JP2003008084A - 熱電モジュール - Google Patents

熱電モジュール

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JP2003008084A
JP2003008084A JP2001182830A JP2001182830A JP2003008084A JP 2003008084 A JP2003008084 A JP 2003008084A JP 2001182830 A JP2001182830 A JP 2001182830A JP 2001182830 A JP2001182830 A JP 2001182830A JP 2003008084 A JP2003008084 A JP 2003008084A
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Katsuhiko Onoe
勝彦 尾上
Toshiharu Hoshi
星  俊治
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポスト電極の製造が容易であると共に、位置
合わせをして下基板上へ接合する工程が容易である熱電
モジュールを提供する。 【解決手段】 熱電素子11は下部電極及び上部電極に
より直列に接続されており、この直列接続体の両端部の
熱電素子11が配置された下部電極にリード層16a、
16bが接続されている。このリード層16a、16b
の先端部上に、1個の電極体17が跨って設けられてい
る。この電極体17はポスト電極17aとポスト電極1
7bとをその間に絶縁体17cを挟んで接合し、一体化
したものである。電極体17は、ポスト電極17aがリ
ード層16aにのみ接触し、ポスト電極17bがリード
層16bにのみ接触するように、これらのリード層16
a、16b上に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ素子の熱
電変換機能を利用した熱電モジュールに関し、特に、パ
ッケージの電極とワイヤボンディングにより接続するた
めのポスト電極を有する熱電モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】熱電モジュールは、下基板及び上基板上
に夫々下部電極及び上部電極を形成し、下部電極と上部
電極が対向するように前記下基板及び上基板を平行に配
置し、両者間に複数個の熱電素子を配置して構成されて
いる。各下部電極及び上部電極には、夫々2個の熱電素
子が接合され、隣接する2個の下部電極上に設けられた
隣接する2個の熱電素子が、その上端部で1個の上部電
極により接続されており、これにより、複数個の熱電素
子が下部電極及び上部電極により直列に接続されてい
る。
【0003】而して、図15(a)は従来の一般的な熱
電モジュールを示す平面図、図15(b)はその側面図
である。下基板1と上基板2との間に前述の態様で熱電
素子3が配置されており、下基板1及び上基板2に設け
た下部電極及び上部電極(いずれも図示せず)により熱
電素子3が直列に接続されている。そして、この直列に
接続された熱電素子の両端の熱電素子は、下基板1上に
形成された電極パッド4に夫々接続されている。また、
この電極パッド4には例えば直径0.3mmのSnメッ
キCu線等のリード線5がハンダ付けにより接合されて
おり、電極パッド4はこのリード線5を介して熱電モジ
ュールが搭載されるパッケージの電極パッドと接続され
ている。また、熱電モジュールの上基板12の外側の面
(上面)には、LD(半導体レーザダイオード)及びサ
ーミスタ等の素子をハンダ付けするためのメタライズ層
14が形成されている。
【0004】しかし、このリード線5を使用して熱電モ
ジュールの端子を外部に導出する方法は、リード線5を
手作業によりハンダ付けする必要があり、この接続工程
が煩雑であった。
【0005】そこで、近時、図16に示すように、熱電
モジュールの電極パッド4の代わりに、ポスト電極6を
設け、図17に示すように、このポスト電極6とパッケ
ージの電極パッド7とをAu線等のボンディングワイヤ
8を使用してワイヤボンディングする方法が提案されて
いる(特許第3082170号)。このワイヤボンディ
ングによる接続は、ハンダ付け作業が不要であり、自動
化が容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポスト電極を備えた熱電モジュールは、ポスト電極を個
別に製造し、また、個別に位置合わせして下基板上に接
合する必要があり、製造及び組立が煩雑であるという欠
点を有する。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ポスト電極の製造が容易であると共に、位
置合わせをして下基板上へ接合する工程が容易である熱
電モジュールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電モジュ
ールは、下基板と、前記下基板に対向する上基板と、前
記下基板及び上基板の各対向面に形成された複数個の下
部電極及び上部電極と、前記下部電極と上部電極との間
に設けられ前記下部電極及び上部電極により直列及び/
又は並列に接続された複数個の熱電素子と、前記下基板
における前記下部電極が形成されていない領域に配置さ
れた1対のポスト電極と、前記直列及び/又は並列に接
続された熱電素子群の両端部の熱電素子に接続された1
対の下部電極と前記ポスト電極とを夫々接続する1対の
リード層とを有し、前記1対のポスト電極は相互に絶縁
層を間に挟んで接合されていることを特徴とする。
【0009】本発明に係る他の熱電モジュールは、下基
板と、前記下基板に対向する上基板と、前記下基板及び
上基板の各対向面に形成された複数個の下部電極及び上
部電極と、前記下部電極と上部電極との間に設けられ前
記下部電極及び上部電極により直列及び/又は並列に接
続された複数個の熱電素子と、前記下基板上に配置され
た1対のポスト電極と、前記直列及び/又は並列に接続
された熱電素子群の両端部の熱電素子に接続された1対
の下部電極と前記ポスト電極とを夫々接続する1対のリ
ード層とを有し、前記1対のポスト電極は絶縁体内に埋
め込まれており、前記1対のポスト電極間に前記絶縁体
が存在することを特徴とする。
【0010】本願発明においては、1対のポスト電極が
絶縁層を間に挟んで接合されているか、又は絶縁体内に
埋め込まれることにより、一体化されているので、下部
電極上にポスト電極を接合する際に、1対のポスト電極
を同時に接合することができ、作業が簡略化される。ま
た、ポスト電極が隣接して配置されているので、パッケ
ージ側の電極パッドのうち、熱電モジュールへの電流入
出力用の電極パッドが隣接して配置されている場合は、
本発明の熱電モジュールを使用すると、ボンディングワ
イヤによるポスト電極と電極パッドとの接続が容易にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施例について具体的に説明する。図1は、本発明
の実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側
面図、(c)はポスト電極の近傍の拡大平面図である。
また、図2は本実施例のポスト電極の形状を示す斜視図
である。Al等の絶縁性の下基板10と上基板1
2との間にペルチェ素子からなる複数個の熱電素子11
が配置されており、下基板10及び上基板12の対向面
には、夫々複数個の下部電極15b及び上部電極15a
が形成されている。そして、各下部電極15b上に2個
の熱電素子11がはんだ15cにより接合され、隣接す
る下部電極15b上の隣接する熱電素子11が1個の上
部電極15aにはんだ15cにより接続されていて、こ
れにより、複数個の熱電素子11が下部電極15b及び
上部電極15aにより直列に接続されている。なお、複
数個の熱電素子11を下部電極15b及び上部電極15
aにより並列に接続することもできる。
【0012】下基板10はその長手方向の一端部におい
て、上基板12よりも長く延出しており、この下基板1
0の延出部において、L字状パターンのリード層16a
と、直線上パターンのリード層16bが形成されてい
る。L字状のリード層16aは下基板10の側縁にてそ
の長手方向に延びる部分と、端部にてその端縁に沿って
延びる部分とを有する。リード層16bは下基板10の
他方の側縁にてその長手方向に延びており、その先端は
リード層16aの先端部の近傍に位置する。これらのリ
ード層16a、16bは、熱電素子11の直列接続体又
は並列接続体の両端部の熱電素子11が配置された1対
の下部電極15bにはんだ15により電気的に接続され
ている。つまり、リード層16bは下部電極15bが延
長され、これと一体化していてもよい。
【0013】上基板12上の上部電極15a及び下基板
10上の下部電極15bは、上基板12及び下基板10
上に例えばCu層をメッキにより形成し、このCu層を
パターニングすることにより形成されている。この下部
電極15bの形成のためのパターニングの際に、前記直
列接続体の端部の下部電極15bから延出するようにC
u層をパターニングすることにより、リード層16a、
16bも同時に形成することができる。
【0014】熱電モジュールの下基板10の外側の面
(下面)には、熱電モジュールをパッケージ等にハンダ
付けするためのメタライズ層13が形成されている。ま
た、熱電モジュールの上基板12の外側の面(上面)に
は、LD(半導体レーザダイオード)及びサーミスタ等
の素子をハンダ付けするためのメタライズ層14が形成
されている。これらのメタライズ層13、14は、夫々
下基板10、上基板12上に、例えば、Cu層、Ni層
及びAu層をメッキにより形成した3層構造のメッキ層
である。なお、本実施例においては、例えば、上基板1
2の長さは10mm、下基板10の長さは12mm、上
基板12及び下基板10の幅は6mmであり、従って、
幅が6mm、長さが2mmのパターニング領域にて、リ
ード層16a、16bがパターニングされている。
【0015】このリード層16a、16bの先端部上
に、1個の電極体17が跨って設けられている。この電
極体17はポスト電極17aとポスト電極17bとをそ
の間に絶縁体17cを挟んで接合し、一体化したもので
ある。そして、電極体17は、ポスト電極17aがリー
ド層16aにのみ接触し、ポスト電極17bがリード層
16bにのみ接触するように、これらのリード層16
a、16b上に配置される。ポスト電極17a、17b
は、例えばCu又はCu合金(Cu−W合金)の板材の
表面にNiメッキ又はAuメッキを施したものである。
絶縁体17cは、例えばアルミナ(Al)又はガ
ラスの薄板の表面に、Niメッキ又はAuメッキを施し
たものである。
【0016】ポスト電極からなる電極体17は、例え
ば、高さが2mmであり、ポスト電極17a、絶縁体1
7c、ポスト電極17bの積層方向の各部分の長さは、
図3に示すように、ポスト電極17a、17bがいずれ
も1mm、絶縁体17cが0.5mmで、この積層方向
の全長は2.5mmである。なお、図3(a)は図1
(c)と同一の平面図、図3(b)は図3(a)のA−
A線による断面図である。
【0017】上述の如く構成された熱電モジュールにお
いては、下基板10及び上基板12間に熱電素子11を
配置してこれらを組み立てた後、下基板10上のリード
層16a、16bの各先端部上に、これらに跨るように
して、1個のポスト電極体17を接合する。又は、下基
板10上に下部電極及びリード層16a、16bを形成
した後、リード層16a、16bの各先端部上に、これ
らに跨るようにして、1個のポスト電極体17を接合
し、その後、熱電素子11と上基板12を下基板10上
に組み立てる。
【0018】本実施例においては、ポスト電極17a、
17bは1個のポスト電極体17として予め接合されて
いるので、その搭載すべき位置の位置合わせが容易であ
ると共に、接合のためのはんだ付け処理が容易である。
リード層16aとリード層16bとの間の間隔は、下基
板10上の銅メッキ層のパターニングの精細度等を考慮
すれば、通常のパターニング条件で、0.2mm程度と
小さくすることができる。そして、上述の如く、絶縁体
17cの長さは0.5mmであるから、ポスト電極体1
7の搭載位置が多少ずれても、絶縁体17cは確実にリ
ード層16a、16b上にかかるように配置することが
でき、換言すれば、ポスト電極17a、17bの位置が
リード層16a、16b間の間隙を超えて他方のリード
層16b、16a上にかかってしまうようなことがな
い。
【0019】また、ポスト電極17a、17bが隣接し
て配置されているので、パッケージ側の電極パッドのう
ち、熱電モジュールへの電流入出力用の電極パッドが隣
接して配置されている場合は、本実施例の熱電モジュー
ルを使用すると、ボンディングワイヤによるポスト電極
17a、17bと電極パッドとの接続が容易になる。
【0020】次に、本実施例のポスト電極体17の製造
方法について説明する。図9は本実施例のポスト電極体
17の製造方法を示すフローチャート、図10(a)乃
至(c)はこの製造方法を工程順に示す斜視図である。
Cu又はCu合金(以下、総称してCuと表示する)の
ブロックからCu板20、21を切り出す(ステップS
1)。また、アルミナの薄板22を用意する(ステップ
S4)。そして、Cu板20,21と、アルミナ薄板2
2との間の相互接合面と、Cu板20,21及びアルミ
ナ薄板22の一方向の両端部に、Niメッキを施す(ス
テップS2,S5)。次いで、このNiメッキ層の上に
Auメッキを施す(ステップS3,S6)。これによ
り、Cu板20,21におけるアルミナ薄板22との対
向面と、前記一方向の両端面に、夫々メッキ層23,2
4が形成され、アルミナ薄板22の表裏両面と、前記一
方向の両端面に、メッキ層25が形成される。その後、
Cu板20と、アルミナ薄板22と、Cu板21とを重
ね、メッキ層23とメッキ層25との間、及びメッキ層
26とメッキ層24との間を、AuSn共晶はんだによ
り接合する(ステップS7)。なお、この接合に際し、
Agろう、AuGeはんだ又はAuSiはんだを使用し
てもよい。これにより、図10(b)に示すCu板2
0,21及びアルミナ薄板22の3層構造体が得られ
る。
【0021】次いで、図10(b)に破線で示す切断線
に沿って、ダイシング加工により3層構造体を切断する
(ステップS8)。これにより、図10(c)に示すよ
うに、ポスト電極17a、絶縁体17c及びポスト電極
17bからなる複数の電極体17が製造される。各電極
体17においては、その端面(前記一方向の両端部)に
もメッキ層23,24,25が形成されている。この端
面のメッキ層23,24,25は、ポスト電極体17の
1対のポスト電極17a、17bを下基板上にはんだ接
合する場合及びポスト電極17a、17bをワイヤボン
ディングする場合の接合性を高めるためのものである。
なお、上記実施例では、電極体17の側面にはNiメッ
キ及びAuメッキを施していないが、本発明において
は、この電極体17の側面にNiメッキ及びAuメッキ
を形成してもよい。
【0022】この製造方法では、1つのブロックの積層
体から切断するために、多くのポスト電極対を得ること
ができ、生産性が高い。
【0023】なお、絶縁体の薄板を使用する代わりに、
絶縁体をスパッタリングにより形成することもできる。
即ち、図11に示すように、Cu板を用意し(ステップ
Q1)、このCu板の表面にNiメッキを施す(ステッ
プQ2)。その後、Auメッキ層上にアルミナをスパッ
タリングにより形成し(ステップQ3)、更に、得られ
たアルミナ層の上に、Niメッキを施し(ステップQ
4)、Niメッキ層の上に、Auメッキを施す(ステッ
プQ5)。一方、対向するポスト電極の素材として、C
u板を用意し(ステップQ6)、このCu板の表面にN
iメッキを施し(ステップQ7)、更にAuメッキを施
す(ステップQ8)。そして、アルミナがスパッタリン
グされている方のCu板と、アルミナが形成されていな
い方のCu板とを、それらの表面のAuメッキ層を相互
に重ねて、AuSn共晶はんだにより接合する(ステッ
プQ9)。その後、前述と同様にして、ダイシングによ
り、ポスト電極体を切り出す(ステップQ10)。
【0024】次に、図4を参照して本発明の第2実施例
について説明する。図4は本発明の第2実施例を示す側
面図である。なお、図1乃至図3に示す第1の実施例と
同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略
する。本実施例は、第1の実施例と比較して、リード層
16bが下部電極15bを延長したものではなく、下部
電極15bとリード層16bとが分離されており、下部
電極15bとリード層16bとがはんだ18により接続
されている点が異なり、それ以外の構成は第1の実施例
と同じである。本実施例においても、第1の実施例と同
様の効果を奏する。
【0025】次に、図5を参照して本発明の第3実施例
について説明する。本実施例のポスト電極体30は1対
のポスト電極30a、30b間に薄い絶縁体30cを挟
んで構成されたものである。本実施例においては、絶縁
体30cの長さ(厚さ)がリード層16a、16b間の
間隔よりも小さく、従って、ポスト電極体30の配置精
度は図1乃至3に示す実施例よりも高いことが必要であ
るが、配置精度を高精度で制御すれば、本実施例のよう
に、配線間隔よりも狭い厚さの絶縁体30cを使用する
ことができる。
【0026】図6(a)及び(b)は本発明の第4実施
例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の
B−B線による断面図である。本実施例においては、ポ
スト電極体31が、直方体状の絶縁体31cと、この絶
縁体31c内にその上面及び下面で露出するように埋め
込まれた導電体からなる1対のポスト電極31a、31
bとを有する。そして、ポスト電極31a、31bは、
ポスト電極体31をリード層16a、16b上に跨るよ
うに配置した場合に、夫々リード層16a、16bのみ
に接触するような位置にて絶縁体31c内に埋め込まれ
ている。ポスト電極31a、31bは円柱状をなし、そ
の上下面で露出しており、夫々リード層16a、16b
と電気的に接続されると共に、ポスト電極31a、31
b上にワイヤボンディングすることができる。本実施例
も図1乃至図3に示す実施例と同様の効果を奏する。
【0027】次に、本実施例のポスト電極体31の製造
方法について説明する。図12はこの製造方法のフロー
チャート、図13は各工程を示す図である。先ず、図1
3(a)に示すように、アルミナのグリーンシート41
を用意する(ステップR1)。このアルミナグリーンシ
ートは、例えば、Al粉末(主剤)100重量部
に対し、Y粉末(焼結助剤)を3重量部、ポリビ
ニルブチラール(バインダ)を8重量部、ジブチルフタ
レート(可塑剤)を3重量部、アセトン(分散媒)を5
0重量部配合し、ボールミルでこれを混練してスラリー
を作り、押出し法により厚さが1mmのグリーンシート
を形成する。
【0028】次に、図13(b)に示すように、このグ
リーンシート41に穴あけ加工し、複数個の孔43がマ
トリクス状に設けられたグリーシート42を得る(ステ
ップR2)。この穴あけ加工はNCパンチングマシーン
を使用することができる。その後、図13(c)に示す
ように、この孔43内にW(タングステン)を主成分と
したペーストを埋込み(ステップR3)、W導体45が
埋め込まれたグリーンシート44を得る。次いで、この
グリーンシート44を、2個のW導体45毎に切断する
(ステップR4)。切断してからペーストを埋め込んで
もよいが、この手順の方が作業性がよい。こうして、図
13(d)に示すように、グリーンシート44内に1対
のW導体45が埋め込まれたシート46を得る。そし
て、この分割されたシート46を焼成して、アルミナを
セラミックス化する。これにより、図6に示すポスト電
極体31が得られる。
【0029】次に、ポスト電極体31の他の形成方法に
ついて説明する。図14はこのポスト電極体31の他の
形成方法を示すフローチャートである。先ず、アルミナ
のグリーンシートS1を用意し(ステップS1)、図1
3(b)のように、穴あけ加工する(ステップS2)。
その後、1対の孔毎に、グリーンシートを切断する(ス
テップS3)。次いで、分割されたグリーンシートを焼
成し(ステップS4)、アルミナをセラミックス化す
る。その後、孔内にCuペーストを埋込み、必要に応じ
て加熱してバインダーを除去した後(ステップS5)、
図6に示すポスト電極体を得る。この場合でも、グリー
ンシート状での切断の方が容易であるが、セラミックス
化してから分割してもよい。
【0030】いずれの方法においても、絶縁体内に1対
の導電体が埋め込まれ、この絶縁体が前記絶縁体の表面
及び裏面で露出するポスト電極が容易に得られる。
【0031】次に、本発明の第5実施例に係る熱電モジ
ュールについて説明する。図7はこの第4実施例の熱電
モジュールにおけるポスト電極体50の部分の断面図で
ある。このポスト電極体50はリード層16a上に接合
されるポスト電極50aと、リード層16b上に接合さ
れるポスト電極50bとの高さが異なり、ポスト電極5
0aの方がポスト電極50bよりも高い点が図2に示す
ポスト電極体17と異なる。ポスト電極50a、50b
間に挟まれた絶縁体50cは低い方のポスト電極50b
と同一の高さを有する。
【0032】このように構成された熱電モジュールは、
パッケージに搭載された後のワイヤボンディングの際
に、パッケージ側の電極パッドとポスト電極50a、5
0bとの相対的な位置関係から、1対のボンディングワ
イヤがショートしそうな場合に、ポスト電極の高さを違
えることにより、このようなショートを防止することが
できる。
【0033】図8(a)、(b)は夫々本発明の第5実
施例に係るポスト電極体51,54を示す斜視図であ
る。この図8(a)に示すポスト電極体51は1対のポ
スト電極52間に挟まれた絶縁体53がその下部におい
て欠落していて、ポスト電極体51の下面が面一ではな
く、絶縁体53の下端がポスト電極52の下端よりも上
方に位置している。これにより、このポスト電極体51
をはんだによりリード層16a、16b上に跨って接合
する際に、リード層16a、16bと、ポスト電極52
との間からはんだがはみ出たとしても、このはんだは、
絶縁体53の欠落部の空間に面したポスト電極表面に濡
れていき、基板上でポスト電極52がはんだを介してシ
ョートすることが確実に防止される。
【0034】また、図8(b)に示すポスト電極体54
においては、1対のポスト電極55に挟まれた絶縁体5
6がその下部だけでなく、上部においても欠落してい
る。このように、絶縁体56の上端がポスト電極55の
上端よりも下方に位置していることにより、ワイヤボン
ディングの際に、配線ミスを抑制することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、1
対のポスト電極が絶縁体を介して一体化されているの
で、熱電モジュールの組立作業が容易であると共に、リ
ード層に対するポスト電極の配置精度も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)はポスト電極の近傍の拡
大平面図である。
【図2】 本実施例のポスト電極の形状を示す斜視図で
ある。
【図3】 (a)は図1(c)と同一の平面図、(b)
は図3(a)のA−A線による断面図である。
【図4】 本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】 (a)及び(b)は本発明の第4実施例を示
す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B
線による断面図である。
【図7】 第5実施例の熱電モジュールにおけるポスト
電極体50の部分の断面図である。
【図8】 (a)、(b)は第5実施例に係るポスト電
極体51,54を示す斜視図である。
【図9】 本実施例のポスト電極体17の製造方法を示
すフローチャートである。
【図10】 (a)乃至(c)はこの製造方法を工程順
に示す斜視図である。
【図11】 ポスト電極体17の他の製造方法を示すフ
ローチャートである。
【図12】 本実施例のポスト電極体31の製造方法を
示すフローチャートである。
【図13】 (a)乃至(d)はこの製造方法の各工程
を示す図である。
【図14】 ポスト電極体31の他の形成方法を示すフ
ローチャートである。
【図15】 (a)は従来の一般的な熱電モジュールを
示す平面図、(b)はその側面図である。
【図16】 ポスト電極を有する熱電モジュールを示す
図である。
【図17】 ポスト電極を有する熱電モジュールのパッ
ケージへの搭載方法を示す図である。
【符号の説明】
10:下基板、 11:熱電素子、 12:上基板、
13,14:メタライズ層、 15、15c、18;は
んだ 15a;上部電極、 15b;下部電極、 16
a、16b:リード層、 17、30、31:ポスト電
極体、 17a、17b、30a、30b、31a、3
1b:ポスト電極、 17c、30c、31c:絶縁
体、 21:Cu板、 22:薄板、 23,24,2
5,26:メッキ層、 41、42,43:グリーンシ
ート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下基板と、前記下基板に対向する上基板
    と、前記下基板及び上基板の各対向面に形成された複数
    個の下部電極及び上部電極と、前記下部電極と上部電極
    との間に設けられ前記下部電極及び上部電極により直列
    及び/又は並列に接続された複数個の熱電素子と、前記
    下基板上に配置された1対のポスト電極と、前記直列及
    び/又は並列に接続された熱電素子群の両端部の熱電素
    子に接続された1対の下部電極と前記ポスト電極とを夫
    々接続する1対のリード層とを有し、前記1対のポスト
    電極は相互に絶縁層を間に挟んで接合されていることを
    特徴とする熱電モジュール。
  2. 【請求項2】 下基板と、前記下基板に対向する上基板
    と、前記下基板及び上基板の各対向面に形成された複数
    個の下部電極及び上部電極と、前記下部電極と上部電極
    との間に設けられ前記下部電極及び上部電極により直列
    及び/又は並列に接続された複数個の熱電素子と、前記
    下基板上に配置された1対のポスト電極と、前記直列及
    び/又は並列に接続された熱電素子群の両端部の熱電素
    子に接続された1対の下部電極と前記ポスト電極とを夫
    々接続する1対のリード層とを有し、前記1対のポスト
    電極は絶縁体内に埋め込まれており、前記1対のポスト
    電極間に前記絶縁体が存在することを特徴とする熱電モ
    ジュール。
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