JP2003005633A - 電子住宅地図からの道路抽出方法 - Google Patents

電子住宅地図からの道路抽出方法

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JP2003005633A
JP2003005633A JP2001190553A JP2001190553A JP2003005633A JP 2003005633 A JP2003005633 A JP 2003005633A JP 2001190553 A JP2001190553 A JP 2001190553A JP 2001190553 A JP2001190553 A JP 2001190553A JP 2003005633 A JP2003005633 A JP 2003005633A
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road
line
line segment
center line
centerlines
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JP2001190553A
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Yasuhide Tsuchida
泰秀 土田
Takayuki Nanri
孝行 南里
Takuya Nakoji
卓哉 名古路
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Toyo Keiki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Keiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 市販の電子住宅地図データから道路ネットワ
ークデータを生成可能な道路抽出方法を提案すること。 【解決手段】 道路抽出システム1では、電子住宅地図
から地形図データを読み込む工程ST1と、読み込まれ
た地形図データから道路枠線の線分データを取得する工
程ST2と、取得した線分データから各道路を規定して
いる線分の対を抽出する工程ST3と、抽出した線分の
組に基づき道路中心線を抽出する工程ST4と、抽出し
た道路中心線を結合して道路ネットワークを生成する工
程ST5と、生成した道路ネットワークを修正する工程
ST6を含んでいる。生成される道路ネットワークデー
タの各道路中心線はその端点座標、道路幅、通行区分
(両方向通行、一方通行とその向き)等を有しているの
でこれに基づき、商品配送等における目的地までの最短
の道路経路等を検索するシステムを簡単に構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPガスボンベな
どの商品配送の効率化を図るために、各顧客の家屋まで
の道路沿いの最短経路を導出するために用いることので
きる電子住宅地図から道路ネットワークデータを生成す
る道路抽出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、市販の電子住宅地図は、家枠、
道路、鉄道、河川などの地形を表す地形図データ、住所
や目標物、居住者などを表す文字データ、学校、神社仏
閣などを表す図化記号データなどから構成されており、
パソコンなどの画面上に表示可能となっている。地形図
データを構成している家枠、道路、鉄道、河川などの地
形図は枠線によって規定されており、これらの地形の曲
線部分はすべて折れ線で近似されている。また、道路
は、2本の向かい合う道路枠線により規定されており、
表示状態においては道路であると視認できるが、これら
の枠線にはお互いを1本の道路を規定している一対の枠
線であることを関連付けしている属性データが付与され
ていない。このように、市販の電子住宅地図には、カー
ナビゲーションシステムにおいて使用可能な電子道路デ
ータは含まれていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、市販の電
子住宅地図では、そこに含まれている道路を表す一対の
枠線データが相互に関連付けされていないので、道路デ
ータを抽出することができない。また、このために、例
えば、LPガスボンベなどを配送する場合に、電子住宅
地図を構成している地形図データから道路データを抽出
して、配送先までの最短の経路を検索することもできな
い。
【0004】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
市販の電子住宅地図から道路ネットワークデータを抽出
可能な電子住宅地図からの道路抽出方法を提案すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、道路、鉄道、河川、家枠などの地形を
表す地形図データ、住所や目標物・居住者などを表す文
字データ、および学校、神社仏閣などを表す図化記号デ
ータがレイヤ構造の形態で地図内情報として記憶保持さ
れ、前記地形図データが折れ線で表現されるベクトルデ
ータとして記憶保持され、これらを画面上に住宅地図の
状態で表示可能となっている電子住宅地図システムか
ら、道路ネットワークを抽出するための電子住宅地図か
らの道路抽出方法であって、前記地形図データに含まれ
る道路枠線データを、その構成要素である線分データに
分解して、線分データを取得する線分データ取得工程
と、取得した線分データから、各道路を規定している一
つの道路枠の線分と、これと対になる他方の道路枠の線
分を求める道路枠線分組の抽出工程と、求まった各組の
道路枠線分における重複部の中心を通る道路中心線を求
める道路中心線抽出工程と、各組の道路枠線分の道路中
心線を、所定の条件に従って結合することにより、道路
ネットワークデータを生成する道路中心線連結工程とを
含むことを特徴としている。
【0006】ここで、前記道路枠線分組の抽出工程で
は、取得した線分データから、一つの道路を規定してい
る一方の道路枠線の線分と、これに対となる他方の道路
枠線の線分を次の条件で探すようにしている。
【0007】(1)河川、橋、分離帯の線分対でないこ
と。 (2)2つの線分のなす角度が規定値以下であること。 (3)2つの線分は接続されていないこと。 (4)2つの線分の両端点計4点を始点とし、いずれか
一方の線分に直交する4つの平行な直線を引いたとき、
各線分との交点が1つずつなければ不適とする。 (5)(4)における2つの交点を通る各垂直線が2つ
の線分によって切り取られる長さが規定値以下であるこ
と。 (6)2つの垂直線と2つの線分により作られる四角形
の内部に障害物と見なされる形状が存在しないこと。 (7)(6)における四角形の辺のうち垂直線からなる
2つの辺の各中点を結ぶ2線分間の中心線が存在し、且
つ、その長さが規定値以上であること。
【0008】次に、前記道路中心線結合工程では、2本
の道路中心線の組について、次の条件を満たした組を結
合するようにしている。
【0009】(1)2つの道路中心線の角度が規定値以
下であるもの。 (2)2つの道路中心線の4端点のうち、最も大きくな
る2端点間の距離が規定値以下であるもの。 (3)上記の2端点間がなす線分が障害物と見なされる
形状または別の道路中心線と交差しないもの。 (4)2つの道路中心線を結合する所に新たに追加され
る線分の長さが元の2つの道路中心線の長さの合計の規
定倍数以下であるもの。
【0010】次に、前記道路中心線結合工程は、更に、
結合対象の2本の道路中心線における4端点のうち、2
端点間の距離が最も大きくなる2端点に掛け渡される線
分を新たな道路中心線とし、元の2本の道路中心線を削
除する道路中心線削減工程を繰り返し行うことにより、
道路中心線の本数を減らすようにしている。
【0011】前記道路中心線結合工程は、更に、道路中
心線の追加・削除工程を含んでおり、この道路中心線の
追加・削除工程では、一本の道路中心線を検索元の道路
中心線とし、この検索元の道路中心線の規定範囲内近く
に存在する他の道路中心線を全て検索対象とし、以下に
示す修正が必要か否かを調査し、必要であれば道路中心
線の追加、一部切り取り、および削除を行うようにして
いる。
【0012】(1)検索元の道路中心線と検索先の道路
中心線のなす角が規定値より大きく、それぞれが互いに
交差する場合には、それらの交点を基準にして、検索元
の道路中心線および検索先の道路中心線を、それぞれ2
本の道路中心線に分割する。 (2)検索先の道路中心線あるいはその延長線と検索元
の道路中心線あるいはその延長線が交差すると共に、こ
れらのなす角度が規定値より大きい場合には、検索元お
よび検索先のいずれか一方、あるいは両方の道路中心線
をそれらの交点まで延長する。ただし、延長線上に障害
物とみなされるものがある場合や延長線が規定値以上の
長さの場合には行わない。 (3)検索元の道路中心線と検索先の道路中心線のなす
角度が規定値より小さく、検索先の道路中心線に直交す
る方向から見た場合に相互に重なり部分がある場合に
は、これらの重なり部分が無くなるように、検索元の道
路中心線を短くする。 (4)2つの道路中心線が規定値以下の距離で離れ、そ
れらのなす角度が規定値以下の場合には、これらの間を
接続するための新たな道路通信線を追加する。
【0013】ここで、高架道路下の道路の場合は、以下
の条件を満たしたものを対象にして、2端点を接続する
ことができる。
【0014】(1)2つの道路中心線のなす角度が規定
値より小さい。 (2)2つの道路中心線を直接結んだ高架道路下の線分
と、これら2つの道路中心線との角度がいずれも規定値
より小さい。 (3)高架道路下の線分は他の道路中心線と交差し、そ
れらのなす角度が規定値よりも大きい。
【0015】さらに、道路中心線の接続点と未接続の道
路中心線の端点を節点と呼び、道路中心線自体を枝と呼
ぶものとすると、全ての節点に関し、接続している道路
中心線の数が2つで、2つの道路中心線が保持する通行
区分が一致していれば、この2つの道路中心線を1つの
道路中心線に合成し、合成した道路中心線の両端点をそ
のまま節点として残し、合成前の2つの道路中心線の接
続点を単なる座標点とし、節点として登録しないように
することにより節点数を低減し、これにより、節点を道
路の交差点にのみ作成し、節点間の枝は折れ線からなる
が、節点間の距離である枝の長さを、折れ線を構成する
線分の長さの総和として計算可能にすることが望まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した市販の電子住宅地図から道路ネットワークを
抽出するための電子住宅地図からの道路抽出システムの
一例を説明する。
【0017】図1は本例の道路抽出システムの概略ブロ
ック図であり、電子住宅地図システム2と、このシステ
ム2に接続された道路抽出制御部3を有している。電子
住宅地図システム2は、制御部4と、メモリ5と、CD
ドライブ6と、入力部7と、表示部8を備えている。例
えば、CD−ROM9に記憶保持されている住宅地図デ
ータをCDドライブ6を介して読み込み、制御部4の制
御の下で、入力部7からの操作入力に従って、表示部8
の表示画面上に住宅地図を諸形態で表示可能となってい
る。道路抽出制御部3は、住宅地図データに基づき、道
路ネットワークデータを生成する。これら制御部4およ
び道路抽出制御部3はパーソナルコンピュータを中心に
構成され、CPUは、そのRAM内の領域を作業領域と
して、そのROM内に格納されている制御プログラムを
実行することにより、以下に述べる各種の制御動作を実
現する。
【0018】以下の説明では、電子住宅地図データに基
づき道路ネットワークデータを生成する処理を説明し、
電子住宅地図システム自体の動作については一般的に知
られているものと同一であるので、その説明を省略する
ものとする。
【0019】まず、本例において使用する電子住宅地図
は、例えば、株式会社ゼンリンのZmap電子地図(登
録商標)であり、道路、鉄道、河川、家枠などの地形を
表す地形図データ、住所や目標物・居住者などを表す文
字データ、および学校、神社仏閣などを表す図化記号デ
ータがレイヤ構造の形態で地図内情報として記憶保持さ
れている。また、地形図データは折れ線で表現されるベ
クトルデータとして記憶保持されている。このような電
子住宅地図はCD−ROMなどの記録媒体に保持されて
いてもよいし、内部メモリにインストールされていても
よい。
【0020】次に、図2は本例の道路抽出システム1に
おける道路抽出制御部3を中心に実行される道路ネット
ワークデータの生成手順を示す概略フローチャートであ
る。この図に示すように、道路ネットワークデータの生
成は、電子住宅地図から地形図データを読み込む工程S
T1と、読み込まれた地形図データから道路枠線の線分
データを取得する工程ST2と、取得した線分データか
ら各道路を規定している線分の対を抽出する工程ST3
と、抽出した線分の組に基づき道路中心線を抽出する工
程ST4と、抽出した道路中心線を結合して道路ネット
ワークを生成する工程ST5と、生成した道路ネットワ
ークを修正する工程ST6を含んでいる。
【0021】各工程における処理動作を更に詳しく説明
する。
【0022】(工程ST1、ST2)まず、電子住宅地
図データを電子住宅地図システム2によって読み込んだ
後は (工程ST1)、電子住宅地図の折れ線形状からなる道
路枠線データを含む枠線データを、その構成要素である
線分データに分解して線分データを取得する(工程ST
2)。
【0023】(工程ST3)次に、取得した線分データ
から、一つの道路を規定している一方の道路枠線の線分
と、これに対となる他方の道路枠線の線分を次の条件で
探す。
【0024】 1)河川、橋、分離帯の線分対でないこと。 2)2つの線分のなす角度が規定値以下であること。 3)2つの線分は接続されていないこと。 4)2つの線分の両端点計4点を始点とし、いずれか一
方の線分に直交する4つの平行な直線(特に、2線分と
平行な直線により長方形が形成される場合、平行な直線
は2つとなる。)を引いたとき、各線分との交点が1つ
ずつなければ不適とする。 5)(4)における2つの交点を通る各垂直線が2つの
線分によって切り取られる長さが規定値以下であるこ
と。 6)2つの垂直線と2つの線分により作られる四角形
(台形)の内部に障害物と見なされる形状が存在しない
こと。 7)(6)における四角形の辺のうち垂直線からなる2
つの辺の各中点を結ぶ線分、すなわち、2線分間の中心
線が存在し、長さが規定値以上であること。
【0025】(工程ST4)以上のようにして、図3に
示すような線分CLine1(検索元)とこれと対にな
る線分CLine2(検索先)を求め、これら線分の重
複部の道路中心線CLPを求める。図3において、点線
は全てCLine1と直交する。ここで、CLPはCL
ine1とCLine2とによって切り取られた2つの
点線で示す垂直線分の各々の中点を結んで作られる。以
上の方法によって抽出した道路中心線(図中の太線)の
例を図4に示す。
【0026】(工程ST5)以上の道路中心線抽出アル
ゴリズムでは、図4に示すように、道路交差点、道路が
カーブする所において、道路中心線が接続されない箇所
が発生する。また、2地点間の最短経路探索に道路中心
線を用いるが、この探索処理速度向上のためには、CL
Pの本数をできるだけ少なくする必要がある。このよう
な点を考慮して、本例では、2つの道路中心線CLPの
全ての組に対して、次の条件を満たした組を結合するよ
うにしている。
【0027】(1)CLPの結合 1)2つの道路中心線CLPの角度が規定値以下である
もの。 2)2つの道路中心線CLPの4端点のうち、最も大き
くなる2端点間の距離が規定値以下であるもの。 3)上記の2端点間がなす線分が障害物と見なされる形
状または別の道路中心線CLPと交差しないもの。 4)2つの道路中心線CLPを結合するときに新たに追
加される線分の長さが元の2つの道路中心線CLPの長
さの合計の規定倍数以下であるもの。
【0028】ここで、道路中心線CLPの結合に当たっ
ては、2つの道路中心線CLPの4端点のうち、2端点
間の距離が最も大きくなる2端点がなす線分を新たな道
路中心線CLPとし、元の2つの道路中心線CLPは削
除する。新しく作成される道路中心線CLPに関し、繰
り返し道路中心線CLPの結合を実行し、可能な限り道
路中心線CLPの本数を減らす。
【0029】(2)CLPの追加、削除 検索元の道路中心線CLPの規定範囲内近くに存在する
道路中心線CLPを全て検索先とし、以下に示す修正が
必要か否かを調査し、必要であれば道路中心線CLPの
追加、一部切り取り、および削除などを行う。 1)2つの道路中心線CLPのなす角が規定値より大き
く、それぞれが互いに交差する場合 図5(a)に示すように検索元の道路中心線CLP1と
検索先の道路中心線CLP2とが交差する場合には、図
5(b)に示すように、交点を用いて4つの道路中心線
CLPに分割する。 2)図6(a)に示すように、検索先の道路中心線CL
P2の延長線と検索元の道路中心線CLP1が交点を持
ち、2つの道路中心線CLP1、2のなす角度が規定値
より大きい場合 この場合は、図6(b)に示すように、双方の道路中心
線CLP1、2を交点まで延長しておく。ただし、延長
線上に障害物とみなされるものがある場合や延長線が規
定値以上の長さの場合には行わない。 3)図7(a)に示すように、道路中心線CLP1、2
間に重なりがある場合検索元の道路中心線CLP1と検
索先の道路中心線CLP2との角度が規定値より小さ
く、図7(a)に示すように重なり部分があるときは、
道路中心線CLP2から道路中心線CLP1に垂線を下
ろし、これにより道路中心線CLP1の道路中心線CL
P2との重なり部分を切り取り、図7(b)に示すよう
に道路中心線CLP1を修正する。 4)2つの道路中心線CLP1、2が規定値以下の距離
で離れ、それらのなす角度が規定値以下の場合 図8(a)に示す場合には、図8(b)に示すように、
CLP3を追加して直接接続する。
【0030】(工程ST6)しかし、上記接続方法だけ
では、図9(a)に示すような場合は、図9(b)に示
すように端点bとg、および、端点dとeがそれぞれ接
続されるのみで、図9(c)に示すような、端点bとd
が未接続となったままの接続不足な道路ネットワークに
なる可能性がある。また、図10(a)に示すように、
高架道路下道路の接続も行われない。従って、上記接続
法により接続を実行して道路ネットワークを生成した後
に、更に、図9(c)、図10(a)に示すような未接
続の2端点の接続を行う。
【0031】高架道路下の道路の場合は、以下の条件を
満たしたものを対象にして、2端点を接続する。この結
果、実際に地図データが存在しない高架道路下の道路に
関し、図10(b)に示すような高架道路と高架道路下
の道路とが接続されない状態で、新たな高架下道路の未
接続状態にあった2端点の接続が行われる。 1)2つの道路中心線CLP2、3のなす角度が規定値
より小さい。 2)2つの道路中心線CLP2、3を直接結んだ線分C
LP4(高架道路下の線分)と、これら2つのCLP
2、3との角度がいずれも規定値より小さい。 3)高架道路下の線分CLP4は高架道路の線分のCL
P1と交差し、それらのなす角度が規定値よりも大き
い。
【0032】図11には、以上のアルゴリズムにより得
られた道路ネットワーク抽出例を示してある。この図に
おいて、太線で示されているのが道路中心線である。こ
れは作成された全ての道路中心線CLPが保持する端点
座標点列を折れ線描画したものである。
【0033】以上の方法で得られる道路ネットワークの
各道路中心線CLPはその端点座標、道路幅、通行区分
(両方向通行、一方通行とその向き)などを有してい
る。
【0034】(道路ネットワークデータのオブジェクト
数の低減)最後に、道路中心線CLPの接続点、未接続
の道路中心線CLPの端点を節点と呼び、道路中心線C
LPを枝と呼ぶこととし、これら枝数、節点数といった
オブジェクトの数を以下に述べる方法により出来る限り
減ずる。
【0035】すなわち、全ての節点に関し、接続してい
る道路中心線CLPの数が2つで、2つの道路中心線C
LPが保持する通行区分が一致していれば、この2つの
道路中心線CLPを1つの道路中心線CLPに合成し、
合成した道路中心線CLPの両端点はそのまま節点とし
て残し、2つの道路中心線CLPの接続点は単なる座標
点とし、節点として登録しない。
【0036】こうすることにより、節点は、道路の交差
点のみに作られ、節点間の枝は折れ線からなるが、節点
間の距離、すなわち枝の長さは、折れ線を構成する線分
の長さの総和として簡単に計算できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子住宅
地図からの道路抽出方法によれば、市販の電子住宅地図
データから道路ネットワークデータを生成することがで
きる。また、道路ネットワークを少ないデータ数で構築
することができる。従って、本発明によれば、生成され
た道路ネットワークデータに基づき、例えば、商品配送
に当たって各顧客の家屋までの道路沿いの最短経路を導
出することが可能となり、商品配送の効率化を図ること
ができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子住宅地図からの道路抽出
システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1のシステムによる道路ネットワークデータ
の生成手順を示す概略フローチャートである。
【図3】道路中心線の抽出手順を示す説明図である。
【図4】抽出された道路中心線を描画した地図の例を示
す説明図である。
【図5】2つの道路中心線が交差する場合の道路中心線
の修正を示す説明図である。
【図6】延長線上に交点がある場合の道路中心線の修正
を示す説明図である。
【図7】重なりのある場合の道路中心線の修正を示す説
明図である。
【図8】離れている2つの道路中心線を直接に接続する
場合の説明図である。
【図9】未接続状態で残る場合の道路中心線の状態を示
す説明図である。
【図10】未接続状態で残っている高架下の道路の状態
およびその接続を示す説明図である。
【図11】得られた道路ネットワークを住宅地図上に描
画した例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 道路抽出システム 2 電子住宅地図システム 3 道路抽出制御部 4 制御部 5 メモリ 6 CDドライブ 7 入力部 8 表示部 9 CDROM CLine1、CLine2 一つの道路を規定する
道路枠の線分データ CLP、CLP1、CLP2、CLP3、CLP4
道路中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南里 孝行 愛知県名古屋市千種区菊坂町2−40−1 (72)発明者 名古路 卓哉 長野県松本市和田3967番地10 東洋計器株 式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB02 HB05 HB11 5B050 BA06 BA17 DA10 EA04 FA02 5L096 BA12 FA03 FA73

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路、鉄道、河川、家枠などの地形を表す
    地形図データ、住所や目標物・居住者などを表す文字デ
    ータ、および学校、神社仏閣などを表す図化記号データ
    がレイヤ構造の形態で地図内情報として記憶保持され、
    前記地形図データが折れ線で表現されるベクトルデータ
    として記憶保持され、これらを画面上に住宅地図の状態
    で表示可能となっている電子住宅地図システムから、道
    路ネットワークを抽出するための電子住宅地図からの道
    路抽出方法であって、 前記地形図データに含まれる道路枠線データを、その構
    成要素である線分データに分解して、線分データを取得
    する線分データ取得工程と、 取得した線分データから、各道路を規定している一つの
    道路枠の線分と、これと対になる他方の道路枠の線分を
    求める道路枠線分組の抽出工程と、 求まった各組の道路枠線分における重複部の中心を通る
    道路中心線を求める道路中心線抽出工程と、 各組の道路枠線分の道路中心線を、所定の条件に従って
    結合することにより、道路ネットワークデータを生成す
    る道路中心線連結工程とを含むことを特徴とする電子住
    宅地図からの道路抽出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記道路枠線分組の抽出工程では、取得した線分データ
    から、一つの道路を規定している一方の道路枠線の線分
    と、これに対となる他方の道路枠線の線分を次の条件で
    探すことを特徴とする電子住宅地図からの道路抽出方
    法。 (1)河川、橋、分離帯の線分対でないこと。 (2)2つの線分のなす角度が規定値以下であること。 (3)2つの線分は接続されていないこと。 (4)2つの線分の両端点計4点を始点とし、いずれか
    一方の線分に直交する4つの平行な直線を引いたとき、
    各線分との交点が1つずつなければ不適とする。 (5)(4)における2つの交点を通る各垂直線が2つ
    の線分によって切り取られる長さが規定値以下であるこ
    と。 (6)2つの垂直線と2つの線分により作られる四角形
    の内部に障害物と見なされる形状が存在しないこと。 (7)(6)における四角形の辺のうち垂直線からなる
    2つの辺の各中点を結ぶ2線分間の中心線が存在し、且
    つ、その長さが規定値以上であること。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記道路中
    心線結合工程では、2本の道路中心線の組について、次
    の条件を満たした組を結合することを特徴とする電子住
    宅地図からの道路抽出方法。 (1)2つの道路中心線の角度が規定値以下であるも
    の。 (2)2つの道路中心線の4端点のうち、最も大きくな
    る2端点間の距離が規定値以下であるもの。 (3)上記の2端点間がなす線分が障害物と見なされる
    形状または別の道路中心線と交差しないもの。 (4)2つの道路中心線を結合するときに新たに追加さ
    れる線分の長さが元の2つの道路中心線CLPの長さの
    合計の規定倍数以下であるもの。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記道路中心線結合工程は、更に、 結合対象の2本の道路中心線における4端点のうち、2
    端点間の距離が最も大きくなる2端点に掛け渡される線
    分を新たな道路中心線とし、元の2本の道路中心線を削
    除する道路中心線削除工程を繰り返し行うことにより、
    道路中心線の本数を減らすことを特徴とする電子住宅地
    図の道路抽出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記道路中心線結合工程は、更に、道路中心線の追加・
    削除工程を含んでおり、 この道路中心線の追加・削除工程では、 一本の道路中心線を検索元の道路中心線とし、この検索
    元の道路中心線の規定範囲内近くに存在する他の道路中
    心線を全て検索対象とし、以下に示す修正が必要か否か
    を調査し、必要であれば道路中心線の追加、一部切り取
    り、および削除を行うことを特徴とする電子住宅地図の
    道路抽出方法。 (1)検索元の道路中心線と検索先の道路中心線のなす
    角が規定値より大きく、それぞれが互いに交差する場合
    には、それらの交点を基準にして、検索元の道路中心線
    および検索先の道路中心線を、それぞれ2本の道路中心
    線に分割する。 (2)検索先の道路中心線あるいはその延長線と検索元
    の道路中心線あるいはその延長線が交差すると共に、こ
    れらのなす角度が規定値より大きい場合には、検索元お
    よび検索先のいずれか一方、あるいは両方の道路中心線
    をそれらの交点まで延長する。ただし、延長線上に障害
    物とみなされるものがある場合や延長線が規定値以上の
    長さの場合には行わない。 (3)検索元の道路中心線と検索先の道路中心線のなす
    角度が規定値より小さく、検索先の道路中心線に直交す
    る方向から見た場合に相互に重なり部分がある場合に
    は、これらの重なり部分が無くなるように、検索元の道
    路中心線を短くする。 (4)2つの道路中心線が規定値以下の距離で離れ、そ
    れらのなす角度が規定値以下の場合には、これらの間を
    接続するための新たな道路中心線を追加する。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記道路中心線連結工程では、高架道路下の道路の場合
    は、以下の条件を満たしたものを対象にして、2端点を
    接続することを特徴とする電子住宅地図の道路抽出方
    法。 (1)2つの道路中心線のなす角度が規定値より小さ
    い。 (2)2つの道路中心線を直接結んだ高架道路下の線分
    と、これら2つの道路中心線との角度がいずれも規定値
    より小さい。 (3)高架道路下の線分は他の道路中心線と交差し、そ
    れらのなす角度が規定値よりも大きい。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記道路中心線連結工程では、前記道路中心線の接続点
    と未接続の道路中心線の端点を節点と呼び、道路中心線
    自体を枝と呼ぶものとすると、 全ての節点に関し、接続している道路中心線の数が2つ
    で、2つの道路中心線が保持する通行区分が一致してい
    れば、この2つの道路中心線を1つの道路中心線に合成
    し、合成した道路中心線の両端点をそのまま節点として
    残し、合成前の2つの道路中心線の接続点を単なる座標
    点とし、節点として登録しないようにすることにより節
    点数を低減し、 これにより、節点を道路の交差点にのみ作成し、節点間
    の枝は折れ線からなるが、節点間の距離である枝の長さ
    を、折れ線を構成する線分の長さの総和として計算可能
    にしたことを特徴とする電子住宅地図からの道路抽出方
    法。
  8. 【請求項8】 コンピュータに、請求項1ないし7のい
    ずれかの項に記載されている線分データ取得工程と、道
    路枠線分組の抽出工程と、道路中心線抽出工程と、道路
    中心線連結工程を実行させるためのプログラムを記録し
    た電子住宅地図からの道路抽出に用いるコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 コンピュータに、請求項1ないし7のい
    ずれかの項に記載されている線分データ取得工程と、道
    路枠線分組の抽出工程と、道路中心線抽出工程と、道路
    中心線連結工程を実行させるための電子住宅地図からの
    道路抽出用プログラム。
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