JP2003009792A - ほぐれの改良された麺類およびその製造法 - Google Patents

ほぐれの改良された麺類およびその製造法

Info

Publication number
JP2003009792A
JP2003009792A JP2001195636A JP2001195636A JP2003009792A JP 2003009792 A JP2003009792 A JP 2003009792A JP 2001195636 A JP2001195636 A JP 2001195636A JP 2001195636 A JP2001195636 A JP 2001195636A JP 2003009792 A JP2003009792 A JP 2003009792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodles
alginic acid
improved
producing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001195636A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hanno
賢治 半埜
Fujiko Wakagi
藤子 若木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katayama Chemical Inc
Original Assignee
Katayama Chemical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katayama Chemical Inc filed Critical Katayama Chemical Inc
Priority to JP2001195636A priority Critical patent/JP2003009792A/ja
Publication of JP2003009792A publication Critical patent/JP2003009792A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 麺類の外観、食味及び食感を損なうことな
く、麺類の表面同士の付着を防止して、ほぐれの改良さ
れた麺類の提供。 【解決手段】 原料粉1kg当たり0.01〜0.1g
のアルギン酸類を添加することにより、上記課題を解決
した麺類が得られた。アルギン酸類がアルギン酸及びア
ルギン酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1種であ
り、原料に添加の他、配合した水を原料粉と共に混練し
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、ほぐれの改良
された麺類、その製造法に関するものである。さらに詳
細には、この発明は、経時変化などによる麺類表面が互
いに付着するのが防止され、ほぐれの極めて良好な麺類
加工食品、その製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】麺類加工食品、特に麺類は、麺線表面の
離水および糊化された澱粉の粘着性により麺線が互いに
結着し、全体が塊状に固結してほぐれが悪くなる。麺線
どうしの付着を防止する方法は、麺の種類により異な
り、生麺の場合にはカットされた麺線に直接、澱粉(打
ち粉)をふりかける方法が採られている。しかしなが
ら、打ち粉を使用した生麺は製品の外観が見劣りし、か
つ、カビが生えやすく、腐敗しやすいという欠点があっ
た。
【0003】また、茹で麺や蒸し麺、ロングライフ麺
(LL麺)などの場合には、仕上がった麺に食用油脂を
噴霧する方法が採られている。しかしながら、油が含ま
れていると食感に悪影響のある麺、例えばうどんやそば
などには、この方法は適していない。その上、麺にコー
ティングされる油脂は薄層であるため、高水分下におい
て極めて酸化されやすく、特に常温での流通時間が長い
LL麺においては、酸化された油脂が異臭を発するな
ど、麺類の商品価値を著しく損なう欠点があった。
【0004】そのほか、麺類のほぐれなどを改良する方
法として、ポリグリセリン脂肪酸エステルを単独で、あ
るいは他の食品用乳化剤とともに練り込む方法(特公昭
60−102139号公報)、難消化性デキストリンお
よびペクチンを含有する穀類加工食品用ほぐれ改良剤
(特開平9−75022号公報)、原料澱粉の一部を、
乳化剤と澱粉とを緊密に混合し、一定の条件下で加熱し
て得られる湿熱処理澱粉で置換する方法(特開平10−
84894号公報)、エステル化率が40%以上のポリ
グリセリン脂肪酸エステルを麺類に噴霧、浸漬、塗布、
練り込み等で添加する方法(特開平10−309169
号公報)などが提案されている。しかしながら、これら
の方法によっても十分に満足できる効果が得られ難い。
【0005】また、アルギン酸および/またはその塩を
麺類のほぐれ改良剤として使用することも提案されてい
る(特開平6−209730号、特開平6−21772
2号、特開2000−83610号、特開2001−9
5514号、特開2001−128631号公報参
照)。
【0006】近年、食品の品質改良剤などの添加剤とし
ては、食品衛生上安全なもの、できれば天然由来のもの
が望まれており、その添加量もできるだけ少なくてすむ
ものが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、麺類の外
観、食味および食感を損なうことなく、麺類の表面どう
しの付着を防止して、ほぐれの改良された麺類を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
食品衛生上安全な、天然由来の品質改良剤による麺類の
ほぐれ改良について鋭意研究の結果、従来、麺類のほぐ
れ改良剤として使用されていたアルギン酸類の添加量の
約1/2から1/100という少量でほぐれ効果が著し
く向上し、食味および食感の良好な麺類が得られること
を見出し、この発明を完成するに到った。
【0009】かくしてこの発明によれば、原料粉1kg
当たり0.01〜0.1gのアルギン酸類を添加したこ
とを特徴とするほぐれの改良された麺類およびかかるほ
ぐれの改良された麺類の製造法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明における麺類としては、
例えば、中華麺、うどん、きしめん、素麺、冷や麦、そ
ば、スパゲッティのように細長く成形した麺類、マカロ
ニのように任意の形状に成形したもの、餃子やシュウマ
イの皮などが挙げられる。そしてその形態は、生麺、茹
で麺、蒸し麺、即席麺、冷凍麺、乾麺などのいずれであ
ってもよい。
【0011】この発明におけるほぐれの改良された麺類
は、原料粉1kg当たり0.01〜0.1gのアルギン
酸類を添加し、水とともに混練し、所望の形状に成形し
て得られる。この発明における原料粉は、製造されるべ
き麺類の種類に応じて、小麦粉、大麦粉、ライ麦粉、そ
ば粉あるいはそれらの混合粉などから適宜選択される。
【0012】原料粉に添加されるアルギン酸類として
は、アルギン酸のほかに、アルギン酸ナトリウム、アル
ギン酸カリウムなどのアルギン酸塩や、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステルなどのアルギン酸エステルな
どが挙げられる。中でもアルギン酸またはアルギン酸ナ
トリウムが特に好ましい。
【0013】アルギン酸類の添加割合は、原料粉1kg
当たり0.01〜0.1gである。アルギン酸類の添加
割合が0.1gを超えても、添加量の増加に見合うだけ
の効果が得られないため好ましくなく、0.01gより
少ないと、十分なほぐれ改良効果が得られ難いため好ま
しくない。
【0014】この発明の麺類の製造に際しては、アルギ
ン酸類のほかに、通常の添加剤、例えば、カラギーナ
ン、グアーガム、タマリンドガム、キサンタンガム、ロ
ーカストビーンガム、ジェランガム、ペクチン、カード
ラン、寒天等の増粘多糖類、マンナン、セルロース等の
食物繊維、乳清カルシウム、乳酸カルシウム、炭酸カル
シウム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム等のカルシ
ウム類、穀物蛋白質部分分解物、グルテン、卵白、食
塩、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料等を適宜加えても
よい。これらの添加剤のうち、穀物蛋白質部分分解物、
グルテンおよび卵白を用いると、麺類の食感が良好とな
って好ましい。
【0015】この発明の麺類は、通常の方法により製造
することができる。すなわち、原料粉および所定量のア
ルギン酸、並びに所望により加えられる任意の添加剤を
まず混合し、これに水を加えて混練し、所望の形状に成
形することにより製造することもできるし、原料粉と所
望により加えられる任意の添加剤を混合し、これに所定
量のアルギン酸類を配合した水を加えて混練し、所望の
形状に成形することにより製造することもできる。麺類
のほぐれ改良効果の点においては、後者の製造方法が好
ましい実施態様であるといえる。なお、任意の添加剤の
うち、水溶性のものは原料粉と混合すべき水に予め溶解
して用いてもよい。
【0016】
【実施例】この発明を実施例によりさらに詳細に説明す
るが、この発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 小麦粉 700g そば粉 300g アルギン酸 0.005g 水 320g 小麦粉、そば粉を混合した粉原料に、水にアルギン酸
(商品名:ダックアシッド 株式会社紀文フードケミフ
ァ製)を加えたものを添加し、よく混練して、常法に従
ってロール厚1mm、#20角刃で切り出したそばを製
造した。
【0018】実施例2 実施例1と同じ処方で、小麦粉、そば粉およびアルギン
酸を混合した粉原料に水を添加し、よく混練して、常法
に従ってロール厚1mm、#20角刃で切り出したそば
を製造した。
【0019】比較例1 実施例2のアルギン酸を除いた以外は、実施例2と同様
にしてそばを製造した。
【0020】試験例1(湯中でのほぐれ評価試験) 実施例1〜2および比較例1で得られたそばを長さ18
cmに切断したもの各20gを、30秒間冷水で水洗
し、密封して冷蔵庫で一晩放置した。1リットルのビー
カーに50℃の湯を600cc入れ、ここに一晩放置し
た各そばを入れてスターラーで攪拌し、ほぐれ状態を目
視で確認した。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の麺類では、天然由来のアルギン
酸類をごく少量添加することにより、外観、食味および
食感が損なわれないで、ほぐれが著しく改良されてい
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料粉1kg当たり0.01〜
    0.1gのアルギン酸類を添加したことを特徴とするほ
    ぐれの改良された麺類。
  2. 【請求項2】 アルギン酸類が、アルギン酸およ
    びアルギン酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項1記載の麺類。
  3. 【請求項3】 原料粉1kg当たり0.01〜
    0.1gのアルギン酸類を配合した水を原料粉とともに
    混練し、製麺することを特徴とするほぐれの改良された
    麺類の製造法。
  4. 【請求項4】 アルギン酸類が、アルギン酸およ
    びアルギン酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項3記載の麺類の製造法。
JP2001195636A 2001-06-28 2001-06-28 ほぐれの改良された麺類およびその製造法 Pending JP2003009792A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001195636A JP2003009792A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 ほぐれの改良された麺類およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001195636A JP2003009792A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 ほぐれの改良された麺類およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003009792A true JP2003009792A (ja) 2003-01-14

Family

ID=19033578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001195636A Pending JP2003009792A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 ほぐれの改良された麺類およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003009792A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6450130B2 (ja) 食感改良組成物
JP5553946B1 (ja) 冷凍調理済み麺類およびその製造方法
JP2006288239A (ja) 即席麺類及びその製造方法
JPWO2015041234A1 (ja) 麺用ほぐれ改良剤の製造方法
WO2018164114A1 (ja) 粉末状小麦タンパク質及びその製造方法
JP6521651B2 (ja) 小麦グルテンの製造方法
JP6959057B2 (ja) 管状生マカロニの製造方法及びグラタン類の製造方法
JP2021153574A (ja) 生中華麺及びその製造方法並びに生中華麺の変色防止方法。
JP5125472B2 (ja) 蛋白質高含有焼き菓子生地又はパン生地の製造法
JP6423238B2 (ja) 麺類の製造方法
JP4654959B2 (ja) 食物繊維含有食品
JP7267080B2 (ja) 麺類または麺皮類の製造方法
JP6523541B1 (ja) 麺類または麺皮類の製造方法
JP7252034B2 (ja) 組織状大豆蛋白の製造方法
JP2003009792A (ja) ほぐれの改良された麺類およびその製造法
JP3621353B2 (ja) 魚肉入り食品の製造方法
JP6132329B2 (ja) 中華麺の製造方法
JP2002223731A (ja) ペースト状食品用組成物及びこれを用いてなる調理加工食品
JP2006081433A (ja) 麺用品質改良剤及び麺類の製造方法
JP6995532B2 (ja) ドーナツ用組成物及びドーナツ生地
JP4344785B2 (ja) ほぐれの改良された穀類加工食品、その製造法およびほぐれ改良剤
JPH0779648B2 (ja) 食品素材の製造方法
JP7118874B2 (ja) 無塩手延べ乾麺及びその製造方法
JP2000333631A (ja) 春巻きの皮の製造方法
JP2002186468A (ja) 小麦粉焼成食品用ミックス及び小麦粉焼成食品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090818