JP2003015028A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003015028A
JP2003015028A JP2001203710A JP2001203710A JP2003015028A JP 2003015028 A JP2003015028 A JP 2003015028A JP 2001203710 A JP2001203710 A JP 2001203710A JP 2001203710 A JP2001203710 A JP 2001203710A JP 2003015028 A JP2003015028 A JP 2003015028A
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night
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Osamu Nonaka
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のカメラは、背景が真っ暗なシーンであっ
てもスローシンクロを使用しているが、これを常に使用
した場合、主被写体が照明されて明るいシーンでは、必
要以上にシャッタが開き、手ブレが起こる原因となっ
た。 【解決手段】本発明は、AFIC2の出力された信号の
平均値と、その信号の最大値から最小値までの幅と、電
荷蓄積時間とに基づき、撮影シーンの背景が夜景と判断
された場合には、合焦させる距離を所定の近距離に設定
して主要被写体の極端なピンぼけを防止し、且つストロ
ボの発光後のシャッタ開放時間をピンぼけ手前まで適宜
延長し、また、ストロボ発光の発光量を調整することに
より、背景と人物の露出のバランスのとれた写真を得る
ことができ、プリント時に全体的に訂正すれば夜景も強
調されバランスの良い写真が得られるカメラである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動露出カメラ
(AFカメラ)に係り、特に分割した被写体光束により
結像された光学像に基づき被写体までのピント位置を測
定し、且つピント合せを行なうオートフォーカス付きの
AFカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス技術の進歩によ
って、カメラの撮影動作における自動化が進み、例え
ば、ストロボ装置をカメラ本体内に内蔵してカメラ側の
判断で自動的に発光する機能がある。このような機能を
搭載するカメラにおいては、背景が遠い人物の写真では
主要被写体の人物はストロボ光で十分な光量を得て露光
できるが、その背景まではストロボ光が届かず暗くなる
ため、人物だけが浮き出たような雰囲気が悪い写真とな
ることが多かった。
【0003】特に夜景を背景としてシーンをストロボ光
を発光させただけで露光を行うと、シャッタ速度がスト
ロボ光の光量に従ったシャッタ速度となるため、美しい
夜景の照明光がフィルムに写し込まれる前に撮影が終了
してしまうため、失敗写真となることが多かった。そこ
で、特開平2−18534号公報では、このようなシー
ンの撮影に対して、マルチAFを用いて対策している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した特開平
2−18534号公報に開示される手法では、マルチA
Fによって、主被写体と背景の距離を調べているだけ
で、背景が真っ暗なシーンであっても、スローシンクロ
の技術を利用している。このスローシンクロは、ストロ
ボ発光後もシャッタが開いているようにシャッタスピー
ドを遅くする技術である。このスローシンクロを常に使
用した場合、主被写体が照明されて明るいシーンでは、
必要以上にシャッタが開いているため、手ブレが起こる
原因ともなり兼ねなかった。
【0005】そこで本発明は、撮影シーンの背景が夜景
であることを検出した際に、測距値が主要被写体から大
きく外れることがなく安価で小型の測距装置を搭載し、
スローシンクロ技術を利用して、背景の夜景が写真に美
しく写しこめるオートストロボを搭載するカメラを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被写体を照射するストロボ発光手段と、上
記被写体の像信号を出力する像検出手段と、上記像検出
手段の出力に基づいて、上記被写体までのピントに関す
る情報を出力するピント信号手段と、上記像検出手段の
出力に基づいて、上記ストロボ発光時のカメラのシャッ
タ制御動作を切り替えるシャッタ制御手段とを備えるカ
メラを提供する。
【0007】上記カメラは、撮影シーンの背景が夜景で
あるか否かを判定する夜景判定手段を有し、上記像検出
手段からの出力に基づき、背景が夜景であることを判定
した時に、上記シャッタ制御手段が上記シャッタの開放
時間がピンぼけを発生させる手前まで延長される。ま
た、上記夜景判定手段は、上記受光手段の出力信号の平
均値と、上記受光手段の出力信号の最大値から最小値ま
での幅と、上記受光手段の電荷蓄積時間とに基づいて、
背景における夜景判定を行う。
【0008】さらに、ストロボ装置と、センサアレイを
含むオートフォーカス手段とを備えて、撮影に先立つス
トロボ発光時と、ストロボ非発光時の上記センサアレイ
の出力状態に基づいて、撮影時の上記ストロボ装置の発
光の発光量の切り換え制御を行うカメラを提供する。
【0009】以上のような構成のカメラは、像検出手段
からの出力に基づき、夜景判定手段が撮影シーンの背景
が夜景と判断した場合に、合焦させる距離を所定の近距
離に設定して主要被写体の極端なピンぼけを防止し、ま
たシャッタの開放時間が延長され、夜景の写し込みが行
われる。また、フィルム感度、距離、FNo、GNo等
から得られるストロボ適正制御の演算を訂正してアンダ
ー目にする事によって、背景と人物の露出のバランを取
り、夜景が強調された全体的に訂正されたバランスの良
い写真が作成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。通常、オートフォーカ
スカメラ等により主要被写体が人物で照明光等を含む夜
景を背景としたシーンを撮影すると、画面内の背景のみ
に所々輝度が高い部分があり、人物は暗くつぶれる場合
がほとんどである。これは、背景にある輝度の高いもの
を基準にして測距や焦点調節が行われてしまうために、
人物に合焦させたいにも関わらず、誤って背景に合焦さ
れてしまうためである。
【0011】こうした点を改善する技術として、例えば
特開平7−199039号公報には、夜景撮影モードを
設定した時で、測距の際に補助光を的確に点灯させるこ
とにより主要被写体を照明して、該主要被写体に対して
合焦検出を行うようにする技術が記載されている。また
他の技術としては、特開平9−5611号公報に、アク
ティブ方式とパッシブ方式の両方で測距を行う測距装置
を備え、夜景撮影モード時は、パッシブ方式の測距を禁
止するとともに、アクティブ方式の測距を実行すること
により、主要被写体への合焦検出を行うようにしたもの
が記載されている。
【0012】しかしながら、上記特開平7−19903
9号公報に記載されたような技術では、必ずしも十分な
効果を得られるとはいえない場合がある。即ち、カメラ
に内蔵される補助光の発光装置では、配設スペースが限
られるために大光量の光源とするのは困難であること、
被写体によっては反射率が低い場合があること、などに
より、主要被写体から反射してくる光量が激減すること
があり、背景から主要被写体である人物等を浮かび上が
らせるには光量が不足して、測距を確実に行うことがで
きない場合も少なくない。補助光を用いての測距を確実
にするためには、カメラと主要被写体との距離を近くし
て充分な光量を被写体に照射するという手段が考えられ
るが、主要被写体が近い場合は、測距領域に背景の高輝
度部が含まれなくなり、誤測距自体が発生しなくなる。
【0013】また、上記特開平9−5611号公報に記
載されたような技術では、複数の方式の測距装置が必要
となるために、コストが高くなるとともに装置が大型化
し、ひいては測距装置を設置するカメラも大型化してし
まうなどのデメリットが生じる。このようにこれまでの
技術では、誤測距の課題を充分に解決できないか、ある
いは測距性能を高めるためにコストやスペースを費やす
かが必要であった。
【0014】図1乃至図8を参照して、本発明によるカ
メラの第1の実施形態について説明する。図2は、測距
装置が搭載されるオートフォーカス(AF)カメラの構
成例の要部を示すブロック図である。このカメラは、各
種の演算や動作制御等を行い、夜景判定手段、補正手
段、遠近判定手段、測距結果変更手段、合焦距離予測手
段、焦点調節補正手段、積分時間判定手段、積分幅判定
手段及び積分平均判定手段の機能を有する制御部(CP
U)1と、このCPU1の指示に基づき、各構成部位へ
の制御信号を出力するインターフェイスIC4と、イン
ターフェイスIC4からの制御信号により主要被写体ま
での距離を測定する測距装置14と、CPU1及びイン
ターフェイスIC4を介して駆動制御されるモータ9
と、このモータ9の駆動力により位置を変更される撮影
光学系7内の焦点調節用光学系8と、モータ9によるこ
の焦点調節用光学系8の駆動量を検出する駆動量検出回
路10とで構成される。
【0015】上記測距装置14は、インターフェイスI
C4からの制御信号によりオートフォーカス(AF)用
の補助光を発光するAF補助光光源5と、発光された補
助光を主要被写体(図示せず)に向けて投射するAF補
助光光学系6と、主要被写体で反射した光を集光するA
F光学系3と、集光された光を受光して主要被写体まで
の距離を算出するAFIC(受光手段、測距手段)2と
で構成される。この測距装置14は、一体的なユニット
として構成される場合が多く、本実施形態でも、AFI
C2、AF光学系3、AF補助光光源5、AF補助光光
学系6を含んで測距装置として図示されているが、機能
的にはカメラ本体に内蔵されるCPU1等も測距装置の
機能の一部を担うように構成されている。
【0016】このカメラの撮影におけるシーケンスにつ
いて説明する。図示しないレリーズスイッチが撮影者に
より押圧されるとオンして、これをCPU1が検知し、
測距動作が開始される。まず、CPU1がAFIC2の
初期化を命令し、次に、AF光学系3から入射される被
写体像を、AFIC2が光学変換するとともにその信号
の積分を開始する。
【0017】CPU1は、AFIC2の積分の進捗状況
をモニタして、必要に応じてインターフェイスIC4を
介してAF補助光光源5を点灯させる。このAF補助光
光源5の点灯は、通常、被写体が低輝度であった際に行
われるように制御され、勿論、夜景や夜景を背景とした
撮影シーンの場合にも点灯するように制御される。ま
た、補助光が点灯された場合には、CPU1はAFIC
2に積分を中断させるとともにその積分値をリセットさ
せ、補助光を点灯した状態で再び積分を開始するように
命令する。こうしてAFIC2による被写体像信号の積
分が完了すると、CPU1又はAFIC2が、測距演算
を行い、測距が完了する。
【0018】次に、CPU1は、図示しない測光部によ
り被写体の輝度を測定する。CPU1は、得られた測距
結果と測光結果に基づいて、図示しないストロボの光量
制御まで含めた露出演算を行ってストロボ制御回路13
へ充電等の指示し、また撮影光学系7の焦点調節も行
う。この撮影光学系7による焦点調節は、演算により求
められた駆動量に基づき、CPU1は、インターフェイ
スIC4およびモータ9を介して焦点調節用光学系8を
駆動させることにより行われる。この時の焦点調節用光
学系8の位置は、駆動量検出回路10によって検出さ
れ、その検出結果に基づいて、さらに焦点調節用光学系
8をフィードバック制御している。このような動作によ
り、主要被写体像が図示しないフィルム面上に合焦する
位置となったところで、焦点調節(オートフォーカス)
動作が終了する。さらに、前述した露出演算で求められ
た露出条件に基づきドライバ12が撮影光学系の光路中
にあるシャッタ部11を開口させてフィルムへ露光させ
る。この時、必要に応じてストロボが発光するようにス
トロボ制御回路13へ指示を行う。
【0019】そして、露出値に応じた所定時間が経過し
た後、シャッタが閉じられ露光が完了すると、CPU1
は、フィルムを1コマ巻上げして、次の動作への入力待
ち状態になる。このようにして、測距動作を含む全自動
カメラにおける一連の撮影動作が行われる。
【0020】次に、図3には、測距装置14におけるA
FIC2及びAF光学系3の構成を示す分解斜視図であ
る。このAF光学系3は、主として、AFIC2に被写
体像を集光するための受光レンズ31と、この受光レン
ズ31とAFIC2とを所定間隔に保持する箱状部材か
らなるAF筐体32とで構成される。この受光レンズ3
1は、一対の受光レンズ、つまり左側受光レンズ31L
と右側受光レンズ31Rとが樹脂やガラスなどの透明な
部材により一体的に形成されている。
【0021】また、AF筐体32は、内部に設けられた
隔壁34により、左側受光レンズ31Lと右側受光レン
ズ31Rとに各対応する左室35Lと右室35Rとに分
割されており、各左右室35L,35Rの受光レンズ3
1に対向する側には矩形孔33L,33Rが、AFIC
2に対向する側には矩形孔36L,36Rがそれぞれが
設けられている。また、これら左室35Lと右室35R
との内壁面には、光の乱反射を防止するための構造部3
7が形成されている。
【0022】そしてAFIC2は、透明なモールドにパ
ッケージされた受光部22と、この受光部22から出力
される信号を処理するための回路等が形成された本体部
21とを有しており、受光部22には左側受光レンズ3
1Lと右側受光レンズ31Rとを各介して入射してくる
光を光電変換するための左側光電変換素子列23Lと右
側光電変換素子列23Rとがそれぞれ設けられ、また、
本体部21の側部からは処理後の信号をCPU1に出力
するための複数の接続端子24が延出している。
【0023】図4は、主要被写体(人物)が夜景を背景
としているときの撮影シーンの一例を示す図である。こ
の撮影シーンは、画面41の左側に輝度の高い外燈4
2、画面41の中央やや左側に輝度のやや高い部分があ
るタワー43、画面41の中央やや右側に主要被写体と
なる輝度の低い人物44、画面41の右側に輝度のやや
低い部分があるビル45がそれぞれ位置している例であ
る。
【0024】また、図5はファインダ視野51内に示さ
れるターゲットマーク52とAFセンサ視野53の位置
関係を示す図である。このファインダ視野51内には、
ターゲットマーク52が表示されていて、さらに、該フ
ァインダ視野51内におけるAFセンサ視野は、符号5
3に示すように、画面中央部に左右横長の矩形状に広が
った状態となっている。このAFセンサ視野53は、A
FIC2の光電変換素子列23R,23L上にAF光学
系3を通して結像される被写体の範囲に相当する領域を
示している。図6は図4に示した撮影シーンを測距した
場合に、AFIC2により得られた被写体像信号の状態
を示す線図である。
【0025】本実施形態のAFIC2は、上記光電変換
素子列23R,23Lから得られた光電流を所定の基準
電圧からGND側へ積分するようになっているために、
被写体の像信号のレベルは、明るい部分が低く、暗い部
分は高くなる。なお、AFIC2を、GNDからVcc
側へ積分するように構成すれば、被写体の像信号におけ
る明/暗を反転させることも可能である。
【0026】そして、図4に示した撮影シーンを測距し
たときには、左側光電変換素子列23Lのセンサ出力は
図6(a)に示すような結果となり、右側光電変換素子
列23Rのセンサ出力は図6(b)に示すような結果と
なる。即ち、輝度の高い外燈42の出力は、符号42
a,42bに示すようにレベルが最も低くなり、輝度の
やや高い部分があるタワー43の出力は、符号43a,
43bに示すように輝度に応じてレベルが例えば中程度
となり、輝度のやや低い部分があるビル45の出力は、
符号45a,45bに示すように輝度に応じてレベルが
例えばやや高めとなっている。尚、この図6(a)、
(b)に示すセンサ出力では、ビル45、タワー43、
外燈42などの並び順が図4と左右逆になっているが、
これはAF光学系3が単レンズとして構成されているた
めである。
【0027】従って、被写体の像信号の表われ方は、レ
ンズの構成などに応じて様々なバリエーションがあり得
る。こうして、図4に示したような撮影シーンでは、主
要被写体である人物44が、外燈42による照明範囲か
ら離れている等のため、輝度が低く、その像信号をほと
んど得られていない。この図6に示すようなセンサ出力
に基づいて測距演算を行ったとしても、例えば、タワー
43までの距離(遠距離または無限遠)が算出されてし
まい、主要被写体である人物44には、ピント合わせが
行われず、いわゆるピンぼけの状態となる。
【0028】次に、図7は補助光を点灯させて図4に示
したような撮影シーンを測距したときに、AFIC2に
より得られる被写体像信号の様子を示す線図である。つ
まり、左側光電変換素子列23Lから図7(a)に示す
ようなセンサ出力が得られ、右側光電変換素子列23R
から図7(b)に示すようなセンサ出力が得られる。こ
れらは、主要被写体である人物4の輝度が低い場合に
は、図6で説明したように像信号をほとんど得ることが
できないため、AF補助光光源5を発光させて人物44
の輝度を上げようと試みたときのセンサ出力の例であ
る。
【0029】この例では、人物44の像による出力は、
符号44a,44bに示すように、わずかに得られてい
るが、依然として、十分なコントラストを得るには至っ
ていない。従って、図6に示した場合とほぼ同様に、得
られる測距結果は、例えばタワー43までの距離(遠距
離または無限遠)となってしまうことがほとんどであ
り、主要被写体である人物44はやはりピンぼけとなっ
てしまう。
【0030】このように、補助光を用いても、なお主要
被写体に合焦させることが困難な場合に、図1に示すフ
ローチャートのように処理を行うことにより、主要被写
体が極端なピンぼけになることを防止することができ
る。図1は、測距装置の主な動作を示を示している。
【0031】この測距装置の動作が開始されると、従来
より公知である外光パッシブ方式により測距を行う(ス
テップS1)。その測距結果が、無限遠または第1の所
定距離以遠であるか否かを判断し(ステップS2)、第
1の所定距離以近である場合には(NO)、後述するス
テップS8移行してピント合わせを行う。一方、無限遠
または第1の所定距離以遠であると判断された場合(Y
ES)、サブルーチン「夜景判定」により撮影シーンの
解析を行い(ステップS3)、その解析結果に基づい
て、主要被写体が夜景そのものまたは夜景を背景とした
ものであるか否かを判断する(ステップS4)。
【0032】このステップS4の判断で、撮影シーンが
夜景そのものでも夜景を背景としたものでもないと判断
された場合には(NO)、前述したステップS1の測距
結果をそのまま用いることになるために、得られた距離
にピント合せを行う(ステップS8)。次に、ストロボ
発光が必要であるか否かを判定して(ステップS9)、
必要であれば(YES)、ストロボを発光させて撮影を
行い(ステップS11)、必要でなければ(NO)、ス
トロボを発光させずに通常撮影を行う(ステップS1
0)。
【0033】一方、上記ステップS4において、撮影シ
ーンが、夜景そのものまたは夜景を背景としたものであ
ると判断された場合には、測距結果を第2の所定距離に
変更する(ステップS5)。ここに、第2の所定距離
は、上記第1の所定距離に対して、次の(1)式に示す
ような関係を有している。(第1の所定距離)≧(第2
の所定距離) …(1)つまり第2の所定距離
は、第1の所定距離よりも近距離となっている。こうし
て、このステップS5の処理を終了した後に、得られた
第2所定距離にピント合せを行い(ステップS6)。ス
ローシンクロ撮影を実行する(ステップS7)。このス
ローシンクロ撮影は、背景の露出がストロボ光で行うこ
とができないために、ストロボ発光後もシャッタを開か
せて、極力背景の光を撮影しようとする技術である。
【0034】次に、前述したステップS3の夜景判定サ
ブルーチンについて説明する。まず、図6、図7を参照
して、被写体が夜景そのものであるかまたは夜景を背景
としたものである場合の、被写体の像信号の特徴を説明
する。夜景等には、明るい部分(輝度が高い部分)と暗
い部分(輝度が低い部分)の両方が存在し、且つこれら
の輝度差が大きいことが多い。従って、このような場合
には、図示するように、像信号のダイナミックレンジが
大きくなるという特徴が発生する。
【0035】また、夜景等では、明るい部分が占める面
積に比して、暗い部分が占める面積の方が大きくなる場
合が少なからずあり、本実施形態のように暗い場合に出
力レベルが高くなる構成では、像信号の平均出力レベル
をとった場合に、その値が大きくなるという特徴があ
る。これに対して、明るい部分が占める面積の方が大き
くなる夜景の場合には、主要被写体が人物であれば、該
人物の像信号として十分なコントラストの出力が得られ
ると考えられるために、人物に対して測距を行うことが
可能となって、ぴんぼけ写真になることはない。
【0036】次に、図8に示すフローチャートを参照し
て、上記ステップS3の夜景判定サブルーチンについて
詳細に説明する。この夜景判定の処理が開始されると、
まず、被写体が夜景そのものまたは夜景と背景としたも
のであるか否かを示すフラグF_nightを0にクリアする
(ステップS21)。尚、本シーケンスにおいては、フ
ラグF_night=0の場合、夜景等でないと判断し、F_nig
ht=1であった場合、夜景等であると判断している。
【0037】次に、AFIC2による測距動作の積分時
間が所定時間よりも長いか否かを判断する(ステップS
22)。これは、夜景等の場合には低輝度であるため、
積分時間が一般的に長くなるということを判断基準とし
ている。この判断で積分時間が所定時間よりも短い場合
には(NO)、撮影シーンが夜景等ではないものと判断
して、フラグF_nightの値を変えることなく、そのまま
終了する。一方、積分時間が所定時間よりも長い場合に
は(YES)、次に、像信号であるセンサデータの最大
値と最小値との差が、所定値以上であるか否かを判断す
る(ステップS23)。これは、上述したような像信号
のダイナミックレンジが大きいかどうかを判断している
処理である。
【0038】このステップS23の判断で、センサ出力
のレベル差が所定値よりも小さい場合には(NO)、同
様にフラグF_nightの値を変えることなく、そのまま終
了する。一方、センサ出力のレベル差が所定値以上であ
る場合には(YES)、さらに、センサデータの平均値
が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS2
4)。ここで、センサ出力のレベルの平均値が所定値よ
りも小さい場合には(NO)、同様に、フラグF_night
の値を変えることなく、そのまま終了する。
【0039】これに対して、センサ出力のレベルの平均
値が所定値以上である場合には(YES)、被写体が夜
景または、夜景等であると判断して、フラグF_nightを
1にセットしてから(ステップS25)、終了する。
【0040】このように、積分時間が所定時間よりも長
く、且つセンサデータの最大値と最小値の差が所定値以
上あり、且つセンサデータの平均値が所定値以上である
場合にのみ、夜景等であると判断する。尚、この図8に
示した夜景判定は、一例を示したものであり、本発明は
この夜景判定の手段に限定されるものではない。即ち、
夜景判定には、その他にも多くのバリエーションがあ
り、これらを広く適用することが可能である。
【0041】この夜景判定のその他の手段としては、例
えば以下に示すようなものが挙げられる。まず、第1の
例としては、カメラに設けられたモード設定スイッチ等
により、夜景撮影モードが設定された場合には、該スイ
ッチの状態を検出することにより、夜景等であるか否か
を判断することが考えられる。
【0042】次に、第2の例としては、積分時間が所定
時間よりも長く、且つ像信号のほとんどが急峻なエッジ
からなる場合、言い換えると、像信号の隣接差分データ
を求めて(エッジ強調処理)、像信号に大きなエッジが
多い場合には、夜景等であると判断する手段が考えられ
る。また、第3の例としては、補助光を点灯させても、
被写体の像信号が得られない場合には、夜景等であると
判断する手段が考えられる。
【0043】さらに、第4の例としては、像信号に、所
定幅よりも幅が狭く、且つ所定深さよりも深さが深い
谷、または所定幅よりも幅が狭く、且つ所定高さよりも
高さが高い山が存在する場合に、夜景等であると判断す
る手段が考えられる。そして、第5の例としては、測光
結果が所定輝度以下である場合には、自動的に夜景等で
あると判断する手段が考えられる。また、第6の例とし
ては、測光結果が所定輝度以下であり、且つ像信号が所
定コントラスト以下となるローコントラストエリアの面
積が全体の面積の所定割合以上を占める場合に、夜景等
であると判断する手段が考えられる。
【0044】もちろん、ここに挙げたような手段の内の
複数を組み合わせることにより、夜景判断を行うように
しても良い。このように、夜景等の撮影において、測距
を主要被写体に対して適切に行うことができない場合に
は、合焦させる距離を所定の近距離に設定するようにし
ているために、人物等の主要被写体が極端にピンぼけす
ることはなく、失敗写真を未然に防ぐことが可能であ
る。つまり、夜景を撮影する場合には、昼間の風景等を
撮影する場合ほど解像力を必要とせず、また、夜景に映
り込む場合が多い光源は、ピントがずれるなどにより解
像力が低下しても、写真の映りとしてその影響が現れ難
いものである。
【0045】夜景は、昼間の風景に比べて、ピントに高
い合焦精度を要求されないために、主要被写体が位置す
ると想定される程度の距離に合焦させることで、多くの
ピントに関わる失敗写真を未然に防ぐことが可能となる
のである。このような第1の実施形態によれば、コスト
アップを要することなく、且つスペース拡大を要するこ
となく、夜景を背景としたシーンで主要被写体が極端に
ピンぼけになるような失敗写真を未然に防ぐことがで
き、主要被写体のみならず背景の光に対しても適当な露
光を行って、雰囲気豊かな夜景写真を撮影することがで
きる。
【0046】次に図9を用いて、本発明の第2の実施形
態について説明する。この実施形態の特徴は、AFセン
サ2が定常的な光の成分をキャンセルする機能を有して
いる点である。この回路(定常光除去部)2cを作動さ
せると、センサアレイ2a,2bに定常的に入射する光
は、像検出部2dに導かれることなくキャンセルされ、
パルス状に発光する(例えば、ストロボ46)光の成分
のみを像検出部2dに導かれる。
【0047】この除去手段を作動させなければ、図2に
示したパッシブAF回路と同様の働きをするが、CPU
1によってこれは作動・不作動を選択することができ
る。従って、図9のような主要被写体が人物44で夜景
45をバックにした撮影シーンを撮影しようとする時、
定常光除去部を作動させない時には、図10(a)に示
すように、センサアレイ2aの像出力は、人物部は暗
く、背景の点光源の光のみが検出されたようなパターン
となる。ここで、点光源の光の量が大きいと(強いと)
積分量VINT1が大きくなり、光の強さが弱いと、V
INT1は小さくなる。また、この点光源パターン位置
をd1 としてあらわす。これはセンサアレイの1つ1
つの画素を1つの座標d上に表現した時のdの値であ
る。
【0048】また、定常光除去部2cを作動させ、スト
ロボ46を発光させると、定常的に光っている背景パタ
ーンは像出力にはあらわれず、人物44から返って来た
光のみが積分されるので、図10(b)に示すような像
パターンが得られる。この時の光ピーク位置をd2 と
する。また積分量をVINT2とする。こうした構成の
いわゆるハイブリッドAF機能付のカメラでは、図7に
示すような第1の実施形態とは異なり、背景光に影響さ
れず、主被写体の像信号を検出(図10(b))でき
る。このデータを利用すれば、図1のステップS5のよ
うに距離補正をしなくとも正しいピント合せができる。
【0049】図11に示すフローチャートを参照して、
このようなカメラの撮影ルーチンについて説明する。ま
ず、定常光除去が必要のない撮影シーンにおける像検出
を行い(ステップS31)、最大コントラストにおける
位置d1 、積分量VINT1を求め(ステップS3
2)、得られた複数の測距結果のうち、最も近い距離を
L1 として算出する(ステップS33)。ここで複数
の測距結果とは、図12(a)に示すように、センサア
レイは広がりdを持っているために、必ずしも画面中央
部の1つのみならず、図12(b)に示すように、画面
内の複数ポイント(ここでは、L,C,R)の像を検出
して複数の測距結果を得ることができることを意味して
いる。
【0050】この距離L1 が大きいと夜景シーンが含
まれた撮影シーンであるため、所定値L0より大きいか
否かを判断する(ステップS34)。距離L1 の方が
大きい場合には(YES)、定常光の除去が必要な撮影
シーンであるため、定常光除去機能を動作させてストロ
ボ投光を行って、図10(b)に示すような像パターン
を検出する(ステップS35)。最大コントラストにお
ける位置d2、積分量VINT2を求める(ステップS
36)。この場合、人物が撮影シーンに含まれていなけ
れば、位置d2 における積分量VINT2は出力され
ない。
【0051】そして、そのうちの反射信号光による像信
号により距離L2が得られる(ステップS37)。次
に、この距離L2が距離L1(背景距離)よりもかなり
小さいか否かを判断する(ステップS38)。これは、
撮影シーンの背景が夜景である時は、距離L2 が、前
述した最至近距離L1 の距離(背景距離)とは大きく
異なるはずなので、この判断で大きく異なった場合は
(YES)、夜景であるものと判定する(ステップS4
1)。一方、大きくは異ならない場合(NO)、既に求
められている距離L1 にピントを合せ(ステップS3
9)、通常の撮影を行う(ステップS40)。これは、
ストロボ必要時に図13(a)に示すように、シャッタ
(sh)が所定の絞り(FNo)になった時に、所定ガ
イドナンバー(GNo)で発光させて、フラッシュマチ
ックによって、適正露光を得るものであり、ISD10
0のフィルムでは、FNo=GNo/L1 で求められ
る。これは背景の露出については考慮していない。撮影
シーンの背景が夜景ではないため、背景を写し込む必要
はなく、むしろ、手ブレを防止する対策として重点をお
いた撮影手法である。
【0052】しかし、前述したステップ41で夜景と判
定されると、距離L2にピント合せが行われ(ステップ
S42)、スローシンクロモードの種別を選択して撮影
が行われる。そこで、積分量VINT1が所定量Voよ
りも大きいか否かを判断する(ステップS43)。この
判断で、夜景積分量の方が大きい場合(YES)、シャ
ッタスピードが比較的早くとも、背景の夜景は写し込ま
れるため、図13(b)に示すようなシャッタ制御を行
う(ステップS44)。しかし、積分量VINT1が所
定量Voよりも小さい場合(NO)、シャッタスピード
を長くしないと、背景の写しこみが少なくなるため、図
13(c)のようなパターンでストロボ発光(ST)と
シャッタ制御(Sh)を行ない、長めのシャッタスピー
ドとする(ステップS45)。つまり、上記Gnoまた
は、発光時の絞り値は距離とフィルム感度に応じて決定
して制御し、上記シャッタはストロボ発光後、手ぶれ発
生のおそれがでる時間まで延長してから閉じる。
【0053】さらに、定常光除去時に、人物の被写体4
4から返ってくる光の量が大きいか否かまで考慮すれ
ば、さらに、人物と背景のバランスのとれた写真撮影が
楽しめる。この時、図11に示したステップS33以降
のルーチンを図14示すフローチャートのように変更す
る。
【0054】前述した積分量VINT2が積分量VIN
T1よりも大きいか否かを判断し(ステップS51)、
積分量VINT2が大きい即ち、ストロボ光の光の反射
が大きい場合(YES)、位置d1と位置d2が異なる
か否かを判断する(ステップS52)。位置d1と位置
d2が異なった場合には(YES)、夜景と判定する
(ステップS53)。
【0055】これは、積分量VINT2が積分量VIN
T1よりも大きく、反射光量の大きい位置、d1とd2
が定常光源で異なる場合は夜景と判定するものである。
これは、積分量VINT2を利用した、夜景判定の変形
例の1つである。一方、積分量VINT2が積分量VI
NT1よりも小さかった場合(NO)、若しくは位置d
1と位置d2が異ならなかった場合(NO)には、共に
図11のステップS39に移行する。
【0056】次に、積分量VINT1が所定量Voより
も小さいか否かを判断する(ステップS54)。
【0057】この判断で、積分量VINT1の方が小さ
い場合には(YES)、積分量VINT2が所定量V1
よりも大きいか否かを判断する(ステップS55)。こ
こで、積分量VINT2が所定量V1よりも大きい場合
(YES)、即ち、夜景の光による積分量VINT1が
小さく、且つストロボによる人物の積分量VINT2が
大きい場合には、図13で説明したスローシンクロに加
え、図15(a)に示すようなスローシンクロ制御(パ
ターンc)を行う(ステップS56)。
【0058】これは、背景の光が弱く、ストロボ時の人
物の光が強すぎる時にストロボ光を前述のGNoの式よ
り低くして、本来のGNo1より低いGNo2で光ら
せ、図16(a)に示すような写真になるのを防止し
て、よりバランスのとれた写真にするべく、図16
(b)に示すように写真を全体的にアンダー傾向にする
方法である。これは、ガイドナンバーをGNo1からG
No2へ減らすのではなく発光タイミングをΔtだけ前
にずらして、より小さい絞り(FNo)の時に発光を行
うようにしても同様の効果が得られる。
【0059】フィルム感度、距離、FNo、GNo等か
ら得られるストロボ適正制御の演算を訂正してアンダー
目にする事によって、背景と人物の露出のバランスのと
れた写真を得ることができる。これをプリント等に全体
的に訂正すれば、夜景も強調され、バランスの良い写真
となる。また、ステップS54において、積分量VIN
T1が所定量Voよりも大きかった場合(NO)、図1
1に示したステップS44に移行する。また、ステップ
S55において、積分量VINT2が所定量V1よりも
小さければ(NO)、図11に示したステップS45に
移行する。
【0060】以上説明したように、本実施例によれば、
いわゆるハイブリッドAFの技術を用いて、より正確に
ピント合せをできるようにした上に、より正確な夜景判
定を行い、背景と人物のバランスの良い露出の雰囲気豊
かな写真撮影ができる。なお、この工夫は、定常光除去
機能なしのセンサでも、ある程度の効果を奏する。
【0061】図17は本発明の第3の実施形態を示した
ものであり、カメラの主な動作を示すフローチャートで
ある。この第3の実施形態において、上述の第1の実施
形態と同様である部分については説明を省略し、主とし
て異なる点についてのみ説明する。上述した第1の実施
形態は、外光パッシブ方式の測距装置を例とするもので
あったが、この第3の実施形態は、TTLのパッシブ
(位相差)方式、またはコントラスト方式の測距装置を
例とした実施形態である。
【0062】この第3の実施形態においては、測距装置
の構成が異なるが、それ以外の部分は上述した第1の実
施形態の構成とほぼ同様であるために、必要に応じて、
前述した図2の構成部位と同等の構成部位には同じ参照
符号を付して引用する。
【0063】本実施形態は、測距方式や夜景判定方法に
より限定されるものではないので、ここでは主として、
測距方式の違いにより異なってくる処理方法を理解する
のに必要な部分のみを図9を参照して説明する。
【0064】まず、TTLパッシブ(位相差検出)方式
またはコントラスト方式により焦点検出を行って、合焦
させるに必要な上記焦点調節用光学系8の駆動量を算出
する(ステップS61)。次に、サブルーチン「レンズ
位置検出」を実行して、焦点調節用光学系8の絶対位置
を検出する(ステップS62)。
【0065】こうして検出した絶縁位置から、ステップ
S61において算出した駆動量だけ移動させたとしたと
きの駆動後の焦点調節用光学系8の絶対位置を予測し
て、この駆動後の絶対位置が所定の範囲に含まれるか否
かの予測判断を行う(ステップS63)。ここで、所定
の範囲に含まれない場合には(NO)、通常のシャッタ
開放制御を行い(ステップS74)、シャッタが全開に
なったか否かを判断し(ステップS75)、全開したな
らば(YES)、ストロボ発光の発光量を調整する所
謂、調光制御を行い(ステップS76)シャッタを閉じ
て(ステップS77)終了する。ストロボ光は、反射し
た光の量が所定量になった時に、発光を終了するので、
被写体は適正露出となる。ただし、これだけでは、もし
も背景が夜景の場合は背景にストロボ光は届かず、背景
は暗くなってしまう。
【0066】またステップS63において、焦点調節用
光学系8の移動後の絶対位置が所定の範囲に含まれると
予測される場合には(YES)、例えば図8に示したよ
うなサブルーチン「夜景判定」により撮影シーンの解析
を行い(ステップS64)、その解析結果に基づいて、
主要被写体が、夜景そのものまたは夜景を背景としたも
のであるか、あるいはそれ以外であるかを判断する(ス
テップS65)。ここで、夜景等でないと判断される場
合には(NO)、ステップS74に移行する。一方、夜
景等であると判断された場合には(YES)、焦点調節
用光学系8の駆動量を、駆動後の絶対位置が所定範囲よ
りも近距離側となるような所定の駆動量に補正する(ス
テップS66)。次に前述したステップS74乃至S7
6と同様に、通常のシャッタ開放制御を行い(ステップ
S67)、シャッタが全開になったか否かを判断し(ス
テップS68)、全開したならば(YES)、ストロボ
発光の調光制御を行う(ステップS69)。
【0067】次に、ストロボ発光終了後もシャッタの開
放を維持して、主被写体のみならず、背景の光も露光す
るようにする。つまり、背景の光の量が大きいか否かを
判断して、延長時間を予め適正値として定めたシャッタ
開放延長時間t1 、t2のいずれかに切り替えるよう
にすれば(ステップS71、S72)、背景の光の強さ
にかかわらず背景も正しい露出で記録することができ
る。シャッタ開放延長時間は、ピンぼけが発生しない最
長限の時間に設定されている。
【0068】このような第3の実施形態によれば、TT
Lのパッシブ(位相差検出)方式やコントラスト方式の
測距装置においても、前述した第1の実施形態とほぼ同
様の効果を奏することができる。以上のように各実施形
態のカメラによれば、夜景を背景とするシーンにおい
て、正しく夜景を写しこみながら、人物を適正なストロ
ボ光で照明し、美しい夜景を撮影でき、かつ、手ブレの
副作用を抑えることができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、撮
影シーンの背景が夜景であることを検出した際に、測距
値が主要被写体から大きく外れることがなく安価で小型
の測距装置を搭載し、スローシンクロ技術を利用して、
背景の夜景が写真に美しく写しこめるオートストロボを
搭載するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラに搭載する測距装置の主な動作
について説明するためのフローチャートである。
【図2】第1の実施形態における測距装置が搭載される
オートフォーカス(AF)カメラの構成例の要部を示す
ブロック図である。
【図3】測距装置におけるAFIC及びAF光学系の一
構成例を示す分解斜視図である。
【図4】主要被写体(人物)が夜景を背景としていると
きの撮影シーンの一例を示す図である。
【図5】ファインダ視野内に示されるターゲットマーク
とAFセンサ視野との位置関係を示す図である。
【図6】図4に示した撮影シーンを測距した場合に、A
FICにより得られた被写体像信号の状態を示す線図で
ある。
【図7】補助光を点灯させて図4に示したような撮影シ
ーンを測距したときに、AFICにより得られる被写体
像信号の様子を示す線図である。
【図8】第1の実施形態の夜景判定サブルーチンについ
て詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】第2の実施形態における定常的な光の成分をキ
ャンセルする機能を有するAFセンサについて説明する
ための図である。
【図10】センサアレイの像出力と像パターンの関係を
示す図である。
【図11】第2の実施形態におけるカメラの撮影ルーチ
ンについて説明するためのフローチャートである。
【図12】画面内の複数ポイントとセンサアレイの関係
を示す図である。
【図13】ストロボ発光(ST)とシャッタ制御(S
h)の関係を示す図である。
【図14】人物と背景のバランスのとれた写真撮影を行
うためのフローチャートである。
【図15】スローシンクロ制御(パターンc)について
説明するためのストロボ発光(ST)とシャッタ制御
(Sh)の関係を示す図である。
【図16】写真の例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態におけるカメラの主
な動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御部(CPU) 2…AFIC 3…AF光学系 4…インターフェイスIC 5…AF補助光光源 6…AF補助光光学系 7…撮影光学系 8…焦点調節用光学系 9…モータ 10…駆動量検出回路 11…シャッタ部 12…ドライバ 13…ストロボ制御部 14…測距装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/08 G03B 15/03 J 2H082 9/70 15/05 13/36 G02B 7/11 N 15/03 A 15/05 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 AB04 AB06 CD00 CD11 CD13 DB01 DB02 DB20 FB32 FB33 FB34 GA10 GA26 2H011 AA01 BA01 CA29 DA01 DA07 2H051 AA01 BA01 CB20 DA07 DC01 DD08 EA09 EA11 EB04 EB07 EB10 FA38 FA47 2H053 AA01 AA05 AD00 AD21 AD23 2H081 AA51 CC02 DD29 2H082 BB03 BB66 CC03 CC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を照射するストロボ発光手段と、 上記被写体の像信号を出力する像検出手段と、 上記像検出手段の出力に基づいて、上記被写体までのピ
    ントに関する情報を出力するピント信号手段と、 上記像検出手段の出力に基づいて、上記ストロボ発光時
    のカメラのシャッタ制御動作を切り替えるシャッタ制御
    手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記カメラは、撮影シーンの背景が夜景
    であるか否かを判定する夜景判定手段を具備し、 上記像検出手段からの出力に基づき、背景が夜景である
    ことを判定した時に、上記シャッタ制御手段が上記シャ
    ッタの開放時間がピンぼけを発生させる手前まで延長さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記夜景判定手段は、 上記受光手段の出力信号の平均値と、上記受光手段の出
    力信号の最大値から最小値までの幅と、上記受光手段の
    電荷蓄積時間とに基づいて、背景における夜景判定を行
    うことを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 ストロボ装置と、 フィルム露光量を調整するシャッタ手段と、 センサアレイを含むオートフォーカス手段と、を具備
    し、 撮影に先立つストロボ発光時と、ストロボ非発光時の上
    記センサアレイの出力状態に基づいて、撮影時の上記ス
    トロボ装置、又は、上記シャッタ手段の動作形態を切り
    換えることを特徴とするカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8125527B2 (en) 2008-03-26 2012-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Motion detection apparatus
KR101341095B1 (ko) 2007-08-23 2013-12-13 삼성전기주식회사 야경 환경에서 최적의 화질을 갖는 영상 획득 장치 및 방법
KR101369751B1 (ko) 2007-11-01 2014-03-06 삼성전자주식회사 얼굴 인식을 수행하는 디지털 영상 처리 장치의 제어 방법및 이 방법을 채용한 디지털 영상 처리 장치

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