JP2003000472A - ロールペーパホルダ - Google Patents

ロールペーパホルダ

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JP2003000472A
JP2003000472A JP2001192728A JP2001192728A JP2003000472A JP 2003000472 A JP2003000472 A JP 2003000472A JP 2001192728 A JP2001192728 A JP 2001192728A JP 2001192728 A JP2001192728 A JP 2001192728A JP 2003000472 A JP2003000472 A JP 2003000472A
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Michio Suzuki
通夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロールペーパの使用後、常に所定量のロールペ
ーパが垂下した状態にすることができ、任意の長さを引
き出してカバーを押し下げてから切断し手を離すと、所
定量のロールペーパが次につかみ易い程度に自動的に繰
り出されしかも垂下した状態となるようにして、指先や
目の不自由な人及び目の弱い老人等でもロールペーパの
端部を探し当てる努力をしたり、該端部を指先で剥離さ
せる努力をしたりする必要性をなくして、いつでも直ち
にロールペーパを引き出して使用できるようにし、ロー
ルペーパホルダの商品価値を飛躍的に向上させる。 【解決手段】鋸歯状の歯車部13aが形成されロールペ
ーパ10と供回り可能に構成された軸2と、カバー4か
ら垂下して揺動可能に取り付けられ該カバー4が軸2か
ら離間する際にのみ軸2の歯車部13aと噛合する歯付
き部材5と、ロールペーパ10が繰り出される直前に該
ロールペーパの最外周部10bを一旦浮かせる剥離部材
6とを備え、カバー4の押下げ及び解除によりロールペ
ーパ10を所定角度回転させて繰出し可能にした構成を
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールペーパホル
ダに係り、特に常に所定量のロールペーパが垂下した状
態にすることができ、任意の長さを引き出してロールペ
ーパ切断用のカバーを押し下げてから切断し手を離す
と、所定量のロールペーパが次につかみ易い程度に自動
的に繰り出されしかも垂下した状態となるようにして、
指先や目の不自由な人及び目の弱い老人等でも、ロール
ペーパの端部を探し当てる努力をしたり、該端部をロー
ルペーパ本体から指先で剥離させる努力をしたりするこ
となく、直ちにロールペーパを引き出して使用できるよ
うにした、極めて便利で弱者に優しいロールペーパホル
ダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレットペーパ等のロールペー
パを取り付けて、該ロールペーパを引き出し易くするロ
ールペーパホルダは、ロールペーパの芯を貫通し又は該
芯の両側から入り込む軸を、コの字形のホルダに水平に
取り付けるようにし、ロールペーパを切り取る際の刃と
なるカバーをホルダに上下方向に開閉自在に取り付けて
なるものであった。
【0003】ロールペーパには、1枚のペーパを巻き取
ってなるシングルタイプと、2枚重ねのペーパを巻き取
ってなるダブルタイプとがあり、ダブルタイプについて
は、更にエンボス加工により柔らかな使用感を得られる
ようにしたものがあるが、シングルタイプは、ペーパ表
面が平滑でペーパ同士の密着度が高いために、静電気の
帯電等によって張り付き易く、ダブルタイプについて
は、シングルタイプと比較してペーパ同士の密着度は低
いが、柔軟性が高いために、搬送時や保管時の取扱いに
より全体が変形し易く、またペーパ表面の毛羽立ちによ
ってペーパ同士の引掛かりも生じ易いために、結果とし
て切れ目である端部が張り付いたままになり易いという
性質を有している。
【0004】このため従来のロールペーパホルダでは、
ペーパを切り取る際にカバーをロールペーパに押し付け
ると、該カバーが刃となってロールペーパに対して線状
に押し付けられるため、端部が食い込んで更に張り付き
易くなり、しかも該端部が、カバーの下に隠れたままに
なってしまうという問題があった。この場合、次にペー
パを引き出す際には、カバーを手で持ち上げてから、片
方の手でロールペーパを押さえ、もう一方の手でロール
ペーパの表面を下から手前上方に撫でるようにしたり、
ロールペーパを回しながら指で引っ掻くようにする等し
て端部を探していた。
【0005】大便の際や便器の掃除を行う際には、何度
もペーパを引き出す必要があるので、上記の面倒な作業
を、繰り返し行わなければならなかった。この作業は、
健常者ならある程度無意識のうちに行うことができる
が、指先や目の不自由な人や目の弱い老人等の弱者にと
っては、大変に煩わしいものであった。
【0006】一方ロールペーパには、ミシン目が形成さ
れていて、切れ易くなっているものがあるが、決して明
るくはないトイレの中では、目の良い人であってもミシ
ン目を容易に見つけることができず、しかもペーパを引
き出しながらミシン目を探していると、一般に不透明で
あるカバーに隠れていたミシン目が突然現れるので、ペ
ーパを引き出し過ぎてしまうこともよくあった。ミシン
目でペーパを切ろうとすると、カバーを押さえる力とペ
ーパを引く力の微妙な調節が必要であり、失敗するとミ
シン目ではなく、カバーで押さえたところで切れたり、
切っている途中でミシン目から外れてギザギザに切れた
りして、見苦しい切れ方となってしまうことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、ロールペーパを支える軸と、該軸
が水平にかつ着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホ
ルダに上下方向に開閉可能に取り付けられるロールペー
パ切断用のカバーとを備えたロールペーパホルダにおい
て、鋸歯状の歯車部が形成されロールペーパに嵌入する
ことで該ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、
弾性体により軸と離間する方向に押圧付勢された状態で
ホルダに揺動可能に取り付けられ軸に接近する方向に押
下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直ちに所定の
位置に復帰するように構成されたロールペーパ切断用の
カバーと、該カバーから垂下して揺動可能に取り付けら
れ該カバーが軸から離間する際にのみ軸の歯車部と噛合
する鋸歯状の歯が円弧状に配列して形成された歯付き部
材とを備え、カバーの押下げ及び解除によりロールペー
パを所定角度回転させて繰出し可能に構成し、カバーに
よりロールペーパを切断した後にカバーを解放すること
でロールペーパが次につかみ易い程度に自動的に繰り出
されるように構成することによって、指先や目の不自由
な人及び目の弱い老人等でもロールペーパの端部を探し
当てる努力をしたり、該端部を指先で剥離させる努力を
したりする必要性をなくすことであり、またこれによっ
て極めて簡単にかつ直ちにロールペーパを引き出して使
用できるようにすることである。
【0008】また他の目的は、上記構成に加えて、ホル
ダに揺動自在に取り付けられロールペーパが繰り出され
る直前に該ロールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離
部材を備え、ロールペーパの繰出し時に該ロールペーパ
が該剥離部材により自然に剥離して端部が垂下するよう
に構成することによって、搬送時や保管時の取扱いによ
る変形の度合いや重なり合うペーパ同士の密着度の高低
を問わず、繰出しに伴って端部が確実に垂下した状態と
なるようにすることであり、またこれによって次の使用
者が直ちに端部をつかんでロールペーパを引き出すこと
ができるようにすることである。
【0009】更に他の目的は、上記構成に加えて、凸部
及び凹部が交互に形成され最も上側に長い凸形状となる
上端ガイド部が形成されると共に最も下側に長い凸形状
となる下端ガイド部が形成され凸部が斜め後方かつ下方
に向くようにホルダの内側面に取り付けられた串歯と、
弾性体により付勢されカバーを押し下げるとロールペー
パの減り具合に応じて順次下側の凹部に掛かって行くよ
うにかつカバーの上方に突出した操作レバー部が起立す
るようにカバーに揺動可能に取り付けられカバーを押し
下げながら該操作レバー部を倒すと串歯の上端ガイド部
付近まで揺動するカバー位置調整部材とを備え、該カバ
ー位置調整部材によりカバーを完全に上まで開くことが
できるように構成することによって、ロールペーパの減
り具合に合わせて、該ロールペーパとカバーとの隙間が
自動的に調整されるようにして、カバーの戻りに伴うロ
ールペーパの繰出し量が均等になるようにすると共に、
ロールペーパを交換する際にはカバーを完全に上まで開
いて、ロールペーパの交換作業を容易に行うことができ
るようにすることである。
【0010】また他の目的は、上記構成において、ロー
ルペーパを切断する際の刃となるカバーの前端を下に凸
となる円弧形状に形成し、ロールペーパの端部が剥離し
垂下し易いように構成することによって、剥離部材によ
って一度剥離させたにもかかわらず静電気等によって再
び張り付いてしまったロールペーパであっても、端部が
完全に剥離して垂下するようにすることである。
【0011】更に他の目的は、上記構成において、カバ
ーの裏面のうち該カバーを押し下げた際にロールペーパ
に接触する位置において後方に凸となる円弧形状かつ広
幅の押え部材を取り付け、ロールペーパの端部が空気を
含んで剥離し易くなるように構成することによって、変
形が大きかったり、又は密着度が高い等の理由により剥
離しにくいロールペーパであっても、確実に端部が剥離
して垂下するようにすることである。
【0012】また他の目的は、上記構成において、カバ
ーの前端の裏面側に該前端に沿って半球状の突起を略等
間隔に複数配列して形成することによって、ロールペー
パに対する切れ味を格段に向上させると共に、ロールペ
ーパ切断時の端部の張付きをより効果的に防止し、更に
手で触れても痛みを感じたり怪我を負ったりしないよう
に安全性を高めることである。
【0013】更に他の目的は、両方の端部に夫々貫通穴
が形成されロールペーパの芯の内径に合わせて弾性変形
し外周面に向かって凸となる湾曲部が形成されたばねが
少なくとも1つ取り付けられ該ばねの突出し量よりも大
径に形成されたフランジを有する筒状の大径軸と、該大
径軸の外周面に軸方向に摺動自在に取り付けらればねの
湾曲部と外周面との間に嵌合させることでばねを大径軸
の半径方向に広げ芯の内径が大きいロールペーパにも対
応できるようにするカラーと、丸鋸状の歯車部が形成さ
ればねの突出し量よりも大径に形成されたフランジを有
し貫通穴に嵌合するように構成されると共に両方の端部
がホルダと係合するように構成され単体でもコアレス型
のロールペーパ用として使用可能な小径軸とを備えるこ
とによって、標準的な内径の芯を持つロールペーパ、内
径が大きい芯をもつロールペーパ及びコアレス型のロー
ルペーパのいずれに対しても供回りするように取り付け
ることができるようにすることであり、またこれによっ
て内径の異なるほとんどすべての市販されているロール
ペーパに対して単一の軸で間に合うようにすると共に、
ロールペーパを取り付けていない軸をホルダに取り付け
ておいた場合に、剥離部材がフランジの上に載るように
して軸を空回りさせても剥離部材がばねと引掛かること
がないようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】要するに本発明ロールペ
ーパホルダ(請求項1)は、ロールペーパを支える軸
と、該軸が水平にかつ着脱自在に取り付けられるホルダ
と、該ホルダに上下方向に開閉可能に取り付けられるロ
ールペーパ切断用のカバーとを備えたロールペーパホル
ダにおいて、鋸歯状の歯車部が形成され前記ロールペー
パに嵌入することで該ロールペーパと供回り可能に構成
された軸と、弾性体により前記軸と離間する方向に押圧
付勢された状態で前記ホルダに揺動可能に取り付けられ
前記軸に接近する方向に押下げ可能でありかつ該押下げ
を解除すれば直ちに所定の位置に復帰するように構成さ
れた前記ロールペーパ切断用のカバーと、該カバーから
垂下して揺動可能に取り付けられ該カバーが前記軸から
離間する際にのみ前記軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状
の歯が円弧状に配列して形成された歯付き部材とを備
え、前記カバーの押下げ及び解除により前記ロールペー
パを所定角度回転させて繰出し可能に構成し、前記カバ
ーにより前記ロールペーパを切断した後に前記カバーを
解放することで前記ロールペーパが次につかみ易い程度
に自動的に繰り出されるように構成したことを特徴とす
るものである。
【0015】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
2)は、ロールペーパを支える軸と、該軸が水平にかつ
着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホルダに上下方
向に開閉可能に取り付けられるロールペーパ切断用のカ
バーとを備えたロールペーパホルダにおいて、鋸歯状の
歯車部が形成され前記ロールペーパに嵌入することで該
ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、弾性体に
より前記軸と離間する方向に押圧付勢された状態で前記
ホルダに揺動可能に取り付けられ前記軸に接近する方向
に押下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直ちに所
定の位置に復帰するように構成された前記ロールペーパ
切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動可能に取
り付けられ該カバーが前記軸から離間する際にのみ前記
軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に配列し
て形成された歯付き部材と、前記ホルダに揺動可能に取
り付けられ前記ロールペーパが繰り出される直前に該ロ
ールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離部材とを備
え、前記カバーの押下げ及び解除により前記ロールペー
パを所定角度回転させて繰出し可能に構成し、該繰出し
時に前記ロールペーパが前記剥離部材により自然に剥離
して端部が垂下するように構成したことを特徴とするも
のである。
【0016】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
3)は、ロールペーパを支える軸と、該軸が水平にかつ
着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホルダに上下方
向に開閉可能に取り付けられるロールペーパ切断用のカ
バーとを備えたロールペーパホルダにおいて、鋸歯状の
歯車部が形成され前記ロールペーパに嵌入することで該
ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、弾性体に
より前記軸と離間する方向に押圧付勢された状態で前記
ホルダに揺動可能に取り付けられ前記軸に接近する方向
に押下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直ちに所
定の位置に復帰するように構成された前記ロールペーパ
切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動可能に取
り付けられ該カバーが前記軸から離間する際にのみ前記
軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に配列し
て形成された歯付き部材と、前記ホルダに揺動自在に取
り付けられ前記ロールペーパが繰り出される直前に該ロ
ールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離部材と、凸部
及び凹部が交互に形成され最も上側に長い凸形状となる
上端ガイド部が形成されると共に最も下側に長い凸形状
となる下端ガイド部が形成され前記凸部が斜め後方かつ
下方に向くように前記ホルダの内側面に取り付けられた
串歯と、弾性体により付勢され前記カバーを押し下げる
と前記ロールペーパの減り具合に応じて順次下側の前記
凹部に掛かって行くようにかつ前記カバーの上方に突出
した操作レバー部が起立するように前記カバーに揺動可
能に取り付けられ前記カバーを押し下げながら該操作レ
バー部を倒すと前記串歯の前記上端ガイド部付近まで揺
動するカバー位置調整部材とを備え、前記カバーの押下
げ及び解除により前記ロールペーパを所定角度回転させ
て繰出し可能に構成すると共に、該繰出し時に前記ロー
ルペーパが前記剥離部材により自然に剥離して端部が垂
下するように構成し、前記カバーと前記ロールペーパと
の間の隙間を一定に保つようにし、かつ前記カバー位置
調整部材により前記カバーを完全に上まで開くことがで
きるように構成したことを特徴とするものである。
【0017】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
4)は、前記ロールペーパを切断する際の刃となる前記
カバーの前端を下に凸となる円弧形状に形成し、前記ロ
ールペーパの前記端部が剥離し垂下し易いように構成し
たことを特徴とするものである。
【0018】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
5)は、前記カバーの裏面のうち該カバーを押し下げた
際に前記ロールペーパに接触する位置において後方に凸
となる円弧形状かつ広幅の押え部材を取り付け、前記ロ
ールペーパの前記端部が空気を含んで剥離し易くなるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0019】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
6)は、前記カバーの前記前端の裏面側に該前端に沿っ
て半球状の突起を略等間隔に複数配列して形成したこと
を特徴とするものである。
【0020】また本発明ロールペーパホルダ用軸(請求
項7)は、両方の端部に夫々貫通穴が形成されロールペ
ーパの芯の内径に合わせて弾性変形し外周面に向かって
凸となる湾曲部が形成されたばねが少なくとも1つ取り
付けられ該ばねの突出し量よりも大径に形成されたフラ
ンジを有する筒状の大径軸と、該大径軸の外周面に軸方
向に摺動自在に取り付けられ前記ばねの湾曲部と前記外
周面との間に嵌合させることで前記ばねを前記大径軸の
半径方向に広げ前記芯の内径が大きい前記ロールペーパ
にも対応できるようにするカラーと、丸鋸状の歯車部が
形成され前記貫通穴に嵌合するように構成されると共に
両方の端部がホルダと係合するように構成され単体でも
コアレス型の前記ロールペーパ用として使用可能な小径
軸とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】また本発明ロールペーパホルダ(請求項
8)は、請求項7のロールペーパホルダ用軸を用いたこ
とを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。本発明に係るロールペーパホルダ1
は、図1から図7に示すように、軸2と、ホルダ3と、
ロールペーパ切断用のカバー4と、歯付き部材4と、剥
離部材6と、串歯8と、カバー位置調整部材9とを備え
ている。
【0023】軸2は、ロールペーパ10を支える本発明
ロールペーパ用軸の第1実施例に係り、図2から図5、
図7、図17から図26に示すように、ロールペーパ1
0に嵌入することで該ロールペーパ10と供回り可能、
即ちロールペーパ10を回転駆動可能に構成され、大径
軸11と、カラー12と、小径軸13とから構成されて
いる。
【0024】大径軸11は、両方の端部11aに夫々貫
通穴11bが形成され、ロールペーパ10の芯14の内
径に合わせて弾性変形し、外周面11cに向かって凸と
なる湾曲部15aが形成されたばね15が少なくとも1
つ取り付けられ該ばね15の突出し量よりも大径に形成
されたフランジ11dを有する筒状のものであって、該
ばね15は、例えば4本均等に配列して取り付けられ、
両側の貫通穴11bのうち少なくとも一方は、例えば四
角形の穴に形成されている。該貫通穴11bに嵌合する
小径軸13を断面四角形状にすれば、小径軸13の回転
に伴って大径軸が回転するようにできるからである。
【0025】なお、貫通穴11bの形状は、四角形に限
るものではなく、その他の多角形や、楕円形等、小径軸
13に嵌合し、該小径軸13が空回りしないような形状
であればよい。また両端の貫通穴11bの両方を同様
の、例えば四角形の穴としてもよく、また小径軸13の
差込み側のみを、例えば四角形の穴にして、他方を例え
ば丸穴とする等、貫通穴11bを夫々違う形状にしても
よい。
【0026】ばね15は、図17から図20に示すよう
に、例えばピアノ線等のばね材料を折り曲げて形成さ
れ、第1屈曲係止部15bにより大径軸11の内側から
外側に貫通した状態で係止され、大径軸11の内側に沿
う直線部15cから、大径軸11の外側に貫通してから
反転するように折り曲げられ、大径軸11の外周面11
cに沿って戻るように軸方向に延びると共に、例えば2
箇所の大曲率湾曲部15dが大径軸11の半径方向にわ
ずかに膨らむように形成され、終端部15eが再び大径
部11の内側に折り曲げられたものである。
【0027】2箇所の大曲率湾曲部15dの谷間が湾曲
部15aとなっているが、該大曲率湾曲部15dの膨ら
み量は必ずしも同じである必要はなく、片方の膨らみ量
を大きくしてもよい。
【0028】カラー12は、図17、図18及び図20
に示すように、大径軸11の外周面11cに軸方向に摺
動自在に取り付けられ、ばね15の湾曲部15aと外周
面11cとの間に嵌合させることでばね15を大径軸1
1の半径方向に広げ、芯14の内径が大きいロールペー
パ10にも対応できるようにするためのものであって、
外周の円周方向に溝12aが形成された円環状のもので
ある。
【0029】図18に示す、カラー12の待避状態か
ら、図20に示すように、カラー12をばね15の湾曲
部15aの下に移動させると、該湾曲部15aが溝12
aに係合して、ばね15が広がるようになっている。
【0030】小径軸13は、図21から図26に示すよ
うに、丸鋸状の歯車部13aが形成され、貫通穴11b
に嵌合するように構成されると共に両方の端部13bが
ホルダ3と係合するように構成され、単体でもコアレス
型のロールペーパ10用として使用可能なものである。
【0031】歯車部13aは、歯付き部材5と噛み合
い、ロールペーパ10が繰り出される方向にのみ小径軸
13が回転するような鋸歯状に形成されており、その両
側にはテーパ状に面取りされたフランジ13c,13d
が形成されている。これは歯付き部材5が小径軸13の
軸方向に脱落することがないようにするためである。
【0032】小径軸13の軸部13fは、その全長にわ
たって、例えば断面四角形に形成されており、大径軸1
1の貫通穴11bと嵌合して供回りするように構成され
ている。
【0033】なお、軸部13fの断面形状は、四角形に
限るものではなく、大径軸11が空回りしないように嵌
合可能な形状であれば、その他の多角形や、楕円形等で
もよい。また全長にわたって、例えば断面四角形とする
必要はなく、一部を断面四角形にして、他の部分を、例
えば丸軸形状とする等、断面形状や断面積を変化させ
て、大径軸11への差込み方向を間違えることがないよ
うにしてもよい。
【0034】大径軸11に差し込んだときに該大径軸1
1に当接するフランジ13dの側面には、軸部13fよ
りも大径となる段部13eが形成されている。これはコ
アレス型のロールペーパ10に小径軸13を取り付けて
使用していて、該ロールペーパ10が完全になくなった
場合に、剥離部材6が段部13eに当接し軸部13fか
らは離間した状態となるようにして、剥離部材6が軸部
13fに引掛からないようにするためである。
【0035】小径軸13の端部13bのうち、例えば歯
車部13aに近い側の端部13bには、図示しない弾性
体が組み込まれており、手指(図示せず)で押すことに
より、軸方向に縮み、手指を離すと元の長さに戻るよう
に構成されている。なお、歯車部13aに近い側の端部
13bには、例えば青色の球(図示せず)を目印として
付してもよい。
【0036】ホルダ3は、図1から図7に示すように、
軸2が水平にかつ着脱自在に取り付けられるものであっ
て、図8に示すように、トイレ等の壁16に対して平行
に接触するように固定される土台部3aと、該土台部3
aの両側から手前側に垂直に形成され、軸2、カバー
4、剥離部材6及び串歯8等が取り付けられる支持部3
b,3cとが一体的に形成されている。
【0037】支持部3bには、U字形に切り欠かれた溝
3cが形成され、該溝3cは、内側が広幅となる段付き
形状に形成されている。支持部3dには、U字形に形成
されているが、幅方向には貫通していない溝3eが形成
されている。溝3eは、溝3cと同様に、内側が広幅と
なる段付き形状に形成されている。また支持部3bに
は、例えば装飾用のカバー7が取り付けられている。な
お、支持部3dに同様のカバー(図示せず)を取り付け
てもよい。
【0038】カバー4は、ホルダ3に上下方向に開閉可
能に取り付けられ、弾性体の一例たる2個のばね18に
より軸2と離間する方向に押圧付勢された状態でホルダ
3に揺動可能に取り付けられ、軸2に接近する方向に押
下げ可能であり、かつ該押下げを解除すれば直ちに所定
の位置に復帰するように構成されている。
【0039】カバー4の裏面4aには、ブラケット19
を介して、リンク20が一対揺動可能に取り付けられて
いる。リンク20には、長穴20aが形成されており、
図5及び図6に示すように、剥離部材6のループ部6a
を貫通したピン21が長穴20a内に差し込まれ相対的
に摺動するようになっている。なお、リンク20の取付
けに際しては、必ずしもブラケット19が必要となるわ
けではなく、リンク20を係止できるように、ばね18
の一端、即ち裏面4aに接する側の先端を、例えばU字
形に形成して、この部分にリンク20を取り付けるよう
にしてもよい(図示せず)。このようにすれば、ブラケ
ット19の製作及びカバー4への取付けの工程(穴あ
け、リベット止め等)が不要となるからである。またこ
の場合、リンク20が取り付けられない側のばね18も
同一形状にすれば、部品の種類を少なくして製造コスト
を抑えることができる。
【0040】リンク20は、カバー4と連動するので、
該カバーをある程度まで上方に開いた場合に、長穴20
aの下端にピン21が当接するようになっており、カバ
ー4を更に上方に開くと、リンク20に持ち上げられる
ようにして該ピン21が上昇し、これに伴って剥離部材
6も上方にはね上げられるようになっている。
【0041】またカバー4の裏面4aには、ブラケット
22を介して歯付き部材5が取り付けられている。ロー
ルペーパ10を切断する際の刃となるカバー4の前端4
bは、下に凸となる円弧形状に形成され、ロールペーパ
10の端部10aが剥離し垂下し易いように構成されて
いる。なお、前端4bは鋸歯状に形成されている。
【0042】カバー4の裏面4aのうち、該カバー4を
押し下げた際にロールペーパ10に接触する位置には、
後方に凸となる円弧形状かつ広幅の押え部材23が取り
付けられ、ロールペーパ10の端部10aが空気を含ん
で剥離し易くなるように構成されている。
【0043】なお、カバー4の前端4bの裏面4a側
に、図32及び図33に示すように、該前端4bに沿っ
て、例えば半球状の突起4cを略等間隔に複数配列して
形成してもよい。
【0044】歯付き部材5は、図5、図7から図11に
示すように、カバー4から垂下して揺動可能に取り付け
られ、該カバー4が軸2から離間する際にのみ、軸2の
歯車部13aと噛合する鋸歯状の歯5aが円弧状に配列
して形成されたものであって、湾曲した長穴5bが長手
方向に形成され、前後方向に長い長穴5cがブラケット
22への取付け箇所となる上端に形成されている。
【0045】長穴5bには、ホルダ3の支持部3bに固
定されたピン24が通され、反対側からねじ25及び座
金26が取り付けられており、長穴5bが該ピン24に
倣うことによって、歯付き部材5が前後方向に揺動する
ようになっている。なお、歯付き部材5の下端に、例え
ば黄色の球(図示せず)を目印として付してもよい。
【0046】ホルダ3の支持部3bには、図7から図1
1に示すように、ねじ28及び座金27によってばね2
9が固定され該ばね29によって付勢された金具30
が、歯付き部材5が軸2の歯車部13aに噛み合うよう
に、軽く押し付けるようになっている。
【0047】剥離部材6は、ホルダ3に揺動可能に取り
付けられ、ロールペーパ10が繰り出される直前に該ロ
ールペーパ10の最外周部10b(最外周の1枚)を一
旦浮かせるためのものであって、ロールペーパ10の幅
よりも長く軸2と平行となる直線部6bが形成され、該
直線部6bの両端には、わずかに上方に突出したガイド
6cが形成されている。ロールペーパ10の最外周部1
0bが直線部6bの上を通るようにすると共に、該最外
周部10bが直線部6bから脱落しないようにするため
である。
【0048】両方のガイド6cの後方には、ループ部6
aが夫々形成され、ループ部6aを貫通したピン21が
リンク20の長穴20a内に差し込まれている。これに
よって剥離部材6は、リンク20と相対的に摺動し、使
用状態においては、自重によりロールペーパ10又は軸
2にもたれ掛かっているが、カバー4を開くことによ
り、該リンク20が所定量以上上昇すると、剥離部材6
は該リンク20により持ち上げられ、上方にはね上げら
れるようになっている。これはロールペーパ10の補充
の際に剥離部材6をはね上げておかないと、邪魔になる
からである。
【0049】串歯8は、図5、図7から図11に示すよ
うに、凸部8a及び凹部8bが交互に形成され、最も上
側に長い凸形状となる上端ガイド部8cが形成されると
共に、最も下側に長い凸形状となる下端ガイド部8dが
形成され、凸部8aが斜め後方かつ下方に向くようにホ
ルダ3の内側面8fに取り付けられたものである。
【0050】凹部8bは、例えば5箇所形成されてお
り、該凹部8bにカバー位置調整部材9が順次掛かって
行くことにより、カバー4の角度が5段階に変化するよ
うになっている。
【0051】カバー位置調整部材9は、図7から図11
に示すように、弾性体の一例たるばね31により付勢さ
れ、カバー4を押し下げるとロールペーパ10の減り具
合に応じて、順次下側の凹部8bに掛かって行くよう
に、かつカバー4の上方に突出した操作レバー部9aが
起立するようにカバー4に揺動可能に取り付けられ、カ
バー4を押し下げながら該操作レバー部9aを倒すと、
串歯8の上端ガイド部8c付近まで揺動するようにした
ものであり、カバー4上のブラケット32に取り付けら
れている。なお、操作レバー部9aに、例えば赤色の球
を目印として付してもよい。
【0052】カバー4は、ばね18により上方に開く方
向に付勢されているが、カバー位置調整部材9が凹部8
bに掛かっていることにより、カバー4が所定の角度以
上開くことがなく、これによってロールペーパ10とカ
バー4との隙間が自動的に調整されるようになってい
る。
【0053】次に本発明ロールペーパ用軸の第2実施例
について説明すると、軸42は、図27から図31に示
すように、第1実施例に係る軸2において、カラー43
を取り付けたものである。
【0054】カラー43は、大径軸11上を摺動可能な
筒状に形成され、幅方向の全長にわたる断面V字形の溝
43aと、幅方向の中央付近の凹部43bとが、外周に
例えばばね15と同数となる4箇所ずつ交互に形成され
たものであり、凹部43bには、図28に示すように、
ばね15の湾曲部15aを係合させることができるよう
になっており、これによってばね15を大径軸11の半
径方向に広げて、内径の大きい芯14を持つロールペー
パ10にも空回りしないように取り付けることができる
ようになっている。
【0055】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。本発明ロールペーパホ
ルダ用軸の第1実施例に係る軸2にロールペーパ10を
取り付ける際には、芯14の内径が標準的な大きさであ
る場合、図24に示すように、カラー12をばね15の
大曲率湾曲部15dの下に待避させ、ロールペーパ10
の芯14に差し込むようにする。するとばね15の弾性
により、該ばね15と芯14との間に強い摩擦力が生
じ、ロールペーパ10と大径軸11が供回り可能な状態
となる。
【0056】芯14の内径が大きい場合、図25に示す
ように、カラー12をばね15の湾曲部15aの下に移
動させ溝12aに嵌合させてから、ロールペーパ10の
芯14に差し込むようにする。すると、カラー12によ
り半径方向に広げられたばね15の弾性により、該ばね
15と芯14との間に強い摩擦力が生じ、ロールペーパ
10と大径軸11とが供回り可能な状態となる。
【0057】小径軸13を大径軸11の貫通穴11bに
差し込むと、該貫通穴11bに軸部13fが嵌合し、小
径軸13と大径軸11が供回り可能な状態となる。
【0058】コアレス型のロールペーパ10の場合に
は、図26に示すように、小径軸13のみをロールペー
パ10に差し込むことで、軸部13fが直接ロールペー
パ10に食い込み、供回り可能な状態となる。
【0059】次にカバー4の開閉作用について説明す
る。図8に示すように、カバー4が押し下げられた状態
では、歯付き部材5はばね29及び金具30によって、
ホルダ3に取り付けられた軸2の歯車部13aに押し付
けられ、噛合した状態となっている。軸2が取り付けら
れていない場合には、歯付き部材5は単にばね29及び
金具30によって前方に押圧された状態である。
【0060】このときカバー位置調整部材9は、串歯8
のいずれかの凹部8bに掛かっているが、カバー4を最
も下まで押し下げると、カバー位置調整部材9は、順次
下側の凹部8bに掛かって行き、間もなく最も下側の凹
部8bに掛かる。
【0061】ここで赤色の球が目印となる操作レバー部
9aを矢印A方向に倒すと、ブラケット32を中心にし
てカバー位置調整部材9が上端ガイド部8c付近まで、
矢印B方向に揺動するので、そのままカバー4の押し下
げを解除して行くと、図9に示すように、歯付き部材5
は、軸2から矢印C方向に離間し、カバー4は、カバー
位置調整部材9が最も上側の凹部8bに掛かる最大開度
まで、ばね18の作用によって矢印D方向に開く。この
ときリンク20により剥離部材6も矢印D方向にはね上
げられる。
【0062】なお、カバー位置調整部材9が最も下側の
凹部8bに掛かっていなくても、カバー4を押し下げな
がら操作レバー部9aを矢印A方向に倒せば、カバー4
を開くことは可能である。
【0063】カバー4が最大開度まで開かれた状態で、
ロールペーパ10の取付けが可能となる。図5、図7及
び図10に示すように、ロールペーパ10を取り付けた
軸2をホルダ3に取り付ける際には、該ロールペーパ1
0を矢印E方向に移動させ、小径軸13の左の端部13
bを支持部3dの溝3eに差し込み、右の端部13b
(青色の球が付されている場合には、該球が目印とな
る。)を押し縮めながら、支持部3bの溝3c差し込
む。
【0064】次にロールペーパ10の後ろ側から手(図
示せず)を差し込んでロールペーパ10を矢印F方向に
少し回転させながら、端部10aを剥離部材6の上側に
通すようにし、矢印G方向に引き出すようにする。
【0065】そして、図11に示すように、押え部材2
3がロールペーパ10に当接するまで、カバー4を手指
35で押し下げると、カバー位置調整部材9が、例えば
1段下側の凹部8bに移り、操作レバー部9aが斜めに
立ち上がる。またこのとき歯付き部材5が軸2の歯車部
13aに噛合する。
【0066】ここで手指35を矢印H方向に離すと、ば
ね18の作用によりカバー4が上方に戻るが、カバー位
置調整部材9が串歯8の凹部8bに掛かって止まり、ロ
ールペーパ10とカバー4との間に適度な隙間があき、
カバー4の開度が定まる。カバー4が戻る際に、歯付き
部材5も矢印I方向に上昇するので、該歯付き部材5と
噛合している歯車部13aが矢印F方向に回動し、ロー
ルペーパ10の端部10aが矢印J方向に繰り出され
る。なお、このとき歯付き部材5と歯車部13aは噛合
しているので、ロールペーパ10が惰性で余分に繰り出
されることはない。
【0067】ロールペーパ10の最外周部10bは、剥
離部材6により一旦浮かされているので、繰り出された
端部10aは、図11及び図12に示すように、自重に
より剥離し、垂下した状態となる。
【0068】このようにして垂下した端部10aを、図
13に示すように、手指35でつかんで矢印J方向に任
意の長さだけ引き出すと、軸2は矢印F方向に回動す
る。このとき軸2は、歯付き部材5に対して空回りする
ので、何ら問題なくロールペーパ10を繰り出すことが
できる。これは、軸2を矢印F方向に回転させる場合に
は、ばね29の押付け力に抗して歯付き部材5が逃げ、
噛合いが外れるからである。
【0069】ここで図11及び図14に示すように、も
う一方の手指35でカバー4を押し下げてロールペーパ
10を押えると、該カバー4の前端4bを刃として用い
ながら、引き出したペーパ10cを矢印K方向に切り取
ることができる。切り取った直後は、図15に示すよう
に、手指35でカバー4を押し下げた状態となってい
る。
【0070】図32及び図33に示すような、突起4c
が前端4bに形成されたカバー4の場合には、切れ味が
格段に高く、前端4bに沿ってペーパ10cを切り取る
ことができ、しかも切れ目である端部10aのロールペ
ーパ10への張付きも効果的に防止できる。また突起4
cは、半球状であるため、手指35が触れても痛みを感
じたり、怪我をすることがなく安全である。
【0071】なお、カバー4を押し下げた際には、歯付
き部材5は歯車部13aを回転させることなく、ばね2
9の押付け力に抗して該歯車部13aを乗り越えながら
下方に入り込む。またロールペーパ10の残量の減少に
より直径が小さくなった場合には、串歯8のある凹部8
bに掛かっていたカバー位置調整部材9は、自動的に下
側の凹部8bに入り込む。
【0072】そしてカバー4から手指35を離すと、図
11及び図16に示すように、カバー位置調整部材9が
そのときに位置している串歯8の凹部8bに掛かるま
で、ばね18の作用によりカバー4が矢印L方向に戻
り、歯付き部材5と噛合している歯車部13aが矢印F
方向に回動し、これによってロールペーパ10が同方向
に回転駆動されて該ロールペーパ10の端部10aが再
び矢印J方向に繰り出される。
【0073】カバー4の裏面4aに取り付けられている
押え部材23は、図6、図7及び図11に示すように、
カバー4の前端4bよりも後方に取り付けられており、
しかも後方に凸となる円弧形状に形成されているので、
ロールペーパ10が繰り出される瞬間に、端部10aか
ら押え部材23により押さえられている部分までの最外
周部10bの下に空気がまとまって入り込む。
【0074】また最外周部10bは、剥離部材6により
一旦浮かされているので、ロールペーパ10が搬送中や
保管中の取扱いにより変形したとしても、該端部10a
が確実に剥離して垂下する。カバー4の前端4bが、下
に凸となる円弧形状に形成されていることにより、切取
り直後の端部10aの中央付近が重力の影響を受けやす
くなることも、該端部10aが確実に垂下する要因とな
っている。
【0075】押え部材23は、広幅に形成されているの
で、ロールペーパ10に押し付けた際の面圧が低く、剥
離部材6により一旦浮かせた最外周部10bを剥離しに
くくしてしまうようなことはない。
【0076】カバー位置調整部材9は、ロールペーパ1
0の残量に応じて、自動的に適当な位置の凹部8bに掛
かるので、ロールペーパ10の残量が少なくなり外径が
小さくなっても、繰出し量が過大になったり、過少にな
ったりすることはなく、ほぼ一定に保たれる。
【0077】ロールペーパ10を引き出し過ぎた場合に
は、黄色の球が目印となる歯付き部材5の下端を後方に
押し込み、歯車部13aとの噛合いを解除した状態で、
ロールペーパ10を巻き戻すことが可能である。
【0078】ロールペーパ10を使い切った場合には、
上記の手順により再びカバー4を最大開度まで開いて、
青い球が目印となる右の端部13aを押し込んで軸2を
取り外し、ロールペーパ10を補充することができる。
なお、図8に示すように、ロールペーパ10が取り付け
られておらず、大径軸11のばね15が露出した状態の
軸2をホルダ3に取り付けている場合に、カバー4を押
し下げたり、離したりして軸2を回転させようとする
と、剥離部材6がばね15に引掛かってしまうことが予
想されるが、大径軸11は、ばね15の突出し量よりも
大径に形成されたフランジ11dを有しているので、剥
離部材6は該フランジ11dの上に乗る状態となり、ば
ね15に引掛かることはない。
【0079】同様に、コアレス型のロールペーパ10と
小径軸13の組合せで使用していて、該ロールペーパ1
0を使い切った場合には、小径軸13が露出してしまう
ので、該小径軸13の軸部13fと剥離部材6との干渉
が心配されるが、図22に示すように、小径軸13には
段部13eが形成されており、剥離部材6は該段部13
eに乗る状態となるので、軸部13fと剥離部材6とが
干渉を起こすことはない。
【0080】次に本発明ロールペーパホルダ用軸の第2
実施例に係る軸42の作用について説明すると、図27
及び図28に示すように、標準的な内径の芯14を持つ
ロールペーパ10に使用する場合には、カラー43は、
ばね15の大曲率湾曲部15dの下に待避させるように
するが、このときカラー43は、ばね15に対しては何
らの作用もしていない。ロールペーパ10を取り付けた
場合には、ばね15の弾性により、該ばね15と芯14
との間に強い摩擦力が生じ、ロールペーパ10と大径軸
11が供回り可能な状態となる。
【0081】芯14の内径が大きい場合、図28に示す
ように、カラー43をばね15の湾曲部15aの下に移
動させてから、矢印M方向又は矢印N方向に回転させる
と、湾曲部15aと凹部43bが嵌合する。これによっ
てカラー43は固定されると共に、ばね15は半径方向
に広げられる。この状態でロールペーパ10を取り付け
ると、広げられたばね15の弾性により、該ばね15と
芯14との間に強い摩擦力が生じ、ロールペーパ10と
大径軸11とが供回り可能な状態となる。
【0082】
【発明の効果】本発明は、上記のようにロールペーパを
支える軸と、該軸が水平にかつ着脱自在に取り付けられ
るホルダと、該ホルダに上下方向に開閉可能に取り付け
られるロールペーパ切断用のカバーとを備えたロールペ
ーパホルダにおいて、鋸歯状の歯車部が形成されロール
ペーパに嵌入することで該ロールペーパと供回り可能に
構成された軸と、弾性体により軸と離間する方向に押圧
付勢された状態でホルダに揺動可能に取り付けられ軸に
接近する方向に押下げ可能でありかつ該押下げを解除す
れば直ちに所定の位置に復帰するように構成されたロー
ルペーパ切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動
可能に取り付けられ該カバーが軸から離間する際にのみ
軸の歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に配列して形
成された歯付き部材とを備え、カバーの押下げ及び解除
によりロールペーパを所定角度回転させて繰出し可能に
構成し、カバーによりロールペーパを切断した後にカバ
ーを解放することでロールペーパが次につかみ易い程度
に自動的に繰り出されるように構成したので、指先や目
の不自由な人及び目の弱い老人等でもロールペーパの端
部を探し当てる努力をしたり、該端部を指先で剥離させ
る努力をしたりする必要性をなくすことができる効果が
あり、またこの結果極めて簡単にかつ直ちにロールペー
パを引き出して使用できるという画期的な効果が得られ
る。
【0083】また上記構成に加えて、ホルダに揺動自在
に取り付けられロールペーパが繰り出される直前に該ロ
ールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離部材を備え、
ロールペーパの繰出し時に該ロールペーパが該剥離部材
により自然に剥離して端部が垂下するように構成したの
で、ロールペーパの搬送時や保管時の取扱いによる変形
の度合いや重なり合うペーパ同士の密着度の高低を問わ
ず、繰出しに伴って端部が確実に垂下した状態となるよ
うにすることができ、またこの結果次の使用者が直ちに
端部をつかんでロールペーパを引き出すことができると
いう効果がある。
【0084】更には、上記構成に加えて、凸部及び凹部
が交互に形成され最も上側に長い凸形状となる上端ガイ
ド部が形成されると共に最も下側に長い凸形状となる下
端ガイド部が形成され凸部が斜め後方かつ下方に向くよ
うにホルダの内側面に取り付けられた串歯と、弾性体に
より付勢されカバーを押し下げるとロールペーパの減り
具合に応じて順次下側の凹部に掛かって行くようにかつ
カバーの上方に突出した操作レバー部が起立するように
カバーに揺動可能に取り付けられカバーを押し下げなが
ら該操作レバー部を倒すと串歯の上端ガイド部付近まで
揺動するカバー位置調整部材とを備え、該カバー位置調
整部材によりカバーを完全に上まで開くことができるよ
うに構成したので、ロールペーパの減り具合に合わせ
て、該ロールペーパとカバーとの隙間が自動的に調整さ
れるという効果があり、カバーの戻りに伴うロールペー
パの繰出し量が均等になると共に、ロールペーパを交換
する際にはカバーを完全に上まで開いて、ロールペーパ
の交換作業を容易に行うことができるという効果があ
る。
【0085】また上記構成において、ロールペーパを切
断する際の刃となるカバーの前端を下に凸となる円弧形
状に形成し、ロールペーパの端部が剥離し垂下し易いよ
うに構成したので、剥離部材によって一度剥離させたに
もかかわらず静電気等によって再び張り付いてしまった
ロールペーパであっても、端部が完全に剥離して垂下す
るようにすることができる効果がある。
【0086】更には、上記構成において、カバーの裏面
のうち該カバーを押し下げた際にロールペーパに接触す
る位置において後方に凸となる円弧形状かつ広幅の押え
部材を取り付け、ロールペーパの端部が空気を含んで剥
離し易くなるように構成したので、変形が大きかった
り、又は密着度が高い等の理由により剥離しにくいロー
ルペーパであっても、確実に端部が剥離して垂下するよ
うにすることができる効果がある。
【0087】また上記構成において、カバーの前端の裏
面側に該前端に沿って半球状の突起を略等間隔に複数配
列して形成したので、ロールペーパに対する切れ味を格
段に向上させることができると共に、ロールペーパ切断
時の端部の張付きをより効果的に防止し得、更に手で触
れても痛みを感じたり怪我を負ったりしないように安全
性を高めることができる効果がある。
【0088】更には、両方の端部に夫々貫通穴が形成さ
れロールペーパの芯の内径に合わせて弾性変形し外周面
に向かって凸となる湾曲部が形成されたばねが少なくと
も1つ取り付けられ該ばねの突出し量よりも大径に形成
されたフランジを有する筒状の大径軸と、該大径軸の外
周面に軸方向に摺動自在に取り付けらればねの湾曲部と
外周面との間に嵌合させることでばねを大径軸の半径方
向に広げ芯の内径が大きいロールペーパにも対応できる
ようにするカラーと、丸鋸状の歯車部が形成さればねの
突出し量よりも大径に形成されたフランジを有し貫通穴
に嵌合するように構成されると共に両方の端部がホルダ
と係合するように構成され単体でもコアレス型のロール
ペーパ用として使用可能な小径軸とを備えたので、標準
的な内径の芯を持つロールペーパ、内径が大きい芯をも
つロールペーパ及びコアレス型のロールペーパのいずれ
に対しても供回りするように取り付けることができる効
果があり、またこの結果内径の異なるほとんどすべての
市販されているロールペーパに対して単一の軸で間に合
うようにすることができる効果があると共に、ロールペ
ーパを取り付けていない軸をホルダに取り付けておいた
場合に、剥離部材がフランジの上に載るようになるた
め、軸を空回りさせても剥離部材がばねと引掛かること
がないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールペーパを取り付けた状態のロールペーパ
ホルダの斜視図である。
【図2】ロールペーパを外した状態のロールペーパホル
ダの斜視図である。
【図3】ロールペーパホルダの部分縦断面正面図であ
る。
【図4】ロールペーパホルダの部分縦断面図である。
【図5】ロールペーパホルダの部分破断斜視図である。
【図6】ロールペーパを取り付けた状態のロールペーパ
ホルダの部分縦断面側面図である。
【図7】ロールペーパホルダの分解斜視図である。
【図8】カバーを下げて歯付き部材が軸の歯車部に噛み
合った状態を示すロールペーパホルダの部分縦断面側面
図である。
【図9】カバーを最も上まで開いた状態、かつロールペ
ーパを取り付けた状態のロールペーパホルダの部分縦断
面側面図である。
【図10】ロールペーパをロールペーパホルダに取り付
ける際の手順を示すロールペーパ及びロールペーパホル
ダの部分縦断面側面図である。
【図11】カバーを手指により押し下げることで押え部
材がロールペーパに押し付けられ、引き出したロールペ
ーパを切り取った後手指を離すと、カバーが所定の位置
まで戻ると共に、ロールペーパが繰り出される状態を示
すロールペーパホルダの部分縦断面側面図である。
【図12】ロールペーパホルダにロールペーパが取り付
けられ、該ロールペーパの端部が所定量垂下した状態を
示す斜視図である。
【図13】ロールペーパホルダに取り付けられたロール
ペーパを手指でつかんで引き出した状態を示す斜視図で
ある。
【図14】手指でカバーを押し下げてロールペーパを押
え、引き出したロールペーパを該カバーを刃として利用
しながら切り取る状態を示す斜視図である。
【図15】ロールペーパが切り取られたが、まだ手指で
カバーを押し下げている状態を示す斜視図である。
【図16】手指をカバーから離すことにより、自動的に
ロールペーパが所定量繰り出され、切り口が垂下した状
態となったことを示す斜視図である。
【図17】図17から図26は、本発明ロールペーパホ
ルダ用軸の第1実施例に係り、図17はロールペーパホ
ルダ用軸の分解斜視図である。
【図18】カラーがばねの湾曲部から待避しており、該
ばねが広がっていない状態を示すロールペーパホルダ用
軸の縦断面図である。
【図19】ロールペーパホルダ用軸の縦断面図である。
【図20】カラーがばねの湾曲部と大径軸の間に入り込
んで該ばねを大径軸の半径方向に広げている状態を示す
ロールペーパホルダ用軸の縦断面図である。
【図21】小径軸の斜視図である。
【図22】小径軸の側面図である。
【図23】小径軸の縦断面図である。
【図24】標準的な内径の芯を持つロールペーパに適合
するように、カラーがばねの湾曲部から待避してばねが
広がっていない状態のロールペーパホルダ用軸及び該ロ
ールペーパの斜視図である。
【図25】大きめの内径の芯を持つロールペーパに適合
するように、カラーをばねの湾曲部と大径軸の間に入り
込ませることで、該ばねが大径軸の半径方向に広げられ
ている状態のロールペーパホルダ用軸及び該ロールペー
パの斜視図である。
【図26】コアレス型のロールペーパと、該ロールペー
パに適合する小径軸の斜視図である。
【図27】図7から図31は、本発明ロールペーパホル
ダ用軸の第2実施例に係り、図27は、カラーがばねの
湾曲部と係合していない状態を示すロールペーパホルダ
用軸の斜視図である。
【図28】カラーがばねの湾曲部と係合し、ばねが大径
軸の半径方向に広がった状態を示すロールペーパホルダ
用軸の斜視図である。
【図29】ロールペーパホルダ用軸の分解斜視図であ
る。
【図30】カラーの平面図である。
【図31】カラーの縦断面図である。
【図32】前端の裏面側に半球状の突起が形成されたカ
バーの部分破断底面図である。
【図33】半球状の突起の形状を示す、カバー前端の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 ロールペーパホルダ 2 軸 3 ホルダ 4 ロールペーパ切断用のカバー 4a 裏面 4b 前端 4c 突起 5 歯付き部材 5a 歯 6 剥離部材 8 串歯 8a 凸部 8b 凹部 8c 上端ガイド部 8d 下端ガイド部 9 カバー位置調整部材 9a 操作レバー部 10 ロールペーパ 10a 端部 10b 最外周部 11 大径軸 11a 端部 11b 貫通穴 11c 外周面 11d フランジ 12 カラー 13 小径軸 13a 歯車部 13b 端部 14 芯 15 ばね 15a 湾曲部 18 弾性体の一例たるばね 23 押え部材 31 弾性体の一例たるばね 42 軸 43 カラー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールペーパを支える軸と、該軸が水平
    にかつ着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホルダに
    上下方向に開閉可能に取り付けられるロールペーパ切断
    用のカバーとを備えたロールペーパホルダにおいて、鋸
    歯状の歯車部が形成され前記ロールペーパに嵌入するこ
    とで該ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、弾
    性体により前記軸と離間する方向に押圧付勢された状態
    で前記ホルダに揺動可能に取り付けられ前記軸に接近す
    る方向に押下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直
    ちに所定の位置に復帰するように構成された前記ロール
    ペーパ切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動可
    能に取り付けられ該カバーが前記軸から離間する際にの
    み前記軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に
    配列して形成された歯付き部材とを備え、前記カバーの
    押下げ及び解除により前記ロールペーパを所定角度回転
    させて繰出し可能に構成し、前記カバーにより前記ロー
    ルペーパを切断した後に前記カバーを解放することで前
    記ロールペーパが次につかみ易い程度に自動的に繰り出
    されるように構成したことを特徴とするロールペーパホ
    ルダ。
  2. 【請求項2】 ロールペーパを支える軸と、該軸が水平
    にかつ着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホルダに
    上下方向に開閉可能に取り付けられるロールペーパ切断
    用のカバーとを備えたロールペーパホルダにおいて、鋸
    歯状の歯車部が形成され前記ロールペーパに嵌入するこ
    とで該ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、弾
    性体により前記軸と離間する方向に押圧付勢された状態
    で前記ホルダに揺動可能に取り付けられ前記軸に接近す
    る方向に押下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直
    ちに所定の位置に復帰するように構成された前記ロール
    ペーパ切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動可
    能に取り付けられ該カバーが前記軸から離間する際にの
    み前記軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に
    配列して形成された歯付き部材と、前記ホルダに揺動可
    能に取り付けられ前記ロールペーパが繰り出される直前
    に該ロールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離部材と
    を備え、前記カバーの押下げ及び解除により前記ロール
    ペーパを所定角度回転させて繰出し可能に構成し、該繰
    出し時に前記ロールペーパが前記剥離部材により自然に
    剥離して端部が垂下するように構成したことを特徴とす
    るロールペーパホルダ。
  3. 【請求項3】 ロールペーパを支える軸と、該軸が水平
    にかつ着脱自在に取り付けられるホルダと、該ホルダに
    上下方向に開閉可能に取り付けられるロールペーパ切断
    用のカバーとを備えたロールペーパホルダにおいて、鋸
    歯状の歯車部が形成され前記ロールペーパに嵌入するこ
    とで該ロールペーパと供回り可能に構成された軸と、弾
    性体により前記軸と離間する方向に押圧付勢された状態
    で前記ホルダに揺動可能に取り付けられ前記軸に接近す
    る方向に押下げ可能でありかつ該押下げを解除すれば直
    ちに所定の位置に復帰するように構成された前記ロール
    ペーパ切断用のカバーと、該カバーから垂下して揺動可
    能に取り付けられ該カバーが前記軸から離間する際にの
    み前記軸の前記歯車部と噛合する鋸歯状の歯が円弧状に
    配列して形成された歯付き部材と、前記ホルダに揺動自
    在に取り付けられ前記ロールペーパが繰り出される直前
    に該ロールペーパの最外周部を一旦浮かせる剥離部材
    と、凸部及び凹部が交互に形成され最も上側に長い凸形
    状となる上端ガイド部が形成されると共に最も下側に長
    い凸形状となる下端ガイド部が形成され前記凸部が斜め
    後方かつ下方に向くように前記ホルダの内側面に取り付
    けられた串歯と、弾性体により付勢され前記カバーを押
    し下げると前記ロールペーパの減り具合に応じて順次下
    側の前記凹部に掛かって行くようにかつ前記カバーの上
    方に突出した操作レバー部が起立するように前記カバー
    に揺動可能に取り付けられ前記カバーを押し下げながら
    該操作レバー部を倒すと前記串歯の前記上端ガイド部付
    近まで揺動するカバー位置調整部材とを備え、前記カバ
    ーの押下げ及び解除により前記ロールペーパを所定角度
    回転させて繰出し可能に構成すると共に、該繰出し時に
    前記ロールペーパが前記剥離部材により自然に剥離して
    端部が垂下するように構成し、前記カバーと前記ロール
    ペーパとの間の隙間を一定に保つようにし、かつ前記カ
    バー位置調整部材により前記カバーを完全に上まで開く
    ことができるように構成したことを特徴とするロールペ
    ーパホルダ。
  4. 【請求項4】 前記ロールペーパを切断する際の刃とな
    る前記カバーの前端が下に凸となる円弧形状に形成さ
    れ、前記ロールペーパの前記端部が剥離し垂下し易いよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のロールペーパホルダ。
  5. 【請求項5】 前記カバーの裏面のうち該カバーを押し
    下げた際に前記ロールペーパに接触する位置において後
    方に凸となる円弧形状かつ広幅の押え部材を取り付け、
    前記ロールペーパの前記端部が空気を含んで剥離し易く
    なるように構成したことを特徴とする請求項1から請求
    項4のいずれかに記載のロールペーパホルダ。
  6. 【請求項6】 前記カバーの前記前端の裏面側に該前端
    に沿って半球状の突起を略等間隔に複数配列して形成し
    たことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに
    記載のロールペーパホルダ。
  7. 【請求項7】 両方の端部に夫々貫通穴が形成されロー
    ルペーパの芯の内径に合わせて弾性変形し外周面に向か
    って凸となる湾曲部が形成されたばねが少なくとも1つ
    取り付けられ該ばねの突出し量よりも大径に形成された
    フランジを有する筒状の大径軸と、該大径軸の外周面に
    軸方向に摺動自在に取り付けられ前記ばねの湾曲部と前
    記外周面との間に嵌合させることで前記ばねを前記大径
    軸の半径方向に広げ前記芯の内径が大きい前記ロールペ
    ーパにも対応できるようにするカラーと、丸鋸状の歯車
    部が形成され前記貫通穴に嵌合するように構成されると
    共に両方の端部がホルダと係合するように構成され単体
    でもコアレス型の前記ロールペーパ用として使用可能な
    小径軸とを備えたことを特徴とするロールペーパホルダ
    用軸。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のロールペーパホルダ用
    軸を用いたことを特徴とする、請求項1から請求項6の
    いずれかに記載のロールペーパホルダ。
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