JP3882087B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空中線からの受信信号を信号処理し得られた検出機数データ、及び目標を追随制御し得られた追随航跡データに基づき、目標の機数を判定する機能を有するレーダ装置に関するものである。
従来のモノパルスレーダ装置においては、同一追随ビームのレンジビン内で検出された目標の航跡に含まれる目標数を判定している(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平10−111357号公報(第5−7頁、図1)
しかしながら、従来のモノパルスレーダ装置では、同一追随ビームのレンジビン外で、かつ追随フィルタの相関ゲート内で目標が存在しても、その目標の航跡をレンジビン内で検出された目標の航跡と同じ1つの航跡として管理することができなかった。このため、従来は、同一追随ビームのレンジビン内で検出された目標の航跡と、そのレンジビン外でかつ追随フィルタの相関ゲート内で検出された目標の航跡とに含まれる目標の機数を1つの追随航跡に含まれる目標の機数として判定することができなかった。また、従来は、マルチパス等の影響により、同一追随ビームのレンジビン内における機数についての検出の誤りが間欠的に発生する場合があった。更に、従来は、クラッタ等の影響により、追随フィルタの相関ゲート内における機数についての検出の誤りが間欠的に発生する場合があった。
なお、同一追随ビームとは、目標を検出するために同じ方向、仰角、パルス特性及び指向性を有するパルス波が複数回にわたって空間放射されるもののことをいう。レンジビンとは、反射波の距離対信号強度を測定し目標までの距離を算出する際の最小処理単位となる目盛である。追随フィルタとは、目標に対し追随ビームを連続的に照射しその追随を維持するために、目標の予測位置を計算することをいう。相関ゲートとは、追随フィルタにおける目標の予測位置と観測位置との相関の有無を判定するために設定された予測位置を中心とする領域をいう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、1つの追随航跡に含まれる目標の機数を正確に判定することができるレーダ装置を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーダ装置は、対象となる目標に追随しながら指向性をもつ電波として、和ビーム及び差ビームを含む追随ビームを送信し、前記目標からの和ビーム及び差ビーム反射波を受信してモノパルス測角演算により目標の検出及び追随を行い、前記目標の機数に応じて表示を行うものである。レーダ装置は、目標を検出するための所定のレンジビン内における第1の目標の機数を検出する第1の目標機数検出部と、追随ビームに基づき、追随フィルタの相関ゲート内でかつ所定のレンジビン外における第2の目標の機数を検出する第2の目標機数検出部と、前記第1の目標の機数と前記第2の目標の機数とを加算して総合機数を判定する総合機数判定部とを有する。
前記レーダ装置において、前記総合機数判定部は、前記第1の目標の距離が一定の距離内か否かを判断し、前記第1の目標の距離が一定の距離内の場合、前記第1の目標の機数と前記第2の目標の機数とを加算して総合機数を判定する構成であるとよい。
また、前記総合機数判定部は、前記第2の目標の機数の入力回数が設定回数に達するまで、前記第2の目標の機数を繰り返して入力し、前記第2の目標の機数の平均値を算出し、算出後の平均値を前記第2の目標の機数として設定する構成であるとよい。
本発明に係るレーダ装置によれば、目標を検出するための所定のレンジビン内における第1の目標の機数を検出する第1の目標機数検出部と、前記追随ビームに基づき、追随フィルタの相関ゲート内でかつ前記所定のレンジビン外における第2の目標の機数を検出する第2の目標機数検出部と、前記第1の目標の機数と前記第2の目標の機数とを加算して総合機数を判定する総合機数判定部とを有しており、所定のレンジビン内の機数だけでなく、前記追随フィルタの相関ゲート内でかつ同一追随ビームのレンジビン外で検出された目標の機数をすべて判定することができるので、同一追随ビームにより追随される航跡である目標の機数を正確に判定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、レーダ装置の実施の形態を図面に従って説明する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置の全体構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、レーダ装置は、対象となる目標に追随するビーム201(和ビーム301、差ビーム302)を放射すると、上記ビームに基づき、検出された目標の機数を判定し、判定結果を表示する機能を備える。この目標は、例えば、主追随目標(第1の目標)11、編隊他目標(第1の目標)12、編隊他目標(第2の目標)13である。
主追随目標11は、主に追随される目標である。これは、追随ビーム201の所定のレンジビン401内で検出される。編隊他目標12は、主追随目標11と同一追随ビームのレンジビン401内で検出される目標である。編隊他目標13は、追随フィルタの相関ゲート402内でかつ上記レンジビン401外で検出される目標である。なお、第1の目標とは、追随ビームのレンジビン401内で検出される目標を意味する。第2の目標とは、追随フィルタの相関ゲート402内でかつ上記レンジビン401外で検出される目標を意味する。
レーダ装置2は、空中線20、信号処理部21、及び追随制御部(第2の目標機数検出部)22を有する。信号処理部21は、検波検出部211、測角測距部(距離算出部)212、及び機数検出部(第1の目標機数検出部)213を含む。
また、レーダ装置2は、情報管理データベース30、表示部31、情報管理部32、類識別部33を含んでいる。情報管理データベース30には、機数判定結果の表示に必要な情報が格納されている。類識別部33は、総合機数判定部331を有する。表示部31は前記目標の機数に応じて表示を行う。
追随制御部22から情報管理部32に出力される目標の距離(追随航跡データ)205は、レーダ装置2(空中線20)から主追随目標11までの距離を表すデータである。情報管理部32から類識別部33に出力される第1の目標の機数206及び第2の目標の機数207は、機数検出部213から情報管理部32に出力される第1の目標の機数203、及び追随制御部22から情報管理部32に出力される第2の目標の機数204にそれぞれ対応するものである。類識別部33から情報管理部32に出力される総合機数208は、目標の機数の総数を表すデータである。
次に、この実施の形態1に係るレーダ装置の動作について説明する。図2は、この実施の形態1に係るレーダ装置2の類識別部33内の総合機数判定部331の動作を示すフローチャートである。
まず、信号処理部21及び追随制御部22の動作について説明する。なお、ここで説明する動作は公知である。図1に示したレーダ装置2は、まず空中線20により、捜索ビームを空間走査しながら同時に追随ビーム201を主追随目標11の方向に空間放射する。このビームには、和ビーム301及び差ビーム302が含まれている。
次に、信号処理部21は、空中線20からの和ビーム反射信号及び差ビーム反射信号に基づき、対象となる目標の検出、測角測距、及び目標の機数の検出に関する処理を行う。なお、測角測距は、目標の方位、仰角、距離を測定することをいう。その後、この信号処理部21は、所定の処理結果を追随制御部22及び情報管理部32へ出力する。
具体的には、検波検出部211は、和ビーム301及び差ビーム302に対する和ビーム反射信号及び差ビーム反射信号を位相検波して、位相検波後の和ビーム検出ビデオ及び差ビーム検出ビデオを測角測距部212へ出力する。
測角測距部212は、位相検波後の和ビーム検出ビデオ及び差ビーム検出ビデオに基づき、検出角度(目標の方位及び仰角)、及び検出距離(レーダ装置2から主追随目標11までの距離)を算出する。この算出をここではモノパルス測角演算という。
このモノパルス測角演算に際し、測角測距部212は、和ビーム検出ビデオ及び差ビーム検出ビデオに基づき、位相差を算出する。この算出例について図1を参照して説明する。図1の左下部600において、測角測距部212は、主追随目標11の和ビーム検出ビデオベクトル(受信信号ベクトル)Σ1と、編隊他目標12の和ビーム検出ビデオベクトル(受信信号ベクトル)Σ2とを合成する。また、この測角測距部212は、主追随目標11の差ビーム検出ビデオベクトル(受信信号ベクトル)Δ1と、編隊他目標12の差ビーム検出ビデオベクトル(受信信号ベクトル)Δ2とを合成する。そして、測角測距部212は、2つの合成ベクトルΣ1+Σ2、Δ1+Δ2を基に位相差φを算出する。測角測距部212は、算出した位相差データ(位相差φ)を機数検出部213へ出力する。
機数検出部213は、測角測距部212からの位相差データを基に、追随ビームのレンジビン401内に存在する機数を判定し、そのレンジビン401内に存在する第1の目標の機数203を情報管理部32へ出力する。この判定は、位相差φの変動が利用されている。この位相差φは、レーダ装置2とある目標との位置関係、あるいはビームの反射特性の違いに伴って変動する。この機数検出部213は、例えば、位相差φが予め設定されたしきい値未満の場合、第1の目標が単一であると判定し、位相差φが上記しきい値以上の場合、第1の目標が複数であると判定する。
追随制御部22は、測角測距部212からの測角測距データに基づき、第1の目標に対する追随フィルタの相関ゲート402内でかつ同一レンジビン401外で検出された第2の目標の機数を算出し、その第2の目標の機数204を情報管理部32へ出力する。なお、この相関ゲート402は、追随制御部22が公知の追随フィルタ計算を行う際に、予測位置を中心とする観測位置の相関の有無を判定するために利用される。
さらに、この追随制御部22は、上記測角測距データに基づき、追随ビームにより追随された目標(例えば、主追随目標11、編隊他目標12、編隊他目標13)の航跡(レーダ装置2から目標1までの距離)を算出してある目標の距離(追随航跡データ)205を情報管理部32へ出力する。
次に、情報管理部32、類識別部33、情報管理データベース30及び表示部31の動作について説明する。図1に示した情報管理部32は、機数検出部213から第1の目標の機数203、追随制御部22から第2の目標の機数204及び目標の距離205を入力し、第1の目標の機数206及び第2の目標の機数207を類識別部33内の総合機数判定部331へ出力する。
この類識別部33内の総合機数判定部331の動作について図2を参照しながら詳述する。ステップ500において、総合機数判定部331には、情報管理部32から、第1の目標の機数206を入力する。なお、第1の目標の機数206は、同一追随ビームの同一レンジビン内検出機数データ206と同義である。
次に、ステップ501において、総合機数判定部331には、情報管理部32から、第2の目標の機数207を入力する。なお、第2の目標の機数207は、追随フィルタ相関ゲート内検出機数データ207と同義である。
次に、ステップ502において、総合機数判定部331は、第2の目標の機数207を解析する。
次に、ステップ503において、例えば、第2の目標の機数207が0機であった場合、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206を解析する。
次に、ステップ504において、ステップ503の解析結果により第1の目標の機数206が複数機でなかった場合(例えば、単機(1機)の場合)、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207を加算して総合機数を単機と判定する。
次に、ステップ505において、総合機数判定部331は、上記判定された総合機数(総合機数判定データ)208を情報管理部32へ出力する。
一方、ステップ506において、例えば、第1の目標の機数206が複数機で、かつ、第2の目標の機数207が0機のときは、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数を少数機(2機)と判定する。
また、ステップ506において、例えば、第1の目標の機数206が1機で、かつ、第2の目標の機数207が1機のときは、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数を少数機(2機)と判定する。
また、ステップ507において、例えば、第1の目標の機数206が複数機で、かつ、第2の目標の機数207が1機の場合、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数を多数機(例えば、3機)と判定する。また、第2の目標の機数207の機数が複数機の場合も、ステップ507で総合機数を多数機と判定する。なお、この判定された総合機数は、図2に示した場合のほか、第1と第2の目標の機数206、207の組み合わせに応じて適宜変更しても良い。
その他、情報管理部32は、情報管理データベース30とのデータの書込み・読出し処理、表示部31へのデータ表示処理等の処理を行う。
以上説明したように、この実施の形態1では、類識別部33内の総合機数判定部331が、第1の目標の機数206及び第2の目標の機数207を入力した後、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数208を判定する。このため、主追随目標11に対する追随フィルタの相関ゲート402内でかつ同一レンジビン401外で検出された機数を含めて判定することができる他、多数機(3機以上)の判別ができる。
実施の形態2.
この実施の形態2に係るレーダ装置について説明する。なお、上記実施の形態1と同一部分については、重複説明を省略する。
この実施の形態2に係るレーダ装置は、図1の類識別部33内の総合機数判定部331が、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数208を判定する際に、第1の目標の距離205が一定距離以下の場合に限り、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数を判定するという手順を加えた点が、上記実施の形態1の場合と異なる。その他の構成は、上記実施の形態1の場合と同一である。
次に、この実施の形態2に係るレーダ装置2の類識別部33内の総合機数判定部331の動作を説明する。図3は、この実施の形態2に係るレーダ装置の類識別部内の総合機数判定部の動作を示すフローチャートである。
ステップ600において、類識別部33内の総合機数判定部331には、情報管理部32から、第1の目標の機数206に加え、第1の目標の距離205も入力する。この第1の目標の距離205は、レーダ装置2から第1の目標(例えば、主追随目標11、編隊他目標12等)までの距離と同義である。
次に、ステップ601において、総合機数判定部331には、情報管理部32から、第2の目標の機数207を入力する。
次に、ステップ602において、総合機数判定部331は、第2の目標の機数207を解析する。
次に、ステップ603において、ステップ602の解析結果毎に、総合機数判定部331は、第1の目標の距離(例えば、主追随目標11の距離)205が、閾値(一定距離)以下か否かを判断する。この閾値は、事前に設定されたパラメータであり、図示しないメモリに格納されている。例えば、第2の目標の機数207が0機、1機、2機以上のいずれの場合も、第1の目標の距離205が閾値を超えていればステップ608の動作を行う。
ステップ608において、第1の目標の距離205が閾値を超える場合、総合機数判定部331は、総合機数が不明と判定する。
また、第2の目標の機数207が0機又は1機で、かつステップ603で第1の目標の距離205が閾値以下と判断された場合、総合機数判定部331は、ステップ604において、例えば、第1の目標の機数206を解析する。
次に、ステップ605において、第2の目標の機数207が0機でかつ第1の目標の機数206が複数機でなかった場合(例えば、単機の場合)、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207を加算して総合機数208を単機(1機)と判定する。
また、ステップ606において、例えば、第1の目標の機数206が複数機で、かつ、第2の目標の機数207が0機のときは、総合機数判定部331は、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数208を少数機(2機)と判定する。
一方、ステップ607において、例えば、第2の目標の機数207が1機であった場合に、第1の目標の距離205が閾値以下で、かつ、第1の目標の機数206が複数機のときは、総合機数判定部331は、第1の目標の機数(例えば、複数機)206と第2の目標の機数(例えば、単機)とを加算して総合機数208を例えば、3機と判定する。
このようにして判定された総合機数208が、ステップ609で、総合機数判定部331によって情報管理部32へ出力される。
以上説明したように、この実施の形態2では、類識別部33内の総合機数判定部331は、第1の目標の距離205が一定の距離内かどうかを判断し、この距離205が一定の距離内の場合に限り、第1の目標の機数206と第2の目標の機数207とを加算して総合機数208を判定する。このため、追随ビームのレンジビン401内の目標の機数を検出する場合において、マルチパス等の影響で検出を誤りやすい遠距離にある目標の機数の検出を誤ることを低減することができる。
実施の形態3.
この実施の形態3に係るレーダ装置について説明する。なお、上記実施の形態1及び2と同一部分については、重複説明を省略する。
この実施の形態3に係るレーダ装置は、図1の類識別部33内の総合機数判定部331が、目標の総合機数208を判定する際に、繰り返し入力された第2の目標の機数207の平均値を算出して判定するという手順を追加した点が、上記実施の形態1及び2の場合と異なる。その他の構成は、上記実施の形態1及び2の場合と同一である。
次に、この実施の形態3に係るレーダ装置の類識別部33内の総合機数判定部331の動作を説明する。図4は、この実施の形態3に係るレーダ装置の類識別部内の総合機数判定部の動作を示すフローチャートである。ここでは、上記実施の形態1及び2と異なる処理を説明する。
ステップ700において、類識別部33内の総合機数判定部331には、情報管理部32から、第1の目標の機数データ206を入力する。
次に、ステップ701において、総合機数判定部331には、情報管理部32から、第2の目標の機数207を入力する。
次に、ステップ702において、総合機数判定部331は、第2の目標の機数207の入力回数が設定回数Mに達したか否かを判断し、上記入力回数が設定回数Mに達するまで、ステップ700及び701の入力処理を繰り返す。
次に、上記入力回数が設定回数Mに達したと判断された場合は、ステップ703において、総合機数判定部331は、繰り返し入力されたM回分の第2の目標の機数207をその機数が多い順にソートする(整理して並べる)。
次に、ステップ704において、総合機数判定部331は、第2の目標の機数207の機数(例えば、編隊他目標13の機数)について上位J位分(所定の順位分)の平均機数(平均値)を算出して、算出後の平均機数を第2の目標の機数207として設定する。なお、Jは、事前設定パラメータであり、事前に選択することが可能である。
次に、ステップ705から712までの処理が、上記実施の形態2におけるステップ602からステップ609までの処理と同様に行われ、ステップ712にて総合機数208が情報管理部32へ出力される。なお、第2の目標の機数207に加算される第1の目標の機数206は、例えば、最後に入力された機数である。
以上説明したように、この実施の形態3では、類識別部33内の総合機数判定部331は、第2の目標の機数207の入力回数が設定回数Mに達するまで、第2の目標の機数207の入力を繰り返し、繰り返し入力された第2の目標の機数207の平均値について入力回数を参照して算出し、この平均値を第2の目標の機数207として設定する。このため、相関ゲート402内の目標の機数(例えば、編隊他目標13)を検出する場合において、クラッタ等の影響で生じる間欠的な検出の誤りを低減することができる。さらに、第2の目標の機数207の平均値は、その機数が多い順に抽出された上位所定回数分の平均値であるので、その精度を高めることができる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明の実施の形態1に係るレーダ装置の全体構成を示すブロック図である。 この実施の形態1に係るレーダ装置の類識別部内の総合機数判定部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るレーダ装置の類識別部内の総合機数判定部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るレーダ装置の類識別部内の総合機数判定部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 目標
2 レーダ装置
11 主追随目標
12,13 編隊他目標
20 空中線
21 信号処理部
22 追随制御部
30 情報管理データベース
31 表示部
32 情報管理部
33 類識別部
201 追随ビーム
205 目標の距離
206 第1の目標の機数
207 第2の目標の機数
208 総合機数
301 和ビーム
302 差ビーム
331 総合機数判定部
401 レンジビン
402 相関ゲート

Claims (3)

  1. 対象となる目標に追随しながら指向性をもつ電波として、和ビーム及び差ビームを含む追随ビームを送信し、前記目標からの和ビーム及び差ビーム反射波を受信してモノパルス測角演算により目標の検出及び追随を行い、前記目標の機数に応じて表示を行うレーダ装置において、
    目標を検出するための所定のレンジビン内における第1の目標の機数を検出する第1の目標機数検出部と、
    前記追随ビームに基づき、追随フィルタの相関ゲート内でかつ前記所定のレンジビン外における第2の目標の機数を検出する第2の目標機数検出部と、
    前記第1の目標の機数と前記第2の目標の機数とを加算して総合機数を判定する総合機数判定部とを有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記総合機数判定部は、前記第1の目標の距離が一定の距離内か否かを判断し、前記第1の目標の距離が一定の距離内の場合、前記第1の目標の機数と前記第2の目標の機数とを加算して総合機数を判定することを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 前記総合機数判定部は、前記第2の目標の機数の入力回数が設定回数に達するまで、前記第2の目標の機数を繰り返して入力し、前記第2の目標の機数の平均値を算出し、算出後の平均値を前記第2の目標の機数として設定することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
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