JP2003013066A - 液晶組成物 - Google Patents
液晶組成物Info
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Abstract
い液晶組成物及びこれを使用した液晶表示素子提供す
る、若しくは従来より上記の特性を改善した液晶組成物
及び種々の液晶表示素子(TN、STN、AM-LCD、反射型)を
提供する。 【解決手段】 一般式Iのエキソメチレン系液晶化合
物及び一般式II、IIIa、IIIb、IIIcの1種以上を含有す
るの液晶化合物を含有する液晶組成物。 (R1は、H、C1〜15の置換、非置換アルキル基、
R2〜R4はC1〜16の置換、非置換アルキル基、ア
ルコキシル機、C2〜16のアルケニル基アルケニルオ
キシ基等、環A〜Gは置換、非置換1,4−フェニレン
基、1,4−シクロヘキシレン基、ピペリジン−1,4
−ジイル基ナフタレン−2,6−ジイル基等を、L1〜
L4、L6は単結合、−CH2CH2−、−CH2O
−、−C≡C−等(L1、L2は−COO−を含む)
を、X3〜X7はHまたはFを、r2はH、F、Cl、
CNを、Q2は単結合、CF2OCF2を表す。)
Description
材料として有用なネマチック液晶組成物及び、これを用
いた液晶表示素子に関する。
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、OA機器の処理情報の増加に伴い、シェファ
ー(Scheffer)等[SID '85 Digest, p.120 1985年]、
衣川等[SID '86 Digest, p.122 1986年]によって、ST
N(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)-LCDが開
発され、携帯端末、電子手帳、ポケットコンピュータ、
ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、あるいは
モニター表示などの高情報処理用の表示に広く普及しは
じめている。
クティブアドレッシング駆動方式[Proc.12th IDRC p.5
03 1992年]やマルチラインアドレッシング駆動方式[S
ID'92Digest, p.232 1992年]が提案されている。ま
た、より明るい表示やより高いコントラスト比を達成す
る目的で、カラーフィルター層の代わりに、液晶と位相
差板の複屈折性を利用した新規反射型カラー液晶表示方
式[テレビジョン学会技術報告 vol.14 No10.p.51 1990
年]や基板電極側に小さな放物面を施した反射面有した
液晶表示装置が提案されている。
クライトの温度分布に対する表示の均一性や高コントラ
ストが求められており、より安定な配向性やより温度依
存性の小さい液晶材料が、あるいはセル厚のばらつきを
押さえるために所定の値に対応した複屈折率が求められ
ている。また、画素数の増加により高いデューティー駆
動が行われているため、これに対応した応答性、階調性
等も重視されている。一方、中小型の携帯用表示では、
使用環境温度に対する表示の安定性が重要なポイントと
なっており、応答性や消費電力を低減できるより低い駆
動電圧の液晶材料、あるいは-30〜0℃や40〜80℃の温度
域での駆動電圧、急峻性や所望のデューティー駆動の周
波数依存性等がより小さいこと等が求められている。更
に、液晶の電気的抵抗(比抵抗)は、消費電力を少なく
するために低すぎることは避ける必要があるものの、焼
き付き現象を無くすために高くなり過ぎないように所定
の値にすることが求められている。この様に現在も、よ
り詳細に差別化され少しでも改良された液晶材料が要望
されている。
弾性定数、誘電率異方性、より低い粘性、より広いネマ
チック温度、化学的な安定性、電気的な安定性(所望の
比抵抗、電圧保持率)等の物性特性や、配向性に関わる
所定のプレチルト角、より広いd/pマージン等の個々の
特性を総合的に最適化したものが必要とされており、現
在も新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提案が要求
されている。
ら、アクティブ・マトリクス形液晶表示装置が携帯端
末、液晶テレビ、プロジェクター、コンピューター等の
市場に出されている。アクティブ・マトリクス表示方式
は、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)あるいはMIM(メ
タル・インシュレータ・メタル)等が使われており、こ
の方式には高電圧保持率であることが重要視されてい
る。また、更に広い視角特性を得るためにIPSモードと
組み合わせたスーパーTFT[Asia Display '95 Digest,
p.707 1995年]が近藤等によって提案されている。これ
以外にもMVA、OCB(Optically Compensated Birefringen
ce mode;特開平7-84254号公報、SID93DIGEST,p277)、EC
B(Electrically Controlled Birefringence)、PC、PSCT
等にアクティブ・マトリクス表示方式を用いることが報
告されている(以下、これらアクティブ・マトリクス表
示方式の液晶表示素子を総称してTFT-LCDと呼称する)こ
の様な表示素子に対応するために、現在も新しい液晶化
合物あるいは液晶組成物、例えば特開平2-233626号公報、
特表平4-501575号公報等の提案がなされている。これら
の表示方式や駆動方式に応じて、液晶材料としても種々
の特性が要求されているが、現在実用化されているTN-L
CD、STN-LCDおよびTFT-LCDにおいては、近年の携帯化に
伴いバックライトを用いない反射型の液晶表示素子が実
用化されている。
よる着色やむらを防止するために、セル厚(d)と屈折率
異方性(Δn)の積(Δn・d)をある値(0.5、1.0、1.6、2.
2、通常前二者が用いられることが多い。)に設定する必
要があるが、これはバックライトを使用したときのこと
であり、前述の反射型液晶表示素子においては、反射光
をみるため同じセル厚であれば光路長が往復となるため
dの値は2倍となり、その結果Δnとしては1/2の値が必要
となる。セル厚を薄くすることにより、その干渉縞の発
生による着色やむらを防止することはできるが限界があ
り、その結果として小さなΔnを有する液晶材料が必要
となる。しかし、Δnの比較的小さな化合物に単純に置
き換えた組成物ではΔnを十分に低減することはでき
ず、前述のその他の液晶諸特性を悪化させてしまうなど
の問題があり、新しい液晶組成物の開発が望まれてい
た。
光学表示素子、特に上記の液晶表示素子に求められる種
々の特性を満足し、かつ、広い液晶温度範囲を持ちΔn
が十分に低い液晶組成物及びこれを使用した液晶表示素
子(TN、STN、AM-LCD)を提供することにある。
決するために、種々の液晶化合物を用いた液晶組成物を
検討した結果以下の液晶組成物を見いだした。
は少なくとも一つのハロゲンにより置換された炭素数1
〜15のアルキル基を表し、これらの基中に存在する1個
もしくは2個以上のCH2基はそれぞれ独立してO原子が相
互に直接結合しないものとして -O-、-S-、-CO-、-COO
-、-OCO-、-OCO-O-により置き換えられても良く、
する1個のCH2基もしくは隣接していない2個以上のCH2基
は -O- 及びもしくは -S- に置き換えられてもよい) (b) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個のCH2基
もしくは隣接していない2個以上のCH2基は -N- に置き
換えられてもよい) (c) 1,4-シクロヘキセニレン、1,4-ビシクロ(2.2.2)オ
クチレン、ピペリジン-1,4-ジイル、ナフタレン-2,6-ジ
イル、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル及び1,2,3,4-
テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイルからなる群より選
ばれる基であり、上記の基(a)、基(b)、基(c)はCNもし
くはハロゲンで置換されていても良く、lは、0、1もし
くは2であり、L1及びL2はそれぞれ独立して、-COO-、-O
CO-、-CH2O-、-OCH2-、-CH2CH2-、-CH=CH-、-C≡C-、-
(CH2)4-、-CH=CH-CH2CH2-、-CH2CH2-CH=CH- もしくは単
結合であり、Y1は、-H、-F、-Cl-、CNもしくはR1と同じ
定義であり、Q1は、単結合、-CF2-もしくは-OCF2- であ
り、環A及びL2が複数存在する場合はそれらは同一でも
良く異なっていても良い。)から選ばれる化合物を1種も
しくは2種以上を含有し、さらに一般式(II)
ても良い炭素原子数1〜16のアルキル基もしくはアルコ
キシル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基、炭素原子
数3〜16のアルケニルオキシ基、もしくは炭素原子数1〜
10のアルコキシル基で置換された炭素原子数1〜12のア
ルキル基を表し、環C、環D及び環Eはそれぞれ独立的に
フッ素原子により置換されていてもよい1,4-フェニレン
基、2-メチル-1,4-フェニレン基、3-メチル-1,4-フェニ
レン基、フッ素原子により置換されていてもよいナフタ
レン-2,6-ジイル基、フッ素原子により置換されていて
もよいフェナントレン-2,7-ジイル基、フッ素原子によ
り置換されていてもよいフルオレン-2,7-ジイル基、ト
ランス-1,4-シクロヘキシレン基、フッ素原子により置
換されていてもよい1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-
2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、
トランス-1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基、ピリジン-2,5
-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-
ジイル基もしくはピリダジン-2,5-ジイル基を表し、mは
0、1もしくは2を表し、L3及びL4はそれぞれ独立的に単
結合、-CH2CH2-、-(CH2)4-、-OCH2-、-CH2O-もしくは-C≡C
-を表し、環E及びL4が複数存在する場合はそれらは同一
でも良く異なっていても良い。)、一般式(IIIa)、一般
式(IIIb)、一般式(IIIc)からなる群
のアルキル基もしくはアルコキシル基、炭素原子数2〜1
6のアルケニル基、炭素原子数3〜16のアルケニルオキシ
基、もしくは炭素原子数1〜10のアルコキシル基で置換
された炭素原子数1〜12のアルキル基を表し、環F及び環
Gはそれぞれ相互に独立して、
の基中に存在する1個のCH2基もしくは隣接していない2
個以上のCH2基は -O- 及びもしくは -S- に置き換えら
れてもよい) (e) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個のCH2基
もしくは隣接していない2個以上のCH2基は -N- に置き
換えられてもよい) (f) 1,4-シクロヘキセニレン、1,4-ビシクロ(2.2.2)オ
クチレン、ピペリジン-1,4-ジイル、ナフタレン-2,6-ジ
イル、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル及
びデカヒドロナフタレン-2,6-ジイルからなる群より選
ばれる基であり、上記の基(d)、基(e)、基(f)はCNもし
くはハロゲンで置換されていても良いが、1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-2,6-ジイルを表す場合、無置換で
あるか、少なくとも2つ以上のハロゲンによって置換さ
れており、L5、L6はそれぞれ相互に独立して一般式(I)
におけるL1、L2と同じ定義であり、X3、X4、X5、X6、
X7、はそれぞれ独立してHもしくはFであり、nは、0、1
もしくは2であり、kは、0もしくは1であり、Y2は、-H、
-F、-Cl-もしくはCNであり、Q2は、単結合、-CF2-もし
くは-OCF2- である。)から選ばれる1種もしくは2種以上
の化合物を含有することを特徴とする液晶組成物及びこ
れを用いた液晶表示素子を提供する。
する。本発明において、第一成分として一般式(I)から
選ばれる化合物を1種もしくは2種以上を含有するが、1
種〜8種が好ましく、1種〜6種がより好ましく、1種〜4
種が特に好ましい。また、R1は、炭素数1〜10のアルキ
ル基もしくはアルコキシル基が好ましく、未置換の直鎖
状炭素数1〜8のアルキル基もしくはアルコキシル基がよ
り好ましく、未置換の直鎖状炭素数1〜5のアルキル基が
特に好ましい。環Aはトランス-1,4-シクロへキシレン
基、1,4-フェニレン基、3-フルオロ-1,4-フェニレン基
もしくは3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基が好まし
く、1,4-フェニレン基もしくはトランス-1,4-シクロへ
キシレン基がより好ましく、環Bはトランス-1,4-シクロ
へキシレン基、1,4-フェニレン基、3-フルオロ-1,4-フ
ェニレン基もしくは3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基
が好ましく、1,4-フェニレン基、3-フルオロ-1,4-フェ
ニレン基もしくは3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基が
より好ましく、特に好ましい。L1及びL2はそれぞれ独立
して、-COO-、-OCO-、-CH2O-、-OCH2-、-CH2CH2-、-CH=
CH-、-C≡C-、-(CH2)4-、-CH=CH-CH2CH2-、-CH2CH2-CH=
CH- もしくは単結合であるが、-COO-、-OCO-、-CH2CH
2-、-C≡C-、-(CH2)4-もしくは単結合が好ましく、-CH2
CH2-、-C≡C-もしくは単結合がより好ましく、-CH2CH2-
もしくは単結合が特に好ましい。lは0から2であるが、0
もしくは1が好ましい。Y1は、-H、-F、-Cl-、CNもしく
はR1と同じ定義であるが、-F、CN、未置換の直鎖状炭素
数1〜8のアルキル基もしくはアルコキシル基が好まし
い。具体的な構造として以下の一般式で示される構造が
特に好ましい。
アルキル基もしくはアルコキシル基を表しX1及びX2はそ
れぞれ独立して水素原子もしくはフッ素原子を表し、Y
1aはCN、F、Cl、-CF3、-OCF3、-OCHF2もしくはR1aと同
じ意味を表す。)これらの一般式(I)から選ばれる化合物
のうち少なくとも1種以上の組成物の誘電率異方性(Δ
ε)が1.5以上の化合物を含有することが好ましく、5以
上を示すことがより好ましい。
a)、一般式(IIIb)、一般式(IIIc)からなる群から選ばれ
る化合物を1種もしくは2種以上を含有するが、1種〜20
種が好ましく、1種〜15種がより好ましく、1種〜10種が
特に好ましい。また、これらの含有率は10質量%〜80質
量%が好ましい。
アルキル基もしくは炭素数2〜15のアルケニル基が好ま
しく、未置換の直鎖状炭素数1〜10のアルキル基もしく
は炭素数2〜10のアルケニル基がより好ましく、未置換
の直鎖状炭素数1〜8のアルキル基もしくは炭素数2〜6の
アルケニル基が特に好ましく、アルケニル基では以下の
式(a)〜(e)の構造がさらに好ましい。
R2、R3は同一でも異なっていても良いが、同一分子中の
R2、R3は異なっていることがより好ましい。L3、L4は、
-COO-、-OCO-、-CH2CH2-、-C≡C-、-(CH2)4-もしくは単
結合が好ましく、-CH2CH2-、-C≡C-もしくは単結合がよ
り好ましく、-CH2CH2-もしくは単結合が特に好ましく、
L3、L4が複数存在する場合少なくとも一つは単結合であ
ることが好ましい。mは、0もしくは1が好ましい。環C、
環D、環Eはそれぞれ独立してトランス-1,4-シクロへキ
シレン基、1,4-フェニレン基、3-フルオロ-1,4-フェニ
レン基もしくは3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基が好
ましく、トランス-1,4-シクロへキシレン基もしくは1,4
-フェニレン基より好ましく、環C、環D、環Eの内少なく
とも一つはトランス-1,4-シクロへキシレン基であるこ
とが好ましい。
キル基もしくは炭素数2〜15のアルケニル基が好まし
く、未置換の直鎖状炭素数1〜10のアルキル基もしくは
炭素数2〜10のアルケニル基がより好ましく、未置換の
直鎖状炭素数1〜8のアルキル基もしくは炭素数2〜6のア
ルケニル基が特に好ましく、アルケニル基では式(a)〜
(e)の構造がさらに好ましい。L5、L6は、-COO-、-OCO
-、-CH2CH2-、-C≡C-、-(CH2)4-もしくは単結合が好ま
しく、-CH2CH2-、-C≡C-もしくは単結合がより好まし
く、-CH2CH2-もしくは単結合が特に好ましく、L5、L6が
複数存在する場合少なくとも一つは単結合であることが
好ましい。nは、0もしくは1が好ましい。環F、環Gはそ
れぞれ独立してトランス-1,4-シクロへキシレン基、1,4
-フェニレン基、3-フルオロ-1,4-フェニレン基もしくは
3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基が好ましく、トラン
ス-1,4-シクロへキシレン基もしくは1,4-フェニレン基
より好ましく、トランス-1,4-シクロへキシレン基が特
に好ましい。Q2は、単結合、-CF2-、-OCF2-を表すが、-
OCF2-もしくは単結合が好ましく、単結合がより好まし
く、一般式(IIIb)、一般式(IIIc)においては前述の式
(f)、式(g)、式(h)もまた好ましく、式(g)、式(h)が特
に好ましい。Y2は、-H、-F、-Cl-、CNであるが、-Fもし
くは-CNが好ましい。
般式で示される構造が好ましく、
アルコキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素
原子数3〜16のアルケニルオキシ基を表す。)で示される
構造が好ましく、以下の一般式(IIa)で示される構造が
特に好ましい。
はアルコキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭
素原子数3〜16のアルケニルオキシ基を表し、環Hは1,4-
フェニレン基もしくはトランス-1,4-シクロヘキシレン
基を表し、pは0もしくは1を表す。)
一般式
コキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基を表し、X3
及びX4はそれぞれ独立してHもしくはFを表し、Y4はCN、
F、Cl、-CF3、-OCF3もしくは-OCHF2を表す。)で示され
る構造が好ましく、以下の一般式(IIIa-1)で示される構
造が特に好ましい。
コキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基を表し、
L5、L6はそれぞれ独立して、-CH2CH2-、-CH=CH-、-C≡C
-、-(CH2)4-もしくは単結合を表し、環Iは1,4-フェニレ
ン基もしくはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を表
し、X6はHもしくはFを表し、nは0もしくは1を表し、Y4
はCN、F、Cl、-CF3、-OCF3もしくは-OCHF2を表す。)本
発明の実施形態として、第二成分として一般式(II)から
選ばれる化合物を1種もしくは2種以上含有し、さらに第
三成分として一般式(IIIa)、一般式(IIIb)、一般式(III
c)からなる群から選ばれる化合物を1種もしくは2種以上
を含有することが好ましい。この場合、第二成分を1種
〜12種含有し第三成分を1種〜10種含有することが好ま
しく、第二成分を2種〜10種含有し第三成分を1種〜8種
含有することがより好ましく、第二成分を2種〜8種含有
し第三成分を1種〜5種含有することが特に好ましい。
N-I−T→N)を有するが、液晶温度範囲が80℃以上である
ことが好ましく、90℃以上であることがより好ましく、
100℃以上が特に好ましい。また、TN-Iは70℃以上が好
ましく、80℃以上がより好ましい。さらに、T→Nは-20
℃以下が好ましく、-30℃以下がより好ましい。
LCDに有用であるがAM-LCDに特に有用であり、透過型あ
るいは反射型の液晶表示素子に用いることができる。本
発明の液晶組成物は、上記の化合物以外に、通常のネマ
チック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶な
どを含有していてもよい。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、以下の実施例及び比較例の組成物における
「%」は『質量%』を意味する。実施例中、測定した特性
は以下の通りである。 TN-I :ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) T→N :固体相又はスメクチック相−ネマチック相
転移温度(℃) Vth :セル厚6μmのTN-LCDを構成した時のしき
い値電圧(V) Δε :誘電異方性 Δn :複屈折率 τr=τd :応答速度 (ms)
(M-1)を作成した。
度範囲を有し、比較例1の液晶組成物に較べ極めて低い
Δnを有することが解る。この液晶組成物を用いて、表
示品位の優れたTFT液晶表示素子を作成することができ
た。
として(I-1)を、一般式(II)の化合物として(II-1)を、
一般式(IIIa)の化合物として(IIIa-2)、(IIIa-3)を用い
て実施例2、3及び比較例2の液晶組成物を調整した。
表2に示す。
閾値電圧の実施例2の液晶組成物及び液晶相上限温度を
重視した実施例3の何れにおいても、比較例3の液晶組成
物に較べ極めて低いΔnを有することが解る。
有する液晶組成物として実施例4の液晶組成物(M-2)、比
較例3として液晶組成物(MR-2)を調整した。
な液晶組成物においても、本発明の液晶組成物はΔnを
明らかに低減することが解る。この液晶組成物を用い
て、表示品位の優れたSTN液晶表示素子を作成すること
ができた。
わせによって、液晶表示素子に求められる種々の特性を
改善するもしくは悪化させることなく、広い液晶温度範
囲を有し、Δnが十分に低い液晶組成物及びこれを使用
した液晶表示素子を提供することができる。この液晶組
成物を用いた液晶ディスプレイはSTNおよびAM-LCDもし
くは反射型の液晶ディスプレイとして非常に実用的であ
る。
Claims (19)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中R1は、水素原子、炭素数1〜15のアルキル基もしく
は少なくとも一つのハロゲンにより置換された炭素数1
〜15のアルキル基を表し、これらの基中に存在する1個
もしくは2個以上のCH2基はそれぞれ独立してO原子が相
互に直接結合しないものとして -O-、-S-、-CO-、-COO
-、-OCO-、-OCO-O-により置き換えられても良く、環A及
び環Bはそれぞれ独立して、 (a) トランス-1,4-シクロへキシレン基(この基中に存在
する1個のCH2基もしくは隣接していない2個以上のCH2基
は -O- 及びもしくは -S- に置き換えられてもよい) (b) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個のCH2基
もしくは隣接していない2個以上のCH2基は -N- に置き
換えられてもよい) (c) 1,4-シクロヘキセニレン、1,4-ビシクロ(2.2.2)オ
クチレン、ピペリジン-1,4-ジイル、ナフタレン-2,6-ジ
イル、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル及び1,2,3,4-
テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイルからなる群より選
ばれる基であり、上記の基(a)、基(b)、基(c)はCNもし
くはハロゲンで置換されていても良く、lは、0、1もし
くは2であり、L1及びL2はそれぞれ独立して、-COO-、-O
CO-、-CH2O-、-OCH2-、-CH2CH2-、-CH=CH-、-C≡C-、-
(CH2)4-、-CH=CH-CH2CH2-、-CH2CH2-CH=CH- もしくは単
結合であり、Y1は、-H、-F、-Cl-、CNもしくはR1と同じ
定義であり、Q1は、単結合、-CF2-もしくは-OCF2- であ
り、環A及びL2が複数存在する場合はそれらは同一でも
良く異なっていても良い。)から選ばれる化合物を1種も
しくは2種以上を含有し、さらに一般式(II) 【化2】 (式中、R2、R3はそれぞれ独立的にフッ素置換されてい
ても良い炭素原子数1〜16のアルキル基もしくはアルコ
キシル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基、炭素原子
数3〜16のアルケニルオキシ基、もしくは炭素原子数1〜
10のアルコキシル基で置換された炭素原子数1〜12のア
ルキル基を表し、環C、環D及び環Eはそれぞれ独立的に
フッ素原子により置換されていてもよい1,4-フェニレン
基、2-メチル-1,4-フェニレン基、3-メチル-1,4-フェニ
レン基、フッ素原子により置換されていてもよいナフタ
レン-2,6-ジイル基、フッ素原子により置換されていて
もよいフェナントレン-2,7-ジイル基、フッ素原子によ
り置換されていてもよいフルオレン-2,7-ジイル基、ト
ランス-1,4-シクロヘキシレン基、フッ素原子により置
換されていてもよい1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-
2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、
トランス-1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基、ピリジン-2,5
-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-
ジイル基もしくはピリダジン-2,5-ジイル基を表し、mは
0、1もしくは2を表し、L3及びL4はそれぞれ独立的に単
結合、-CH2CH2-、-(CH2)4-、-OCH2-、-CH2O-もしくは-C≡C
-を表し、環E及びL4が複数存在する場合はそれらは同一
でも良く異なっていても良い。)、一般式(IIIa)、一般
式(IIIb)、一般式(IIIc)からなる群 【化3】 (式中R4はフッ素置換されていても良い炭素原子数1〜16
のアルキル基もしくはアルコキシル基、炭素原子数2〜1
6のアルケニル基、炭素原子数3〜16のアルケニルオキシ
基、もしくは炭素原子数1〜10のアルコキシル基で置換
された炭素原子数1〜12のアルキル基を表し、環F及び環
Gはそれぞれ相互に独立して、 (d) トランス-1,4-シクロへキシレン基(この基中に存在
する1個のCH2基もしくは隣接していない2個以上のCH2基
は -O- 及びもしくは -S- に置き換えられてもよい) (e) 1,4-フェニレン基(この基中に存在する1個のCH2基
もしくは隣接していない2個以上のCH2基は -N- に置き
換えられてもよい) (f) 1,4-シクロヘキセニレン、1,4-ビシクロ(2.2.2)オ
クチレン、ピペリジン-1,4-ジイル、ナフタレン-2,6-ジ
イル、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル及
びデカヒドロナフタレン-2,6-ジイルからなる群より選
ばれる基であり、上記の基(d)、基(e)、基(f)はCNもし
くはハロゲンで置換されていても良いが、1,2,3,4-テト
ラヒドロナフタレン-2,6-ジイルを表す場合、無置換で
あるか、少なくとも2つ以上のハロゲンによって置換さ
れており、L5、L6はそれぞれ相互に独立して一般式(I)
におけるL1、L2と同じ定義であり、X3、X4、X5、X6、
X7、はそれぞれ独立してHもしくはFであり、nは、0、1
もしくは2であり、kは、0もしくは1であり、Y2は、-H、
-F、-ClもしくはCNであり、Q2は、単結合、-CF2-もしく
は-OCF2- である。)から選ばれる1種もしくは2種以上の
化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。 - 【請求項2】 一般式(Ia) 【化4】 (式中R1、環A、環B、l、L1及びL2は一般式(I)における
と同じ意味を表し、Y1aは、F、ClもしくはCNを表し、Q
1aは、単結合、-CF2-、-OCF2- もしくは -OCHF- を表
し、環A及びL2が複数存在する場合はそれらは同一でも
良く異なっていても良い。)から選ばれる化合物を1種も
しくは2種以上を含有し、さらに一般式(II)から選ばれ
る化合物を1種もしくは2種以上含有することを特徴とす
る請求項1記載の液晶組成物。 - 【請求項3】 一般式(Ib) 【化5】 (式中R1、環A、環B、l、L1及びL2は一般式(I)における
と同じ意味を表し、Y1bは、-R1と同じ定義であり、Q1b
は単結合を表し、環A及びL2が複数存在する場合はそれ
らは同一でも良く異なっていても良い。)から選ばれる
化合物を1種もしくは2種以上を含有し、さらに一般式(I
IIa)、一般式(IIIb)、一般式(IIIc)からなる群から選ば
れる化合物を1種もしくは2種以上含有することを特徴と
する請求項1記載の液晶組成物。 - 【請求項4】 一般式(I)の化合物を1種もしくは2種以
上含有し、さらに一般式(II)の化合物を1種もしくは2種
以上含有し、さらに一般式(IIIa)、一般式(IIIb)、一般
式(IIIc)からなる群から選ばれる化合物を少なくとも1
種もしくは2種以上含有することを特徴とする請求項2も
しくは3記載の液晶組成物。 - 【請求項5】 一般式(I)の化合物の含有率が5〜40質量
%の範囲であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに
記載の液晶組成物。 - 【請求項6】 少なくとも2種以上の一般式(II)の化合
物を含むことを特徴とする請求項1、2、5の何れかに記
載の液晶組成物。 - 【請求項7】 一般式(IIIa)、一般式(IIIb)、一般式(I
IIc)からなる群から選ばれる化合物を少なくとも2種以
上含有することを特徴とする請求項1、3、5の何れかに
記載の液晶組成物。 - 【請求項8】 少なくとも2種以上の一般式(II)の化合
物を含有し、さらに一般式(IIIa)、一般式(IIIb)、一般
式(IIIc)からなる群から選ばれる化合物を少なくとも2
種以上含有することを特徴とする請求項4もしくは5に記
載の液晶組成物。 - 【請求項9】 一般式(II)の化合物として、一般式(II
a) 【化6】 (式中、R2a、R3aは炭素原子数1〜8のアルキル基もしく
はアルコキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭
素原子数3〜16のアルケニルオキシ基を表し、環Hは1,4-
フェニレン基もしくはトランス-1,4-シクロヘキシレン
基を表し、pは0もしくは1を表す。)の化合物を含有する
ことを特徴とする請求項2、4、8の何れかに記載の液晶
組成物。 - 【請求項10】 一般式(IIa)の化合物の含有率が10〜8
0質量%の範囲であることを特徴とする請求項9に記載の
液晶組成物。 - 【請求項11】 少なくとも2種以上の一般式(IIa)の化
合物を含むことを特徴とする請求項9に記載の液晶組成
物。 - 【請求項12】 一般式(IIIa)の化合物として、一般式
(IIIa-1) 【化7】 (式中、R7は炭素原子数1〜8のアルキル基もしくはアル
コキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基を表し、
L5、L6はそれぞれ独立して、-CH2CH2-、-CH=CH-、-C≡C
-、-(CH2)4-もしくは単結合を表し、環Iは1,4-フェニレ
ン基もしくはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を表
し、X6はHもしくはFを表し、nは0もしくは1を表し、Y4
はCN、F、Cl、-CF3、-OCF3もしくは-OCHF2を表す。)の
化合物を含むことを特徴とする請求項3、4、8の何れか
に記載の液晶組成物。 - 【請求項13】 一般式(IIIa-1)の化合物を、少なくと
も2種以上含むことを特徴とする請求項12記載の液晶組
成物。 - 【請求項14】 一般式(IIIa-1)の含有率が10〜50質量
%の範囲であることを特徴とする請求項12記載の液晶組
成物。 - 【請求項15】 一般式(I)の化合物として、下記の一
般式(Ia-1)〜(Ia-2)、一般式(Ib-1)〜(Ib-5)もしくは一
般式(Ic-1)〜(Ic-4)から選んだ、少なくとも1種の化合
物を含むことを特徴とする請求項2〜14の何れかに記載
の液晶組成物。 【化8】 【化9】 (式中、R1aは水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基も
しくはアルコキシル基を表しX1及びX2はそれぞれ独立し
て水素原子もしくはフッ素原子を表し、Y1aはCN、F、C
l、-CF3、-OCF3、-OCHF2もしくはR1aと同じ意味を表
す。) - 【請求項16】 式(Ia-1)〜(Ia-2)、(Ib-1)〜(Ib-5)も
しくは(Ic-1)〜(Ib-4)の中から選ばれる化合物を1種も
しくは2種以上を含有し、その含有率が5〜40質量%の範
囲で、なおかつ一般式(IIa)の化合物を1種もしくは2種
以上を含有し、その含有率が10〜60質量%の範囲で、な
おかつ一般式(IIIa)、一般式(IIIb)もしくは一般式(III
c)の中から選ばれる化合物を1種もしくは2種以上を含有
し、その含有率が5〜50質量%の範囲であることを特徴と
する請求項15記載の液晶組成物。 - 【請求項17】 請求項1〜16の何れかに記載の液晶組
成物を用いた液晶表示素子。 - 【請求項18】 請求項1〜16の何れかに記載の液晶組
成物を用いた、ねじれ角が180°〜300°であることを特
徴とする超捩れネマチック(STN)液晶表示素子。 - 【請求項19】 請求項1〜16の何れかに記載の液晶組
成物を用いたアクティブマトリックス(AM)液晶表示素
子。
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- 2001-06-28 JP JP2001196545A patent/JP4894098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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