JP2003021162A - 軸継手 - Google Patents

軸継手

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JP2003021162A
JP2003021162A JP2001205917A JP2001205917A JP2003021162A JP 2003021162 A JP2003021162 A JP 2003021162A JP 2001205917 A JP2001205917 A JP 2001205917A JP 2001205917 A JP2001205917 A JP 2001205917A JP 2003021162 A JP2003021162 A JP 2003021162A
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JP
Japan
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shaft coupling
shafts
shaft
wire
wire rods
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JP2001205917A
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Akira Murakami
彰 村上
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/60Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members comprising pushing or pulling links attached to both parts
    • F16D3/62Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members comprising pushing or pulling links attached to both parts the links or their attachments being elastic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/72Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members with axially-spaced attachments to the coupling parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2軸間が狭くても取り付けることができ、軸
線の曲がり、ずれ、軸方向の相対変位を吸収できる軸継
手を提供する。 【解決手段】 両端部がすだれ状に結合された複数本の
弾性を有する線材12よりなり、両端部が連結すべき軸
14,15に巻き付けられて固定される構造とする。複
数本の線材12は2軸間に位置する部分が全体として紡
錘形をなし、かつ回転方向に個々の線材12がねじれた
状態となるように曲げ加工が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は2軸間を連結し
て、一方の軸の回転を他方の軸に伝達する軸継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ユニバーサルジョイント(自在継手)に
代表されるような軸継手は駆動軸から被駆動軸へトルク
を伝達する部材として広く用いられている。また、駆動
軸と被駆動軸の軸方向の相対変位を吸収できるようにす
べく、互いに摺動自在に嵌合してトルクを伝達するイン
ナーシャフトとアウターシャフトとを備え、それらイン
ナーシャフトとアウターシャフトの嵌合する側とは反対
側にそれぞれユニバーサルジョイントを設けて、駆動軸
と被駆動軸とを連結するといった構成も従来より採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、連結すべき
2軸間が狭い場合はユニバーサルジョイントを取り付け
るのは困難であり、ましてや2つのユニバーサルジョイ
ントとインナー・アウター両シャフトとによって軸継手
が構成されている場合にはそのような狭い2軸間にそれ
らを取り付けるのは不可能となっていた。また、従来の
軸継手は単一の伝達経路によってトルクが伝達される構
造のため、その伝達経路を構成している一部材(一部
品)が例えば破損すると、軸継手としての機能を失って
しまうものとなっていた。
【0004】この発明の目的は上述した問題に鑑み、連
結すべき2軸間が狭くても取り付けることができ、かつ
それら軸の軸方向の相対変位を吸収することができ、ま
た破壊に対して冗長性をもつ軸継手を提供することにあ
り、さらにはトルク伝達のみならず、信号伝達経路とし
ても用いることができるようにした軸継手を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、2軸間を連結する軸継手は、両端部がすだれ状に結
合された複数本の弾性を有する線材よりなり、それら線
材の両端部がそれぞれ連結すべき軸に巻き付けられて固
定される構造とされ、複数本の線材は上記固定された状
態で2軸間に位置する部分が全体として紡錘形をなし、
かつ回転方向に個々の線材がねじれた状態となるように
曲げ加工が施されているものとされる。請求項2の発明
では請求項1の発明において、線材が絶縁被覆を有する
導電線よりなるものとされる。
【0006】請求項3の発明では請求項1の発明におい
て、線材が光ファイバよりなるものとされる。請求項4
の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、
上記紡錘形の内部空間にダンパ材が充填される。請求項
5の発明では請求項4の発明において、ダンパ材が樹脂
膜で包まれた粘性を有するゲル材よりなるものとされ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。図1はこの発明による軸
継手の一実施例が連結すべき2軸間に取り付けられた状
態を示したものであり、図2はその軸継手を軸から取り
外し、展開した状態を示したものである。この例では軸
継手11は図2に示したように、複数本の線材12がす
だれ状に両端部が結合されてなるものとされる。
【0008】各線材12は図2Bに示したように、その
中間部が線材12の配列面と垂直方向に円弧状に突出す
るように曲げ加工が施されており、かつ図2Aに示した
ように、一端部に対して他端部が線材12の配列方向に
所定量、平行にずれるように曲げ加工が施されている。
これら線材12は弾性を有するものとされ、例えば樹脂
被覆を有するピアノ線によって構成される。なお、両端
の結合部13はこの例では線材12の被覆樹脂を互いに
溶着することによって形成されている。
【0009】上記のような構成を有する軸継手11は、
両端の結合部13が図1に示したように、それぞれ連結
すべき軸14,15に巻き付けられることによって取り
付けられる。なお、この例では軸14が駆動軸とされ、
軸15が被駆動軸とされる。巻き付けられた結合部13
の各軸14,15への固定は図1に示したように、例え
ばベルト状のクランプ16で回りを締め付け、軸14,
15に圧接させることにより行われる。図1中、17は
クランプ16の締め付け用のネジを示す。上述したよう
に立体的に曲げ加工が施されている複数本の線材12
は、軸14,15に固定された状態で、それら軸14,
15間に位置する部分が全体として紡錘形をなし、かつ
回転方向に個々の線材12がねじれた状態となる。
【0010】上記のような形状・構造をなして取り付け
られる軸継手11によれば、軸14,15間のトルク伝
達は複数本の線材12によって行われるものとなってい
る。従って、例えばそのうちの一部が破損しても機能を
完全に失うといった事態には至らず、破壊に対して冗長
性を有するものとなっている。また、上述したように弾
性を有する線材12は全体として紡錘形状を構成すると
共に、個々には回転方向にねじれて、いわゆるトーショ
ンバーの効果を有するものとなっているため、曲げ、軸
ずれ及び軸方向に自由度をもち、変形に強いものとなっ
ており、両軸14,15の軸線の曲がり、ずれ及び軸方
向の相対変位を吸収することができるものとなってい
る。
【0011】なお、軸14,15への取り付けは、軸1
4,15に両端部を巻き付けることによって行われ、か
つそれら2軸14,15間に位置する紡錘形部分は変形
自由度の大きいものであるため、軸14と15との間が
狭くても取り付けることができ、また軸受から軸14,
15を外さなくても取り付けることができ、交換も容易
に行うことができる。線材12の本数及び線径は取り付
ける軸の径及び伝達トルクに応じて適宜、選定される。
【0012】なお、線材12の両端の結合部13は上述
した例では被覆樹脂を互いに溶着することによって形成
されているが、例えば図3(1)に示したようなリンク
18を用いることもできる。このリンク18は図3
(1)に示したように、一半部が凸形状、他半部が凹形
状とされてそれら凹凸が互いに組み合わせ可能とされ、
その凹・凸の各突出部18aは円弧状に曲げられて線材
12を包囲する形状とされているものであり、図3
(2)に示したように凹凸を組み合わせて配列したリン
ク18の計3つの突出部18aよりなる各固定部に順
次、線材12を挿通して固定することにより結合部13
が形成される。線材12のリンク18への固定は図3
(2)に示したようにピン19を使用してピン止めする
ことによって行われる。なお、突出部18aをかしめて
線材12を圧着固定することもできる。
【0013】上述した例では線材12はトルク伝達経路
として機能するものとなっているが、トルク伝達のみな
らず、信号伝達経路としても用いる例を以下、説明す
る。図4は軸継手11を構成する線材12を絶縁被覆を
有する導電線として、電気信号の伝達経路として使用で
きるようにした例を示したものであり、この例では結合
部13で結合された各線材12の先端はスリップリング
21の可動体22に設けられたソケット穴に挿入固定さ
れるものとされる。まず、図5を参照してスリップリン
グ21の構成について説明する。
【0014】スリップリング21はリング状をなす可動
体22と固定体23とよりなり、可動体22はその一端
面に複数のソケット穴24が設けられているものとされ
る。これらソケット穴24は同一円周上に等角間隔に配
列されており、その内部には図には示していないが、そ
れぞれソケットコンタクトが収容されている。一方、可
動体22の他端面には複数のばね接点25が所定量突出
されて配設されている。これら複数のばね接点25は等
角間隔で、かつ順次径方向に位置がずれるように配置さ
れており、ソケット穴24側の対応するソケットコンタ
クトと内部でそれぞれ導通されている。
【0015】固定体23の一端面には同心円をなす複数
の電極パターン26が形成されており、これら電極パタ
ーン26の位置は可動体22のばね接点25の位置とそ
れぞれ対応するものとなっている。なお、固定体23の
周面からはそれぞれ内部で電極パターン26と導通され
ている複数のリード線27が導出されている。上記のよ
うな構造を有する可動体22と固定体23はこの例では
それぞれ半円弧状をなす二つの半部に分割できる構造と
なっている。次に、スリップリング21及び軸継手11
の軸14,15への取り付けについて説明する。なお、
軸14,15はこの例では図4に示したように、所定の
角度をもって軸線が交わるものとされる。図4中、2
8,29はそれぞれ軸受31,32を介して軸14,1
5を支持するベースを示す。
【0016】スリップリング21の固定体23は軸14
を囲んでベース28に固定され、この固定体23の電極
パターン26形成面にばね接点25配設面が対向されて
可動体22が軸14に取り付けられる。可動体22はこ
の例では全体としてリング状をなす二つのスペーサ33
(図5(1)参照)を介して軸14の回りに固定され、
この固定はベルト状をなすクランプ34によって二つの
半部22a,22bを締め付けることによって行われ
る。図4中、35は締め付け用のネジを示す。軸15側
にも上記と同様にして、可動体22及び固定体23が取
り付けられる。
【0017】軸継手11はその両端部がそれぞれ軸1
4,15の回りに巻き付くように配置され、その状態で
各線材12の先端が可動体22のソケット穴24に挿入
固定される。つまり、この例では軸継手11を構成する
各線材12は軸14,15に一体化された可動体22に
固定されるものとなる。上記のような構成によれば、両
軸14,15間のトルク伝達は順次スペーサ33,可動
体22,軸継手11,可動体22及びスペーサ33を介
して行われる。そして、二つのスリップリング21と軸
継手11を介して電気信号の伝達も同時に行えるものと
なる。電気信号の伝達経路は線材12の本数分形成で
き、つまり線材12の本数分の信号を伝達できるものと
なる。なお、線材12には絶縁被覆を有するりん青銅線
等が用いられる。
【0018】図6は軸継手11を光信号の伝達経路とし
ても使用できるようにした例を示したものであり、この
例では軸継手11を構成する線材は光ファイバ36とさ
れ、樹脂被覆を有するものとされる。軸継手11の両端
の結合部13は被覆樹脂を溶着することによって形成さ
れ、この例では結合部13より先端側の光ファイバ(線
材)36は折り曲げられて図6Bに示したように放射状
をなすものとされる。軸継手11の軸14,15への取
り付けは両結合部13をそれぞれ軸14,15に巻き付
けて、図1と同様にクランプ16で固定することによっ
て行われる。
【0019】軸14,15はそれぞれ軸受31,32を
介してベース28,29に支持されており、この例では
これらベース28,29に光素子保持体37がそれぞれ
軸14,15を囲んで配置固定される。光素子保持体3
7は図7に示したような構成を有するもので、この例で
はその内周面に発光ダイオード(LED)38とフォト
トランジスタ39とが各1個、それぞれその光の入出射
方向が中心方向とされて取り付けられている。軸継手1
1の両端の放射状をなす部分は図6に示したように、そ
れぞれ光素子保持体37の内部空間に位置され、これに
より軸継手11を構成する光ファイバ36を介して光信
号が伝達されるものとなる。図8は光信号伝達経路を模
式的に示したものであり、図中、41はTx/Rx変換
部を示す。
【0020】なお、光素子保持体37に配置する光素子
の数はこの例では発光ダイオード38,フォトトランジ
スタ39各1個としているが、その数は用途に応じて適
宜選定される。次に、上記のように軸継手11を構成す
る線材を光ファイバ36として、トルク伝達と光信号伝
達とを行えるようにした軸継手11を応用した機器の具
体的構成例について説明する。図9は軸継手11を4つ
使用してなるイルミネーション器具を示したものであ
り、底板51上に半球状をなすドーム体52が搭載さ
れ、そのドーム体52に形成された4つの開口53から
それぞれ光ファイバ36の束が突出されたものとなって
いる。
【0021】このイルミネーション器具はドーム体52
が回転すると同時に、各開口53から突出している光フ
ァイバ36の束も回転し、その回転により広がり、かつ
ゆれる各光ファイバ36の端面から光が出射されるもの
となっている。まず、回転駆動系の構成について説明す
る。ドーム体52の底板51側の内周面には全周歯車5
4が一体に取り付けられており、この全周歯車54はベ
アリング55を介して底板51に支持されている。全周
歯車54の内側には図10に示したように、全周歯車5
4とかみあう4つの遊星歯車55が90°間隔で配置さ
れ、さらにこれら4つの遊星歯車55とかみあう太陽歯
車56が中心に配置されている。
【0022】太陽歯車56は底板51に突設された段付
きシャフト57に挿通支持されており、一方4つの遊星
歯車55は十字状をなす支持アーム58の十字の各先端
に取り付けられた保持具59に挟み込まれて保持されて
いる。図10Cはこの遊星歯車55が保持具59に保持
されている部分の詳細を示したものであり、遊星歯車5
5は図に示したように一端面側にフランジ55aを備
え、両端面の周縁部が保持具59の断面コ字状部59a
に挟み込まれて保持されている。コ字状部59aの対向
する内面、即ち遊星歯車55を挟み込む面はすべり面と
されている。各遊星歯車55は図10Aに示したよう
に、2つの保持具59の計4つのコ字状部59aによっ
て保持されている。
【0023】なお、支持アーム58はベアリング61を
介してその中心が段付きシャフト57の小径部57aに
挿通支持されており、さらにその十字をなす各アーム部
がベアリング62を介して太陽歯車56上に支持されて
いる。各遊星歯車55にはその厚さ方向に貫通する穴6
3が同一円周上に配列されて形成されており、一方図9
に示したようにドーム体52の各開口53の内面側にベ
アリング64を介して取り付けられている回転板65に
も同様に穴66が配列形成されている。
【0024】複数の光ファイバ36よりなる軸継手11
はそれら光ファイバ36の一端側が遊星歯車55の各穴
63に挿通されて固定され、他端側が回転板65の各穴
66に挿通されて固定され、その先端が開口53よりド
ーム体52の外へ突出される。なお、全周歯車54には
図10Aに示したように、駆動歯車67がかみあわされ
ており、この駆動歯車67はモータ等(図示せず)によ
って駆動されるものとなっている。
【0025】トルクは駆動歯車67→全周歯車54→遊
星歯車55→軸継手11→回転板65という経路によっ
て伝達され、これにより全周歯車54と一体のドーム体
52が回転すると共に、4つの回転板65にそれぞれ固
定されている光ファイバ36の束も回転するものとな
る。これら光ファイバ36の端面から光を出射させるた
めの光源は図9に示したように、底板51上に配置され
る。この例では光源として発光ダイオード68を用いた
ものとなっており、発光ダイオード68は各遊星歯車5
5から突出する光ファイバ36の端面と対向する位置
に、それぞれ複数実装されている。
【0026】一つの光ファイバ36の束、つまり一つの
軸継手11に対応する発光ダイオード68は例えば赤、
青、緑等の発光色のものをランダムに、あるいは規則的
に配置した構成とする。これら発光ダイオード68から
出射された光は、軸継手11を構成する光ファイバ36
を通って外部に出射されるものとなる。光ファイバ36
のドーム体52より突出している部分はその回転による
遠心力により広がり、かつゆれるため、イルミネーショ
ンとして視覚的に優れたものとなる。なお、各光ファイ
バ36の色や明度はその光ファイバ36の発光ダイオー
ド68の配列上の移動に応じて変化するものとなる。
【0027】以上説明したように、この発明では弾性を
有する複数本の線材によって軸継手を構成するものとな
っており、線材を選定することにより、単にトルク伝達
のみならず、電気信号や光信号の伝達経路としてもその
軸継手を使用できるものとなっている。ここで、線材が
弾性を有することから、軸継手自体にねじれ振動やたわ
み振動が生じるといったことが考えられ、振動が発生す
ると被駆動軸側に影響を及ぼし、用途によってはこの振
動が問題となるという状況が発生する。
【0028】以下、このような振動を減衰させるための
構成について説明する。図11は図1に示した軸継手1
1に対して減衰特性をもたせる場合の構成を示したもの
であり、この例では軸継手11がなす紡錘形の内部空間
にダンパ材71を充填するものとする。ダンパ材71は
この例では粘性を有するゲル材72を樹脂膜73で包ん
だ構造とされ、線材12間の隙間から押し込むことによ
って紡錘形の内部空間に充填される。
【0029】樹脂膜73は例えばシリコンゴム製とさ
れ、ゲル材72はシリコンゴム等のゲル材とされる。こ
のようにダンパ材71を軸継手11のなす紡錘形の内部
空間に充填することにより、振動に対し、減衰効果が得
られるものとなる。また、トルク変化があった場合に、
このダンパ材71によって軸継手11の変形によるよじ
れ(軸受負荷の増大)を防止できるものとなる。なお、
ゲル材72の粘性を変えることで減衰特性を容易に変え
ることができ、また例えば軸継手11を構成する線材1
2に電流を流し、ゲル材72の温度を変えられるように
すれば、ダンパ材71を交換することなく、減衰特性を
変化させることができる。
【0030】ダンパ材71としては上述した例に限ら
ず、例えばシリコンゴム系接着剤を紡錘形の内部空間に
充填し、紫外線(UV)照射により表面近くのみ半硬化
させるといったことによっても構成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による軸
継手によれば、連結すべき2軸間が狭くても取り付ける
ことができ、また例えば軸受から軸を外さなくてもその
取り付け、交換を容易に行うことができる。さらに、軸
線の曲がり、ずれ、軸方向の相対変位を吸収することが
でき、かつ破壊に対して冗長性を有するものとなってお
り、それらの点で良好な性能を有する軸継手を得ること
ができる。
【0032】しかも、請求項2の発明によれば、トルク
伝達のみならず、電気信号の伝達経路としても用いるこ
とができ、請求項3の発明では光信号の伝達経路として
も用いることができる。さらに、請求項4の発明によれ
ば、軸継手自体に生じる振動を減衰させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】Aは図1における軸継手を展開して示した平面
図、Bはその正面図。
【図3】線材の結合方法の他の例を説明するための図、
(1)は結合に用いるリンクを示す図、(2)はリンク
による結合状態を示す図。
【図4】請求項2の発明による軸継手の使用形態の一例
を示す図。
【図5】図4におけるスリップリングの構成を示す図、
(1)は可動体、(2)は固定体。
【図6】Aは請求項3の発明による軸継手の使用形態の
一例を示す図、Bはその軸継手の端部の形状を説明する
ための図。
【図7】図6における光素子保持体の構成を示す図、A
は正面図、Bは断面図。
【図8】図6における光信号伝達経路を模式的に示した
図。
【図9】Aは請求項3の発明による軸継手を用いて構成
したイルミネーション器具の部分断面図、Bはその平面
図。
【図10】図9のイルミネーション器具の内部構造を説
明するための図。
【図11】請求項4の発明の一実施例を説明するための
図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸間を連結する軸継手であって、 両端部がすだれ状に結合された複数本の弾性を有する線
    材よりなり、 それら線材は上記両端部がそれぞれ連結すべき軸に巻き
    付けられて固定される構造とされ、 上記複数本の線材は、上記固定された状態で2軸間に位
    置する部分が全体として紡錘形をなし、かつ回転方向に
    個々の線材がねじれた状態となるように曲げ加工が施さ
    れていることを特徴とする軸継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸継手において、 上記線材が絶縁被覆を有する導電線よりなることを特徴
    とする軸継手。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の軸継手において、 上記線材が光ファイバよりなることを特徴とする軸継
    手。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のいずれかの軸継手
    において、 上記紡錘形の内部空間にダンパ材が充填されていること
    を特徴とする軸継手。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の軸継手において、 上記ダンパ材が樹脂膜で包まれた粘性を有するゲル材よ
    りなることを特徴とする軸継手。
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JP4861333B2 (ja) * 2004-11-16 2012-01-25 セイコン,リミテッド 剛性が変更可能な可撓継手
CN101666358B (zh) * 2008-09-02 2012-04-25 本田技研工业株式会社 挠性联轴器
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JP2017048759A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 日プレ株式会社 カップリングとそのカップリングに接続される発電機
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