JP2003009913A - 耐加水分解性合成樹脂製ファスナー製品 - Google Patents

耐加水分解性合成樹脂製ファスナー製品

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JP2003009913A
JP2003009913A JP2001194563A JP2001194563A JP2003009913A JP 2003009913 A JP2003009913 A JP 2003009913A JP 2001194563 A JP2001194563 A JP 2001194563A JP 2001194563 A JP2001194563 A JP 2001194563A JP 2003009913 A JP2003009913 A JP 2003009913A
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fastener
hydrolysis
tape
slide fastener
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Hiromi Aoshima
弘美 青島
Isamu Kumano
勇 熊野
Mutsuo Hirota
睦夫 広田
Toshiaki Inamura
利明 稲村
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿熱・耐加水分解性に優れ、繰り返し高温
高湿下におかれても強度低下を生じることなく安定した
係合状態を維持できると共に、リサイクル可能な合成樹
脂製ファスナー製品を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のスライドファスナー、面フ
ァスナー、テープ付きスナップボタン等のファスナー製
品の構成部品を、耐加水分解性の合成樹脂材料、特にカ
ルボジイミド系加水分解防止剤が混入された合成樹脂材
料で作製する。ファスナーテープ3の縁部にエレメント
4を止着したスライドファスナー1の場合、上記ファス
ナーテープとエレメントが耐加水分解性の合成樹脂材料
から作製される。さらにエレメントの上下端部に設けら
れる上下止具や、開放式のスライドファスナーの開離嵌
挿具及び補強用シート状部材や、連続状エレメントの場
合には縫糸及び芯紐が上記構成部品と同様に耐加水分解
性の合成樹脂材料から作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐湿熱・耐加水分
解性に優れた合成樹脂製ファスナー製品に関し、さらに
詳しくは、湿熱耐久性に優れ、繰り返し高温高湿下にお
かれても強度低下を生じることなく安定した係合状態を
維持でき、さらにまたリサイクル可能な合成樹脂製スラ
イドファスナー、合成樹脂製面ファスナー、合成樹脂製
テープ付きスナップボタン等の合成樹脂製ファスナー製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製薬工場クリーンルームで使用さ
れる作業衣や、病院、医療現場、介護施設などで使用さ
れる衣料品などの大部分は使い捨てのものが用いられて
きたが、使用後は産業廃棄物として焼却処分されるた
め、環境汚染、省資源等の観点からその再使用の要望は
年々高まっている。これらの用途において再使用するた
めには、毎日衣料品を洗濯し、滅菌処理として高温高圧
蒸気によるオートクレーブ処理(120〜130℃×3
0分)を行なう必要がある。そのため、従来のポリエス
テル長繊維を使用した製品では、度重なる処理による加
水分解で容易に強度劣化を起こしていた。
【0003】近年、耐加水分解性に優れたポリエステル
繊維が開発され、織編物の生地の湿熱耐久性はかなり向
上し、上記のような条件下での再使用に耐える衣料品の
提供は可能な状況にある。しかしながら、上記のような
問題は、衣料品に取り付けられているファスナー製品に
おいても同様であり、例えば合成樹脂製のスライドファ
スナーでは50回程度のオートクレーブ処理で加水分解
劣化し、使用不能となる。すなわち、例えばポリエステ
ル製のエレメント(務歯)では、比較的短期間の繰り返
し使用、オートクレーブ処理により、高温蒸気による加
水分解劣化が進み、エレメントの係合部分(頭部)に
傷、クラック、繊維状の破砕現象等が生じて強度低下
し、噛み合い状態が外れてファスナーとして機能しなく
なってしまう。一方、ナイロン製エレメントの場合、強
度低下し難いという長所はあるものの、高温蒸気により
褐色に変色してしまうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の基本
的な目的は、湿熱耐久性に優れ、繰り返し高温高湿下に
おかれても強度低下や変色等を生じることなく安定した
係合状態を維持できる合成樹脂製スライドファスナー、
合成樹脂製面ファスナー、合成樹脂製テープ付きスナッ
プボタン等の合成樹脂製ファスナー製品を提供すること
にある。さらに本発明の目的は、耐湿熱・耐加水分解性
に優れると共に、リサイクル可能な合成樹脂製スライド
ファスナー、合成樹脂製面ファスナー、合成樹脂製テー
プ付きスナップボタン等の合成樹脂製ファスナー製品を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の基本的な態様によれば、取付部と係合部を
有する係合部材において、少なくとも上記係合部が耐加
水分解性の合成樹脂から作製されていることを特徴とす
る合成樹脂製係合部材が提供される。ここで、取付部と
は、スライドファスナーのファスナーテープ、面ファス
ナーの基部もしくは基布、テープ付きスナップボタンの
テープなど、係合部を取り付ける部材又は他の製品への
取り付けに利用される部分をいう。また、係合部とは、
スライドファスナーのエレメント、面ファスナーのフッ
クやループ等の係合要素、テープ付きスナップボタンの
雌雄係脱具などをいう。好適には、上記耐加水分解性の
合成樹脂材料は、カルボジイミド系加水分解防止剤が混
入されたポリエステルであることが望ましい。
【0006】本発明のより具体的な第一の態様によれ
ば、ファスナーテープの縁部にエレメントを止着したス
ライドファスナーにおいて、上記ファスナーテープとエ
レメントが耐加水分解性の合成樹脂材料から作製されて
いることを特徴とする合成樹脂製スライドファスナーが
提供される。また、上記ファスナーテープへのエレメン
ト取付用の縫糸及び/又はエレメントの長手方向に個々
のエレメントを挿通して延在している芯紐を有する場
合、該縫糸及び/又は芯紐が耐加水分解性の合成樹脂材
料から作製される。
【0007】さらに、エレメントの上下端部に上下止具
が設けられたスライドファスナーにおいては、該上下止
具が他の構成部品と同様に耐加水分解性の合成樹脂材料
から作製される。さらにファスナーテープの下端部に開
離嵌挿具及び該開離嵌挿具と一体又は別体の補強用シー
ト状部材を取り付けた開放式のスライドファスナー(但
し、下止具は有さない)においては、該開離嵌挿具及び
補強用シート状部材が他の構成部品と同様に耐加水分解
性の合成樹脂材料から作製される。
【0008】好適な態様においては、上記いずれの場合
においても、各構成部品が同一系の合成樹脂材料から作
製されている。なお、スライダーは金属材料等から作製
することができ、それによって耐加水分解性の点では問
題ないが、リサイクルを考慮した場合には他の構成部品
と同一系の合成樹脂材料から作製することもできる。
【0009】また、本発明のより具体的な第二の態様に
よれば、基部の表面に多数の係合要素からなる係合部を
形成した面ファスナーにおいて、上記基部と係合部が耐
加水分解性の合成樹脂から作製されていることを特徴と
する合成樹脂製面ファスナーが提供される。
【0010】さらに、本発明のより具体的な第三の態様
によれば、テープ上に雄又は/及び雌係脱具からなる係
合部を形成したテープ付きスナップボタンにおいて、上
記テープと係合部が耐加水分解性の合成樹脂から作製さ
れていることを特徴とする合成樹脂製テープ付きスナッ
プボタンが提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、合成樹脂製スライ
ドファスナー、合成樹脂製面ファスナー、合成樹脂製テ
ープ付きスナップボタン等の合成樹脂製ファスナー製品
の高温高湿度下での使用について鋭意研究の結果、耐加
水分解性の合成樹脂材料、特にカルボジイミド系加水分
解防止剤が混入された合成樹脂材料から作製したスライ
ドファスナー、面ファスナー、テープ付きスナップボタ
ン等のファスナー製品は、湿熱耐久性に優れ、繰り返し
高温高湿下におかれても強度低下や変色等を生じること
なく安定した係合状態を維持でき、長期に亘ってファス
ナー製品に要求される機械的性質、耐摩耗性、摺動耐久
性等の特性を満たし、しかもリサイクル可能であること
を見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0012】すなわち、本発明の基本的な思想は、ファ
スナー製品の構成部品を耐湿熱・耐加水分解性の合成樹
脂材料で作製することにある。但し、要求される機能や
構造によっては、例えばスライドファスナーのスライダ
ー自体は他の合成樹脂や金属から作製することが必要な
場合があり、そのような場合には要求される材料で作製
できる。このような場合においても、廃棄されたスライ
ドファスナーからスライダーだけを選別して回収するこ
とは比較的容易であり、また生産ラインから発生する廃
プラスチックは全て再利用可能となる。
【0013】本発明の合成樹脂製ファスナー製品は、湿
熱耐久性に優れるため、繰り返し洗濯、オートクレーブ
処理されても、加水分解による材料の劣化、特にエレメ
ントやスナップボタン、係合要素等の係合部の形態を変
化させることなく長期に亘って安定な係合状態を維持で
き、エレメント等の係合部が止着されるテープ部材や基
部も安定な状態を確保できる。さらに、縫糸も耐加水分
解性の合成樹脂材料から作製することにより、糸切れ等
を生じない合成樹脂製ファスナー製品を提供できる。ま
た、スライドファスナーの場合、芯紐も耐加水分解性の
合成樹脂材料製とすることにより、エレメントの取り付
け状態がより安定化される。また、ファスナー製品の各
構成部品を同一系の合成樹脂材料から作製すれば、リサ
イクル可能な合成樹脂製ファスナー製品を提供できる。
さらに、これを装着する衣料品の生地も同一系の合成樹
脂材料製とすることにより、ファスナー製品を装着した
衣料品全体をリサイクルすることが可能となる。
【0014】本発明で用いる耐加水分解性の合成樹脂材
料は、加水分解防止剤(安定剤)が混入された合成樹脂
を意味し、合成樹脂としてはポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリカーボネート/ポリエステルブレンド物、
ナイロン等各種合成樹脂を用いることができるが、耐加
水分解性の衣料品生地としては一般にポリエステル素材
のものが用いられているので、リサイクル性やファスナ
ー製品に要求される機械的強度、摺動耐久性、耐摩耗性
等の点からポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル
が好ましい。
【0015】加水分解防止剤としては、カルボジイミ
ド、好ましくは式R−N=C=N−R及びR−N=C=
N−R′で表わされるビスカルボジイミドが好適に用い
られる。なお、上記式中、R及びR′は炭素数4〜20
の置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置
換のアリール基を表わし、置換基は、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アミノ基、スルホニル基、水酸基、アルキル基
又はアルコキシ基であり、R及びR′は同一でも異なっ
ていてもよい。このような化合物の具体例としては、ス
タバクゾール(STABAXOL)の商標名でドイツの
ライン・ケミー社(Rhein−Chemie)により
製造されているビスカルボジイミドである2,2′,
6,6′−テトライソプロピルジフェニルカルボジイミ
ドや、2,4−ジイソシアナート−1,3,5−トリス
(1−メチルエチル)の2,6−ジイソプロピルジイソ
シアナートとの共重合体、ベンゼン−2,4−ジイソシ
アナート−1,3,5−トリス(1−メチルエチル)ホ
モポリマーなどの芳香族ポリカルボジイミドなどが挙げ
られる。このような加水分解防止剤の合成樹脂材料中の
配合割合は、約1〜5質量%、好ましくは1.5〜2.
5質量%が適当である。
【0016】前記のような加水分解防止剤は、一般にキ
ャリア樹脂と加水分解防止剤から作製されたマスターチ
ップとして製造され、例えばキャリア樹脂約70〜98
質量%、加水分解防止剤約2〜30質量%の割合で含有
することができるが、キャリア樹脂85%に対して加水
分解防止剤15%の比が最も好適である。なお、合成樹
脂材料と上記キャリア樹脂は同一系とすることが好まし
い。このような加水分解防止剤含有マスターチップを合
成樹脂ペレットと混練し、溶融押出成形等によりモノフ
ィラメントやマルチフィラメントを作製し、本発明のス
ライドファスナーのファスナーテープを織編成したり、
縫糸や芯紐を作製したり、面ファスナーの基布や係合要
素、テープ付きスナップボタンのテープを織編成した
り、またモノフィラメントからスライドファスナーのコ
イル状エレメントを作製したりすることができ、さらに
射出成形によりエレメント、面ファスナー、スナップボ
タン等を成形することができる。
【0017】以下、添付図面に示す各種ファスナーにつ
いて説明しつつ、個々の構成部品への本発明の適用態様
を具体的に説明する。まず、スライドファスナーへの適
用について説明する。図1は、例えば衣服やバッグ等の
開口部の開閉に用いられるスライドファスナー1を示し
ており、左右一対のファスナーストリンガー2の上下端
部が切断された製品形態を有する。ファスナーストリン
ガー2は、耐加水分解性の合成樹脂製ファスナーテープ
3と、それらの対向する縁部にそれぞれ止着された一列
の耐加水分解性の合成樹脂製エレメント(コイル状エレ
メント)4とから構成されている。ファスナーテープ3
は、耐加水分解性の合成樹脂繊維を織成及び/又は編成
して構成されたもの、もしくは不織布から作製されたも
の、あるいは耐加水分解性の合成樹脂製シートからな
る。エレメント4としては、個々のエレメントを射出成
形すると同時にファスナーテープの縁部に止着する射出
タイプや、耐加水分解性の合成樹脂製モノフィラメント
をコイル状に巻回してなるコイル状エレメントや平面内
に横方向のU字形に屈曲した部分を長手方向に沿って上
下交互に連続してジグザグ状に形成したいわゆるジグザ
グ状エレメントなどの連続状エレメント、押出成形によ
って長手方向に平行に離隔した2本の連結紐(芯紐)に
個々のエレメントの両端部が連結されてはしご状に成形
されたものを長手方向中心線を中心にU字状に折曲した
押出成形エレメントなど、種々のタイプのものがある。
これら各種エレメントの例は後に図面を参照して説明す
る。また、例えばコイル状エレメントの場合、さらに芯
紐や縫糸が構成部品として加わるが、これらについても
後に図面を参照して説明する。符号5は、対向するエレ
メント上を摺動して噛合・開離するためのスライダーで
ある。
【0018】図2に示すスライドファスナー1aは、各
ファスナーストリンガー2の上端部が切断された形態を
有するが、噛み合わされたエレメント4の列の下部所定
位置が溶着されて下止部6が形成されている点で図1に
示すスライドファスナーとは異なる。一方、図3に示す
スライドファスナー1bは、各ファスナーストリンガー
2bのファスナーテープ3bに止着されたエレメント4
bの列の上端部に上止具7が、また下端部に下止具8が
止着されている点で図1に示すスライドファスナーと異
なる。上記上下止具も耐加水分解性の合成樹脂材料から
作製される。
【0019】図4は開放式のスライドファスナー1cを
示している。各ファスナーストリンガー2cのファスナ
ーテープ3cの下端部には、それぞれ接着層(図示せ
ず)を介して、耐加水分解性合成樹脂製の補強用シート
状部材(タフタ)9が溶着されている。これらの対向す
る補強用シート状部材9の一方の内側縁部には、耐加水
分解性合成樹脂製の開離嵌挿具10を構成する箱体11
が取り付けられ、他方の補強用シート状部材9の内側縁
部には、同様に耐加水分解性合成樹脂製の蝶棒17が取
り付けられている。箱体11はその側部のガイド突部1
3及び箱棒12と一体成形されており、箱棒12とガイ
ド突部13の間にはスライダー5の下端部が滑り込める
ように凹溝14が形成されている。同様に、一体成形さ
れた蝶棒17とその側部のガイド突条18との間にもガ
イド溝19が形成されている。箱体11の左側部分には
上下方向に貫通された蝶棒挿入孔15が形成されてお
り、この蝶棒挿入孔15の外壁には側溝16が形成され
ている。従って、蝶棒17を箱体11の蝶棒挿入孔15
に挿入する際、ガイド突条18の下端部内側が箱体11
の側溝16の縁部を滑動し、蝶棒17の挿入をガイドす
るため、円滑に挿入操作を行なうことができる。図4に
おいて、符号20はコイル状エレメント4cの螺旋内空
間に長手方向に挿通された芯紐であり、符号21はこれ
ら芯紐20とコイル状エレメント4cをファスナーテー
プ3cの長手方向縁部に縫着した縫糸であり、いずれも
耐加水分解性の合成樹脂から作製されている。
【0020】なお、開離嵌挿具としてはスライダー5の
構造と同様なものを箱体にし、スライドファスナーの下
端より解離したり閉鎖したり出来る、いわゆる逆開放タ
イプのものが知られており、図4に示すものに限定され
るものではない。さらにまた、図示の例では開離嵌挿具
と別個の補強用シート状部材をファスナーテープの下端
部に溶着したものとして説明したが、耐加水分解性の合
成樹脂材料からシート状部分を箱体や蝶棒と一体射出成
形し、ファスナーテープの幅全体に取り付けたもの、あ
るいはシート状部分に任意の模様のスリット等を形成し
て柔軟性を付与したものなど、補強片と開離嵌挿具を一
体成形したものがあり、特定のものに限定されるもので
はない。
【0021】図5乃至図9は耐加水分解性合成樹脂製の
モノフィラメントよりコイル状に形成したファスナーエ
レメントの例を示している。図6は、図5に示すように
螺旋内空間に長手方向に耐加水分解性合成樹脂繊維製の
芯紐20が挿通されたコイル状エレメント4dを、耐加
水分解性合成樹脂製の縫糸21によりファスナーテープ
3dの長手方向縁部に縫着した例を示し、一方、図7は
ファスナーテープ3eの長手方向縁部にテープの織成と
同時に織り込んで取り付けた例を示している。図9は、
図8に示すように螺旋内空間に芯紐を挿通していないコ
イル状エレメント4fを縫糸21によりファスナーテー
プ3fの長手方向縁部に縫着した例を示している。図1
0は、耐加水分解性合成樹脂製のモノフィラメントによ
り平面横方向のU字状の屈曲部が長手方向に沿って上下
交互に連続するようにジグザグ状に屈曲させて形成し
た、いわゆるジグザグ状エレメント4gを示しており、
図11に示すように、上下の屈曲部間でファスナーテー
プ3gの長手方向縁部を挟持させた状態で縫糸21によ
り縫着する。
【0022】図12乃至図14は、押出機により、図1
2に示すように、長手方向に平行に離隔した2本の連結
紐(芯紐)20hに、所定の間隔で個々のファスナーエ
レメント4hの両端部が連結されてはしご状に成形され
たものを、図13に示すように噛合部22を中心にU字
状に折曲し、図14に示すようにファスナーテープ3h
の長手方向縁部に縫糸21により縫着した例を示してい
る。一方、図15及び図16に示す例の場合、ファスナ
ーテープ3iの長手方向縁部に芯紐20iをテープの織
成と同時に織り込んで取り付け、このように形成した円
形状断面に膨大にしたファスナーテープ3iの長手方向
縁部に所定の間隔で個々の耐加水分解性合成樹脂製のフ
ァスナーエレメント4iが射出成形により止着された例
を示している。前記縫糸及び芯紐(連結紐)も同様に耐
加水分解性の合成樹脂材料から作製される。
【0023】本発明の耐加水分解性合成樹脂製スライド
ファスナーは、前記図1乃至図16に示すようなタイプ
のスライドファスナーに限られるものではなく種々のス
ライドファスナー製品に適用できる。例えば、収納袋な
どの対向する一対のシート材の端縁部に沿って一方に凹
溝を、他方に該凹溝と嵌合する凸条を形成し、これらの
凹溝と凸条を互いに係合させて閉鎖させるタイプのファ
スナー、いわゆるレール状ファスナー製品などにも適用
できる。このタイプのものにおいても、開閉のために係
合する端縁部上を摺動させるスライダーが用いられる。
どのようなタイプのスライドファスナー製品に適用する
のが適当かは合成樹脂の種類にも依存する。一般に、ポ
リアミド系合成樹脂のうちのナイロン6、ナイロン66
は図1乃至図16に示すようなスライドファスナーに適
しており、ナイロン11、ナイロン12はレール状ファ
スナー製品に適している。ポリエステル系合成樹脂の場
合にはスライドファスナー、レール状ファスナーのいず
れの製品にも適用可能である。
【0024】次に、面ファスナーへの本発明の適用例に
ついて具体的に説明する。図17はモールド(射出)タ
イプの代表的なフック状係合要素の構造例を示す雄面フ
ァスナーの部分斜視図、図18は相手方雌面ファスナー
のループ状係合要素との係合前の状態を示す部分断面側
面図である。これらの雄面ファスナー30及び雌面ファ
スナー40の各構成部材は、いずれも本発明に従って前
記したような耐加水分解性の合成樹脂から作製されてい
る。
【0025】図17に示される雄面ファスナー30にお
いて、基部31に立設されたフック状係合要素32は、
基部31から滑らかな曲線状に傾斜して立ち上がる背面
34a及び上方に立ち上がる前面34bを有する立上り
部34と、その先端から前方に延び、下方に湾曲するフ
ック状係合部33を備えている。上記立上り部34の一
側部には垂直に立ち上がる第1の補強リブ35が突設さ
れ、さらにこれらの両側部には第2の補強リブ36が突
設されている。上記第1補強リブ35は、フック状係合
部33の背面から上方に向けて所定の長さだけ突出し、
頂部が円弧状とされた全体が略二等辺三角形状をなして
ており、その頂点O3の高さはフック状係合部33の頂
点O2の高さ以下に設定されている。また、前記第1補
強リブ35の頂点O3は前記フック状係合部33の湾曲
部先端の最下端O1を通過する前記平板状基部31の上
面に略平行な接線よりも上方に位置する。また図示の例
では、前記第2補強リブ36はそれぞれ第1補強リブ3
5よりも低く設定されており、上面が弧状をなした下方
に向けて前後に末広がりの山形形状とされている。
【0026】以上のごとく構成された雄面ファスナー3
0のフック片構造による機能を図18を参照しながら説
明すると、補強リブ35、36の存在によりフック状係
合要素32が横倒れすることが防止されることは勿論で
あるが、係合時において係合相手である雌面ファスナー
40のループ状係合要素42を多数設けた基部41によ
りフック状係合要素32が上方から押圧されるときに
も、その押圧力により前記基部41が第1補強リブ35
の頂点O3に当接するまで当初はフック状係合部33が
僅かに前傾するが、以降は第1補強リブ35が前記基部
41を支持して、フック状係合部33のそれ以上の前傾
を阻止し、ループ状係合要素42との係合姿勢が保持さ
れる。また、前述のごとく僅かに前傾するフック状係合
部33はその湾曲形状の曲率半径が小さくなるため、一
旦係合したループ状係合要素42は通常よりも外れ難く
なる。
【0027】図19及び図20は、織製された面ファス
ナーへの本発明の適用例を示しており、本発明に従って
耐加水分解性の合成樹脂でモノフィラメント又はマルチ
フィラメントを作製し、これを織成して作製した面ファ
スナーを示している。図19に示す雌面ファスナー50
においては、耐加水分解性合成樹脂フィラメントからな
るパイル糸が同様に耐加水分解性合成樹脂フィラメント
から平織りされた基部(基布)51にパイル状に織り込
まれてパイルループ(ループ状係合要素)52が基部表
面から突出するように形成されている。一方、図20に
示す雄面ファスナー60は、基部61表面から突出する
パイルループの一部を切断してフック状係合要素62が
形成されていること以外は上記雌面ファスナーと同様な
構造を有する。なお、各々の基部(基布)51,61の
裏面には、ループ状及びフック状の係合要素52,62
の抜け止め及び保形性を付与するため、合成ゴム、合成
樹脂等のコーティング層53,63が形成されている。
【0028】次に、編製された面ファスナーに本発明を
適用する態様について図面を参照しながら説明する。図
21は、通気性を備えた被着物に用いる雌面ファスナー
として機能する面ファスナー用経編基布70を模式的に
示した図であり、パイル編成糸と地糸とにより地組織を
編成してウェール71上に面ファスナーの係合要素とな
るパイルループ(ループ状係合要素)72を多数形成す
ると共に、マーキゼット組織により挿入糸をウェール方
向及びコース方向に走らせて、ウェール71間に通気部
となる略方形状の網目73を多数形成するように編成し
て面ファスナー用経編基布70に構成したものである。
また、この面ファスナー用経編基布70のパイルループ
72上方側部を切断することにより、フックが形成され
て雄面ファスナーとして用いられる。なお、このような
面ファスナー用経編基布70は、中央にパイル編部、両
端部に耳部が設けられており、該耳部の中央をスリッタ
ーにより切断することにより同時に数個の面ファスナー
用径編テープを得るようにされている。
【0029】図22は、面ファスナー用経編基布70
(切断前の細巾テープ)のパイル編部の組織例を示して
いる。パイル編部は、パイルループ72を形成するパイ
ル形成糸74と、地を形成する二目編糸75、横挿入糸
76とによって編成されている。パイル形成糸74はマ
ルチフィラメントよりなり、パイル編により、他の糸よ
り積極的にオーバーフィードさせてシンカーによってパ
イルループ72を形成するものである。パイル形成糸7
4は、隣接編針とラッピングしながら1コースおきにパ
イルループ72を形成してゆくもので、図22のパイル
編部の構造図に示すように、長手方向にジグザグ状に位
置するように編成するものである。従って、パイルルー
プ72は、相手方の雄面ファスナーのフックがどのよう
な向きに向いていても常に高い係合確率で係合すること
ができ、面ファスナーの性能が一段と向上している。
【0030】前記したような面ファスナー用経編基布の
ように開目の場合、地組織及び係合要素を安定化させる
ために、基布の裏面には合成ゴム、合成樹脂等がコーテ
ィングされるが、係合要素を構成するパイルループ及び
地組織を形成する鎖糸に閉目を形成する場合には不用で
ある。そして、前記パイルループを形成する編成糸は、
雌面ファスナーの基布を編成する時にはモノフィラメン
ト糸やマルチフィラメント糸が、また雄面ファスナーの
基布を編成する時にはモノフィラメント糸が用いられる
が、これらの編成糸や地組織を構成する糸は、本発明に
従って耐加水分解性の合成樹脂から作製される。
【0031】図23は、テープ上に一体に取り付けられ
るテープ付きスナップボタンへの本発明の適用例を示し
ている。このテープ付きスナップボタン80の製造にお
いては、長尺のテープ81に所定の間隔をおいて予め複
数の取付孔82を形成しておき、このテープ81を成形
金型内に供給し、射出成形により、上記取付孔82の周
縁を抱持するように、テープ81の表裏面に雌係脱具8
4及び/又は雄係脱具85の成形前の構成部材であるリ
ング状の基材83を一体成形する。そして、同一テープ
81の長さ方向に一定の間隔で一体に成形された共通の
形態をもつ複数の前記基材83に、交互に雌係脱部(孔
部)86と雄係脱部(突部)87が一体に成形され、同
一のテープ81に雌雄の係脱具84,85とが交互に取
り付けられた製品となる。係合に際しては、雄係脱部8
7が雌係脱部86にスナップ嵌めされる。なお、図23
に示す例ではテープ81の長さ方向に一定の間隔でリン
グ状基材83に交互に雌係脱部86と雄係脱部87が一
体に成形されているが、一方のテープに雌係脱部(孔
部)を、他方のテープに雄係脱部(突部)87を成形す
ることもできる。そして、上記テープ81と、雌係脱具
84及び/又は雄係脱具85からなる係合部が、本発明
に従って耐加水分解性の合成樹脂から作製される。
【0032】合成樹脂材料がポリエチレンテレフタレー
ト(PET)の場合、基本的にはファスナー製品の全構
成部品をPETで作製することは可能である。しかしな
がら、スライドファスナーの場合、機械的強度が要求さ
れるスライダーは、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)で作製し、またスライダーの胴体部分のPBTはガ
ラス繊維等の補強繊維で強化することが好ましい。この
ようなポリエステル製スライドファスナーの場合、リサ
イクル時に、使用済みスライドファスナーからスライダ
ーを取り外し、残ったスライドファスナーのみをリサイ
クル使用することが好ましい。使用済みスライドファス
ナーをそのまま回収して再使用した場合、得られる素材
はPET/PBTポリマーブレンドとなる。また、図4
に示すような開放式のスライドファスナーの場合、同様
に機械的強度の点から開離嵌挿具もPBTで作製するこ
とが好ましい。
【0033】上記いずれの場合においても、ファスナー
製品の各構成部品の素材は全てポリエステルであるた
め、後染めによって各構成部品を同一色相に同時染色で
きる。染料としては各種染料を用いることができるが、
分散染料が好ましい。分散染料としては、例えばキノン
系分散染料、アゾ系分散染料、アントラキノン系分散染
料など各種の染料を用いることができる。また、慣用の
均染剤、堅牢度増進剤などの各種染色助剤を添加できる
ことも通常通りである。さらに、染色法としても種々の
方法が可能であるが、ビーム染色が好ましい。
【0034】また、使用済みポリエステル製ファスナー
製品のリサイクルに際しては、再生したポリエステルを
用いて再びスライドファスナーや面ファスナー、テープ
付きスナップボタン等のファスナー製品を作製すること
もできるし、あるいは他の繊維製品、梱包用結束バン
ド、容器等の成形品を作製することもできる。他の成形
品の素材とする場合、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド
繊維等の強化繊維や各種充填剤を混入したり、あるいは
さらにPBT等の他の熱可塑性樹脂をブレンドすること
もできる。なお、再生PETを用いてスライドファスナ
ーを作製する場合には、機械的強度が要求されるスライ
ダー、開離嵌挿具、エレメント、縫糸についてはバージ
ンPET又はバージンPETと再生PETのブレンド物
を用いることが好ましい。
【0035】合成樹脂材料がポリアミドの場合、スライ
ドファスナーのスライダーを除くファスナー製品の全構
成部品、すなわちスライドファスナーのファスナーテー
プ、エレメント、開離嵌挿具、補強用シート状部材、上
下止具、縫糸及び芯紐、面ファスナーの基部及び係合要
素、テープ付きスナップボタンのテープ及び係合部をポ
リアミド製とすることができる。スライドファスナーの
スライダーとしては、前記PBT製又は金属製のものを
使用できる。従って、このようなポリアミド製スライド
ファスナーをリサイクル使用する場合には、使用済みス
ライドファスナーからスライダーを取り外し、残ったス
ライドファスナーのみをリサイクル使用することにな
る。再生ポリアミドのリサイクル用途としては、スライ
ダー以外のスライドファスナー構成部品、面ファスナー
やテープ付きスナップボタン等の他のファスナー製品、
繊維製品、成形品等が挙げられる。ポリアミド製ファス
ナー製品の場合にも、前記ポリエステル製スライドファ
スナーの場合と同様に、後染めによってポリアミド製構
成部品を同一色相に同時染色できる。好適なポリアミド
としては、ナイロン6、ナイロン66、共重合ナイロン
などが挙げられる。
【0036】また、本発明に係るリサイクル可能な合成
樹脂製ファスナー製品を装着する衣服等の生地の他、裏
地、芯地、縫糸等の副部材やボタン、スナップ等の樹脂
製付属品の素材も、ファスナー製品と同一又は同一系統
の耐加水分解性合成樹脂とすることにより、個々の構成
部材を分離・選別することなく、使用済み製品全体をそ
のまま回収し、リサイクル使用することが可能となる。
【0037】PET廃材からファスナー製品を再生する
場合には、有利には、回収したPET廃材を造粒して得
たストランド状のチップを真空下に乾燥し、必要に応じ
て固相重合し、モノフィラメントに押出成形する。ある
いはさらに線径の細いミシン糸やマルチフィラメントを
成形することもできる。また、射出成形して他の構成部
品を成形することもできる。スライドファスナーの場
合、次いで、押出成形されたモノフィラメントを延伸
し、コイル状に成形し、PET繊維を織成及び/又は編
成して得たファスナーテープの縁部に縫糸で縫着した
後、熱セットし、その後、所望の色に後染めを行なう。
ここで重要なことは、所定の品質のファスナーストリン
ガー等を製造するためには、乾燥チップの含水率をでき
るだけ低く抑えてモノフィラメント押出加工前後の極限
粘度(I.V.)の低下を抑えることである。モノフィラメ
ント押出加工前後の極限粘度の低下は、チップの含水に
よる加水分解によるものと考えられ、延伸時の糸切れを
生じ易くなる。従って、乾燥チップの含水率は50pp
m(0.005%)以下、好ましくは30ppm以下、
さらに好ましくは20ppm以下とする必要がある。特
にミシン糸、マルチフィラメント等の線径の細い製品を
作製する場合、糸切れ防止等を考慮して20ppm以
下、好ましくは10ppm以下、さらに好ましくは5p
pm以下とする必要がある。
【0038】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。 実施例 PETとマスターチップ(ライン・ケミー社製スタバク
ゾール KE9291:キャリア樹脂PET(PE5%
含有)中に15wt%の芳香族ポリカルボジイミド(ST
ABAXOL P100)を含有)が7:1(質量比)
の混合物からモノフィラメントを作製し、コイル状エレ
メントを成形した。一方、PET高強力糸(旭化成工業
(株)製ブレイバー、耐加水分解防止剤不含有)からフ
ァスナーテープを織成すると共に、ミシン糸及び芯紐を
加工した。これらの構成部材を用いて図1に示すような
スライドファスナーを作製した。 比較例 コイル状エレメントの原料としてPETのみを用いた以
外は、実施例と同様にしてスライドファスナーを作製し
た。
【0039】試験例 前記実施例及び比較例で作製した各スライドファスナー
について、オートクレーブ処理(126℃×30分)を
繰り返し行なった。その後、JIS S 3015に規
定されている方法に従って、チェーン横引強度、開時及
び閉時の摺動抵抗を測定した。チェーン横引強度の測定
結果を図24に、開時の摺動抵抗の測定結果を図25
に、また閉時の摺動抵抗の測定結果を図26に示す。チ
ェーン横引強度の規格となる保証値は60kg以上であ
り、実施例及び比較例共にオートクレーブ処理50回後
でもクリアーしていたが、PETのみから作製したコイ
ル状エレメントを用いた比較例の場合、強度が低く、エ
レメント切れやエレメント縫着糸切れを生じた。また、
開時(スライドファスナーをスライダーで開く際)及び
閉時(スライドファスナーをスライダーで閉じる際)の
摺動抵抗の規格となる保証値はいずれも700g以下で
あるが、実施例の場合にはオートクレーブ処理100回
後でもクリアーしていたが、比較例の場合には保証値か
ら大きく外れ、またエレメント表面がざらつき、さらに
多数の微小クラックが入ってささくれ立っていた。さら
に、ファスナーテープ、ミシン糸及び芯紐も加水分解防
止剤を配合したポリエステル繊維から加工したものを用
いたところ、オートクレーブ処理耐久性はさらに向上し
た。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の合成樹脂製スラ
イドファスナー、合成樹脂製面ファスナー、合成樹脂製
テープ付きスナップボタン等の合成樹脂製ファスナー製
品は、耐加水分解性の合成樹脂材料、特にカルボジイミ
ド系加水分解防止剤が混入されたポリエステルから作製
されているため、湿熱耐久性に優れ、繰り返し高温高湿
下におかれても強度低下や加水分解による材料の劣化、
特にエレメント等の係合部の形態を変化させることな
く、長期に亘って安定な係合状態を維持でき、係合部が
止着されるテープや基部も安定な状態を確保できる。さ
らに、縫糸も耐加水分解性の合成樹脂材料から作製する
ことにより、糸切れ等を生じない合成樹脂製ファスナー
製品を提供できる。また、スライドファスナーの場合、
芯紐も耐加水分解性の合成樹脂材料製とすることによ
り、エレメントの取り付け状態がより安定化される。従
って、高温高圧蒸気による滅菌処理が度重ねて行なわれ
る製薬工場クリーンルーム用作業衣や、病院、医療現
場、介護施設などで使用される衣料品などに装着される
ファスナー製品として最適である。さらに、実質的に構
成部品の全てを同一系の耐加水分解性合成樹脂材料から
作製することにより、リサイクル可能となり、地球環境
保護や資源の有効利用に多大に貢献でき、また各構成部
品の素材が統一されているので廃品や廃プラスチックの
回収作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製スライド
ファスナーの基本的形態を示す平面図である。
【図2】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製スライド
ファスナーの他の形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製スライド
ファスナーのさらに他の形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製スライド
ファスナーの別の形態を示す部分破断平面図である。
【図5】芯紐を有するコイル状エレメントの部分平面図
である。
【図6】図5に示す芯紐を有するコイル状エレメントの
ファスナーテープへの取付状態を示す部分断面図であ
る。
【図7】図5に示す芯紐を有するコイル状エレメントの
ファスナーテープへの他の取付状態を示す部分断面図で
ある。
【図8】芯紐のないコイル状エレメントの部分平面図で
ある。
【図9】図8に示すコイル状エレメントのファスナーテ
ープへの取付状態を示す部分断面図である。
【図10】ジグザグ状エレメントの部分平面図である。
【図11】図10に示すジグザグ状エレメントのファス
ナーテープへの取付状態を示す部分断面図である。
【図12】押出成形により連結紐に取り付けたファスナ
ーエレメントの部分平面図である。
【図13】図12に示すファスナーエレメントを噛合部
を中心にしてU字状に折曲した状態を示す部分平面図で
ある。
【図14】図12及び図13に示すファスナーエレメン
トのファスナーテープへの取付状態を示す部分断面図で
ある。
【図15】個々の合成樹脂製エレメントが円形状断面に
膨大に形成したファスナーテープの長手方向縁部に止着
されたスライドファスナーを示す部分平面図である。
【図16】図15に示すスライドファスナーの部分断面
図である。
【図17】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雄面
ファスナーの一形態を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雄面
ファスナーと雌面ファスナーの係合前の状態を示す部分
断面側面図である。
【図19】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雌面
ファスナーの他の形態を示す部分断面側面図である。
【図20】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雄面
ファスナーの他の形態を示す部分断面側面図である。
【図21】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雌面
ファスナーの別の形態を示す概略部分断面側面図であ
る。
【図22】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製の雌面
ファスナーの別の形態を示す概略部分平面図である。
【図23】本発明に係る耐加水分解性合成樹脂製のテー
プ付きスナップボタンの一形態を示す部分斜視図であ
る。
【図24】実施例及び比較例で作製した各スライドファ
スナーについて、繰り返しオートクレーブ処理(126
℃×30分)後に測定したチェーン横引強度の測定結果
を示すグラフである。
【図25】実施例及び比較例で作製した各スライドファ
スナーについて、繰り返しオートクレーブ処理(126
℃×30分)後に測定した開時摺動抵抗の測定結果を示
すグラフである。
【図26】実施例及び比較例で作製した各スライドファ
スナーについて、繰り返しオートクレーブ処理(126
℃×30分)後に測定した閉時摺動抵抗の測定結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c スライドファスナー 2,2b,2c ファスナーストリンガー 3,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h,3i
ファスナーテープ 4,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4i
エレメント 5 スライダー 6 下止部 7 上止具 8 下止具 9 補強用シート状部材 10 開離嵌挿具 20 芯紐 20h,20i 連結紐(芯紐) 21 縫糸 22 噛合部 30,60 雄面ファスナー 31 基部 32,62 フック状係合要素 33 フック状係合部 40,50,70 雌面ファスナー 41,51,61 基部(基布) 42,52,72 ループ状係合要素(パイルループ) 70 面ファスナー用経編基布 71 ウェール 80 テープ付きスナップボタン 81 テープ 84 雌係脱具 85 雄係脱具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲村 利明 富山県下新川郡入善町袖沢124−4 Fターム(参考) 3B098 AA00 AB01 BA15 BB02 CB02 DB05 EB02 GB21 3B100 CA01 CB03 CC01 CD00 DA02 DA07 DB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部と係合部を有する係合部材におい
    て、少なくとも上記係合部が耐加水分解性の合成樹脂か
    ら作製されていることを特徴とする合成樹脂製係合部
    材。
  2. 【請求項2】 耐加水分解性の合成樹脂材料が、カルボ
    ジイミド系加水分解防止剤が混入されたポリエステルで
    あることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製係合
    部材。
  3. 【請求項3】 ファスナーテープの縁部にエレメントを
    止着したスライドファスナーにおいて、上記ファスナー
    テープとエレメントが耐加水分解性の合成樹脂材料から
    作製されていることを特徴とする合成樹脂製スライドフ
    ァスナー。
  4. 【請求項4】 前記ファスナーテープへのエレメント取
    付用の縫糸及び/又はエレメントの長手方向に個々のエ
    レメントを挿通して延在している芯紐を有し、該縫糸及
    び/又は芯紐が耐加水分解性の合成樹脂材料から作製さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂製
    スライドファスナー。
  5. 【請求項5】 さらにエレメントの上下端部に取り付け
    られた上下止具を有し、該上下止具が他の構成部品と同
    様に耐加水分解性の合成樹脂材料から作製されているこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の合成樹脂製スラ
    イドファスナー。
  6. 【請求項6】 さらにファスナーテープの下端部に開離
    嵌挿具及び該開離嵌挿具と一体又は別体の補強用シート
    状部材を取り付けた開放式のスライドファスナー(但
    し、下止具は有さない)であって、該開離嵌挿具及び補
    強用シート状部材が他の構成部品と同様に耐加水分解性
    の合成樹脂材料から作製されていることを特徴とする請
    求項3乃至5のいずれか一項に記載の合成樹脂製スライ
    ドファスナー。
  7. 【請求項7】 各構成部品が同一系の合成樹脂材料から
    作製されていることを特徴とする請求項3乃至6のいず
    れか一項に記載の合成樹脂製スライドファスナー。
  8. 【請求項8】 基部の表面に多数の係合要素からなる係
    合部を形成した面ファスナーにおいて、上記基部と係合
    部が耐加水分解性の合成樹脂から作製されていることを
    特徴とする合成樹脂製面ファスナー。
  9. 【請求項9】 テープ上に雄又は/及び雌係脱具からな
    る係合部を形成したテープ付きスナップボタンにおい
    て、上記テープと係合部が耐加水分解性の合成樹脂から
    作製されていることを特徴とする合成樹脂製テープ付き
    スナップボタン。
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