JP2003004021A - 索導管のライナー - Google Patents

索導管のライナー

Info

Publication number
JP2003004021A
JP2003004021A JP2001188294A JP2001188294A JP2003004021A JP 2003004021 A JP2003004021 A JP 2003004021A JP 2001188294 A JP2001188294 A JP 2001188294A JP 2001188294 A JP2001188294 A JP 2001188294A JP 2003004021 A JP2003004021 A JP 2003004021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
base resin
mass
cable conduit
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001188294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Niwa
貴裕 丹羽
Takeshi Shindo
剛 新藤
Tsunetaro Kashiyama
恒太郎 樫山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Metal Co Ltd
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Metal Co Ltd filed Critical Daido Metal Co Ltd
Priority to JP2001188294A priority Critical patent/JP2003004021A/ja
Publication of JP2003004021A publication Critical patent/JP2003004021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flexible Shafts (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 索導管のライナーにおいて、成形性を確保し
ながらも、摩擦摩耗特性を向上させる。 【解決手段】 索導管3のライナー4は、POM、P
E、PA、PET、PBT、PEEK及びPESのうち
のいずれか1種の熱可塑性樹脂をベース樹脂とし、この
ベース樹脂に、オイル、PTFE及びワックスのうちの
少なくともいずれか1種の潤滑成分を0.5〜15質量
%含有させた材料により形成する。潤滑成分を添加する
ことにより、摩擦摩耗特性を向上させることができる。
潤滑成分の含有率を0.5質量%より少なくした場合に
は、低摩擦、低摩耗の効果がほとんど得られなくなり、
15質量%を越えた場合には、成形時にベース樹脂の強
度が得られなくなり、パイプ状に成形することができな
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿通された内索を
摺動自在にガイドするための索導管のライナーに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、例えば自転
車のブレーキ操作用のコントロールケーブルにおいて
は、索導管の内部にパイプ状をなすライナーが設けられ
ていて、このライナーの内部に、ワイヤロープからなる
内索が往復摺動可能に挿通されている。そのライナーと
しては、例えばポリオキシメチレン(以下、POM)、
或いはポリブチレンテレフタレート(以下、PBT)な
どの熱可塑性樹脂を押出し成形したものが用いられてい
る。このようなライナーに用いられる合成樹脂材は優れ
た摩擦摩耗特性(低摩擦、低摩耗)を有しているが、そ
のコントロールケーブルの用途などによって、コントロ
ールケーブルとしての伝達効率を一層向上させるために
高効率化の要求があり、このような要求に伴い、ライナ
ーとしても、更なる摩擦摩耗特性の向上が必要となって
きている。
【0003】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、成形性を確保しながらも、摩擦
摩耗特性を一層向上させることができる索導管のライナ
ーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明の索導管のライナーは、POM、
ポリエチレン(以下、PE)、ポリアミド(以下、P
A)、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、
PBT、ポリエーテルエーテルケトン(以下、PEE
K)、及びポリエーテルサルホン(以下、PES)のう
ちのいずれか1種の樹脂をベース樹脂とし、このベース
樹脂に、オイル、ポリテトラフルオロエチレン(以下、
PTFE)、及びワックスのうちの少なくともいずれか
1種の潤滑成分を0.5〜15質量%含有させた材料に
より形成したことを特徴とする。
【0005】上記した手段によれば、ライナーを、ベー
ス樹脂に潤滑成分を含有させた材料により形成すること
により、ベース樹脂単体の材料で形成した場合に比べ
て、摩擦及び摩耗を一層低減できるようになり、摩擦摩
耗特性を一層向上させることができる。また、内索の摺
動による摩擦熱が低くなることにより、非焼付性も向上
できるようになる。
【0006】この場合、潤滑成分の含有率を0.5質量
%より少なくした場合には、潤滑成分による低摩擦、低
摩耗の効果がほとんど得られない。また、潤滑成分の含
有率が15質量%を越えた場合には、成形時にベース樹
脂の強度が得られなくなり、パイプ状に成形することが
できなくなる。このため、潤滑成分の含有率を0.5質
量%〜15質量%の範囲に設定することで、パイプ状の
成形性を損なうことなく、摩擦摩耗特性を向上できる。
【0007】同様な目的を達成するために、請求項2,
3の発明の索導管のライナーは、溶融成形可能なフッ素
樹脂であるメルトフローレイト1以上の四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合樹脂(以下、FEP)、
四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共
重合樹脂(以下、PFA)、四フッ化エチレン−エチレ
ン共重合樹脂(ETFE)、及びビニリデンフルオライ
ド樹脂(以下、PVDF)のうちのいずれか1種の樹脂
をベース樹脂とし、このベース樹脂に、オイル、ポリテ
トラフルオロエチレン、及びワックスのうちの少なくと
もいずれか1種の潤滑成分を0.5〜15質量%含有さ
せた材料により形成したことを特徴とする。このような
手段によれば、摩擦係数をさらに低減できるようになる
と共に、耐候性及び難燃性を向上させることができる。
【0008】請求項4の発明は、潤滑成分の含有率を1
〜10質量%としたことを特徴としている。これによれ
ば、摩擦摩耗特性を確保しながら、成形性を一層向上さ
せることができる。
【0009】請求項5の発明は、カーボンブラックを5
質量%以下添加したことを特徴としている。カーボンブ
ラックは導電性を有しているから、ライナーに導電性を
付与することができ、帯電防止に有効である。また、カ
ーボンブラックは、ベース樹脂の溶融粘度を高くする作
用があり、パイプ状に成形する際の成形性を一層向上さ
せることが可能となる。ただし、カーボンブラックを5
質量%より多く添加した場合には、摩擦摩耗特性が低下
してしまう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明の実施の形
態を説明する。この図1は、コントロールケーブル1の
一例を破断して示している。コントロールケーブル1
は、複数本の鋼線を撚り合わせて形成されたワイヤロー
プからなる内索2と、この内索2が往復摺動可能に挿通
された索導管3とから構成される。索導管3は、本発明
の対象となる長尺なパイプ状をなすライナー4と、この
ライナー4の外周部に鋼条片を螺旋状に密接して巻いて
筒状に形成した螺旋管5と、この螺旋管5の外周部に被
覆した例えばポリプロピレンなどの合成樹脂製の保護層
6とから構成されていて、ライナー4の内部に上記内索
2が往復摺動可能に挿通されている。
【0011】ここで、本発明においては、上記ライナー
4を、POM、PET、PBT、PE、PA、PEE
K、及びPESのうちのいずれか1種の熱可塑性樹脂を
ベース樹脂とし、このベース樹脂に、オイル、PTF
E、及びワックスのうちの少なくともいずれか1種の潤
滑成分を0.5〜15質量%含有させた材料により形成
したこと、或いは、溶融成形可能なフッ素樹脂であるF
EP、PFA、ETFE、及びPVDFのうちのいずれ
か1種の樹脂をベース樹脂とし、このベース樹脂に、オ
イル、PTFE、及びワックスのうちの少なくともいず
れか1種の潤滑成分を0.5〜15質量%含有させた材
料により形成したことを特徴とするものである。
【0012】(実施例)以下、本発明を実施例及び比較
例に基づいて、具体的に説明する。表1には、ライナー
4の組成として、比較例1,2と、実施例1〜9が示さ
れている。このうち比較例1,2は、ベース樹脂単体の
材料で成形したことを示している。
【0013】これに対して、実施例1〜6は、ベース樹
脂に潤滑成分を含有させた材料で成形したことを示して
いる。実施例7及び8はフッ素樹脂をベース樹脂とした
ものである。このうち実施例7は、ASTM D211
6に従って測定されたメルトフローレイトが24のFE
Pをベース樹脂とし、また、実施例8は、同様にAST
M D3307に従って測定されたメルトフローレイト
が2のPFAをベース樹脂とし、このベース樹脂に潤滑
成分を含有させた材料で成形したことを示している。そ
して、実施例9は、ベース樹脂(PBT)に、潤滑成分
と、添加材としてCBを含有させた材料で成形したこと
を示している。
【0014】
【表1】
【0015】ここで、実施例1〜9において、ライナー
4は次のようにして製造する。すなわち、ベース樹脂に
潤滑成分、必要に応じて添加材を添加して潤滑成分を含
有したペレットを作る。そして、このペレットを用い
て、押出し成形機により連続したパイプを押出し成形
し、そのパイプを必要な長さに切断してライナー4を得
る。
【0016】このとき、潤滑成分の含有率を0.5質量
%より少なくした場合には、潤滑成分による低摩擦、低
摩耗の効果がほとんど得られない。また、潤滑成分の含
有率が15質量%を越えると、押出し成形時にベース樹
脂の強度が得られなくなり、パイプ状に成形することが
できなくなる。このため、潤滑成分の含有率としては、
0.5〜15質量%、好ましくは1〜10質量%が良
い。
【0017】ベース樹脂に潤滑成分を添加した実施例1
〜9の効果を評価するため、これら実施例品と、樹脂単
体の比較例品について、摩擦摩耗試験を実施し、その結
果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】摩擦摩耗試験は、軸受を評価する場合など
に用いられるスラスト型摩擦摩耗試験機を用い、次の条
件で行った。試料は、長さ50mm×幅50mm×厚さ
5mmの平板状のもの。荷重は1.0MPa、速度は1
0m/分、試験時間は4時間、無潤滑とする。
【0020】この表2から明らかなように、実施例1〜
9と、比較例1,2とを比較してみると、摩耗量及び摩
擦係数について、比較例1,2に対して実施例1〜9の
方が優れていることがわかる。従って、ベース樹脂に潤
滑成分を含有させることにより、摩擦摩耗特性を向上さ
せることができることがわかる。また、特に実施例7,
8(フッ素樹脂をベース樹脂としたもの)においては、
実施例1〜6に比べて、摩擦係数が一層小さくなってい
ることがわかる。
【0021】実施例9において、添加材として添加した
カーボンブラックは導電性を有しているから、ライナー
4に導電性を付与することができ、帯電防止に有効であ
る。また、カーボンブラックは、ベース樹脂の溶融粘度
を高くする作用があり、パイプ状に成形する際の成形性
を一層向上させることが可能となる。ただし、カーボン
ブラックを5質量%より多く添加した場合には、摩擦摩
耗特性が低下してしまう。
【0022】なお、実施例1〜9には示されていない
が、ベース樹脂としては、PE、PA、PEEKを用い
ても同様な効果を得ることができる。また、フッ素樹脂
としては、ETFE、PVDFを用いても同様な効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すコントロールケーブルの
破断斜視図
【符号の説明】
図面中、1はコントロールケーブル、2は内索、3は索
導管、4はライナー、5は螺旋管、6は保護層を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/06 C08L 91/06 101/00 101/00 (72)発明者 樫山 恒太郎 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会社内 Fターム(参考) 3J032 AB01 BB10 4F071 AA15 AA26 AA27 AA40 AA45 AA46 AA51 AA54 AA64 AA71 AE11 AF28 AH07 EA01 4J002 AE032 AE052 BB031 BD141 BD151 BD152 BD161 CB001 CF061 CF071 CH091 CL001 CN031 DA036 GN00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通された内索を摺動自在にガイドする
    ための索導管のライナーにおいて、 ポリオキシメチレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ
    エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
    ト、ポリエーテルエーテルケトン、及びポリエーテルサ
    ルホンのうちのいずれか1種の樹脂をベース樹脂とし、
    このベース樹脂に、オイル、ポリテトラフルオロエチレ
    ン、及びワックスのうちの少なくともいずれか1種の潤
    滑成分を0.5〜15質量%含有させた材料により形成
    したことを特徴とする索導管のライナー。
  2. 【請求項2】 挿通された内索を摺動自在にガイドする
    ための索導管のライナーにおいて、 溶融成形可能なフッ素樹脂をベース樹脂とし、このベー
    ス樹脂に、オイル、ポリテトラフルオロエチレン、及び
    ワックスのうちの少なくともいずれか1種の潤滑成分を
    0.5〜15質量%含有させた材料により形成したこと
    を特徴とする索導管のライナー。
  3. 【請求項3】 溶融成形可能なフッ素樹脂としては、メ
    ルトフローレイト1以上の四フッ化エチレン−六フッ化
    プロピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−パーフルオ
    ロアルコキシエチレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−
    エチレン共重合樹脂、ビニリデンフルオライド樹脂のう
    ちのいずれか1種からなることを特徴とする請求項2記
    載の索導管のライナー。
  4. 【請求項4】 潤滑成分の含有率を1〜10質量%とし
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の索導管のライナー。
  5. 【請求項5】 カーボンブラックを5質量%以下添加し
    たことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の索導管のライナー。
JP2001188294A 2001-06-21 2001-06-21 索導管のライナー Pending JP2003004021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188294A JP2003004021A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 索導管のライナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188294A JP2003004021A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 索導管のライナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003004021A true JP2003004021A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19027422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001188294A Pending JP2003004021A (ja) 2001-06-21 2001-06-21 索導管のライナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003004021A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033473A (zh) * 2014-05-30 2014-09-10 宁波高发汽车控制系统股份有限公司 一种车用芯轴
WO2016101459A1 (zh) * 2014-12-26 2016-06-30 南通之润汽车科技有限公司 汽车倒车自动刹车装置
CN109762279A (zh) * 2018-12-10 2019-05-17 上海至正道化高分子材料股份有限公司 一种抗开裂低磨损氟塑料电缆料及其制备方法
KR102251642B1 (ko) * 2020-08-19 2021-05-13 주식회사 미래구조안전연구원 안전점검 및 진단용 균열 폭 측정기

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033473A (zh) * 2014-05-30 2014-09-10 宁波高发汽车控制系统股份有限公司 一种车用芯轴
WO2016101459A1 (zh) * 2014-12-26 2016-06-30 南通之润汽车科技有限公司 汽车倒车自动刹车装置
CN109762279A (zh) * 2018-12-10 2019-05-17 上海至正道化高分子材料股份有限公司 一种抗开裂低磨损氟塑料电缆料及其制备方法
KR102251642B1 (ko) * 2020-08-19 2021-05-13 주식회사 미래구조안전연구원 안전점검 및 진단용 균열 폭 측정기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5241880A (en) Control cable
KR101586552B1 (ko) 수지 조성물 및 그것을 이용한 미끄럼 이동 부재
KR930016679A (ko) 복합 슬라이드 부재
US20170362526A1 (en) Water lubrication type bearing material
JP2010159808A (ja) 複層軸受
CN101865212A (zh) 滑动轴承
JP2003004021A (ja) 索導管のライナー
JP2592935B2 (ja) 遠隔制御組立体
JPS59202258A (ja) ポリエ−テルイミド樹脂組成物
US6807879B2 (en) Cable assemblies and methods of producing same
JPH08184318A (ja) 転がり軸受用保持器
JPH0632978A (ja) 摺動部材用ポリアミド樹脂組成物
US5618873A (en) Sliding member
JP4638397B2 (ja) シール部材
US6040384A (en) Cable assemblies
JP2804264B2 (ja) コントロールケーブル
US20090193926A1 (en) Motion Transmitting Cable Liner and Assemblies Containing Same
JPH051712A (ja) コントロールケーブル
JP7300604B1 (ja) 摺動部材及び軸受
KR101235013B1 (ko) 비 윤활 케이블
JP2664435B2 (ja) コントロールケーブル
JPH07116461B2 (ja) 潤滑性樹脂組成物
KR101047870B1 (ko) 동력전달케이블
JP2010190332A (ja) アウターケーシングのライナー、アウターケーシングおよびコントロールケーブル
JP3543386B2 (ja) 摺動部材用樹脂組成物