JP2003020082A - 圧力容器のシール構造 - Google Patents

圧力容器のシール構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアゾール容器などの圧力容器の漏れをでき
るだけ少なくしうる圧力容器のシール構造を提供する。 【解決手段】 上端が開口している容器本体11と、そ
の容器本体の上端に形成したビード部12を覆うように
容器本体11に嵌合されるマウンティングカップ13
と、容器本体11とマウンティングカップの被せ部14
との間に介在されるシール材15とからなり、そのシー
ル材15が、温度変化および(または)内圧変化によっ
て容器本体11および(または)、マウンティングカッ
プ13が弾性変形し、両者の隙間が変化したとき、その
変化に追従して弾力的に変形し、シール作用を維持する
弾力性および形状を備えている圧力容器のシール構造1
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力容器のシール構
造に関し、さらに詳しくは、エアゾール製品などのよう
に、周囲の温度変化、あるいは内部ガスの噴出などで内
圧が変化する圧力容器におけるシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のエアゾール製品のシール構
造を示している。このシール構造では、金属製の容器本
体101の上端に略円錐状の肩部102が形成され、そ
の上端に開口103が形成されている。そして開口10
3の内縁部に、円柱状の立ち上がり部を外向きにカール
成形したビード部104が設けられている。他方、バル
ブVを保持するマウンティングカップ105は、容器本
体101の開口103内に嵌入され、数カ所が外向きに
クリンチされる立ち壁106と、ビード部104に被せ
られる断面逆U字状の被せ部107とを備えている。そ
して被せ部107とビード部104の間に、ゴム製の薄
板環状のガスケット108を介在させてシールしてい
る。このものは、図9aに示すように、クリンチすると
きにマウンティングカップ105を上から押さえつけ、
ガスケット108にいくらか弾性変形させ、その弾発力
がシール圧となる。
【0003】他方、図8の想像線で示すように、容器本
体101内に収容し、上端のフランジ109をビード部
104に係合させてマウンティングカップ105で一緒
に固定する、可撓性ないし可壊性を有する合成樹脂製の
内袋110を用いるものも知られている。その場合、内
袋110内に原液を充填し、内袋110と容器本体10
1の隙間に噴射剤を充填する。このものも図9bに示す
ように、内袋110のフランジ109とガスケット10
8が、フランジ109が下側になる状態で、一緒にビー
ド部104の凸面と被せ部107の内側の凹面との間に
挟着され、シール作用を奏する。
【0004】また、図10に示すような円筒状の金属板
製の容器本体111の首部112に環状溝113を形成
し、首部112に合成樹脂製のキャップ(栓体)114
を嵌入すると共に環状溝113の内側の凸面113aに
係合させ、そのキャップ114にあらかじめ一体化され
ている金属板製のマウンティングカップ115で容器本
体111に固定するタイプのエアゾール製品がある。こ
のようなエアゾール製品においても、内袋110を用い
るものがある。これらの場合は、マウンティングカップ
115の下端を環状溝113の外側の凹面113bにク
リンプして固定し、キャップ114の段部116と環状
溝113の内側の凸面113aとの間にOリングなどの
ガスケット117を介在させる。この場合は段部116
と環状溝113の内側の凸面の間に、上下寸法も左右寸
法も小さい斜め方向の環状の隙間が形成される。そして
キャップ114を容器本体111に加圧することによ
り、ガスケット117はその隙間と同形状に変形して密
に拘束され、シール作用が得られる。しかしガスケット
117はそれ以上弾性変形する余裕がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のエアゾール
製品は、通常の使用状態では問題がない。しかし温度変
化が大きい場合はエアゾール製品に充填されている内容
物、とくに噴射剤の漏洩量が多くなる。これは、マウン
ティングカップ105、115などの蓋体をガスケット
108、117などのシール材を介して容器本体10
1、111にクリンチした部分(以下、クリンチ部とい
う)が温度変化および(または)内圧変化によってその
構造が弾性変形し、シール材と蓋体との間、および/ま
たはシール材と容器本体との間の気密性が低下するため
と考えられる。とくに図8の想像線で示した内袋110
を備えたエアゾール容器の場合は、容器本体101のビ
ード部104とマウンティングカップ105の被せ部1
07との間に、シール材108以外に内袋110のフラ
ンジ109を挟着しているため、クリンチ部が弾性変形
すると気密性が低下しやすい。また、容器胴部の直径が
大きい場合、肩部が大きくなる(ビード部と胴部の距離
が大きくなる)ため、温度変化および(または)内圧変
化によりクリンチ部の弾性変形量が大きくなり、漏洩し
やすくなる。
【0006】前記温度変化および(または)内圧変化に
よって気密性が低下する原因を検討した結果、クリンチ
する際、シール材は隙間なく、かつ強く均等に弾性限界
近く、または弾性限界を超えるまで圧縮されているた
め、シール材は弾力性が低下し、ほとんど剛体となって
いるためであると考えられる(図9a、図9bの右側参
照)。さらにゴム製のシール材は、低温状態では結晶化
しやすく、クリンチした状態のような、シール材に応力
がかかった状態では一層結晶化のための時間が短くな
る。その結果、低温時では、シール材の硬度がさらに上
昇し、弾力性が低下するため、クリンチ部が弾性変形し
ても、シール材の形状は変化せず、隙間が生じやすくな
っていると考えられる。
【0007】本発明は温度変化および(または)圧力変
化が生じた場合であっても、とくに低温下で保管された
場合であっても、エアゾール容器などの圧力容器の漏れ
をできるだけ少なくしうる圧力容器のシール構造を提供
することを技術課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力容器のシー
ル構造は、上端が開口している容器本体と、その容器本
体の開口を覆うように容器本体に嵌着される蓋体と、容
器本体と蓋体との間に介在されるシール材とからなり、
そのシール材が、温度変化および(または)内圧変化に
よって容器本体および(または)蓋体が弾性変形し、両
者の隙間が変化したとき、その変化に追従して弾力的に
変形し、シール作用を維持する弾力性および形状を備え
ていることを特徴としている。
【0009】このようなシール構造においては、シール
材が保持されている容器本体と蓋体の隙間に、シール材
の横方向への弾性変形を許す空間が設けられているもの
が好ましい。さらにシール材の容器本体または蓋体と接
する部位の断面の輪郭が、湾曲して外に突出しているも
のが好ましい。
【0010】本発明のシール構造の第2の態様は、上端
が開口している容器本体と、その容器本体の開口を覆う
ように容器本体に嵌着される蓋体と、容器本体と蓋体と
の間に介在されるシール材とからなり、前記容器本体と
蓋体とが、温度変化および(または)内圧変化によって
容器本体および(または)蓋体が弾性変形したとき、両
者の隙間が狭くなるように組み合わされていることを特
徴としている。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明のシール構造の第1の
態様においては、温度変化および(または)内圧変化に
よって容器本体と蓋体の隙間が拡がると、その拡がりに
追従してシール材がその方向に膨大する。それによって
シール圧が維持され、漏れが生じにくい。逆に隙間が狭
くなると、それに追従して弾力的に押圧される。そのた
めシール作用が一層確実になる。
【0012】このようなシール構造においてシール材が
保持されている容器本体と蓋体の隙間に、シール材の横
方向への弾性変形を許す空間が設けられている場合は、
周囲が拘束されているシール材とは異なり、最初にシー
ル圧が与えられたとき(クリンチ時)、シール材が横方
向に弾性変形する。そして温度変化および(または)圧
力変化により容器本体や蓋体が弾性変形し、シール材と
の隙間が拡がると、横方向に変形していた形状がもとの
形状に戻ろうとする。そのため、隙間の変化が大きい場
合でも、シール材の弾性変形が広い範囲で追従すること
ができる。
【0013】また、シール材の容器本体または蓋体と接
する部位の断面の輪郭が、湾曲して外に突出している場
合は、始めにシール圧を与えたとき、容器本体あるいは
蓋体と接する部位が扁平に拡がろうとする。それにより
接触面積が拡がり、単位面積当たりの圧力が小さくな
る。しかし面積が広いことから、充分なシール作用が確
保される。また、容器本体と蓋体とが弾性変形して両者
の隙間が拡がると、シール材は元の突出している状態に
戻ろうとする。たとえば容器本体がビード部を有する場
合は、ビード部と蓋体とが上下方向に変形して隙間が拡
がると、加圧力が減少し、シール材は弾力性で元の突出
しようとする方向に戻る。それにより接触面積は狭くな
るので、全体の圧力が減少しても、単位面積当たりの圧
力はほとんど変わらない。そのため適切なシール作用が
維持される。またビード部と蓋体とが斜め方向に変形し
た場合でも、変形に応じてシール材の形状、弾力性が変
化し、それに伴いシール可能なシール圧を有する個所が
移動して、シール性を保つ。
【0014】本発明のシール構造の第2の態様において
は、容器本体と蓋体とが、温度変化および(または)内
圧変化によって容器本体および(または)蓋体が弾性変
形したとき、両者の隙間が狭くなるように組み合わされ
ているので、内圧が上昇するに従ってシール圧が高くな
る。そのため、容器本体や蓋体から受ける加圧力が減少
しても、シール作用は適切に維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のシール構造の実施の形態を説明する。図1aおよび図
1bは本発明のシール構造の一実施形態を示すクリンチ
前およびクリンチ後の要部断面図、図2aおよび図2b
はそれぞれそのシール構造におけるクリンチ前およびク
リンチ後の要部拡大断面図、図3aは本発明のシール構
造の他の実施形態のクリンチによる変形を示す要部拡大
断面図、図3bおよび図3cはそれぞれそのシール構造
におけるシール作用の説明図、図4a〜dはそれぞれ本
発明のシール構造の他の実施形態を示す要部断面図、図
5a〜fはそれぞれ本発明のシール構造に用いるシール
材の他の実施形態を示す断面図、図6および図7はそれ
ぞれ本発明のシール構造のさらに他の実施形態を示す要
部断面図である。
【0016】図1aおよび図1bに示すシール構造10
は、容器本体11の口部に形成されるビード部12と、
マウンティングカップ13に設けられる断面逆U字状の
被せ部14と、両者の間に介在されるシール材15とか
らなる。容器本体11およびマウンティングカップ13
は従来のものを使用しうる。この実施形態では、容器本
体11はアルミニウムなどの金属板を深絞り成形し、口
絞り成形により円錐状の肩部16および円筒部を形成
し、円筒部を外向きにカーリング加工してビード部12
を成形したものである。なお、胴部と肩部を別個に形成
したり、底部を別個に形成するなど、他の方法で成形す
ることもできる。また、ブリキやステンレスなど、他の
金属で成形してもよい。
【0017】マウンティングカップ13は、アルミニウ
ムやブリキ、ステンレスなどの金属板から成形したもの
であり、中央部にバルブ20を保持するバルブ保持部2
1を有する有底筒状の形態を呈する。外周壁22の上端
は外向きに断面逆U字状に湾曲形成して、前記被せ部1
4としている。
【0018】前記シール材15は天然ゴム、アクリロニ
トリル・ブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム
(BR)、イソブチレン・イソプレンゴム(IIR)、
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴ
ム(CR)、イソプレンゴム(IR)、ポリイソブレン
ゴム(NR)、エチレン・プロピレンゴム(EPR)、
アクリロニトリル・イソプレンゴム(NIR)などの合
成ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム、軟質
の合成樹脂、合成樹脂エラストマーなどの弾性材料から
形成された環状の部材であり、この実施形態ではその断
面形状に特徴がある。すなわちこの実施形態では、シー
ル材15は断面矩形状の中央部(厚さ方向の中央部)1
5aと、その上面の中央から上向きに突出する断面台形
状の上部15bと、下向きに突出する断面半円状の下部
15cとからなる(図2a参照)。この形状は、断面略
円形のシール材の内側および外側に突起を設けた形状と
見ることもできる。シール材15は被せ部14の内面中
央に、接着、粘着あるいは焼き付けなどの手段で保持さ
せる。なお、被せ部14の内面を含むマウンティングカ
ップ13の外周面に、樹脂コートあるいは樹脂フィルム
を設ける場合は、それらの樹脂に接着し易い接着剤を用
いるのが好ましい。なお、矩形状の中央部15aを、外
側あるいは内側に延ばし、クリンチ前に被せ部14内に
嵌入して摩擦力で保持させるようにしてもよい(図4
b、図4c参照)。
【0019】上記の容器本体11、マウンティングカッ
プ13およびシール材15は、従来公知の方法で容器本
体11内に原液を充填した後、あるいは原液と噴射剤を
充填した後、図1bに示すようにマウンティングカップ
13を容器本体11の開口部に嵌入し、被せ部14とビ
ード部12との間にシール材15を挟み込み、いくらか
上下方向に押圧して弾性変形させた上で、外周壁22を
部分的にクリンチ爪で外向きに変形させる。それにより
マウンティングカップ13およびシール材15が容器本
体11に取り付けられ、図1bのシール構造10が得ら
れる。なお、噴射剤を充填する方法は、マウンティング
カップ13とビード部12の隙間から充填するアンダー
カップ充填や、原液を充填した後にクリンチを行い、バ
ルブを通じて噴射剤を充填するなど、従来用いられてい
るいずれの方法を採用することもできる。
【0020】上記のように組み立てられたシール構造1
0においては、図2bに示すように、シール材15の上
部15bの上面が扁平に潰されるように変形した状態
で、被せ部14の内面と密接している。すなわちシール
材15に加圧力が加わっていない場合は、図2aに示す
ように断面がほぼ円弧状である。そしてその横側(外側
および内側)に空間P1、P2があるため、上下の加圧
力が加わるにしたがって、図2bの想像線で示すように
空間P1、P2側に弾力的に膨大していく。これはゴム
などの弾性部材の体積自体がほとんど変化せず、形状が
変化するためである。そして加圧力が増大するにしたが
って、密接している領域が内外に拡がり、接触面積が増
大していく。逆に、加圧力が低下すると、密接する領域
は狭くなっていく。
【0021】また、図2aのシール材15の下部15c
についても、上部と同様に扁平ないし凹面状に潰される
ように変形して、ビード部12の湾曲凸面と密接してい
る。なお下部15cとビード12とは、断面形状でそれ
ぞれ凸面になっており、そのため密接面積は上部15b
の場合よりも狭い。しかし単位面積当たりの押圧力、す
なわち密接圧力は大きい。この場合も加圧力がない場合
はほぼ線接触で、加圧力が加わるにしたがって接触領域
が拡がり、加圧力が減少すると、接触領域が狭くなる。
【0022】他方、図2bに示すように、中央部15a
の外縁部N1および内縁部N2については、クリンチ後
であってもほとんど潰されていない。そのため、それら
の外縁部N1および内縁部N2は、クリンチ後でも未だ
に弾性変形できる余裕があり、いわば弾力的に被せ部1
4の内面と密接している。このように図2aの断面形状
のシール材15は、その厚さが部位によって異なるた
め、シール材15の圧縮率が場所によって異なり、弾力
性も異なる。それによって、温度変化および(または)
圧力変化で容器本体11とマウンティングカップ13の
隙間の大きさや形状が変化しても、また、とくに容器と
して胴部直径が50mm以上の大きなものを用い、前記
隙間や形状の変形量が大きい場合であっても、変化に追
従して適切な弾力性のシール作用を奏することができ
る。
【0023】従来の薄い板状のガスケット(図9aの符
号108)では、クリンチすることにより被せ部とビー
ド部の間の断面円弧状の隙間に湾曲しながら密接するの
で、始めから接触面積が広く、加圧力が変化してもその
接触面積は変わらない構造、いわば静的シール構造がと
られている。しかし図2a、図2bの場合は上記のよう
に、加圧力の変化に応じて断面形状および接触面積が追
従しながら変化する。さらに容器本体11とマウンティ
ングカップ13の隙間が大きくなると、場合によりシー
ル材15が外側に移動し、シール位置自体も変化するこ
とがある。そしてこのような、状況に応じてシール作用
が変化する、いわば動的なシール構造により、以下のよ
うなすぐれた作用効果が奏される。
【0024】まず環境温度の上昇などにより、内圧が一
時的に上昇したとき、容器本体11およびマウンティン
グカップ13が弾性変形する。同時にマウンティングカ
ップ13に上向きの力が加わるため、被せ部14とビー
ド部12の隙間が拡がろうとする。それによりシール材
15を上下方向の加圧力が減少するが、前述のように横
方向に拡がっていた接触部が元の想像線の状態に近づく
ように弾性変形する(図2bの想像線参照)。そのため
シール材15の上部15aと被せ部14の内面の接触面
積が減少するだけで、弾力性に基づく接触圧は残されて
いる。また接触面積も狭くなるが、シール作用を奏する
には充分な接触面積が維持されている。同様にシール材
15の下部15cとビード部12の上面との接触圧力お
よび接触面積も充分に維持されている。そのためシール
漏れは生じない。なお、内圧の上昇が元に戻ると、シー
ル材15の上下方向の加圧力が再び元に戻り、シール構
造10も図2bの実線の状態に復帰する。
【0025】他方、長期間の保管により、容器本体11
やマウンティングカップ13、あるいはシール材15に
永久歪み(リラクセーション)が生じたときは、シール
材15の弾発力が減少する。なおシール材15自体のリ
ラクセーションの場合は、取付状態の断面形状がほとん
ど変わらないが、外力をなくしたときの自然形状自体が
変形しているため、弾性による変形代が少なくなってお
り、そのため弾発力が減少する。しかし前述のように断
面形状が円形など、立体的なシール材15を採用するこ
とにより、横方向の弾性変形が大きくなり、弾発力が減
少しても、シール作用に充分なシール圧が維持される。
そのため漏れが生じない。
【0026】図3aは図2aのシール構造10とほぼ同
じであるが、容器本体11とマウンティングカップ13
の間に内袋23を挟着している。内袋23は、従来公知
のものと実質的に同じであり、図1の想像線で示すよう
に、上端にフランジ24を有し、フランジの下側に首部
25および肩部26を介して胴部27が設けられてい
る。内袋23は可撓性あるいは可潰性を有し、通常は合
成樹脂製であるが、アルミニウム箔などの金属箔、合成
樹脂シートと金属箔とのラミネート、あるいはアルミニ
ウムなどの金属の薄板製であってもよい。さらにこの実
施形態では、フランジ24の下面側に図1の場合と同じ
シール材15が接着などで保持されている。この形態で
は、内袋23の内部に吐出する内容物を充填し、内袋2
3と容器本体11との間の空間に、内袋23を収縮させ
る加圧剤を充填している。加圧剤としては、チッ素や酸
素、亜酸化チッ素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガス
が用いられている。
【0027】このシール構造の場合は、マウンティング
カップ13の被せ部14と容器本体11のビード部12
との間に、内袋23のフランジ24とシール材15とが
一緒に挟着される。そして図3aの右側に示すように、
クリンチすることにより、シール材15は被せ部14と
ビード部12の間で上下方向に潰され、横方向に拡が
る。
【0028】図3bの上側は、上記のシール材15の弾
性変形の状態を示しており、その下側には、シール材1
5の圧縮率が位置によって変化していることを示してい
る。この実施形態の場合は、上向きに凸に湾曲している
ビード部12および被せ部14の隙間は、幅方向の中央
部で広く、外側および内側に行くにしたがって幅が狭く
なっている。そのため、図3bの下側のグラフに示すよ
うに、幅方向の中央部では圧縮率が最も高く、外縁部N
1および内縁部N2に近づくにつれては圧縮率が傾斜線
で示すように次第に低くなっている。なおグラフの横軸
はシール材の幅方向の位置であり、破線は圧縮率を示し
ている。このような圧縮率の分布は内袋を備えていない
図1のシール構造10でもほぼ同じであるが、本実施形
態の場合、さらにシール部材15の内側半分の上面に、
内袋23のフランジ24が乗っているので、外側半分の
圧縮率よりいくらか大きくなっている。逆に、実線で示
す弾力性については、強く圧縮されている幅方向の中央
部で低く、傾斜線で示すように、外側および内側では次
第に高くなっている。
【0029】このように図3bのシール材15では、位
置に応じて圧縮率および弾力性が変化していることか
ら、容器本体11のビード部12とマウンティングカッ
プ13の被せ部14との間にシール材15と内袋23の
フランジ24とを挟着し、さらに容器本体11やマウン
ティングカップ13が周囲の温度の変化などによって変
形し、それに伴ってシール材15が変形しても、シール
材15は圧縮性や弾力性が部分的に変動しながら、全体
としてシール性を維持することができる。
【0030】たとえば図3cに示すように、容器本体1
1の内圧が上昇してその肩部16が持ち上がり、それに
応じてマウンティングカップ13の被せ部14が上向き
にずれると、ビード部12と被せ部14の隙間の形状
が、外側では拡がり、内側では狭くなるように変化す
る。そしてこのように隙間の形状が変化した場合でも、
矢印K1、K2で示すように、隙間が狭くなっている部
位でシール材15が上下から強く挟着され、シール作用
が維持される。逆に、外側では隙間が狭く、内側で拡が
る場合でも、上記と同様に、狭い部位でシール材15が
上下から強く挟着され、シール作用が維持される。な
お、シール材15自体が外側あるいは内側にずれる場合
でも、同様にシール作用が維持される。なお、ビード部
12と被せ部14の隙間が変形する原因としては、内圧
の変化だけでなく、周囲の温度の変化に応じて、容器本
体11やマウンティングカップ13が熱膨張または熱収
縮することもある。
【0031】なお、内袋23を有するシール構造の場合
でも、単にビード部12と被せ部14が相対的に上下方
向に移動して隙間の大きさのみが変わる場合は、図1b
および2bの場合と実質的に同じように、シール作用が
維持される。また、内袋を備えていない図1bおよび図
2bの場合でも、ビード部12と被せ部14が相対的に
横方向にずれて隙間の形状が変化する場合は、図3cの
場合と同様の作用で気密性が維持される。
【0032】つぎに図4a〜dを参照して、本発明のシ
ール構造の他の実施形態を説明する。図1の実施形態に
おけるシール材15は、薄い板状の中央部15aと、そ
の上側の断面台形状の上部15bおよび下側の断面半円
状の下部15cから構成されているが、図4aに示すシ
ール材15のように断面円形とすることもできる。ただ
しこの形状では、被せ部14に保持させることができな
い。そのため、たとえばマウンティングカップ13を上
下逆にした状態でシール材15を被せ部14内に入れ、
被せ部14の上内面に接着剤や粘着剤で仮着しておくの
が好ましい。なお、ビード部12側に仮着させてもよ
い。さらに焼き付けにより、マウンティングカップ13
とシール材15を一体化しておくこともできる。さらに
被せ部14の内面側に環状あるいは不連続の突起を設け
るなどにより、シール材15を保持する保持部を設けて
もよい。このような中央部15aを省略した断面円形の
シール材15の場合は、図3bのグラフの左右端の傾斜
が急になるが、前述に準じた動的シール作用を奏する。
【0033】図4bに示すシール材15は、図1のシー
ル材15の外側だけ中央部15aを省略し、内側では中
央部15aを長く延ばしている。このものは内側の中央
部15aをマウンティングカップ13の被せ部14の外
周面14aに弾力的に保持させることができる。なお、
中央部15aの内径を被せ部14の外周面の外径よりい
くらか小さくしておき、いくらか弾力的に伸ばした状態
で、すなわち「たが張り応力(フープストレス)」を与
えた状態で、保持させるようにしてもよい。
【0034】図4cに示すシール材15は図4bの場合
とは逆に、外側だけ中央部15aを延ばし、内側では中
央部15aを省略している。このものは外側の中央部1
5aをマウンティングカップ13の被せ部14の内周面
14bに弾力的に保持させることができる。図4bおよ
び図4cの場合は、いずれもシール材15のマウンティ
ングカップ13への取付が容易で、しかも中央部15a
による影響を減少させることができる。
【0035】図4dに示すシール構造では、内袋23の
外周面に環状あるいは不連続の突起23aが設けられて
おり、その突起23aにシール材15を保持させてい
る。このものもシール材15の外側が広く開放されてい
るので、外側では動的シール作用を奏することができ
る。
【0036】図5a〜fは本発明のシール構造に用いら
れるシール材のさらに他の実施形態を示している。図5
aのシール材15は、ほぼ矩形の形状を有する。ただし
その外径は被せ部14の内周面の内径より充分に小さ
く、内径は被せ部14の外周面の外径よりも充分に大き
い。そのため、シール材15が上下に押圧される場合
も、横方向への変形代を充分にとることができ、前述の
動的シール作用をある程度奏することができる。なおこ
のものも、このままではマウンティングカップ13へ保
持させることが難しいので、図1aの場合と同様な、接
着、粘着、焼き付けなどの方法で保持させるのが好まし
い。また、シール材15の下面側に、ビード部12と係
合する環状の凹部28を設けるようにしてもよい。その
場合は被せ部14側でなく、ビード部12側に、接着、
粘着、焼き付けなどの方法で保持させようにしてもよ
い。
【0037】図5bに示すシール材15は、下部29a
が板状で、上部29bが断面円形で一体に形成されてい
る。このものは下部29aをビード部に安定して載置す
ることができる。また、幅が広い場合は下部29aを被
せ部の内部に嵌着することができる。ただし扁平な下部
29aとビード部との間では、前述の動的シール作用の
効果が低く、断面円形の上部29bとマウンティングカ
ップの被せ部との間で動的シール作用を充分に奏するこ
とができる。
【0038】図5cに示すシール材15は、断面が横長
の楕円状を呈している。このシール材15は、幅Wを小
さくして、被せ部14の内面や外周面と係合しない寸法
にする場合は、図4aの断面円形のシール材と実質的に
同じ作用効果を奏する。また、幅Wを被せ部14の内面
と外周面との間に嵌合させる寸法にする場合は、図1a
のシール材15の凹凸を滑らかにした場合に該当する。
その場合、横方向に膨大する余裕があるので動的シール
作用を奏すると共に、被せ部14に係合させてマウンテ
ィングカップ13へ容易に取り付けることができる。
【0039】図5dのシール材15は、比較的厚い矩形
状の断面を有する。材質がゴムの場合は、幅Wは厚さT
の1〜3倍程度である。このものもの被せ部14の内面
や外周面と係合しない寸法にすることにより、動的シー
ル作用を奏させることができる。なお想像線で示すよう
に、内周側に薄肉の中央部(突起)15aを設ける場
合、あるいは外周面側に中央部15aを設ける場合は、
被せ部14の外周面14aあるいは内周面14bに弾力
的に係合させることができる。
【0040】さらに上記に示した断面形状のシール材1
5のほか、クリンチ後に隙間あるいはさらに弾性変形で
きる余裕を残すことができるものであれば、図5eのシ
ール材15のような外側が厚い断面台形状を呈している
シール材15、あるいは図5fのような途中に内側に階
段状の薄肉部29cを設けたシール材15など、種々の
断面形状のシール材を採用することができる。
【0041】図6は図10に示すシール構造に本発明の
動的シール構造を適用する場合を示している。このシー
ル構造30における容器本体31の首部32に形成した
環状溝33、その首部32に嵌入し、環状溝33の内側
の凸面33aに係合させるキャップ(栓体)34、その
キャップ34を容器本体31に固定するためのマウンテ
ィングカップ35については、図10に示すシール構造
の場合とほぼ同じである。また、マウンティングカップ
35の下端を環状溝33の外側の凹面33bに向かって
内向きにクリンプして固定する点も同じである。なお、
バルブハウジングの上部に形成したフランジを環状溝3
3の内面側の凸面33aに係合させる場合もある。
【0042】この実施形態では、シール材37の断面形
状の円の直径をいくらか大きくし、キャップ34の外周
面で、凸面33aと対応する部位に、シール材37を係
合するための環状凹溝38を形成している。さらにその
環状凹溝38の上側に外側に向かって斜め上向きに延び
るシール面39を形成し、さらに上向きに続くように、
径を容器本体31の首部32より小さくした小径部40
を設けている。そのため、組み立てた状態では、シール
材37の外側および上側に空間P1があり、シール面3
9と凸面33aとで挟着されたシール材37は、想像線
で示すように空間P1の内部に拡がることができる。し
たがって図2bに基づいて説明したような動的シール作
用を奏することができ、一時的に内圧が上昇した場合、
あるいは長期間の保管に対しても、充分なシール作用が
奏される。
【0043】図7に示すシール構造42では、キャップ
34の外周面に環状溝の凸面33aと係合する段部43
を設け、さらにその上部に間隔をあけて斜め内側に延び
るシール面39を設け、それに続く小径部40を上向き
に延びるように設けている。なおシール面39と小径部
40の角部に、前述と同様の環状凹溝38を設けてもよ
い。そしてシール材37をシール面39との間に挟むよ
うに、容器本体31の首部32の上端近辺を斜めにクリ
ンプして係合部44としている。なお、その上側の部分
45は円筒状に上向きに延ばしてもよい。
【0044】このものもシール材37の外側に空間P1
があるため、シール材37はその空間P1内に拡がるこ
とができる。したがって図6のシール構造の場合と同様
に、動的シール作用を奏することができる。なお、この
実施形態では、シール材37の下側をキャップ34のシ
ール面39が支持しているため、取り付け時にシール材
37を安定して保持させることができる。さらに内圧が
上昇してキャップ34に上向きの力が加わると、シール
材37が容器本体31の係合部44に押圧され、シール
圧が一層高くなる。そのため、動的シール作用に加えて
静的シール作用も一層高くなる。
【0045】図6および図7の実施形態ではいずれも断
面円形のシール材37を示しているが、図5a〜fなど
のように、断面矩形状(図5a、図5d)、矩形と円形
とを組み合わせた断面形状(図5b)、楕円状(図5
c)、変形断面形状(図5e、図5f)など、種々の断
面形状にすることができる。また、前記実施形態はいず
れもエアゾール製品に採用したシール構造を示している
が、本発明のシール構造は、エアゾール製品だけでな
く、他の同様な容器本体と蓋体の構造を備えた圧力容器
に採用することができる。
【0046】
【実施例】内部に合成樹脂製の内部容器(内袋)を備え
たアルミニウム製の二重エアゾール容器(胴部直径53
mm)を用い、前記内部容器に染毛剤用原液を充填し、
外部容器の開口部(ビード部)と内部容器の開口部との
間の隙間から噴射剤(窒素ガスにて0.8MPaに調
整)を充填した。ついで図1に示したシール材(NB
R)および内部容器のフランジを介してアルミニウム製
のマウンティングカップを外部容器の開口部に押圧しな
がら、マウンティングカップをクリンチし、バルブを固
定した。
【0047】得られたエアゾール製品を50℃の温浴に
2分間保持して、漏れがないことを確認し、試験前の2
5℃での圧力を測定した。ついで各温度条件下で6カ月
間保管し(各温度80本)、保管後のエアゾール製品の
25℃での圧力を測定し、圧力降下量を算出した。また
比較例として図8に示すシール材(断面矩形)を用い、
実施例と同様にエアゾール製品を製造し、圧力降下量を
求めた。試験前からの圧力降下量が0.1MPa以上の
ものを製品不良とし、その製品不良数の算出結果を表1
に示す。
【0048】
【表1】
【0049】上記試験結果より、本発明品(実施例)に
おいては製品不良のものはなく、実施例はいずれの保存
条件下に置いても圧力降下量が少ないことが分かる。一
方、従来品(比較例)においては、25℃では幾分製品
不良数は少ないものの、高温環境下や温度変化が大きい
条件下では圧力降下量が大きいことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aおよび図1bは本発明のシール構造の
一実施形態を示すクリンチ前およびクリンチ後の要部断
面図である。
【図2】 図2aおよび図2bはそれぞれそのシール構
造におけるクリンチ前およびクリンチ後の要部拡大断面
図である。
【図3】 図3aは本発明のシール構造の他の実施形態
のクリンチによる変形を示す要部拡大断面図、図3bお
よび図3cはそれぞれそのシール構造におけるシール作
用の説明図である。
【図4】 図4a〜dはそれぞれ本発明のシール構造の
他の実施形態を示す要部断面図である。
【図5】 図5a〜fはそれぞれ本発明のシール構造に
用いるシール材の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】 本発明のシール構造のさらに他の実施形態を
示す要部断面図である。
【図7】 本発明のシール構造のさらに他の実施形態を
示す要部断面図である。
【図8】 従来のシール構造の一例を示す断面図であ
る。
【図9】 図9aはそのシール構造におけるクリンチ前
およびクリンチ後の要部拡大断面図、図9bは従来のシ
ール構造の他の例におけるクリンチ前およびクリンチ後
の要部拡大断面図である。
【図10】 従来のシール構造のさらに他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】 10 シール構造 11 容器本体 12 ビード部 13 マウンティングカップ 14 被せ部 15 シール材 15a 中央部 15b 上部 15c 下部 16 肩部 17 円筒部 20 バルブ 21 バルブ保持部 22 外周壁 P1、P2 空間 N1 外縁部 N2 内縁部 23 内袋 24 フランジ 25 (内袋の)首部 26 (内袋の)肩部 27 (内袋の)胴部 28 環状の凹部 29a 下部 29b 上部 29c 薄肉部 W 横幅 T 厚さ 14a 外周面 30 シール構造 31 容器本体 32 首部 33 環状溝 34 キャップ 35 マウンティングカップ 33a 凸面 37 シール材 38 環状凹溝 39 シール面 40 小径部 42 シール構造 43 段部 44 係合部 45 上側の部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が開口している容器本体と、その容
    器本体の開口を覆うように容器本体に嵌着される蓋体
    と、容器本体と蓋体との間に介在されるシール材とから
    なり、そのシール材が、温度変化および(または)内圧
    変化によって容器本体および(または)蓋体が弾性変形
    し、両者の隙間が変化したとき、その変形に追従して弾
    力的に変形し、シール作用を維持する弾力性および形状
    を備えている、圧力容器のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記シール材が保持されている容器本体
    と蓋体の隙間に、シール材の横方向への弾性変形を許す
    空間が設けられている請求項1記載のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記シール材の容器本体または蓋体と接
    する部位の断面の輪郭が、湾曲して外に突出している請
    求項1記載のシール構造。
  4. 【請求項4】 上端が開口している容器本体と、その容
    器本体の開口を覆うように容器本体に嵌着される蓋体
    と、容器本体と蓋体との間に介在されるシール材とから
    なり、前記容器本体と蓋体とが、温度変化および(また
    は)内圧変化によって容器本体および(または)蓋体が
    弾性変形したとき、両者の隙間が狭くなるように組み合
    わされている、圧力容器のシール構造。
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