JP2003008812A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

Info

Publication number
JP2003008812A
JP2003008812A JP2001190054A JP2001190054A JP2003008812A JP 2003008812 A JP2003008812 A JP 2003008812A JP 2001190054 A JP2001190054 A JP 2001190054A JP 2001190054 A JP2001190054 A JP 2001190054A JP 2003008812 A JP2003008812 A JP 2003008812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
electronic device
cpu
state
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001190054A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Tsumura
直樹 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001190054A priority Critical patent/JP2003008812A/ja
Publication of JP2003008812A publication Critical patent/JP2003008812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU及びモデムを備えた電子装置におい
て、CPUが監視対象の信号の状態を監視する負担をな
くし、CPUには監視対象信号の状態変化時のみに所要
の処理をさせるイベントドリブン型の制御を行うことを
可能とし、効率的なシステム構成の電子装置を提供す
る。 【解決手段】 モデムには、回線上の信号を検出する信
号検出手段と、時間計測手段と、前記CPUへの割り込
み手段を有し、特定信号の信号状態に、予め定められた
変化があったときに、その特定信号の変化前の信号状態
と変化するまでの継続時間とを、前記割り込み手段によ
り前記CPUに通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
や端末装置などの、CPU及びモデム(変復調装置)を
有する電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線などに接続されるファクシミリ
装置や端末装置などの電子装置では、電子装置全体を制
御するためのCPUと回線との信号のやりとりを行うた
めのモデムを備えている。この電子装置においては、回
線上の各種の信号を監視する必要がある。
【0003】ファクシミリ装置を例に挙げると、公衆回
線上の通信を制御する上で、回線上の信号レベルを監視
する機能が必須である。これは、各国の公衆電話回線規
格で定められるレギュレーションの尊守や装置の機能・
性能をより安定にするためであるが、このために様々な
信号のレベル検出を行わなくてはならない。このため従
来から、信号レベルを検出する手段として、例えばファ
クシミリモデムが持っているエナジデテクタ等を用いる
ことが一般的に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エナジデテク
タ等の信号レベルの検出手段では、監視している信号の
レベルが或る閾値以上であるか否かを示すか、信号のレ
ベルがいくらであるかを示すに過ぎない。このため、フ
ァクシミリ装置を制御するCPUはその信号の時間管理
のためにエナジデテクタ等の検出状態を常に監視する必
要があるから、その監視負担が大きくなってしまう。
【0005】特に、ファクシミリ装置が高機能化するに
したがって、CPUの処理能力を向上することが求めら
れ、高速化やバス幅の拡大が必要となってきている。こ
のような状態でホストCPUが様々な信号の検出のため
にリアルタイム(例えば1ms以内の処理)に応答する
ためには、CPUのより一層の高速化とともにROM、
RAM等周辺装置も高速対応のものが要求され、ファク
シミリ装置等の電子装置が高価なものとなってしまう。
【0006】そこで、本発明は、電子装置の制御をCP
Uが行うために必要となる監視対象の信号の状態を監視
する負担をなくし、CPUには監視対象信号の状態変化
時のみに所要の処理をさせるイベントドリブン型の制御
を行うことを可能とし、効率的なシステム構成の電子装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】請求項1記載の電子装置
は、CPU及びモデムを備えた電子装置において、前記
モデムには、回線上の信号を検出する信号検出手段と、
時間計測手段と、前記CPUへの割り込み手段を有し、
前記CPUからの監視指令に基づいて、前記信号検出手
段により回線上の特定信号の信号状態を監視するととも
に、その信号状態の継続時間を前記時間計測手段により
計測し、その特定信号の信号状態に、予め定められた変
化があったときに、その特定信号の変化前の信号状態と
変化するまでの継続時間とを、前記割り込み手段により
前記CPUに通知することを特徴とする。
【0008】この請求項1記載の電子装置によれば、電
子装置の制御をCPUが行うために必要となる監視対象
の信号の状態変化の監視、検出をモデムに行わせるか
ら、CPUが常時監視する負担がなくなり、CPU11
は監視対象信号の状態変化時のみに所要の処理を行うイ
ベントドリブン型の制御が可能となる。これによりファ
クシミリ装置等の電子装置全体のスループットが向上
し、効率的なシステム構成とすることができ、電子装置
を安価に構成することが可能となる。
【0009】請求項2記載の電子装置は、請求項1記載
の電子装置において、前記信号検出手段は、前記CPU
から監視すべき特定信号の監視指令を受け、その特定信
号に応じた設定値にしたがって検出条件が設定されるこ
とを特徴とする。
【0010】この請求項2記載の電子装置によれば、監
視対象である特定信号の監視指令を受けると、その特定
信号に応じた検出条件が設定されるから、監視対象毎の
指令が簡単であり、かつその検出条件の管理も容易であ
る。
【0011】請求項3記載の電子装置は、請求項1,2
のいずれかに記載の電子装置において、前記信号状態の
監視は、所定時間毎に定時処理され、この定時処理にお
いて、前記時間計測手段の計測時間を前記所定時間増加
させ、かつ前記信号検出手段による当該特定信号の信号
状態の前記変化の有無を確認することを特徴とする。
【0012】この請求項3記載の電子装置によれば、所
定時間毎に信号状態の監視が、定時処理され、継続時間
のインクリメントと、信号状態の確認が所定時間毎に行
われるから、複数の監視対象が同時に発生した場合に
も、並行処理が容易に行える。
【0013】請求項4記載の電子装置は、請求項3記載
の電子装置において、前記変化のないときには、次回の
定時処理まで待機し、監視を継続し、前記変化のあると
きには、前回の信号状態とその時点の計測時間を前記割
り込み手段により前記CPUに通知する一方、前記計測
手段の継続時間をリセットし、かつ前回信号状態を変化
後の現在信号状態に置き換えた上で、さらに次回の定時
処理まで待機し、監視を継続することを特徴とする。
【0014】この請求項4記載の電子装置によれば、監
視対象である特定信号に変化があったときに、前回の信
号状態とその時点の計測時間がCPUに通知されるだけ
でなく、変化後の信号状態に基づいてそれ以後の監視が
自動的に行われるから、CPUから新たな指令を行うこ
となく、監視を継続して行うことができる。
【0015】請求項5記載の電子装置は、請求項3、4
のいずれかに記載の電子装置において、前記信号状態の
監視は、前記CPUからのスタート要求により前記時間
計測手段をリセットし前回信号状態をクリアして開始
し、また前記CPUからのストップ要求により前記時間
計測手段をリセットし前回信号状態をクリアして終了す
ることを特徴とする。
【0016】この請求項5記載の電子装置によれば、監
視対象である特定信号の監視のスタート、ストップは、
CPUからの指示により行われるから、多くの監視対象
の管理をCPUで一元的に行うことができる。
【0017】請求項6記載の電子装置は、請求項1〜5
のいずれかに記載の電子装置において、前記信号検出手
段として電力検出部を備え、前記特定信号としての信号
電力成分を監視することを特徴とする。
【0018】請求項7記載の電子装置は、請求項1〜5
のいずれかに記載の電子装置において、前記信号検出手
段としてトーン信号検出部を備え、前記特定信号として
の特定のトーン信号を監視することを特徴とする。
【0019】請求項8記載の電子装置は、請求項1〜5
のいずれかに記載の電子装置において、前記信号検出手
段として変調波信号成分検出部を備え、前記特定信号と
しての特定の変調波信号成分を監視することを特徴とす
る。
【0020】この請求項6、7及び8記載の電子装置に
よれば、回線の信号電力、各種のトーン信号及び各種の
変調波信号を、それぞれ的確に監視することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る電子
装置について、ファクシミリ装置を例に挙げて、図を参
照して説明する。
【0022】図1は、本発明を適用したファクシミリ装
置の全体のブロック構成図であり、図2は、モデム20
の概略構成図である。また、図3は、信号検出手段とし
ての電力検出部をシグナルフローで示す図であり、図4
は、信号検出手段としてのトーン信号検出部をシグナル
フローで示す図である。図5、図6及び図7は、本発明
の処理フローを示す図である。
【0023】図1のファクシミリ装置10の全体のブロ
ック構成図において、CPU11はファクシミリ装置全
体の制御を司るものであり、ROM12はCPU11が
実行する処理プログラムや処理プログラム実行のための
データなどを記憶し、RAM13はCPU11のワーク
エリアを構成すると共にこのファクシミリ装置の情報を
記憶する。SAFメモリ14は圧縮データ記憶用メモリ
であり、ページメモリ15は印刷生データを一時記憶す
るためのバッファメモリであり、DCR16は圧縮デー
タの伸張処理と生データの圧縮処理を行う。操作部17
はこのファクシミリ装置を操作するためのマンマシンイ
ンターフェースである。
【0024】モデム20は、データの変復調や回線上の
各種の信号検出等を行い、NCU(網制御部)19は、
電話回線などとの接続制御などを行う。通信制御装置1
8ではこれらの制御を行う。
【0025】これらの各構成要素とともに、プロッタ
部、スキャナ部やI/O制御部などがバスB1に接続さ
れるが、本発明に直接関係しないので、図示を省略して
いる。
【0026】モデム20は、図2にその概略構成図が示
されるように、リアルタイムに信号処理を行うために、
ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)21と、
DSP21が実行する処理プログラムや処理プログラム
実行のためのデータなどを記憶するROM22と、DS
P21のワークエリアを構成すると共にこのモデム20
の情報を記憶するRAM23と、監視対象の各信号の動
作フラグ、信号状態、継続時間等を記憶する監視用メモ
リ24を有しており、これらがバスB2に接続されてい
る。また、A/D変換機能、D/A変換機能を有し、N
CU19と通信信号のやりとりを行うコーデック部27
がインターフェース26を介してバスB2と接続され
る。また、CPU11とのインターフェースをとるため
にバスB1とバスB2に接続されたI/F部25が設け
られる。なお、RAM23を監視用メモリ24に共用す
ることもできる。
【0027】このモデム20の各構成要素により、回線
等価機能を含む変復調動作が行われるとともに、回線上
の信号検出手段、時間計測手段、CPU11への割り込
み手段などが構成される。
【0028】図3は、モデム20に構成される信号検出
手段としての電力検出部をシグナルフローで示している
が、実際にはソフトウエアで処理される。この図では、
回線上の信号Viの電力成分の状態を検出するものであ
り、その信号としては話声等の外、その種別にこだわら
ず、適用することができる。
【0029】図3の電力検出部30は、乗算手段31、
32、35、加算手段33、遅延手段34,比較手段3
6、閾値設定手段37、ヒステリシス値設定手段38か
らなり、乗算手段32、35への電力積分係数Ki1、
Ki2、閾値係数Kv1、ヒステリシス値係数Kv2
が、監視したい信号に応じた値としてCPU11からモ
デム20に供給され、それぞれ設定される。
【0030】これにより、入力信号Viは、乗算手段3
1で自乗され、乗算手段32で電力積分係数Ki1が乗
算され、加算手段33・遅延手段34・電力積分係数K
i2が乗算される乗算手段35からなる平均化手段を経
て比較手段36の一方の入力となる。比較手段36の他
方の入力には、閾値係数Kv1にしたがって設定された
閾値が閾値手段37から与えられており、また、比較手
段のヒステリシス値は、ヒステリシス値係数Kv2にし
たがって設定されたヒステリシス値がヒステリシス値設
定手段38から与えられている。したがって、比較手段
36の出力Voとして、両入力及びヒステリシス値によ
り定まる信号状態‘1’又は‘0’が出力される。
【0031】図4は、モデム20に構成される、信号検
出手段としてのトーン信号検出部をシグナルフローで示
しているが、実際にはソフトウエアで処理される。この
図では、回線上の特定のトーン信号の状態を検出するも
のである。そのトーン信号としては、交換機からのダイ
ヤルトーン、ビジートーンや、相手側ファクシミリから
のコーリングトーン(CNG)、被呼端末識別信号(C
ED)、グループ識別信号(GI)等の各種のトーン信
号がある。
【0032】図4のトーン信号検出部40は、乗算手段
41、43、46、47、48、50、53、54、加
算手段42、49、遅延手段44、45、51、52、
及び図3と同様の電力検出部30から構成されている。
各乗算手段へのフィルタ係数Kf1〜Kf8、電力積分
係数Ki1,Ki2、閾値係数Kv1及びヒステリシス
値係数Kv2が、監視したいトーン信号に応じた値とし
て、CPU11からモデム20に供給され、それぞれ設
定される。なお、遅延手段44、45、51、52の遅
延時間は、コーデック27におけるA/D変換でのサン
プリング間隔又はその整数倍に設定される。この入力信
号Viの入力部から電力検出部30の入力までの回路部
は、バイカッド型式の周波数選択手段を構成しており、
フィルタ係数Kf1〜Kf8の設定により、所望の周波
数のトーン信号が選択的にフィルタリングされて出力さ
れる。
【0033】これにより、入力信号Viに含まれる特定
周波数のトーン信号が選択的にフィルタリングされて、
電力検出部30に供給される。電力検出部30では、入
力された特定周波数のトーン信号と、設定された閾値及
びヒステリシス値等とにより定まる信号状態‘1’又は
‘0’が出力される。
【0034】また、モデム20に信号検出手段としての
変調波信号成分検出部を構成する。モデム20での変調
方式は、勧告V.21、V.27ter、V.29、
V.34にしたがって、FSK(周波数偏移変調)、P
SK(位相変調)、DPSK(差動位相変調)、QAM
(直交振幅変調)等があり、これらの変調波信号成分を
検出して信号検出を行う。信号検出としては、例えば、
変調波信号の受信時には、回線特性を補正するために適
応型自動等価器と連動させ、誤差信号に応じて等価器特
性を自動的に制御することが一般的であるが、この等価
器制御用の誤差信号の絶対値を平滑した信号であるEQ
M(Eye Quality Monitor)値を用いて、図3のよう
な電力検出部により、変調波信号成分を検出することが
できる。
【0035】さて、本発明の処理フローが、図5〜図7
に示されている。これらの処理フローは、基本的には、
監視対象である各電力検出、各トーン信号検出、各変調
波信号成分検出毎に行われる。また、これらの処理フロ
ーは、必要に応じて複数の監視対象に対して、同時並列
に行われる。
【0036】図5を参照して、或る監視対象の監視のス
タート要求が発生すると(ステップ501)、その監視
対象に特有な閾値Kv1、ヒステリシス値Kv2、電力
積分係数Ki1、Ki2や、フィルタ係数Kf1〜Kf
8などが、CPU11からモデム20に転送され、所定
の信号検出手段(電力検出部、トーン信号検出部、変調
波信号成分検出部)が形成される。このように、監視対
象とその検出のための設定値をセットで、CPU11か
らモデム20に監視を指令するから、監視対象毎の指令
が簡単であり、かつその検出条件の管理も容易である。
【0037】そして、当該監視対象について、時間計測
手段である継続時間タイマをリセットし(ステップ50
2)、前回信号状態である最終状態をクリアし(ステッ
プ503)、動作フラグを処理実行を示す‘1’にセッ
トして(ステップ504)、スタート処理を終了する
(ステップ505)。なお、最終状態のクリアは、例え
ば‘0’である。
【0038】続いて、図6を参照して、当該監視対象の
監視処理に入る。監視処理では、DSP21のタイマ割
り込みにより所定時間毎の定時処理(ステップ601)
が行われる。
【0039】定時処理がスタートすると、動作フラグの
‘1’‘0’を確認する(ステップ602)。動作フラ
グが‘0’であると、直ちに終了する(ステップ61
2)。
【0040】この場合、動作フラグは‘1’にセットさ
れているので、定時処理の周期に応じた時間値を継続時
間タイマに加え、継続時間値を更新する(ステップ60
3)。なお、継続時間値が継続時間タイマの最大時間長
を越えた場合には、継続時間がオーバーフローしたこと
を示す最大値を保持し続けるようにする。これにより、
その信号状態が本来の予定時間を超過して継続したこと
を示すことができ、またタイマ時間長をむやみに長くす
ることを避けられる。
【0041】次に、前回信号状態である最終状態が
‘1’であるか‘0’であるかを確認し(ステップ60
4)、最終状態が‘1’である場合にはステップ605
に進み、最終状態が‘0’である場合にはステップ60
6に進む。
【0042】最終状態が‘0’であったとするとステッ
プ606で、現在の信号状態である最新状態が‘0’で
ある場合には、当該監視対象に変化はないのでそのまま
終了する(ステップ612)。
【0043】ステップ606で、現在の信号状態である
最新状態が‘1’である場合には、当該監視対象に前回
の定時処理から以降に変化が生じているので、ステップ
607、608に進み、当該監視対象の継続時間タイマ
の継続時間値と、それまでの信号状態である最終状態
‘0’をCPU11が参照可能なレジスタに設定し、C
PU11に割り込み信号を発生する(ステップ60
9)。
【0044】このモデム20からの割り込み信号によ
り、CPU11は当該監視対象に変化が生じたこと及
び、その変化が生じるまでの信号状態‘0’及び継続時
間を取り込み、所要の処理を行うことになる。
【0045】CPU11では、監視対象の信号状態を常
時監視する必要はなく、変化が生じたときに通知される
割り込み信号により、変化が生じるまでの信号状態
‘0’及び継続時間を取得することができる。
【0046】このように、ファクシミリ装置10の制御
をCPU11が行うために必要となる監視対象の信号の
状態を、CPU11が常時監視する負担をなくし、CP
U11には監視対象信号の状態変化時のみに所要の処理
をさせるイベントドリブン型の制御を行うことが可能と
なる。これによりファクシミリ装置全体のスループット
が向上し、効率的なシステム構成となっている。
【0047】次に、CPU11に割り込み信号を発生し
た後(ステップ609)、当該監視対象の継続時間タイ
マの継続時間をリセットし(ステップ610)、かつ変
化後の信号状態‘1’、つまり最新状態を最終状態とし
てセットし直す(ステップ611)。その後、そのサイ
クルの定時処理を終了する(ステップ612)。
【0048】その後、所定時間後に再び、DSP21の
タイマ割り込みにより所定時間毎の定時処理(ステップ
601)が行われる。この場合は、最終状態が‘1’で
あることにより、フローがステップ604からステップ
605に進むことになるが、その後の処理は同様である
ので、個々の説明は省略するが、同様に所定時間毎に定
時処理が繰り返して行われる。
【0049】したがって、CPU11では、最初にスタ
ート要求(図5のステップ501)を行った後は、当該
監視対象の信号状態が変化する都度、自動的にモデム2
0から割り込み信号が供給され、変化が生じるまでの信
号状態‘1’または‘0’及びその継続時間を取得する
ことができる。
【0050】次に、図7を参照して、或る監視対象の監
視のストップ要求が発生すると(ステップ701)、C
PU11からモデム20に供給されていた、その監視対
象に特有な閾値Kv1、ヒステリシス値Kv2、電力積
分係数Ki1、Ki2や、フィルタ係数Kf1〜Kf8
などは廃棄され、その監視対象の動作フラグは‘0’に
セットされる。したがって、次回以降の定時処理は行わ
れない。
【0051】また、当該監視対象の継続時間タイマの継
続時間をリセットし(ステップS703)、かつ最終状
態をクリアし(ステップS704)、終了する(ステッ
プ705)。
【0052】なお、以上の説明では、或る監視対象の監
視のスタート要求が発生すると(ステップ501)、各
監視対象に特有な閾値Kv1、ヒステリシス値Kv2、
電力積分係数Ki1、Ki2や、フィルタ係数Kf1〜
Kf8などは、その監視対象の監視のスタート要求が発
生したときに、CPU11からモデム20に転送され、
検出条件が設定されることとしていたが、これらの各監
視対象に特有な各値は、モデム20の例えばROM22
にプログラムとともに格納しておくようにしてもよい。
この場合には、CPU11からはモデム20に、監視対
象のみの指定(動作フラグのセット)を行うだけでよ
い。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の電子装置によれば、電子
装置の制御をCPUが行うために必要となる監視対象の
信号の状態変化の監視、検出をモデムに行わせるから、
CPUが常時監視する負担がなくなり、CPU11は監
視対象信号の状態変化時のみに所要の処理を行うイベン
トドリブン型の制御が可能となる。これによりファクシ
ミリ装置等の電子装置全体のスループットが向上し、効
率的なシステム構成とすることができ、電子装置を安価
に構成することが可能となる。
【0054】請求項2記載の電子装置によれば、監視対
象である特定信号の監視指令を受けると、その特定信号
に応じた検出条件が設定されるから、監視対象毎の指令
が簡単であり、かつその検出条件の管理も容易である。
【0055】請求項3記載の電子装置によれば、所定時
間毎に信号状態の監視が、定時処理され、継続時間のイ
ンクリメントと、信号状態の確認が所定時間毎に行われ
るから、複数の監視対象が同時に発生した場合にも、並
行処理が容易に行える。
【0056】請求項4記載の電子装置によれば、監視対
象である特定信号に変化があったときに、前回の信号状
態とその時点の計測時間がCPUに通知されるだけでな
く、変化後の信号状態に基づいてそれ以後の監視が自動
的に行われるから、CPUから新たな指令を行うことな
く、監視を継続して行うことができる。
【0057】請求項5記載の電子装置によれば、監視対
象である特定信号の監視のスタート、ストップは、CP
Uからの指示により行われるから、多くの監視対象の管
理をCPUで一元的に行うことができる。
【0058】請求項6、7及び8記載の電子装置によれ
ば、回線の信号電力、各種のトーン信号及び各種の変調
波信号を、それぞれ的確に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したファクシミリ装置の全体のブ
ロック構成図。
【図2】モデム20の概略構成図。
【図3】信号検出手段としての電力検出部をシグナルフ
ローで示す図。
【図4】信号検出手段としてのトーン信号検出部をシグ
ナルフローで示す図。
【図5】本発明のスタート要求時の処理フローを示す
図。
【図6】本発明の定時処理時の処理フローを示す図。
【図7】本発明のストップ要求時の処理フローを示す
図。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 SAFメモリ 15 ページメモリ 16 DCR 17 操作部 18 通信制御回路 19 NCU 20 モデム(変復調装置) 21 DSP 22 ROM 23 RAM 24 監視用メモリ 25 I/F 26 I/F 27 コーデック 30 電力検出部 40 トーン信号検出部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AB38 AB41 AC21 AC58 BA00 5K034 CC04 EE12 FF01 FF05 FF06 FF13 KK02 5K035 AA02 BB03 CC08 DD01 MM03 MM07 5K101 KK01 LL01 NN01 NN11 UU00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPU及びモデムを備えた電子装置にお
    いて、 前記モデムには、回線上の信号を検出する信号検出手段
    と、時間計測手段と、前記CPUへの割り込み手段を有
    し、 前記CPUからの監視指令に基づいて、前記信号検出手
    段により回線上の特定信号の信号状態を監視するととも
    に、その信号状態の継続時間を前記時間計測手段により
    計測し、 その特定信号の信号状態に、予め定められた変化があっ
    たときに、その特定信号の変化前の信号状態と変化する
    までの継続時間とを、前記割り込み手段により前記CP
    Uに通知することを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 前記信号検出手段は、前記CPUから監
    視すべき特定信号の監視指令を受け、その特定信号に応
    じた設定値にしたがって検出条件が設定されることを特
    徴とする請求項1記載の電子装置。
  3. 【請求項3】 前記信号状態の監視は、所定時間毎に定
    時処理され、 この定時処理において、前記時間計測手段の計測時間を
    前記所定時間増加させ、かつ前記信号検出手段による当
    該特定信号の信号状態の前記変化の有無を確認すること
    を特徴とする請求項1,2のいずれかに記載の電子装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変化のないときには、次回の定時処
    理まで待機し、監視を継続し、前記変化のあるときに
    は、前回の信号状態とその時点の計測時間を前記割り込
    み手段により前記CPUに通知する一方、前記計測手段
    の継続時間をリセットし、かつ前回信号状態を変化後の
    現在信号状態に置き換えた上で、さらに次回の定時処理
    まで待機し、監視を継続することを特徴とする請求項3
    記載の電子装置。
  5. 【請求項5】 前記信号状態の監視は、前記CPUから
    のスタート要求により前記時間計測手段をリセットし前
    回信号状態をクリアして開始し、また前記CPUからの
    ストップ要求により前記時間計測手段をリセットし前回
    信号状態をクリアして終了することを特徴とする請求項
    3、4のいずれかに記載の電子装置。
  6. 【請求項6】 前記信号検出手段として電力検出部を備
    え、前記特定信号としての信号電力成分を監視すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子装
    置。
  7. 【請求項7】 前記信号検出手段としてトーン信号検出
    部を備え、前記特定信号としての特定のトーン信号を監
    視することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の電子装置。
  8. 【請求項8】 前記信号検出手段として変調波信号成分
    検出部を備え、前記特定信号としての特定の変調波信号
    成分を監視することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の電子装置。
JP2001190054A 2001-06-22 2001-06-22 電子装置 Pending JP2003008812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190054A JP2003008812A (ja) 2001-06-22 2001-06-22 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190054A JP2003008812A (ja) 2001-06-22 2001-06-22 電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003008812A true JP2003008812A (ja) 2003-01-10

Family

ID=19028882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001190054A Pending JP2003008812A (ja) 2001-06-22 2001-06-22 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003008812A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04274646A (ja) * 1991-03-01 1992-09-30 Fujitsu Ltd ステータス通知方式
JPH04294678A (ja) * 1991-03-23 1992-10-19 Murata Mach Ltd ファクシミリ装置用モデム装置
JPH0619700B2 (ja) * 1983-09-28 1994-03-16 株式会社東芝 演算装置
JPH07321882A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Fujitsu Ltd 監視機能付きモデムネットワークにおける回線モニタ方法, 及び装置
JPH0818715A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置及びデータ転送装置
JPH11261785A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Matsushita Graphic Communication Systems Inc 通信速度切換装置
JP2001016422A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0619700B2 (ja) * 1983-09-28 1994-03-16 株式会社東芝 演算装置
JPH04274646A (ja) * 1991-03-01 1992-09-30 Fujitsu Ltd ステータス通知方式
JPH04294678A (ja) * 1991-03-23 1992-10-19 Murata Mach Ltd ファクシミリ装置用モデム装置
JPH07321882A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Fujitsu Ltd 監視機能付きモデムネットワークにおける回線モニタ方法, 及び装置
JPH0818715A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置及びデータ転送装置
JPH11261785A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Matsushita Graphic Communication Systems Inc 通信速度切換装置
JP2001016422A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05207523A (ja) Dtmf検出方法及び装置
EP3220557B1 (en) Burr removing method and apparatus for optical signal loss signal
JP2003008812A (ja) 電子装置
WO2011109966A1 (zh) 电力线载波信号解调电路和微控制器
JP2996154B2 (ja) モデムにおける伝送の存在を検出する検出器
US5323331A (en) Method and circuit arrangement for level monitoring
CN116388910B (zh) 一种广播系统交互方法、终端、电子设备和存储介质
JP2541502B2 (ja) 制御電文送受信方法
JP2947273B1 (ja) 制御装置および通信制御装置
CN115357000B (zh) 生产参数的下发方法、装置、设备及存储介质
JP3460539B2 (ja) 通信端末装置およびその通信制御方法
JP3952051B2 (ja) 通信端末およびプログラム
JP3119749B2 (ja) Ipl処理方式
JP6250455B2 (ja) 周波数偏移変調信号の復調回路および復調方法
JPH05227325A (ja) モデムのエラー訂正方法
JPH0749822A (ja) データ処理システムの負荷分散方法
CN117818226A (zh) 一种打印方法、装置、打印设备及存储介质
CN117318670A (zh) 多通道滤波器的数据处理方法、系统、装置、设备及介质
CN115437992A (zh) 一种PCIe链路训练方法、装置、设备及存储介质
JPH07303154A (ja) モデム装置およびagcの制御方法
JPS6075157A (ja) 受信信号のレベル急変瞬断識別方式
JPH05300195A (ja) 回線状態監視方式
JPH11341191A (ja) インテリジェントモデム
JPH05260280A (ja) ファクシミリ装置
JPH05114913A (ja) 通信制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080418

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090131

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100506