JP2003018373A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003018373A
JP2003018373A JP2001203550A JP2001203550A JP2003018373A JP 2003018373 A JP2003018373 A JP 2003018373A JP 2001203550 A JP2001203550 A JP 2001203550A JP 2001203550 A JP2001203550 A JP 2001203550A JP 2003018373 A JP2003018373 A JP 2003018373A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿搬送形画像読み取り装置における原稿読
み取り部の上流および下流位置にそれぞれ配設されたロ
ーラ対に、原稿が進入しまたは離脱する際に発生する読
み取りむらに対して、画質の低下を抑制することができ
る画像処理装置を提供する。 【解決手段】 原稿読み取り部110の上流および下流
位置にそれぞれ配設されたローラ対157、159を用
いて原稿を搬送することにより読み取った画像に対し、
画像処理を実施する画像処理装置において、原稿Mが前
記ローラ対に進入しまたはローラ対から離脱する際に発
生する読み取りむらの発生部位を特定する手段60と、
特定された読み取りむらの発生部位に基づいて、読み取
りむら発生部位と他の部位とで画像処理条件を変更して
読み取り画像の画像処理を行う画像処理手段40とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やファク
シミリ等の画像形成装置における原稿自動搬送装置(A
DFという)等の原稿搬送型画像読み取り装置で読み取
られた画像に対して画像処理を行う画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、原稿搬送形画像読み取り装置
は、図10に示すように、スリットガラスなどの原稿読
み取り部101の上流側に配設されたローラ対102
A,102Bと、原稿読み取り部101の下流側に配設
されたローラ対103A,103Bとを備えており、こ
れら2組のローラ対102A,102Bならびに103
A,103Bにより、原稿Mを搬送しながら原稿M上の
画像情報を、CCDラインセンサ等の光電変換素子によ
って読み取るようになっている。
【0003】ところで、原稿Mの搬送中に、該原稿Mの
前端が下流側のローラ対103A,103Bに進入した
とき、さらには原稿Mの後端が上流側のローラ対102
A,102Bから離脱したときに、原稿搬送駆動モータ
(図示せず)に加わる負荷変動が生じる。このため原稿
送り精度にむらを生じて、読み取り部101での読み取
りむらを誘発し、この部分で画質が劣化するという問題
がある。
【0004】そこで、これを解消するため、従来、特開
平9−235039号公報には、前記モータの負荷変動
に対してモータの電圧または電流値を制御することによ
り、該負荷変動を補正する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、モータの電圧または電流制御のタイミング調整
が難しいうえ、実際には原稿の厚みによって制御タイミ
ングも異なることから、安定した動作を行わせるために
は装置が複雑化するという欠点があった。しかも、モー
タの電圧または電流制御によっては、以下に説明するよ
うな搬送時の原稿Mの厚さ方向(上下方向)の振動に起
因する読み取りむらを防止することは困難であった。
【0006】即ち、原稿Mが上流側のローラ対102
A,102Bと下流側のローラ対103A,103Bと
で同時に搬送されている状態と、原稿Mが上流側のロー
ラ対102A,102Bのみで搬送されている状態や、
原稿Mが下流側のローラ対103A,103Bのみで搬
送されている状態とでは、原稿Mに付勢されるテンショ
ンが異なる。このため、原稿Mの前端が下流側のローラ
対103A,103Bに進入し、あるいは原稿Mの後端
が上流側のローラ対102A,102Bから離脱して、
原稿Mに付勢されるテンションが切り換わった時に、原
稿Mが厚さ方向へ暴れるように振動して衝撃が発生する
が、上記従来の技術では、このような振動による読み取
りむらへの対処が不十分であった。
【0007】一般に、カラー画像の読み取りに、主走査
方向に延びる線状のR(赤)、G(緑)、B(青)の各
チップが副走査方向に所定間隔を置いて配置されたライ
ンセンサが用いられる場合には、各チップでの読み取り
タイミングの時間的なずれを各チップ間の距離で補正す
ることが行われている。このため、たとえば黒のラダー
パターンを読み取った場合、読み取りむらが生じない状
態では、補正後のR、G、Bの各読み取り波形は重な
る。
【0008】しかし、例えばR,Gチップでの読み取り
終了後、Bチップによる読み取り終了前に、前記読み取
りむらが発生した場合、図11(A)に示すように、B
の信号波形のみがG,Bの各信号波形と重ならず、用紙
に画像をプリントしたときに、図11(B)に示すよう
に、ラダーパターンPのエッジ部Paに色ずれを起こし
てしまう。つまり、読み取りむらの発生部位に対応し
て、画質が低下するものであった。
【0009】この発明は、上記従来の問題を解決するた
めになされたものであり、原稿搬送型画像読み取り装置
における原稿読み取り部の上流および下流位置にそれぞ
れ配設されたローラ対に、原稿が進入しまたは離脱する
際に発生する読み取りむらに対して、画質の低下を抑制
することができる画像処理装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、原稿読み取
り部の上流および下流位置にそれぞれ配設されたローラ
対を用いて原稿を搬送することにより読み取った画像に
対し、画像処理を実施する画像処理装置において、原稿
が前記ローラ対に進入しまたはローラ対から離脱する際
に発生する読み取りむらの発生部位を特定する手段と、
前記特定された読み取りむらの発生部位に基づいて、読
み取りむら発生部位と他の部位とで画像処理条件を変更
して読み取り画像の画像処理を行う画像処理手段と、を
備えていることを特徴とする画像処理装置によって解決
される。
【0011】この画像処理装置では、原稿が読み取り部
の上流側および下流側のローラ対に対して進入しまたは
離脱する際に読み取りむらが発生したとしても、その部
位が特定され、特定された読み取りむら発生部位と他の
部位とで、画像処理条件を変更して読み取り画像の画像
処理が実行される。このため、読み取りむら発生部位で
の色ずれなどの画質低下が抑制され、再現性の良い画像
を提供できる。
【0012】画像処理条件の一つとしてγ補正処理があ
り、画像処理手段は、読み取りむら発生部位と他の部位
とで、γ補正処理におけるγカーブを変更して画像処理
を行う構成としても良い。この場合は、画像の読み取り
むら発生部位をソフトな目立たない画像にすることがで
きる。
【0013】画像処理条件の他の一つとしてエッジ処理
条件があり、画像処理手段は、読み取りむら発生部位と
他の部位とで、エッジ処理条件を変更して画像処理を行
う構成としても良い。この場合は、画像の読み取りむら
発生部位におけるエッジ部のトナー付着量の減少等によ
って、エッジ部を目立たなくできる。
【0014】また、カラー画像の読み取りにおける画像
処理条件の一つとして黒判別のしきい値があり、画像処
理手段は、読み取りむら発生部位と他の部位とで、前記
しきい値を変更して画像処理を行う構成としても良い。
これにより、例えば黒のラダーパターンを読み取った場
合にも、色ずれした青等を黒と判別し易くなるから、色
ずれを回避できる。
【0015】また、前記読み取りむらの発生部位は、原
稿の前後方向の両端を検出するセンサからの検出信号に
基づいて特定される構成としても良い。この場合は、比
較的簡単な構成により、前記読み取りむらの発生部位の
特定が可能となる。
【0016】また、読み取りむらの発生部位は、原稿が
読み取り部を通過する際の振動を検出するセンサからの
検出信号に基づいて特定される構成としても良い。この
場合は、読み取り部での原稿の振動が直接検出されて、
前記読み取りむらの発生部位の特定が容易となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施形態にかかる画
像処理装置を備えた電子写真方式のカラー複写機を示す
概略断面図である。
【0019】図1において、カラー複写機は、画像形成
部1と、自動原稿搬送装置(以下、ADFという)2
と、ADF2を含む原稿搬送型画像読み取り装置3とを
備えている。
【0020】まず、画像形成部1の構成は一般的なもの
であり、動作を兼ねて簡単に説明する。
【0021】ADF2を使用する時、露光ランプ111
および反射ミラー112を備えた第1スライダ117
は、画像読み取りのために、スキャナモータ116の駆
動により、原稿台ガラス100における副走査方向の一
端側にある読み取り部としてのスリットガラス110の
真下付近まで移動して停止する。
【0022】ADF2から1枚づつ自動搬送された原稿
Mが前記スリットガラス110上を通過するタイミング
で露光ランプ111からの光が原稿Mの画像に照射さ
れ、原稿画像からの反射光が反射ミラー112、11
3、114によりレンズ115側に向けて反射される。
レンズ115を通った反射光は、撮像素子であるCCD
ラインセンサ10で受光されて電気信号に変換される。
【0023】なお、ADF2を使用しないときは、スキ
ャナモータ116を駆動することにより、第1スライダ
117は速度Vで、第2スライダ118はV/2でCC
Dラインセンサ10の電気的走査方向に対して垂直方向
に機械的に動き、原稿全面を操作する。
【0024】CCDラインセンサ10で受光されて電気
信号に変換された画像データは、信号処理部200に送
られる。信号処理部200は読み取られた画像データを
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(Bk)の各成分に分解し、信号
処理部200内の後述する印字制御部5は、画像信号レ
ベルに応じて半導体レーザ214を駆動変調する。レー
ザ光はポリゴンミラー215、f−θレンズ216、折
り返しミラー217a、217bを介して感光体ドラム
206上を走査する。
【0025】現像ユニットは、C、M、Y、Bkの各現
像器208a、208b、208c、208dにより構
成されており、現像器208a、208b、208c、
208dが感光体ドラム206上に形成された静電潜像
をトナーで現像する。
【0026】一方、給紙ユニット201a、201b、
201cにより給紙されてきた用紙を、タイミングロー
ラ203により転写ドラム202の転写位置に搬送し、
吸着チャージャ204により転写ドラム202に巻き付
け、転写チャージャ205により感光体ドラム206上
に現像された像を用紙に転写する。なお、吸着チャージ
ャ204、転写チャージャ205の側方には、図示しな
い吸着押し上げ板、転写押し上げ板が配置されている。
【0027】このようにしてC、M、Y、Bkの4色が
順次転写された後、分離チャージャ209a、209b
及び押し上げ部材220により用紙は転写ドラム202
から分離され、定着ローラ210a、210bを通過
し、排紙トレー211に排紙される。なお、233は、
転写ドラム202をクリーニングするためのクリーニン
グ装置、242a、242bは除電チャージャである。
【0028】次に、前記ADF2の構成を図2を参照し
て説明する。
【0029】図2において、給紙トレイ151の下流端
の給紙ローラ152から排紙トレイ161に至る間に、
フィードローラ153およびさばきローラ154、中間
ローラ(搬送ローラ)155、レジストセンサ156、
前記スリットガラス110の上流側の一対のレジストロ
ーラ157,157、スリットガラス110の下流側の
すくい上げガイド体158、このすくい上げガイド体1
58の下流側の一対の搬送ローラ159,159、さら
には排紙ローラ160などがこの順に配設されている。
【0030】下流側搬送ローラ159の下流側上方に
は、両面コピー時に反転路R1に原稿Mを案内する反転
ローラ162、再反転路R2に原稿Mをガイドする反転
ローラ163などが設けられている。
【0031】前記ADF2において、原稿Mは、給紙ト
レイ151に画像面を上にして載置される。図示しない
操作パネルのスタートキーが押されると、図示しないレ
バーの回動に連動して原稿Mが押し上げられ、最上部の
原稿Mがピックアップローラ152に当接される。
【0032】さばきローラ154には、トルクリミッタ
が付加されており、ピックアップローラ152により給
紙された原稿Mが連れ送りされた時に、フィードローラ
153およびさばきローラ154のニップによりさばい
て最上部の原稿Mの1枚のみが搬出される。
【0033】給紙された原稿Mは、中間ローラ155な
どにより搬送され、停止している一対のレジストローラ
157,157のニップに原稿Mの前端を突き当てるこ
とによって、若干量のループが作成された状態で搬送が
一旦停止された後、原稿Mの搬送が再開される。これに
より、原稿Mの前端レジストおよびスキュー補正が行わ
れる。
【0034】搬送が再開された原稿Mは、前記スリット
ガラス110上を通過し、すくい上げガイド体158に
より、下流側搬送ローラ159,159の間を進み、排
紙ローラ160を介して排紙トレイ161上に排出され
る。
【0035】原稿Mの両面コピーモードが選択されてい
る時には、図示しない第1の切り換え爪が変移され、前
記スリットガラス110を通過した原稿Mが前記下流側
搬送ローラ159,159を経て、第1の反転ローラ1
62,162により反転された後、再び前記上流側の一
対のレジストローラ157,157に導かれる。
【0036】この後、原稿Mは、同様に前記スリットガ
ラス110上を通過した後、図示しない第2の切り換え
爪の変移により、第2の一対の反転ローラ163,16
3により反転されてから排紙トレイ161上に排出され
る。
【0037】図3は、図1に示したカラー複写機の要部
の電気的構成を示すブロック図である。
【0038】図3において、10は前述したCCDライ
ンセンサ、20はA/D変換部、4は画像処理装置、5
は印字制御部、214は半導体レーザ、156はレジス
トセンサであり、A/D変換部20、画像処理装置4、
印字制御部5によって前記信号処理部200が構成され
ている。
【0039】前記CCDラインセンサ10は、図4に示
すように、副走査方向で所定間隔dを置いて配設され、
かつ主走査方向に長いR、G、B3色にそれぞれ対応す
るCCDチップ10r、10g,10bからなり、各色
に対応する色分解フィルタ(図示せず)を有している。
【0040】なお、このCCDラインセンサ10により
原稿Mを前記読み取り部110を通して読み取らせる場
合、R,G,Bの各CCDチップ10r、10g,10
bの位置関係による読み取り信号波形の時間的なずれが
起きるが、このずれは、各CCDチップ10r,10
g,10b間の距離差dを基に補正されるものとなされ
ている。この補正も画像処理装置4によって行われる
が、この補正については従来公知の技術であるので詳細
な説明は省略する。
【0041】前記A/D変換部20は、CCDラインセ
ンサ10で読み取ったアナログ画像データをデジタル画
像データに変換するものである。
【0042】前記画像処理装置4は、入力画像メモリ3
0、画像処理部40、出力画像メモリ50、読み取りむ
ら発生部位特定部60を備えている。
【0043】前記入力画像メモリ30は、A/D変換さ
れたディジタル画像信号を、R,G,Bの各色毎に記憶
する。
【0044】前記画像処理部40は、読み取り画像デー
タに画像処理を実行するものであり、ガンマ(γ)補正
処理部41とエッジ処理部42と黒判別処理部43を備
えている。
【0045】前記γ補正処理部41は、画像再現用の所
定のγカーブに従って、入力画像の濃度と出力画像の濃
度を変換する処理を行う。エッジ処理部42は画像のエ
ッジ部を検出してエッジ強調処理を行い、黒判別処理部
43は黒色か否かの判別を行う。これらのγ補正処理、
エッジ処理、黒判別処理は、読み取りむら発生部位とそ
れ以外とで、その処理条件を変えて実行される。
【0046】前記出力画像メモリ50は、画像処理部4
0によって所定の画像処理が施された画像データを一時
格納するものである。
【0047】前記読み取りむら発生部位特定部60は、
レジストセンサ156からの信号に基づいて、読み取り
むら発生部位を特定する。この読み取りむら発生部位特
定部60は、図示しない記憶部を有し、特定した読み取
りむら発生部位をこの記憶部に記憶する。
【0048】前記印字制御部5は、C、M、Y、Bkの
画像信号レベルに応じて、半導体レーザ214を駆動変
調する。
【0049】次に、上記構成のカラー複写機の動作を、
原稿の読み取り及び画像処理を中心に説明する。
【0050】ADF2の使用時に、搬送された原稿Mの
前端がレジストセンサ156を通過すると、前記センサ
156がONする。センサ156を通過した原稿Mは、
その前端部が上流側のレジストローラ157,157に
進入したのち、レジストローラ157,157による搬
送力を受けて搬送される。さらに、原稿Mの前端部は、
スリットガラス110上の読み取り位置を通過したの
ち、下流側の搬送ローラ159,159に進入し、上流
側のレジストローラ157,157及び下流側の搬送ロ
ーラ159,159による搬送力を受けて搬送される。
【0051】その後、原稿Mの後端が前記レジストセン
サ156を通過して該センサがOFFし、次いで原稿M
の後端が上流側のレジストローラ157,157から離
脱して、原稿Mは下流側の搬送ローラ159,159に
よる搬送力を受けて搬送される。そして、原稿Mの後端
がスリットガラス110上の読み取り位置を通過したの
ち、さらに下流側の搬送ローラ159,159からも離
脱する。
【0052】この間、原稿Mが前記上流側のレジストロ
ーラ157,157と下流側の搬送ローラ159,15
9との間のスリットガラス110上の読み取り位置を通
過するのに伴って、原稿画像の反射光がCCDラインセ
ンサ10で受光される。
【0053】CCDラインセンサ10から原稿画像に対
応するアナログ画像信号が出力され、このアナログ画像
信号はA/D変換部20でデジタル画像信号に変換され
てから画像データとして入力画像メモリ30に記憶され
る。
【0054】ここで、前記原稿Mの前端が下流側の搬送
ローラ159,159に進入したとき、あるいは原稿M
の後端が上流側のレジストローラ157,157を離脱
したときに、レジストローラ157、搬送ローラ159
の駆動系に負荷変動を生じて、読み取りむらが発生す
る。かつまた、前記原稿Mの前端が下流側の搬送ローラ
159,159に進入したとき、及びレジストローラ1
57,157を離脱したときに、レジストローラ15
7、搬送ローラ159による原稿Mへの搬送力の付与状
態によって、原稿に付勢されているテンションが変化す
ることから、読み取り位置における原稿Mが上下方向へ
振動し、これによっても読み取りむらを生じる。
【0055】読み取りむらの発生部位は、前記上流側の
レジストローラ157,157ならびに下流側の搬送ロ
ーラ159,159の配設位置に依存しているので、前
記読み取りむら発生部位特定部60では、前記センサ1
56の原稿検出信号(ON/OFFエッジ信号)を基
に、入力画像画像メモリ30に記憶された画像データに
ついて、読み取りむら発生部位を特定する。
【0056】つまり、図5に示すように、前記スリット
ガラス110の中央読み取り位置と下流側搬送ローラ1
59,159との間の距離をDa、上流側レジストロー
ラ157,157とスリットガラス110の中央読み取
り位置との間の原稿搬送距離をDbとすると、たとえば
図6に示すようなラダーパターンの原稿Mの前端から距
離Daの箇所、ならびに原稿Mの後端から距離Dbの箇
所が、前記読み取りむらをそれぞれ発生する部位とな
る。また、レジストセンサ156とスリットガラス11
0の中央読み取り位置との間の距離も固定的に設定され
ているから、原稿Mの前端に対応する読み取り画像デー
タの位置も把握することができる。
【0057】この実施形態では、読み取りむら発生部位
特定部60は、図6に示すように、原稿Mの前端から距
離Daの箇所ならびに原稿Mの後端から距離Dbの箇所
のそれぞれ前後領域を含む所定幅の領域Pxを読み取り
むら発生部位として特定するものとなされている。
【0058】図7は、上記カラー複写機における画像処
理手順を示すフローチャートである。
【0059】なお、以下の説明ならびに図面では、ステ
ップをSと略記する。
【0060】図7において、S201では、原稿画像の
読み取り時におけるレジストセンサ156によるONエ
ッジ信号を基に、入力画像メモリ30に記憶される原稿
ページの先頭アドレスを取得する。S202では、原稿
画像の読み取り時におけるレジストセンサ156による
OFFエッジ信号を基に、入力画像メモリ30に記憶さ
れる原稿ページの最終アドレスを取得する。
【0061】S203では、読み取り原稿画像のうちの
画像処理を変更する領域(図6のPx)のアドレスを特
定し、S204では、前記領域に対する画像処理条件を
変更して、画像処理部40におけるγ補正処理部41、
エッジ処理部42、黒判別処理部43による画像処理を
行う。
【0062】なお、これらの画像処理は全てを実施しな
ければならないものではなく、任意の一つあるいは2つ
を実施しても良い。
【0063】まず、γ補正処理部41によるγ補正処理
について説明すると、原稿画像のなかで読み取りむら発
生部位Pxに対しては、図8に示すフォトモード用の緩
やかに変化するカーブγBを適用し、その他の部位に対
しては、テキストモード用の急峻に変化するカーブγA
を適用して補正処理を行う。フォトモード用のカーブγ
Bは、全体的に階調性を重視し境界をぼかすのに用いら
れ、テキストモード用のカーブγAでは濃淡のはっきり
した画像が得られる。
【0064】このように、2種類のγカーブを用いるこ
とにより、読み取りむらのために文字のがたつきが生じ
ている領域Pxのみが、印字後はソフトなぼやけた画像
となって目立たなくなる。
【0065】また、エッジ処理部42によるエッジ処理
では、読み取りむらの発生していない領域に対してエッ
ジ強調処理が実施され、シャープな画像が得られる。こ
れに対し読み取りむらの発生領域Pxについては、エッ
ジ強調処理を施さないか、あるいは逆にエッジのトナー
付着量を減少させる処理を実施する。これにより、読み
取りむらの発生領域Pxにおける画像は、他の領域の画
像に較べてエッジがぼやけたソフトな画像となり目立た
なくなる。
【0066】また、黒判別処理部43による黒判別処理
について説明すると、黒判別処理では、図9に示すよう
に、R、G、Bの各データを色変換したC,M,Yデー
タのうちの階調値の最大のもの(たとえばM)と最小の
もの(たとえばC)との差Tが所定のしきい値よりも小
さいと「黒」と判別する。
【0067】前述した図11に示した例において、黒の
ラダーパターンを読み取った場合、原稿画像の読み取り
時の振動によってエッジ部に「青」の色ずれが起きる
と、この「青」のエッジ部がそのまま「黒」ではないと
判定されるので、現像器208a〜208dによって、
C,M,Yを用いて忠実に「青」に現像されてしまう。
【0068】これを防止するために、読み取り時の黒判
別基準を緩やかに設定して「黒」と判別しやすくさせ
る。このために、黒判別のしきい値を変更する。たとえ
ば、しきい値30(レベルA)と50(レベルB)を用
意しておき、読み取りむらの発生領域Pxについてはレ
ベルBを適用することにより、しきい値50以下の場合
を「黒」と判別する。それ以外の領域についてはレベル
Aを適用することにより、しきい値30以下の場合を
「黒」と判別する。
【0069】このように黒判別のしきい値を変更するこ
とにより、たとえば、黒のラダーパターンの読み取りに
おいて、読み取り時の振動によってエッジ部が「青」と
なる色ずれがあっても、黒判別基準が緩いので、前記
「青」のエッジ部も「黒」と判別され、前記色ずれが是
正された画像となる。
【0070】以上のようにして画像処理された画像デー
タは、出力画像メモリ50に記憶されたのち、印字制御
部5に送られ画像形成される。
【0071】以上の実施形態では、原稿Mの読み取りむ
らの発生部位の特定を、前記レジストセンサ156のO
N/OFF信号に基づいて行うものとしたが、原稿読み
取り部110の付近に、たとえば原稿Mの振動を検出す
る振動センサ170(図2に示す)を設け、振動検出結
果から読み取りむらの発生部位を特定しても良い。振動
センサ170の一例としては、原稿Mとの距離を監視
し、原稿Mとの距離が所定以上小さくなったときに振動
検出信号を検出する形式のものを例示できる。
【0072】また、レジストセンサ156や振動センサ
170を設けることなく、操作パネルによって予め与え
られた原稿Mのサイズ情報を利用したものであってもよ
い。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、原稿が
読み取り部の上流側および下流側のローラ対に対して進
入しまたは離脱する際に読み取りむらが発生したとして
も、その部位が特定され、特定された読み取りむら発生
部位と他の部位とで、画像処理条件を変更して読み取り
画像の画像処理が実行されるから、読み取りむら発生部
位での画質低下を抑制でき、再現性の良い画像を提供で
きる。
【0074】請求項2に記載の発明によれば、γ補正処
理におけるγカーブを変更して画像処理を行うから、画
像の読み取りむら発生部位をソフトな目立たない画像に
することができる。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、エッジ処
理条件を変更するから、画像の読み取りむら発生部位に
おけるエッジ部のトナー付着量の減少等によって、エッ
ジ部を目立たなくできる。
【0076】請求項4に記載の発明によれば、黒判別の
しきい値を変更して画像処理を行うから、例えば黒画像
を読み取った場合に色ずれした部分を黒と判別し易くな
り、色ずれを回避できる。
【0077】請求項5に記載の発明によれば、読み取り
むらの発生部位を、原稿の前後方向の両端を検出するセ
ンサからの検出信号に基づいて特定するから、比較的簡
単な構成により、前記読み取りむらの発生部位の特定が
可能となる。
【0078】請求項6に記載の発明によれば、読み取り
むらの発生部位を、原稿が読み取り部を通過する際の振
動を検出する振動センサからの検出信号に基づいて特定
するから、読み取り部での原稿の振動が直接検出され
て、前記読み取りむらの発生部位の特定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる原稿搬送形画像
読み取り装置を備えた電子写真方式のカラー複写機を示
す概略断面図である。
【図2】同じくカラー複写機における自動原稿搬送装置
を示す概略断面図である。
【図3】同じくカラー複写機における要部の電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】CCDラインセンサを示す拡大平面図である。
【図5】原稿画像の読み取り位置と上流側ローラおよび
下流側ローラとの位置関係の説明図である。
【図6】原稿読み取り時の原稿にピッチむらが発生する
部位の説明図である。
【図7】画像処理動作を示すフローチャートである。
【図8】γ補正処理部での処理用いられるγカーブを示
す特性図である。
【図9】黒判別処理におけるしきい値の説明図である。
【図10】本発明の課題を説明するための原稿搬送形画
像読み取り装置の要部の構成図である
【図11】ラダーパターンを読み取ったときの色ずれを
説明するための図である。
【符号の説明】
4・・・・・・・・・画像処理装置 40・・・・・・・・画像処理部 41・・・・・・・・γ補正処理部 42・・・・・・・・エッジ処理部 43・・・・・・・・黒判別処理部 60・・・・・・・・読み取りむら発生部位特定部 110・・・・・・・読み取り部(スリットガラス) 156・・・・・・・レジストセンサ 157,159・・・ローラ対 170・・・・・・・振動検出用センサ M・・・・・・・・・原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB06 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE12 5C072 AA01 BA15 EA05 LA18 NA01 NA08 QA17 UA17 UA18 XA01 5C077 LL04 MP01 PP15 PP32 PQ08 PQ12 RR04 RR16 SS01 TT06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿読み取り部の上流および下流位置に
    それぞれ配設されたローラ対を用いて原稿を搬送するこ
    とにより読み取った画像に対し、画像処理を実施する画
    像処理装置において、 原稿が前記ローラ対に進入しまたはローラ対から離脱す
    る際に発生する読み取りむらの発生部位を特定する手段
    と、 前記特定された読み取りむらの発生部位に基づいて、読
    み取りむら発生部位と他の部位とで画像処理条件を変更
    して読み取り画像の画像処理を行う画像処理手段と、 を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像処理手段は、γ補正処理におけるγ
    カーブを変更する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像処理手段は、エッジ処理条件を変更
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像処理手段は、カラー画像の読み取り
    における黒判別のしきい値を変更する請求項1に記載の
    画像処理装置。
  5. 【請求項5】 読み取りむらの発生部位は、原稿の前後
    方向の両端を検出するセンサからの検出信号に基づいて
    特定される請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 読み取りむらの発生部位は、原稿が読み
    取り部を通過する際の振動を検出するセンサからの検出
    信号に基づいて特定される請求項1に記載の画像処理装
    置。
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