JP2003001829A - 孔構造体とその製造方法並びにインクジェットヘッド用ノズル板とその製造方法 - Google Patents

孔構造体とその製造方法並びにインクジェットヘッド用ノズル板とその製造方法

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JP2003001829A JP2001194435A JP2001194435A JP2003001829A JP 2003001829 A JP2003001829 A JP 2003001829A JP 2001194435 A JP2001194435 A JP 2001194435A JP 2001194435 A JP2001194435 A JP 2001194435A JP 2003001829 A JP2003001829 A JP 2003001829A
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electroformed
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Tomoo Ikeda
池田  智夫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル孔へのインクの誘い込み作用が良好
で、かつインク吐出の直進性が良好なインクジェットヘ
ッド用ノズル板を提供する。 【解決手段】 ノズル孔がベルマウス形状の孔部Aと、
該孔部Aに連続して穿孔されたストレート形状の孔部B
とからなり、かつ該ストレート形状の孔部B側の開口部
の大きさが50μm以下の大きさである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔構造体に関し、特
にはインクジェットヘッド用のノズル板に関する。
【0002】
【従来の技術】電鋳法は微細な形状を有する部品を製造
するのに適した加工方法として、広く利用されている。
以下に、電鋳法により微小な貫通孔が穿孔された孔構造
体を製造する二通りの方法を示す。図7は従来の第1の
電鋳法による孔構造体の製造方法である。図8は従来の
第2の電鋳法による孔構造体の製造方法である。
【0003】まず従来の第1の電鋳法により孔構造体の
製造方法について説明する。はじめに図7(a)に示す
ように導電性基板200上に非導電性(絶縁性)膜31
0を所望の形状でパターン化して形成する。一般的には
感光性材料(レジストと称する。)を非導電性膜310
として利用し、フォトリソグラフィー法を用いてパター
ン化する方法が用いられる。
【0004】次に、図7(b)に示すように導電性基板
200を電極として電鋳を行い、電鋳構造体110を形
成し、最後に導電性基板200および非導電性膜310
を電鋳構造体110から分離して完成に至る。このよう
にして完成した電鋳構造体110には、曲面形状の断面
を有する孔が形成される。このような一定の曲率で形成
される壁面を有し、孔が深くなるに従って孔の大きさが
徐々に異なっていく形状の孔をベルマウス形状の孔と称
する。
【0005】次に従来の第2の電鋳部品の製造方法につ
いて説明する。はじめに図8(a)に示すように導電性
基板200上に非導電性パターン320を所望の形状で
パターン化して形成する。非導電性パターン320は感
光性材料(レジスト)を導電性基板200上に厚く塗布
し、フォトリソグラフィー法によってパターン化するす
ることによって形成することができる。
【0006】次に、図8(b)に示すように導電性基板
200を電極として電鋳を行い、電鋳構造体120を形
成し、最後に導電性基板200および非導電性パターン
320を電鋳構造体120から分離して完成に至る。こ
のようにして完成した電鋳構造体120には、ストレー
ト形状の断面を有する孔が形成される。
【0007】ベルマウス形状とストレート形状の両方の
断面形状を有する孔構造体を製造する方法としては、鋳
造法が挙げられる。図9は従来の鋳造法による孔構造体
の製造方法を示した図である。従来の鋳造法による孔構
造体の製造方法では、まず機械加工法によって図9
(a)に示すような形状の元型400を形成する。次
に、図9(b)に示すように、鋳造法により孔構造体1
30を成形し、最後に孔構造体130を元型からはずし
て完成に至る(図9(c))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1の電鋳法に
よって製造された孔構造体(電鋳構造体110)におい
て、穿孔された孔は図7(c)に示すように電鋳構造体
110の一方の面(図7における下面)に向かって絞り
込まれたベルマウス形状に形成される。このようなベル
マウス形状の孔を備えた電鋳構造体110をインクジェ
ットヘッド用ノズル板に使用する場合、図7における上
側をインクの導入側、下側をインクの吐出側にして使用
する。この場合、インクの誘い込み作用に関しては非常
に優れた性能を達成することができる。しかしながらイ
ンクの出口部分(図7の電鋳構造体110における貫通
孔の下側)においてストレート部分がほとんど形成され
ないので、インクの吐出方向が不安定になってしまうと
いう欠点を有している。
【0009】一方、従来の第2の電鋳法によって製造さ
れた孔構造体(電鋳構造体120)において、穿孔され
た孔は図8(c)に示すようにほぼストレート形状に形
成される。このようなストレート形状の孔を備えた電鋳
構造体120をインクジェットヘッド用ノズル板として
使用する場合、インクの吐出性能は安定し、直進性が良
好である。しかしながらインク導入側において、インク
の誘い込み作用が得難く、その結果としてインクの途切
れや量不足を生じやすくなってしまうという欠点を有し
ていた。
【0010】鋳造による孔構造体130の製造方法で
は、元型400を精度良く形成する必要がある。しかし
ながら、元型400は機械加工法により製造されるた
め、非常に微細な形状には適していなかった。特に図9
(a)に示す元型400の柱形状部の太さが50μm以
下になると、柱自体の折れや曲がりが発生してしまうた
め、50μmより大きい太さで形成されていた。その結
果、孔構造体130の開口部の大きさは50μmより大
きくなってしまっていた。
【0011】本発明の目的は、従来には達成できなかっ
たベルマウス形状とストレート形状が連通して穿孔され
た微小な貫通孔を備えた孔構造体を提供することにあ
り、さらにはノズル孔へのインクの誘い込み作用が良好
で、かつインク吐出の直進性が良好なインクジェットヘ
ッド用ノズル板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の孔構造体は、貫通孔があけられた孔構造体
であって、電鋳法によって製造され、且つ該貫通孔がベ
ルマウス形状の孔部Aと、該孔部Aに連続して穿孔され
たストレート形状の孔部Bとからなることを特徴として
いる。
【0013】また、本発明の孔構造体は、貫通孔があけ
られた孔構造体であって、該貫通孔がベルマウス形状の
孔部Aと、該孔部Aに連続して穿孔されたストレート形
状の孔部Bとからなり、かつ該ストレート形状の孔部B
側の開口部の大きさが50μm以下の大きさであること
を特徴としている。
【0014】さらに、本発明の孔構造体の製造方法は、
非導電性透明基板の一方の面上に導電性膜を所望の形状
に形成する工程と、該導電性膜を電極として電鋳を行
い、導電性膜上に第1の電鋳層を形成する工程と、非導
電性透明基板の第1の電鋳層が形成された一方の面に感
光不溶性材料を塗被した後、非導電性透明基板の第1の
電鋳層が形成されていない他方の面側から、非導電性透
明基板を介して前記感光不溶性材料を露光する工程と、
該感光不溶性材料を現像することによって、所定の形状
にパターン化されたレジストパターンを形成する工程
と、第1の電鋳層を電極として電鋳を行い、第1の電鋳
層上に第2の電鋳層を形成する工程と、該第2の電鋳層
から第1の電鋳層、レジストパターン、導電性膜および
非導電性透明基板を分離する工程とを有していることを
特徴としている。
【0015】また、本発明のインクジェットヘッド用ノ
ズル板は、電鋳法によって製造され、且つノズル孔がベ
ルマウス形状の孔部Aと、該孔部Aに連続して穿孔され
たストレート形状の孔部Bとからなることを特徴として
いる。
【0016】また、本発明のインクジェットヘッド用ノ
ズル板は、ノズル孔がベルマウス形状の孔部Aと、該孔
部Aに連続して穿孔されたストレート形状の孔部Bとか
らなり、かつ該ストレート形状の孔部B側の開口部の大
きさが50μm以下の大きさであることを特徴としてい
る。
【0017】さらに、本発明のインクジェットヘッド用
ノズル板の製造方法は、非導電性透明基板の一方の面上
に導電性膜を所望の形状に形成する工程と、該導電性膜
を電極として電鋳を行い、導電性膜上に第1の電鋳層を
形成する工程と、非導電性透明基板の第1の電鋳層が形
成された一方の面に感光不溶性材料を塗被した後、非導
電性透明基板の第1の電鋳層が形成されていない他方の
面側から、非導電性透明基板を介して前記感光不溶性材
料を露光する工程と、該感光不溶性材料を現像すること
によって、所定の形状にパターン化されたレジストパタ
ーンを形成する工程と、第1の電鋳層を電極として電鋳
を行い、第1の電鋳層上に第2の電鋳層を形成する工程
と、該第2の電鋳層から第1の電鋳層、レジストパター
ン、導電性膜および非導電性透明基板を分離する工程と
を有していることを特徴としている。
【0018】(作用)本発明の上記手段では、第1の電
鋳層は本発明の孔構造体となる第2の電鋳層を形成する
ための電鋳型の役目をしている。第1の電鋳層には、ベ
ルマウス形状と一般に呼ばれる曲面形状が形成されてお
り、そのベルマウス形状を第2の電鋳層に正確に転写す
ることによって第2の電鋳層にも同様のベルマウス形状
が形成されるのである。
【0019】さらに本発明の孔構造体(第2の電鋳層)
には、柱状のレジストパターンを転写させることで、ス
トレート形状も同時に形成することができた。この柱状
のレジストパターンはバック露光法を利用したフォトリ
ソグラフィー法によって容易に形成でき、かつ所定の位
置に正確に位置あわせすることができる。このような正
確な位置あわせによって、ベルマウス形状の孔部Aとス
トレート形状の孔部Bとを連通して穿孔することを可能
にした。また、フォトリソグラフィー法は一般にLSI
製造の分野で使われている加工方法であることからもわ
かるように、非常に微細なパターンを形成できる方法で
ある。そのため、機械加工法では達成できなかった直径
が50μm以下の大きさの円柱形状も容易に形成するこ
とができた。その結果、円柱形状を転写して形成される
孔の開口部も50μm以下の大きさにすることができ
た。
【0020】このようにして製造したベルマウス形状の
孔部Aとストレート形状の孔部Bとが連通して穿孔され
た孔構造体をインクジェットヘッド用ノズル板に使用す
ることで、ノズル孔へのインクの誘い込み作用が良好
で、かつインク吐出の直進性が良好なインクジェットヘ
ッド用ノズル板を提供することが可能になる。
【0021】なぜならベルマウス形状の孔部A側をイン
ク導入側にすることで、インクがノズルに抵抗無く導入
されインクの誘い込み作用が良好になり、ストレート形
状の孔部B側を吐出側にすることでストレート形状に沿
った方向にスムーズに吐出されるからである。
【0022】以上のように、本発明の孔構造体は、ベル
マウス形状とストレート形状が連通して穿孔されている
従来にない孔構造体を達成することが目的である。さら
にはノズル孔へのインクの誘い込み作用が良好で、かつ
インク吐出の直進性が良好なインクジェットヘッド用ノ
ズル板を提供することが目的である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の孔構造体の斜視図
である。図2は本発明の孔構造体の要部断面図である。
本発明の孔構造体10は図1に示すように孔があけられ
た部品である。図1の孔構造体10では、特に孔周辺が
盛り上がった形状をしており、本発明の形状的な特徴の
一つにあげることができる。
【0024】ただし本発明の最も特徴的な点は孔の断面
形状にある。図2は図1のZ−Z’断面を示した図であ
り、図2を用いて、本発明の孔断面の特徴を詳しく説明
する。本発明の孔構造体10の孔には、曲面形状(本発
明ではこの形状をベルマウス形状と称する。)をした孔
部Aとストレート形状をした孔部Bとが形成されてい
る。さらに、ベルマウス形状の孔部Aとストレート形状
の孔部Bとが連通して直結されている。以上の形状が本
発明のもっとも特徴的な点であり、このような形状を一
つの部品に造り込むことは従来の電鋳法では達成できて
いなかった。また本実施形態では、貫通孔のストレート
形状側(孔部B側)の開口部を40μmの大きさで形成
することができた。この微小な開口部の大きさは鋳造法
では決して達成できない大きさである。
【0025】図3は本発明の孔構造体の製造方法を示し
た図である。本発明の孔構造体の製造方法を図3を用い
以下に説明する。まずはじめに非導電性透明基板20上
に導電性膜30を所望の形状で形成する(図3
(a))。導電性膜30はフォトリソグラフィー法とエ
ッチング法によって、精密に且つ精度良く形成すること
ができる。本実施形態では非導電性透明基板20として
0.4mm厚の硼珪酸ガラスを使用し、導電性膜30と
して蒸着法で成膜した0.1μm厚の銅(Cu)膜を使
用した。
【0026】次に、導電性膜30を電極にして電鋳を行
い、電鋳パターン40を形成する(図3(b))。電鋳
法は等方的にメッキ成長するため、導電性膜30からは
み出した電鋳パターン40は図3(b)に示すようなベ
ルマウス形状で形成されていく。本実施形態ではニッケ
ル(Ni)電鋳法を用いて、Niからなる電鋳パターン
40を50μmの厚さで形成させた。
【0027】その後、図3(c)に示すように電鋳パタ
ーン40が形成された一方の面全面に感光不溶性材料か
らなるレジスト層50を塗被し、さらに続けて、電鋳パ
ターン40が形成されていない他方の面側から非導電性
透明基板20を介して露光を行う。このような露光法を
一般にバック露光法と呼ぶ。バック露光法で露光された
レジスト層50は電鋳パターン40によって遮光されて
いない部分のみが感光される。なお、本実施形態ではレ
ジスト層50として、JSR社製ネガレジスト(商品
名:THB−130N)を110μmの厚さで塗被し
た。また露光は紫外線を用い500mJ/cm2 の強度
で行った。
【0028】さらに部分的に感光されたレジスト層50
を現像し、直径40μm、高さ110μmの円柱形状の
レジストパターン55を形成させた(図3(d))。本
実施形態では、THB−130N専用の現像液(JSR
社製THB−D1(商品名))を用いて現像を行った。
【0029】次に、今度は電鋳パターン40を電極とし
て電鋳を行うことによって、本発明である孔構造体10
を形成させる(図3(e))。孔構造体10は、ベルマ
ウス形状をした電鋳パターン40と、円柱形状をしたレ
ジストパターン55を転写しながらメッキ成長してい
く。本実施形態ではNi電鋳法によりNiからなる孔構
造体10を形成した。
【0030】最後に、孔構造体10を電鋳パターン4
0、レジストパターン55、導電性膜30、非導電性透
明基板20から分離して、孔構造体10が完成する(図
3(f))。我々の実験によると、Ni電鋳法で形成さ
れた第1のNi電鋳部材上に、Ni電鋳法によって第2
のNi部材を形成した場合、第1のNi部材と第2のN
i部材の間の密着力が非常に弱くなることが確認されて
いる。本実施形態では電鋳パターン40と孔構造体10
の両方ともNi電鋳法で形成したため、非常に容易に孔
構造体10を電鋳パターン40から分離することができ
た。またレジストパターン55はTHB−130N専用
の剥離液(JSR社製THB−S2(商品名))によっ
て容易に分離することができた。
【0031】このように本発明では電鋳法とフォトリソ
グラフィー法の一手法であるバック露光法を組み合わせ
ることによって、ベルマウス形状の孔とストレート形状
の孔とが連通して穿孔されている孔構造体10を完成さ
せることができた。また非常に微細な孔を穿孔させるこ
とができた。
【0032】本実施形態では、Ni電鋳法によってNi
からなる孔構造体10を完成させたが、本発明の特徴的
な点は形状に有り、特にNiに限られるわけではない。
この他の電気メッキ成長可能な材料、例えば、金(A
u)、銅(Cu)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、コバ
ルト(Co)、白金(Pt)、銀(Ag)、鉛(Pb)
及びそれらを含む合金などが挙げられる。
【0033】また、ベルマウス形状の孔とストレート形
状の孔とが連通して穿孔されているという特徴を有して
いる限りにおいて、孔構造体10にさらに加工を加えて
もかまわない。図4は本発明の別の孔構造体の断面図で
ある。図4に示す孔構造体11は図2に示す孔構造体1
0のストレート孔部B側の面を後加工によって研削した
例である。孔構造体11においてもベルマウス形状をし
た孔部Aとストレート形状をした孔部Bが存在してお
り、本発明の形状的な特徴を有している。
【0034】本発明の孔構造体10はインクジェットヘ
ッド用ノズル板に用いると非常に有効である。図5は本
発明の孔構造体のインクジェットヘッド用ノズル板への
応用例を示した図である。図6は従来の孔構造体のイン
クジェットヘッド用ノズル板への応用例を示した図であ
る。
【0035】従来のベルマウス形状のみからなる電鋳構
造体110をインクジェットヘッド用ノズル板に用いた
場合(図6(a))、破線で示されるように、インクチ
ャンバー500内のインクは抵抗無くノズル孔に導入さ
れるが、インクの吐出時に吐出方向が安定せず、その結
果、印字品質を悪化させていた。
【0036】さらに別の、従来のストレート形状のみか
らなる電鋳構造体120をインクジェットヘッド用ノズ
ル板に用いた場合(図6(b))、破線で示されるよう
に、インクの吐出方向は安定しているが、インクチャン
バー500内のインクはスムーズにノズル孔に導入され
難くなり、インクの供給が間に合わなくなる現象が多々
あった。
【0037】本発明の孔構造体10をインクジェットヘ
ッド用ノズル板に用いた場合、図5の破線に示されるよ
うに、インクチャンバー500内のインクは抵抗無くノ
ズル孔に導入され、且つインクの吐出方向も安定させる
ことができるようになった。その結果、印字品質が良好
で信頼性の高いインクジェットヘッドを提供できるよう
になった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、従来には製造すること
ができなかったベルマウス形状の孔とストレート形状の
孔とが連通して穿孔された孔構造体を提供することがで
きた。さらに、本発明の孔構造体をインクジェットヘッ
ド用ノズル板に使用することで、ノズル孔へのインクの
誘い込み作用が良好で、かつインク吐出の直進性が良好
なインクジェットヘッド用ノズル板を達成することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔構造体の斜視図である。
【図2】本発明の孔構造体の要部断面図である。
【図3】本発明の孔構造体の製造方法を示した図であ
る。
【図4】本発明の孔構造体の要部断面図である。
【図5】本発明の孔構造体のインクジェットヘッド用ノ
ズル板への応用例を示した図である。
【図6】従来の孔構造体のインクジェットヘッド用ノズ
ル板への応用例を示した図である。
【図7】従来の電鋳法による孔構造体の製造方法を示し
た図である。
【図8】従来の電鋳法による孔構造体の製造方法を示し
た図である。
【図9】従来の鋳造法による孔構造体の製造方法を示し
た図である。
【符号の説明】
10 孔構造体 20 非導電性透明基板 30 導電性膜 40 電鋳パターン 50 レジスト層 55 レジストパターン 110、120 電鋳構造体 130 孔構造体 200 導電性基板 310 非導電性膜 320 非導電性パターン 400 元型 500 インクチャンバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電鋳法によって製造され、孔がベルマウ
    ス形状の孔部Aと、前記孔部Aに連続して穿孔されたス
    トレート形状の孔部Bとを有する孔構造体。
  2. 【請求項2】 孔がベルマウス形状の孔部Aと、前記孔
    部Aに連続して穿孔されたストレート形状の孔部Bとを
    有し、前記孔部B側の開口部の大きさが50μm以下で
    ある孔構造体。
  3. 【請求項3】 非導電性透明基板の一方の面上に導電性
    膜を所望の形状に形成する工程と、 前記導電性膜を電極として電鋳を行い、前記導電性膜上
    に第1の電鋳層を形成する工程と、 前記非導電性透明基板の第1の電鋳層が形成された一方
    の面に感光不溶性材料を塗被した後、前記非導電性透明
    基板の第1の電鋳層が形成されていない他方の面側か
    ら、前記非導電性透明基板を介して前記感光不溶性材料
    を露光する工程と、 前記感光不溶性材料を現像することによって、所定の形
    状にパターン化されたレジストパターンを形成する工程
    と、 前記第1の電鋳層を電極として電鋳を行い、前記第1の
    電鋳層上に第2の電鋳層を形成する工程と、 前記第2の電鋳層から前記第1の電鋳層、レジストパタ
    ーン、導電性膜および非導電性透明基板を分離する工程
    とを有する孔構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するためのノズル孔があけ
    られたインクジェットヘッド用ノズル板であって、電鋳
    法によって製造され、前記ノズル孔がベルマウス形状の
    孔部Aと、前記孔部Aに連続して穿孔されたストレート
    形状の孔部Bとを有するインクジェットヘッド用ノズル
    板。
  5. 【請求項5】 インクを吐出するためのノズル孔があけ
    られたインクジェットヘッド用ノズル板であって、前記
    ノズル孔がベルマウス形状の孔部Aと、前記孔部Aに連
    続して穿孔されたストレート形状の孔部Bとを有し、前
    記孔部B側の開口部の大きさが50μm以下であるイン
    クジェットヘッド用ノズル板。
  6. 【請求項6】 インクを吐出するためのノズル孔があけ
    られたインクジェットヘッド用ノズル板の製造方法であ
    って、 非導電性透明基板の一方の面上に導電性膜を所望の形状
    に形成する工程と、 前記導電性膜を電極として電鋳を行い、前記導電性膜上
    に前記第1の電鋳層を形成する工程と、 前記非導電性透明基板の第1の電鋳層が形成された一方
    の面に感光不溶性材料を塗被した後、前記非導電性透明
    基板の第1の電鋳層が形成されていない他方の面側か
    ら、前記非導電性透明基板を介して前記感光不溶性材料
    を露光する工程と、 前記感光不溶性材料を現像することによって、所定の形
    状にパターン化されたレジストパターンを形成する工程
    と、 前記第1の電鋳層を電極として電鋳を行い、前記第1の
    電鋳層上に第2の電鋳層を形成する工程と、 前記第2の電鋳層から前記第1の電鋳層、レジストパタ
    ーン、導電性膜および非導電性透明基板を分離する工程
    とを有するインクジェットヘッド用ノズル板の製造方
    法。
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Cited By (2)

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