JP2003021490A - 受液器付き熱交換器及びその製造方法 - Google Patents
受液器付き熱交換器及びその製造方法Info
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Abstract
付け性の向上、連結部材の材料の削減、製造工程の簡略
化、耐蝕性、強度性及び耐振動性の向上を図れるように
すること。 【解決手段】 アルミニウム製のヘッダーパイプ2aと
受液器本体11を連結部材60を介してろう付けにより
結合固定してなる受液器付き熱交換器において、連結部
材60を、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接する断面
が円弧状の第1の接合面61と、受液器本体11の接合
面に当接する断面円弧状の第2の接合面62と、ヘッダ
ーパイプ2a及び受液器本体11に設けられた熱媒体の
流入用又及び流出用の連通口、例えば流出孔9a及び流
入孔9bに嵌合可能なバーリング部63a,63bとを
具備する板状部材にて形成する。
Description
換器及びその製造方法に関するもので、更に詳細には、
例えば自動車や家屋等に設置する空調設備に組み込まれ
るアルミニウム製の受液器付き熱交換器に関するもので
ある。ここで、アルミニウムとは、アルミニウム又はア
ルミニウム合金を含む意味である。
ら、車両の軽量化、エンジン周りの部品の配置、車両の
環境負荷軽減、材料のリサイクル性等から、自動車部品
のアルミニウム転換が進められており、自動車用エアコ
ンもアルミニウム製のものが広く使用されている。この
アルミニウム製熱交換器(コンデンサ)の中でも、一対
のヘッダーパイプ間に多数の熱交換管である冷却チュー
ブを平行して配置し、隣接する冷却チューブ間にフィン
を介在するパラレルフロータイプ(PFC型)が主流と
なっている。
は、液体状態の熱媒体を膨張弁の小さな孔を通して蒸発
器内に流入する。蒸発器内では、液体が大部分を占める
熱媒体が、蒸発器の外部の被冷却体、例えば高温の空気
等から熱を奪って気化する。これによって、蒸発器外の
空気等が冷涼な温度に冷やされる。一方、蒸発潜熱を得
て気化した熱媒体は、圧縮機によって断熱圧縮されて更
に高温高圧のガス状態となってコンデンサ内に導入され
る。高温ガス状態の熱媒体は、コンデンサの冷却チュー
ブ内を通過する際、隣接する冷却チューブ間に介在され
たフィンを介して低温流体、例えば空気等によって熱を
奪われ凝縮液化を始める。コンデンサで液化した熱媒体
は、コンデンサ出口から再び膨張弁に循環使用され冷凍
サイクルが繰り返し行われる。
体量は変化しないが、使用環境条件によってコンデンサ
出口の熱媒体液量が変動する。例えば、コンデンサで凝
縮した熱媒体は、自動車内の負荷変動によって変動し、
コンデンサ出口で液化する量とガス状態で残る量の比率
が変動し、コンデンサにおける熱媒体の凝縮量が常に一
定しているわけでない。
供給することが求められ、このような気液混合状態では
膨張弁に循環使用しても熱効率が悪くなることから、コ
ンデンサ出口に、気液分離を確実に行い、液体状態の熱
媒体のみを膨張弁に供給できるように受液器を連結して
いる。このように、コンデンサの出口に受液器を連結す
ることにより、コンデンサ内で凝縮液化し気液混合の状
態にある熱媒体は、回収用ヘッダーパイプと連結された
受液器に移され、この中で未凝縮のガス状熱媒体と液状
の熱媒体を分離し、液状の熱媒体は膨張弁を通過し、再
び蒸発器に循環される。したがって、受液器は、気液混
合の状態にある熱媒体の気液分離と液体熱媒体のクッシ
ョンとして機能し、コンパクトな自動車空調装置には重
要な構成部材である。
器とを連結するには、以下のようないくつかの課題が検
討されている。
ースを小さくするため、隣接して一体化する構成が要求
されている。
入手し易いことや強度が強いこと等から、その断面形状
が円形のパイプ(円筒体)が使用される。このような円
筒形状同士を接合し、強固な一体物とするためには、2
本の円柱軸方向に沿った面(接するのは線状となる)を
接合するため、対向する円弧に合わせた曲率をもつ治具
や部品等を必要とする。
熱媒体の再蒸発を避けるため、ヘッダーパイプから高温
の伝熱は遮断することが要求される。
液器の防振性が確実に保証されることが要求される。
く、したがって作業工程数が少なく、完成品としては、
強度、耐蝕性及びろう付け性のよいことも要求される。
のような構造のものが提案されている。
の全面を接合する構造のものが提案されている。しか
し、この構造のものは、ヘッダーパイプの上部は高温高
圧の熱媒体が流通するため、接合面から受液器に熱が伝
わり、折角凝縮した受液器中の熱媒体を気化し易い状態
に戻してしまうという問題がある。
プと受液器とが接合する場合は、上部における接合面積
を少なくするため、可能な限り下側の部分で支持し、他
の接合部分を削る等、更に通気できるようにして冷却す
るようにした構造が知られている(特開2000−25
7992参照)。同様な目的から、受液器の高さを低く
して、接合位置をヘッダーパイプの温度の低い領域位置
に選ぶようにしたものもある。
プと受液器の底部をパイプあるいはコネクタで連結し、
温度の低い部分同士を形成したコネクタや外部パイプを
用いて導くものも提案されている。この構造のものによ
れば、離して配置されたヘッダーパイプと受液器の底部
をパイプあるいはコネクタで連結し、温度の低い部分同
士を接合することで、温度の高い部分からの伝熱を少な
くすることができる。しかし、この構造のものにおいて
は、上部の支持部材がない場合は、ヘッダーパイプと受
液器との連結部分が下部のみとなり、使用運転時に受液
器上部が振動を繰り返し、下部の接合支持部分に亀裂等
のトラブルが生じる恐れがある。
決する手段として、断面積の小さな部材でヘッダーパイ
プと受液器の上部を支持することにより、伝熱量を抑え
かつ振動を防ぐための提案がなされている。例えば、特
開平10−2692号公報に記載される形状を使った円
周に沿った小片の薄肉状ブラケットを介してヘッダーパ
イプと受液器とを連結する構造、あるいは、円弧状に切
り欠いた鼓状のブラケットを介してヘッダーパイプと受
液器とを連結する構造(特開平10−122705号公
報参照)等が提案されている。
特開平10−2692号公報、特開平10−12270
5号公報に記載のものにおいては、連結部材(ブラケッ
ト)がブロックに近い形状であるため、熱容量が大きく
なり、特に、接合を強固にするために大きな連結部材を
用いたり、ヘッダーパイプと受液器の距離が離れると、
それに伴い更に熱容量が増大し、充分な加熱時間を与え
なければ接合不良が生じる、つまり、ろう付け性が低下
するという問題があった。また、連結部材を押出形材等
の生地材で形成する場合で、ろう付けする相手のヘッダ
ーパイプ又は受液器外面も生地材である場合、ろう付け
面にろう材をセットする必要があり、セットする工数が
発生すると共に、部品点数が増加するという問題があっ
た。また、ろう付け面に予めフラックス等を塗布する
と、連結部材とヘッダーパイプの仮固定、例えば仮付け
溶接が困難となる。また、ろう付け面の接触状態が悪い
と、ろう付けの健全性の低下を招く恐れもある。更に
は、連結部材とヘッダーパイプ、受液器とのろう付け面
は、共に円弧状の面接触であるため、連結部材の円弧状
面の寸法精度が悪いと、ろう付けの健全性が低下し、洩
れが発生する恐れがある。また、連結部材がブロックに
近い構造であるため、相手方の形状になじむことは期待
できない。また、ヘッダーパイプのピアシング孔をプレ
スで孔明けする場合は、ヘッダーパイプの変形は避けら
れず、この構造では、ろう付け部の健全性は不安定とな
る。
れた熱媒体の流入用及び流出用の連通口に直接連結部材
を連結する場合、位置決めは組み付け治具の精度に依存
する。また、連通口が明いていない場合にも組付けは可
能であるが、熱媒体の流路が形成されない恐れがある。
また、連通口に連通管を設ける場合は、部品点数及び製
作工数が増加するという問題がある。
合は、結晶粒が押出方向に延びるため、肉厚方向の距離
が短くなり、腐食し易い。したがって、腐食環境が厳し
い場合、防蝕処理が必要となる。また、コンデンサ入口
の高温部からの熱伝導を避けるために、コンデンサのヘ
ッダーパイプの略中央以下と受液器をろう付け固定する
と、受液器の上部が支持されないため、振動し易く振動
耐久面で不利である。これを解決するために、受液器の
上部を固定すると、コンデンサからの熱移動により受液
器内の凝縮冷媒の再蒸発が生じるという問題がある。
記載の構造のものにおいても、受液器と連結部とを押出
形材によって一体構造であるため、熱容量が大きくな
り、ろう付け性が低下する。特に、受液器部加工時の影
響を連結部がもろに受けるため、変形によるろう付け性
の低下を受けやすいという問題がある。また、耐蝕性が
低いため、腐食環境が厳しい場合、防蝕処理が必要とな
るなどの問題があった。更には、押出形材を加工し、不
要部分を除去しているため、材料が無駄であると共に、
加工工数が増加し歩留まりが低下するという問題もあっ
た。
であり、ヘッダーパイプと受液器及び連結部材のろう付
け性の向上、連結部材の材料の削減、製造工程の簡略
化、耐蝕性、強度性及び耐振動性の向上を図れるように
した受液器付き熱交換器及びその製造方法を提供するこ
とを課題としている。
に、請求項1記載の発明は、それぞれがアルミニウム製
の一対の略円筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダー
パイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、
隣接する熱交換管間に介在されるフィンとを具備する熱
交換器本体と、アルミニウム製の略円筒状の受液器本体
とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘ
ッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配
置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連
結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受液器
付き熱交換器において、上記連結部材は、上記ヘッダー
パイプの接合面に当接する1又は複数の断面円弧状の接
合面と、上記受液器本体の接合面に当接する1又は複数
の断面円弧状の接合面と、上記ヘッダーパイプ及び受液
器本体に設けられた熱媒体の流入用又は及び流出用の連
通口に嵌合可能なバーリング部とを具備する板状部材に
て形成してなることを特徴とする。
材はヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接する
断面円弧状の第1及び第2の接合面と、ヘッダーパイプ
及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用又及び流出
用の連通口に嵌合可能なバーリング部とを具備する板状
部材にて形成されるものであれば、生地材であってもよ
いが、好ましくは連結部材ををクラッド材にて形成する
方がよい(請求項2)。
してもよく(請求項3)、あるいは、バーリング部を反
対方向に突設し、一方のバーリング部を連通口に嵌合す
ると共に、他方のバーリング部をヘッダーパイプと受液
器本体との間隔の位置決め用にしてもよい(請求項
4)。
を形成し、ヘッダーパイプ又は受液器本体に、上記凸部
と係合する凹部又は上記凹部と係合する凸部を形成する
ことも可能である(請求項5)。
2の接合面は少なくとも1つあればよいが、分割された
複数としてもよい(請求項6)。
の接合面との間に、これら第1の接合面と第2の接合面
を離隔する連結段部を形成してもよい(請求項7)。こ
の場合、上記連結段部に傾斜角度を設ける方が好ましい
(請求項8)。
ニウム製の一対の略円筒状のヘッダーパイプと、これら
ヘッダーパイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交
換管と、隣接熱交換管間に介在されるフィンとを具備す
る熱交換器本体と、アルミニウム製の略円筒状の受液器
本体とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上
記ヘッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体
を配置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体
を連結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受
液器付き熱交換器の製造方法において、 アルミニウム
製の板状素材をプレス加工により、上記ヘッダーパイプ
の接合面に当接可能な1又は複数の断面円弧状の接合面
と、上記受液器本体の接合面に当接可能な1又は複数の
断面円弧状の接合面及び上記ヘッダーパイプ及び受液器
本体に設けられた熱媒体の流入用及び流出用の連通口に
嵌合可能なバーリング部を具備する連結部材を形成する
工程と、 上記連結部材のバーリング部を上記熱交換器
本体のヘッダーパイプ又は受液器本体の連通口に嵌合す
ると共に、連結部材の接合面をヘッダーパイプ又は受液
器本体の接合面に仮溶接により固定する工程と、 上記
連結部材の接合面を受液器本体又はヘッダーパイプの接
合面に仮溶接により固定すると共に、熱交換器本体、受
液器本体及び連結部材を仮組する工程と、 上記熱交換
器本体、受液器本体及び連結部材を加熱して、熱交換器
本体、受液器本体及び連結部材を一体ろう付けする工程
と、を有することを特徴とする。
記載の発明と同様に、それぞれがアルミニウム製の一対
の略円筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ
間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接熱
交換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体
と、アルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備
し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパ
イプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると
共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を
介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交
換器の製造方法において、 ロール状に巻回されたアル
ミニウム製の板状素材を引き出し、プレス加工により、
板状素材の中央部に引き出し方向に沿って適宜間隔をお
いてスリットを穿設し、これらスリットを境にして、上
記ヘッダーパイプの接合面に当接可能な1又は複数の断
面円弧状の接合面と、上記受液器本体の接合面に当接可
能な1又は複数の断面円弧状の接合面及び上記ヘッダー
パイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用及び
流出用の連通口に嵌合可能なバーリング部を具備する連
結部材を形成する工程と、 上記連結部材を板状素材か
ら切断する工程と、上記連結部材のバーリング部を上記
熱交換器本体のヘッダーパイプ又は受液器本体の連通口
に嵌合すると共に、連結部材の接合面をヘッダーパイプ
又は受液器本体の接合面に仮溶接により固定する工程
と、 上記連結部材の接合面を受液器本体又はヘッダー
パイプの接合面に仮溶接により固定すると共に、熱交換
器本体、受液器本体及び連結部材を仮組する工程と、
上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を加熱し
て、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を一体ろう
付けする工程と、を有することを特徴とする。
交換器の製造方法において、上記板状素材は生地材であ
ってもよいが、好ましくは板状素材にクラッド材を用い
る方がよい(請求項11)。
11のいずれかに記載の受液器付き熱交換器の製造方法
において、 上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部
材を仮組する工程の後、熱交換器本体、受液器本体及び
連結部材にフラックスを塗布する工程を有することを特
徴とする。
ないし11のいずれかに記載の受液器付き熱交換器の製
造方法において、 上記熱交換器本体、受液器本体及び
連結部材を仮組する際、連結部材の端部に形成された凸
部又は凹部を、ヘッダーパイプ又は受液器本体に形成さ
れた凹部又は凸部に係合させることを特徴とする。
イプと受液器本体とを連結する連結部材を、ヘッダーパ
イプ又は受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の接
合面と、ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱
媒体の流入用又及び流出用の連通口に嵌合可能なバーリ
ング部とを具備する板状部材にて形成することにより、
肉厚を必要以上に厚く加工する必要がないので、熱容量
を小さくすることができ、ヘッダーパイプと受液器本体
とのろう付け性の向上を図ることができる。また、断面
円弧状の接合部をヘッダーパイプ及び受液器本体に当接
させて仮溶接を行うことができるので、ヘッダーパイプ
等が変形しても形状になじませた状態で仮溶接すること
ができ、位置決めを容易かつ確実にして製造作業性の向
上を図ることができる。また、連結部材は板状部材にて
形成されるので、押出形材でブロック状に形成される連
結部材に比べて耐蝕性の向上が図れ、防蝕処理を不要と
することができる。すなわち、連結部材は圧延された板
材にて形成されるため、結晶粒は横に延びるので、肉厚
方向の結晶粒の界面の距離が長くなり、その分腐食し難
くなる。この場合、受液器本体を鍛造、あるいは、イン
パクト等で製作することにより、受液器の耐蝕性の向上
も図れ、熱交換器全体の耐蝕性の向上及び寿命の増大を
図ることができる。更には、バーリング部によって連結
部材自体の強度を高めることができる。更に、ヘッダー
パイプと受液器本体との距離が離れていても、連結部材
の接合面の曲げ形状やバーリング部の高さにて対応する
ことができ、熱容量への影響を少なくすることができ
る。
ることにより、ろう材をセットする必要がなくなるの
で、セット工数及び部品点数の削減が図れ、簡単かつ確
実にヘッダーパイプと受液器本体とをろう付けすること
ができる(請求項2,11)。
してもよく(請求項3)、あるいは、バーリング部を反
対方向に突設し、一方のバーリング部を連通口に嵌合す
ると共に、他方のバーリング部をヘッダーパイプと受液
器本体との間隔の位置決め用にしてもよい(請求項
4)。
を形成し、ヘッダーパイプ又は受液器本体に、上記凸部
と係合する凹部又は上記凹部と係合する凸部を形成する
ことにより、位置決めを容易にすることができると共
に、ヘッダーパイプと受液器本体との仮固定を強固かつ
確実に行うことができる(請求項5,13)。
2の接合面を分割された複数とすることにより、受液器
本体とヘッダーパイプの固定の軸方向長さを確保するこ
とができると共に、同一接合面側の仮溶接部を複数とす
ることもでき、ヘッダーパイプと受液器本体との位置決
め及び接合をより一層確実にすることができる(請求項
6)。
の接合面との間に、これら第1の接合面と第2の接合面
を離隔する連結段部を形成することにより、ヘッダーパ
イプと受液器本体とを離して連結することができ、熱抵
抗が増加するので、ヘッダーパイプから受液器本体への
熱伝導を低減することができる(請求項7)。この場
合、上記連結段部に傾斜角度を設けることにより、連結
部材の縦方向すなわちヘッダーパイプの軸方向の強度を
保つことができると共に、耐振動性の向上が図れ、かつ
連結部材の加工を容易にすることができる(請求項
8)。
ミニウム製の板状素材をプレス加工により、ヘッダーパ
イプ又は受液器本体の接合面に当接可能な断面円弧状の
第1又は第2の接合面と、ヘッダーパイプ及び受液器本
体に設けられた熱媒体の流入用及び流出用の連通口に嵌
合可能なバーリング部を具備する連結部材を形成した
後、連結部材のバーリング部を熱交換器本体のヘッダー
パイプ又は受液器本体の連通口に嵌合すると共に、連結
部材の接合面をヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面
に仮溶接により固定し、次いで、連結部材の接合面を受
液器本体又はヘッダーパイプの接合面に仮溶接により固
定すると共に、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材
を仮組した後、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材
を加熱して、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を
一体ろう付けするので、ヘッダーパイプと受液器本体と
のろう付けを確実にすることができると共に、ヘッダー
パイプと受液器との位置決めを容易にして、熱交換器の
製造作業を簡単にすることができる。したがって、熱交
換器の歩留まりの向上、加工性及び生産性の向上を図る
ことができる。
記載の発明に加えて、ロール状に巻回されたアルミニウ
ム製の板状素材から連続して連結部材を形成することが
できるので、連結部材の量産が図れると共に、熱交換器
の量産が図れ、更に、熱交換器の歩留まりの向上、加工
性及び生産性の向上を図ることができる。
交換器本体、受液器本体及び連結部材を仮組する工程の
後、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材にフラック
スを塗布するので、更に溶接性、ろう付け性の向上から
強度及び耐蝕性の向上を図ることができる。
熱交換器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
形態を示す正面図、図2は、上記熱交換器の要部拡大断
面図である。
は、図1に示すように、それぞれがアルミニウム製の一
対のヘッダーパイプ2a,2bと、これらのへッダーパ
イプ2a,2b間に架設される複数の熱交換管3と、各
熱交換管3の間に介設されると共に、一体に接合される
熱交換用フィン例えばコルゲートフィン4とを具備する
熱交換器本体1(以下に、コンデンサ本体1という)
と、アルミニウム製の受液器本体11を具備する受液器
10とで主に構成されている。この場合、コンデンサ本
体1と受液器本体11とはアルミニウム製の連結部材6
0を介して一体ろう付けされている。
アルミニウム製の押出形材にて略円筒状に形成されてお
り、その上下端部にはキヤップ部材5が被着固定されて
いる。また、一方のヘッダーパイプ2a(図1において
左側)の例えば外方側上端付近には熱媒体の流入ロ7が
設けられており、他方のヘッダーパイプ2b(図1にお
いて右側)の外方側下端付近には、熱媒体の流出口8が
設けられている。更に、ヘッダーパイプ2aの側面に
は、図1及び図2に示すように、上記受液器10と連通
するために、熱媒体の流出孔9a及び流入孔9bが穿設
されており、これらの流出孔9a及び流入孔9bと連通
するようにして、連結部材60を介して受液器10がヘ
ッダーパイプ2aに一体的にろう付されている。なお、
ヘッダーパイプ2aには、流出孔9a側と、流入孔9b
側とを区切る仕切板9cが設けられており、下段側の熱
交換管3によってサブクール部1Aが形成されている。
アルミニウム製の押出形材にて例えば偏平な板状に形成
されており、その内部には長手方向に向かって貫通する
複数に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成され
ている。このように形成される熱交換管3の両端部は、
両ヘッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜
間隔をおいて互いに平行に配列される複数のスリット
(図示せず)に挿入固着されている。
は、図1に示すように、アルミニウム製の板材を屈曲す
ることにより連続波形状に形成されており、各熱交換管
3の間に介設されてろう付されている。この場合、最上
段及び最下段に配設された熱交換管3の外方側にもコル
ゲートフィン4がろう付接合されており、これらの両コ
ルゲートフィン4を保護するために、両コルゲートフィ
ン4の更に外方側にはサイドプレート6がろう付接合さ
れている。
は、インパクト等によって略円筒状に形成された受液器
本体11と、この受液器本体11の下側開口部11aか
ら挿入され、この下側開口部11aを閉塞する栓体20
と、この栓体20の受液器本体11内方に位置する先端
面26に取り付けられ、受液器本体11内に供給される
熱媒体中の不純物を捕捉するフィルタ30とを具備して
なる。この場合、受液器本体11の平行内周面(内周
面)11dには、栓体20の基端面27に対応する位置
に、環状の周溝50を設け、この周溝50には、栓体2
0を抜け止めするための止め輪42が設けられている。
本体11は、図2に示すように、ヘッダーパイプ2aの
流出孔9aに連通する位置に、流出口12が形成されて
いると共に、流入孔9bに一致する位置に、流入口13
が形成されている。
プ2a内における仕切板9cの上側と、受液器本体11
内におけるフィルタ30の入口側とを連通するようにな
っている。一方、流入孔9bと流入口13は、ヘッダー
パイプ2a内における仕切板9cの下側と、受液器本体
11内におけるフィルタ30の出口側とを連通するよう
になっている。
は、キャップ部材15によって閉塞されている。このキ
ャップ部材15は、アルミニウムによって形成されたも
のであり、例えばろう付けによって受液器本体11に固
定されている。そして、受液器本体11の内周面は、断
面が円形状の基準内周面11e及び拡径内周面11hに
よって形成されている。基準内周面11eは、乾燥剤4
4を収容する部分に対応する第1基準内周面11cと、
フィルタ30を収容する部分に対応し、第1基準内周面
11cよりわずかに拡径された第2基準内周面11dと
によって形成されている。そして、図2に示すように、
第1基準内周面11cと第2基準内周面11dとの境の
部分が連結段部11iになっている。
もともと第2基準内周面11dであった部分をスピニン
グ加工などの塑性加工により拡径したものであり、平行
内周面11gとテーパ内周面11fとによって形成され
ている。第2基準内周面11dとテーパ内周面11f、
及びテーパ内周面11fと平行内周面11gは、滑らか
な曲面を介して連続的に形成されている。
ウム等の金属によって断面円形状に形成されたものであ
って、第2基準内周面11dに嵌合する先端部が基準径
部21になっており、この基準径部21の基端側の部分
が拡径部22になっている。基準径部21の先端部側に
は、第1のシール部材であるOリング41を取り付ける
ためのOリング溝23が形成され、また、このOリング
溝23より基端部側には、第2のシール部材であるシー
ルパッキン43を取り付けるためのシールパッキン溝2
4が形成されている。拡径部22は、平行内周面11g
に嵌合するように形成されていると共に、軸方向の長さ
が平行内周面11gよりやや短く形成されている。
開口側端部を互いに近づける方向に治具で変形させるこ
とによって弾性的に縮径するようになっており、この縮
径した状態で平行内周面11g内に挿入することによっ
て、周溝50に容易に嵌合することが可能になってい
る。
端面27から先端側の所定位置までの部分が円筒部20
aになっており、この円筒部20aより先端側の部分が
円柱部20bになっている。上述したOリング溝23と
シールパッキン溝24は基準径部21に形成されてい
る。また、円筒部20a内には、円柱部20bの軸心位
置から基端側に突出する突起20cが設けられている。
この突起20cは、基端面27から突出しないような高
さに形成されている。また、栓体20には、その先端面
26の軸心位置に、軸方向に延びる所定の深さの凹部2
6aが形成されている。この凹部26aは、断面が円形
状に形成されている。
状に形成された周壁部30a及びこの周壁部30aの一
方の開口端を閉塞する底壁部30bを有し、この底壁部
30bの底面33を栓体20の先端面26に当接するよ
うにして取り付けられるようになっており、底壁部30
bの底面33には上記凹部26aに嵌合する凸部33a
が設けられている。すなわち、フィルタ30は、合成樹
脂としての例えばナイロンによって一体に形成されたフ
ィルタ本体31と、同じくナイロンで網目状に形成され
た濾過膜32とを備えたものである。フィルタ本体31
は、円筒状に形成された周壁部30aを有し、この周壁
部30aの下側に底壁部30bが形成されている。周壁
部30aの上側は、そのまま開口されており、同上側の
開口端外周には、鍔部30cを介して円筒状のシール部
30dが形成されている。周壁部30aには、周方向に
4等分する位置に窓30eが形成されている。各窓30
eは、側面視で四角形状に形成されており、各窓30e
の間が周壁部30aにおける支柱30fになっている。
また、底壁部30bには、その底面33の軸心位置に断
面が円形状の凸部33aが形成されており、上記凹部2
6aに嵌合するようになっている。
ル部30dにおける軸方向のほぼ中央の位置に接続され
ている。シール部30dは、その外径が第2基準内周面
11dに対してしまりばめを構成する程度に、同第2基
準内周面11dの径よりわずかに大きく形成されてい
る。すなわち、シール部30dは、第2基準内周面11
dからの圧縮力を受けて、鍔部30cと共に弾性的にわ
ずかに変形し、第2基準内周面11dに密着するように
なっている。また、シール部30dの先端縁部は、栓体
20を止め輪42によって受液器本体11に固定した状
態において、上記連結段部11iに所定の加圧状態で当
接するようになっている。これにより、フィルタ30
は、栓体20から離れないようになっている。
に形成されており、フィルタ本体31の成形時にフィル
タ本体31に一体的に固定されるようになっている。た
だし、この濾過膜32は、フィルタ本体31に複数の孔
を網目状に成形することによって、同フィルタ本体31
と完全に一体のもので構成してもよい。
に示すように、アルミニウム製のクラッド材を所定寸法
に打ち抜いた板状素材をプレス加工によって形成されて
いる。この連結部材60は、ヘッダーパイプ2aの接合
面に当接する断面円弧状(ヘッダーパイプ2aの曲率に
相似する円弧状)の第1の接合面61と、受液器本体1
1の接合面に当接する断面円弧状(受液器本体11の曲
率に相似する円弧状)の第2の接合面62と、ヘッダー
パイプ2a及び受液器本体11に設けられた熱媒体の流
入用又及び流出用の連通口、例えば流出孔9a、流入孔
9bに嵌合可能なバーリング部63a,63bと、仕切
板9cとの干渉を回避するための透孔64が設けられて
いる。この場合、第1の接合面61と第2の接合面62
とは、中央部両側に設けられた切欠き65を境にして反
対方向に屈曲して設けられている。また、バーリング部
63a,63bは、熱媒体の通路の連通だけでなく、強
度部材を兼ねることができるので、強度が必要な場合
は、部材の肉厚を大きくして強度を向上させることがで
きる。また、強度が必要ない場合は、バーリング部63
a,63bの肉厚のみ連結部材60より薄くなるよう
に、プレス成型することも可能である。このように、バ
ーリング部63a,63bの肉厚を薄くすることによ
り、通路抵抗の低減が可能となる。
図5及び図6と図7に示すフローチャートを参照して説
明する。
プレス加工にて、上記第1及び第2の接合面61,62
と、バーリング部63a,63bと、透孔64を具備す
る連結部材60を成形する(ステップ7−1)。
2を受液器本体11の下部側の側面(接合面)に当接す
ると共に、スポット溶接Wによって仮溶接する(ステッ
プ7−2;図5参照)。
2aの中央部より下方側の側面(接合面)を当接すると
共に、バーリング部63a,63bを流入孔9a及び流
出孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶接Wによって仮溶
接する(ステップ7−3;図6参照)。
4、熱交換管3と他方のヘッダーパイプ2bを組み付け
て治具(図示せず)にて固定して、仮組みする(ステッ
プ7−4)。
本体、受液器本体11及び連結部材60にフラックスを
塗布した後(ステップ7−5)、これらコンデンサ本
体、受液器本体11及び連結部材60を図示しない炉内
に収容し、所定温度例えば600℃の温度で加熱して、
コンデンサ本体、受液器本体11及び連結部材60を一
体ろう付けする(ステップ7−6)。
液器本体11内に、上記乾燥剤44を挿入した後、フィ
ルタ30を有する栓体20を挿入して、受液器付きコン
デンサの製造が終了する(ステップ7−7)。
の接合面62を受液器本体11の接合面に当接すると共
に、スポット溶接Wによって仮溶接した後、第2の接合
面62にヘッダーパイプ2aの接合面を当接すると共
に、バーリング部63a,63bを流入孔9a及び流出
孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶接Wによって仮溶接
する場合について説明したが、逆にしてもよい。すなわ
ち、先に、第1の接合面61にヘッダーパイプ2aの接
合面を当接すると共に、バーリング部63a,63bを
流入孔9a及び流出孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶
接Wによって仮溶接した後、連結部材60の第2の接合
面62を受液器本体11の接合面に当接すると共に、ス
ポット溶接Wによって仮溶接してもよい。あるいは、こ
れら仮溶接とバーリング部63a,63bの流入孔9a
及び流出孔9bへの嵌合を同時に行ってもよい。また、
上記説明では、バーリング部63a,63bを、ヘッダ
ーパイプ2aに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌
合する場合について説明したが、バーリング部63a,
63bを、受液器本体11に設けられた流出口12と流
入口13に嵌合させるようにしてもよい。つまり、バー
リング部63a,63bを流出孔9a及び流入孔9b又
は流出口12及び流入口13に嵌合すると共に、第1の
接合面61をヘッダーパイプ2a又は受液器本体11の
接合面に当接し、第2の接合面62を受液器本体11又
はヘッダーパイプ2aの接合面に当接し、両当接部をそ
れぞれ仮溶接すればよい。
材60を成形する場合について説明したが、1枚の板状
素材に代えてロール状に巻回された板状素材から連結部
材を成形することにより、連結部材60の量産が図れる
と共に、コンデンサの生産性の向上が図れる。以下に、
ロール状に巻回された板状素材から連結部材60を成形
して、コンデンサを製造する場合の工程を図8に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
き出し、プレス加工により、板状素材の中央部に引き出
し方向に沿って適宜間隔をおいてスリット(切欠き65
に相当)を穿設する(ステップ8−1)。
して、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接可能な断面円
弧状の第1の接合面61と、受液器本体11の接合面に
当接可能な断面円弧状の第2の接合面62及びヘッダー
パイプ2a及び受液器本体11に設けられた熱媒体の流
入用及び流出用の連通口である流出孔9a及び流入孔9
b又は流出口12及び流入口13に嵌合可能なバーリン
グ部63a,63bを形成した後(ステップ8−2)、
切断して連結部材60を形成する(ステップ8−3)。
2を受液器本体11の下部側の側面(接合面)に当接す
ると共に、スポット溶接Wによって仮溶接する(ステッ
プ8−4;図5参照)。
2aの中央部より下方側の側面(接合面)を当接すると
共に、バーリング部63a,63bを流入孔9a及び流
出孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶接Wによって仮溶
接する(ステップ8−5;図6参照)。
4、熱交換管3と他方のヘッダーパイプ2bを組み付け
て治具(図示せず)にて固定して、仮組みする(ステッ
プ8−6)。
本体、受液器本体11及び連結部材60にフラックスを
塗布した後(ステップ8−7)、これらコンデンサ本
体、受液器本体11及び連結部材60を図示しない炉内
に収容し、所定温度例えば600℃の温度で加熱して、
コンデンサ本体、受液器本体11及び連結部材60を一
体ろう付けする(ステップ8−8)。
液器本体11内に、上記乾燥剤44を挿入した後、フィ
ルタ30を有する栓体20を挿入して、受液器付きコン
デンサの製造が終了する(ステップ8−9)。
素材から連結部材60を成形することにより、連結部材
60を連続的に量産することができるので、コンデンサ
の生産性の向上を図ることができる。
面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び
拡大側面図(c)である。
れたバーリング部63a,63bを、ヘッダーパイプ2
aに設けられた連通口、例えば流入孔9bと、受液器本
体11に設けられた連通口、例えば流出口12に嵌合す
るようにした場合である。すなわち、図9に示すよう
に、連結部材60Aの第2の接合面62の背面側に、ヘ
ッダーパイプ2aに設けられた流入孔9bに嵌合可能な
バーリング部63aを突設する一方、第2の接合面62
の接合面側に、受液器本体11に設けられた流出口12
に嵌合可能なバーリング部63bを突設した場合であ
る。なお、連結部材60Aのその他の部分は、上記第一
実施形態の連結部材60と同様であるので、同一部分に
は同一符号を付して説明は省略する。
用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付
けするには、まず、図10に示すように、連結部材60
Aの第2の接合面62を受液器本体11の接合面に当接
すると共に、バーリング部63bを流出口12に嵌合し
た状態でスポット溶接Wによって仮溶接する。そして、
図11に示すように、バーリング部63aをヘッダーパ
イプ2aの流入孔9bに嵌合すると共に、第1の接合面
61をヘッダーパイプ2aの接合面に当接した状態で第
1の接合面61とヘッダーパイプ2aの接合面をスポッ
ト溶接Wによって仮溶接する。
バーリング部63a,63bをヘッダーパイプ2aと受
液器本体11に設けられた連通口、例えば流入孔9b、
流出口12の双方に嵌合可能に形成することにより、ヘ
ッダーパイプ2aと受液器本体11のろう付け時の位置
決めを確実にすることができる。
をヘッダーパイプ2aの流入孔9bに嵌合し、バーリン
グ部63bを受液器本体11の流出口12に嵌合する場
合について説明したが、逆にしてもよい。すなわち、バ
ーリング部63aを第2の接合面62の接合側に突設し
て、受液器本体11の流入口13に嵌合し、バーリング
部63bを第2の接合面62の背面側に突設して、ヘッ
ダーパイプ2aの流出孔9aに嵌合させるようにしても
よい。
分及び製造方法は、上記第一実施形態と同じであるの
で、説明は省略する。
平面図(a)、(a)のIII−III線に沿う断面図(b)
及び拡大側面図(c)である。
ーパイプ2a及び受液器本体11との位置決めを容易に
行えるようにした場合である。すなわち、図12に示す
ように、連結部材60Bの一部、例えば第1の接合面6
1側端部に接合面と反対側に向かって折曲される凸部、
例えば係止凸片66を形成し、この係止凸片66を、受
液器本体11の側面に設けられた凹部67{図14
(a)}に係合可能にした場合である。なお、連結部材
60Bのその他の部分は、上記第一実施形態の連結部材
60と同様であるので、同一部分には同一符号を付して
説明は省略する。
用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付
けするには、図13及び図14(a)に示すように、連
結部材60Bに設けられた係止凸片66を、受液器本体
11に設けられた凹部67に係合させると共に、第2の
接合面62を受液器本体11の接合面に当接した状態で
スポット溶接Wによって仮溶接する。そして、図11に
示すように、第1の接合面61をヘッダーパイプ2aの
接合面を当接すると共に、バーリング部63a,63b
を流入孔9b及び流出孔9aに嵌合した状態で仮溶接し
た後、仮組み、フラックス塗布、ろう付けを行う。
係止凸片66と受液器本体11に設けられた凹部67と
を係合可能に形成することにより、ヘッダーパイプ2a
と受液器本体11のろう付け時の位置決めを確実にする
ことができる。
部である係止凸片66を設け、受液器本体11に凹部6
7を設けた場合について説明したが、逆にしてもよい。
すなわち、図14(b)に示すように、連結部材60B
に凹部67Aを設け、受液器本体11には、凹部67A
と係合可能な凸部66Aを設けてもよい。この場合、凹
部67Aを円形孔にて形成し、凸部66Aを半球状に形
成することができる。
部である係止凸片66を設け、受液器本体11に凹部6
7を設けた場合について説明したが、連結部材60Bと
ヘッダーパイプ2aとの間においても、同様に係合可能
な凹部と凸部を設けることも可能である。
分及び製造方法は、上記第一実施形態と同じであるの
で、説明は省略する。
平面図(a)、(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)及
び拡大側面図(c)である。
ーパイプ2a及び受液器本体11との位置決め及び仮溶
接を容易に行えるようにした場合である。すなわち、図
15に示すように、連結部材60Cに、受液器本体11
の接合面に当接する断面円弧状の第2の接合面62と、
ヘッダーパイプ2aの接合面に当接する断面円弧状の第
1の接合面61を形成すると共に、受液器本体11の接
合面に当接する断面円弧状の第3の接合面68を形成し
た場合である。この場合、第2の接合面62は、上記第
一実施形態と同様に形成されており、第1の接合面61
は、第一実施形態のものの約半分の長さに形成され、第
3の接合面68は、第1の接合面61とほぼ同じ長さに
形成されると共に、第1の接合面61を介して第2の接
合面62と対向する端部側に形成されている。なお、連
結部材60Cのその他の部分は、上記第一実施形態の連
結部材60と同様であるので、同一部分には同一符号を
付して説明は省略する。
用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付
けするには、まず、図16に示すように、連結部材60
Cの第2の接合面62と第3の接合面68を受液器本体
11の接合面に当接すると共に、スポット溶接Wにて仮
溶接する。そして、上記第一実施形態と同様に、第1の
接合面61をヘッダーパイプ2aの接合面を当接すると
共に、バーリング部63a,63bを流入孔9b及び流
出孔9aに嵌合した状態で仮溶接した後、仮組み、フラ
ックス塗布、ろう付けを行う。
体11の接合面に当接する2個の接合面(第2,第3の
接合面62,68)を形成することにより、ヘッダーパ
イプ2aと受液器本体11の位置決め及び仮溶接を確実
にすることができると共に、ろう付け性の向上を図るこ
とができる。
設けた場合について説明したが、後述するように、接合
面を3個以上設けてもよく、また、ヘッダーパイプ2a
の接合面に当接する接合面を分割された複数設けること
も可能である。なお、溶接箇所は仮付けが目的であるた
め、必ずしも全ての接合面に溶接する必要はない。
分及び製造方法は、上記第一実施形態と同じであるの
で、説明は省略する。
平面図(a)、(a)のV−V線に沿う断面図(b)及
び拡大側面図(c)である。
液器本体11とを離してろう付け結合するようにした場
合である。すなわち、図18に示すように、連結部材6
0Dにおける第1の接合面61と第2の接合面62との
間に、これら第1の接合面61と第2の接合面62を離
隔する連結段部69を形成した場合である。
0Dは、バーリング部63a,63bを長くした以外
は、上記第一実施形態の連結部材60と同様であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付
けするには、まず、図19に示すように、連結部材60
Dの第2の接合面62を受液器本体11の接合面に当接
すると共に、スポット溶接Wにて仮溶接する。そして、
上記第一実施形態と同様に、第1の接合面61をヘッダ
ーパイプ2aの接合面を当接すると共に、バーリング部
63a,63bを流入孔9b及び流出孔9aに嵌合した
状態で仮溶接した後、仮組み、フラックス塗布、ろう付
けを行う。
合面61と第2の接合面62を離隔する連結段部69を
形成することにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体
11とを離した状態でろう付け結合することができる。
したがって、更に熱容量を小さくすることができ、ろう
付け性の向上及び熱効率の向上を図ることができる。ま
た、受液器本体11とヘッダーパイプ2aを更に離した
配置にする場合も、例えば押出部材による方法のように
熱容量の増大を伴うことがなく、連結部材60Dの製作
が可能となる。
の接合面61及び第2の接合面62に対して直角となる
場合について説明したが、上記連結段部69に、後述す
るように、傾斜角度θを設けることも可能である。
分及び製造方法は、上記第一実施形態と同じであるの
で、説明は省略する。
平面図(a)、(a)のVI−VI線に沿う断面図
(b)及び拡大側面図(c)である。
液器本体11とを離してろう付け結合すると共に、結合
状態を強固に行えるようにした場合である。すなわち、
図21に示すように、連結部材60Eに、受液器本体1
1の接合面に当接する断面円弧状の第2,第3,第5の
接合面62,68,71と、ヘッダーパイプ2aの接合
面に当接する断面円弧状の第1,第4の接合面61,7
0を形成した場合である。
面62と第1の接合面61の間、第1の接合面61と第
3の接合面68の間、第3の接合面68と第4の接合面
70の間、第4の接合面70と第5の接合面71との間
に、それぞれの接合面を離隔する連結段部69が形成さ
れており、この連結段部69には、例えば第2,第3,
第5の接合面62,68,71に対する直角線に対して
傾斜角度θが設けられている。この場合、第2の接合面
62は、上記第一実施形態と同様に形成されており、第
1,第3,第4,第5の接合面61,68,70,71
はほぼ同じ長さに形成されている。
記第一実施形態に比べて長く形成されている。
用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付
けするには、まず、図22に示すように、連結部材60
Eの第2の接合面62と第3の接合面68と第5の接合
面71を受液器本体11の接合面に当接すると共に、ス
ポット溶接Wにて仮溶接する。そして、図23に示すよ
うに、第1の接合面61と第4の接合面70をヘッダー
パイプ2aの接合面に当接すると共に、上記第一実施形
態と同様に、バーリング部63a,63bを流入孔9b
及び流出孔9aに嵌合した状態で仮溶接した後、仮組
み、フラックス塗布、ろう付けを行う。
体11の接合面に当接する3個の接合面(第2,第3,
第5の接合面62,68,71)と、ヘッダーパイプ2
aの接合面に当接する2個の接合面(第1,第4の接合
面61,70)を形成することにより、ヘッダーパイプ
2aと受液器本体11の位置決め及び仮溶接を確実にす
ることができると共に、ろう付け性の向上を図ることが
できる。また、第1の接合面61と第2の接合面62と
第3の接合面68と第4の接合面70と第5の接合面7
1を離隔する傾斜角度θを有した連結段部69を形成す
ることにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体11と
を離した状態でろう付け結合することができる。
ができ、ろう付け性の向上及び熱効率の向上を図ること
ができると共に、連結部材60Eの縦の強度を高めるこ
とができる。また、受液器本体11とヘッダーパイプ2
aを更に離した配置にする場合も、例えば押出部材によ
る方法のように熱容量の増大を伴うことがなく、連結部
材60Eの製作が可能となる。また、連結段部69に傾
斜角度θを設けることにより、連結部材60Eの縦方向
すなわちヘッダーパイプ2aの軸方向の強度を保つこと
ができると共に、耐振動性の向上を図ることができる。
また、連結段部69に傾斜角度θを設けることにより、
連結段部69の折曲加工を容易にすることができる。
の接合面62,68,71と、ヘッダーパイプ2aに接
合する2個の接合面61,70を設けた場合について説
明したが、接合面を更に多く設けることも可能である。
なお、溶接箇所は仮付けが目的であるため、必ずしも全
ての接合面に溶接する必要はない。
分及び製造方法は、上記第一実施形態と同じであるの
で、説明は省略する。
ば、上記のように構成されているので、以下のような優
れた効果が得られる。
よれば、ヘッダーパイプと受液器本体とを連結する連結
部材を、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接
する断面円弧状の接合面と、ヘッダーパイプ及び受液器
本体に設けられた熱媒体の流入用又及び流出用の連通口
に嵌合可能なバーリング部とを具備する板状部材にて形
成することにより、肉厚を必要以上に厚く加工する必要
がないので、熱容量を小さくすることができ、ヘッダー
パイプと受液器本体とのろう付け性の向上を図ることが
できる。また、断面円弧状の接合部をヘッダーパイプ及
び受液器本体に当接させて仮溶接を行うことができるの
で、ヘッダーパイプ等が変形しても形状になじませた状
態で仮溶接することができ、位置決めを容易かつ確実に
して製造作業性の向上を図ることができる。また、連結
部材は板状部材にて形成されるので、ブロック状に形成
される連結部材に比べて耐蝕性の向上が図れ、防蝕処理
を不要とすることができる。この場合、受液器本体を鍛
造、あるいは、インパクト等で製作することにより、受
液器の耐蝕性の向上も図れ、熱交換器全体の耐蝕性の向
上及び寿命の増大を図ることができる。更には、バーリ
ング部によって連結部材自体の強度を高めることができ
る。更に、ヘッダーパイプと受液器本体との距離が離れ
ていても、連結部材の接合面の曲げ形状やバーリング部
の高さにて対応することができ、熱容量への影響を少な
くすることができる。
ば、連結部材ををクラッド材にて形成することにより、
ろう材をセットする必要がなくなるので、セット工数及
び部品点数の削減が図れ、簡単かつ確実にヘッダーパイ
プと受液器本体とをろう付けすることができる。
ば、連結部材の端部に凸部又は凹部を形成し、ヘッダー
パイプ又は受液器本体に、上記凸部と係合する凹部又は
上記凹部と係合する凸部を形成するので、位置決めを容
易にすることができると共に、ヘッダーパイプと受液器
本体との仮固定を強固かつ確実に行うことができる。
部材の接合面を分割された複数とするので、ヘッダーパ
イプと受液器本体との位置決め及び接合をより一層容易
かつ確実にすることができる。
部材の第1の接合面と第2の接合面との間に、これら第
1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部を形成す
ることにより、ヘッダーパイプと受液器本体とを離して
連結することができ、熱抵抗が増加するので、ヘッダー
パイプから受液器本体への熱伝導を低減することができ
る。したがって、熱容量の増大を伴うことがないので、
更に、ろう付け性の向上及び熱効率の向上を図ることが
できる。
部材の連結段部に傾斜角度を設けるので、ヘッダーパイ
プと受液器本体とを連結部材の縦方向すなわちヘッダー
パイプの軸方向の強度の向上が図れると共に、耐振動性
の向上が図れ、かつ連結部材の加工を容易にすることが
できる。
ダーパイプと受液器本体とのろう付けを確実にすること
ができると共に、ヘッダーパイプと受液器との位置決め
を容易にして、熱交換器の製造作業を簡単にすることが
できるので、熱交換器の歩留まりの向上、加工性及び生
産性の向上を図ることができる。
記(7)に加えて、ロール状に巻回されたアルミニウム
製の板状素材から連続して連結部材を形成することがで
きるので、連結部材の量産が図れると共に、熱交換器の
量産が図れ、更に、熱交換器の歩留まりの向上、加工性
及び生産性の向上を図ることができる。
交換器本体、受液器本体及び連結部材を仮組する工程の
後、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材にフラック
スを塗布するので、更に溶接性、ろう付け性の向上から
強度及び耐蝕性の向上を図ることができる。
サ)の第一実施形態を示す正面図である。
ろう付け部を示す要部断面図である。
面図(a)、(a)のI−I線に沿う断面図(b)及び
拡大側面図(c)である。
下方から見た斜視図(b)である。
す概略正面図である。
との仮溶接状態を示す概略正面図である。
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び
拡大側面図(c)である。
溶接状態を示す概略正面図である。
ッダーパイプとの仮溶接状態を示す概略正面図である。
平面図(a)、(a)のIII−III線に沿う断面図(b)
及び拡大側面図(c)である。
溶接状態を示す概略正面図である。
要部拡大断面図(b)である。
平面図(a)、(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)及
び拡大側面図(c)である。
溶接状態を示す概略正面図である。
ッダーパイプとの仮溶接状態を示す概略正面図である。
平面図(a)、(a)のV−V線に沿う断面図(b)及
び拡大側面図(c)である。
溶接状態を示す概略正面図である。
ッダーパイプとの仮溶接状態を示す概略正面図である。
平面図(a)、(a)のVI−VI線に沿う断面図(b)及
び拡大側面図(c)である。
溶接状態を示す概略正面図である。
ッダーパイプとの仮溶接状態を示す概略正面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 それぞれがアルミニウム製の一対の略円
筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架
設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接する熱交
換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体
と、アルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備
し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパ
イプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると
共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を
介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交
換器において、 上記連結部材は、上記ヘッダーパイプの接合面に当接す
る断面が円弧状の第1の接合面と、上記受液器本体の接
合面に当接する断面円弧状の第2の接合面と、上記ヘッ
ダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用
又は及び流出用の連通口に嵌合可能なバーリング部とを
具備する板状部材にて形成してなることを特徴とする受
液器付き熱交換器。 - 【請求項2】 請求項1記載の受液器付き熱交換器にお
いて、 上記連結部材をクラッド材にて形成してなることを特徴
とする受液器付き熱交換器。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の受液器付き熱交換
器において、 上記バーリング部を同一方向に突設してなることを特徴
とする受液器付き熱交換器。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の受液器付き熱交換
器において、 上記バーリング部を反対方向に突設し、一方のバーリン
グ部を連通口に嵌合すると共に、他方のバーリング部を
ヘッダーパイプと受液器本体との間隔の位置決め用にし
たことを特徴とする受液器付き熱交換器。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の受
液器付き熱交換器において、 上記連結部材の端部に凸部又は凹部を形成し、ヘッダー
パイプ又は受液器本体に、上記凸部と係合する凹部又は
上記凹部と係合する凸部を形成してなることを特徴とす
る受液器付き熱交換器。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の受
液器付き熱交換器において、 上記連結部材の第1の接合面又は第2の接合面が分割さ
れた複数を具備することを特徴とする受液器付き熱交換
器。 - 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の受
液器付き熱交換器において、 上記連結部材の第1の接合面と第2の接合面との間に、
これら第1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部
を形成してなることを特徴とする受液器付き熱交換器。 - 【請求項8】 請求項7記載の受液器付き熱交換器にお
いて、 上記連結段部に傾斜角度を設けたことを特徴とする受液
器付き熱交換器。 - 【請求項9】 それぞれがアルミニウム製の一対の略円
筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架
設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接熱交換管
間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、ア
ルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備し、アル
ミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプのう
ちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、こ
れらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介してろ
う付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器の製
造方法において、 アルミニウム製の板状素材をプレス加工により、上記ヘ
ッダーパイプの接合面に当接可能な1又は複数の断面円
弧状の接合面と、上記受液器本体の接合面に当接可能な
1又は複数の断面円弧状の接合面及び上記ヘッダーパイ
プ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用及び流出
用の連通口に嵌合可能なバーリング部を具備する連結部
材を形成する工程と、 上記連結部材のバーリング部を上記熱交換器本体のヘッ
ダーパイプ又は受液器本体の連通口に嵌合すると共に、
連結部材の接合面をヘッダーパイプ又は受液器本体の接
合面に仮溶接により固定する工程と、 上記連結部材の接合面を受液器本体又はヘッダーパイプ
の接合面に仮溶接により固定すると共に、熱交換器本
体、受液器本体及び連結部材を仮組する工程と、 上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を加熱し
て、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を一体ろう
付けする工程と、を有することを特徴とする受液器付き
熱交換器の製造方法。 - 【請求項10】 それぞれがアルミニウム製の一対の略
円筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に
架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接熱交換
管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、
アルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備し、ア
ルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプの
うちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、
これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介して
ろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器の
製造方法において、 ロール状に巻回されたアルミニウム製の板状素材を引き
出し、プレス加工により、板状素材の中央部に引き出し
方向に沿って適宜間隔をおいてスリットを穿設し、これ
らスリットを境にして、上記ヘッダーパイプの接合面に
当接可能な1又は複数の断面円弧状の接合面と、上記受
液器本体の接合面に当接可能な1又は複数の断面円弧状
の接合面及び上記ヘッダーパイプ及び受液器本体に設け
られた熱媒体の流入用及び流出用の連通口に嵌合可能な
バーリング部を具備する連結部材を形成する工程と、 上記連結部材を板状素材から切断する工程と、 上記連結部材のバーリング部を上記熱交換器本体のヘッ
ダーパイプ又は受液器本体の連通口に嵌合すると共に、
連結部材の接合面をヘッダーパイプ又は受液器本体の接
合面に仮溶接により固定する工程と、 上記連結部材の接合面を受液器本体又はヘッダーパイプ
の接合面に仮溶接により固定すると共に、熱交換器本
体、受液器本体及び連結部材を仮組する工程と、 上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を加熱し
て、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を一体ろう
付けする工程と、を有することを特徴とする受液器付き
熱交換器の製造方法。 - 【請求項11】 請求項9又は10記載の受液器付き熱
交換器の製造方法において、 上記板状素材にクラッド材を用いることを特徴とする受
液器付き熱交換器の製造方法。 - 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれかに記載
の受液器付き熱交換器の製造方法において、 上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を仮組する
工程の後、熱交換器本体、受液器本体及び連結部材にフ
ラックスを塗布する工程を有することを特徴とする受液
器付き熱交換器の製造方法。 - 【請求項13】 請求項9ないし11のいずれかに記載
の受液器付き熱交換器の製造方法において、 上記熱交換器本体、受液器本体及び連結部材を仮組する
際、連結部材の端部に形成された凸部又は凹部を、ヘッ
ダーパイプ又は受液器本体に形成された凹部又は凸部に
係合させることを特徴とする受液器付き熱交換器の製造
方法。
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Cited By (6)
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FR2849176A1 (fr) * | 2002-12-20 | 2004-06-25 | Valeo Thermique Moteur Sa | Echangeur de chaleur muni d'un reservoir, en particulier pour vehicule automobile, et procede pour sa fabrication. |
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WO2013145965A1 (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-03 | サンデン株式会社 | 車室内熱交換器及び車室内熱交換器のヘッダ間接続部材 |
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-
2001
- 2001-11-21 JP JP2001356339A patent/JP3995452B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2013204825A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Sanden Corp | 車室内熱交換器及び車室内熱交換器のヘッダ間接続部材 |
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