JP2003009193A - 通信指令台 - Google Patents

通信指令台

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JP2003009193A
JP2003009193A JP2001186582A JP2001186582A JP2003009193A JP 2003009193 A JP2003009193 A JP 2003009193A JP 2001186582 A JP2001186582 A JP 2001186582A JP 2001186582 A JP2001186582 A JP 2001186582A JP 2003009193 A JP2003009193 A JP 2003009193A
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JP2001186582A
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Koichi Numagami
幸一 沼上
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指令台の電源や配線に障害が生じて電圧が供
給されない、あるいは、指令制御装置との間の通信が途
絶える万一の場合にも対処可能とする。 【解決手段】 指令制御装置10は、非常用電源装置4
0から供給される非常用電源を構内の電話線UL、DL
に重畳するための非常電源重畳部14bを備え、指令台
20は、電源の異常を検出する電源異常検出部と、構内
の電話線UL、DLに重畳された非常用重畳電源を抽出
する非常電源抽出部と、非常用重畳電源を所定の電圧に
変換するコンバータ部とを備え、さらに通信線CLを介
して行う指令制御装置10と指令台20との間の相互の
データ通信が所定の期間以上途絶えた通信障害時に、指
令制御装置10と指令台20は相互に接続された電話線
UL、DLを介してデータ通信を行う予備通信手段とし
てDTMF制御部18をそれぞれ備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防署や警察署な
どに設置される通信指令台に係わり、特に指令台内部の
電源の故障、配線の断線およびコネクタ不良などの障害
により、電源が供給されないような、万一の場合にも対
処可能な通信指令台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の緊急指令システムにおける通信指
令台の例として、例えば地域の消防署などに設置され比
較的小規模な図5に示すようなものがある。図5(a)
は緊急指令システムの要部ブロック図、(b)は指令制
御装置の要部ブロック図、(c)は指令台の要部ブロッ
ク図である。図5(a)、(b)および(c)におい
て、緊急時に火災の連絡や救急の要請は通話先電話機T
から公衆回線網Nを介して地域の消防署などに設置され
る通信指令台Sに通話接続される。通話接続された通話
は、署内に設置された通信指令台Sの指令制御装置50
に入力する。指令制御装置50は、2線−4線変換部5
1で公衆網側の2線式を上り線ULと下り線DLのそれ
ぞれのペア線からなる4線式信号に変換され、スイッチ
ング回路52で署内の各電話機などに交換接続処理され
る。スイッチング回路52の出力には複数の加入者イン
タフェース回路53とさらに複数の加入者回路54が接
続されており、それぞれの加入者回路54から指令台6
0や署内の各電話機などに接続されている。加入者回路
54には着信検出などの回線接続処理を行う加入者線ル
ープ検出部54aがあり、通話先電話機Tからの通話は
指令台60に接続される。署内の電話機は多数設置され
ているが、一般的に指令台60も混雑時や故障時の予備
として署内に複数設置されている。
【0003】指令制御装置50と指令台60との間は電
話線UL、DLの他に通信線CLが接続されており、相
互の運転状況の監視や緊急時の交換処理などのための双
方向のデータ伝送を行っている。通信線CLは小規模な
ものではRS232Cのようなシリアル通信で行われる
が、大規模なものではLANなどが用いられる。指令制
御装置50にはこの通信を制御するための通信制御部5
7と全体の制御を行う制御部56および各回路に所定の
電圧を供給するための電源部55などが備えられてい
る。指令台60は、電話線UL、DLから入力する信号
は切換スイッチなどからなる操作部62を介し、切換
え、および選択されてオペレータが装着するヘッドセッ
トなどの送受話部63に接続され、スピーカとマイクと
により通話処理が行われる。指令台60には、指令制御
装置50との通信処理を行うための通信制御部67と全
体の制御を行う制御部66および各回路に所定の電圧を
供給するための電源部65、および各種の表示をするた
めの制御を行う表示制御部69と表示部69aなどが備
えられている。一方、通信指令台Sには商用電源に接続
される電源装置70があり、この電源装置70から電源
ラインPLにより指令制御装置50と指令台60とに電
源が供給されているが、停電時などの非常時に備え、蓄
電池や自家発電などの非常用電源装置80も用意されて
おり、非常時にはこの非常用電源装置80に切換えられ
るようになっている。
【0004】ところで、停電などの場合にはこのように
非常用電源装置80に切換えられて緊急時の通話処理を
行うことができるが、例えば指令台60への電源供給や
配線、または指令台60の内部の電源や配線に障害が生
じて制御系の回路に所定の電圧が供給されない、あるい
は、指令制御装置50と指令台60との間の通信が途絶
えるような場合、せっかく緊急通話先からの通話が署内
に着信していても指令台60には繋がらない、あるい
は、指令台60からの緊急指令処理ができない、という
問題があり、一刻を争うよう場合に混乱や遅滞を生じる
恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した問題点
に鑑み、本発明は、指令台の電源や配線に障害が生じて
電圧が供給されない、あるいは、指令制御装置との間の
通信が途絶えるような万一の場合にも対処可能な通信指
令台を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、公衆回線網を介して入力する通話先電話
機からの緊急通話を構内の4線式電話線に変換するとと
もに、所定の交換処理を行う指令制御装置と、同指令制
御装置で交換処理された前記緊急通話を構内の電話線を
介して受信し、対応する所定の緊急指令を行うための操
作部と送受話部とを有する指令台と、前記指令制御装置
と前記指令台とに電源を供給する電源装置と、同電源装
置の障害時や停電時に前記電源装置を補助して非常用の
電源を供給する非常用電源装置とからなり、前記指令制
御装置と前記指令台とは相互にデータ通信して連携運転
を行うための通信制御部と通信線と制御部とをそれぞれ
備えた通信指令台において、前記指令制御装置は、前記
非常用電源装置から供給される非常用電源を構内の前記
4線式電話線に重畳するための非常電源重畳部を備え、
前記指令台は、電源部の異常を検出する第一の電源異常
検出部と、構内の前記4線式電話線に重畳された非常用
重畳電源を抽出する第一の非常電源抽出部と、同第一の
非常電源抽出部から抽出する非常用重畳電源を所定の電
圧に変換する第一のコンバータ部とを備え、前記指令台
の前記第一の電源異常検出部が前記指令台の電源部の異
常を検出する場合、前記指令台は、前記第一の非常電源
抽出部が構内の前記4線式電話線に重畳された非常用重
畳電源を抽出するとともに、前記第一のコンバータ部が
変換した所定の電圧を、前記所定の緊急指令を行うため
に少なくとも前記指令台の前記操作部と前記送受話部と
前記通信制御部と前記制御部とに供給するようにした。
【0007】前記非常用重畳電源は、前記4線式電話線
の上り線または下り線のいずれか、または双方に重畳さ
れる。
【0008】公衆回線網を介して入力する通話先電話機
からの緊急通話を構内の4線式電話線に変換するととも
に、所定の交換処理を行う指令制御装置と、同指令制御
装置で交換処理された前記緊急通話を構内の電話線を介
して受信し、対応する所定の緊急指令を行うための操作
部と送受話部とを有する指令台と、前記指令制御装置と
前記指令台とに電源を供給する電源装置と、同電源装置
の障害時や停電時に前記電源装置を補助して非常用の電
源を供給する非常用電源装置とからなり、前記指令制御
装置と前記指令台とは相互にデータ通信して連携運転を
行うための通信制御部と通信線と制御部とをそれぞれ備
えた通信指令台において、前記指令制御装置は、一旦変
換された前記4線式電話線を2線式電話線に変換する4
線ー2線変換部と、前記非常用電源装置から供給される
非常用電源を前記4線ー2線変換部で変換された2線式
電話線に重畳するための非常電源重畳部を備え、前記指
令台は、電源部の異常を検出する第一の電源異常検出部
と、構内の前記2線式電話線から重畳された非常用重畳
電源を抽出する第一の非常電源抽出部と、同非常電源抽
出部から抽出する非常用重畳電源を所定の電圧に変換す
る第一のコンバータ部とを備え、前記指令台の前記第一
の電源異常検出部が前記指令台の電源部の異常を検出す
る場合、前記指令台は、前記第一の非常電源抽出部が構
内の前記2線式電話線に重畳された非常用重畳電源を抽
出するとともに、前記第一のコンバータ部が変換した所
定の電圧を、前記所定の緊急指令を行うために少なくと
も前記指令台の前記操作部と前記送受話部と前記通信制
御部と前記制御部とに供給するようにした。
【0009】前記指令制御装置は、前記非常電源重畳部
に供給する非常用電源の接続をオンオフするための非常
電源接続部を備えるとともに、前記指令台の電源に異常
がある場合に前記非常電源接続部をオンするようにし
た。
【0010】前記指令台の電源部の異常の有無は、前記
通信線を介するデータ通信によって前記指令制御装置に
識別される。
【0011】前記第一の非常電源抽出部は、前記構内の
電話線に重畳される前記非常用重畳電源が所定の直流電
圧を超える場合にオンするスイッチを有するオンスイッ
チ部からなる。
【0012】前記第一のコンバータ部は、前記指令台の
電源部の電源電圧が所定の電圧以上の場合は出力をオフ
するオフスイッチ部を備える。
【0013】前記構内の電話線に重畳される前記非常用
重畳電源は、ペアとなる一方の電話線をグランドとし、
他方の電話線のみに電源を供給する片側給電型とする。
【0014】前記指令制御装置は、同指令制御装置の電
源部の異常を検出する第二の電源異常検出部と、前記電
話線に重畳された非常用重畳電源を抽出する第二の非常
電源抽出部と、同第二の非常電源抽出部から抽出する非
常用重畳電源を所定の電圧に変換する第二のコンバータ
部とを備える。
【0015】前記指令制御装置と前記指令台とは、前記
通信線を介して行う前記指令制御装置と前記指令台との
間の相互のデータ通信が所定の期間以上途絶えた通信障
害時に、前記指令制御装置と前記指令台との間に接続さ
れた前記構内の電話線を介して前記データ通信を行う予
備通信手段をそれぞれ備える。
【0016】前記予備通信手段は、前記指令制御装置と
前記指令台とにそれぞれ備えられる、前記構内の電話線
からDTMF (Dual Tone Multi-Frequency)信号を検出
して伝送データを復調するDTMF復調部と、所定の伝
送データをDTMF信号を生成するDTMF生成部と、
前記構内の電話線と接続してDTMF信号の検出入力と
変調出力とをインタフェースするためのDTMFインタ
フェース部とを有するDTMF制御部からなり、前記通
信障害時に、前記指令制御装置と前記指令台とは、前記
指令制御装置と前記指令台との間に接続された前記構内
の電話線を介してDTMF信号に基づく前記データ通信
を行うようにした。
【0017】前記データ通信は、前記公衆回線の伝送特
性として規定された音声帯域を超える周波数を利用して
行われる。
【0018】前記指令制御装置または前記指令台は、接
続された所定の指令台以外の通話または前記公衆回線網
に影響を与えないように前記音声帯域を超える周波数を
遮断するローパスフィルタを備える。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の通信指令台におけ
る第一の実施例を説明を説明するための(a)は緊急指
令システムの要部ブロック図、(b)は通信指令台を構
成する指令制御装置の要部ブロック図である。図2は指
令台の要部ブロック図である。図1および図2に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は地域の
消防署などに設置され比較的小規模な緊急指令システム
の例であり、この緊急指令システムは、2線式電話線に
よる公衆回線網Nを介して入力する通話先電話機Tから
の緊急通話を4線式電話線に変換するとともに、所定の
交換処理を行う指令制御装置10と、同指令制御装置1
0で交換処理された緊急通話を4線式電話線を介して受
信し、対応する所定の緊急指令を行うための操作部22
と送受話部23とを有する指令台20と、指令制御装置
10と指令台20とに電源を供給する電源装置30と、
同電源装置30の障害時や停電時に電源装置30を補助
して非常用の電源を供給する非常用電源装置40とから
なり、指令制御装置10と指令台20とは相互にデータ
通信して連携運転を行うための通信制御部17、27と
通信線CLと制御部16、26とをそれぞれ備えた通信
指令台Sからなる。指令制御装置10は、2線−4線変
換部11で公衆網側の2線式を上り線ULと下り線DL
のそれぞれのペア線からなる4線式信号に変換され、ス
イッチング回路12で署内の各電話機などに交換接続処
理される。スイッチング回路12の出力には複数の加入
者インタフェース回路13とさらに複数の加入者回路1
4が接続されており、それぞれの加入者回路14から指
令台20や署内の各電話機などに接続されている。加入
者回路14には着信検出などの回線接続処理を行う加入
者線ループ検出部14aがあり、通話先電話機Tからの
通話は複数の指令台20に接続される。
【0020】指令制御装置10と指令台20との間は電
話線UL、DLの他に通信線CLが接続されており、相
互の運転状況の監視や緊急時の交換処理などのための双
方向のデータ伝送を行っている。通信線CLは小規模な
ものではRS232Cのようなシリアル通信で行われる
が、大規模なものではLANなどが用いられる。指令制
御装置10にはこの通信を制御するための通信制御部1
7と全体の制御を行う制御部16および各回路に所定の
電圧を供給するための電源部15などが備えられてい
る。指令台20は、電話線UL、DLから入力する信号
を切換スイッチや押ボタンなどからなる操作部22を介
し、所定の切換えや選択を行い、緊急通話はオペレータ
が装着するヘッドセット、受話器、スピーカなどからな
る送受話部23に接続され、スピーカとマイクとにより
通話処理が行われる。指令台20には、指令制御装置1
0との通信処理を行うための通信制御部27と全体の制
御を行う制御部26および各回路に所定の電圧を供給す
るための電源部25、および各種の表示をするための制
御を行う表示制御部29と表示部29aなどが備えられ
ている。一方、通信指令台Sには商用電源に接続される
電源装置30があり、この電源装置30から電源ライン
PLにより指令制御装置10と指令台20とに電源が供
給されているが、停電時などの非常時に備え、蓄電池や
自家発電などの非常用電源装置40も用意されており、
常時バックアップされているか、または少なくとも非常
時にはこの非常用電源装置40に切換えられるようにな
っている。
【0021】さらに、指令制御装置10は、非常用電源
装置40から供給される非常用電源を4線式電話線U
L、DLに重畳するための非常電源重畳部14bを備
え、指令台20は、電源部25の異常を検出する第一の
電源異常検出部25aと、4線式電話線UL、DLから
重畳された非常用重畳電源を抽出する第一の非常電源抽
出部21と、同第一の非常電源抽出部21から抽出する
非常用重畳電源を所定の電圧に変換する第一のコンバー
タ部25cとを備え、指令台20の電源異常検出部25
aが指令台20の電源部25の異常を検出する場合、指
令台20は、非常電源抽出部21が指令制御装置10の
非常電源重畳部14bで4線式電話線UL、DLに重畳
された非常用重畳電源を抽出するとともに、コンバータ
部25cが変換した所定の電圧を、所定の緊急指令を行
うために少なくとも指令台20の操作部22と送受話部
23と通信制御部27と制御部26とに供給するように
している。このように、4線式電話線UL、DLに常時
非常用重畳電源が重畳されている場合には、指令台20
の電源異常時には即座に非常用重畳電源を利用すること
ができる。
【0022】非常用重畳電源は、4線式電話線の上り線
ULまたは下り線DLのいずれか、または双方に重畳さ
れる。バックアップに必要な回路の消費電流が少なけれ
ばいずれか一方のみの電話線UL、DLに非常用重畳電
源を供給すればよいが、双方に供給することで、電源容
量の増加と、フェイルセーフの効果を得ることができ
る。また、指令制御装置10は、非常電源重畳部14b
に供給する非常用重畳電源の接続をオンオフするための
非常電源接続部15bを備えるとともに、指令台20の
電源に異常がある場合に非常電源接続部15bをオンす
るようにしてもよい。この場合には異常の発生時のみに
電話線UL、DLに非常用重畳電源を供給するので無駄
がない。なお、指令台20の電源の異常の有無は、通信
線CLを介するデータ通信によって指令制御装置10に
識別される。
【0023】図3は本発明の通信指令台における非常電
源重畳部と非常電源抽出部およびコンバータ部を説明す
るための要部ブロック図である。図3において、指令制
御装置10の非常電源重畳部14bは、例えば48Vの
非常用電源VEから電流制限用抵抗RとスイッチQ1を
介して電話線ULAに接続され、入力INからの制御信
号により非常用重畳電源のオンオフが制御されるように
なっている。入力INは制御部16からの制御によりオ
ンオフが可能で常時オンとすることも可能である。指令
台20の第一の非常電源抽出部21は、電話線ULAに
重畳される非常用重畳電源が所定の直流電圧を超える場
合にオンするスイッチQ2を有するオンスイッチ部21
aからなる。このように、所定の電圧以下ではコンバー
タ部25cに電源は供給されないようにしている。ま
た、第一のコンバータ部25cは、指令台20の電源部
25の電源電圧が所定の電圧以上の場合は出力をオフす
るオフスイッチ部25dを備える。このオフスイッチ部
25dはダイオードDからなり、出力電圧を制御部26
などに供給する制御用電源電圧VCである5Vよりやや
低く設定しているので、制御用電源電圧VCが正常な場
合には第一のコンバータ部25cの出力は無負荷であ
り、制御用電源電圧VCが低下すると自動的に供給され
る。なお、2線式電話線または4線式電話線に重畳され
る非常用重畳電源は、ペアとなる一方の電話線をグラン
ドとし、他方の電話線のみに電源を供給する片側給電型
としているので、回路構成が簡単になっている。図3で
は電話線ULA、ULBの双方にコンデンサCを挿入し
ているが、グランドとなる方のコンデンサCが省略可能
であることは云うまでもない。
【0024】また、指令制御装置10と指令台20と
は、通信線CLを介して行う指令制御装置10と指令台
20との間の相互のデータ通信が所定の期間以上途絶え
た通信障害時に、指令制御装置10と指令台20との間
に接続された2線式電話線または4線式電話線を介して
データ通信を行う予備通信手段をそれぞれ備える。予備
通信手段は、指令制御装置10と指令台20とにそれぞ
れ備えられる、DTMF (Dual Tone Multi-Frequency)
信号を検出して伝送データを復調するDTMF復調部1
8a、28aと、所定の伝送データをDTMF信号を生
成するDTMF生成部18b、28bと、2線式電話線
または4線式電話線と接続してDTMF信号の検出入力
と変調出力とをインタフェースするためのDTMFイン
タフェース部18c、28cとを有するDTMF制御部
18、28からなり、通信障害時に、指令制御装置10
と指令台20とは、指令制御装置10と指令台20との
間に接続された構内の電話線である4線式電話線を介し
てDTMF信号に基づくデータ通信を行うようにしてい
る。データ通信は、公衆回線網Nの伝送特性として規定
された音声帯域を超える周波数を利用して行ってもよ
く、これによれば音声を妨害することがない。指令制御
装置10は、接続された所定の指令台20以外の通話ま
たは公衆回線網Nに影響を与えないように音声帯域を超
える周波数を遮断するローパスフィルタ14dを備え、
外部への影響を防止している。このように一般に普及し
ているDTMF信号を利用することで、既存の部品、基
板や装置が流用可能であるので、コストダウンを図るこ
とができるというメリットがある。
【0025】図4は本発明の通信指令台における第二の
実施例を説明を説明するための(a)は緊急指令システ
ムの要部ブロック図、(b)は通信指令台を構成する指
令制御装置の要部ブロック図である。第二の実施例と第
一の実施例とは基本的にはほぼ同一の構成であり、異な
るのは指令制御装置10と指令台20との間を接続する
電話線であり、主として異なる部分について説明する。
なお、第一の実施例と同様な要素には同一の番号を付し
ている。第二の実施例の指令制御装置10’は、4線式
電話線を2線式電話線に変換する4線−2線変換部14
cと、非常用電源装置40から供給される非常用電源を
4線−2線変換部で変換された2線式電話線UDに重畳
するための非常電源重畳部14bを備え、指令台20’
は、図1に示す第一の実施例と同様に電源部25の異常
を検出する電源異常検出部25aと、2線式電話線UD
から重畳された非常用電源を抽出する非常電源抽出部2
1と、同非常電源抽出部21から抽出する非常用電源か
ら所定の電圧に変換するコンバータ部25cとを備え、
指令台20’の電源異常検出部25aが指令台20’の
電源部25の異常を検出する場合、指令台20’は、非
常電源抽出部21が指令制御装置10’の非常電源重畳
部14bで2線式電話線UDに重畳された非常用重畳電
源を抽出するとともに、コンバータ部25cが変換した
所定の電圧を、所定の緊急指令を行うために少なくとも
指令台20’の操作部22と送受話部23と通信制御部
27と制御部26とに供給するようにした。
【0026】さらに、第二の実施例において、指令制御
装置10’は、同指令制御装置10’の電源部15の異
常を検出する第二の電源異常検出部15aと、2線式電
話線UDに重畳された非常用重畳電源を抽出する第二の
非常電源抽出部21’と、同第二の非常電源抽出部2
1’から抽出する非常用重畳電源を所定の電圧に変換す
る第二のコンバータ部25c’とを備えるようにしても
よい。これにより、指令制御装置10’は、自身の電源
部15に異常を検出した場合に、指令台20’と全く同
様に2線式電話線UDに重畳された非常用重畳電源を活
用してバックアップを行うことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上に説明した内容で実施さ
れ、以下に述べる効果を奏する。公衆回線網を介して入
力する通話先電話機からの緊急通話を構内の4線式電話
線に変換するとともに、所定の交換処理を行う指令制御
装置と、同指令制御装置で交換処理された緊急通話を構
内の電話線を介して受信し、対応する所定の緊急指令を
行うための操作部と送受話部とを有する指令台と、指令
制御装置と指令台とに電源を供給する電源装置と、同電
源装置の障害時や停電時に電源装置を補助して非常用の
電源を供給する非常用電源装置とからなり、指令制御装
置と指令台とは相互にデータ通信して連携運転を行うた
めの通信制御部と通信線と制御部とをそれぞれ備えた通
信指令台において、指令制御装置は、非常用電源装置か
ら供給される非常用電源を構内の電話線に重畳するため
の非常電源重畳部を備え、指令台は、電源部の異常を検
出する電源異常検出部と、構内の電話線に重畳された非
常用重畳電源を抽出する非常電源抽出部と、同非常電源
抽出部から抽出する非常用重畳電源を所定の電圧に変換
するコンバータ部とを備え、指令台の電源異常検出部が
指令台の電源部の異常を検出する場合、指令台は、非常
電源抽出部が構内の電話線に重畳された非常用重畳電源
を抽出するとともに、コンバータ部が変換した所定の電
圧を、所定の緊急指令を行うために少なくとも指令台の
操作部と送受話部と通信制御部と制御部とに供給するよ
うにし、また、指令制御装置と指令台とは、通信線を介
して行う指令制御装置と指令台との間の相互のデータ通
信が所定の期間以上途絶えた通信障害時に、指令制御装
置と指令台との間に接続された構内の電話線を介してデ
ータ通信を行う予備通信手段をそれぞれ備えるようにし
たので、指令台の電源や配線に障害が生じて電圧が供給
されない、あるいは、指令制御装置との間の通信が途絶
えるような万一の場合にも対処可能な通信指令台を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信指令台における第一の実施例を
説明を説明するための(a)は緊急指令システムの要部
ブロック図、(b)は通信指令台を構成する指令制御装
置の要部ブロック図である。
【図2】 本発明の通信指令台における指令台の要部ブ
ロック図である。
【図3】 本発明の通信指令台における非常電源重畳部
と非常電源抽出部およびコンバータ部を説明するための
要部ブロック図である。
【図4】 本発明の通信指令台における第二の実施例を
説明を説明するための(a)は緊急指令システムの要部
ブロック図、(b)は通信指令台を構成する指令制御装
置の要部ブロック図である。
【図5】 従来例における(a)は緊急指令システムの
要部ブロック図、(b)は指令制御装置の要部ブロック
図、(c)は指令台の要部ブロック図である。
【符号の説明】
10、10’ 指令制御装置 11 2線−4線変換部 12 スイッチング回路 13 加入者インタフェース回路 14 加入者回路 14a 加入者線ループ検出部 14b 非常電源重畳部 14c 4線−2線変換部 14d ローパスフィルタ 15 電源部 15a 電源異常検出部 15b 非常電源接続部 16、26 制御部 17、27 通信制御部 18 DTMF制御部 18a DTMF復調部 18b DTMF生成部 18c DTMFインタフェース部 20、20’ 指令台 21、21’ 非常電源抽出部 21a オンスイッチ部 22 操作部 23 送受話部 25 電源部 25a 電源異常検出部 25c、25c’ コンバータ部 25d オフスイッチ部 29 表示制御部 29a 表示部 30 電源装置 40 非常用電源装置 Q1、Q2 スイッチ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆回線網を介して入力する通話先電話
    機からの緊急通話を構内の4線式電話線に変換するとと
    もに、所定の交換処理を行う指令制御装置と、同指令制
    御装置で交換処理された前記緊急通話を構内の電話線を
    介して受信し、対応する所定の緊急指令を行うための操
    作部と送受話部とを有する指令台と、前記指令制御装置
    と前記指令台とに電源を供給する電源装置と、同電源装
    置の障害時や停電時に前記電源装置を補助して非常用の
    電源を供給する非常用電源装置とからなり、前記指令制
    御装置と前記指令台とは相互にデータ通信して連携運転
    を行うための通信制御部と通信線と制御部とをそれぞれ
    備えた通信指令台において、 前記指令制御装置は、前記非常用電源装置から供給され
    る非常用電源を構内の前記4線式電話線に重畳するため
    の非常電源重畳部を備え、 前記指令台は、電源部の異常を検出する第一の電源異常
    検出部と、構内の前記4線式電話線に重畳された非常用
    重畳電源を抽出する第一の非常電源抽出部と、同第一の
    非常電源抽出部から抽出する非常用重畳電源を所定の電
    圧に変換する第一のコンバータ部とを備え、 前記指令台の前記第一の電源異常検出部が前記指令台の
    電源部の異常を検出する場合、前記指令台は、前記第一
    の非常電源抽出部が構内の前記4線式電話線に重畳され
    た非常用重畳電源を抽出するとともに、前記第一のコン
    バータ部が変換した所定の電圧を、前記所定の緊急指令
    を行うために少なくとも前記指令台の前記操作部と前記
    送受話部と前記通信制御部と前記制御部とに供給するよ
    うにしたことを特徴とする通信指令台。
  2. 【請求項2】 前記非常用重畳電源は、前記4線式電話
    線の上り線または下り線のいずれか、または双方に重畳
    されることを特徴とする請求項1に記載の通信指令台。
  3. 【請求項3】 公衆回線網を介して入力する通話先電話
    機からの緊急通話を構内の4線式電話線に変換するとと
    もに、所定の交換処理を行う指令制御装置と、同指令制
    御装置で交換処理された前記緊急通話を構内の電話線を
    介して受信し、対応する所定の緊急指令を行うための操
    作部と送受話部とを有する指令台と、前記指令制御装置
    と前記指令台とに電源を供給する電源装置と、同電源装
    置の障害時や停電時に前記電源装置を補助して非常用の
    電源を供給する非常用電源装置とからなり、前記指令制
    御装置と前記指令台とは相互にデータ通信して連携運転
    を行うための通信制御部と通信線と制御部とをそれぞれ
    備えた通信指令台において、 前記指令制御装置は、一旦変換された前記4線式電話線
    を2線式電話線に変換する4線ー2線変換部と、前記非
    常用電源装置から供給される非常用電源を前記4線ー2
    線変換部で変換された2線式電話線に重畳するための非
    常電源重畳部を備え、 前記指令台は、電源部の異常を検出する第一の電源異常
    検出部と、構内の前記2線式電話線から重畳された非常
    用重畳電源を抽出する第一の非常電源抽出部と、同非常
    電源抽出部から抽出する非常用重畳電源を所定の電圧に
    変換する第一のコンバータ部とを備え、 前記指令台の前記第一の電源異常検出部が前記指令台の
    電源部の異常を検出する場合、前記指令台は、前記第一
    の非常電源抽出部が構内の前記2線式電話線に重畳され
    た非常用重畳電源を抽出するとともに、前記第一のコン
    バータ部が変換した所定の電圧を、前記所定の緊急指令
    を行うために少なくとも前記指令台の前記操作部と前記
    送受話部と前記通信制御部と前記制御部とに供給するよ
    うにしたことを特徴とする通信指令台。
  4. 【請求項4】 前記指令制御装置は、前記非常電源重畳
    部に供給する非常用電源の接続をオンオフするための非
    常電源接続部を備えるとともに、前記指令台の電源に異
    常がある場合に前記非常電源接続部をオンするようにし
    たことを特徴とする請求項1ないし3に記載の通信指令
    台。
  5. 【請求項5】 前記指令台の電源部の異常の有無は、前
    記通信線を介するデータ通信によって前記指令制御装置
    に識別されることを特徴とする請求項1ないし4に記載
    の通信指令台。
  6. 【請求項6】 前記第一の非常電源抽出部は、前記構内
    の電話線に重畳される前記非常用重畳電源が所定の直流
    電圧を超える場合にオンするスイッチを有するオンスイ
    ッチ部からなることを特徴とする請求項1ないし5に記
    載の通信指令台。
  7. 【請求項7】 前記第一のコンバータ部は、前記指令台
    の電源部の電源電圧が所定の電圧以上の場合は出力をオ
    フするオフスイッチ部を備えることを特徴とする請求項
    1ないし6に記載の通信指令台。
  8. 【請求項8】 前記構内の電話線に重畳される前記非常
    用重畳電源は、ペアとなる一方の電話線をグランドと
    し、他方の電話線のみに電源を供給する片側給電型とす
    ることを特徴とする請求項1ないし7に記載の通信指令
    台。
  9. 【請求項9】 前記指令制御装置は、同指令制御装置の
    電源部の異常を検出する第二の電源異常検出部と、前記
    電話線に重畳された非常用重畳電源を抽出する第二の非
    常電源抽出部と、同第二の非常電源抽出部から抽出する
    非常用重畳電源を所定の電圧に変換する第二のコンバー
    タ部とを備えることを特徴とする請求項1ないし8に記
    載の通信指令台。
  10. 【請求項10】 前記指令制御装置と前記指令台とは、
    前記通信線を介して行う前記指令制御装置と前記指令台
    との間の相互のデータ通信が所定の期間以上途絶えた通
    信障害時に、前記指令制御装置と前記指令台との間に接
    続された前記構内の電話線を介して前記データ通信を行
    う予備通信手段をそれぞれ備えることを特徴とする請求
    項1ないし9に記載の通信指令台。
  11. 【請求項11】 前記予備通信手段は、前記指令制御装
    置と前記指令台とにそれぞれ備えられる、前記構内の電
    話線からDTMF (Dual Tone Multi-Frequency)信号を
    検出して伝送データを復調するDTMF復調部と、所定
    の伝送データをDTMF信号を生成するDTMF生成部
    と、前記構内の電話線と接続してDTMF信号の検出入
    力と変調出力とをインタフェースするためのDTMFイ
    ンタフェース部とを有するDTMF制御部からなり、前
    記通信障害時に、前記指令制御装置と前記指令台とは、
    前記指令制御装置と前記指令台との間に接続された前記
    構内の電話線を介してDTMF信号に基づく前記データ
    通信を行うようにしたことを特徴とする請求項10に記
    載の通信指令台。
  12. 【請求項12】 前記データ通信は、前記公衆回線の伝
    送特性として規定された音声帯域を超える周波数を利用
    して行われることを特徴とする請求項11に記載の通信
    指令台。
  13. 【請求項13】 前記指令制御装置または前記指令台
    は、接続された所定の指令台以外の通話または前記公衆
    回線網に影響を与えないように前記音声帯域を超える周
    波数を遮断するローパスフィルタを備えることを特徴と
    する請求項11または12に記載の通信指令台。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008065816A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Nec Infrontia Corp 警報センサシステムおよび警報センサ出力方法
JP5534077B1 (ja) * 2013-03-28 2014-06-25 日本電気株式会社 指令システムおよび指令システムの制御方法

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JP2008065816A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Nec Infrontia Corp 警報センサシステムおよび警報センサ出力方法
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