JP2003001333A - 突起部のプレス成形方法及び成形金型 - Google Patents

突起部のプレス成形方法及び成形金型

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JP2003001333A
JP2003001333A JP2001183363A JP2001183363A JP2003001333A JP 2003001333 A JP2003001333 A JP 2003001333A JP 2001183363 A JP2001183363 A JP 2001183363A JP 2001183363 A JP2001183363 A JP 2001183363A JP 2003001333 A JP2003001333 A JP 2003001333A
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JP
Japan
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protrusion
recess
punch
projection
press
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JP2001183363A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
拓 鈴木
Yuji Kanyama
裕司 勘山
Koji Kobayashi
浩二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属板の一部に突起部を成形する突起部のプ
レス成形方法であって、成形される突起部の角に丸みが
殆ど残らず、有効高さの高い突起部のプレス成形方法の
提供。 【解決手段】 下型1に設けている凹部内径dはパンチ
外径Dより小さく、凹部底4の中央には凸部5を形成す
ると共に周囲は平坦面とし、下型上に載置した金属板に
パンチ2を押込んで金属肉を凹部3へ流し込むことで突
起部を成形し、突起部端面を凹部底4の凸部5に当てて
窪ませ、この部分の金属肉を外側へ押出すことで角の丸
みを抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定厚さの金属板の
一部にダボ(突起部)を成形加工する方法及び成形金型に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】平坦な金属板の一部に突起部を設けた部
品は多数存在し、この突起部が大きなものであれば溶接
したりネジ止めなどにて固定しなくてはならないが、比
較的薄い金属板の突起部であるならばプレス成形が適し
ている。むしろ自動車部品等のような大量生産部品では
プレス成形により突起部を加工するのが、コスト、生産
性からみて望ましい。
【0003】図5は突起部(イ)、(イ)…を設けているリ
ングプレートを示しているが、該リングプレートの外周
の4箇所には凸部(ロ)、(ロ)…を設け、これら凸部
(ロ)、(ロ)…に3個の突起部(イ)、(イ)…が成形されて
いる。リングプレートはプレス打抜きされるが、内周
(ハ)及び外周(ニ)に破断面が残らないようにせん断し、
突起部(イ)は裏面(ホ)からパンチを押圧することで表面
(ヘ)側へ突出する。
【0004】このリングプレートは自動車エンジンのト
ランスミッションを構成するブレーキ装置の1部品であ
るが、表面(ヘ)に突出する突起部(イ)、(イ)…には該リ
ングプレートにバネ力を付勢する為のコイルスプリング
が嵌って位置ズレしないようになる。ところで、該突起
部(イ)は金型を用いてプレス成形される訳であるが、図
6はこの金型を示し、下型(ト)とパンチ(チ)にて上記
凸部(ロ)を挟み込む。
【0005】下型(ト)には凹部(リ)が設けられ、上方か
ら降下するパンチ(チ)が凸部(ロ)の裏面(ホ)に当ってか
らさらに押込んで食い込むならば、下型(ト)の凹部(リ)
に金属肉が流れ込んで突起部(イ)が成形される。このい
場合、下型(ト)には潤滑油が供給されているが、凹部
(リ)の内周面(ヌ)の摩擦によって成形される突起部(イ)
の角(ル)及び端面(オ)は丸みを帯びてしまう。
【0006】凹部(リ)の深さを浅くするならば端面(オ)
が凹部底に当って平坦面になるが、角(ル)の丸みを無く
すことは不可能である。該突起部(イ)にコイルスプリン
グを嵌めて外れないように取付ける場合、突起部角(ル)
の丸みは出来る限り小さくして実質的な高さを高くする
方が好ましい。しかし、図6に示す従来方法では角(ル)
に大きな丸みが残ってしまい実質的な高さは低くなる。
一方、パンチ(チ)をさらに押込んで高い突起部を成形す
るならば、金型に大きな負担が作用すると共に、凸部
(ロ)の突起部(イ)周辺の肉厚が薄くなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、金属板の
表面から突出する突起部をプレス成形するには上記のご
とき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの
問題点であり、成形される突起部の角に丸みが殆ど残ら
ない、そして有効高さの高い突起部のプレス成形方法及
び成形金型を提供する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】下型に金属板をおいてパン
チにて押圧するならば、金属肉が下型に形成した凹部に
流れ込んで突起部となるが、本発明では該突起部の角に
丸みが残らないように凹部底の中央には凸部を形成して
いる。この凸部形状は概略半球体であったり、円錐体、
又は多角錐とすることが出来、凹部に押し込まれる突起
部の端面中央は該凸部に当って凹状化する。
【0009】端面中央が凹状に窪むことで、この部分の
金属肉は外方向へ流れて角の丸みを無くすことが出来
る。ここで、上記凹部底に設ける凸部は中央部であり、
凸部の周囲は平坦面を有している。すなわち、凹部底全
面が滑らかな凸状面ではなく、中央部の一部に限定した
凸部を形成している。
【0010】凹部底全面を滑らかな凸状面とするなら
ば、成形される突起部の角の丸みは小さくなるが、凸状
面の立ち上がりには限度があってその角度を小さくしな
くてはならず、その為に成形される突起部端面の金属肉
を外方向へ押し流す作用は小さくなってしまう。従っ
て、本発明では成形される突起部端面中央は凹状に窪
み、窪みの周囲は平坦面となっている。以下、本発明に
係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の突起部を成形する金型断面を
示し、同図の1は下型、2はパンチを表している。下型
1には凹部3が設けられ、凹部底4の中央には凸部5を
有している。凸部5は凹部底4より小さくて中央に位置
し、凸部5の周囲は平坦面6となっている。そして、凹
部3の内径dに対してパンチ2の外径Dは大きくなって
いて、金属板の一部に成形される突起部は絞り加工では
なく、一種の押出し成形によって加工される。
【0012】図2は下型1の凹部底4を示す拡大図であ
り、中央の凸部5は概略半球体を形成して凹部底4から
突出している。該凸部5の形状は半球体に限るものでは
なく、円錐体や角錐体とすることも可能である。又同じ
半球体であっても、点線で示すように盛り上げて立ち上
がり角度を大きくした凸部5であれば、凹部3に流れ込
んで成形される突起部端面を大きく窪ませる事が出来、
その結果、突起部の角の丸みはより小さくなる。
【0013】図3は図1に示す金型によって成形した突
起部7を示している。金属板8は下型1に載置された状
態でパンチ2を降下して金属板8を押圧し、パンチ先端
部は金属板8に食い込むと同時に、食い込みによって排
除される金属肉は下型の凹部3に流れ込み突起部7が成
形される。該突起部7は凹部3と同じ形状に成形される
が、端面9は凹部底中央に突出した凸部5に当って窪
み、端面中央が窪むことで外側へ金属肉が押出されて角
の丸みが殆ど無くなる。そして窪みの周りは平坦面と成
っている。
【0014】図4は本発明の成形金型を示す他の実施例
であり、同図に示すように下型1は前記図1の金型と同
じであるが、パンチ2の形状が一部異なっている。すな
わち、パンチ先端面中央には凹部10が形成され、周囲
が突出した端面形状と成っている。その結果、該パンチ
2を金属板8に押圧するならば凹部3に流れ込んで成形
される突起部7の外側部への金属流れを促進することが
出来、角の丸みを防止出来る。すなわち、凹部底4に形
成している凸部5とパンチ2の端面凹部10との相互作
用にて角の丸みを無くすことが出来る。
【0015】以上述べたように、本発明の突起部成形方
法は下型に設けた凹部底中央部に凸部を形成し、下型上
に載置した金属板にパンチを押込んで成形するものであ
り、次のような効果を得ることが出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明の成形金型は下型に凹部を設けて
いる為に、パンチに押圧されて凹部に流れ込む金属肉に
て突起部が成形される。そして上記凹部の底には凸部が
形成されている為に、上記突起部の端面中央は凸部に当
って窪み、その結果、突起部角へ金属肉が流れて該角の
丸みは無くなり、突起部の有効高さを大きく確保するこ
とが出来る。
【0017】そして、凹部底に形成される上記凸部は底
全体ではなくて中央部に限定され、その為に該凸部の周
囲は平坦面と成っている。凸部が凹部底の中央部に限定
される為に、凸部の形状及び立ち上がり角度を自由に調
整して突起部端面の金属肉を外側ヘ押し流すことが出来
る。そして成形される突起部の端面周囲もリング状の平
坦面が成形される。一方、パンチ端面の中央部を窪ませ
て周囲を突出させるならば、成形される突起部の角はさ
らに小さく、丸みは無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形金型。
【図2】下型の凹部底。
【図3】成形された突起部断面。
【図4】本発明の成形金型の別形態。
【図5】突起部を有すリングプレート。
【図6】従来の突起部成形方法。
【符号の説明】
1 下型 2 パンチ 3 凹部 4 凹部底 5 凸部 6 平坦面 7 突起部 8 金属板 9 端面 10 凹部
フロントページの続き (72)発明者 小林 浩二 福井県武生市池ノ上町38 アイシン・エ ィ・ダブリュ工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の一部に突起部を成形する突起部
    のプレス成形方法において、下型に設けている凹部内径
    はパンチ外径より小さく、そして凹部底の中央には凸部
    を形成すると共に周囲は平坦面とし、下型上に載置した
    金属板にパンチを押込んで金属肉を凹部へ流し込むこと
    により突起部を成形し、又突起部端面を凹部底の凸部に
    当てて窪ませ、この部分の金属肉を角へ押し流すことで
    該角の丸みを抑えることを特徴とする突起部のプレス成
    形方法。
  2. 【請求項2】 金属板の一部に突起部を成形する突起部
    のプレス成形金型において、下型に設けている凹部内径
    はパンチ外径より小さく、そして凹部底の中央には凸部
    を形成すると共に周囲は平坦面としたことを特徴とする
    突起部のプレス成形金型。
  3. 【請求項3】 上記パンチ端面中央を窪ませた請求項2
    記載の突起部のプレス成形金型。
  4. 【請求項4】 上記下型の凹部底の凸部形状を概略半球
    体とした請求項2、又は請求項3記載の突起部のプレス
    成形金型。
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Citations (6)

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