JP2003001612A - 木材、木質材チップ等を原材料とするボード等成形品の製造方法 - Google Patents

木材、木質材チップ等を原材料とするボード等成形品の製造方法

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JP2003001612A
JP2003001612A JP2001189193A JP2001189193A JP2003001612A JP 2003001612 A JP2003001612 A JP 2003001612A JP 2001189193 A JP2001189193 A JP 2001189193A JP 2001189193 A JP2001189193 A JP 2001189193A JP 2003001612 A JP2003001612 A JP 2003001612A
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Hiroaki Sakurai
櫻井廣明
Junichi Yagi
八木淳一
Yoichi Sugizaki
杉崎陽一
Takako Kikuchi
菊地たか子
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TS BUTSURYU SHOJI KK
Shizuoka Prefecture
Original Assignee
TS BUTSURYU SHOJI KK
Shizuoka Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形品の厚さに関係なく、特に厚物ボードの
製造に好適であると共に、製造設備費の軽減、製造時間
の短縮がはかれ、しかも低公害の木質ボード等成形品を
製造するための方法を提供すること。 【解決手段】 家屋の解体、廃棄木材や木質材料を破砕
したチップを原材料とし、所量の前記原材料に、2液分
別塗布型接着剤における一方材である前処理剤等を塗布
して撹拌混合し、次いでこれに他方剤である主剤成分を
塗布して撹拌混合するか、又は、所望量の前記原材料
に、2液分別塗布型接着剤における一方剤である主剤成
分を塗布混合し、直ちにこれに他方剤である前処理剤を
塗布して撹拌混合するか、若くは、所望量の原材料を分
割して、その一方分量に前記前処理剤等を、他方分量に
は主剤を塗布し、この両方の原材料を同時に撹拌混合し
たものを、直ちに圧締プレス若くは成形型に入れて常温
下圧締若くは型締めして、解圧後自然放置し乾燥させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の解体、廃棄
木材や木質材料等を破砕してチップ化したものを原材料
とするボート等成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーティクルボード、繊維板、ストラン
ドボード等の木質ボード類を製造する従来の方法は、多
量の木材チップとユリア樹脂、メラミン樹脂、ユリアメ
ラミン共縮樹脂、フェノール樹脂等のホルムアルデヒド
系樹脂接着剤を混合し、これをホットプレス温度120
℃〜150℃で熱圧締して所望の寸法に成形するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示す木
質ボード(成形品)の製造において使用されるホルムア
ルデヒド系樹脂接着剤は、熱硬化性接着剤であるから、
ホットプレス機で加熱圧締して接着剤を硬化させる手段
を採ることとなる。
【0004】しかし木質ボード類は多孔質なために熱が
伝わりにくく、中心部まで十分に熱が通らないことによ
る硬化不良が発生するおそれがあることから長時間の熱
圧を必要とし、例えば30mm厚ボードを得るには、3
0分間の熱圧時間が必要となるもので、大量の熱エネル
ギーを要するものであり、ホットプレス機も大型となる
ため設備費がかかり、特にこのような厚物ボード(30
mm以上)の製造には不適当とされる。更に前記のよう
な接着剤を使用したボードは、ホルムアルデヒドを含む
ことから、VOC(揮発性有機化合物)問題にかかわる
シックハウス症候群(建材に使われる接着剤による目や
のどの痛み、頭痛、吐きけなど)の主原因にとりあげら
れている。
【0005】本発明は前記を考慮したものであって、成
形品の厚さに関係なく、特に厚物ボードの製造に好適で
あると共に、製造設備費の軽減、製造時間の短縮がはか
れ、しかも低公害のボード等成形品を製造するための方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の木材、木質材チップ等を原材料とするボード等成形品
の製造方法は、第1の手段として、家屋の解体、廃棄木
材や木質材料を破砕したチップを原材料とし、所望量の
前記原材料に、2液分別塗布型接着剤を塗布したもの
を、直ちに圧締プレス等で常温下圧締することを特徴と
し、第2の手段は、所望量の前記原材料に、2液分別塗
布型接着剤における一方剤を塗布して撹拌混合し、次い
で直ちにこれに他方剤を塗布して撹拌混合したものを、
直ちに圧締プレスで常温下圧締することにより、所望寸
法のボード、若くは断熱材等成形品を得ることを特徴と
するものであり、第3の手段は、所望量の原材料に塗布
する2液分別塗布型接着剤は、その一方剤である前処理
剤等を塗布して撹拌混合し、次いで直ちにこれに他方剤
である主剤成分を塗布して撹拌混合し若くは、一方剤で
ある主剤成分を塗布して撹拌混合し、次いで直ちにこれ
に他方剤である前処理剤を塗布して撹拌混合することを
特徴とするもので、第4の手段は、所望量の前記原材料
のうちの所望分量に、2液分別塗布型接着剤における一
方剤を塗布して撹拌混合し、残分量には、他剤を塗布し
て撹拌混合し、次いでこの両方の原材料を撹拌混合した
ものを直ちに圧締プレスで常温下圧締することにより、
所望寸法のボード、若くは断熱材等成形品を得ることを
特徴とし、更に第5の手段は、2液分別塗布型接着剤が
塗布された所望量の原材料を直ちに所望成形型に入れて
常温下で型締めすることにより、木製の保形用靴型等成
形品を得ることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の効果】本発明に係る木材、木質材チップ等を原
材料とするボード等成形品の製造方法は、その製造にあ
たって、二つの成分の混合により常温下で接着性が生じ
て急速に硬化するとする2液分別塗布型接着剤の特性を
採用することにより、圧締プレスや成形型による成形工
程において、従来の熱硬化性接着剤によるごとくなホッ
トプレスによる加熱圧締という熱エネルギーを要しない
常温下圧締で足りると共に、厚物ボードにおける中心部
への熱伝導を考慮せずにこれらの製造が可能であるか
ら、高価な大型ホットプレスを要せず設備費が軽減で
き、厚物成形品の製造に好適であり、しかもこの製造方
法によるボードおよび断熱材は、300N/cm
上の曲げ性能を有することから、建材として十分である
と共に、畳の芯材、建築用野地板や複合板の芯材とする
ことにより、家具等木製品材として十分利用でき、特に
断熱材は、多孔状で通気性があることから、吸湿性がな
く廃棄処分が問題視されている従来の発泡スチロールを
うわまわるものであり、更にこれらは、ホルムアルデヒ
ドを含まない前記接着剤によるものであるから、有毒物
質の放散源とならず、いわゆるVOC、シックハウス症
候群に対処し得るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】建築材や家具材などに使用される
ボードや断熱材、木質の保形用靴型などの成形物品を製
造する方法であって、家屋の解体、廃棄木材、端材や残
材木材のほか木質材料である合板、繊維板、パーティク
ルボード等の廃棄材を10〜50mmφ等の多孔スクリ
ーンが配設された破砕機で、それぞれの成形品に応じた
大きさにチップ化したものを原材料とし、接着剤は、主
剤成分イミド基を有する合成高分子化合物の水溶液と速
硬化する硬(瞬)化剤成分水溶性ジアルデヒド化合物
(グリオキザール等)の水溶性プライマー(前処理剤、
以下プライマーと称す)、主剤成分アセトアセチル基を
有する合成高分子化合物の水溶液と速硬化する硬(瞬)
化剤成分水溶性ヒドラジン化合物の水溶性プライマー
(前処理剤)、それと架橋剤(イソシアネート化合物、
エポキシ化合物)などに分かれていて、これらが混合さ
れることにより接着性が生じ、常温で急速に硬化する性
質を備えている2液分別塗布型若くは2液非混合型と称
される接着剤を使用するもので、その代表的なものは特
開昭56−90867号,同61−78883号,特開
平6−256748号,同11−247396号公報に
所載されたものがある。また、かなり以前から市販され
ている2液分別塗布型接着剤としては、使用に懸念もあ
るがユリア樹脂系接着剤とポリビニールアルコール(P
VA)などの高分子化合物に燐酸などの強酸を混合して
成分とした製品もある。
【0009】そして所望量の前記原材料に、2液分別塗
布型接着剤における一方剤である前処理剤等を塗布して
撹拌混合し、次いでこれに他方剤である主剤成分を塗布
して撹拌混合するか、又は、所望量の前記原材料に、2
液分別塗布型接着剤における一方剤である主剤成分を塗
布混合し、直ちにこれに他方剤である前処理剤を塗布し
て撹拌混合するか、若くは、所望量の原材料を分割し
て、その一方分量に前記前処理剤等を、他方分量には主
剤を塗布し、この両方の原材料を同時に撹拌混合したも
のを、直ちに圧締プレス若くは成形型に入れて常温下圧
締若くは型締めして、解圧後自然放置し乾燥させること
により、常温下で前記接着剤が中心部を含み全域にわた
って硬化し、建築材や家具材としてのボード、断熱材、
又は保形用靴型など所望成形品が製造されるもので、前
記乾燥はもちろん強制乾燥手段であっても差支えない。
【0010】以下実施例として具体的に説明する。 実施例1 特開平56−90867号公報所載の2液分別塗布型接
着剤(商品名、ハイセッティング木工用ボンドHB1
0、主剤、プライマー、コニシ株式会社製)を使用し
て、45cm正方×厚さ1cm、比重0.48のボード
を製造した。製造方法は、ヒノキの古柱を20mmφの
多孔スクリーンが配設された破砕機でチップ化した原材
料1kgに、前記接着剤における一方剤であるプライマ
ー0.2kgを噴霧手段により塗布して撹拌混合し、次
いでこれらに他方剤である主剤0.4kgを塗布して撹
拌混合し、直ちに圧締プレス(圧締圧力49N/cm
、時間5分)で常温下圧締して解圧後自然放置し乾燥
させた。これにより曲げ性能393N/cm のボー
ドが得られた。
【0011】また、主剤の添加量を0.6kgとし、他
を前記と同条件としたボードの曲げ性能は588N/c
であった。
【0012】更に比重を同じとし厚さ50mmの厚物ボ
ードを製造した。製造方法は、前記原材料5kgに前記
接着剤におけるプライマー0.8kgを噴霧しながら撹
拌混合し、次いでこれに主剤3kgを塗布して撹拌混合
し、直ちに圧締プレス(圧締圧力・100N/cm
、時間5分)で常温下圧締して解圧後自然放置し乾
燥させた。これにより曲げ性能650N/cm の厚
物ボードが得られた。
【0013】実施例2 特開昭61−78883号所載の2液分別塗布型接着剤
(商品名、主剤モビニールAD100H、ADプライマ
ーR クラリアント ポリマー製)を使用して上記実施
例1と同様の条件により製造したボードも同様の結果が
得られた。
【0014】実施例3 特開平6−256748号公報所載の2液分別塗布型接
着剤(商品名、主剤KR−E6、プライマーZ、架橋剤
AJ−1、光洋産業株式会社製)を使用して、38cm
正方×厚さ1cm、比重0.58のボードを製造した。
製造方法は、ヒノキの古柱を20mmφの多孔スクリー
ンが配設された破砕機でチップ化した原材料1kgに、
前記接着剤における一方剤であるプライマー0.2kg
を噴霧手段により塗布して撹拌混合し、次いでこれらに
他方剤である主剤0.4kgに架橋剤(イソシアネイト
化合物)15%を添加したものを塗布して撹拌混合し、
直ちに圧締プレス(圧締圧力49N/cm 、時間5
分)で常温下圧締して解圧後自然放置し乾燥させた。こ
れにより曲げ性能750N/cm のボードが得られ
た。
【0015】実施例4 特開平11−247396号公報所載の2液分別塗布型
接着剤(商品名、主剤RA−500A、RA−500
B、アイカ工業株式会社製)を使用して、38cm正方
×厚さ1cm、比重0.49のボードを製造した。製造
方法は上記実施例1と同条件で行なったが、同様のボー
ドが得られた。
【0016】実施例5 上記実施例における2液分別接着剤を使用して、37c
m正方×厚さ1.5cm、比重0.48のボードを製造
した。製造方法は、ヒノキの古柱を10mmφの多孔ス
クリーンが配設された破砕機でチップ化した原材料1k
gに、前記接着剤における一方材である主剤0.4kg
を塗布して撹拌混合し、直ちにこれに他方剤であるプラ
イマー0.2kgを噴霧手段により塗布して撹拌混合
し、直ちに圧締プレス(圧締圧力98N/cm、時間
5分)で常温下圧締して解圧後自然放置し乾燥させた。
これにより、曲げ強さ350N/cm であった。
【0017】実施例6 上記実施例4における2液分別塗布型接着剤を使用し
て、35cm正方×厚さ4cm、比重0.20であっ
て、多数の孔状空隙を有する軽量の断熱材を製造した。
製造方法は、ヒノキの古柱を50mmφの多孔スクリー
ンが配設された破砕機でチップ化した1kgの原材料を
2分の1ずつに分割して、その一方0.5kgに一方剤
である硬化剤成分0.05kgを噴霧塗布し、他方0.
5kgに他方剤である主剤0.3kgを塗布した後、こ
の両方の原材料を撹拌混合して直ちに圧締プレス(圧締
圧力49N/cm 、時間5分)で常温下圧締し、解
圧後自然放置し乾燥させた。これによる断熱材は、曲げ
強さ92N/cm で、建材用断熱材として使用され
ている発泡スチロールの曲げ強さ29N/cm より
高い数値であり、また熱伝導率は0.08kcal/m
h℃を示し、ヒノキの熱伝導率0.1107kcal/
mh℃よりも低く、強度、断熱性に優れた断熱材である
ことが認められた。
【0018】実施例7 上記実施例4における2液分別塗布型接着剤を使用して
多数の孔状空隙を有する軽量の断熱材を製造した。製造
方法は、パレット等の廃棄されたパーティクルボードを
35mmφの多孔スクリーンが配設された破砕機でチッ
プ化した12kgの原材料を2分の1ずつに分割して、
その一方6kgに硬化剤成分0.6kgを噴霧塗布し、
他方6kgに主剤を6.0kg塗布した後、この両方の
原材料を撹拌混合して直ちに圧締プレス(圧締圧力5N
/cm 、時間5分)で常温下圧締し、解圧後自然放
置し乾燥させて38cm正方×厚さ30cm、比重0.
29という厚い断熱材を成形し、これを帯鋸で厚さ4c
mに挽き7枚の断熱材を製造した。これによる断熱材
(38cm正方×厚さ4cm、比重0.29)は、建材
用断熱材として使用されている同様大の発泡スチロール
の曲げ強さと同等であって、熱伝導率は0.0775k
cal/mh℃と低い数値であることが認められた。
【0019】また、建築廃材として排出されたコンクリ
ートパネル用合板を上記と同様の製造方法で断熱材(比
重0.26)を製造した。その断熱材の熱伝導率は、
0.0968kcal/mh℃を示した。曲げ強さは6
8N/cm を示し十分に使用にたえることを認め
た。
【0020】さらには建築廃材として排出された中比重
繊維板(MDF)を上記と同様の製造方法で断熱材(比
重0.26)を製造した。その断熱材の熱伝導率は、
0.0636kcal/mh℃と優れた断熱性を示し
た。曲げ強さは、発泡スチロールの曲げ強さ29Nkg
/cm 同等の強さを示し十分に使用にたえることを
認めた。
【0021】実施例8 上記実施例1における2液分別塗布型接着剤を使用し
て、27cm正方×厚さ1.7cm、比重0.45のボ
ードを製造した。製造方法は、ヒノキの古柱を35mm
φの多孔スクリーンが配設された破砕機でチップ化した
1kgの原材料を1/3、2/3に分割して、その一方
0.33kgに一方剤である硬化剤成分0.066kg
を噴霧塗布し、他方0.67kgに他方剤である主剤
0.3kgを塗布した後、この両方の原材料を撹拌混合
して直ちに圧締プレス(圧締圧力100N/cm
時間5分)で常温下圧締し、解圧後自然放置し乾燥させ
た。曲げ強さ350N/cm であった。
【0022】上記実施例1における2液分別塗布型接着
剤を使用して、27cm正方×厚さ1.7cm、比重
0.45のボードを製造した。製造方法は、ヒノキの古
柱を35mmφの多孔スクリーンが配設された破砕機で
チップ化した1kgの原材料を2/3、1/3に分割し
て、その一方0.67kgに一方剤である硬化剤成分
0.134kgを噴霧塗布し、他方0.33kgに他方
剤である主剤0.3kgを塗布した後、この両方の原材
料を撹拌混合して直ちに圧締プレス(圧締圧力100N
/cm 、時間5分)で常温下圧締し、解圧後自然放
置し乾燥させた。曲げ強さ360N/cm であっ
た。
【0023】実施例9 上記実施例4における2液分別塗布型接着剤を使用し
て、多数の孔状空隙を有する比重0.35の保形用前部
靴型を製造した。製造方法は、ヒノキのブロックを10
mmφの多孔スクリーンが配設された破砕機でチップ化
した80gの原材料に、プライマー10gを噴霧して撹
拌混合し、これに主剤液50gを塗布して撹拌混合して
直ちに前部靴型の成形型に入れて常温下で型締し(圧締
圧力4.9N/cm 、時間5分)、解圧後自然放置
し乾燥させた。なお、この成形品の接着剤中水分の乾燥
を早めるために、前記成形型に入れた状態で、マイクロ
波加熱(600w、60秒)することにより早く製造で
きた。これによる保形用の前部靴型は、チップが表面か
ら剥離せず接着性が良好状態で靴の形状を保持し、多数
の孔状空隙を有することから通気性も良く、靴内の湿気
の除去など、靴型として最適であると認めた。
【0024】前記木材、木質材チップ等を原材料とする
ボード等成形品の製造方法は、その製造にあたって、二
つの成分の混合により常温下で接着性が生じて急速に硬
化するとする2液分別塗布型接着剤の特性を採用するこ
とにより、圧締プレスや成形型による成形工程におい
て、従来の熱硬化性接着剤によるごとくなホットプレス
による加熱圧締という熱エネルギーを要しない常温下圧
締で足りると共に、厚物ボードにおける中心部への熱伝
導を考慮せずにこれらの製造が可能であるから、高価な
大型ホットプレスを要せず設備費が軽減でき、厚物成形
品の製造に好適であり、しかもこの製造方法によるボー
ドおよび断熱材は、前記のごとく300N/cm
上の曲げ性能を有することから、建材として十分である
と共に、畳の芯材、建築用野地板や複合板の芯材とする
ことにより、家具等木製品材として十分利用でき、特に
断熱材は、多孔状で通気性があることから、吸湿性がな
く廃棄処分が問題視されている従来の発泡スチロールを
うわまわるものであり、更にこれらは、ホルムアルデヒ
ドを含まない前記接着剤によるものであるから、有毒物
質の放散源とならず、いわゆるVOC、シックハウス症
候群に対処し得るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木淳一 静岡県静岡市牧ヶ谷2078番地 静岡県静岡 工業技術センター内 (72)発明者 杉崎陽一 静岡県三島市長伏121番地の4 (72)発明者 菊地たか子 静岡県田方郡函南町平井1264番地の102 Fターム(参考) 2B260 AA02 AA20 BA05 BA18 CB01 CD02 CD04 CD06 CD30 EA05 EB02 EB06 EB08 EB19 EB21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の解体、廃棄木材や木質材料を破砕
    したチップを原材料とし、所望量の前記原材料に、2液
    分別塗布型接着剤を塗布したものを、直ちに圧締プレス
    等で常温下圧締することを特徴とする木材、木質材チッ
    プ等を原材料とするボード等成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 所望量の原材料に、2液分別塗布型接着
    剤における一方剤である前処理剤等を塗布して撹拌混合
    し、次いでこれに他方剤である主剤成分を塗布して撹拌
    混合したものを、直ちに圧締プレスで常温下圧締するこ
    とにより、所望寸法のボード、若くは断熱材等成形品を
    得ることを特徴とする前記請求項1に記載の木材、木質
    材チップ等を原材料とするボード等成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 所望量の原材料に、2液分別塗布型接着
    剤における一方剤である主剤成分を塗布して撹拌混合
    し、直ちに他方剤である前処理剤を塗布して撹拌混合し
    たものを、直ちに圧締プレスで常温下圧締することによ
    り、所望寸法のボード、若しくは断熱材等成形品を得る
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の木材、木質材チ
    ップ等を原料とするボード等成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 所望量の原材料のうちの少なくとも3分
    の1分量程に、2液分別塗布型接着剤における前処理剤
    等を塗布して撹拌混合し、残分量程には、主剤成分を塗
    布して撹拌混合し、次いでこの両方の原材料を撹拌混合
    したものを直ちに圧締プレスで常温下圧締することによ
    り、所望寸法のボード、若くは断熱材等成形品を得るこ
    とを特徴とする前記請求項1に記載の木材、木質材チッ
    プ等を原材料とするボード等成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 2液分別塗布型接着剤が塗布された所望
    量の原材料を直ちに所望成形型に入れて常温下で型締め
    することにより、木製の保形用靴型等成形品を得ること
    を特徴とする前記請求項1に記載の木材、木質材チップ
    等を原材料とするボード等成形品の製造方法。
JP2001189193A 2001-06-22 2001-06-22 木材、木質材チップ等を原材料とするボード等成形品の製造方法 Pending JP2003001612A (ja)

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