JPH0799329A - 受光素子および発光素子並びに光結合装置 - Google Patents

受光素子および発光素子並びに光結合装置

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JPH0799329A
JPH0799329A JP24158293A JP24158293A JPH0799329A JP H0799329 A JPH0799329 A JP H0799329A JP 24158293 A JP24158293 A JP 24158293A JP 24158293 A JP24158293 A JP 24158293A JP H0799329 A JPH0799329 A JP H0799329A
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JP
Japan
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light
light emitting
peripheral side
side light
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Application number
JP24158293A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakamura
淳一 中村
Hiroshi Nakatsu
弘志 中津
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光結合のための手段の設置のために生じる空間
的制約の増加と装置の大型化とを防止する。 【構成】相対的に回転が可能な一対のブロック1,2の
一方に設けられた外周側発光手段6aおよび内周側発光
手段6bと、これらの光を受光する他方に設けられた外
周側受光手段4aおよび内周側受光手段4bとからなる
光結合装置において、外周側発光手段6aおよび内周側
発光手段6bの発光領域をスポット状の領域とする一
方、外周側受光手段4aおよび内周側受光手段4bは、
回転中心3を中心としかつこの回転中心3と発光領域と
の距離を半径とするリング形状の受光領域を有する受光
素子、またはリング形状の一部を受光領域とする受光素
子の組み合わせとすることにより、受光領域をリング形
状の領域としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受光領域の形状がリン
グ形状または円弧形状である受光素子、ならびに発光領
域の形状がリング形状または円弧形状である発光素子、
および相対的に回転が可能な一対のブロック間に、発光
手段と受光手段とを設けることによって光結合を行う光
結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円運動を行う可動部分をもつ装置におい
て、この可動部分における信号伝達方法の従来技術を図
5、図6を参照して説明する。なお、図5、図6におい
ては、その双方に共通するブロックには同一符号を付与
している。
【0003】図5は第1の従来技術の信号伝達方法を示
す模式図である。91,92は装置部分であり、回転軸
97を中心として相対的に円運動が可能であると共に、
相互に信号伝達を必要とする部分である。93a,93
bは信号伝達を行うための配線であり、その両端は装置
部分91の送受信手段94および装置部分92の送受信
手段95に接続されている。これらの配線は円運動によ
る配線のねじれを吸収するためにその長さに余裕を持た
せている。
【0004】つまり本方法では、配線の長さに余裕を持
たせることにより、配線の切断なしに装置部分91、9
2の回転運動を可能にしている。
【0005】図6は第2の従来技術の信号伝達方法を示
す模式図である。81a,81bはそれぞれ信号伝達を
行うための外周側円環状電極および内周側円環状電極で
あり、装置部分91、92の回転軸97を中心とした円
環の形状をもつ。また、外周側円環状電極81aおよび
内周側円環状電極81bは装置部分91の送受信手段9
4に配線により接続されている。
【0006】一方、82a,82bはそれぞれ電気通信
を行うための板バネ状またはブラシ状の外周側電極およ
び内周側電極であり、これらの電極82a,82bは装
置部分92の送受信手段95に配線により接続されてい
る。外周側電極82aおよび内周側電極82bは、それ
ぞれに対応する外周側円環状電極81aおよび内周側円
環状電極81bに接触することにより信号伝達を可能と
している。
【0007】つまり本方法では、装置部分91、92が
回転しても常に外周側円環状電極81aおよび内周側円
環状電極81bが、それぞれに対応する外周側電極82
aおよび内周側電極82bに接触する構造とすることに
より、電気的接続の切断なしに装置部分91、92の回
転運動を可能としている。
【0008】また光結合を用いることにより、回転部と
静止部との間におけるデータ伝送を行う装置として、特
開平2−24609号なる従来技術が提案されている
(これを第3の従来技術とする)。
【0009】この技術による装置では、回転部側に発光
部を、静止部側に多数の光ファイバをそれぞれ設けてお
り、光ファイバは、その一方の端部断面の並びが、回転
部が回転したときの発光部の軌跡であるリング形状とな
るように設けている。そして、この光ファイバの他方の
端部を束ねて受光部に導く構成とすることにより、受光
部の受光領域をリング形状としている。つまり、回転部
が回転しても、発光部から発した光は、光ファイバを介
して常に受光部に導かれるように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1の従来技
術による信号伝達方法では、円運動の回転範囲が配線に
もたせた長さの余裕度に制限されるという問題があっ
た。さらに、回転数が多い場合配線がねじれてしまい、
これによって配線が機械的に劣化し、その結果接続不良
が生じるという問題があった。
【0011】また、第2の従来技術による信号伝達方法
では、回転範囲は制限されないものの、長時間使用する
と電極部が磨耗または酸化し、回転運動の際に電極の接
触不良が生じ、その結果、円運動に伴い信号伝達の不良
が生じる。従って、寿命や信頼性及び高温高湿度等の耐
環境性の点で問題があった。
【0012】また、第3の従来技術による装置では、多
数本の光ファイバが必要となり、束ねた光ファイバの曲
率の最小値に制限が生じると共に、構成が複雑化する。
そのため、光ファイバを設けるに際しては、空間的な制
約が生じると共に装置が大型化するという問題があっ
た。
【0013】本発明は上記問題を解決するため創案され
たものであって、回転運動の回転範囲の制限をなくすこ
と、回転に伴う伝達不良の発生を抑えること、長寿命で
信頼性が高く耐環境性に優れた伝達特性を得ること、お
よび空間的制約の増加と装置の大型化との双方を防止す
ることのできる受光素子および発光素子並びに光結合装
置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明の受光素子は、半導体基板上に形成
された光電変換を行う受光素子本体の形状を、リング形
状または円弧形状としている。
【0015】また請求項2記載の発明の受光素子は、受
光領域がリング形状である導波路と、この導波路により
導かれた光を光電変換する受光素子本体とが半導体基板
上に形成された構成としている。
【0016】また請求項3記載の発明の光結合装置は、
相対的に回転が可能な一対のブロックの一方に設けられ
た発光手段と、この一対のブロックの他方に設けられた
前記発光手段からの光を受光する受光手段とからなる光
結合装置に適用しており、前記発光手段の発光領域をス
ポット状の領域とする一方、前記受光手段は、前記一対
のブロックの回転中心を中心としかつこの回転中心と前
記発光領域との距離を半径とするリング形状の受光領域
を有する受光素子、または前記リング形状の一部を受光
領域とする受光素子の組み合わせとすることにより、受
光領域をリング形状の領域としている。
【0017】また請求項4記載の発明の発光素子は、単
一の半導体基板上に、光を発光する複数の発光素子本体
を、その並びがリング形状または円弧形状となるように
形成している。
【0018】また請求項5記載の発明の光結合装置は、
相対的に回転が可能な一対のブロック間において、この
一対のブロックの一方に発光手段を設け、他方に受光手
段を設けることにより光結合を行う光結合装置に適用し
ており、前記受光手段の受光領域をスポット状の領域と
する一方、前記発光手段は、前記一対のブロックの回転
中心を中心としかつこの回転中心と前記受光手段の受光
領域との距離を半径とするリング形状に沿って並べられ
た複数の発光素子本体により形成することにより、発光
領域をリング形状の領域としている。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明の作用を以下に示す。
【0020】受光素子本体の形状がリング形状であると
きには、受光素子の受光領域はリング形状となる。また
受光素子本体の形状がリングの部分形状である円弧形状
であるときには、複数の受光素子を、それぞれの受光素
子本体が単一のリングの一部を形成するように組み合わ
せると、受光領域がリング形状となる。
【0021】請求項2記載の発明の作用を以下に示す。
【0022】受光素子本体に光を導く導波路の受光領域
がリング形状であることから、受光素子の受光領域はリ
ング形状となる。
【0023】請求項3記載の発明の作用を以下に示す。
【0024】受光手段の受光領域がリング形状であり、
かつそのリングの半径は、発光手段の発光領域と回転中
心との距離に等しい。また、リングの中心は、ブロック
の回転における回転中心と一致している。そのため、ブ
ロックの回転位置に関わりなく、発光手段からのスポッ
ト状の光は受光手段において受光される。
【0025】請求項4記載の発明の作用を以下に示す。
【0026】発光素子本体の並びがリング形状であると
きには、発光素子の発光領域はリング形状となる。ま
た、発光素子本体の並びがリングの部分形状である円弧
形状であるときには、複数の発光素子を、それぞれの発
光素子本体の並びが単一のリングの一部を形成するよう
に組み合わせると、発光領域がリング形状となる。
【0027】請求項5記載の発明の作用を以下に示す。
【0028】発光手段の発光領域がリング形状であり、
かつそのリングの半径は、受光手段の受光領域と回転中
心との距離に等しい。また、リングの中心は、ブロック
の回転における回転中心と一致している。そのため、発
光手段が発光した光は、ブロックの回転位置に関わりな
く受光手段に与えられることとなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0030】図1は、本発明の第1の実施例の構成の概
略を示す説明図である。
【0031】図において、ブロック1,2は共に装置部
分を構成しており、回転中心3を中心として互いに異な
る回転運動を行う。そして、ブロック2の側からブロッ
ク1に対して信号伝達を必要とするものである。また、
外周側受光手段4aおよび内周側受光手段4bは、光電
変換を行う受光素子本体がSi等の半導体基板上に形成
された受光素子からなり、受光領域の形状はリング形状
である。そして、外周側受光手段4aおよび内周側受光
手段4bは、それぞれその受光領域が、回転中心3を中
心とする同心のリング形状となるように配置されてい
る。また、外周側受光手段4aおよび内周側受光手段4
bのそれぞれは、配線により受信手段7に接続されてい
る。
【0032】なお、外周側受光手段4aおよび内周側受
光手段4bのそれぞれについては、半導体基板上にリン
グ形状の受光素子本体が形成された受光素子により構成
されていることが望ましいが、同一半導体基板上に、各
々の形状が円弧形状である複数の受光素子本体を、リン
グ形状となるように複数個形成した受光素子により構成
しても良い。
【0033】また、これら外周側受光手段4aおよび内
周側受光手段4bは、単一の半導体基板からなる素子の
受光領域をリング形状とした受光素子であることが望ま
しいが、単一の半導体基板からなる素子の受光領域が円
弧形状である受光素子を、全体の受光領域がリング形状
となるように複数個並べた構成としても良い。
【0034】一方、外周側発光手段6aおよび内周側発
光手段6bは、AlGaAsを材料として形成された、
発光領域がスポット状の発光ダイオードである。そし
て、この外周側発光手段6aおよび内周側発光手段6b
は、ブロック2の送信手段5に配線により接続されてい
る。また、外周側発光手段6aおよび内周側発光手段6
bは、対応する外周側受光手段4aおよび内周側受光手
段4bのそれぞれに、光通信を行うのに十分な光量の照
射を可能とする必要がある。そのため、外周側発光手段
6aおよび内周側発光手段6bの各発光領域と回転中心
3との距離は、外周側受光手段4aおよび内周側受光手
段4bの各受光領域と回転中心3との距離に等しくなる
ように設けられている。
【0035】次に、上記構成からなる光結合装置の動作
について説明する。
【0036】外周側受光手段4aおよび内周側受光手段
4bの各々の受光領域は、回転中心3を中心として同心
円状になっている。そのため、ブロック1とブロック2
との間において相対的な回転が生じた場合でも、外周側
発光手段6aおよび内周側発光手段6bから発せられた
光は、対応する外周側受光手段4aおよび内周側受光手
段4bにより受光されることとなる。
【0037】つまり、本実施例における信号伝達方法で
は、ブロック1,2の互いの回転位置にかかわらず正常
な光通信が保たれ、従ってブロック1,2の回転量を制
限することなく信号伝達を行うことができる。また、こ
の信号伝達方法では、通信が非接触にて行われるため、
第2の従来技術で見られたような回転に伴う接触不良に
よる信号伝達の不良を完全に抑えることができると共
に、長期使用、悪環境下での使用でも劣化等で生じるよ
うな信号伝達の不良を完全に抑えることができる。
【0038】図2は、本発明の第2の実施例の構成の概
略を示す説明図である。なお、図1に示す第1の実施例
のものと同等の機能を有する部分については、図1に付
した符号と同じ符号を付与している。
【0039】本実施例では、ブロック1とブロック2と
は双方向のデータ伝達を行う構成となっている。そのた
め、ブロック2には、一対の外周側発光手段6aおよび
外周側受光手段9aと、一対の内周側発光手段6bおよ
び内周側受光手段9bとの2組みの光結合手段が設けら
れている。
【0040】なお、外周側受光手段9aは、外周側受光
手段4aおよび内周側受光手段4bと同様の受光素子に
より構成されている。また、外周側受光手段9aは、外
周側受光手段4aおよび内周側受光手段4bと比べたと
きには、受光領域となるリング形状のリングの半径が異
なるのみである。具体的には、半径方向において外周側
受光手段4aと内周側受光手段4bとの中間に位置して
いる。
【0041】また、内周側受光手段9bは、回転中心3
に設けられ、受光領域がスポット状の受光素子となって
いる。そして、外周側発光手段6aおよび内周側発光手
段6b、外周側受光手段9aおよび内周側受光手段9b
は、それぞれ配線により送受信手段11と電気的に接続
されている。
【0042】また、ブロック1には、一対の外周側受光
手段4aおよび外周側発光手段8aと、一対の内周側受
光手段4bおよび内周側発光手段8bとの2組みの光結
合手段が設けられている。これら外周側発光手段8aお
よび内周側発光手段8bは、発光領域が共にスポット状
の発光ダイオードによる構成となっている。また、内周
側発光手段8bの位置は、回転中心3に一致している。
そして、外周側受光手段4aおよび内周側受光手段4
b、外周側発光手段8aおよび内周側発光手段8bは、
それぞれ配線により送受信手段10と接続されている。
また、外周側発光手段8aの発光領域と回転中心3との
距離は、外周側受光手段9aの受光領域と回転中心3と
の距離に等しい。
【0043】なお、外周側受光手段9aについては、半
導体基板上にリング形状の受光素子本体が形成された受
光素子により構成されていることが望ましいが、同一半
導体基板上に、各々の形状が円弧形状である受光素子本
体を、リング形状となるように複数個形成した受光素子
により構成しても良い。
【0044】また、外周側受光手段9aは、単一半導体
基板からなる素子の受光領域をリング形状とした受光素
子であることが望ましいが、単一半導体基板からなる素
子の受光領域が円弧形状である受光素子を、全体の受光
領域がリング形状となるように複数個並べた構成として
も良い。
【0045】次に、上記構成からなる光結合装置の動作
について説明する。
【0046】外周側受光手段9aの受光領域となるリン
グは、その中心が回転中心3に一致している。また、そ
の半径は、外周側発光手段8aと回転中心3との距離に
等しい。そのため、ブロック1とブロック2との回転の
相対的な位置に関わりなく、外周側発光手段6aおよび
内周側発光手段6bからの光は、対応する外周側受光手
段4aおよび内周側受光手段4bによってそれぞれ受光
され、外周側発光手段8aおよび内周側発光手段8bか
らの光は、対応する外周側受光手段9aおよび内周側受
光手段9bにより受光される。そのため、送受信手段1
0,11の間においては双方向の信号伝達が行われる。
【0047】図3は、本発明の第3の実施例の概略を示
す説明図である。なお、図1に示す第1の実施例のもの
と同等の機能を有する部分については、図1に付した符
号と同一の符号を付与している。
【0048】受光領域がリング形状である外周側受光手
段14は、リング形状の導波路16と、導波路16上に
よって導かれた光を受光する受光素子本体17とが、S
i等の半導体基板15上に形成された受光素子により構
成されている。なお、この受光素子における導波路16
は、Siを熱酸化することにより得られるSiO2 を、
フォトリソグラフィによりリング形状とした導波路とな
っており、この導波路16は、回転中心3を中心とする
リング形状をしている。そして、導波路により伝達され
た光は、受光素子本体17において光電変換される構成
となっている。
【0049】また、内周側受光手段18は、半導体基板
15の回転中心3に対応する位置に形成された受光素子
本体によって構成されている。そして、受光素子本体1
7および内周側受光手段18を構成する受光素子本体
は、ブロック1の受信手段19に、透明電極等を介して
配線で接続されている。
【0050】一方、外周側発光手段20aおよび内周側
発光手段20bは、AlGaAsを材料とする発光ダイ
オードによって構成されている。そして、外周側発光手
段20aは、その発光領域と回転中心3との距離が導波
路16の半径に等しくなるように設けられ、内周側発光
手段20bは回転中心3に設けられている。また、外周
側発光手段20aおよび内周側発光手段20bのそれぞ
れは、配線によりブロック2の送信手段25に接続され
ている。
【0051】次に、上記構成からなる光結合装置の動作
について説明する。
【0052】外周側発光手段20aは、その発光領域と
回転中心3との距離が導波路16の半径に等しくなるよ
うに設けられ、内周側発光手段20bは回転中心3に設
けられている。そのため、ブロック1,2の相対的な回
転位置に関わりなく、外周側発光手段20aから発した
光は、導波路16を介して受光素子本体17に導かれ
る。また、内周側発光手段20bからの光は受光手段1
8に導かれる。つまり、ブロック2からブロック1に信
号伝達が行われることになる。
【0053】そのため、本実施例の信号伝達方法におい
ては、第1の実施例に示した効果に加え、受光素子を単
一基板上に形成させることにより、信号伝達手段の低価
格化や配置位置の高精度化、軽量化、小型化及び薄型化
を達成することができる。
【0054】図4は、本発明の第4の実施例の構成の概
略を示す説明図である。なお、図1に示す第1の実施例
のものと同等の機能を有する部分については、図1に付
した符号と同じ符号を付与している。
【0055】発光領域がリング形状である外周側発光手
段21aおよび内周側発光手段21bは、AlGaAs
を材料とした複数個の発光素子本体を、回転中心3を中
心とした同心のリング形状に配置した発光素子による構
成となっている。そして、外周側発光手段21aおよび
内周側発光手段21bのそれぞれを構成する複数個の発
光素子本体は、外周側発光手段21aおよび内周側発光
手段21bのそれぞれ毎に、全ての発光素子本体が並列
に接続されており、さらにブロック1の送信手段23に
配線により接続されている。
【0056】なお、外周側発光手段21aおよび内周側
発光手段21bのそれぞれについては、単一の半導体基
板上に、複数個の発光素子本体がリング形状となるよう
に形成された発光素子により構成することが望ましい
が、その並びが円弧形状となるように複数個の発光素子
本体が形成された半導体基板を、リング形状に複数個並
べた構成としても良い。
【0057】一方、外周側受光手段22aおよび内周側
受光手段22bのそれぞれは、Siを材料とした受光素
子によって構成されており、外周側受光手段22aおよ
び内周側受光手段22bのそれぞれは、対応する外周側
発光手段21aおよび内周側発光手段21bから発せら
れた光を効率良く受光することができるようにするた
め、受光領域と回転中心3との距離が、外周側発光手段
21aおよび内周側発光手段21bの発光領域と回転中
心3との距離と一致するように設けられている。そし
て、外周側受光手段22aおよび内周側受光手段22b
を構成する受光素子は、それぞれブロック2の受信手段
24に配線により接続されている。
【0058】次に、上記構成からなる光結合装置の動作
について説明する。
【0059】外周側発光手段21aおよび内周側発光手
段21bのそれぞれの発光領域は、回転中心3を中心と
するリング形状であり、かつそのリングの半径は、対応
する外周側受光手段22aおよび内周側受光手段22b
の受光領域と回転中心3との距離に等しい。そのため、
ブロック1,2の互いの回転位置に関わりなく、ブロッ
ク1からブロック2に信号伝達が行われる。
【0060】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
第1の実施例と同様の構成において、外周側発光手段6
aおよび内周側発光手段6b、外周側受光手段4aおよ
び内周側受光手段4bのそれぞれに、指向性を高めるた
めのレンズを施した構造を持つ素子を用いて光通信の指
向性を高めることにより、他の信号経路への迷光を大幅
に低減した構成とすることが可能である(実験的には、
複数の伝達経路を持つ場合の隣同志の信号経路における
迷光による信号伝達の不良を完全に抑えることができ
た)。
【0061】また、第1の実施例と同様の構成におい
て、外周側発光手段6aおよび内周側発光手段6bに、
高い発光効率を持つ発光ダイオードを用い、外周側受光
手段4aおよび内周側受光手段4bに、高い光電変換効
率を持つ受光素子を用い、かつ光通信によるエネルギー
損失を抑えるため、集光レンズ(図示しない)を用いる
ことにより、光通信において高効率の電力伝達を行う構
成とすることが可能である(実験的には、伝達効率とし
て約0.5%の値を得ている)。
【0062】また、第1〜第4の実施例におけるブロッ
ク1,2については、円柱形状とした場合について説明
したが、その他の形状である場合にも同様に適用するこ
とが可能である。
【0063】また、第1〜第4の実施例における発光手
段については、AlGaAs半導体からなる発光ダイオ
ード(発光素子本体)とした場合について説明したが、
その他の発光ダイオードやレーザーを用いた構成とする
ことが可能である。
【0064】また、第1〜第4の受光手段については、
Si半導体からなる受光素子を用いた構成とした場合に
ついて説明したが、その他の受光素子を用いた構成とす
ることが可能である。
【0065】また、第1〜第4の実施例における光通信
方式については、時分割方式や多波長光を用いた通信方
式を用いることにより、多重通信を行う構成とすること
が可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明では、相対的に回転が可能な一対
のブロック間における光結合装置において、受光領域を
リング形状とするための受光素子を用いることによっ
て、受光手段の受光領域を、ブロックの回転中心を中心
とするリング形状としている。あるいは、発光領域がリ
ング形状である発光素子を用いることによって、発光手
段の発光領域をリング形状としている。そして、受光領
域がリング形状であるときには、このリング形状に対応
する位置に発光手段を設け、発光手段の発光領域がリン
グ形状であるときには、そのリング形状に対応する位置
に受光手段を設けている。そのため、回転に伴う信号伝
達の不良の発生や回転角度の制限がなく、信頼性の高い
高精度の信号伝達が可能となる。また、信号伝達を非接
触で行えるため、電極の劣化等のない長寿命で、温度や
湿度などの影響を受けにくい耐環境性に優れた電気的接
続を行うことが可能となる。さらに、受光手段および発
光手段は、配線により所望のブロックと接続するのみで
良いことから、光結合のための手段の設置のために生じ
る空間的制約の増加と装置の大型化を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光結合装置の第1の実施例の概略を示
す説明図である。
【図2】本発明の光結合装置の第2の実施例の概略を示
す説明図である。
【図3】本発明の光結合装置の第3の実施例の概略を示
す説明図である。
【図4】本発明の光結合装置の第4の実施例の概略を示
す説明図である。
【図5】従来技術の概略を示す説明図である。
【図6】従来技術の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 ブロック 4a 外周側受光手段(請求項1記載の受光素子) 4b 内周側受光手段(請求項1記載の受光素子) 5 送信手段 6a 外周側発光手段 6b 内周側発光手段 7 受信手段 8a 外周側発光手段 8b 内周側発光手段 9a 外周側受光手段 9b 内周側受光手段 10,11 送受信手段 14 外周側受光手段(請求項2記載の受光素子) 16 導波路 17 受光素子本体 18 内周側受光手段 19 受信手段 20a 外周側発光手段 20b 内周側発光手段 21a 外周側発光手段(請求項4記載の発光素子) 21b 内周側発光手段(請求項4記載の発光素子) 22a 外周側受光手段 22b 内周側受光手段 23 送信手段 24 受信手段 25 送信手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された光電変換を行
    う受光素子本体の形状を、リング形状または円弧形状と
    したことを特徴とする受光素子。
  2. 【請求項2】 受光領域がリング形状である導波路と、
    この導波路により導かれた光を光電変換する受光素子本
    体とが半導体基板上に形成されたことを特徴とする受光
    素子。
  3. 【請求項3】 相対的に回転が可能な一対のブロックの
    一方に設けられた発光手段と、この一対のブロックの他
    方に設けられた前記発光手段からの光を受光する受光手
    段とからなる光結合装置において、 前記発光手段の発光領域をスポット状の領域とする一
    方、前記受光手段は、前記一対のブロックの回転中心を
    中心としかつこの回転中心と前記発光領域との距離を半
    径とするリング形状の受光領域を有する受光素子、また
    は前記リング形状の一部を受光領域とする受光素子の組
    み合わせとすることにより、受光領域をリング形状の領
    域としたことを特徴とする光結合装置。
  4. 【請求項4】 単一の半導体基板上に、光を発光する複
    数の発光素子本体を、その並びがリング形状または円弧
    形状となるように形成したことを特徴とする発光素子。
  5. 【請求項5】 相対的に回転が可能な一対のブロック間
    において、この一対のブロックの一方に発光手段を設
    け、他方に受光手段を設けることにより光結合を行う光
    結合装置において、 前記受光手段の受光領域をスポット状の領域とする一
    方、前記発光手段は、前記一対のブロックの回転中心を
    中心としかつこの回転中心と前記受光手段の受光領域と
    の距離を半径とするリング形状に沿って並べられた複数
    の発光素子本体により形成することにより、発光領域を
    リング形状の領域としたことを特徴とする光結合装置。
JP24158293A 1993-09-28 1993-09-28 受光素子および発光素子並びに光結合装置 Pending JPH0799329A (ja)

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US8882677B2 (en) 2009-02-25 2014-11-11 Empire Technology Development Llc Microphone for remote health sensing

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