JP2003010285A - 輸液用容器 - Google Patents

輸液用容器

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JP2003010285A JP2001196677A JP2001196677A JP2003010285A JP 2003010285 A JP2003010285 A JP 2003010285A JP 2001196677 A JP2001196677 A JP 2001196677A JP 2001196677 A JP2001196677 A JP 2001196677A JP 2003010285 A JP2003010285 A JP 2003010285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を収容したバッグ本体に破断操作部に
よって破断可能な薬剤容器を取り付けた輸液用容器にお
いて、破断操作部の強度が大きく(剛性である)、破断
操作時の把持性、操作性に優れ、しかも樹脂の少ない使
用量で経済的に形成でき、且つ破断可能部の耐落下衝撃
性を向上する破断操作部を有する輸液用容器の提供。 【解決手段】 液体を収容したバッグ本体に薬剤を収容
した破断可能な薬剤容器を取り付けてなる輸液用容器に
おいて、薬剤容器はその破断可能部で薬剤容器を破断す
るための破断操作部を有し、該破断操作部が、薬剤容器
に一端が結合した状態でバッグ本体の内部へと延びる偏
平な短冊状部と該短冊状部の偏平面に対して起立状態で
結合しながら短冊状部の長さ方向に延びる複数のリブを
有するリブ付き構造体からなっているか、或いは薬剤容
器の一端が結合した状態でバッグ本体の内部へと延びる
互いに平行な複数の短冊状偏平部材よりなり且つ該複数
の短冊状偏平部材の薬剤容器に連結していないもう一方
の端部が連結部により互いに連結された構造体よりなっ
ている輸液用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多室型の輸液用容
器に関する。より詳細には、液体を収容したバッグ本体
に薬剤を収容した薬剤容器を取り付け、用事に、薬剤容
器をその破断可能部で破断して、バッグ本体内と薬剤容
器内を連通化し、バッグ本体内の液体と薬剤容器内の薬
剤とを混合するようにした輸液用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】患者に輸液を投与するに当たっては、輸
液剤中に予め混合しておくことが困難な薬剤(例えば、
ビタミン剤、抗生物質など)を、注射器などを用いて輸
液剤を収容してある輸液用バッグ内に注入し、輸液用バ
ッグ中で十分に混合した後に、患者に投与することが従
来から広く行われている。しかしながら、その場合に
は、輸液時の操作が繁雑であり、しかも汚染や異物の混
入などが生ずる恐れがある。
【0003】そこで、上記した問題を解決するために、
近年、輸液剤などの液体を収容した輸液用バッグ本体に
薬剤を収容した薬剤容器を取り付けておき、輸液を投与
する際に薬剤容器を破断して薬剤容器内とバッグ本体内
とを連通状態にし、薬剤容器内の薬剤とバッグ本体内の
液体をバッグ本体内で混合し、それを患者に投与するよ
うにした多室型の輸液用容器が多く提案されている。
【0004】そのような多室型輸液用容器では、一般
に、薬剤容器の底部、その近傍などに肉薄部やV状溝な
どの脆弱部を設けてそれを破断可能部とすると共に薬剤
容器の外側に前記破断操作を行うための破断操作部を結
合しておき、輸液時に該破断操作部を操作して薬剤容器
を該破断可能部で破断させて薬剤容器内と輸液用バッグ
本体内とを連通化する方式が採用されている(例えば特
開平11−169433号公報、特開2000−175
987号公報など)。その場合に、薬剤容器の外側に設
ける破断操作部としては、偏平な帯状体(短冊状の板状
体)、長さ方向にスリットを有する筒状体、断面円形の
中実棒状体などが知られている。
【0005】しかしながら、破断操作部が偏平な帯状体
(短冊状の板状体)からなる場合は、その強度や剛性が
十分ではなく、用事に、破断操作部を操作して薬剤容器
をその破断可能部で破断させて連通化しようとする際
に、薬剤容器が破断可能部で破断されずに破断操作部の
みが折れてしまうというトラブルを生じたり、破断操作
部がしなることにより、折りにくくなる。また、長さ方
向にスリットを有する筒状体よりなる破断操作部は、短
冊状の板状体からなる破断操作部に比べて強度が大き
く、また破断操作部を薬剤容器の底部と共に薬剤容器か
ら切り離したときに、薬液が筒状の破断操作部内に残留
するという問題は解消される。しかし、筒状体にスリッ
トを設けてあるために、やはり破断操作部の強度が十分
ではなく一層の強度向上が求められており、また破断操
作時の操作性や把持性などの点でも一層の改良が求めら
れている。
【0006】さらに、断面円形の中実棒状体よりなる破
断操作部の場合は、強度が大きく、該破断操作部の操作
によって薬剤容器の破断可能部の破断・連通化が前記2
者の破断操作部に比べて容易であるが、前記2者に比べ
て破断操作部の形成に多量の樹脂を要し、コスト的に不
利である。薬剤容器の外側に設ける破断操作部は、輸液
用容器の保存時や輸送時などにバッグ本体内の液体に常
にさらされていることが多いため、不純物含量の極めて
少ない、安全性に優れる樹脂等で形成する必要があり、
そのような高純度の樹脂は極めて高価であり、コストな
どの点から使用量の低減が求められている。しかし、断
面円形の中実棒状体よりなる破断操作部にすると、多量
の高純度樹脂を用いる必要があり、経済的に不利であ
る。また、前記2者に比べて、破断操作部の厚みが増
し、成形起因によるヒケなどから、寸法精度が出にく
い。
【0007】また、薬剤容器に結合されている破断操作
部は、輸液用容器の保存時や輸送時などに、バッグ本体
を形成する可撓性シート材料に内部から接触することが
多く、かかる点から、バッグ本体を形成するシート材料
等に損傷を与えないことが望まれている。しかしなが
ら、上記した従来の破断操作部は、尖った角部などを有
している場合があるため、損傷を生ずることがあり、そ
の点で十分に満足のゆくものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液体
を収容したバッグ本体に破断操作部によって破断可能な
薬剤容器を取り付けてなる輸液用容器において、強度が
大きくて破断操作時に薬剤容器の破断可能部を簡単に且
つ円滑に破断して連通化でき、しかも樹脂の少ない使用
量で経済的に形成することのできる破断操作部を有する
輸液用容器を提供することである。さらに、本発明の目
的は、薬剤容器をその破断可能部で破断する際の操作性
に優れる破断操作部を有する前記多室型の輸液用容器を
提供することである。そして、本発明の目的は、バッグ
本体を形成する可撓性シート材料に内部から接触したと
きに、シート材料の損傷を生じない破断操作部を有する
前記多室型の輸液用容器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成すべ
く本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、液体
を収容した可撓性のバッグ本体に破断操作部を有する薬
剤容器を取り付けてなる輸液用容器において、その破断
操作部を、偏平な短冊状部と複数のリブを有する特定の
リブ付き構造体とするか、または複数の偏平な短冊状部
を隔置した状態で配列した特定の構造体にすると、破断
操作部を形成するための樹脂の使用量が少なくて済むこ
と、それにも拘わらず、十分な強度を有し、破断時の操
作性に優れることを見出した。さらに、本発明者らは、
前記したリブ付き構造体または複数の短冊状偏平部材よ
りなる構造体よりなる破断操作部の構造を、薬剤容器の
底部側からバッグ本体の内部に向かうに従って全体の厚
みが徐々に減少するテーパー状にすると共にそのテーパ
ー面がバッグ本体の平面内の方向と同じになるようにし
て薬剤容器に取り付けると、破断操作部の強度を保ちな
がら、破断操作部を形成するための樹脂の使用量を一層
低減でき、しかも破断操作部の把持性および操作性が向
上し、さらにはバッグ本体を形成しているシート状材料
を一層損傷しにくくなることや、落下衝撃による使用前
の破断可能部の連通が起きにくいことを見出し、それら
の知見に基づいて本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、 (1) 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体および
薬剤を収容してなる薬剤容器を有し、該薬剤容器は用事
に薬剤容器を破断して開口するための破断可能部を有
し、該破断可能部に連続して設けられ薬剤容器から外側
に延出し薬剤容器を前記破断可能部で開口するための破
断操作部を有し、かつ薬剤容器は破断可能部および破断
操作部が少なくともバッグ本体の内部に位置するように
してバッグ本体に取り付けられていて、破断操作部を操
作することにより、薬剤容器内とバッグ本体内とが連通
化される輸液用容器であって、前記破断操作部が、バッ
グ本体の内部へと延びる偏平な短冊状部、および該短冊
状部の偏平面に対して起立状態で結合しながら短冊状部
の長さ方向に延びる複数のリブを有するリブ付き構造体
からなることを特徴とする輸液用容器である。
【0011】そして、本発明は、 (2) 薬剤容器は円筒形状であり、一端に断面円形の
破断可能部が形成され、該破断可能部から連続して設け
られた破断操作部を構成する短冊状部が破断可能部の中
心を通る弦上に結合しており、短冊状部の両面に互いに
平行な複数のリブがの底部が円形をなし、破断操作部を
構成する短冊状部が円形の底部の中央部に結合してお
り、短冊状部の両面に互いに平行な複数のリブがそれぞ
れ結合している前記(1)の輸液用容器; (3) 複数のリブが短冊状部の両面の対向位置にそれ
ぞれ設けられている前記した(2)の輸液用容器; (4) バッグ本体が略偏平な形状を有し、破断操作部
を構成する短冊状部の偏平面がバッグ本体の偏平面とほ
ぼ平行になるようにして薬剤容器に短冊状部が結合され
ており、且つ破断操作部における短冊状部の長さ方向に
延びる前記複数のリブが、薬剤容器側からバッグ本体の
内部へと向かうに従って、短冊状部の偏平面に対して起
立した方向の高さが徐々に低減するテーパー形状を有し
ている前記(1)〜(3)のいずれかの輸液用容器;お
よび、 (5) 短冊状部は、外縁以外の部分に貫通孔および/
または薄肉部を有するものである前記(1)〜(4)の
いずれかの輸液用容器;を好ましい態様として包含す
る。
【0012】さらに、本発明は、 (6) 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体および
薬剤を収容してなる薬剤容器を有し、該薬剤容器は用事
に薬剤容器を破断して開口するための破断可能部を有
し、該破断可能部に連続して設けられ薬剤容器から外側
に延出し薬剤容器を前記破断可能部で開口するための破
断操作部を有し、かつ薬剤容器は破断可能部および破断
操作部が少なくともバッグ本体の内部に位置するように
してバッグ本体に取り付けられていて、破断操作部を操
作することにより、薬剤容器内とバッグ本体内とが連通
化される輸液用容器であって、前記破断操作部が、薬剤
容器側からバッグ本体の内部へと延びる互いに隔置され
た複数の短冊状の偏平部材よりなり且つ該複数の短冊状
の偏平部材の薬剤容器側とは逆の端部が連結部により互
いに連結されている構造体からなることを特徴とする輸
液用容器である。
【0013】そして、本発明は、 (7) バッグ本体が略偏平な形状を有し、破断操作部
を構成する複数の短冊状の偏平部材が互いに平行に隔置
されており、偏平部材の幅が、バッグ本体の偏平面内
で、薬剤容器側からバッグ本体の内部へと向かうに従っ
て徐々に低減している前記(6)の輸液用容器; (8) リブの表面または短冊状の偏平部材の角が面取
り状になっている前記した(1)〜(7)のいずれかの
輸液用容器;および、 (9) 薬剤容器および破断操作部が硬質プラスチック
により一体に成形されている前記(1)〜(8)のいず
れかの輸液用容器;を好ましい態様として包含する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の輸液用容器は、可撓性のバッグ本体を有
し、該バッグ本体に、薬剤を収容してなる薬剤容器が取
り付られている。バッグ本体の材質は特に制限されず、
可撓性で且つ液体不透過性の材料からなっていればよ
く、可撓性の熱可塑性重合体材料から形成されているこ
とが好ましい。バッグ本体を形成するための熱可塑性重
合体材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート
やポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミド
系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、シリコーンゴムなどを挙げることができ、
バッグ本体はそれらの1種または2種以上から形成され
ていることができる。そのうちでも、バッグ本体は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロ
ピレンの混合物、ポリプロピレンとスチレン系エラスト
マー及び/またはオレフィン系エラストマーの混合物、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などから形成されている
ことが、バッグ本体の周縁部やイージーピール性隔壁に
おけるヒートシール性に優れている点、バッグ本体の周
縁部にポート部材や薬剤容器を融着により容易に取り付
け得る点から好ましい。
【0015】バッグ本体は、前記した熱可塑性重合体材
料の単層体からなっていても、前記した熱可塑性重合体
材料の2以上が積層した多層構造体からなっていても、
または前記した熱可塑性重合体材料の1層または2層以
上と例えば金属箔、金属蒸着層などの他の層との多層構
造体からなっていてもよい。
【0016】バッグ本体は、1つの室のみを有していて
も、または互いに連通可能な隔壁で仕切られた2つ以上
の室を有していてもよい。バッグ本体の室には液体が収
容されている。バッグ本体に収容する液体の種類は特に
制限されず、輸液用容器の用途などに応じて、例えば、
生理食塩水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸
液、ブドウ糖液、注射用水などが収容することができ
る。バッグ本体が連通可能な隔壁により仕切られた2つ
以上の室を有する多室型の場合は、各々の室には通常別
の種類の液体を収容しておく。バッグ本体が、多室型で
ある場合は、バッグ本体をポリプロピレンとスチレン系
エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマー
の混合物、或いはポリエチレンとポリプロピレンの混合
物などのような2種類以上の樹脂の混合物を用いて形成
しておくと、前記した混合物からなるシート状材料を上
下に重ねて、バッグ本体の周縁部となる部分を高温でヒ
ートシールし、複数の室に区画するための隔壁部分をそ
れよりも低温でヒートシールすることにより、周縁部が
強固にヒートシールされ、隔離部分が外力を加えること
によって容易に解除されて連通し得るイージーピール性
の多室型バッグ本体を簡単に製造することができる。
【0017】本発明の輸液用容器では、バッグ本体が単
室型の場合は、その1つの室に、輸液用容器の用途や種
類などに応じて、1つまたは2つ以上の薬剤容器が取り
付けられている。また、バッグ本体が多室型の場合は、
輸液用容器の用途や種類などに応じて、1つの室にのみ
1つまたは2つ以上の薬剤容器が取り付けられていて
も、または2つ以上の室の各々に1つまたは2つ以上の
薬剤容器が取り付けられていてもよい。
【0018】薬剤容器のバッグ本体への取り付け方は、
薬剤容器の取り付け部で薬剤容器内の薬剤およびバッグ
本体内に収容されている液体が外部に漏れないないよう
に液密性を保ち、且つ薬剤容器の底部が少なくともバッ
グ本体の内部に位置し、輸液用容器の使用前には、バッ
グ本体内の液体と薬剤容器内の薬剤とが互いに混合せず
に分離状態に保たれ、用事に薬剤容器の破断可能部を破
断操作部によって破断させたときに、薬剤容器内とバッ
グ本体とが連通し得るようにしてバッグ本体に取り付け
られている限りは、いずれでもよい。また、バッグ本体
への薬剤容器の取り付け位置も適宜選択することができ
る。
【0019】略長方形状の単室型のバッグ本体に1個の
薬剤容器が取り付けられている輸液用容器を例に挙げる
と、一般的には、図1に例示するように、バッグ本体1
の長径の一方の周縁部の中央部分等に融着などにより筒
状部材3を取り付けておき、その筒状部材3内に薬剤容
器2を挿入して融着などにより液密に取り付ける方式
が、薬剤容器2内の薬剤4の変質や漏れなどを生ずるこ
となく、薬剤容器2をバッグ本体1に取り付けることが
できる点から好ましい。但し、図示はしていないが、場
合によっては筒状部材を介さずに薬剤容器をその外周面
でバッグ本体の周縁部に直接融着させて取り付けてもよ
い。
【0020】薬剤容器の形状は特に制限されず、バッグ
本体に取り付け得る構造であればいずれでもよいが、一
般的には有底の円筒形状であることが、バッグ本体への
取り付けの容易性、バッグ本体に設けた薬剤容器取り付
け用の筒状部材への挿入・取り付けの容易性、薬剤容器
の強度などの点から好ましい。その際に薬剤容器は、薬
剤の導入用開口部から底部まで内径が同じかまたはほぼ
同じであっても、或いは薬剤容器の底部に向かって内径
が徐々に小さくなるか又は逆に徐々に大きくなってい
て、薬剤容器の内壁がテーパー状になっていてもよい。
【0021】薬剤容器は、用事に薬剤容器を破断して開
口するための破断可能部を有する。破断可能部を設ける
位置は適宜選択することができるが、一般には薬剤容器
の底部の近傍に設けることが好ましく、薬剤容器の底部
から約0.5〜10mm程度上の位置(薬剤容器の薬剤
導入用開口部側寄りの位置)であることが、破断の容易
性、破断可能部の形成容易性などの点からより好まし
い。また、薬剤容器における破断可能部の構造は、破断
操作部による破断操作によって容易に破断可能な構造で
あればいずれでもよく、例えば、薬剤容器2の底部の近
傍などの外周に沿ってV溝、U溝、凹溝などを形成しそ
の部分を肉薄の破断可能部5を設ける方式、或いは薬剤
容器2の底部の近傍などの外周に沿って単に切り込みか
らなる破断可能部5を設けておく方式などを挙げること
ができる。これらの方式以外にも、破断可能部を形成す
るのに適当な硬さと脆さを実現できるものであれば公知
の手段を適宜採用することができる。例えば、互いに適
度な相溶性を有する材料を用いて薬剤容器の前後のパー
ツをつくり、2色成形や融着により該前後のパーツを連
結することにより、該連結部を破断可能部とする薬剤容
器を形成することができる(特開平10−263048
号公報参照)。
【0022】本発明の輸液用容器は、破断可能部に連続
して設けられ薬剤容器から外側に延出し薬剤容器を前記
破断可能部で開口するための破断操作部を有しており、
該破断操作部は、 A.バッグ本体の内部へと延びる偏平な短冊状部、およ
び該短冊状部の偏平面に対して起立状態で結合しながら
短冊状部の長さ方向に延びる複数のリブを有するリブ付
き構造体からなるか(この破断操作部を以下「破断操作
部A」という); B.薬剤容器側からバッグ本体の内部へと延びる互いに
隔置された複数の短冊状の偏平部材よりなり且つ該複数
の短冊状の偏平部材の薬剤容器側とは逆の端部が連結部
により互いに連結されている構造体からなる(以下この
破断操作部を「破断操作部B」という)。
【0023】まず、破断操作部Aについて図2〜図5を
参照して説明する。図2は、破断操作部Aが、薬剤容器
2から外側に延出して設けられている薬剤容器の一例を
示したものである。図2の(a)は、薬剤容器2から外
側に延出したに破断操作部Aを上面から見た平面図であ
り、図2の(b)は破断操作部Aを側面からみた図であ
る。また、図2の(c)は破断操作部Aを切断線V−V
で切断した縦断面図である。図3の(a)は、図2の破
断操作部Aを切断線X−Xで切断した横断面図、図3の
(b)は図2の破断操作部Aを切断線Y−Yで切断した
横断面図、図3の(c)は図2の破断操作部Aを切断線
Z−Zで切断した横断面図、図2の(d)は図2の破断
操作部Aにおける薬剤容器2の底部2aに結合していな
いもう一方の端部の形状を示す。また、図4および図5
は、図2および図3に示されているのとは別の破断操作
部Aまたは破断操作部Aを有する薬剤容器2の例を示す
図である。図2〜図5において、6は偏平な短冊状部、
7a,7'a,7b,7'b,7c,7'c,7d,7'
d,7e,7'eはリブ、8は連結部を示す。
【0024】破断操作部Aでは、短冊状部6は薬剤容器
2から外側に延出した状態でバッグ本体1の内部へと延
びる偏平な短冊形状をなしていればその形状は特に制限
されない。一般的には薬剤容器2の底部2a側の端部
(以下「結合端部」ということがある)の幅(W1)と
もう一方の端部(以下「非結合端部」ということがあ
る)の幅(W2)とが同じである長方形状、または前記
非結合端部の幅(W2)が前記結合端部の幅(W1)より
も多少狭くなっている縦長の台形であるのが好ましく、
前記したW2/W1の比が0.7〜1程度であることが好
ましい。一般的には、短冊状部6における結合端部の幅
(W1)は、薬剤容器2の底部2aの外径(R)に対し
て、W1=0.7R〜1.2Rの関係にあることが好ま
しく、W1=0.8R〜1.0Rの関係にあることがよ
り好ましい。短冊状部6の長さ(LA)は、薬剤容器2
の底部2aの外径、バッグ本体1の大きさなどに応じて
調節し得るが、薬剤容器2を破断させる際の操作性、把
持性などの点から、一般的には25〜50mm、特に3
0〜40mm程度であることが好ましい。短冊状部6の
厚さ(DA)は、0.2〜2mm、特に0.5〜1mm
程度であることが、破断操作部Aの強度、破断操作部A
の形成に用いる材料の節約などの点から好ましい。ま
た、短冊状部6の厚さ(DA)は、薬剤容器2の底部2
aへの結合端部から非結合端部まで同じであっても、ま
たはその外縁以外の部分に薄肉部が存在していてもよ
い。さらに、短冊状部6は、その外縁以外の部分に、1
個または2個以上の貫通孔を有していてもよい。
【0025】短冊状部6は、薬剤容器2の底部2a(外
側底面)の中央に必ずしも結合している必要はなく、例
えば図4に示すように中央からずれた位置に結合してい
てもよいが、図2および図3に示すように、薬剤容器2
の底部2a(外側底面)の中央部、すなわち破断可能部
5の中心を通る弦上に結合していることが、破断操作の
し易さ、破断操作の確実性などの点から好ましい。通
常、短冊状部6は、薬剤容器2の底部2aの外側底面に
対して直角またはほぼ直角に結合している。
【0026】破断操作部Aでは、前記した短冊状部6の
一方または両方の面に対して起立状態で複数のリブが結
合しており、該複数のリブは短冊状部の長さ方向に延び
ている。ここで、「複数のリブが短冊状部の長さ方向に
延びている」とは、複数のリブが短冊状部6の薬剤容器
2への結合端部からもう一方の非結合端部へと短冊状部
に結合しながら起立した状態で延びていることを意味す
る。短冊状部6に対する複数のリブの起立角度[図3の
(a)に示すθ]は、45°〜135°であることが好ま
しく、60°〜120°であることがより好ましく、9
0°(短冊状部6の偏平面に対して直角)であることが
更に好ましい。
【0027】図2および図3は、短冊状部6の両面の対
向位置に、5対のリブ7a,7'a;7b,7'b;7
c,7'c;7d,7'd;7e,7'eが短冊状部6の
偏平面に対して直角に結合している場合を例示したもの
である。短冊状部6に結合させるリブの数および位置
は、図2および図3に限定されず、例えば、短冊状部6
の一方の面のみに互いに平行な2本以上のリブが起立し
た状態で短冊状部6の長さ方向に沿って結合していても
よいし、または短冊状部6の一方の面ともう一方の面と
で結合しているリブの本数が異なっていてもよいし、短
冊状部6の一方の面ともう一方の面とでリブの本数が同
じであっても必ずしも両面の対向位置で結合していなく
てもよい。そのうちでも、図2および図3に例示するよ
うに、短冊状部6の両面の対向位置にそれぞれ2本以上
の同じ数のリブ(2対以上のリブ)、特に短冊状部6の
両面の対向位置にそれぞれ3〜5本のリブ(3〜5対の
リブ)を設けられていることが、リブによる破断操作部
Aの補強効果が十分に発揮される点、薬剤容器2をその
破断可能部5で破断させる際の操作性などの点から好ま
しい。
【0028】複数のリブは、短冊状部の長さ方向に延び
ている限りは、その配列状態は特に制限されず、例え
ば、図2および図3に示すように互いに平行に配列され
ていてもよいし、図5の(a)に例示するように短冊状
部6の非結合端部に向かうに従って収束した状態で配列
されていてもよいし、図5の(b)に例示するように互
いに交差する状態で配列されていてもよい。複数本のリ
ブの間隔は等しくても又は異なっていてもよいが、図2
および図3に例示するように、等間隔またはほぼ等間隔
であることが好ましい。
【0029】複数のリブの幅(w)、例えば図2および
図3に例示するリブ7a,7'a,7b,7'b,7c,
7'c,7d,7'd,7e,7'eの幅wa,w'a
b,w'b,wc,w'c,wd,w'd,we,w'eは、すべ
て同じであっても、またはそれぞれ異なっていてもよい
が、いずれの場合も一本のリブの幅(w)は0.5〜5
mm、特に0.6〜2mmの範囲にあることが、破断操
作部Aに対する補強作用、樹脂材料の使用量の低減、成
形時の離型性などの点から好ましい。リブの幅(w)が
細すぎると、補強作用が失われ、しかもリブの先端が刃
先のように鋭くなってバッグ本体を傷つけるなどのトラ
ブルを生ずることがある。一方、リブの幅(w)が大き
すぎると、破断操作部Aを樹脂量を低減しながらリブ付
き構造にしたメリットが失われる。
【0030】複数のリブの高さ(h)、すなわち短冊状
部6の偏平面に対して起立した方向のリブの高さ(以下
「リブの立ち上がり高さ」ということがある)、例えば
図2および図3に例示するリブ7a,7'a,7b,7'
b,7c,7'c,7d,7'd,7e,7'eの立ち上
がり高さha,h'a,hb,h'b,hc,h'c,hd
h' d,he,h'eは、薬剤容器2の底部2a側(結合端
部)からリブのもう一方の端部(非結合端部)に至るま
で同じ高さであってもよいが、図2の(b)および
(c)並びに図3の(a)〜(d)に示すように、薬剤
容器の底部側(結合端部)からリブのもう一方の端部
(非結合端部)に向かうに従って(バッグ本体の内部へ
と向かうに従って)、徐々に低減していることが好まし
い。それによって、破断操作部Aの構造が、全体とし
て、薬剤容器2への結合端部から非結合端部(バッグ本
体の内側)に向かうにしたがって徐々に偏平化したテー
パー状となり、破断操作部Aの把持性、操作性および破
断可能部5の耐落下衝撃性が向上し、さらには破断操作
部Aを形成するための材料の使用量を低減でき、しかも
バッグ本体の偏平面に平行な関係に破断操作部Aをバッ
グ本体内で配置させることが可能になる。その際に、個
々のリブの短冊状部6の偏平面からの立ち上がり高さ
(h)の寸法は、薬剤容器の底部の外形などに応じて調
節できるが、薬剤容器の底部への結合端部側では一般に
薬剤容器の底部の外径(R)の1/4〜1/2の程度の
寸法であることが好ましく、もう一方の非結合端部側で
は薬剤容器の底部の外径(R)の1/10〜1/5、就
中0.5〜2mm程度であることが好ましい。そして、
該両方の端部の間でその立ち上がり高さ(h)がテーパ
ー状に徐々に減じていることが好ましい。
【0031】また、短冊状部6の一方または両方の面に
起立状態で結合してなる複数のリブは、その形状および
寸法がすべて同じであってもよいが、例えば、図2およ
び図3、特に図3の(a)に例示するように、薬剤容器
2の底部2aの近傍では、中央または内側に位置するリ
ブの高さ(h)、例えば図2および図3ではリブ7cと
7'cの高さhc,h'cまたはリブ7b,7'b,7c,
7'c,7d,7'dの高さhb,h'b,hc,h'c
d,h'dが両側または端のリブの高さよりも高くなる
ようにして、該複数のリブの外接円の直径が薬剤容器2
の底部2aの外径とほぼ同じになるようにすると、破断
操作部Aによる破断可能部5の破断が円滑に行われる。
【0032】複数のリブにおける非結合端部(薬剤容器
に結合していない端部)では、リブ同士は連結されてい
てもまたは連結されていなくてもよいが、例えば図1〜
図3、特に図1、図2の(a)および図3の(d)に示
すように、複数のリブにおける非結合端部同士を連結部
8によって幅方向に連結しておくことが好ましく、それ
によって破断操作部Aの強度が一層向上し、破断操作性
に優れたものとなる。また、リブの角張った表面部分を
面取り状にしておくと、破断操作部Aのリブ表面がバッ
グ本体の内面に接触しても、リブによるバッグ本体の損
傷が防止される。
【0033】次に、破断操作部Bについて説明する。図
6および図7は、薬剤容器2に破断操作部Bを一体に形
成した、破断操作部B付きの薬剤容器の一例を示したも
のである。図6の(a)は、薬剤容器2に結合した破断
操作部Bを上面から見た平面図であり、図6の(b)は
破断操作部Bを側面からみた図である。また、図6の
(c)は破断操作部Bを切断線V−Vで切断した縦断面
図である。図7の(a)は、図6の破断操作部Bを切断
線X−Xで切断した横断面図、図7の(b)は図6の破
断操作部Bを切断線Y−Yで切断した横断面図、図7の
(c)は図6の破断操作部Bを切断線Z−Zで切断した
横断面図、図7の(d)は図6の破断操作部Bにおける
薬剤容器2に結合していないもう一方の端部(非結合端
部)の形状を示す図である。図6および図7において、
9a,9b,9c,9d,9eは薬剤容器に一端が結合
した状態でバッグ本体の内部へと延びる互いに平行な複
数の短冊状偏平部材を示し、10は連結部を示す。破断
操作部Bでは、複数の短冊状偏平部材、図6および図7
における9a,9b,9c,9d,9eは、薬剤容器2
への結合端部ともう一方の非結合端部との間では互いに
結合しておらず、図7の(a)〜(c)に示すように隣
り合う短冊状偏平部材間に空間があり、薬剤容器に結合
していない非結合端部において、連結部10によってそ
の幅方向に連結されている。
【0034】図6および図7に示した破断操作部Bで
は、5個の短冊状偏平部材が設けられているが、短冊状
偏平部材の数は5個に限定されない。短冊状偏平部材の
数は、一般的には3〜8個程度であることが好ましく、
4〜6個程度であることがより好ましい。
【0035】破断操作部Bでは、短冊状偏平部材9a,
9b,9c,9d,9eは、薬剤容器2の底部2aに一
端が結合した状態でバッグ本体1の内部へと延びる偏平
な短冊形状をなしていればその形状は特に制限されな
い。一般的には、薬剤容器2に結合している端部での幅
(E)、例えば図6および図7に例示するものでは、短
冊状偏平部材9a,9b,9c,9d,9eの幅Ea
b,Ec,Ed,Eeが、個々の短冊状偏平部材が結合し
ている部位での薬剤容器の底部2aの弦の長さと同じで
あるかまたはほぼ同じであることが好ましい。一方、短
冊状偏平部材のもう一方の端部(薬剤容器に結合してい
ない方の端部)の幅(E')、例えば図6および図7に例
示するものでは短冊状偏平部材9a,9b,9c,9
d,9eの幅E'a,E'b,E'c,E'd,E'eは、薬剤容
器に結合している部位での短冊状偏平部材の前記幅
a,Eb,Ec,Ed,Eeと同じであってもよいが、図
7の(a)〜(d)に例示するように、薬剤容器の底部
側からバッグ本体の内部へと向かうに従って(薬剤容器
の底部への結合端部から非結合端部へと向かうに従っ
て)、徐々に幅が低減したテーパー形状をなしているこ
とが、破断操作部Bの把持性、操作性、破断可能部5の
耐落下衝撃性、破断操作部Bによるバッグ本体内部の損
傷防止などの点から好ましい。短冊状偏平部材9a,9
b,9c,9d,9eにおける前記したもう一方の端部
の幅E'a,E'b,E'c,E'd,E'eは、一般に1〜3m
m、特に1.5〜2mm程度であることが、強度、材料
の節約、破断可能部5の耐落下衝撃性などの点から好ま
しい。
【0036】また、短冊状偏平部材の厚み(d)、例え
ば図6及び図7に例示するものでは、短冊状偏平部材9
a,9b,9c,9d,9eの厚みFa,Fb,Fc
d,F eは、一般に0.2〜2mm、特に0.5〜1.
5mm程度であることが、破断操作部Bの強度、材料の
節約などの点から好ましい。さらに、短冊状偏平部材の
長さ(LB)は、薬剤容器2の底部2aの外径、バッグ
本体1の大きさなどに応じて調節し得るが、薬剤容器2
を破断させる際の操作性、把持性などの点から、一般的
には25〜50mm、特に30〜40mm程度であるこ
とが好ましい。隣り合う短冊状偏平部材間の距離(間隙
寸法)(G)は、短冊状偏平部材の数などに応じて調節
し得るが、一般的には、0.8〜3mm、特に1〜2m
mであることが、破断操作部Bの強度、材料の節約など
の点から好ましい。
【0037】そして、破断操作部Bでは、該複数の短冊
状偏平部材における薬剤容器に結合していないもう一方
の端部が連結部10によって連結されていることによっ
て破断操作部Bの強度を破断操作に耐え得るものとして
いる。連結部の厚み(D10)および幅(W10)は、破断
操作部Bの全体のサイズなどに応じて調節し得るが、一
般的には0.8〜3mm、特に1〜2mm程度であるこ
とが、破断操作部Bの強度、材料の節約などの点で好ま
しい。
【0038】本発明の輸液用容器では、バッグ本体1は
偏平形状であっても、または非偏平形状であってもよい
が、図1に示すように、バッグ本体1を偏平またはほぼ
偏平な形状とし、そのバッグ本体1内に、上記した破断
操作部Aまたは破断操作部Bにおける偏平な非結合端部
がバッグ本体1の偏平方向と平行になるようにして薬剤
容器2をバッグ本体に取り付けることが、破断操作部A
または破断操作部Bによるバッグ本体1を形成するシー
ト材料の損傷が防止される。しかも、例えば片方の親指
で薬剤容器側を抑え、もう一方の親指で破断操作部Aま
たは破断操作部Bを抑えて、バッグ本体1の偏平面と直
角の方向に折り曲げることによって、薬剤容器における
破断可能部が破断してバッグ本体1の内部と薬剤容器の
内部とが連通化し、バッグ本体1内の液体と薬剤容器内
の薬剤との混合が行われる。
【0039】本発明の輸液用容器では、薬剤容器本体と
破断操作部Aまたは破断操作部Bとを別々に製造し、破
断操作部Aまたは破断操作部Bを薬剤容器本体の底部に
結合してもよいが、薬剤容器本体と破断操作部Aまたは
破断操作部Bとを同じ材料で一体に形成しておくことが
好ましい(以下破断操作部Aと破断操作部Bを総称して
単に破断操作部ということがある)。その際に、薬剤容
器および破断操作部は、硬質の重合体材料から形成して
おくことが、薬剤容器の破断可能な封止端部を破断する
際の操作性、薬剤容器のバッグ本体への取り付け性が良
好になる点から好ましい。そのような重合体材料として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−
1,2−ブタジエン、環状ポリオレフィンなどのポリオ
レフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン
−1)、ポリカーボネート、ABS樹脂、ブタジエン−
スチレン共重合体、アクリル樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリアリレート、ポリアクリロニトリル、ポリサル
フォン、ポリエーテルサルフォン、アイオノマー、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポ
リアミドなどを挙げることができ、薬剤容器および破断
操作部は、これらの重合体の1種または2種以上から形
成されていることができる。
【0040】上記した重合体材料のうちでも、耐熱性に
優れている点からは、薬剤容器および破断操作部は、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、環状ポリオレフィ
ン、ポリエチレンナフタレートから形成されていること
が好ましい。また、安全性が高く、バッグ本体およびポ
ートとの密着性に優れるという点からは、薬剤容器およ
び破断操作部は、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル(特にポリエチレンナフ
タレート)から形成されていることが好ましい。さら
に、酸素、二酸化炭素、水蒸気などのガス透過性が低
く、薬剤容器内の薬剤の変質、分解、劣化などを高いレ
ベルで防止できるという点からは、薬剤容器および破断
操作部は、ポリエステル(特にポリエチレンナフタレー
ト)、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデンか
ら形成されていることが好ましい。薬剤容器をポリプロ
ピレンや環状ポリオレフィンなどのような比較的ガス透
過性の高い重合体材料から形成する場合は、薬剤容器表
面にガスの透過性を減ずる材料の層、例えば、シリカ、
アルミナ、酸化チタンなどからなる層を設けておいても
よい。
【0041】薬剤容器に収容する薬剤の形態は特に制限
されず、粉末状、顆粒状、ペレット状などの固形状、液
状などのいずれの形態であってもよい。また、薬剤容器
に収容する薬剤の種類も特に制限されず、輸液用容器の
用途や使用形態などに応じて、例えば、抗生物質、ビタ
ミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンな
どの抗血栓剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮
質ホルモン剤、不整脈用剤、抗ウイスル剤、免疫付与
剤、抗ガン剤、補正電界質などを挙げることができる。
【0042】また、薬剤容器内は、容器内の薬剤の変
質、分解などを防止するために、減圧状態、真空状態、
不活性気体で置換した状態にしておいてもよい。薬剤容
器の容量は特に制限されず、薬剤容器に収容する薬剤の
種類、輸液用容器の用途などに応じて適当な容量を選択
し得るが、一般的には1〜50ml程度の容量であるこ
とが好ましく、2〜10ml程度であることがより好ま
しい。また、薬剤容器の内径は、十分な液の流通を確保
でき且つ必要以上の大径化を防止する点から、4〜50
mm程度であることが好ましく、5〜30mm程度であ
ることがより好ましい。
【0043】薬剤容器の薬剤導入用の開口部は、薬剤容
器内に薬剤を入れたあとは、栓や蓋などによって封止さ
れている必要があり、その際の封止構造は特に制限され
ず、輸液用容器の用途や使用形態に応じて適当な方式を
選択することができ、例えば、ゴム栓、プラスチック
栓、プラスチック蓋、プラスチックフィルムによるシー
ル、それらの2つ以上の併用によるシールなどを挙げる
ことができる。
【0044】本発明の輸液用容器は、従来の輸液用容器
と同様に、必要に応じて、輸液用容器を吊るすための
穴、輸液用容器の運搬を容易にするための把持部、
などを有していてもよい。
【0045】
【実施例】以下に実施例などにより本発明について具体
的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定され
ない。
【0046】《実施例1》 (1) 高純度ポリプロピレン(日本ポリケム株式会社
製「ノバテックPP」)を用いて、射出成形を行って、
図2および図3に示す構造を有する、底部内面から約1
mmの高さの外周位置にV溝(破断可能部5)を有する
有底の円錐台形の薬剤容器2と該薬剤容器の底部外側に
一体に結合した破断操作部A(偏平な短冊状部と該短冊
状部の両面の対向位置に5対のリブを有するリブ付き構
造体)とからなる成形体を一体成形した。なお、該成形
体における薬剤容器2の入口(薬剤導入口)部分の内径
は15mm、薬剤容器2の底部2aの外径は10mm、
薬剤容器2の内容量は約3.5mlであった。また、破
断操作部Aにおける短冊状部6の薬剤容器2の底部2a
に結合している端部(結合端部)の幅(W1)および非
結合端部の幅(W2)は8mm、短冊状部6の長さ
(LA)は27mm、短冊状部6の厚さ(DA)は1m
m、5対のリブ7a,7'a;7b,7'b;7c,7'
c;7d,7'd;7e,7'eは等間隔に設けてあり、
それらの幅wa,w'a,wb,w'b,wc,w'c,wd
w'd,we,w'eは1mmであった。また、中央の1対
のリブ7c,7'cの立ち上がり高さhc,h'cは、薬剤
容器2の底部2aに結合している結合端部では4.5m
m、非結合端部では1mmであり、結合端部から非結合
端部へと徐々にその立ち上がり高さhc,h'cをテーパ
ー状に減じた。また中央のリブ7cと7'cの両側に位
置する4対(2対ずつ)のリブ7a,7'a,7b,7'
b,7d,7'd,7e,7'eの高さは、薬剤容器2の
底部2aへの結合端部では、図2の(d)に示すよう
に、該5対のリブの外接円の直径が薬剤容器2の底部2
aの外径とほぼ同じになるような高さにすると共に、非
結合端部では1mmとし、結合端部から非結合端部へと
徐々にその立ち上がり高さを減じた。さらに、5対のリ
ブの非結合端部は、図2の(a)に示すように、厚みが
約3mm、幅が約10mmの連結部により連結した。 (2) 上記(1)で得られた薬剤容器2内に、液状の
薬剤を3.3ml充填した後、ポリプロピレン製蓋を取
り付けて入口を封止した。
【0047】(3) 押出成形によって製造したポリプ
ロピレン製筒状シート(筒の折径210mm、シート厚
み約320μm)を筒状のまま長さ約40cmに切断
し、それを偏平にし、図1に示すように、温度約220
℃で一方の開放端部をヒートシールしてシール部11と
して底部を形成した。それと同時に、もう一方の開放端
部を筒状部材3を挿入するための開口部を残して同温度
でヒートシールした後、該開口部にポリプロピレン製の
筒状部材3[外径約15〜20mm(テーパー状)、肉
厚約1.2mm、長さ約35mm]に挿入し融着した。 (4) 上記(3)で作製したバッグ本体1内に液体3
00mlをその筒状部材3の取り付け部分から充填した
後、該筒状部材3内に、上記(2)で準備した薬剤入り
薬剤容器を、その破断操作部Aの偏平方向とバッグ本体
1の偏平方向が同じになるようにして挿入した後、超音
波シールで融着して、図1に示す輸液用容器を作製し
た。 (5) 上記(4)で得られた輸液用容器は、破断操作
部Aの把持性および操作性に優れており、バッグ本体1
のほぼ外部にある薬剤容器本体部分を片方の手の親指と
人差し指で掴み、バッグ本体1の内部にある破断操作部
Aをもう一方の手の親指と人差し指とで掴んで、バッグ
本体1の偏平方向に対して直角の方向に折り曲げること
により、薬剤容器2の底部近傍の破断可能部5で容易に
破断されて、バッグ本体1内の液体と薬剤容器2内の薬
剤が速やかに且つ良好に混合された。
【0048】
【発明の効果】液体を収容した可撓性のバッグ本体に破
断操作部を結合した薬剤容器を取り付けてなる輸液用容
器において、その破断操作部として、偏平な短冊状部と
複数のリブを有する特定のリブ付き構造体よりなる破断
操作部Aまたは複数の偏平な短冊状部を平行に配列した
構造体よりなる破断操作部Bを採用してなる本発明の輸
液用容器は、該破断操作部が十分な強度を有し且つ把持
性および破断操作性に優れており、用事に、該破断操作
部を把持して折り曲げることにより、薬剤容器をその破
断可能部で簡単に且つ円滑に破断させて、バッグ本体内
と薬剤容器内とを連通化し、バッグ本体内の液体と薬剤
容器内の薬剤を良好に混合することができる。しかも、
本発明による場合は、樹脂の少ない使用量で前記した破
断操作部を形成することができる。本発明の輸液用容器
において、薬剤容器の底部に結合してなる前記した破断
操作部Aまたは破断操作部Bを薬剤容器の底部側からバ
ッグ本体の内部に向かうに従って全体の厚みが徐々に減
少するテーパー状にすると共にそのテーパー面がバッグ
本体の平面内の方向と同じなるようにして薬剤容器の底
部に取り付けたものでは、破断操作部の強度を保ちなが
ら、破断操作部を形成するための樹脂の使用量を一層低
減でき、しかも破断操作部の把持性および操作性が一層
良好であり、その上バッグ本体を形成しているシート状
材料の損傷が一層生じにくく、且つ破断可能部の耐落下
衝撃性が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輸液用容器の一例を示す図である。
【図2】本発明の輸液用容器に用いる、破断操作部A付
きの薬剤容器の一例を示す図である。
【図3】図2の薬剤容器における破断操作部Aの断面を
示す図である。
【図4】破断操作部Aにおいて、短冊状部へのリブの取
り付け構造の別の例を示す図である。
【図5】本発明の輸液用容器に用いる、破断操作部A付
きの薬剤容器の別の例を示す図である。
【図6】本発明の輸液用容器に用いる、破断操作部B付
きの薬剤容器の一例を示す図である。
【図7】図6の薬剤容器における破断操作部Bの断面を
示す図である。
【符号の説明】
A 破断操作部A B 破断操作部B 1 バッグ本体 2 薬剤容器 2a 薬剤容器の底部 3 筒状部材 4 薬剤 5 破断可能部 6 偏平な短冊状部 7a リブ 7'a リブ 7b リブ 7'b リブ 7c リブ 7'c リブ 7d リブ 7'd リブ 7e リブ 7'e リブ 7f リブ 8 連結部 9a 短冊状偏平部材 9b 短冊状偏平部材 9c 短冊状偏平部材 9d 短冊状偏平部材 9e 短冊状偏平部材 10 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 聡 静岡県富士宮市三園平818番地 テルモ株 式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA04 BA26 BA29 BA30 BB01 BB03 EA30 FA01 FA04 FA06 GA04 HN05 HN65 HS04 HT08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体
    および薬剤を収容してなる薬剤容器を有し、該薬剤容器
    は用事に薬剤容器を破断して開口するための破断可能部
    を有し、該破断可能部に連続して設けられ薬剤容器から
    外側に延出し薬剤容器を前記破断可能部で開口するため
    の破断操作部を有し、かつ薬剤容器は破断可能部および
    破断操作部が少なくともバッグ本体の内部に位置するよ
    うにしてバッグ本体に取り付けられていて、破断操作部
    を操作することにより、薬剤容器内とバッグ本体内とが
    連通化される輸液用容器であって、前記破断操作部が、
    バッグ本体の内部へと延びる偏平な短冊状部、および該
    短冊状部の偏平面に対して起立状態で結合しながら短冊
    状部の長さ方向に延びる複数のリブを有するリブ付き構
    造体からなることを特徴とする輸液用容器。
  2. 【請求項2】 薬剤容器は円筒形状であり、一端に断面
    円形の破断可能部が形成され、該破断可能部から連続し
    て設けられた破断操作部を構成する短冊状部が破断可能
    部の中心を通る弦上に結合しており、短冊状部の両面に
    互いに平行な複数のリブがの底部が円形をなし、破断操
    作部を構成する短冊状部が円形の底部の中央部に結合し
    ており、短冊状部の両面に互いに平行な複数のリブがそ
    れぞれ結合している請求項1に記載の輸液用容器。
  3. 【請求項3】 複数のリブが短冊状部の両面の対向位置
    にそれぞれ設けられている請求項2に記載の輸液用容
    器。
  4. 【請求項4】 バッグ本体が略偏平な形状を有し、破断
    操作部を構成する短冊状部の偏平面がバッグ本体の偏平
    面とほぼ平行になるようにして薬剤容器に短冊状部が結
    合されており、且つ破断操作部における短冊状部の長さ
    方向に延びる前記複数のリブが、薬剤容器側からバッグ
    本体の内部へと向かうに従って、短冊状部の偏平面に対
    して起立した方向の高さが徐々に低減するテーパー形状
    を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の輸液
    用容器。
  5. 【請求項5】 短冊状部は、外縁以外の部分に貫通孔お
    よび/または薄肉部を有するものである請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の輸液用容器。
  6. 【請求項6】 液体を収容してなる可撓性のバッグ本体
    および薬剤を収容してなる薬剤容器を有し、該薬剤容器
    は用事に薬剤容器を破断して開口するための破断可能部
    を有し、該破断可能部に連続して設けられ薬剤容器から
    外側に延出し薬剤容器を前記破断可能部で開口するため
    の破断操作部を有し、かつ薬剤容器は破断可能部および
    破断操作部が少なくともバッグ本体の内部に位置するよ
    うにしてバッグ本体に取り付けられていて、破断操作部
    を操作することにより、薬剤容器内とバッグ本体内とが
    連通化される輸液用容器であって、前記破断操作部が、
    薬剤容器側からバッグ本体の内部へと延びる互いに隔置
    された複数の短冊状の偏平部材よりなり且つ該複数の短
    冊状の偏平部材の薬剤容器側とは逆の端部が連結部によ
    り互いに連結されている構造体からなることを特徴とす
    る輸液用容器。
  7. 【請求項7】 バッグ本体が略偏平な形状を有し、破断
    操作部を構成する複数の短冊状の偏平部材が互いに平行
    に隔置されており、偏平部材の幅が、バッグ本体の偏平
    面内で、薬剤容器側からバッグ本体の内部へと向かうに
    従って徐々に低減している請求項6に記載の輸液用容
    器。
  8. 【請求項8】 リブの表面、または短冊状の偏平部材の
    角が面取り状になっている請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の輸液用容器。
  9. 【請求項9】 薬剤容器および破断操作部が硬質プラス
    チックにより一体に成形されている請求項1〜8のいず
    れか1項に記載の輸液用容器。
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