JP2003017187A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003017187A
JP2003017187A JP2001200814A JP2001200814A JP2003017187A JP 2003017187 A JP2003017187 A JP 2003017187A JP 2001200814 A JP2001200814 A JP 2001200814A JP 2001200814 A JP2001200814 A JP 2001200814A JP 2003017187 A JP2003017187 A JP 2003017187A
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Japan
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connector
base body
protrusion
cover body
projecting piece
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JP2001200814A
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English (en)
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Takayuki Osada
孝之 長田
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Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気コネクタ又は光コネクタを相手方コネク
タとして用いるコネクタにおいて、ベース体とカバー体
との開き角度をベース体やカバー体自体に具備させた手
段で規制することにより小形化を図る。カバー体などに
無理な外力が加えられたときでも損壊を未然に防ぎ、再
生使用を可能にする。 【解決手段】 相手方コネクタ100を受け止める受面
23を備えたベース体2と相手方コネクタ100をベー
ス体2と共働して挟持するカバー体5とを開閉自在に連
結する。ベース体2とカバー体5とに、それらを開いた
ときに当接してベース体2とカバー体5との開き角度を
規制する一対の当り部91,92を一体に設ける。無理
な力が加わったときに、突片部55が突起8から外れる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ、特に電
気信号線又は光信号線の端部に接続された電気コネクタ
又は光コネクタを相手方コネクタとして用いるコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に特許第2602786号公報に記
載されている従来のコネクタを示してある。同図のコネ
クタ1は、電気通信線101に接続された電気コネクタ
が相手方コネクタ100として使用されるものであっ
て、ベース体2の前端部に内向きに設けられた突起21
に、カバー体5の前端部に具備された円形の孔部51を
回転自在に嵌合させてある。また、ベース体2の前端部
に外向きに設けられた係合突起22とカバー体5に設け
られた係合突起52とに、まっすぐな金属製のリンク7
の両端部に形成した長孔71,72を各別に嵌合させて
ある。
【0003】このコネクタでは、開状態のベース体2と
カバー体5との間に相手方コネクタ100を差し込む
と、ベース体2とカバー体5の開き角度が、リンク7の
各長孔71,72の孔縁に備わっている係止部71a,
72aと上記各係合突起22,52との係合によって規
制され、併せて、相手方コネクタ100がベース体2に
備わっている受面23に受け止められた状態でベース体
2とカバー体5とにより挟持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のコネク
タでは、ベース体2とカバー体5の開き角度を規制する
のにリンク7という余分な部品が必要であり、しかも、
リンク7を製作するのに金属板に対して打抜きなどの高
度な機械加工を行うことが必要になるので、コネクタの
製作コストが高くつき、さらに、コネクタ1はその外観
寸法が非常に小さいため、2つのリンク7の各長孔7
1,72をベース体2やカバー体5の各係合突起22,
52に係合させる作業がきわめて煩わしく、そのことが
生産性の向上を妨げる要因になっていた。
【0005】また、従来のコネクタでは、リンク7がベ
ース体2やカバー体5の左右両側に配備されていて、そ
れらのリンク7やリンク7を連結している係合突起2
2,52がベース体2やカバー体5の両側に突き出た形
状になっていたため、当該コネクタの幅方向での設置ス
ペースがリンク7の厚さ分や係合突起22,52の突出
分だけ余分に必要になり、そのことが、当該コネクタが
取り付けられるセット機器の薄形化や小形化を阻害した
り、さらにはデザインの自由度を損なったりしていた。
【0006】さらに、コネクタ1自体が上記のように超
小形であるため、リンク7が係合する係合突起22,5
2を大きくしてそれ自体の強度を大きく高めることがス
ペースの面から困難であった。そのため、カバー体5が
開閉されるときなどに、それらの係合突起22,52に
リンク7を介して大きな荷重が加わると、その荷重によ
って係合突起22,52が損壊して再生不可能になった
りするおそれがあった。同様に、ベース体2側の突起2
1とカバー体5側の孔部51とは、ただ単に回転自在に
嵌合しているだけであったため、たとえば図8のように
相手方コネクタ100が差し込まれているときに、その
相手方コネクタ100に大きな引抜き力やこじり力が加
わったような場合には、突起21と孔部51との嵌合状
態がそのまま維持されて、たとえばベース体2やカバー
体5にクラックが生じたり、係合部22,52が損壊し
たりして、コネクタ1自体に再生不可能な損壊が発生す
ることがあるという問題があった。
【0007】本発明は、以上の状況に鑑みてなされたも
のであり、ベース体とカバー体との開き角度を規制する
手段をベース体やカバー体自体に具備させることによっ
て、その開き角度を規制するのに余分な部品を用いる必
要性をなくすることができるのみならず、組立性を向上
させやすいコネクタを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、幅寸法を大きくすること
なく上記開き角度を規制することのできるコネクタを提
供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、カバー体などに無理な
外力が加えられたときに、再生不可能な損壊が起こる前
にカバー体とベース体との連結箇所が外れて損壊を未然
に防ぐことができ、しかも、連結箇所が外れた場合には
その連結状態を元通りに容易に復元して再生使用を可能
にすることのできるコネクタを提供することを目的とす
る。
【0010】さらに、本発明は、相手方コネクタとし
て、電気コネクタを使用する仕様とすることも、光コネ
クタを使用する仕様とすることも可能なコネクタを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコネクタ
は、相手方コネクタを受け止める受面を備えたベース体
と上記受面に受け止められた相手方コネクタを上記ベー
ス体と共働して挟持するカバー体との前端部同士が連結
されかつその連結箇所を中心にして上記ベース体と上記
カバー体とが開閉自在になっている。この点では従来の
コネクタと共通する面がある。
【0012】本発明では、上記ベース体と上記カバー体
とに、それらが開かれることにより当接してベース体と
カバー体との開き角度を規制する一対の当り部が各別に
振り分けて設けられている。これによれば、一対の当り
部が当接することによってベース体とカバー体との開き
角度が規制される。そして、一対の当り部がベース体と
カバー体とに各別に振り分けて設けられているので、従
来例で説明したリンクなどの余分な部品を用いる必要が
なくなってリンクを組付ける作業が不要になり、それだ
け組立性が向上すると共に、部品点数が削減されて価格
を安く抑えられるようになる。
【0013】本発明では、上記カバー体の前端部左右両
側のそれぞれに前方に突き出た突片部が具備され、これ
らの突片部に設けられたそれぞれの孔部に、上記ベース
体の前端部左右両側のそれぞれに横方向に突き出された
突起が各別に相対回転自在に嵌合されることによって上
記ベース体と上記カバー体とが開閉自在に連結され、一
対の上記当り部が平坦面によって形成されていると共
に、上記ベース体側の当り部がこのベース体の前端部で
上方に向かって立ち上がり、上記カバー体側の当り部
が、このカバー体の前端部で上方に向かって立ち上がっ
ていることが望ましい。
【0014】これによれば、ベース体側の当り部やカバ
ー体側の当り部がそれらの側方に突き出ることがないの
で、当該コネクタの幅寸法を増大することなく、ベース
体とカバー体との開き角度を規制することが可能にな
る。また、一対の当り部のそれぞれが平坦面によって形
成され、それらの平坦面同士が当接することによってベ
ース体とカバー体との開き角度が規制されるようになっ
ていることにより、ベース体とカバー体との開き角度が
規制されたときに、ベース体とカバー体との間でのぐら
つきが生じにくくなり、そのことが、ベース体とカバー
体との共働による相手方コネクタに対する挟持状態を安
定させることに役立つ。
【0015】本発明では、上記ベース体の前端部左右両
側のそれぞれに内向きに凹入する形態で底面と内側面と
を有する凹所が具備され、これらの凹所の内側面に上記
突起が設けられていると共に、上記連結箇所で上記突片
部の外面が上記底面の外側縁よりも内側に位置している
ことが望ましい。これによれば、上記連結箇所で、突片
部がベース体の凹所に収容された状態になる。そのた
め、この発明によっても、当該コネクタの幅寸法を増大
することなくベース体とカバー体との開き角度を規制す
ることが可能になるだけでなく、たとえばセットの筐体
にベース体の幅方向の端面を当接させて当該コネクタを
設置したとしても、カバー体とベース体との開閉動作が
支障なく行われるようになるので、当該コネクタの横幅
寸法を相手方コネクタの横幅寸法と同程度にまで短くす
ることが可能になり、そのことが当該コネクタの小形化
を促進する上できわめて有益になる。
【0016】本発明では、上記突起を横切る方向の外力
が上記突片部に加えられたときに、再生不可能な損壊が
起こる前に上記突起を乗り越えてその突起から上記突片
部を離脱させる損壊防止手段が講じられていることが望
ましい。これによれば、カバー体などに無理な外力が加
えられたときに、再生不可能な損壊が起こる前にカバー
体とベース体との連結箇所が外れて損壊が未然に防止さ
れる。
【0017】本発明では、上記突片部が合成樹脂成形体
でなり、上記損壊防止手段に、上記突片部の合成樹脂の
弾力性による弾性変形を利用して突片部を突起から離脱
させる手段が採用されていることが望ましい。これによ
れば、突片部をカバー体と一体に合成樹脂で成形してお
くだけで、特別な機械的機構を採用しなくても、上記し
たような損壊防止作用が確実に発揮されるようになる。
【0018】本発明では、上記ベース体の前端部左右両
側のそれぞれに内向きに凹入する形態で底面と内側面と
を有する凹所が具備され、これらの凹所の内側面に上記
突起が設けられていると共に、上記連結箇所での上記突
片部の外面と凹所の底面の外側縁との水平間隔が、上記
突起と上記孔部との掛り幅よりも小さくない寸法に定め
られていることが望ましい。これによれば、突片部が突
起から外れるときに、その突片部がベース体の側方へ突
き出すことがない。そのため、ベース体の左側又は右側
の側面をたとえばセット機器の筐体に当接して設置する
ことが可能になり、それだけ必要な設置スペースが狭く
て済むという利点がもたらされる。
【0019】本発明において、上記突起は、その外周面
が上記凹所の内側面から直角に立ち上がった係合面とこ
の係合面に連設された先窄まり状の傾斜面とを有する膨
出部でなり、上記突片部は、その外周部の内側コーナ部
に、上記突起の外周面に押し付けられた当該突片部を摺
動させながら案内してその突片部の上記孔部を上記突起
に嵌合させるための傾斜した呼込みガイド面を有してい
てもよい。
【0020】これによれば、突起に突片部の孔部が嵌合
している状態において、突起を横切る方向の外力が突片
部に加えられたとき、その外力がそれほど大きくない場
合には、突起の係合面に突片部が係合しているので突片
部が突起から外れることはない。しかし、再生不可能な
損壊が起こる程度に外力が大きい場合には、突起の係合
面に係合した突片部が弾性変形してその係合面から外れ
た後、突起の傾斜面を滑って突起から離脱する。そのた
め、カバー体とベース体との連結箇所の連結作用を満足
できる程度に維持しつつ、再生不可能な損壊が起こる前
にカバー体とベース体との連結箇所を離脱させて損壊を
未然に防ぐという作用が発揮される。しかも、連結箇所
が離脱した後では、突片部に備わっている呼込みガイド
面の作用により、突起の外周面に突片部を押し付けて押
し込むという単純な作業を行うだけでその突片部の孔部
を突起に嵌合させることができる。そのため、一旦離脱
した連結箇所を元通りに復元して当該コネクタを再生使
用することが容易に可能になる。
【0021】本発明において、上記突起は、頂部に近い
位置ほど直径が漸減する傾斜面に形成された外周面を備
える膨出部でなり、この突起に押し付けられた上記突片
部がこの突起の上記傾斜面を摺動しながら案内されてそ
の突片部の上記孔部がこの突起に嵌合されるようになっ
ていることが望ましい。これによれば、カバー体などに
無理な外力が加えられたときに、上記突片部が突起の外
面を乗り越えて突起から外れるので、再生不可能な損壊
が起こる前にカバー体とベース体との連結箇所が外れて
損壊を未然に防ぐという作用を無理なく確実に発揮させ
ることが可能になる。しかも、連結箇所が外れた場合に
は、突起の外面を乗り越えさせて突片部の孔部を突起に
嵌め込むことを容易に行うことができるので、ベース体
とカバー体との連結状態を元通りに復元して再生使用に
供することが容易に可能になる。
【0022】本発明においては、相手方コネクタとし
て、電気コネクタを使用する仕様とすることも、光コネ
クタを使用する仕様とすることも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態によるコ
ネクタの平面図、図2は同側面図、図3は使用状態を示
した側面図である。また、図4は要部の拡大平面図、図
5及び図6は要部を拡大平面図で示した作用説明図、図
7は変形例による突起8を採用したコネクタの要部の拡
大平面図である。
【0024】図1〜図3のように、このコネクタ1は、
合成樹脂の一体成形体でなるベース体2と同じく合成樹
脂の一体成形体でなるカバー体5とを備えている。
【0025】ベース体2には、このベース体2の底面に
対し略45度の角度で前上がりに傾斜した受面23と、
この受面23の後側で上記底面に対し略45度の角度で
後上がりに傾斜した支え面25とが設けられていて、こ
れらの受面23と支え面25とにより形作られたV形部
分24によって相手方コネクタ100のセット位置が規
定されるようになっている。図3のように、図例の相手
方コネクタ100には直方体状のモジュラープラグが用
いられている。ベース体2の左右両側部には、受面23
や支え面25を分割して前後方向に延びる縦溝(不図
示)が備わっている。また、ベース体2の前端部左右両
側のそれぞれには、内向きに凹入する形態で凹所26,
26が備わっている。図4〜図6のように、これらの凹
所26には、水平な底面27とその底面27から垂直に
立ち上がった内側面28とが備わっている。そして、こ
れらの凹所26の内側面28に突起8が横方向に突き出
る形で設けられている。
【0026】この突起8は、その外周面が上記凹所26
の内側面28から直角に立ち上がった係合面81とこの
係合面81の外端縁に連設された先窄まり状の傾斜面8
2とを有する膨出部として形成されている。さらに、突
起8は、その頂面83が平坦面になっていて、図示のよ
うに横断面形状が台形に形作られている。
【0027】なお、ベース体2では、上記した縦溝の相
互間に位置するところの受面23と支え面25とによっ
て形作られるV形の凹所内に所要極数の電極(図に表れ
ていない)が配備されていて、この電極に連設されてい
る半田付け端子31がベース体2の前部で下向きに突出
している。
【0028】図1〜図3のように、カバー体5は、左右
の各側壁部53,53とそれらを連結している天板部5
4とを有している。左右の各側壁部53,53の前端に
は、前方に突き出た突片部55,55が備わっていて、
これらの突片部55にはそれぞれの円形の孔部56が具
備されている。そして、上記したベース体2側の左右そ
れぞれの突起8に、それぞれの突片部55の孔部56が
各別に相対回転自在に嵌合されていて、これによってベ
ース体2とカバー体5とが開閉自在に連結されている。
さらに、図4のように、突片部55は、その外周部の内
側コーナ部に傾斜した呼込みガイド面57が備わってい
る。この呼込みガイド面57は、突片部55の端面を突
起8の外周面に押し付けて押し込んだときに、突片部5
5を突起8の外周面や頂面83で摺動させながら案内し
てその突片部55の孔部56を突起8に嵌合させるとい
う役割を担っている。
【0029】図2に示したようにカバー体5の左右の各
側壁部53には外面側に凹所53aを形成してあり、こ
の凹所53aを形成してある箇所では、カバー体5を閉
じたときに図2のように側壁部53がベース体2側の上
記した縦溝に嵌まり込み、しかも、凹所53aを形成し
ていない箇所では、カバー体5を閉じたときに図1のよ
うに側壁部53の外面がベース体2の外面に面一に位置
するようになっている。
【0030】ベース体2とカバー体5とに、それらが開
かれることにより当接してベース体2とカバー体5との
開き角度を規制する一対の当り部91,92が各別に振
り分けて設けられている。この実施形態において、ベー
ス体2側の当り部91は、ベース体1の前端部で上方に
向かって斜め前向きに立ち上がり、カバー体5側の当り
部92は、カバー体5の前端部で上方に向かって斜め後
向きに立ち上がっている。
【0031】以上において、図2のようにカバー体5を
閉じた状態では、一対の当り部91,92が前後方向に
間隔を隔てて位置し、しかも、カバー体5がベース体2
から幅方向に突き出していない形になる。また、突起8
と突片部55の孔部56との嵌合箇所(連結箇所)を中
心としてカバー体5を開けると、図3のように一対の当
り部91,92を形成している平坦面同士が全面で当接
してベース体2がそれ以上は開かなくなり、これによっ
てベース体2とカバー体5との開き角度θが規制され
る。こうして一対の当り部91,92が当接する位置ま
でカバー体5を開けたときには、同図のように、相手方
コネクタ100の前端を受面23に突き当ててその前端
下部コーナ部Cをベース体2のV形部分24に嵌め込む
と、その相手方コネクタ100が適正なセット位置にセ
ットされ、併せて、この相手方コネクタ100がベース
体2とカバー体5とによって挟持される。この状態で
は、相手方コネクタ100の電極(不図示)が、受面2
3と支え面25とによって形作られるV形の凹所内に配
備されている所要極数の電極に接触して電気導通が図ら
れる。この場合、一対の当り部91,92のそれぞれが
平坦面によって形成され、それらの平坦面同士が全面で
当接することによってベース体2とカバー体5との開き
角度θが規制されているので、ベース体2とカバー体5
との間でのぐらつきが生じにくく、そのことが、ベース
体2とカバー体5との共働による相手方コネクタに対す
る挟持状態を安定させることに役立ち、ひいては相手方
コネクタ100側の電極とベース体2側の電極との接触
安定性が保たれる。
【0032】図4で説明したように、カバー体5の突片
部55の孔部56が嵌合している突起8は、その外周面
がベース体2側の凹所26の内側面28から直角に立ち
上がった係合面81とこの係合面81に連設された先窄
まり状の傾斜面82とを有する。また、突片部55が合
成樹脂で成形されている。そのため、突片部55を形成
している合成樹脂に特有の弾力性により、カバー体5に
大きな力が加わって突起8を横切る方向の外力が突片部
55に加えられると、孔部56の孔縁が係合面81に係
合した状態から突片部55が拡がり方向に弾性変形して
係合面81から外れた後、傾斜面82を滑って図6のよ
うに頂面83に乗り上り、さらに矢印aの方向に頂面8
3を滑って最終的に突起8から離脱する。そのため、再
生不可能な損壊が起こる前に突片部55が突起8から離
脱して損壊が未然に防止される。
【0033】カバー体5に大きな力が加わって突起8を
横切る方向の外力が突片部55に加えられるという状況
は、相手方コネクタ100を開状態のベース体2とカバ
ー体5との間に差し込むときや相手方コネクタ100を
それらの間から抜き出すときなどのほか、何らかの原因
でベース体2とカバー体5との間に差し込まれている相
手方コネクタ100がこじられたときなどに起こり得る
ので、これらの状況がおこったときは、突片部55の破
断といっだ再生不可能な損壊が起こる前に、上記のよう
に突起8から突片部55が離脱してそのような損壊が未
然に防止される。この作用を顕著に発揮させるため、図
例のコネクタでは、突片部55を薄肉にすることによっ
て合成樹脂に特有の弾力性が発揮されやすいように構成
してある。
【0034】突起8に突片部55の孔部56が嵌合して
いる状態において、突起8を横切る方向の外力が突片部
55に加えられても、その外力がそれほど大きくない場
合には、突起8の係合面81に突片部55が係合してい
るので突片部55が突起8から外れることはない。その
ため、正常の使用状態が維持される。
【0035】また、上記のように突起8から突片部55
が離脱しても、その後で図5のように突片部55を突起
8の外周面に押し付けて押し込むという操作を行うと、
突片部55に備わっている呼込みガイド面57の作用に
より突片部55の孔部56を突起8に嵌合させることが
できる。そのため、一旦離脱した連結箇所を元通りに復
元して当該コネクタを再生使用することが容易に可能に
なる。
【0036】図4に示したように、この実施形態では、
凹所26の内側面28からの突起8の係合面81の出幅
寸法D1よりも、その内側面28と突起8に嵌合した突
片部55の呼込みガイド面57の外端縁57aとの間隔
寸法D2を大きくしてある。こうしておけば、突起8か
ら離脱した突片部55の孔部56を再び突起8に嵌合さ
せる際、突片部55を突起8の外周面に押し付けて押し
込むという操作を行うと、突片部55の呼込みガイド面
57の作用が確実に発揮されて突片部55の孔部56を
突起8に嵌合させることができる。また、図4のように
突片部55の孔部56の直径を突起8の直径よりも少し
大きくして突起8と孔部56の孔縁との間に隙間S1を
形成しておくことが望ましく、そのようにしておくと、
突起8から離脱した突片部55の孔部56を再び突起8
に嵌合させる際、突起8の頂面83を乗り越えた突片部
55の孔部56が突起8に引掛かることなくスムーズに
突起8に嵌まり込むようになり、再生のための組立て作
業が容易になる。したがって、ユーザ自身がその場で簡
単に元の状態に再組立てすることができる。なお、S2
は上記内側面28と突起8に嵌合した突片部55との間
に設計上確保される隙間を示している。
【0037】この実施形態において、ベース体2の凹所
26では、図4のように、突起8に嵌合している孔部5
6を備えた突片部55の外面55aがその凹所26の底
面27の外側縁27aよりも内側に位置している。ま
た、突片部55の外面55aと凹所26の底面27の外
側縁27aとの水平間隔H1が、突起8と孔部56との
掛り幅H2よりも小さくない寸法に定められている。こ
こで、「水平間隔H1が掛り幅H2よりも小さくない寸
法」とは、水平間隔H1が掛り幅H2よりも大きい場合
と両者が等しい場合とを含む意味である。図例では、水
平間隔H1が掛り幅H2よりも大きくなっている。
【0038】このようになっていると、カバー体5又は
ベース体2に無理な外力が加わって突片部55が突起8
に乗り上がってその突起8から外れるときに、突片部5
5がベース体2の側方へ突き出すことがない。そのた
め、ベース体2の左側又は右側の側面をたとえばセット
機器の筐体(図4に符号Bで示してある)に当接させて
設置することが可能になり、それだけ必要な設置スペー
スが狭くなるという利点がもたらされる。突起8から離
脱した突片部55を図5矢印bのように押し込んで再組
立てする場合にも、突片部55がベース体2の側方へ突
き出すことがなくなるので、ベース体2の左側又は右側
の側面をたとえばセット機器の筐体Bに当接させて設置
することが可能になる。
【0039】この実施形態で説明したコネクタは、相手
方コネクタ100として電気通信線101に接続された
電気コネクタである。さらに具体的には、電話線などの
電気通信線101に接続されたモジュラープラグである
けれども、本発明に係るコネクタは、相手方コネクタに
光コネクタを用いるコネクタにも同様に適用することが
可能である。この場合、コネクタには光電変換素子が取
り付けられ、この光電変換素子が、受面23に受け止め
られた相手方コネクタの発光口又は受光口に対向され
る。
【0040】上記したコネクタにおいて、ベース体2に
設けられる突起8としては、図7のように球面状の外面
84を備えていてもよい。この場合は、突起8が、頂部
に近い位置ほど直径が漸減する傾斜面に形成された外周
面を備える膨出部として形成されている。突起8の外面
84をこのような球面状に形成した場合には、突起8に
突片部55の端面を押し付けて押し込むと、その突片部
55が突起8の外面84を摺動しながら案内されてその
突片部55の孔部56が突起8に嵌合する。また、カバ
ー体5などに無理な外力が加えられたときには、突片部
55が突起8の外面84を乗り越えて突起8から外れる
ので、再生不可能な損壊が起こる前にカバー体5とベー
ス体2との連結箇所が外れて損壊が未然に防止される。
しかも、連結箇所が外れた場合には、突起8の外面84
を乗り越えさせて突片部55の孔部56を突起8に嵌め
込むことを容易に行うことができるので、ベース体2と
カバー体5との連結状態を元通りに復元して再生使用に
供することが容易に可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベース体とカバー体との開き角度を規制する手段をベー
ス体やカバー体自体に具備させてあるので、その開き角
度を規制するのに余分な部品を用いる必要がなくなり、
それだけ組立性が向上し、同時に価格も安くつく。ま
た、コネクタ全体の幅寸法を大きくすることなくベース
体とカバー体との開き角度を規制することができるよう
になるので、その設置スペースが狭くて済む。さらに、
カバー体などに無理な外力が加えられたときには、当該
コネクタに再生不可能な損壊が起こる前に、カバー体と
ベース体との連結箇所が外れて損壊を未然に防ぐことが
でき、しかも、連結箇所が外れた場合にはその連結状態
を元通りに容易に復元して再生使用を可能にすることが
できるので、耐用性に優れた小型コネクタを提供するこ
とが可能になる。さらに、本発明は、相手方コネクタと
して、電気コネクタを使用する仕様とすることも、光コ
ネクタを使用する仕様とすることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるコネクタの平面図であ
る。
【図2】同側面図である。
【図3】使用状態を示した側面図である。
【図4】要部の拡大平面図である。
【図5】組立て又は再組立てを説明するために要部を拡
大して示した作用説明図である。
【図6】突起から突片部が離脱する状態などを説明する
ために要部を拡大して示した作用説明図である。
【図7】変形例による突起8を採用したコネクタの要部
の拡大平面図である。
【図8】従来のコネクタの使用状態説明図である。
【符号の説明】
2 ベース体 5 カバー体 8 突起 23 受面 26 凹所 27 底面 27a 底面の外側縁 28 内側面 55 突片部 55a 突片部の外面 56 孔部 57 呼込みガイド面 81 係合面 82 傾斜面 83 頂面 84 外面 91,92 当り部 100 相手方コネクタ H1 突片部の外面と凹所の底面の外側縁との水平間隔 H2 突起と孔部との掛り幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H036 QA03 QA47 QA57 5E021 FA05 FA10 FA16 FB15 FC08 FC36 FC40 HC11 HC31 5E023 AA04 AA24 BB02 DD05 DD18 DD28 FF01 GG03 GG10 HH01 HH17 HH30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手方コネクタを受け止める受面を備え
    たベース体と上記受面に受け止められた相手方コネクタ
    を上記ベース体と共働して挟持するカバー体との前端部
    同士が連結されかつその連結箇所を中心にして上記ベー
    ス体と上記カバー体とが開閉自在になっているコネクタ
    において、 上記ベース体と上記カバー体とに、それらが開かれるこ
    とにより当接してベース体とカバー体との開き角度を規
    制する一対の当り部が各別に振り分けて設けられている
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記カバー体の前端部左右両側のそれぞ
    れに前方に突き出た突片部が具備され、これらの突片部
    に設けられたそれぞれの孔部に、上記ベース体の前端部
    左右両側のそれぞれに横方向に突き出された突起が各別
    に相対回転自在に嵌合されることによって上記ベース体
    と上記カバー体とが開閉自在に連結され、一対の上記当
    り部が平坦面によって形成されていると共に、上記ベー
    ス体側の当り部がこのベース体の前端部で上方に向かっ
    て立ち上がり、上記カバー体側の当り部が、このカバー
    体の前端部で上方に向かって立ち上がっている請求項1
    に記載したコネクタ。
  3. 【請求項3】 上記ベース体の前端部左右両側のそれぞ
    れに内向きに凹入する形態で底面と内側面とを有する凹
    所が具備され、これらの凹所の内側面に上記突起が設け
    られていると共に、上記連結箇所で上記突片部の外面が
    上記底面の外側縁よりも内側に位置している請求項2に
    記載したコネクタ。
  4. 【請求項4】 上記突起を横切る方向の外力が上記突片
    部に加えられたときに、再生不可能な損壊が起こる前に
    上記突起を乗り越えてその突起から上記突片部を離脱さ
    せる損壊防止手段が講じられている請求項2又は請求項
    3に記載したコネクタ。
  5. 【請求項5】 上記突片部が合成樹脂成形体でなり、上
    記損壊防止手段に、上記突片部の合成樹脂の弾力性によ
    る弾性変形を利用して突片部を突起から離脱させる手段
    が採用されている請求項4に記載したコネクタ。
  6. 【請求項6】 上記ベース体の前端部左右両側のそれぞ
    れに内向きに凹入する形態で底面と内側面とを有する凹
    所が具備され、これらの凹所の内側面に上記突起が設け
    られていると共に、上記連結箇所での上記突片部の外面
    と凹所の底面の外側縁との水平間隔が、上記突起と上記
    孔部との掛り幅よりも小さくない寸法に定められている
    請求項5に記載したコネクタ。
  7. 【請求項7】 上記突起は、その外周面が上記凹所の内
    側面から直角に立ち上がった係合面とこの係合面に連設
    された先窄まり状の傾斜面とを有する膨出部でなり、上
    記突片部は、その外周部の内側コーナ部に、上記突起の
    外周面に押し付けられた当該突片部を摺動させながら案
    内してその突片部の上記孔部を上記突起に嵌合させるた
    めの傾斜した呼込みガイド面を有する請求項6に記載し
    たコネクタ。
  8. 【請求項8】 上記突起は、頂部に近い位置ほど直径が
    漸減する傾斜面に形成された外周面を備える膨出部でな
    り、この突起に押し付けられた上記突片部がこの突起の
    上記傾斜面を摺動しながら案内されてその突片部の上記
    孔部がこの突起に嵌合されるようになっている請求項6
    に記載したコネクタ。
  9. 【請求項9】 相手方コネクタが、電気通信線に接続さ
    れた電気コネクタである請求項1ないし請求項8のいず
    れかに記載したコネクタ。
  10. 【請求項10】 相手方コネクタが、光通信線に接続さ
    れた光コネクタである請求項1ないし請求項8のいずれ
    かに記載したコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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