JP2003011786A - ワイパ装置及び自動車用リヤワイパ - Google Patents

ワイパ装置及び自動車用リヤワイパ

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JP2003011786A
JP2003011786A JP2001335336A JP2001335336A JP2003011786A JP 2003011786 A JP2003011786 A JP 2003011786A JP 2001335336 A JP2001335336 A JP 2001335336A JP 2001335336 A JP2001335336 A JP 2001335336A JP 2003011786 A JP2003011786 A JP 2003011786A
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blade
wiper blade
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wiper device
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道夫 津久井
Junichi Saito
淳一 斎藤
Hiroki Kuroiwa
広樹 黒岩
Koji Kobayashi
幸治 小林
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータやリンク機構が不要な小型・軽量のワ
イパ装置及びリヤワイパを提供する。 【解決手段】 ガラス面3上に沿って移動可能に配置さ
れたワイパブレード4に対し、圧電セラミックスからな
る圧電素子6a,6bにより振動を付与する。ワイパブ
レード4は、この振動によってガラス面3上を自走す
る。圧電素子6a,6bは、ワイパブレード4上やワイ
パブレード4の先端等に配設される。ワイパブレード4
が自走するため、ワイパブレード駆動用の電磁モータや
リンク機構は不要となり、ワイパ装置の小型・軽量化や
レイアウト性の向上が図られる。このため、狭く小さな
場所にもワイパ装置を取り付けることができ、ガラスハ
ッチやオープンカーのリヤウインドにもリヤワイパを取
り付けることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や野外監視
カメラ等に使用されるワイパ装置に関し、特に、CCD
カメラやリヤワイパなど、ワイパブレード駆動用のモー
タやリンク機構が配置しにくい狭い場所に取り付けられ
るワイパ装置に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境に対する一般的意識は拡大か
ら浸透段階へと移行しており、例えば自動車分野におい
ては、その方策として車体の軽量化が求められてきてい
る。ワイパシステムを含めた電装部品もその例外ではな
く、ワイパブレードやモータ等の各種部品の軽量化が進
められている。
【0003】また、自動車デザインにおいては、ワイパ
形状が自動車外観形態の美観性の重要な要素を占める場
合がある。つまり、ワイパブレードが自動車のフロント
部あるいはリヤ部においてどのような位置に設置される
かにより、デザイン性に大きな影響を与えることがあ
る。このため、ワイパ装置を任意の場所に配置し得ると
すれば、自動車デザインの自由度が向上し、デザイン面
での競争力も強化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のワイパ
システムは、電磁モータを駆動源とし、リンク機構を用
いてワイピング機能を達成している。しかしながら、モ
ータやリンク機構を用いる限り、技術の成熟度の点から
見ても、システムの革新的な小型・軽量化は期待できな
い。また、従来のワイパシステムでは、機構上、ワイパ
ブレード設置位置の自由度が少なくデザイン上の大きな
制約ともなっており、その改善が求められていた。
【0005】特に、自動車用のリヤワイパにおいては、
リヤウインド下部にワイパ軸を配し、そこを中心として
ワイパブレードを揺動させる構成が一般的であるが、そ
の際、トランク内にモータを設置するとその分トランク
容量が減少するという問題がある。また、ガラスハッチ
タイプの自動車では、ハッチ側にリヤワイパ用のモータ
を取り付けると、ハッチが重くなると共に後方視界の妨
げとなる。これに対し車体側にモータを取り付けると、
ハッチ開閉のため、モータとワイパブレードを車体側と
ハッチ側に分割配置する必要がある上に、それらをハッ
チ開閉時に着脱可能としなければならず、構造が複雑化
するという問題が生じる。さらに、幌タイプのオープン
カーでは、ワイパモータを取り付けることができず、リ
ヤワイパそのものが設置できない。加えて、リヤワイパ
では、ワイパブレードの往復動は専らモータ正逆転によ
って達成されており、この場合、正逆転回路又はリレー
プレートなどが必要となり、回路構成やモータ近傍の構
成が複雑となるという問題もあった。
【0006】一方、最近では、自動車の安全走行や快適
走行確保のため、CCDカメラを用いた映像認識に基づ
く各種制御が注目されており、自動車の各部にも実際に
カメラが装着されてきている。この場合、カメラ前方に
雨滴や埃等が付着すると視界を遮り画像認識の妨げとな
るおそれがあるため、その除去装置、つまり、ワイパシ
ステムをカメラに併設することが望ましい。しかしなが
ら、現状においては、CCDカメラに併設可能な超小型
のワイパシステムは実現されておらず、その開発が望ま
れていた。
【0007】さらに、自動車分野以外においても、野外
には多くの監視カメラが設置されており、その前方視界
に関しても同様の課題がある。この場合、監視カメラの
中には、電磁モータを使用したワイパシステムを備えた
ものも散見されるが、機構が大がかりであり、小型の監
視カメラには適用できないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、電磁モータやリンク機構
が不要な小型・軽量のワイパ装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、小型・軽量でガラスハ
ッチやオープンカーにも設置可能な自動車用リヤワイパ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のワイパ装置は、
払拭面上に配置され、前記払拭面に沿って移動可能に設
けられたワイパブレードと、前記ワイパブレードに対
し、前記ワイパブレードを前記払拭面上にて駆動させる
ための振動を付与する振動手段とを有することを特徴と
する。
【0010】本発明によれば、振動手段によってワイパ
ブレードに振動を付与することにより、ワイパブレード
を払拭面上にて自走させることができる。このため、ワ
イパブレード駆動用の電磁モータやリンク機構が不要と
なり、ワイパ装置の小型・軽量化が図られると共に、ワ
イパブレードの設置位置にモータやリンクによる制約が
なくなり装置のレイアウト性の向上も図られる。従っ
て、狭く小さな場所にワイパ装置を取り付けることがで
きるようになり、車載用のCCDカメラなど、従来、取
り付けスペースの関係からワイパ装置が設置されていな
かった部位にもワイパ装置を取り付けることが可能とな
る。
【0011】前記ワイパ装置において、前記振動手段
を、例えばワイパブレード上面や側面など、前記ワイパ
ブレード上に配設しても良い。また、例えば前記振動手
段をワイパブレードと一体にモールド成形するなどし
て、前記振動手段を前記ワイパブレードの内部に配設し
ても良い。さらに、振動手段を配設したワイパブレード
を複数個連設してワイパ装置を構成しても良い。
【0012】加えて、前記ワイパブレードの一端側を回
転軸に固定して前記払拭面上に揺動自在に設け、前記振
動手段を前記ワイパブレードの他端側先端部に配設した
り、前記回転軸の近傍に配設したり、あるいは、前記ワ
イパブレードに所定間隔をあけて複数個配設するように
しても良い。
【0013】また、前記ワイパブレードを前記払拭面に
沿って設けられた案内部材に従って移動させ、前記振動
手段により前記案内部材に対して振動を付与してワイパ
ブレードを駆動しても良い。この場合、前記振動手段
は、前記案内部材に振動を付与できる位置であれば良
く、案内部材の端部やその内部のみならず、振動伝達手
段を介して案内部材と離れた位置に設置することも可能
である。
【0014】さらに、本発明のワイパ装置は、払拭面上
に配置したワイパブレードを前記払拭面に沿って駆動さ
せてなるワイパ装置であって、前記ワイパブレードを振
動手段にて構成し、前記振動手段によって発生する振動
により前記ワイパブレードを前記払拭面上にて自走させ
ることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、ワイパブレード自体を振
動手段にて構成しているため、装置構成が簡単となると
共に、装置重量の軽減を図ることが可能となる。また、
この場合もワイパブレード駆動用の電磁モータやリンク
機構が不要であるため、ワイパ装置の小型・軽量化やレ
イアウト性の向上を図ることが可能となる。
【0016】加えて、前記振動手段を圧電素子によって
構成しても良く、例えば、振動手段として圧電セラミッ
クスを用いることが可能である。また、前記振動手段に
対し鋸歯状の波形を有する電圧を印加するようにしても
良く、例えば、ワイパブレードに振動手段を1個配設し
た場合や、ワイパブレードを振動手段にて構成した場合
などに好適である。
【0017】一方、本発明の自動車用リヤワイパは、自
動車のリヤウインド上に配置され、その一端側を回転軸
に固定されて前記リヤウインド上に揺動自在に設けられ
たワイパブレードと、前記ワイパブレードに取り付けら
れ、前記ワイパブレードに対しその移動方向に沿った往
復振動を付与する圧電素子とを有することを特徴とす
る。
【0018】本発明によれば、リヤウインド上に配した
ワイパブレードに対し、圧電素子を用いて移動方向に沿
った往復振動を付与することにより、ワイパブレードを
リヤウインド上にて自走させることができる。このた
め、ワイパブレード駆動用の電磁モータやリンク機構が
不要となり、ワイパ装置の小型・軽量化が図られると共
に、ワイパブレードの設置位置にモータやリンクによる
制約がなくなり装置のレイアウト性の向上も図られる。
【0019】この場合、リヤウインド上にワイパブレー
ドや圧電素子などのワイパ装置本体をすべて配置するこ
とができ、車体側にはリード線やドライバを配置すれば
足りる。しかも、リード線としては、リヤウインドにガ
ラス配線可能なプリント配線を用いることができる。こ
のため、狭く小さな場所にもリヤワイパを取り付けるこ
とが可能となる。これにより、例えば、ハッチバックタ
イプの自動車におけるガラスハッチや、幌タイプのオー
プンカーのリヤウインドにもリヤワイパを取り付けるこ
とが可能となる。
【0020】また、リヤワイパの間欠、速度可変、反転
等の制御も電圧入力波形を変えることによって自由に行
うことができる。従って、正逆転回路やリレープレート
などが不要となり、回路構成やモータ近傍の構成を簡略
化することが可能となる。
【0021】前記自動車用リヤワイパにおいては、前記
回転軸に対して回転抵抗力を付与する抵抗力付与手段を
さらに設けても良い。また、前記圧電素子を前記ワイパ
ブレードに複数個連設しても良い。さらに、前記圧電素
子を前記ワイパブレードの他端側先端部に配設しても良
い。
【0022】加えて、本発明の自動車用リヤワイパで
は、自動車のリヤウインドの端縁に沿って設けられたガ
イドレールと、前記ガイドレールに取り付けられ前記ガ
イドレールに沿って移動可能なワイパブレードと、前記
ガイドレールに取り付けられ前記ワイパブレードに対し
その移動方向に沿った往復振動を前記ガイドレールを介
して付与する圧電素子とを有する構成とすることも可能
である。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1であるワイパ装置の構成を示す斜視
図、図2は図1のワイパ装置に使用されるワイパブレー
ドの構成を示す説明図、図3は図2のワイパブレードの
側面図である。
【0024】本実施の形態のワイパ装置1は、自動車の
バックモニタやフロントバンパー側面に配置されるサイ
ドモニタなどに使用されるCCDカメラに取り付けられ
るワイパ装置であり、図1に示すように、CCDカメラ
本体2前面のガラス面(払拭面)3上に設置される。当
該ワイパ装置1は、ワイパブレード(以下、ブレードと
略記する)4と、ブレード4を支持する回転軸5とから
構成されており、ブレード4上に配設した圧電素子(振
動手段)6a,6bの発生する振動によってブレード4
がガラス面3上を自走するようになっている。
【0025】ブレード4は、図2に示すように、アーム
7と、アーム7の側面および上面に取り付けられた圧電
素子6a,6bと、払拭用ゴム8および駆動支持部9と
から構成されている。アーム7は、全長約20mmの金属
製の角柱からなり、その一端側は回転軸5に固定されて
いる。回転軸5にはベアリングが内蔵されており、ガラ
ス面3上にて回転自在となっている。これにより、ブレ
ード4は回転軸5を中心として、払拭のための一定の加
圧下にて揺動自在に支持され、図1に一点鎖線にて示し
た範囲を自在に移動できるようになっている。
【0026】払拭用ゴム8はアーム7の下面に取り付け
られたゴム製部材であり、その下端はガラス面3上に接
触している。そして、ブレード4の作動に伴ってガラス
面3上を摺動し、ガラス面3に付着した水滴や埃などを
払拭する。また、駆動支持部9は鋼球にて形成されてお
り、アーム7の下面先端に取り付けられている。駆動支
持部9の下端はガラス面3に点接触しており、後述する
圧電素子6a,6bの振動により楕円振動を行う。
【0027】圧電素子6a,6bは、板状に形成された
圧電セラミックスからなり、アーム7の側面と上面に直
接貼り付けられている。なお、図2においては、圧電素
子6a,6bの厚みを省略して記載している。圧電素子
6a,6bには、位相の異なる電圧が印加され、これに
より先の駆動支持部9に楕円振動が発生する。そして、
この楕円振動によりブレード4がガラス面3上にて自走
することになる。そこで、駆動支持部9の楕円振動につ
き、モデルを用いてその動作原理を説明する。
【0028】図4は圧電セラミックスによる部材振動モ
デルの構成を示す説明図、図5は図4のモデルにおける
振動形態を示す説明図であり、(a)はXY平面、
(b)はXZ平面における振動形態を示している。ま
た、図6はモデル先端部の変位を示す説明図、図7はモ
デル先端部の振動状態を示す説明図である。
【0029】図4のモデルでは、一端側を固定した角柱
形状の金属片11の側面および上面に圧電素子12a,
12bが取り付けられている。この場合、圧電素子12
aは、金属片11にXY平面方向の振動、すなわち、図
4のA方向の振動を発生させるAモード用の圧電素子で
ある。また、圧電素子12bは、金属片11にXZ平面
方向の振動、すなわち、図4のB方向の振動を発生させ
るBモード用の圧電素子である。そして、図5に示すよ
うに、圧電素子12aに電圧を印加すると金属片11は
XY平面にてY方向に曲げ振動し、圧電素子12bに電
圧を印加すると金属片11はXZ平面にてZ方向に曲げ
振動する。
【0030】一方、各圧電素子12a,12bにはそれ
ぞれ、互いに1/4周期だけ位相がずれた電圧VA=V0si
nωt(A相)、VB=V0cosωt(B相)が印加されてい
る。この場合、金属片11の変位は電圧に依存してお
り、金属片11のYZ方向への変位はそれぞれ、図6に
示すようにy=a0sinωt、z=b0cosωtの形で表すことが
できる。すなわち、金属片11には、圧電素子12aに
よるY方向の曲げ振動と、圧電素子12bによるZ方向
の曲げ振動が1/4周期ずれた状態で発生する。そし
て、このYZ方向の変位により金属片11は振動し、そ
の軌跡は両方向の変位を合成した形となる。そこで、Y
Z方向の変位y=a0sinωt、z=b0cosωtより次式の関係
が導かれる。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、式(2)は、長径若しくは短径が
a0,b0となった楕円を意味している。従って、金属片
11には、図7に示すような楕円形状の軌跡を描きつつ
振動を行うことが分かる。よって、図2に示すように、
圧電素子6a,6bにVA=V0sinωt、VB=V0cosωtのよ
うな電圧を印加すると、これと同様にアーム7の駆動支
持部9にも楕円振動が発生する。すなわち、アーム7が
超音波モータと同様の挙動を示し、駆動支持部9の楕円
振動に伴って、ガラス面3と駆動支持部9との間の摩擦
力によりアーム7に左右方向の力が働く。そしてこれに
より、ブレード4がガラス面3上を自走することにな
る。
【0033】また、この場合、何れの方向に楕円運動を
行うかにより、ブレード4がガラス面3上を何れの方向
に移動するかが決定される。すなわち、図2においてブ
レード4の先端側から見て右回りの方向に駆動支持部9
が振動する場合には右方向へ、逆に左回りの回転の時に
は左方向へ移動する。従って、圧電素子6a,6bに印
加する電圧を、VA=V0sinωt→V0cosωt、VB=V0cosωt
→V0sinωtのようにA相とB相の入力電圧を切り換える
ことにより、ブレード4を往復動させることができる。
【0034】このように当該ワイパ装置1では、ブレー
ド4上に駆動源として圧電素子6a,6bを搭載したこ
とにより、圧電素子6a,6bによってブレード4に振
動を付与し、これによりブレード4をガラス面3上にて
自走させている。このため、ワイパ装置1では、ブレー
ド駆動用の電磁モータやリンク機構が不要となり、ワイ
パ装置の小型・軽量化が図られる。また、ブレード位置
にモータやリンクによる制約がないため、装置のレイア
ウト性も向上する。従って、狭く小さな場所にワイパ装
置を取り付けることができるようになり、車載用のCC
Dカメラなど、従来、取り付けスペースの関係からワイ
パ装置が設置されていなかった部位にもワイパ装置を取
り付けることが可能となる。
【0035】なお、図1に例においては、圧電素子6
a,6bをブレード4外面に貼付した構成を示したが、
ブレード4をゴムや合成樹脂にて形成し、圧電素子をそ
の内部に一体にモールド成形しても良い。また、圧電素
子の個数を1個とし、後述する鋸歯電圧により駆動する
ことも可能である。
【0036】さらに、当該実施の形態では、図1のよう
にガラス面3の端縁部中央に回転軸5を配置した例を示
したが、ブレード配設位置がこれに限定されないのは言
うまでもない。すなわち、本発明においては、レイアウ
ト性の向上に伴い、ブレードの配設位置も種々変更可能
であり、例えば、図19のように回転軸5を隅に配し、
ブレード4を90°払拭動作可能なように設けても良
い。
【0037】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2として、アーム7の先端に圧電素子を配設したハン
マ型のワイパ装置21について説明する。図8は、本発
明の実施の形態2であるワイパ装置21の構成を示す説
明図である。なお、以下の実施の形態では、実施の形態
1と同様の部材、部品等は同一の符号を付しその説明は
省略する。
【0038】ワイパ装置21もまた、図1の装置と同様
に、回転軸5に支持されたブレード4がガラス面3上に
揺動自在に配設される形態となっている。そして、図1
のワイパ装置1では圧電素子がブレード4上に一体に貼
付されていたのに対し、当該ワイパ装置21では、図8
に示すように、圧電素子(振動手段)22がアーム7の
先端に取り付けられている。
【0039】ここで、ワイパ装置21の圧電素子22に
は、いわゆる積層型の圧電セラミックスが使用されてい
る。図9は、積層型圧電セラミックスの構成を示す説明
図である。図9に示すように、積層型圧電セラミックス
は、内部電極23とセラミックス板24とを交互に積み
重ねて接着剤等により一体化した構造となっている。各
内部電極23は一層おきに外部電極25にて並列接続さ
れ、隣接する内部電極23間は絶縁物26によって隔離
される。そして、メタルシートに電圧を印加することに
より、素子全体として積層方向に伸縮運動を行うように
なっている。
【0040】ワイパ装置21では、この圧電素子22を
横置き、つまり積層方向がガラス面3に沿った方向とな
るようにアーム7の先端に取り付ける。従って、圧電素
子22に電圧を印加すると、圧電素子22は左右方向に
伸縮し振動することになる。この際、後述する鋸歯状電
圧を印加することにより、ブレード4がガラス面3に沿
って自走し、モータやリンク機構を用いることなく、ワ
イパ装置を構成することが可能となる。
【0041】一方、圧電素子22の取付位置は、ブレー
ド4の先端に限らず、ブレード4の中程や基部に設ける
ことも可能ではある。図10,11は圧電素子22を回
転軸5の近傍に配置した変形例の構成を示す説明図であ
る。図10は圧電素子22の伸縮方向をブレード4の延
伸方向と直角に配置した場合、図11は圧電素子22の
伸縮方向をブレード4の延伸方向と平行に配置した場合
を示している。ここでは、圧電素子22は回転軸5を挟
んでブレード4の反対側に配置されており、圧電素子2
2の変位はカンチレバー方式に拡大される。従って、例
えばレバー比を1:20に設定すれば、圧電素子が7μ
動作するとブレード4先端は140μ変位することにな
る。
【0042】このように、圧電素子22によって直接ブ
レード駆動トルクを得る場合には、ブレード4の先端に
配置する方が有利であるが、てこの効果によって大きな
変位を得る場合には、ブレード4の基部に圧電素子22
を配置した方が有利である。また、ブレード4の中程に
圧電素子22を配置することも可能であり、さらに、リ
ヤワイパ等のように大型のワイパ装置では、ワイパブレ
ード4の中程に圧電素子22を一定間隔で複数個配置す
ることも可能である。
【0043】なお、旋回型のワイパ装置のようにブレー
ド4が一定方向にのみ駆動するものでは、前述のように
鋸歯状の電圧を印加する必要はなく、正弦波電圧によっ
ても制御可能である。また、ブレード4にリターンスプ
リングを取り付けることにより、鋸歯状電圧によらずブ
レード4を往復動させることも可能である。さらに、圧
電素子22を複数個配置し、そこに2相の独立電圧を印
加することにより、圧電素子22等に駆動源となる接触
面表面運動を発生させることも可能である。
【0044】(実施の形態3)さらに、実施の形態3と
して、ガラス面3上にブレード4を案内するガイドレー
ルを設けたワイパ装置31について説明する。図12
は、本発明の実施の形態3であるワイパ装置31の構成
を示す説明図である。
【0045】図12に示すように、ワイパ装置31で
は、ブレード4はガイドレール(案内部材)32によっ
て案内されてガラス面3上を移動する。ガイドレール3
2は、ガラス面3の端縁に沿って配設されており、ガイ
ドレール32上にはブレード4のスライダ部33が図1
2において左右方向に移動自在に取り付けられている。
そして、ガイドレール32に一端側には、圧電素子(振
動手段)34が取り付けられている。この圧電素子34
も前述同様、圧電セラミックスによって構成されてお
り、所定の電圧を印可することにより振動を発生させる
ことができる。
【0046】当該ワイパ装置31では、この圧電素子3
4によりガイドレール32に振動を付与する。この振動
はガイドレール32を伝わってスライダ部33に伝達さ
れ、これによりブレード4に振動が付与される。そし
て、この振動によりブレード4はガラス面3上を自走し
てガラス面3上を払拭する。
【0047】この場合、圧電素子34には後述の鋸歯状
電圧が印加され、これによりブレード4がガイドレール
32上を自走する。この際、鋸歯状電圧の波形を変化さ
せることによりブレード4は左右何れの方向にも駆動す
ることができる。また、圧電素子34を2個用いて、ガ
イドレール32上に楕円軌跡の表面運動を発生させても
良く、この際、例えば進行波を棒状に発生させることに
より、ブレード4はガイドレール32に沿って駆動され
る。
【0048】なお、圧電素子34の取付位置は、ガイド
レール32の端部には限定されず、それをガイドレール
32の内部に配設するようにしても良い。また、圧電素
子34は、ガイドレール32に振動を付与できる位置で
あればブレード4の動作の妨げとならない限り何れの場
所に設置しても良く、ガイドレール32の端部や内部の
みならず、レバー等の振動伝達手段を介してガイドレー
ル32から離れた位置に設置することも可能である。
【0049】(実施の形態4)さらに、実施の形態4と
して、バイモルフ型の圧電素子にてブレード4を構成し
たワイパ装置41について説明する。図13は、本発明
の実施の形態4であるワイパ装置41の構成を示す説明
図である。
【0050】図13に示すように、ワイパ装置41で
は、図1におけるアーム7がバイモルフ型の圧電素子
(振動手段)42にて形成されている。図14は、バイ
モルフ型圧電素子の一般的形態を示す説明図、図15は
バイモルフ型圧電素子の基部を固定した動作確認モデル
の動作形態を示す説明図である。図14に示すように、
バイモルフ型の圧電素子40は、電極となるシム43の
両側に圧電セラミックス44a,44bを張り合わせた
形態となっている。圧電セラミックス44a,44bに
は、シム43を介して電源45から電圧が供給される。
なお、図14において圧電セラミックス44a,44b
を結ぶ線分は、両者を電気的に接続させる意を示すもの
である。
【0051】図1に示すように、シム43を介して圧電
セラミックス44a,44bに電圧を印加すると、圧電
セラミックス44a,44bが上方に曲がろうとし、圧
電素子40全体が上方に反るように変形する。また、電
圧の極性を反転させると、圧電素子40は反対方向に変
形する。従って、図15に示すように、圧電素子40の
基部を固定したモデルにおいて印加電圧の極性を変化さ
せると、その極性により圧電素子40は左右に変位する
ことになる。
【0052】一方、このようなバイモルフ型圧電素子を
用いてブレード4を形成し、そこに鋸歯状の波形を有す
る電圧を印加すると、ブレード4はガラス面3上を自走
する。図16は図15のモデルにおいて鋸歯状電圧を印
加した場合の圧電素子40の挙動を示す説明図、図17
は実際にワイパ装置41に印加される電圧の波形を示す
説明図、図18は図17の電圧が印加された場合のブレ
ード4の挙動を示す説明図である。
【0053】まず、図15のモデルにて鋸歯電圧による
圧電素子40の挙動を説明すると、図16に示すよう
に、電圧が±0のとき(P,R)には、圧電素子40は
中立位置Nに位置する。これに対して、+電圧のとき
(Q)には、圧電素子40は図中右方に変位する。ま
た、−電圧のとき(S)には、圧電素子40は図中左方
に変位する。
【0054】そこで、この動きを実際のブレード4にて
見ると、図17の(1)のときは、+電圧であることか
ら、図18(1)のようにブレード4は右方に変位す
る。次に、図17(2)のように電圧が+から−に変化
すると、ブレード4もまたそれに応じて図18(2)の
ように左方に変位する。この場合、図17(1)→
(2)の電圧変化が急激であるため、図17(1)のよ
うにゆっくりと電圧が変化する場合との間でブレード変
形速度に差が生じる。このため、図18(2)の際に
は、ブレード4自体の慣性の影響が大きくなり、ブレー
ド4の左方への変位量は図18(1)における右方への
変位量より少なくなる。従って、ブレード4はその変位
量の差分だけ図中右方側へと移動する。図18において
線分Kは、回転軸5とブレード4との取付位置を示して
おり、図18(1)→(2)において、ブレード4の移
動と共にこの線分Kも右方へ移動していることが分か
る。なお、図18における一点鎖線Cは、ブレード4の
払拭領域の中央位置を示している。
【0055】鋸歯状の印加電圧では、図17(1)→
(2)にて急激に電圧が変化した後、(2)→(3)で
は電圧が徐々に+側へと変化し、ブレード4は、電圧変
化に合わせて、図18(3)のように右方に変位する。
この場合は、電圧変化率が小さいため、ブレード4の慣
性の影響は小さく、電圧に応じた変位量だけブレード4
は右方に変位する。電圧が図17(3)に至ると、電圧
は再び急変して(4)に至る。このときも前述のよう
に、ブレード変形の速度差に基づき慣性力が発生し、図
18(4)におけるブレード4の左方への変位量は、図
18(3)での右方への変位量よりも小さくなる。従っ
て、ブレード4は変位量の差分だけ図中右方側へと移動
し、線分Kもまた右方へと移動する。
【0056】このように鋸歯状電圧を印加すると、ブレ
ード変形の速度差に基づく慣性力の働きにより、ブレー
ド4は図18(2),(4),(6)のように徐々に右
方へと移動する(線分Kの動作参照)。すなわち、ゆっ
くり曲げて急激に戻す動作の繰り返しにより、ゆっくり
曲げたときの変位側にブレード4が自走する。そして、
電圧変化を図17とは逆に、ゆっくりと−側へと変化さ
せ、急激に+側へと変化させることにより、ブレード4
は図18において左方へと移動することになる。従っ
て、電圧変化パターンの切り換えにより、ブレード4を
ガラス面3上にて往復動させることが可能となり、モー
タやリンク機構を用いることなく、ガラス面3上を自走
払拭するワイパ装置を構成することが可能となる。
【0057】なお、バイモルフ型の圧電素子では、比較
的低電圧で大きな変位が得られるものの発生力が小さく
なる。このため、図13のようなワイパ装置は、泥や雪
などの重く大きな障害物が付着しにくいCCDカメラ用
のワイパ装置に好適である。これに対して、図1のよう
な超音波モータ型のワイパ装置は、変位量は小さいもの
の大きな力が得られるため、リヤワイパなどのように比
較的大きな駆動力を要するものに好適である。この際、
変位量は印加電圧の周波数を高めることにより大きくす
ることができ、例えば20kHz程度の周波数とすると5
0cm/s程度の移動量を確保できる。一方、積層型の圧電
素子は、素子自体の大きさは多少大きくなるが、変位量
と発生力をバランス良く得ることが可能である。
【0058】(実施の形態5)次に、実施の形態5とし
て圧電素子を用いたリヤワイパについて説明する。図2
0は本発明の実施の形態5であるリヤワイパの取付状態
を示す説明図、図21は図20のリヤワイパの構成を示
す説明図である。当該実施の形態のリヤワイパ51は、
実施の形態1において圧電素子の個数を1個とし、そこ
に実施の形態4のような鋸歯電圧を印加することにより
ブレード4を左右に揺動させる形態となっている。
【0059】図20に示すように、当該実施の形態のリ
ヤワイパ51では、自動車のリヤウインド52上に長さ
が500mm程度のブレード4が配置される。ブレード4
は、車体53側に取り付けられた回転軸5に固定されて
おり、回転軸5を中心としてリヤウインド52上を揺動
可能に設けられている。また、ブレード4の下方には、
図21(a)に示すように払拭用ゴム8が取り付けられ
ている。
【0060】ブレード4の内部には、図21に示すよう
に平板状のバイモルフ圧電素子54(以下、圧電素子5
4と略記する)が取り付けられている。圧電素子54に
はリード線55が取り付けられており、図21(b)に
示すように、中空状に形成された回転軸5の内部空間を
介してドライバ56と接続されている。
【0061】一方、回転軸5は、車体53に取り付けら
れた軸受57に回転可能に支持されている。この場合、
回転軸5の小径部58は軸受57に対し若干圧入気味に
挿入されており、回転軸5は軸受57から回転を規制す
る方向に働く回転抵抗力が付与される。そして、ドライ
バ56から図17に示すような鋸歯状の電圧を印加する
ことにより、圧電素子54は全体が回転軸5側を基部と
して曲がり、ブレード4の先端が図21(a)のX方向
に作動し、図18と同様に回転軸5を中心とした回転運
動を行う。
【0062】なお、この場合には、ブレード変形の速度
差に基づいて発生する慣性力に対して、回転軸5に付与
される回転抵抗力が作用する。すなわち、ブレード4の
変形に伴い慣性力と摩擦力とが対抗する形となる。当該
アクチュエータでは、回転抵抗力が、図17(1)に至
るときの慣性力よりも大きく、図17(1)→(2)の
ときの慣性力よりも小さくなるよう設定されている。従
って、(1)に至る場合の慣性力は、回転抵抗力によっ
て打ち消される形となり、ブレード4は電圧値に応じた
角度だけゆっくりと変位する。これに対して、(1)→
(2)の場合には、慣性力は回転抵抗力によって打ち消
されない。このため、ブレード4は電圧変化に伴い急激
に反対方向へと変位するが、電圧値に応じた角度は変位
できず、戻り切れない状態となる。すなわち、(1)→
(2)の際には、ブレード4自体の慣性の影響が大きく
なり、ブレード4の変位量は(1)に至る場合の変位量
より少なくなる。従って、ブレード4はその変位量の差
分だけ移動する。
【0063】鋸歯状の印加電圧では、(1)→(2)に
て急激に電圧が変化した後、(2)→(3)では電圧が
徐々に+側へと変化し、ブレード4は、電圧変化に合わ
せて変位する。この場合は、電圧変化率が小さいため、
ブレード4の慣性の影響は小さく、電圧に応じた変位量
だけブレード4は変位する。電圧が(3)に至ると、電
圧は再び急変して(4)に至る。このときも前述のよう
に、ブレード4の変形の速度差に基づき慣性力が発生
し、(3)→(4)におけるブレード4の変位量は、
(2)→(3)での変位量よりも小さくなる。従って、
ブレード4は変位量の差分だけ移動する。
【0064】このように鋸歯状電圧を印加すると、圧電
素子54の変形速度差に基づく慣性力の働きにより、ブ
レード4は徐々に一定方向へと移動、回転軸5を中心と
した回転運動を行う。すなわち、ゆっくり曲げて急激に
戻す動作の繰り返しにより、ゆっくり曲げたときの変位
側にブレード4が自走する。そして、電圧変化を図17
とは逆に、ゆっくりと−側へと変化させ、急激に+側へ
と変化させることにより、ブレード4は逆方向に回転す
ることになる。従って、電圧変化パターンの切り換えに
より、ブレード4を適宜往復動させることが可能とな
り、モータやリンク機構を用いることなく揺動するリヤ
ワイパ51を構成することが可能となる。
【0065】このように当該リヤワイパ51では、簡単
な構成にてブレード4を回転運動させることが可能とな
る。この場合、ブレード4を駆動するために電磁モータ
やリンク機構は不要であり、リヤワイパの設置位置にモ
ータやリンクによる制約がなくなり、装置のレイアウト
性の向上が図られる。すなわち、リヤウインド52にワ
イパ装置本体をすべて配置することができ、車体53側
にはリード線55とドライバ56のみを配置すれば足り
る。このため、狭く小さな場所にもリヤワイパを取り付
けることができ、例えば、図22のようなハッチバック
タイプの自動車におけるガラスハッチ60や、図23の
ような天井幌59を備えた幌タイプのオープンカーのリ
ヤウインド52にもリヤワイパ51を取り付け可能であ
る。また、圧電素子54が高電圧制御されるためその分
リード線55を細くすることができ、図22に示すよう
に、リード線55をリヤウインド52にデフロスタ61
のようにプリント配線することも可能である。
【0066】また、リヤワイパの間欠、速度可変、反転
等の制御も電圧入力波形を変えることによって自由に行
うことができる。すなわち、鋸歯間隔調整により間欠動
作を、鋸歯周波数調整により速度を、そして、電圧変化
パターンの変更により正逆転制御を容易に行うことがで
きる。このため、正逆転回路やリレープレートなどが不
要となり、回路構成やモータ近傍の構成を簡略化するこ
とが可能となる。
【0067】なお、前述のリヤワイパ51では、圧電素
子54を1個用いた例を示したが、例えば20〜100
mm程度の圧電素子を図24のように複数個直列に連設し
ても良い。この場合、圧電素子54は、その一端部側が
固定部62に固定される一方、他端側には慣性増加用の
おもり63が取り付けられている。また、圧電素子54
を複数連設して図25のような形態のリヤワイパ64を
構成することも可能である。この場合、リヤワイパ64
はリヤウインド52上を蛇行動しつつ、楕円形状の領域
内において払拭動作を行う。
【0068】(実施の形態6)また、実施の形態6とし
て、実施の形態2のワイパ装置をリヤワイパに適用した
例について説明する。図26はその説明図である。当該
実施の形態のリヤワイパ65では、ブレード4の先端に
圧電素子22が取り付けられている。圧電素子22とし
ては、積層型の圧電セラミックスが使用され、積層方向
がリヤウインド52に沿った方向となるようにブレード
4の先端に取り付ける。そして、圧電素子22に電圧を
印加すると圧電素子22が左右方向に伸縮し、そこに鋸
歯状電圧を印加するとブレード4がリヤウインド52に
沿って自走する。これにより、モータやリンク機構を用
いることなくリヤワイパを構成することが可能となる。
【0069】(実施の形態7)さらに、実施の形態7と
して、実施の形態3のワイパ装置をリヤワイパに適用し
た例について説明する。図27はその説明図である。当
該実施の形態のリヤワイパ66では、車体53の天井部
67端部に、リヤウインド52の上端縁52aに沿って
ガイドレール32が設けられている。ガイドレール32
上にはブレード4のスライダ部33が車幅方向に移動自
在に取り付けられている。また、ガイドレール32に一
端側には、圧電素子34が取り付けられている。
【0070】そして、圧電素子34によりガイドレール
32に振動を付与することにより、ガイドレール32か
らスライダ部33を介してブレード4に振動が伝わり、
この振動によりブレード4がリヤウインド52上を自走
する。この場合も、前述同様圧電素子34には鋸歯状電
圧が印加され、その波形を変化させることによりブレー
ド4は動作方向や速度等の制御を行うことができる。な
お、図27では、ガイドレール32をリヤウインド52
の上端縁52aに沿って設けた例を示したが、それを下
端縁52bや側端縁52cに沿って設けても良い。ま
た、ガイドレール32を側端縁52cに設ける場合に
は、ブレード4を左右1対に配置することも可能であ
る。
【0071】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。たとえば、前述の実施の形
態では本発明のワイパ装置を自動車に適用した例を示し
たが、その設置対象は車載用品には限定されず、例えば
野外の監視カメラなどにも適用可能である。これによ
り、従来、ワイパ装置が取り付けられなかった小型の監
視カメラにもワイパ装置を設置することが可能となる。
また、大型カメラなどに設置されていた電磁モータを使
用したワイパシステムに代えて本発明のワイパ装置を使
用することにより、装置の小型・軽量化が可能となる。
【0072】また、実施の形態5〜7では、実施の形態
1〜3のワイパ装置を自動車用リヤワイパに適用した例
を示したが、実施の形態4のワイパ装置をリヤワイパに
適用することも可能である。この場合、図13の装置を
そのまま大きくした形態も勿論可能ではあるが、短尺
(例えば20〜100mm程度)のブレードを直列に複数連
結して長尺のブレードを形成することも可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明のワイパ装置によれば、圧電セラ
ミックス等の振動手段によってワイパブレードに振動を
付与することにより、ワイパブレードを払拭面上にて自
走させることができる。このため、ワイパブレード駆動
用の電磁モータやリンク機構が不要となり、ワイパ装置
の小型・軽量化を図ることが可能となると共に、ワイパ
ブレードの設置位置にモータやリンクによる制約がなく
なり装置のレイアウト性の向上も図られる。従って、狭
く小さな場所にワイパ装置を取り付けることができるよ
うになり、車載用のCCDカメラなど、従来、取り付け
スペースの関係からワイパ装置が設置されていなかった
部位にもワイパ装置を取り付けることが可能となる。
【0074】また、本発明のワイパ装置によれば、ワイ
パブレード自体を振動手段にて構成することにより、装
置構成が簡素化されると共に、装置重量の軽減を図るこ
とが可能となる。また、ワイパブレード駆動用の電磁モ
ータやリンク機構が不要となるため、ワイパ装置の小型
・軽量化やレイアウト性の向上を図ることが可能とな
る。
【0075】さらに、本発明の自動車用リヤワイパによ
れば、リヤウインド上に配したワイパブレードに対し、
圧電素子を用いて移動方向に沿った往復振動を付与する
ことにより、ワイパブレードをリヤウインド上にて自走
させることができる。このため、ワイパブレード駆動用
の電磁モータやリンク機構が不要となり、ワイパ装置の
小型・軽量化が図られると共に、ワイパブレードの設置
位置にモータやリンクによる制約がなくなり装置のレイ
アウト性の向上も図られる。従って、ハッチバックタイ
プの自動車におけるガラスハッチや、幌タイプのオープ
ンカーのリヤウインドなどにもリヤワイパを取り付ける
ことが可能となる。また、リヤワイパの間欠、速度可
変、反転等の制御も電圧入力波形を変えることによって
自由に行うことができるため、正逆転回路やリレープレ
ートなどが不要となり、回路構成やモータ近傍の構成を
簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるワイパ装置の構成
を示す斜視図である。
【図2】図1のワイパ装置に使用されるワイパブレード
の構成を示す説明図である。
【図3】図2のワイパブレードの側面図である。
【図4】圧電セラミックスによる部材振動モデルの構成
を示す説明図である。
【図5】図4のモデルにおける振動形態を示す説明図で
あり、(a)はXY平面、(b)はXZ平面における振
動形態を示している。
【図6】モデル先端部の変位を示す説明図である。
【図7】モデル先端部の振動状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2であるワイパ装置の構成
を示す説明図である。
【図9】積層型圧電セラミックスの構成を示す説明図で
ある。
【図10】圧電素子を回転軸の近傍に配置した変形例の
構成を示す説明図であり、圧電素子の伸縮方向をブレー
ドの延伸方向と直角に配置した場合を示している。
【図11】圧電素子を回転軸の近傍に配置した変形例の
構成を示す説明図であり、圧電素子の伸縮方向をブレー
ドの延伸方向と平行に配置した場合を示している。
【図12】本発明の実施の形態3であるワイパ装置の構
成を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態4であるワイパ装置の構
成を示す説明図である。
【図14】バイモルフ型圧電素子の一般的形態を示す説
明図である。
【図15】バイモルフ型圧電素子の基部を固定した動作
確認モデルの動作形態を示す説明図である。
【図16】図15のモデルにおいて鋸歯状電圧を印加し
た場合の圧電素子の挙動を示す説明図である。
【図17】実際にワイパ装置に印加される電圧の波形を
示す説明図である。
【図18】図17の電圧が印加された場合のブレードの
挙動を示す説明図である。
【図19】ワイパ装置におけるブレード配置の変形例を
示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態5であるリヤワイパの取
付状態を示す説明図である。
【図21】図20のリヤワイパの構成を示す説明図であ
る。
【図22】図21のリヤワイパをハッチバックタイプの
自動車におけるガラスハッチに取り付けた様子を示す斜
視図である。
【図23】図21のリヤワイパを幌タイプの自動車のリ
ヤウインドに取り付けた様子を示す斜視図である。
【図24】図21のリヤワイパにおける圧電素子の配置
に関する一変形例を示す説明図である。
【図25】図21のリヤワイパにおける圧電素子の配置
に関する他の変形例を示す説明図である。
【図26】本発明の実施の形態6であるリヤワイパの取
付状態を示す説明図である。
【図27】本発明の実施の形態7であるリヤワイパの取
付状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置 2 CCDカメラ本体 3 ガラス面(払拭面) 4 ワイパブレード 5 回転軸 6a,6b 圧電素子(振動手段) 7 アーム 8 払拭用ゴム 9 駆動支持部 11 金属片 12a,12b 圧電素子(振動手段) 21 ワイパ装置 22 圧電素子(振動手段) 23 内部電極 24 セラミックス板 25 外部電極 26 絶縁物 31 ワイパ装置 32 ガイドレール(案内部材) 33 スライダ部 34 圧電素子(振動手段) 40 圧電素子 41 ワイパ装置 42 圧電素子(振動手段) 43 シム 44a,44b 圧電セラミックス 45 電源 51 リヤワイパ 52 リヤウインド 52a 上端縁 52b 下端縁 52c 側端縁 53 車体 54 バイモルフ圧電素子 55 リード線 56 ドライバ 57 軸受 58 小径部 59 天井幌 60 ガラスハッチ 61 デフロスタ 62 固定部 63 おもり 64 リヤワイパ 65 リヤワイパ 66 リヤワイパ 67 天井部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 広樹 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 小林 幸治 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AB01 AC01 AD03 AE57

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払拭面上に配置され、前記払拭面に沿っ
    て移動可能に設けられたワイパブレードと、 前記ワイパブレードに対し、前記ワイパブレードを前記
    払拭面上にて駆動させるための振動を付与する振動手段
    とを有することを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記振動手段は前記ワイパブレード上に配設されることを
    特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記振動手段は前記ワイパブレード内部に配設されること
    を特徴とするワイパ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のワイパ装置にお
    いて、前記ワイパブレードを複数個連設することを特徴
    とするワイパ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記ワイパブレードはその一端側を回転軸に固定されて前
    記払拭面上に揺動自在に設けられ、前記振動手段は前記
    ワイパブレードの他端側先端部に配設されることを特徴
    とするワイパ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記ワイパブレードはその一端側を回転軸に固定されて前
    記払拭面上に揺動自在に設けられ、前記振動手段は前記
    回転軸の近傍に配設されることを特徴とするワイパ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記ワイパブレードはその一端側を回転軸に固定されて前
    記払拭面上に揺動自在に設けられ、前記振動手段は前記
    ワイパブレードに所定間隔をあけて複数個配設されるこ
    とを特徴とするワイパ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のワイパ装置において、前
    記ワイパブレードは前記払拭面に沿って設けられた案内
    部材に従って移動し、前記振動手段は前記案内部材に対
    して振動を付与することを特徴とするワイパ装置。
  9. 【請求項9】 払拭面上に配置したワイパブレードを前
    記払拭面に沿って駆動させてなるワイパ装置であって、 前記ワイパブレードを振動手段にて構成し、前記振動手
    段によって発生する振動により前記ワイパブレードを前
    記払拭面上にて自走させることを特徴とするワイパ装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項に記載のワ
    イパ装置において、前記振動手段が圧電素子によって構
    成されることを特徴とするワイパ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のワイパ装置におい
    て、前記圧電素子に対し鋸歯状の波形を有する電圧を印
    加することを特徴とするワイパ装置。
  12. 【請求項12】 自動車のリヤウインド上に配置され、
    その一端側を回転軸に固定されて前記リヤウインド上に
    揺動自在に設けられたワイパブレードと、 前記ワイパブレードに取り付けられ、前記ワイパブレー
    ドに対しその移動方向に沿った往復振動を付与する圧電
    素子とを有することを特徴とする自動車用リヤワイパ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の自動車用リヤワイパ
    において、前記自動車用リヤワイパはさらに、前記回転
    軸に対して回転抵抗力を付与する抵抗力付与手段を有す
    ることを特徴とする自動車用リヤワイパ。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の自動車用リヤワイパ
    において、前記圧電素子は、前記ワイパブレードに複数
    個連設されることを特徴とする自動車用リヤワイパ。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の自動車用リヤワイパ
    において、前記圧電素子は、前記ワイパブレードの他端
    側先端部に配設されることを特徴とする自動車用リヤワ
    イパ。
  16. 【請求項16】 自動車のリヤウインドの端縁に沿って
    設けられたガイドレールと、 前記ガイドレールに取り付けられ、前記ガイドレールに
    沿って移動可能なワイパブレードと、 前記ガイドレールに取り付けられ、前記ワイパブレード
    に対しその移動方向に沿った往復振動を前記ガイドレー
    ルを介して付与する圧電素子とを有することを特徴とす
    る自動車用リヤワイパ。
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