JP2003010327A - 無針注射器 - Google Patents

無針注射器

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JP2003010327A
JP2003010327A JP2001238442A JP2001238442A JP2003010327A JP 2003010327 A JP2003010327 A JP 2003010327A JP 2001238442 A JP2001238442 A JP 2001238442A JP 2001238442 A JP2001238442 A JP 2001238442A JP 2003010327 A JP2003010327 A JP 2003010327A
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Eisuke Fujimoto
頴助 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病患者のように日常的に注射を複数回繰
り返す必要のある場合、誤り無く所定量の薬液を無針注
射器に充填できるようにする事。またその充填操作をよ
り容易にする事。 【解決手段】 前側ブロック10と後側ブロック20の
複数のブロックで構成し、そのいずれかのブロックを回
転移動して、使い捨てのシリンジに所定量の薬液を充填
する無針注射器に於いて、薬液量を表示する数字目盛1
7を前記両ブロック10・20あるいはいずれかのブロ
ックに設け、更に数字目盛17の位置または近傍に表面
より凹んだ形状のマーカー凹部16を設け、更に所定量
に応じた数字目盛17の位置あるいは近傍のマーカー凹
部16に表面色と異なる色彩を与える彩色手段を設け
て、常時使用する所定量に応じた回転移動位置をあらが
じめ任意に記憶させる薬液充填メモリー25を構成した
事を特徴とする無針注射器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用に用いられる
無針注射器に関し、特に糖尿病患者のように日常的に注
射を複数回繰り返す場合に、シリンジに薬液を容易に充
填する事が出来る無針注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の説明で用いる各図面の符号に付
いては作用等が同じ物は説明の重複を避けるために同じ
付番とし、又図示の構成や作用の方向の表現は左側を前
方とし、右側を後方と表現する。
【0003】特に本発明は、インシュリンや成長ホルモ
ンのように外来患者が日常的に繰り返し自身で注射する
無針注射器に関するので、従来のこれらの無針注射器に
ついて本発明の出願人が出願したものや、他の多く知ら
れているものなどに付いての、概要に付いて図1(第1
の従来例説明図と下側の外観図Aと右下のC0−C1断
面図)と図2(第2の従来例説明図と下側の外観図B)
を用いて簡単に説明する。
【0004】始めに一般的に知られている無針注射器に
ついて第1の従来例を図1を用いて簡単に説明する。シ
リンジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリンジ2
のピストン3を駆動するドライブシャフト5の後端を拘
止する後方ロック機構21を有する後側ブロック20と
の複数ブロックを設定ねじ8で接続して無針注射器を構
成している。このように構成するのでシリンジ2内に薬
液4を充填する操作は、後側ブロック20を回転して矢
印のように後方に移動させると、薬瓶1を取り付けたシ
リンジ2の内部に薬液4が充填される。
【0005】即ち、後側ブロック20を何回(回転角)
まわしたか、後側ブロック20の移動量がどのくらいあ
るかにより充填量は決まる。
【0006】従って一定の充填量を充填をする時には図
1の外観図Aのように両ブロック10と20の表面に設
けられた所定量に対応した移動数値目盛11と回転数値
目盛12を参照して後側ブロック20を回転・移動して
充填する。これらの移動数値目盛11と回転数値目盛1
2をまとめて表現する時には数値目盛17と以後略す事
にする。
【0007】また本発明の出願人が出願した図2に示す
第2の従来例について説明する。第1の従来例ではシリ
ンジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリンジ2の
ピストン3を駆動するドライブシャフト5を拘止するピ
ストンロック機構9を有する後側ブロック20との複数
ブロックを設定ねじ8で接続して無針注射器を構成して
いる。
【0008】第2の従来例は第1の従来例とほぼ同じ操
作で前期充填操作がなされるので、説明の重複を避ける
ために、異なる部分のみ説明する。高圧スプリング7は
後側ブロック20に構成されており、更にドライブピス
トン6の外周を拘止するピストンロック機構9でドライ
ブシャフト5が拘止される。前記充填操作は前側ブロッ
ク10を回転して矢印のように前側ブロック10を移動
して充填するように構成している。
【0009】従って前述のように一定の充填量を充填を
する時には(図2の外観図B)の数値目盛17を参照し
て、その位置に前側ブロック10を回転移動して充填す
る。このように第1と第2の従来の無針注射器は前側ブ
ロック10か後側ブロック20を回転させて薬液充填を
していた。以後説明の簡素化の為に特に前側ブロック1
0と後側ブロック20を区別しないで、いずれかを回転
して前記の様に移動させる事を回転移動と略す事にす
る。
【0010】次に薬液濃度と薬液の所定量と数値目盛1
7について簡単に説明する。注射の為に薬液4を充填す
る所定量は、患者の症状や薬液の種類により異なる。例
えば糖尿病患者用のインスリンでは重症患者用として濃
度の高い100単位/mlと、軽い患者用として濃度の
低い40/mlが選択されて用いられている。従って説
明の混乱を避ける為に以後の説明では薬液は100単位
/mlの例で説明する。(この薬液濃度は40/mlは
U−40、100単位/mlはU−100とも呼ばれて
いる。)
【0011】患者は体重や症状により毎回毎の注射の所
定単位が医師から指導される。例え1日に3回毎に10
単位注射するように指導された時には、毎回の注射では
シリンジ2に薬液4を10単位(0.1ml)充填する
事になる。よってこの毎回に注射する薬液4の充填する
定められた量をここでは所定量と以後表現する。
【0012】よって前述の充填操作では数値目盛17を
参照しながら回転移動させて充填を行うので、インスリ
ン用の従来の無針注射器の数値目盛17は前記の単位を
基準単位として表現し分かりやすくしている。(ここで
は100単位/mlを単位基準とし、最大充填容量の5
0単位(0.5ml)までの目盛が表示されている。)
従って前記の患者の場合は数値目盛17の10の目盛位
置を参照して充填操作をする事により所定量の10単位
の薬液4を注射する事が出来る。
【0013】次に設定ねじ8について簡単に説明する。
設定ねじ8のピッチは前記の充填移動量と関係する。例
えば回転移動の1回転で10単位の薬液量を充填できる
ように構成した場合の設定ねじ8の1ピッチは10単位
の薬液を充填するに必要な移動距離となる。
【0014】この様に構成したときには、前記ブロック
10の外周を10等分した回転数値目盛12を図1・図
2のように設ければ前記移動目盛11と併せて参照する
事で1単位の詳細まで充填設定ができる事になる。
【0015】次にクリック機構について簡単に説明する
る。図1と右下側のC0−C1断面図と図2に示すよう
に、前側ブロック10と後側ブロック20には外側方向
にバネで付勢されたクリック突起13とこれに対向した
位置で内側に向けて凹凸のあるクリック凹凸14が設け
られていて、前記ブロック(10または20)を回転す
る事によりクリックの感触を発生させる事が出来るよう
に設けていた。
【0016】このクリック凹凸14は回転数値目盛12
とその位置と数が一致させて構成してあり(1単位で1
回クリックが発生する)、このクリックの数を数える事
で(目視以外にも)視覚障害者でも充填量を参照する事
が出来るようになっていた。例えば゛21単位の時は2
1回のクリックを数えていた。
【0017】更に図1・図2に図示した符号の補足をす
る。薬液の入っていない状態で図中の矢印と逆方向に回
転移動すると高圧スプリング7が圧縮され、それぞれの
ロック機構(21・22)によりドライブシャフト5が
拘止される位置まで移動するように構成されている。
【0018】この拘止された位置ではピストン3はシリ
ンジ2の前方端の位置となる。(即ちこの移動位置は薬
液充填量が0の位置に相当する。)よってこの位置の数
値目盛17は0と表示されている。
【0019】またピストン3が前方に過度に進みシリン
ジ2の前方の壁を突き破らないように回転移動を0位置
近傍で止めるように移動ストッパー19が設けられてい
る。またこの0の位置の数値目盛17の文字やスケール
を予め赤色で設けられている。(この赤色の文字やスケ
ールは使用者が容易に削除する事は出来ない)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前述ように従来の無針
注射器は構成されているので、糖尿病患者のように日常
的に所定量の注射を繰り返さなければならない場合は、
毎回の注射で数値目盛17をいちいち参照する必要があ
った。この数値目盛17のサイズは比較的小さいので、
その数値目盛17を誤って読みとり、所定量と異なる量
の注射をしてしまう危険があった。
【0021】またこの細かい数値目盛17の読みとり誤
りは出先などの忙しい時に発生しやすく、この充填操作
には常に注意が必要であった。
【0022】また時たま所定量(医師から指導されてい
る前記単位数)の記憶間違いで誤った液量を注射してし
まう危険もあった。
【0023】また毎回クリックの数を参照して所定量を
充填する視覚障害者の場合、そのクリックの数が多いの
で間違えて勘定してしまい誤った量の注射をしてしまう
危険もあった。
【0024】このように従来の無針注射器では種々の誤
り操作がある為に、充填操作には必要以上に注意を払わ
なければならず、無針注射器の取り扱いを困難なものと
していた。
【0025】
【課題を解決する手段】請求項1記載のように使い捨て
のシリンジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリン
ジ2のピストン3を駆動するドライブシャフト5のロッ
ク機構を有する後側ブロック20との両ブロック10・
20を設定ねじ8で接続して構成し、両ブロック10・
20のいずれかを回転移動させて所定量の薬液4をシリ
ンジ2内に充填操作する無針注射器に於いて、薬液量を
表示する数字目盛17を前記両ブロック10・20ある
いはいずれかのブロック10またわ20に設け、更に数
字目盛17の位置または近傍に表面より凹んだ形状のマ
ーカー凹部16を設け、更に所定量に応じた数字目盛1
7に対応したマーカー凹部16に表面色と異なる色彩を
与える彩色手段とを設けて、常時使用する所定量に応じ
た回転移動位置をあらがじめ任意に記憶させる薬液充填
メモリー25を構成した事を特徴とする無針注射器に係
わるものである。
【0026】請求項2記載のように、使い捨てのシリン
ジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリンジ2のピ
ストン3を駆動するドライブシャフト6のロック機構を
有する後側ブロック20との両ブロック10・20を設
定ねじ8で接続して構成し、両ブロック10・20のい
ずれか10またわ20を回転移動させて所定量の薬液4
をシリンジ2内に充填操作する無針注射器に於いて、回
転位置を示す回転指標22を表面に有し回転と固定を選
択的に可能としたリング状のメモリーリング23を両ブ
ロック10・20のいずれかに構成して、薬液充填メモ
リー25を構成した事を特徴とする無針注射器に係わる
ものである。
【0027】請求項3記載のように、使い捨てのシリン
ジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリンジ2のピ
ストン3を駆動するドライブシャフト5のロック機構を
有する後側ブロック20との両ブロックを設定ねじ8で
接続して構成し、両ブロック10・20のいずれか10
またわ20を回転移動させて所定量の薬液4をシリンジ
2内に充填操作する無針注射器に於いて、回転移動の1
回転の回転に対して1回の単発クリックを発生し、前記
単発クリックが発生する回転角位置を任意の位置に固定
と回転を選択的に可能とした単発クリック機構を設け
て、薬液充填メモリー25を構成した事を特徴とする無
針注射器に係わるものである。
【0028】請求項4記載のように、使い捨てのシリン
ジ2を取り付ける前側ブロック10と、シリンジ2のピ
ストン3を駆動するドライブシャフト5のロック機構を
有する後側ブロック20との両ブロック10またわ20
を設定ねじ8で接続して構成し、両ブロック10・20
のいずれかを回転移動させて所定量の薬液4をシリンジ
2内に充填操作する無針注射器に於いて、両ブロック1
0・20のいずれか10またわ20の回転角と回転方向
を検出し電気信号を発生する回転検出部41と、警告表
示部44と、視覚表示部40とを設けるとともに、回転
検出部41出力で作動するカウンタ手段51とカウンタ
ー手段51出力を記憶するデータメモリ手段52とを設
けて演算制御部48を構成し、初回の所定量充填時のカ
ウンター手段51出力をデーターメモリ手段52に記憶
せしめ、次回からは充填操作中の現在のカウンター手段
51出力とデータメモリ手段52の記憶出力を比較しほ
ぼ一致した時に警告表示部44で警告するようにした薬
液充填メモリー25を構成した事を特徴とする無針注射
器に係わるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態(発明をどの
ように実施するか)を図面に基づいてその作用効果を簡
単に説明する。
【0030】本発明は請求項1記載のように前側ブロッ
ク10と後側ブロック20の両方かあるいはそのいずれ
かのブロックに所定回転量をあらかじめ任意に記憶する
記憶手段を有した薬液充填メモリー25を構成する為
に、視覚や感触などの誤認識や忘却などに起因する充填
誤りを軽減して簡単に充填操作を正しく誘導する事が出
来る。
【0031】この薬液充填メモリー25は数値目盛17
の近傍の任意の位置に、(簡単には剥がれたりしないよ
うに)表面から凹んだ形状のマーカー凹部16と彩色手
段で明確な薬液充填メモリー25を構成しているので、
従来の様な小さな文字やスケールによる誤認識が防げ、
充填誤りを軽減して簡単に充填操作を正しく誘導する事
が出来る。
【0032】請求項2記載のように1ケの回転指標22
を持つメモリーリング23を設け、そのメモリーリング
23を所定の回転角の位置にプリセットして回転位置を
記憶させるようにした薬液充填メモリー25を構成して
いるので、充填誤りを軽減して簡単に充填操作を正しく
誘導する事が出来る。
【0033】請求項3記載のように所定量の回転位置
で、1回転に一回のクリックを発生する単発クリック機
構を設け、クリックの位置を予めプリセットする事で回
転位置を記憶させるようにした薬液充填メモリー25を
構成し、従来のクリックによる誤りや数値目盛17によ
る誤りを軽減している。
【0034】請求項4記載のように、所定量に応じた回
転検出部41の電気出力をアップダウンのカウンタ手段
51で計数してその出力をデーターメモリー手段52に
予め記憶させ、その記憶出力と回転移動中の現在のカウ
ンタ手段51の電気出力を比較して、所定量を電気的に
判断し警告表示部44で警告音や振動や光として操作者
に警告を与えるようにした薬液充填メモリー25を構成
し、回転移動の位置確認を自動化して従来の充填誤りを
軽減し操作性を良くしている。
【0035】
【実施例】説明の重複を避けるために従来と同じ全体の
構造・作用部分は省略し、本発明に関する薬液充填メモ
リー25について関連する部分図(具体的には第1の実
施例〜第7の実施例として関連の部分図)に基づいて本
発明を詳細に説明する。
【0036】はじめに請求項1記載の無針注射器につい
て、第1・2・3・4の実施例で説明する。
【0037】はじめに第1実施例を図3(第1の実施例
の外観説明部分図と右側の丸形凹部説明図)を用いて説
明する。従来例のように前側ブロック10の後方の外周
には回転数値目盛12を設け、後側ブロック20には移
動数値目盛11を構成する。更に同図の右側の丸形凹部
説明図の様に前側ブロック10と後側ブロック20の表
面より十分凹んだ円形形状のマーカー凹部16を数値目
盛り17の近傍に複数設ける。
【0038】更にマーカー凹部16の中に入り込み、表
面に飛び出ない厚さで、裏面にのりを有するシール状の
メモリーシール15を設ける。このメモリーシール15
の表面の色彩は前記ブロック10・20の表面地色より
明確に異なる色とする。(例えば白地の時は赤色とす
る)
【0039】このように構成するので最初は医師から指
示された所定量の指示に従い、複数のマーカー凹部16
の中より所定量に応じた移動数値目盛11と回転数値目
盛12のマーカー凹部16を選択しメモリーシール15
をそれぞれ図3の様に張り付ける。(図3では所定量が
10単位の時、メモリーシール15を張り付けた状態を
示している。また図では張り付け状態を分かりやすくす
る為に回転移動量は50単位の位置にずらして示してあ
る。)
【0040】その後に数値目盛17が0位置に(移動ス
トッパー19で自動的に0近傍に止まる)なるように回
転移動させ、薬液充填操作の初期準備をする。
【0041】次に回転移動させて充填操作するが、この
時は小さな見にくい表示の数値目盛17を当てにしない
で、明確なメモリーシール15のある位置を参照して回
転移動する。従って出先での忙しい環境のなかでも、読
み違いによる充填誤りを防げ、また短時間に容易に操作
が出来る。またこの様に所定量の合わせる場所を無針注
射器自体が薬液充填メモリー25として覚えていてくれ
るので所定量を忘れてしまっても心配はない。
【0042】更に症状の変化にあわせて医師から所定量
の変更を指示された場合は張り付けてあるメモリシール
15を針先などで剥がして、新たな変更ケ所のマーカー
凹部16に張り直せば良い。第1の実施例では、このよ
うに任意に着脱可能な彩色手段をメモリーシール15に
より構成したが、溶剤等で容易に削除できるクレヨンや
絵の具等でマーカー凹部15の底を彩色して彩色手段と
しても良い。(図示省略)
【0043】このマーカ凹部16は円形としたが矩形や
正方形でも良く、それに応じた形状でメモリーシール1
5等の形状を構成すれば良い。(図示省略)またマーカ
ー凹部16は表面より十分凹んで構成してあるので、携
帯や操作中に手や前述のブロック(10・20)で擦れ
て彩色手段が消えてしまう事は無い。このようにして薬
液充填メモリー25は構成し作用する。
【0044】数値目盛17の近傍にマーカ凹部16を設
ける事を説明したが、(そのマーカ凹部16を図3では
数値目盛17の文字の隣に配設したが)数値目盛17の
文字の位置と一致した位置にマーカー凹部16を設け、
(マーカー凹部16の中に文字が見える)その上から色
彩のある透明フイルムでメモリーシール15を設けても
良い。(図示省略)
【0045】更にまた数値目盛17のスケール(目盛の
線)の上にマーカー凹部16を重ねて設けて、マーカー
凹部16の中にメモリーシール15を設けても良い。
(図示省略)
【0046】第1実施例ではメモリシール15の張り付
ける場所は決められた位置になるが、より詳細の位置を
指定できる第2実施例を図4(第2の実施例の外観説明
部分図と右側の帯型凹部説明図)を用いて説明する。
【0047】マーカ凹部16を前記のブロック(10・
20)またはいずれかのブロックに帯状の凹みで構成
し、メモリシール15はそれに応じた幅のリボン状の彩
色されたシールで設け、所定量に応じた場所に図4の様
に張り付けて、薬液充填メモリー25を構成する。
【0048】この作用・効果は第1実施例と同じである
が、この場合はメモリシール15の張り付ける場所を詳
細な任意の場所(例えば図4のように21.2単位など
端数の単位)に設定する事も出来、またリボン状のメモ
リーシール15の長さで薬液充填量をアナログ的に表現
できるメリットもある。
【0049】回転数値目盛12や移動数値目盛11の2
種類の目盛て゛数値目盛17を構成した例を第1〜第2
実施例で説明したが、次に前記の2種類の目盛11・1
2を1つの目盛とした第3と第4の実施例を図5(第3
の実施例の説明外観部分図)と図6(第4の実施例の説
明外観部分図)を用いて説明する。
【0050】回転数値目盛12や移動数値目盛11の2
種類の目盛の作用を1ヶに纏めた物として数値目盛17
を螺旋状に配設し、この数値目盛17の文字を前側ブロ
ック10に設けた目盛窓18に合わせるように回転移動
して所定量の薬液を充填する無針注射器が知られてい
る。
【0051】図5のように、この螺旋に配設した数値目
盛17の文字の上に螺旋状に表面より凹んだ帯状のマー
カー凹部16を設け、透明の彩色(例えば赤色)された
シール状のメモリーシール15を設け、所定量の数値目
盛17の文字の上にメモリーシール15を張り付けて薬
液充填メモリー25を構成する。
【0052】このメモリーシール15は円形でも良く、
また図示の様に裏面にのりのついた平行四辺形の帯状の
透明なフイルムの一部を彩色(赤色)した物でも良い。
この充填操作では、目盛窓18に彩色された色の文字が
見えるところまで回転移動すれば所定量の充填が出来
る。(図では所定量は11単位の場合を図示していて、
その前後の位置では序序に色の面積が変化する様にして
ある。)
【0053】従来のように目盛窓18で小型の文字を注
意深く見つめながら慎重に充填操作するよりも、第3の
実施例はただ彩色された色で合わせるので容易に操作で
き誤りを軽減出来る。
【0054】またメモリーシール15は着脱自在である
ので症状変化で所定量の変更があった場合も簡単に張り
直しが可能であり所定量変更に対応が出来る。また薬液
充填メモリー25として所定量を記憶しているので、操
作者の記憶間違いでの誤り注射を防げる。またマーカー
凹部16は凹んでいるので携帯や回転操作での剥がれを
防止出来る。
【0055】また同様なものとして図6に示す第4の実
施例の薬液充填メモリー25を説明する。マーカー凹部
16が螺旋状の数値目盛17の隣に平行して螺旋状の帯
状に構成する。この場合は目盛窓18は複数設けるか図
示のように螺旋の軸方向に長い窓として数値目盛17の
文字とメモリーシール15の両方が確認できる様にす
る。
【0056】この場合はメモリーシール15は不透明な
シールを用いる事が出来るが、その効果は第3実施例と
同じであるので省略する
【0057】次に請求項2記載の無針注射器について第
5実施例で図7(第5の実施例の外観説明部分図と右側
のリング説明図)を用いて説明する。
【0058】前側ブロック10の後方に、回転位置を示
す回転指標22を表面に有しセットねじ21で回転と固
定を選択的に可能としたリング状のメモリーリング23
を設けて薬液充填メモリー25を構成する。
【0059】はじめに従来のように数値目盛17を参照
しながら、所定量の充填位置まで回転移動した後に、セ
ットねじ21をゆるめメモリーリング23を回転させ
て、メモリーリング23の表面の回転指標22が後側ブ
ロック20の定められた回転角度の位置(例えば移動数
値目盛11の中央)に合わせる。即ち図7の右側のリン
グ説明図の様に回転指標を合わせる。(右図の設定は2
0単位の所定量の設定を示している。)
【0060】次回よりの薬液充填操作は、メモリーリン
グ23の回転指標22と移動数値目盛11(ここでは帯
状のメモリーシール15が張ってある)で回転操作して
所定量の充填操作が出来る。充填操作での効果は第1〜
3実施例同様で誤りを防止出来る。従来は回転数値目盛
12は図示のばあい10ケの文字があるので、合計20
ケの文字を見分け操作していたが、ここでは1ケの回転
指標22を監視する事になり操作が簡単であり、誤りを
防げる。
【0061】このメモリーリング23の回転数だけでも
充填出来る。即ち移動数値目盛11の0の位置(移動ス
トッパー19で自動的に止められる)からのメモリーリ
ング23の回転が何回かを覚えておけば、以後の充填操
作ではこの回転数だけでも充填が出来る。例えば図のよ
うに20単位の場合メモリーリング23が0位置から2
回回転した時に充填をやめれば所定量20単位となる。
【0062】次に請求項3記載の無針注射器について第
6実施例で図8(第6の実施例の外観説明部分図と右側
の単発クリック外観図と下側のC2−C3説明図と右下
側のクリック凹部斜視図)を用いて説明する。
【0063】回転移動に於いて、1回転の回転に対して
1回の単発クリックを発生し、前記単発クリックが発生
する回転角位置を任意の位置に固定と回転を選択的に可
能とした単発クリック機構を設けて、薬液充填メモリー
25を構成する。
【0064】前側ブロック10の内側に後方より挿入可
能な外径を有する筒状のクリック筒30を設ける。この
筒30は図8の右下のクリック凹部斜視図に示すよう
に、上面にスリット状の1ケの長い穴で単発凹部34を
設ける。更にこのクリック筒30の後端には固定ねじ3
1を有するフランジを設ける。
【0065】一方、図8の下側のC2−C3説明図のよ
うに後側ブロック20の前方端の外周に、ばね状部材で
外周に向けて付勢されたクリック突起13を1ケ設け
る。
【0066】次に前側ブロック10の内側にクリック筒
30を挿入し固定ねじ31で仮止めした後、クリック突
起13のある後側ブロック20をクリック筒30に挿入
して単発クリック機構を構成する。
【0067】はじめに図8の右側の単発クリック外観図
のように所定量の回転数値目盛12の最小桁表示値に応
じた位置(例えば回転数値目盛12が10等分されて1
単位が最小桁表示値となる場合は、図のように21単位
の所定量を合わせるには、1の位置)でクリックが発生
する様にクリック筒30を回転し固定ねじ31で前側ブ
ロック10に固定する。
【0068】充填操作は数値目盛17を気にする事な
く、この単発クリツクの数を数えるだけで所定量が充填
出来る。即ち移動数値目盛11の0の位置(移動ストッ
パー19で自動的に止められる)からの単発のクリック
が何回で所定量になるかを覚えておけば、以後の充填操
作ではこのクリック数だけでも充填が出来る。例えば図
のように21単位の場合はクリック数が0位置から3ケ
発生した時に回転移動を止めれば所定量21単位とな
る。(前記の21単位の設定では、クリックは1回目は
1単位、2回目は11単位、3回目は21単位、4回目
は31単位、5回目は41単位に発生する。)
【0069】従来のクリック機構では21単位の時は2
1ケのクリック数を勘定しなければならなかったので視
覚障害者は充填誤りをなくす事に苦労していた。しかし
この単発クリック機構では3ケのクリックを数えるだけ
なので充填誤りをなくす事が容易である。また健常者で
も従来の面倒な数値目盛17を参照して充填する方法よ
りも、このクリック機構による方が敏速に、且つ容易に
充填操が作出来、誤りも防げる。
【0070】単発凹部34をクリック筒30に長いスリ
ット状の貫通穴で設けたが、筒の肉厚が十分とれる時は
穴でなく谷のように凹んだ形状で単発凹部34を設けて
も良い。
【0071】次に請求項4記載の無針注射器について第
7の実施例で図9(第7の実施例の外観説明部分図と右
側の電子型外観図と右下側のC4−C5説明図と図10
(第7の実施例の構成ブロック図)を用いて説明する。
【0072】図9の右下のC4−C5説明図に示すよう
に後側ブロック20の外周に所定量の単位の最小桁の値
毎に(例えば1単位毎に)クリックを発生する様にクリ
ック凹凸14を設ける。このクリック凹凸14は図のよ
うに山と谷部分は平坦な歯車状のものとして設けてい
る。
【0073】次に内側よりの押圧により作動するスイッ
チを近接して回転方向に2ケ配設した回転検出部41を
前側ブロック10に設ける。
【0074】更に前側ブロック10に充填量を表示する
ときに用いる数値の単位(CCとU−100とU−4
0)の選択指令を出すスイッチによる単位指令部42を
設ける。
【0075】更に薬液量に応じた回転移動位置を記憶す
る指令を出す(スイッチによる)記憶指令部43を設け
る。更に所定量を表示する為の液晶表示器などによる視
覚表示部40を設ける。視覚表示部40には薬液量を示
す文字の表示数値45と薬液の種類や容量(U−100
・U−40・CC)を示す単位マーク46と記憶の有り
なしを示す記憶マーク47を表示可能に構成する。
【0076】更に警告音や振動や光を発生し操作者に警
告する警告表示部44を設ける。(例えばスピーカやブ
ザーや振動素子やLED)
【0077】また更に前記の各部に関連して演算制御部
48(マイコン)を設ける。この演算制御部48はカウ
ンタ手段51とデーターメモリ手段52とデータ比較手
段53と単位変換手段49と表示制御手段50により構
成する。
【0078】回転検出部41は回転移動でクリック凹凸
14により2つのスイッチが作動し、2層のパルスを発
生させ、従来のクリックと同じような最小桁単位の回転
信号を出すとともに回転方向の信号を出力し、アップダ
ウンカウタのカウンタ手段51を作動せしめ回転移動の
回転信号が計数される様に設ける。(充填方向に回転移
動したときは加算される。)
【0079】また回転移動の位置を0(移動ストッパー
19で停止した位置)にした時には前記カウンター手段
51の値は0にリセットするように予め設ける。更に回
転移動中のカウンター手段51の出力は単位変換手段4
9に与えられ、単位指令部42で定められた単位で変換
された変換データとして出力されるように設ける。
【0080】例えば0.5CCの最大移動位置のカウン
ター手段51の出力は単位指令部42の指令がCCの場
合は0.5とし、U−40の指令の時には変換して20
とし、U−100の指令の場合は50として変換データ
を出力する様に構成する。
【0081】このように電子的に薬液充填メモリー25
は構成されるが、その詳細については単純な構造である
ので説明の重複を避けるために、充填操作の手順に沿っ
てその演算処理の流れと各部の関連と構成と作用を簡単
に説明する。
【0082】所定量がU−100で12単位の注射の場
合に例を取って説明する。1回目の注射の時は、多少準
備操作が必要である。その操作では単位指令部42によ
り選択指令としてU−100を与える。その操作で表示
制御手段50は視覚表示部40にU−100の単位マー
ク46を図のように表示する。次に移動ストッパー19
で止まる位置まで回転移動させる。この時の現在の回転
移動位置は0であるので表示数値45は0を表示する。
【0083】次に回転移動させて薬液を充填するが、こ
のときは変化する表示数値45を監視しながら12(単
位)を示す位置まで回転移動する。これで12単位の所
定量が充填された事になる。ここで次回の為に記憶指令
部43で記憶指令を発生させ、現在の表示数値45(例
えば12の数値)をデーターメモリ手段52に記憶させ
る。記憶されると視覚表示部40には記憶マーク47が
表示される。その後に注射を行う。
【0084】次回よりの充填操作では移動ストッパー1
9で止まるまで回転移動させた後に充填の為の回転移動
を行うと、現在のカウンタ手段51の変換データと前回
記憶した数値データ(例えば12の数値)をデータ比較
手段53が比較監視し続けもしも両者の値が一致したと
きには比較一致出力を表示制御手段50に与え、警告表
示部44が警告音や振動や光を発生させ操作者に所定量
の薬液が充填された事を伝える。前記では警告表示部4
4を格別に設けたが、視覚表示部40の中の記憶マーク
47等を明滅させるようにして、視覚表示部40と警告
表示部44を一体として構成して警告を与えるようにし
ても良い。このようにして2回目の充填操作が完成し、
注射をする事になる。
【0085】繰り返しの注射では、この電子的な薬液充
填メモリー25によれば充填操作の回転移動位置の監視
が前述のように自動的になされるので、第1〜第6の実
施例の効果以上に、容易に且つ誤り無く充填操作が出来
る。
【0086】警告表示部44を音や振動を発生するよう
にした場合は、その警告により示視覚障害者でも容易に
扱えるようになる。また表示数値45など(数値目盛1
7の様な大きさの制限が無いので)大きく製作出来、視
認性もあげられる。また異なる濃度の薬液(U−100
やU−40)の単位表示や、異なる用途(インスリン以
外)のためのCC表示など単位指令部42により簡単に
切り替えられるので、多くの用途の無針注射器として共
通して使用できるメリットもある。
【0087】このように所定量の回転移動位置を、第1
〜第4の実施例はマーカー凹部16と彩色手段(メモリ
ーシール15等)で記憶し、第5の実施例ではメモリー
リリング23で記憶し、第6の実施例では単発クリック
機構で記憶し、第7の実施例では電子的にデーターメモ
リー手段で記憶するように充填メモリー25を構成する
ので、誰でも誤りなく、容易に充填操作が出来る無針注
射器を提供出来る。
【0088】第7の実施例では押圧で作動する複数のス
イッチで回転検出部41を構成した例を示したが、回転
検出部41はロータリーエンコーダで知られる様な電極
式や誘導式や静電式や磁気式や光学式などの回転検出方
式を用いても良い。また趣旨を逸脱しない範囲で回転検
出器41やクリック凹凸14や視覚表示部40の機構を
後側ブロック20に設けるように逆に構成しても良い。
【0089】第1〜第7の実施例で説明では、U−10
0で10単位を1回転即ち設定ねじ8の1ピッチとして
説明したが、この1ピッチを半分の移動距離として5単
位を1ピッチとしても良い。その時の1回転を10等分
して回転数値目盛12の値を0.5単位毎としても良
い。本発明の無針注射器では、繰り返しの充填操作では
数値目盛17よりも明確な彩色手段やメモリーリングや
単発クリック機構や電子的なデータメモリー等で回転移
動を行うので、このような最小桁単位の細分化において
も、充填操作での支障は無く、誤り充填も防止出来、し
かも薬液充填操作を容易としながら充填精度を上げる事
が出来る。
【0090】
【発明の効果】本発明の無針注射器は所定量の回転移動
位置を、無針注射器側に薬液充填メモリー25として記
憶させる様に構成するので、繰り返し使用するものにと
っては好適な無針注射器となる。以下それらの効果を列
挙し簡単に説明する。
【0091】請求項1記載の無針注射器(第1〜第4の
実施例)はマーカー凹部16と彩色手段で薬液充填メモ
リー25を構成するので、従来は小さな文字の数値目盛
17を参照しなければならなかった面倒な薬液充填を、
本発明は目立つメモリーシール15を用いるので操作を
より容易にしている。
【0092】マーカー凹部16が表面より凹んでいるの
で操作中に擦れてメモリーシール15が剥がれて大切な
記憶を失う事が無い。
【0093】メモリーシール15は一般の患者でも着脱
可能であるので、所定量の変更があっても簡単に剥がし
て、更新する事が出来る。
【0094】小さな文字の数値目盛17を直接参照しな
いで、目立つ色彩のメモリーシール15で充填操作をす
るので、視認性が良く、充填量の誤りを防止出来る。
【0095】メモリーシール15を基準にして充填する
ので、注射の嫌いな子供用にはキヤラクターシールを張
っても良い、また子供でも所定量が判るので容易に正確
に充填出来る。
【0096】糖尿が進み視力の衰えた人でも明確な色彩
のメモリーシール15を用いるので容易に充填操作が可
能である。
【0097】濃度が異なる(U−100やU−40)薬
液を注射する患者に対して数値目盛17の異なる無針注
射器を複数準備する事無く、数値目盛17は参考にとど
め、メモリーシール15をその濃度に応じた位置に張る
ことにより共通して使用する事が出来る。またメモリー
シール15の色を2種類(例えば赤と青)として別々の
位置に張り付ければ2種類の異なる薬液の所定量にも対
応出来る。
【0098】所定量を忘却しても、充填メモリー25が
その所定量の回転移動位置を示してくれるので誤り充填
をする事がない。
【0099】請求項2の第5の実施例は薬液充填メモリ
ー25による充填であり前述の効果と共通するものが多
いので特に異なるてんを以下に説明する。メモリーリン
グ23によるものは、前述のメモリーシール15よりも
簡単に設定でき、症状の変化する患者にとってはメリッ
トがある。
【0100】メモリーリング23が何回充填操作で回っ
たかを数える事で、容易に所定量の充填が出来るので、
視覚の衰えた患者でも容易に誤り無く薬液充填が出来
る。
【0101】請求項3の無針注射器(第6の実施例)は
薬液充填メモリー25によるものであり前述の効果と共
通するものが多いので、前記同様に特に異なるてんを以
下に説明する。単発クリック機構によるものは、そのク
リックの数で回転移動量が判るので、数値目盛17を用
いないでも、このクリックだけで所定量の充填を敏速に
且つ容易にしている。
【0102】従来のクリック機構と異なり単発クリック
機構はクリックの数が激減しているので、最小桁の単位
値を小さくしても、クリックの数が数えやすく、誤り充
填を防げる。
【0103】クリックの数が少ないので全盲など視覚障
害者でも容易に充填が出来る。
【0104】請求項4の無針注射器(第7の実施例)は
薬液充填メモリー25によるものであり、前述の効果と
共通するものが多いので、特に異なるてんを以下に説明
する。電子式の薬液充填メモリー25は自動的に回転移
動位置を操作者に教えてくれるので、誤り充填を防ぎ、
敏速に、且つ容易に充填できる。
【0105】表示数値45は数値目盛17の様な大きさ
の制限が無いので、任意の大きさに出来るので視認性良
くする事が出来る。
【0106】薬液濃度の違いによるU−100・U−4
0や汎用性のあるCCなど表示数値45の基本単位を任
意に変換出来るので、病院での無針注射器の共通化が可
能となり保管管理が容易となる。
【0107】音や振動を発生する警告表示部44の場合
は、その警告で視覚障害者でも誤り無く、容易に所定量
の充填が出来る。
【0108】回転移動量(1ピッチ)の微細化を行って
もすべて自動的に演算されるので、充填誤りを防止し、
充填操作を容易にしながら充填精度を上げる事が出来
る。(従来のものは数えるクリックの数が増えたり、数
値目盛17の文字が小さくなったりして、使いにくくな
り、誤りの増加を招いていた。)
【0109】このように薬液充填メモリー25と言う新
しい発想を採用した本発明は、特に繰り返し使用する人
たちの感じていた多くの課題を解決し、誰でも誤り無く
薬液充填をする事が出来、且つ操作も容易にした優れた
無針注射器を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の従来例の説明図(外観図A)
【図2】 第2の従来例の説明図 (外観図B)
【図3】 第1の実施例の説明外観部分図(丸形凹部説
明図)
【図4】 第2の実施例の説明外観部分図(帯形凹部説
明図)
【図5】 第3の実施例の説明外観部分図
【図6】 第4の実施例の説明外観部分図
【図7】 第5の実施例の説明外観部分図 (リング説
明図)
【図8】 第6の実施例の説明外観部分図 (単発クリ
ック外観図) (C2−C3説明図)(クリック凹部斜視図)
【図9】 第7の実施例の説明断面部分図(電子型外観
図)(C4−C5説明図)
【図10】 第7の実施例の構成ブロック図
【符号の説明】
1 薬瓶 2 シリンジ 3 ピストン 4 薬液 5 ドライブシャフト 6 ドライブピストン 7 高圧スプリング 8 設定ねじ 9 ピストンロック機構 10 前側ブロック 11 移動数値目盛 12 回転数値目盛 13 クリック突起 14 クリック凹凸 15 メモリーシール 16 マーカー凹部 17 数値目盛 18 目盛窓 19 移動ストッパー 20 後側プロック 21 セツトねじ 22 回転指標 23 メモリーリング 25 薬液充填メモリー 30 クリック筒 31 固定ねじ 34 単発凹部 40 視覚表示部 41 回転検出部 42 単位指令部 43 記憶指令部 44 警告表示部 45 表示数値 46 単位マーク 47 記憶マーク 48 演算制御部(マイコン) 49 単位変換手段 50 表示制御手段 51 カウンタ手段 52 データメモリ手段 53 データ比較手段 I/O 入出力部 C0 C1 C0−C1(切断面) C2 C3 C2−C3(切断面) C4 C5 C4−C5(切断面)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使い捨てのシリンジを取り付ける前側ブロ
    ックと、シリンジのピストンを駆動するドライブシャフ
    トのロック機構を有する後側ブロックとの両ブロックを
    設定ねじで接続して構成し、前記両ブロックのいずれか
    を回転移動させて所定量の薬液をシリンジ内に充填操作
    する無針注射器に於いて、薬液量を表示する数字目盛を
    前記両ブロックあるいはいずれかのブロックに設け、更
    に前記数字目盛の位置または近傍に表面より凹んだ形状
    のマーカー凹部を設け、更に所定量に応じた前記数字目
    盛に対応した前記マーカー凹部に表面色と異なる色彩を
    与える彩色手段とを設けて、常時使用する所定量に応じ
    た回転移動位置をあらがじめ任意に記憶させる薬液充填
    メモリーを構成した事を特徴とする無針注射器。
  2. 【請求項2】使い捨てのシリンジを取り付ける前側ブロ
    ックと、シリンジのピストンを駆動するドライブシャフ
    トのロック機構を有する後側ブロックとの両ブロックを
    設定ねじで接続して構成し、前記両ブロックのいずれか
    を回転移動させて所定量の薬液をシリンジ内に充填操作
    する無針注射器に於いて、回転位置を示す回転指標を表
    面に有し回転と固定を選択的に可能としたリング状のメ
    モリーリングを前記複数ブロックのいずれかに構成し
    て、薬液充填メモリーを構成した事を特徴とする無針注
    射器。
  3. 【請求項3】使い捨てのシリンジを取り付ける前側ブロ
    ックと、シリンジのピストンを駆動するドライブシャフ
    トのロック機構を有する後側ブロックとの両ブロックを
    設定ねじで接続して構成し、前記両ブロックのいずれか
    を回転移動させて所定量の薬液をシリンジ内に充填操作
    する無針注射器に於いて、回転移動の1回転の回転に対
    して1回の単発クリックを発生し、前記単発クリックが
    発生する回転角位置を任意の位置に固定と回転を選択的
    に可能とした単発クリック機構を設けて、薬液充填メモ
    リーを構成した事を特徴とする無針注射器。
  4. 【請求項4】使い捨てのシリンジを取り付ける前側ブロ
    ックと、シリンジのピストンを駆動するドライブシャフ
    トのロック機構を有する後側ブロックとの両ブロックを
    設定ねじで接続して構成し、前記両ブロックのいずれか
    を回転移動させて所定量の薬液をシリンジ内に充填操作
    する無針注射器に於いて、前記両ブロックのいずれかの
    回転角と回転方向を検出し電気信号を発生する回転検出
    部と、警告表示部と、視覚表示部とを設けるとともに、
    前記検出部出力で作動するカウンタ手段と前記カウンタ
    手段出力を記憶するデータメモリ手段とを設けて演算制
    御部を構成し、初回の所定量充填時の前記カウンタ手段
    出力を前記データーメモリ手段に記憶せしめ、次回から
    は充填操作中の現在の前記カウンタ出力と前記データメ
    モリ手段の記憶出力を比較しほぼ一致した時に前記警告
    表示部で警告するようにした薬液充填メモリーを構成し
    た事を特徴とする無針注射器。
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