JP2003004223A - ガス器具用バルブ - Google Patents
ガス器具用バルブInfo
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- JP2003004223A JP2003004223A JP2001192347A JP2001192347A JP2003004223A JP 2003004223 A JP2003004223 A JP 2003004223A JP 2001192347 A JP2001192347 A JP 2001192347A JP 2001192347 A JP2001192347 A JP 2001192347A JP 2003004223 A JP2003004223 A JP 2003004223A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ガスバーナーをとろ火状態とするためには、調
節レバーをガスバーナーが消火する方向へ回動させるの
で、調節レバーがとろ火状態となる位置を越えてしま
い、ガスバーナーが不用意に消火してしまうことがあ
る。 【解決手段】調節レバー51の操作部59を右側に移動
させて行くと、カム溝61の作用によって弁体39はD
方向に移動し、ピン43が窪み部62に入った状態で弁
穴41の開口度は最小となり、ガスバーナーの火力はと
ろ火状態となる。ピン43が窪み部62に至ると、ヒン
ジレバー49の保持爪81がクリックばね85の弾性力
によってピン43を当接させられる。このため、ガスバ
ーナーの火力がとろ火状態となったところで、調節レバ
ー51を操作する者に抵抗感(クリック感)を与えるこ
とになる。従って、調節レバー51をとろ火状態にする
操作を行う際に、不用意に消火してしまうのを防止する
ことができる。
節レバーをガスバーナーが消火する方向へ回動させるの
で、調節レバーがとろ火状態となる位置を越えてしま
い、ガスバーナーが不用意に消火してしまうことがあ
る。 【解決手段】調節レバー51の操作部59を右側に移動
させて行くと、カム溝61の作用によって弁体39はD
方向に移動し、ピン43が窪み部62に入った状態で弁
穴41の開口度は最小となり、ガスバーナーの火力はと
ろ火状態となる。ピン43が窪み部62に至ると、ヒン
ジレバー49の保持爪81がクリックばね85の弾性力
によってピン43を当接させられる。このため、ガスバ
ーナーの火力がとろ火状態となったところで、調節レバ
ー51を操作する者に抵抗感(クリック感)を与えるこ
とになる。従って、調節レバー51をとろ火状態にする
操作を行う際に、不用意に消火してしまうのを防止する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス器具用バルブに
係り、特にガスバーナーがとろ火状態となる位置で調節
レバーに対し確実に抵抗感(クリック感)を与えること
ができるガス器具用バルブに関するものである。
係り、特にガスバーナーがとろ火状態となる位置で調節
レバーに対し確実に抵抗感(クリック感)を与えること
ができるガス器具用バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス器具に設けられるガスバーナーの火
力調節は調節レバーによって弁体の位置を調節し、弁穴
の開口度を変更することにより行われている。即ち、弁
穴の開口度が最大の位置でガスの送出量が最も多くなり
強火状態となる。一方、弁穴の開口度が最小の位置でガ
スの送出量が最も少なくなりとろ火状態となる。
力調節は調節レバーによって弁体の位置を調節し、弁穴
の開口度を変更することにより行われている。即ち、弁
穴の開口度が最大の位置でガスの送出量が最も多くなり
強火状態となる。一方、弁穴の開口度が最小の位置でガ
スの送出量が最も少なくなりとろ火状態となる。
【0003】さらに、調節レバーによって点火と消火の
操作も行っており、点火時にはガス導入路にガスを供給
し、点火スイッチをONにし、消火時にはガス導入路へ
のガスの供給を遮断している。ガスバーナーの炎が僅か
に立つ状態である、とろ火状態にするには、調節レバー
をガスバーナーが消火される方向へ回動させて弁体の開
口度を絞り、ガスの送出量を少なくする。
操作も行っており、点火時にはガス導入路にガスを供給
し、点火スイッチをONにし、消火時にはガス導入路へ
のガスの供給を遮断している。ガスバーナーの炎が僅か
に立つ状態である、とろ火状態にするには、調節レバー
をガスバーナーが消火される方向へ回動させて弁体の開
口度を絞り、ガスの送出量を少なくする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、とろ火
状態とするためには、調節レバーをガスバーナーが消火
する方向へ回動させるので、調節レバーがとろ火状態と
なる位置を越えてしまい、ガスバーナーが不用意に消火
してしまうことがある。本発明は上記した問題点に着目
して為されたものであり、調節レバーを操作してガスバ
ーナーをとろ火状態にしようとする際に不用意に消火し
てしまうことがないガス器具用バルブを提供することを
目的とする。
状態とするためには、調節レバーをガスバーナーが消火
する方向へ回動させるので、調節レバーがとろ火状態と
なる位置を越えてしまい、ガスバーナーが不用意に消火
してしまうことがある。本発明は上記した問題点に着目
して為されたものであり、調節レバーを操作してガスバ
ーナーをとろ火状態にしようとする際に不用意に消火し
てしまうことがないガス器具用バルブを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ガス導入路及びガス送出路
が形成されたバルブ本体と、前記ガス送出路に供給さ
れ、ガスバーナーへガスの量を調節するために移動する
弁体と、前記弁体に取り付けられたピンと、前記ピンに
摺接して前記弁体を移動させるカムと、前記カムが形成
され操作することでガスバーナーの燃焼状態を調節する
調節レバーと、前記調節レバーを操作することで作動し
ガスバーナーの消火を行う消火手段とを有するガス器具
用バルブにおいて、前記調節レバーを消火手段が作動す
る直前のとろ火状態となる位置へくると前記ピンが入り
込む窪み部が形成され、且つ前記窪み部に入り込んだピ
ンに対し当接する位置と離れる位置に動作できる押さえ
部材と、前記押さえ部材を前記ピンに当接方向へ付勢す
る付勢部材とを具備したことを特徴とするガス器具用バ
ルブである。
に、請求項1記載の発明は、ガス導入路及びガス送出路
が形成されたバルブ本体と、前記ガス送出路に供給さ
れ、ガスバーナーへガスの量を調節するために移動する
弁体と、前記弁体に取り付けられたピンと、前記ピンに
摺接して前記弁体を移動させるカムと、前記カムが形成
され操作することでガスバーナーの燃焼状態を調節する
調節レバーと、前記調節レバーを操作することで作動し
ガスバーナーの消火を行う消火手段とを有するガス器具
用バルブにおいて、前記調節レバーを消火手段が作動す
る直前のとろ火状態となる位置へくると前記ピンが入り
込む窪み部が形成され、且つ前記窪み部に入り込んだピ
ンに対し当接する位置と離れる位置に動作できる押さえ
部材と、前記押さえ部材を前記ピンに当接方向へ付勢す
る付勢部材とを具備したことを特徴とするガス器具用バ
ルブである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
たガス器具用バルブにおいて、押さえ部材における回動
基端部には、調節レバーに形成された回動穴に対して回
動自在に係合する首部を有する回動係合片が設けられて
おり、且つ前記回動穴の周縁の一部には前記回動係合片
の首部の進入を受け入れるための切り欠きが形成されて
いることを特徴とするガス器具用バルブである。
たガス器具用バルブにおいて、押さえ部材における回動
基端部には、調節レバーに形成された回動穴に対して回
動自在に係合する首部を有する回動係合片が設けられて
おり、且つ前記回動穴の周縁の一部には前記回動係合片
の首部の進入を受け入れるための切り欠きが形成されて
いることを特徴とするガス器具用バルブである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2に記載し
たガス器具用バルブにおいて、前記回動係合片は板金加
工によって押さえ部材と一体的に形成されていることを
特徴とするガス器具用バルブである。
たガス器具用バルブにおいて、前記回動係合片は板金加
工によって押さえ部材と一体的に形成されていることを
特徴とするガス器具用バルブである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態にかか
るガス器具用バルブ1を図面に従って説明する。符号3
はバルブ本体を示し、このバルブ本体3はガスの導入側
と送出側に位置する二つのハウジング5、7を備えるこ
とによって構成されている。ガス導入側に位置するハウ
ジング5の内部にはガス導入路9が形成され、ガス送出
側に位置するハウジング7の内部にはガス送出路11が
形成されている。またガス導入路9とガス送出路11は
互いに直交するように配置されており、その交差部にお
いて連通している。
るガス器具用バルブ1を図面に従って説明する。符号3
はバルブ本体を示し、このバルブ本体3はガスの導入側
と送出側に位置する二つのハウジング5、7を備えるこ
とによって構成されている。ガス導入側に位置するハウ
ジング5の内部にはガス導入路9が形成され、ガス送出
側に位置するハウジング7の内部にはガス送出路11が
形成されている。またガス導入路9とガス送出路11は
互いに直交するように配置されており、その交差部にお
いて連通している。
【0009】ガス導入路9は図示しないガス供給源に管
13を介して接続されている。またガス導入路9には弁
室15が形成されており、弁室15には電磁弁17が収
容されている。電磁弁17の出力軸19には圧縮によっ
て使用されるコイルスプリング21が外嵌めされてお
り、このコイルスプリング21を挟むようにして出力軸
19の端部には弁体23が固定されている。電磁弁17
が作動していない状態おいて弁体23はコイルスプリン
グ21の弾性力によって弁座25に圧接させられてい
る。
13を介して接続されている。またガス導入路9には弁
室15が形成されており、弁室15には電磁弁17が収
容されている。電磁弁17の出力軸19には圧縮によっ
て使用されるコイルスプリング21が外嵌めされてお
り、このコイルスプリング21を挟むようにして出力軸
19の端部には弁体23が固定されている。電磁弁17
が作動していない状態おいて弁体23はコイルスプリン
グ21の弾性力によって弁座25に圧接させられてい
る。
【0010】符号27はセンターロッドを示し、このセ
ンターロッド27はガス導入路9の長手方向中心に位置
するように貫入されており、A−B方向に移動できる。
センターロッド27の途中部分には弁体29が固定され
ており、弁体29は圧縮によって使用されるコイルスプ
リング31の弾性力によって弁座33側に付勢されてい
る。また、センターロッド27のA方向の端部には同じ
く圧縮によって使用されるコイルスプリング35が設け
られており、センターロッド27の端面には後述する切
替レバー53のロッド押圧片95が臨んでいる。
ンターロッド27はガス導入路9の長手方向中心に位置
するように貫入されており、A−B方向に移動できる。
センターロッド27の途中部分には弁体29が固定され
ており、弁体29は圧縮によって使用されるコイルスプ
リング31の弾性力によって弁座33側に付勢されてい
る。また、センターロッド27のA方向の端部には同じ
く圧縮によって使用されるコイルスプリング35が設け
られており、センターロッド27の端面には後述する切
替レバー53のロッド押圧片95が臨んでいる。
【0011】ガス送出路11にはガス量調節弁37がC
−D方向に移動自在に収容されている。ガス量調節弁3
7の先端部は弁体39になっており、この弁体39はD
方向に進む程、直径が小さくなるテーパの付いた柱状に
形成され、弁体39はガス送出路11に形成された弁穴
41に入り込むようになっている。弁体39がD方向に
移動すると弁穴41の開口度が小さくなり、C方向に移
動すると弁穴41の開口度は大きくなるように設定され
ている。またガス量調節弁37のC方向の端部にはピン
43が固定されており、ピン43の先端部はガス送出側
に位置するハウジング7より上方に突出している。
−D方向に移動自在に収容されている。ガス量調節弁3
7の先端部は弁体39になっており、この弁体39はD
方向に進む程、直径が小さくなるテーパの付いた柱状に
形成され、弁体39はガス送出路11に形成された弁穴
41に入り込むようになっている。弁体39がD方向に
移動すると弁穴41の開口度が小さくなり、C方向に移
動すると弁穴41の開口度は大きくなるように設定され
ている。またガス量調節弁37のC方向の端部にはピン
43が固定されており、ピン43の先端部はガス送出側
に位置するハウジング7より上方に突出している。
【0012】バルブ本体3の上面には平板状の支持マウ
ント45が取り付けられている。この支持マウント45
の上面にはガスバーナーに点火するための点火スイッチ
47、押さえ部材としてのヒンジレバー49が取り付け
られた調節レバー51、ガス導入路9へのガスの供給、
遮断及び点火スイッチのON、OFFの切り替えを行う
切替レバー53等が組み付けられる。調節レバー51は
回動軸55を回動中心として所定の角度回動できる構成
になっている。この調節レバー51は、一方の端部が弁
体39を直接移動させる作用部57、他方の端部が操作
部59となっており、これらは板金加工によって一体的
に形成されている。
ント45が取り付けられている。この支持マウント45
の上面にはガスバーナーに点火するための点火スイッチ
47、押さえ部材としてのヒンジレバー49が取り付け
られた調節レバー51、ガス導入路9へのガスの供給、
遮断及び点火スイッチのON、OFFの切り替えを行う
切替レバー53等が組み付けられる。調節レバー51は
回動軸55を回動中心として所定の角度回動できる構成
になっている。この調節レバー51は、一方の端部が弁
体39を直接移動させる作用部57、他方の端部が操作
部59となっており、これらは板金加工によって一体的
に形成されている。
【0013】調節レバー51の作用部57には、二つの
円弧を組み合わせた形状のカム溝61が形成され、この
二つの円弧がカムとして作用する。このカム溝61はガ
ス量調節弁37の端部から上方に突出しているピン43
と係合し、調節レバー51の操作部59を手でつまみ、
回動させることによって弁体39をC−D方向に移動さ
せる働きをする。カム溝61は弁穴41の開口度の調節
に使用され、このカム溝61には窪み部62が形成され
ている。さらに調節レバー51には、窪み部61に連続
する直線部63が形成されている。
円弧を組み合わせた形状のカム溝61が形成され、この
二つの円弧がカムとして作用する。このカム溝61はガ
ス量調節弁37の端部から上方に突出しているピン43
と係合し、調節レバー51の操作部59を手でつまみ、
回動させることによって弁体39をC−D方向に移動さ
せる働きをする。カム溝61は弁穴41の開口度の調節
に使用され、このカム溝61には窪み部62が形成され
ている。さらに調節レバー51には、窪み部61に連続
する直線部63が形成されている。
【0014】また調節レバー51の作用部57には、左
端上部にヒンジレバー49との係合部となる回動穴65
が設けられており、回動穴65の周縁の一部には切り欠
き67が形成されている。またカム溝61の下方には後
述するクリックばね85の一方のフック部を受け入れて
係止する係止穴69が設けられている。調節レバー51
の下面には、切替レバー53の端面に当接し、切替レバ
ー53を回動させる第1コロ71と、支持マウント45
の端面に当接する第2コロ73が設けられている。
端上部にヒンジレバー49との係合部となる回動穴65
が設けられており、回動穴65の周縁の一部には切り欠
き67が形成されている。またカム溝61の下方には後
述するクリックばね85の一方のフック部を受け入れて
係止する係止穴69が設けられている。調節レバー51
の下面には、切替レバー53の端面に当接し、切替レバ
ー53を回動させる第1コロ71と、支持マウント45
の端面に当接する第2コロ73が設けられている。
【0015】ヒンジレバー49は左端上部を回動基端部
とし、回動基端部には調節レバー51の作用部57に形
成された回動穴65に対して回動自在に係合する回動係
合片75が設けられている。回動係合片75は回動穴6
5の内径より僅かに小さな長辺寸法を有する断面矩形状
の首部77と、回動穴65の内径より大きな長辺寸法を
有する同じく断面矩形状の係止頭部79とによって構成
されている。またヒンジレバー49の自由端側には調節
レバー51のカム溝61側に向けて鋭角に突出する保持
爪81と、次に述べるクリックばね85の他方のフック
部を係止するばね係止部83とが設けられている。尚、
このヒンジレバー49は板金加工によって一体的に形成
されている。
とし、回動基端部には調節レバー51の作用部57に形
成された回動穴65に対して回動自在に係合する回動係
合片75が設けられている。回動係合片75は回動穴6
5の内径より僅かに小さな長辺寸法を有する断面矩形状
の首部77と、回動穴65の内径より大きな長辺寸法を
有する同じく断面矩形状の係止頭部79とによって構成
されている。またヒンジレバー49の自由端側には調節
レバー51のカム溝61側に向けて鋭角に突出する保持
爪81と、次に述べるクリックばね85の他方のフック
部を係止するばね係止部83とが設けられている。尚、
このヒンジレバー49は板金加工によって一体的に形成
されている。
【0016】付勢部材としてのクリックばね85は、ば
ね材の両端にフック部87、その中間をループ状に湾曲
させループ部89としたものであって、フック部87は
上述のように調節レバー51における作用部57に形成
された係止穴69とヒンジレバー49に形成されたばね
係止部83に係止されている。
ね材の両端にフック部87、その中間をループ状に湾曲
させループ部89としたものであって、フック部87は
上述のように調節レバー51における作用部57に形成
された係止穴69とヒンジレバー49に形成されたばね
係止部83に係止されている。
【0017】切替レバー53は回動軸91を中心にB−
C−Dの三方に延びる三つのアームを有しており、この
うちB方向に延びるアームは調節レバー51における第
1コロ71と摺接するガイドアーム93、C方向に延び
るアームは先端にセンターロッド27のA方向の端面に
当接し、センターロッド27をA−B方向に摺動させる
ロッド押圧片95を有するロッドアーム97である。ま
た、D方向に延びるアームは点火スイッチ47の弾性片
を押圧し、点火スイッチ47のON、OFFを切り替え
るスイッチアーム99である。
C−Dの三方に延びる三つのアームを有しており、この
うちB方向に延びるアームは調節レバー51における第
1コロ71と摺接するガイドアーム93、C方向に延び
るアームは先端にセンターロッド27のA方向の端面に
当接し、センターロッド27をA−B方向に摺動させる
ロッド押圧片95を有するロッドアーム97である。ま
た、D方向に延びるアームは点火スイッチ47の弾性片
を押圧し、点火スイッチ47のON、OFFを切り替え
るスイッチアーム99である。
【0018】次にガス器具用バルブ1の基本的な動作に
ついて説明する。バルブ本体3の弁室15にはガス供給
源から管13を介してガスが供給され、ガス導入路9内
にガスが導入される。 (1)点火時(図2参照) ガスバーナーに点火する場合は、図2に示すように調節
レバー51の操作部59を最も左側に移動させる。これ
により、ロッドアーム97のロッド押圧片95はセンタ
ーロッド27をB方向に押し込むように作用し、センタ
ーロッド27のB方向の端面が弁体23に当接してコイ
ルスプリング21に抗して弁体23を移動させ、弁座2
5との密着を解除し、ガス導入路9内にガスを導入す
る。この状態ではガス送出路11における弁穴41の開
口度は最大の位置にあるからガス導入路9内に導入され
たガスはガス送出路11を通ってガスバーナーに至って
放出される。また、第2コロ73はスイッチアーム99
に当接し、点火スイッチ47がONになり、ガスバーナ
ーから放出されるガスに点火される。
ついて説明する。バルブ本体3の弁室15にはガス供給
源から管13を介してガスが供給され、ガス導入路9内
にガスが導入される。 (1)点火時(図2参照) ガスバーナーに点火する場合は、図2に示すように調節
レバー51の操作部59を最も左側に移動させる。これ
により、ロッドアーム97のロッド押圧片95はセンタ
ーロッド27をB方向に押し込むように作用し、センタ
ーロッド27のB方向の端面が弁体23に当接してコイ
ルスプリング21に抗して弁体23を移動させ、弁座2
5との密着を解除し、ガス導入路9内にガスを導入す
る。この状態ではガス送出路11における弁穴41の開
口度は最大の位置にあるからガス導入路9内に導入され
たガスはガス送出路11を通ってガスバーナーに至って
放出される。また、第2コロ73はスイッチアーム99
に当接し、点火スイッチ47がONになり、ガスバーナ
ーから放出されるガスに点火される。
【0019】(2)強火調節時(図3参照)
点火後、調節レバー51の操作部59から手を放すとコ
イルスプリング35の弾性力によって調節レバー51は
図3に示す強火位置まで移動して停止する。この状態で
は、熱起電力によって電磁弁17の弁体23はコイルス
プリング21の弾性力に抗して弁座25から離れた状態
を維持し、且つ、弁穴41の開口度は点火時と同様、最
大の位置にある。従って引き続きガスバーナーに供給さ
れるガスの送出量は最大となり、ガスバーナーの火力は
強火となる。
イルスプリング35の弾性力によって調節レバー51は
図3に示す強火位置まで移動して停止する。この状態で
は、熱起電力によって電磁弁17の弁体23はコイルス
プリング21の弾性力に抗して弁座25から離れた状態
を維持し、且つ、弁穴41の開口度は点火時と同様、最
大の位置にある。従って引き続きガスバーナーに供給さ
れるガスの送出量は最大となり、ガスバーナーの火力は
強火となる。
【0020】(3)とろ火調節時(図4、図7(a)参
照) 次に調節レバー51の操作部59を右側に移動させて行
くと、カム溝61の作用によって弁体39はD方向に移
動し、ピン43が窪み部62に入った状態で弁穴41の
開口度は最小となり、ガスバーナーの火力はとろ火状態
となる。ピン43が窪み部62に至ると、ヒンジレバー
49の保持爪81がクリックばね85の弾性力によって
ピン43を当接させられる。このため、ガスバーナーの
火力がとろ火状態となったところで、調節レバー51を
操作する者に抵抗感(クリック感)を与えることにな
る。従って、調節レバー51をとろ火状態にする操作を
行う際に、不用意に消火してしまうのを防止することが
できる。特に、このガス器具用バルブ1では、ピン43
をヒンジレバー49によって押さえる構成としているの
で、調節レバー51に対し確実に抵抗感(クリック感)
を与えることができる。
照) 次に調節レバー51の操作部59を右側に移動させて行
くと、カム溝61の作用によって弁体39はD方向に移
動し、ピン43が窪み部62に入った状態で弁穴41の
開口度は最小となり、ガスバーナーの火力はとろ火状態
となる。ピン43が窪み部62に至ると、ヒンジレバー
49の保持爪81がクリックばね85の弾性力によって
ピン43を当接させられる。このため、ガスバーナーの
火力がとろ火状態となったところで、調節レバー51を
操作する者に抵抗感(クリック感)を与えることにな
る。従って、調節レバー51をとろ火状態にする操作を
行う際に、不用意に消火してしまうのを防止することが
できる。特に、このガス器具用バルブ1では、ピン43
をヒンジレバー49によって押さえる構成としているの
で、調節レバー51に対し確実に抵抗感(クリック感)
を与えることができる。
【0021】(4)消火時(図5、図7(b)、(c)
参照) 調節レバー51の操作部59を更に右側に移動させると
ピン43は、保持爪81を押し上げながら窪み部62か
ら出て、直線部63に至る。ピン43が窪み部62から
出ると、ロッドアーム97のロッド押圧片95はコイル
スプリング35の弾性力によってセンターロッド27と
の当接が解除され、弁体29はコイルスプリング31の
弾性力によって再び弁座33に密着した状態となり、ガ
スバーナーへ送られるガスが遮断されて消火される。ガ
スバーナーが消火させられると、熱起電力が無くなるの
で電磁弁17による保持作用が解除され、弁体23もコ
イルスプリング21の弾性力によって再び弁座25に密
着された状態になり、ガス導入路9へのガスの供給が遮
断される。
参照) 調節レバー51の操作部59を更に右側に移動させると
ピン43は、保持爪81を押し上げながら窪み部62か
ら出て、直線部63に至る。ピン43が窪み部62から
出ると、ロッドアーム97のロッド押圧片95はコイル
スプリング35の弾性力によってセンターロッド27と
の当接が解除され、弁体29はコイルスプリング31の
弾性力によって再び弁座33に密着した状態となり、ガ
スバーナーへ送られるガスが遮断されて消火される。ガ
スバーナーが消火させられると、熱起電力が無くなるの
で電磁弁17による保持作用が解除され、弁体23もコ
イルスプリング21の弾性力によって再び弁座25に密
着された状態になり、ガス導入路9へのガスの供給が遮
断される。
【0022】次に、ガス種の変更等によってガス量調節
弁37を交換する作業について説明する。本発明では何
らの工具等を特に使用することなく簡単にガス量調節弁
37の交換を行うことができる。即ち、図8(a)に示
すようにクリックばね85のループ部89を斜め上方に
幾分持ち上げてやることによりヒンジレバー49におけ
るばね係止部83に係止されているフック部87の係止
を簡単に解除できる。次に図8(b)に示すようにヒン
ジレバー49の自由端側を反時計方向に回転させた状態
とし、図8(c)に示すように、ピン43と共にガス量
調節弁37をC方向へ引き出して取り外し、別のガス量
調節弁37を弁穴41へ挿入する。
弁37を交換する作業について説明する。本発明では何
らの工具等を特に使用することなく簡単にガス量調節弁
37の交換を行うことができる。即ち、図8(a)に示
すようにクリックばね85のループ部89を斜め上方に
幾分持ち上げてやることによりヒンジレバー49におけ
るばね係止部83に係止されているフック部87の係止
を簡単に解除できる。次に図8(b)に示すようにヒン
ジレバー49の自由端側を反時計方向に回転させた状態
とし、図8(c)に示すように、ピン43と共にガス量
調節弁37をC方向へ引き出して取り外し、別のガス量
調節弁37を弁穴41へ挿入する。
【0023】そして、上記と逆の手順により、時計方向
にヒンジレバー49を回転させ、クリックばね85のフ
ッ、ク部87をヒンジレバー49のばね係止部83に係
止すればヒンジレバ−49の取り付けは完了する。
にヒンジレバー49を回転させ、クリックばね85のフ
ッ、ク部87をヒンジレバー49のばね係止部83に係
止すればヒンジレバ−49の取り付けは完了する。
【0024】次に本発明の第2の実施の形態に係るガス
器具用バルブを図9、10に従って説明する。このガス
器具用バルブ1はガスバーナーにかけられた鍋の底の温
度を検知し、所定の温度に達した状態でガスバーナーの
火力を弱めるという温度調節機能を備えたものである。
尚、前記第1の実施の形態に係るガス器具用バルブ1の
構成と基本的には同様であるので、ここでは相違点のみ
について説明することとし、同様の構成部分については
その説明を省略し、以下の説明では第1の実施の形態で
用いた符号を引用する。
器具用バルブを図9、10に従って説明する。このガス
器具用バルブ1はガスバーナーにかけられた鍋の底の温
度を検知し、所定の温度に達した状態でガスバーナーの
火力を弱めるという温度調節機能を備えたものである。
尚、前記第1の実施の形態に係るガス器具用バルブ1の
構成と基本的には同様であるので、ここでは相違点のみ
について説明することとし、同様の構成部分については
その説明を省略し、以下の説明では第1の実施の形態で
用いた符号を引用する。
【0025】図10に示すように点火スイッチ47の下
方に温度調節用スイッチ101を設け、温度調節用スイ
ッチ101の弾性片の作用端が切替レバー53における
ロッドアーム97に当接し押圧されるように配置したも
のである。尚、点火スイッチ47で使用した接点とは別
の接点を使用しており、弾性片が押圧されていない状態
でON、押圧された状態でOFFとなるように設定され
ている。即ち、調節レバー51における操作部59が図
9中、仮想線で示す左端位置に至った状態で点火スイッ
チ47と温度調節スイッチ101の両方がONの状態と
なるように設定されている。
方に温度調節用スイッチ101を設け、温度調節用スイ
ッチ101の弾性片の作用端が切替レバー53における
ロッドアーム97に当接し押圧されるように配置したも
のである。尚、点火スイッチ47で使用した接点とは別
の接点を使用しており、弾性片が押圧されていない状態
でON、押圧された状態でOFFとなるように設定され
ている。即ち、調節レバー51における操作部59が図
9中、仮想線で示す左端位置に至った状態で点火スイッ
チ47と温度調節スイッチ101の両方がONの状態と
なるように設定されている。
【0026】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば上記
実施の形態では調節レバー51ないしヒンジレバー49
を板金加工によってそれぞれ一体的に形成したが、各構
成部分を別々に製作して組み立てるようにしてもよい。
またヒンジレバー49における回動係合片75に代え
て、同様の首部と係止頭部が形成された断面円形状の段
付ピンを採用することも可能である。
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば上記
実施の形態では調節レバー51ないしヒンジレバー49
を板金加工によってそれぞれ一体的に形成したが、各構
成部分を別々に製作して組み立てるようにしてもよい。
またヒンジレバー49における回動係合片75に代え
て、同様の首部と係止頭部が形成された断面円形状の段
付ピンを採用することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明のガス器具用バルブ
によれば、とろ火状態となると調節レバーに対し確実に
抵抗感(クリック感)を与えることができ、不用意に消
火してしまうのを防止することができるようになる。
によれば、とろ火状態となると調節レバーに対し確実に
抵抗感(クリック感)を与えることができ、不用意に消
火してしまうのを防止することができるようになる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの斜視図である。
ルブの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの点火時の状態をバルブ本体内部を破断して示す平
面図である。
ルブの点火時の状態をバルブ本体内部を破断して示す平
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの強火調節時の状態をバルブ本体内部を破断して示
す平面図である。
ルブの強火調節時の状態をバルブ本体内部を破断して示
す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブのとろ火調節時の状態をバルブ本体内部を破断して
示す平面図である。
ルブのとろ火調節時の状態をバルブ本体内部を破断して
示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの消火時の状態をバルブ本体内部を破断して示す平
面図である。
ルブの消火時の状態をバルブ本体内部を破断して示す平
面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの側面図である。
ルブの側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブにおけるとろ火調節時から消火時に至るヒンジレバ
ー49の回動軌跡を示す拡大平面図である。
ルブにおけるとろ火調節時から消火時に至るヒンジレバ
ー49の回動軌跡を示す拡大平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブにおけるガス量調節弁の交換作業の手順を説明する
ための平面図である。
ルブにおけるガス量調節弁の交換作業の手順を説明する
ための平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るガス器具用バ
ルブの平面図である。
ルブの平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るガス器具用
バルブの側面図である。
バルブの側面図である。
1 ガス器具用バルブ
3 バルブ本体
9 ガス導入路
11 ガス送出路
13 管
15 弁室
17 電磁弁
19 出力軸
21 コイルスプリング
23 弁体
25 弁室
29 弁体
33 弁室
37 ガス量調節弁
39 弁体
41 弁穴
43 ピン
47 点火スイッチ
49 ヒンジレバー
51 調節レバー
53 切替レバー
61 カム溝
69 係止穴
75 回動係合片
81 保持爪
83 ばね係止部
85 クリックばね
91 回動軸
93 ガイドアーム
95 ロッド押圧片
97 ロッドアーム
99 スイッチアーム
62 窪み部
Claims (3)
- 【請求項1】ガス導入路及びガス送出路が形成されたバ
ルブ本体と、前記ガス送出路に供給され、ガスバーナー
へガスの量を調節するために移動する弁体と、前記弁体
に取り付けられたピンと、前記ピンに摺接して前記弁体
を移動させるカムと、前記カムが形成され操作すること
でガスバーナーの燃焼状態を調節する調節レバーと、前
記調節レバーを操作することで作動しガスバーナーの消
火を行う消火手段とを有するガス器具用バルブにおい
て、前記調節レバーを消火手段が作動する直前のとろ火
状態となる位置へくると前記ピンが入り込む窪み部が形
成され、且つ前記窪み部に入り込んだピンに対し当接す
る位置と離れる位置に動作できる押さえ部材と、前記押
さえ部材を前記ピンに当接方向へ付勢する付勢部材とを
具備したことを特徴とするガス器具用バルブ。 - 【請求項2】請求項1に記載したガス器具用バルブにお
いて、押さえ部材における回動基端部には、調節レバー
に形成された回動穴に対して回動自在に係合する首部を
有する回動係合片が設けられており、且つ前記回動穴の
周縁の一部には前記回動係合片の首部の進入を受け入れ
るための切り欠きが形成されていることを特徴とするガ
ス器具用バルブ。 - 【請求項3】請求項2に記載したガス器具用バルブにお
いて、前記回動係合片は板金加工によって押さえ部材と
一体的に形成されていることを特徴とするガス器具用バ
ルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192347A JP2003004223A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | ガス器具用バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192347A JP2003004223A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | ガス器具用バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003004223A true JP2003004223A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19030811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001192347A Pending JP2003004223A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | ガス器具用バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003004223A (ja) |
-
2001
- 2001-06-26 JP JP2001192347A patent/JP2003004223A/ja active Pending
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