JP2996154B2 - モデムにおける伝送の存在を検出する検出器 - Google Patents

モデムにおける伝送の存在を検出する検出器

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JP2996154B2 JP7261067A JP26106795A JP2996154B2 JP 2996154 B2 JP2996154 B2 JP 2996154B2 JP 7261067 A JP7261067 A JP 7261067A JP 26106795 A JP26106795 A JP 26106795A JP 2996154 B2 JP2996154 B2 JP 2996154B2
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル変調器/
復調器(モデム)に関し、特にモデムレシーバにおける
伝送の存在を検出する動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】信号処理装置を用いたモデムにおいて、
送信されるデータは多数の可能なシンボルからディジタ
ル的に符号化され、そして位相及び振幅であるいは位相
差(DPH)で変調された搬送波の部分のサンプルとし
て伝送され、次いで、アナログ信号に変換される。
【0003】受信側において伝送の終了又は伝送の中断
が検出されなければならない。検出は受信信号のエネル
ギーを元に行われる。伝送検出器は、キャリアの存在又
は不在によって特徴づけられる伝送の存在又は不在の、
それぞれON及びOFFの2つの状態を持つ出力によっ
て示すものである。
【0004】各通信標準は信号レベルにおける最小の閾
値を定め、この値より低い伝送は中断とみなされる。閾
値は例えば標準V27における−48dBmである。ま
た標準は送信損失を特定するために、最大遅延を、例え
ば標準V27における5〜15msに、又、モデムが信
号が存在すると認識する最大の閾値を固定している。最
大閾値は例えば標準V27における−43dBmであ
る。さらに、検出器の切り替えは2dBの最小ヒステリ
シスをもって行わなければならない。言い換えれば、O
FF側からON側への検出器の切り替えはON側からO
FF側への検出器の切り替えレベルより少なくとも2d
B高いレベルで行われなければならない。キャリアが変
調されるので2つの閾値の使用は受信信号のエネルギー
を示す信号によって表わされるリップルにリンクされ
る。
【0005】これらのすべての制限は伝送の存在の検出
器が早く切り替わりかつ十分なる正確性を持つことがで
きるという要求につながる。
【0006】図1はモデムにおける伝送の存在の従来の
検出器を示す図である。検出器は0カットオフ周波数を
もつ1次のリカーシブ低域通過フィルタによって構成さ
れた平均化回路3に送られる出力を有する、絶対値(受
信信号Rxの絶対値を供給する)を定める回路2を含む
エネルギー算出回路1をふくむ。エネルギー算出回路1
によって受信された信号Rxはディジタル化の後モデム
によって受信された信号に相当する。平均化回路3は回
路2の出力でリップルをスムーズにするために使用さ
れ、同様に検出器の誤ったタイミングでの切り替えを防
ぐために使用される。2つの比較器C1及びC2は受信
信号Rxにおけるエネルギー算出回路1の出力を構成す
る平均化回路3の出力を、正極入力上にそれぞれ受信す
る。各比較器C1及びC2の負極入力は受信信号のエネ
ルギーが比較されるための検出閾値(DETH)と損失
閾値(LOSSTH)をそれぞれ受信する。2つの比較
器C1及びC2の出力は、送信が行われているか否かを
示す2つの状態(ON又はOFF)を示すOUT検出信
号を出力する状態マシン4に送られる。エネルギーレベ
ルが検出閾値DETHと損失閾値LOSSTHの間であ
るときは、前の測定サイクルでの前のOUT検出信号を
使って、比較の結果を分析し、レベルの評価により、現
在の測定サイクルで損失か伝送の検出かを決定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の検出器において
解決すべき問題点は、平均化回路3が必要なことから、
検出器の切り替え時間と検出器の正確さの間で妥協を余
儀なくしていることである。
【0008】2つの乗算器6及び7及びシフトレジスタ
8に接続したオペアンプ(演算増幅器)5によって1次
のリカーシブ低域通過ディジタルフィルタが図1に示す
ように構成されている。ろ波される信号はオペアンプ5
の第1の入力に送られる前に1より小さい係数kによっ
て乗算される。オペアンプ5の第2の入力は係数1−k
で乗算される自身の出力信号を受信し、自身の出力はレ
ジスタ8によって遅延される。係数kの値はフィルタの
時定数のみでなく、フィルタの出力信号のリップルをも
定める。
【0009】即ち、係数kが低いほど、電流入力値の寄
与は小さく、平均化回路3の出力が入力値に達するのに
長くかかるであろう。従ってkは検出器の切り替え時間
(標準V27における5〜15ms)の要求に適合する
ように十分に大きな値に選択されなければならない。
【0010】一方、係数kの値が大きいと、受信信号が
変調されるとき、平均化回路3の出力信号が電流入力値
の寄与の効果として強いリップルをふくむ。従って、k
は比較器C1又はC2の誤ったタイミングでの切り替え
を行なう平均化回路3の出力信号リップルを避けるため
に十分小さな値に選択されなければならない。比較器C
1及びC2の閾値DETHとLOSSTHの値は通常標
準(標準V27における−43dBmと−48dBm)
によって固定される閾値を要求されるヒステリシス(標
準V27における>2dB)の値より大きい値の距離で
分離する範囲内で選ばれる。例えば、標準V27におけ
る検出閾値DETHは−44dBmに固定され、かつ損
失閾値LOSSTHは−47dBmに固定される。
【0011】さらに、変調された信号の速度が早いほ
ど、受信信号のピークファクタが大きく、かつ平均化回
路3の出力信号のリップルの振幅は増える。従って、速
度が早いほど、係数kを低くしなければならない。24
00bit/sで変調される信号のときこの最後の要求
に従うと、kにおける0.002の値を採用する基準化
されたV27を導かれる。これによると時定数つまりフ
ィルタの応答時間は240msとなり、要求される最大
値15msより大きくなってしまう。この現象はDPH
変調(例えば標準V27に関する)の場合よりQAM変
調(例えば標準V17に関する)の場合により重要であ
る。
【0012】従来の解決方法は非変調のキャリアのよう
な純粋なキャリアに対して要求を満足する検出器を提供
することである。変調された信号の存在でのフィルタの
正確さを犠牲にして、フィルタの時定数は切り替え時間
の制限と妥協して設定される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施の形態に
おいて、受信された送信信号が供給されるときに設定す
る回路は、装置によって受信された信号の平均を設定す
る少なくとも1つの回路と、第1の上位の閾値と第1の
下位の閾値を含む第1の一組の所定の閾値に対して受信
された信号の平均を比較する第1の一組の比較器と、第
2の上位の閾値と第2の下位の閾値を含む第2の一組の
所定の閾値に対して受信された信号の平均を比較する第
2の一組の比較器と、送信信号の存在及び不存在を示す
制御器とを含む。受信された信号のエネルギーが第1の
上位の閾値より大きい時、及び受信された信号のエネル
ギーが第1の上位の閾値より小さく、第2の上位の閾値
より大きい時に制御部によって信号が存在することが確
認される。受信された信号のエネルギーが第1の下位の
閾値より小さいとき、及び受信された信号のエネルギー
が第1の下位の閾値より大きくかつ第2の下位の閾値よ
り小さいときに受信信号は制御部によって信号が無効で
あることが表示される。
【0014】本発明の他の実施の形態において、モデム
と送信信号がモデム入力に受信されたかどうかを決定す
る回路を含むシステムが提供される。受信された送信信
号がモデムの入力に受信されるか否かを決定する回路
は、モデムによって受信されたモデム信号のエネルギー
を決定する少なくとも1つの平均化回路と、第1の上位
の閾値と第1の下位の閾値を含む第1の一組の所定の閾
値に対してモデム信号の平均を比較する第1の一組の比
較器と、第2の上位の閾値と第2の下位の閾値を含む第
2の一組の所定の閾値に対してモデム信号の平均を比較
する第2の一組の比較器と、送信信号の存在又は不存在
を確認する制御器とを含む。モデム信号のエネルギーが
第1の上位の閾値より大きい時及びモデム信号のエネル
ギーが第1の上位の閾値より小さく、第2の上位の閾値
より大きい時に受信信号は制御部によって確認される。
モデム信号のエネルギーが第1の下位の閾値より小さい
とき、及びモデム信号のエネルギーが第1の下位の閾値
より大きくかつ第2の下位の閾値より小さいときに受信
信号は制御部によって不存在とされる。
【0015】本発明の他の実施の形態において、送信信
号が受信されたか否かを設定するする方法が提供され
る。その方法は次のステップからなる、(a)第1の上
位の閾値と第1の下位の閾値を含む第1の一組の所定の
閾値に対して装置の入力で受信された信号のエネルギー
を比較し、(b)受信された信号のエネルギーが第1の
上位の閾値より大きいとき送信信号が装置の入力で受信
されたことを示し、(c)受信された信号のエネルギー
が第1の下位の閾値より小さいとき送信信号が装置の入
力で受信されないことを示し、(d)受信された信号の
エネルギーが第1の上位と下位の閾値の間にあるとき第
2の上位の閾値と第2の下位の閾値を含む第2の組の閾
値に対して受信された信号のエネルギーを比較し、かつ
受信された信号のエネルギーが第2の上位の閾値より大
きいとき送信信号が受信されたことを示し、かつ受信さ
れた信号のエネルギーが第2の下位の閾値より小さいと
き送信信号が受信されていないことを示す。
【0016】本発明の他の実施の形態において、装置の
出力で受信された送信信号が供給されるとき決定する装
置は、入力信号のエネルギーを第1の上位の閾値と第1
の下位の閾値を含む所定の第1の組の閾値と比較する第
1の手段と、入力信号のエネルギーを第2の上位の閾値
と第2の下位の閾値を含む第2の組の閾値と比較する第
2の手段と、送信信号の存在又は不存在を決定する制御
手段とを含む。受信された信号のエネルギーが第1の上
位の閾値より大きいとき及び受信された信号のエネルギ
ーが第1の上位の閾値より小さく第2の上位の閾値より
大きいとき受信信号は制御手段によって存在が確認され
る。受信された信号のエネルギーが第1の下位の閾値よ
り小さいとき及び受信された信号のエネルギーが第1の
下位の閾値より大きく第2の下位の閾値より小さいとき
受信信号は制御手段によって不存在とされる。
【0017】本発明の1つの実施の形態として、モデム
における伝送の存在を検出する検出器は受信信号の絶対
値を定める回路と、絶対値の第1の平均化回路と、送信
における2つの所定の検出閾値と損失閾値に対する2つ
の第1の比較器と、第2の平均化回路と、2つの検出閾
値と損失閾値を広げた第2の2つの所定の閾値に対する
2つの第2の比較器とを含み、第1の平均化回路は第2
の平均化回路の時定数に対して高い時定数を有する。
【0018】本発明の更なる他の実施の形態によれば、
状態マシンが4つの比較器から来る結果に基づいた2つ
の状態を有する検出信号を送出し、各第2の比較器はそ
の閾値に近い検出閾値又は損失閾値を有する第1の比較
器より高い優先を有している。
【0019】本発明の他の実施の形態によれば、各平均
化回路はオペアンプ(演算増幅器)を有し、その第1の
入力は1より小さい係数を乗算された受信信号の電流絶
対値を受信し、第2の入力は第1の入力の係数と1との
差を示す係数(1−k)をオペアンプの前の出力に乗じ
た信号を受信する。
【0020】本発明の他の実施の形態によれば、第1の
平均化回路の時定数は第2の平均化回路の時定数より約
10又は30倍だけ大きい。
【0021】本発明の更なる他の実施の形態によれば、
各第2の閾値とこの近傍の検出閾値又は損失閾値の間の
距離は、変調された受信信号の存在で、第2の平均化回
路のリップルの振幅と第1の平均化回路のリップルの振
幅との少なくとも差を示す値を有する。
【0022】本発明の更なる他の実施の形態によれば、
第1の平均化回路の時定数が100と300msの間に
含まれ、第2の平均化回路の時定数が5と15msの間
に含まれる。
【0023】本発明の他の実施の形態によれば、第1の
2つの比較器の検出閾値と損失閾値の間の間隔は2dB
より大きい。
【0024】
【発明の実施の形態】図2を参照すると、本発明に係る
検出器は、それぞれC3,C4及びC5,C6の2つの
比較器に接続された2つの平均化回路13,19の存在
によって特徴化されている。第1の平均化回路19は正
確で大きな時定数を有し、検出閾値DETHと損失閾値
LOSSTHに相当する閾値を有する2つの第1の比較
器C5とC6に接続されている。第2の平均化回路13
は高速で低い時定数を有し、標準によって要求された値
の外の値に相当する第2の閾値DETHFとLOSST
HFをもつ2つの第2の比較器C3とC4に接続されて
いる。
【0025】従って、検出閾値DETHと損失閾値LO
SSTHをふくむ第2の閾値に達すると、対応する状態
にあることが保証されるので第2の値DETHFとLO
SSTHF上の高速なる比較が行なわれる。逆に、検出
閾値DETHと損失閾値LOSSTHよりも低速の比較
が2つの第2のDETHFとLOSSTHFの間で行な
われる。
【0026】比較器C5,C6,C3及びC4の出力は
2つの状態ON及びOFFを持つOUT検出信号を発す
る状態マシン4に送られる。2つの平均化回路13,1
9は絶対値を検出するための回路12によって発せられ
る受信信号Rxの絶対値を受信する。1つの回路12の
みが絶対値を検出するために用いられ、回路12の出力
は各平均化回路13,19の入力に送られる。又は、各
平均化回路13,19毎に絶対値を決定する回路をひと
つ用いてもよい。
【0027】平均化回路13,19は2つの乗算器に接
続されたオペアンプによって構成され、各平均化回路1
3又は19は時定数を決定する係数k又はk’を有す
る。
【0028】それぞれDETHFとLOSSTHF、そ
れぞれ検出閾値用DETHと損失閾値LOSSTHの各
第2の閾値の間の間隔は高速平均化回路13のリップル
最大ピーク振幅と低速平均化回路19のリップルの最大
ピーク振幅との差によって決定される。これは平均化回
路13,19のリップルのオーバラップによって生じる
検出の不正確さを防ぐためになされる。
【0029】平均化回路13,19の特性と比較器C
5,C6,C3,C4の閾値の特性はこれらの動作の要
求に基づいて決定され、かつ基準によって固定された要
求に基づいて決定される。
【0030】図3は本発明に係る検出器の実施形態を示
すブロック図であり、OUT検出信号を得るための状態
マシン4’の特徴の決定を可能とする。この図の目的と
しては比較器C5,C6,C3,C4は正極入力が負極
入力に送られる閾値より大きくなる時ハイ出力状態
(1)となり、逆に小さい時にロー出力状態(0)とな
るものとする。
【0031】カウンタCNTはサイクルが始まる毎に減
算される。このカウンタはOUT検出信号の状態が変化
するごとに付与された値m(例えば1000)で初期化
される。カウンタの機能は、低速平均化回路19が高速
平均化回路13に接続された比較器C3,C4によって
スイッチングトリガされた後に安定したときに、この2
つの状態ON及びOFFの間の発振から避けたOUT検
出信号を供給することである。機能は図4(A)及び
(B)を見ればよりわかるはずである。
【0032】各サイクルの開始(START)時に、カ
ウンタCNTの内容は1だけ減らされて、第1のテスト
がOUT検出信号の前の状態に関して状態マシン4’で
行われる。
【0033】もし前のサイクルの終了(END)時に、
OUT検出信号が伝送の不在を示すOFF状態であった
ならば、比較器C3の出力が調べられる。
【0034】比較器C3の出力が閾値DETHFの範囲
を越えることを示すならば、つまり受信信号Rxのエネ
ルギーが閾値DETHFより大きいならば、伝送が存在
するものとみなされる。そして、出力検出信号がON状
態で位置付けられ、カウンタCNTは値mに再度初期化
される。
【0035】逆に、受信信号Rxのエネルギーが閾値D
ETHFより低いならば、カウンタCNTの状態が調べ
られる。もしカウンタが0より低くなく、かつ0に等し
くないならば、つまり、OUT検出信号の最後の切り替
わりから行われたサイクルの数が値mより小さいなら
ば、検出信号はOFF状態に保持される。もしカウンタ
が0より小さいか、又は0に等しいならば、つまり、も
し検出信号の状態がmサイクルの間に変わっていないな
らば、比較器C5の出力が調べられる。この出力が閾値
DETHの範囲を越えることを示すならば、つまりもし
受信信号Rxのエネルギーが検出閾値DETHより大き
いならば、OUT検出信号はON状態に位置付けられ、
カウンタCNTは値mに再度初期化される。逆の場合に
は、OUT検出信号はOFF状態に保持される。
【0036】前のサイクル中にOUT検出信号が伝送の
存在を示すON状態であったときは、比較器C4の出力
が調べられる。
【0037】もし前記比較器C4の出力が閾値LOSS
THFの範囲を越えることを示すならば、つまり受信信
号Rxのエネルギーが閾値LOSSTHFより小さいな
らば、伝送は不存在であるものとする。OUT検出信号
はOFF状態に位置付けられ、カウンタCNTは値mに
再度初期化される。
【0038】逆に受信信号Rxが閾値LOSSTHFよ
り大きいならば、カウンタCNTの状態が調べられる。
カウンタが0でないならば、つまりもしOUT検出信号
の最後の切り替わりからのサイクルの数が値mより小さ
いならば、検出信号はON状態に保持される。もしカウ
ンタが0より小さく、又は0に等しいならば、つまりも
し検出信号の状態がmサイクルの間変わらないならば、
比較器C6の出力が調べられる。もし前記出力が閾値L
OSSTHの範囲を超えることを示すならば、つまりも
し受信信号Rxのエネルギーが閾値LOSSTHより低
いならば、OUT検出信号はOFF状態に位置付けら
れ、かつカウンタCNTは値mに再度初期化される。逆
の場合にはOUT検出信号はON状態に保持される。
【0039】従って、第1のステップは第2の閾値DE
THFとLOSSTHFを有する高速の平均化回路13
の出力の比較の結果を調べ、閾値を越えている場合には
検出信号の即座の切り替えを行なうことがわかる。低速
な平均化回路19の出力は受信信号のエネルギーが2つ
の第2の閾値DETHFとLOSSTHFの間に含まれ
るときにのみ用いられる。第2の閾値DETHFとLO
SSTHFが高速用平均化回路13のリップルが低速用
平均化回路19のリップルとオーバラップしないように
設定されるので、高速用の平均化回路13の出力上での
強いリップルはこの場合での妨害とならない。言い換え
れば、比較器C3,C4の状態の変化に対する優先度は
比較器C5,C6より大である。さらに、比較器C5又
はC6の状態は検出信号が所定数のサイクルの間同じ状
態でないかぎり考慮されない。従って、信頼性のある高
速の伝送の存在の検出が得られる。
【0040】例えば、低速用の平均化回路19の時定数
は、標準(標準V27における2dB)によって要求さ
れるヒステリシスを越えないように最大リップルピーク
振幅のために伝送速度の関数として固定される。検出D
ETHと損失LOSSTH閾値の値は標準(例えば標準
V27における−43dBmと−48dBm)によって
固定された値より小さい及び大きいように前記ヒステリ
シスに従って通常のように選択される。言い換えれば、
検出DETH及び損失LOSSTHの閾値の値(例えば
標準V27における−44dBmと−47dBm)は2
つの閾値の平均(例えば−44.5dBm)に相当する
受信信号のレベルに関し、低速用平均化回路19のリッ
プルの最大レベルと閾値DETHとLOSSTHの各々
の間のインターバルが標準によって要求されるヒステリ
シスの少なくとも半分に相当するように選択される。
【0041】高速用平均化回路13の時定数は標準(標
準V27における5〜15ms)によって固定された検
出時間に一致するように固定される。そして、高速用平
均化回路13の最大リップルピーク振幅が伝送速度の関
数としてそこから推定され得る。これは第2の閾値DE
THFとLOSSTHFの値の決定を可能とする。第2
の閾値DETHFとLOSSTHFの値は検出DETH
と損失LOSSTHの閾値の値と同じ方法で選択され
る。言い換えれば、第2の閾値の値DETHFとLOS
STHF(例えば−39dBmと−52dBm)は、2
つの閾値の平均(例えば−44.5dBm)に相当する
受信信号のレベルにより、高速用平均化回路13のリッ
プルの最大レベルと閾値DETHFとLOSSTHFの
各々の間のインターバルが標準によって要求されるヒス
テリシスの少なくとも半分に相当するように選択され
る。
【0042】これらの規則を適用して、例えば平均化回
路13及び19の時定数の比率を10〜30とすること
ができる。
【0043】2400bit/sの伝送率において、標
準V27に提供される実施の実用的な一例で、平均化回
路13及び19の係数k及びk’の値はそれぞれ約0.
05及び0.002である。従って、平均化回路はそれ
ぞれ約10ms及び200msの時定数を有する。比較
器C3,C5,C6,C4の閾値はそれぞれ例えば一3
9dBm,−44dBm,−47dBm及び−52dB
mである。低速用平均化回路19の時定数に関して決定
されるカウンタCNTを初期化するための値mは100
0である。
【0044】図4は本発明に係る検出器の動作を示すタ
イムチャートである。これらの図面には平均化回路13
及び19の出力信号の波形、比較器C5,C6,C3,
C4の出力信号の波形、状態マシン4’によって示され
るOUT検出信号の波形、カウンタCNTのカウンタが
示されている。図4(A)は高速用平均化回路13に接
続された閾値DETHFとLOSSTHFの範囲を越え
たことによって生じる切り替わり動作を示す。図4
(B)は信号が閾値DETHFとLOSSTHFの間に
あるときの、低速用平均化回路19による切り替わり動
作を示す。図面は明確のため、受信信号Rxと回路12
の出力は示していない。平均化回路13と19の傾斜の
差は実際にはもっと大きい。図4に示されているOUT
検出信号のタイムチャートは図3のブロック図に対応す
るものである。
【0045】もし受信信号の絶対値が閾値LOSSTH
Fより小さいレベルから閾値DETHFより大きいレベ
ルに突然に変わる(図4(A))と仮定すると、高速用
平均化回路13の出力は時間t1の範囲内で閾値DET
HFに達する。そして比較器C3はON状態に向かって
OUT検出信号の切り替わりを引き起こし、かつカウン
タCNTは値mで初期化される。カウンタが0の値に達
しない間は、高速用平均化回路13の出力が比較器C4
の閾値LOSSTHFより大きければ、比較器C6の出
力は考慮されず、OUT検出信号はON状態に保持す
る。
【0046】ここで、カウンタCNTの役割が明らかに
わかる。実際に、カウンタがない時は比較器C6の出力
は検出信号がON状態になると同時に調べられる。比較
器C6は低速用平均化回路19に接続されるので、OU
T検出信号がON状態に変わるとき、その出力が既に切
り替わっていることはない。その結果、低速用平均化回
路19の出力が比較器C6の切り替え閾値LOSSTH
に達するまで、OUT検出信号は時間t2においてON
とOFF状態の2つの間で振動するであろう。
【0047】これはまた絶対値を検出するための回路の
出力レベルが閾値LOSSTHFより低いレベルに急に
落ちるとき比較器C4及びC6に適用される。高速用平
均化回路13の出力は時間t3に閾値LOSSTHFに
達する。そして比較器C4はOFF状態に向かってOU
T検出信号の切り替えを引き起こし、かつカウンタCN
Tは値mで初期化される。
【0048】カウンタCNTの初期値mの値は、0にな
るまでの時間t4が、低速用平均化回路19が比較器C
3またはC4の切り替え後に閾値LOSSTH又はDE
THの1つにそれぞれ達するために必要である時間t2
またはt7より長くなるように選択される。
【0049】時間t1とt3は高速用平均化回路13の
時定数にリンクされ、かつ検出器の切り替え時間を決定
する。
【0050】次に、受信信号の絶対値は閾値LOSST
HFとL0SSTHの間のレベルにあり、DETHとD
ETHFとの間のレベルに変わるものとする(図4
(B))。比較器C3とC4の出力はそれぞれ0と1で
あり、従って考慮されない。時間t5の後、低速用平均
化回路19の出力は閾値DETHに達する。そして比較
器C5はON状態に向かってOUT検出信号の切り替え
を引き起こし、かつカウンタCNTは値mで初期化され
る。カウンタが値0に達しないかぎり、比較器C6の出
力は考慮されず、OUT検出信号はON状態で保持す
る。
【0051】これはまた絶対値を検出するための回路の
出力レベルが再び閾値LOSSTHより低いレベルに落
ちるとき比較器C6に適用される。低速用平均化回路1
9の出力は時間t6で閾値LOSSTHに達する。比較
器C6はOFF状態に向かってOUT検出信号の切り替
えを引き起こし、かつカウンタCNTは値mで再度初期
化される。
【0052】時間t5,t6は低速用平均化回路19の
時定数にリンクされ、かつ検出器の切り替え時間を決定
するものである。しかし、図4(B)のような場合に、
カウンタCNTの存在は絶対に必要であるというわけで
はない。実際問題、低速用平均化回路19にリンクされ
た切り替え処理のみが調べられる。言い換えれば、カウ
ンタCNTは第2の比較器C3又はC4の1つによって
トリガされたOUT検出信号の切替の後値0に達する
と、カウンタCNTは前記第2の比較器C3又はC4の
1つにリンクされる新規なスイッチングでのみ再度初期
化され得る。
【0053】当業者であれば多種の改良や変形を含む本
発明を奏し得る。例えば、開示の構成の各々が同じ作用
を施す1又は複数の構成要件によって置き換えられ得
る。更に、本発明のアナログの実施例を含むが、当業者
によれば本発明の各構成がディジタル用の構成に、又は
ソフトウェアによる実施に置き換えられることは明らか
である。
【0054】本発明の少なくとも1つの実施形態のみ示
したが、多種の変形や改良、そして改善は当業者であれ
ば容易に行うことができる。そのような変形、改良及び
改善は本発明の技術思想や見地に含まれるものである。
よって、前述の明細は一例にすぎず、これに限定されな
い。本発明は特許請求の範囲及びそれに等価のものによ
り定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の検出器の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る伝送の存在の検出器の実施の形態
例を示す図である。
【図3】本発明に係る検出器の実施の形態の動作を示す
図である。
【図4】本発明に係る検出器の信号波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
3,9,12,13,19 平均化回路 C3,C4,C5,C6 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04L 25/02 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデムにおける伝送の存在を検出する検
    出器において、 受信信号(Rx)の絶対値を定める回路(12)と、 前記絶対値に対する第1の平均化回路(19)と、 該第1の平均化回路の出力に結合し送信における2つの
    所定の検出閾値(DETH)と損失閾値(LOSST
    H)に対する2つの第1の比較器(C5,C6)と、 前記絶対値に対する第2の平均化回路(13)と、 該第2の平均化回路の出力に結合し2つの検出閾値(D
    ETH)と損失閾値(LOSSTH)を広げた第2の2
    つの所定の閾値(DETHF,LOSSTHF)に対す
    る2つの第2の比較器(C3,C4)とを含み、 前記第1の平均化回路(19)は第2の平均化回路(1
    3)の時定数に対して高い時定数を有することを特徴と
    する検出器。
  2. 【請求項2】 状態マシン(4’)が4つの比較器(C
    5,C6,C3,C4)から来る結果に基づいた2つの
    状態(ON,OFF)を有する検出信号(OUT)を送
    出し、各第2の比較器(C3,C4)はその閾値に近い
    検出閾値(DETH)又は損失閾値(LOSSTH)を
    有する第1の比較器(C5,C6)より高い優先を有し
    ている請求項1記載の検出器。
  3. 【請求項3】 各平均化回路(13,19)はオペアン
    プを有し、その第1の入力は1より小さい係数(k)を
    乗算した受信信号(Rx)の電流絶対値を受信し、第2
    の入力は第1の入力に示す係数(k)と1との差を示す
    係数(1−k)をオペアンプの先の出力値に乗じた信号
    を受信する請求項1又は2記載の検出器。
  4. 【請求項4】 第1の平均化回路(19)の時定数が第
    2の平均化回路(13)の時定数より大きく約10倍か
    ら30倍である請求項1〜3のいずれか1項記載の検出
    器。
  5. 【請求項5】 第2の閾値(DETHF,LOSSTH
    F)の各々とこれに近い検出閾値(DETH)又は損失
    閾値(LOSSTH)との間の距離は、変調された受信
    信号(Rx)の存在のもとで、第2の平均化回路(1
    3)のリップルの振幅と第1の平均化回路(19)のリ
    ップルの振幅との少なくとも差を示す値を有する請求項
    1〜4のいずれか1項記載の検出器。
  6. 【請求項6】 第1の平均化回路(19)の時定数が1
    00と300msの間に含まれ、第2の平均化回路(1
    3)の時定数が5と15msの間に含まれる請求項1〜
    5のいずれか1項記載の検出器。
  7. 【請求項7】 第1の2つの比較器(C5,C6)の検
    出閾値(DETH)と損失閾値(LOSSTH)の間の
    間隔は2dBより大きい請求項6記載の検出器。
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