JP2003011474A - プリンタにおける紙送り誤差の補正 - Google Patents

プリンタにおける紙送り誤差の補正

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JP2003011474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの紙送り誤差を補正して画質を向上
させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 紙送り量の補正値を決定するためのテス
トパターン印刷信号は、プリンタドライバを構成するデ
ータの一部として格納されている。プリンタドライバの
テストパターン供給部は、このテストパターン印刷信号
を読み出してプリンタに供給して、テストパターンを印
刷させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷ヘッドを主
走査方向に移動させつつ印刷媒体上にインクドットを記
録することによって印刷を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの出力装置としては、イン
クをヘッドから吐出するインクジェットプリンタやレー
ザプリンタが普及している。特に、近年では、カラーイ
ンクを用いたカラープリンタも広く利用されている。
【0003】また、インクジェットプリンタ用の各種の
印刷媒体が市販されている。異なる印刷媒体では、イン
クの発色性が異なるので、得られる画質にも大きな差異
がある。また、印刷媒体の種類は、印刷媒体の副走査送
り(以下、「紙送り」と呼ぶ)の精度にも影響を与え
る。例えば、表面が滑り易い印刷媒体と、表面が滑り難
い印刷媒体では、同じ送り動作を行っても、実際の送り
量がかなり異なる場合がある。また、紙送りの精度は、
プリンタ毎にかなりばらつく傾向がある。
【0004】紙送り精度の良否は、画質に大きな影響が
ある。しかし、いわゆるインターレース記録モードによ
って印刷を行うプリンタでは、紙送り量を適切に設定す
ることによって、紙送り誤差による画質低下をある程度
抑制することが可能である。ここで、「インターレース
記録モード」とは、副走査方向のドットピッチ(すなわ
ち主走査ラインピッチ)の2倍以上のノズルピッチで配
列されたノズルを有する印刷ヘッドを用いて行う印刷方
法を意味している。このような印刷ヘッドを用いる場合
には、1回の主走査によって記録できる主走査ライン
(ラスタライン)同士の間にはギャップが生じる。そし
て、このギャップを無くするために、ギャップに含まれ
る主走査ラインの数に等しい回数の主走査がさらに必要
となる。このようなインターレース記録モードでは、種
々の送り量を採用することが可能であることが知られて
いる。そこで、従来は、インターレース記録モードにお
ける紙送り量を適切に選択することによって、紙送り精
度のばらつきによる画質の影響を小さく抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような理由か
ら、インターレース記録モードのプリンタでは、紙送り
誤差を直接補正することは、あまり考慮されていなかっ
た。しかし、近年におけるプリンタの高画質の進展に伴
って、インターレース記録モードで印刷を行うプリンタ
においても、紙送り誤差を適切に補正することによっ
て、画質をさらに向上させたいという要望が生じてき
た。このような要望は、インターレース記録モードだけ
を用いるプリンタのみでなく、非インターレース記録モ
ードを用いるプリンタに関しても同様に高まってきてい
る。
【0006】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、プリンタの紙送り誤差を補
正して画質を向上させることが可能な技術を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明の装置は、印刷媒体の
副走査送り量の補正を行うためのテストパターンを印刷
するための印刷信号を前記印刷装置に供給する印刷制御
装置であって、前記印刷装置に供給される印刷信号を生
成するためのプリンタドライバと、所望のデータを格納
可能なデータ格納部と、を備える。前記データ格納部
は、前記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定するた
めのテストパターンを表すテストパターン印刷信号を、
前記プリンタドライバを構成するデータの一部として格
納している。また、前記プリンタドライバは、前記デー
タ格納部から前記テストパターン印刷信号を読み出すと
ともに、前記印刷装置に前記テストパターン印刷信号を
供給するテストパターン供給部を備える。
【0008】この印刷制御装置では、テストパターン印
刷信号が、プリンタドライバを構成するデータの一部と
してデータ格納部に格納されているので、プリンタドラ
イバと一緒にテストパターン印刷信号もバージョンアッ
プすることができる。従って、プリンタドライバで使用
される副走査送り量に適したテストパターンを容易に利
用することが可能である。
【0009】前記テストパターンは、異なる補正値を用
いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを含むこと
が好ましい。
【0010】このような複数のカラーパッチを用いる
と、適切な補正値を視覚的に容易に決定することができ
る。
【0011】前記テストパターン印刷信号は、前記複数
のカラーパッチを再現するためのデータとして、前記複
数のカラーパッチに共通するラスタデータと、互いに異
なる副走査送り誤差を模擬した副走査送りデータとを含
むようにしてもよい。あるいは、前記テストパターン印
刷信号は、前記複数のカラーパッチを再現するためのデ
ータとして、互いに異なる副走査送り誤差を模擬したラ
スタデータと、前記複数のカラーパッチに共通する副走
査送りデータとを含むようにしてもよい。
【0012】これらの構成によれば、副走査送り誤差を
模擬した複数のカラーパッチを容易に印刷することが可
能である。
【0013】なお、前記テストパターンは、実際の印刷
に用いられるものと同じ記録モードを用いて印刷される
好ましい。
【0014】この構成によれば、実際の印刷で生じる副
走査送り誤差に対する適切な補正値を容易に求めること
が可能である。
【0015】なお、前記印刷装置は、主走査方向とほぼ
垂直な副走査方向におけるドットピッチのk倍(kは2
以上の整数)のノズルピッチで副走査方向に配列された
複数のノズルを有する印刷ヘッドを有しており、前記テ
ストパターンは、(i)前記複数のノズルの中で、1色
当たりN個(Nは2以上の整数)のノズルを使用ノズル
として選択し、(ii)1回の主走査と前記副走査方向
のドットピッチに等しい第1の送り量の副走査送りとで
構成される走査セットを(k−1)セット行った後に、
さらに、1回の主走査と前記ドットピッチの{N×k−
(k−1)}倍に等しい第2の送り量の副走査送りとを
実行し、前記工程(ii)を繰り返し実行することによ
って印刷されるようにしてもよい。
【0016】このような印刷方法で印刷されるテストパ
ターンは、副走査送り誤差に起因してバンディングと呼
ばれる筋状の画質劣化部分が生じやすい。従って、この
ようなテストパターンを用いて補正値を決定すれば、バ
ンディングが生じ難いように副走査送り誤差を補正する
ことが可能である。
【0017】前記プリンタドライバは、さらに、ユーザ
に前記テストパターンの印刷指示の入力を許容する第1
のウィンドウを表示するユーザインターフェース表示部
を備え、前記ユーザインターフェース表示部は、前記テ
ストパターンが前記印刷装置によって印刷された際に、
前記テストパターンの印刷結果に応じて前記副走査送り
量の好ましい補正値をユーザに設定することを許容する
第2のウィンドウを表示するようにしてもよい。
【0018】この構成によれば、ユーザが適切な補正値
を容易に設定することが可能である。
【0019】なお、本発明は、種々の形態で実現するこ
とが可能であり、例えば、副走査送り量(紙送り量)の
補正方法および装置、副走査送りの制御方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮した印刷方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮して印刷装置を制御する
ための印刷制御装置および方法、それらの方法や装置を
実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログ
ラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種
々の形態で実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の全体構成: B.紙送り補正の概略手順: C.テストパターンの印刷方法と紙送り補正値の決定方
法の詳細: D.テストパターン印刷信号の構成: E.変形例:
【0021】A.装置の全体構成:図1は、本発明の一
実施例として印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、コンピュータ90と、カラー
インクジェットプリンタ20と、を備えている。なお、
プリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システム
は、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
【0022】コンピュータ90では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、プリンタ20に転送するための
印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像
に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91
を介してCRT21に画像を表示している。
【0023】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データ
PDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100
と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、
テストパターン供給モジュール102と、色変換ルック
アップテーブルLUTと、が備えられている。
【0024】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95で形成されたカラー画像データの
解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうし
て解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの
色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98
は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、
各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0025】色変換された多階調データは、例えば25
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフト
ーン画像データを生成する。このハーフトーン画像デー
タは、ラスタライザ100によりプリンタ20に転送す
べきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPD
として出力される。なお、印刷データPDは、各主走査
時のドットの形成状態を示すラスタデータと、副走査送
り量を示すデータと、を含んでいる。
【0026】ユーザインターフェース表示モジュール1
01は、印刷に関係する種々のユーザインターフェース
ウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内に
おけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
【0027】テストパターン供給モジュール102は、
副走査送り量(「紙送り量」とも呼ぶ)の補正値を決定
するために使用されるテストパターン印刷信号TPSを
ハードディスク92から読み出して、プリンタ20に供
給する機能を有している。また、テストパターン印刷信
号TPSが圧縮データとして格納されている場合には、
その圧縮データを伸張する機能を有している。
【0028】なお、プリンタドライバ96は、印刷デー
タPDやテストパターン印刷信号TPSをプリンタ20
に供給する機能を実現するためのプログラムに相当す
る。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプロ
グラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
された形態で供給される。このような記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュ
ータプログラムを、インターネットを介してコンピュー
タ90にダウンロードすることも可能である。
【0029】プリンタドライバ96を備えたコンピュー
タ90は、印刷データPDやテストパターン印刷信号T
PSをプリンタ20に供給して印刷を行わせる印刷制御
装置として機能する。
【0030】図2は、カラーインクジェットプリンタ2
0の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ
20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモー
タで駆動される紙送りローラ24と、プラテン26と、
キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッ
ジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キ
ャリッジ28のためのガイドレール34とを備えてい
る。キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘ
ッド36が搭載されている。
【0031】印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送
りローラ24によって巻き取られてプラテン26の表面
上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、キャリ
ッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引
されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動す
る。主走査方向は、副走査方向に垂直である。
【0032】図3は、インクジェットプリンタ20の電
気的な構成を示すブロック図である。このプリンタ20
は、コンピュータ90から供給された信号を受信する受
信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメー
ジバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御する
システムコントローラ54と、メインメモリ56と、E
EPROM58とを備えている。システムコントローラ
54は、さらに、キャリッジモータ30を駆動する主走
査駆動回路61と、紙送りモータ31を駆動する副走査
駆動回路62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動
回路63とが接続されている。
【0033】主走査駆動回路61と、キャリッジモータ
30と、牽引ベルト32(図2)と、ガイドレール34
は、主走査駆動機構を構成している。また、副走査駆動
回路62と、紙送りモータ31と、紙送りローラ24
(図2)は、副走査駆動機構(または「送り機構」と呼
ぶ)を構成している。
【0034】コンピュータ90から転送された印刷デー
タは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プ
リンタ20内では、システムコントローラ54が、受信
バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報
を読取り、これに基づいて、各駆動回路61,62,6
3に対して制御信号を送る。
【0035】イメージバッファ52には、受信バッファ
メモリ50で受信された複数の色成分の印刷データが格
納される。ヘッド駆動回路63は、システムコントロー
ラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52
から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷
ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動す
る。
【0036】図4は、副走査駆動機構の構成を示す斜視
図である。紙送りモータ31の動力は、ギアトレイン4
0を介して紙送りローラ24と排紙ローラ42とに伝達
される。紙送りローラ24には従動ローラ25が設けら
れており、排紙ローラ42にもその従動ローラとしての
ギザローラ44が設けられている。印刷用紙Pは、これ
らのローラによって挟持された状態で送られて、プラテ
ン26上を移動する。
【0037】紙送りローラ24の軸には、符号板46a
とフォトセンサ46bとで構成されるロータリエンコー
ダ46が設けられている。紙送り量(副走査送り量)
は、このロータリエンコーダ46からのパルス信号に応
じて決定される。
【0038】図5は、印刷ヘッド36の下面におけるノ
ズル配列を示す説明図である。この印刷ヘッド36は、
副走査方向SSに沿った一直線上にそれぞれ配列された
ブラックノズル列とカラーノズル列とを有している。本
明細書においては、「ノズル列」を「ノズル群」とも呼
ぶ。
【0039】ブラックノズル列(白丸で示す)は、18
0個のノズル#1〜#180を有している。これらのノ
ズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズ
ルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査
方向SSのドットピッチであり、kは整数である。副走
査方向のドットピッチDは、主走査ライン(ラスタライ
ン)のピッチとも等しい。以下では、ノズルピッチk・
Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。ノ
ズルピッチkの単位は[ドット]であり、これは副走査方
向のドットピッチを意味している。
【0040】図5の例では、ノズルピッチkは4ドット
である。但し、ノズルピッチkは、2以上の任意の整数
に設定することができる。
【0041】カラーノズル列は、イエロー用ノズル群Y
(白三角で示す)と、マゼンタ用ノズル群M(黒四角で
示す)と、シアン用ノズル群C(白菱形で示す)とを含
んでいる。なお、この明細書では、有彩色インク用のノ
ズル群を「有彩色ノズル群」とも呼ぶ。各有彩色ノズル
群は、60個のノズル#1〜#60を有している。ま
た、有彩色ノズル群のノズルピッチは、ブラックノズル
列のノズルピッチkと同じである。有彩色ノズル群のノ
ズルは、ブラックノズル列のノズルと同じ副走査位置に
配置されている。
【0042】印刷時には、キャリッジ28(図2)とと
もに印刷ヘッド36が主走査方向に一定速度で移動して
いる間に、各ノズルからインク滴が吐出される。但し、
印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用される
とは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もあ
る。
【0043】白黒印刷の際には、180個のブラックノ
ズルがほとんどすべて使用される。一方、カラー印刷の
際には、CMYの各色について60個のノズルがそれぞ
れ使用されるとともに、ブラックノズルも60個使用さ
れる。カラー印刷の際に使用される60個のブラックノ
ズルは、例えばシアンの60個のノズルと同じ副走査位
置に配置されているノズル#121〜#180である。
【0044】B.紙送り補正の概略手順:以下に説明す
るように、紙送り誤差はプリンタ20の出荷前に補正さ
れ、また、出荷後にユーザが補正することができる。
【0045】図6は、プリンタ20の出荷前における紙
送り補正の手順を示すフローチャートである。ステップ
S1では、プリンタ20で使用が予定されている印刷用
紙(印刷媒体)の種類を順次選択する。印刷用紙の種類
としては、例えば、普通紙や、光沢フィルム、写真用
紙、ロールタイプ写真用紙などがある。ステップS2で
は、選択された印刷用紙をプリンタ20にセットして、
所定のテストパターンを印刷する。
【0046】図7は、テストパターンの例を示してい
る。この例では、紙送り補正値δの異なる3つのカラー
パッチを含むテストパターンが示されている。各カラー
パッチの横に印刷されているパッチ番号は、紙送り補正
値δに予め関連づけられている。但し、紙送り補正値δ
は便宜上描かれているだけであり、実際には印刷されな
い。各カラーパッチは、一様な濃度のグレー領域を、C
MYのインクを用いたコンポジットブラックで再現した
グレーパッチである。このようなグレーパッチは、紙送
り誤差と、各色のドットの位置誤差との両方を反映して
いる。実際の印刷物の画質は、紙送り誤差ばかりでな
く、各色のドットの位置誤差も影響するので、画質の向
上という観点からは、コンポジットブラックで再現され
たグレーパッチをテストパターンとして用いることが好
ましい。但し、テストパターンとしては、これ以外の種
々のパターンを使用可能であり、例えば他の種類のカラ
ーパッチや、罫線パターンなどを用いることも可能であ
る。なお、本明細書において、「カラーパッチ」とは、
ほぼ一様な色に再現された画像領域を意味している。テ
ストパターンの印刷方法の詳細については、後述する。
【0047】なお、本明細書において、「コンポジット
ブラック」とはCMYの3つの色相のインクを用いて再
現されたグレー色を意味しており、3種類以上のインク
を用いて再現されていてもよい。例えば、シアンとマゼ
ンタに関して濃インクと淡インクをそれぞれ利用可能な
場合には、これらの4種類のインクとイエローインクの
5種類のインクを用いてコンポジットブラックを再現す
ることも可能である。
【0048】このプリンタ20における紙送り誤差の主
な要因は、紙送りローラ24(図4)の製造誤差であ
る。この製造誤差は、外径の誤差と、表面粗さの誤差と
を含んでいる。例えば、紙送りローラ24の外径が設計
値よりも大きいと送り誤差がプラスになり、小さいとマ
イナスになる。本実施例では、このような紙送りローラ
24の製造誤差に起因する紙送り誤差の補正を、出荷前
に各プリンタ毎に実施している。従って、紙送りローラ
24の許容誤差をやや大きく設定しても、実際の印刷時
における紙送り誤差がほとんどゼロにすることが可能で
ある。また、紙送りローラ24の製造誤差に対する許容
値を緩和するのに伴って紙送りローラ24の歩留まりが
高くなるので、プリンタ20のコストが低下するという
利点もある。
【0049】図6のステップS3では、印刷された複数
のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッチ
を選択し、そのパッチ番号をプリンタ20のEEPRO
M58(図3)内に設定する。図7の例では、最上部の
カラーパッチでは白スジが発生しており、最下部のテス
トパターンでは黒スジが発生している。従って、このよ
うな画質劣化の無い中央のカラーパッチのパッチ番号が
EEPROM58に格納される。なお、出荷前の検査に
よって設定された紙送りの補正値を「基準補正値」と呼
ぶ。
【0050】ステップS4では、プリンタ20で使用が
予定されているすべての印刷用紙に関してステップS1
〜S3が終了したか否かが判断され、終了していなけれ
ばステップS1に戻る。ここで、「プリンタ20で使用
が予定されているすべての印刷用紙」とは、プリンタド
ライバ96(図1)のプロパティウィンドウでユーザが
選択できる用紙の種類を意味する。こうして、すべての
種類の印刷用紙に関して紙送りの基準補正値が設定され
る。
【0051】図8は、ユーザによる紙送り補正の手順を
示すフローチャートである。ステップS11ではユーザ
が印刷用紙の種類を選択し、ステップS12ではテスト
パターンの印刷指令を入力することによってテストパタ
ーンを印刷させる。図9は、ユーザにテストパターンの
印刷指示を許容するユーザインターフェースウィンドウ
W1の例を示す説明図である。このウィンドウW1は、
プリンタプロパティ内のユーティリティ用ウィンドウで
あり、紙送り調整用テストパターンの印刷指示を入力す
るためのボタンB1が設けられている。ユーザがボタン
B1をクリックすると、テストパターン供給モジュール
102(図1)が、ハードディスク92からテストパタ
ーン印刷信号TPSを読み出してプリンタ20に供給
し、プリンタ20がこれに従ってテストパターンを印刷
する。このテストパターンは、出荷前の紙送り補正で用
いられてテストパターン(図7)と同じものでもよく、
あるいは、これとは違うテストパターンでもよい。本実
施例では、ユーザによる紙送り補正においても、図7に
示したテストパターンを用いるものとする。なお、テス
トパターン印刷信号TPSの構成については後述する。
【0052】図8のステップS13では、印刷された複
数のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッ
チを選択し、そのパッチ番号を設定する。図10は、好
ましいパッチ番号の設定をユーザに許容するユーザイン
ターフェースウィンドウW2の例を示す説明図である。
このウィンドウW2は、テストパターンが印刷されたと
きに、ユーザインターフェース表示モジュール101
(図1)によって自動的に表示される。このウィンドウ
W2には、好ましいパッチ番号を選択するための複数の
ボタンB11〜B13が設けられている。ユーザがこれ
らのボタンB11〜B13のいずれかをクリックする
と、好ましいパッチ番号がプリンタ20のEEPROM
58(図3)内に設定される。なお、パッチ番号は、図
6のステップS3で設定された基準補正値に置き換わる
ものとしてEEPROM58に登録されてもよく、ある
いは、基準補正値をさらに補正する値としてEEPRO
M58に登録されてもよい。また、ユーザによる送り補
正値を示すパッチ番号は、EEPROM58でなく、プ
リンタドライバ96に登録されるようにしてもよい。
【0053】図8のステップS14では、ユーザの指示
に応じて実際の印刷が実行される。このとき、ステップ
S13で設定された紙送りの補正値に従って紙送りモー
タ31(図3)の動作が制御される。
【0054】このように、本実施例では、紙送りローラ
24の製造誤差に起因する紙送り誤差をプリンタ毎に補
正しているので、実際の印刷時における紙送り誤差を小
さくすることができ、高画質な印刷を実現することが可
能である。また、紙送りローラ24の製造誤差の許容値
を大きくすることができ、これに伴って紙送りローラ2
4の歩留まりが高くなるので、プリンタ20のコストを
低下させることが可能である。さらに、ユーザも紙送り
誤差を補正できるので、紙送り機構のギアトレイン40
(図4)の摩耗などによって経年的に紙送り誤差が変化
した場合にも、その誤差を補償して高画質な印刷を行う
ことが可能である。
【0055】C.テストパターンの印刷方法と紙送り補
正値の決定方法の詳細:図11は、図6のステップS2
および図8のステップS12においてテストパターンを
印刷する際に使用する紙送りの例を示している。ここで
は、パス1〜パス5の5つのパスにおける印刷ヘッド3
6の副走査方向の位置がそれぞれ示されている。ここ
で、「パス」とは、1回の主走査を意味している。な
お、図11では、図示の便宜上、印刷ヘッド36のノズ
ル数が少なく描かれており、ブラックノズル(白丸で示
す)の数が9個であり、1色分の有彩色ノズルの数が3
個であるとしている。また、図7に示したコンポジット
ブラックのグレーパッチを再現するので、9個のブラッ
クノズルは使用されないものとしている。換言すれば、
CMYの3色で3個のノズルがそれぞれ用いられる。
【0056】ここでは、ノズルピッチkは4ドットなの
で、1回のパスで記録されるラスタライン(主走査ライ
ン)の間には3ライン分の隙間がある。パス1,2,3
の後の紙送り量F1,F2,F3は、それぞれ1ドット
である。従って、パス2〜4では、パス1で記録されな
かった隙間の3ラインが記録される。図11の右端に
は、パス1〜4で記録されるラスタライン位置が示され
ている。これから理解できるように、パス1〜4では、
1色分のインクで12本の連続したラインがそれぞれ記
録される。ここで、イエローで記録された12本のライ
ンを「イエローカラーバンドYCB」と呼ぶ。同様に、
マゼンタで記録された12本のラインを「マゼンタカラ
ーバンドMCB」、シアンで記録された12本のライン
を「シアンカラーバンドCCB」と呼ぶ。これらのカラ
ーバンドは、各インクについて、ノズルピッチkが1ド
ットで配列された12個のノズルを有する仮想的な密ノ
ズル列を用いて1回のパスで印刷されるラスタラインと
同じである。換言すれば、パス1〜4は、図11の右端
に示すような密ノズル列を用いた1回のパスと等価であ
る。
【0057】パス4の後の紙送り量F4は9ドットであ
り、この紙送りによって、印刷ヘッド36のイエローノ
ズルの上端のノズルが、イエロードットが記録されてい
ない領域の最上端に位置決めされる。他のインクの上端
のノズルも同様である。このような記録方法は、図11
の右端に示した仮想的な密ノズル列を用いて、1回のパ
スのたびに、1色分のバンド幅Lc1ずつ紙送りする記
録方法とほぼ等価であることが理解できる。そこで、図
11のような紙送りを、「疑似バンド送り」と呼ぶ。
【0058】パス4の後の送り量F4は、1色分のバン
ド幅Lc1から、その前の3回の送り量F1〜F3の合
計値(=3ドット)を引いた値に等しい。従って、4回
分の送り量F1〜F4の合計ΣFiは、1色分のバンド
幅Lc1に等しくなる。なお、1色分のバンド幅Lc1
は、1つの有彩色ノズル列の範囲に等しく、これは、ノ
ズル数N(=3)とノズルピッチk(=4)とを乗算し
た値N×k(=12)にも等しい。
【0059】図11では、説明の便宜上、1色当たりの
ノズル数Nを3としているが、実際には1色当たりのノ
ズル数Nは数十個以上である。図12は、図5に示した
印刷ヘッド36を用いた実際の印刷に用いられる紙送り
量の例を示している。このような実際の紙送り量は、プ
リンタドライバ96に予め設定されている。図12
(A)は、疑似バンド送りの例である。カラーモードで
は、3回の送り量F1〜F3が1ドットであり、4回目
の送り量F4が237ドットである。これらの4回分の
送り量F1〜F4の合計は、1色分のバンド幅N×k
(=240)に等しい。また、1色分の使用ノズル数N
は60個である。図11は、このカラーモードの紙送り
を簡略化して描いたものである。
【0060】図12(A)のモノクロモードでは、18
0個のブラックノズルが使用される。3回の送り量F1
〜F3は1ドットであり、4回目の送り量F4は717
ドットである。これらの4回分の送り量F1〜F4の合
計は、ブラックノズルのバンド幅N×k(=720)に
等しい。
【0061】図12(B)は、疑似バンド送りでない通
常のインターレース記録モードの印刷における紙送り量
の例を示している。ここで、「インターレース記録モー
ド」とは、1回のパスで記録されるラスタラインの間に
隙間が生じるような印刷方法を意味している。換言すれ
ば、ノズルピッチkが2ドット以上の印刷ヘッドを用い
た印刷方法が、「インターレース記録モード」に相当す
る。
【0062】図12(B)の例では、各送り量Fiが使
用ノズル数Nと等しく、かつ、ノズルピッチkと互いに
素である一定の整数値に設定されている。ここで、2つ
の整数が「互いに素」とは、1以外の公約数を持たない
ことを意味している。なお、図12(B)の例のカラー
モードでは、使用ノズル数Nは59なので各色の60個
のノズルのうちの1個は使用されない。また、モノクロ
モードでは、使用ノズル数Nは179なので、180個
のブラックノズルのうちの1個は使用されない。本明細
書では、このように紙送り量Fiが一定値である副走査
を、「定則送り」と呼ぶ。なお、紙送り量Fiとして異
なる複数の値を採用する「変則送り」を利用することも
可能である。
【0063】図11および図12(A)に示したような
疑似バンド送りを利用してテストパターンを印刷する
と、紙送り誤差によって各カラーバンドの境界にバンデ
ィングが発生し易いので、紙送り誤差を検出し易いとい
う特徴がある。ここで、「バンディング」とは、主走査
方向に沿った筋状の画像劣化部分を意味する。例えば、
図7の最上部のテストパターンでは上半分と下半分の境
界に薄いバンディング(白スジ)が発生しており、最下
部のテストパターンでは濃いバンディング(黒スジ)が
発生している。白スジは、紙送りが不足している場合に
発生し、黒スジは紙送りが過大である場合に発生する。
なお、バンディングの検出は、肉眼で行ってもよく、あ
るいは、テストパターンを撮像して画像処理することに
よって自動的に行ってもよい。
【0064】このように、ノズルピッチkが2以上であ
る印刷ヘッド36を用い、疑似バンド送りでテストパタ
ーン(カラーパッチ)を印刷すると、紙送り誤差を容易
に検出することができるという利点がある。この意味で
は、図12(B)に示すような疑似バンド送りでないイ
ンターレース記録モードの印刷よりも、図12(A)に
示す疑似バンド送りを用いてテストパターンを印刷する
ことが好ましい。また、図12(A)の疑似バンド送り
は、図5に示した印刷ヘッド36を有するプリンタ20
において、実際の印刷物の印刷時にも最も頻繁に利用さ
れる紙送りである。従って、図12(A)に示した疑似
バンド送りは、実際の印刷時に最も頻繁に利用される紙
送りをそのまま用いてテストパターンを印刷するという
意味からも好ましい。
【0065】テストパターンを表すテストパターン印刷
信号TPSは、プリンタドライバ96(図1)に登録さ
れており、コンピュータ90のハードディスク92内に
プリンタドライバ96用のファイルとして格納されてい
る。このテストパターン印刷信号TPSは、プリンタド
ライバ96からプリンタ20に送信される印刷データP
D(ラスタデータ+紙送り量)と同じ形式を有してい
る。但し、このテストパターン印刷信号TPSは、デー
タ圧縮された形式で格納されていることが好ましい。ユ
ーザがテストパターンの印刷を指示すると、このテスト
パターン印刷信号TPSがテストパターン供給モジュー
ル102によって呼び出され、必要に応じて伸長されて
プリンタ20に転送される。このように、本実施例で
は、テストパターン印刷信号TPSが、そのままプリン
タ20に転送できる形式でプリンタドライバ96に登録
されているので、テストパターンの印刷を短時間で行う
ことができるという利点がある。この利点は、特に、図
7に示したカラーパッチのように、2次元的な広がりの
あるテストパターンを用いるときに顕著である。
【0066】また、本実施例では、テストパターン印刷
信号TPSがプリンタドライバ96のファイルとして格
納されているので、プリンタドライバ96の仕様が変更
されたときに、プリンタドライバ96と一緒にテストパ
ターン印刷信号TPSを同時にバージョンアップするこ
とができるという利点がある。従って、プリンタドライ
バ96で実際に使用される紙送り量に適したテストパタ
ーンを、紙送り量の補正に使用することが可能である。
【0067】図12に示したように、このプリンタ20
では、複数種類の紙送り量を利用することが可能であ
る。そこで、本実施例では、各紙送り量に対して補正値
δが決定される。
【0068】図13(A)は、紙送り量Fと補正値δと
の関係を示している。ここで、送り量Fの単位は[ドッ
ト]であり、補正値δの単位は[パルス]である。図1
3(B)は、補正値δの単位を示している。ここでは、
紙送り機構のロータリエンコーダ46(図4)のA相と
B相の信号の1周期が1440dpiに相当するものと
仮定している。通常のエンコーダでは、A相とB相の信
号は1/4周期だけ位相がずれているので、1周期(1
440dpi)の1/4の単位で位置を指令することが
可能である。そこで、本実施例では、エンコーダ46の
A相とB相の信号の1周期(1440dpi)の1/4
周期に相当する距離を、補正値δの単位[パルス]とし
て使用している。
【0069】但し、補正値δの単位として他の値を採用
しても良い。例えば、エンコーダの出力信号の1周期の
1/2を補正値δの単位として採用してもよい。また、
紙送りモータ31としてステップモータを利用する場合
には、1ステップパルスを補正値δの単位として用いる
ことができる。
【0070】図13(A)の黒丸は、4つの送り量F
(59ドット、179ドット、237ドット、717ド
ット)についての補正値δを示している。これらの4つ
の送り量Fは、図11(A),(B)に示した4つの例
で使用されている送り量である。但し、1ドット送りは
補正値がほとんどゼロなので、図13(A)では省略さ
れている。
【0071】複数の送り量Fとそれらの補正値δとの関
係の決定方法としては、以下のような種々の方法を利用
可能である。
【0072】方法1:複数の送り量を用いて実際にテス
トパターンをそれぞれ印刷し、各送り量に対する補正値
δを決定する。 方法2:複数の送り量の中の代表的な送り量を用いてテ
ストパターンを印刷してその補正値δを決定し、他の送
り量に対する補正値はこれに基づいて予測する。
【0073】方法1を採用する場合には、例えば、図1
2(A),(B)に示す4種類のモードでそれぞれテス
トパターンを印刷して、それぞれの補正値δ(具体的に
はパッチ番号)を決定すれば良い。
【0074】方法2には、代表的な送り量として、1つ
の値のみを用いる場合と、2つ以上の値を用いる場合と
がある。1つの送り量Fのみを代表的送り量として用い
る場合には、例えば、図12,図13に示す送り量Fの
うちの最大値(=717)についてのみテストパターン
を印刷してその補正値δを決定し、他の3つの送り量の
補正値はこの補正値から予測する。代表的送り量以外の
送り量の補正値の予測は、例えば、図13(A)に示す
ような曲線G1や、原点を通る直線G2のような特性曲
線(予測曲線)の形状を予め設定しておくことによって
行うことが可能である。一般には、所定の予測曲線に従
って、代表的な送り量以外の送り量の補正値を予測する
ようにすればよい。ここで、「予測曲線」とは、直線も
含む広い意味を有している。
【0075】なお、代表的な送り量として、プリンタで
使用される送り量の最大値を用いることが好ましい理由
は、送り量が大きいほど補正値も大きくなるからであ
る。代表的な送り量として2つ以上の値を用いる場合に
は、例えば、プリンタで使用される送り量の最大値と、
その他の任意の1つの送り量とが使用される。
【0076】このように、代表的な送り量についてのみ
テストパターンを印刷して補正値を決定し、他の送り量
の補正値を代表的な送り量の補正値から予測するように
すれば、テストパターンが少なくて済み、また、補正に
要する時間を短縮することが可能である。
【0077】図14は、印刷用紙の種類毎に決定された
紙送り補正値を示すテーブルである。このテーブルに
は、4種類の印刷用紙のそれぞれに関して、4つの送り
量Fに対する補正値δが登録されている。この例からも
理解できるように、印刷用紙の種類によって滑り易さが
異なるので、印刷用紙の種類毎に補正値δをそれぞれ登
録しておくことが好ましい。こうすれば、印刷用紙の種
類毎に適切な紙送り補正を行うことが可能である。
【0078】各印刷用紙に対する補正値δは、すべて実
測する必要は無い。例えば、複数種類の印刷用紙の中の
所定の1種類の用紙についてのみ補正値を実測し、他の
印刷用紙に関する補正値は、これから予測するようにし
てもよい。具体的には、例えば、普通紙に関して補正値
δを実測し、他の印刷用紙の補正値は、普通紙の補正値
にそれぞれ一定の係数を乗じて求めることができる。通
常は、異なる種類の印刷用紙に関する補正値同士にはほ
ぼ一定の関係が成立し、これから大きく外れることは少
ないので、このような予測が可能である。こうすれば、
1種類の印刷用紙に関して補正値を求めるだけで、他の
印刷用紙に関しても適切な紙送り補正を行うことができ
る。また、特に、プリンタ20のユーザがテストパター
ンを印刷する手間が少なくなり、紙送り補正の煩雑さを
低減することができるという利点がある。
【0079】図15は、紙送り速度Vと補正値δとの関
係を示すグラフである。ここに示されているように、紙
送り速度Vが大きいほど紙送り量の補正値も増大する傾
向にある。従って、印刷モードによって紙送り速度が異
なる場合には、紙送り速度に応じて紙送り補正値δを設
定しておくことが好ましい。この場合にも、1つの紙送
り速度に関して補正値を実測し、他の紙送り速度に関す
る補正値を、これから予測することが可能である。
【0080】図13ないし図15に示した補正値δは、
プリンタ20内の不揮発性メモリ(EEPROM58)
や、プリンタドライバ96(具体的にはコンピュータ9
0のハードディスク)内に登録される。そして、実際の
印刷時には、紙送り量Fをその補正値δで補正した値
が、指令値としてシステムコントローラ54から副走査
駆動回路62に与えられる。
【0081】図16は、紙送り量Fとその補正値δに関
する2つの送信方法を示している。図16(A)に示す
第1の方法では、プリンタドライバ96からシステムコ
ントローラ54に、補正されていない正規の送り量Fの
みが送信される。システムコントローラ54の紙送り制
御部54aは、EEPROM58から補正値δを読み出
して送り量Fを補正し、補正後の送り量を指令値として
副走査駆動回路62に供給する。図16(B)に示す第
2の方法では、プリンタドライバ96からシステムコン
トローラ54に補正済みの送り量F’が送信される。シ
ステムコントローラ54の紙送り制御部54aは、この
補正済み送り量F’を指令値として副走査駆動回路62
に供給する。
【0082】以上のように、本実施例では、実際の印刷
に用いられるものと同じインターレース記録モードを用
いてテストパターンを印刷し、その結果に応じて決定さ
れた補正値δを用いて紙送り量を補正するので、紙送り
誤差の少ない高画質な印刷を行うことが可能である。ま
た、特に、印刷用紙の種類毎に補正値を登録しておくの
で、使用される印刷用紙による紙送り量の違いを補償す
ることが可能である。
【0083】D.テストパターン印刷信号の構成:図1
7は、図7に示したパッチ番号2のパッチを再現するた
めのテストパターン用印刷信号の一例を示している。図
17では、図11に示した仮想的な密ノズル列36aが
示されている。図11で説明したように、この密ノズル
列36aは、4回のパスによって構成される。密ノズル
列36aは、1色分のバンド幅Lc1ずつ副走査送りさ
れるものと考えることができる。
【0084】図17の右半分には、このような密ノズル
列36aを用いて、24本のラスタラインL1〜L24
で1つのカラーパッチを形成するためのラスタデータR
D1の構成が示されている。このラスタデータRD1に
よれば、Y,M,Cの3色のドットが、すべてのラスタ
ラインL1〜L24上にそれぞれ記録される。なお、図
18では、図示の便宜上、Y,M,Cのドット形成位置
がずれているように描かれているが、実際には、同じ画
素位置上に各色のドットが形成される。
【0085】このようなテストパターン用印刷信号を用
いると、紙送り誤差が0である場合には、図7に示した
パッチ番号2のパッチのようにバンディングの無いパッ
チが印刷される。また、紙送り誤差がプラスになるとバ
ンド境界に白スジが発生し、逆に、紙送り誤差がマイナ
スになるとバンド境界に黒スジが発生する。換言すれ
ば、図17の印刷信号では、各パッチの紙送り量の違い
によって、紙送り誤差が模擬されている。
【0086】図18は、図7に示したパッチ番号1のパ
ッチを再現するためのテストパターン用印刷信号の一例
を示している。この印刷信号では、紙送り量は図17に
示したものと同じであるが、各画素におけるドット形成
状態を表すラスタデータが図17とは異なっている。す
なわち、バンド境界の直下のラスタラインL13上で
は、Y,M,Cのいずれのインクのドットも形成されな
いようにラスタデータが形成されている。換言すれば、
図18の印刷信号では、各パッチのラスタデータの違い
によって、紙送り誤差が模擬されている。このようなテ
ストパターン用印刷信号を用いると、紙送り誤差が0で
ある場合には、図7に示したパッチ番号1のパッチのよ
うに白スジのあるパッチが印刷される。従って、実際の
印刷時に紙送り誤差が1ドット分存在すると、白スジの
無いきれいなパッチが再現される。
【0087】図19は、テストパターン印刷信号の構成
例を示す説明図である。各パッチ用の印刷信号は、紙送
り量とラスタデータとを含んでいる。図19(A)に示
す第1の例では、各パッチ用の印刷信号は、紙送り量が
同一であり、ラスタデータが互いに異なっている。な
お、紙送り量は、前述した図12の紙送りの例1のカラ
ーモードにおける値が使用されている。図17,図18
に示した印刷信号は、図19(A)の印刷信号に対応す
る。
【0088】図19(B)に示す第2の例では、各パッ
チ用の印刷信号は、ラスタデータは同一であり、紙送り
量が互いに異なっている。すなわち、ラスタデータとし
ては、図17に示した本来バンディングの無いデータが
用いられている。また、紙送り量に関しては、各パッチ
用の印刷信号は、4回目の送り量F4の値が1ドットず
つ順次異なっている。
【0089】図19(A),(B)の印刷信号は、いず
れも図7に示した3つのパッチを印刷することが可能で
ある。但し、図19(A)のように、紙送り量を同一と
し、副走査送り誤差を模擬したラスタデータを使用して
各パッチを印刷する場合には、紙送り量の補正値の単位
はラスタラインピッチの整数倍に制限される。一方、図
19(B)のように、ラスタデータを同一とし、副走査
送り誤差を模擬した紙送り量を使用して各パッチを印刷
する場合には、図13でも説明したように、紙送り量の
補正値の単位をラスタラインピッチよりも細かい単位に
設定することができる。
【0090】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0091】E1.変形例1:上記実施例では、カラー
インクジェットプリンタについて説明したが、本発明
は、モノクロプリンタにも適用可能であり、また、イン
クジェット方式以外のプリンタにも適用可能である。本
発明は、一般に、印刷媒体上に画像の記録を行う印刷装
置に適用可能であり、例えばファクシミリ装置やコピー
機にも適用することが可能である。
【0092】E2.変形例2:上記実施例では、ノズル
ピッチkが4ドットの場合について説明したが、本発明
は、一般に、ノズルピッチkが2ドット以上である印刷
ヘッドを用いてインターレース記録モードの印刷を行う
場合に適用可能である。一般に、疑似バンド送りは、1
ドット送りの副走査を(k−1)回行った後に、{N×
k−(k−1)}ドット送りの副走査を1回行うことに
よって達成される。この際、各副走査送りの間には、主
走査によるドット記録が行われる。また、「1ドット」
という単位は、副走査方向のドットピッチを意味してい
る。
【0093】E3.変形例3:上記実施例では、図5に
示したように、ブラックノズル列とカラーノズル列との
2列構成を有する印刷ヘッド36を用いた場合について
説明したが、本発明は、各色のノズル列がすべて同一の
副走査方向位置にあり、主走査方向に沿って順次並んで
いるような印刷ヘッドにも適用可能である。
【0094】E4.変形例4:上記実施例では、テスト
パターンとしてカラーパッチを用いていたが、カラーパ
ッチ以外の任意のパターンをテストパターンとして使用
することが可能である。但し、カラーパッチを利用する
と、紙送り誤差に起因するバンディングを検出し易いと
いう利点がある。
【0095】また、上記実施例では、1種類のテストパ
ターンによって補正値を決定していたが、複数種類のテ
ストパターンを用いて補正値を決定するようにしてもよ
い。例えば、粗調整用の第1のテストパターンを用いて
粗い補正値を決定し、細調整用の第2のテストパターン
を用いて最終的な細かな補正値を決定するようにしても
よい。例えば、粗い補正値を10ステップ間隔とし、細
かな補正値を1ステップ間隔とすることができる。この
ように、複数段階の調整を行えば、細かな補正値を効率
良く決定することが可能である。
【0096】E5.変形例5:上記実施例では、テスト
パターンのカラーパッチとして、コンポジットブラック
で再現されたグレーパッチを用いていたが、これ以外の
カラーパッチを用いることも可能である。例えば、ブラ
ックインクのみで再現されるグレーパッチや、シアンイ
ンクやマゼンタインクで再現される単色のカラーパッチ
を用いることも可能である。あるいは、シアン、マゼン
タ、イエローの3色のインクのうちの2つを用いて再現
される2次色のカラーパッチを用いることも可能であ
る。カラーパッチの再現に用いられるインクは、紙送り
誤差の補正によって画質向上を行いたい色成分のインク
が選択される。すなわち、紙送り誤差の補正によって画
質向上を行いたい色成分のインクを用いてカラーパッチ
の再現すれば、そのカラーパッチを用いて紙送り誤差を
補正することによって、そのインクが多く用いられる画
像の画質を向上させることが可能である。
【0097】E6.変形例6:上記実施例では、テスト
パターンを人間が観察することによって補正値を決定し
ていたが、この代わりに、テストパターンの画質を機械
的に測定する画質測定部を用いて副走査送り誤差の画質
への影響を実測し、その実測結果に応じて補正部が副走
査送りを補正するようにしてもよい。このようにすれ
ば、人手による作業を必要とすることなく、副走査送り
誤差を適切に補正することが可能である。
【0098】E7.変形例7:上記実施例では、インタ
ーレース記録モードに従って印刷を行っていたが、本発
明は、非インターレース記録モードに従って印刷を行う
場合にも適用可能である。なお、「非インターレース記
録モード」とは、副走査方向のドットピッチ(すなわち
主走査ラインピッチ)と等しいノズルピッチで配列され
たノズルを用いて行なわれる印刷方法を意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図2】カラーインクジェットプリンタ20の主要な構
成を示す概略斜視図。
【図3】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック
図。
【図4】副走査駆動機構の構成を示す斜視図。
【図5】印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示
す説明図。
【図6】プリンタの出荷前における紙送り補正の手順を
示すフローチャート。
【図7】テストパターンの例を示す説明図。
【図8】ユーザによる紙送り補正の手順を示すフローチ
ャート。
【図9】ユーザにテストパターンの印刷指示を許容する
ユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説明
図。
【図10】パッチ番号の設定をユーザに許容するユーザ
インターフェースウィンドウW2の例を示す説明図。
【図11】テストパターンを印刷する際に使用する紙送
りの例を示す説明図。
【図12】図5の印刷ヘッド36を用いた場合の紙送り
の例を示す説明図。
【図13】紙送り量Fと補正値δとの関係を示す説明
図。
【図14】印刷用紙の種類毎に決定された紙送り補正値
を示す説明図。
【図15】紙送り速度Vと補正値δとの関係を示すグラ
フ。
【図16】紙送り量Fとその補正値δに関する2つの送
信方法を示す説明図。
【図17】パッチ番号2用のテストパターン用印刷信号
の内容を示す説明図。
【図18】パッチ番号1用のテストパターン用印刷信号
の内容を示す説明図。
【図19】テストパターン印刷信号の構成例を示す説明
図。
【符号の説明】
20…カラーインクジェットプリンタ 21…CRT 22…用紙スタッカ 24…紙送りローラ 25…従動ローラ 26…プラテン 28…キャリッジ 30…キャリッジモータ 31…紙送りモータ 32…牽引ベルト 34…ガイドレール 36…印刷ヘッド 40…ギアトレイン 42…排紙ローラ 44…ギザローラ 46…ロータリエンコーダ 46a…符号板 46b…フォトセンサ 50…受信バッファメモリ 52…イメージバッファ 54…システムコントローラ 54a…紙送り制御部 56…メインメモリ 58…EEPROM 61…主走査駆動回路 62…副走査駆動回路 63…ヘッド駆動回路 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 92…ハードディスク 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 101…ユーザインターフェース表示モジュール 102…テストパターン供給モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 29/42 B41J 3/04 101Z 5B021 G06F 3/12 3/10 101E Fターム(参考) 2C056 EA08 EB27 EB59 EC12 EC34 EC74 EC77 EC78 EC80 EE09 2C058 AB17 AC07 AD04 AE02 AE04 AE09 AF23 AF31 GA02 GB30 GB52 GE03 2C061 AQ01 AR01 AS02 KK04 KK18 KK24 2C062 KA03 2C480 CA02 5B021 AA01 CC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体の副走査送り量の補正を行うた
    めのテストパターンを印刷するための印刷信号を前記印
    刷装置に供給する印刷制御装置であって、 前記印刷装置に供給される印刷信号を生成するためのプ
    リンタドライバと、 所望のデータを格納可能なデータ格納部と、を備え、 前記データ格納部は、前記印刷媒体の副走査送り量の補
    正値を決定するためのテストパターンを表すテストパタ
    ーン印刷信号を、前記プリンタドライバを構成するデー
    タの一部として格納しており、 前記プリンタドライバは、 前記データ格納部から前記テストパターン印刷信号を読
    み出すとともに、前記印刷装置に前記テストパターン印
    刷信号を供給するテストパターン供給部を備えることを
    特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記テストパターンは、異なる補正値を用いてそれぞれ
    印刷される複数のカラーパッチを含む、印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の印刷制御装置であって、 前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッ
    チを再現するためのデータとして、前記複数のカラーパ
    ッチに共通するラスタデータと、互いに異なる副走査送
    り誤差を模擬した副走査送りデータとを含む、印刷制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の印刷制御装置であって、 前記テストパターン印刷信号は、前記複数のカラーパッ
    チを再現するためのデータとして、互いに異なる副走査
    送り誤差を模擬したラスタデータと、前記複数のカラー
    パッチに共通する副走査送りデータとを含む、印刷制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記テストパターンは、実際の印刷に用いられるものと
    同じ記録モードを用いて印刷される、印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷制御装置であって、 前記印刷装置は、主走査方向とほぼ垂直な副走査方向に
    おけるドットピッチのk倍(kは2以上の整数)のノズ
    ルピッチで副走査方向に配列された複数のノズルを有す
    る印刷ヘッドを有しており、 前記テストパターンは、(i)前記複数のノズルの中
    で、1色当たりN個(Nは2以上の整数)のノズルを使
    用ノズルとして選択し、(ii)1回の主走査と前記副
    走査方向のドットピッチに等しい第1の送り量の副走査
    送りとで構成される走査セットを(k−1)セット行っ
    た後に、さらに、1回の主走査と前記ドットピッチの
    {N×k−(k−1)}倍に等しい第2の送り量の副走
    査送りとを実行し、 前記工程(ii)を繰り返し実行することによって印刷
    される、印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記プリンタドライバは、さらに、 ユーザに前記テストパターンの印刷指示の入力を許容す
    る第1のウィンドウを表示するユーザインターフェース
    表示部を備え、 前記ユーザインターフェース表示部は、前記テストパタ
    ーンが前記印刷装置によって印刷された際に、前記テス
    トパターンの印刷結果に応じて前記副走査送り量の好ま
    しい補正値をユーザに設定することを許容する第2のウ
    ィンドウを表示する、印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 印刷媒体の副走査送り量の補正を行うた
    めのテストパターンを印刷するための印刷信号を前記印
    刷装置に供給する印刷制御装置としてコンピュータを動
    作させるためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷装置に供給される印刷信号を生成するためのプ
    リンタドライバプログラムを含み、 前記プリンタドライバプログラムは、 前記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定するための
    テストパターンを表すテストパターン印刷信号を含むと
    ともに、 前記印刷装置に前記テストパターン印刷信号を供給する
    テストパターン供給部としての機能を前記コンピュータ
    に実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする
    コンピュータプログラム。
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