JP2003005497A - 非磁性一成分現像装置 - Google Patents

非磁性一成分現像装置

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JP2003005497A
JP2003005497A JP2001189252A JP2001189252A JP2003005497A JP 2003005497 A JP2003005497 A JP 2003005497A JP 2001189252 A JP2001189252 A JP 2001189252A JP 2001189252 A JP2001189252 A JP 2001189252A JP 2003005497 A JP2003005497 A JP 2003005497A
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toner
bias voltage
roller
developing roller
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English (en)
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Hiromitsu Shimazaki
大充 島崎
Masahiko Sakae
正彦 栄
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラに含まれるオイルの影響を受ける
ことなく、高品質の画像を形成することができる非磁性
一成分現像装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 全体を制御する中央処理装置30と、現
像ローラ5と、現像ローラ5に現像バイアス電圧を印加
する現像バイアス電圧供給電源12と、トナー供給ロー
ラ6と、トナー供給ローラ6にトナー供給バイアス電圧
を印加するトナー供給バイアス電圧供給電源26と、ト
ナー規制ブレード7と、を備え、静電潜像担持体上の静
電潜像にトナーを付着させ可視像化する非磁性一成分現
像装置であって、中央処理装置30が、現像バイアス電
圧印加手段27と、現像バイアス電圧を現像ローラ5に
印加する前に、交流と直流の重畳電圧を現像ローラ5へ
印加する重畳電圧印加手段29と、を備えた構成を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置や静
電記録装置の一部を構成し、非磁性一成分現像剤のトナ
ー層を表面に形成して感光体上の静電潜像を可視像化す
る非磁性一成分現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真装置は乾式トナーを
使用する機器が主流を占め、多くの複写機、レーザプリ
ンタ、普通紙ファクシミリ等として実用化され、めざま
しい発展をとげている。この電子写真装置は、電子写真
プロセス技術を応用した機器であり、感光体上に形成さ
れた静電潜像をトナー粒子により顕像化するものであ
る。
【0003】この電子写真装置に用いられる現像装置に
おいて、最近では装置の小型化、低コスト化に有利な非
磁性一成分現像装置を用いたものが普及しつつある。
【0004】以下、従来の非磁性一成分現像装置を用い
た電子写真装置の構成及び動作について説明する。
【0005】図3は従来の非磁性一成分現像装置を用い
た電子写真装置の概略構成図である。
【0006】図3において、1は感光体(静電潜像担持
体)、2は帯電器、2aは帯電線、2bはシールド板、
2cはグリッド板、3は露光光学系、4は露光光線、5
はシャフト5aを有する現像ローラ、6はシャフト6a
を有するトナー供給ローラ、7はトナー規制ブレード、
7aは金属ばね板部材、7bはトナー規制部材、8はブ
レードホルダ、9は現像容器、10はトナー、11はト
ナー攪拌部材、12は現像バイアス電圧供給電源、13
は除電器、14は用紙カセット、15は用紙、16は給
紙ローラ、17は搬送ローラ、18はレジストローラ、
19はレジストローラに当接されている従動ローラ、2
0は転写ローラ、20aはシャフト、21は定着器、2
2はヒートローラ、23は加圧ローラ、24は転写バイ
アス電圧供給電源、25はクリーニングブレード、26
はトナー供給バイアス電圧供給電源、27は現像バイア
ス電圧印加手段、28は画像濃度制御手段、30は中央
処理装置である。
【0007】以上のように構成された従来の非磁性一成
分現像装置を用いた電子写真装置について、以下その使
用材料、機能、動作等を説明する。
【0008】感光体1は、アルミニウム等の金属ドラム
を基材とし、その外周面上にセレン(Se)あるいは有
機光導電体(以下、OPCという)等の感光受容層を薄
膜状に塗布して形成されている。静電潜像担持体である
感光体1に近接して配設された帯電器2は、タングステ
ンワイヤ等の帯電線2aと金属製のシールド板2bおよ
びグリッド板2cによって構成されている。帯電線2a
がコロナ放電を起こしグリッド板2cを介して感光体1
を一様に帯電する。露光光学系3から照射される露光光
線4は、画像信号をレーザ駆動回路(図示せず)により
光強度変調やパルス幅変調して得られ、感光体1上に静
電潜像を形成する。
【0009】トナー供給ローラ6は、現像ホッパー9に
両端を回転自在に軸支されたトナー撹拌部材11により
撹拌、搬送されたトナー10をトナー担持体である現像
ローラ5の表面に供給する。なお、トナー供給ローラ6
は、トナー供給バイアス電圧供給電源26によりトナー
供給バイアス電圧が印加されている。このトナー供給バ
イアス電圧を直流と交流の重畳電圧とすることで、現像
ローラ5へのトナー搬送と未消費トナーの掻き落としを
同時且つ効果的に行うことが可能であり、画像先端濃度
の低下と画像後端濃度の低下とを同時に解消することが
できる。
【0010】現像ローラ5とトナー供給ローラ6は接触
配置され、ステンレス等の金属を基材としてその外周面
上にウレタン、シリコン等の弾性体が層状に形成され、
現像ホッパー9の両端に回転軸支されている。
【0011】トナー供給ローラ6により供給されてきた
トナー10は、トナー規制ブレード7により摩擦帯電さ
れて、現像ローラ5の外周面上に薄層状態を形成する。
現像ローラ5は感光体1と接触または近接状態であり、
現像バイアス電圧供給電源12より印加される現像バイ
アス電圧により感光体1上の静電潜像が形成された部分
にトナー10を転移付着させて静電潜像を顕像化する。
【0012】トナー規制ブレード7は、金属ばね板部材
7aと現像ローラ5上に接触するトナー規制部材7bか
ら成り、トナー規制部材7bは金属ばね板部材7aの一
端にシリコンまたはウレタン等の弾性部材を一体形成し
たものである。
【0013】ブレードホルダ8は、トナー規制ブレード
7を固定し、螺子止めにて取り付けられる。
【0014】トナー撹拌部材11はトナー供給ローラ6
の回転とともに円の軌跡を描き、現像ホッパー9内に収
容されたトナー10の凝集を防ぐとともに、トナー10
をトナー供給ローラ6の方へ搬送する。
【0015】用紙カセット14に収納されている用紙1
5は用紙カセット14から半月形をした給紙ローラ16
によって1枚ずつ搬送ローラ17へ送り出される。送り
出された記録シートである用紙15は搬送ローラ17に
よって矢印Aで示した方向へ搬送される。レジストロー
ラ18は、用紙15と感光体1上に形成されたトナー像
とを一致させるため、一時的に用紙15を停止待機させ
るローラであり、従動ローラ19に当接されている。転
写ローラ20は、ステンレス等の金属を基材としてその
外周面上に弾性体が層状に形成され、感光体1と当接し
て回転軸支されている。感光体1の回転にともなってト
ナー像が転写ローラ20と感光体1の当接部に到達する
と、トナー像とタイミングを合わせて用紙15もこの当
接部に到達し、このとき転写ローラ20の金属シャフト
20aへ転写バイアス電圧供給電源24からの高電圧を
印加することによって用紙15の裏面にトナー10と逆
極性の電荷を付与し、感光体1上のトナー像を用紙15
上に転写する。次に、用紙15は図中の左方へ送られ、
内部に熱源を有するヒートローラ22と加圧ローラ23
で構成された定着器21によって、用紙15上に転写さ
れたトナー像をヒートローラ22と加圧ローラ23の挟
持回転に伴い、加圧と熱によって定着する。一方、トナ
ー像が用紙15上に転写された後の感光体1は、クリー
ニングブレード25により転写残トナーが掻き落とさ
れ、除電器13により光が照射されて除電され次のプロ
セスに備える。
【0016】図4は従来の非磁性一成分現像装置を用い
た電子写真装置の各プロセスでのシーケンス制御を示す
タイミング図である。
【0017】図4において、S1はプリント信号、S2
は現像ローラ駆動信号、S3は書込み開始信号、S4は
現像バイアス電圧、S5は帯電バイアス電圧を示す。な
お、帯電バイアス電圧S5とは、帯電器2により感光体
1を一様に帯電させる際に帯電器2に印加されるバイア
ス電圧である。
【0018】図4に示すように、従来の電子写真装置
は、書込み開始に同期して、現像ローラ5に、直流の現
像バイアス電圧S4を印加し、感光体1上の静電潜像が
形成された部分にトナー10を転移付着させて静電潜像
を顕像化していた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子写真装置では、環境や経時変化などにより、現
像ローラに使用される弾性体から低分子量のオイルが現
像ローラ表面にブリードし、像担持体である感光体との
接触部に滞留することにより、印字開始時の画像欠陥
(白抜け、汚れ)や感光体のオイルによる劣化を引き起こ
すという課題を有していた。また、弾性体からの低分子
オイル量を低減するために、現像ローラに使用される弾
性体のゴム硬度を高くしてオイルの含有量を低減して対
策した場合、現像ローラと感光体との密着性が不安定に
なるため、両者間の接触圧力を機構的に高くする必要が
あり、それは装置全体のトルク上昇を引き起こすのみで
なく、画像上駆動ムラの悪化や、現像ローラの感光体へ
押圧力上昇により、感光体の摩耗が加速され、感光膜の
寿命の低下、または片当たりなどの画像欠陥を引き起こ
す原因になるという課題を有していた。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、現像ローラに含まれるオイルの影響を受けることな
く、高品質の画像を形成することができる非磁性一成分
現像装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明の非磁性一成分現像装置は、全体を制
御する中央処理装置と、現像容器の開口部に回転自在に
取り付けられ、非磁性一成分現像剤のトナー層を表面に
形成し、感光体上の静電潜像を可視像化する導電性部材
の現像ローラと、前記現像ローラに現像バイアス電圧を
印加する現像バイアス電圧供給電源と、前記現像ローラ
に接触配置し、前記現像ローラにトナーを供給する導電
性部材のトナー供給ローラと、前記トナー供給ローラに
トナー供給バイアス電圧を印加するトナー供給バイアス
電圧供給電源と、前記現像ローラ上のトナーを規制し薄
層を形成するトナー規制ブレードと、を備え、静電潜像
担持体上の静電潜像にトナーを付着させ可視像化する非
磁性一成分現像装置であって、前記中央処理装置が、前
記静電潜像担持体への前記静電潜像の書込みと同時に、
前記現像ローラに直流の現像バイアス電圧を印加する現
像バイアス電圧印加手段と、前記現像バイアス電圧を前
記現像ローラに印加する前に、前記現像ローラの駆動に
同期して交流と直流の重畳電圧を前記現像ローラへ印加
する重畳電圧印加手段と、を備えた構成を有する。
【0022】この構成により、現像ローラに含まれるオ
イルの影響を受けることなく、高品質の画像を形成する
ことができる非磁性一成分現像装置を提供することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の非磁性
一成分現像装置は、全体を制御する中央処理装置と、現
像容器の開口部に回転自在に取り付けられ、非磁性一成
分現像剤のトナー層を表面に形成し、感光体上の静電潜
像を可視像化する導電性部材の現像ローラと、現像ロー
ラに現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電圧供給
電源と、現像ローラに接触配置し、現像ローラにトナー
を供給する導電性部材のトナー供給ローラと、トナー供
給ローラにトナー供給バイアス電圧を印加するトナー供
給バイアス電圧供給電源と、現像ローラ上のトナーを規
制し薄層を形成するトナー規制ブレードと、を備え、静
電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着させ可視像化
する非磁性一成分現像装置であって、中央処理装置が、
静電潜像担持体への静電潜像の書込みと同時に、現像ロ
ーラに直流の現像バイアス電圧を印加する現像バイアス
電圧印加手段と、現像バイアス電圧を現像ローラに印加
する前に、現像ローラの駆動に同期して交流と直流の重
畳電圧を現像ローラへ印加する重畳電圧印加手段と、を
備えた構成を有する。
【0024】この構成により、現像ローラの回転開始と
同期して、直流(DC)の現像バイアス電圧の印加前に
直流と交流(DC+AC)のバイアス電圧を印加するこ
とで、感光体(静電潜像担持体)と現像ローラとの間に
滞留または、ブリードしている主として低分子量のオイ
ルが微視的に直流と交流(DC+AC)のバイアス電圧
の交流成分により散らされるために、直流(DC)の現
像バイアス電圧が印加される時点で感光体と現像ローラ
との間のニップ部分がトナー成分のみにされることで、
現像ローラ中に含まれる含浸性のオリゴマーオイル等の
オイルによる画像欠陥やそのオリゴマーオイルによる感
光体の劣化を防止することができるという作用を有す
る。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
2に記載の非磁性一成分現像装置であって、重畳電圧の
交流部分が、矩形波、sin波、三角波の内いずれか1
の振動波形を有する構成を有する。
【0026】この構成により、請求項1又は2の作用に
加え、矩形波を用いた場合には、重畳電圧の交流部分に
よる入力ONの時間を長くできる等種々に変化させるこ
とができ、sin波や三角波を用いた場合は、回路のコ
スト面や生産性等が向上するため、種々の場合に対応で
き使用性に優れるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の一実施の形態について説明
する。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における非磁性一成分現像装置を用いた電子写真装
置の概略構成図である。
【0029】図1において、1は感光体(静電潜像担持
体)、2は帯電器、2aは帯電線、2bはシールド板、
2cはグリッド板、3は露光光学系、4は露光光線、5
はシャフト5aを有する現像ローラ、6はシャフト6a
を有するトナー供給ローラ、7はトナー規制ブレード、
7aは金属ばね板部材、7bはトナー規制部材、8はブ
レードホルダ、9は現像容器、10はトナー、11はト
ナー攪拌部材、12は現像バイアス電圧供給電源、13
は除電器、14は用紙カセット、15は用紙、16は給
紙ローラ、17は搬送ローラ、18はレジストローラ、
19はレジストローラに当接されている従動ローラ、2
0は転写ローラ、20aはシャフト、21は定着器、2
2はヒートローラ、23は加圧ローラ、24は転写バイ
アス電圧供給電源、25はクリーニングブレード、26
はトナー供給バイアス電圧供給電源、27は現像バイア
ス電圧印加手段、28は画像濃度制御手段、30は中央
処理装置であり、これらは図3において説明したものと
同様であるので、同一の符号をつけて説明を省略する。
29は重畳電圧印加手段である。
【0030】以上のように構成された本実施の形態1に
おける非磁性一成分現像装置を備えた電子写真装置につ
いて、以下その使用材料、機能、動作等を説明する。
【0031】感光体1、現像ローラ5及びトナー供給ロ
ーラ6の回転方向は図1に示す矢印方向となっており、
各接触部において摩擦接触の状態になっている。
【0032】現像ローラ5は、金属製のシャフト5aを
基材としてその外周面上に導電性弾性部材であるシリコ
ンゴムを形成した単層構成で抵抗値106Ωである。現
像ローラ5のシャフト5aには、定電圧電源である現像
バイアス電圧供給電源12が接続されている。この現像
ローラ5のゴム硬度は30〜60度の範囲が好ましく、
また表面粗さは表面の平滑性が高い方がトナー薄層形成
において均一化が図れるため、7μmRz以下が好まし
い。本実施の形態において現像ローラ5は、ゴム硬度4
0度、ゴム肉厚3mm、表面粗さ3μmRzとした。
【0033】トナー供給ローラ6は、金属製のシャフト
6aの周囲に導電性発泡体を形成したもので抵抗値10
6Ωであり、シャフト6aにはトナー供給バイアス電圧
供給電源26が接続されている。トナー供給ローラ6と
現像ローラ5とのニップ幅は2mmである。
【0034】トナー規制ブレード7は、ステンレス板、
リン青銅板等の弾性を有する金属ばね板部材7aと、そ
の一端にトナー規制部材7bとして弾性部材であるゴム
硬度60度のウレタンゴムを一体成形したもので、ブレ
ードホルダ8に螺子止めされている。トナー規制部材7
bは現像ローラ5を線圧80g/cmで押圧し、現像ロ
ーラ5の表面にトナー層を形成する。本実施の形態のよ
うに非磁性一成分接触現像方式においては、現像ローラ
5上のトナー層は0.4〜0.6mg/cm2の範囲が
好ましい。
【0035】トナー10は非磁性一成分系トナーであ
り、ポリエステル樹脂にカーボン、ワックス、帯電制御
剤等を均一分散させたものである。
【0036】転写ローラ20は、金属製のシャフト20
aの周囲に導電性発泡体を形成したもので抵抗値107
Ωであり、シャフト20aには転写バイアス電圧供給電
源24が接続されている。なお、転写バイアス電圧供給
電源24は定電流電源である。
【0037】現像バイアス電圧供給電源12にはそれぞ
れ現像バイアス電圧印加手段27、重畳電圧印加手段2
9が接続され、更に、直流電源と交流電源が接続されて
いる。これにより、現像バイアス電圧の印加タイミン
グ、および周波数、ピーク電圧を任意にプログラムでき
るようにし、現像バイアス電圧のレベル、タイミングを
変化させて、画像を変化させることができる。
【0038】トナー供給バイアス電圧供給電源26は、
任意に現像バイアス電圧供給電源12と独立して制御さ
れ、現像バイアス電圧と一定の電位差、又は、現像バイ
アス電圧と同電位で制御される。なお、トナー供給バイ
アス電圧を直流と交流の重畳電圧とした場合は、現像ロ
ーラ5へのトナー搬送と未消費トナーの掻き落としを同
時且つ効果的に行うことが可能であり、画像先端濃度の
低下と画像後端濃度の低下とを同時に解消することがで
きる。
【0039】図2は、本発明の実施の形態1における非
磁性一成分現像装置を用いた電子写真装置の各プロセス
でのシーケンス制御を示すタイミング図である。なお、
図4に従来の非磁性一成分現像装置を用いた電子写真装
置の各プロセスでのシーケンス制御を示すタイミング図
を示したが、図4との違いは直流(DC)の現像バイア
ス電圧S4を印加する前に、現像ローラの回転と同時に
現像ローラへ直流と交流のバイアス電圧(DC+AC)
(重畳電圧S4´)を印加することである。
【0040】次に、図1の電子写真装置を用いて、以下
のような印字動作を行った。
【0041】感光体1とトナー10はともに負帯電型を
用い、プロセス速度は210mm/sec、現像ローラ
5の周速度は336mm/sec、トナー供給ローラ6
の周速度は200mm/secとした。
【0042】まず、感光体1を−700Vに均一帯電し
た後、露光光学系3により露光し露光後の感光体1の表
面電位を−100Vまで減衰させ、現像ローラ5に現像
バイアス電圧を印加して感光体1上にトナー像を形成
し、転写ローラ20から用紙15に4μAの電流を流し
てトナー像を転写し、電子写真プロセスとして一般に知
られている定着工程を経て用紙15にトナー像を得た。
【0043】現像バイアス電圧は画像濃度制御手段によ
り切り替えることができるが、ここではその最小値であ
る−400Vと最大値である−100Vの間で可変し、
トナー供給バイアス電圧は、現像バイアス電圧との電位
ギャップを最大−100V印加して可変させた。
【0044】現像バイアス電圧の印加前に印加される直
流と交流のバイアス電圧(DC+AC)は、その直流部
分の電圧を一律−250Vとし、ピーク間電圧を400
Vと500Vの間で可変させた。周波数は800Hzと
1000Hzの間で可変させた。
【0045】なお、現像バイアス電圧の印加前の交流
(AC)の波形はsin波とし、評価機は、電源投入時
は、定着器のウォームアップ中は、現像器の回転をしな
いようになっており、画質評価を行う画像としては、3
0%印字濃度の全面ベタ画像を連続20枚印字した。ま
た、現像ローラ中に含浸される低分子量を主としたオイ
ル成分のブリード現象を加速させるために、各々、現像
ローラと感光体間のニップ幅を変えた現像装置を高温高
湿環境下(35℃,80%RH)に10日間放置して、初
期印字動作により全面画像を得た後、オイル成分のブリ
ード現象による画像欠陥を目視評価した。
【0046】その結果を(表1)に示す。
【0047】
【表1】
【0048】画質評価は、画像低濃度部分と細線画像の
再現性や画像濃度ムラ発生について行い、初期から欠陥
なしを○、5枚目以降欠陥なしを△、10枚目以降欠陥
なしを×で示す三段階評価とした。
【0049】次に、現像バイアス電圧の印加前に直流と
交流のバイアス電圧(DC+AC)を印加することが画
像に与える影響を確認するために、比較例として、現像
バイアス電圧の印加前に直流と交流のバイアス電圧(D
C+AC)を印加せずに同様の画質評価を行った。
【0050】その結果を、(表2)に示す。
【0051】
【表2】
【0052】(表1)及び(表2)から明らかなよう
に、現像ローラの回転と同期して印加され、かつ現像バ
イアス電圧の印加前に直流と交流のバイアス電圧(DC
+AC)を現像ローラに印加することで、非磁性一成分
現像装置において、現像ローラ中に含まれる含浸性のオ
リゴマーオイル等のオイルによる、画像欠陥や感光体の
劣化を防止することができた。
【0053】以上のように本実施の形態1の非磁性一成
分現像装置によれば、現像ローラの回転と同期して印加
され、かつ現像バイアス電圧印加の前に直流(DC)+
交流(AC)バイアス電圧を現像ローラに印加すること
で、非磁性一成分現像装置において、現像ローラ中に含
まれる含浸性のオリゴマーオイル等のオイルによる、画
像欠陥やそのオリゴマーオイルによる感光体の劣化を防
止することができ、さらに現像器の寿命を延ばすことが
できるという作用を有する。
【0054】なお、本実施の形態1での重畳電圧の交流
波形(sin波)を矩形波に変えて、実施の形態1と同
様の印字を実施した場合も、同様の結果を得ることがで
きた。更に、本実施の形態1での交流波形(sin波)
を三角波に変えて、実施の形態1と同様の印字を実施し
た場合も、同様の結果を得ることができた。
【0055】なお、実施の形態1では、画像濃度制御は
操作パネルからの手入力で行ったが、電子写真装置内に
温度検知素子、湿度検知素子、画像濃度検知素子などの
各種検知素子を設け、その検知信号より自動で画像濃度
制御を行った場合にも適用できる。また、トナー規制部
材7bとして弾性部材であるウレタンゴムを使用した
が、この他にシリコンゴム,フッ素ゴム,アクリルゴ
ム,ブタジエンゴム,EPDMゴム等の各種ゴム材、剛
性部材である各種樹脂材、また金属部材を用いても良
い。但し、現像ローラ5上のトナー付着量の経時変化を
防ぐため、耐摩耗特性が優れていることが好ましい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明の非磁性一成分現像
装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0057】請求項1に記載の発明によれば、現像ロー
ラの回転開始と同期して、直流(DC)の現像バイアス
電圧の印加前に直流と交流(DC+AC)のバイアス電
圧を印加することで、感光体(静電潜像担持体)と現像
ローラとの間に滞留または、ブリードしている主として
低分子量のオイルが微視的に直流と交流(DC+AC)
のバイアス電圧の交流成分により散らされるために、直
流(DC)の現像バイアス電圧が印加される時点で感光
体と現像ローラとの間のニップ部分がトナー成分のみに
されることで、現像ローラ中に含まれる含浸性のオリゴ
マーオイル等のオイルによる画像欠陥やそのオリゴマー
オイルによる感光体の劣化を防止することができる非磁
性一成分現像装置を提供することができる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、矩形波を用いた場合には、重畳電圧の交
流部分による入力ONの時間を長くできる等種々に変化
させることができ、sin波や三角波を用いた場合は、
回路のコスト面や生産性等が向上するため、種々の場合
に対応でき使用性に優れた非磁性一成分現像装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における非磁性一成分現
像装置を用いた電子写真装置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1における非磁性一成分現
像装置を用いた電子写真装置の各プロセスのシーケンス
制御を示すタイミング図
【図3】従来の非磁性一成分現像装置を用いた電子写真
装置の概略構成図
【図4】従来の非磁性一成分現像装置を用いた電子写真
装置の各プロセスのシーケンス制御を示すタイミング図
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 2 帯電器 2a 帯電線 2b シールド板 2c グリッド板 3 露光光学系 4 露光光線 5 現像ローラ 5a シャフト 6 トナー供給ローラ 6a シャフト 7 トナー規制ブレード 7a 金属ばね板部材 7b トナー規制部材 8 ブレードホルダ 9 現像容器 10 トナー 11 トナー攪拌部材 12 現像バイアス電圧供給電源 13 除電器 14 用紙カセット 15 用紙 16 給紙ローラ 17 搬送ローラ 18 レジストローラ 19 従動ローラ 20 転写ローラ 20a シャフト 21 定着器 22 ヒートローラ 23 加圧ローラ 24 転写バイアス電圧供給電源 25 クリーニングブレード 26 トナー供給バイアス電圧供給電源 27 現像バイアス電圧印加手段 28 画像濃度制御手段 29 重畳電圧印加手段 30 中央処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H073 BA02 BA04 BA06 BA07 BA09 BA11 BA13 BA22 BA43 CA02 2H077 AB01 AB14 AC04 AD02 AD06 AD13 AD23 AD35 AD36 AD37 DA24 DB08 FA22 FA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体を制御する中央処理装置と、 現像容器の開口部に回転自在に取り付けられ、非磁性一
    成分現像剤のトナー層を表面に形成し、感光体上の静電
    潜像を可視像化する導電性部材の現像ローラと、 前記現像ローラに現像バイアス電圧を印加する現像バイ
    アス電圧供給電源と、 前記現像ローラに接触配置し、前記現像ローラにトナー
    を供給する導電性部材のトナー供給ローラと、 前記トナー供給ローラにトナー供給バイアス電圧を印加
    するトナー供給バイアス電圧供給電源と、 前記現像ローラ上のトナーを規制し薄層を形成するトナ
    ー規制ブレードと、を備え、静電潜像担持体上の静電潜
    像にトナーを付着させ可視像化する非磁性一成分現像装
    置であって、前記中央処理装置が、 前記静電潜像担持体への前記静電潜像の書込みと同時
    に、前記現像ローラに直流の現像バイアス電圧を印加す
    る現像バイアス電圧印加手段と、 前記現像バイアス電圧を前記現像ローラに印加する前
    に、前記現像ローラの駆動に同期して交流と直流の重畳
    電圧を前記現像ローラへ印加する重畳電圧印加手段と、
    を備えたことを特徴とする非磁性一成分現像装置。
  2. 【請求項2】前記重畳電圧の交流部分が、矩形波、si
    n波、三角波の内いずれか1の波形を有することを特徴
    とする請求項1に記載の非磁性一成分現像装置。
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