JP2003020818A - 免震装置支承ブロック - Google Patents

免震装置支承ブロック

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JP2003020818A JP2001204538A JP2001204538A JP2003020818A JP 2003020818 A JP2003020818 A JP 2003020818A JP 2001204538 A JP2001204538 A JP 2001204538A JP 2001204538 A JP2001204538 A JP 2001204538A JP 2003020818 A JP2003020818 A JP 2003020818A
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Yasuo Kawada
康夫 河田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支承ブロックを比較的小さくしながら、必要な
荷重を確実に伝達することのできる免震装置支承ブロッ
クの提供。 【解決手段】コンクリート構造の支承ブロック1が、柱
取り付け部3、免震支承部4、複数のジャッキ支持部5
を備え、柱取り付け部3が、支承ブロック1の上下方向
の一側面側に、免震支承部4が、柱取り付け部3に対向
して他側面側に設けられ、複数のジャッキ支持部5が、
免震支承部4よりも外側の他側面側に設けられている免
震装置支承ブロックで、ジャッキ支持部5側ほど外側に
位置する斜めの荷重伝達部材9が、軸力によって柱取り
付け部3と各ジャッキ支持部5との間で荷重を伝え、各
荷重伝達部材9に連結の連結部材6b,7bが、各荷重
伝達部材9のジャッキ支持部5側端部における外側への
広がりを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
からなる支承ブロックが、柱状体を取り付ける柱取り付
け部と、免震装置に対する免震支承部と、複数のジャッ
キに対する複数のジャッキ支持部とを備え、前記柱取り
付け部が、前記支承ブロックの上下方向における一側面
側に設けられ、前記免震支承部が、その柱取り付け部に
対向して前記支承ブロックの上下方向における他側面側
に設けられ、前記複数のジャッキ支持部が、その免震支
承部よりも外側に位置して前記支承ブロックの他側面側
に設けられている免震装置支承ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、免震装置の必要性が認識され、免
震装置そのものに加えて、免震装置の設置に付帯する各
種の技術も提案されている(例えば、特開平11−11
7320号公報参照)。
【0003】その免震装置としては、弾性変形可能な免
震用ゴムを使用するものをはじめとして多種多様のもの
が提案されているが、いずれの免震装置においても、点
検や補修、あるいは、取り替えの必要性が生じる場合が
あり、その際には、例えば、免震装置が支持している上
方からの荷重をジャッキにより一時的に支持して取り替
え作業などを行うことになる。
【0004】そのため、上述したような免震装置支承ブ
ロックが必要となり、従来、一般的には、図6に示すよ
うな支承ブロック1Aが使用されていた。
【0005】すなわち、支承ブロック1A自体は、鉄筋
コンクリート構造で、その上面側には、各種建築物の柱
Aを取り付ける柱取り付け部3Aが設けられ、その下面
側には、柱取り付け部3Aに対向して免震装置2により
支承される免震支承部4Aが設けられ、その免震支承部
4Aよりも外側に複数のジャッキ支持部5Aが設けられ
て、全体が矩形の立方体に構成されていた。
【0006】そして、その矩形の立方体からなる支承ブ
ロック1A内に複数本の横鉄筋9Aと縦鉄筋9Bとが配
設されて、必要な場合には、支承ブロック1Aの各ジャ
ッキ支持部5Aと杭Bの上端の杭側ブロックCとの間に
ジャッキJを挿入し、そのジャッキJにより支承ブロッ
ク1Aをジャッキアップして、免震装置2の取り替え作
業などを行うように構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、図6に示
す従来構造によれば、ジャッキJにより支承ブロック1
A上方の部材をジャッキアップした際、各横鉄筋9Aに
は、単純な曲げ力のみが作用し、各縦鉄筋9Bには、そ
の軸方向に沿う軸力が多少作用するものの、ほとんど曲
げ力が作用することになる。
【0008】そのため、各鉄筋9A,9Bによる荷重伝
達力が小さく、太い鉄筋9A,9Bを使用したり、鉄筋
9A,9Bの数を増やす必要があるため、支承ブロック
1Aそのものが大きくなる欠点があり、杭Bの上端の杭
側ブロックCにおいても同様の問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、支承ブロックを比較的小さく
しながら、しかも、必要な荷重を確実に伝達することの
できる免震装置支承ブロックを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図1〜図5に例示するごとく、コンクリ
ート構造からなる支承ブロック1が、柱状体A,Bを取
り付ける柱取り付け部3と、免震装置2に対する免震支
承部4と、複数のジャッキJに対する複数のジャッキ支
持部5とを備え、前記柱取り付け部3が、前記支承ブロ
ック1の上下方向における一側面側に設けられ、前記免
震支承部4が、その柱取り付け部3に対向して前記支承
ブロック1の上下方向における他側面側に設けられ、前
記複数のジャッキ支持部5が、その免震支承部4よりも
外側に位置して前記支承ブロック1の他側面側に設けら
れている免震装置支承ブロックであって、前記柱取り付
け部3と各ジャッキ支持部5との間において、ジャッキ
支持部5側ほど外側に位置するように斜めに配設された
荷重伝達部材9が、その軸方向に作用する軸力によって
前記柱取り付け部3と各ジャッキ支持部5との間で荷重
を伝えるように構成され、その各荷重伝達部材9を互い
に連結する連結部材6b,7bが、各荷重伝達部材9の
前記ジャッキ支持部5側の端部における外側への広がり
を阻止するように構成されているところにある。
【0011】請求項2の発明の特徴構成は、図2〜図5
に例示するごとく、前記各荷重伝達部材9の前記ジャッ
キ支持部5側の端部近傍が、前記連結部材6b,7bに
より互いに連結されているところにある。
【0012】請求項3の発明の特徴構成は、図1、図
2、および、図5に例示するごとく、前記支承ブロック
1が、その横側面側に梁Dを取り付ける梁取り付け部1
2を備えているところにある。
【0013】請求項4の発明の特徴構成は、図2〜図5
に例示するごとく、前記各荷重伝達部材9が、長尺状の
複数本の鉄筋6a,7aとその複数本の鉄筋6a,7a
の周りに巻回されたフープ筋8により構成されていると
ころにある。
【0014】請求項5の発明の特徴構成は、図1、図
2、および、図5に例示するごとく、前記柱取り付け部
3が、建築物の柱Aを取り付けるためのものである。
【0015】請求項6の発明の特徴構成は、図5に例示
するごとく、前記柱取り付け部3が、地中に埋設の杭B
を取り付けるためのものである。
【0016】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。 〔作用および効果〕請求項1の発明の特徴構成によれ
ば、柱状体を取り付ける柱取り付け部と複数のジャッキ
に対するジャッキ支持部との間において、ジャッキ支持
部側ほど外側に位置するように斜めに配設された荷重伝
達部材が、その軸方向に作用する軸力によって、具体的
には、軸方向に作用する圧縮力によって柱取り付け部と
各ジャッキ支持部との間で荷重を伝えるように構成され
ているので、従来のような曲げ力により伝達する構造の
ものと比較して、荷重伝達部材を細くしたり、あるい
は、本数を減らすことができる。
【0017】そして、その各荷重伝達部材を互いに連結
する連結部材が、各荷重伝達部材のジャッキ支持部側の
端部における外側への広がりを阻止するように構成され
ているので、圧縮力による荷重伝達に起因して各荷重伝
達部材が外側に広がることもなく、その結果、細い荷重
伝達部材、あるいは、少ない本数の荷重伝達部材で確実
に所定の荷重を伝達することができ、支承ブロックその
ものを小さくすることができる。
【0018】さらに、各荷重伝達部材は、ジャッキ支持
部側ほど外側に位置するように斜めに配設されているの
で、その斜めに配設された荷重伝達部材に沿うように、
例えば、支承ブロックの形状を截頭角錐形や截頭円錐形
にすることもでき、その場合には、支承ブロック周辺の
空間を広げて、広い空間における免震装置の保守や点
検、あるいは、取り替え作業を可能にし、それによっ
て、免震装置に対する作業の利便を図ることができる。
【0019】請求項2の発明の特徴構成によれば、各荷
重伝達部材のジャッキ支持部側の端部近傍が、前記連結
部材により互いに連結されているので、例えば、連結部
材によって各荷重伝達部材の中間部を互いに連結する場
合に比べて、各荷重伝達部材のジャッキ支持部側端部に
おける外側への広がりをより一層確実に阻止することが
できる。
【0020】請求項3の発明の特徴構成によれば、支承
ブロックが、その横側面側に梁を取り付ける梁取り付け
部を備えているので、必要に応じて、各種建築物の梁や
地中梁などを取り付けることができ、実際の施工に即し
た使用が可能となる。
【0021】請求項4の発明の特徴構成によれば、各荷
重伝達部材が、長尺状の複数本の鉄筋とその複数本の鉄
筋の周りに巻回されたフープ筋により構成されているの
で、鉄筋コンクリートの長所を十分に生かして、極力少
ない補強材料で必要な圧縮力を伝達することができる。
【0022】請求項5の発明の特徴構成によれば、柱取
り付け部が、建築物の柱を取り付けるためのものである
から、上述した支承ブロックを免震装置の上方に配設し
て使用する際、その柱取り付け部を使用して、各種建築
物の柱を確実に取り付けることができる。
【0023】請求項6の発明の特徴構成によれば、柱取
り付け部が、地中に埋設の杭を取り付けるためのもので
あるから、上述した支承ブロックを免震装置の下方に配
設して使用する際、その柱取り付け部を使用して地中に
埋設の杭を確実に取り付けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明による免震装置支承ブロッ
クの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】このような免震装置支承ブロックは、マン
ションなどの集合住宅や戸建て住宅、あるいは、公共の
施設などのような各種の建築物において免震装置と併用
されるもので、図1および図2に示すように、支承ブロ
ック1とその下方に位置する免震装置2とは、柱状体と
しての各種建築物の柱Aと上端に杭側ブロックCを有す
る杭Bとの間に介装されて、柱Aからの荷重を杭Bに伝
えるように構成されている。
【0026】免震装置2は、例えば、免震用のゴムと金
属製の板体とを多数段にわたって積層して構成され、そ
の免震装置2と建築物の柱Aならびに杭Bとが、同じ中
心線L上にほぼ同心状に配置されて、柱Aが図外建築物
の荷重を支持するように、杭Bが地中に埋設されて上方
からの荷重を支持するように構成されている。
【0027】支承ブロック1は、截頭四角錐形のコンク
リート構造体で構成され、その上下方向の一側面側であ
る上面には、建築物の柱Aを取り付ける柱取り付け部3
が、また、上下方向の他側面側である下面には、柱取り
付け部3と対向する状態で、免震装置2により支承され
る免震支承部4が備えられている。
【0028】さらに、支承ブロック1の下面には、免震
支承部4よりも外側に位置するように、具体的には、截
頭四角錐形底面の四隅近傍に位置するように合計4つの
ジャッキ支持部5が設けられ、その各ジャッキ支持部5
と杭側ブロックCとの間にジャッキJをそれぞれ挿入し
てジャッキアップすることにより、柱Aからの荷重をジ
ャッキJを介して杭B側に伝えて、そのジャッキアップ
の間に免震装置2の点検や補修、ならびに、取り替え作
業などを行えるように構成されている。
【0029】支承ブロック1の内部には、図3および図
4に詳しく示すように、上方が開口したほぼ三角形の長
尺状の内側鉄筋6、つまり、左右に位置する一対の内側
縦鉄筋6aと、両内側縦鉄筋6aの下端部に連続して両
内側縦鉄筋6aの下端部を連結する内側横鉄筋6bから
なる内側鉄筋6と、同じく上方が開口したほぼ三角形の
長尺状の外側鉄筋7、つまり、左右に位置する一対の外
側縦鉄筋7aと、両外側縦鉄筋7aの下端部に連続して
両外側縦鉄筋7aの下端部を連結する外側横鉄筋7bと
からなる外側鉄筋7とが、それぞれ4本ずつ配設されて
いる。
【0030】その内外の鉄筋6,7は、各縦鉄筋6a,
7aが、互いに隣接するジャッキ支持部5の近傍から柱
取り付け部3にわたって位置するように配置され、それ
によって、2本の内側縦鉄筋6aと2本の外側縦鉄筋7
aからなる鉄筋群が、各ジャッキ支持部5から柱取り付
け部3の四隅にわたって配置されている。
【0031】その2本の内側縦鉄筋6aと2本の外側縦
鉄筋7aからなる鉄筋群には、それぞれフープ筋8が巻
回されて、4本の縦鉄筋6a,7aとフープ筋8により
荷重伝達部材9が構成され、合計4本の荷重伝達部材9
が、各ジャッキ支持部5と柱取り付け部3との間におい
て、ジャッキ支持部5側ほど外側に位置するようにそれ
ぞれ斜めに配設され、かつ、各荷重伝達部材9のジャッ
キ支持部5側の端部が、連結部材としての内外の横鉄筋
6b,7bにより互いに連結されて、各荷重伝達部材9
のジャッキ支持部5側の端部における外側への広がりを
阻止するように構成されている。
【0032】そして、各荷重伝達部材9を構成する4本
の縦鉄筋6a,7aが、柱取り付け部3から外方へ突出
されていて、その突出された縦鉄筋6a,7aを利用し
て柱Aを取り付けるように構成されている。
【0033】支承ブロック1の内部には、さらに、ほぼ
L字状の中間部鉄筋10が、柱取り付け部3の各辺の中
間部に位置するように合計8本配設され、同じくほぼL
字状の隅部鉄筋11が、柱取り付け部3の四隅に位置す
るように合計4本配設されていて、各中間部鉄筋10と
隅部鉄筋11も、柱取り付け部3から外方へ突出されて
いる。
【0034】そして、支承ブロック1の各横側面には、
その端面が建築物の梁Dを取り付ける梁取り付け部12
として機能する梁ブロック13が一体的に備えられ、支
承ブロック1を挟んで互いに対向する梁ブロック13間
には、合計4本の梁用鉄筋14がそれぞれ配設され、か
つ、各梁用鉄筋14の端部が梁取り付け部12から外側
へ突出されていて、その突出された梁用鉄筋14を利用
して梁Dを取り付けるように構成されている。
【0035】このような構成の支承ブロック1は、予め
製造されて現場に搬入されるもので、施工に際しては、
地中に埋設された杭Bの杭側ブロックC上面に免震装置
2を載置し、その上に支承ブロック1を載置して、その
支承ブロック1と杭側ブロックCに対して免震装置2を
それぞれ固定する。その後、支承ブロック1の柱取り付
け部3に建築物の柱Aを取り付け、かつ、各梁取り付け
部12に建築物の梁Dを取り付けて施工する。
【0036】そして、免震装置2の補修や取り替えの必
要が生じた場合には、支承ブロック1の各ジャッキ支持
部5と杭側ブロックCとの間にジャッキJを挿入配置
し、ジャッキアップにより上方の荷重を支持して免震装
置2を取り外すとともに、補修後の免震装置2や新たな
免震装置2を再び挿入し、ジャッキダウンして作業を完
了する。
【0037】このジャッキJによるジャッキアップの
際、柱取り付け部3に作用する荷重は、図2中において
矢印で示すように、4本の荷重伝達部材9に分散され、
各荷重伝達部材9が、その軸方向に作用する軸力、より
具体的には、軸方向に作用する圧縮力によって柱取り付
け部3に作用する荷重をジャッキ支持部5に伝える。
【0038】そして、各荷重伝達部材9が斜めに配設さ
れているため、各荷重伝達部材9の下端部は外側へ広が
ろうとするが、連結部材として機能する内外の横鉄筋6
b,7bが、その引張力によって外側への広がりを阻止
するので、各荷重伝達部材9による荷重の伝達も確実と
なり、支承ブロック1が截頭四角形であるにもかかわら
ず、柱Aから柱取り付け部3に伝達される荷重は確実に
ジャッキ支持部5に伝えられ、最終的に地中に埋設の杭
Bに伝達されるのである。
【0039】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、ジャッキアップの際、支承ブ
ロック1に埋設の荷重伝達部材9が、柱取り付け部3に
作用する荷重をジャッキ支持部5に伝えるように構成し
た例を示したが、逆に、ジャッキ支持部5に作用する荷
重を柱取り付け部3に伝えるように構成することもで
き、その具体例を図5に基づいて説明する。
【0040】なお、重複説明を避けるため、先の実施形
態で説明したのと同じ部材や同じ作用を有する部材につ
いては、同じ符号を付すことで説明を省略し、主として
先の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0041】この図5に示す別の実施形態では、同じ構
成の支承ブロック1が上下に対向して配置され、両支承
ブロック1の間に免震装置2が配設されるとともに、必
要に応じて両支承ブロック1の間にジャッキJを挿入し
てジャッキアップできるように構成されている。
【0042】したがって、この別の実施形態では、ジャ
ッキアップの際、上方に位置する支承ブロック1が、先
の実施形態と同様に、柱取り付け部3に作用する荷重を
各ジャッキ支持部5に伝えるのであり、それに加えて、
下方に位置する支承ブロック1が、各ジャッキ支持部5
に作用する荷重を柱取り付け部3に伝えるように構成さ
れ、最終的に、その柱取り付け部3に作用する荷重が地
中に埋設の杭Bにより支持されるように構成されてい
る。
【0043】そのため、下方に位置する支承ブロック1
においては、その柱取り付け部3に柱状体の一例である
杭Bが取り付けられ、ジャッキJによるジャッキアップ
の際、支承ブロック1に埋設の4本の荷重伝達部材9
が、その軸方向に作用する圧縮力により各ジャッキ支持
部5に作用する荷重を柱取り付け部3に伝え、内外の横
鉄筋6b,7bが、各荷重伝達部材9上端部の外側への
広がりを阻止して、各荷重伝達部材9による荷重の伝達
を確実にする。
【0044】そして、この下方の支承ブロック1におい
ては、必要に応じて、梁ブロック13の梁取り付け部1
2に地中梁Dを取り付けることになる。 (2)これまでの実施形態では、上方が開口したほぼ三
角形の内外の鉄筋6,7において、その縦鉄筋6a,7
aとフープ筋8により荷重伝達部材9を構成し、かつ、
横鉄筋6b,7bにより連結部材を構成した例を示した
が、荷重伝達部材9の具体的な構成については種々の変
更が可能であり、その荷重伝達部材9の外側への広がり
を阻止する連結部材についても同様で、例えば、連結部
材により荷重伝達部材9の長手方向の中間部を互いに連
結して、各荷重伝達部材9の外側への広がりを阻止する
ように構成することもできる。
【0045】また、免震装置2の一例として、免震用の
ゴムと金属製の板体とを多数段にわたって積層した構成
のものを示したが、免震装置2の具体的な構成について
も種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】免震装置支承ブロックの斜視図
【図2】免震装置支承ブロックの一部切欠き正面図
【図3】免震装置支承ブロックの配筋構造を示す平面図
【図4】免震装置支承ブロックの配筋構造を示す斜視図
【図5】別の実施形態による免震装置支承ブロックの一
部切欠き正面図
【図6】従来の免震装置支承ブロックの一部切欠き正面
【符号の説明】
1 支承ブロック 2 免震装置 3 柱取り付け部 4 免震支承部 5 ジャッキ支持部 6a,7a 鉄筋 6b,7b 連結部材 8 フープ筋 9 荷重伝達部材 12 梁取り付け部 A 柱状体としての柱 B 柱状体としての杭 D 梁 J ジャッキ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造からなる支承ブロック
    が、柱状体を取り付ける柱取り付け部と、免震装置に対
    する免震支承部と、複数のジャッキに対する複数のジャ
    ッキ支持部とを備え、 前記柱取り付け部が、前記支承ブロックの上下方向にお
    ける一側面側に設けられ、 前記免震支承部が、その柱取り付け部に対向して前記支
    承ブロックの上下方向における他側面側に設けられ、 前記複数のジャッキ支持部が、その免震支承部よりも外
    側に位置して前記支承ブロックの他側面側に設けられて
    いる免震装置支承ブロックであって、 前記柱取り付け部と各ジャッキ支持部との間において、
    ジャッキ支持部側ほど外側に位置するように斜めに配設
    された荷重伝達部材が、その軸方向に作用する軸力によ
    って前記柱取り付け部と各ジャッキ支持部との間で荷重
    を伝えるように構成され、 その各荷重伝達部材を互いに連結する連結部材が、各荷
    重伝達部材の前記ジャッキ支持部側の端部における外側
    への広がりを阻止するように構成されている免震装置支
    承ブロック。
  2. 【請求項2】 前記各荷重伝達部材の前記ジャッキ支持
    部側の端部近傍が、前記連結部材により互いに連結され
    ている請求項1に記載の免震装置支承ブロック。
  3. 【請求項3】 前記支承ブロックが、その横側面側に梁
    を取り付ける梁取り付け部を備えている請求項1または
    2に記載の免震装置支承ブロック。
  4. 【請求項4】 前記各荷重伝達部材が、長尺状の複数本
    の鉄筋とその複数本の鉄筋の周りに巻回されたフープ筋
    により構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の免震装置支承ブロック。
  5. 【請求項5】 前記柱取り付け部が、建築物の柱を取り
    付けるためのものである請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の免震装置支承ブロック。
  6. 【請求項6】 前記柱取り付け部が、地中に埋設の杭を
    取り付けるためのものである請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の免震装置支承ブロック。
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