JP2001179714A - ボードおよびその製造方法 - Google Patents

ボードおよびその製造方法

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JP2001179714A JP36784399A JP36784399A JP2001179714A JP 2001179714 A JP2001179714 A JP 2001179714A JP 36784399 A JP36784399 A JP 36784399A JP 36784399 A JP36784399 A JP 36784399A JP 2001179714 A JP2001179714 A JP 2001179714A
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康弘 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルムアルデヒドを含まない、室温速硬化性
の接着剤を使用して新規なボードを提供すこと。 【解決手段】 2液性接着剤により小片状材料を結合し
たボードであって、該接着剤が、分子内にアセトアセチ
ル基を有する高分子化合物を含む水溶液または水性エマ
ルジョンであるA液、およびヒドラジン化合物を含む水
溶液または分散液であるB液からなるボード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は小片状材料を室温速硬化性の接着
剤により結合したボードおよびその製造方法に関する。
従来ではパーティクルボード、オリエンタルストランド
ボード、およびファイバーボードなどの木質ボードの製
造に際しては、ユリアホルムアルデヒド樹脂接着剤など
の熱硬化性樹脂をバインダーとして使用し、成形圧熱に
よりボードを製造していた。しかし、これらの熱硬化性
樹脂をバインダーとして使用した場合には、100℃以
上の加熱下に硬化することが必要であるので、そのため
の加熱装置および多くのエネルギーが必要であった。さ
らに、接着剤にホルムアルデヒドが含まれているため、
作業中に発生するホルムアルデヒドによる作業者の安全
問題や、製造されたボード中に残留するホルムアルデヒ
ドに起因する種々の問題が知られており、このような課
題を有しない新たなボードが求められていた。
【0002】本発明は上記の課題を解決するため、ホル
ムアルデヒドを含まない、室温速硬化性の接着剤を使用
して新規なボードを提供するものである。すなわち、本
発明は、2液性接着剤により小片状材料を結合したボー
ドであって、該接着剤が、分子内にアセトアセチル基を
有する高分子化合物を含む水溶液または水性エマルジョ
ンであるA液、およびヒドラジン化合物を含む水溶液ま
たは分散液であるB液からなるボードに関する。さらに
本発明は、分子内にアセトアセチル基を有する高分子化
合物、およびヒドラジン化合物との反応生成物により小
片状材料が結合されたボードにも関する。
【0003】本発明で使用される接着剤は、2液性の室
温速硬化性のものである。小片状材料をボードに成形す
るためには、小片状材料と接着剤をよく混合し、小片状
材料の表面に接着剤を均一に分布させることが必要とさ
れる。しかし、室温で速硬化性を示す接着剤を使用した
場合には、接着剤を小片状材料と混合すると直ちに硬化
が開始するので、このような接着剤を使用して小片状材
料をボードに成形できるとは思いもよらないことであ
る。本発明で使用される特定の接着剤以外のものでは小
片状材料と接着剤を混合する最中に接着剤が硬化し、所
望の形に成形することができないので、本発明はこのよ
うな特定の2液性の室温速硬化性接着剤を使用する点に
特徴を有するものである。
【0004】本発明で使用される2液室温速硬化性接着
剤は、分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物
を含む水溶液または水性エマルジョンであるA液、およ
びヒドラジン化合物を含む水溶液または分散液であるB
液からなる。すなわち室温でA液とB液を混合すると、
A液中の該高分子化合物とB液中のヒドラジン化合物が
反応してまもなくゲル化して速硬化となる。この速硬化
性を利用して室温で短時間の圧締でボードを製造するも
のである。A液に含まれる高分子化合物としては、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース澱粉
などの水溶性化合物をアセトアセチル化したアセトアセ
チル化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ヒドロ
キシアルキルセルロース、アセトアセチル化澱粉などの
水溶液が適している。
【0005】アセトアセチル基を有する高分子化合物
は、公知の製造方法により作ることができる。例えばア
セトアセチル化ポリビニルアルコールは、ポリビニルア
ルコールとジケテンとを反応して得られる。反応方法と
しては、例えばポリビニルアルコールを酢酸溶媒中に分
散させておき、これにジケテンを添加する方法、または
ポリビニルアルコールにジケテンガスまたは液状ジケテ
ンを直接接触させてアセトアセチル化ポリビニルアルコ
ールを得る方法などがある。アセトアセチル化ポリビニ
ルアルコールを得る為に使用されるポリビニルアルコー
ルは特に限定されないが、重合度100〜3000、平
均ケン化度30〜99モル%の範囲のものが好ましい。
【0006】このようにして得られたアセトアセチル化
ポリビニルアルコールのうち、本発明に好ましく用いら
れるものは、アセトアセチル化度が0.5〜20モル%
であり、濃度が2〜50%である水溶液である。また分
子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物の水性エ
マルジョンとしてはアセトアセチル基を含有する単量体
とα、βエチレン性不飽和単量体とを乳化共重合したア
セトアセチル化共重合体エマルジョンや上記の分子内に
アセトアセチル基を含有する高分子化合物を乳化剤とし
た高分子エマルジョンが挙げられる。
【0007】本発明のA液には、ゴムラテックスおよび
/または合成樹脂エマルジョンを混合することができ
る。ゴムラテックスおよび/または合成樹脂エマルジョ
ンを混合すると、皮膜の弾性、耐水性その他の接着性能
を必要に応じて改善するのに有用であり、混合時にゲル
化あるいは顕著に分離することなく、成膜性と接着力を
有するものを混合するのが好ましい。ゴムラテックス類
としては任意の公知のものが使用できるが、スチレン−
ブタジエン系合成ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
系合成ゴム、クロロブレン系合成ゴムあるいは天然ゴム
などの水性ラテックスや、これらのカルボキシル変性ゴ
ムラテックスが好適に使用できる。合成樹脂エマルジョ
ンとしても任意の公知のものが使用できるが、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどの
ビニル系単量体を主体とする単独重合エマルジョン、ま
たはエチレン−酢酸ビニル共重体の如き、これらの単量
体の共重合エマルジョンが好適に使用できる。これらの
ゴムラテックスや合成樹脂エマルジョンは一種類でもよ
く、また二種以上使用して本発明に用いることが出来、
これらは通常固形分20〜60%のものが使用される。
【0008】またA液に、増量と強化の目的で、必要に
応じ充填剤を添加することも出来る。この充填剤として
は、炭酸カルシウム、カオリン、パライタ、木粉、植物
澱粉などが挙げられ、目的に応じて適当量が添加され
る。また本発明におけるA液は、上述したほか、必要に
応じ通常行われる可塑剤、着色剤、その他の配合剤、例
えばA液の長期保存安定性を良好にする目的でオキシカ
ルボン酸、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩、チ
オ硫酸塩、またはエチレンジアミン四酢酸などの安定剤
の添加も差し支えなく、さらには接着に際して使用可能
時間を考慮出来るならば架橋剤を添加して用いることも
出来る。
【0009】B液に含まれるヒドラジン化合物としては
ヒドラジン、ヒドラジンヒドラート、ヒドラジンの塩
酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、チオシアン酸、炭酸
などとの無機塩類及びギ酸、シュウ酸、アジピン酸など
との有機塩類などが挙げられる。特に好適なヒドラジン
化合物はカルボジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、
マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピ
ン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、ポリアク
リル酸ジヒドラジドである。最も好ましいものはアジピ
ン酸ジヒドラジドである。これらの化合物は通常0.5
〜50%の水溶液または分散液にして本発明に用いる。
またこれらの一種もしくは二種以上を混合した水溶液ま
たは分散液としても良い。A液は、A液に含有される高
分子化合物を橋かけ反応しうる架橋剤を、該高分子化合
物1重量部に対し、2重量部を上限とする範囲で混合し
て得られる水性エマルジョンであることができる。架橋
剤としては、イソシアネート化合物を、有効なものとし
て挙げることが出来る。イソシアネート化合物としては
イソシアネート基を2個以上含有したものであり、トリ
レンジイソシアネート(TDI),メチレンビスージフ
ェニルジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジ
イソシアネート(HMDI),キシレンジイソシアネー
ト(TDI)等が挙げられる。これらの架橋剤は、該高
分子化合物1重量部に対して、2重量部を上限とする範
囲で混合するのが好ましい。多過ぎると接着時にA液中
の成分とヒドラジン化合物によって形成されるゲルの強
度が不充分となり、所望のヒドラジン化合物によって形
成されるゲルの強速硬化性を示さず、充分な初期接着力
が得られないからである。
【0010】A液中の該高分子化合物に架橋剤を混合す
れば、橋かけ結合により、硬化後の耐水性が向上する。
またB液には、ヒドラジン化合物の効果を損なわないも
のであれば、必要に応じて、着色剤、界面活性剤、粘度
調整剤などを適宜配合して用いてもよい。
【0011】本発明で用いられる小片状材料としては木
材チップが好適に使用され、たとえば、松、杉などの針
葉樹、ラワン、カポール、ポプラ、ヤナギ等の広葉樹の
木材小片または木材繊維が好適に使用される。また、小
片状材料として使用できる他の材料としては、たとえば
新聞紙および雑誌などの古紙を破断粉砕したもの、不要
になった紙管段ボールの破断粉砕したもの、木炭の破断
粉砕したもの、ハードボードなどに使用される木材など
の植物繊維、籾殻などがあげられる。小片状材料の粒径
および形状は、その材料および製造するボードの種類、
要求性能などにより変化するので、公知の技術に基づき
当業者が適宜選択することができる。小片状材料として
木削片を使用する場合には、一般に0.1から5.0m
m厚、1−100mm長さのサイズのものが使用され
る。また、ボードの吸湿変形を防止するために、パラフ
ィンワックス等の撥水剤を添加することもできる。
【0012】本発明はさらに、上記ボードの製造方法に
関し、2液性室温速硬化性接着剤により小片状材料を結
合するボードの製造方法であって、該接着剤が、分子内
にアセトアセチル基を有する高分子化合物を含む水溶液
または水性エマルジョンであるA液、およびヒドラジン
化合物を含む水溶液または分散液であるB液からなるも
のである、ボードの製造方法を提供する。A液およびB
液として使用できる化合物、および好ましい化合物は前
述の通りである。
【0013】ボードの製造に際しては、最初にB液と小
片状材料を混合、乾燥して得られた材料に、A液を加
え、混合した後、硬化する。小片状材料は必要に応じて
水洗し、乾燥装置により乾燥した後、使用することがで
きる。小片状材料とA液およびB液との混合は公知の方
法により行うことができ、たとえば、混合翼を備えた容
器にスプレー塗布、含浸などにより行うことができる。
本発明においては、最初に小片状材料とB液が混合され
る。小片状材料の表面全体にB液が行き渡るように、混
合は十分に行われることが望ましい。混合方法、装置、
および混合時間は当業者の適宜選択できる事項である。
混合後、小片状材料は室温または加熱で乾燥される。乾
燥後、A液を加えて同様に十分に混合した後、型枠に入
れ、成形する。この型枠を圧締して賦形した後、型枠か
ら取り出し、室温に放置することにより、本発明にかか
るボードを得ることができる。圧締する時間は通常1〜
10分間程度の短い時間で充分である。本発明の方法に
よれば、室温において短時間でボードを得ることをでき
るが、さらなる時間短縮のために、圧締中またはその後
にボードを加熱することもできる。小片材料に対するB
液の混合量は材料の種類によって異なるが、例えば木材
チップ(含水率5〜13%)100重量部に対しヒドラ
ジン化合物2〜50重量部、好ましくは2〜10重量部
が望ましい。1重量部以下であるとA液中の成分とヒド
ラジン化合物によって形成されるゲルの強度が不十分と
なり所望の速硬化性を示さない。50重量部以上混合し
てもゲル強度は同じで速硬化性も向上しない。
【0014】小片材料に対するA液の混合量は木材チッ
プ(含水率5〜13%)100重量部に対し該高分子化
合物1〜50重量部、好ましくは2〜10重量部が望ま
しい。1重量部以下であるとB液中の成分と該高分子化
合物によって形成されるゲルの強度が不十分となり所望
の速硬化性を示さない。また、50重量部以上混合して
もゲル強度は同じで速硬化性も向上しない。したがっ
て、A液とB液の好ましい比率は、10:2から2:1
0である。圧締する時間としては材料の種類によって異
なるが1分〜10分間の極めて短い時間で充分である。
ユリア樹脂などの熱硬化樹脂接着剤は100℃以上の加
熱を必要とし且つ表面からの加熱であることから求める
ボードの厚みによって圧締時間は著しく影響を受ける。
すなわち圧締時間をより短縮するためには高温にする
か、ボードの厚みを薄くする必要がある。本発明による
ボードの製造は速硬化性接着剤による室温硬化であるの
で圧締時間は、求めるボードの厚みの影響を受けない。
すなわち、どのような厚みでも圧締時間は同じにするこ
とが可能である。また圧締力は求めるボードの要求性能
によって異なるが、1〜5kg/cm2の低い圧力でボ
ードを製造することが可能である。本発明により得られ
たボードは、建築材料および家具材料等、小片状材料を
結合して得られる公知のボードが使用されているすべて
の用途において好適に使用することができる。
【0015】実施例1 木材チップ(ラワン材、含水率5%)100重量部を容
器にとりB液の15%アジピン酸ジヒドラジド水溶液を
40重量部(アジピン酸ジヒドラジドとして6重量部)
を添加して充分撹拌混合してチップ表面にアジピン酸ジ
ヒドラジド水溶液が行き渡るようにしてから室温(25
℃)に1日間放置して乾燥させる。A液として重合度1
600、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールに
アセトアセチル基を8.0モル%付加させたアセトアセ
チル化ポリビニルアルコールの20%水溶液40重量部
にスチレンーブタジエン共重合ゴムラテックス(商品名
KS207 固形分 48%、住友ノーガタック(株)
製)40重量部と炭酸カルシュウム(商品名 BF10
0 備北粉化工業(株))20重量部を添加し充分撹拌
混合して粘稠液を調整しA液とした。B液を添加した木
材チップに、このA液40重量部(アセトアセチル化ポ
リビニルアルコールとして約3.2重量部)をさらに加
えて十分撹拌混合してボード状型枠(大きさ500×6
00mm)に充填して成形する。この型枠を圧締(3k
g/cm2)して3分間放置後解圧して型枠から取り出
し室温(25℃)放置する。得られたボード(厚さ30
mm)は取り扱いが可能な程度の強度と成形性を十分維
持していた。さらに5日間室温(25℃)放置乾燥し
た。得られたこのボードについて食器戸棚の棚板として
使用したところホルムアルデヒドの発生もなく何ら問題
なく使用することができた。またユリアホルムアルデヒ
ド樹脂接着剤などの熱硬化性樹脂のようにボードを加工
する際鋸の歯を傷めることがなかった。比較にB液の1
5%アジピン酸ジヒドラジド水溶液を木材チップに使用
しない以外は実施例1と同様に行ったが、型枠から取り
出そうとすると木材チップがばらばらになり成形性を維
持することができなかった。
【0016】実施例2 実施例1で得られたA液100重量部にメチレンビスー
ジフェニルジイソシアネート(MDI)5重量部を添加
しA液とした。このA液を用いる以外は実施例1と同様
の方法でボードを得た。得られたボードから10cm×
10cmの大きさの試験片を取り出し20℃の水中に2
4時間浸漬してから取り出し状態を観察したところ、若
干木材チップが膨潤していたが充分に原形を維持してい
た。比較例1として、実施例1で得られたボードを同じ
試験をしたところ木材チップがばらけてしまい原形を維
持することができなかった。明らかに耐水性に差がみら
れた。
【0017】実施例3 実施例1で得られた20%アセトアセチル化ポリビニル
アルコール水溶液に表1に示す各々の配合割合にて、ス
チレンーブタジエン共重合ゴムラテックス(商品名 K
S207 固形分 48%住友ノーガタック(株)製)
を加え、さらに炭酸カルシュウム(商品名 BF100
備北粉化工業(株))を加えて充分撹拌混合して粘稠液
を調整してA液とする。このA液を木材チップ(ラワン
材、含水率5%)100重量部に対し50重量部混合す
る以外は実施例1と同様にしてボードを得た。得られた
ボードをJISA5908(パーティクルボード)に基
づいて常態曲げ強さとホルムアルデヒド放出量を測定し
た。結果を表2に示す。実施例3の結果から得られたボ
ードはいずれも優れた常態曲げ強さを示しホルムアルデ
ヒドも放出しない。比較例2はゲル形成力が弱くボード
を得ることができなかった。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】実施例4 B液の添加量は40重量部と一定にしB液中のアジピン
酸ジヒドラジドの濃度を表3のかっこ内に示すごとく変
化させた以外は実施例1と同様の方法でボードを得た。
得られたボードをJISA5908(パーティクルボー
ド)に基づいて常態曲げ強さとホルムアルデヒド放出量
を測定した。結果を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】実施例4の結果から得られたボードはいず
れも優れた常態曲げ強さを示しホルムアルデヒドも放出
しない。比較例3はゲル形成力が弱くボードを得ること
ができなかった。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B260 AA10 BA01 BA04 BA07 BA08 BA18 BA19 CB01 CD02 CD06 DA01 DA05 DA08 DA13 DA17 DB15 DC01 DD02 EA03 EA11 EB01 EB02 EB05 EB06 EB08 EB11 EB19 EB21 EB42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2液性接着剤により小片状材料を結合し
    たボードであって、該接着剤が、分子内にアセトアセチ
    ル基を有する高分子化合物を含む水溶液または水性エマ
    ルジョンであるA液、およびヒドラジン化合物を含む水
    溶液または分散液であるB液からなるボード。
  2. 【請求項2】 前記の高分子化合物を含む水性エマルジ
    ョンであるA液が、該高分子化合物1重量部に対し、ゴ
    ムラテックスおよび/または合成樹脂エマルジョンを固
    形分として10重量部を上限とする範囲で混合して得ら
    れる水性エマルジョンである、請求項1記載のボード。
  3. 【請求項3】 A液が、A液に含有される高分子化合物
    を橋かけ反応しうる架橋剤を、該高分子化合物1重量部
    に対し、2重量部を上限とする範囲で混合して得られる
    水性エマルジョンである、請求項1または2記載のボー
    ド。
  4. 【請求項4】 A液に使用される高分子化合物が、アセ
    トアセチル化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化
    ヒドロキシアルキルセルロース、またはアセトアセチル
    化澱粉である、請求項1から3のいずれか1項記載のボ
    ード。
  5. 【請求項5】 B液に使用されるヒドラジン化合物がア
    ジピン酸ジヒドラジドである、請求項1から4のいずれ
    か1項記載のボード。
  6. 【請求項6】 小片状材料が、木材チップである、請求
    項1から5のいずれか1項記載のボード。
  7. 【請求項7】 架橋剤が、イソシアネート化合物であ
    る、請求項3記載のボード。
  8. 【請求項8】 分子内にアセトアセチル基を有する高分
    子化合物、およびヒドラジン化合物との反応生成物によ
    り小片状材料が結合されたボード。
  9. 【請求項9】 分子内にアセトアセチル基を有する高分
    子化合物、ヒドラジン化合物、およびイソシアネート化
    合物との反応生成物により小片状材料が結合されたボー
    ド。
  10. 【請求項10】 2液性室温速硬化性接着剤により小片
    状材料を結合するボードの製造方法であって、該接着剤
    が、分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物を
    含む水溶液またはエマルジョンであるA液、およびヒド
    ラジン化合物を含む水溶液または分散液であるB液から
    なるボードの製造方法。
  11. 【請求項11】 B液と小片状材料を混合、乾燥して得
    られた材料に、A液を加え、混合した後、硬化する、請
    求項10記載の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001612A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Shizuoka Prefecture 木材、木質材チップ等を原材料とするボード等成形品の製造方法
CN111673867A (zh) * 2020-06-18 2020-09-18 广西三威林产工业有限公司 用于提升无醛板镂铣性能的组合添加剂、制备方法及应用

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