィックス71(xca12,y
ca12)とクロスフィックス72(xcb34,ycb34)との
間の距離DCが下記式(50)により求められる。
【0135】 DC=((xca12−xcb34)+(yca12−ycb34)1/2…(50) 続いて、暫定統合判定基準位置73とクロスフィックス
71との間の距離rap012と、暫定統合判定基準位置7
3とクロスフィックス72との間の距離rbp034とが求
められる。
【0136】 rap012={(yp0−yca12)+(xp0−xca12)1/2…(51) rbp034={(yp0−ycb34)+(xp0−xcb34)1/2…(52) このようにして求められた距離rap012及びrbp034に基づ
き、統合基準位置選択判定量rd0が求められる。
【0137】 rd0=rap012+rbp034 …(53) ここで求められた統合判定基準位置選択判定量rd0は、
距離DC(上記式(50))と所定の乗数Crdとの積で
ある(Crd*DC)と比較される。
【0138】rd0<(Crd*DC)のときは、暫定統合
判定基準位置は、そのまま統合判定基準位置(xp,y
p)が選択され、クロスフィックス統合判定量算出部6
4へ出力される。
【0139】しかし、rd0>(Crd*DC)のときは、
暫定統合判定基準位置は、新たな統合判定基準位置(x
p,yp)が選択されて、クロスフィックス統合判定量算
出部64へ出力される。
【0140】 xp=Crd*DC/(1+gr1/2 …(57) yp=gr*(xp−xh)+yh …(58) クロスフィックス間統合判定量算出部64、統合判定処
理部65では、それぞれ第1の実施形態と同様の各式に
よる計算を行って新たな統合判定結果を得る。
【0141】(B−3)第2の実施形態の効果 以上、第2の実施形態によれば、統合基準位置選択部を
設けて、クロスフィックス間統合判定基準位置算出部で
算出した暫定統合判定基準位置の評価をすることによ
り、暫定統合判定基準位置または新規統合判定基準位置
が適切に選択できる。
【0142】また、第2の実施形態では、各センサ対が
探知した2つのクロスフィックスより近いくに新たな統
合判定基準位置を設定することができるので、各クロス
フィックスとセンサの位置関係及びライン観測値の誤差
量による判定の劣化を低減することができ、誤判定の発
生を低減することができる。
【0143】(C)その他の実施形態 上述した第1及び第2の実施形態において、各クロスフ
ィックスを2つのセンサによって検出して各クロスフィ
ックスを特定することについて説明したが、3つ以上の
センサによって1つのクロスフィックスを統計的に検出
してもよい。
【0144】また、上述した実施形態では、2つのクロ
スフィックスの統合について説明したが、3つ以上のク
ロスフィックスを統計的に判定して信号源を推定しても
良い。
【0145】さらに、上述した実施形態では、本実施形
態に係るデータ統合装置の各構成要素をハードウェアの
ように説明したが、例えば、マイクロプロセッサ等によ
るソフトウェアとして実現しても良い。
【0146】
【発明の効果】以上のように、本発明のデータ統合方法
および装置によれば、ライン群に属する2個のラインを
持つ各組合せのうち、一方のラインの探知方位とその探
知方位誤差量との和から求まる方位の直線と、他方のラ
インの探知方位からその探知方位誤差量の差で求まる方
位の直線との第1の交点を求め、一方のラインの探知方
位からその探知方位誤差量の差で求まる方位の直線と、
他方のラインの探知方位とその探知方位誤差量との和で
求まる方位の直線との第2の交点を求め、第1の交点と
第2の交点とを通る直線を2個のラインの各組合せ毎に
求め、複数の組合せが求めた直線のうち、2組の組合せ
の直線の交点を統合判定基準位置とし、統合判定基準位
置を基準位置とした上記2組の組合せが算出した推定2
次元位置情報への方位情報及び距離情報に基づき、方位
に係る統合判定距離値及び距離に係る統合判定距離値を
算出し、方位に係る統合判定距離値と距離に係る統合判
定距離値との和が、所定の閾値以下であるときに、それ
ら2つの推定2次元位置情報が同一の信号源に属すると
判定をすることにより、2個のラインを探知した2個の
ライン探知処理手段どうしの位置関係にかかわりなく観
測精度を向上させて目標を正しく判定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るデータ統合装置のの全体
構成を示したブロック図である。
【図2】従来のデータ統合方法を示す説明図である。
【図3】従来のデータ統合方法を示す説明図である。
【図4】従来のデータ統合方法を示す説明図である。
【図5】第1実施形態に係るデータ統合方法を示す説明
図である。
【図6】第2の実施形態に係るデータ統合装置の全体構
成を示したブロック図である。
【図7】第2実施形態に係るデータ統合方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10…データ統合装置、20…情報抽出処理部、30…
方位ライン設定部、11…入力端子、12…クロスフィ
ックス処理部、13…クロスフィックス間統合判定基準
位置算出部、14、64…クロスフィックス間統合判定
量算出部、15、65…統合判定処理部、63…統合基
準位置選択部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元平面上にそれぞれ別個に配置され
    た複数のライン探知処理手段がそれぞれ、信号源からの
    放射信号の方位及び周波数空間における信号強度の極大
    点の時間的連なりである複数のラインを検出し、 各ライン探知処理手段が検出した複数のラインのうち、
    同一信号源に係ると推定できた複数のラインをライン群
    とし、 上記ライン群に属する2個のラインを持つ複数の組合せ
    により、信号源の推定2次元位置情報を算出し、 複数の推定2次元位置情報の規定する位置が統計的に同
    一とみなせるときに、その推定2次元位置情報群が同一
    信号源に属すると判定するデータ統合方法において、 上記ライン群に属する2個のラインを持つ各組合せのう
    ち、一方のラインの探知方位とその探知方位誤差量との
    和から求まる方位の直線と、他方のラインの探知方位か
    らその探知方位誤差量の差で求まる方位の直線との第1
    の交点を求め、 上記一方のラインの探知方位からその探知方位誤差量の
    差で求まる方位の直線と、上記他方のラインの探知方位
    とその探知方位誤差量との和で求まる方位の直線との第
    2の交点を求め、 上記第1の交点と上記第2の交点とを通る直線を2個の
    ラインの各組合せ毎に求め、 上記複数の組合せが求めた直線のうち、2組の組合せの
    直線の交点を統合判定基準位置とし、 上記統合判定基準位置を基準位置とした上記2組の組合
    せが算出した推定2次元位置情報への方位情報及び距離
    情報に基づき、方位に係る統合判定距離値及び距離に係
    る統合判定距離値を算出し、 上記方位に係る統合判定距離値と上記距離に係る統合判
    定距離値との和が、所定の閾値以下であるときに、それ
    ら2つの推定2次元位置情報が同一の信号源に属すると
    判定をすることを特徴するデータ統合方法。
  2. 【請求項2】 上記統合判定基準位置が上記2組の組合
    せが算出した各推定2次元位置情報から所定距離以上離
    れている場合に、上記2組の組合せが算出した各推定2
    次元位置情報間の中点を通り、それら推定2次元位置情
    報を通る直線に対して直交する直線上にあって、その中
    点からそれら推定2次元位置間の距離と所定定数との積
    の距離にある位置を新たな統合判定基準位置として選択
    することを特徴とする請求項1に記載のデータ統合方
    法。
  3. 【請求項3】 2次元平面上にそれぞれ別個に配置され
    た複数のライン探知処理手段がそれぞれ、信号源からの
    放射信号の方位及び周波数空間における信号強度の極大
    点の時間的連なりである複数のラインを検出し、 各ライン探知処理手段が検出した複数のラインのうち、
    同一信号源に係ると推定できた複数のラインをライン群
    とし、 上記ライン群に属する2個のラインを持つ複数の組合せ
    により、信号源の推定2次元位置情報を算出し、 複数の推定2次元位置情報の規定する位置が統計的に同
    一とみなせるときに、その推定2次元位置情報群が同一
    信号源に属すると判定するデータ統合装置において、 上記ライン群に属する2個のラインを持つ各組合せのう
    ち、一方のラインの探知方位とその探知方位誤差量との
    和から求まる方位の直線と、他方のラインの探知方位か
    らその探知方位誤差量の差で求まる方位の直線との第1
    の交点を求め、上記一方のラインの探知方位からその探
    知方位誤差量の差で求まる方位の直線と、上記他方のラ
    インの探知方位とその探知方位誤差量との和で求まる方
    位の直線との第2の交点を求め、上記第1の交点と上記
    第2の交点とを通る直線を2個のラインの各組合せ毎に
    求め、上記複数の組合せが求めた直線のうち、2組の組
    合せの直線の交点を統合判定基準位置とする統合判定基
    準位置算出手段と、 上記統合判定基準位置を基準位置とした上記2組の組合
    せが算出した推定2次元位置情報への方位情報及び距離
    情報に基づき、方位に係る統合判定距離値及び距離に係
    る統合判定距離値を算出する判定距離値算出手段と、 上記方位に係る統合判定距離値と上記距離に係る統合判
    定距離値との和が、所定の閾値以下であるときに、それ
    ら2つの推定2次元位置情報が同一の信号源に属すると
    判定をする判定統合手段とを備えることを特徴するデー
    タ統合方装置。
  4. 【請求項4】 上記統合判定基準位置が上記2組の組合
    せが算出した各推定2次元位置情報から所定距離以上離
    れている場合に、上記2組の組合せが算出した各推定2
    次元位置情報間の中点を通り、それら推定2次元位置情
    報を通る直線に対して直交する直線上にあって、その中
    点からそれら推定2次元位置間の距離と所定定数との積
    の距離にある位置を新たな統合判定基準位置として選択
    する統合判定基準位置選択手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ統合装置。
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