JP2002042965A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002042965A
JP2002042965A JP2000220341A JP2000220341A JP2002042965A JP 2002042965 A JP2002042965 A JP 2002042965A JP 2000220341 A JP2000220341 A JP 2000220341A JP 2000220341 A JP2000220341 A JP 2000220341A JP 2002042965 A JP2002042965 A JP 2002042965A
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JP
Japan
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shaft
connector
cover body
base body
hole
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Application number
JP2000220341A
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English (en)
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Takayuki Osada
孝之 長田
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Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気コネクタ又は光コネクタを相手方コネク
タとして用いるコネクタにおいて、製作コストを安く抑
え、生産性を向上させ、ベース体やカバー体の損壊が未
然に防止する。カバー体とベース体との連結が解除され
た場合に、ユーザ自身がその場で簡単に元の状態に再組
立てすることができるようにする。 【解決手段】 ベース体2とカバー体との後端部同士
を、突起21と孔部51との嵌合によって連結する。突
起21と孔部51とは大きな力が加わったときに破壊す
ることなく離脱する。折曲り軸体9の左右方向に延びる
支持軸部91を、ベース体2の前端部の軸受け孔に貫通
させる。折曲り軸体9の左右の係合軸部93をカバー体
5の長孔53に嵌入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ、特に電
気信号線又は光信号線の端部の電気的コネクタ又は光コ
ネクタが相手方コネクタとして用いられるコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】図14に特許第2602786号公報に
記載されている従来のコネクタを示してある。同図のコ
ネクタ1は、電気通信線101に接続された電気コネク
タが相手方コネクタ100として使用されるものであっ
て、ベース体2の後端部に内向きに設けられた円形突起
21に、カバー体5の後端部に具備された円形孔部51
を回転自在に嵌合させてある。また、ベース体2の前端
部に外向きに設けられた係合突起22とカバー体5に設
けられた係合突起52とに、まっすぐなリンク7の両端
部に形成した長孔71,72を嵌合させてある。
【0003】このコネクタでは、開状態のベース体2と
カバー体5との間に相手方コネクタ100を差し込む
と、カバー体5の開き角度が、リンク7の各長孔71,
72の孔縁に備わっている係止部71a,72aと上記
各係合突起22,52との係合によって規制され、併せ
て、相手方コネクタ100がベース体2に備わっている
受面23に受け止められた状態でベース体2とカバー体
5とにより挟持され、かつ、カバー体5に設けられてい
る図示していない係合部が相手方コネクタ100に係合
してその相手方コネクタを抜け止めする。
【0004】図15に特願平11−114147号によ
って提案されている従来の他のコネクタを示してある。
同図のコネクタ1は、光通信線に接続された光コネクタ
(不図示)が相手方コネクタとして使用されるものであ
る。このコネクタ1についても、ベース体2の後端部に
内向きに設けられた円形突起21に、カバー体5の後端
部に具備された円形孔部51を回転自在に嵌合させるよ
うにしてある。また、ベース体2の前端部に外向きに設
けられた係合突起22とカバー体5に設けられた係合突
起52とに、まっすぐなリンク7の両端部に形成した長
孔71,72を嵌合させてある。同図のコネクタ1にお
いても、カバー体5の開き角度が、リンク7の各長孔7
1,72の孔縁に備わっている係止部71a,72aと
上記各係合突起22,52との係合によって規制され
る。したがって、ベース体2とカバー体5との組付け構
造に関する限り、図14で説明した電気コネクタを相手
方コネクタとして使用するコネクタ1と同様である。な
お、図14及び図15では、同一又は相応する部分に同
一符号を付してある。
【0005】図14及び図15で説明した従来の2種類
の各コネクタにおいて、カバー体5の開き角度を規制す
ることなどのために用いられているリンク7は、長い平
板状の金属板の両端に長孔71,72を形成したもので
あり、1つのコネクタ1についてはこのリンク7が左側
と右側とに1つずつ対称の関係に配備されている。ま
た、ベース体2やカバー体5はそれぞれ合成樹脂の一体
成形体でなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
コネクタでは、リンク7を製作するのに金属板に対する
打抜きなどの高度な機械加工が必要になるので、リンク
7の素材に金属板が用いられることと相まって、リンク
7の製作コストが高くつくだけでなく、コネクタ1はそ
の外観寸法が10mm×20mm程度といった非常に小
さいものであるため、2つのリンク7の各長孔71,7
2をベース体2やカバー体5の各係合突起22,52に
係合させる作業がきわめて煩わしく、そのことが生産性
の向上を妨げる要因になっていた。
【0007】また、コネクタ1自体が上記のように小形
であるため、リンク7が係合する係合突起22,52を
大きくしてそれ自体の強度を大きく高めることがスペー
スの面から困難であった。そのため、カバー体5が開閉
されるときなどに、それらの係合突起22,52にリン
ク7を介して大きな荷重が加わると、その荷重によって
係合突起22,52が損壊したりするおそれがあった。
【0008】さらに、ベース体2側の突起21とカバー
体5側の孔部51とは、ただ単に回転自在に嵌合してい
るだけであった。そのため、たとえば図14のように相
手方コネクタ100が差し込まれているときに、その相
手方コネクタ100に大きな引抜き力が加わったような
場合には、突起21と孔部51との嵌合状態がそのまま
維持されて、たとえばベース体2やカバー体5にクラッ
クが生じたり、係合部22,52が損壊したり、相手方
コネクタ100の電気通信線や光通信線との接続部分に
断線が生じたりして、コネクタ1自体や相手方コネクタ
100に再生不可能な損壊が発生することが多いという
問題があった。
【0009】本発明は、従来のコネクタに用いられてい
た平板状のリンクに代わりに、線材の数箇所を折り曲げ
ることによって形成した折曲り軸体を用いることによっ
て、上掲の従来の問題点や状況をことごとく解決あるい
は改善することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコネクタ
は、相手方コネクタを受け止める受面を備えたベース体
と上記受面に受け止められた相手方コネクタを上記ベー
ス体と共働して挟持するカバー体との後端部同士が連結
されかつその連結箇所を中心にして上記ベース体と上記
カバー体とが開閉自在になっており、この点では従来の
コネクタの共通する面がある。
【0011】本発明のコネクタは、左右方向に延びる支
持軸部とその支持軸部の少なくとも一方側の端部に連設
されたリンク軸部とそのリンク軸部の先端に具備された
係合軸部とを一体に有しかつ1本の線材を曲成すること
によって上記支持軸部と上記リンク軸部と上記係合軸部
とが形成されてなる折曲り軸体を備えている。この折曲
り軸体は、図14及び図15で説明したリンク7や係合
突起22,52の代わりをなす部材である。このように
線材を折り曲げるだけで製作することのできる折曲り軸
体を従来のリンク7などの代わりに用いることによっ
て、打抜きなどの高度な機械加工が不要になる。併せ
て、カバー体が開閉されるときなどには、カバー体に加
わる荷重が折曲り軸体の支持軸部を介してベース体の前
端部によって受け止められるので、従来のように図14
や図15で説明した係合突起22,52が損壊するとい
う余地がなくなる。さらに、折曲り軸体を線材で製作し
ておくと、その折曲り軸体の係合軸部が必然的にばね性
を発揮するようになる。好ましくは弾性を備えた金属線
材で製作しておくと、係合軸部のばね性が顕著に発揮さ
れる。そして、係合軸部がわずかでもばね性を有してい
ると、ベース体とカバー体との間に保持された相手方コ
ネクタに抜出し方向の外力が加わってカバー体が引張ら
れたときに、カバー体が係合軸部を弾性変形させながら
開き方向に揺動するようになるので、相手方コネクタが
抜けやすくなって相手方コネクタや当該コネクタの損壊
が回避されるようになる。
【0012】本発明において、折曲り軸体の上記支持軸
部が上記ベース体の前端部を左右方向に横切って回転自
在に配備されていると共に、上記係合軸部が、上記カバ
ー体の後端部の上記連結箇所の前側に形成された前後方
向に長い長孔に嵌入されている。そして、その長孔の前
側の孔縁に、上記係合軸部に係合することによって上記
カバー体の開き角度を規制する係止部が備わっている。
【0013】この構成によれば、図14及び図15で説
明したリンク7や係合突起22,52が不要になる。そ
して、折曲り軸体の支持軸部をベース体の前端部に配備
する作業と、折曲り軸体の係合軸部をカバー体側の長孔
に嵌入させる作業とを行うだけで、その折曲り軸体を介
してベース体とカバー体とが連結されるので、コネクタ
の組立性が、図14及び図15で説明した従来のコネク
タ1のようにリンク7の合計4個の長孔71,72のそ
れぞれに係合突起22,52を係合させる作業に比べて
格段に容易になり、それだけ生産性が向上する。
【0014】上記折曲り軸体が、上記支持軸部の左右の
各端部に連設された対称形状の一対のリンク軸部を有
し、それらのリンク軸部の各係合軸部が、上記カバー体
の左右の各側部にそれぞれ設けられた上記長孔に各別に
嵌入されていることが望ましく、この構成を採用する
と、カバー体を開閉するときにはカバー体やベース体の
左右両側に均等な荷重が加わるようになって、カバー体
の開閉動作が安定し、しかも、カバー体やベース体に無
理な偏荷重が加わりにくくなる。
【0015】本発明に係るコネクタでは、上記支持軸部
が、上記ベース体の前端部を左右方向に横切って形成さ
れた軸受け孔に回転自在に嵌合されており、その軸受け
孔に、上記支持軸部の直径寸法よりも短い幅寸法を有し
て上記ベース体の下面で開口するスリットが付設され、
そのスリットが、上記支持軸部を上記軸受け孔に嵌合す
る際の押込口として形成されていることが望ましい。こ
れによると、折曲り軸部の支持軸部をベース体の前端部
の軸受け孔に嵌合させる作業を、上記スリットを利用し
てベース体の下面側からの押込操作で容易かつ確実に行
い得るようになる。また、支持軸部を一旦軸受け孔に嵌
合させた後では、その支持軸部が軸受け孔から容易に離
脱しないようになる。この場合、上記スリットが、上記
ベース体に対して上記カバー体が開閉するのに伴って上
記リンク軸部が揺動されるときのそのリンク軸部の軸線
の延長線に対して交わらない箇所に設けられていると、
カバー体が開閉動作を行う際に、折曲り軸体がスリット
を経て軸受け孔から不用意に外れてしまうという事態が
起こらない。
【0016】本発明に係るコネクタでは、開状態のベー
ス体とカバー体との共働によって挟持された上記相手方
コネクタに係合してその相手方コネクタを抜止めする係
合部を備えていることが望ましく、この構成を採用する
ことにより、相手方コネクタをベース体とカバー体とに
よって抜け出さないように挟持することが可能になる。
【0017】本発明に係るコネクタでは、上記連結箇所
で上記ベース体に横向きに突設された突起がカバー体に
開設された孔部に嵌合されており、上記カバー体が上記
相手方コネクタの抜出し方向の外力を受けたとき、再生
不可能な損壊が起こる前に上記孔部を上記突起から離脱
させる損壊防止手段が講じられていることが望ましい。
この場合、上記突起をベース体に合成樹脂で一体成形
し、かつ、上記孔部を合成樹脂成形体でなる上記カバー
体に具備させておき、上記損壊防止手段に、上記ベース
体及びカバー体を形成している合成樹脂の弾力性による
上記突起又は上記孔部の弾性変形を利用して上記突起と
上記孔部との係合を解除させる手段を採用することが可
能である。これによると、たとえばベース体とカバー体
とによって挟持されている相手方コネクタに無理に引き
抜かれるような状況が発生してカバー体が大きな外力を
受けたとき、突起の折損や孔部の割れといった再生不可
能な損壊が起こる前に、ベース体及びカバー体を形成し
ている合成樹脂が弾性変形して突起と孔部との係合が解
除される。そのため、その後に突起を孔部に嵌合させる
ことによって元の使用可能な状態に即座に復元させるこ
とができるようになる。また、ベース体とカバー体と
は、上記した折曲り軸体によって連結されているので、
上記のように突起と孔部との係合が解除されてベース体
とカバー体とが分離しても、ベース体やカバー体がばら
ばらになって紛失したり、あるいは、ベース体とカバー
体とがばらばらになったがためにそれらを再組立てする
方法が判らなくなったりするといった事態が起こりにく
くなって、ユーザ自身がその場で元の使用可能な状態に
即座に復元させることができるという利点がある。
【0018】本発明に係るコネクタの使用対称である相
手方コネクタは、電気通信線に接続された電気コネクタ
であっても、光通信線に接続された光コネクタであって
もよい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコネクタ1の
分解概略斜視図、図2はベース体2の平面図、図3は図
2のIII−III線断面図、図4は図3のIV−IV
線断面図、図5は図2のV矢視図、図6は図5のベース
体2を部分的に示したVI矢視図、図7は折曲り軸体の
斜視図、図8はカバー体5を閉じた状態でのコネクタ1
の側面図、図9は使用状態のコネクタ1の側面図、図1
0はベース体2とカバー体5とが分離された状態の側面
図、図11は再組立て手順の説明図である。なお、以下
の説明では、図14及び図15で説明した要素と同一又
は相応する要素に同一符号を付してある。
【0020】図1のように、このコネクタ1は、合成樹
脂の一体成形体でなるベース体2と同じく合成樹脂の一
体成形体でなるカバー体5と折曲り軸体9とを備えてい
る。
【0021】図1及び図2〜図6に示したベース体2に
は、底面24に対し略45度の角度で後上がりに傾斜し
た受面23と、この受面23の前側で底面24に対し略
45度の角度で前上がりに傾斜した支え面25とが設け
られていて、これらの受面23と支え面25とによって
相手方コネクタ100(図9参照)のセット位置が規定
されている。ベース体2の左右両側部に受面23や支え
面25を分割して前後方向に延びる縦溝26,26が備
わっており、これらの縦溝26,26は、受面23の後
側で側方に開放している。ベース2の後端部には枠部2
7が備わり、その枠部27の左右の各壁部28,28に
は、内向きに突き出た円形の突起21,21が設けられ
ている。上記受面23と上記支え面25との間の凹所内
に所要極数の電極29が配備されていて、この電極29
に連設されている半田付け端子31がベース体2の後部
に突出している。図3、図5又は図6に示したように、
ベース体2の前端部には、そのベース体2を左右方向に
貫通する状態で円形の軸受け孔32が備わっていると共
に、その軸受け孔32に、その軸受け孔32の直径寸法
よりも短い幅寸法を有してベース体2の下面で開口する
スリットが付設されていて、そのスリットが、後述する
折曲り軸体9の支持軸部91を軸受け孔32に嵌合する
際の押込口34として形成されている。
【0022】図7のように、折曲り軸体9は、まっすぐ
な支持軸部91の両端部に直角に曲成された左右一対の
リンク軸部92,92が連設され、さらに、それらのリ
ンク軸部92,92のそれぞれの先端に短い係合軸部9
3,93が直角に内向きに曲成されてなる。このような
折曲り軸体9は、ベース体2の軸受け孔32と同等程度
の剛性に優れた金属線材の所定箇所を折り曲げることに
よって容易かつ安価に製作される。
【0023】図1のように、カバー体5は、左右の各側
壁部53,53を有しており、それらの各側壁部53,
53の各後端部に同心状に円形の孔部51,51を備え
ている。また、左右の各側壁部53,53の各後端部の
孔部51,51よりも前側位置に、前後に長い長孔5
4,54が開設されている。さらに、カバー対5の前端
部には、その裏面から突出する形の係合部55,55が
左右対称位置に一対設けられている。
【0024】上記折曲り軸体7は、その支持軸部91を
図3の矢印aのようにベース体2の前端部のスリットで
なる押込口34にむりやり押し込むことによって軸受け
孔32に嵌合される。これによって折曲り軸体7がベー
ス体2に取り付けられ、この取付け状態では、支持軸部
91がベース体2の前端部を左右方向に横切って回転自
在に配備され、しかも、ベース体2の前端部が左右一対
のリンク軸92,92の相互間に位置する。
【0025】こうしてベース体2に取り付けられた折曲
り軸体9の左右の係合軸部93,93が、カバー体5の
左右の長孔54に嵌入される。この後、カバー体5の左
右の側壁部53,53の後端部がベース体2の枠部27
の左右の壁部28,28の相互間に嵌め込まれ、各側壁
部53,53の孔部51,51がベース体2側の左右の
突起21,21に嵌合される。ここで、図4のようにベ
ース体2側の左右の突起21,21は、それらの端面の
上半部が傾斜した呼込みガイド面35として形成されて
いる。そのため、カバー体5の左右の側壁部53,53
の後端部を枠部27の左右の壁部28,28の相互間に
押し込んで嵌め込むという作業を行うだけで、それらの
壁部28,28が図11のように呼込みガイド面35を
滑り、左右の孔部51,51が左右の突起21,21に
確実に嵌まり込むようになる。
【0026】ここで、突起21と孔部51との嵌合箇
所、言い換えるとベース体2とカバー体5との連結箇所
では、ただ単に突起21と孔部51とが嵌合しているの
ではない。すなわち、カバー体5が相手方コネクタの抜
出し方向の外力を受けたとき、再生不可能な損壊が起こ
る前に孔部51を突起21から離脱させる損壊防止手段
が講じられている。この実施形態において、損壊防止手
段は、ベース体2及びカバー体5を形成している合成樹
脂の弾力性による突起21又は孔部51の弾性変形を利
用して突起21と孔部51との係合を解除させる手段を
採用している。
【0027】上記の手順で組み立てられたコネクタ1に
おいて、カバー体5を閉じたときには、図8に示したよ
うに、カバー体5の左右の側壁部53の前半部分53a
が図1で説明したベース体2側の縦溝26の前半部分に
嵌まり込むなどして、カバー体5によってベース体2が
覆われる。そのため、電極29が塵芥などから保護され
る。また、折曲り軸体9の係合軸部93がカバー体5の
長孔54の後端側に位置している。
【0028】上記コネクタ1の使用状態では、図9のよ
うに、カバー体5が開かれてベース体2とカバー体5と
によって相手方コネクタ100が大きながたつきを生じ
ない状態で挟持される。この場合、相手方コネクタ10
0はベース体2の受面23に突き当たってその受面23
により受け止められ、かつ、支え面25によって下側か
ら支えられる。また、カバー体5側の係合部55(図1
参照)が、相手方コネクタ100に係合してその相手方
コネクタ100を抜け止めする。さらに、カバー体5の
長孔54の前側の孔縁が、折曲り軸体9の係合軸部93
に係合することによってカバー体5の開き角度が規制さ
れる。したがって、長孔54の前側の孔縁がカバー体5
の開き角度を規制する係止部54aを形成している。
【0029】図9で説明した使用状態で、たとえばベー
ス体2とカバー体5とによって挟持されている相手方コ
ネクタ100に無理に引き抜かれるような状況が発生し
てカバー体2が外力を受けたとき、その外力が比較的小
さいときにはベース体2側の突起21とカバー体5側の
孔部51との係合状態が維持されて支障のない使用状態
が継続される。また、このときにカバー体5が後方に引
っ張られて少し動いても、折曲り軸体9の係合軸部93
がカバー体5の長孔54内を変位をすることによって引
張り方向の力を吸収するので、ベース体2の軸受け孔3
2に無理な力が加わるようなことはない。これに対し、
上記した外力が大きいときには、電気通信線101の破
断、突起21の折損や孔部51の割れ、ベース体2やカ
バー体5の割れ、といった再生不可能な様々な損壊が起
こる前に、ベース体2及びカバー体5を形成している合
成樹脂が弾性変形して突起21と孔部51との係合が解
除される。そのため、図11で説明した作用を利用し
て、その後に突起21に孔部51に嵌合させることによ
って元の使用可能な状態に即座に復元させることができ
る。また、ベース体2とカバー体5とは、折曲り軸体9
によって連結されているので、突起21と孔部51との
係合が解除されてベース体2とカバー体5とが分離して
も、それら両者は図10のように折曲り軸体9によって
連結されたままの状態を保つ。そのため、ベース体2や
カバー体5がばらばらになって紛失したり、あるいは、
ベース体2とカバー体5とがばらばらになったがために
それらを再組立てする方法が判らなくなったりするとい
った事態が起こりにくくなって、ユーザ自身がその場で
元の使用可能な状態に即座に復元させることができる。
【0030】この実施形態では、図5などに示したよう
に、軸受け孔32に折曲り軸体9の支持軸部91を押し
込む際に用いられる押込口34を付設し、その押込口3
4を形成しているスリットをベース体2の下面で開口さ
せてある。そのため、ベース体2に対してカバー体5が
開閉するのに伴ってリンク軸部92が揺動されるときの
そのリンク軸部92の軸線の延長線に対して交わらない
箇所にスリットが位置している。このようになっている
と、カバー体5が開閉動作を行う際に、折曲り軸体9が
スリット(押込口34)を経て軸受け孔32から不用意
に外れてしまうという事態が起こらなくなり、そのこと
がカバー体5の開閉動作安定性を高めることに役立って
いる。
【0031】なお、図9に示した相手方コネクタ100
は、電気通信線101に接続された電気コネクタであ
る。さらに具体的には、電話線などの電気通信線101
に接続されたモジュラープラグであって、図10のよう
に弾性を備えた係合片110を備えており、この係合片
110の具備された肩部に上記した係合部55が係合し
て抜け止めされるようになっている。
【0032】以上説明した実施形態のコネクタ1は、相
手方コネクタ100に電気コネクタを用いるものの事例
であるけれども、本発明に係るコネクタは、相手方コネ
クタに光コネクタを用いるコネクタにも同様に適用する
ことが可能である。その事例を図12及び図13に示し
てある。
【0033】図12は本発明に係るコネクタ1の分解概
略側面図、図13使用状態のコネクタ1の側面図であ
る。なお、以下の説明では、説明の重複を避けるため、
図1〜図11で説明した要素と同一又は相応する要素に
同一符号を付してある。
【0034】図12のように、このコネクタ1について
も、ベース体2とカバー体5とが折曲り軸体9を介して
連結されており、ベース体2の後端部に設けられた突起
21にカバー体5の後端部に設けられた孔部51を嵌合
することによってベース体2とカバー体5とが連結され
る。
【0035】このコネクタ1は、図13のように光コネ
クタを相手方コネクタ100として用いるものであるか
ら、ベース体2の受面23には相手方コネクタ100の
円形の先端チップ120を受け入れて位置決めする嵌合
孔36が開口し、しかも、その嵌合孔36の後側に光電
変換素子37が取り付けられている。また、相手方コネ
クタ100に形成された係合凸部130に係合して抜け
止めする係合部55がカバー体5に設けられている。そ
の他の構成や作用などは図1〜図11で説明したものと
同様である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のコネクタに用いられていた平板状のリンクの代わ
りに、線材を折り曲げて製作することのできる折曲り軸
体を用いることによって、製作コストが安くなり、生産
性が向上し、ベース体やカバー体の損壊が未然に防止さ
れという効果が奏される。特に、折曲り軸体の線材で製
作しておくと、その折曲り軸体の係合軸部が必然的にば
ね性を発揮するようになるので、ベース体とカバー体と
の間に保持された相手方コネクタに抜出し方向の外力が
加わってカバー体が引張られたときには、カバー体が係
合軸部を弾性変形させながら開き方向に揺動して相手方
コネクタが抜けやすくなり、相手方コネクタや当該コネ
クタの損壊が回避されるようになるという効果も奏され
る。
【0037】また、カバー体に無理な力が加えられたと
きには、再生不可能な損壊が発生する前にカバー体とベ
ース体との連結が解除されるので、当該コネクタが簡単
に損壊してしまうという事態が防止され、しかも、連結
が解除されたカバー体とベース体とは、ユーザ自身がそ
の場で簡単に元の状態に再組立てすることができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解概
略斜視図である。
【図2】ベース体の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV矢視図である。
【図6】図5のベース体を部分的に示したVI矢視図で
ある。
【図7】折曲り軸体の斜視図である。
【図8】カバー体を閉じた状態でのコネクタの側面図で
ある。
【図9】使用状態のコネクタの側面図である。
【図10】ベース体とカバー体とが分離された状態の側
面図である。
【図11】再組立て手順の説明図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るコネクタの分解
概略側面図である。
【図13】使用状態のコネクタの側面図である。
【図14】従来のコネクタの側面図である。
【図15】従来の他のコネクタの側面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 ベース体 5 カバー体 9 折曲り軸体 21 突起 23 受面 32 軸受け孔 34 押込口 51 孔部 54 長孔 54a 係止部 55 係合部 91 支持軸部 92 リンク軸部 93 係合軸部 100 相手方コネクタ 101 電気通信線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手方コネクタを受け止める受面を備え
    たベース体と上記受面に受け止められた相手方コネクタ
    を上記ベース体と共働して挟持するカバー体との後端部
    同士が連結されかつその連結箇所を中心にして上記ベー
    ス体と上記カバー体とが開閉自在になっているコネクタ
    において、 左右方向に延びる支持軸部とその支持軸部の少なくとも
    一方側の端部に連設されたリンク軸部とそのリンク軸部
    の先端に具備された係合軸部とを一体に有しかつ1本の
    線材を曲成することによって上記支持軸部と上記リンク
    軸部と上記係合軸部とが形成されてなる折曲り軸体を備
    え、 この折曲り軸体の上記支持軸部が上記ベース体の前端部
    を左右方向に横切って回転自在に配備されていると共
    に、上記係合軸部が、上記カバー体の後端部の上記連結
    箇所の前側に形成された前後方向に長い長孔に嵌入され
    ていて、その長孔の前側の孔縁に、上記係合軸部に係合
    することによって上記カバー体の開き角度を規制する係
    止部が備わっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記折曲り軸体が、上記支持軸部の左右
    の各端部に連設された対称形状の一対のリンク軸部を有
    し、それらのリンク軸部の各係合軸部が、上記カバー体
    の左右の各側部にそれぞれ設けられた上記長孔に各別に
    嵌入されている請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 上記支持軸部が、上記ベース体の前端部
    を左右方向に横切って形成された軸受け孔に回転自在に
    嵌合されており、その軸受け孔に、上記支持軸部の直径
    寸法よりも短い幅寸法を有して上記ベース体の下面で開
    口するスリットが付設され、そのスリットが、上記支持
    軸部を上記軸受け孔に嵌合する際の押込口として形成さ
    れている請求項1又は請求項2に記載したコネクタ。
  4. 【請求項4】 上記スリットは、上記ベース体に対して
    上記カバー体が開閉するのに伴って上記リンク軸部が揺
    動されるときのそのリンク軸部の軸線の延長線に対して
    交わらない箇所に設けられている請求項3に記載したコ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 開状態のベース体とカバー体との共働に
    よって挟持された上記相手方コネクタに係合してその相
    手方コネクタを抜止めする係合部を備えている請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載したコネクタ。
  6. 【請求項6】 上記連結箇所で上記ベース体に横向きに
    突設された突起がカバー体に開設された孔部に嵌合され
    ており、上記カバー体が上記相手方コネクタの抜出し方
    向の外力を受けたとき、再生不可能な損壊が起こる前に
    上記孔部を上記突起から離脱させる損壊防止手段が講じ
    られている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載し
    たコネクタ。
  7. 【請求項7】 上記突起がベース体に合成樹脂で一体成
    形され、かつ、上記孔部が合成樹脂成形体でなる上記カ
    バー体に具備されていると共に、上記損壊防止手段に、
    上記ベース体及びカバー体を形成している合成樹脂の弾
    力性による上記突起又は上記孔部の弾性変形を利用して
    上記突起と上記孔部との係合を解除させる手段が採用さ
    れている請求項6に記載したコネクタ。
  8. 【請求項8】 相手方コネクタが、電気通信線に接続さ
    れた電気コネクタである請求項1ないし請求項7のいず
    れかに記載したコネクタ。
  9. 【請求項9】 相手方コネクタが、光通信線に接続され
    た光コネクタである請求項1ないし請求項7のいずれか
    に記載したコネクタ。
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