JP2003013034A - 粘着テープ剥し剤 - Google Patents

粘着テープ剥し剤

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JP2003013034A
JP2003013034A JP2001196458A JP2001196458A JP2003013034A JP 2003013034 A JP2003013034 A JP 2003013034A JP 2001196458 A JP2001196458 A JP 2001196458A JP 2001196458 A JP2001196458 A JP 2001196458A JP 2003013034 A JP2003013034 A JP 2003013034A
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JP
Japan
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adhesive tape
component
solvent
peeling
peeling agent
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Withdrawn
Application number
JP2001196458A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takayasu
晋一 高安
Takanobu Kato
高伸 加藤
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TOKYO DENSEN KOGYO KK
TOKYO ELECTRIC WIRE IND
Original Assignee
TOKYO DENSEN KOGYO KK
TOKYO ELECTRIC WIRE IND
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のジクロロメタンを主成分とした剥し剤
と同程度の剥し効果を得ることはいうまでもなく、安全
で作業環境の汚染を防止する。 【解決手段】 溶剤成分と、樹脂類成分と、溶剤保持成
分と、活性剤とからなるとともに、前記溶剤成分の主成
分として酢酸エチルを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【従来の技術】従来、たとえばコピー機などのようなO
A機器や電気・電子機器などにおいて、きわめて簡便な
部品の固着手段として例えば両面粘着テープが用いられ
ている。 【0002】そして、近頃、環境汚染防止および省資源
の観点から廃棄製品のリサイクルや材料別回収が進み、
粘着テープについても剥すことが必要とされている。 【0003】ところが、粘着テープに用いられている粘
着材はきわめて強力な接着力を有していることから、反
面剥す際には障害となっており、短時間では剥すために
従来から短時間浸漬するだけで迅速に且つきれいに剥す
ことが可能な剥し剤が研究されていた。 【0004】このような剥し剤として、溶剤成分とし
て、ジクロロメタン、リモネン、ケロシンなどを主成分
とするものが知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶剤成
分としてジクロロメタンを主成分とする剥し剤は、塗布
するだけできわめて短時間で且つきれいに剥れる反面、
作業環境面での問題がある。また、リモネン、ケロシン
などを主成分としたものは浸漬処理する場合には一様の
効果を得ることはできるが、塗布した場合には剥し効果
が得られずきわめて作業性が悪く、剥し効果を得ること
ができないという問題があった。 【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、従来のジクロロメタンを主成分とした剥し
剤と同程度の剥し効果を得ることはいうまでもなく、安
全で作業環境を汚染することのない粘着テープ剥し剤を
提供することを課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、溶剤成分と、樹脂類成分と、溶剤保持成
分とからなるとともに、前記溶剤成の主成分として酢酸
エチルを用いたことを特徴とする。 【0008】本発明における溶剤成分としては酢酸エチ
ルを主成分として少量のエタノールを併用する。また、
樹脂類成分としてはポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキ
サイド等が、溶剤保持成分としてはワセリン等が、更に
その他の成分として少量の酢酸や水を加えるとよい。 【0009】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。 【0010】本発明である粘着テープ剥し剤は、まず所
定量の酢酸エチル、樹脂類成分および溶剤保持剤を容器
に入れて加温しながら撹拌し、樹脂類成分および溶剤保
持剤を酢酸エチルに溶解させる。尚、このとき酢酸エチ
ルが蒸発するので例えば水冷式の冷却管を備える等の手
段により還流させる。 【0011】そして、樹脂類成分および溶剤保持剤が酢
酸エチルに完全に溶解したならば常温まで冷却し、残り
の溶剤成分(エタノール)及び酢酸などを加え撹拌して
製品とする。 【0012】 【実施例】次に、本発明の実施例を従来、用いられてい
る比較例1乃至3とともに表1および2に表示する。 【0013】尚、表中、溶剤保持成分として用いたソノ
ジェルNo.9はワセリンの一種であり安藤パラケミィ
株式会社製品を用いた。 【0014】 【表1】 【0015】 【表2】【0016】次に、前記実施例及び各比較例1〜3につ
いての剥し効果の測定結果を表3に示す。 【0017】 【表3】 【0018】尚、前記表3に示した浸漬処理した場合の
剥し時間の測定手段を図1に示した。更に詳しく説明す
ると、幅25mm、長さ210mmの粘着テープ1を幅
40mm、長さ110mmの表面をアルコール洗浄した
ステンレス板2に指で押圧しながら貼り付け、更には1
kgの重量を有する加圧ローラを貼着部を2往復させて
試料とする。 【0019】次に、余った粘着テープ1を反転させると
ともにその端を三重に折り曲げて上方へ向けて100g
の力で引張られている紐3に連絡されたクリップ4に固
定し、テープに所定の張力を付与する。 【0020】そして、剥し剤5を170〜180mlを
入れた200mlの容器6内に浸漬し、ステンレス板2
を容器6内に配置した上下のホルダー7,8に固定す
る。 【0021】このとき、粘着テープ1をセットしたステ
ンレス板2を容器6内の剥し剤5に浸漬したと同時に時
間の計測を開始する。 【0022】ステンレス板2に貼着された粘着テープ1
は剥し剤5に浸漬された状態で上方へ引かれるので、ス
テンレス板2より剥れるのでクリップ4,紐3が上方へ
移動する。 【0023】従って、粘着テープ1が剥れて例えばクリ
ップ4が所定の位置まで移動した時に時間の計測を終了
し、剥しに要した時間を測定した。 【0024】一方、塗布処理した場合は、実際のOA機
器のフレームに長時間(3年位)貼着された試料(粘着
テープ)に剥し剤を塗布するとともに、ポリエチレン製
のヘラで剥し、剥し終わるまでの時間を計測した。 【0025】表3によれば、本発明の実施例が従来のジ
クロロメタンを溶剤の主成分とする剥し剤(比較例1)
とほぼ同等の剥し効果を発揮することが判る。 【0026】殊に、本発明である粘着テープ剥し剤は空
気中に放置しても長期間に亘って乾燥せずに濡れ性を保
持している。その室温(22〜25℃)における蒸発量
を比較的蒸発量が少ないと思われる酢酸エチル液および
リモネン液とを実際に測定して比較したところ、10分
間における本発明である剥し剤の蒸発量は酢酸エチル液
の1/16であり、7時間後の蒸発量がリモネン液の1
/4、酢酸エチル液の1/46であった。この関係を図
2に示す。 【0027】これらのことから、本発明である粘着テー
プ剥し剤はきわめて大きな蒸発抑制効果を有しており、
例えば長期間に亘って微量の蒸発を必要とする、例えば
香料、殺虫剤、殺菌剤などの溶剤として広く利用価値を
有するものであり、特に本発明である粘着テープ剥し剤
はジクロロメタンのような環境に有害な成分を含んでお
らず安全面でも安心である。 【0028】 【発明の効果】以上のように本発明は、浸漬処理および
塗布処理においてもきわめて優秀な粘着テープの剥し効
果を発揮するので充分に実用化が可能であり、またジク
ロロメタンのように環境の面で有害な物質を含んでいな
いことから作業能率、作業環境にも優れている。 【0029】更に、本発明である剥し剤は蒸発抑制効果
がきわめて大きいことから、香料、殺虫剤、殺菌剤など
のように少量の成分を長期間に亘って空気中に発散させ
ることが必要な製品・溶媒としてもきわめて大きな利用
価値を有している。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例についての剥し効果を測定する
ための測定装置概略図。 【図2】本発明の放置時間に対する蒸発量を比較例とと
もに示した関係図。 【符号の説明】 1 粘着テープ, 2 ステンレス板, 3 紐, 4
クリップ,

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 溶剤成分と、樹脂類成分と、溶剤保持成
    分と、活性剤とからなるとともに、前記溶剤成分の主成
    分として酢酸エチルを用いたことを特徴とする粘着テー
    プ剥し剤。
JP2001196458A 2001-06-28 2001-06-28 粘着テープ剥し剤 Withdrawn JP2003013034A (ja)

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