JP2003017725A - 基板の粗面化法 - Google Patents
基板の粗面化法Info
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Abstract
凹凸形成を効率よく、高タクトで行う方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板の表面をドライエッチング
法で粗面状にするシリコン基板の粗面化法であって、上
記シリコン基板の表面を開口部4aが一様に多数形成さ
れたプレート部材で覆蓋してドライエッチングを行う。
Description
し、特に太陽電池などに用いられるシリコン基板等の基
板の粗面化法に関する。
電池は表面に入射した太陽光などの光エネルギーを電気
エネルギーに変換するものである。この電気エネルギー
への変換効率を向上させるため、従来から様々な試みが
なされてきた。そのひとつに基板の表面に入射した光の
反射を少なくする技術があり、入射した光の反射を低減
することで電気エネルギーヘの変換効率を高めることが
できる。
ファス系、化合物系などに分類される。このうち、現在
市場で流通しているのはほとんどが結晶系シリコン太陽
電池である。この結晶系シリコン太陽電池はさらに単結
晶型、多結晶型に分類される。単結晶型シリコン太陽電
池は基板の品質がよいため、高効率化が容易であるとい
う長所を有する反面、基板の製造コストが大きいという
短所を有する。それに対し、多結晶型シリコン太陽電池
は基板の品質が劣るために高効率化が難しいという欠点
はあるものの、低コストで製造できるというメリットが
ある。また、最近では多結晶シリコン基板の品質の向上
やセル化技術の進歩により、研究レベルでは18%程度
の変換効率が達成されている。
池は低コストであったため、従来から市場に流通してき
たが、近年環境問題が取りざたされる中でさらに需要が
増してきており、低コストで且つより高い変換効率が求
められるようになった。
する場合に、基板の表面を水酸化ナトリウムなどのアル
カリ水溶液でエッチングすると、表面に微細な凹凸が形
成されて基板表面の反射をある程度低減させることがで
きる。
板を用いた場合は、このような方法でテクスチャー構造
と呼ばれるピラミッド構造を基板の表面に均一に形成す
ることができるものの、アルカリ水溶液によるエッチン
グは結晶の面方位に依存することから、多結晶シリコン
基板で太陽電池素子を形成する場合、ピラミッド構造を
均一には形成できず、そのため全体の反射率も効果的に
は低減できないという問題がある。
池素子を多結晶シリコン基板で形成する場合に、基板表
面に微細な突起を反応性イオンエッチング(Reactive I
on Etching)法で形成することが提案されている(たと
えば特公昭60−27195号、特開平5−75152
号、特開平9−102625号公報参照)。すなわち、
多結晶シリコンにおける不規則な結晶の面方位に左右さ
れずに微細な突起を均一に形成し、特に多結晶シリコン
を用いた太陽電池素子においても、反射率をより効果的
に低減しようとするものである。
は非常に微妙であり、また、装置の構造によっても変化
するため、条件の検討は非常に難しいことが多い。微細
な突起を均一に形成できない場合は、太陽電池の光電変
換効率が低下し、個々の太陽電池の価値はその発電効率
で決まることから、そのコストを低減するためには、太
陽電池の変換効率を向上させなければならない。
れる反応性イオンエッチング装置は一般に平行平板電極
型をしており、基板を設置している電極の側にRF電圧
を印加し、他の一方の側及び内部の側壁をアースに接続
してある。この容器内部を真空ポンプで真空引きし、真
空引き完了後、エッチングガスを導入し、圧力を一定に
保持しながら内部の被エッチング基板をエッチングす
る。エッチングが完了した後に、容器内部を大気圧に戻
す。
オンエッチング装置では真空引き及び大気リークの待ち
時間が多い。また、反応性イオンエッチング装置はLS
Iなどの精密な小型半導体素子に用いられる場合が多い
が、太陽電池用基板のエッチングに用いる際には太陽電
池自身の面積が大きいため、1回あたりの処理枚数が少
なく、コストが高くなるという問題があった。そのため
反応性イオンエッチング装置を太陽電池の製造工程に用
いる場合には、いかに高タクトで処理を行うかも重要な
ポイントである。
みてなされたものであり、基板、特に太陽電池に用いら
れるシリコン基板等の基板表面に凹凸を効率よく均一に
形成する方法を提供することを目的とする。
に、請求項1に係る基板の粗面化法では、基板の表面を
ドライエッチング法で粗面状にする基板の粗面化法にお
いて、前記基板の表面を開口部が多数形成されたプレー
ト部材で覆蓋してドライエッチングを行うことを特徴と
する。
材を基板から5〜30mm離して設置することが望まし
い。
部による前記プレート部材の開口率が5〜40%である
ことが望ましい。
属、プラスチック、樹脂のいずれかの材料から成る板材
もしくはフィルム材であることが望ましい。
オンエッチング法であることが望ましい。
型シリコン太陽電池を例にとって添付図面に基づき詳細
に説明する。図1は本発明に係る基板の粗面化法を用い
て形成されるバルク型シリコン太陽電池の構造を示す図
である。図1において、1はシリコン基板、1aは凹凸
構造、1bは一導電型不純物拡散層、1cは逆導電型不
純物拡散層(BSF)、1dは表面反射防止膜、1eは
表面電極、1fは裏面電極を示している。
晶のシリコン基板である。この基板1はp型、n型いず
れでもよい。単結晶シリコンの場合は引き上げ法などに
よって形成され、多結晶シリコンの場合は鋳造法などに
よって形成される。多結晶シリコンは、大量生産が可能
で製造コスト面で単結晶シリコンよりもきわめて有利で
ある。引き上げ法や鋳造法によって形成されたインゴッ
トを300μm程度の厚みにスライスして、10cm×
10cmもしくは15cm×15cm程度の大きさに切
断してシリコン基板とする。
有効に取り込むために微細な凹凸1aを形成する。これ
は、真空引きされたチャンバー内にガスを導入し、一定
圧力に保持して、チャンバー内に設けられた電極にRF
電力を印加することでプラズマを発生させ、生じた活性
種であるイオン・ラジカル等の作用により基板表面をエ
ッチングするものである。反応性イオンエッチング(R
IE)法と呼ばれるこの方法は図2及び図3のように示
される。
板、2aはマスフローコントローラー、2cはRF電
極、2dは圧力調整器、2eは真空ポンプ、2fはRF
電源である。装置内にマスフローコントローラー2a部
分からエッチングガスとエッチング残渣生成用ガスを導
入するとともに、RF電極2cでプラズマを発生させて
イオンやラジカルを励起活性化して、RF電極2cの上
部に設置されたシリコン基板1の表面に作用させてエッ
チングする。図2に示す装置では、RF電極2cを装置
内に設置して1枚のシリコン基板1の表面をエッチング
するが、図3に示す装置では、RF電極2cを装置の外
壁に設置して複数枚のシリコン基板1の表面を同時にエ
ッチングするようにしている。
グに作用する効果を大きくした方法を一般に反応性イオ
ンエッチング法と呼んでいる。類似する方法にプラズマ
エッチング法などがあるが、プラズマ発生の原理は基本
的に同じであり、基板1に作用する活性種の種類の分布
をチャンバー構造あるいは電極構造や発生周波数等によ
り異なる分布に変化させているだけである。そのため、
本発明は反応性イオンエッチング法に限らず、広くプラ
ズマエッチング法全般に対して有効である。
F3)を20sccm、塩素(Cl2)を50sccm、
酸素(O2)を10sccm、SF6を80sccm、さ
らにこれらに加えてH2Oを1sccm流しながら、反
応圧力7Pa、プラズマを発生させるRFパワー500
Wで3分間程度エッチングする。これによりシリコン基
板1の表面には凹凸構造1aが形成される。エッチング
中はシリコンがエッチングされて気化するが、一部は気
化しきれずに分子同士が吸着して基板1の表面に残渣と
して残る。
どの凹凸1aを形成する条件をエッチング後にシリコン
基板1の表面に残渣が残るような条件に設定すると、凹
凸1aを確実に形成することができる。ただし、その凹
凸1aのアスペクト比に関しては、条件によって最適化
が必要である。逆に、エッチング後に残渣が残らないよ
うな条件ではいかなる条件でも凹凸1aを形成すること
はできない。
ート部材4で覆蓋してエッチングすることで残渣の形成
を促進させ、これに伴って凹凸1aの形成を促進させる
ことができる。
4に示す。このプレート部材4の材質は特に問わない。
アルミ材、ガラス系材質のどちらでも使用可能である。
加工の容易さという面では金属が好ましいが、ステンレ
ス系の材質などではシリコンのエッチングに用いるガス
に曝されると腐食するために不適である。一方、エッチ
ング中はプラズマに曝されるために発熱する。この温度
は条件によって大幅に変わるが、プラズマ中に温度が上
昇して凹凸1aの形成が一旦終了すれば大気中で基板1
を取り出すといった工程となるため、温度の上下動に耐
える材質が好ましい。そのため、高温のプラズマに曝さ
れる場合にはガラス系材質が望ましい。このように条件
によって好ましい材質を選択することができる。
数形成されている。この開口部4aの開口パターンは特
に問わない。例えば図4に示すようなスリット状のパタ
ーンを用いることもできるし、ドットの千鳥パターンを
用いることもできる。ただし、開口していない面積の大
きい部分があるとエッチングムラが発生する。
が望ましい。開口部4aの開口率が5%未満であるとシ
リコンのエッチングに必要なガスの供給が不十分とな
り、逆に残渣の形成速度が遅くなるため、凹凸1aの形
成が遅くなる。また、開口部4aの開口率が40%を越
えると、エッチング時に生成するシリコン化合物が揮発
する際に基板1とプレート部材4の内部に閉じこめる効
果が弱くなり、残渣の形成の促進効果が少なくなる。
する方法を図5に示す。なお、図5中、1はシリコン基
板、2bはチャンバー壁、4はプレート部材、5cは基
板トレイ、5eは絶縁体である。開口部を有するプレー
ト部材4と基板1とは5mmから30mmの間隔を保持
してエッチングを行うことが望ましい。このようにする
ことでエッチングするときに生成するシリコン化合物が
基板1とプレート部材4の内部に閉じこめられる効果が
生じ、シリコンを主成分とする残渣が基板1上に容易に
生成しやすくなり、残渣の形成が促進されると同時に、
凹凸1aの形成を促進することができる。この開口部を
有するプレート部材4と基板1との間隔が5mm未満で
は凹凸1aを形成するときにプレート部材4の開口部4
aが基板1の表面に模様として転写されてムラとなる。
また、30mmを越えると残渣を早く形成して凹凸1a
の形成を促進する効果が少なくなる。
るための方法は、特に問わない。例えば図4および図5
のように側壁4bを設けることで間隔を保持する方法が
簡単である。被エッチング基板1の枚数が多く、プレー
ト部材4が大面積になる場合には、プレート部材4が自
重によって湾曲してしまい、被エッチング基板1とプレ
ート部材4との距離が局所的に狭まって開口部4aのパ
ターンの跡が基板1上に転写されてムラとなる可能性が
ある。その場合にはプレート部材4の厚みを増したり、
側壁4bの厚みを増すなどの対策が有効である。また、
プレート部材4の中央のみを薄くして自重を減らして湾
曲を防止するという方法も有効である。プレート部材4
の厚みは特に問わない。強度と材料コスト、及びエッチ
ング条件の関係により自由に設定することができる。
要なエッチングのマスクとなる残渣の発生を促進させる
ことにより、凹凸1aの形成速度を向上させることが目
的であるが、被エッチング基板1への凹凸1aの形成が
面内で均一になるという副次的な大きな効果がある。こ
れは特に大面積の場合に有効である。
が連なったような形状を呈し、RIE法によりガス濃度
もしくはエッチング時間を制御することにより、その大
きさを変化させることができる。この微細な凹凸1aの
幅と高さはそれぞれ2μm以下に形成される。この微細
な凹凸1aをシリコン基板1の必要な部分の全面にわた
って均一且つ正確に制御性を持たせて形成するために
は、1μm以下が好適である。この微細な凹凸1aのア
スペクト比(凹凸1aの高さ/幅)は、2以下であるこ
とが望ましい。このアスペクト比が2以上の場合、製造
過程で微細な凹凸1aが破損し、太陽電池セルを形成し
た場合にリーク電流が大きくなって良好な出力特性が得
られない。
のプラズマエッチング装置で凹凸1aを形成した後、シ
リコン基板1の表面に残ったエッチング残渣を除去す
る。これにより作製する太陽電池の特性を向上させるこ
とができる。エッチング残渣を除去する方法としては、
たとえば反応性イオンエッチング装置あるいは類似のプ
ラズマエッチング装置によって凹凸1aを形成して基板
1を取り出した後に水槽内で超音波をかける。この超音
波を印加する装置の種類としては、通常市販されている
主な洗浄用超音波装置の周波数は数十kHzから数百k
Hzで印加する振動子も材質、形状、出力など様々なタ
イプがあるが、残渣を除去する容易さによって選択すれ
ばよい。残渣除去の容易さは凹凸1aの形状、大きさ、
残渣の残量、基板1の厚みなどによっても変化し、さら
に超音波の周波数によっても変化するが、残渣の除去が
比較的困難な条件であっても印加時間を長くすることで
残渣を除去することが可能である。
ように、逆導電型半導体不純物が拡散された層1bが形
成されている。この逆導電型半導体不純物が拡散された
層1bは、シリコン基板1内に半導体接合部を形成する
ために設けるものであり、例えばn型の不純物を拡散さ
せる場合、POCl3を用いた気相拡散法、P2O5を用
いた塗布拡散法、及びP+イオンを直接拡散させるイオ
ン打ち込み法などによって形成される。この逆導電型半
導体不純物を含有する層1は0.3〜0.5μm程度の
深さに形成される。
止膜1dが形成されている。この反射防止膜1dは、シ
リコン基板1の表面で光が反射するのを防止して、シリ
コン基板1内に光を有効に取り込むために設ける。この
反射防止膜1dは、シリコン基板1との屈折率差等を考
慮して、屈折率が2程度の材料で構成され、厚み500
〜2000Å程度の窒化シリコン膜や酸化シリコン(S
iO2)膜などで構成される。
導体不純物が高濃度に拡散された層1cを形成すること
が望ましい。この一導電型半導体不純物が高濃度に拡散
された層1cは、シリコン基板1の裏面近くでキャリア
の再結合による効率の低下を防ぐために、シリコン基板
1の裏面側に内部電界を形成するものである。
したキャリアがこの電界によって加速される結果、電力
が有効に取り出されることとなり、特に長波長の光感度
が増大すると共に、高温における太陽電池特性の低下を
低減できる。このように一導電型半導体不純物が高濃度
に拡散された層1cが形成されたシリコン基板1の裏面
側のシート抵抗は15Ω/□程度になる。
は、表面電極1eおよび裏面電極1fが形成されてい
る。この表面電極1e及び裏面電極1fは主にAg紛、
バインダー、フリットなどからなるAgペーストをスク
リーン印刷して焼成し、その上に半田層を形成する。表
面電極1eは、例えば幅200μm程度に、またピッチ
3mm程度に形成される多数のフィンガー電極(不図
示)と、この多数のフィンガー電極を相互に接続する2
本のバスバー電極(1e)で構成される。裏面電極1f
は、例えば幅300μm程度に、またピッチ5mm程度
に形成される多数のフィンガー電極(不図示)と、この
多数のフィンガー電極を相互に接続する2本のバスバー
電極(1f)で構成される。
シリコン太陽電池を例にとって説明する。図6は本発明
に係る基板の粗面化法を用いて形成されるサブストレー
ト型薄膜多結晶シリコン太陽電池の構造を示す図であ
る。
た場合について説明するが、光入射側をp型とする場合
にも用いることができ、その場合は文中の導電型を逆に
読み替えればよい。また、本発明はサブストレート型薄
膜多結晶シリコン太陽電池に限られるものではなく、ス
ーパーストレート型太陽電池にも応用可能であり、さら
には薄膜多結晶シリコン太陽電池に限られるものでもな
く、アモルファスシリコン太陽電池、化合物半導体を用
いた薄膜太陽電池にも広く応用可能である。さらにま
た、多層型(タンデム)型の薄膜太陽電池にも応用可能
である。
造、6bは裏電極、6cは裏面グリッド電極、6dはp
+型シリコン層、6eは光活性層、6fはn型シリコン
層、6gは透明導電膜、6hは表電極を示している。
射した光を反射させずに有効に取り込むために凹凸構造
6aを形成する。これは、例えば真空引きされたチャン
バー内にガスを導入し、一定圧力に保持して、チャンバ
ー内に設けられた電極にRF電力を印加することでプラ
ズマを発生させ、生じた活性種であるイオン・ラジカル
等の作用により基板表面をエッチングして形成する。反
応性イオンエッチング(RIE)法と呼ばれる方法は図
2及び図3を用いて上で説明した方法と同じである。
m、Cl2を20sccm、SF6を80sccm流しな
がら、反応圧力5Pa、プラズマを発生させるRFパワ
ー500Wで3分間エッチングする。これにより基板6
の表面には凹凸構造6aが形成される。
を形成すると、高速に形成できるとともに、凹凸形状の
制御が非常に容易になり、太陽電池の低コスト化が可能
となる。また、室温で基板6の表面の凹凸構造6aを形
成でき、常圧CVD法で凹凸形状のSnO2膜を形成す
る場合のように500℃程度の高温を必要としないた
め、強化ガラス上でも凹凸形状に形成でき、低コスト化
を図ることが可能となる。また、基板6としてステンレ
スなどからなる金属基板を用いる場合にも、凹凸6aを
室温で形成することにより、基板の昇温、降温にかかる
時間を節約でき、基板6の反りといった問題もなくな
る。また、金属基板では、通常、歩留向上のために基板
6の表面の研磨処理が必要であるが、RIE法では、凹
凸6aの形成と同時に基板6全体の傷が平滑化されるの
で、金属基板の表面に凹凸形状6aを形成する処理が非
常に効率的となり、従来よりも低コストで形成すること
が可能になる。また、従来のサンドブラスト法による凹
凸形状6aの形成処理では、凹凸6aの形成時に基板6
に与える衝撃が大きいために、サンドブラスト処理で発
生した欠陥層をエッチングで除去する必要があったが、
RIE法では上記のような欠陥層の発生を回避でき、欠
陥層のエッチング工程を不要とできる。さらに、従来の
サンドブラスト法で形成した凹凸6aは、その谷部の形
状を緩やかにするためにSiO2を谷部に形成する必要
があったが、RIE法を用いると、凹凸形状6aが滑ら
かになり、その谷部を埋める処理が必要なくなる。
に凹凸構造6aを形成した上に、裏電極6bとなる金属
層をスパッタリング法等によって厚さ0.1〜2μm程
度に形成する。なお、必要に応じてこの金属層上に透明
導電膜を形成することで、裏電極6b側の実効的反射率
の向上を図ることもできる。この場合、透明導電膜材料
としては例えば酸化亜鉛などを用いることができ、膜厚
は10〜300nm程度とすればよい。
+型シリコン層6dをプラズマCVD法等で厚さ20〜
1000nm程度に形成する。p型不純物原子としてボ
ロン等を高濃度にドープする。
層となるp型もしくは実質的にi型の結晶質を含むシリ
コン層6eを触媒CVD法又はプラズマCVD法等で厚
さ0.5〜20μm程度に形成する。
6fをプラズマCVD法等で厚さ5〜1000nm程度
に形成する。n型不純物原子としてリン等を高濃度にド
ープする。なお、接合品質をより改善する必要がある場
合には、前記光活性層6eと前記n型シリコン層6fと
の間にi型のシリコン膜、好ましくは水素化アモルファ
スシリコン膜を膜厚1〜20nm程度に形成すればよ
い。
の透明導電膜6gをスパッタリング法等によって厚さ6
0〜100nm程度に形成する。さらに、透明導電膜6
g上に、Ag等から成る櫛形状の表金属集電極6hおよ
び裏面グリッド電極6cを蒸着法やプリント法等によっ
て形成する。以上によって、薄膜多結晶シリコン太陽電
池が得られる。
属、プラスチック、樹脂のうちのいずれでもよい。
化法では、基板の表面をドライエッチング法で粗面状に
する基板の粗面化法において、上記基板の表面を開口部
が多数形成されたプレート部材で覆蓋してドライエッチ
ングを行うことから、従来に比較して大幅に凹凸の形成
速度が速くなる。そのため、高効率の太陽電池などに必
要な基板の表面の凹凸構造(粗面)を高タクト、低コス
トで形成することが可能となる。
ク型シリコン太陽電池を示す図である。
例を示す図である。
の例を示す図である。
部材の一例を示す図である。
ストレート型の薄膜多結晶シリコン太陽電池を示す図で
ある。
純物拡散層、1c;他の導電型不純物拡散層、1d;反
射防止膜、1e;表面電極、1f;裏面電極、2a;マ
スフローコントローラー、2b;チャンバー壁、2c;
RF電極、2d;圧力調整器、2e;真空ポンプ、2
f;RF電源、4;開口プレート、4a;開口部、4
b;側壁部、5c;基板トレイ、5e;絶縁体、6;基
板、6a;凹凸構造、6b;裏電極、6c;裏面グリッ
ド電極、6d;p+型シリコン層、6e;光活性層、6
f;n型シリコン層、6g;透明導電膜、6h;表電極
Claims (5)
- 【請求項1】 基板の表面をドライエッチング法で粗面
状にする基板の粗面化法において、前記基板の表面を開
口部が多数形成されたプレート部材で覆蓋してドライエ
ッチングを行うことを特徴とする基板の粗面化法。 - 【請求項2】 前記プレート部材を基板から5〜30m
m離して設置することを特徴とする請求項1に記載の基
板の粗面化法。 - 【請求項3】 前記開口部による前記プレート部材の開
口率が5〜40%であることを特徴とする請求項1に記
載の基板の粗面化法。 - 【請求項4】 前記基板がシリコン、ガラス、金属、プ
ラスチック、樹脂のいずれかの材料から成る板材もしく
はフィルム材であることを特徴とする請求項1に記載の
基板の粗面化法。 - 【請求項5】 前記ドライエチング法が反応性イオンエ
ッチング法であることを特徴とる請求項1に記載の基板
の粗面化法。
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