JP2003016479A - 車内補充券発行装置 - Google Patents

車内補充券発行装置

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JP2003016479A JP2001201144A JP2001201144A JP2003016479A JP 2003016479 A JP2003016479 A JP 2003016479A JP 2001201144 A JP2001201144 A JP 2001201144A JP 2001201144 A JP2001201144 A JP 2001201144A JP 2003016479 A JP2003016479 A JP 2003016479A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化して携帯を可能にした85mm券用の
車内補充券発行機を提供する。 【解決手段】 85mm切符の券紙を収納する券紙収納
部43と、券紙収納部43から券紙を繰り出す券紙繰り出し
手段と、券紙収納部43の出口に近接して配置した磁気ヘ
ッドブロック45と、磁気ヘッドブロックに対向する駆動
ローラ群と、駆動ローラ群の回転により往復動する券紙
の経路と、券紙に印字する印字手段と、券紙を印字手段
のもとに導くために経路を切り替える切替手段と、ステ
ッピングモータ41及びDCモータ42から成る二つの駆動
源とを設け、ステッピングモータ41により、駆動ローラ
群の回転及び印字手段の紙送り動作を、DCモータ42に
より、券紙繰り出し、経路切替動作を駆動している。高
精度が必要な紙送りはステッピングモータ41に、パワー
を必要とする動作をDCモータ42に任せることで、少な
いモータ数で、印刷及び磁気記録を高精度に実施でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電車等の車内で乗
り越し等の乗客に乗車券等を発行するための車内補充券
発行機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道では改札の自動化が進めら
れ、乗車券や特急券には、自動改札でのチェックを可能
にするため、印刷と磁気とでデータが記録される。
【0003】車内補充券発行機は、鉄道車両内を巡回す
る乗務員が携帯して、乗り越した乗客などに乗車券や特
急券を発行するために使用されるが、この車内補充券発
行機で発行する切符についても、印刷と磁気とでデータ
を記録しない場合には、乗客が下車する際に、自動改札
を通ることができない。そのため、印刷記録と磁気記録
とが可能な車内補充券発行機の開発が従来から進められ
ている。
【0004】乗車券や特急券などの切符は、その大きさ
により、例えば小型サイズのエドモンソン券と、新幹線
の乗車券や特急券などに使用されている85mmサイズ
の85mm券等に分けられる。本明細書においては、エ
ドモンソン券以上の大きさを有する例えば85mm券等
を大型券として、以下、説明する。この大型券は、全国
の各会社線において共通仕様の大きさであり、どの駅に
設置された自動改札をも通過することができる。
【0005】従来、印刷記録と磁気記録とが可能な車内
補充券発行機として、エドモンソン券を発行する発行機
が知られており、この装置は、特開平5−2670号公
報に記載されている。
【0006】この装置は、図11に示すように、筺体20
と、筺体20の操作面を覆う扉状の蓋体21とを具備してお
り、筺体20の操作面には、業務の選択や文字の入力を操
作するキーパネル18と、表示用の液晶パネル13とを備
え、蓋体21の見開き面には、駅名選択用の地図パネル17
を備えている。また、筺体20先端の膨出部は、印刷及び
磁気によりデータを記録したエドモンソン券26を排出す
る取出口22を有し、また、未記録のエドモンソン券を収
納した発券収納ケース23が、この膨出部に装着される。
【0007】次に、この装置の構成をブロック図で図1
2に示す。この装置は、装置全体の動作を制御するCP
U11と、キーパネル18及び地図パネル17からの入力操作
をCPU11に伝えるキーパネル・地図パネル制御部16
と、液晶パネル13の表示を制御する液晶パネル制御部12
と、印字用のサーマルヘッド15と、サーマルヘッド15の
動作を制御するサーマルヘッド制御部14と、磁気記録用
の磁気ヘッド10と、磁気ヘッド10を制御する磁気ヘッド
制御部9とを備えている。
【0008】この車内補充券発行機を使用する車掌は、
キーパネル18から発駅を指定して地図パネル17から該当
する駅を選択し、次に、キーパネル18から着駅を指定し
て地図パネル17から該当する駅を選択する。この操作情
報は、キーパネル・地図パネル制御部16を介してCPU
11に伝えられ、選択された駅名が、CPU11の算出する
金額や日付などの情報とともに液晶パネル13に表示され
る。車掌がキーパネル18から切符発行の操作を行うと、
発券収納ケース23から1枚の未記録のエドモンソン券が
繰り出され、この切符に、サーマルヘッド15が液晶パネ
ル13に表示された情報を印字し、また、磁気ヘッド10が
所要のデータを磁気記録する。記録されたエドモンソン
券は、取出口22から排出される。
【0009】また、85mm券に対して印刷記録と磁気
記録とを行う移動可能な補充券発行機が特開平6−33
3070号公報に開示されている。この装置は、移動先
の駅構内や車内、出張窓口などに据え置いて使用され
る。
【0010】この補充券発行機は、図13に示すよう
に、入力操作を行う操作機152と、この操作機152を収め
る窪み153を備えた印刷磁気記録装置151とで構成され
る。窪み153は、操作機152を係止する爪154を有し、ま
た、窪み153側面には、操作機152との間でデータを通信
するための光通信素子を有している。
【0011】この印刷磁気記録装置151の断面図を図1
4に示す。この装置は、複数の券紙122が積み重ねて収
納される券紙収納部121と、券紙収納部121から券紙122
を一枚ずつ繰り出すスライダー124と、スライダー124を
駆動する給紙モータ123と、券紙への磁気書き込み及び
磁気読み出しを行う磁気ヘッド126と、磁気ヘッド126と
の間に券紙1枚の厚さより狭い隙間を空けて対向する搬
送ローラ127と、搬送ローラ127を駆動する搬送モータ
(不図示)と、券紙収納部121から繰り出された券紙が
搬送ローラ127により搬送される第1の通路129と、逆転
する搬送ローラ127により券紙が搬送される第2の通路1
31と、支点135を中心に回転(図14の下方に回転)し
て第2の通路131を塞ぎ、印字部に向かう第3の通路133
を開けるゲート134と、ゲート134を駆動する切り替えモ
ータ136と、ゲート134に固定されてゲート134とともに
揺動運動する印字ヘッド137と、印字中の券紙の紙送り
を行うプラテンローラ138と、プラテンローラ138を駆動
する送りモータ143とを備えている。
【0012】この印刷磁気記録装置151では、券紙収納
部121からスライダー124によって繰り出された一枚の券
紙122が、磁気ヘッド126と搬送ローラ127との間に挟ま
れ、正転する搬送ローラ127により第1の通路129に送り
込まれる。次いで、搬送ローラ127が逆転して、券紙を
第2の通路131に搬送し、この過程で磁気ヘッド126が券
紙に磁気データを記録する。次に、搬送ローラ127が正
転して券紙を再び第1の通路129に搬送し、この過程で
磁気ヘッド126が券紙の磁気記録を読み取り、正しく書
き込まれているかどうかをチェックする。正しく書き込
まれていれば、搬送ローラ127が逆転し、券紙を第2の
通路131に収納して待機させる。正しく書き込まれてい
なければ、再度、磁気書き込みと磁気読み取りとを実行
する。
【0013】磁気書き込みの確認が終了すると、切り替
えモータ136が作動してゲート133が下方に回転し、第1
の通路129が塞がり、第3の通路133が開く。また、ゲー
ト133に固定された印字ヘッド137は、プラテンローラ13
9から離れる。この状態で搬送ローラ127が正転し、第2
の通路131で待機していた券紙が第3の通路133に送られ
る。
【0014】第3の通路133に進入した券紙の先端をセ
ンサ142が検出すると、搬送ローラ127を駆動する搬送モ
ータが停止し、切り替えモータ136が作動してゲート133
を図14の状態に戻す。このとき、印字ヘッド137は、
券紙を挟んでプラテンローラ138に押圧する。プラテン
ローラ138は、送りモータ143によって回転し、プラテン
ローラ138により紙送りされる券紙に印字ヘッド137が印
刷を行う。印刷された券紙は、出口139から排出され
る。
【0015】このように、券紙を往復させることによ
り、印刷磁気記録装置の小型化を図ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の大型券
用の補充券発行機は、800gの重量が有り、片手で持
って操作するには余りに重く、大き過ぎる。そのため、
専ら据え置き用として使用されている。
【0017】補充券発行機が大型化する原因の一つは、
モータの数に有る。従来の装置は、各機能毎に、スライ
ダー124を駆動する給紙モータ123、搬送ローラ127を駆
動する搬送モータ(不図示)、ゲート134を駆動する切
り替えモータ136及びプラテンローラ138を駆動する送り
モータ143の4種類のDCモータを使用している。DC
モータは、強力な回転トルクを発生するが、負荷によっ
てトルクが変動する。そのため、エンコーダを付設して
回転制御のフィードバックを掛ける必要があり、その結
果、形状が大型化し、重量が嵩むことになる。
【0018】しかし、従来の装置では、券紙の搬送に用
いる搬送ローラ127が、磁気ヘッド126との間に券紙1枚
の厚さより狭い隙間を空けて対向しており、この搬送ロ
ーラ127と磁気ヘッド126との間に券紙を挟み、搬送ロー
ラ127の回転で券紙を搬送しているため、搬送ローラ127
に強力なトルクを与えなけば券紙を正しく送ることがで
きず、そのためDCモータの使用が余儀なくされてい
る。
【0019】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、小型化して携帯を可能にした大型券用の
車内補充券発行装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の車内補
充券発行装置は、券紙を収納する券紙収納部と、券紙収
納部から券紙を繰り出す券紙繰り出し手段と、券紙収納
部の出口に近接して配置された磁気ヘッドブロックと、
磁気ヘッドブロックに対向して配置された駆動ローラ
と、駆動ローラの回転により往復動する前記券紙の経路
と、券紙に印字する印字手段と、券紙を印字手段のもと
に導くために前記経路を切り換える経路切替手段と、前
記駆動ローラの回転及び前記印字手段の紙送り動作を駆
動する第1の駆動手段と、前記券紙繰り出し手段の動作
及び前記経路切替手段の切替動作を駆動する第2の駆動
手段とを設けている。
【0021】この装置では、高精度が要求される紙送り
は高性能のステッピングモータで実行し、また、パワー
を必要とする券紙繰り出しや経路切替は、強力なDCモ
ータに任せている。このように、モータを性能に応じて
使い分けることにより、少ないモータ数で、印刷及び磁
気記録を高精度に実施することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における車内補
充券発行機は、図2の分解図に示すように、上ケース30
と下ケース31とから成る筺体30、31が片手で保持可能な
大きさを有しており、この筐体内に85mm券の印字及
び磁気記録を行う印刷磁気記録部34が収納されている。
上ケース30は、従来の装置(図11)と同様、キーパネ
ル35、液晶パネル37、地図パネル36を備えており、ま
た、印刷磁気記録部34から印字及び磁気記録されて排出
される85mm券の取出口38を備えている。また、印刷
磁気記録部34を収めた筺体30、31の空隙に、回路基板32
と電池33とが収納される。筺体30、31が片手で保持でき
る大きさであるのは、印刷磁気記録部34を小型化したか
らに他ならない。以下、印刷磁気記録部34の構成につい
て詳述する。
【0023】この印刷磁気記録部34の斜視図を図1に、
上面図を図3に、裏面図を図4に、左側面図を図5に、
右側面図を図6に、断面図(図3のA−A’断面)を図
7に示している。
【0024】この印刷磁気記録部34は、駆動源として、
ステッピングモータ41と、DCモータ42との二つを備
え、さらに、85mm券が積み重ねて収納される券紙収
納カセット43と、券紙収納カセット43から券紙を一枚ず
つ繰り出すスライダー44と、磁気ヘッド46及び対向従動
ローラ47を内蔵する磁気ヘッドブロック45と、対向従動
ローラ47に対向する駆動ローラ48と、磁気ヘッド46に対
向する従動ローラ49と、券紙収納カセット43から繰り出
された券紙が駆動ローラ48により搬送される第1の通路
50と、第1の通路50に進入した券紙の先端が当接する第
1の弾性ストッパ52と、逆転する駆動ローラ48により券
紙が搬送される第2の通路51と、第2の通路51に進入し
た券紙の先端が当接する第2の弾性ストッパ53と、印字
中の券紙の紙送りを行うプラテンローラ54と、券紙への
印字を行うサーマルヘッド55と、サーマルヘッド55が固
定され、サーマルヘッド55をプラテンローラ54に接触、
または、離間させるために回転するサーマルヘッド回転
部材56と、サーマルヘッド55をプラテンローラ54に接触
させる方向にサーマルヘッド回転部材56を付勢するバネ
57と、サーマルヘッド回転部材56がサーマルヘッド55を
プラテンローラ54から離す方向に回転したとき、サーマ
ルヘッド回転部材56に係合して、第2の通路50を塞ぎ、
印字部に向かう第3の通路58を開くフラッパー59とを備
えている。このフラッパー59は、バネにより通路50を開
く方向に付勢されている。
【0025】この印刷磁気記録部34のスライダー44とサ
ーマルヘッド回転部材56とはDCモータ42によって駆動
され、また、駆動ローラ48とプラテンローラ54とはステ
ッピングモータ41によって駆動される。そのため、この
印刷磁気記録部34は、DCモータ42及びステッピングモ
ータ41のそれぞれの駆動力を各部に伝達する、歯車から
成る伝達機構を備えている。この歯車は、バックラッシ
ュを防ぐため、高精度のものを用いている。
【0026】また、図8に、磁気ヘッドブロック45内の
磁気ヘッド46及び対向従動ローラ47の構成(a)と、駆
動ローラ48及び従動ローラ49の構成(b)とを模式的に
示し、また、図9に、それらの係合状態を示している。
磁気ヘッド46は、多トラック構成であり、中央に凹みを
設け、この凹みの位置と両側との3箇所に対向従動ロー
ラ47を配している。この対向従動ローラ47には、駆動軸
60に固定された駆動ローラ48が対向し、磁気ヘッド46に
は、駆動軸60に固定されていないゴムローラ49が対向す
る。85mm券紙は、図9(a)に示すように、駆動ロ
ーラ48と対向従動ローラ47との間、及び磁気ヘッド46と
ゴムローラ49との間を通過する。図9(b)に磁気ヘッ
ド46のギャップ面とゴムローラ49との当接状態を示して
いる。駆動ローラ48に対向する対向従動ローラ47は弾性
を持つアームに取り付けられており、85mm券紙を駆
動ローラ48に押し付けるように作用する。
【0027】このように、85mm券紙の両側と中央と
を駆動ローラ48及び対向従動ローラ47の対で挟み、この
3箇所の駆動ローラ48の回転によって85mm券紙を搬
送しているため、モータの駆動力が弱くても券紙を安定
して搬送することが可能である。
【0028】また、磁気ヘッドブロック45は、支軸61を
中心に、駆動ローラ48側から離れる方向に回転すること
ができる。そのため、紙詰まりが発生したり、磁気ヘッ
ド46を清掃する時には、磁気ヘッドブロック45を回転さ
せ、開いた状態で、その処理を行うことができる。
【0029】また、この印刷磁気記録部34では、DCモ
ータ42及びステッピングモータ41の起動/停止や、券紙
への磁気ヘッド46による磁気書き込み/読み込み、サー
マルヘッド55による印字などのタイミングを制御するた
め、各所にセンサを配し、その検知結果に基づいて動作
を制御している。
【0030】図10は、この印刷磁気記録部34の動作シ
ーケンスを示している。この図を基に、印刷磁気記録部
34の動作について説明する。 (1)複数の未使用の85mm券を収納した券紙収納カ
セット43が装着された状態で、DCモータ42が正転を開
始すると、歯車62が回転し、この歯車62との噛合機構を
有するスライダー44が図5の右方向に移動する。このス
ライダー44には、券紙収納カセット43に収納された券紙
を繰り出す機構が付設されており、スライダー44の移動
により、券紙1枚の厚さ分の隙間を有する取り出し口63
から、1枚の券紙が送り出される。 (2)スライダー44は、等間隔の孔64を有しており、セ
ンサ1(S1)は、スライダー44の移動に伴って通過す
る孔64を検出し、移動を確認する。 (3)駆動ローラ48付近に配置されたセンサ3(S3)
が券紙の先端を検出すると、ステッピングモータ41が正
転を開始し、駆動ローラ48が回転を始める。駆動ローラ
48は、対向従動ローラ47と共働して券紙を第1の通路50
に搬送する。 (4)センサ1(S1)と間隔を置いて配置されたセン
サ2(S2)が、スライダー44の最初の孔64を検出する
と、DCモータ42が停止し、スライダー44が動きを止め
る。 (5)第1の通路50に搬送された券紙の先端が弾性スト
ッパ52に当接したとき、券紙の後端は、駆動ローラ48と
対向従動ローラ47とに挟まれた状態にある。券紙の先端
が弾性ストッパ52に当接したことをセンサ5(S5)が
検知すると、ステッピングモータ41は正転から逆転に回
転方向を変える。そのため、駆動ローラ48が逆転して、
券紙は第2の通路51の方向に搬送される。
【0031】(6)センサ5(S5)のオン後、一定数
をカウントした時点で磁気ヘッド46による磁気書き込み
が開始され、第2の通路51に搬送される過程の券紙に磁
気記録が行われる。 (7)第2の通路51に搬送された券紙の先端が弾性スト
ッパ53に当接したとき、券紙の後端は、駆動ローラ48と
対向従動ローラ47とに挟まれた状態にある。券紙の先端
が弾性ストッパ53に当接したことをセンサ6(S6)が
検知すると、ステッピングモータ41は逆転から正転に回
転方向を変え、また、磁気ヘッド46は磁気書き込みを完
了する。 (8)センサ6(S6)のオン後、一定数をカウントし
た時点で磁気ヘッド46による磁気読み込みが開始され
る。 (9)また、センサ6(S6)のオンにより、DCモー
タ42が逆転を開始する。DCモータ42の逆転でスライダ
ー44は当初の位置に戻る。また、カム65が回転して、そ
れに係合するサーマルヘッド回転部材56が、バネ57に抗
してサーマルヘッド55をプラテンローラ54から離す方向
に回転する。サーマルヘッド回転部材56の回転により、
サーマルヘッド回転部材56の一端が係合するフラッパー
59は、軸66を支点にサーマルヘッド回転部材56と逆方向
に回転して第2の通路50を塞ぎ、第3の通路58を開け
る。そのため、駆動ローラ48で搬送された券紙は、第3
の通路58に進入する。 (10)プラテンローラ54の手前に位置するセンサ7
(S7)が、券紙の先端を検知すると、ステッピングモ
ータ41の回転が、印字用の回転に切り替わる。
【0032】(11)券紙がプラテンローラ54の位置ま
で進入するタイミングでサーマルヘッド回転部材56とカ
ム65との係合が外れ、バネ57で付勢されたサーマルヘッ
ド55が、券紙をプラテンローラ54に押し付ける。センサ
7(S7)のオン後、一定数をカウントした時点でサー
マルヘッド55は、印字を開始する。ここで、回転部材56
によるフラッパー59への押し付けが解除されるため、フ
ラッパーは85mm券紙の通過後、バネの付勢により通
路50を開く方向に回転する。なお、カム65により回転部
材56を駆動しているが、カム65に代えてモータにより回
転部材56を駆動してもよい。 (12)センサ7(S7)のオフ後、一定数をカウント
した時点でステッピングモータ41は停止する。
【0033】このように、駆動源としてステッピングモ
ータ41及びDCモータ42の2つしか使用しない場合で
も、各所にセンサを配し、その検知結果に基づいて動作
を制御することにより、一連の印刷及び磁気記録動作を
適切に行うことができる。
【0034】なお、センサとして、この他に、駆動ロー
ラ48のセンサS3が位置する側と反対の側にセンサ4
(S4)を配置して、磁気読み込み時の券紙を検出した
り、印刷が終了した券紙の排出口にセンサ8(S8)を
配置して、印刷後の券紙を検出したり、サーマルヘッド
回転部材56の位置を検出するセンサ9(S9)を配置し
て、サーマルヘッド55のヘッドアップ状態を検出する等
して、動作の確認を行うようにしても良い。
【0035】乗車券や特急券などの85mm券が自動改
札を通過するためには、券紙の所定位置に磁気データを
記録する必要があり、また、券紙上の印刷のずれも認め
られない。この印刷磁気記録部34では、高精度の紙送り
が要求される駆動モータ48及びプラテンローラ54を高性
能のステッピングモータ41で駆動し、また、パワーを必
要とするスライダー44やフラッパーの移動、印字ヘッド
のヘッドアップ動作などを、強力なDCモータ42に任せ
ている。このように、性能に応じた使い分けにより、少
ないモーター数にも関わらず、印刷及び磁気記録を高精
度に実施することができる。
【0036】また、この装置では、券紙を印刷部に導く
ための通路切り替えを、サーマルヘッド回転部材56とフ
ラッパー59との二つの部材の係合で実現している。その
ため一つの部材でそれを実現するより、ストロークを短
くすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車内補充券発行装置は、極めて小型、軽量であり、片
手に持って操作することが可能である。そのため、車掌
が車内を巡回するとき、これを携帯して、車内の乗客に
85mm等の大型券の切符を発行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車内補充券発行機の
印刷磁気記録部を示す斜視図、
【図2】本発明の実施形態における車内補充券発行機の
分解図、
【図3】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の上
面図、
【図4】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の裏
面図、
【図5】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の左
側面図、
【図6】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の右
側面図、
【図7】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の断
面図、
【図8】(a)本発明の実施形態における磁気ヘッドブ
ロックの斜視図、(b)本発明の実施形態における駆動
ローラ及び従動ローラの斜視図、
【図9】(a)本発明の実施形態における磁気ヘッドブ
ロックと駆動ローラ及び従動ローラとの対向関係を示す
図、(b)磁気ヘッドと従動ローラとの当接状況を示す
図、
【図10】本発明の実施形態における印刷磁気記録部の
動作シーケンス図、
【図11】従来のエドモンソン券の車内補充券発行機を
示す斜視図、
【図12】従来の車内補充券発行機のブロック図、
【図13】従来の85mm券の据置型補充券発行機を示
す斜視図、
【図14】従来の85mm券の据置型補充券発行機にお
ける印刷磁気記録部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
S1 センサ1 S2 センサ2 S3 センサ3 S4 センサ4 S5 センサ5 S6 センサ6 S7 センサ7 S8 センサ8 S9 センサ9 9 磁気ヘッド制御部 10 磁気ヘッド 11 CPU 12 液晶パネル制御部 13 液晶パネル 14 サーマルヘッド制御部 15 サーマルヘッド 16 キーパネル・地図パネル制御部 17 地図パネル 18 キーパネル 20 筺体 21 蓋体 22 取出口 23 発券収納ケース 26 エドモンソン券 30 上ケース 31 下ケース 32 回路基板 33 電池 34 印刷磁気記録部 35 キーパネル 36 地図パネル 37 液晶パネル 38 取出口 41 ステッピングモータ 42 DCモータ 43 券紙収納カセット 44 スライダー 45 磁気ヘッドブロック 46 磁気ヘッド 47 対向従動ローラ 48 駆動ローラ 49 従動ローラ(ゴムローラ) 50 第1の通路 51 第2の通路 52 第1の弾性ストッパ 53 第2の弾性ストッパ 54 プラテンローラ 55 サーマルヘッド 56 サーマルヘッド回転部材 57 バネ 58 第3の通路 59 フラッパー 60 駆動軸 61 支軸 62 歯車 64 孔 65 カム 121 券紙収納部 122 券紙 123 給紙モータ 124 スライダー 126 磁気ヘッド 127 搬送ローラ 129 第1の通路 131 第2の通路 133 第3の通路 134 ゲート 135 支点 136 切り替えモータ 137 印字ヘッド 138 プラテンローラ 143 送りモータ 151 印刷磁気記録装置 152 操作機 153 窪み 154 係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 征樹 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 南 竜太 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 3E026 AA04 AA05 AA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 券紙を収納する券紙収納部と、 前記券紙収納部から前記券紙を繰り出す券紙繰り出し手
    段と、 前記券紙収納部の出口に近接して配置された磁気ヘッド
    ブロックと、 前記磁気ヘッドブロックに対向して配置された駆動ロー
    ラと、 前記駆動ローラの回転により往復動する前記券紙の経路
    と、 前記券紙に印字する印字手段と、 前記券紙を前記印字手段のもとに導くために前記経路を
    切り換える経路切替手段と、 前記駆動ローラの回転及び前記印字手段の紙送り動作を
    駆動する第1の駆動手段と、 前記券紙繰り出し手段の動作及び前記経路切替手段の切
    替動作を駆動する第2の駆動手段とを備えることを特徴
    とする車内補充券発行装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドブロックが、前記券紙に
    対して複数の面で接触する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッ
    ドの各面の両側に配置された従動ローラとを備え、前記
    駆動ローラが、前記磁気ヘッドの各面に対向する従動ロ
    ーラと、前記磁気ヘッドブロックの前記従動ローラの各
    々に対向する駆動ローラとを備えることを特徴とする請
    求項1に記載の車内補充券発行装置。
  3. 【請求項3】 前記経路切替手段が、前記印字手段の印
    字ヘッドを保持して、前記DCモータの駆動により前記
    印字ヘッドを揺動する印字ヘッド保持手段と、前記印字
    ヘッド保持手段に係合して、前記経路の切り替えを行う
    経路切替片とから成ることを特徴とする請求項1に記載
    の車内補充券発行装置。
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JPH09259306A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Nec Corp 券類発行装置

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