JP4812970B2 - チップドレッサ用切粉回収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極チップを整形する際に発生する切粉を回収するチップドレッサ用切粉回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スポット溶接等に使用される電極チップは、溶接作業を繰り返すと損耗(変形或いは磨耗等)する。損耗した電極チップで溶接作業を行うと、所望の溶接品質を得ることができなくなるため、電極チップを周期的に整形(ドレッシング)して、溶接品質を維持するようにしている。
【0003】
例えば、特開平6−122082号公報には、溶接ガンの互いに対向する先端部に設けた一対の電極チップにて、整形体の上下面を狭圧した後、溶接ガンを電極チップの軸心を中心に揺動させて研磨することで、電極チップを整形するチップドレッサが開示されている。
【0004】
ところで、近年、材料費の削減や環境問題から、切粉を再利用することが検討されており、整形体の下方に収集容器を配設し、この収集容器にて回収された切粉を再利用するようにしている。
【0005】
しかし、切粉は研磨作業の際の整形体と電極チップとの相対回転或いは揺動により飛散され易く、全ての切粉が収集容器に回収される訳ではなく、回収率が低いという問題がある。
【0006】
その上、整形体の目詰まりを防止するために、整形体にエアーが吹き付けられている場合は、この吹き付けたエアーにより切粉が飛散されてしまうため、切粉の回収率は一層低くなってしまう。
【0007】
ところで、スポット溶接等に使用される電極チップとしては、銅が多く用いられているが、適正な溶接品質を保持しようとすれば、研磨頻度が高まり、電極チップの研削屑或いは研磨屑(切粉)は増加するので、材料費の削減を図るためには切粉の回収率を高め、有効に再利用できるようにする必要がある。
【0008】
そのため、整形体を保持するドレッサ本体に切粉回収装置を取付け、この切粉回収装置により電極チップ整形の際に発生する切粉を回収する技術が提案されている。例えば、実公平3-18067号公報には、ドレッサ本体にカバー体を装着することで、このカバー本体とドレッサ本体の上面及び下面との間に、空気導入路と空気導出路とを形成し、ホルダに保持されている整形体を駆動させた後の圧縮空気を、空気導入路を経てホルダへ導き、又、ホルダを通過した圧縮空気を空気導出路を経て、カバー本体の端部に接続されている切粉回収容器へ導くことで、チップ研磨或いは研削時に発生した切粉を切粉回収容器に回収する技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した先行技術に開示されている切粉回収装置は、カバー体をドレッサ本体に装着することで、このドレッサ本体とカバー体との間に空気導入路と空気導出路とが形成されるようになっているため、チップドレッサの規格、すなわちドレッサ本体の板厚、幅、形状等が異なった場合、その規格に対応した専用のカバー体を製造しなければならず、汎用性に欠ける問題がある。
【0010】
又、工場設備には複数種類のチップドレッサが設置されている場合が多く、その全てのチップドレッサにカバー体を装着しようとした場合、設置されているチップドレッサの規格を全て調べ、個々に対応するカバー体を製造しなければならないため、製造コストが嵩んでしまう。その上、チップドレッサに装着されているカバー体の全ての補修部品を用意しておかなければならないため、保守管理が煩雑化してしまう不都合がある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑み、規格の異なるドレッサ本体に対しても取り付けが可能で、安価で汎用性に優れていると共に、保守管理の容易なチップドレッサ用切粉回収装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明によるチップドレッサ用切粉回収装置は、対向一対の電極チップでドレッサ本体に保持されている整形体の上下面を狭圧し、該整形体と上記一対の電極チップとの相対摺動により該電極チップを形成するチップドレッサにおいて、上記ドレッサ本体の上面と下面とに上面支持プレートと下面支持プレートとを各々配設し、上記上面支持プレートに、上記整形体の上面側を囲うと共に一方の上記電極チップを挿入する挿入口を設け、上記下面支持プレートに、上記整形体の下面側を囲うと共に他の上記電極チップを挿入する挿入口を有する切粉捕捉ケースを設け、上記各挿入口に夫々遮蔽部材を配設し、上記両支持プレートに上記ドレッサ本体の縁部から外方へ突出する対向面を設け、上記対向面間を締結部材を介して連結固定したことを特徴とする。
【0013】
このような構成では、切粉回収装置をドレッサ本体の上面側と下面側とに分割し、上面側に設けられている上面支持プレートと下面支持プレートとにドレッサ本体から外方へ突出する対向面を設け、この対向面間を締結部材を介して連結することで、この両支持プレートをドレッサ本体に挟着固定するようにしたので、板厚、幅等、規格の異なるドレッサ本体に対しても切粉回収装置を取付けることが可能となり汎用性を高めることができる。
【0014】
この場合、好ましくは、1)上記各遮蔽部材は、上記電極チップの挿入を弾性変形により許容することを特徴とする。
【0015】
2)上記切粉捕捉ケースの底部に排出口を設け、該排出口の下方に切粉収集容器を臨ませたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。ここで、図1はチップドレッサ用切粉回収装置の斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同正面図、図4は図3のIV-IV断面図である。
【0017】
図1、図4の符号1は溶接ロボットに連設する溶接ガンで、この溶接ガン1に第1、第2のガンアーム2,3が設けられ、この両ガンアーム2,3の先端に電極チップ4,5が互いに対向した状態で着脱自在に取付けられている。この両電極チップ4,5は同軸上に配設されており、両ガンアーム2,3の少なくとも一方の進退動作により、両電極チップ4,5が相対的に近接離間される。
【0018】
又、符号6は、電極チップ4,5の先端を整形(ドレッシング)するチップドレッサであり、溶接ロボットの稼働範囲で、溶接作業に支障を来さない位置に配設されている。
【0019】
このチップドレッサ6の側方へ延出するドレッサ本体6aの先部にホルダ部6bが設けられており、このホルダ部6bに整形体7が回転或いは揺動自在に保持されている。このドレッサ本体6aの少なくとも先部は、上下面が平行な平板状に形成されている。整形体7は、ドレッサ本体6aの基部側に垂設されているモータ8にて回転或いは揺動駆動されるもので、整形体7の下面及び上面に、電極チップ4,5の先端を研磨或いは研削にて所定形状に整形可能な凹形状のカッタ7a,7bが設けられている。尚、モータ8は、圧縮空気を駆動源とするエアモータに限らず、通常の電動モータであっても良い。
【0020】
又、符号11は切粉回収装置で、ドレッサ本体6aの先端側上下面を挟んで対設する上面側回収ユニット11aと下面側回収ユニット11bとに分割されている。両回収ユニット11a,11bには、ドレッサ本体6aの先端側上下面に各々当接される上面支持プレート12と下面支持プレート13とが備えられている。
【0021】
この両支持プレート12,13は、横長の平板状でほぼ同一形状に形成されており、その両側がドレッサ本体6aの両側縁部から側方へ突出されて対向されている。この両支持プレート12,13のドレッサ本体6aから側方へ突出された対向面12a,13aの四隅が、締結部材の一例であるボルト14(図3参照)を介して互いに締結され、これにより両回収ユニット11a,11bは、ドレッサ本体6aの先端側上下面を挟持した状態で固定される。
【0022】
又、上面支持プレート12のほぼ中央上面に、上部ボス15が突設されている。この上部ボス15に、上下方向へ貫通するチップ挿入口15aが穿設されている。このチップ挿入口15aの上端に上側遮蔽部材16が当接され、この上側遮蔽部材16が枠体17にて上部ボス15上に挟着固定されている。この上側遮蔽部材16は、外方から内部に挿入される第2のガンアーム3の外周に摺接して、この第2のガンアーム3の外周とチップ挿入口15aとの間隙を閉塞するもので、放射状にスリットが形成されているゴム板、或いは放射状に配設されたブラシ等、可撓性、耐熱性を有する部材で形成されている。尚、この上側遮蔽部材16は、電極チップ5を整形する際に発生する切粉が外部に飛散するのを阻止すれば良いので、気密性を必要とするものではない。
【0023】
又、上部ボス15の一側に、その先端が整形体7の方向へ指向されているエアーノズル18が配設されている。このエアーノズル18から吹き出されたエアーは整形体7に吹付けられて、整形体7の目詰まりが防止される。
【0024】
一方、下面支持プレート13のほぼ中央に、整形体7に対する逃孔が穿設されており、下面支持プレート13の底面から下方へ、逃げ孔を囲うように下部ボス19が突設されている。この下部ボス19に、切粉捕捉ケース21の上面に固設されているリング部材22が外装される。このリング部材22には、四方からねじ23が螺入されており、このねじ23を下部ボス19に締め付けることで、リング部材22が下部ボス19に固定され、切粉捕捉ケース21が下部ボス19に吊下される。
【0025】
この切粉捕捉ケース21上面のリング部材22に対応する部位には、リング部材22の内径とほぼ同径の孔が穿設されており、又、この切粉捕捉ケース21の下部には切粉ガイド面21aが下方へ収束するテーパ状に形成され、この切粉ガイド面21aの下端に排出口21bが形成されている。更に、この切粉捕捉ケース21の前面にチップ挿入口21cが開口されている。
【0026】
このチップ挿入口21cに遮蔽部材24が配設されている。この遮蔽部材24はチップ挿入口21cの左右に対向配設する一対のブラシ部25,26で構成されており、この各ブラシ部25,26に設けられているナイロン製等からなるブラシ25a,26aの根幹がチップ挿入口21cの縁部にプレート25b,26bを介してねじ止めされている。
【0027】
図1〜図3に示すように、各ブラシ部25,26のブラシ25a,26aの先端が、チップ挿入口21cのほぼ中央で当接されて、このチップ挿入口21cが遮蔽されている。尚、遮蔽部材24は、電極チップ4,5を整形する際に発生する切粉がチップ挿入口21cから外部に飛散するのを阻止するためのものであるため、気密性が要求されるものではない。
【0028】
一方、切粉捕捉ケース21の下端に開口された排出口21bには、切粉収集容器27の上端が吊りボルト28を介して吊下されている。この切粉収集容器27は軽量なものが好ましく、例えばペットボトルの上部をカットして、その下部側を切粉収集容器27として流用することも可能である。
【0029】
次に、切粉回収装置11をドレッサ本体6aに取付ける際の作用について説明する。
【0030】
図2に示すように、先ず、上面側回収ユニット11aを構成する上面支持プレート12と、下面側回収ユニット11bを構成する下面支持プレート13とをドレッサ本体6aの上下面に当接し、上面支持プレート12のほぼ中央に設けられているチップ挿入口15aと、下面支持プレート13のほぼ中央に突設されている下部ボス19とを、ドレッサ本体6aの先部に設けられているホルダ部6bに対しほぼ同軸上に位置決めする。
【0031】
そして、ドレッサ本体6aの両側縁部から側方へ突出されている両支持プレート12,13の対向面12a,13aの四隅をボルト14で締結し、両支持プレート12,13をドレッサ本体6aの先部を挟着した状態で固定する。
【0032】
このように、本実施の形態では、切粉回収装置11を上面側回収ユニット11aと下面側回収ユニット11bとに分割し、両回収ユニット11a,11bに設けられている支持プレート12,13をドレッサ本体6aの先部に当接し、ドレッサ本体6aの両側縁部から突出した部位を締結するようにしたので、ドレッサ本体6aの上面と下面が互いに平行な面で構成されていれば、ドレッサ本体6aの板厚、幅、形状等の規格が相違していても、ほぼ全てのチップドレッサ6に対して、切粉回収装置11を取付けることができるため、汎用性に優れている。
【0033】
そのため、例えば工場に設置されている複数種類のチップドレッサ6の全てに切粉回収装置11を取付ける場合であっても、設置されている全てのチップドレッサ6の規格を一々調べる必要がなく、1種類の切粉回収装置11で全て対応することができるため、製造コストを安価に済ませることができるばかりでなく、保守管理が容易となる。
【0034】
次いで、下面支持プレート13の底面に突設されている下部ボス19に、切粉捕捉ケース21の上面に突設されているリング部材22を外装すると共に、切粉捕捉ケース21の前面、すなわちチップ挿入口21cが開口されている面を、第1のガンアーム2の進入方向へ指向させ、その状態で、リング部材22に螺入されているねじ23を締め付け、その先端を下部ボス19に押し付けて、切粉捕捉ケース21を位置決め固定する。
【0035】
次に、電極チップ4,5の先端を整形(ドレッシング)する作用について説明する。
【0036】
溶接ロボットを用いたスポット溶接作業が所定に終了した後、溶接ガン1に設けられている第1、第2のガンアーム2,3をドレッサ本体6aの方向へ予めティーチングされている動作に従い移動させる。
【0037】
次いで、第1のガンアーム2を、ドレッサ本体6aの下面に取付けられている切粉捕捉ケース21のチップ挿入口21cから挿入して内部に臨ませる。このとき、切粉捕捉ケース21のチップ挿入口21cが第1のガンアーム2の進入方向に指向された状態に、予め調整されているので、第1のガンアーム2を切粉捕捉ケース21内へスムーズに導くことができる。
【0038】
その結果、切粉捕捉ケース21の設置の方向性に融通性を持たせることができ、切粉捕捉ケース21を設計するに際して、第1のガンアーム2の進入方向を一々調べ、その進入方向に、チップ挿入口21cが対向するように、個別に設計する必要がなくなり、設計の自由度が増すばかりでなく、切粉捕捉ケース21の規格を統一化することができ、使い勝手がよい。
【0039】
このチップ挿入口21cは、左右から延出するブラシ25a,26aにより遮蔽されており、第1のガンアーム2を挿入すると、ブラシ25a,26aが第2のガンアーム3の外周に沿って弾性変形し、第1のガンアーム2の周辺を閉塞する。
【0040】
そして、この第1のガンアーム2の先端に設けた電極チップ4の軸心を、ドレッサ本体6aに設けられたホルダ部6bに保持されている整形体7の中心軸上に臨ませる。このとき、この電極チップ4と、第2のガンアーム3の先端に設けられている電極チップ5とは同軸上に配設されているため、この電極チップ5も、整形体7の中心軸上に臨まされる。
【0041】
その後、両ガンアーム2,3を移動させて、両電極チップ4,5を相対的に近接させる。すると、先ず、第2のガンアーム3の先端に設けられている電極チップ5が、上面支持プレート12に突設されている上部ボス15に形成されているチップ挿入口15aに挿入される。このチップ挿入口15aの上面は可撓性を有する上側遮蔽部材16で閉塞されており、この上側遮蔽部材16により第2のガンアーム3の外周が閉塞される。
【0042】
そして、両電極チップ4,5間が更に近接すると、この両電極チップ4,5が整形体7の下面及び上面に各々設けられているカッタ7a,7bに当接され、この両電極チップ4,5により整形体7が狭圧される。
【0043】
この整形体7は、ドレッサ本体6aに設けられているエアモータ等のモータ8にて回転或いは揺動駆動されており、又、チップ挿入口15a内に臨まされているエアーノズル18からは、整形体7に向かってエアーが吹き出されている。このエアーノズル18から吹き出たエアーは、チップ挿入口15a内から、ホルダ部6bと整形体7とに形成される隙間を通り、切粉捕捉ケース21側へ流れ、図4に矢印で示すように、切粉捕捉ケース21のチップ挿入口21c、及び底部に形成した排出口21bから外部へ吹き出される。
【0044】
尚、この整形体7の回転駆動(或いは揺動駆動)、及びエアーノズル18からのエアーの吹き出しは、電極チップ4,5が整形体7に近接し、或いは当接した状態を検出し、それに同期して開始させるようにしても良い。
【0045】
そして、整形体7に設けたカッタ7a,7bにて、電極チップ4,5を研磨或いは研削により整形する際に発生する切粉は、上部ケース23に臨まされているエアーノズル18からのエアーブローによって、切粉捕捉ケース21側へ導かれる。又、このとき、チップ挿入口21cから漏出するエアーに導かれた切粉は、チップ挿入口21cに配設されているブラシ25a,26aに衝突して切粉捕捉ケース21内に落下される。切粉捕捉ケース21に落下された切粉は、切粉捕捉ケース21の排出口21bに吊下げられている切粉収集容器27に集積される。
【0046】
一方、電極チップ4,5の整形が所定に終了すると、溶接ロボットにより第1、第2のガンアーム2,3を、挿入時とは逆の動作でドレッサ本体6aから離間させ、次のスポット溶接に備えて待機させる。
【0047】
そして、切粉収集容器27に集積された切粉が所定量に達したとき、或いは定期的に、この切粉収集容器27に集積されている切粉を回収し、再利用する。
【0048】
このように、本実施の形態によれば、切粉捕捉ケース21をドレッサ本体6aに対して回動自在に支持させ、チップ挿入口21cが開口されている面を、ガンアーム2の進入方向へ指向させた状態で固定できるようにしたので、ガンアーム2を切粉捕捉ケース21内へスムーズに導くことができるため、設置の方向性に融通性を持たせることができる。
【0049】
従って、切粉捕捉ケース21の設計の自由度が増すばかりでなく、切粉捕捉ケース21の規格を統一化することができ、使い勝手が良くなる。
【0050】
更に、電極チップ4,5が閉塞された空間内で整形されるので、整形の際に発生する切粉は外部に飛散せず、切粉収集容器27に効率よく回収されて、再利用することができるため、切粉の再利用率が向上する。
【0051】
この場合、整形体7の目詰まりを防止するためのエアーを利用して、切粉を切粉捕捉ケース21の排出口21b側へ積極的に導くようにしたので、切粉の回収効率がより一層向上する。更に、エアーを吹き出させる設備は、既存のものをそのまま利用することができるので、設備費が軽減される。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、切粉回収装置を二分割して、ドレッサ本体を挟着固定するようにしたので、規格の異なるドレッサ本体に対して取り付けることが可能となり、製造コストが安価で、汎用性に優れていると共に、保守管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップドレッサ用切粉回収装置の斜視図
【図2】チップドレッサ用切粉回収装置の分解斜視図
【図3】チップドレッサ用切粉回収装置の正面図
【図4】図3のIV-IV断面図
【符号の説明】
4,5 電極チップ
6 チップドレッサ
6a ドレッサ本体
7 整形体
11 切粉回収装置
12 上面支持プレート
12a,13a 対向面
13 下面支持プレート
14 ボルト(締結部材)
15a チップ挿入口
16 上側遮蔽部材
21 切粉捕捉ケース
21b 排出口
21c チップ挿入口
24 遮蔽部材
27 切粉収集容器
Claims (3)
- 対向一対の電極チップでドレッサ本体に保持されている整形体の上下面を狭圧し、該整形体と上記一対の電極チップとの相対摺動により該電極チップを形成するチップドレッサにおいて、
上記ドレッサ本体の上面と下面とに上面支持プレートと下面支持プレートとを各々配設し、
上記上面支持プレートに、上記整形体の上面側を囲うと共に一方の上記電極チップを挿入する挿入口を設け、
上記下面支持プレートに、上記整形体の下面側を囲うと共に他の上記電極チップを挿入する挿入口を有する切粉捕捉ケースを設け、
上記各挿入口に夫々遮蔽部材を配設し、
上記両支持プレートに上記ドレッサ本体の縁部から外方へ突出する対向面を設け、
上記対向面間を締結部材を介して連結固定したことを特徴とするチップドレッサ用切粉回収装置。 - 上記各遮蔽部材は、上記電極チップの挿入を弾性変形により許容することを特徴とする請求項1記載のチップドレッサ用切粉回収装置。
- 上記切粉捕捉ケースの底部に排出口を設け、該排出口の下方に切粉収集容器を臨ませたことを特徴とする請求項1或いは2記載のチップドレッサ用切粉回収装置。
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