JP2003001914A - インクリボンカセット - Google Patents

インクリボンカセット

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JP2003001914A
JP2003001914A JP2001187417A JP2001187417A JP2003001914A JP 2003001914 A JP2003001914 A JP 2003001914A JP 2001187417 A JP2001187417 A JP 2001187417A JP 2001187417 A JP2001187417 A JP 2001187417A JP 2003001914 A JP2003001914 A JP 2003001914A
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occlusion body
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ink supply
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公徳 池辺
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誠 大谷
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Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形状を大きくすることなくインクの保持量の増
大を図ることができ、いかなる状態でリフレッシュ操作
を行っても印字濃度を確実に回復して、保持しているイ
ンクを確実に使い切るようにして、格段の長寿命化を達
成することのできるインクリボンカセットを提供する。 【解決手段】通常使用するインクを含浸して貯蔵する主
インク吸蔵体17と、主インク吸蔵体17のインクが枯
渇した際に使用するインクを貯蔵して主インク吸蔵体1
7に対し隔離状態に設けられた補助インク吸蔵体18
と、通常時に主インク吸蔵体17のインクをリボン生地
11に供給するインク供給体23と、主インク吸蔵体1
7のインクが枯渇した際に外部操作により作動されてイ
ンク供給体23を補助インク吸蔵体18にインクの伝達
が可能な状態に接触させる濃度回復操作手段27とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、インパ
クトプリンタ(ドットプリンタとも称せられる)に用い
られる使い捨てタイプのインクリボンカセットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のインクリボンカセット
は、蓋板を除去した状態の平面図を示した図6のような
構成になっている。すなわち、このインクリボンカセッ
トは、ケース本体1内に、円柱状の多孔質体に液体状の
インクが予め含浸されたインク吸蔵体2が回転自在に設
けられているとともに、転写ローラ3がインク吸蔵体2
に一体回転する状態に接触する配置で回転自在に設けら
れている。さらに、ケース本体1の内部には、転写ロー
ラ3の近傍箇所に一対の送りローラ4,7が所定の少許
の間隙を存して近接した配置で回転自在に設けられてい
るとともに、両送りローラ4,7の近傍箇所にリボン収
納室8が形設されている。また、ケース本体1のほぼ半
部には、プリンタに装備されたときにブリンタの印字ヘ
ッドが入り込む空間9が形成されているとともに、ケー
ス本体1の周端部に印字用開口部10が空間9に連通し
て形成されている。
【0003】インクリボンカセットの主体をなすループ
状のリボン生地11は、一部が蛇腹状に折り畳んだ状態
でインク収納室8に収納されているとともに、両送りロ
ーラ4,7間に挟持されてケース本体1の内部周壁に沿
った所定のリボン走行路に巻き掛ける状態に装備されて
いる。このリボン生地11は、空間9内に入り込んだ印
字ヘッドによって回転駆動される一対の送りローラ4,
7により、図における反時計方向に回送するよう周回さ
れるとともに、印字ヘッドのワイヤドット部により印字
用開口部10を介して紙面に叩打されて、自体に担持し
ているインクが紙面に転写されることにより、印字され
る。
【0004】上記印字動作時に、転写ローラ3は、走行
するリボン生地11によって回転されながら、リボン生
地11とは反対側で接触しているインク吸蔵体2を回転
させる。この過程において、インク吸蔵体2に含浸され
ているインクは転写ローラ3の表面に付着し、転写ロー
ラ3のインクはリボン生地11に付着する。これによ
り、リボン生地11に担持されているインクは、印字に
伴って減少する分だけ転写ローラ3から補給されて、常
にほぼ一定に保持され、印字の濃度が一定に保たれるよ
う作用する。
【0005】インク吸蔵体2に含浸されたインクが印字
動作に伴い減少した場合には、転写ローラ3へのインク
の付着量も減少して、印字濃度が低下する。その場合に
は、プリンタのオペレータが操作用開口部12から指ま
たは棒状部材をケース本体1内に挿入するリフレッシュ
操作を行うと、板ばね13が、押圧力を受けて図の実線
位置から2点鎖線位置に反転されることにより、その反
転した板ばね13によって転写ローラ3がインク吸蔵体
2に対し強く押し付けられる。これにより、インク吸蔵
体2から転写ローラ3へのインク供給量が増大して印字
濃度が所定レベルに回復する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクリボンカセットでは、インク吸蔵体2のインクが
枯渇した時点、つまり印字濃度が著しく低下した状態に
なった時点で板ばね13を反転させるリフレッシュ操作
を行った場合、転写ローラ3とインク吸蔵体2との接触
圧が増大するが、インク吸蔵体2に転写ローラ3に対し
供給するインクが殆ど残存していないことから、印字濃
度が回復しないことが多く、このような状態になると、
破棄しなければならず、インクリボンカセット自体の寿
命が短縮してしまう。しかも、インク吸蔵体2は、転写
ローラ3によって回転されることから、ケース本体1に
対するスペース効率の悪い円柱状になっているため、イ
ンクの含浸量の増大を図ることができない。そのため、
従来のインクリボンカセットは寿命が比較的短いもので
あった。また、板ばね13を反転させるリフレッシュ操
作を行った場合には、転写ローラ3とインク吸蔵体2と
の接触圧が増大して、印字休止時に両者の接触面に余分
なインクが付着状態に介在して、印字に濃淡が生じてし
まい、印字品位が低下するという問題もある。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、形状を大きくすることなくインクの
保持量の増大を図ることができるとともに、リフレッシ
ュ操作を行ったときに印字濃度を確実に回復でき、格段
の長寿命化を達成することのできるインクリボンカセッ
トを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクリボンカセットは、通常印字時に使
用するインクを含浸して貯蔵する主インク吸蔵体と、前
記主インク吸蔵体のインクが枯渇した際に使用するイン
クを含浸して前記主インク吸蔵体に対し隔離状態に貯蔵
する補助インク吸蔵体と、通常印字時に前記主インク吸
蔵体のインクをリボン生地に供給するインク供給体と、
前記主インク吸蔵体のインクが枯渇した際に外部操作に
より作動されて前記インク供給体を前記補助インク吸蔵
体に対しインクの伝達が可能な状態に接触させる濃度回
復操作手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】このインクリボンカセットでは、通常の印
字動作に使用される主インク吸蔵体のインクとは別に、
印字濃度の回復用のインクを補助インク吸蔵体に含浸さ
せて隔絶状態に保持しているので、印字濃度が低下した
時点で濃度回復操作手段を操作すれば、補助インク吸蔵
体に保持していたインクをインク供給体を介し供給して
印字濃度を確実に回復することができる。そのため、こ
のインクリボンカセットでは、両インク吸蔵体のインク
を確実に使い切ることができ、長寿命を確保することが
できる。
【0010】上記発明において、主インク吸蔵体および
補助インク吸蔵体が、共にほぼ直方体形状を有するブロ
ック状であって、各々の間に隔壁部を介在してケース内
部に収納され、インク供給体は、一端が前記主インク吸
蔵体のインク供給部に接触され、且つ他端部が一対の送
りローラのうちの一方に押し付けられた配置で設けられ
ていることが好ましい。
【0011】この構成によれば、両インク吸蔵体はケー
ス内部にデッドスペースの生じることのないブロック形
状として非回転形態に設けることが可能であり、両イン
ク吸蔵体は体積を大きくして多くの量のインクを含浸し
て保持させることができ、これによって一層の長寿命化
が可能となる。
【0012】また、上記発明において、補助インク吸蔵
体が、主インク吸蔵体と送りローラとの間でインク供給
体に対し少許の間隙で対面する配置で設けられているこ
とが好ましい。これにより、補助インク吸蔵体をスペー
ス的および作用的に最適な位置に配置できる。
【0013】さらに、上記発明において、主インク吸蔵
体、補助インク吸蔵体およびインク供給体が、ループ状
のリボン生地の走行路の内方側に配置され、濃度回復操
作手段が、外部操作力を受ける受圧部と、外部操作力を
受けて移動したときに前記インク供給体を変形または移
動させて前記補助インク吸蔵体に接触させる作用部と、
前記受圧部と前記作用部との各々の一端部を連結する連
結部とを有する加圧操作部材からなり、前記リボン生地
の走行路が、前記連結部に対し交差して前記受圧部と前
記作用部との間を挿通するよう設定されていることが好
ましい。
【0014】この構成によれば、リボン生地の走行路を
主要構成要素の周囲を循環するスペース効率の高い配置
に設けながらも、濃度回復手段としての加圧操作部材を
リボン生地の走行路に交差させる配置で作動に支障なく
配設することができ、カセットのコンパクト化またはス
ペース効率の向上に伴ってインク吸蔵体の体積の増大を
図ることが可能となる。
【0015】上記構成において、加圧操作部材の作用部
に、インク供給体に対し当接して変形または移動させる
複数個の押圧突部が突設されていることが一層好まし
い。これにより、インク供給体に対し面接触で押圧する
場合のようなインクの外部への漏洩を防止することがで
きる。
【0016】さらに、上記発明において、一対の送りロ
ーラのうちのインク供給体に接触する転写兼用送りロー
ラに対しこれの前記インク供給体との接触位置から回転
方向側の近傍箇所に、インク拭き取り部材が、前記転写
兼用送りローラに接触状態に配設されている構成とする
こともできる。
【0017】この構成によれば、印字休止時にインク供
給体と転写兼用送りローラとの接触面に余分に付着した
インクをインク拭き取り部材が自体に付着させて拭き取
るので、送りローラからリボン生地へのインクの供給量
を常に一定に保持することができ、余分なインクによる
印字濃度の濃淡発生を防止して高い印字品位を保つこと
ができる。
【0018】上記構成において、インク拭き取り部材
が、転写兼用送りローラに接触しながら一体回転される
配置で回転自在に設けられていることが一層好ましい。
この構成によれば、インク拭き取り部材は、自体に付着
するインクの量が多くなったときに、回転に伴って自体
に付着しているインクを送りローラに転写させ、インク
拭き取り部材としての機能を常に維持できる。すなわ
ち、インク拭き取り部材の表面のインクの含浸状態と送
りローラのインク付着状態との間には一種の平衡状態が
形成されるため、インクの供給が阻害されたり、インク
拭き取り部材による送りローラのインク付着量のムラの
発生などが生じることがなく、持続的に均等な印字濃度
による印字が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るインクリボンカセットを示す蓋板
を除去した状態の平面図である。同図において、図6と
同一若しくは同等のものには同一の符号を付して、重複
する説明を省略し、つぎに、図6と相違する構成につい
て詳細に説明する。
【0020】ケース本体14は、これを使用するプリン
タとの兼ね合いから必然的に、図6の従来のインクリボ
ンカセットのケース本体1と同一の外形および空間9を
有した形状になっているが、空間9およびリボン収納室
8を除く部分の形状が若干相違している。すなわち、ケ
ース本体14には、後述する主インク吸蔵体17をこれ
の位置を取り囲むように規定して収容する主インク吸蔵
体保持壁部19と、補助インク吸蔵体18をこれの位置
を取り囲むように規定して収容する補助インク吸蔵体保
持壁部20と、主インク吸蔵体17と補助インク吸蔵体
18との間を隔離する隔壁部21と、一対のガイドレー
ル部22,22とが形成されている。なお、一対のガイ
ドレール部22,22は、操作用開口部12の両側位置
に互いに平行に配設されている。
【0021】主インク吸蔵体17および補助インク吸蔵
体18は、共にほぼ直方体の形状を有するブロック状の
多孔質体からなり、それぞれインクが含浸されている。
但し、主インク吸蔵体17は、直方体の一部からインク
供給部17aが一体に突出した形状になっている。従来
のインクリボンカセットにおける転写ローラ3に代え
て、ほぼ棒状となったインク供給体23が設けられてい
る。このインク供給体23は、その基端部(図の左端部
分)を主インク吸蔵体17のインク供給部17aに接触
させた状態でケース本体14に固定され、自由端(図の
右端部)が一方の送りローラ4に接触され、中央部分が
補助インク吸蔵体18に対し接触しないよう間隙24を
存して配置されている。
【0022】ケース本体14の一対のガイドレール部2
2,22間には、加圧操作部材27が移動可能に保持さ
れた配置で設けられている。この加圧操作部材27は、
これの斜視図を示した図2のように、操作用開口部12
に対面する受圧板部27aと、補助インク吸蔵体18に
間隙24を存して対面する作用板部27bと、受圧板部
27aと作用板部27bとを各々の下端部で連結する連
結板部27cとを一体に有して、全体としてU字形状に
なっており、連結板部27cの上方における受圧板部2
7aと作用板部27bとの間が、リボン生地11の走行
路の一部になっている。これにより、リボン生地11の
走行路を主要構成要素の周囲を循環するスペース効率の
高い配置に設けながらも、加圧操作部材27をリボン生
地11の走行路に交差させる配置で作動に支障なく配設
することができ、カセットのコンパクト化またはスペー
ス効率の向上に伴って両インク吸蔵体17,18の体積
の増大を図ることが可能となる。また、作用板部27b
の外面には、複数個(この実施の形態では4個)の押圧
突部27dが突設されている。
【0023】つぎに、上記インクリボンカセットの作用
について説明する。このインクリボンカセットがインパ
クトプリンタに取り付けられたときには、そのプリンタ
の印字ヘッドが空間9内に入り込むとともに、プリンタ
の回転駆動軸が一対の送りローラ4,7の何れか一方に
回転伝達可能な状態に連結される。そして、プリンタの
印字操作が行われると、印字ヘッドのワイヤドットがリ
ボン生地11を印字用開口部10を介して紙面に叩打し
て、リボン生地11が担持しているインクを紙面に転写
して印字が行われるとともに、一対の送りローラ4,7
がリボン生地11を挟持した状態で回転され、リボン生
地11は、一対の送りローラ4,7によって図における
反時計回り方向に回送されていく。
【0024】このとき、主インク吸蔵体17に含浸され
ているインクはインク供給体23を介して一方の送りロ
ーラ4に付着され、送りローラ4に付着したインクは、
この送りローラ4によってリボン生地11が走行される
過程において、接触作用によってリボン生地11に供給
される。これにより、リボン生地11には、印字動作に
よって減少する分だけのインクがその都度補充されて、
紙面の印字濃度が常に一定に保たれる。なお、この実施
の形態のインクリボンカセットでは、一方の送りローラ
4が転写ローラとして兼用されている。
【0025】上記インク供給体23は、適度なインク伝
達特性と経時変化が生じ難い弾性特性とを合わせ持つ多
孔質体または、繊維質で形成されており、補助インク吸
蔵体保持壁部20の先端の押圧突部20aによって自由
端部が送りローラ4に十分な接触圧で押し付けられてい
る。また、上記印字動作時には、間隙24の存在によっ
て補助インク吸蔵体18のインクがインク供給体23に
供給されることなく保持され、且つ隔壁部21によって
補助インク吸蔵体18がインクが主インク吸蔵体17に
対し隔離されている。これにより、補助インク吸蔵体1
8のインクは、通常の印字動作に供することなく保持さ
れている。このインクリボンカセットでは、主インク吸
蔵体17が、ケース本体14内部のスペースを有効利用
したブロック形状、換言すれば、ケース本体14内部に
デッドスペースの生じることのないブロック形状として
非回転形態に設けられているから、従来のインクリボン
カセットの円柱状のものに比較して体積を格段に大きく
でき、多くの量のインクを含浸して保持させることがで
きる。そのため、このインクリボンカセットでは、ケー
ス本体14の外形を従来と同一に設定しながらも、一層
の長寿命化が図られている。
【0026】そして、プリンタのオペレータが印字濃度
が薄くなったと判断したときには、図1に矢印で示すよ
うに、指または棒状部材を操作用開口部12から内部に
軽く押し込むリフレッシュ操作を行う。図3は、上記リ
フレッシュ操作を行ったときの一部の拡大平面図、図4
は同リフレッシュ操作を行ったときの一部の切断右側面
図を示す。図3に示すように、加圧操作部材27は、外
部からの押圧力を受圧板部27aに受けることにより、
両側のガイドレール部22,22に方向を規制されなが
ら移動して、作用板部27bの複数個の押圧突部27d
でインク供給体23を押圧する。このとき、図4に示す
ように、加圧操作部材27は、連結板部27cの下面か
ら突設されている係止フック部27eがケース本体14
の第1の係合凹部31から離脱して第2の係合凹部32
に嵌まり込むことにより、インク供給体23を押圧した
リフレッシュ状態に確実に保持される。なお、通常時に
は、係止フック部27eがケース本体14の第1の係合
凹部31に嵌まり込んで加圧操作部材27の移動を阻止
している。
【0027】上記リフレッシュ操作を行った場合には、
図3に示すように、インク供給体23の中央部分が、加
圧操作部材27の複数個の押圧突部27dの押圧力を受
けて変形されながら補助インク吸蔵体18に押し付けら
れるとともに、インク供給体23の自由端部が、押圧突
部20aが自由端近傍箇所に当接されていることにより
中央部分の変形の反作用を受けて逆方向に変形されて、
転写兼用の送りローラ4に強く押し付けられ、これによ
り、補助インク吸蔵体18のインクはインク供給体23
および転写兼用送りローラ4を介してリボン生地11に
供給されて、印字濃度が回復される。補助インク吸蔵体
18のインクは、通常の印字動作に使用される主インク
吸蔵体17のインクとは別に、印字濃度の回復用として
隔絶状態に保持されていたので、インク供給体23を介
しリボン生地11に供給して印字濃度を確実に回復する
ことができる。そのため、このインクリボンカセットで
は、両インク吸蔵体17,18のインクを確実に使い切
ることができ、長寿命を確保することができる。
【0028】加圧操作部材27では、上記リフレッシュ
操作時に、自体の4個の押圧突部27dのみがインク供
給体23を押圧しているだけである。これにより、例え
ば、作用板部27bがインク供給体23に対し面接触し
て押圧した場合のようにインク供給体23のインクが外
部に漏洩してしまうのを確実に防止することができる。
【0029】図5は本発明の他の実施の形態に係るイン
クリボンカセットの要部を示す平面図であり、同図にお
いて、図1ないし図4と同一若しくは同等のものには同
一の符号を付して、重複する説明を省略する。この実施
の形態では、転写兼用送りローラ4に対しこれのインク
供給体23との接触位置から回転方向側の近傍箇所に、
ローラ形状のインク拭き取り部材28が転写兼用送りロ
ーラ4に接触状態で回転自在に設けられており、このイ
ンク拭き取り部材28の近傍箇所に、リボン生地11が
インク拭き取り部材28に接触しないよう走行路を規制
するガイド部材29が配設されている。上記インク拭き
取り部材28は、インクを含浸可能な多孔質の素材で円
筒状に形成されており、インクを含浸しない状態で回転
軸30を介して回転自在に取り付けられている。
【0030】この構成では、印字休止時にインク供給体
23と送りローラ4との接触面に余分に付着したインク
をインク拭き取り部材28が付着させて拭き取るので、
送りローラ4からリボン生地11へのインクの供給量を
常に一定に保持することができ、上記余分なインクによ
る印字濃度の濃淡発生を防止することによって高い印字
品位を保つことができる。また、インク拭き取り部材2
8は、送りローラ4と接触しながら一体回転されるの
で、自体に付着するインクの量が多くなったときに、回
転に伴って自体に付着しているインクが送りローラ4に
転写させ、インク拭き取り部材28としての機能を常に
維持する。すなわち、インク拭き取り部材28の表面の
インクの含浸状態と送りローラ4のインク付着状態との
間には一種の平衡状態が形成されるため、インクの供給
が阻害されたり、インク拭き取り部材28による送りロ
ーラ4のインク付着量のムラの発生などが生じることが
なく、持続的に均等な印字濃度による印字が可能とな
る。
【0031】なお、上記効果を得るためには、インク拭
き取り部材28を、送りローラ4のインク供給体23と
の接触面が回転に伴ってインク拭き取り部材28に接触
したのちにリボン生地11に接触する位置に配設するこ
とが必要である。また、インク拭き取り部材28は、非
回転状態に設けても上述した効果をある程度得ることが
できるが、送りローラ4と一体に回転させることによ
り、送りローラ4の周面に設けられた凹凸に対応した接
触状態を得て、送りローラ4の表面に付着した余分なイ
ンクを効果的に拭き取ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクリボンカ
セットによれば、通常の印字動作に使用される主インク
吸蔵体のインクとは別に、印字濃度の回復用のインクを
補助インク吸蔵体に含浸させて隔絶状態に保持する構成
としたので、印字濃度が低下した時点で濃度回復操作手
段を操作すれば、補助インク吸蔵体に保持していたイン
クをインク供給体を介し供給して印字濃度を確実に回復
することができる。そのため、このインクリボンカセッ
トでは、両インク吸蔵体のインクを確実に使い切ること
ができ、長寿命を確保することができる。また、両イン
ク吸蔵体に含浸しているインクを供給するインク供給体
を備えているので、両インク吸蔵体はケース内部にデッ
ドスペースの生じることのないブロック形状として非回
転形態に設けることが可能であり、両インク吸蔵体に多
くの量のインクを含浸して保持させることができ、これ
によっても一層の長寿命化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインクリボンカセ
ットを示す蓋板を除去した状態の平面図。
【図2】同上のインクリボンカセットの加圧操作部材を
示す斜視図。
【図3】同上のインクリボンカセットのリフレッシュ操
作を行ったときの一部の拡大平面図。
【図4】同上のインクリボンカセットのリフレッシュ操
作を行ったときの一部の切断右側面図。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るインクリボンカ
セットを示す蓋板を除去した状態の一部の平面図。
【図6】従来のインクリボンカセットにおける蓋板を除
去した状態の平面図。
【符号の説明】
11 リボン生地 14 ケース本体(ケース) 17 主インク吸蔵体 17a インク供給部 18 補助インク吸蔵体 21 隔壁部 23 インク供給体 24 間隙 27 加圧操作部材(濃度回復操作手段) 27a 受圧板部(受圧部) 27b 作用板部(作用部) 27c 連結板部(連結部) 27d 押圧突部 28 インク拭き取り部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 誠 大阪市西淀川区歌島4丁目8番43号 フジ コピアン株式会社内 Fターム(参考) 2C068 AA12 EE12 EE26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常印字時に使用するインクを含浸して
    貯蔵する主インク吸蔵体と、 前記主インク吸蔵体のインクが枯渇した際に使用するイ
    ンクを含浸して前記主インク吸蔵体に対し隔離状態に貯
    蔵する補助インク吸蔵体と、 通常印字時に前記主インク吸蔵体のインクをリボン生地
    に供給するインク供給体と、 前記主インク吸蔵体のインクが枯渇した際に外部操作に
    より作動されて前記インク供給体を前記補助インク吸蔵
    体に対しインクの伝達が可能な状態に接触させる濃度回
    復操作手段とを備えていることを特徴とするインクリボ
    ンカセット。
  2. 【請求項2】 主インク吸蔵体および補助インク吸蔵体
    が、共にほぼ直方体形状を有するブロック状であって、
    各々の間に隔壁部を介在してケース内部に収納され、 インク供給体は、一端が前記主インク吸蔵体のインク供
    給部に接触され、且つ他端部が一対の送りローラのうち
    の一方に押し付けられた配置で設けられている請求項1
    に記載のインクリボンカセット。
  3. 【請求項3】 補助インク吸蔵体が、主インク吸蔵体と
    送りローラとの間でインク供給体に対し少許の間隙で対
    面する配置で設けられている請求項1または2に記載の
    インクリボンカセット。
  4. 【請求項4】 主インク吸蔵体、補助インク吸蔵体およ
    びインク供給体が、ループ状のリボン生地の走行路の内
    方側に配置され、 濃度回復操作手段が、外部操作力を受ける受圧部と、外
    部操作力を受けて移動したときに前記インク供給体を変
    形または移動させて前記補助インク吸蔵体に接触させる
    作用部と、前記受圧部と前記作用部との各々の一端部を
    連結する連結部とを有する加圧操作部材からなり、 前記リボン生地の走行路が、前記連結部に対し交差して
    前記受圧部と前記作用部との間を挿通するよう設定され
    ている請求項1ないし3の何れかに記載のインクリボン
    カセット。
  5. 【請求項5】 加圧操作部材の作用部に、インク供給体
    に対し当接して変形または移動させる複数個の押圧突部
    が突設されている請求項4に記載のインクリボンカセッ
    ト。
  6. 【請求項6】 一対の送りローラのうちのインク供給体
    に接触する転写兼用送りローラに対しこれの前記インク
    供給体との接触位置から回転方向側の近傍箇所に、イン
    ク拭き取り部材が、前記転写兼用送りローラに接触状態
    に配設されている請求項1ないし5の何れかに記載のイ
    ンクリボンカセット。
  7. 【請求項7】 インク拭き取り部材が、転写兼用送りロ
    ーラに接触しながら一体回転される配置で回転自在に設
    けられている請求項6に記載のインクリボンカセット。
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