JP2003020834A - 車載機器遠隔制御装置 - Google Patents
車載機器遠隔制御装置Info
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- JP2003020834A JP2003020834A JP2001205152A JP2001205152A JP2003020834A JP 2003020834 A JP2003020834 A JP 2003020834A JP 2001205152 A JP2001205152 A JP 2001205152A JP 2001205152 A JP2001205152 A JP 2001205152A JP 2003020834 A JP2003020834 A JP 2003020834A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】携帯送・受信機が正規コードの要求信号の受信
に応じて車両側受信機に返信データを送信したときに、
車載機器のロック状態およびアンロック状態を切換える
ようにした車載機器遠隔制御装置において、車両側送信
機および受信機との間での交信可能な範囲に同一車両を
対象とした複数の携帯送・受信機が存在しても、携帯送
・受信機NO.を用いて1つの携帯送・受信機を速やか
に特定し、混信が生じることを回避し、しかも携帯送・
受信機NO.をメモリー内で占める領域を小さくしつつ
車両側制御ユニットで管理する。 【解決手段】車両側制御ユニットは、同一車両に対応し
た複数の携帯送・受信機を個別に特定した要求信号を車
両側送信機から送信することを可能とするための携帯送
・受信機NO.として、複数の携帯送・受信機に個別に
付与した携帯送・受信機IDの記憶アドレスを記憶す
る。
に応じて車両側受信機に返信データを送信したときに、
車載機器のロック状態およびアンロック状態を切換える
ようにした車載機器遠隔制御装置において、車両側送信
機および受信機との間での交信可能な範囲に同一車両を
対象とした複数の携帯送・受信機が存在しても、携帯送
・受信機NO.を用いて1つの携帯送・受信機を速やか
に特定し、混信が生じることを回避し、しかも携帯送・
受信機NO.をメモリー内で占める領域を小さくしつつ
車両側制御ユニットで管理する。 【解決手段】車両側制御ユニットは、同一車両に対応し
た複数の携帯送・受信機を個別に特定した要求信号を車
両側送信機から送信することを可能とするための携帯送
・受信機NO.として、複数の携帯送・受信機に個別に
付与した携帯送・受信機IDの記憶アドレスを記憶す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ユーザが携帯
した携帯送・受信機が、車両側送信機が送信する正規コ
ードの要求信号の受信に応じて車両側受信機に返信デー
タを送信したときに、車載機器のロック状態およびアン
ロック状態を切換えるようにした車載機器遠隔制御装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかる車載機器遠隔制御装置は、
たとえば特開平11−336394号公報等で既に知ら
れている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両側送信
機および受信機との間での交信可能な範囲に、同一車両
を対象とする複数の携帯送・受信機が存在する場合に
は、それらの携帯送・受信機を特定せずに車両側送信機
から要求信号を送信すると、複数の携帯送・受信機から
車両側受信機に同時に返信データが送信されることにな
り、車両側制御ユニットはデータが読み取れない。 【0004】このような場合、複数の携帯送・受信機の
1つを特定した要求信号を車両側送信機から送信するよ
うにして混信が生じることを防止することが考えられる
が、携帯送・受信機の特定にあたり、各携帯送・受信機
に個別に付与した携帯送・受信機IDを用いると通信時
間が長くなる。すなわち同一車両近傍で同一IDの携帯
送・受信機が存在する可能性を極力小さくするためには
携帯送・受信機固有のIDを車両生産台数程度に多く設
定する必要があり、そのような多くの種類のIDを指定
して通信を行うのでは通信時間が長くなるのである。 【0005】そこで同一車両を対象とした精々10個程
度の携帯送・受信機を識別するのに必要な携帯送・受信
機NO.を各携帯送・受信機に付与しておくと、複数の
携帯送・受信機の1つを特定するのに要する通信時間を
短縮し、応答性をより高めることができる。 【0006】ところが、各携帯送・受信機毎に携帯送・
受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を1つの携帯送
・受信機データとして車両側制御ユニットで管理する場
合、携帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を
メモリーにそれぞれ記憶するようにすると、車両側制御
ユニットのメモリーで占める携帯送・受信機IDおよび
携帯送・受信機NO.の領域が多くなり、また携帯送・
受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付けて管
理するためのプログラムを記憶する領域をメモリーで確
保する必要が生じる。 【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両側送信機および受信機との間での交信可
能な範囲に同一車両を対象とした複数の携帯送・受信機
が存在しても、通信時間を短縮しつつそれらの携帯送・
受信機の1つを特定して混信を回避すための携帯送・受
信機NO.を、メモリー内で占める領域を小さくしつつ
車両側制御ユニットで管理し得るようにした車載機器遠
隔制御装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両に配設される車両側送信機と、車両
に配設される車両側受信機と、車両側送信機が送信した
正規コードの要求信号を受信するのに応じて返信データ
を送信する携帯送・受信機と、車載機器のロック状態お
よびアンロック状態を切換える車載機器ロック手段と、
車両側受信機の受信結果に応じて前記車載機器ロック手
段の作動を制御するとともに前記車両側送信機からの送
信を制御するようにして車両に配設される車両側制御ユ
ニットとを備える車載機器遠隔制御装置において、前記
車両側制御ユニットは、同一車両に対応した複数の携帯
送・受信機を個別に特定した要求信号を前記車両側送信
機から送信することを可能とするための携帯送・受信機
NO.として、複数の携帯送・受信機に個別に付与した
携帯送・受信機IDの記憶アドレスを記憶することを特
徴とする。 【0009】このような本発明の方法によれば、同一車
両を対象とする複数の携帯送・受信機に携帯送・受信機
NO.を付与することにより、前記複数の携帯送・受信
機の1つを速やかに特定することが可能であり、車両側
送信機および受信機との間での交信可能な範囲に同一車
両を対象とした複数の携帯送・受信機が存在していて
も、特定した1つの携帯送・受信機だけが車両側送信機
からの要求信号に応答するようにして各携帯送・受信機
による混信が生じることを回避することができる。しか
も車両側制御ユニットは、携帯送・受信機IDの記憶ア
ドレスを携帯送・受信機NO.として記憶するので、携
帯送・受信機NO.を記憶する領域をメモリーで確保す
る必要がなく、また特別なプログラムを不要として携帯
送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付け
ることができるので、プログラムの簡素化を図ることが
でき、携帯送・受信機NO.に関連する部分がメモリー
内で占める領域を小さくしつつ車両側制御ユニットで携
帯送・受信機NO.を管理することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。 【0011】図1および図2は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は車載機器遠隔制御装置の概略構成を
示す図、図2はメモリー内での携帯送・受信機IDの記
憶領域の例を示す図である。 【0012】先ず図1において、車室1の左、右両外側
で車両Vには車両側外部送信機2L,2Rが設けられ、
車室1内で車両Vには車両側内部送信機3および車両側
受信機4が設けられる。 【0013】車両Vには、車載機器ロック手段であるド
アロック手段6、ステアリングロック手段10およびエ
ンジン始動制御手段12が設けられており、ドアロック
手段6は、車両Vが備える左、右両側のドア5L,5R
のロック状態およびアンロック状態を自動的に切換え可
能であり、またステアリングロック手段10は、ステア
リングホィール11の操作を不能としたステアリングの
ロック状態およびアンロック状態を切換え可能であり、
さらにエンジン始動制御手段12は、スタートボタン1
3の操作に伴なうエンジンの始動許可・禁止を切換える
ように構成される。 【0014】ドア5L,5Rの外面側には、それらのド
ア5L,5Rのロック状態およびアンロック状態を切換
える車両ユーザの切換意思を検出するための切換意思検
出手段7L,7Rがそれぞれ取付けられる。而して切換
意思検出手段7L,7Rは、乗車時に車両ユーザが触れ
ることでロック状態からアンロック状態への切換意思を
検出するアンロックスイッチ8L,8Rと、降車時に車
両ユーザが操作することでアンロック状態からロック状
態への切換意思を検出するロックスイッチ9L,9Rと
で構成される。 【0015】車両ユーザが携帯し得る携帯送・受信機1
4は、車両Vに配設されている前記各送信機2L,2
R,3の1つから正規コードの要求信号を受信するのに
応じて返信データを車両側受信機4に送信する。 【0016】前記ドアロック手段6、ステアリングロッ
ク手段10およびエンジン始動制御手段12の作動は、
車両Vに搭載された車両側制御ユニット15により制御
されるものであり、前記各送信機2L,2R,3からの
送信も該車両側制御ユニット15により制御され、車両
側制御ユニット15には、前記切換意思検出手段7L,
7Rの検出結果および車両側受信機4の受信結果が入力
される。 【0017】而して車両側制御ユニット15は、左、右
両側の前記切換意思検出手段7L,7Rの一方で車両ユ
ーザの切換意思を検出したときには車両側外部送信機2
L,2Rのうち切換意思を検出した切換意思検出手段が
配置されている側の車両側外部送信機から正規コードの
要求信号を送信するとともに、残余の車両側外部送信機
および車両側内部送信機3からは車両ユーザが携帯して
いる携帯送・受信機14以外の携帯送・受信機が要求信
号を受信するのを妨害するか返信するのを禁止する信号
を出力するようにして、車両側外部送信機2L,2Rお
よび車両側内部送信機3からの送信を制御する。これに
より、車両側外部送信機2L,2Rおよび車両側内部送
信機3のいずれか1つならびに車両側受信機4と、携帯
送・受信機14との間で交信がなされることになる。 【0018】車両側外部送信機2L,2Rおよび車両側
内部送信機3のいずれか1つならびに車両側受信機4と
の間での交信が可能な範囲に、同一車両を対象とした複
数の携帯送・受信機14…が存在する場合には、それら
の携帯送・受信機14…の1つを特定せずに車両側外部
送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれか
1つから要求信号を送信すると、複数の携帯送・受信機
14…から車両側受信機4に同時に返信データが送信さ
れることになり、車両側ではデータが読み取れなくな
る。 【0019】そこで、同一車両を対象とした複数の携帯
送・受信機14…に、各携帯送・受信機14…毎に異な
る携帯送・受信機NO.を付与しておくと、その携帯送
・受信機NO.を含む正規コードの要求信号を車両側外
部送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれ
か1つから送信するようにすることで、複数の携帯送・
受信機14…の1つを特定して応答させることができ
る。 【0020】一方、各携帯送・受信機14…には、携帯
送・受信機14…毎に異なる携帯送・受信機IDが付与
されており、車両側制御ユニット15は、その車両側制
御ユニット15が搭載される車両Vに対応した複数の携
帯送・受信機14…の携帯送・受信機IDを、メモリー
(たとえばEEPROM)に記憶している。而して車両
側制御ユニット15は、各携帯送・受信機14…毎の携
帯送・受信機IDの記憶アドレスを前記携帯送・受信機
NO.として記憶する。 【0021】ここで、たとえば4個の携帯送・受信機1
4…に対する携帯送・受信機IDを図2で示すようにメ
モリーで記憶しているとすると、車両側制御ユニット1
5は、2番目の携帯送・受信機14の携帯送・受信機I
Dはアドレス「018」から始まる24ビット、3番目
の携帯送・受信機14の携帯送・受信機IDはアドレス
「030」から始まる24ビットとなっており、携帯送
・受信機IDを記憶するメモリーのアドレスを指定する
ことで、携帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機N
O.を関連付けることができる。 【0022】次にこの実施例の作用について説明する
と、同一車両を対象とした複数の携帯送・受信機14…
に個別の携帯送・受信機NO.を付しておき、携帯送・
受信機NO.を含む正規コードの要求信号を、車両側外
部送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれ
か1つから送信するようにすることで、車両側外部送信
機2L,2Rおよび車両側内部送信機3ならびに車両側
受信機4との間での交信可能な範囲に同一車両を対象と
した複数の携帯送・受信機14…が存在していても、複
数の携帯送・受信機14…の1つを速やかに特定するこ
とができ、各携帯送・受信機14…による混信が生じる
ことを回避することができる。 【0023】また車両側制御ユニット15は、各携帯送
・受信機14…毎に異なる携帯送・受信機IDの記憶ア
ドレスを携帯送・受信機NO.として記憶しているの
で、携帯送・受信機NO.を記憶する領域をメモリーで
確保する必要がなく、特別なプログラムを不要として携
帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付
けることができる。 【0024】したがってプログラムの簡素化を図ること
ができるとともに、携帯送・受信機NO.に関連する部
分がメモリー内で占める領域を小さくしつつ車両側制御
ユニット15で携帯送・受信機NO.を管理することが
できる。 【0025】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。 【0026】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、同一車両
を対象とする複数の携帯送・受信機に携帯送・受信機N
O.を付与することで、車両側送信機および受信機との
間での交信可能な範囲に同一車両を対象とした複数の携
帯送・受信機が存在していても、1つの携帯送・受信機
を速やかに特定して混信が生じることを回避することが
でき、しかも携帯送・受信機NO.を、メモリー内で占
める領域を小さくしつつ車両側制御ユニットで管理する
ことができる。
した携帯送・受信機が、車両側送信機が送信する正規コ
ードの要求信号の受信に応じて車両側受信機に返信デー
タを送信したときに、車載機器のロック状態およびアン
ロック状態を切換えるようにした車載機器遠隔制御装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかる車載機器遠隔制御装置は、
たとえば特開平11−336394号公報等で既に知ら
れている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両側送信
機および受信機との間での交信可能な範囲に、同一車両
を対象とする複数の携帯送・受信機が存在する場合に
は、それらの携帯送・受信機を特定せずに車両側送信機
から要求信号を送信すると、複数の携帯送・受信機から
車両側受信機に同時に返信データが送信されることにな
り、車両側制御ユニットはデータが読み取れない。 【0004】このような場合、複数の携帯送・受信機の
1つを特定した要求信号を車両側送信機から送信するよ
うにして混信が生じることを防止することが考えられる
が、携帯送・受信機の特定にあたり、各携帯送・受信機
に個別に付与した携帯送・受信機IDを用いると通信時
間が長くなる。すなわち同一車両近傍で同一IDの携帯
送・受信機が存在する可能性を極力小さくするためには
携帯送・受信機固有のIDを車両生産台数程度に多く設
定する必要があり、そのような多くの種類のIDを指定
して通信を行うのでは通信時間が長くなるのである。 【0005】そこで同一車両を対象とした精々10個程
度の携帯送・受信機を識別するのに必要な携帯送・受信
機NO.を各携帯送・受信機に付与しておくと、複数の
携帯送・受信機の1つを特定するのに要する通信時間を
短縮し、応答性をより高めることができる。 【0006】ところが、各携帯送・受信機毎に携帯送・
受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を1つの携帯送
・受信機データとして車両側制御ユニットで管理する場
合、携帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を
メモリーにそれぞれ記憶するようにすると、車両側制御
ユニットのメモリーで占める携帯送・受信機IDおよび
携帯送・受信機NO.の領域が多くなり、また携帯送・
受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付けて管
理するためのプログラムを記憶する領域をメモリーで確
保する必要が生じる。 【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両側送信機および受信機との間での交信可
能な範囲に同一車両を対象とした複数の携帯送・受信機
が存在しても、通信時間を短縮しつつそれらの携帯送・
受信機の1つを特定して混信を回避すための携帯送・受
信機NO.を、メモリー内で占める領域を小さくしつつ
車両側制御ユニットで管理し得るようにした車載機器遠
隔制御装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両に配設される車両側送信機と、車両
に配設される車両側受信機と、車両側送信機が送信した
正規コードの要求信号を受信するのに応じて返信データ
を送信する携帯送・受信機と、車載機器のロック状態お
よびアンロック状態を切換える車載機器ロック手段と、
車両側受信機の受信結果に応じて前記車載機器ロック手
段の作動を制御するとともに前記車両側送信機からの送
信を制御するようにして車両に配設される車両側制御ユ
ニットとを備える車載機器遠隔制御装置において、前記
車両側制御ユニットは、同一車両に対応した複数の携帯
送・受信機を個別に特定した要求信号を前記車両側送信
機から送信することを可能とするための携帯送・受信機
NO.として、複数の携帯送・受信機に個別に付与した
携帯送・受信機IDの記憶アドレスを記憶することを特
徴とする。 【0009】このような本発明の方法によれば、同一車
両を対象とする複数の携帯送・受信機に携帯送・受信機
NO.を付与することにより、前記複数の携帯送・受信
機の1つを速やかに特定することが可能であり、車両側
送信機および受信機との間での交信可能な範囲に同一車
両を対象とした複数の携帯送・受信機が存在していて
も、特定した1つの携帯送・受信機だけが車両側送信機
からの要求信号に応答するようにして各携帯送・受信機
による混信が生じることを回避することができる。しか
も車両側制御ユニットは、携帯送・受信機IDの記憶ア
ドレスを携帯送・受信機NO.として記憶するので、携
帯送・受信機NO.を記憶する領域をメモリーで確保す
る必要がなく、また特別なプログラムを不要として携帯
送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付け
ることができるので、プログラムの簡素化を図ることが
でき、携帯送・受信機NO.に関連する部分がメモリー
内で占める領域を小さくしつつ車両側制御ユニットで携
帯送・受信機NO.を管理することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。 【0011】図1および図2は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は車載機器遠隔制御装置の概略構成を
示す図、図2はメモリー内での携帯送・受信機IDの記
憶領域の例を示す図である。 【0012】先ず図1において、車室1の左、右両外側
で車両Vには車両側外部送信機2L,2Rが設けられ、
車室1内で車両Vには車両側内部送信機3および車両側
受信機4が設けられる。 【0013】車両Vには、車載機器ロック手段であるド
アロック手段6、ステアリングロック手段10およびエ
ンジン始動制御手段12が設けられており、ドアロック
手段6は、車両Vが備える左、右両側のドア5L,5R
のロック状態およびアンロック状態を自動的に切換え可
能であり、またステアリングロック手段10は、ステア
リングホィール11の操作を不能としたステアリングの
ロック状態およびアンロック状態を切換え可能であり、
さらにエンジン始動制御手段12は、スタートボタン1
3の操作に伴なうエンジンの始動許可・禁止を切換える
ように構成される。 【0014】ドア5L,5Rの外面側には、それらのド
ア5L,5Rのロック状態およびアンロック状態を切換
える車両ユーザの切換意思を検出するための切換意思検
出手段7L,7Rがそれぞれ取付けられる。而して切換
意思検出手段7L,7Rは、乗車時に車両ユーザが触れ
ることでロック状態からアンロック状態への切換意思を
検出するアンロックスイッチ8L,8Rと、降車時に車
両ユーザが操作することでアンロック状態からロック状
態への切換意思を検出するロックスイッチ9L,9Rと
で構成される。 【0015】車両ユーザが携帯し得る携帯送・受信機1
4は、車両Vに配設されている前記各送信機2L,2
R,3の1つから正規コードの要求信号を受信するのに
応じて返信データを車両側受信機4に送信する。 【0016】前記ドアロック手段6、ステアリングロッ
ク手段10およびエンジン始動制御手段12の作動は、
車両Vに搭載された車両側制御ユニット15により制御
されるものであり、前記各送信機2L,2R,3からの
送信も該車両側制御ユニット15により制御され、車両
側制御ユニット15には、前記切換意思検出手段7L,
7Rの検出結果および車両側受信機4の受信結果が入力
される。 【0017】而して車両側制御ユニット15は、左、右
両側の前記切換意思検出手段7L,7Rの一方で車両ユ
ーザの切換意思を検出したときには車両側外部送信機2
L,2Rのうち切換意思を検出した切換意思検出手段が
配置されている側の車両側外部送信機から正規コードの
要求信号を送信するとともに、残余の車両側外部送信機
および車両側内部送信機3からは車両ユーザが携帯して
いる携帯送・受信機14以外の携帯送・受信機が要求信
号を受信するのを妨害するか返信するのを禁止する信号
を出力するようにして、車両側外部送信機2L,2Rお
よび車両側内部送信機3からの送信を制御する。これに
より、車両側外部送信機2L,2Rおよび車両側内部送
信機3のいずれか1つならびに車両側受信機4と、携帯
送・受信機14との間で交信がなされることになる。 【0018】車両側外部送信機2L,2Rおよび車両側
内部送信機3のいずれか1つならびに車両側受信機4と
の間での交信が可能な範囲に、同一車両を対象とした複
数の携帯送・受信機14…が存在する場合には、それら
の携帯送・受信機14…の1つを特定せずに車両側外部
送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれか
1つから要求信号を送信すると、複数の携帯送・受信機
14…から車両側受信機4に同時に返信データが送信さ
れることになり、車両側ではデータが読み取れなくな
る。 【0019】そこで、同一車両を対象とした複数の携帯
送・受信機14…に、各携帯送・受信機14…毎に異な
る携帯送・受信機NO.を付与しておくと、その携帯送
・受信機NO.を含む正規コードの要求信号を車両側外
部送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれ
か1つから送信するようにすることで、複数の携帯送・
受信機14…の1つを特定して応答させることができ
る。 【0020】一方、各携帯送・受信機14…には、携帯
送・受信機14…毎に異なる携帯送・受信機IDが付与
されており、車両側制御ユニット15は、その車両側制
御ユニット15が搭載される車両Vに対応した複数の携
帯送・受信機14…の携帯送・受信機IDを、メモリー
(たとえばEEPROM)に記憶している。而して車両
側制御ユニット15は、各携帯送・受信機14…毎の携
帯送・受信機IDの記憶アドレスを前記携帯送・受信機
NO.として記憶する。 【0021】ここで、たとえば4個の携帯送・受信機1
4…に対する携帯送・受信機IDを図2で示すようにメ
モリーで記憶しているとすると、車両側制御ユニット1
5は、2番目の携帯送・受信機14の携帯送・受信機I
Dはアドレス「018」から始まる24ビット、3番目
の携帯送・受信機14の携帯送・受信機IDはアドレス
「030」から始まる24ビットとなっており、携帯送
・受信機IDを記憶するメモリーのアドレスを指定する
ことで、携帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機N
O.を関連付けることができる。 【0022】次にこの実施例の作用について説明する
と、同一車両を対象とした複数の携帯送・受信機14…
に個別の携帯送・受信機NO.を付しておき、携帯送・
受信機NO.を含む正規コードの要求信号を、車両側外
部送信機2L,2Rおよび車両側内部送信機3のいずれ
か1つから送信するようにすることで、車両側外部送信
機2L,2Rおよび車両側内部送信機3ならびに車両側
受信機4との間での交信可能な範囲に同一車両を対象と
した複数の携帯送・受信機14…が存在していても、複
数の携帯送・受信機14…の1つを速やかに特定するこ
とができ、各携帯送・受信機14…による混信が生じる
ことを回避することができる。 【0023】また車両側制御ユニット15は、各携帯送
・受信機14…毎に異なる携帯送・受信機IDの記憶ア
ドレスを携帯送・受信機NO.として記憶しているの
で、携帯送・受信機NO.を記憶する領域をメモリーで
確保する必要がなく、特別なプログラムを不要として携
帯送・受信機IDおよび携帯送・受信機NO.を関連付
けることができる。 【0024】したがってプログラムの簡素化を図ること
ができるとともに、携帯送・受信機NO.に関連する部
分がメモリー内で占める領域を小さくしつつ車両側制御
ユニット15で携帯送・受信機NO.を管理することが
できる。 【0025】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。 【0026】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、同一車両
を対象とする複数の携帯送・受信機に携帯送・受信機N
O.を付与することで、車両側送信機および受信機との
間での交信可能な範囲に同一車両を対象とした複数の携
帯送・受信機が存在していても、1つの携帯送・受信機
を速やかに特定して混信が生じることを回避することが
でき、しかも携帯送・受信機NO.を、メモリー内で占
める領域を小さくしつつ車両側制御ユニットで管理する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載機器遠隔制御装置の概略構成を示す図であ
る。 【図2】メモリー内での携帯送・受信機IDの記憶領域
の例を示す図である。 【符号の説明】 2L,2R・・・車両側外部送信機 3・・・車両側内部送信機 4・・・車両側受信機 6・・・車載機器ロック手段としてのドアロック手段 10・・・車載機器ロック手段としてのステアリングロ
ック手段 12・・・車載機器ロック手段としてのエンジン始動制
御手段 14・・・携帯送・受信機 15・・・車両側制御ユニット V・・・車両
る。 【図2】メモリー内での携帯送・受信機IDの記憶領域
の例を示す図である。 【符号の説明】 2L,2R・・・車両側外部送信機 3・・・車両側内部送信機 4・・・車両側受信機 6・・・車載機器ロック手段としてのドアロック手段 10・・・車載機器ロック手段としてのステアリングロ
ック手段 12・・・車載機器ロック手段としてのエンジン始動制
御手段 14・・・携帯送・受信機 15・・・車両側制御ユニット V・・・車両
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 朝倉 優
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 上倉 明
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 吉村 健太郎
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB25 BB41 CC16
DD06 FF23 FF27 FF36 HH01
JJ03 KK03 LL00 LL01 LL18
TT03
5K048 BA42 BA53 DA02 DB01 DC01
EA16 EB02 EB03 HA04 HA06
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両(V)に配設される車両側送信機
(2L,2R,3)と、車両(V)に配設される車両側
受信機(4)と、車両側送信機(2L,2R,3)が送
信した正規コードの要求信号を受信するのに応じて返信
データを送信する携帯送・受信機(14)と、車載機器
のロック状態およびアンロック状態を切換える車載機器
ロック手段(6,10,12)と、車両側受信機(4)
の受信結果に応じて前記車載機器ロック手段(6,1
0,12)の作動を制御するとともに前記車両側送信機
(2L,2R,3)からの送信を制御するようにして車
両(V)に配設される車両側制御ユニット(15)とを
備える車載機器遠隔制御装置において、前記車両側制御
ユニット(15)は、同一車両(V)に対応した複数の
携帯送・受信機(14)を個別に特定した要求信号を前
記車両側送信機(2L,2R,3)から送信することを
可能とするための携帯送・受信機NO.として、複数の
携帯送・受信機(14)に個別に付与した携帯送・受信
機IDの記憶アドレスを記憶することを特徴とする車載
機器遠隔制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205152A JP2003020834A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車載機器遠隔制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205152A JP2003020834A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車載機器遠隔制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003020834A true JP2003020834A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19041519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001205152A Pending JP2003020834A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車載機器遠隔制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003020834A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8694178B2 (en) | 2011-06-01 | 2014-04-08 | Alps Electric Co., Ltd. | Keyless entry device for vehicle |
-
2001
- 2001-07-05 JP JP2001205152A patent/JP2003020834A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8694178B2 (en) | 2011-06-01 | 2014-04-08 | Alps Electric Co., Ltd. | Keyless entry device for vehicle |
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