JP2535194B2 - 軽量な木質製品の製造方法 - Google Patents

軽量な木質製品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は軽量な木質製品の製造方法に係るもので、更
に詳しくは予め乾燥された木粉にカップリング剤を投入
撹拌して木粉の表面にカップリング剤を反応させた後、
更に熱硬化性樹脂を投入撹拌しカップリング剤を介して
木粉と熱硬化性樹脂を強固に結合させた粉末原料を造
り、之を加熱加圧し発泡剤を使用せずして熱硬化性樹脂
を結合材とした軽量な木質製品を製造する方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来50重量%以上の木粉を含有する組成物には熱可塑
性樹脂系と熱硬化性樹脂系とがあり、何れも発泡剤を混
入して発泡させる方法が開発されており(特開昭59−56
431,特開昭59−78839)軽量化する事はできるが木質感
は無く、樹脂リッチとなった表面部が発泡してプラスチ
ックの発泡物と何等変りはない。
熱硬化性樹脂の内フェノール樹脂,メラミン樹脂,ユ
リヤ樹脂は何れも木粉を原料としているので、この木粉
含有率を50%以上とし木質感を出すべく試みているが、
何れも比重1.36〜1.85と重く、またポリエステル樹脂も
比重1.73〜2.1と重い。また木片に2ケ以上のエポキシ
基を含む化合物を添加して加熱加圧成形する木質系成形
品の製造法(特開昭59−9041)もあるが製品は比重1.19
〜1.39と重く木質感は無い。
熱硬化性樹脂を結合剤として木片を加熱加圧したパー
ティクルボードや解繊した木材を熱硬化性樹脂を結合剤
として加熱加圧したハードボードが有るが板だけで、自
由な形状には成形できない欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は叙上の諸欠点を解決し、木質50重量%以上を
含有し、熱硬化性樹脂を結合剤として発泡剤を使用する
事なくして天然木同等の比量0.5乃至0.9を有し、且木質
感のある任意形状の軽量な木質製品を製造する技術を提
供せんとするものである。
〔問題点を解決するための具体的手段及び作用〕 発明者は木粉を主体とし、熱可塑性樹脂を結合剤とし
て、木質含有率50〜98重量%の製品を成型する技術を開
発した(特許第1299323号,第1299347号)。
然しながら重量が比重1.0〜1.4と重いので、之を木材
同等の0.5〜0.9にする為種々研究を行い、発泡剤を混入
して成形したが、結合剤として使用する合成樹脂に発泡
剤を添加し加熱発泡せしめる為、結合力が弱くなるのみ
ならず発泡合成樹脂が表面に出て、発泡プラスチックの
感があり木質感とは程遠い状態であった。
一方木片を熱硬化性樹脂で結合し板状に成形したパー
ティクルボードは1938年スイスに於て開発され、我国で
も1953年以来商品名ホモゲンホルツとして広く実用され
て来た。このパーティクルボードは将に空隙を有する木
材であるが、原料が木片であり疎雑であって、且板状の
みしか生産することができないので主として芯材として
使用され、表面材には使用されていない。
発明者は之に着目し、木粉に熱硬化性樹脂を添加し加
熱加圧成形を試みたが、樹脂量が少ないと充分に強度が
出ず、樹脂量が木粉100重量部に対して20重量部を越え
ると硬くなり過ぎて木質感が出ないのみならず比重が0.
9を越える。之は樹脂が木粉の空隙に入り込むからであ
って、之では熱可塑性樹脂を使用した状態に近くなる。
即ち成形品の比重を0.9〜0.5に調制する為には、相当
の空隙率を持って成形しなければならない。今セルロー
スの真比重を1.4とし、結合剤の熱硬化性樹脂の比重を
1.4とした時、成形品の比重を0.9〜0.5に調制する為に
必要な空隙率は36〜64%でなければならない。木粉の真
比重は1.4より軽いので空隙率は下るが、然しかなり大
きな空隙を必要とする。その為には木粉の表面処理を行
い少ない接触面積で強固に接着しなければならない。
木粉の表面を改質する方法としては、特開昭50−5158
0,特開昭51−95103,特開昭59−156712等の方法が開発さ
れているが、何れも熱硬化性樹脂を用いて改質し、之を
熱可塑性樹脂により結合している。いま結合剤を熱硬化
性樹脂とした時改質剤を熱硬化性樹脂とすれば、改質剤
は逆に結合を妨げる。
そこで木粉表面の改質剤としてカップリング剤を使用
し、熱硬化性樹脂を結合剤として木粉間の空隙を大きく
残したまゝ少ない接触面積で結合固化させると、発泡剤
を使用せずして比重0.5乃至0.9で且木質含有量50重量%
以上の軽量な木質製品を成型する事が出来、本発明を完
成した。
以下本発明を更に詳述する。
先ず木粉の粒度は4乃至100メッシュを使用する。4
メッシュはおが屑程度、100メッシュは小麦粉程度であ
るが、4メッシュ以下では成形品表面が粗くなり、100
メッシュ以上では微粉加工のコストが高くつく。
木粉のセルロース面改質剤としては、シランカップリ
ング剤・チタネートカップリング剤・アルミニウム系カ
ップリング剤・ジルコアルミネートカップリング剤等が
あるが、特に好ましいのはシランカップリング剤であ
る。シランカップリング剤の中でも特に木粉のセルロー
ス面改質および熱硬化性樹脂との相容性向上の点で有効
なものは、γ−アミノプロピルトリエトキシシランH2N
(CH23Si(OEt)である。シランカップリング剤は
一般に2種の有機官能基を有し、その1つはセルロース
の水酸基との反応性に富み、他の有機官能基は熱硬化性
樹脂との反応性に富んでいる。
シランカップリング剤の添加量は木粉100重量部に対
し0.1乃至10重量部である。添加量が0.1部以下ではセル
ロース表面の改質に不充分であり、10部以上ではかえっ
て改質効果が低減するのみならず、コスト的に高くつ
く。
シランカップリングによる木粉の処理方法としては、
木粉100重量部に対してカップリング剤の添加量を0.1乃
至10重量部にして、且均一に分散させる為水で増量して
使用する。即ち木粉をミキサーで加熱撹拌し水分を除去
した後、高速で加熱撹拌しつゝ上記のカップリング剤水
溶液を噴霧すると、カップリング剤は均一に木粉に反応
し水分は蒸発する。
熱硬化性樹脂は必ずしも粉末とは限らないが、木粉と
混合し易いのはやはり粉末が使用し易く、更に望ましく
はフェノール樹脂,ユリヤ樹脂,メラミン樹脂の1種ま
たは2種以上の混合物が良い。
シランカップリング剤により表面処理された木粉を冷
却した後、更に熱硬化性樹脂2〜20重量部を投入撹拌す
ることにより木粉に熱硬化性樹脂が配合された粉末状原
料ができる。
この粉末状原料を所要量圧縮成形金型に投入して加熱
加圧成形を行えば所望形状の軽量な木質成形品を得るこ
とができる。
成形品に若干の柔軟性を与えるには、熱硬化性樹脂に
予め可塑剤を添加し可塑化しておくと良い。その添加量
は必要に応じて熱硬化性樹脂100重量部に対し1乃至30
重量部を添加することができる。
粉末状原料を金型に投入して加熱加圧成形する際、金
型の形状が複雑であるため粉末原料が金型の隅々まで行
きわたらないことがあるが、その際は細いメッシュのガ
ラスバルーンを入れる。ガラスバルーンは微小なシリカ
の中空球体で予め表面をシランカップリング剤で処理し
たものを使用する。ガラスバルーンは粉末状原料の流れ
を良くするのみならず、比重が0.18乃至0.21と軽いので
軽量化のはたらきもある。
以上の様にして発泡剤を使用する事なくして軽量な木
質製品を成形する事ができたが、本発明による木質製品
は木材同様の二次加工性を有し、更に成形加工性に於て
種々の特徴を有する。
その第1点は木粉から直接製品を成形できる事であ
る。そして材料の配合を変える事によって比重を0.5乃
至0.9に自由に調節し、また之に伴い物理的強度も調制
することができる。
従って金型さえ所望の形状に造れば、如何なる形状に
も成形可能で複雑な形状になればなる程その附加価値は
大きくなる。
その第2点は高価な発泡剤を使用せず、また木粉の原
料はベニヤ板工場のサンダー粉・おが屑・間伐材等の廃
材から造れるのでそのコストが極めて安い事である。
その第3点は押出引抜成形・多列ロールによる連続加
熱加圧成形により、天然木では得られない長尺の木管や
薄板其他異形断面の長尺軽量な木質成形品を安価に且大
量に製造する事ができる事である。その実用例としては
障子やふすまの框及び桟・手すり・敷居・鴨居・回り縁
・床板・天井板等である。また木管は断熱性が良く且耐
候性が有るので温泉地の送湯管に最適である。
その第4点は強度を増す為には粉末状原料にチヨップ
状繊維1乃至20重量部を添加して加熱加圧成形すれば良
く、更に強度を求める時は網状または布状の繊維をイン
サート成形する事もできる。木材以上の強度を求める場
合は金網や金属アングル・金属パイプ等のインサート成
形も可能で、建築用構造材にはこの方法を採用すれば信
頼度が高い。
その第5点は圧縮成形金型の内面に彫刻を施して成形
品表面に木目,皮目,布目等のシボを形成する事が出
来、之に目留め塗装を施せば極めて天然物に近い製品を
得ることができる。
その第6点は金型内に天然木単板を固定し、インサー
ト成形できる事である。即ち天然木単板に裏打ちし、之
を柔軟剤に浸漬して軟化させた後プレス成形して所望の
凹凸形状に固化成形する。この様に金型の凹凸形状に沿
った形に予備成形した天然木単板を金型面に単板が密着
する様に入れ真空により金型面に固定した後、粉末原料
を投入して加熱加圧成型すると表面に天然木単板が存在
する木質製品が出来る。之は非常に用途が広く総ての木
製品に代替が可能であり、安価且美麗に仕上げる事ので
きる極めて有用な方法である。
〔実施例及び効果〕
以下その実施の1例を述べるが、本発明はこれら実施
例にのみ限定されるものではない。
実施例1 40メッシュに微粉砕した木粉100kgを高速ミキサーに
投入し、ミキサー外壁のジャケットに通じる過熱蒸気に
より100℃に加熱しつつ撹拌すると、約10分で木粉は水
分含有率5%以下に乾燥された。この木粉を加熱撹拌し
つつγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(以下カッ
プリング剤と云う)0.1kgを水5kgに希釈した水溶液を噴
霧すると約10分で水分は蒸発し、カップリング剤は木粉
表面に均一に分散して反応結合する。この木粉を冷却し
常温にした後ユリヤ樹脂初期縮合物10kgを投入し約5分
間撹拌すると、ユリヤ樹脂初期縮合物は木粉表面のカッ
プリング剤と反応結合してユリヤ樹脂初期縮合物が木粉
表面に均一に結合した粉末原料が得られた。
この粉末原料を10t×250×300m/mの圧縮成形金型に53
0gr投入して180℃に加熱しつつ100kg/cm2の圧力で5分
間圧縮成形すると重量252gr,比重0.7の軽い木質板を得
た。この様にして金型を盆・椀・皿等所望の形状にすれ
ば木質90%比重0.7の木質成形品が得られ、安価にして
強度も充分有り漆器用母材として有用である。金型の形
状が複雑で粉末原料の流れが悪いときは、ガラスバルー
ンを添加すると良い。
実施例2 100メッシュに微粉砕した木粉100kgを高速ミキサーに
投入し、ミキサー外壁のジャケットに通じる過熱蒸気に
より100℃に加熱しつつ撹拌すると、約10分で木粉は水
分含有率5%以下に乾燥された。この木粉を加熱撹拌し
つつγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(以下カッ
プリング剤と云う)1.5kgを水5kgに希釈した水溶液を噴
霧すると、約10分で水分は蒸発し、カップリング剤が木
粉表面に均一に分散して架橋反応し結合する。この木粉
を冷却し常温にした後フェノール樹脂(レゾール)10kg
をメタノール40kgに溶解した液を投入して良く混合拡散
すると木粉表面にフェノール樹脂(レゾール)が反応結
合したスラリーが得られた。この原料をガラス繊維テー
プに塗布含浸させ加熱乾燥してフェノール樹脂をβ−st
ageでプリプレグしたテープを造り、之を特開昭51−584
67号に見る様に芯金に捲付けて、予熱機を通過した後芯
金と共に硬化成形用ホットダイを通過引抜くと木管が出
来る。この様にして長尺な軽い木管を得た。この木管は
断熱性が有るので保温性が良く、また耐候性も良いので
温泉地の送湯管として有用である。
実施例3 80メッシュの木粉100kgを高速ミキサーに投入し、ミ
キサー外壁部のジャケットに通じる過熱蒸気により100
℃に加熱しつつ撹拌すると、約10分で木粉は水分含有率
5%以下に乾燥された。この木粉を加熱撹拌しつつγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン(以下カップリング
剤と云う)0.8kgを水5kgに希釈した水溶液を噴霧する
と、約10分で水分に蒸発しカップリング剤が木粉の表面
に均一に分散反応して強力に結合する。この木粉を冷却
し常温にした後、フェノール樹脂(レゾール)10μgを
メタノール10μgに溶解した液を投入撹拌するとフェノ
ール樹脂(レゾール)が木粉表面のカップリング剤と反
応し、木粉にフェノール樹脂(レゾール)が結合したメ
タノールのスラリーができる。之を不織布に塗布含浸し
加熱乾燥してフェノール樹脂がβ−stageの状態でプリ
プレグされたシートを造る。このシートを予備加熱室を
通過させステンレス板に挾みながら特開昭62−225331−
4頁第3図に示される様に水平多列のロールにより加熱
加圧しつつ送り出して薄肉の木質板を得た。
この薄肉木質板に予熱が残っている間に自動車のドア
バックの金型に入れプレス成形すると曲面状のドアバッ
クが安価に得られた。成板品に柔軟性を与える為には熱
硬化性樹脂に予め可塑剤を添加して可塑化すれば有効で
ある。
実施例4 ベニヤ板工場で発生するサンダー粉は若干の接着剤と
ペーパーの石粉が混入しているが95%以上は木粉であ
る。然し挾雑物が混入している為通常の木粉としては利
用されず燃料として使用される程度であるが、このサン
ダー粉を利用する方法を述べる。
サンダー粉100kgを高速ミキサーに投入し、ミキサー
外壁部のジャケットに通じる過熱蒸気により100℃で5
分間加熱撹拌して水分を除去した後、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン(以下カップリング剤と云う)5k
gを水5kgに希釈した水溶液を噴霧しつつ加熱撹拌すると
約10分で水分は蒸発しカップリング剤がサンダー粉表面
に均一に分散附着反応して強固に結合する。之を常温迄
冷却した後メラミン樹脂(初期縮合物)10kgをメタノー
ル10kgに溶解した液を投入し更に10分間加熱撹拌すると
メタノールは揮散しメラミン樹脂がサンダー粉表面のカ
ップリング剤と反応して強固に結合した粉末状原料が得
られた。
一方ルーバー扉の上部金型面に木目状彫刻を施し、下
部金型内の周縁部に20m/m厚のベニヤ板を幅30m/mに切断
したバー材を補強材兼取付部材として固定し、その上か
ら前記粉末原料を比重0.7になる量だけ秤量して投入
し、型締めを行った後180℃に加熱しつつ100kg/cm2の圧
力で5分間圧縮成形すると、表面部に木目模様の凹凸が
有り、裏面周縁にベニヤ板バー材が存在するルーバーが
得られた。この扉の周縁に蝶番,取手,当り金具等を取
付ける際、インサートしてあるベニヤ板のバー材が釘の
保持に役立つ。即ちこの材料の持つ唯一の欠点である釘
の保持力が無い点は木材をインサートする事によりカバ
ーする事ができる。最后に木目状凹凸に目留め塗装を行
へば限り無く天然木に近いルーバー扉が完成する。
天然木製のルーバー扉は経時変化の為そりを生じる欠
点があり、またアルミ建具は冷たくて室内には不適であ
る。本発明によるルーバー扉は外見も天然木に近く、木
質感も有り軽く、経時変化は皆無で価格も木製やアルミ
製に比して遥に安価である。
このルーバー扉の上部金型に木目状の彫刻を施さず、
代りに天然木単板に裏打補強した薄板を真空力により金
型面に密着固定させ、前記の方法で成形すれば天然木単
板が表面に存在するルーバー扉が出来、高級品となる。
天然木単板を裏打補強した後柔軟剤に浸漬して軟化さ
せ、ルーバー扉の凹凸形状に合致した金型に入れて予備
成形した後、上部金型に単板を密着固定すると凹凸に沿
って天然木単板が同時成形され、単板接着の手間も省け
完全密着した理想的状態に仕上げる事が出来、最后に裏
表を同時に塗装仕上げする。ルーバー扉の物理的強度を
高める為金網をインサートして成形することもできる。
また、蝶番を予め金型内に固着しておき、同時成形する
こともできる。
〔発明の効果〕
本発明によりセルロースを主体とする物質の廃材は総
て之を粉末化する事によって有効利用ができ、又従来不
可能であった発泡剤を使用しない方法で軽い木質製品を
成形する事が出来るので、高価な発泡剤を使用する事も
なく、成形工程も粉末から最終製品を直接成形するので
ロスは極めて少なく、製品コストが非常に安くなる。
この様にしてセルロースを主体とする物質の廃材を有
効利用できるのみならず、伐採すら思うにまかせない森
林間伐材を粉末化し、之を有効利用し得る事は、世界的
に木材資源の枯渇が叫ばれている今日、この発明の社会
的貢献度は大である。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め乾燥した木粉100重量部に対し0.1乃至
    10重量部のカップリング剤を投入撹拌して、木粉表面の
    一部または全部にカップリング剤を反応させた後、更に
    熱硬化性樹脂2乃至20重量部を投入撹拌して木粉と熱硬
    化性樹脂が附着もしくは、カップリング剤により反応結
    合した粉末状原料を造り、之を加熱加圧成形することを
    特徴とする軽量な木質製品の製造方法。
  2. 【請求項2】熱硬化性樹脂がフェノール樹脂,メラミン
    樹脂,ユリヤ樹脂の1種もしくは2種以上の混合物であ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の軽量な木質製品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂が予め可塑剤を添加して可塑
    化されている特許請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載の軽量な木質製品の製造方法。
  4. 【請求項4】粉末状原料に更にガラスバルーン1乃至10
    重量部を添加する特許請求の範囲第(1)項乃至第
    (3)項の何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  5. 【請求項5】カップリング剤がシランカップリング剤の
    1種である特許請求の範囲第(1)項乃至第(4)項の
    何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  6. 【請求項6】チヨップ状繊維1乃至20重量部を添加して
    加熱加圧成形する特許請求の範囲第(1)項乃至第
    (5)項の何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  7. 【請求項7】加熱加圧成形に際し網状または布状の繊維
    をインサートする特許請求の範囲第(1)項乃至第
    (6)項の何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  8. 【請求項8】加熱加圧成形に際し金属部品をインサート
    する特許請求の範囲第(1)項乃至第(7)項の何れか
    に記載の軽量な木質製品の製造方法。
  9. 【請求項9】所望の形状に加工した木片を金型内に固定
    して加熱加圧成形する特許請求の範囲第(1)項乃至第
    (8)項の何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  10. 【請求項10】加熱加圧成形に際し圧縮成形金型に彫刻
    を施して成形品表面に木目,皮目,布目等のシボを形成
    する特許請求の範囲第(1)項乃至第(9)項の何れか
    に記載の軽量な木質製品の製造方法。
  11. 【請求項11】加熱加圧成形に際し、天然木単板,竹
    片,木へぎ材等天然材の薄板を金型内に固定してインサ
    ート成形する特許請求の範囲第(1)項乃至第(10)項
    の何れかに記載の軽量な木質製品の製造方法。
  12. 【請求項12】成形品の重量が0.5乃至0.9である特許請
    求の範囲第(1)項乃至第(11)項の何れかに記載の軽
    量な木質製品の製造方法。
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