JP2003018219A - メール発信システム、メールサーバ、メール転送システム、メール転送方法、メール発信方法、メール配信方法、プログラム - Google Patents

メール発信システム、メールサーバ、メール転送システム、メール転送方法、メール発信方法、メール配信方法、プログラム

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JP2003018219A JP2001181558A JP2001181558A JP2003018219A JP 2003018219 A JP2003018219 A JP 2003018219A JP 2001181558 A JP2001181558 A JP 2001181558A JP 2001181558 A JP2001181558 A JP 2001181558A JP 2003018219 A JP2003018219 A JP 2003018219A
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    • H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
    • H04L51/21—Monitoring or handling of messages
    • H04L51/214—Monitoring or handling of messages using selective forwarding

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の電子メールの転送を迅速に行なうこと
のできるメール発信システム、メールサーバ、メール転
送システム、メール転送方法等を提供することを目的と
する。 【解決手段】 発信者側のサーバ１０では、発信すべき
電子メールを、宛先のメールアドレスから得られるドメ
イン名に基づいて分類し、ドメイン名毎に電子メールの
データをまとめて転送用データを生成し、この転送用デ
ータを、ドメイン名に対応した配信者のサーバ３０宛に
ＦＴＰによって転送する。このとき、転送用データを圧
縮することも有効である。転送用データを受信した配信
者のサーバ３０は、転送用データを分解して一通ずつの
電子メールのデータを生成し、これを各受信者のメール
ボックスに配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、大量の電子
メールを転送する場合に用いて好適なメール発信システ
ム、メールサーバ、メール転送システム、メール転送方
法等に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の電子メールの爆発的な普及に伴な
い、企業等の情報発信者が、顧客等に対し、電子メール
による情報配信サービスを行なうことが行なわれてい
る。例えば、メーカが新製品情報等を配信したり、銀行
や証券会社が為替や株価の情報等を配信するのである。
このような情報配信サービスは、ますます増大の一途を
辿っており、既に、数十万人以上の顧客に対する情報配
信を既に行なっているものもある。
【０００３】周知のように、電子メールを配信するに際
しては、送信者側が、電子メールの受信者のメールアド
レス、件名、メール文面等を入力して電子メールのデー
タを作成した後、これを送信者が利用しているメールサ
ーバに転送する。すると、このメールサーバは、この電
子メールのデータを、メールアドレスに基づいて受信者
が利用しているメールサーバにインターネットを介して
転送する。受信者は、メールサーバにアクセスすること
によって、送信者から送られた電子メールを受信するこ
とができる。また、受信者が携帯型電話端末における電
子メールサービスを利用している場合には、メールサー
バにアクセスして電子メールを受信することもできれ
ば、メールサーバからの通知を受けて電子メールを受信
することもできる。
【０００４】ところで、送信者が利用しているメールサ
ーバから、受信者が利用しているメールサーバに電子メ
ールのデータを送信するに際しては、図１４に示すよう
なＳＭＴＰ(Simple Mail Transfer Protocol)と称され
る通信プロトコルが用いられており、送信側(送信者が
利用しているメールサーバ)と受信側(受信者が利用して
いるメールサーバ)との間で、「接続要求」、「ＳＭＴ
Ｐ準備ＯＫ」、「送信側アドレス」、「送信側アドレス
確認」、「送信側メールアドレス」「送信側メールアド
レス確認」、…等といった所定のやり取りを交互に行な
った後、「メール文面」のデータを転送している。この
ようなＳＭＴＰを用いたメールサーバ間でのメールの転
送は、上述したような多人数を対象とした電子メールに
よる情報配信サービスを行なう際にも行なわれている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術には以下に示すような問題が存在す
る。ＳＭＴＰでは、図１４に示したように、メール文面
の転送を行なう前後に、非常に多くのやり取りを行なわ
なければならない。また、電子メールの転送処理を行な
う場合には、送信側、受信側双方のメールサーバにおい
て、転送する電子メールの数に応じたプロセスが生じ
る。このプロセスはハードウェア上の制約があるため、
並行して処理できるプロセス数には限りが有る。このた
め、電子メールを転送する数が少数であれば特に大きな
問題は生じないものの、例えば数十万通といった単位と
なると、全員分の転送を行なうのに多大な時間がかかる
のである。例えば、既存のＳＭＴＰを用いるメールサー
バでは、毎秒１０通程度の電子メールの転送が行なえる
が、例えば２０万通の電子メールを転送するには５時間
以上を要するのである。
【０００６】さらに、ＳＭＴＰによる電子メールの転送
は、送信者側のメールサーバから受信者側のメールサー
バに対してダイレクトに転送が行なわれるわけではな
く、インターネット上に存在する(複数の)ＳＭＴＰサー
バを中継する。そして、このような送信者側のメールサ
ーバから、複数のサーバを介して受信者側のメールサー
バに至る間では電子メールのデータを次のサーバへと順
次受け渡していくわけであるが、途中の互いに前後する
２つのサーバ間でも、それぞれ上記図１４に示したＳＭ
ＴＰによるやり取りが行なわれる。このため、上記のよ
うな問題は一層大きなものとなるうえ、インターネット
全体における負荷としても無視できない問題となる。
【０００７】ところで、送信者側において電子メールの
データを作成するに際しては、テンプレート等と称され
る定型文フォーマットを用い、このテンプレートに嵌め
込む、例えば為替や株価等の最小限の情報を入力しさえ
すれば、受信者全員分の電子メールのデータを自動的に
作成できるアプリケーションが既に存在する。これによ
り、現状のＰＣ(Personal Computer)の性能では、毎秒
１０００通の電子メールのデータを生成することが可能
である。つまり、例えば２０万通の電子メールであって
も、２００秒程度で作成ができるのである。また、受信
者側のメールサーバ、特に携帯電話会社や大手のＩＳＰ
(InternetService Provider：インターネットサービス
プロバイダ)が運営するメールサーバでは、数十万人〜
百万人以上の利用を想定した能力を備えており、また、
メールサーバは受信者からアクセスを受けたときに電子
メールを配信することもあり、現状の能力でも問題はな
い。このようにして、大量の電子メールの転送を行なう
際には、メールサーバ間でのＳＭＴＰによる転送がボト
ルネックとなっているのである。
【０００８】このような問題を改善するため、図１５に
示すように、複数の電子メールの転送処理を、一つのセ
ッションで一括して行なう方式のＳＭＴＰの提案がなさ
れている。すなわち、図１５のＳＭＴＰにおいては、
「送信側アドレス確認」の際に「ＳＬＩＤＥ」というキ
ーワードを受信側から送信側に転送し、これによって受
信側が送信側に対し、拡張機能に対応していることを通
知する。すると、送信側では、一括して転送する複数の
電子メールのそれぞれの受信者について、「受信者メー
ルアドレス(Ａ、Ｂ、…)」を受信側に順次通知する。こ
のとき、受信者メールアドレス一つ毎に「ＳＬＩＤＥＲ
ＡＮＧＥ＝＊＊-＊＊」というデータを同時に通知し、
この後に転送するメール文面のデータにおいて、何バイ
ト目から何バイト目までのデータがその受信者に対する
メール文面のデータであるかを示すものである。このよ
うに、この提案は、複数の電子メールのデータを一括し
て転送することによって、ＳＭＴＰにおけるやり取りを
軽減しようとしたものである。
【０００９】しかしながら、ＳＭＴＰを用いている限
り、複数のサーバを中継して電子メールのデータがＳＭ
ＴＰプロトコルを用いて転送されることに変わりはな
く、劇的な効果が得られるとは限らない。また、企業か
ら顧客に対し、電子メールによる情報提供を行なう場合
には、宛先のメールアドレスが異なるのみでメール文面
が全て同一であったり、メール文面内に記載された宛名
や提供する情報等のみが異なり、メール文面の大半が共
通するような場合が多い。このようなケースでは、大量
の電子メールを送信するにはメール文面自体のデータ量
が膨大になるため、効果が皆無であるといっても過言で
はない。
【００１０】近年では、銀行や証券会社等において、為
替や株価情報等、即時性の要求される情報をタイムリー
に顧客に提供するため、１日に何回も電子メールによる
情報配信サービスを行ないたいといった要望があるもの
の、上記したような理由から、現状の技術では対応が困
難であるのが実状である。本発明は、このような技術的
課題に基づいてなされたもので、大量の電子メールの転
送を迅速に行なうことのできるメール発信システム、メ
ールサーバ、メール転送システム、メール転送方法等を
提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明者らが、効率の良い電子メール転送が行なえないか鋭
意検討したところ、電子メールを利用しているユーザ
(受信者)は、その多く(ほとんど)が、大手ＩＳＰが提供
する電子メールサービス、あるいは携帯電話会社が提供
する電子メールサービスを利用していることに着目し
た。つまり、電子メールの宛先となるメールアドレス
は、そのほとんどが、これら大手ＩＳＰや携帯電話会社
が運営するサーバ(メールサーバ)のドメイン名を含んで
いるのである。
【００１２】このような着目に基づいてなされた本発明
のメール発信システムは、宛先アドレス情報と、メール
本文および件名等からなるメール文面情報を含む電子メ
ールのデータを外部から受け取ると、宛先アドレス情報
に含まれるサーバドメイン情報に基づいて電子メールを
分類する。そして、分類の結果、サーバドメイン情報が
共通する、つまりメールサーバが同一である複数通の電
子メールのデータをまとめ、発信用データを生成する。
生成した発信用データは、サーバドメイン情報によって
特定されるサーバに向けてネットワークを介して発信す
るのである。このようにして、発信者側のサーバでは、
宛先アドレス情報に含まれるサーバドメイン情報に基づ
き、電子メールの受信者が利用しているＩＳＰ等のサー
バ毎に電子メールのデータをまとめて転送する。これに
よって、発信者側のメール発信システム(サーバ)と電子
メールの受信者が利用しているＩＳＰ等のサーバとの間
での電子メールのデータ(発信用データ)の転送を効率良
く行なうことができる。特に、このとき、発信者側のメ
ール発信システムと受信者側のサーバとの間で、ＳＭＴ
Ｐではなく、ＦＴＰ(File Transfer Protocol：ファイ
ル転送プロトコル)やＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Pr
otocol）によるデータ転送を行なうようにするのが好ま
しい。また、サーバドメイン情報が予め登録されたもの
でないとき、つまり予め登録された大手ＩＳＰや携帯電
話会社が提供する電子メールサービス以外を利用してい
る受信者に対して電子メールを発信するときには、従来
と同様のＳＭＴＰを用いるメール発信手段によって電子
メールのデータを一通分ずつ発信させるようにしても良
い。
【００１３】本発明にかかるメール発信システムは、宛
先アドレス情報とメール文面情報を含む電子メールのデ
ータを外部から受け取り、宛先アドレス情報に含まれる
サーバドメイン情報が共通する複数通の電子メールのデ
ータをまとめ、当該サーバドメイン情報によって特定さ
れるサーバを宛先とした発信用データを生成し、これを
ネットワークを介してサーバに向けて発信することを特
徴とすることができる。ここで、発信用データは、宛先
となるサーバ毎に分類された電子メールのデータによっ
て生成する必要があるが、これには、宛先アドレス情報
とメール文面情報に加えて発信者情報までを含んだ電子
メールのデータをメール発信システムで受け取り、この
電子メールのデータを分類しても良いが、電子メールの
データを生成するＰＣ等の端末側で予め分類しておくこ
とも考えられる。また、メール文面を構成するテンプレ
ートのデータとこのテンプレートに嵌め込まれるキーワ
ードのデータを含む電子メールのデータに基づき、発信
用データを生成することもできる。また、メール文面を
構成するテンプレートを指定するデータと、嵌め込まれ
るキーワードのデータを含む電子メールのデータに基づ
き、発信用データを生成することもできる。つまりこの
場合は、テンプレートのデータは、宛先となるサーバ側
で保持しているのである。
【００１４】本発明にかかるメールサーバは、このメー
ルサーバを宛先とする宛先情報、複数通分の電子メール
の受信者のアドレス情報、および各受信者宛のメール文
面情報を含んだ転送用データをネットワークを介して受
信すると、この転送用データを分解し、アドレス情報と
メール文面情報を含む受信者毎の電子メールのデータを
取得する。この後は、従来と同様、電子メールのデータ
をアドレス情報によって特定される受信者の端末または
メールボックスに配信するのである。また、このメール
サーバは、テンプレートのデータとこれに嵌め込まれる
キーワードのデータをメール文面情報として含む転送用
データを受信したときには、テンプレートにキーワード
を嵌め込むことによって電子メールのデータのメール文
面情報を生成する。一方、テンプレートを指定するデー
タと、テンプレートに嵌め込まれるキーワードのデータ
を含む転送用データを受信したときには、このメールサ
ーバは、指定されたテンプレートのデータをテンプレー
トデータ格納部から呼び出し、これにキーワードを嵌め
込むことによってメール文面情報を生成する。
【００１５】本発明にかかるメール転送システム、メー
ル転送方法は、電子メールのデータを外部から受け取る
と、複数通分の前記電子メールのデータをまとめ、受信
サーバを宛先とする宛先情報を付加した転送用データを
生成する。そして、付加した宛先情報に基づき、転送用
データをネットワークを介して受信サーバに向けて転送
するのである。すると、受信サーバ側では転送用データ
を分解し、一通分ずつの電子メールのデータを取得し、
これを配信する。このとき、送信サーバから受信サーバ
への転送用データの転送、受信サーバから宛先(受信者)
への電子メールのデータの配信の少なくとも一方が行な
われたことを示す情報を記録し、この情報に基づく対価
の発生を管理すれば、このメール転送システム、メール
転送方法によって提供されるサービスを発信者、配信
者、あるいは受信者が利用することによって対価を得る
ことが可能となる。
【００１６】また、本発明は、ネットワークを介して複
数通分の電子メールのデータをまとめて転送するコンピ
ュータ装置に実行させるプログラムとして捉えることも
可能であり、このプログラムは、宛先アドレス情報とメ
ール文面情報を含む電子メールのデータを外部から受け
取る処理と、宛先アドレス情報に含まれるサーバドメイ
ン情報が共通する複数通の電子メールのデータをまと
め、サーバドメイン情報によって特定されるサーバを宛
先とする宛先情報を付加して発信用データを生成する処
理と、宛先情報に基づき発信用データをサーバに向けて
発信する処理と、をコンピュータ装置に実行させること
を特徴とする。
【００１７】さらに、本発明は、ネットワークを介して
複数通分の電子メールのデータをまとめて受信するメー
ルサーバに実行させるプログラムとして捉えることも可
能であり、このプログラムは、このメールサーバを宛先
とする宛先情報、複数通分の電子メールの受信者のアド
レス情報、および各受信者宛のメール文面情報を含んだ
転送用データを受信する処理と、転送用データを分解す
ることによって受信者毎の電子メールのデータを取得す
る処理と、取得した電子メールのデータをアドレス情報
によって特定される受信者に配信する処理と、をメール
サーバに実行させることを特徴とする。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ［第一の実施の形態］図１は、本実施の形態における電
子メール転送システム(メール転送システム)の構成を説
明するための図である。この電子メール転送システムで
は、例えば銀行や証券会社等の情報の発信者がサーバ
(メール発信システム、送信サーバ、コンピュータ装置)
１０から複数の電子メールを発信する際には、これら複
数の電子メールのデータをＩＳＰ等の配信者毎に一つに
まとめ、インターネット等のネットワーク２０を介し、
配信者のサーバ(メールサーバ、受信サーバ)３０に転送
する。そして、配信者のサーバ３０では、一つにまとめ
られたデータを分解して複数の電子メールを生成し、そ
れぞれの電子メールを宛先(顧客)のメールアドレスに配
信するのである。本実施の形態では、銀行や証券会社等
の顧客(電子メールの受信者)によって予め選択された金
融商品(外貨や株等)の銘柄のレートが、顧客の登録した
閾値を超えたときに、銀行や証券会社等が電子メールに
よってこれを通知する場合に、電子メール転送システム
を利用するものとする。このような場合、銀行や証券会
社が電子メールの発信者となり、レートに変化が生じた
ときに、全顧客の登録情報(銘柄や閾値)を参照し、電子
メールを発信するべき顧客をピックアップし、各顧客毎
に対する電子メールを作成して送信する。この場合、電
子メールの文面には、顧客の名前や顧客が選択した銘
柄、レート情報等が含まれるため、個々の顧客毎に電子
メールの内容が異なることになる。
【００１９】さて、図２に示すように、上記したような
電子メールを発信する発信者のサーバ１０は、ＰＣ(Per
sonal Computer)等の端末からなるメール用データ生成
部１１が接続可能であり、複数の電子メールのデータを
まとめて送信するためのメインサーバ１２と、従来通り
ＳＭＴＰを用いて電子メールを送信するためのＳＭＴＰ
メールサーバ(メール発信手段)１３とを備える。メール
用データ生成部１１では、通常、ＰＣで電子メールを作
成する場合と同様、一通分毎に、メールアドレス、件
名、メール文面等を入力し、個々の電子メールのデータ
を生成する。このメール用データ生成部１１では、電子
メールの作成者が所定のメール送信操作を行なった場合
あるいは一定時間毎に、その時点で作成されている電子
メールのデータをメインサーバ１２に転送する。ここ
で、図３(ａ)は、この時点で、メール用データ生成部１
１で実行されるアプリケーションにおいて電子メールを
作成するときに生成される複数通分の電子メールのデー
タの一例を示すものであり、電子メールの宛先となるメ
ールアドレス(宛先アドレス情報、アドレス情報)Ａ、件
名Ｋ、メール文面(メール文面情報)Ｂ等のデータを含ん
でいる。
【００２０】メインサーバ１２は、メール用データ生成
部１１で電子メールのデータを生成するためのアプリケ
ーションプログラムに対応するＡＰＩ(Application Pro
gramInterface：データ受取手段、データ受取部)１４の
他、転送方法判断部(電子メール分類手段)１５、メール
蓄積部１６、ドメイン情報ＤＢ１７、データ送信部１
８、課金情報収集部(対価管理部)１９、を備えている。
【００２１】転送方法判断部１５では、ＡＰＩ１４にお
いて、メール用データ生成部１１で生成された電子メー
ルのデータを受け取ると、所定の基準に基づき、当該メ
インサーバ１２から電子メールをまとめて転送するのか
ＳＭＴＰメールサーバ１３を用いて転送するのかを判断
する。ここで、ドメイン情報ＤＢ１７には、複数の電子
メールをまとめた転送を受けることが可能であるＩＳＰ
のドメイン名(サーバドメイン情報)ＤＮのデータが格納
されており、転送方法判断部１５は、受け取った電子メ
ールのデータの宛先となるメールアドレスＡ(一般に
“ユーザ名＠ドメイン名”という構成となっている)の
ドメイン名ＤＮが、ドメイン情報ＤＢ１７に登録された
ものであるか否か、を判断する。その結果、この転送方
法判断部１５にて、まとめて転送すると判断された電子
メールのデータは、メール蓄積部１６に受け渡されて一
時格納される。またＳＭＴＰメールサーバ１３で転送す
ると判断された電子メールのデータは、ＳＭＴＰメール
サーバ１３に受け渡され、このＳＭＴＰメールサーバ１
３によって、従来と同様、ＳＭＴＰ方式によって一通ず
つ転送される。
【００２２】メール蓄積部１６には、上記のようにして
転送方法判断部１５にてまとめて転送すると判断された
電子メールのデータが、図３(ｂ)に示すように、メール
アドレスＡのドメイン名ＤＮ毎に分類あるいは分類可能
な状態で格納される。データ送信部１８では、発信用デ
ータ生成手段、発信用データ生成部、転送用データ生成
部として、例えば一定時間毎に、メール蓄積部１６に格
納されている電子メールのデータを、ドメイン名ＤＮ毎
に取り出し、これを図３(ｃ)に示すような所定の形式
(後に詳述する)にまとめて転送用データ(発信用データ)
Ｄを生成した後、データ発信手段、データ発信部、デー
タ転送部として、インターネット等のネットワーク２０
を介し、前記ドメイン名ＤＮに対応したサーバ３０を宛
先として転送する。このとき、データ送信部１８では、
転送用データＤを、ドメイン名ＤＮに対応したサーバ３
０を宛先とした一つの電子メールとして送ることもでき
るが、本実施の形態では、転送用データＤを、ＦＴＰに
よって一つのファイルのデータとして転送するものとす
る。また、データ送信部１８では、データ転送を迅速に
行なうため、例えばＰＫＺＩＰ、ＷｉｎＺＩＰ等、周知
のデータ圧縮方式を用い、データを圧縮するのが好まし
い。さらに、データ転送の際には、ＳＳＬ(Secure Sock
ets Layer)による暗号化等、セキュア通信技術によるセ
キュリティ確保を行なうのが好ましい。課金情報収集部
１９は、予め定められた契約等に基づき、電子メールを
まとめて送ることによって、サーバ３０を運営するＩＳ
Ｐ等の配信者に対して料金を支払ったり、あるいは逆に
配信者から料金を受け取るため、データ送信部１８で転
送した電子メールの宛先(ドメイン名ＤＮ)や電子メール
の数や転送回数等を、課金情報として収集し、蓄積す
る。
【００２３】一方、図４に示すように、配信者のサーバ
３０は、サーバ１０のＳＭＴＰメールサーバ１３から転
送された電子メールのデータを受け取るＳＭＴＰメール
サーバ３１と、サーバ１０のメインサーバ１２からまと
めて転送された複数通分の電子メールのデータを受け取
るメインサーバ３２と、当該サーバ３０を利用するユー
ザ(受信者)毎に割り当てられたメールボックス３３を備
えている。
【００２４】メインサーバ３２は、データ受信部３４、
データ分割部(電子メールデータ取得部)３５、メール配
信部(電子メール配信部)３６、課金情報収集部(対価管
理部)３７、を有している。データ受信部３４では、メ
インサーバ１２のデータ送信部１８から送信された電子
メールのデータをネットワーク２０を介して受け取り、
データ分割部３５に受け渡す。データ分割部３５では、
複数通分がまとめられた電子メールのデータを、所定の
形式に基づき、一通ずつの電子メールに分割し、図３
(ｂ)に示したような状態に戻す。メール配信部３６は、
データ分割部３５で分割された各電子メールを、当該電
子メールのメールアドレスＡに応じてメールボックス３
３に配信する。また、課金情報収集部３７では、予め定
められた契約等に基づき、電子メールをまとめての転送
を受けることによって、サーバ１０を運営する発信者に
対して料金を支払ったり、逆に発信者から料金を受け取
ったり、さらには受信者から料金を徴収したりするた
め、データ受信部３４で受信あるいはメール配信部３６
で配信した電子メールの宛先(メールアドレスＡ)や数や
転送回数等を課金情報として収集する。
【００２５】さて、次に、上記のような構成からなる電
子メール配送システムにおいて、電子メールを発信者か
ら発信し、受信者によって受信されるまでの一連の流れ
について、具体的な例を挙げつつ説明する。図５は、例
えば銀行や証券会社等の情報の発信者がサーバ１０から
複数の電子メールを発信する際に、サーバ１０側で行な
われる処理の流れを示すものである。この図５に示すよ
うに、発信者側で、ＰＣ等の端末からなるメール用デー
タ生成部１１において予め登録された顧客に対する電子
メールを生成する場合、メールアドレスＡ、件名Ｋ、メ
ール文面Ｂ等が入力されると、メール用データ生成部１
１では、個々の電子メールのデータを生成する(ステッ
プＳ１０１)。ここで、図３(ａ)に示したように、電子
メールの作成者が所定のメール送信操作を行なうと、メ
ール用データ生成部１１においては、アプリケーション
が、電子メールの宛先となるメールアドレスＡ、件名
Ｋ、メール文面Ｂ等のデータを「sendmail」というコマ
ンドＣを付した状態で保持する。
【００２６】そして、一定時間毎、あるいは電子メール
の作成者が所定のメール送信操作を行なった場合に、そ
の時点で作成されている電子メールのデータが、メール
用データ生成部１１からメインサーバ１２のＡＰＩ１４
に受け渡される(ステップＳ１０２)。ここで、図３(ｂ)
に示したように、個々の電子メールのデータは、アプリ
ケーションから出力されるに際し、例えばＨＴＭＬ(Hyp
ertext Markup Language)やＸＭＬ(Extensible Markup
Language)等、所定の言語に変換される。ここで、個々
の電子メールのデータは、<from>タグと</from>タグの
間に記述された発信者のメールアドレス(発信者情報)Ａ
ｈ、識別タグとしての<mail>タグと</mail>タグの間に
記述された、アプリケーションで保持されていた宛先の
メールアドレスＡ、メール文面Ｂ等 を含んでいる。
【００２７】ＡＰＩ１４では、電子メールのデータを受
け取ると、これを転送方法判断部１５に受け渡す。転送
方法判断部１５では、受け渡された電子メールのデータ
(図３(ｂ)参照)に含まれた宛先のメールアドレスＡを参
照し、このメールアドレスＡのドメイン名ＤＮがドメイ
ン情報ＤＢ１７に予め登録されたものであるか否かを判
断する(ステップＳ１０３)。その結果、ドメイン名ＤＮ
が予め登録されたものではない場合は、その電子メール
のデータをそのままＳＭＴＰメールサーバ１３に受け渡
し、従来と同様、電子メールのデータを、ＳＭＴＰによ
って一通毎にサーバ３０に送信する(ステップＳ１０
４)。一方、ドメイン名ＤＮが予め登録されたものであ
る場合、その電子メールのデータはメール蓄積部１６に
受け渡されて一時格納される。このメール蓄積部１６に
は、電子メールのデータが、メールアドレスＡのドメイ
ン名ＤＮ毎に分類あるいは分類可能な状態で格納される
(ステップＳ１０５)。
【００２８】その後、予め定められた所定時間毎、ある
いはメール蓄積部１６に所定数の電子メールが蓄積され
る毎に、メール蓄積部１６は、格納されている電子メー
ルのデータを、ドメイン名ＤＮ毎にまとめて取り出し、
これをデータ送信部１８に受け渡す。データ送信部１８
では、図３(ｂ)に示したように、宛先のメールアドレス
Ａのドメイン名ＤＮが共通する複数通の電子メールのデ
ータから、<mail>タグと</mail>タグの間に記述されて
いる宛先のメールアドレスＡ、メール文面Ｂ等をそれぞ
れそのまま取り出す。そして、図３(ｃ)に示すように、
これら<mail>タグと</mail>タグの間に記述されたメー
ルアドレスＡ、メール文面Ｂ等を、所定の順序、例えば
作成された時刻順、で並べ、その前後に<body>タグ、</
body>タグを配する。さらに、予め設定されている送信
者情報として、発信者のメールアドレスＡｈ、文字コー
ドＣｃ、データの圧縮方式Ｃｄ等を付加し、転送用デー
タＤを生成する(ステップＳ１０６)。
【００２９】そして、データ送信部１８は、このように
して生成された転送用データＤを、必要に応じて、デー
タ圧縮、暗号化した後、転送用データＤに含まれるドメ
イン名ＤＮを有するサーバ３０を宛先とする宛先情報
(アドレス)を付加し、これをネットワーク２０を介しサ
ーバ３０に転送する(ステップＳ１０７)。このとき、デ
ータ送信部１８では、図６に示すように、ドメイン名Ｄ
Ｎを有して受信側となるサーバ３０との間で、ＦＴＰ方
式によって接続要求およびこれに対する確認を行なった
後、転送用データＤを一つのファイルのデータとして転
送する。
【００３０】図７は、このようにして送信された転送用
データＤを、ネットワーク２０を介して受け取った配信
者のサーバ３０における処理の流れを示すものである。
サーバ３０側において、データ受信部３４で受信された
転送用データＤは、データ分割部３５に受け渡される
(ステップＳ２０１)。データ分割部３５では、複数通分
の電子メールのデータがまとめられることによって生成
された転送用データＤを分割し、個々の宛先のメールア
ドレスＡ毎に対応した電子メールのデータを生成する。
これには、図３(ｃ)に示したような構成の転送用データ
Ｄから、識別タグとしての<mail>タグと</mail>タグの
間に記述された情報、つまり個々のメールアドレスＡ、
メール文面Ｂ等を取り出し、これに<from>タグと</from
>タグの間に記述されている発信者のメールアドレスＡ
ｈ等を付加すればよい。これにより、図３(ｂ)に示した
ような、元の一通毎の電子メールのデータが生成される
のである(ステップＳ２０２)。
【００３１】そして、データ分割部３５は、個々の電子
メールのデータをメール配信部３６に受け渡し、メール
配信部３６では、メールアドレスＡに基づき、個々のユ
ーザ(受信者)毎に設定されたメールボックス３３に、こ
れを配信する(ステップＳ２０３)。しかる後には、通常
の電子メールの受信時と同様、受信者がＰＣや携帯型電
話端末等の端末４０(図１参照)を用いてメールボックス
３３にアクセスし、メールボックス３３に格納されてい
る電子メールのデータを取り出すことにより、受信者
は、発信者から発信された電子メールを受け取ることに
なる。
【００３２】上述したように、発信者側のサーバ１０で
は、発信すべき電子メールを、宛先のメールアドレスＡ
から得られるドメイン名ＤＮに基づいて分類してデータ
をまとめることによって転送用データＤを生成し、この
転送用データＤを、ドメイン名ＤＮに対応した配信者の
サーバ３０宛に転送する。これにより、発信者のサーバ
１０と配信者のサーバ３０の間では、個々の電子メール
毎に行なっていたやり取りが最小限で済み、データ転送
を効率良く行なうことができる。しかも、転送用データ
Ｄ自体はテキストデータであるので、圧縮することによ
ってデータ容量を大幅に小さくすることができる。加え
て、ＦＴＰ方式でデータ転送を行なうことにより、ＳＭ
ＴＰ方式のように複数のＳＭＴＰサーバを介して転送が
行なわれることもなく、発信者のサーバ１０から配信者
のサーバ３０にＩＰプロトコルで効率良くデータ転送が
行なわれるので、この点においてもデータ転送の高速化
が図れる。具体例を挙げれば、一通当たり５００バイト
の電子メールを２０万人に送信する場合、これをまとめ
ることによって生成される転送用データＤのデータ量は
１００メガバイトとなる。しかもこれらは全てテキスト
データであるので、圧縮すれば数メガバイト〜数十メガ
バイトになる。例えば転送用データＤのデータ量が２０
メガバイトである場合、１０Ｍｂｐｓの転送速度でデー
タ転送を行なえば、発信者のサーバ１０から配信者のサ
ーバ３０に対しては、わずか１６秒で転送が完了してし
まうのである。つまり、上記したような方式でデータ転
送を行なうことにより、電子メールの受信者はリアルタ
イムに近い即時性の高い情報を得ることが可能となるの
である。
【００３３】このように、大量の電子メールをメールア
ドレスＡのドメイン名ＤＮ毎、すなわち電子メールの受
信者が利用するＩＳＰ毎にまとめて転送することによっ
て、大量の電子メールのデータ転送を、従来よりも劇的
に高速化することができるのである。その結果、例えば
金融機関が株価や為替情報等、即時性の求められる情報
を１日に何回も電子メールによって配信するに際して
も、何らの支障もなく、受信者すなわち顧客に対して付
加価値の高いサービスを提供することが可能となる。し
かも、上記手法を採用することにより、従来と同じハー
ドウェア構成であっても、システムとしてのデータ転送
能力が大幅に向上することになり、システムコストを軽
減することができる。
【００３４】また、上記のような構成においては、例え
ば、発信者のサーバ１０側が、大量の電子メールをサー
ビスを提供することで配信者のサーバ３０に対してサー
ビス利用料として課金するケース、あるいは配信者のサ
ーバ３０が顧客に対して情報を提供する際に発信者のサ
ーバ１０で提供するサービスを利用してあげることで発
信者のサーバ１０に対して課金するケース、さらには、
発信者のサーバ１０あるいは配信者のサーバ３０が、即
時性の高い情報提供を行なうことによって、電子メール
の受信者に対して課金するようなケースが考えられる。
これらのケースでは、付加価値の高いサービスを受ける
側に対し、サーバ１０の課金情報収集部１９、サーバ３
０の課金情報収集部３７等で収集した情報に基づいて課
金を行なうことができる。
【００３５】［第二の実施の形態］次に、第二の実施の
形態として、電子メールを、テンプレートを用いて作成
する場合を例に挙げる。なお、以下の説明において、上
記第一の実施の形態と共通する構成については、同符号
を付してその説明を省略する。第二の実施の形態おける
電子メール転送システムでは、第一の実施の形態と同
様、例えば銀行や証券会社等の情報の発信者がサーバ１
０’から複数の電子メールを発信する際に、これら複数
の電子メールのデータをＩＳＰ等の配信者毎に一つにま
とめ、インターネット等のネットワーク２０を介し、配
信者のサーバ３０’に転送する。そして、配信者のサー
バ３０’では、一つにまとめられたデータを分解して複
数の電子メールを生成し、それぞれの電子メールを宛先
(顧客)のメールアドレスＡに配信する。
【００３６】図８に示すように、発信者のサーバ１０’
は、メール用データ生成部１１が接続可能であり、複数
の電子メールのデータをまとめて送信するためのメイン
サーバ１２と、従来通りＳＭＴＰを用いて電子メールを
送信するためのＳＭＴＰメールサーバ１３と、ＳＭＴＰ
メールサーバ１３で電子メールを送信する際に電子メー
ルのデータを生成するＳＭＴＰメールデータ生成部５
０、を備える。
【００３７】メール用データ生成部１１では、通常通
り、宛先のメールアドレスＡ、件名Ｋ、メール文面Ｂ等
を入力することによって、個々の電子メールのデータを
生成することができるが、このとき、本実施の形態にお
いては、メール文面Ｂの基本的な内容(書式)を構成する
テンプレートを用いることができる。図９に示すテンプ
レートＴは、その一例であり、複数の電子メールにおい
て共通して使用することのできるメール文面Ｂに対し、
個々の電子メールで内容が異なる各種キーワード(<EXPO
RT=****>で示されている)の入力位置Ｐが指定された構
成となっている。メールの作成者は、メール用データ生
成部１１において、複数種の中から使用するテンプレー
トＴの種類を指定するとともに、入力位置Ｐの部分に置
換するキーワードＷ、例えば顧客名等を入力するのであ
る。ここで、図１０(ａ)は、この時点で、メール用デー
タ生成部１１で実行されるアプリケーションにおいて電
子メールを作成するときに生成される複数通分の電子メ
ールのデータの一例を示すものである。この図１０(ａ)
に示すように、電子メールの宛先となるメールアドレス
Ａ、メール文面Ｂとしてのテンプレート指定情報Ｆおよ
びキーワードＷ等のデータが入力され、電子メールの作
成者が所定のメール送信操作を行なうと、メール用デー
タ生成部１１においては、アプリケーションが、これら
のデータを「sendmail」というコマンドＣを付した状態
で保持している。
【００３８】図１１に示すように、メール用データ生成
部１１では、電子メールのデータが生成された後(ステ
ップＳ３０１)、一定時間毎、あるいは電子メールの作
成者が所定のメール送信操作を行なった場合に、その時
点で作成されている電子メールのデータとして、メール
アドレスＡ、件名Ｋ、メール文面Ｂのデータがメインサ
ーバ１２に受け渡される(ステップＳ３０２)。ここで、
メール文面Ｂのデータとしては、指定されたテンプレー
トＴの種類を示すテンプレート指定情報Ｆと、キーワー
ドＷとが転送される。
【００３９】メインサーバ１２の転送方法判断部１５で
は、ＡＰＩ１４において、メール用データ生成部１１で
生成された電子メールのデータを受け取ると、メールア
ドレスＡのドメイン名ＤＮがドメイン情報ＤＢ１７に格
納されたものであるか否かを判定する(ステップＳ３０
３)。その結果、ドメイン名ＤＮがドメイン情報ＤＢ１
７に格納されている場合は、後述の如くして、そのドメ
イン名ＤＮに対応したサーバ３０’に宛てて複数通分の
電子メールのデータをまとめて転送する。
【００４０】一方、ドメイン名ＤＮがドメイン情報ＤＢ
１７に格納されていない場合は、ＳＭＴＰメールサーバ
１３によって、従来と同様、電子メールはＳＭＴＰ方式
によって一通ずつ転送される。このときには、まず、電
子メールのデータが転送方法判断部１５からＳＭＴＰメ
ールデータ生成部５０に受け渡される。ＳＭＴＰメール
データ生成部５０は、予め登録されたテンプレートＴの
データを格納するメール用テンプレートＤＢ５１と、メ
ール作成部５２とを有しており、電子メールのデータを
受け取ると(ステップＳ３０４)、電子メールのデータに
含まれるテンプレート指定情報Ｆに基づき、これに対応
したテンプレートＴのデータをメール用テンプレートＤ
Ｂ５１から取得する(ステップＳ３０５)。そして、メー
ル作成部５２において、取得したテンプレートＴのデー
タに、電子メールのデータに含まれるキーワードＷを嵌
め込むことによって一通分のメール文面Ｂを生成する
(ステップＳ３０６)。しかる後、生成したメール文面Ｂ
のデータと、メールアドレスＡ等のデータを、一通の電
子メールのデータとし、これをＳＭＴＰメールサーバ１
３に受け渡すと、ＳＭＴＰメールサーバ１３が、従来と
同様にして、ＳＭＴＰ方式によって、電子メールのデー
タを一通分ずつサーバ３０’に発信するのである(ステ
ップＳ３０７)。
【００４１】さて、前記ステップＳ３０３において、ド
メイン名ＤＮがドメイン情報ＤＢ１７に格納されている
と判断された場合は、ステップＳ３０８以降で、そのド
メイン名ＤＮに対応したサーバ３０’に宛てて複数通分
の電子メールのデータをまとめて転送するわけである
が、このとき、電子メールのメール文面Ｂを構成すると
きに使用されるテンプレートＴのデータは、発信者のサ
ーバ１０’側で保持しておき、このテンプレートＴのデ
ータをキーワードＷのデータとともにサーバ３０’に転
送しても良いし、あるいは、使用するテンプレートＴの
データを配信者のサーバ３０’側で保持しておき、サー
バ１０’側からは、使用するテンプレートＴを指定する
テンプレート指定情報ＦのみをキーワードＷとともに転
送するようにしても良い。前者であれば、発信者側で作
成した最新の内容のテンプレートＴを随時使用すること
ができ、後者であれば、転送するデータ量が最小限で済
むというメリットがある。本実施の形態では、以下の説
明において、後者、つまり、サーバ１０’側からは、使
用するテンプレートＴを指定するテンプレート指定情報
Ｆのみを、キーワードＷとともに転送するものとする。
【００４２】まず、ステップＳ３０３において、ドメイ
ン名ＤＮがドメイン情報ＤＢ１７に格納されていると判
定されると、メール用データ生成部１１から受け取った
電子メールのデータは、メールアドレスＡのドメイン名
ＤＮ毎に分類あるいは分類可能な状態でメール蓄積部１
６に格納される(ステップＳ３０８)。
【００４３】そして、一定時間毎あるいはメール蓄積部
１６に所定量の電子メールが蓄積された時点で、データ
送信部１８は、メール蓄積部１６に格納されている複数
通分の電子メールのデータをドメイン名ＤＮ毎に取り出
し、これをまとめて転送用データＤを生成する。ここ
で、図１０(ｂ)は、この時点で、メール蓄積部１６に蓄
積されている、複数通分の電子メールのデータの一例を
示すものである。この図１０(ｂ)に示すように、個々の
電子メールのデータは、ＨＴＭＬやＸＭＬ等の所定の言
語に変換されており、<from>タグと</from>タグの間に
記述された発信者のメールアドレスＡｈ、<template>タ
グと</template>タグの間に記述されたテンプレート指
定情報Ｆ、<mail>タグと</mail>タグの間に記述された
宛先のメールアドレスＡ、キーワードＷ等を含んでい
る。データ送信部１８では、宛先のメールアドレスＡの
ドメイン名ＤＮが共通する複数通の電子メールのデータ
から、メールアドレスＡ、テンプレート指定情報Ｆおよ
びキーワードＷ等をそれぞれそのまま取り出す。そし
て、図１０(ｃ)に示すように、これらメールアドレス
Ａ、テンプレート指定情報ＦおよびキーワードＷ等を、
所定の順序、例えば作成された時刻順、で並べる。さら
に、予め設定されている送信者情報として、発信者のメ
ールアドレスＡｈ、文字コードＣｃ、データの圧縮方式
Ｃｄ等を付加し、転送用データ(発信用データ)Ｄ’を生
成する(ステップＳ３０９)。そして、データ送信部１８
は、このようにして生成された転送用データＤ’を、デ
ータ圧縮した後、ネットワーク２０を介し、転送用デー
タＤ’に含まれるドメイン名ＤＮを有するサーバ３０’
に転送する(ステップＳ３１０)
【００４４】図１２に示すように、配信者のサーバ３
０’は、サーバ１０’のＳＭＴＰメールサーバ１３から
転送された電子メールのデータを受け取るＳＭＴＰメー
ルサーバ３１と、サーバ１０’から転送された転送用デ
ータＤ’を受け取るメインサーバ３２’と、を備えてい
る。
【００４５】メインサーバ３２’は、前記第一の実施の
形態と同様のデータ受信部３４およびデータ分割部３
５、課金情報収集部３７の他、データ一時保管ＤＢ６
０、電子メールに配信者側で添付する広告情報のデータ
が格納された広告情報ＤＢ６１、テンプレートＴのデー
タが格納されたテンプレートＤＢ(テンプレートデータ
格納部)６２、一通毎の電子メールを生成するメール生
成部６３、を備えている。このようなメインサーバ３
２’では、データ受信部３４で受信された転送用データ
Ｄ’は、データ分割部３５に受け渡される。
【００４６】図１３に示すように、データ分割部３５で
は、複数通分の電子メールのデータがまとめられること
によって生成された転送用データＤ’を受信すると（ス
テップＳ４０１）、これを分割する。これには、図１０
(ｃ)に示したような構成の転送用データＤ’から、メー
ルアドレスＡ、テンプレート指定情報Ｆおよびキーワー
ドＷ等のデータを取り出す。そして、取り出したこれら
のデータは、データ一時保管ＤＢ６０に格納する(ステ
ップＳ４０２)。
【００４７】次いで、これらのデータから、メール生成
部６３において、元の一通毎の電子メールを生成するわ
けであるが、本実施の形態では、サーバ３０’側におい
て、予め決められた時刻、例えば発信者側から指定され
た時刻になった時点で、電子メールのデータを生成して
配信を行なう。また、このメール生成部６３では、電子
メールを配信する優先度を設定することもできる。例え
ば、発信者のサーバ１０’側から転送用データＤ’を転
送してくる時点で、これに発信者側で設定した優先度の
情報を盛り込んでおいたり、あるいは配信者のサーバ３
０’側で予め発信者毎に設定した優先度の情報を保持し
ておき、メール生成部６３で電子メールを配信する際に
は、これらいずれか一方または双方の優先度の情報を参
照し、その優先度に応じた処理を行なうのである。具体
的には、同時刻に複数の転送用データＤ’を分解して電
子メールを配信する必要が生じた場合に、優先度が高い
方の転送用データＤ’を先に処理したりするのである。
さらに、例えば、転送用データＤ’に含まれている情報
に基づく優先度が同じ場合には、配信者のサーバ３０’
側で保持している情報に基づく優先度により、どちらか
を優先するようなことも可能である。
【００４８】また、メール生成部６３で電子メールを生
成・配信する際には、生成する電子メールに広告情報Ｄ
Ｂ６１に格納されているテキスト情報等からなる広告情
報を添付するものとする。ここで、転送用データＤ’
は、ＦＴＰによって転送がなされているため、配信者の
サーバ３０’側から、発信者のサーバ１０’、つまり発
信者(企業名)を容易に特定することができるため、予め
広告情報を添付する企業を登録しておけば、登録された
発信者に応じた広告情報を付加することも可能である。
【００４９】上記したようなメール生成部６３では、ス
テップＳ４０３において、予め決められた時刻になった
と判定された時点で、ステップＳ４０４以降でメール生
成部６３によって電子メールのデータを生成するに際
し、データ一時保管ＤＢ６０に格納されたメールアドレ
スＡ、メール文面Ｂとしてのテンプレート指定情報Ｆお
よびキーワードＷ等のデータを取り出すとともに、添付
すべき広告情報のデータを広告情報ＤＢ６１から取り出
す。さらに、テンプレート指定情報Ｆに基づき、これに
対応したテンプレートＴのデータをテンプレートＤＢ６
２から取得する。そして、メール生成部６３において、
取得したテンプレートＴのデータに、電子メールのデー
タに含まれるキーワードＷを嵌め込み、さらに広告情報
を盛り込むことによって一通分のメール文面Ｂを生成す
る。そして、このようにして生成されたメール文面Ｂ
に、図１０(ｃ)の転送用データＤ’の<from>タグと</fr
om>タグの間に記述されている発信者のメールアドレス
Ａｈ等を付加することにより、一通毎の電子メールのデ
ータが生成される。
【００５０】このようにして生成された電子メールのデ
ータは、上記第一の実施の形態と同様、各受信者毎に設
定されたメールボックスに配信しても良いが、本実施の
形態では、メール生成部６３は、個々の電子メールのデ
ータを、ゲートウェイ７０を介し、外部のメール配送シ
ステム７１に転送することとする。そして、メール配送
システム７１は、個々の受信者が有するＰＣや携帯型電
話端末、携帯型情報端末等に対して電子メールのデータ
を配信するのである。
【００５１】なお、課金情報収集部３７では、予め定め
られた契約等に基づき、電子メールをまとめての転送を
受けることによって、サーバ１０’を運営する発信者に
対して料金を支払ったり、逆に発信者から料金を受け取
ったり、さらには受信者から料金を徴収したりするた
め、データ受信部３４で受信あるいはメール配信部３６
で配信した電子メールの宛先(メールアドレスＡ)や数や
転送回数等を課金情報として収集する。加えて、本実施
の形態では、配信者のサーバ３０’から配信する電子メ
ールに、広告情報ＤＢ６１からデータを取り出した広告
情報を付加することもできるので、その広告情報の提供
者に対しても課金を行なうこともできる。
【００５２】上述したような構成によれば、上記第一の
実施の形態と全く同様の効果を得ることができ、電子メ
ールを転送するに際し、発信側のサーバ１０’と配信者
のサーバ３０’との間における大量の電子メールのデー
タ転送を、従来よりも劇的に高速化することができ、例
えば金融機関が株価や為替情報等、即時性の求められる
情報を１日に何回も電子メールによって配信するに際し
ても、何らの支障もなく、受信者すなわち顧客に対して
付加価値の高いサービスを提供することが可能となる。
加えて、テンプレートＴを用いることにより、転送する
データ量をより一層削減することができ、上記効果は一
層顕著なものとなる。
【００５３】なお、上記第一および第二の実施の形態で
は、銀行や証券会社等が顧客向けの電子メールを発信す
るためにサーバ１０、１０’を有しているかのような構
成となっているが、これらのサーバ１０、１０’は、い
わゆる通常のＩＳＰのサーバとして用いることも可能で
ある。すなわち、ＩＳＰを利用する多数のユーザが発信
する電子メールのデータをサーバ１０、１０’で宛先の
ＩＳＰ毎に分類してまとめ、転送するのである。このよ
うな場合にも、上記実施の形態と同様の効果を得ること
が可能である。また、課金の形態は、提供するサービス
形態に応じて様々なものが考えられるため、ここでは特
定のものに限定する意図はない。
【００５４】また、上記実施の形態で示したような、発
信者のサーバ１０、１０’で電子メールのデータをまと
める処理を実行するプログラム、配信者のサーバ３０、
３０’でまとめて転送されてきたデータを分解して一通
毎の電子メールのデータを生成する処理を実行するプロ
グラムは、以下のような記憶媒体、プログラム伝送装置
の形態とすることもできる。すなわち、記憶媒体として
は、コンピュータ装置に実行させる上記したようなプロ
グラムを、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、メモリ、ハードディ
スク等の記憶媒体に、コンピュータ装置が読み取り可能
に記憶させれば良い。また、プログラム伝送装置として
は、上記したようなプログラムを記憶させたＣＤ−ＲＯ
Ｍ、ＤＶＤ、メモリ、ハードディスク等の記憶手段と、
この記憶手段から当該プログラムを読み出し、当該プロ
グラムを実行する装置側に、コネクタ、あるいはインタ
ーネットやＬＡＮ等のネットワークを介して当該プログ
ラムを伝送する伝送手段とを備える構成とすれば良い。
このようなプログラム伝送装置は、特に、サーバ等に、
上記したような処理を行なうプログラムをインストール
する際に好適である。これ以外にも、本発明の主旨を逸
脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択
したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【００５５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大量の電子メールのデータ転送を、従来よりも劇的に高
速化することができ、付加価値の高いサービスを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本実施の形態における電子メール転送システ
ムの構成を示す図である。
【図２】 第一の実施の形態における発信者側のサーバ
構成を示す図である。
【図３】 転送用データを生成するまでのデータの変化
を示す図である。
【図４】 配信者側のサーバ構成を示す図である。
【図５】 発信者側における処理の流れを示す図であ
る。
【図６】 発信者側のサーバと配信者のサーバとの間で
伝送を行なうときのやり取りを示す図である。
【図７】 受信者側における処理の流れを示す図であ
る。
【図８】 第二の実施の形態における発信者側のサーバ
構成を示す図である。
【図９】 テンプレートの一例を示す図である。
【図１０】 転送用データを生成するまでのデータの変
化を示す図である。
【図１１】 発信者側における処理の流れを示す図であ
る。
【図１２】 配信者側のサーバ構成を示す図である。
【図１３】 受信者側における処理の流れを示す図であ
る。
【図１４】 従来のＳＭＴＰによるやり取りを示す図で
ある。
【図１５】 他の方式におけるやり取りを示す図であ
る。
【符号の説明】
１０…サーバ(メール発信システム、送信サーバ、コン
ピュータ装置)、１１…メール用データ生成部、１２…
メインサーバ、１３…ＳＭＴＰサーバ(メール発信手
段)、１４…ＡＰＩ(データ受取手段、データ受取部)、
１５…転送方法判断部(電子メール分類手段)、１６…メ
ール蓄積部、１７…ドメイン情報ＤＢ、１８…データ送
信部(発信用データ生成手段、データ発信手段、発信用
データ生成部、データ発信部、転送用データ生成部、デ
ータ転送部)、１９、３７…課金情報収集部(対価管理
部)、２０…ネットワーク、３０…サーバ(メールサー
バ、受信サーバ)、３１…ＳＭＴＰサーバ、３２、３
２’…メインサーバ、３３…メールボックス、３４…デ
ータ受信部、３５…データ分割部(電子メールデータ取
得部)、３６…メール配信部(電子メール配信部)、５１
…メール用テンプレートＤＢ、５２…メール作成部、６
２…テンプレートＤＢ(テンプレートデータ格納部)、６
３…メール生成部、７１…メール配送システム、Ａ…メ
ールアドレス(宛先アドレス情報、アドレス情報)、Ａｈ
…発信者のメールアドレス(発信者情報)、Ｂ…メール文
面(メール文面情報)、Ｄ、Ｄ’…転送用データ(発信用
データ)、ＤＮ…ドメイン名(サーバドメイン情報)、Ｆ
…テンプレート指定情報、Ｔ…テンプレート、Ｗ…キー
ワード
フロントページの続き (72)発明者 山本 学 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 Ｆターム(参考） 5K030 GA03 HA08 JT03 KA01 KA06 KA13 LD11 MB18

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ネットワークを介して電子メールを発信
    するメール発信システムであって、 宛先アドレス情報とメール文面情報を含む電子メールの
    データを外部から受け取るデータ受取手段と、 前記電子メールのデータを、前記宛先アドレス情報に含
    まれるサーバドメイン情報に基づいて分類する電子メー
    ル分類手段と、 分類の結果、前記サーバドメイン情報が共通する複数通
    の前記電子メールのデータをまとめて発信用データを生
    成する発信用データ生成手段と、 前記発信用データを、前記サーバドメイン情報によって
    特定されるサーバに向けて前記ネットワークを介して発
    信するデータ発信手段と、を備えることを特徴とするメ
    ール発信システム。
  2. 【請求項２】 前記発信用データ生成手段は、所定のタ
    イミングで、その時点で前記電子メール分類手段によっ
    て分類されている複数通の前記電子メールのデータから
    前記発信用データを生成することを特徴とする請求項１
    記載のメール発信システム。
  3. 【請求項３】 電子メールのデータを前記ネットワーク
    を介して一通ずつ発信するメール発信手段をさらに備
    え、 前記サーバドメイン情報が予め登録されたものでないと
    きに、前記データ受取手段で受け取った前記電子メール
    のデータを前記メール発信手段によって発信させること
    を特徴とする請求項１記載のメール発信システム。
  4. 【請求項４】 ネットワークを介して複数分の電子メー
    ルのデータを発信するメール発信システムであって、 宛先アドレス情報とメール文面情報を含む電子メールの
    データを外部から受け取るデータ受取部と、 前記宛先アドレス情報に含まれるサーバドメイン情報が
    共通する複数通の前記電子メールのデータをまとめ、当
    該サーバドメイン情報によって特定されるサーバを宛先
    とした発信用データを生成する発信用データ生成部と、 前記発信用データを前記ネットワークを介して前記サー
    バに向けて発信するデータ発信部と、を備えることを特
    徴とするメール発信システム。
  5. 【請求項５】 前記データ受取部は、前記宛先アドレス
    情報と前記メール文面情報に加えて発信者情報を含んだ
    電子メールのデータを受け取り、 前記発信用データ生成部は、前記電子メールのデータか
    ら、前記宛先アドレス情報と前記メール文面情報を取り
    出して前記発信用データを生成することを特徴とする請
    求項４記載のメール発信システム。
  6. 【請求項６】 前記データ発信部は、前記発信用データ
    を前記サーバに対してＦＴＰ(ファイル転送プロトコル)
    によって発信することを特徴とする請求項４記載のメー
    ル発信システム。
  7. 【請求項７】 前記発信用データ生成部は、メール文面
    を構成するテンプレートのデータと当該テンプレートに
    嵌め込まれるキーワードのデータを前記メール文面情報
    として含む前記電子メールのデータに基づき、前記発信
    用データを生成することを特徴とする請求項４記載のメ
    ール発信システム。
  8. 【請求項８】 前記発信用データ生成部は、メール文面
    を構成するテンプレートを指定するデータと当該テンプ
    レートに嵌め込まれるキーワードのデータ、を前記メー
    ル文面情報として含む前記電子メールのデータに基づ
    き、前記発信用データを生成することを特徴とする請求
    項４記載のメール発信システム。
  9. 【請求項９】 電子メールのデータを受信し、当該電子
    メールの受信者に対しての配信を行なうメールサーバで
    あって、 前記メールサーバを宛先とする宛先情報、複数通分の電
    子メールの受信者のアドレス情報、および各受信者宛の
    メール文面情報を含んだ転送用データをネットワークを
    介して受信するデータ受信部と、 前記転送用データを分解し、前記アドレス情報と前記メ
    ール文面情報を含む受信者毎の前記電子メールのデータ
    を取得する電子メールデータ取得部と、 前記電子メールのデータを前記アドレス情報によって特
    定される受信者の端末またはメールボックスに配信する
    電子メール配信部と、を備えることを特徴とするメール
    サーバ。
  10. 【請求項１０】 前記データ受信部は、メール文面を構
    成するテンプレートのデータと当該テンプレートに嵌め
    込まれるキーワードのデータを前記メール文面情報とし
    て含む前記転送用データを受信し、 前記電子メールデータ取得部は、前記テンプレートに前
    記キーワードを嵌め込むことによって前記電子メールの
    データの前記メール文面情報を生成することを特徴とす
    る請求項９記載のメールサーバ。
  11. 【請求項１１】 電子メールのメール文面を構成するテ
    ンプレートのデータが格納されるテンプレートデータ格
    納部をさらに備え、 前記データ受信部は、メール文面を構成するテンプレー
    トを指定するデータと当該テンプレートに嵌め込まれる
    キーワードのデータを前記メール文面情報として含む前
    記転送用データを受信し、 前記電子メールデータ取得部は、指定されたテンプレー
    トのデータを前記テンプレートデータ格納部から呼び出
    し、当該テンプレートに前記キーワードを嵌め込むこと
    によって前記電子メールのデータの前記メール文面情報
    を生成することを特徴とする請求項９記載のメールサー
    バ。
  12. 【請求項１２】 複数通の電子メールのデータを送信す
    る送信サーバと、ネットワークを介して前記データを受
    信する受信サーバとを備えるメール転送システムであっ
    て、 前記送信サーバは、 前記電子メールのデータを外部から受け取るデータ受取
    部と、 複数通分の前記電子メールのデータをまとめ、前記受信
    サーバを宛先とする宛先情報を付加して転送用データを
    生成する転送用データ生成部と、 前記宛先情報に基づき、前記転送用データを前記ネット
    ワークを介して前記受信サーバに向けて転送するデータ
    転送部と、を備え、 前記受信サーバは、 前記転送用データを受信するデータ受信部と、 前記転送用データを分解して一通分ずつの前記電子メー
    ルのデータを取得する電子メールデータ取得部と、 前記電子メールのデータを所定の宛先のメールボックス
    に配信する電子メール配信部と、を備えることを特徴と
    するメール転送システム。
  13. 【請求項１３】 前記送信サーバは、前記データ受取部
    で受け取った前記電子メールのデータを、当該電子メー
    ルのデータに含まれる宛先のサーバドメイン情報に基づ
    いて分類する電子メール分類手段、をさらに備え、 前記転送用データ生成部は、前記電子メール分類手段で
    の分類の結果、前記サーバドメイン情報が前記受信サー
    バのものである複数通の前記電子メールのデータをまと
    めて前記転送用データを生成することを特徴とする請求
    項１２記載のメール転送システム。
  14. 【請求項１４】 前記送信サーバから前記受信サーバへ
    の前記転送用データの転送、前記受信サーバから前記宛
    先への前記電子メールのデータの配信の少なくとも一方
    が行なわれたことを示す情報を記録し、当該情報に基づ
    く対価の発生を管理する対価管理部、をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項１２記載のメール転送システム。
  15. 【請求項１５】 複数通の電子メールのデータを送信す
    る送信サーバと、ネットワークを介して前記データを受
    信する受信サーバとの間でのメール転送方法であって、 前記送信サーバ側にて、前記電子メールのデータを外部
    から受け取るステップと、 複数通分の前記電子メールのデータをまとめ、前記受信
    サーバを宛先とする宛先情報を付加した転送用データを
    生成するステップと、 前記宛先情報に基づき、前記転送用データを前記ネット
    ワークを介して前記受信サーバに向けて転送するステッ
    プと、 前記受信サーバ側にて、転送された前記転送用データを
    分解し、一通分ずつの前記電子メールのデータを取得す
    るステップと、 前記電子メールのデータを配信するステップと、を有す
    ることを特徴とするメール転送方法。
  16. 【請求項１６】 宛先アドレス情報とメール文面情報を
    含む電子メールのデータを外部から受け取るステップ
    と、 前記電子メールのデータを、前記宛先アドレス情報に含
    まれるサーバドメイン情報に基づいて分類し、一時的に
    格納するステップと、 前記格納された前記電子メールのうち、前記サーバドメ
    イン情報が共通する複数通の前記電子メールのデータを
    まとめ、当該サーバドメイン情報に基づいて特定される
    サーバを宛先とする宛先情報を付加することによって発
    信用データを生成するステップと、 前記発信用データを、前記宛先情報に基づいて前記サー
    バに向けて前記ネットワークを介して発信するステップ
    と、を有することを特徴とするメール発信方法。
  17. 【請求項１７】 複数のメールボックスを有したメール
    サーバにおけるメール配信方法であって、 前記メールサーバを宛先とする宛先情報、複数通分の電
    子メールの受信者のアドレス情報、および各受信者宛の
    メール文面情報を含んだ転送用データを、ネットワーク
    を介して受信するステップと、 前記転送用データから前記アドレス情報と前記メール文
    面情報を含む一通分ずつの前記電子メールのデータを取
    得するステップと、 前記電子メールのデータを前記アドレス情報によって特
    定されるメールボックスに配信するステップと、を有す
    ることを特徴とするメール配信方法。
  18. 【請求項１８】 ネットワークを介して複数通分の電子
    メールのデータをまとめて転送するコンピュータ装置に
    実行させるプログラムであって、 宛先アドレス情報とメール文面情報を含む電子メールの
    データを外部から受け取る処理と、 前記宛先アドレス情報に含まれるサーバドメイン情報が
    共通する複数通の前記電子メールのデータをまとめ、当
    該サーバドメイン情報によって特定されるサーバを宛先
    とする宛先情報を付加して発信用データを生成する処理
    と、 前記宛先情報に基づき、前記発信用データを前記ネット
    ワークを介して前記サーバに向けて発信する処理と、を
    前記コンピュータ装置に実行させることを特徴とするプ
    ログラム。
  19. 【請求項１９】 前記発信用データを生成する処理で
    は、それぞれの前記電子メールの前記宛先アドレス情報
    と前記メール文面情報の前後に一対の識別タグを付した
    状態で、複数通分の前記電子メールのデータをまとめる
    ことを特徴とする請求項１８記載のプログラム。
  20. 【請求項２０】 ネットワークを介して複数通分の電子
    メールのデータをまとめて受信するメールサーバに実行
    させるプログラムであって、 前記メールサーバを宛先とする宛先情報、複数通分の電
    子メールの受信者のアドレス情報、および各受信者宛の
    メール文面情報を含んだ転送用データを前記ネットワー
    クを介して受信する処理と、 前記転送用データを分解することによって前記アドレス
    情報と前記メール文面情報を含む受信者毎の電子メール
    のデータを取得する処理と、 前記電子メールのデータを前記アドレス情報によって特
    定される受信者に配信する処理と、を前記メールサーバ
    に実行させることを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項２１】 前記転送用データを受信する処理で
    は、それぞれの前記電子メールの前記アドレス情報と前
    記メール文面情報の前後に一対の識別タグが付された状
    態で複数通分の前記電子メールのデータがまとめられた
    前記転送用データを受信し、 前記電子メールのデータを取得する処理では、前記転送
    用データから、前記一対の識別タグ間に配置された前記
    アドレス情報と前記メール文面情報を取得し、一通分ず
    つの前記電子メールのデータを取得することを特徴とす
    る請求項２０記載のプログラム。
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