JP2003014001A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JP2003014001A
JP2003014001A JP2001203597A JP2001203597A JP2003014001A JP 2003014001 A JP2003014001 A JP 2003014001A JP 2001203597 A JP2001203597 A JP 2001203597A JP 2001203597 A JP2001203597 A JP 2001203597A JP 2003014001 A JP2003014001 A JP 2003014001A
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Japan
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yoke
engaging
engagement
transmission device
force transmission
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JP2001203597A
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Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Toshimi Hara
利美 原
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の走行時において、ヨークの係合部とケー
シングの被係合部との接触に起因する打音の発生を抑制
することができる駆動力伝達装置を提供する。 【解決手段】駆動力伝達装置17は、電磁石63へ通電
することにより摩擦クラッチ機構61を摩擦係合させ
て、互いに相対回転可能に位置するアウタケース31と
インナシャフト32との間のトルク伝達を行う。電磁石
63を支持するヨーク42はアウタケース31に対して
相対回転可能に設けられている。各部材はディファレン
シャルキャリヤ22内に収容されている。ヨーク42の
係合ピン82がディファレンシャルキャリヤ22内の係
合凹部85に対して係合することにより、ヨーク42の
ディファレンシャルキャリヤ22に対する相対回転が防
止される。係合ピン82の外端部にはOリング84が装
着されている。このため、係合ピン82はOリング84
を介して係合凹部85の内面に対して接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば四輪駆動車
における駆動軸と従動軸との間に配設されて、両軸間の
トルク伝達を行う駆動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の駆動力伝達装置としては、次の
ような構造が知られている。即ち、駆動力伝達装置は車
両側に固定されたディファレンシャルキャリヤ内に配置
されたアウタケースを備えている。このアウタケースは
ディファレンシャルキャリヤに対して相対回転可能とな
っている。アウタケースの前端側にはプロペラシャフト
が一体回転可能に連結されている。アウタケースの後端
側にはドライブピニオンシャフトが相対回転可能に挿通
されている。
【0003】アウタケース内にはメインクラッチ機構、
パイロットクラッチ機構及びカム機構が配置されてい
る。パイロットクラッチ機構は、摩擦クラッチ、環状の
アーマチャ及び環状の電磁石を備えている。この電磁石
は、ヨークの前端側に形成された筒状の電磁石支持部に
嵌着された状態で、アウタケースの後端側側壁に形成さ
れた環状凹部内に配置されている。前記ヨークはアウタ
ケースに対してヨークベアリングを介して相対回転可能
に設けられており、同ヨークの後端側側壁には係合突部
が一体的に形成されている。この係合突部はディファレ
ンシャルキャリヤの内周面に形成された係合凹部内に係
合可能に配置されている。
【0004】前記電磁石が非通電状態の場合、パイロッ
トクラッチ機構及びメインクラッチ機構はそれぞれ開放
状態に保持される。このため、プロペラシャフトのトル
クはドライブピニオンシャフトに伝達されない。電磁石
が通電された場合、アーマチャが磁気誘導作用により摩
擦クラッチ側へ吸引され、これにより摩擦クラッチが押
圧されて摩擦係合する。この摩擦係合力はカム機構によ
り増幅され、そのスラスト力によりメインクラッチ機構
が摩擦係合する。この結果、プロペラシャフトとドライ
ブピニオンシャフトとがトルク伝達可能に連結される。
【0005】前記ヨークの係合突部がディファレンシャ
ルキャリヤの係合凹部に係合することにより、ヨーク、
即ち電磁石のディファレンシャルキャリヤに対する相対
回転が防止される。このように、電磁石の回り止め構造
を設ける理由は次の通りである。前記電磁石には電流供
給用のリード線の一端が接続されており、同リード線の
他端はディファレンシャルキャリヤの外部に導出され、
スイッチを介してバッテリに接続されている。このた
め、電磁石の回転を防止する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
駆動力伝達装置には、次のような問題があった。即ち、
係合突部と係合凹部との間には若干の隙間が形成されて
いる。このため、車両の走行時におけるヨークとアウタ
ケースとの間に配設されたヨークベアリングの摺動抵
抗、前進後退の切替え時におけるプロペラシャフトの逆
転動作、及び加減速時におけるプロペラシャフトの回転
速度変動等に起因して、アウタケースの回転に変動が発
生する。この結果、係合突部は振動し、係合凹部の内面
に対して接触する。前記ディファレンシャルキャリヤ
(ケーシング)及びヨークは、それぞれ軟質の磁性体材
料である低炭素鋼(例えばS35C、S10C)等の金
属材料により形成されている。従って、車両の走行時、
アウタケースの回転変動等に起因してヨークの係合突部
(係合部)が振動すると、同係合突部が係合凹部の内面
に対してぶつかり、打音(即ち、金属接触音)が発生す
るという問題があった。
【0007】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、車両の走行時におい
て、ヨークの係合部とケーシングの被係合部との接触に
起因する打音の発生を抑制することができる駆動力伝達
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケーシングに収容された駆動力伝達装置であって、
互いに相対回転可能に位置する第1回転部材及び第2回
転部材間に配設された摩擦クラッチ機構と、通電により
作動して前記摩擦クラッチ機構を摩擦係合させる電磁式
の駆動機構と、同駆動機構を構成する電磁石を支持した
状態で前記第1回転部材に対して相対回転可能に位置す
るヨークと、同ヨークの係合部と前記ケーシング内の被
係合部との係合によりヨークのケーシングに対する相対
回転を防止する回り止め機構とを備えた駆動力伝達装置
において、少なくとも前記ヨークの係合部と前記ケーシ
ングの被係合部との係合部位間には、弾性体を位置させ
るようにしたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の駆動力伝達装置において、前記弾性体は、前記ヨーク
の係合部において少なくともケーシングの被係合部との
係合部位に取り付けるようにしたことを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の駆動力伝達装置において、前記弾性体は、前記ケーシ
ングの被係合部において少なくともヨークの係合部との
係合部位に取り付けるようにしたことを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちいずれか一項に記載の駆動力伝達装置におい
て、前記弾性体は、ゴム又は合成樹脂であることをその
要旨とする。
【0012】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
少なくともヨークの係合部とケーシングの被係合部との
係合部位間には、弾性体が位置する。このため、第1回
転部材及び第2回転部材の回転変動等に起因してヨーク
の係合部が振動し、係合部が被係合部に対して接触する
際、同係合部は弾性体を介して被係合部に対して接触す
る。即ち、係合部が被係合部に対して直接接触すること
はない。従って、係合部と被係合部とが直接接触する場
合に比べて、打音の発生が抑制される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ヨークの係合部は、同係
合部における少なくともケーシングの被係合部との係合
部位に取り付けられた弾性体を介して、被係合部に接触
する。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、ヨークの係合部は、ケー
シングの被係合部における少なくともヨークの係合部と
の係合部位に取り付けられた弾性体を介して、被係合部
に接触する。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加
えて、係合部の被係合部に対する衝突により発生する打
音はゴム又は合成樹脂の弾性により減衰する。一般に、
ゴム又は合成樹脂は、その粘弾性挙動に基づく、音の減
衰作用を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明
を、例えば前輪駆動ベースの四輪駆動車において、後輪
側への駆動力伝達経路に配設される駆動力伝達装置に具
体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0017】(全体構成)図4に示すように、四輪駆動
車等の車両11は、エンジン12及びトランスアクスル
13を備えている。トランスアクスル13には一対のフ
ロントアクスル14, 14及びプロペラシャフト15が
連結されている。両フロントアクスル14, 14にはそ
れぞれ前輪16, 16が連結されている。プロペラシャ
フト15には駆動力伝達装置17が連結されている。駆
動力伝達装置17にはドライブピニオンシャフト18を
介してリヤディファレンシャル19が連結されている。
リヤディファレンシャル19には一対のリヤアクスル2
0, 20を介して後輪21,21が連結されている。駆
動力伝達装置17、ドライブピニオンシャフト18及び
リヤディファレンシャル19はディファレンシャルキャ
リヤ22内に収容支持されており、同ディファレンシャ
ルキャリヤ22を介して車体に支持されている。ディフ
ァレンシャルキャリヤ22内にはディファレンシャルオ
イルが封入されている。
【0018】エンジン12の駆動力はトランスアクスル
13及び両フロントアクスル14,14を介して両前輪
16, 16に伝達される。また、プロペラシャフト15
とドライブピニオンシャフト18とが駆動力伝達装置1
7によりトルク伝達可能に連結された場合、エンジン1
2の駆動力はプロペラシャフト15、ドライブピニオン
シャフト18、リヤディファレンシャル19及び両リヤ
アクスル20, 20を介して両後輪21, 21に伝達さ
れる。
【0019】(駆動力伝達装置)図1に示すように、駆
動力伝達装置17はアウタケース31を備えている。こ
のアウタケース31内にはインナシャフト32、メイン
クラッチ機構33、押圧力発生機構34、パイロットク
ラッチ機構35及びカム機構36がそれぞれ収容されて
いる。
【0020】(アウタケース)アウタケース31は、両
端が開口した筒状のフロントハウジング31aと、同フ
ロントハウジング31aの後端側開口部に螺着されたリ
ヤハウジング31bとを備えている。フロントハウジン
グ31aは非磁性体材料であるアルミニウム合金、リヤ
ハウジング31bは軟質の磁性体材料である低炭素鋼
(例えばS35C、S10C)によりそれぞれ形成され
ている。リヤハウジング31bの径方向における中間部
には、非磁性体材料であるステンレス製の円環状の筒体
41が埋設されている。
【0021】リヤハウジング31bはその後端側側面に
おいて、ディファレンシャルキャリヤ22の内部に回動
不能に固定されたヨーク42に対してベアリングを介し
て相対回転可能に支持されている。即ち、アウタケース
31はヨーク42を介してディファレンシャルキャリヤ
22に支持されている。ヨーク42はリヤハウジング3
1bと同様の低炭素鋼等の金属材料により形成されてい
る。ヨークは後述するパイロットクラッチ機構35を構
成する。
【0022】(インナシャフト)インナシャフト32は
両端が開口した筒状に形成されており、その前端部(図
1における左端部)は、リヤハウジング31bの中央部
を液密的に貫通してフロントハウジング31a内に挿入
されている。インナシャフト32は自身の回動中心軸に
沿う方向への移動を規制された状態で両ハウジング31
a, 31bに対して相対回転可能に支持されている。イ
ンナシャフト32の後端部(図1における右側端部)に
は、ドライブピニオンシャフト18の一端部がスプライ
ン結合されている。本実施形態では、インナシャフト3
2の回動中心軸は前記アウタケース31の回動中心軸と
一致する。
【0023】(入力軸)フロントハウジング31aの前
端部(図1における左端部)には入力軸43のフランジ
状の基端部がボルトにより一体回動可能に固定されてい
る。入力軸43はディファレンシャルキャリヤ22の前
端部内周面に対してベアリングを介して相対回転可能に
支持されている。入力軸43の先端部は前記プロペラシ
ャフト15に一体回動可能に連結されている。
【0024】(メインクラッチ機構)メインクラッチ機
構33は、アウタケース31とインナシャフト32との
間における前端側に配設されている。メインクラッチ機
構33は湿式多板式の摩擦クラッチ機構であり、複数の
インナクラッチプレート33a及びアウタクラッチプレ
ート33bを備えている。インナクラッチプレート33
a及びアウタクラッチプレート33bはそれぞれ円板状
に形成されている。
【0025】各インナクラッチプレート33aはインナ
シャフト32の外周面に対してスプライン結合されてお
り、同インナシャフト32の回動中心軸に沿う方向へ移
動可能となっている。各アウタクラッチプレート33b
はフロントハウジング31aの内周面に対してスプライ
ン結合されており、同フロントハウジング31aの回動
中心軸に沿う方向へ移動可能となっている。各インナク
ラッチプレート33aと各アウタクラッチプレート33
bとはそれぞれ交互に配置されており、互いに当接して
摩擦係合すると共に、互いに離間して非係合の自由状態
になる。
【0026】(押圧力発生機構)押圧力発生機構34
は、フロントハウジング31a内において、メインクラ
ッチ機構33よりも前端側に配置されている。押圧力発
生機構34は作動ピストン51、ロータ52及び流体室
53を備えている。
【0027】(作動ピストン)作動ピストン51はイン
ナシャフト32に液密状に挿通されており、インナシャ
フト32に対して回動可能かつインナシャフト32の回
動中心軸に沿う方向へ移動可能となっている。また、作
動ピストン51の外周面はフロントハウジング31aの
内周面に対して液密状に接触しており、フロントハウジ
ング31aの回動中心軸に沿う方向及び同軸に対する周
方向へ摺動可能となっている。
【0028】(流体室)流体室53は、フロントハウジ
ング31aの内周面、作動ピストン51の前端側側面及
びインナシャフト32の外周面とにより囲まれた空間で
ある。この流体室53にはシリコンオイル等の高粘性の
粘性流体が封入されている。
【0029】(ロータ)前記流体室53内には、インナ
シャフト32の外周面に対して一体回動可能に固定され
たロータ52が収容されている。ロータ52は径方向へ
延びる複数のベーン部52aを有しており、各ベーン部
52aは流体室53を2つの滞留室に区画している。
【0030】(パイロットクラッチ機構)パイロットク
ラッチ機構35は、アウタケース31とインナシャフト
32との間における後端側(図1における右端側)に配
設されている。パイロットクラッチ機構35は、摩擦ク
ラッチ61、アーマチャ62及び電磁石63を備えてい
る。
【0031】(摩擦クラッチ)摩擦クラッチ61は、湿
式多板式の摩擦クラッチ機構であって、複数のインナク
ラッチプレート及び複数のアウタクラッチプレートを備
えている。インナクラッチプレート及びアウタクラッチ
プレートはそれぞれ円板状に形成されている。各インナ
クラッチプレートは後述するカム機構36を構成する第
1カム部材71の外周面に対してスプライン結合されて
おり、インナシャフト32の回転中心軸方向へ移動可能
となっている。各アウタクラッチプレートはフロントハ
ウジング31aの内周面に対してスプライン結合されて
おり、アウタケース31の回転中心軸方向へ移動可能と
なっている。各インナクラッチプレートと各アウタクラ
ッチプレートとはそれぞれ交互に配置されており、互い
に当接して摩擦係合すると共に、互いに離間して非係合
の自由状態になる。
【0032】(アーマチャ)アーマチャ62は、摩擦ク
ラッチ61と後述するカム機構36を構成する第2カム
部材72との間に位置している。アーマチャ62は環状
に形成されており、フロントハウジング31aの内周面
に対してスプライン結合されている。アーマチャ62は
アウタケース31の回転中心軸に沿う方向へ移動可能、
且つアウタケース31と一体回転可能とされている。
【0033】(電磁石)電磁石63は合成樹脂材料(例
えば不飽和ポリエステル)により形成された環状のコイ
ルケース63aを備えており、同コイルケース63a内
には銅線を所定の回数だけ巻回したコイルが収容されて
いる。コイルケース63aは、ヨーク42の電磁石支持
筒43aに嵌挿された状態で、リヤハウジング31bの
後端側側面に形成された環状凹部64内に収容されてい
る。
【0034】この電磁石支持筒43aの内周面と環状凹
部64の内周面(小径側)との間、及びヨーク42の外
周面と環状凹部64の内周面(大径側)との間には、そ
れぞれ所定のギャップが設けられており、同ヨーク42
はリヤハウジング31bの環状凹部64内面に対してヨ
ークベアリングを介して相対回転可能に位置している。
ヨーク42の後端部はディファレンシャルキャリヤ22
の内部に形成された筒状凹部22aに嵌合されている。
【0035】電磁石63にはリード線65の一端が接続
されており、同リード線65の他端はディファレンシャ
ルキャリヤ22の外部に導出されている。このリード線
65の他端はディファレンシャルキャリヤ22の外部に
設けられたスイッチ(図示略)を介してバッテリ(図示
略)に接続されている。スイッチがONされて電磁石6
3のコイルが通電されると、同電磁石63の周囲に磁路
が形成される。すると、アーマチャ62は磁気誘導作用
により電磁石63側に吸引される。この結果、摩擦クラ
ッチ61が摩擦係合する。
【0036】(カム機構)カム機構36は、環状の第1
カム部材71、環状の第2カム部材72及び球状のカム
体73を備えている。両カム部材71, 72の互いに対
向する面には、それぞれ複数のカム溝が両カム部材7
1,72の周方向に所定間隔毎に形成されている。両カ
ム部材71,72の互いに対向するカム溝間にはカム体
73がはめ込まれている。
【0037】第1カム部材71はインナシャフト32に
対して相対回転可能に嵌挿されており、リヤハウジング
31bの前端側側面に対して軸受を介して接触してい
る。第2カム部材72はインナシャフト32の外周面に
対してスプライン結合されており、同インナシャフト3
2の回転中心軸に沿う方向へ移動可能となっている。第
2カム部材72はメインクラッチ機構33のインナクラ
ッチプレート33aに対向するように配設されている。
【0038】パイロットクラッチ機構35の摩擦クラッ
チ61が非摩擦係合状態の場合には、第1カム部材71
は自由状態に保持される。一方、摩擦クラッチ61が摩
擦係合状態となると、第1カム部材71はアウタケース
31に連結される。すると、第1カム部材71と第2カ
ム部材72との間には相対回転が生じ、同第1カム部材
71はカム体73を介して第2カム部材72をメインク
ラッチ機構33側へ押圧する。この結果、メインクラッ
チ機構33は摩擦係合状態となる。
【0039】即ち、パイロットクラッチ機構35の電磁
石63のコイルが非通電状態にある場合には、摩擦クラ
ッチ61及びアーマチャ62は自由状態であり、両カム
部材71,72はカム体73を介してインナシャフト3
2に対して一体回転可能な状態に保持される。
【0040】(ヨークの回り止め機構)図2に示すよう
に、前記ヨーク42の後端側外周面において、ディファ
レンシャルキャリヤ22の筒状凹部22a内面に対応す
る位置には、嵌合穴81が形成されており、同嵌合穴8
1には係合ピン82が嵌合されている。係合ピン82は
機械構造用炭素鋼鋼材(例えばS35C、S10C)等
の金属材料により形成されている。係合ピン82の外端
部外周には円環状の溝83が形成されており、同溝83
にはゴム製のOリング84が装着されている。このOリ
ング84が係合ピン82の外周面から若干突出するよう
に、溝83の深さが設定されている。Oリング84はそ
の弾性により防音及び吸振作用を有する。
【0041】一方、図2及び図3に示すように、前記筒
状凹部22aにおける係合ピン82に対応する位置に
は、係合凹部85が形成されている。この係合凹部85
は、Oリング84を装着した状態の係合ピン82を収容
可能且つ係合可能となるように、その深さ、幅及び奥行
きが設定されている。係合ピン82が係合凹部85の内
面に対してOリング84を介して係合することによりヨ
ーク42の、即ち電磁石63のディファレンシャルキャ
リヤ22に対する相対回転が防止される。
【0042】尚、アウタケース31は第1回転部材を構
成する。インナシャフト32は第2回転部材を構成す
る。摩擦クラッチ61は摩擦クラッチ機構を構成する。
アーマチャ62及び電磁石63は通電により作動して摩
擦クラッチ61を摩擦係合させる電磁式の駆動機構を構
成する。ディファレンシャルキャリヤ22は駆動力伝達
装置を収容するケーシングを構成する。係合ピン82は
ヨーク42の係合部を構成する。Oリング84は弾性体
を構成する。係合凹部85はケーシング内の被係合部を
構成する。係合ピン82、Oリング84及び係合凹部8
5は回り止め機構を構成する。
【0043】また、本実施形態において、ヨークの係合
部とケーシング内の被係合部との係合部位間とは、例え
ば前記ヨークベアリングの摺動抵抗等に起因するアウタ
ケース31の回転変動により係合ピン82が振動したと
き、同係合ピン82と係合凹部85内面とが互いに接触
する部分間をいう。
【0044】(実施形態の作用)次に、車両11の走行
時における前記駆動力伝達装置の作用を説明する。(リ
アルタイム四輪駆動)電磁石63のコイルへ通電されて
いない場合において、プロペラシャフト15とドライブ
ピニオンシャフト18間に差動回転が発生し、アウタケ
ース31とインナシャフト32間に相対回転が生じる
と、ロータ52は流体室53内でアウタケース31に対
して相対回転する。そして、流体室53内にはプロペラ
シャフト15とドライブピニオンシャフト18との間の
差動回転速度に応じた押圧力が発生する。この押圧力に
より作動ピストン51がメインクラッチ機構33側へ移
動する。メインクラッチ機構33は作動ピストン51を
介して伝達された押圧力の大きさに応じて摩擦係合す
る。
【0045】即ち、プロペラシャフト15はアウタケー
ス31、メインクラッチ機構33及びインナシャフト3
2を介してドライブピニオンシャフト18に連結され
る。そして、プロペラシャフト15からドライブピニオ
ンシャフト18へ両者15,18の差動回転速度に応じ
たトルクが伝達され、車両11はリアルタイムの四輪駆
動状態となる。
【0046】(直結四輪駆動)前述したリアルタイムの
四輪駆動状態において、運転席近傍に設けられたスイッ
チを運転者が切換え操作して電磁石63のコイルに通電
すると、アーマチャ62は磁気誘導作用により電磁石6
3側に吸引される。すると、摩擦クラッチ61は摩擦係
合状態となり、第1カム部材71がアウタケース31に
連結される。このため、第1カム部材71と第2カム部
材72との間には相対回転が生じ、パイロットクラッチ
機構35が有効に機能する。
【0047】従って、プロペラシャフト15とドライブ
ピニオンシャフト18間に差動回転が発生し、アウタケ
ース31とインナシャフト32間に相対回転が生じる
と、カム機構36にて発生する押圧力によって、メイン
クラッチ機構33は強固に摩擦係合されて完全に結合し
た状態となる。即ち、車両11は直結された四輪駆動状
態となる。
【0048】(弾性体の作用)車両11の走行時には、
前記ヨークベアリングの摺動抵抗、前進後退の切替え時
におけるプロペラシャフト15の逆転動作、及び加減速
時におけるプロペラシャフト15の回転速度変動等に起
因して、係合ピン82は係合凹部85内において振動
し、同係合凹部85内面に対して接触する。しかしなが
ら、本実施形態では、係合ピン82の外端部にはOリン
グ84が装着されており、同係合ピン82はOリング8
4を介して係合凹部85の内面に接触する。このため、
金属製の係合ピン82が同じく係合凹部85の内面に対
して直接接触することはない。即ち、係合ピン82と係
合凹部85との間の金属接触がなくなる。係合ピン82
が係合凹部85の内面に対して衝突する際に発生する打
音は、Oリング84の弾性により減衰する。従って、車
両11の走行時において、係合ピン82と係合凹部85
とが直接接触する場合に比べて、打音(金属接触音)の
発生が抑制される。
【0049】また、係合ピン82が係合凹部85内面に
接触する際、Oリング84が潰れて、仮に係合ピン82
が係合凹部85の内面に対して直接接触しても、Oリン
グ84の弾性により、係合ピン82の係合凹部85内面
に対する接触速度が小さくなる。このため、Oリング8
4を設けない場合に比べて、係合ピン82と係合凹部8
5との接触に起因する打音が小さくなる。
【0050】(実施形態の効果)従って、本実施形態に
よれば、以下の効果を得ることができる。・ヨーク42
の係合ピン82とディファレンシャルキャリヤ22の係
合凹部85との係合部位間には、Oリング84を位置さ
せるようにした。具体的には、係合ピン82の外端部に
はOリング84を装着した。このため、各種の回転変動
等に起因して係合ピン82が振動し、同係合ピン82が
係合凹部85内面に接触する際、同係合ピン82はOリ
ング84を介して係合凹部85内面に接触する。即ち、
係合ピン82が係合凹部85の内面に対して直接接触す
ることはない。従って、金属接触がなくなり、この金属
接触に起因する走行時の打音(金属接触音)の発生を防
止することができる。
【0051】・また、係合ピン82が係合凹部85内面
に接触する際、Oリング84が潰れて、仮に係合ピン8
2が係合凹部85の内面に対して直接接触しても、Oリ
ング84の弾性により、係合ピン82の係合凹部85内
面に対する接触速度が小さくなる。このため、Oリング
84を設けない場合に比べて、係合ピン82と係合凹部
85との接触に起因する打音を小さくすることができ
る。
【0052】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図5及び図6に従って説明する。本実施形態は、
ヨークの回り止め機構において前記第1実施形態と異な
る。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成につい
ては同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0053】図5に示すように、前記ヨーク42の後端
側側面には、直方体状の係合突部91が一体的に形成さ
れている。係合突部91はヨークの中心軸に沿う方向へ
延出されており、同係合突部91にはゴム(例えばシリ
コンゴム)製のキャップ92が装着されている。即ち、
係合突部91の外周面全体はゴムにより覆われている。
図6に示すように、前記ディファレンシャルキャリヤ2
2内部の係合凹部85は、キャップ92が装着された状
態の係合突部91を収容可能且つ係合可能となるように
配置形成されている。
【0054】このため、各種の回転変動に起因して、係
合突部91が係合凹部85内で振動しても、係合突部9
1が係合凹部85の内面に対して直接接触することはな
い。即ち、係合突部91はキャップ92を介して係合凹
部85内面に接触する。従って、本実施形態によれば、
金属接触がなくなり、前記第1実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0055】尚、係合突部91はヨーク42の係合部を
構成する。キャップ92は弾性体を構成する。係合凹部
85はケーシング内の被係合部を構成する。係合ピン8
2、係合凹部85及びキャップ92は回り止め機構を構
成する。
【0056】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図7(a),(b)に従って説明する。本実施形
態は、ヨークに対する係合ピンの配設位置の点において
前記第1実施形態と異なる。即ち、図7(a)に示すよ
うに、前記ヨーク42の後端側側面には、嵌合穴81が
形成されており、同嵌合穴81には係合ピン82が嵌合
されている。係合ピン82は、自身の中心軸が前記ヨー
ク42の後端側側面に対して直交するように設けられて
いる。図7(b)に示すように、前記ディファレンシャ
ルキャリヤ22内の係合凹部85は、Oリング84が装
着された状態の係合ピン82を収容可能且つ係合可能と
なるように形成されている。このため、係合ピン82は
Oリング84を介して係合凹部85の内面に対して接触
する。従って、本実施形態によれば、金属接触がなくな
り、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0057】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を説明する。本実施形態は、Oリングを省略してキ
ャップを装着するようにした点において前記第1実施形
態と異なる。即ち、図8に示すように、係合ピン82の
外端部にはゴム(例えばシリコンゴム)製のキャップ1
01が装着されている。前記ディファレンシャルキャリ
ヤ22内の係合凹部85は、キャップ101が装着され
た状態の係合ピン82を収容可能且つ係合可能となるよ
うに配置形成されている。このため、係合ピン82はキ
ャップ101を介して係合凹部85の内面に対して接触
する。従って、本実施形態によれば、金属接触がなくな
り、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0058】尚、キャップ101は弾性体を構成する。
係合ピン82、係合凹部85及びキャップ101は回り
止め機構を構成する。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態を説明す
る。本実施形態は、ディファレンシャルキャリヤ側に係
合ピンを設け、ヨーク側に係合凹部が設けられている点
において前記第1実施形態と異なる。即ち、図9に示す
ように、筒状凹部22a内面において、ヨーク42の外
周面に対応する部分には、嵌合穴110が形成されてお
り、同嵌合穴110には係合ピン111が嵌合されてい
る。係合ピン111の外端部には円環状の溝112が形
成されており、同溝112にはOリング113が装着さ
れている。また、ヨーク42の後端側外周面には、Oリ
ング113を装着した状態の係合ピン111を収容可能
且つ係合可能とした係合凹部114が配置形成されてい
る。このため、ヨーク42の係合凹部114内面は、O
リング113を介して係合ピン111に係合する。従っ
て、本実施形態によれば、金属接触がなくなり、前記第
1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】尚、係合凹部114はヨーク42の係合部
を構成する。Oリング113は弾性体を構成する。係合
ピン111はケーシング内の被係合部を構成する。係合
ピン111、Oリング113及び係合凹部114は回り
止め機構を構成する。
【0060】(別例)尚、前記実施形態は以下のように
変更して実施してもよい。 ・第1〜第4実施形態においては、係合ピン82又は係
合突部91側にOリング84又はキャップ92,101
を装着するようにしたが、図10(a),(b)に示す
ように、係合凹部85の内面をゴム製又は弾性を有する
合成樹脂(例えば不飽和ポリエステル)製の内張部材2
01により覆うようにしてもよい。内張部材201は接
着剤又は加硫成形により係合凹部85の内面に一体的に
固定する。このようにしても、係合ピン82及び係合突
部91が係合凹部85の内面に対して直接接触すること
はない。従って、車両11の走行時において、金属接触
がなくなり、この金属接触に起因する打音(金属接触
音)の発生を防止することができる。また、第5実施形
態においては、係合ピン111側にOリング113を装
着するようにしたが、ヨーク42の係合凹部114内面
を内張部材201により覆うようにしてもよい(図示
略)。
【0061】・第2実施形態では、ヨーク42の後端側
側面に係合突部91を一体的に形成したが、次のように
してもよい。即ち、図11に示すように、電磁石63の
コイルを覆う合成樹脂製のコイルケース63aには係合
突部210が一体的に形成されており、同係合突部21
0はヨーク42を貫通して外部(ディファレンシャルキ
ャリヤ22の内部)に露出している。この係合突部21
0の外端部は前記係合凹部85内に係合可能に位置して
いる。このようにすれば、合成樹脂と金属との接触とな
り、金属同士が接触する場合に比べて、走行時に発生す
る打音が小さくなる。これは、合成樹脂の粘弾性挙動に
起因する。また、係合突部210をコイルケース63a
と一体形成したことにより、第2実施形態におけるキャ
ップ92が不要となる。
【0062】・第2及び第4実施形態では、係合突部9
1及び係合ピン82にそれぞれキャップ92及びキャッ
プ101を装着するようにしたが、係合突部91及び係
合ピン82の外周面を、それぞれゴム及び合成樹脂材料
(例えば不飽和ポリエステル)等の弾性体によりコーテ
ィングするようにしてもよい。コーティング作業は、例
えば流動状態としたゴム及び合成樹脂材料等を塗布する
ことにより行う。このようにしても、第2及び第4実施
形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】・第2及び第4実施形態では、キャップ9
2及びキャップ101をそれぞれシリコンゴム等のゴム
材により形成したが、弾性を有する合成樹脂材料(例え
ば不飽和ポリエステル)により形成するようにしてもよ
い。このようにすれば、合成樹脂と金属との接触にな
り、金属接触する場合に比べて打音が小さくなる。
【0064】・第1実施形態及び第3〜第5実施形態に
おいては、係合ピン82を金属材料(例えばS35C、
S10C)により形成したが、弾性を有する合成樹脂材
料(例えば不飽和ポリエステル)により形成するように
してもよい。このようにすれば、合成樹脂と金属との接
触になり、打音が小さくなる。
【0065】・第2及び第4実施形態では、キャップ9
2,101により係合突部91及び係合ピン82の外端
部全体を覆うようにしたが、一部分のみ覆うようにして
もよい。例えば、キャップ92,101の長さを係合突
部91及び係合ピン82の突出長さよりも短くして、係
合突部91及び係合ピン82の外端部から中間部に亘っ
てのみ覆うようにする。
【0066】・第2実施形態では、係合突部91にキャ
ップ92を装着することにより、金属接触を回避するよ
うにしたが、係合突部91の係合凹部85対応位置のい
ずれかの部位に円環状の溝を形成し、この溝にOリング
を装着するようにしてもよい。このようにすれば、係合
突部91はOリングを介して係合凹部85内面に接触す
るので、金属接触をなくすことができる。
【0067】・第1〜第5実施形態において、係合ピン
82,111及び係合突部91を係合凹部85,114
内に位置させた状態で、係合ピン82,111及び係合
突部91と係合凹部85,114内面との隙間にゴム及
び合成樹脂材料(例えば不飽和ポリエステル、エポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂)等を充填するようにしてもよ
い。このようにすれば、係合ピン82,111及び係合
突部91と係合凹部85,114内面との隙間がなくな
るので、各種の回転変動等に起因する係合ピン82,1
11及び係合突部91の振動が防止され、ひいては、打
音の発生を防止することができる。
【0068】・第5実施形態では、係合ピン111にO
リング113を装着するようにしたが、前記第4実施形
態におけるキャップ101を装着するようにしてもよ
い。このようにしても、金属接触を防止することができ
る。
【0069】・第5実施形態において、係合ピン111
をディファレンシャルキャリヤ22と一体的に形成する
ようにしてもよい。このようにすれば、部品点数が少な
くなる。
【0070】(付記)次に前記実施形態及び別例から把
握できる技術的思想を以下に追記する。 ・前記ヨークの係合部は同ヨークに設けられた凸部又は
凹部であり、前記ケーシングの被係合部は前記凸部又は
凹部を係合可能とした凹部又は凸部である請求項1〜請
求項4のうちいずれか一項に記載の駆動力伝達装置。
【0071】・前記電磁石のコイルは合成樹脂製のコイ
ルケースに収容されており、前記ヨークの係合部は、前
記コイルケースと一体的に形成された係合突部であり、
同係合突部はヨークを貫通し、その外端部において前記
ケーシングの被係合部に対して係合可能とされている請
求項1に記載の駆動力伝達装置。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、ヨークの係合部とケー
シングの被係合部とは弾性体を介して接触するため、車
両の走行時において、ヨークの係合部とケーシングの被
係合部との接触に起因する打音の発生を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における駆動力伝達装置の正断
面図。
【図2】 第1実施形態における駆動力伝達装置の要部
拡大正断面図。
【図3】 図2における1−1線断面図。
【図4】 第1実施形態の駆動力伝達装置を搭載した車
両の概略構成図。
【図5】 第2実施形態における駆動力伝達装置の要部
拡大正断面図。
【図6】 図5における2−2線断面図。
【図7】 (a)は、第3実施形態における駆動力伝達
装置の要部拡大正断面図、(b)は、図7(a)におけ
る3−3線断面図。
【図8】 第4実施形態における駆動力伝達装置の要部
拡大正断面図。
【図9】 第5実施形態における駆動力伝達装置の要部
拡大正断面図。
【図10】(a)は、別の実施形態における駆動力伝達
装置の要部拡大正断面図、(b)は、別の実施形態にお
ける駆動力伝達装置の要部拡大側断面図。
【図11】別の実施形態における駆動力伝達装置の要部
拡大正断面図。
【符号の説明】
17…駆動力伝達装置、31…アウタケース(第1回転
部材)、32…インナシャフト(第2回転部材)、61
…摩擦クラッチ(摩擦クラッチ機構)、62…駆動機構
を構成するアーマチャ、63…駆動機構を構成する電磁
石、63a…コイルケース、43…ヨーク、22…ディ
ファレンシャルキャリヤ(ケーシング)、82…回り止
め機構を構成する係合ピン(係合部)、84,113…
回り止め機構を構成するOリング(弾性体)、85…回
り止め機構を構成する係合凹部(被係合部)、91,1
02…係合突部(係合部)、92,101…回り止め機
構を構成するキャップ(弾性体)、111…係合ピン
(被係合部)、114…係合凹部(係合部) 201…内張部材(弾性体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D043 AA08 AB02 AB17 EA03 EA18 EA39 EA42 EB03 EB07 EB12 EB13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに収容された駆動力伝達装置
    であって、互いに相対回転可能に位置する第1回転部材
    及び第2回転部材間に配設された摩擦クラッチ機構と、
    通電により作動して前記摩擦クラッチ機構を摩擦係合さ
    せる電磁式の駆動機構と、同駆動機構を構成する電磁石
    を支持した状態で前記第1回転部材に対して相対回転可
    能に位置するヨークと、同ヨークの係合部と前記ケーシ
    ング内の被係合部との係合によりヨークのケーシングに
    対する相対回転を防止する回り止め機構とを備えた駆動
    力伝達装置において、 少なくとも前記ヨークの係合部と前記ケーシングの被係
    合部との係合部位間には、弾性体を位置させるようにし
    た駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性体は、前記ヨークの係合部にお
    いて、少なくともケーシングの被係合部との係合部位に
    取り付けるようにした請求項1に記載の駆動力伝達装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弾性体は、前記ケーシングの被係合
    部において、少なくとも前記ヨークの係合部との係合部
    位に取り付けるようにした請求項1に記載の駆動力伝達
    装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は、ゴム又は合成樹脂である
    請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の駆動力
    伝達装置。
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