JPH0780809A - バガス基材耐水性ボードおよびその製造法 - Google Patents
バガス基材耐水性ボードおよびその製造法Info
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- JPH0780809A JPH0780809A JP5258811A JP25881193A JPH0780809A JP H0780809 A JPH0780809 A JP H0780809A JP 5258811 A JP5258811 A JP 5258811A JP 25881193 A JP25881193 A JP 25881193A JP H0780809 A JPH0780809 A JP H0780809A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/04—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres from fibres
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/08—Moulding or pressing
- B27N3/18—Auxiliary operations, e.g. preheating, humidifying, cutting-off
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
バガスを粉砕して得た繊維成分と粉末成分とを基材と
し、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂２０〜
３５％を含有する接着剤用樹脂を用いて基材と接着剤用
樹脂とを一体に熱圧成型し、所望により表面を樹脂塗装
した特にコンクリート型枠材として好適な耐水性ボード
並びにその製造法。
し、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂２０〜
３５％を含有する接着剤用樹脂を用いて基材と接着剤用
樹脂とを一体に熱圧成型し、所望により表面を樹脂塗装
した特にコンクリート型枠材として好適な耐水性ボード
並びにその製造法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バガスを基材とした耐
水性ボードに関するものである。さらに詳しくは、本発
明は、バガスを粉砕して得られる繊維質成分を基材と
し、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂を特定
割合で含有する接着剤用樹脂を用いて板状に熱圧成型さ
れた耐水性ボードおよびその製造法に関する。本発明に
係る耐水性ボードは特にコンクリート成型に使用する型
枠材用の用途に適している。
水性ボードに関するものである。さらに詳しくは、本発
明は、バガスを粉砕して得られる繊維質成分を基材と
し、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂を特定
割合で含有する接着剤用樹脂を用いて板状に熱圧成型さ
れた耐水性ボードおよびその製造法に関する。本発明に
係る耐水性ボードは特にコンクリート成型に使用する型
枠材用の用途に適している。
【０００２】
【背景技術】バガス（Ｂａｇａｓｓｅ）は、成熟した砂
糖黍の茎を圧搾して糖分を搾取した残りの繊維質を主成
分とする“しぼりかす”である。このしぼりかすは、一
部燃料、パルプ原料あるいは動物飼料添加物として利用
されており、また、一部は、糊剤を加えて練合し、型枠
に入れ板状に成型されファイバーボードとする試みもな
されているが、強度、耐水性などにおいて充分なもので
なく、板材として広く利用されるまでに至っておらず、
そのほとんどは焼却処分されている現状にある。
糖黍の茎を圧搾して糖分を搾取した残りの繊維質を主成
分とする“しぼりかす”である。このしぼりかすは、一
部燃料、パルプ原料あるいは動物飼料添加物として利用
されており、また、一部は、糊剤を加えて練合し、型枠
に入れ板状に成型されファイバーボードとする試みもな
されているが、強度、耐水性などにおいて充分なもので
なく、板材として広く利用されるまでに至っておらず、
そのほとんどは焼却処分されている現状にある。
【０００３】最近に至り、バガスをユリア樹脂系のある
いはホルムアルデヒド樹脂系の接着剤を用いてボードに
成形させ、家具材などにおける利用が試みられてきてい
る。しかしながら、ユリア樹脂系の接着剤あるいはホル
ムアルデヒド樹脂系の接着剤を用いて成形されたボード
は、特に角部がもろく強度的に問題があり、また吸湿に
よる膨潤、さらにカビの発生などのため、その用途は極
めて限られており、湿度の高い生活圏においては家具用
材料などとしては、全く使用に適するものではなかっ
た。したがって、砂糖を砂糖黍から生産する生産国にと
っては、しぼりかすとして排出される大量のバガスの処
分と、その有効利用を図ることは重要な課題とされてい
る。
いはホルムアルデヒド樹脂系の接着剤を用いてボードに
成形させ、家具材などにおける利用が試みられてきてい
る。しかしながら、ユリア樹脂系の接着剤あるいはホル
ムアルデヒド樹脂系の接着剤を用いて成形されたボード
は、特に角部がもろく強度的に問題があり、また吸湿に
よる膨潤、さらにカビの発生などのため、その用途は極
めて限られており、湿度の高い生活圏においては家具用
材料などとしては、全く使用に適するものではなかっ
た。したがって、砂糖を砂糖黍から生産する生産国にと
っては、しぼりかすとして排出される大量のバガスの処
分と、その有効利用を図ることは重要な課題とされてい
る。
【０００４】また、一方、各種木材の供給源の減少ある
いは供給源の地域における無秩序な伐採による環境問題
から、将来、各種木材についてもその円滑な供給は不可
能になることも推測されている。
いは供給源の地域における無秩序な伐採による環境問題
から、将来、各種木材についてもその円滑な供給は不可
能になることも推測されている。
【０００５】
【発明の開示】本発明者らは、バガスを基材とする耐水
性ボードの開発につき鋭意研究を行った結果、バガスを
粉砕して得られる繊維成分と粉末成分とを基材として用
い、その基材に対して、メラミン樹脂および／またはフ
ェノール樹脂を含有する接着剤用樹脂を用いてその樹脂
と基材とを一体に熱圧成型することにより、耐衝撃性お
よび耐水性などに極めて優れたボードを提供することに
成功した。
性ボードの開発につき鋭意研究を行った結果、バガスを
粉砕して得られる繊維成分と粉末成分とを基材として用
い、その基材に対して、メラミン樹脂および／またはフ
ェノール樹脂を含有する接着剤用樹脂を用いてその樹脂
と基材とを一体に熱圧成型することにより、耐衝撃性お
よび耐水性などに極めて優れたボードを提供することに
成功した。
【０００６】本発明は、バガスの粉砕物を分別して得ら
れる繊維成分と粉末成分とを基材とし、メラミン樹脂お
よび／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含有す
る接着剤樹脂を用いてその樹脂と基材とを一体に熱圧成
型して得られるバガス基材耐水性ボードを提供するもの
であり、また、上記の繊維成分を心材とし、その外層に
前記の粉末成分を積層して形成した基材を、メラミン樹
脂および／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含
有する接着剤用樹脂とともに一体に熱圧成型されたバガ
ス基材耐水性ボードを提供するものである。さらに、こ
れらのボードの表面が樹脂塗料で被覆された耐水性ボー
ドを提供するものである。さらに本発明はこれらの耐水
性ボードの製造法としてバガスを水洗し、脱水、乾燥し
た後粉砕し、得られた粉砕物から繊維成分と粉末成分と
を分別し、両者を適宜の割合で配合したもの、または両
者を別々に、メラミン樹脂および／またはフェノール樹
脂２０〜３５重量％を含有する接着剤用樹脂を、バガス
基材に対し８〜１５重量％の割合で用いて加えそれぞれ
均一に練合し、得られた練合物を一次加圧して成型した
後、そのまま、または積層して所望の厚さとして、約８
０〜１５０℃の温度雰囲気の下で熱圧成型し、さらに、
所望により成型されたボードの表面を樹脂塗料で被覆す
ることからなるバガス基材耐水性ボードの製造法を提供
するものである。
れる繊維成分と粉末成分とを基材とし、メラミン樹脂お
よび／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含有す
る接着剤樹脂を用いてその樹脂と基材とを一体に熱圧成
型して得られるバガス基材耐水性ボードを提供するもの
であり、また、上記の繊維成分を心材とし、その外層に
前記の粉末成分を積層して形成した基材を、メラミン樹
脂および／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含
有する接着剤用樹脂とともに一体に熱圧成型されたバガ
ス基材耐水性ボードを提供するものである。さらに、こ
れらのボードの表面が樹脂塗料で被覆された耐水性ボー
ドを提供するものである。さらに本発明はこれらの耐水
性ボードの製造法としてバガスを水洗し、脱水、乾燥し
た後粉砕し、得られた粉砕物から繊維成分と粉末成分と
を分別し、両者を適宜の割合で配合したもの、または両
者を別々に、メラミン樹脂および／またはフェノール樹
脂２０〜３５重量％を含有する接着剤用樹脂を、バガス
基材に対し８〜１５重量％の割合で用いて加えそれぞれ
均一に練合し、得られた練合物を一次加圧して成型した
後、そのまま、または積層して所望の厚さとして、約８
０〜１５０℃の温度雰囲気の下で熱圧成型し、さらに、
所望により成型されたボードの表面を樹脂塗料で被覆す
ることからなるバガス基材耐水性ボードの製造法を提供
するものである。
【０００７】以下に、本発明を詳細に説明する。図１
は、本発明に係る耐水性ボードの製造プロセスを示す概
略図である。まず、同図により製造法の概要を説明す
る。製糖工場において砂糖黍から糖分を搾取したしぼり
かすであるバガス（Ｂａｇａｓｓｅ）は、（２）の分離
工程で固形物等の夾雑物および残留糖分を篩分と水洗と
により分離除去し、脱水する。次いで（３）の乾燥工程
で乾燥し、ついで（４）の粉砕工程で粉砕される。得ら
れた粉砕物は、（５）の選別工程で約２〜８ｃｍ程度の
繊維成分と粉末成分とが分別される。この両成分は本発
明に係るボード用の基材として用いられる。この選別さ
れた繊維成分と粉末成分とを均一に配合してボードとす
る場合は、両者を所望のボードの強度に応じて適宜の割
合に配合され、この配合物に所定量の接着剤用樹脂を加
えて均一に練合された後、次の成型工程に付される。他
方、繊維成分を心材とするボードを製造する場合は、繊
維成分と粉末成分とをそれぞれ、別々に、接着剤用樹脂
を加え練合する（６）の混合工程および（７）の成型工
程とを行い、成形された繊維成分からなる心材に対し、
その外層に粉末成分からなる成形素材を積層して（８）
の一次加圧工程に付され一体とされる。
は、本発明に係る耐水性ボードの製造プロセスを示す概
略図である。まず、同図により製造法の概要を説明す
る。製糖工場において砂糖黍から糖分を搾取したしぼり
かすであるバガス（Ｂａｇａｓｓｅ）は、（２）の分離
工程で固形物等の夾雑物および残留糖分を篩分と水洗と
により分離除去し、脱水する。次いで（３）の乾燥工程
で乾燥し、ついで（４）の粉砕工程で粉砕される。得ら
れた粉砕物は、（５）の選別工程で約２〜８ｃｍ程度の
繊維成分と粉末成分とが分別される。この両成分は本発
明に係るボード用の基材として用いられる。この選別さ
れた繊維成分と粉末成分とを均一に配合してボードとす
る場合は、両者を所望のボードの強度に応じて適宜の割
合に配合され、この配合物に所定量の接着剤用樹脂を加
えて均一に練合された後、次の成型工程に付される。他
方、繊維成分を心材とするボードを製造する場合は、繊
維成分と粉末成分とをそれぞれ、別々に、接着剤用樹脂
を加え練合する（６）の混合工程および（７）の成型工
程とを行い、成形された繊維成分からなる心材に対し、
その外層に粉末成分からなる成形素材を積層して（８）
の一次加圧工程に付され一体とされる。
【０００８】一次成型された未硬化ボードを次に、約８
０〜１５０℃の温度雰囲気の下で（９）の熱圧成型工程
に付し硬化する。この硬化工程で得られたボードは（１
０）の冷却工程で常温にまで冷却された後、所望の大き
さのボードに形成する（１１）の切断工程と（１２）の
表面仕上工程を経て、必要により、（１３）の塗装工程
において表面塗装する。
０〜１５０℃の温度雰囲気の下で（９）の熱圧成型工程
に付し硬化する。この硬化工程で得られたボードは（１
０）の冷却工程で常温にまで冷却された後、所望の大き
さのボードに形成する（１１）の切断工程と（１２）の
表面仕上工程を経て、必要により、（１３）の塗装工程
において表面塗装する。
【０００９】本発明に係る耐水性ボードの基材となるバ
ガスを粉砕する際には、夾雑物を分離除去した後、水洗
し、充分に脱水し、乾燥することが重要である。バガス
中には、糖分が数パーセント残留しており、この残留糖
分は、ボードをコンクリート用型枠材として用いた場
合、セメントの固化を妨げる重大な原因になる。したが
って、残留する糖分を可能な限り徹底的に除去しておく
ことが肝要である。ボードをコンクリートの型枠材とし
て使用する場合、ボードの表面を、ポリオレフィン系樹
脂塗料あるいはウレタン系樹脂塗料などの塗料により塗
装して保護被覆されたものが好ましい使用態様である。
この塗装を施すことにより、残留糖分の滲出を防ぐこと
ができ、耐衝撃性、耐久性とともに、離型性にも優れた
コンクリート型枠材として最適なものが得られる。
ガスを粉砕する際には、夾雑物を分離除去した後、水洗
し、充分に脱水し、乾燥することが重要である。バガス
中には、糖分が数パーセント残留しており、この残留糖
分は、ボードをコンクリート用型枠材として用いた場
合、セメントの固化を妨げる重大な原因になる。したが
って、残留する糖分を可能な限り徹底的に除去しておく
ことが肝要である。ボードをコンクリートの型枠材とし
て使用する場合、ボードの表面を、ポリオレフィン系樹
脂塗料あるいはウレタン系樹脂塗料などの塗料により塗
装して保護被覆されたものが好ましい使用態様である。
この塗装を施すことにより、残留糖分の滲出を防ぐこと
ができ、耐衝撃性、耐久性とともに、離型性にも優れた
コンクリート型枠材として最適なものが得られる。
【００１０】前述の製造工程において粉砕されたバガス
は、選別機により繊維成分とそれ以下のものからなる粉
末成分とに分けられる。２〜８ｃｍ特に、約４〜６ｃｍ
程度の長さの繊維成分からなるものを基材とすることに
より要求される大方の強度を備えるボードが得られるの
で好ましい。また、繊維成分と粉末成分との配合割合
は、任意のものとすることができるが、通常は、繊維成
分を５５〜９０重量％、粉末成分を１０〜４５重量％の
範囲で配合されるが、繊維成分８０％と粉末成分２０％
とからなる混合物が好ましく用いられる。粉末成分が多
くなると繊維成分が均一に混合されなくなる傾向があ
り、結果的に均質なボードが得られない。
は、選別機により繊維成分とそれ以下のものからなる粉
末成分とに分けられる。２〜８ｃｍ特に、約４〜６ｃｍ
程度の長さの繊維成分からなるものを基材とすることに
より要求される大方の強度を備えるボードが得られるの
で好ましい。また、繊維成分と粉末成分との配合割合
は、任意のものとすることができるが、通常は、繊維成
分を５５〜９０重量％、粉末成分を１０〜４５重量％の
範囲で配合されるが、繊維成分８０％と粉末成分２０％
とからなる混合物が好ましく用いられる。粉末成分が多
くなると繊維成分が均一に混合されなくなる傾向があ
り、結果的に均質なボードが得られない。
【００１１】ボードの用途が家具材として予定される場
合は、心材を繊維成分で形成し、外層を粉末成分により
形成して積層して製造したボードが適当であるがその表
面に着色塗料を塗布し、さらにその表面に化粧板を張り
合せて用いることも勿論可能である。
合は、心材を繊維成分で形成し、外層を粉末成分により
形成して積層して製造したボードが適当であるがその表
面に着色塗料を塗布し、さらにその表面に化粧板を張り
合せて用いることも勿論可能である。
【００１２】接着剤用樹脂としては、ユリア樹脂系接着
剤用樹脂、ホルムアルデヒド樹脂系接着剤用樹脂あるい
はそれらを混合した接着剤用樹脂などに、メラミン樹
脂、フェノール樹脂あるいはその混合物を添加した接着
剤用樹脂が用いられる。好ましくは、ユリア樹脂３５％
とホルムアルデヒド樹脂６５％の割合からなる接着剤用
樹脂に、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂２
０〜３５重量％を配合したものが強度、加工性の面から
適したものである。上記のメラミン樹脂および／または
フェノール樹脂の配合量が２０重量％未満の場合では充
分な強度のボードが得られず、また、４０％を越える量
の使用はボードの硬度が必要以上に増し、かえって柔軟
性に劣るようになりクラックが入り易いなど、加工上に
支障をきたす結果を招くので好ましくない。
剤用樹脂、ホルムアルデヒド樹脂系接着剤用樹脂あるい
はそれらを混合した接着剤用樹脂などに、メラミン樹
脂、フェノール樹脂あるいはその混合物を添加した接着
剤用樹脂が用いられる。好ましくは、ユリア樹脂３５％
とホルムアルデヒド樹脂６５％の割合からなる接着剤用
樹脂に、メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂２
０〜３５重量％を配合したものが強度、加工性の面から
適したものである。上記のメラミン樹脂および／または
フェノール樹脂の配合量が２０重量％未満の場合では充
分な強度のボードが得られず、また、４０％を越える量
の使用はボードの硬度が必要以上に増し、かえって柔軟
性に劣るようになりクラックが入り易いなど、加工上に
支障をきたす結果を招くので好ましくない。
【００１３】上記のような配合割合からなる接着剤を、
繊維成分および粉末成分の基材全量の８〜１５重量％の
配合割合で用いて均一に練合する。上記の配合割合は、
ボードの強度、加工性などからみるときは、１０〜１２
重量％程度が好ましい配合割合である。
繊維成分および粉末成分の基材全量の８〜１５重量％の
配合割合で用いて均一に練合する。上記の配合割合は、
ボードの強度、加工性などからみるときは、１０〜１２
重量％程度が好ましい配合割合である。
【００１４】ボードの厚さは、ボードの使用目的に応じ
て任意に選択される。後記の性状テストにおいては、コ
ンクリート型枠材として通常使用される１２ｍｍの厚さ
のボードとして、その性質が測定されている。
て任意に選択される。後記の性状テストにおいては、コ
ンクリート型枠材として通常使用される１２ｍｍの厚さ
のボードとして、その性質が測定されている。
【００１５】以下に、実施例と比較例とを掲げ、本発明
をさらに具体的に説明する。各実施例および比較例中、
％とあるは重量％をあらわす。また実施例および比較例
の各例で得られたボードの試験結果を、表１〔気乾曲げ
試験結果〕および表２〔濡れ曲げ試験結果〕に示す。こ
の試験の試験方法は、ＪＩＳＡ ５９０８（パーチクル
ボード）の規格試験によるものであり、いずれも、３回
の試験結果の平均値により示されている。
をさらに具体的に説明する。各実施例および比較例中、
％とあるは重量％をあらわす。また実施例および比較例
の各例で得られたボードの試験結果を、表１〔気乾曲げ
試験結果〕および表２〔濡れ曲げ試験結果〕に示す。こ
の試験の試験方法は、ＪＩＳＡ ５９０８（パーチクル
ボード）の規格試験によるものであり、いずれも、３回
の試験結果の平均値により示されている。
【００１６】
【比較例】バガスを図１に示す製造プロセスに従い、平
均長さ５〜６ｃｍの繊維成分と粉末成分とを調製する。
それぞれの成分に対し、ユリア樹脂約３５％およびホル
ムアルデヒド樹脂約６５％からなる接着剤樹脂各約１２
％量を添加して均一に練合する。練合された各練合物を
それぞれ成形した後、繊維成分からなる成形された素材
に対して、その両外層に粉末成分からなる成形された素
材を容積比が約１５：７０：１５になるようにサンドイ
ッチ状に重ね合わせ、一次加圧して一体成形し、ついで
約１２０℃の温度雰囲気の下で熱圧成型を行い硬化させ
る。放冷して常温まで冷却した後所望の形状に切断す
る。このボードは、膨潤し易く、角部も破損し易く強度
面において著しく劣る。また徐々に吸湿し、やがてカビ
の発生がみられるに至った。
均長さ５〜６ｃｍの繊維成分と粉末成分とを調製する。
それぞれの成分に対し、ユリア樹脂約３５％およびホル
ムアルデヒド樹脂約６５％からなる接着剤樹脂各約１２
％量を添加して均一に練合する。練合された各練合物を
それぞれ成形した後、繊維成分からなる成形された素材
に対して、その両外層に粉末成分からなる成形された素
材を容積比が約１５：７０：１５になるようにサンドイ
ッチ状に重ね合わせ、一次加圧して一体成形し、ついで
約１２０℃の温度雰囲気の下で熱圧成型を行い硬化させ
る。放冷して常温まで冷却した後所望の形状に切断す
る。このボードは、膨潤し易く、角部も破損し易く強度
面において著しく劣る。また徐々に吸湿し、やがてカビ
の発生がみられるに至った。
【００１７】
実施例１ 比較例と同じユリア樹脂−ホルムアルデヒド樹脂接着剤
用樹脂を用いるが、メラミン樹脂２２％を含有させたも
のを用いた。素材は比較例と同一原料、同一配合割合の
ものとし、同一プロセスによりボードを製造した。
用樹脂を用いるが、メラミン樹脂２２％を含有させたも
のを用いた。素材は比較例と同一原料、同一配合割合の
ものとし、同一プロセスによりボードを製造した。
【００１８】実施例２ 実施例１においてメラミン樹脂の含有量を３０％に増量
して配合した接着剤用樹脂を用いた。他の繊維成分（心
材）と粉末成分（表面材）の容積比を下記（ａ）、
（ｂ）のとおりとし、同様の製造プロセスにより下記
（ａ）、（ｂ）２種のボードを製造した。 （ａ） 心材８０：外層それぞれ１０の比、１０：８
０：１０のサンドイッチ状ボード （ｂ） 心材６０：外層それぞれ２０の比、２０：６
０：２０のサンドイッチ状ボード
して配合した接着剤用樹脂を用いた。他の繊維成分（心
材）と粉末成分（表面材）の容積比を下記（ａ）、
（ｂ）のとおりとし、同様の製造プロセスにより下記
（ａ）、（ｂ）２種のボードを製造した。 （ａ） 心材８０：外層それぞれ１０の比、１０：８
０：１０のサンドイッチ状ボード （ｂ） 心材６０：外層それぞれ２０の比、２０：６
０：２０のサンドイッチ状ボード
【００１９】実施例３ 前記の繊維成分と粉末成分とを均一に混合したものを基
材として用い、比較例のユリア樹脂−ホルムアルデヒド
樹脂よりなる接着剤用樹脂にメラミン樹脂３０％を含有
させた接着剤用樹脂を用いて、同様の製造プロセスによ
りボードを製造した。
材として用い、比較例のユリア樹脂−ホルムアルデヒド
樹脂よりなる接着剤用樹脂にメラミン樹脂３０％を含有
させた接着剤用樹脂を用いて、同様の製造プロセスによ
りボードを製造した。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【表２】
【００２２】
【発明の効果】本発明に係る耐水性ボードは、従来提案
されているバガス基材のボードに比較して、強度、耐水
性等において格段に優れ、パーチクルボードのＪＩＳ規
格に適合する物性を備えている。したがって、家具、キ
ャビネットあるいは、床下材、屋根下地等の建築材など
広い用途に利用できる。また、表面塗装した耐水性ボー
ドは、特にコンクリートの型枠材として好適であり、従
来の輸入木材にかわるものとして極めて有用である。
されているバガス基材のボードに比較して、強度、耐水
性等において格段に優れ、パーチクルボードのＪＩＳ規
格に適合する物性を備えている。したがって、家具、キ
ャビネットあるいは、床下材、屋根下地等の建築材など
広い用途に利用できる。また、表面塗装した耐水性ボー
ドは、特にコンクリートの型枠材として好適であり、従
来の輸入木材にかわるものとして極めて有用である。
【図１】本発明に係るバガスを基材とする耐水性ボード
の製造プロセスの概略を示す図である。
の製造プロセスの概略を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 正巳 千葉県市川市本北方２−９−８ (72)発明者 鳥原 重仁 千葉県柏市東中新宿１丁目20番13号
Claims (7)
- 【請求項１】 バガスの粉砕物を分別して得られる繊維
成分と粉末成分とを基材とし、その基材をメラミン樹脂
および／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含有
する接着剤用樹脂を用いて基材と樹脂とを一体に熱圧成
型してなる耐水性ボード。 - 【請求項２】 バガスの粉砕物を分別して得られる繊維
成分を基層とし、その外層を粉末成分により積層して形
成したバガス基材を、メラミン樹脂および／またはフェ
ノール樹脂２０〜３５重量％を含有する接着剤用樹脂を
用いて基材と樹脂とを一体に熱圧成型してなる請求項１
に記載の耐水性ボード。 - 【請求項３】 上記耐水性ボードの表面がさらに樹脂塗
料により被覆塗装されている請求項１または請求項２記
載の耐水性ボード。 - 【請求項４】 前記の繊維成分の長さが２〜８ｃｍの範
囲にある請求項１〜３各項に記載の耐水性ボード。 - 【請求項５】 バガスを水洗し、脱水、乾燥した後粉砕
し、得られた粉砕物から繊維成分と粉末成分とを分別
し、両成分を適宜の割合で配合し、これに、メラミン樹
脂および／またはフェノール樹脂２０〜３５重量％を含
有する接着剤用樹脂を、バガス基材に対し８〜１５重量
％の割合で用いて加えて均一に練合し、練合物を所望の
形状に成形し、その成形物を一次加圧し、ついで約８０
〜１５０℃の温度雰囲気の下で熱圧成型した後、放冷
し、所望により表面を樹脂塗装することを特徴とするバ
ガス基材耐水性ボードの製造法。 - 【請求項６】 バガスを水洗し、脱水、乾燥した後粉砕
し、得られた粉砕物から繊維成分と粉末成分とを分別
し、この繊維成分と粉末成分のそれぞれに対し、各別に
メラミン樹脂および／またはフェノール樹脂２０〜３５
重量％を含有する接着剤用樹脂を、各成分基材に対し８
〜１５重量％の割合で用いて加えて、それぞれ均一に練
合し、得られた各練合物を所望の形状に成形した後、繊
維成分を用いて得られた成形物を心材とし、その外層に
粉末成分を用いて得られた成形物を積層し、一次加圧に
より一体とし、ついで約８０〜１５０℃の温度雰囲気の
下で熱圧成型した後、放冷し、所望により表面を樹脂塗
装することを特徴とするバガス基材耐水性ボードの製造
法。 - 【請求項７】 前記の繊維成分の長さが２〜８ｃｍの範
囲にある請求項５および請求項６各項に記載の耐水性ボ
ードの製造法。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP5258811A JPH0780809A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | バガス基材耐水性ボードおよびその製造法 |
| KR1019940012116A KR950008061A (ko) | 1993-09-10 | 1994-05-31 | 바가스(bagasse)를 기초재료로 한 내수성 보드 및 그 제조법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5258811A JPH0780809A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | バガス基材耐水性ボードおよびその製造法 |
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|---|---|
| JPH0780809A true JPH0780809A (ja) | 1995-03-28 |
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ID=17325377
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP5258811A Pending JPH0780809A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | バガス基材耐水性ボードおよびその製造法 |
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| CN102601840A (zh) * | 2012-03-31 | 2012-07-25 | 灵山县科学技术开发中心 | 一种速生桉蔗渣人造板的制作方法 |
| JP2013184407A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Panasonic Corp | 繊維板 |
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