JP2003010981A - チップドレッサ用切粉回収装置 - Google Patents

チップドレッサ用切粉回収装置

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JP2003010981A
JP2003010981A JP2001198549A JP2001198549A JP2003010981A JP 2003010981 A JP2003010981 A JP 2003010981A JP 2001198549 A JP2001198549 A JP 2001198549A JP 2001198549 A JP2001198549 A JP 2001198549A JP 2003010981 A JP2003010981 A JP 2003010981A
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信之 城口
Shoichi Sunaga
正一 須長
Teruhiko Yajima
照彦 矢嶋
Kenji Oda
健二 小田
Hiroyuki Takahashi
宏幸 高橋
Masahiro Yanai
正弘 谷内
Shoji Sakurai
庄二 桜井
Hirokatsu Kobayashi
裕克 小林
Isao Takahashi
勇夫 高橋
Kiyotaka Shibata
清孝 柴田
Kenji Yamada
健二 山田
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Yoichi Katsumata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体を取り外すことなくティーチングの際
の電極チップと整形体との相対位置を簡単に確認するこ
とができ、ティーチング作業性の向上を図る。 【解決手段】ドレッサ本体11aを覆う切粉捕捉ケース
41に開口されているガンアームを進入させるアーム進
入口41aを、その両側に配設したエアーノズル42か
ら吹き出す圧縮エアーによってエアカーテンを生成し、
整形時に発生する切粉の外部への飛散を防止する。アー
ム進入口42aはエアーカーテンにより遮蔽されている
だけであるため、アーム挿入口42aを通して内部を容
易に視認することができ、ティーチングの電極チップの
先端と整形体との相対位置を簡単に視認することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極チップを整形
する際に発生する切粉を回収するチップドレッサ用切粉
回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スポット溶接等に使用される電極
チップは、溶接作業を繰り返すと損耗(変形或いは磨耗
等)する。損耗した電極チップで溶接作業を行うと、所
望の溶接品質を得ることができなくなるため、電極チッ
プを周期的に整形(ドレッシング)して、溶接品質を維
持するようにしている。
【0003】例えば、特開平6−122082号公報に
は、溶接ガンの互いに対向する先端部に設けた一対の電
極チップにて、整形体の上下面を挟圧した後、溶接ガン
を電極チップの軸心を中心に揺動させて研磨すること
で、電極チップを整形するチップドレッサが開示されて
いる。
【0004】ところで、近年、材料費の削減や環境問題
から、切粉を再利用することが検討されており、整形体
の下方に収集容器を配設し、この収集容器にて回収され
た切粉を再利用するようにしている。
【0005】しかし、切粉は研磨作業の際の整形体と電
極チップとの相対揺動或いは回転により飛散され易く、
全ての切粉が収集容器に回収される訳ではなく、回収率
が低いという問題がある。
【0006】その上、整形体の目詰まりを防止するため
に、整形体にエアーが吹き付けられている場合は、この
吹き付けたエアーにより切粉が飛散されてしまうため、
切粉の回収率は一層低くなってしまう。
【0007】一般に、スポット溶接等に使用される電極
チップとしては、銅が多く用いられているが、適正な溶
接品質を保持しようとすれば、研磨頻度が高まり、電極
チップの研削屑或いは研磨屑(切粉)は増加するので、
材料費の削減を図るためには切粉の回収率を高め、有効
に再利用できるようにする必要がある。
【0008】そのため、整形体を保持するドレッサ本体
に切粉回収装置を取付け、この切粉回収装置により電極
チップを整形する際に発生する切粉を回収する技術が種
々提案されている。
【0009】例えば、実公平3-18067号公報に
は、ドレッサ本体にカバー本体を装着することで、この
カバー本体とドレッサ本体の上面及び下面との間に、空
気導入路と空気導出路とを形成し、ホルダに保持されて
いる整形体を駆動させた後の圧縮エアーを、空気導入路
を経てホルダへ導き、又、ホルダを通過した圧縮エアー
を空気導出路を経て、カバー本体の端部に接続されてい
る切粉収集容器へ導くことで、チップ研磨或いは研削時
に発生した切粉を切粉収集容器に回収する技術が開示さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、溶
接ロボットの先端に設けられている溶接ガンをチップド
レッサの方向へ移動させる動作は、ティーチングにより
予め記憶させておく場合が多い。
【0011】しかし、上述した先行技術のように、整形
の際に発生する切粉を回収するカバー本体がドレッサ本
体に装着されていると、ティーチングの際に、電極チッ
プと整形体との位置関係を外部から目視にて認識するこ
とが困難となるため、一旦、カバー本体をドレッサ本体
から取り外して、ティーチングを行なう必要があり、テ
ィーチングに要する工数が嵩んでしまう不都合がある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、装置全体を取
り外すことなくティーチングの際の電極チップと整形体
との位置関係を簡単に確認することができ、ティーチン
グに要する工数を大幅に削減することのできるチップド
レッサ用切粉回収装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1発明は、ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
る整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで
覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形
体の方向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉
回収装置において、上記切粉捕捉ケースを上記ドレッサ
本体の両面に固設する第1のケースと第2のケースとに
分割し、少なくとも一方のケースを上記進入口を囲む略
ドーナツ形に形成し、略ドーナツ形に形成した上記ケー
スの環状空間部に該環状空間部の内壁に沿ってエアーを
環流させるエアーノズルを配設したことを特徴とする。
【0014】このような構成では、略ドーナツ形に形成
したケース内の環状空間部はエアーノズルから噴出され
る圧縮エアーにより空気が環流しており、整形体にて電
極チップの先端を整形する際に発生する切粉は、環状空
間を環流する空気に取り込まれるため、進入口から切粉
が飛散することがなく、従って進入口を遮蔽する必要が
無いため、ティーチングの際には、この進入口から電極
チップの先端と整形体との相対位置を確認することがで
きる。
【0015】この場合、上記略ドーナツ形に形成した上
記ケースの環状空間部に切粉排出口を設けることで、こ
の切粉排出口から切粉を順次排出させることができる。
【0016】第2発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口の外縁部に
該進入口にエアーカーテンを生成させるエアーノズルを
配設したことを特徴とする。
【0017】このような構成では、進入口がエアーカー
テンで遮蔽されているため、整形時に発生する切粉が進
入口から外部に飛散することが無く、又、進入口を通し
て内部を視認することができるため、ティーチングの際
には、この進入口から電極チップの先端と整形体との相
対位置を確認することができる。
【0018】第3発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を上記切粉
捕捉ケースから前方へ口すぼみ形状に突出形成したこと
を特徴とする。
【0019】このような構成では、進入口が口すぼみ形
状に突出形成されているため、整形時に発生する切粉が
進入口から外部へ飛散されるの抑制することができ、
又、進入口を通して内部を視認することができるため、
ティーチングの際には、この進入口から電極チップの先
端と整形体との相対位置を確認することができる。
【0020】第4発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を遮蔽部材
で覆い、上記遮蔽部材の基部を保持するブラケットを上
記切粉捕捉ケースに対して移動自在に掛止したことを特
徴とする。
【0021】このような構成では、ティーチングの際に
は、進入口を覆っている遮蔽部材を保持するブラケット
を切粉捕捉ケースから移動させて、進入口を露呈させ、
この露呈した進入口から、切粉捕捉ケース内に進入され
ている電極チップと整形体との相対位置を確認する。
【0022】この場合、好ましくは、上記遮蔽部材の上
記電極チップが進入する部位の周辺にエアーを吹付ける
エアーノズルを備えることで、遮蔽部材の反り、へたり
の発生を抑制することができる。
【0023】第5発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を覆う遮蔽
部材を共通の構成部品からなる複数のユニットで構成し
たことを特徴とする。
【0024】このような構成では、少なくとも1つのユ
ニットを取り外すことで、切粉捕捉ケース内を視認する
ことができるようになるため、ティーチング作業が容易
になる。
【0025】第6発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を覆う遮蔽
部材が上記切粉捕捉ケースに形成したガイドフレームに
沿って挿抜自在に取付けられることを特徴とする。
【0026】このような構成では、進入口を覆う遮蔽部
材がガイドフレームに沿って挿抜自在に取付けられてい
るため、ティーチングの際は、遮蔽部材をガイドフレー
ムから抜き取ることで、進入口を簡単に露呈させること
ができるため、ティーチング作業性がよい。
【0027】この場合、1)上記遮蔽部材がアクチュエ
ータを介して挿抜することで、ティーチングモードの半
自動化を実現することができる。
【0028】2)上記遮蔽部材を締結具を介して切粉捕
捉ケースに固設することで、構造の簡素化が実現でき
る。
【0029】3)上記遮蔽部材を付勢手段を介して一方
の上記ガイドフレーム方向へ押圧ささせることで、遮蔽
部材をガイドフレームに装着後、締結具で固定する必要
が無くなり、遮蔽部材の挿抜が容易になる。
【0030】第7発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を覆う遮蔽
部材が解離自在なロック手段を介して上記切粉捕捉ケー
スに固設されることを特徴とする。
【0031】このような構成では、ロック手段を解離す
ることで、遮蔽部材全体を取り外し、進入口全体を露呈
させることができるため、ティーチング作業が容易にな
る。
【0032】第8発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記切粉捕捉ケースを
上記ドレッサ本体の両面に固設する第1のケースと第2
のケースとに分割し、少なくとも一方のケースを上記ド
レッサ本体に対して回動支持手段を介して片開き自在に
支持したことを特徴とする。
【0033】このような構成では、ケースをドレッサ本
体に対し回動支持手段を介して片開きさせることで、整
形体を露呈させることができるため、ティーチング作業
が容易になる。
【0034】第9発明は、ドレッサ本体に電極チップの
先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切粉
捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チッ
プを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップド
レッサ用切粉回収装置において、上記進入口を覆う遮蔽
部材の一側を上記切粉捕捉ケースに対して回動支持手段
を介して片開き自在に支持したことを特徴とする。
【0035】このような構成では、遮蔽部材をドレッサ
本体に対し回動支持手段を介して片開きさせることで、
進入口を露呈させることができるため、ティーチング作
業が容易になる。
【0036】第10発明は、ドレッサ本体に電極チップ
の先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切
粉捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チ
ップを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップ
ドレッサ用切粉回収装置において、上記進入口を覆う遮
蔽部材の一側を上記切粉捕捉ケースに対し中立位置へ復
帰させる戻しばねを介して支持したことを特徴とする。
【0037】このような構成では、作業者が片手で遮蔽
部材を軽く押すことで、遮蔽部材が戻しばねの付勢力に
抗して回動し、進入口を露呈させることができるため、
ティーチング作業が容易になる。
【0038】第11発明は、ドレッサ本体に電極チップ
の先端を整形する整形体を設け、上記整形体の周囲を切
粉捕捉ケースで覆い、上記切粉捕捉ケースに上記電極チ
ップを上記整形体の方向へ導く進入口を開口するチップ
ドレッサ用切粉回収装置において、上記切粉捕捉ケース
を上記ドレッサ本体の両面に固設する第1のケースと第
2のケースとに分割し、少なくとも一方のケースを上記
ドレッサ本体に固設するベースプレートと該ベースプレ
ートに固設するハウジング本体とに分割し、上記ハウジ
ング本体を上記ベースプレートに対して解離自在に固設
したことを特徴とする。
【0039】このような構成では、ハウジング本体をベ
ースプレートから外すだけで、整形体を露呈させること
ができるため、ティーチング作業が容易になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図6に本発明の第1実施
の形態を示す。ここで、図1は切粉回収装置の斜視図、
図2は上部ケースの水平断面平面図、図3は図2のIII-
III断面図、図4は図2のIV-IV断面図である。
【0041】図1の符号1は溶接ロボットに連設する溶
接ガンで、この溶接ガン1に第1、第2のガンアーム
2,3が設けられ、この両ガンアーム2,3の先端に電
極チップ4,5が互いに対向した状態で着脱自在に取付
けられている。この両電極チップ4,5は同軸上に配設
されており、両ガンアーム2,3の少なくとも一方の進
退動作により、両電極チップ4,5が相対的に近接離間
される。
【0042】又、符号11は、電極チップ4,5の先端
を整形(ドレッシング)するチップドレッサで、溶接ロ
ボットの稼働範囲で、溶接作業に支障を来さない位置に
配設されている。
【0043】このチップドレッサ11の側方へ延出する
ドレッサ本体11aの先部にホルダ部12が設けられて
おり、このホルダ部12に整形体13が回転自在に保持
されている。この整形体13は、ドレッサ本体11aに
垂設されているモータ14にて回転駆動されるもので、
整形体13の下面及び上面に、電極チップ4,5の先端
を研磨或いは研削にて所定形状に整形可能な凹形状のカ
ッタ13a,13bが設けられている。
【0044】一方、符号21は切粉捕捉ケースで、この
切粉捕捉ケース21が、ドレッサ本体11aの下面に垂
設されて、その上端にてホルダ部12が露呈されている
部位を覆う、第1のケースとしての下部ケース22と、
ドレッサ本体11aの上面前端部に装着されて、この上
面に露呈されているホルダ部12の周辺を覆う、第2の
ケースとしての上部ハウジング23とを備えている。
【0045】下部ケース22は、非鉄金属、樹脂などを
素材とする成型品、或いは薄板鋼板を加工して形成され
ており、前面に、第1のガンアーム2を進入させる下部
アーム進入口22aが開口されている。更に、この下部
ケース22の下部に切粉ガイド面22bが下方へ収束す
るテーパ状に形成され、この切粉ガイド面22bの下端
に切粉排出口22cが形成されている。
【0046】下部アーム進入口22aに、遮蔽部材24
が配設されている。この遮蔽部材24は下部アーム進入
口22aの左右に対向配設する一対のブラシ部25,2
6で構成されており、この各ブラシ部25,26に設け
られているナイロン製等からなるブラシ25a,26a
の根幹が下部アーム進入口22aの縁部にねじ止めされ
ている。
【0047】各ブラシ部25,26のブラシ25a,2
6aの先端が、下部アーム進入口22aのほぼ中央で当
接されて、この下部アーム進入口22aが遮蔽される。
尚、遮蔽部材24は、電極チップ4,5を整形する際に
発生する切粉が下部アーム進入口22aから外部に飛散
するのを阻止するためのものであるため、気密性が要求
されるものではない。
【0048】又、切粉排出口22cに、切粉収集容器2
7の開口端部が吊りボルト28を介して吊下げられてい
る。この切粉収集容器27は軽量なものが好ましく、例
えばペットボトルの上部をカットして、その下部側を切
粉収集容器27として流用するようにしても良い。
【0049】一方、ドレッサ本体11aの先端は円形に
形成されており、そのほぼ曲率中心部にホルダ部12が
設けられている。上部ハウジング23は略ドーナツ形に
形成されており、その下端に、ドレッサ本体11aの円
形に形成された前端面に当接するフランジ部23aが形
成され、図示しないねじ等の締結具を介して固設されて
いる。
【0050】又、上部ハウジング23の内側へ折り返さ
れた内径面が上部アーム進入口23bを有しており、こ
の上部アーム進入口23bの中心がホルダ部12の軸心
にほぼ一致されている。この上部アーム進入口23bの
下端が、ホルダ部12の上方に対設されており、この下
端面とドレッサ本体11aの表面との間の空隙部を介し
て上部アーム進入口23bと上部ハウジング23内に形
成されている環状空間部23cとが連通されている。
又、図2に一点鎖線で示すように、上部アーム進入口2
3bの最小径がホルダ部12の径よりも若干大きく形成
されているため、この上部アーム進入口23bを通し
て、整形体13を上方から直接、視認することができ
る。
【0051】更に、環状空間部23cの外側に上部切粉
排出口23dが形成されており、この上部切粉排出口2
3dがダクト30を介して下部ケース22内の上部に連
通されている(図5参照)。
【0052】又、ドレッサ本体11aの中途にエアー分
配器31が固設されており、このエアー分配器31の後
端に、工場設備として配設されている空気配管(図示せ
ず)から延出するエアーチューブ32が接続されてお
り、一方、前面に第1のエアーノズル33と第2のエア
ーノズル34とが接続されている。
【0053】第1のエアーノズル33の先端が、上部ハ
ウジング23を貫通してホルダ部12に保持されている
整形体13に指向されており、一方、第2のエアーノズ
ル34の先端が上部ハウジング23を貫通し環状空間部
23cの内壁に沿う方向へ指向されている。
【0054】次に、上記構成による本実施の形態の作用
について説明する。溶接ロボットに対して整形時の動作
をティーチングする場合は、ティーチングモードにセッ
トされている溶接ロボットの先端に設けられている一対
の電極チップ4,5を、ドレッサ本体11aのホルダ部
12に保持されている整形体13の方向へ導く。このと
き、上部ハウジング23の中央に開口されている上部ア
ーム進入口23bを通して整形体13を上方から直接視
認することができるため、第2のガンアーム3の先端に
装着されている電極チップ5を、整形体13上に簡単に
導くことができ、電極チップ5の軸心を整形体13の軸
心に対して目視により確認しながら正確に一致させるこ
とができるため作業性が良い。
【0055】尚、第1のガンアーム2の先端に装着され
ている電極チップ4は、第2のガンアーム3の先端に装
着されている電極チップ5と同軸上に配設されているた
め、電極チップ4の軸心を整形体13の軸心と一致させ
ることで、必然的に、第1のガンアーム2に装着されて
いる電極チップ4の軸心も整形体13の軸心に一致され
ることになる。
【0056】そして、整形時のティーチングが所定に終
了した場合、溶接ロボットを移動させて、溶接ガン1を
切粉捕捉ケース21から離間させ、所定位置に待機させ
る。
【0057】次に、電極チップ4,5の整形(ドレッシ
ング)作業について説明する。ドレッサ本体11aのホ
ルダ部12に保持されている整形体13はモータ14に
て回転駆動されている。又、ドレッサ本体11aに固設
されているエアー分配器31には、工場設備の空気配管
に接続されているエアーチューブ32を介して圧縮エア
ーが供給されており、この圧縮エアーがエアー分配器3
1に接続されている第1のエアーノズル33と第2のエ
アーノズル34とに分配されて、この両エアーノズル3
3,34から各々吐出される。
【0058】整形に際しては、先ず、溶接ガン1に設け
られている一対のガンアーム2,3を、その間隔を所定
に開けた状態で、ドレッサ本体11aの方向へ予めティ
ーチングされている動作に従い移動させる。
【0059】そして、両ガンアーム2,3を下部ケース
22の前面に近接させ、第1のガンアーム2をブラシ2
5a,26aを貫通させて、下部ケース22内に進入さ
せると共に、第2のガンアーム3を上部ハウジング23
の上方に臨ませる。
【0060】その後、第2のガンアーム3の先端に設け
た電極チップ5の軸心を、ドレッサ本体11aに設けた
ホルダ部12に配設されている整形体13の中心軸上に
臨ませる。このとき、この電極チップ5と、第1のガン
アーム2の先端に設けられている電極チップ4とは同軸
上に配設されているため、電極チップ4も整形体13の
中心軸上に臨まされる。
【0061】更に、両ガンアーム2,3を移動させて、
両電極チップ4,5を相対的に近接させる。すると、第
2のガンアーム3が、上部ハウジング23に開口されて
いる上部アーム進入口23bの方向へ下降し、この上部
アーム進入口23bを貫通して、その先端に設けられて
いる電極チップ4を整形体13の上面に設けたカッタ1
3bに当接させる。同時に、第1のガンアーム2の先端
に設けられている電極チップ4が、ドレッサ本体11a
の下面から整形体13の下面に設けられているカッタ1
3aに近接される。
【0062】そして、両電極チップ4,5間を更に近接
させると、この両電極チップ4,5が整形体13の下面
と上面とに各々設けられているカッタ13a,13bに
当接され、この両電極チップ4,5により整形体13が
挟圧される。すると、この整形体13はモータ14によ
り回転駆動されているため、電極チップ4,5の先端が
整形される。
【0063】又、この整形体13のカッタ13b側に
は、第1のエアーノズル33から圧縮エアーが吹付けら
れているため、カッタ13b側で発生した切粉は、整形
体13の隙間を経て下方へ流されると共に上部ハウジン
グ23の環状空間部23c側へ吹き飛ばされる。
【0064】この環状空間部23cには、第2のエアー
ノズル34から吐出されている圧縮エアーにより環流が
発生しており、この環状空間部23cに吹き飛ばされた
切粉は、この環流に取り込まれて、環状空間部23cを
周回する。そして、そのときの遠心力により次第に外方
へ移動し、この環状空間部23cの外側に開口されてい
る上部切粉排出口23dからダクト30を経て、下部ケ
ース22側へ落下される。
【0065】一方、下部ケース22側に露呈されている
カッタ13aにて電極チップ4を整形した際に発生する
切粉、及びダクト30を介して下部ケース22内に落下
された切粉は、この下部ケース22内の底部方向へ落下
される。その際、下部アーム進入口22aが対向一対の
ブラシ25a,26aで遮蔽されているため、この下部
アーム進入口22aから切粉が外部へ飛散することはな
い。
【0066】その結果、下部ケース22内の切粉の殆ど
が底部方向へ落下され、落下された切粉は、切粉ガイド
面22bに沿って切粉排出口22cの方向へ導かれ、こ
の切粉排出口22cの下方に吊下げられている切粉収集
容器30に集積される。
【0067】そして、電極チップ4,5の整形が所定に
終了すると、溶接ロボットを動作させて、第1、第2の
ガンアーム2,3を、進入時とは逆の動作でドレッサ本
体11aから離間させ、次のスポット溶接に備えて待機
させる。
【0068】又、切粉収集容器30に集積された切粉が
所定量に達したとき、或いは定期的に、この切粉収集容
器30に集積されている切粉を回収し、再利用する。
【0069】このように、本実施の形態では、整形体1
3の上面を覆う上部ハウジング23の中央に開口されて
いる上部アーム進入口23bを通して上方から、ホルダ
部12に保持されている整形体13を直接視認すること
ができるため、溶接ロボットをティーチングする際に、
第2のガンアーム3の先端に設けられている電極チップ
5と整形体13との位置関係を目視にて確認しながら位
置合わせすることができるため、作業性がよい。
【0070】更に、カッタ13bにより電極チップ5を
整形する際に発生する切粉は、第1のエアーノズル33
から吐出される圧縮エアーにより環状空間部23c側へ
吹き飛ばされ、この吹き飛ばされた切粉が環状空間部2
3c内を、第2のエアーノズル34から吐出されている
圧縮エアーにより周回している環流に取り込まれ上部切
粉排出口23dからダクト30を経て下部ケース22側
へ排出されるようにしたので、上部アーム進入口23b
から切粉が外部へ飛散され難く、切粉を効率よく回収す
ることができる。
【0071】尚、この場合、図6に示すように、ダクト
30は切粉収集容器27に直接接続するようにしても良
い。
【0072】又、図7〜図9に本発明の第2実施の形態
を示す。ここで、図7は切粉回収装置の正面図、図8は
図7のVIII−VIII断面図、図9は図7の平面図である。
【0073】本実施の形態に示す切粉捕捉ケース41
は、ドレッサ本体11aの先端部を、この切粉捕捉ケー
ス41の上部に挿通して、その前端面を切粉捕捉ケース
41の前面内壁にねじ止めし、又、切粉捕捉ケース41
の前面に開口されている、第1のガンアーム2を進入さ
せる下部アーム進入口41aをエアーカーテンにて遮蔽
するようにしている。
【0074】すなわち、下部アーム進入口41aの両側
に配設されているエアーノズル42には、工場設備の空
気配管から、この空気配管に接続するエアーチューブ4
3、Y字型分岐管44、エアー導管45を介して圧縮エ
アーが供給されており、この両エアーノズル42の対向
面に所定間隔おきに穿設されている吐出孔42aから圧
縮エアーを互いに対向する方向へ吐出させて、エアーカ
ーテンを生成し、このエアーカーテンにより下部アーム
進入口41aを遮蔽するようにしている。
【0075】又、切粉捕捉ケース41の上面に形成され
た上部アーム進入口41bに、キャップ状に形成された
ゴム製等の弾性を有する遮蔽部材46が外装され、その
外周がリング状クリップ48で外れ止めされている。こ
の遮蔽部材46は、例えば中央に小径の孔部が開口さ
れ、この孔部から外周方向へスリットが放射状に形成さ
れており、そのほぼ中央部から進入する電極チップ5を
弾性変形により許容する。
【0076】又、切粉捕捉ケース41の底部には切粉ガ
イド面41cが下方へ収束するテーパ状に形成され、そ
の下端に切粉排出口41dが形成されており、この切粉
排出口41dの下方に切粉収集容器49が設置されてい
る。尚、この切粉収集容器49は、第1実施の形態と同
様、切粉排出口41dに吊下げるようにしても良い。
【0077】本実施の形態によれば、第1のガンアーム
2を進入させる下部アーム進入口41aがエアーカーテ
ンで遮蔽する様にしているため、ティーチングを行なう
際に、下部アーム進入口41aを経て切粉捕捉ケース4
1内に進入する第1のガンアーム2の先端、及びこの先
端に装着されている電極チップ4を外部から容易に視認
することができるため、この電極チップ4の軸心を整形
体13の軸心に正確に一致させることができる。
【0078】又、電極チップ4,5の先端を整形する際
に、ドレッサ本体11aの上面側へ飛散した切粉は、ド
レッサ本体11aの両側から切粉捕捉ケース41の底部
方向へ落下され、ドレッサ本体11aの底面側から飛散
した切粉はそのまま落下される。
【0079】その際、下部アーム進入口41aがエアー
ノズル42から吐出されている圧縮エアーにて生成され
たエアーカーテンにより遮蔽されているため、この下部
アーム進入口41aから切粉が外部へ飛散することが無
く、殆どの切粉を切粉収集容器49に集積させることが
できる。
【0080】又、図10に本発明の第3実施の形態によ
る切粉回収装置の斜視図を示す。本実施の形態による切
粉捕捉ケース51は、ドレッサ本体11aの底面側に露
呈するホルダ部を覆う下部ケース52と、ドレッサ本体
11aの上面に露呈するホルダ部を覆う上部ハウジング
53とを有しており、下部ケース52の、第1のガンア
ーム2が進入する下部アーム進入口52aを前方へ口す
ぼみ形状に突出させたもので、この下部アーム進入口5
2aの下面が下方へ傾斜するシュート面53bを介して
下部ケース52の下端に連設する切粉ガイド面53cが
下部ケース52の切粉排出口53d側へ傾斜されてい
る。
【0081】一方、上部ハウジング53はドーム形に形
成されており、ドレッサ本体11aに設けられているホ
ルダ部12(図2参照)を覆っている。この上部ハウジン
グ53の中央に、第2のガンアーム3が進入する上部ア
ーム進入口53aが開口されている。又、符号54はエ
アーチャンバで、工場設備の空気配管に接続するエアチ
ューブ43と、先端をホルダ部12に保持されている整
形体13(図2参照)に指向するエアーノズル33とが接
続されている。
【0082】このような構成では、第1のガンアーム2
が進入される下部アーム進入口52aが前方へ口すぼみ
形状に突出されているため、ガンアーム2,3の先端に
設けた電極チップ4,5を整形する際に発生する切粉
が、下部アーム進入口52aから外部に飛散され難く、
又、この下部アーム進入口52aの下端がシュート面5
3bを介して切粉ガイド面53c側へ連通されているた
め、下部アーム進入口52a側へ飛散した切粉は、この
シュート面53bに落下されることで、このシュート面
53bに沿って切粉ガイド面53c側へ滑落されるた
め、整形時に発生する切粉を効率よく回収することがで
きる。又、下部アーム進入口52aが開口されているだ
けであるため、構造が簡単で、メンテナンスコストを低
減させることができる。
【0083】尚、第2のガンアーム3の先端に設けられ
ている電極チップ5を整形する際に発生する切粉は、エ
アーノズル33から噴出するエアーにて、ホルダ部12
と整形体13との間の空隙部を通り下部ケース52側へ
落下される。
【0084】又、図11、図12に本発明の第4実施の
形態を示す。ここで、図11は下部ケースの斜視図、図
12は図11の要部拡大図である。
【0085】本実施の形態は、第1実施の形態で採用し
た、下部アーム進入口22aを遮蔽する遮蔽部材24の
変形例で、本実施の形態で採用する遮蔽部材24では、
対向一対のブラシ25a,26aの基部を保持するブラ
ケット25b,26bに穿設されている止め孔61をL
字状に形成したもので、通常は、図12(a)に示すよう
に、互いに対向するブラシ25a,26aの先端が当接
するように、ブラケット25b,26bに穿設されてい
る止め孔61の外方に形成された縦長孔部61aをボル
ト62にて固設する。
【0086】一方、ティーチングの際には、両ブラケッ
ト25b,26bを止め孔61の縦長孔部61bに沿っ
て、持ち上げた後、この縦長孔部61bに連続する横長
孔部61cに沿って、互いに対向するブラシ25a,2
6aの対向面を離間する方向へ移動させ、図12(b)に
示すように、このブラシ25a,26aの対向端面間に
空隙部63を形成する。
【0087】その結果、この空隙部63を通して、下部
ケース22内に進入する第1のガンアーム2の先端に装
着されている電極チップ4を、外部から直接視認するこ
とができ、ティーチング作業をスムーズに行なうことが
できる。又、ブラシ部25,26を取り外すことなく、
空隙部63を形成することができるため、取扱性がよ
い。
【0088】又、図13に本発明の第5実施の形態によ
る下部ケースの斜視図を示す。本実施の形態は、第1実
施の形態で採用した、下部アーム進入口22aを遮蔽す
る遮蔽部材24の変形例で、本実施の形態で採用する遮
蔽部材24では、対向一対のブラシ部25,26を、縦
方向に各々3分割されたユニットとしてのブラシ部片2
5’,26’で構成したものである。この各ブラシ部片
25’,26’は、共通の部品で構成されており、従っ
て、ブラシ部片25’(或いは26’)同士のローテー
ションは勿論のこと、ブラシ部片25’とブラシ部片2
6’との間の相互交換も可能である。
【0089】ブラシ部25,26を3個のブラシ部片2
5’,26’で構成することで、例えばティーチングの
際には、全てのブラシ部片25’,26’を取り外すこ
となく、少なくとも1つのブラシ部片25’,26’を
取り外すだけで、下部ケース22内を容易に視認するこ
とができ、作業性が良い。
【0090】又、整形の際には、第1のガンアーム2の
進入経路が常に一定しているため、特定の部位のブラシ
25a,26aにのみ反りやへたりが発生し易いが、本
実施の形態のように、各ブラシ部25,26を3分割す
ることで、ブラシ部片25’,26’を、定期的に、或
いは所定期間毎にローテーションすることで、ブラシ部
25,26の寿命を相対的に延ばすことができる。或い
は、反りやへたりの発生している部位のブラシ部片2
5’,26’のみを新たなブラシ部片25’,26’と
交換することで、部品コストの低減を図ることができ
る。尚、各ブラシ部25,26の分割数は、3分割に限
らず、2分割或いは4分割以上であっても良い。
【0091】又、図14に本発明の第6実施の形態によ
る切粉回収装置の斜視図を示す。上述した第5実施の形
態では、遮蔽部材24を構成するブラシ部25,26を
複数に分割することで、ブラシ25a,26aに反りや
へたりの発生したブラシ部片25’,26’のみを交換
し、或いは各ブラケット部片25’,26’をローテー
ションするようにしたが、本実施の形態では、ブラシ2
5a,26aの、第1のガンアーム2の進退動作により
反りやへたりの発生し易い部位に対し、エアーノズル6
5の先端から吐出する圧縮エアーを吹付け、この圧縮エ
アーによりブラシ25a,26aに発生する反りやへた
りを極力抑制しようとするものである。
【0092】本実施の形態では、エアーノズル65を左
右に、上下二段配設し、この各エアーノズル65の吐出
口を、ブラシ25a,26aの接合部付近の反りやへた
りの発生し易い部位に指向させている。
【0093】このエアーノズル65の基部がエアー導管
45に回動自在に接続されており、このエアー導管45
が分岐管66を介して、工場設備の空気配管に接続する
エアチューブ43に接続されている。又、このエアー導
管45が、切粉捕捉ケース41を型による成形時に発生
するパーティーションライン、或いは板金加工では、締
め代部として形成するフランジ部等の突条部41eに形
成したフック部41fに、着脱自在に係着されている。
又、対向一対のブラシ25a,26aの基部を保持する
ブラケット25b,26bには、図12と同様の止め孔
61が穿設されている。
【0094】そして、ティーチングを行なう際は、エア
ー導管45をフック部41fから外し、エアーノズル6
5を両側へ待避させた後、ブラケット25b,26bを
締結しているボルト62を若干緩め、第4実施の形態と
同様、各ブラシ部25,26を両側へ移動させて、ブラ
シ25a,26aの対向面間に空隙部63(図12(b)
参照)を形成させ、この空隙部63から切粉捕捉ケース
41内を確認しながら行なう。
【0095】一方、通常の整形時においては、エアーノ
ズル65を基部を中心に回転させて、吐出口から吐出さ
れる圧縮エアーが、ブラシ25a,26aの反りやへた
りが発生している部位に吹きかけられるように調整す
る。
【0096】このように、本実施の形態では、第4実施
の形態に加え、ブラシ25a,26aの反りやへたりの
発生し易い部位に対して斜め外方から圧縮エアーを吹付
けることで、反りやへたりの発生を抑制するようにした
ので、ブラシ部25,26の交換サイクルを延ばすこと
ができ、その分、メンテナンスコストを低減することが
できる。
【0097】又、図15に本発明の第7実施の形態によ
る切粉回収装置の斜視図を示す。本実施の形態では、遮
蔽部材71を構成する対向一対のブラシ25a,26a
の基部を額縁状に形成した枠体71aで保持し、この枠
体71aを、下部ケース22の前面に開口されている下
部アーム進入口22aの両側縁に断面コの字状のガイド
フレーム72を対向配設し、このガイドフレーム72に
対して下方から遮蔽部材71を進退自在に挿通するよう
にしたものである。
【0098】この遮蔽部材71の上下方向への昇降動作
は、枠体71aの下端を把持するロッド73に連設する
エアーシリンダ等のアクチュエータ74によって行なわ
れる。すなわち、ティーチングの際には、アクチュエー
タ74の動作により、遮蔽部材71をガイドフレーム7
2に沿って下降させて、下部アーム進入口22aを開口
させる。
【0099】そして、ティーチングが所定に終了した
後、アクチュエータ74を再び動作させて、遮蔽部材7
1をガイドフレーム72に沿って上昇させ、この遮蔽部
材71にて下部アーム進入口22aを閉塞する。
【0100】本実施の形態によれば、遮蔽部材71全体
をスライドさせることで、下部アーム進入口22a全体
を露呈させることができるため、下部ケース22内を下
部アーム進入口22a内を外部から容易に視認すること
ができ、ティーチング作業をスムーズに行なうことがで
きる。更に、遮蔽部材71をアクチュエータ74を介し
てスライドさせるようにしたので、溶接ロボットのティ
ーチングモード設定に同期させて遮蔽部材を開放動作さ
せることが可能となり、ティーチングの半自動化を実現
することができる。
【0101】又、図16に本発明の第8実施の形態によ
る切粉回収装置の斜視図を示す。本実施の形態は、上述
した第7実施の形態の変形例であり、ガイドフレーム7
2に対して、遮蔽部材71を上方から抜き差し自在と
し、ガイドフレーム72と枠体71aとの共通のねじ挿
通孔72a,71bに対して、前方から挿通するボルト
等の締結具(図示せず)により、遮蔽部材71を下部ケー
ス22に螺締する。
【0102】本実施の形態では、遮蔽部材71のスライ
ドに動力を必要としないため、構造が簡素化され、低コ
ストで製造することができる。
【0103】又、図17、図18に本発明の第9実施の
形態を示す。ここで、図17は切粉回収装置の斜視図、
図18は図17の要部断面正面図である。
【0104】本実施の形態は、上述した第8実施の形態
の変形例であり、遮蔽部材71を構成する枠体71aの
一側を挿通するガイドフレーム72内に、この枠体71
aの端面71cを反対方向へ押圧する付勢手段の一例で
ある板ばね75を配設し、遮蔽部材71の両側をガイド
フレーム72に上方から挿通すると、板ばね75が枠体
71aの端面71cを反対方向へ押圧し、この遮蔽部材
71をガイドフレーム72にて保持する。
【0105】本実施の形態によれば、板ばね75の付勢
力で遮蔽部材71をガイドフレーム72に保持させるよ
うにしたので、第8実施の形態に示すようなボルト締め
が不要となり、遮蔽部材71の挿抜が容易になり、作業
性が向上する。
【0106】又、図19、図20に本発明の第10実施
の形態を示す。ここで、図19は切粉回収装置の正面
図、図20は遮蔽部材を取り外すと共に上部ハウジング
を開放した状態の切粉回収装置の正面図である。
【0107】本実施の形態では、遮蔽部材76の枠体7
6aを蓋体状に形成し、この枠体76aの両側上下2カ
所ずつの計4カ所に、ロック手段の一例である周知のパ
ッチン錠77のフック77bを固設し、下部ケース22
側面の対応する位置にパッチン錠本体77aを固設す
る。そして、このパッチン錠本体77aに設けられてい
る掛け掛け金77cを、フック77bにロックすること
で、下部ケース22の前面に遮蔽部材76を固定する。
【0108】又、ドレッサ本体11aの上面に設けられ
ている上部ハウジング78のベースプレート78aの一
端がドレッサ本体11aに回動支持手段の一例である蝶
番79を介して開閉自在に支持されており、このベース
プレート78aの他端にパッチン錠77のフック77b
が固設されている。又、ドレッサ本体11aのフック7
7bに対応する部位にパッチン錠本体77aが固設さ
れ、このパッチン錠本体77aに設けられている掛け金
77cをフック77bにロックすることで、上部ハウジ
ング78がドレッサ本体11aに固設される。尚、図1
9においては、パッチン錠77が解錠された状態が示さ
れている。
【0109】このような構成では、ティーチング時は、
遮蔽部材76を固設しているパッチン錠77を解錠し
て、この遮蔽部材76を下部ケース22から取り外し
て、図20に示すよに、下部アーム進入口22aを開口
させる。そして、所定にティーチングが終了した後、遮
蔽部材76を下部ケース22の前面に、パッチン錠77
を介して取付け、通常の整形作業を行なう。パッチン錠
77を後付けするだけで良いため、製造が容易になる。
【0110】ところで、ガンアームの先端に装着されて
いる電極チップは、整形の際に、外力などの影響で、ガ
ンアームから外れる場合がある。下部ケース22内に臨
まされたガンアームに装着されている電極チップが外れ
た場合、切粉排出口22cから落下されるため、簡単に
取り出すことができるが、上部ハウジング78に臨まさ
れたガンアームに装着されている電極チップが外れた場
合、上部ハウジング78内に留まっているため、取り出
すことが困難である。
【0111】このような場合、図20に示すように、上
部ハウジング78のベースプレート78aをロックする
パッチン錠77を解錠し、このベースプレート78aを
蝶番79を中心に開放させて、ドレッサ本体11aの上
面に開口するホルダ部12(図2参照)を露呈させること
で、簡単に電極チップを取り出すことができる。又、ホ
ルダ部12を簡単に露呈させることができるため、整形
体13の交換が容易となり、保守性が向上する。更に、
上部ハウジング78を開放させることで、ドレッサ本体
11aの上面側に露呈されている整形体13を基準とし
てティーチングを行なうこともできる。
【0112】又、図21に本発明の第11実施の形態に
よる切粉回収装置の斜視図を示す。本実施の形態は、上
述した第10実施の形態の変形例であり、遮蔽部材76
の一側を切粉捕捉ケース41の一側に回動支持手段の一
例である蝶番81を介して回動自在に支持させること
で、遮蔽部材76を片開き自在とし、開放側端部をパッ
チン錠77を介して切粉捕捉ケース41にロック自在に
したものである。
【0113】遮蔽部材76を片開き自在にしたので、テ
ィーチング時に遮蔽部材76を簡単に開放させることが
でき、作業性が向上する。
【0114】又、図22、図23に本発明の第12実施
の形態を示す。ここで、図22は切粉回収装置の斜視
図、図23は図22のXXIII部断面平面図である。
【0115】本実施の形態では、遮蔽部材86を構成す
る各ブラシ部25,26の基部を保持するブラケット2
5b,26bを、切粉捕捉ケース41の両側面から前方
へ突出するケースブラケット41gに対し、中立位置へ
復帰させるための戻しばね91を介して保持させたもの
である。
【0116】すなわち、図23(a)に示すように、ブラ
ケット26bの背面が、回動支持手段の一例である蝶番
87を介してケースブラケット41gに回動自在に支持
されている。この蝶番87は、ピボット87aと、この
ピボット87aに回動自在に支持されている本体87b
とを有し、この本体87bが所定数分割されている。そ
して、この本体87bが、ブラケット26bの背面から
突出されている支持プレート88と、ケースブラケット
41gとに交互に固設されている。尚、反対側のブラシ
部25も同様の構成を有しており、反対側のケースブラ
ケット41gに支持されている。従って、両ブラシ部2
5,26はケースブラケット41gに対して、蝶番87
を中心に前後方向へ回動自在に支持されている。
【0117】更に、ブラシ26a(25a)の基部を保持
するブラケット26b(25b)が連設されている蝶番8
7の本体87bにレバー89が固設されている。このレ
バー89は、ケースブラケット41g内に挿通され、そ
の端部に戻しばね91が連設されている。この戻しばね
91は、レバー89の両側面に配設された一対の中立ば
ね92a,92bで構成されており、レバー89は両中
立ばね92a,92bの付勢力の釣り合いにより、常に
中立位置に復帰させるように付勢されている。
【0118】従って、ブラシ部25或いは26を手前か
ら奥の方へ軽く押圧するだけで、ブラシ部25或いは2
6の全体を簡単に回動させることができ、例えばティー
チングの際には、このブラシ部25或いは26を軽く押
すことで、切粉捕捉ケース41の前面に開口されている
下部アーム進入口(図示せず)を露呈させることができ、
切粉捕捉ケース41内部に進入されたガンアームの先端
を容易に視認することができる。
【0119】そして、作業者がブラシ部25或いは26
に対する押圧力を解除すれば、一対の中立ばね92a,
92bの付勢力で、中立位置に自動的に戻されるため、
取扱性がよい。
【0120】更に、通常の整形時には、ガンアームが対
向一対のブラシ25a,26aを押し分けて切粉捕捉ケ
ース41内部に進入しようとするが、その際、このブラ
シ25a,26aの変形時の反力が比較的強い場合は、
戻しばね91によりブラシ部25,26全体がやや回動
して、軽くいなされるため、ブラシ25a,26aが大
きく変形することが無く、反りやへたりの発生が抑制さ
れ、耐久性を向上させることができる。
【0121】この場合、例えば図23(b)に示すよう
に、レバー89を引く引っ張りばねで戻しばね91を構
成しても良く。更に、同図(c)に示すように、レバー8
9自体を板ばね状の戻しばね91で構成しても良い。更
に、蝶番87自体が、中立位置へ戻す機能を有するばね
付蝶番であっても良い。
【0122】又、図24、図25に本発明の第13実施
の形態を示す。ここで、図24は切粉回収装置の平面
図、図25は図24のXXV-XXV断面図である。尚、図に
おいては上部ハウジング96についてのみ記載し、下部
ケースの記載は省略する。
【0123】上述した第10実施の形態では、上部ハウ
ジング78をドレッサ本体11aに対して片開き自在に
支持するようにしたが、本実施の形態では、第2のケー
スである上部ハウジング96をベースプレート96a
と、このベースプレート96aに当接固定されるハウジ
ング本体96bとに分割し、ハウジング本体96bをベ
ースプレート96aから取り外し自在にしたものであ
る。
【0124】すなわち、ドレッサ本体11aに固設され
るベースプレート96aの上面に留め金97を突設し、
一方、このベースプレート96a上に載置されるハウジ
ング本体96bの下端に形成したフランジ部96cに、
留め金97に係合するだるま形孔部98を回転方向に沿
って穿設する。このだるま形孔部98は小径長孔部と大
形孔部とが連続した形状に形成されており、大形孔部が
留め金97の頭部よりもやや大きい径に形成されてい
る。
【0125】そして、ティーチングの際、或いは整形中
にガンアームの先端に装着されている電極チップが外れ
た場合、又は整形体13を交換する場合は、ハウジング
本体96bを回転させて、留め金97にだるま形孔部9
8の大径孔部を移動させ、ハウジング本体96bをベー
スプレート96aから外す。
【0126】次いで、ティーチング作業を行ない、或い
は脱落した電極チップを回収し、若しくは整形体13を
保持するスナップリング99を外して新たな整形体13
を装着した後、ハウジング本体96bのフランジ部96
cに穿設されているだるま形孔部98の大径孔部に留め
金97を挿通し、ハウジング本体96bを回転させて、
だるま形孔部98の小径長孔部を留め金97に係合させ
て、このハウジング本体96bをベースプレート96a
に固定する。
【0127】本実施の形態では、上部ハウジング96を
ベースプレート96aとハウジング本体96bとに分割
し、ハウジング本体96bのみをベースプレート96a
から取り外し自在にしたので、省スペース化が実現でき
る。
【0128】ところで、上述した各実施の形態におい
て、切粉ガイド面22b(或いは41b又は53c)の下
端に形成した切粉排出口22c(或いは41c又は53
d)から切粉収集容器27へ切粉が落下される際に、こ
の切粉が切粉収集容器27の上端開口部から漏出しやす
く、回収率の低下を招く原因となっている。
【0129】このような場合、図26に示すように、切
粉収集容器27の上端開口部に、すり鉢状のガイド面1
01を形成し、或いは、このガイド面101を上端開口
部に後付けすることで、切粉収集容器27の上端開口部
から漏出する切粉を捕捉し、回収率を向上させることが
できる。
【0130】又、ガンアームには、溶接の際に発熱する
電極チップを冷却するための冷却水が流されているが、
この冷却水はガンアームと電極チップとの接続部付近か
ら漏出し易く、整形の際に、冷却水が漏出していると、
この冷却水が切粉とともに落下されて、切粉収集容器2
7に溜まるため、この切粉収集容器27が直ぐに満杯に
なってしまう。
【0131】このような場合、図27に示すように、切
粉収集容器27の底面を開口し、この開口部に、メッシ
ュ等で構成されたフィルタ110を配設して、切粉収集
容器27に堆積する切粉の水切りを行なう。そして、こ
の切粉収集容器27から滴下される冷却水を、その下方
に配設する漏斗111を介して、バケツ等の冷却水回収
容器(図示せず)に回収する。或いは、この漏斗111に
ホースを接続して、冷却水を外部に排出させる。その結
果、切粉収集容器27に堆積する切粉の回収サイクルを
延ばすことができる。
【0132】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
装置全体を取り外すことなくティーチングの際の電極チ
ップと整形体との位置関係を簡単に確認することがで
き、作業性が良く、ティーチングに要する工数を大幅に
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図2】同、上部ケースの水平断面平面図
【図3】同、図2のIII-III断面図
【図4】同、図2のIV-IV断面図
【図5】同、切粉回収装置の概略正面図
【図6】同、他の態様による切粉回収装置の概略正面図
【図7】第2実施の形態による切粉回収装置の正面図
【図8】同、図7のVIII−VIII断面図
【図9】同、切粉回収装置の平面図
【図10】第3実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図11】第4実施の形態による下部ケースの斜視図
【図12】同、図11の要部拡大図
【図13】第5実施の形態による下部ケースの斜視図
【図14】第6実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図15】第7実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図16】第8実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図17】第9実施の形態による切粉回収装置の斜視図
【図18】同、図17の要部断面正面図
【図19】第10実施の形態による切粉回収装置の正面
【図20】同、遮蔽部材を取り外すと共に上部ハウジン
グを開放した状態の切粉回収装置の正面図
【図21】第11実施の形態による切粉回収装置の斜視
【図22】第12実施の形態による切粉回収装置の斜視
【図23】同、図22のXXIII部の態様別の断面平面図
【図24】第13実施の形態による切粉回収装置の平面
【図25】同、図24のXXV-XXV断面図
【図26】他の態様による切粉回収装置の要部斜視図
【図27】別の態様による切粉回収装置の要部斜視図
【符号の説明】
4,5 電極チップ 11a ドレッサ本体 13 整形体 21,41,51 切粉捕捉ケース 22,52 下部ケース 22a,41a,52a 下部アーム進入口 23b,43b,53a 上部アーム進入口 23c 環状空間部 23d 切粉排出口 24 遮蔽部材 25’,26’ ブラシ部片(ユニット) 25b,26b ブラケット 34,42,65 エアーノズル 72 ガイドフレーム 74 アクチュエータ 75 板ばね(付勢手段) 77 パッチン錠(ロック手段) 79,81 蝶番(回動支持手段) 91 戻しばね 96 上部ハウジング 96a ベースプレート 96b ハウジング本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須長 正一 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 矢嶋 照彦 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 小田 健二 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 高橋 宏幸 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 谷内 正弘 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 桜井 庄二 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 小林 裕克 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 高橋 勇夫 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 柴田 清孝 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 山田 健二 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝司 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 勝又 庸一 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記切粉捕捉ケースを上記ドレッサ本体の両面に固設す
    る第1のケースと第2のケースとに分割し、 少なくとも一方のケースを上記進入口を囲む略ドーナツ
    形に形成し、 略ドーナツ形に形成した上記ケースの環状空間部に該環
    状空間部の内壁に沿ってエアーを環流させるエアーノズ
    ルを配設したことを特徴とするチップドレッサ用切粉回
    収装置。
  2. 【請求項2】上記略ドーナツ形に形成した上記ケースの
    環状空間部に切粉排出口を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のチップドレッサ用切粉回収装置。
  3. 【請求項3】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口の外縁部に該進入口にエアーカーテンを生成
    させるエアーノズルを配設したことを特徴とするチップ
    ドレッサ用切粉回収装置。
  4. 【請求項4】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を上記切粉捕捉ケースから前方へ口すぼみ形
    状に突出形成したことを特徴とするチップドレッサ用切
    粉回収装置。
  5. 【請求項5】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を遮蔽部材で覆い、 上記遮蔽部材の基部を保持するブラケットを上記切粉捕
    捉ケースに対して移動自在に掛止したことを特徴とする
    チップドレッサ用切粉回収装置。
  6. 【請求項6】上記遮蔽部材の上記電極チップが進入する
    部位の周辺にエアーを吹付けるエアーノズルを備えるこ
    とを特徴とする請求項5記載のチップドレッサ用切粉回
    収装置。
  7. 【請求項7】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を覆う遮蔽部材を共通の構成部品からなる複
    数のユニットで構成したことを特徴とするチップドレッ
    サ用切粉回収装置。
  8. 【請求項8】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形す
    る整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を覆う遮蔽部材が上記切粉捕捉ケースに形成
    したガイドフレームに沿って挿抜自在に取付けられるこ
    とを特徴とするチップドレッサ用切粉回収装置。
  9. 【請求項9】上記遮蔽部材がアクチュエータを介して挿
    抜されることを特徴とする請求項8記載のチップドレッ
    サ用切粉回収装置。
  10. 【請求項10】上記遮蔽部材が締結具を介して切粉捕捉
    ケースに固設されることを特徴とする請求項8記載のチ
    ップドレッサ用切粉回収装置。
  11. 【請求項11】上記遮蔽部材が付勢手段を介して一方の
    上記ガイドフレーム方向へ押圧されていることを特徴と
    する請求項8記載のチップドレッサ用切粉回収装置。
  12. 【請求項12】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形
    する整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を覆う遮蔽部材が解離自在なロック手段を介
    して上記切粉捕捉ケースに固設されることを特徴とする
    チップドレッサ用切粉回収装置。
  13. 【請求項13】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形
    する整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記切粉捕捉ケースを上記ドレッサ本体の両面に固設す
    る第1のケースと第2のケースとに分割し、 少なくとも一方のケースを上記ドレッサ本体に対して回
    動支持手段を介して片開き自在に支持したことを特徴と
    するチップドレッサ用切粉回収装置。
  14. 【請求項14】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形
    する整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を覆う遮蔽部材の一側を上記切粉捕捉ケース
    に対して回動支持手段を介して片開き自在に支持したこ
    とを特徴とするチップドレッサ用切粉回収装置。
  15. 【請求項15】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形
    する整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記進入口を覆う遮蔽部材の一側を上記切粉捕捉ケース
    に対し中立位置へ復帰させる戻しばねを介して支持した
    ことを特徴とするチップドレッサ用切粉回収装置。
  16. 【請求項16】ドレッサ本体に電極チップの先端を整形
    する整形体を設け、 上記整形体の周囲を切粉捕捉ケースで覆い、 上記切粉捕捉ケースに上記電極チップを上記整形体の方
    向へ導く進入口を開口するチップドレッサ用切粉回収装
    置において、 上記切粉捕捉ケースを上記ドレッサ本体の両面に固設す
    る第1のケースと第2のケースとに分割し、 少なくとも一方のケースを上記ドレッサ本体に固設する
    ベースプレートと該ベースプレートに固設するハウジン
    グ本体とに分割し、 上記ハウジング本体を上記ベースプレートに対して解離
    自在に固設したことを特徴とするチップドレッサ用切粉
    回収装置。
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