JPH0627808B2 - レ−ダ装置 - Google Patents

レ−ダ装置

Info

Publication number
JPH0627808B2
JPH0627808B2 JP59208903A JP20890384A JPH0627808B2 JP H0627808 B2 JPH0627808 B2 JP H0627808B2 JP 59208903 A JP59208903 A JP 59208903A JP 20890384 A JP20890384 A JP 20890384A JP H0627808 B2 JPH0627808 B2 JP H0627808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
time
tracking
output
phased array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59208903A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6186671A (ja
Inventor
正宣 神力
敏郎 畔柳
善裕 鳥海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Original Assignee
BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO filed Critical BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Priority to JP59208903A priority Critical patent/JPH0627808B2/ja
Publication of JPS6186671A publication Critical patent/JPS6186671A/ja
Publication of JPH0627808B2 publication Critical patent/JPH0627808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/66Radar-tracking systems; Analogous systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、フェーズド・アレイ・アンテナを用いて、
他目標の追尾と捜索とを同時に行なうレーダ装置に係る
もので、追尾を行なう多数目標の個々の追尾状態に対応
して、アンテナ・ビームの最適配分を求め、その最適配
分に応じてアンテナ・ビームをランダムに走査すること
によって、多目標に対する追尾精度を向上させるように
したレーダ装置に関する。
(従来の技術) 従来の機械的駆動によるアンテナを用いたこの種のレー
ダ装置について、以下に、第3図、第4図を用いて説明
する。第3図は、従来のレーダ装置の構成例を示すブロ
ック図であり、第4図はアンテナ・ビームの走査を示す
説明図である。
第3図において、送信機1で発生した高周波パルス信号
は、機械駆動アンテナ2を介して外部空間に放射され
る。この時、機械駆動アンテナ2は、第4図に示すとお
り、ビーム幅θBのペンシルビーム11で捜索領域13
をすべて覆うようなビーム走査パター12に沿ったビー
ム走査を行なう。このとき、目標14aからの反射信号
が機械駆動アンテナ2により受信されると、その受信信
号は、受信機3に入力され、検波された後、信号処理器
4によって処理され、目標の位置、速度情報に変換さ
れ、情報処理器5に入力される。情報処理器5の内部で
は、入力された目標情報に対し、一致判定器6によっ
て、目標ファイル(記憶装置)8に登録された目標との相
関を計算し、一致が判定されると、その目標に関する目
標ファイル8の情報が追尾フィルタ7に入力され、追尾
フィルタ7によって推定・予測計算が実施され、その結
果は、目標ファイル8にストアされ、次回の推定・予測
計算に用いられる。一致する目標が存在しない場合に
は、新規目標として、目標ファイル8への登録が行なわ
れる。すべての目標(第4図の場合、目標14a,14b,
14c)に対して同一の処理を行なうことにより、多数の
目標に対する追尾が可能になる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来のこの種のレーダ装置を用いると、アン
テナが機械走査であるため、アンテナの走査パターンが
固定となり、それぞれの目標に対する観測間隔はすべて
同一となる。一方、目標の推定・予測の誤差は、目標毎
の観測ノイズ、観測開始後の経過時間により異なるた
め、一定の観測間隔で観測を行なうと、誤差の小さい目
標に対しては、必要な追尾精度を得るための観測間隔よ
りも短い間隔で観測を行なうことになるため、追尾精度
が必要以上に向上するのに対し、誤差の大きい目標に対
しては、必要な追尾精度を得るための観測間隔よりも長
い間隔となり、追尾が行なえなくなる場合が生じ、全体
としての追尾精度は低いという欠点があった。
この発明は、上記のような従来の装置の欠点の改善を図
ったもので、追尾すべき多数目標の個々の追尾状態に対
応してアンテナ・ビームの最適配分を求め、それに応じ
て、アンテナ・ビームをランダムに走査することによ
り、多目標全体に対する追尾精度を向上させることが可
能なレーダ装置を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) この発明では、送信機と、該送信機からの高周波信号を
外部空間に放射するフェーズド・アレイ・アンテナと、
該フェーズド・アレイ・アンテナの受信信号を検波する
受信機とを有し、観測フレーム毎に前記フェーズド・ア
レイ・アンテナのアンテナ・ビームを捜索と追尾とにそ
れぞれ割り当てて多目標の追尾、捜索の双方を行なうレ
ーダ装置において、 前記受信機の出力から目標情報を得る信号処理器と、該
信号処理器の出力を受ける情報処理器とを備え、 前記情報処理器は、前記信号処理器の出力である目標情
報と目標ファイルに登録された目標との一致を判定する
一致判定器と、該一致判定器で一致が判定された目標情
報を受けて推定・予測計算を実施する追尾フィルタと、
該追尾フィルタの出力を受ける前記目標ファイルと、前
記追尾フィルタの出力を前記目標ファイルを経由して受
けて前記フェーズド・アレイ・アンテナにビーム走査指
令を出力し、アンテナ・ビームをランダムに走査可能な
ビーム配分器とを有し、 該ビーム配分器においては、追尾を行なう多数目標につ
いて時刻iで予測した観測フレームの最終時刻Nでの予
測誤差をXj(i)、時刻i+1で予測した最終時刻Nでの
予測誤差をXj(i+1)で表したとき、 Xj(i+1)=Xj(i)−Uj(i)G{Xj(i),i} (但し、添字jは目標jについてのものであることを示
し、Uj:ビーム割り当てを示す量で、時刻iで目標jに
対してビームを割り当てるとき“1”で、それ以外のと
き“0”をとる、G:目標の情報を受ける前記追尾フィ
ルタで与えられる関数)となる関係式を用いて各目標に
ついて前記観測フレームの最終時刻Nで推定した当該最
終時刻Nでの推定誤差Xj(N)を求め、微分可能な非負ス
カラー関数を用いた評価規準J (但し、wj:目標の性質による重みで、添字jは目標j
についてのものであることを示す、f:微分可能な非負
スカラー関数、n:目標数) を、最小にするようなアンテナ・ビームの割り当て量U
jを求め、該割り当て量Ujに基づきビーム走査指令を前
記フェーズド・アレイ・アンテナに与え、多目標に対す
る追尾精度を向上させる構成としている。
(実施例) 以下、この発明に係るレーダ装置の一実施例を図面に従
って説明する。
第1図は本発明によるレーダ装置の実施例のブロック図
であり、第2図はアンテナ・ビームの走査例を示す説明
図である。
第1図において、送信機1で発生した高周波パルス信号
はフェーズド・アレイ・アンテナ10を介して外部空間
に放射される。この時、フェーズド・アレイ・アンテナ
10はビーム配分器9によるビーム走査指令により、第
2図に示すように、ビーム幅θBのペンシルビーム11
で、捜索領域13をすべて覆うとともに、登録済みの目
標に対し、観測間隔を最適にするようなランダム・ビー
ム走査を行なうビーム走査パターン15による走査を行
なう。フェーズド・アレイ・アンテナを用いた場合、ア
ンテナの慣性が存在しないため、ランダムなビーム走査
が可能になる。
このとき、目標14aからの反射信号フェーズド・アレ
イ・アンテナ10により受信されると、その受信信号は
受信機3に入力され、検波された後、信号処理器4によ
って処理され、目標の位置、速度情報に変換されて、情
報処理器5に入力される。情報処理器5内部では、一致
判定器6によって、目標ファイル8に登録された目標と
の相関を計算し、一致が判定されると、その目標に関す
る目標ファイル8の情報が追尾ファイル7に入力され、
追尾フィルタ7によって推定・予測計算が実施され、そ
の結果は、目標ファイル8にストアされ、次回の一致・
予測計算に用いられるとともに、目標ファイル8を経由
して、ビーム配分器9に入力され、アンテナ・ビームの
最適走査計算に用いられる。ビーム配分器9での最適走
査計算の一例を以下に示す。
今、アンテナ走査のフレーム時間(所定のビーム走査パ
ターン15によりペンシルビーム11で捜索領域13を
すべて覆うのに要する時間)をTFとし、その時間内に
ビームの割り当ての可能なビーム数をNFとする。これ
らのビーム数NFのうち捜索に用いるビーム数をNS個と
し、追尾に用いるビーム数をNT個とする。追尾すべき
複数目標に対して、NT個のビームを最適に配分するこ
とにより、最適走査が可能となる。
追尾すべき目標の運動は、その三次元座標をx,y,zと表
記し、各方向での位置をxp(t),yp(t),zp(t)、速度をx
v(t),yv(t),zv(t)、加速度をxa(t),ya(t),za(t)、
目標の操縦者等の操作による運動の変化を表す雑音をδ
x(t),δy(t),δx(t)とする。(但し、(t)は時刻tに
おける値であることを示す)。
このとき、時刻Tにおける値を用いて、 T+ΔT秒での値は例えばx軸においては、 xp(T+ΔT)=xp(T)+xv(T)・ΔT+(1/2)・xa(T)(Δ
T)2 xv(T+ΔT)=xv(T)+xa(T)・ΔT xa(T+ΔT)=xa(T)+δx(T) 等となる。ここでΔTを一定とし、時刻0,ΔT,2Δ
T,…,iΔT,…,NΔTでの値を示すに0,1,2,
…,i,…,Nなる離散値で示するものとし、行列で表記
すれば であり、目標jの時刻iでの状態量をxj(i)としたとき、
時刻i+1での目標jの運動を表す状態量xj(i+1)は、 xj(i+1)=Φ・xj(i)+δj(i)…(1) となる。ここで、多数の目標を区別するために添字jを
用いている(例えば、第1の目標ではj=1、第2の目
標ではj=2、第3の目標ではj=3、…)。Φはいわゆ
る遷移行列である。
それぞれの目標に対して観測を行うに際し、位置、速
度、加速度の3者を測定することが理想であるが、位
置、速度、加速度の同時測定は困難な場合が多いので、
実際上は状態量の一部を観測することになり、例えば時
刻iで目標の位置xp(i),yp(i),zp(i)のみを観測する場
合、目標jについての実際の観測値yj(i)には誤差が含
まれるのでx軸方向の観測値をxpoj(i),y軸方向の観測
値をypoj(i),z軸方向の観測値をzpoj(i)とし、かつx軸
方向の誤差をnxj(i),y軸方向の誤差をnyj(i),z軸方向
の誤差をnzj(i)とし、行列で表示すれば と表記できる。ここでM(i)はいわゆる観測行列とな
り、nj(i)は観測の誤差を示す量となる。また、ここで
は各方向の位置を観測するものとしたが、目標の距離
と、角度等を測定する場合にも適切な観測行列を構成で
きることはもちろんである。
さらに、本発明においては、時刻iにおいて目標jに対し
ビームを割り当てて観測を行う場合と、目標にビームを
割り当てずに別の観測を行う場合があるため、ビーム割
り当てを示す量として、Uj(i)を用いるものとし、この
値は時刻iで目標jに対してビームを割り当てるとき
“1”で、それ以外のとき“0”をとるものとすると、 yj(i)=Uj(i){M(i)・xj(i)+nj(i)}…(2) により、観測値を表記でき、この観測値yj(i)は信号処
理器4の出力として得られる。但し、(2)式において、
ある時刻iに目標に割り当てられるビーム個数は1個以
下であり、目標jに対するUj(i)が“1”のとき、他の
目標に対するU1(i)〜Uj-1(i),Uj+1(i)〜Un(i)は
“0”となる(ここで、nは目標全体の個数)。なお、
信号処理器4の出力にはyj(i)以外の信号も含まれるの
で、これをy(i)とする。
上記のごとく、運動を表す方程式{(1)式}と観測を表
す方程式{(2)式}が与えられた場合に、観測値から目
標の予測値 を求める手順については、公知の文献(例えば、砂原善
文他4名編、「確率システム理論III(応用編)」、83頁
乃至91頁、発行1982年(昭和57年)10月5日発
行、朝倉書店、等)に詳述されているカルマンフィルタ
等の追尾フィルタ7を用いることができる。追尾フィル
タ7は(2)式の観測値から目標jの予測値 を求めて目標ファイル8に出力することができる。
すなわち、前記文献等によるカルマンフィルタの理論に
よれば、時刻iにおける目標jの観測値をyj(i)、時刻i
における目標jの状態量xj(i)の測定値を 時刻i−1でのデータを用いて時刻iでの状態量xj(i)を予
測した場合の予測値を とするとき、 (但し、Kj(i)はフィルタのゲイン、H(i)は観測行列
であって(2)式におけるUj(i)・M(i)に相当する。) また、時刻iにおける目標jの推定値 を用いて時刻i+1の目標jの状態量を予測すると、その
予測値 は、 上記(2a)式を(2b)式の右辺に代入すると、 この(2c)式は予測値 が予測値 と観測値yj(i)とから得られることを表し、換言すれば
予測値 が予測値 と観測値yj(i-1)とから得られることを示している。従
って、初期値 を設定した後、追尾フィルタ7は各時刻での観測値デー
タを知ることにより予測値 を算出することができる。
今、観測フレーム(ビーム走査フレームに対応)の最終の
時刻Nでの目標状態量xj(N)の時刻iでの予測値を とするときの予測誤差を で表す。ここでE[ ]は、統計的な平均値をとるこ
と、Tは転置を表す。なお、最終の時刻Nでの目標状態
量xj(N)の時刻Nでの推定値を とするときは、(3)式のXj(N)は推定誤差を表すことに
なる(式の意義は同じ)。
前記文献等によるカルマンフィルタの理論によれば、時
刻iにおける目標の推定誤差の共分散(状態量とその予
測置との差の2乗の統計的な平均値)をP(i)、時刻iで
のデータを用いて時刻i+1での状態量を予測した場合の
予測誤差の共分散を 同様に時刻i−1でのデータを用いて時刻iでの状態量
を予測した場合の予測誤差の共分散を と表記するとき、以下に示す関係が成立する。
ここで、H(i)は観測行列であり、(2)式におけるUj(i)
・M(i)に相当する。また、Qd(i)は目標の運動の変化
を表す雑音δの共分散である。Rd(i)は観測の誤差を表
す雑音nj(i)の共分散である。
ここで、時刻iにおいて、最終の時刻Nの値を予測した
場合の誤差は現時刻i,i+1,…,Nにわたって上式を繰り
返して計算することで求められる。すなわち、時刻iで
のデータを用いて(4),(5)式の計算を行った後、(4)式
中のiをi+1に変え、(5)式で得られた を(4)式に代入してP(i+1)を求める。それから、(5)式
中のiをi+1に変え、(4)式で得られたP(i+1)を(5)式
に代入して を求める。以下同様にして、 を求めることができる。このときi時刻以降では、まだ
観測が行われないことからH(i+1)…H(N)は0とおい
て良いことに注意して、繰り返し計算を行えば で表される。但し、ここでは遷移行列Φ(i)は常に一定
であることから、変数iを省略してΦとした。
ここで、 は、ある特定の目標についての誤差の量であり、前記の
j(i)において、jを固定したものに相当するので、こ
の関係はXj(i)に対しては、 等に対し目標を表す添字jをつけて 等と表記するものとして、 なる関係を得る。
j(i+1)についても を得る。従って Xj(i+1)−Xj(i) =ΦN-i-1j(i+1)(ΦT)N-i-1 −ΦN-1j(i)(ΦT)N-1 −ΦN-i-1d(i)(ΦT)N-i-1 =ΦN-i-1[Pj(i+1)−ΦPj(i)ΦT)N-i-1 −ΦN-i-1d(i)(ΦT)N-i-1…(8) となる。ここで、前出のP(i)とP(i+1)に関する一般
的な関係式、すなわち(4)式より また(5)式より を用い、(5)式より導いた を(4)式より導いたPj(i+1)の式に代入すると、 Pj(i+1)=ΦPj(i)ΦT+Qd(i) −{ΦPj(i)ΦT+Qd(i)}HT(i+1) ×[H(i+1){ΦPj(i)ΦT+Qd(i)} ×HT(i+1)+Rd(i+1)]-1H(i+1) ×{ΦPj(i)ΦT+Qd(i)} と表記できる。
P(i+1)がP(i)を用いて表されることが上記により示
されたが、ここで、(6)式からP(i)はXjの関数として
表示されることは、すでに示されている通りであるので
前出のXj(i+1)−Xj(i)に関する(8)式の右辺をまとめ
て Xj(i+1)−Xj(i)=F[Xj(i),i] なる形式にまとめることができる。ここで F[Xj(i),i]は、Xj(i)とiによって決定される関数で
あることを示す。
さらに、F[Xj(i),i]は、すべての項に H(i)=Uj(i)M(i)を含むが、Uj(i)を関数の外に出す
ことにより Xj(i+1)=Xj(i)−Uj(i)G{Xj(i),i}…(9) (但し、Uj(i)G{Xj(i),i}=−F[Xj(i),i]であ
る。) を得る。ここでGは、追尾フィルタ7により与えられる
関数であり、(9)式は観測による予測誤差の減少を示す
ものである。すなわち、観測フレームの時刻iでUj(i)
=1のとき(観測を行うとき)は、時刻i+1で予測した
観測フレームの最終時刻Nでの予測誤差Xj(i+1)は時
刻iで予測したときの最終時刻Nでの予測誤差Xj(i)よ
りも小さな値となる。
上記(9)式で1個の目標について最終時刻Nで推定した
当該最終時刻Nでの推定誤差Xj(N)が計算でき、n個の
目標全体に対しての追尾精度の評価はその最終時刻Nで
の推定誤差Xj(N)を用いて、評価基準J で規定する。ここでwjは目標の性質による重み、fは
微分可能な非負スカラー関数、nは目標数である。例え
ば、目標の重みが同一(wj=1)であるとし、f{X
j(N)}={Xj(N)}1/2として推定誤差の平方根の総和を評
価基準Jとする場合には 等となるが、これ以外の関数についても適用が可能なこ
とはもちろんである。
前記(2)式において示したように、ビームの配分はUj
よって定まり、ビームの最適分配は、(9)式の条件下で
各目標についての時刻Nでの推定誤差Xj(N)を計算して
(10)式の評価基準Jを最少にする、換言すれば全目標
についての重み付けした推定誤差の総和を最小にするU
jによって与えられ、このようなUjは繰り返し計算、近
似計算等で得られる。ビーム配分器9は、目標ファイル
8を経由した追尾フィルタ7からの に対応したXj(i)の初期値を定め、(9)式及び(10)式
の繰り返し計算、あるいは近似計算により(10)式の評
価基準Jを最小にするUjを求め、フェーズド・アレイ
・アンテナ10に対しUjに基づいてビーム走査指令を
与える。このとき、Ujに基づくビーム配分は多目標追
尾全体での推定誤差の和を最小にするようなアンテナ・
ビームの最適配分となり、多数の目標に対する追尾精度
は最良となる。
第2図に示した走査例では、目標14aに対しては4
回、目標14bに対しては3回、目標14cに対しては1
回の観測を行なっている。第5図は第2図に示した走査
例の場合の捜索動作と追尾動作のタイミングチャートで
あり、捜索動作と追尾動作とは時分割で行なわれる。す
なわち、アンテナ走査のフレーム時間TF中、全ての目
標についてUj=0のとき捜索動作を行い、ある時刻に
j=1となると当該時刻ではj番目の追尾目標にアン
テナ・ビームが照射され、それ以外の目標の追尾及び捜
索動作は行わない。なお、観測順や回数は第2図に図示
の場合に限定されるものではない。
観測に一致する目標が、目標ファイル8内に存在しない
場合、新規の目標として目標ファイル8に登録され、こ
れ以後のビーム配分計算、追尾計算に用いられる。
上記のようにして1回の観測フレームが終了すると、そ
の時点を初期点として次回の観測フレームが同様にして
繰り返し実行される。
なお、上記実施例では、情報処理器5の構成を機能毎に
分割して示したが、これを一台あるいは複数の計算機に
よって実現することが可能である。
(発明の効果) 以上述べたごとく、この発明のレーダ装置によれば、ラ
ンダムな走査が可能なフェーズド・アレイ・アンテナと
ビーム配分器を組み合わせて用いることにより、多数目
標の個々の追尾状態に応じてアンテナ・ビームを最適に
配分することが可能となり、多数目標全体に対する追尾
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るレーダ装置の実施例を示すブロ
ック図、第2図は実施例におけるアンテナ・ビームの走
査を示す説明図、第3図は従来のレーダ装置の構成例を
示すブロック図、第4図はアンテナ・ビームの走査例を
示す説明図、第5図は実施例における捜索と追尾動作の
タイミングチャートである。 1……送信機、2……機械駆動アンテナ、3……受信
機、4……信号処理器、5……情報処理器、6……一致
判定器、7……追尾フィルタ、8……目標ファイル、9
……ビーム配分器、10……フェーズド・アレイ・アン
テナ、11……ペンシル・ビーム、12……ビーム走査
パターン、13……捜索範囲、14a,14b,14c……
目標、15……ランダム・ビーム走査を行なうビーム走
査パターン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信機と、該送信機からの高周波信号を外
    部空間に放射するフェーズド・アレイ・アンテナと、該
    フェーズド・アレイ・アンテナの受信信号を検波する受
    信機とを有し、観測フレーム毎に前記フェーズド・アレ
    イ・アンテナのアンテナ・ビームを捜索と追尾とにそれ
    ぞれ割り当てて多目標の追尾、捜索の双方を行なうレー
    ダ装置において、 前記受信機の出力から目標情報を得る信号処理器と、該
    信号処理器の出力を受ける情報処理器とを備え、 前記情報処理器は、前記信号処理器の出力である目標情
    報と目標ファイルに登録された目標との一致を判定する
    一致判定器と、該一致判定器で一致が判定された目標情
    報を受けて推定・予測計算を実施する追尾フィルタと、
    該追尾フィルタの出力を受ける前記目標ファイルと、前
    記追尾フィルタの出力を前記目標ファイルを経由して受
    けて前記フェーズド・アレイ・アンテナにビーム走査指
    令を出力し、アンテナ・ビームをランダムに走査可能な
    ビーム配分器とを有し、 該ビーム配分器においては、追尾を行なう多数目標につ
    いて時刻iで予測した観測フレームの最終時刻Nでの予
    測誤差をXj(i)、時刻i+1で予測した最終時刻Nでの
    予測誤差をXj(i+1)で表したとき、 Xj(i+1)=Xj(i)−Uj(i)G{Xj(i),i} (但し、添字jは目標jについてのものであることを示
    し、Uj:ビーム割り当てを示す量で、時刻iで目標j
    に対してビームを割り当てるとき“1”で、それ以外の
    とき“0”をとる、G:目標の情報を受ける前記追尾フ
    ィルタで与えられる関数)となる関係式を用いて各目標
    について前記観測フレームの最終時刻Nで推定した当該
    最終時刻Nでの推定誤差Xj(N)を求め、微分可能な非負
    スカラー関数を用いた評価相準J (但し、wj:目標の性質による重みで、添字jは目標
    jについてのものであることを示す、f:微分可能な非
    負スカラー関数、n:目標数) を、最小にするようなアンテナ・ビームの割り当て量U
    jを求め、該割り当て量Ujに基づきビーム走査指令を前
    記フェーズド・アレイ・アンテナに与え、多目標に対す
    る追尾精度を向上させることを特徴とするレーダ装置。
JP59208903A 1984-10-04 1984-10-04 レ−ダ装置 Expired - Lifetime JPH0627808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59208903A JPH0627808B2 (ja) 1984-10-04 1984-10-04 レ−ダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59208903A JPH0627808B2 (ja) 1984-10-04 1984-10-04 レ−ダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6186671A JPS6186671A (ja) 1986-05-02
JPH0627808B2 true JPH0627808B2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=16564030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59208903A Expired - Lifetime JPH0627808B2 (ja) 1984-10-04 1984-10-04 レ−ダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627808B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0823582B2 (ja) * 1987-08-20 1996-03-06 三菱電機株式会社 レ−ダ装置
JPH02122291A (ja) * 1988-11-01 1990-05-09 Mitsubishi Electric Corp 目標追跡の方法とその装置
JPH0711567B2 (ja) * 1988-11-10 1995-02-08 三菱電機株式会社 アンテナ駆動装置
JP2595354B2 (ja) * 1989-09-20 1997-04-02 三菱電機株式会社 レーダ装置
JPH04328481A (ja) * 1991-04-26 1992-11-17 Nec Corp 3次元レーダ装置
JPH0566942U (ja) * 1992-02-14 1993-09-03 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用点火コイル
JP3604314B2 (ja) 2000-02-03 2004-12-22 松下電器産業株式会社 Xsrケーブルコネクタ
JP4597717B2 (ja) * 2005-03-04 2010-12-15 三菱電機株式会社 レーダ装置
JP5183543B2 (ja) * 2009-03-24 2013-04-17 三菱電機株式会社 レーダ装置
JP7156817B2 (ja) * 2018-05-15 2022-10-19 株式会社デンソーテン 物標検出装置および物標検出方法
CN113109804B (zh) * 2020-11-28 2022-11-22 耿文东 相控阵雷达群目标跟踪的工作方式

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS601937B2 (ja) * 1980-08-06 1985-01-18 タツタ電線株式会社 耐酸化性鉛錫半田用母合金

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6186671A (ja) 1986-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2599300B2 (ja) レ−ダビデオ検出方法及びレ−ダビデオ検出装置
US5392050A (en) Method of recognizing a radar target object type and apparatus therefor
EP0868669B1 (en) A tracking method for a radar system
JPH0627808B2 (ja) レ−ダ装置
JP5330597B2 (ja) Fmcwレーダセンサ、及び、周波数マッチングのための方法
US7667638B1 (en) Detection and resolution of closely spaced targets in a monopulse system
JP3319242B2 (ja) レーダ装置
US11073608B2 (en) Resolving radar angle ambiguities using a multiple hypothesis tracker
JP3595220B2 (ja) 合成開口レーダ装置及び目標散乱点検出方法
CN115618166A (zh) 一种基于多任务雷达的时间资源调度方法和装置
JPH09257923A (ja) センサ群管理装置
KR102144048B1 (ko) 빔 스캐닝 분석시 가중치를 적용하는 동작위치 검출 방법 및 장치
JP2001272464A (ja) レーダ装置
JP7060441B2 (ja) レーダ装置および物標検出方法
Choi et al. Doppler coherent focusing doa method for efficient radar map generation
JP2521679B2 (ja) ミサイルを自動的に誘導するための装置及びこのような装置に備えられているミサイル
GB2212352A (en) Deinterleaving of radiated signals
JP2002318280A (ja) センサ設置誤差推定における目標の位置決定方法及び目標の移動経路決定方法
JPH07101232B2 (ja) 多目標追尾方法及びその装置
JP2857667B2 (ja) 追跡受信機およびレーダデータの走査速度の相関を使用した能動エミッタの検出方法
JP3328526B2 (ja) 目標位置推定装置及びその信号処理方法
JP7142595B2 (ja) 追尾装置
RU2196342C2 (ru) Способ определения координат объектов при пассивной бистатической радиолокации
JP3519648B2 (ja) 自動追尾装置
JP2840823B2 (ja) 目標自動類別識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term