JP2003010680A - 吸水性複合体及びその製造方法 - Google Patents

吸水性複合体及びその製造方法

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JP2003010680A
JP2003010680A JP2002082443A JP2002082443A JP2003010680A JP 2003010680 A JP2003010680 A JP 2003010680A JP 2002082443 A JP2002082443 A JP 2002082443A JP 2002082443 A JP2002082443 A JP 2002082443A JP 2003010680 A JP2003010680 A JP 2003010680A
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absorbent composite
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Yasunari Sugiyou
保成 須堯
Kiichi Ito
喜一 伊藤
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Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水性に優れ、吸水速度が速く、吸水性ポリ
マ−の大部分が繊維質基材上に安定性良く固定されてお
り、しかも、吸水した後の膨潤ゲルの固定性にも優れて
いる吸水性複合体を提供すること。 【解決手段】 繊維質基材に吸水性ポリマー粒子が固定
化された吸水性複合体であって、該吸水性ポリマー粒子
の少なくとも一部は平均粒子径50〜1000μmの一
次粒子から構成され、該一次粒子の80重量%以上がほ
ぼその粒子形状を維持しつつ粒子同士が互いに結着して
凝集粒状体を形成しており、該凝集粒状体を構成する一
次粒子の一部は繊維質基材に直接には付着しておらず、
該凝集粒状体の平均粒子短径は1〜10mmであること
を特徴とする吸水性複合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維質基材に吸水
性ポリマ−粒子が凝集粒状体として固定化された吸水性
複合体およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、
本発明は、繊維質基材に吸水性ポリマ−粒子からなる凝
集粒状体が安定性良く固定化され、吸水速度が速いうえ
に、吸水性物品にした場合の吸水速度が速く、液戻り量
も少なく、拡散性も優れている吸水性複合体およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙、パルプ、不織布、スポンジ状ウレタ
ン樹脂等は吸水性が高いために、従来から保水剤として
生理用ナプキン、紙おむつ等を始めとする各種の衛生用
品および農業用資材等に使用されてきた。特に、生理用
ナプキン、紙おむつ等の衛生材料として使用するために
はティッシュ、不織布、綿等の基材上に吸水性ポリマ−
粉末を均一に分散させる必要がある。しかし、公知の方
法で分散させた吸水性ポリマ−粉末は、繊維質基材上に
安定性良く固定することが困難であり、均一に分散させ
た後でも一部局所に集合化することが多く、また、吸水
後の膨潤ゲルも安定性良く繊維質基材上に固定されずに
繊維質基材から容易に移動してしまうという欠点があっ
た。
【0003】これらの問題を解決する方法として、例え
ばバインダ−によりポリマ−粉末を繊維質基材上に固定
する方法、或いはポリアクリル酸金属塩水溶液を基材上
にコ−ティングした後、加熱乾燥工程で架橋を導入する
方法等が知られているが、前者はバインダ−を用いるこ
とによる工程の煩雑さ、後者は吸水性能が十分に発現し
難い等の欠点がある。
【0004】また、成形した繊維質基材にアクリル酸系
モノマ−水溶液を予め決めた模様状に施した複合体を製
造し、これに電磁放射線または微粒子性イオン化放射線
を照射することにより、アクリル酸系モノマ−を水膨潤
性ポリマ−に転化させて吸水性複合体を製造する方法が
報告されている(特公平3−67712号公報)。この
方法によれば、上記の粉体を取り扱う上での均一な分散
化および繊維質基材上への安定した固定化の点ではかな
りの改良が見られるものの、アクリル酸系モノマ−を吸
水性ポリマ−に転化するに当たって、電磁放射線または
微粒子性イオン化放射線を使用するために、吸水性ポリ
マ−の自己架橋化反応が極めて進みやすく、その結果、
吸水体としての性能、特に吸水能が著しく小さくなり、
通常、前記粉末状吸水性ポリマ−を使用した場合に比較
して吸水能が半分以下となってしまうという欠点があ
る。特に、重合性に富むアクリル酸系モノマ−水溶液を
繊維質基材自体が吸収してしまうため、重合後の複合体
は板状の極めて硬いものとなり、実際上の使用に当たっ
て板状物質を破砕して用いなければならなくなる。ま
た、吸水性ポリマーが膨潤する際に繊維質基材の膨潤阻
害効果等が生じて、吸収能、特に吸水能が著しく小さく
なってしまう。
【0005】さらに、繊維質基材と吸水性ポリマーから
なり、その吸水性ポリマーの一部が基材を略球状に包み
込み、かつ不連続に付着した吸収物品が提案されている
(特公平5−58030号公報)。この吸収物品は上記
従来品よりも一部の吸水特性は改良されているが、吸水
物品であるにも拘わらず繊維質基材として親水性繊維が
不適当とされ、また吸水性ポリマーの吸水膨潤後の付着
性が弱く脱落し易いという問題点がある。
【0006】本出願人は、アクリル酸系重合性モノマー
水溶液をレドックス系開始剤で重合開始させた混合液か
らなる液滴を繊維質基材に担持させて重合させることに
よって、吸水性および吸水速度に優れ、吸水性ポリマー
粒子が繊維質基材上に安定性良く固定化された吸水性複
合体を製造しうることを見出した(特開平9−6740
3号公報、特開平10−113556号公報)。また、
粒子同士がお互いに結着した凝集粒状体を提出してきた
が、製品用途によっては、この吸水性複合体よりもさら
に一段と吸水速度および保水能の高性能な吸収材料が求
められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
従来技術の欠点を改良し、保水能に優れ、吸水性物品に
したときの吸水速度が速く、液戻り量が少なく、拡散性
が優れており、吸水性ポリマ−の大部分が繊維質基材上
に安定性良く固定され、しかも、吸水した後の膨潤ゲル
の固定性にも優れている吸水性複合体およびその製造方
法を提供することを解決すべき課題とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、繊維質基材に
吸水性ポリマー粒子が固定化された吸水性複合体であっ
て、該吸水性ポリマー粒子の少なくとも一部は平均粒子
径50〜1000μmの一次粒子から構成され、該一次
粒子の80重量%以上がほぼその粒子形状を維持しつつ
粒子同士が互いに結着して凝集粒状体を形成しており、
該凝集粒状体を構成する一次粒子の一部は繊維質基材に
直接には付着しておらず、該凝集粒状体の平均粒子短径
は1〜10mmであることを特徴とする本発明の吸水性
複合体によれば所期の効果を得ることができることを見
出した。本発明の吸水性複合体に用いる繊維質基材は、
合成繊維、天然繊維、半合成繊維および無機繊維から選
択される1種または2種以上であることが好ましい。
【0009】また本発明は、吸水性ポリマーを与える重
合性モノマーを含む水溶液を、液滴状で重合させつつ繊
維質基材に落下させることにより重合途上のポリマー粒
子または該ポリマー粒子の凝集粒状体を繊維質基材に付
着させ、付着後に重合を完了させる工程を含む吸水性複
合体の製造方法であって、前記繊維質基材として、表面
に非水混和性有機溶剤を適用した繊維質基材を用いるこ
とを特徴とする吸水性複合体の製造方法も提供する。
【0010】本発明の製造方法の好ましい態様として、
前記有機溶剤の25℃における表面張力が30dyn/
cm以下であるか、あるいは、20℃における水への溶
解度が1重量%以下である態様;前記有機溶剤の沸点が
200℃以下である態様;前記有機溶剤が炭化水素溶剤
である態様;前記有機溶剤が有機シリコーンオイルであ
る態様;前記液滴状で重合させつつ落下させる重合性モ
ノマーを含む水溶液を、レドックス系重合開始剤を構成
する酸化剤と重合性モノマ−水溶液を含む第1液と、レ
ドックス系重合開始剤を構成する還元剤と重合性モノマ
−水溶液を含む第2液とを気相中で混合することにより
形成する態様;前記レドックス系重合開始剤を構成する
酸化剤が過酸化水素であり、還元剤がL−アスコルビン
酸またはL−アスコルビン酸アルカリ金属塩である態
様;前記混合が、前記第1液と前記第2液とを液柱状態
下で衝突混合するものである態様;前記重合性モノマー
が脂肪族不飽和カルボン酸またはその塩を主成分とする
態様;前記重合性モノマ−が、カルボキシル基の20モ
ル%以上がアルカリ金属塩またはアンモニウム塩に中和
されているアクリル酸を主成分とする態様を挙げること
ができる。
【0011】
【発明の実施の態様】以下において、本発明の吸水性複
合体とその製造方法について好ましい態様を参照しなが
ら詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」はそ
の前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値
として含む範囲を意味する。
【0012】本発明の吸水性複合体は、繊維質基材(以
下「基材」と略することもある)に吸水性ポリマー粒子
が固定化されたものである。吸水性ポリマー粒子の少な
くとも一部は、平均粒子径50〜1000μmの一次粒
子から構成されている凝集粒状体である。一次粒子の平
均粒子径は100〜900μmが好ましく、200〜8
00μmがより好ましい。
【0013】一次粒子の80重量%以上は、ほぼその粒
子形状を維持しつつ粒子同士が互いに結着して凝集粒状
体を形成している。凝集粒状体を構成する一次粒子は9
0重量%以上であることが好ましく、95重量%以上で
あることがより好ましい。
【0014】凝集粒状体を構成する一次粒子の一部は、
繊維質基材に付着していない。すなわち、凝集粒状体
は、繊維質基材が一部貫通している一次粒子等の繊維質
基材に直接付着している一次粒子と、繊維質基材にまっ
たく付着していない一次粒子からなる。このような凝集
粒状体は比表面積が大きいので吸水速度が大きく、かつ
凝集粒状体を構成する一次粒子の一部でしか繊維質基材
に結着していないので、吸水して膨潤するに際し繊維質
基材から受ける拘束が小さく、吸水能に優れている。ま
た、凝集粒状体を構成する一次粒子同士の接合面は一体
化しており、かつ、凝集粒状体の一部を繊維質基材が貫
通しているので、吸水前は勿論のこと吸水後において
も、凝集粒状体が一次粒子に崩壊して繊維質基材から脱
落することが少ない。
【0015】このような凝集粒状体の平均粒子短径は1
〜10mmであり、1〜7mmが好ましく、1〜5mm
がより好ましい。本明細書でいう粒子短径とは、粒子の
径が最も長くなるようにとった長径に直交する径のうち
最大のものをいう。例えば、図4に示す凝集粒状体につ
いては矢印で示す長さが粒子短径になる。凝集粒状体の
平均粒子短径が1mm未満であるとおむつ吸水速度およ
び液戻り量が十分に発揮できない。また、凝集粒状体の
平均粒子短径が10mmを超えると繊維質基材との接着
力が弱くなる。
【0016】吸水性ポリマー粒子は、吸水性複合体中の
吸水性ポリマー粒子の繊維質基材に対する担持量が通常
50〜400g/m2となるように含有させるが、10
0〜300g/m2、特に130〜220g/m2となる
ように含有させるのが好ましい。吸水性ポリマー粒子の
含有量、即ち、吸水性ポリマー粒子の繊維質基材に対す
る担持量が少ないと、当然のことながら吸水性能が小さ
くなる。また、含有量が多過ぎることは不経済であり、
かつ繊維質基材と結着する一次粒子の比率が減少して基
材との結着力が弱くなる。
【0017】本発明の吸水性複合体を製造する方法は特
に制限されない。いかなる方法により製造したものであ
っても、請求項1に記載される条件を満たすものである
限り、本発明の範囲内に包含される。また、本発明の吸
水性複合体を構成する吸水性ポリマー粒子や繊維質基材
の材質等も特に制限されない。したがって、従来から公
知の吸水性ポリマーや繊維質基材を用いることができ
る。また、複数種を組み合わせて使用してもよい。吸水
性ポリマーや繊維質基材の具体例については後述する。
本発明の吸水性複合体は、繊維質基材の片面にだけ吸水
性ポリマーが固定化されていてもよいし、両面に吸水性
ポリマーが固定化されていてもよい。吸水性複合体の用
途に応じて適宜決定しうる。例えば、繊維質基材への担
持量の増加や表裏の機能分担のために、繊維質基材の両
面に吸水性ポリマーを固定化することができる。
【0018】次に、本発明の吸水性複合体の製造方法に
ついて説明する。本発明の製造方法によれば、上記の特
徴を有する吸水性複合体を簡便かつ安価に製造すること
ができる。本発明の製造方法は、吸水性ポリマーを与え
る重合性モノマーを含む水溶液を、液滴状で重合させつ
つ繊維質基材に落下させることにより重合途上のポリマ
ー粒子または該ポリマー粒子の凝集粒状体を繊維質基材
に付着させ、付着後に重合を完了させる工程を含むもの
であり、前記繊維質基材として、表面に非水混和性有機
溶剤を適用した繊維質基材を用いる点に特徴がある。
【0019】このような特徴を有する本発明の製造方法
によれば、比較的大きな径を有する凝集粒状体が繊維質
基材に固定された吸水性複合体を得ることができる。い
かなる理論にも拘泥するものではないが、比較的大きな
径を有する凝集粒状体が得られるのは、有機溶剤を適用
することによって繊維質基材の表面と重合途上の落下粒
子との間の濡れ性が低下するためであると考えられる。
すなわち、本発明にしたがって繊維質基材表面の濡れ性
を低下させておけば、ほとんどの落下粒子は落下直後に
繊維に付着せず、繊維上をジャンプしたり、転がったり
して、ある一定の場所に一次粒子が堆積することによ
り、結着して大きな凝集粒状体を形成する。一方、表面
の濡れ性が高い通常の繊維質基材を用いた場合は、重合
途上の落下粒子は、落下地点またはそのごく近傍で直ち
に繊維に付着し、固定化されるため粒子同士が接触して
凝集する機会にさほど恵まれず、大きな凝集粒状体は形
成されない。その結果、粒子と繊維質基材との接着点が
大きい吸水性複合体しか得られないため、吸水膨潤時に
繊維による拘束力が働いて吸水性ポリマーの吸水性能が
低下する。本発明の製造方法によれば、繊維による拘束
が小さいため、吸水性能が高い吸水性複合体が得られ
る。
【0020】本発明で使用する重合性モノマーは、重合
により吸水性ポリマーを与えるものである限り、その種
類は特に制限されない。好ましいのは、レドックス系開
始剤によって重合が開始される重合性モノマーである。
また、本発明で使用する重合性モノマーは水溶性であ
る。吸水性ポリマーを与えるモノマーは一般に水溶性で
あるため、本発明で使用する重合性モノマーはこれらの
幅広い水溶性モノマーの中から適宜選択することができ
る。
【0021】本発明で好ましく用いられる重合性モノマ
ーは、脂肪族不飽和カルボン酸またはその塩である。具
体的には、アクリル酸またはその塩、メタクリル酸また
はその塩等の不飽和モノカルボン酸またはその塩、或い
はマレイン酸またはその塩、イタコン酸またはその塩等
の不飽和ジカルボン酸またはその塩を例示することがで
き、これらは単独でも2種以上を混合して用いてもよ
い。この中で好ましいのはアクリル酸またはその塩、お
よびメタクリル酸またはその塩であり、特に好ましいの
はアクリル酸またはその塩である。
【0022】本発明では、重合性モノマーとして脂肪族
不飽和カルボン酸またはその塩を用いることが好ましい
ので、この重合性モノマーの水溶液としては脂肪族不飽
和カルボン酸またはその塩を主成分とする水溶液を用い
ることが好ましい。ここで、「脂肪族不飽和カルボン酸
またはその塩を主成分とする」とは、脂肪族不飽和カル
ボン酸またはその塩が重合性モノマーの全量に対して5
0モル%以上、好ましくは80モル%以上含まれること
を意味する。
【0023】脂肪族不飽和カルボン酸の塩としては、水
溶性の塩、たとえば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩等が通常用いられる。また、その
中和度は、目的に応じて適宜定められるが、アクリル酸
の場合には、カルボキシル基の20〜90モル%がアル
カリ金属塩またはアンモニウム塩に中和されたものが好
ましい。アクリル酸モノマーの部分中和度が20モル%
未満であると、生成吸水性ポリマ−の吸水能が著しく低
下する傾向がある。
【0024】アクリル酸モノマ−の中和には、アルカリ
金属の水酸化物や重炭酸塩等または水酸化アンモニウム
等が使用可能であるが、好ましいのはアルカリ金属水酸
化物であり、その具体例としては水酸化ナトリウムおよ
び水酸化カリウムが挙げられる。
【0025】また、本発明においては、前記の脂肪族不
飽和カルボン酸以外にこれらと共重合可能な重合性モノ
マーを、生成吸水性ポリマーの性能を低下させない範囲
の量で共重合させても差し支えない。共重合させる重合
性モノマーとして、例えば、(メタ)アクリルアミド、
(ポリ)エチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トを用いること
ができ、さらに低水溶性モノマーではあるが、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル酸アルキルエ
ステル類等も用いることができる。なお、本明細書中に
おいて「(メタ)アクリル」という用語は、「アクリ
ル」または「メタクリル」の何れをも意味するものとす
る。
【0026】なお、これらの重合性モノマーのうち吸水
性ポリマーを与えるものは、脂肪族不飽和カルボン酸ま
たはその塩に対する補助成分としてではなく、「吸水性
ポリマーを与える重合性モノマーの水溶液」の主要モノ
マーとして使用することもできる。
【0027】脂肪族不飽和カルボン酸またはその塩、特
にアクリル酸またはその塩は、それ自身で自己架橋ポリ
マ−を形成することがあるが、本発明では架橋剤を併用
して架橋構造を積極的に形成させることもできる。架橋
剤を併用すると、一般に生成する吸水性ポリマ−の吸水
性能が向上する。架橋剤としては、前記重合性モノマ−
と共重合可能なジビニル化合物、例えば、N,N’−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレン
グリコ−ル(メタ)アクリレ−ト類等、ならびにカルボ
ン酸と反応し得る2個以上の官能基を有する水溶性の化
合物、例えばエチレングリコ−ルジグリシジルエ−テ
ル、ポリエチレングリコ−ルジグリシジルエ−テル等の
ポリグリシジルエ−テル等が好適に使用される。この中
で特に好ましいのは、N,N’−メチレンビス(メタ)
アクリルアミドである。架橋剤の使用量は、重合性モノ
マ−の仕込み量に対して0.001〜1重量%、好まし
くは、0.01〜0.5重量%である。
【0028】上述の脂肪族不飽和カルボン酸またはその
塩を主成分として含む重合性モノマー水溶液の重合性モ
ノマーの濃度は、好ましくは20重量%以上、より好ま
しくは25重量%以上である。濃度が20重量%未満で
あると適度な粘度を有する液滴の生成が難しく、ひいて
は重合後の吸水性ポリマーの吸水能が十分に得られなく
なる傾向がある。上限は重合反応液の取り扱い上から8
0重量%程度とするのが好ましい。
【0029】本発明では、重合性モノマー含有水溶液
を、液滴状で重合させつつ繊維質基材上に落下させるこ
とにより重合進行中の吸水性ポリマー粒子またはその凝
集粒状体を繊維質基材に付着させ、付着後に重合を完了
させる。その具体的な方法は、気相中で重合途上にある
吸水性ポリマーを生成できる方法であれば特に制限され
ない。例えば、吸水性ポリマーを与える重合性モノマー
の水溶液、具体的には、脂肪族不飽和カルボン酸または
その塩を主成分とする重合性モノマーの水溶液にレドッ
クス系重合開始剤を配して当該モノマーの重合を開始さ
せ、反応開始後のモノマーおよび生成ポリマーを含む重
合進行中の反応混合物を気相中で液滴となし、繊維質基
材上でその液滴同士を結着させて凝集粒状体となし、繊
維質基材上で重合を完結させる方法(特開2000−1
98805号公報)などを好ましく使用することができ
る。なお、本明細書中で「繊維質基材上」とは、成形さ
れた繊維質基材の面上、基材繊維上並びに基材を構成す
る繊維間の空隙内面上をも包含するものである。
【0030】このような好ましい重合方法で用いる重合
開始剤は、酸化性を示すラジカル発生剤と還元剤とを組
み合わせてなるレドックス系をなすものであり、ある程
度の水溶性を示すものでなければならない。このような
酸化剤としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウムや過
硫酸カリウム等の過硫酸塩、tert−ブチルハイドロ
パ−オキシドやクメンハイドロパ−オキシド等のハイド
ロパ−オキシド類などの過酸化物、その他、第二セリウ
ム塩、過マンガン酸塩、亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩等が
挙げられるが、この中でも過酸化水素が特に好ましい。
これら酸化剤の使用量は、重合性モノマーに対して0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜2重量%であ
る。
【0031】還元剤は、前記酸化剤とレドックス系を形
成しうるものであり、具体的には亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム、酢酸コバルト、硫酸銅、硫酸第一鉄、L−アスコル
ビン酸またはL−アスコルビン酸アルカリ金属塩等を挙
げることができる。中でも、L−アスコルビン酸または
L−アスコルビン酸アルカリ金属塩が特に好ましい。こ
れらの還元剤の使用量は、重合性モノマーに対して0.
001〜10重量%、好ましくは0.01〜2重量%で
ある。
【0032】上記のレドックス重合方式においては、重
合性モノマ−共存下にレドックス系が形成されると事実
上直ちに重合が開始され、またレドックス系開始剤によ
る重合が連鎖重合であることに相当して所定重合率に達
するまでの時間、つまりモノマ−含有水溶液の粘度が所
定レベルとなるまでの時間が比較的短いことに充分配慮
する必要があり、重合開始後のモノマ−含有水溶液が所
定粘度の液滴を形成するよう運転条件を選ぶ必要があ
る。
【0033】このような配慮の下で好ましい一つの方法
は、レドックス系重合開始剤を構成する酸化剤と還元剤
の一方を含む重合性モノマ−水溶液からなる第1液と、
レドックス系重合開始剤の他方および所望により重合性
モノマ−を含む水溶液からなる第2液を気相中で混合す
ることにより重合を開始させることからなる。
【0034】具体的な手段としては、例えば、第1液お
よび第2液をノズルから流出する液同士の交差角度が1
5度以上の角度で、しかも液柱状態で衝突するようにそ
れぞれ別個のノズルより噴出させる方法がある。このよ
うに両液に交差角度を持たせて互いに衝突させることに
より、ノズルからの流出エネルギ−の一部を混合に利用
するのである。それぞれのノズルから流出する第1液と
第2液の交差角度は、使用する重合性モノマーの性状、
流量比等に応じ適宜選定する。例えば、液の線速度が大
きければ交差角度は小さくすることができる。十分な混
合の効果を得るには一般に15度以上が必要であり、特
に好ましい角度は20度以上である。第1液と第2液の
衝突後に液柱ができる条件であれば(詳細後記)、角度
の上限は特に制限されないが、工業的装置としては好ま
しくは120度以下、特に好ましくは100度以下であ
る。
【0035】この方法では、それぞれのノズルから出る
第1液と第2液の二つの液が合流して液柱が形成される
ように液柱状態で衝突させることが必要である。このよ
うに液柱状態で衝突させることにより、設定した流量比
で液体の混合が可能になり、重合反応が良好に行われ
る。第1液と第2液が粒子状になってから衝突させたの
では混合比率が設定した流量比と異なり、好ましい結果
は得られにくい。また、ノズル先端間の距離は流体が液
柱状態で衝突できる範囲内で自由に設定でき、ノズルの
先端が接触していてもよい。ノズルの内径は、使用する
重合性モノマーの性状、目的とする吸水性複合体の形状
に応じて適宜選択すればよいが、好ましくは0.05〜
2.0mm、さらに好ましくは0.1〜1.0mmの範
囲である。
【0036】なお、この場合、第1液の温度は通常常温
〜約60℃、好ましくは常温〜約40℃であり、また、
第2液の温度も通常常温〜約60℃、好ましくは、常温
〜約40℃である。このように、ノズルから噴出された
それぞれの水溶液は、液柱状態で衝突させて両液を合体
させる。合体後は液柱を形成していて、その状態がある
時間保持されるが、その後この液柱は解体して液滴とな
る。生成した液滴は基材上に落下し、そこで凝集粒状体
を形成する。
【0037】合体後に液柱を形成、保持する時間、液柱
長さおよび液滴の大きさはノズル内径等の設定条件によ
って異なるが、一般に、保持時間は0.001〜3秒、
液柱長さは3〜50mm、液滴の大きさは直径約5〜3
000μmである。液滴の重合が進行し、互いに結着し
て適当な凝集粒状体を形成するには、液滴の大きさが特
に50〜1000μmの範囲とするのが好ましい。
【0038】このような重合の開始および重合進行中の
液滴の形成を行う場を与える気相のガスとしては、窒
素、ヘリウム、炭酸ガス等の重合に不活性なものが好ま
しいが、空気でもよい。また、水蒸気のみの場合を含
め、ガス中の湿度には特に制限はないが、あまり湿度が
低いと重合が進行する前にモノマ−水溶液中の水分が蒸
発してモノマ−が析出し、その結果、重合速度が著しく
低下、あるいは重合が途中で停止する可能性がある。ガ
スの温度条件は、室温〜150℃、望ましくは室温〜1
00℃である。ガスの流れ方向は液柱および液滴の進行
方向に関して向流、並流のどちらでもよいが、液滴の気
相中滞留時間を長くする必要がある場合、すなわち重合
性モノマ−の重合率を上げ、ひいては液滴の粘度を高め
る必要がある場合には向流(反重力方向)の方がよい。
【0039】重合進行中の液滴は、繊維質基材上でほぼ
その形状を維持しつつ互いに衝突、結着して一体となり
凝集粒状体を形成するが、繊維質基材上の凝集粒状体は
そのまま、該基材上で重合を完了させ、該凝集粒状体が
該基材繊維の廻りを包囲するか該基材繊維に接して該繊
維質基材に固定化する。該繊維質基材に固定化された凝
集粒状体の構成する一次粒子の少なくとも一部は、ほぼ
その粒子形状を維持しつつ互いに接合した凝集粒状体を
構成しており、かつ、凝集粒状体の一部を繊維質基材が
貫通しており、さらに凝集粒状体を構成する一次粒子の
一部は繊維質基材に付着していない構造となっている。
【0040】重合進行中の液滴が基材上に接して凝集粒
状体を形成する時点での重合率は、好ましくは70〜9
7%、より好ましくは80〜97%、さらに好ましくは
90〜97%であるように諸条件を設定する。この重合
率が余り低い場合には、凝集粒状体とはならず一体化し
て大粒子となったり、基材上に液滴が落下した時に液が
基材上に広がったり或いは吸収ないし含浸されたりして
凝集粒状体の形状で基材に付着させることが不可能にな
る傾向がある。また、重合率が97%以上の時は、基材
との接着力が発現せず、基材と吸水性ポリマ−との固定
性が悪くなる傾向がある。
【0041】凝集粒状体に残存する未反応モノマーを反
応させるために必要に応じて公知の方法によって残存モ
ノマーを処理してもよい。残存モノマーを処理する方法
としては、1)モノマーの重合を進行させる方法、2)
モノマーを他の誘導体へ導く方法、3)モノマーを除去
する方法が挙げられる。
【0042】また、吸水性能を向上させる目的で基材上
の凝集粒状体の表面を架橋剤により架橋させることも可
能である。一般に、粉末状の吸水性ポリマー粒子の表面
に架橋剤を付与した後、加熱して表面を架橋することに
よりポリマー粒子の特性を改良する公知な方法を用いて
もよい。基材上の凝集粒状体の表面架橋に用いる架橋剤
としては、前述の重合性モノマー水溶液に併用する架橋
剤と同様の化合物を用いることができる。
【0043】上記の重合進行中の反応混合物の液滴ない
しは凝集粒状体を付着させるべき繊維質基材としては、
成形した繊維質基材が好ましい。ここでいう成形した繊
維質基材とは、具体的には繊維をゆるく成形したパッ
ド、カ−ディングまたはエア・レイイングしたウエブ、
ティシュペ−パ−、木綿ガ−ゼのような織布、メリアス
地または不織布であって、特定の形状を有するものであ
る。成形した繊維質基材とは、その繊維質基材を用品の
中に組み込むために、切断、接合、造形等が必要になる
ことはあるが、ウエブ形成作業はさらに施す必要がない
ものを意味する。
【0044】基材を構成する繊維は、木材パルプ、レ−
ヨン、木綿、再生セルロ−スその他のセルロ−ス系繊維
のような親水性繊維が好ましく、また本発明の利益を最
も良く享受するものであって、このような親水性繊維を
主成分とするものが本発明における特に好ましい基材で
ある。その他にも、ポリエステル系繊維を主成分とした
繊維質基材を使用することも好ましく、また他の種類の
非親水性の繊維、例えば、ポリエチレン系、ポリプロピ
レン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリビニルア
ルコ−ル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビリニデン
系、ポリアクリロニトリル系、ポリ尿素系、ポリウレタ
ン系、ポリフルオロエチレン系、ポリシアン化ビニリデ
ン系繊維を主成分とした繊維質基材を使用することも可
能である。また、スチウール等の鉄製繊維を主成分とし
た繊維質基材の使用も可能である。繊維質基材として比
較的稠密な繊維質基材も用いることができる。具体的に
は紙、木材、バックスキン、皮革等を挙げることができ
る。
【0045】本発明では、落下粒子と繊維質基材の表面
濡れ性を低くするため、非水混和性有機溶剤を繊維質基
材に適用する。落下粒子は水溶性モノマーの水溶液であ
るため、非水混和性有機溶剤などを繊維質基材に適用す
ることで落下粒子と繊維質基材の濡れ性を低下させるこ
とができる。濡れ性を低下させるために使用する非水混
和性有機溶剤として、該有機溶剤の水への溶解度が1重
量%(20℃)以下または表面張力が30dyn/cm
以下であるものから選択する。また、さらに該有機溶剤
の水への溶解度が1重量%(20℃)以下、かつ、表面
張力が30dyn/cm以下であるものを選択すること
が好ましい。また、吸水性能等への影響を考えて吸水性
複合体の製品にこれらの有機溶剤が残留することは好ま
しくない。吸水性複合体の製造工程中に乾燥などにより
容易に除去できるように、沸点が好ましくは250℃以
下、好ましくは200℃以下、さらに好ましくは150
℃以下の有機溶剤を使用する。
【0046】このような条件を満たす非水混和性有機溶
剤として、ブタン、ペンタン、n−ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ドデカン等の鎖式炭化水素メタン列炭化
水素;1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン1−
ヘプテン、1−オクテン,1−ノネン、1−デセン等の
エチレン列炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロデカン等の脂環式炭化水素;ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素;合成イソパラフィ
ン系炭化水素;石油エーテル;リグニン等の炭化水素溶
剤を使用することができる。また、有機シリコーンオイ
ル;鎖状ジメチルシリコーンオイル系:オクタメチルト
リシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、環状ジメ
チルシリコーンオイル系:ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなども使
用することができる。これらは1種類または2種類以上
を混合して使用しても構わない。また、有機シリコーン
など粘度の高い物質は炭化水素溶剤で希釈しても構わな
い。
【0047】繊維質基材に適用する有機溶剤の量は、1
〜100g/m2、好ましくは10〜60g/m2、さら
に好ましくは20〜50g/m2である。少なすぎると
繊維質基材に均一に塗布することが難しい。多すぎると
有機溶剤が邪魔をして繊維質基材に粒子全てが接着でき
ず、繊維質基材に強固に結着した凝集粒状体が得られな
いこと、経済的に不利であること、乾燥に時間が掛かる
など問題が生じる傾向がある。これらモノマーと該有機
溶剤の組み合わせにおいてアクリル酸塩モノマーと炭化
水素溶剤の組み合わせが好ましい。また、繊維質基材へ
の非水混和性有機溶剤の適用方法としては、スプレーに
よる噴霧、コーター等による塗布、有機溶剤中への浸漬
等を用いることができる。
【0048】吸水性複合体の実際の製造方法の一例を例
示すると下記のとおりである。すなわち、前記繊維質基
材のシ−トをベルトコンベア−で移送しつつ、上方か
ら、重合性モノマ−水溶液の重合が開始された重合進行
中の反応混合物の液柱を落下させ、生成した液滴同士が
繊維質基材シート上で結着して一体となった凝集粒状体
を、該基材シート上に担持させてから所定時間を経過さ
せ、重合を完了させる。生成した吸水性ポリマ−は水分
を含んでいるから、水分除去のため乾燥処理をして、吸
水性複合体の原反を得る。これを所定の形、大きさに切
断し、吸水性複合体として製品化される。
【0049】このようにして得られた吸水性複合体は、
吸水性ポリマ−が凝集粒状体となり、凝集粒状体が、基
材繊維の廻りを包囲するか基材繊維に接して繊維質基材
に固定化され、かつ凝集粒状体を構成する一次粒子の一
部の粒子中を貫通して基材上に担持されている。従っ
て、吸水前はもとより、吸水してゲル状態となった後も
該ポリマ−が繊維質基材にしっかりと固定化されてお
り、さらには、凝集粒状体は凝集している構成一次粒子
同士の接合面は一体化して接着界面がないため、吸水し
て膨潤した後も単粒子に戻りにくく吸収体としての形態
保持性にすぐれている。
【0050】また、吸水性ポリマ−が大きな凝集粒状体
で有るため、その構成一次粒子の一部は基材繊維に付着
していないため、該ポリマ−が基材繊維から受ける拘束
が小さいのでポリマ−が吸水して膨潤する際に繊維質基
材から受ける膨潤阻害が低減でき吸水能の優れ、吸水速
度の高い、吸水性複合体が得られるという特徴を有す
る。
【0051】本発明による吸水性複合体は、後記実施例
に記載の生理食塩水吸水能および吸収速度試験から明ら
かなように、吸水能および吸水速度の点においても満足
すべき性能を有している。
【0052】本発明の吸水性複合体は、従来吸水性ポリ
マーが用いられていた用途に用いることができる。吸水
性ポリマーの様々な用途については、例えば、「吸水性
ポリマー」81〜111頁(増田房義、共立出版、19
87)、「高吸水性樹脂の開発動向とその用途展開」
(大森英三、テクノフォーラム、1987)、田中健
治、「工業材料」42巻4号18〜25頁(1994
年)、原田信幸、下村忠生、同26〜30頁等に記載さ
れており、本発明の吸水性複合体もこれらの用途に適宜
用いることができる。具体的には、紙おむつ、生理用
品、鮮度保持材、保湿剤、保冷剤、結露防止剤、土壌改
良材等に効果的に用いることができる。
【0053】吸水性ポリマーまたは吸水性複合体には、
目的とする用途に応じて所望の機能を付与するために各
種の添加剤を加えることができる。これら添加剤として
は、吸収する液体によるポリマー分解、変質を防止する
安定剤、抗菌剤、消臭剤、脱臭剤、芳香剤、発泡剤等を
挙げることができる。
【0054】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試
薬、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない限り
適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲
は以下に示す具体例に制限されるものではない。
【0055】(実施例1)80重量%のアクリル酸水溶
液125重量部に、48.5重量%の水酸化ナトリウム
水溶液57.3重量部、水6.4重量部、架橋剤(N,
N’−メチレンビスアクリルアミド)0.15重量部と
さらに酸化剤として30重量%の過酸化水素水溶液5.
0重量部を加えて溶液Aを調製した。溶液Aのモノマ−
濃度は60重量%、中和度は50モル%であった。これ
とは別に80重量%のアクリル酸水溶液125重量部
に、48.5重量%の水酸化ナトリウム水溶液57.3
重量部、水9.9重量部、架橋剤(N,N’−メチレン
ビスアクリルアミド)0.15重量部とさらに還元剤と
してL−アスコルビン酸1.5重量部を加えて溶液Bを
調製した。溶液Bのモノマ−濃度、中和度は溶液Aと同
じであった。
【0056】調製した溶液Aと溶液Bを、図1に示した
ノズルを用いて混合した。図1のノズルの内径は0.1
5mmであり、各溶液用のノズルは5本ずつ1cm間隔
で配置されている。ノズルから流出する溶液Aと溶液B
との交差角度は30度、ノズル先端の距離は5mmに調
節した。溶液Aおよび溶液Bはそれぞれ液温を40℃に
加温して、それぞれ流速5m/秒となるようにポンプで
供給した。
【0057】溶液Aおよび溶液Bは、それぞれのノズル
対のノズルを出たところで合流し、それぞれ約10mm
ほど液柱を形成した後、液滴となって重合を進行させな
がら50℃の空気中を落下した。合成イソパラフィン系
炭化水素(エクソン化学社製、アイソパーC;沸点96
〜107℃;20℃における水への溶解度0.01重量
%以下)を20g/m2になるように均一にスプレーし
たポリエステル製不織布基材(目付量30g/m2)を
ノズルの先端より下方3mに設置した上に落下し、該基
材上で重合を完了させた。また、同時に液滴の一部は該
基材上に落下し、基材上で大きな凝集粒状体を形成後、
該基材上で重合を完了させた。このようにして吸水性ポ
リマ−は該基材上に担持された。担持されたポリマ−の
含水率が5%になるまで乾燥し、ポリマ−担持量210
g/m2の吸水性複合体を得た。この吸水性複合体の光
学顕微鏡写真を図2に示す。
【0058】(実施例2〜7および比較例1〜2)不織
布の種類、溶剤の種類と塗布量を表1に記載されるとお
りに変更して、実施例2〜7および比較例1〜2の各吸
水性複合体を製造した。なお、比較例1と比較例2で
は、溶剤を噴霧しなかった。比較例1で得られた吸水性
複合体の光学顕微鏡写真を図3に示す。
【0059】(試験例)実施例1〜7および比較例1〜
2で得た各吸水性複合体について、以下の方法により測
定と試験を行った。
【0060】(1)一次粒子平均径 吸水性複合体の複数箇所の光学顕微鏡写真を撮影後、任
意に100個の一次粒子を選定して一次粒子直径を測定
し、測定値の平均を求めた。 (2)凝集体比率 吸水性複合体の複数箇所の光学顕微鏡写真を撮影後、任
意に100個の一次粒子を選定して凝集の有無を判定
し、一次粒子が凝集粒状体となっている比率を求めた。 (3)凝集粒状体の平均粒子短径 吸水性複合体の複数箇所の光学顕微鏡写真を撮影後、任
意に100個の凝集粒状体粒子を選定して各々の粒子短
径を計測し、測定値の平均を求めた。尚、粒子短径と
は、粒子の径が最も長くなるようにとった長径に直交す
る径のうち最大のものを言う。
【0061】(4)吸水性ポリマーの繊維質基材への担
持強度 60mm×300mm(厚さ0.5〜20mm)の吸水
性複合体からなるシ−ト状試料を生理食塩水で飽和吸水
させたのち、ストーンテーブル上に置き、この試料上で
直径105mm、幅60mm、重さ4kgのロ−ラ−を
10cm/秒の速さで5往復させた。このとき試料から
脱落した吸水性ポリマ−の乾燥後の重量を秤量して、下
式で表した担持率Aで担持強度を評価した。担持率が6
0%以上のものは、実用上の担持強度を有するため好ま
しく、さらに70%以上のものがより好ましい。
【数1】A(%)=〔(W0−w)/W0〕×100 式中、W0は試料中の吸水性ポリマ−の乾燥重量、wは
脱落した吸水性ポリマ−の乾燥重量を示す。
【0062】(5)生理食塩水保水能 1000mlのビ−カ−に125メッシュのナイロン袋
(20cmX10cmの大きさ)に吸水性複合体を約
2.0gを入れ、濃度0.9%の生理食塩水約500g
に約1時間放置した。その後15分間水切りした後、遠
心分離器にナイロン袋を入れて90秒間90Gの遠心力
を掛けて脱水を行った。下記式に従って生理食塩水保水
能Bを算出し、担持されている吸水性ポリマーの生理食
塩水保水能を評価した。
【数2】B=(W1−W2)/W3 式中、W1は遠心脱水後の吸水性複合体の重量、W2は
吸水性複合体を構成する基材と同じ大きさの基材単体の
遠心脱水後の重量、W3は吸水性複合体に担持されてい
る吸水性ポリマーの重量を示す。
【0063】(6)おむつ評価 各吸水性複合体を用いて、吸水性物品(おむつ)を製造
した。吸水性物品の構造は、図5に示す。吸水面は図の
上面になるように製造した。各構造は、ポリエチレンフ
ィルム11(目付量20g/m2)、フラッフパルップ
層12(目付量110.5g/m2)、吸水性ポリマー
粒子13を繊維質基材14に固定化した吸水材、ティッ
シュ紙15(目付量18g/m2)およびポリエステル
繊維の不織布16(目付量30g/m2)からなる。
【0064】製造した各おむつについて人工尿の吸水速
度および加圧による人工尿の放出量を以下の方法で測定
した。中央に内径40mmの上方が開放された円筒が取
り付けられており、かつ円筒囲まれた部分に、直径5m
mの7カ所の貫通孔がほぼ等間隔となるように設けられ
ているアクリル板(100X100X10mm、全重量
150g)を、製造した各おむつ(180X180m
m)の中央に載せ、さらにこれに直径100mmで中央
部に直径45mmの孔のある円盤(500g)を円筒に
挿通して載せた。円筒に人工尿を25ml入れ、これが
吸収されるまでの時間をストップウオッチで測定し、こ
れを吸水速度とした。10分後に円盤およびアクリル板
を取り除き、濾紙(ADVANTEC No.424、
100X100mm、東洋濾紙社製品)を20枚重ねた
ものを、おむつの上のアクリル板と同じ位置に載せ、さ
らに濾紙上に4kgの重りを載せた。5分後に重りを取
り除き、濾紙の重量を測定して濾紙に吸収された人工尿
量を測定し、これを液戻り量とした。上記の測定を3回
反復した。繰り返した後、吸水性物品のヒートシール部
分を切り開き、吸水性シートを構成する上ティッシュ
部、フラッフパルプ部、下ティッシュ部の人工尿の広が
りを(長尺方向)を6カ所測定し、その平均値を拡散性
(mm)とした。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】本発明の吸水性複合体は、吸水性ポリマ
−の大部分が大きな凝集粒状体を形成し、吸水能に優
れ、吸水速度が大きく、吸水した後の膨潤ゲルの固定性
にも優れている。また、本発明の製造方法によれば、こ
のような優れた性能を示す吸水性複合体を、簡便に且つ
安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法における混合工程を実施す
るために用いるノズル構造の一例を示す概略図である。
【図2】 実施例1で製造した吸水性複合体の光学顕微
鏡写真である。
【図3】 比較例1で製造した吸水性複合体の光学顕微
鏡写真である。
【図4】 粒子短径の測定位置を示す図である。
【図5】 本発明の評価に使用した吸水性物品の層構成
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 第1液用ノズル 2 第2液用ノズル 3 溶液A 4 溶液B 11 ポリエチレンフィルムシート 12 フラッフパルップ層 13 吸水性ポリマー粒子 14 繊維質基材 15 ティッシュ紙 16 ポリエステル繊維の不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 5/44 A41B 13/02 D 13/49 Fターム(参考) 3B029 BA18 4C003 AA29 4C098 AA09 CC01 DD05 DD06 DD14 DD27 4G066 AA02C AA11D AB01D AB06D AB07D AC02C AC13C AC17B AC23C AC28D BA09 BA16 BA20 FA07 FA11 FA33 FA37

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質基材に吸水性ポリマー粒子が固定
    化された吸水性複合体であって、該吸水性ポリマー粒子
    の少なくとも一部は平均粒子径50〜1000μmの一
    次粒子から構成され、該一次粒子の80重量%以上がほ
    ぼその粒子形状を維持しつつ粒子同士が互いに結着して
    凝集粒状体を形成しており、該凝集粒状体を構成する一
    次粒子の一部は繊維質基材に直接には付着しておらず、
    該凝集粒状体の平均粒子短径は1〜10mmであること
    を特徴とする吸水性複合体。
  2. 【請求項2】 前記繊維質基材が、合成繊維、天然繊
    維、半合成繊維および無機繊維から選択される1種また
    は2種以上からなる請求項1に記載の吸水性複合体。
  3. 【請求項3】 吸水性ポリマーを与える重合性モノマー
    を含む水溶液を、液滴状で重合させつつ繊維質基材に落
    下させることにより重合途上のポリマー粒子または該ポ
    リマー粒子の凝集粒状体を繊維質基材に付着させ、付着
    後に重合を完了させる工程を含む吸水性複合体の製造方
    法であって、前記繊維質基材として、表面に非水混和性
    有機溶剤を適用した繊維質基材を用いることを特徴とす
    る吸水性複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記有機溶剤の25℃における表面張力
    が30dyn/cm以下であるか、あるいは、20℃に
    おける水への溶解度が1重量%以下である請求項3に記
    載の吸水性複合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記有機溶剤の沸点が200℃以下であ
    る請求項3または4に記載の吸水性複合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記有機溶剤が炭化水素溶剤である請求
    項3〜5のいずれかに記載の吸水性複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記有機溶剤が有機シリコーンオイルで
    ある請求項3〜6のいずれかに記載の吸水性複合体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記液滴状で重合させつつ落下させる重
    合性モノマーを含む水溶液を、レドックス系重合開始剤
    を構成する酸化剤と重合性モノマ−水溶液を含む第1液
    と、レドックス系重合開始剤を構成する還元剤と重合性
    モノマ−水溶液を含む第2液とを気相中で混合すること
    により形成する請求項3〜7のいずれかに記載の吸水性
    複合体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記レドックス系重合開始剤を構成する
    酸化剤が過酸化水素であり、還元剤がL−アスコルビン
    酸またはL−アスコルビン酸アルカリ金属塩である請求
    項8に記載の吸水性複合体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記混合が、前記第1液と前記第2液
    とを液柱状態下で衝突混合するものである請求項8また
    は9に記載の吸水性複合体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記重合性モノマーが脂肪族不飽和カ
    ルボン酸またはその塩を主成分とする請求項3〜10の
    いずれかに記載の吸水性複合体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記重合性モノマ−が、カルボキシル
    基の20モル%以上がアルカリ金属塩またはアンモニウ
    ム塩に中和されているアクリル酸を主成分とする請求項
    3〜11のいずれかに記載の吸水性複合体の製造方法。
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