JP2003011604A - 農用車輪 - Google Patents
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- JP2003011604A JP2003011604A JP2001199531A JP2001199531A JP2003011604A JP 2003011604 A JP2003011604 A JP 2003011604A JP 2001199531 A JP2001199531 A JP 2001199531A JP 2001199531 A JP2001199531 A JP 2001199531A JP 2003011604 A JP2003011604 A JP 2003011604A
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Abstract
隔をおいて突出状に形成された複数のラグ10を備え、
各ラグ10は車輪回転方向C側の第1側面15と反回転
方向側の第2側面16を有する農用車輪において、第1
側面15が弾性輪体3から立ち上がる根元部15aにお
ける丸みの曲率半径Rdよりも、第2側面16が弾性輪
体3から立ち上がる根元部16bにおける丸みの曲率半
径Rcが大きくされている。
Description
ものである。
て、ゴムを焼き付けて弾性輪体を被覆形成した農用車輪
が公知である。この農用車輪の弾性輪体の外周面には、
センターラグとサイドラグとを有したトレッド部が設け
られている。センターラグは、主に車輪の直進性を確保
するためのものであって、弾性輪体の幅方向中央部で周
方向に沿って間隔をおいて点在的に突設されたものであ
る。これに対して、サイドラグは、主に牽引力を確保す
るためのものであって、センターラグの幅方向側面から
幅方向に突設されている。サイドラグは、周方向に所定
間隔を保持し、かつセンターラグの両側で不一致となる
配置、すなわちセンターラグを境としてその両側で周方
向に千鳥配置となっている。
図16(a)に示すように、センターラグ100の車輪
回転方向側の側面101の根元の曲率半径Rbと、反回
転方向側の側面102の根元の曲率半径Raとが同等で
ある。しかも、側面視テーパ状のセンターラグ100の
車輪回転方向側の側面101の勾配e(車輪径方向に対
する傾斜角度)と、反回転方向側の側面102の勾配f
とが同等である。このような農用車輪であると、走行時
にセンターラグ100が反回転方向側に倒れるように変
形するため、長期にわたる使用につれ、ラグ底に折れシ
ワが入り、やがて、亀裂へと成長してしまう(図16
(a)の点線円で示す拡大図参照)。
に示すように、サイドラグ103を基準として、サイド
ラグ103より車輪回転方向側のセンターラグ周方向長
さL1と、サイドラグ103より反回転方向側のセンタ
ーラグ周方向長さL2が同等である。このような農用車
輪で、アスファルト等を走行すると、センターラグ10
0の回転方向側の摩耗が早く、反回転方向側の摩耗が遅
くなり、摩耗差が生じ、偏減りしてしまう。しかも、更
に摩耗が進行するとサイドラグの回転方向側の側面10
4にまで激しい摩耗を生じてしまい、圃場性能に悪影響
を及ぼす。
回転方向側側面の頂部付近や、センターラグ100幅方
向側面の頂部付近にも生じ、このような摩耗はゴム切れ
などに成長するおそれがある。以上のように、従来の農
用車輪では、使用につれ、破損や摩耗が生じ、その性能
が低下し易いものであった。本発明は、上記事情に鑑み
てなされたものであって、使用により性能劣化の生じ難
い農用車輪を提供することを目的とする。
に、本発明が採用した第1技術的手段は、弾性輪体の外
周面から周方向に所定間隔をおいて突出状に形成された
複数のラグを備え、各ラグは車輪回転方向側の第1側面
と反回転方向側の第2側面を有する農用車輪において、
第1側面が弾性輪体から立ち上がる根元部における丸み
の曲率半径Rdよりも、第2側面が弾性輪体から立ち上
がる根元部における丸みの曲率半径Rcが大きくされて
いることである。曲率半径Rcと曲率半径Rdとは、R
c≧2×Rdの関係にあるのが好ましい。
dよりも反回転方向側の第2側面の根元の曲率半径Rc
を大きくすることで、走行時のラグの反回転方向への倒
れ込み、屈曲の繰り返しによる、反回転方向側ラグ根元
のシワや亀裂の発生に対し、耐久性を向上させることが
できる。本発明で採用した第2技術的手段は、弾性輪体
の外周面から周方向に所定間隔をおいて突出状に形成さ
れた複数のラグを備え、各ラグは車輪回転方向側の第1
側面と反回転方向側の第2側面を有する農用車輪におい
て、車輪径方向に対する第1側面の角度hよりも、車輪
径方向に対する第2側面の角度gが大きくされているこ
とである。角度gと角度hとは、g≧2×hの関係にあ
るのが好ましい。さらに、第2側面は、その上部領域と
下部領域とが車輪径方向に対する角度が異なっており、
上部領域より下部領域のほうが車輪径方向に対する角度
が大きいのが好ましい。
も、車輪径方向に対する第2側面の角度gを大きくする
ことで、走行時のラグの反回転方向への倒れ込み、屈曲
の繰り返しによる、反回転方向側ラグ根元のシワや亀裂
の発生に対し、耐久性を向上させることができる。本発
明で採用した第3技術的手段は、弾性輪体の外周面から
周方向に所定間隔をおいて配置された複数のセンターラ
グと、当該センターラグの周方向中途部から弾性輪体の
幅方向に延びるサイドラグとが、弾性輪体から突出状に
形成された農用車輪において、サイドラグより車輪回転
方向側のセンターラグ周方向長さL1が、サイドラグよ
り反回転方向側のセンターラグ周方向長さL2よりも長
いことである。サイドラグより車輪回転方向側のセンタ
ーラグ周方向長さL1と、サイドラグより反回転方向側
のセンターラグ周方向長さL2とは、L1≧1.5×L
2の関係にあるのが好ましい。さらに、泥詰まりを防止
するために、サイドラグより車輪回転方向側のセンター
ラグ周方向長さL1と、サイドラグより反回転方向側の
センターラグ周方向長さL2と、隣接するセンターラグ
間の間隔L3とは、L3≧0.7×(L1+L2)の関
係にあるのが好ましい。
ラグは、摩耗が早いので、回転方向側のセンターラグ周
方向長さL1を、反回転方向側のセンターラグ周方向長
さより長くすることで、センターラグの偏減りが緩和さ
れる。本発明で採用した第4技術的手段は、弾性輪体外
周面の幅方向略中央部から周方向に所定間隔をおいて突
出状に形成された複数のセンターラグを備えた農用車輪
において、センターラグの車輪回転方向側にある先端部
の幅W1が、センターラグの反回転方向側の後端部の幅
W2よりも大きいことである。センターラグの車輪回転
方向側の先端部の幅W1と、センターラグの反回転方向
側の後端部の幅W2とは、1.5×W2 ≦ W1 ≦ 3
×W2の関係にあるのが好ましい。
ラグは、摩耗が早いので、センターラグの車輪回転方向
側の先端部の幅W1を後端部の幅W2より広くすること
で、センターラグの偏減りが緩和される。本発明で採用
した第5技術的手段は、弾性輪体の外周面に形成された
センターラグと、当該センターラグの周方向中途部から
弾性輪体の幅方向に延びるサイドラグとが、弾性輪体か
ら突出状に形成された農用車輪において、前記サイドラ
グは、車輪回転方向側の側面を有し、当該側面のラグ頂
部付近には、当該側面から張出した張出部が形成されて
いることである。
部付近は、早期に摩耗し易いので、張出部を形成するこ
とにより、耐久性を向上させることができる。本発明で
採用した第6技術的手段は、弾性輪体の外周面にセンタ
ーラグと、当該センターラグの周方向中途部から弾性輪
体の幅方向に延びるサイドラグとが、弾性輪体から突出
状に形成された農用車輪において、前記センターラグ
は、車輪幅方向の側面を有し、当該側面のラグ頂部付近
には、当該側面から張出した張出部が形成されているこ
とである。前記サイドラグは前記センターラグの幅方向
一方側だけに形成されており、前記張出部は前記サイド
ラグが非形成である幅方向他方側の側面に設けられてい
るのが好ましい。
は、早期に摩耗し易いので、張出部を形成することによ
り、耐久性を向上させることができる。
基づいて説明する。図1及び図2は、農用車輪1の第1
実施形態を示している。この農用車輪1は、リング形体
をしたリム2と、このリム2をゴム等の弾性材によって
被覆することで形成された弾性輪体3と、リム2に対し
て溶接により一体的に設けられたスポーク型のホイル本
体4とを有している。ホイル本体4は、ボス5と、この
ボス5から放射状に突設された複数本(図例では3本)
のスポーク6とを有している。弾性輪体3の外周面に
は、センターラグ(直進ラグ)10と、サイドラグ(牽
引ラグ)11とを有したトレッド部12が設けられてい
る。
中央部で、その周方向に沿って突設されており、側面視
テーパ状である複数のセンターラグ10が、周方向に所
定間隔をおいて設けられている。サイドラグ11は、セ
ンターラグ10の側面に一端部を当接させつつ、弾性輪
体3の幅方向に沿って左方又は右方へ延びるように突設
されたものである。サイドラグ11は、弾性輪体3の周
方向で互いに所定間隔を保持しつつ、且つセンターラグ
10の両側で不一致となる(即ち、センターラグ10を
境としてその両側で周方向に千鳥配置となる)配置とさ
れており、その断面形状は三角形乃至台形状である。
計回りの方向が農用車輪1の回転方向とされており、側
面視テーパ状のセンターラグ10は、回転方向側の側面
(以下、「前面」ともいう)15と、反回転方向側の側
面(以下、「後面」ともいう)16とを有している。ラ
グ10の前面15が弾性輪体3から立ち上がる部分であ
るラグ前面根元部15aと、ラグ10の後面16が弾性
輪体3から立ち上がる部分であるラグ後面根元部16a
とを比べると、ラグ後面根元部16aの立ち上がり曲線
はなだらかであるのに対し、ラグ前面根元部15aの立
ち上がり曲線はより急激となっている。つまり、ラグ後
面根元部16aの丸み(カーブ)の曲率半径Rcは、ラ
グ前面根元部15aの丸み(カーブ)の曲率半径Rdよ
り大きくなっている。具体的には、RcはRdの2倍以
上(Rc≧2×Rd)とするのが好ましい。
半径Rcを大きくして根元部16aの立ち上がり曲線を
なだらかにすることで、車輪走行回転時におけるセンタ
ーラグ10の反回転方向への倒れ込み屈曲・復元の繰り
返しによる根元部16aのシワ及び亀裂の発生に対し、
耐久性を向上させることができる。図3は、農用車輪1
の第2実施形態を示している。この第2実施形態におい
ても農用車輪1としての基本構成は第1実施形態と同様
である。第2実施形態では、側面視テーパ状のセンター
ラグ10の前面15の傾斜角度hと、後面16の傾斜角
度gとが異なっており、前面15は立ち上がり角が急激
であるのに対して、後面16は立ち上がり角が緩やかに
なっている。つまり、車輪径方向Xに対する前面15の
角度hより、車輪径方向Xに対する後面16の角度gの
方が大きくなっている。
することで、車輪走行回転時におけるセンターラグ10
の反回転方向への倒れ込み屈曲・復元の繰り返しによる
根元部16aのシワ及び亀裂の発生に対し、耐久性を向
上させることができる。なお、第1実施形態と第2実施
形態とは、それぞれ単独で実施することもできるが、図
4のように両形態を組み合わせて実施することもでき
る。つまり、ラグ後面16の角度gをラグ前面15の角
度hより大きくするとともに、ラグ後面根元部16aの
曲率半径Rcをラグ前面根元部15aの曲率半径Rdよ
りも大きくすることがで、一層耐久性を向上できる。
ている。この第3実施形態においても農用車輪1として
の基本構成は第1実施形態と同様である。第3実施形態
では、センターラグ10の後面16は、車輪径方向中途
部を境として、径外方側の上部領域16bと、径内方側
の下部領域16cとを有し、上部領域16bと下部領域
16cとの境に段差16dが形成されている。下部領域
16cの車輪径方向Xに対する角度gは、前面15の角
度hより大きくされて立ち上がり角が緩やかになってお
り、これにより、第3実施形態は第2実施形態と同様の
作用効果を奏する。
cに比べて車輪径方向Xに対する角度が小さくされて立
ち上がり角が急激になっているため、下部領域16cの
立ち上がり角を緩やかにしても、各ラグ10同士の周方
向間隔が大きくなることを防止できる。図6は、農用車
輪1の第4実施形態を示している。この第4実施形態に
おいても農用車輪1としての基本構成は第1実施形態と
同様である。第4実施形態においても、センターラグ1
0の後面16は、車輪径方向中途部を境として、径外方
側の上部領域16bと径内方側の下部領域16dとを有
し、上部領域16bと下部領域16cの境は、段差無く
接続された2段テーパとなっている。
車輪径方向Xに対する角度gは、前面15の角度hより
大きくされて立ち上がり角が緩やかになっており、しか
も、上部領域16bは、下部領域16cに比べて車輪径
方向Xに対する角度が小さくされて立ち上がり角が急激
になっている。図7及び図8は、農用車輪1の第5実施
形態を示している。この第5実施形態においても農用車
輪1としての基本構成は第1実施形態と同様である。第
5実施形態では、サイドラグ11の位置を基準として、
センターラグ10の車輪回転方向C(前方)側の延出長
さL1と、反回転方向(後方)側のセンターラグ10の
延出長さL2とが異なっており、L1の方がL2より長
くなるようにされている。つまり、サイドラグ11を基
準として、センターラグ11の周方向への突出量L1
は、車輪回転方向C(前方)側の方が大きい。なお、L
1はL2の1.5倍以上(L1≧1.5×L2)とする
のが好ましい。
向C側にある先端部の幅W1が、反回転方向側にある後
端部の幅W2よりも大きくなるように、センターラグ1
0はラグ後端部から先端部にいくに従って幅広となる平
面視台形状に形成されている。W1は、W2の1.5倍
以上、W2の3倍以下(1.5×W2 ≦ W1 ≦ 3×
W2)とするのが好ましい。このように、センターラグ
10を回転方向Cに延長し、及び/又は先端部の幅広化
を行うことで、アスファルト・地路等の走行によるセン
ターラグ10の先端部の偏減りが緩和され、サイドラグ
11の斜面への摩耗の影響も少なくなる。
長することで、センターラグ10間の間隔L3が狭くな
ると、泥詰まりの原因となるので、L3は、L1とL2
の和の0.7倍以上(L3≧0.7×(L1+L2))
確保するのがよい。図9は、農用車輪1の第6実施形態
を示している。この第6実施形態においても農用車輪1
としての基本構成は第1実施形態と同様である。第6実
施形態では、サイドラグ11の車輪回転方向側の傾斜側
面(以下、「前面」ともいう)20には、前面20から
張り出した張出部21が設けられている。この張出部2
1は、前面20のラグ頂部25付近が前面20から突出
する方向に形成されたものであり、張出部21の断面形
状は半円形である。
て早期に摩耗し易いので、この部分を張出状に形成して
おくことで、摩耗に対処し、耐久性を向上させることが
できる。ただし、耐久性を向上させるという観点から
は、張出部21の高さは高い程よいが、あまり高くする
と泥詰まりの原因となるので、張出部21の前面20に
対する高さT1は、5mm以下とするのが好ましい。図
10は、農用車輪1の第7実施形態を示している。この
第7実施形態においても農用車輪1としての基本構成は
第1実施形態と同様である。
方向側面のうちサイドラグ11が非形成である側面30
には、側面30から張り出した張出部31が設けられて
いる。この張出部31は、ラグ頂部35付近が側面30
から側方に突出する方向に形成されたものであり、張出
部31の断面形状は半円形である。サイドラグ11が非
形成である側面のラグ頂部35付近は、サイドラグ11
の存在によって早期に摩耗し易いので、この部分を張出
状に形成しておくことで、摩耗に対処し、耐久性を向上
させることができる。この張出部31の側面30に対す
る高さT2も、泥詰まり防止ために5mm以下とするの
が好ましい。
れぞれ単独で実施することもできるが、図11のように
両形態を組み合わせて実施することもできる。また、第
1〜第7までの実施形態における特徴は、任意に組み合
わせることができる。次の表1は、水田内で必要な浮力
を得るのに適した弾性輪体3を構成するゴムの配合例を
示している。
スチレン−ブタジエン共重合ゴム、CBはカーボンブラ
ック、老防6Cは老化防止剤(アンチゲン6C:住友化
学工業社製)である。表1の配合中、比較例2,3及び
実施例1,2では、無機中空粒子が変量として含まれて
おり、比較例4,5及び実施例3,4では、気体封入熱
可塑性樹脂が変量として含まれている。水田内でも必要
な浮力を得るためには弾性輪体3を構成するゴム材料の
加硫後の全体積において、3%〜95%が中空状態であ
るのが好ましい。3%未満では浮力への効果が小さく、
95%より大きいと、製品として必要な強度が十分に得
られないからである。
又は気体封入熱可塑性樹脂をゴム組成物中に配合するこ
とによって得られる。なお、気体封入熱可塑性樹脂とし
ては、日本フィライト株式会社の商品名expancelが好ま
しく用いられる。図12〜図15は、農用車輪51に補
助車輪52を取り付けるための取付構造と、補助車輪5
2の取付のための取付治具53を開示している。従来、
田植機などの水田用農用機械における補助車輪は、メイ
ン車輪に対し、農用機械本体側或いは反本体側に取り付
けられるものであり、その取付構造は、本体より延びる
車軸に、補助車輪のボスを嵌合させて取り付けるという
ものであった。
体のメイン車輪用の車軸に、補助車輪を取り付けるため
の延長車軸を取り付け、その延長車軸に補助車輪のボス
を嵌合させるため、補助車輪のボスは、延長車軸に合わ
せた形状とする必要がある。このため、延長車軸の形状
が異なれば、それに応じたボス形状を有する新規形状の
補助車輪が必要とされ、サイズも増えコスト高の要因と
なる。図12〜図15に示す補助車輪の取付構造及び取
付治具53は、この問題を解決するものである。
を示しており、この農用車輪51は、リング形体をした
リム62と、このリム62をゴム等の弾性材によって被
覆することで形成された弾性輪体63と、リムに対して
溶接により一体的に設けられたスポーク型のホイル本体
64とを有している。ホイル本体64は、農用機械本体
から延びる車軸61に嵌められる車軸取付用のボス65
と、このボス65から放射状に突設された複数本(図例
では3本)の断面円形状のスポーク66とを有してい
る。弾性輪体53の外周面には、ラグ70を有してお
り、さらに、ラグ70の複数個おきに、左右側方に羽根
ラグ71が張出形成されている。
車輪52を取り付けるための取付治具53を示してお
り、この取付治具53は、メイン車輪である農用車輪5
1のスポーク66と補助車輪52のスポーク86とを着
脱自在に連結するものであり、棒状の治具本体91の長
手方向両端部にスポーク保持部92,92を備えて構成
されている。スポーク保持部92は、治具本体91の長
手方向両端部に固定して設けられた固定保持体93と、
固定保持体93との間でスポーク66,86を挟み込む
連結保持体94とを有している。
ト95とナット96によって連結・分離自在とされてい
る。固定保持体93と連結保持体94とには、連通状と
なるボルト挿通孔97が貫通状に形成されており、これ
らのボルト挿通孔97にボルト95を挿通させてナット
96を締結することにより、固定保持体93と連結保持
体94とを連結できる。なお、ナットは、固定保持体9
3に対し溶接などにより一体的に設けることができる。
固定保持体93と連結保持体94の接合面には、それぞ
れ半円形の凹状溝が形成されており、両保持体93を連
結すると断面円形の把持用貫通孔98が形成される。
によって車輪51,52のスポーク66,86を挟み込
んで把持するように構成されている。なお、把持用貫通
孔98は、対応するスポークの形状に合わせた形状とす
ればよい。また、把持用貫通孔98の径は、スポーク6
6,86の径よりも0.2mm〜0.5mm小さくする
のがよい。図15は、取付治具53によって、農用車輪
51の反農用機械本体側(外側)に補助車輪52を取り
付けた状態を示しており、取付治具53によってスポー
ク66,86同士が連結されている。取付治具53の取
付位置は、スポークの長手方向(車輪径方向)の任意の
位置とすることができ、自由に位置を設定できる。
メイン車輪51のスポーク66に取り付けることで、補
助車輪のボス形状に制限がなくなり新規ボス形状が不要
となる他、従来の補助車輪も取付治具53を用いてメイ
ン車輪51に取り付けることができ、サイズの削減が可
能である。また、新規鉄車溶接治具が不要であり低コス
トも図れる。しかも、メイン車輪51と補助車輪52の
スポーク86が連結しているため、補助車輪の強度が向
上し、補助車輪52の補強板を省略でき、泥詰まり防止
に効果的である。
防止することができる。
る。
の部分拡大図である。
る。
る。
る。
る。
る。
分拡大図である。
う車輪の部分拡大図である。
取付治具の平面図である。
る。
を示す正面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 弾性輪体(3)の外周面から周方向に所
定間隔をおいて突出状に形成された複数のラグ(10)
を備え、各ラグ(10)は車輪回転方向(C)側の第1
側面(15)と反回転方向側の第2側面(16)を有す
る農用車輪において、 第1側面(15)が弾性輪体(3)から立ち上がる根元
部(15a)における丸みの曲率半径Rdよりも、第2
側面(16)が弾性輪体(3)から立ち上がる根元部
(16b)における丸みの曲率半径Rcが大きくされて
いることを特徴とする農用車輪。 - 【請求項2】 前記曲率半径Rcと曲率半径Rdとは、
Rc≧2×Rdの関係にあることを特徴とする請求項1
記載の農用車輪。 - 【請求項3】 弾性輪体(3)の外周面から周方向に所
定間隔をおいて突出状に形成された複数のラグ(10)
を備え、各ラグ(10)は車輪回転方向(C)側の第1
側面(15)と反回転方向(C)側の第2側面(16)
を有する農用車輪において、 車輪径方向(X)に対する第1側面(15)の角度hよ
りも、車輪径方向(X)に対する第2側面(16)の角
度gが大きくされていることを特徴とする農用車輪。 - 【請求項4】 前記角度gと角度hとは、g≧2×hの
関係にあることを特徴とする請求項3記載の農用車輪。 - 【請求項5】 前記第2側面(16)は、その上部領域
(16b)と下部領域(16c)とが車輪径方向(X)
に対する角度が異なっており、上部領域(16b)より
下部領域(16c)のほうが車輪径方向(X)に対する
角度が大きいことを特徴とする請求項3又は4記載の農
用車輪。 - 【請求項6】 弾性輪体(3)の外周面から周方向に所
定間隔をおいて配置された複数のセンターラグ(10)
と、当該センターラグ(10)の周方向中途部から弾性
輪体(3)の幅方向に延びるサイドラグ(11)とが、
弾性輪体(3)から突出状に形成された農用車輪におい
て、 サイドラグ(11)より車輪回転方向側のセンターラグ
周方向長さL1が、サイドラグ(11)より反回転方向
側のセンターラグ周方向長さL2よりも長いことを特徴
とする農用車輪。 - 【請求項7】 サイドラグ(11)より車輪回転方向
(C)側のセンターラグ周方向長さL1と、サイドラグ
(11)より反回転方向側のセンターラグ周方向長さL
2とは、L1≧1.5×L2の関係にあることを特徴と
する請求項6記載の農用車輪。 - 【請求項8】 サイドラグ(11)より車輪回転方向
(C)側のセンターラグ周方向長さL1と、サイドラグ
(11)より反回転方向側のセンターラグ周方向長さL
2と、隣接するセンターラグ間の間隔L3とは、L3≧
0.7×(L1+L2)の関係にあることを特徴とする
請求項6又は7記載の農用車輪。 - 【請求項9】 弾性輪体(3)外周面の幅方向略中央部
で周方向に所定間隔をおいて突出状に形成された複数の
センターラグ(10)を備えた農用車輪において、 センターラグ(10)の車輪回転方向(C)側にある先
端部の幅W1が、センターラグ(10)の反回転方向側
の後端部の幅W2よりも大きいことを特徴とする農用車
輪。 - 【請求項10】 センターラグ(10)の車輪回転方向
(C)側の先端部の幅W1と、センターラグ(10)の
反回転方向側の後端部の幅W2とは、1.5×W2 ≦
W1 ≦ 3×W2の関係にあることを特徴とする請求項
9記載の農用車輪。 - 【請求項11】 弾性輪体(3)の外周面に形成された
センターラグ(10)と、当該センターラグ(10)の
周方向中途部から弾性輪体(3)の幅方向に延びるサイ
ドラグ(11)とが、弾性輪体から突出状に形成された
農用車輪において、 前記サイドラグ(11)は、車輪回転方向側の側面(2
0)を有し、当該側面(20)のラグ頂部(25)付近
には、当該側面(20)から張出した張出部(21)が
形成されていることを特徴とする農用車輪。 - 【請求項12】 弾性輪体(3)の外周面にセンターラ
グ(10)と、当該センターラグ(10)の周方向中途
部から弾性輪体(3)の幅方向に延びるサイドラグ(1
1)とが、弾性輪体(3)から突出状に形成された農用
車輪において、 前記センターラグ(10)は、車輪幅方向の側面(3
0)を有し、当該側面(3)のラグ頂部(35)付近に
は、当該側面(30)から張出した張出部(31)が形
成されていることを特徴とする農用車輪。 - 【請求項13】 前記サイドラグ(11)は前記センタ
ーラグ(10)の幅方向一方側だけに形成されており、
前記張出部(31)は前記サイドラグ(11)が非形成
である幅方向他方側の側面(30)に設けられているこ
とを特徴とする農用車輪。
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