JP2001521867A - 耐圧エアゾール容器 - Google Patents

耐圧エアゾール容器

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JP2001521867A
JP2001521867A JP2000518900A JP2000518900A JP2001521867A JP 2001521867 A JP2001521867 A JP 2001521867A JP 2000518900 A JP2000518900 A JP 2000518900A JP 2000518900 A JP2000518900 A JP 2000518900A JP 2001521867 A JP2001521867 A JP 2001521867A
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mounting cup
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cylindrical
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JP2000518900A
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ヒルデ、アントワネット、エルザ、ラウウェルス
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Procter and Gamble Co
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/14Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
    • B65D83/38Details of the container body
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/26Making hollow objects characterised by the use of the objects cans or tins; Closing same in a permanent manner
    • B21D51/2653Methods or machines for closing cans by applying caps or bottoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平らな表面(10)を形成するようにカール部分を研削した、エアゾール容器用の円筒形の缶を提供する。 【解決手段】 平らな表面は、缶の軸線に対して垂直な平面内にあり、かくして実質的に平らなリングを画成する。平らな表面は、特に高圧エアゾール容器の場合、缶と取り付けカップとの間に改良シールを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール容器に関し、更に詳細には高い内圧に耐えることができる
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
加圧容器は、通常は、三つの基本的なエレメント、即ち缶、取り付けカップ、
及びシーリング手段を含む。加圧容器でアルミニウム缶が広く使用されている。
このような缶には、基本的な形状、寸法、及び製造方法があり、これらは比較的
に標準化されている。これらの缶は、米国特許第4,441,354号に記載さ
れているように、通常は、押出しプロセスや常温絞りプロセスによって形成され
る。こうしたプロセス中、円筒形の一体の中空アルミニウム本体を、缶のカール
部分が画成する円形のネックとともに形成する。円形のネックは、取り付けカッ
プと協働するように設計されている。取り付けカップは、通常は、ネックにクリ
ンプ止めされ、かくしてこれらの二つのエレメントを互いに接合する。接合は、
容器の第3のエレメント即ちシーリング手段を用いて行われる。別々に又は組み
合わせて実施されるこれらの三つのエレメントの様々な改良が提案されてきた。
円形のネックと取り付けカップとの間の接合を改良するため、多くのシーリング
方法又はクリンプ止め方法が提案されてきた。通常は、これらの改良は、缶の円
形ネックと取り付けバルブとの間のシーリング手段の変更を意味する。シーリン
グ手段は、グロメット、WO−A−81/01695に記載のポリマー挿入、又
はEP−A−0 033 626に記載のスリーブ状ガスケットであるのがよい
。この他の改良は、米国特許第4,813,576号又は米国特許第5,052
,577号におけるような取り付けカップの形状の変更に関する。特に米国特許
第5,052,577号では、取り付けカップの形状の変更を缶の円形のネック
の形状の変更と組み合わせることができ、これによって缶の円形のネックは、平
らな円錐形の表面を有することができる。このような変更の目的は、取り付けカ
ップと缶の円形のネックとの間の接合部でのシールを改善することである。
【0003】 本発明は、平らな表面を持つカール部分が画成する実質的に円形のネックを持
つ、エアゾール用の本質的に円筒形の缶に関する。このような缶は、米国特許第
5,052,577号から既知である。
【0004】 本発明の別の特徴では、カール部分が画成する実質的に円形のネックを持つ本
質的に円筒形の缶、取り付けカップ、及びシーリング手段を含むエアゾール容器
を製造するための、缶及びネックを形成するための缶形成工程、及びカール部分
に平らな表面を研削するための研削工程を含む、方法が提供される。
【0005】 カール部分の周囲に平らな表面を設けることには、漏れの原因となる場合があ
るネックのカール部分の外側の凹凸又は皺を無くすといった利点がある。確かに
、ネックの直径が50mmを越える多くのアルミニウム缶では、ネックのカール
部分の外側を所定角度で研削し、実質的に円錐形の平らな表面を形成する。取り
付けカップのクリンプ止め中、この平らな表面上でシーリング手段を圧縮できる
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
円錐形の平らな表面にはこのような利点があるけれども、欠点もある。つまり
、シーリング手段は、高圧容器の場合における大きなクリンプ力が加わったとき
に円錐形の傾斜に従って下方に絞られる傾向があり、かくして、高圧に抵抗する
ためのシーリング手段の圧縮が不十分である。更に、円錐形の平面は、クリンプ
止め中のように容器の軸線に沿って加えられた力に対するネックの抵抗力を大幅
に減少する。これにより、ネックのカール部分が変形し、漏れを生じる。
【0007】 本発明の目的は、高いクリンプ力に耐えることができ、高圧での漏れを最小に
する、上文中に言及した種類の容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明によれば、この目的は、平らな表面が、缶の主軸線に対して垂直な平面
内に実質的に平らなリングを画成する、上文中に言及した種類の缶で達成できる
【0009】 本発明の別の特徴では、目的は、平らな表面が、円筒形の缶の主軸線に対して
垂直な平面内で実質的に平らなリングであるように、円筒形の缶の主軸線に対し
て垂直な平面内で研削を行う、上文中に言及した種類の方法によって達成される
【0010】 本発明による缶には多くの利点がある。平らな表面が缶の主軸線に対して垂直
な平面内にあるため、平らな平面は、この軸線に沿った、クリンプ中に加えられ
た力に対応する力に対する抵抗力が改良される。確かに、こうした力を平らな表
面全体に等しく分配でき、そのためシーリング手段を均等に圧縮でき、かくして
クリンプ止めの品質が向上する。これは、平らな表面が缶の主軸線に対して垂直
でない、円錐形の平らな表面を使用した場合とは異なる。更に、シーリング手段
は、平らな表面に傾斜がないため、一方の方向又は他方の方向に絞られる傾向が
なく、その結果、シーリング手段が良好に中央に正しい位置に保持される。本発
明による缶は、こうした利点を備えているが、ネックのカール部分の表面の皺や
凹凸による漏れを阻止するという平らな表面の利点も備えている。従って、本発
明による缶は、高圧に対する抵抗力が改善されており、従って、漏れの危険が小
さい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、カール部分が画成する実質的に円形のネックを持つ、本質的に円筒
形のエアゾール用の缶に関する。カール部分を備えたこのような缶は、通常は金
属製の缶である。このような金属製の缶には二つの主要な種類、即ちスチール製
の缶及びアルミニウム製の缶が存在する。
【0012】 スチール製、好ましくは錫メッキを施したスチール製の缶は、例えばカルノー
ドメタルボックス社製の「円錐体を持たない缶(cone less can)
」等のように二つの部分から製造することができるが、通常は、三つの部品、即
ち下ベース、上ドーム、及び側円筒体を含む。これらの三つの構成要素は、ベー
ス及びドームが側円筒体の末端に位置決めされるように協働する。側円筒体は、
一般的には、所望の円筒体を形成するように溶接された薄い鋼板でできている。
ベースには、通常は、安全用高圧逃がし機構を除き、開口部がない。しかしなが
ら、ドームは、通常はカール部分を持つ部品である。カール部分は、ドームを形
成する鋼板を機械加工することによって形成される。カール部分全体は、円筒形
の缶の軸線を中心とした本質的に円形形状の回転体によって画成された実質的に
トーラス形状を有する。円筒形の缶の軸線を含む平面に沿ったカール部分の断面
と対応する本質的に円形の形状は、この場合、クエスチョンマークの文字の端部
と同様の形状をしており、クエスチョンマークの底部11はドームの残りの部分
であり、半円形の末端にある他の部分12は、円筒形容器の軸線である中央軸線
から遠ざかる方向に曲げられている。
【0013】 アルミニウム製の缶は、通常は、平らな金属片を円筒形中空本体に形成する押
出し又は常温絞り等のプロセスを使用して機械加工された一体のモノブロック部
品であるという点で、異なる構造を有する。このことは、ベース、ドーム、及び
側円筒体を組み立てる必要がないということを意味する。しかしながら、通常は
、このようなアルミニウム缶にもカール部分が設けられている。カール部分は、
上文中に説明したスチール缶のカール部分と同じ特徴を備えている。
【0014】 このようなカール部分の機械加工には特別な手順が必要とされるが、缶を取り
付けカップに連結するのに使用できる平滑であり且つ比較的中実の構造が提供さ
れる。通常のエアゾール容器製造プロセスでは、缶に取り付けカップが設けられ
る。取り付けカップは、通常はバルブを備えた別体の部品であり、缶のカール部
分と協働してこれをシールする。バルブという用語は、製品の流れを制御するた
めの装置を意味する。制御は、製品をバルブに通したり通さなかったりすること
によって行われる。通常は、バルブはステムを備えている。確かに、目的は、唯
一の出力部が取り付けカップに配置されたバルブである密封容器を得ることであ
る。容器を効率的にシールするため、取り付けカップは、通常は、二重スカート
を有する。この二重スカートは、通常は、缶のカール部分と以下のように協働す
る。二重スカートを形成する内スカート21と外スカート22との間に缶のカー
ル部分を挿入する。これが行われた後、缶の軸線に対して垂直な平面に対して接
線方向のカール部分の頂部が、内外のスカートと関連しており且つ缶の軸線に対
して垂直な平面に対して接線方向の取り付けカップの一部に押し付けられるよう
に、取り付けカップを缶に対してぴったりと保持する。内スカート、リンク部分
23、及び外スカートは、逆「U」形の断面を有し、ここにカール部分が位置決
めされる。位置決めの後、取り付けカップをクリンプ止めで固定する。クリンプ
止めは、クリンプヘッド31を使用して行われ、クリンプヘッドを円筒形の缶の
中央から円筒形の缶の側部まで半径方向に内スカートに押し付けることによって
行われる。この方法で、内スカートを曲げて缶の内側と接触させ、かくして金属
−金属接触領域32を形成し、及び従って、取り付けカップを缶にシールする。
【0015】 良好なシールを得るため、多くの容器は、シーリング手段40を更に含む。シ
ーリング手段は、缶のカール部分と取り付けカップの二重スカートのリンク部分
との間に設けられる。様々なシーリング手段が当該技術分野で既知である。例え
ば、取り付けカップの内側にポリマー層を設けることができる。多くの場合では
、シーリング手段は、缶のカール部分と取り付けカップの二重スカートのリンク
部分との間に配置されたグロメットを含む。シーリング手段は、取り付けカップ
が缶に対してぴったりと保持されているとき、通常は予備圧縮されている。予備
圧縮は、好ましくは、容器の軸線の方向で取り付けカップに力を加えることによ
って行われる。クリンプ止めは、上文中に説明したように行われる。
【0016】 信頼性のあるシールを得るため、カール部分の表面に皺が生じないようにしな
ければならない。確かに、このような皺は、容器の内容物の流出を容易にする。
これをなくすため、幾つかの缶では、カール部分に平らな表面が設けられる。こ
のような平らな表面は、代表的には、大きなサイズのアルミニウム缶で見られる
。平らな表面は、缶のカール部分を所定角度で研削することによって、好ましく
はカール部分の外側に設けられる。このような平らな表面は、缶の軸線に関して
約45°の角度をなす円錐形の表面を画成する。この平らな表面の目的は、シー
ル領域でのシーリング手段の接触を改良することである。
【0017】 本発明による缶は、そのカール部分に平らな表面10を有する。しかしながら
、この平らな表面は、容器の主軸線に対して垂直な平面内に実質的に平らなリン
グを画成する。確かに、本発明による平らな表面は、実質的に平らであるため、
円錐形の表面ではない。実質的に平らであるということは、僅かに曲がっていて
もよいということを意味し、そのため、平らな表面は、主軸線を含む平面内の断
面で、主軸線に対して垂直な方向に関して5°乃至−5°の角度をなす方向を有
する。このような構造は、シールの品質を非常に大幅に改善できるということが
わかっている。確かに、このような構造は、液体キャッピング技術からの二つの
シール原理、即ち表面−表面接触と対応するプラグシール、及び尖った縁部と表
面との接触と対応する円錐シールを組み合わせる。本発明の平らな表面は、取り
付けカップのリンク部分に押し付けられたときにプラグシール51を提供する。
リンク部分及び平らな部分は、シール領域で、円筒形の缶の方向に対して垂直な
平面に対して接線方向である。プラグシールは、シーリング手段が存在する場合
に更に効率的であり、平らな表面とシーリング手段との間、及びシーリング手段
と取り付けカップのリンク部分との間にプラグシールが形成される。円錐シール
は、カール部分の残りの部分と交差する平らなリングの両側部によって形成され
る。これらの側部は、缶の軸線を中心とした二つの円形の縁部によって画成され
ており、前記軸線に対して垂直な平面に内接する。確かに、これらの円形構造は
、取り付けカップの外スカート22及び内スカート21に対し、好ましくは取り
付けカップと平らな表面との間に配置されたシーリング手段に対して円錐シール
を形成するための縁部として作用する。円錐シールとしての機能及びプラグシー
ルとしての機能の両方を果たすため、シーリング手段は平らな表面を覆っていな
ければならず、プラグシール構造及び二重円錐シール構造を形成するため、平ら
な表面の両側部の円形の縁部を越えて延びていなければならない。これは、好ま
しくは、グロメットを使用する場合に適用され、グロメットは、取り付けカップ
の内スカートと外スカートとの間に配置され、取り付けカップのリンク部分と平
らな表面との間で圧縮され、平らな表面の縁部を越えて延びる。更に、平らな表
面が少なくとも0.3mmの精度で、好ましくは0.2mmの精度で機械加工さ
れるように研削を行われるのが好ましい。その結果、表面欠陥が最小に維持され
、かくして漏れが防がれる。
【0018】 平らな表面が、容器の軸線に対して垂直な平面内にあるということは、様々な
理由により、重要な構成である。
【0019】 第1に、平らな表面は、製造中に圧縮力が加えられる方向に対して垂直である
。従って、この力は表面に均等に加えられ、かくしてシールを形成する様々な部
品、例えば取り付けカップの内スカート、外スカート、又はリンク部分、又は缶
のカール部分が変形する危険が小さくなる。
【0020】 更に、予備圧縮力60に対する抵抗力がこのように高められているため、更に
大きな力、好ましくは1000N以上、更に好ましくは1200N以上、もっと
好ましくは1400N以上、最も好ましくは1600N以上の力を加えることが
できる。このようなレベルの力に耐えるため、カール部分の缶の厚さ61は、少
なくとも0.75mmでなければならない。通常は、厚さについてのこの下限は
、研削を施した平らな表面よりも僅かに小さい。この好ましい厚さを得るため、
缶のカール部分の領域を缶の残りよりも肉厚にするのがよい。
【0021】 更に、平らに研削することにより、予備圧縮力を均等に分配でき、そのため、
全クリンプ円(クリンプ平面を構成する個々のクリンプフィンガ全部)に亘って
クリンプ寸法を均等にでき、従って、金属/金属接触の均等性を全クリンプ円に
亘って同様に改善できる。確かに、高圧の缶についてのクリンプ寸法は、従来の
クリンプ寸法よりもぴったりと設定しなければならず、緊密性が大幅に変化する
ことを少なくしなければならない。クリンプ止めと関連した寸法は、クリンプ直
径及びクリンプ高さであり、クリンプ高さ33は、取り付けカップのリンク部分
の頂部のレベルと円筒形の缶の軸線の方向に対して垂直な平面内での半径方向で
のクリンプ力34を加えるレベルとの間の距離であり、クリンプ直径は、クリン
プヘッドの直径と対応し、これは、クリンプ止めが行われるレベルでの内スカー
トの直径と等しい。確かに、クリンプ止めは、内スカートをカール部分に押し付
けて金属−金属接触を形成する工程を含む。クリンプ寸法は、クリンプ直径の増
大時及びクリンプ高さの減少時に厳密になる。シールが予備圧縮されているとき
にクリンプ止めが行われるため、シーリングエレメントは、ひとたびシール領域
がクリンプ止めされ、その後予備圧縮力が取り除かれても圧縮状態に保持される
ということに着目されるべきである。確かに、互いにシールを形成するエレメン
トは予備圧縮によりプレスされ、この際、これらのエレメントは、クリンプ止め
によりこの位置に維持される。これは、予備圧縮力の増大と、ぴったりとしたク
リンプ止めにより、高品質のシールが形成されるということを意味する。
【0022】 本発明に従って平らに研削した場合、予備圧縮力が更に均等に分配されること
、及び金属/金属接触が更に均等であることの両方により、クリンプ工程後にシ
ーリング手段に作用する引っ張り力が更に均等に分配され、グロメット等の圧縮
性シーリング手段を使用する場合、シーリング手段を、クリンプ工程後に、その
元の厚さの85%未満に、好ましくは80%未満に、更に好ましくは75%未満
に圧縮できるということがわかった。圧縮された厚さは、缶の主軸線の方向を持
つ線41に沿って計測される。この線は、この線が取り付けカップに対して垂直
である点で、取り付けカップのリンク部分の領域と交差する。このような圧縮は
、缶の内容物が高圧に達する場合、即ち50℃で10bar以上、好ましくは5
0℃で10.5bar以上、更に好ましくは50℃で11bar以上、もっと好
ましくは50℃で11.5bar以上、最も好ましくは50℃で12bar以上
の圧力に達する場合に最も好ましい。更に、このような圧縮は、界面活性剤を含
む製品が入った容器の場合に特に有用である。確かに、界面活性剤は、表面と協
働し、シール周囲を通過してしまう。これは、本発明の教示を適用することによ
って良好に圧縮したシールを使用する場合に回避できる。これは、特に、界面活
性剤を好ましくは18重量%乃至90重量%、更に好ましくは30重量%乃至5
0重量%含む液体組成物で少なくとも部分的に充填した缶に適用される。更に、
このような製品は、通常は、グロメットを膨潤させることがないため、クリンプ
止めにおける何等かのデッドポイントが、製品と接触したグロメットの膨潤によ
ってブロックされることがなく、従って、何等かのデッドポイントをブロックで
きるのに十分にグロメットを圧縮しなければならない。デッドポイントという用
語は、クリンプ力が加えられていないシーリング領域の箇所を意味する。
【0023】 本発明による平らな表面10を使用する別の理由は、シーリング手段が、円錐
形の平らな表面の傾斜に従ってシーリング領域の一方の側又は他方の側に絞り出
される傾向がないためである。これは、本発明の場合には平らな表面が実質的に
平らであるためである。
【0024】 上文中に説明したように、本発明は、特に、50℃で高圧に達する容器に適用
される。このような圧力は、考えられる温度での平衡圧力である。平衡圧力は、
例えば、推進ガスによる分圧、及び包含されたガス状製品による分圧からなる。
分圧が加えられると平衡圧力が発生する。平衡という用語は、ひとたび平衡状態
に達すると、圧力及び温度が経時的に変化しないということを意味する。これは
熱力学的平衡である。小出しされるべき製品に溶解可能な気体状推進剤を使用す
る場合に特に高い圧力に達する。このような気体状推進剤の例には、CO、N Oが含まれる。これらの推進剤は、特に、容器内に収容された発泡組成物であ
る製品と組み合わせて使用される。
【0025】 本発明の特定的実施形態では、約2.54cm(1インチ)の開口部、即ち約
2.54cmの開口部を形成するカール部分を持つ一体のアルミニウム缶に本発
明を適用する。缶及びカール部分は、後方押出し又は深絞り及び延伸を使用して
形成される。このような缶の形成は、例えば、米国特許第4,441,354号
に記載されている。形成後、缶のカール部分を研削する。研削は、本発明の平ら
な表面を形成するように缶のカール部分の一部を除去することによって行われる
。例では、研削は、缶の軸線に対して垂直な平面に沿って、形成された平らな表
面と容器の軸線に対して垂直な平面との間のずれの角度が5°未満の精度、好ま
しくは4°未満の精度、更に好ましくは3°未満の精度、もっと好ましくは2°
未満の精度、最も好ましくは1°未満の精度で行われる。研削は、好ましくは、
幅が1mm乃至2mmの実質的に平らなリングを提供する。研削は、好ましい実
施形態における平らな表面の高さの差が0.2mm未満であるように行われる。
更に、クリンプ力が加えられるレベルと平らな表面の任意の箇所との間の高さが
、好ましくは、平らな表面の高さの差及び缶のカール部分の形状の両方を含む缶
毎に0.3mm以上異なっていてはならない。これは、このような缶についての
標準的な接触高さの差と比較して改良である。標準的な接触高さの差は、対応す
る標準値でFEA標準203号によれば0.5mm程度である。缶のカール部分
は、研削後に残る厚さが0.75mmよりも厚い。しかしながら、カール部分は
、クリンプ止めを行う際に金属−金属接触の品質を良好に維持するため、厚過ぎ
ではならない。缶を形成し研削した後、予備圧縮を行うことができる。
【0026】 予備圧縮は、好ましい実施形態では、缶の軸線の方向に力60を加えることに
よって行われる。この力は取り付けカップに加えられる。取り付けカップは、バ
ルブ及び二重スカートを含む。二重スカートは、内スカート及び外スカートを含
み、これらのスカートはリンク部分によって繋がっている。二重スカートを缶の
カール部分と協働させる。協働は、内スカートをカール部分の内側に沿って2.
54cm(1インチ)の開口部内に挿入し、外スカートをカール部分の外側に沿
って挿入するように行われる。例では、実質的に矩形の断面を持つ円形のグロメ
ットを、取り付けカップと缶との間にスカート間に挿入し、リンク部分と平らな
表面との間で圧縮する。リンク部分及び平らな表面は、両方とも、缶の軸線に対
して垂直な平面に対して実質的に接線方向である。従って、予備圧縮力はグロメ
ットを圧縮し、上文中に説明したプラグシール及び二重円錐シールを形成する。
グロメットは、予備圧縮及びクリンプ止め中又はその後に圧縮されたときにその
元の厚さの85%未満の厚さを持つ。厚さは、缶の主軸線に沿って、リンク部分
の頂部のレベルで計測される。予備圧縮力、クリンプ力、及び金属/金属接触に
よる引っ張り力は全て、圧縮に寄与し、この例では、平らな表面全体に亘って均
等に分配される。これは、平らな表面に対して垂直な方向に加えられるためであ
る。その結果、圧縮が更に均等であり、従って、良好な品質である。更に、本発
明の平らな表面により、缶構造は、変形前に通常の缶が耐える力よりも150N
大きい力に耐えることができる。力は、缶の軸線の方向に沿って缶に加えられる
。圧縮は、取り付けカップを缶にクリンプすることによって維持される。クリン
プ止めは、アルミニウムバルブについては、27.2±0.1mmのクリンプ直
径で、及び5.2±0.1mmのクリンプ高さで行われる。スチールバルブにつ
いては、クリンプ直径は27.4±0.1mmであり、クリンプ高さは5.0±
0.1mmである。試験によれば、クリンプ直径が大きければ大きい程、及びク
リンプ高さが小さければ小さい程、更に大きく圧縮できるということがわかった
。容器を、界面活性剤を18重量%乃至90重量%、好ましくは30重量%乃至
50重量%含み、この場合にCO、空気、N、NO、又はこれらの混合物
である気体状推進剤を含む組成物で充填する。この容器は、50℃での平衡圧力
が12barであるように充填した場合、45℃で2週間貯蔵した後に製品の滲
出が起こらず、35℃で1年間貯蔵した後の重量の低下が0.5g未満である。
缶の方向に対して垂直な平面に関して45°以上の角度で研削した円錐形の平ら
な表面を持つ缶を用いた現在の容器は、45℃で1週間の後に漏れが起こるのに
対し、本発明による容器は、45℃で3箇月の後でも漏れが起こらないというこ
とに着目されたい。これにより、使用者は、推進剤が部分的に又は完全に抜けた
容器を持つことを回避でき、かくして缶を使用不適当にすることがない。本発明
は、微小漏れの問題を解決したということに着目されたい。容器製造プロセスで
の耐漏試験中に行われる温水浴中で微小漏れを観察することができなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 予備圧縮中であり且つクリンプ止め前の缶のカール部分の領域の、容器の主軸
線を含む半径方向平面に沿った部分断面図である。
【図2】 クリンプ止め中の缶のカール部分の領域の、容器の主軸線を含む半径方向平面
に沿った部分断面図である。
【図3】 クリンプ止め後の缶のカール部分の領域の、容器の主軸線を含む半径方向平面
に沿った部分断面図である。
【符号の説明】
10 平らな表面 21 内スカート 22 外スカート 23 リンク部分 31 クリンプヘッド 34 クリンプ力 40 シーリング手段 51 プラグシール 60 予備圧縮力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 83/36 (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 3E014 PA01 PC02 PC14 PD01 3E061 AA16 AB04 BA05 DB09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平らな表面(10)を持つカール部分によって画成される実質的に円形のネッ
    クを有する、エアゾール用の本質的に円筒形の缶において、前記平らな表面(1
    0)は、前記円筒形の缶の主軸線に対して垂直な平面内に実質的に平らなリング
    を画成する、ことを特徴とする缶。
  2. 【請求項2】 前記缶は一体のアルミニウム缶である、請求項1に記載の缶。
  3. 【請求項3】 カール部分によって画成される実質的に円形のネックを持つ本質的に円筒形の
    缶、取り付けカップ、及びシーリング手段を含むエアゾール容器を製造するため
    の方法であって、前記缶及び前記ネックを形成するための缶形成工程、及び前記
    カール部分に平らな表面(10)を研削するための研削工程を含む、方法におい
    て、前記研削は、前記平らな表面が、前記円筒形の缶の主軸線に対して垂直な平
    面内で実質的に平らなリングとなるように、前記円筒形の缶の主軸線に対して垂
    直な平面内で行われる、ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 缶、取り付けカップ、及びシーリング手段(40)を含むエアゾール容器を製
    造するための方法であって、予備圧縮力(60)を前記円筒形の缶の軸線の方向
    に加えることによって、前記シーリング手段を前記平らな表面(10)と前記取
    り付けカップとの間で予備圧縮する予備圧縮工程と、予備圧縮中にクリンプヘッ
    ド(34)を使用して前記取り付けカップを前記カール部分の周囲にクリンプ止
    めするクリンプ工程とを更に有する、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記シーリング手段(40)はグロメットを含み、このグロメットは、前記ク
    リンプ工程後、前記缶の前記主軸線の方向を持つ線(41)に沿って計測してそ
    の元の厚さの85%未満に圧縮され、前記線は、前記取り付けカップに対して垂
    直である点で前記取り付けカップと交差する、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記予備圧縮力(60)は少なくとも1000Nである、請求項4に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記平らな表面(10)は高さの差が0.3mm未満であるように研削される
    、請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記缶は、界面活性剤を含む液体組成物で部分的に充填されている、請求項3
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記エアゾール容器は、液体組成物及び推進剤で充填されており、充填された
    容器の内側の平衡圧力は、50℃で少なくとも11barである、請求項3に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 研削後に前記カール部分に残る缶の厚さ(61)は少なくとも0.75mmで
    ある、請求項3に記載の方法。
JP2000518900A 1997-10-31 1998-11-02 耐圧エアゾール容器 Withdrawn JP2001521867A (ja)

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