JP2002544345A - 統計学的コポリマーに基づく有機半導体 - Google Patents

統計学的コポリマーに基づく有機半導体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I) 【化1】 の統計学的コポリマー類および有機半導体装置におけるそれらの使用に関するものであり:式中mおよびjは、m=0.1〜0.9、j=1−m、Q=10〜50000であるようなAおよびBの平均反復単位数であり;AおよびBは、正孔輸送基および電子輸送基から独立して選ばれ、ポリマー鎖に沿って統計学的に分布し;XおよびZは、H、CN、F、Cl、Br、COCHから独立して選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規化合物、および導電性物質および電気的活性物質としてのこの
ような化合物の使用に関する。特に、本発明は無作為側鎖、またはより詳しくは
、電気的活性有機置換基を有する共有結合したポリマー鎖を含んで成る統計学的
コポリマー系の使用に関する。
【0002】 種々の有機化合物は、電気を伝導させるようにすることができることが認めら
れている。導電性機構は、イオン性伝導または電子伝導のいずれかであり得る。
イオン性伝導は、ポリマー物質とポリマー中の溶質としてみなされ得るイオン性
化合物との配合において最も重要である。印加電場下でのイオン移動は電流の流
れを引き起こすこととなる。イオン性伝導が重要となる典型的な物質には、ポリ
(エチレンオキシド)などのポリマーとリチウム塩との配合が挙げられる。
【0003】 電子伝導は、イオン塩の添加が無くても有機化合物に生じる。この種の伝導を
示す有機化合物には、種々の種類があり、ポリ(アセチレン)、ポリ(フェニレ
ンビニレン)およびポリ(チオフェン)などの共役ポリマー類が挙げられる。こ
の種の伝導は、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジトリルベンジジンおよびト
リス8−ヒドロキシキノリン酸アルミニウムなどの低分子量の分子固体にも見ら
れる。共役主鎖構造を所有しないポリマー類もまた、電子伝導性を示すことがで
きる。このようなポリマー類としては、知られた例としてポリ(ビニルカルバゾ
ール)が挙げられる。
【0004】 これらの有機化合物における電子伝導性は、物質への電荷の挿入に依存する。
このような電荷は、酸化剤または還元剤によるドーピング、電荷移動剤による化
学的ドーピング、または伝導電極からの正電荷または負電荷の挿入によるなど種
々の知られた方法で導入され得る。このように知られた電荷の導入例としては、
酸化剤であるヨウ素によるポリ(アセチレン)の化学的ドーピング、電荷移動剤
であるトリニトロフルオレノンによるポリ(ビニルカルバゾール)のドーピング
、負電位の電極への印加によるマグネシウム金属電極などの低仕事関数電極から
3−ビフェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)オキサジアゾールの蒸着薄膜
への電荷注入などが挙げられる。この電荷注入は、伝導物質の電気化学的還元、
またはこの物質の電気化学的ドーピングとしても考慮され得る。他の電子伝導有
機化合物は、通常、金などの高仕事関数金属からなる電極を経て印加される正電
荷により電荷注入に供され得る。このような電荷注入は通常、正孔を示す正電荷
の注入として記述され、この記述は伝導物質からの電子抽出と等しいものと解さ
れる。有機固体における電荷生成へのさらなる経路は、電場または入射光または
両方の影響下における固体分子のイオン化である。この場合、物質の1つの分子
から1個の電子が取り去られ、別の分子、または分子の他の部分によって捕捉さ
れる。このようにして、1対の分離された正電荷および負電荷が生じ、それらの
いずれか一方または両方の移動が物質中の伝導に寄与し得る。
【0005】 電子伝導する有機固体内の伝導は、実際の物質において1分子から他の分子へ
の電荷移動を伴う。このような電荷移動は、電子が各種分子間または分子サブユ
ニット間のエネルギー障壁を克服することを可能にすると思われる電荷ホッピン
グまたは電荷トンネル化機構により説明される。ポリ(アセチレン)およびポリ
(フェニレンビニレン)電荷などの共役ポリマー類のような系においてはまた、
ポリマーの規則的な結合配列における電荷不連続性の移動により、電荷が共役鎖
に沿って流れることができる。このような場合、電荷は通常、多数の個々の分子
により、その物質の大部分を通って移動することとなり、ホッピングまたはトン
ネル化は重要な機構であり続ける。
【0006】 電子装置組立てにおける半導体としての有機導電性物質の用途が、多くの研究
者らにより探査された。電界効果トランジスター類は、ポリ(アセチレン)、ペ
ンタセンおよびポリ(フェニレンビニレン)などの有機化合物から組立てられた
。発光ダイオード類は、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジトリルベンジジン
、トリス8−ヒドロキシキノリン酸アルミニウム、3−ビフェニル−5−(4−
t−ブチルフェニル)オキサジアゾールおよびポリ(フェニレンビニレン)など
の広範囲の有機固体および分子固体を用いて示された。このような発光ダイオー
ド類は、それぞれ正孔および電子の輸送により電荷を輸送する少なくとも2個の
有機半導体を用いて組立てることが好ましい。担体の組換えおよび発光が起こり
得るまで装置内の電荷担体を捕捉することにより、このような多層ダイオード類
は、単層装置よりも高い効率を達成する傾向にある。光起電力装置は、フタロシ
アニン銅およびペリレンビスベンツイミダゾールなどの化合物を用いて組立てら
れた。光伝導材料が調製されてきており、電子写真、光コピーおよび印刷利用に
おける感光層としての使用に推奨される。このような光伝導組成としては、トリ
ニトロフルオレノンでドーピングされたポリ(ビニルカルバゾール)に基づいた
組成物が挙げられる。
【0007】 伝導ポリマーは、光屈折効果を利用することにより、光学式記憶装置およびス
ィッチ装置の素子として使用し得る。光屈折層は、電荷の発光能、拡散による、
または印加電場下での電荷担体の輸送能、および線形電気光学的係数を兼ね備え
る。このような性質は、選ばれたドーパントを伝導ポリマーに添加することによ
り得られる。電荷の発光能を誘導するのに好適なドーパントとしてC60フラー
レンがある。線形電気光学的係数を提供する好適なドーパントとしては、ジメチ
ルアミノニトロスチルベンがある。
【0008】 先行技術において記述されている有機伝導物質には多くの短所が確認されてい
る。これらの短所のうちで、化学的安定性は重要なパラメータである。ポリ(ア
セチレン)は、ドーピングされた状態では高い伝導性を示すが、空気に曝露され
ると非伝導性産物へと変換し、不活性ガス体中で取扱い、使用しなければならな
い。ポリ(フェニレンビニレン)は、主鎖の共役二重結合の酸化を受け非発光の
酸化産物を生成すると考えられる。装置に組込まれた場合のポリ(フェニレンビ
ニレン)に関しては、周囲の紫外線放射に対する感受性などのさらなる分解機構
が確認または提唱されている。N,N’−ジフェニル−N,N’−ジトリルベン
ジジンなどの分子固体は結晶化を受け、形態が変化し、または作動装置内で溶解
する可能性がある。これらの作用は、装置の効率を早期に低下、損失させる可能
性がある。
【0009】 多くの有機伝導性物質に共通な、さらなる重要な短所は、これらの物質の加工
が困難、またはそのコストが高いことにある。ポリ(アセチレン)およびポリ(
フェニレンビニレン)は両方とも不溶性かつ不融性の物質で、装置に使用するた
めに作製するには前駆体ポリマー経路を用いる。典型的には可溶性の前駆体ポリ
マーを先ず合成し、準備された基板上に付着させる。次に、前駆体ポリマーを目
的の生成物へと化学的に変換させるために、加熱と減圧とを組み合わせて用い、
通常1種以上の副産物である揮発性の低分子を除去する。目的のポリマーを多量
に不透明膜へと加工するには、この工程の厳しい制御が必要であり、その上、高
価で時間を費やす減圧加工段階の使用を必然的に伴う。最終ポリマーをさらに加
工することは難しく、パターン化およびリソグラフィーなどの工程を達成するこ
とが難しい。加工可能な有機伝導体溶液を提供するために多くの試みがなされた
。アルキル、アルコキシおよび他の可動的有機ラジカルのポリマー上への置換に
より、それらの溶解性と加工性が改善されることが理解される。しかし、このよ
うな置換はまた、共通して系の電荷移動性を減少させ、装置の作成にとってのこ
の生成物の望ましさを減少させる可能性がある。前記置換はまた、系の軌道エネ
ルギーを変え、物質への電荷注入に必要な電位を変える可能性もある。
【0010】 装置に使用される低分子量伝導有機物質は、薄い均一な膜状に付着させる必要
がある。このような膜は通常、電気的加熱ボートから基板上に減圧付着により付
着させる。この工程は比較的時間がかかり、また、費用のかかる高度真空操作装
置の使用を必要とする。このような装置の使用は、この工程の各種段階において
材料および装置の減圧およびガス抜きが必要であることから、比較的長時間を要
する。したがって、この経路は、有機半導体装置の低コスト組立てに係る手段を
提供しない。
【0011】 この材料加工に関する問題を緩和するものとして知られている1つの方法は、
単層の装置を提供することである。これは多くの方法によってなされ得る。ある
一定の種類の高分子活性物質を使用することにより、一層以上の使用は必要では
ないという可能性が示されている。いわゆるポリマー混合物、すなわち各種の機
能、すなわち電子輸送、正孔輸送、またある場合には発光機能が各種ポリマーに
よって提供されるポリマーの混合物の使用が知られている。これらの混合物は多
くの理由で非効率的である傾向があるが、それらの理由の1つは、これらが相分
離となる傾向があるということである。半導体装置の効率は、多くの方法で測定
または評価し得るが、これらの方法には、系内の電子正孔1個当たりの系からで
る光子の数である量子効率や1ワット当たりの輝度である出力効率の測定などが
挙げられる。
【0012】 他のポリマー系も開発されており、例えば電子輸送機能と正孔輸送機能の双方
を単一のポリマー骨格上に組み入れることが知られており、例えばLEDSにつ
いてABCトリブロックコポリマーを記載しているMacromol.Chem
.Phys.,199,869−880,1998を参照されたい。また、統計
学的コポリマーを生成するために正孔輸送基または電子輸送基と発色団(すなわ
ち発光体)をポリマー骨格上へ組み入れることも知られており、例えば、Bis
bergら、Macromolecules,1995,28,386−89お
よびCacialliら、Synthetic Metals 75,1995
,161−68を参照されたい。
【0013】 現在までに成された多くの努力にもかかわらず、下記の性質のうち少なくとも
1つを有する半導体装置の使用に好適な物質の必要性は依然として存在し続けて
いる。
【0014】 すなわち、所望の電荷輸送特性、特に金属電極、または半導体電極からポリマ
ーへの電荷注入に要する電位を決定する1つの要素である電子仕事関数の有利な
組合せ、電荷担体移動性、発光波長およびバンド幅を制御できる能力、容易に入
手し得る低価格の出発物質からの合成の容易さ、溶解性、膜形成能および記憶や
装置操作中におけるポリマーの付着膜の高い物理化学的安定性、より高い効率で
ある。
【0015】 加工し得る伝導有機ポリマー類が、種々の有機誘導体の無作為共重合化により
調製し得ることが予想外に見出された。このような統計学的ポリマー類は、安定
性を損なう可能性のある追加官能基を全く含まないガラス形成ポリマー類を産す
る。さらに驚くべきことに、このようなポリマー類における電荷移動性は高く、
これらのポリマー類から組み立てられた有機半導体装置は優れた性能を提供する
ことが判っている。試験的装置では、この統計学的コポリマーの結晶化の徴候は
示されていない。さらに、このポリマー類は、意外にも通常の溶媒中において優
れた溶解性を示し、単に溶液からのスピンコーティングによって装置組立てに好
適な均一膜に加工し得る。したがって、前記ポリマー類は、安価で迅速な加工法
により広い分野で有機半導体装置の組立て要件を満足させる。
【0016】 本発明によれば、一般式Iの統計学的コポリマーが提供される。
【0017】
【化9】 式中、mおよびjは、m=0.1〜0.9、j=1−m、Q=10〜50000
であるようなAおよびBの平均反復単位数であり; AおよびBは、正孔輸送基および電子輸送基から独立して選ばれ、ポリマー鎖
に沿って統計学的に分布し; XおよびZは、H、CN、F、Cl、Br、COCHから独立して選ばれ
る。
【0018】 電子輸送基の芳香族部分とポリマー骨格との間で直接結合があり、正孔輸送基
とポリマー骨格との間に直接結合があるように、電子輸送基および正孔輸送基が
ポリマー骨格に直接結合していることが好ましい。
【0019】 直接結合は、電荷を担う基に直接結合したビニル基を含むモノマーから形成さ
れるものであることが好ましい。
【0020】 正孔輸送基が以下の一般式IIにより与えられることが好ましい。
【0021】
【化10】 式中、Arは、ポリマー骨格に結合し、1,2−フェニレン、1,3−フェニ
レン、1,4−フェニレン、4,4’―ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよ
び2,6−ナフチレンから選ばれ;BおよびCはAr構造の群から独立して選
ばれ、Arはフェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから選
ばれ、Arは、OR、NRR’およびN(Arから独立して選ばれる1
つまたは2つの基で任意に置換されてもよく、式中、RおよびR’はC〜C のアルキル基を示し、Arは、フェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2
−ナフチルから選ばれ、Arは、OR、N(Ar、NRR’から独立し
て選ばれる1つまたは2つの基で任意に置換されてもよい。
【0022】 式IIの好ましい基として、 N,N−ジフェニル−4−アミノフェニル、 2−(N,N−ジフェニル−6−アミノ)ナフチル、 N,N−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−4−アミノフェニル、 N−フェニルN−4−メトキシフェニル4−アミノフェニル、 N−4−メチルフェニルN−4−ジメチルアミノフェニル4−アミノフェニル
、 N−フェニルN−4−ジフェニルアミノフェニル4−アミノフェニル、 N,N−ビス−4−ジフェニルアミノフェニル4−アミノフェニル、 N−フェニル,N(4,4’−N’,N’−ジフェニルアミノ−ビフェニリル
)4−アミノフェニル、 N−3−メチルフェニルN−(4,4’−N’−フェニル−N’−3−メチル
フェニルアミノビフェニリル)4−アミノフェニル、 N−1−ナフチル,N−(4,4’−N’−フェニル−N’−1−ナフチルア
ミノビフェニリル)4−アミノフェニル が挙げられる。
【0023】 電子輸送基が以下の一般式IIIにより与えられることが好ましい。 Z−E−[−Z−E−]−Z 式III 式中、Zはポリマー骨格に結合し、 およびE1およびE2は、
【0024】
【化11】 より選ばれ、 式中、A、BおよびDは、各々の環においてCHおよびNから独立して選ばれ;
およびQは、各々の環においてS、O、NR”、CHR”、CR”R”、CH=
CH、N=N、N=CHおよびN=CR”から選ばれ、式中ZおよびZは、
単結合または1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、
4,4’−ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよび2,6−ナフチレンから選
ばれるAr基であり、Zは、1つまたは2つの位置においてC〜Cのア
ルキルで任意に置換されたフェニル基、ナフチル基またはビフェニル基であり、
R”は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から選ばれ、n=0、1また
は2である。
【0025】 R”に関するアリール基は、フェニル基であることが好ましい。
【0026】 式IIIのE1およびE2に関して好ましい構造として、 オキサゾール、 オキサジアゾール、 ベンツオキサゾール、 ベンツチアゾール、 キノキサリン、 チアジアゾール、 1,2,4−トリアジン、 フェニルキノキサリンが挙げられる。
【0027】 式IIIに関する全体的な好ましい構造として、 4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニル、 4−(5−(t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニ
ル、 6−(2,3−ジフェニル)キノキサリニル、 6−(2,3−ジナフチル)キノキサリニル、 4−(5−(t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリル)ビフェ
ニリル、 5−(2−ベンツオキサゾリル−1,4−フェニル−2−ベンツオキサゾリル
)が挙げられる。
【0028】 m=0.3〜0.7が好ましい。
【0029】 Q=30〜1000が好ましい。
【0030】 式Iにおいて、正孔輸送基および/または電子輸送基は、発光体(発光物質と
も云われる)としても作用してもよく、および/または別個の発光体がこのよう
な物質を利用する装置に存在してもよい。
【0031】 構造的および他の優位性は、所望の電荷輸送特性、特に金属電極または半導体
電極からポリマーへの電荷注入に要する電位を決定する1つの要素である電子仕
事関数の有利な組合せ、電荷担体移動性、容易に入手し得る低価格の出発物質か
らの合成の容易さ、溶解性、膜形成能、貯蔵や操作装置中におけるポリマー付着
膜の高い物理化学的安定性に基づき発現する。
【0032】 ポリマー骨格に直接結合した正孔輸送体および電子輸送体を有する統計学的コ
ポリマーは、電子輸送体の芳香族部分とポリマー骨格との間に、また電子輸送体
の芳香族部分とポリマー骨格との間に直接結合があるように、電荷担体に付加さ
れる還元されたいわゆる寄生集積であるため特に有利なものであると考えられて
いる。
【0033】 式Iの化合物は種々の経路により調製できる。ビニル(トリフェニルアミン)
は、ヨ−ドベンゼンとジフェニルアミンとの反応により調製できる。これらの出
発物質のいずれか一方または両方は、生成物のトリフェニルアミンに取り込まれ
る適当な置換を有してもよい。該反応は、当業界に知られ、例えばGrimle
yら(Org Magn Reson,15,296,(1981))またはG
authierら(Synthesis,4,383,(1987))により記
載された手法に従って、ジブチルエーテル、ジクロロベンゼンなどのような溶媒
中昇温し、細分された銅の存在下で有利に実施することができる。トリフェニル
アミン上のビニル置換は、上記反応におけるビニル置換ヨードベンゼンまたはビ
ニル置換ビフェニルの使用により、またはトリフェニルアミン上の空いた部位の
置換、または他の官能基変換のいずれかにより達成できる。
【0034】 ビニルトリフェニルアミンモノマー類合成への有利な方法は、細分された銅の
存在下で4−ヨードブロモベンゼンと任意に置換されたジフェニルアミンとのカ
ップリングを用いる。生成したブロモトリフェニルアミンは、テトラヒドロフラ
ン中マグネシウム金属との処理によりグリニヤール誘導体に変換され、臭化ビニ
ルと反応して所望の生成物を生じる。
【0035】 ビニルトリフェニルアミン類合成の他の方法は、当業者に明白であり、望まれ
る置換の具体的な性質およびパターンに従って有利に用いることができる。
【0036】 構造1のコポリマーを形成する種々のモノマー類の重合化は、イオン性または
フリーラジカル重合化の知られた手段により達成でき、熱的開始または光化学的
開始により実施できる。
【0037】 本発明のさらなる態様は、正孔輸送基および電子輸送基がポリマー鎖に沿って
統計学的に分布し、統計学的コポリマーの重合度が10〜50000となるよう
に、一般式IIの正孔輸送基と一般式IIIの電子輸送基を重合して得ることが
できる統計学的コポリマーを含む。
【0038】 本発明のさらなる態様によれば、有機半導体装置は、有機層が一般式Iにより
与えられる統計学的コポリマーまたは一般式Iの好ましい実施形態のいずれかを
含んで成り、電極構造間にはさまれたこの有機層を有する基板を含んで成る。
【0039】 有機層が、正孔輸送物質および/または電子輸送物質を含む、他の、または複
数の他の有機半導体物質を含んで成る場合もあり得る。
【0040】 該有機層は、発光物質とも呼ばれ得る発光体をさらに含んで成ってもよい。
【0041】 該発光体は以下のいずれかのものにより与えられることが好ましい。 0.6以上の光励起性発光の量子効率を有するクマリン型の発光染料、 米国特許第5,446,157号においてL R MorganおよびJ H
Boyerにより記載された一般タイプの二フッ化ホウ素/ピロメテン染料、 コロネン、ルブレン、ジフェニルアントラセン、デカシクレン、フルオレン、
ペリレンなど、およびこのような化合物のペリレンのエステル類およびイミド類
を含む発光誘導体、シアン化フルオレン誘導体などの発光縮合化芳香族炭化水素
、 ユウロピウムキレート、サマリウムキレート、テルビウムキレート、ルテニウ
ムキレートなどの金属発光キレート。
【0042】 該有機半導体装置は、有機発光ダイオード装置であることが好ましい。
【0043】 電極の少なくとも1つが、有機層の発光波長の光を透過することが好ましい。
他の電極は、金属、例えばSm、Mg、Li、Ag、Ca、Alまたは金属合金
、例えばMgAg、LiAlまたは二重金属層、例えばLiおよびAlまたはイ
ンジウム酸化スズ(ITO)であってよい。1方の電極または両方の電極は有機
伝導層から成ってもよい。
【0044】 本発明を、実施例のみの目的で図面を参照して説明する。
【0045】 図1は、本発明の物質を組み込む有機発光ダイオード(OLED)装置を例証
する図である。
【0046】 図2は、図1のマトリクス多重アドレス装置の平面図である。
【0047】 図3は、OLED装置に使用された0.5%PM580、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関する電流/電圧特性を例証する、膜厚7
4.2nmのときの図である。
【0048】 図4は、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%
RJP5Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対す
る輝度を示す、膜厚74.2nmのときの図である。
【0049】 図5は、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%
RJP5Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された波長に対する強
度を示す、膜厚74.2nmのときの図である。
【0050】 図6は、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%
RJP5Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対す
る輝度を示す、膜厚76nmのときの図である。
【0051】 図7は、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%
RJP5Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された波長に対する強
度を示す、膜厚76nmのときの図である。
【0052】 図8は、OLED装置に使用された0.5%PM650、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関する電流/電圧特性を例証する、膜厚7
6nmのときの図である。
【0053】 図9は、0.5%PM580、99.5%RJP4Wの膜厚122.8nmを
含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を示し
、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%RJP4
Xの膜厚111.6nmと比較した図である。
【0054】 図10は、0.5%PM580、99.5%RJP4Wの膜厚122.8nm
を含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電圧に対する電流密度を示
し、本発明に従って装置に組立てられたジクロロベンゼン中0.5%PM580
、99.5%RJP4Xの全5%溶液に対して比較したもの、および膜厚111
.6nmおよび0.5%PM650、99.5%RJP4Wの膜厚123.8n
mを含んで成る統計学的コポリマーに関し、本発明に従って装置に組立てられた
0.5%PM650、99.5%RJP4Xの膜厚124.9nmに対して比較
した図である。
【0055】 図11は、0.5%PM650、99.5%RJP4Wの膜厚123.8nm
を含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を示
し、本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%RJP
4Xの膜厚124.9nmと比較した図である。
【0056】 図12は、PM580発光体およびコポリマーRJP4Wを含んで成るサンプ
ルに関する発光スペクトルを示す図である。
【0057】 図13は、PM650発光体およびコポリマーRJP4Wを含んで成るサンプ
ルに関する発光スペクトルを示す図である。
【0058】 図14は、PM580発光体および配合体RJP4Xを含んで成るサンプルか
らの発光スペクトルを示す図である。
【0059】 図15は、PM650発光体および配合体RJP4Xを含んで成るサンプルか
らの発光スペクトルを示す図である。
【0060】 他に言及されない限り、使用される全ての試薬は、アルドリッチ化学会社(A
ldrich Chemical Company)から商品入手できる。
【0061】 発光体PM650およびPM580は、チェシャー州ターポアレイ、ターポア
レイビジネスセンター、ファーサイドハウス、AGエレクトロ−オプティクス社
から入手した。
【0062】 図3、図6、図10に示されたデータは、コンピュータ制御キースレイ(Ke
ithley)236ソースメジャーユニットを用いて得られた。
【0063】 図4、図5、図7、図8、図9、図11、図12、図13、図14、図15に
示されたデータは、フォトリサーチPR714の高速スキャンニングスペクトラ
ラジオメータを用いて得られた。
【0064】 実施例 以下の化合物は、本発明に従って合成された例示的実施例である。
【0065】 実施例1 4−アシル−トリフェニルアミンの合成 4−アシル−トリフェニルアミンは、以前に公表された手法(C J Fox
およびA L Johnson,J.Org.Chem.,1964,29,3
536参照)に従って、触媒としてアセチルクロリドおよび無水塩化亜鉛を用い
てトリフェニルアミンのアシル化により調製した。
【0066】 4−ビニル−トリフェニルアミンの合成 4−アシル−トリフェニルアミン(31.6g、0.110モル)およびAl
(OPr)(44.5、0.220モル)をキシレン(100ml)に懸濁
し、3時間還流した。この期間に、反応容器および冷却器上部に窒素を通過させ
て反応中生成したアセトンを除去した。この溶液を冷却し、水にあけて生じたア
ルミニウム塩の白色沈殿を、ろ過により除いた。各層を分離し、水層をジエチル
エーテル(2x150ml)で洗浄し、有機抽出液を合わせてMgSOにて乾
燥し、溶媒を減圧留去し、黄色固体を得た。この固体を−78℃まで冷却してヘ
キサン(100ml)から再結晶し、白色固体を得、ろ過により集めて減圧乾燥
した(15.3g、0.056モル、51%)。 HNMR(200MHz、CDCl) d7.4〜6.8(m、20H、芳香族C)、6.67(dd、HH10
.8および17.58Hz、ArCCH、5.65(d、HH17.5
8Hz、ArCHC (トランス))、5.17(d、HH10.9Hz
、ArCHC (シス))。 元素分析:C88.43%、H6.39%、N5.16%(C2017Nは、
C88.52%、H6.32%、N5.10%を要する)。 融点:87.5〜89℃。
【0067】 モノマーの精製 4−ビニル−トリフェニルアミンを、溶出液としてヘキサンを用いてシリカカ
ラムクロマトグラフィーにより精製した。溶媒を除き、固体を溶解するために十
分に脱気したペンタンに再溶解した。この溶液を活性炭と共に撹拌し、窒素下ろ
過した。次いでこれを水素化カルシウムと共に撹拌し、窒素下ろ過し、最後にシ
リカと共に撹拌し、窒素下ろ過した。次にこれを−25℃まで冷却し、形成され
た白色固体を窒素下ろ過により採集して、7日間、高度真空下乾燥した。この時
点から固体は、窒素充填ドライボックス中で取り扱われた。
【0068】 実施例2:オキサジアゾールモノマー類の合成 2−(4−ビニルフェニル)−5−フェニルオキサジアゾールの合成 2−(4−ブロモフェニル)−5−フェニル−オキサジアゾール(2.0g
、6.64ミリモル)を脱気トルエン(30ml)に溶解した。Pd(PPh(0.15g、0.133ミリモル)およびBuSn(CHCH)(
2.11g、6.64ミリモル)を乾燥窒素下加えた。この溶液を4時間還流し
、冷却し、蒸発して黄色固体を得た。この固体をトルエン(20ml)に溶解し
、シリカ(20g)を加えて溶媒を減圧留去した。この固体をシリカのショート
カラムの上部に入れヘキサンで洗い流してBuSnBrを除き、次いでカラ
ムをメタノールで溶離した。このメタノールを蒸発させ、残渣をヘキサンから再
結晶して2−(4−ビニルフェニル)−5−フェニルオキサジアゾールの白色結
晶1.1g、67%(m.pt.83〜84℃、文献値ii82〜84℃)を得
た。 HNMR(CDCl、300MHz)δ8.1〜8.0(m、4H、芳香族
)、7.6〜7.6(m、5H、芳香族C)、6.77(dd、HH 17.4Hzおよび10.8Hz、CCH)、6.90(d、HH17
.4Hz、CHC )、(dd、HH10.8Hz、CHC )。
【0069】 2−(3−ビニルフェニル)−5−フェニルオキサジアゾールの合成 2−(4−ブロモフェニル)−5−フェニル−オキサジアゾールiii(2.
0g、6.64ミリモル)を脱気トルエン(30ml)に溶解した。Pd(PP
(0.15g、0.133ミリモル)およびBuSn(CHCH )(2.11g、6.64ミリモル)を乾燥窒素下加えた。この溶液を4時間還
流し、冷却し、蒸発して黄色固体を得た。この固体をトルエン(20ml)に溶
解し、シリカ(20g)を加えて溶媒を減圧留去した。この固体をシリカのショ
ートカラムの上部に入れてヘキサンで洗い流してBuSnBrを除き、次い
でカラムをメタノールで溶離した。このメタノールを蒸発させ、残渣をヘキサン
から再結晶して2−(3−ビニルフェニル)−5−フェニルオキサジアゾールの
白色結晶0.90g、54%(m.pt.75〜76℃)を得た。実測値:C,
;H,;N,%;C1612Oは、C,77.40;H,4.87;N,
11.28%を要する。HNMR(CDCl、300MHz)δ8.1〜8
.2(m、3H、芳香族C)、8.02(dt、1H、芳香族C)、7.6
〜7.4(m、5H、芳香族C)、6.80(dd、HH17.7Hzお
よび10.8Hz、CCH)、6.90(d、HH17.7Hz、CH
)、5.39(dd、HH0.8Hz、CHC )。
【0070】 実施例3:6−ビニル−2,3−ジフェニルキノキサリンの合成 6−メチル−2,3−ジフェニルキノキサリンの合成 1,2−ジアミノ−4−メチルベンゼン(25.0g、0.20モル)および
ベンジル(43g、0.20モル)をエタン酸(250ml)中一晩還流した。
溶媒を減圧留去し、黒色残渣をエタノールから3回再結晶して淡渇色結晶の6−
ビニル−2,3−ジフェニルキノキサリン39.6g、65%(m.pt.11
4.5〜116℃(文献値iv115〜116℃))を得た。HNMR(CD
Cl、300MHz)δ8.08(d、J8.4Hz、1H、キノキサリンの
Hs)、7.97(bs、1H、キノキサリンのHs)、7.60(dd、J8
.4Hz、J1.8Hz、1H、キノキサリンのHs)、7.50〜7.58(
m、4H、フェニル環)、7.30〜7.38(m、6H、フェニル環)、2.
62(s、3H、CH)。
【0071】 6−ブロモメチル−2,3−ジフェニルキノキサリンの合成 6−メチル−2,3−ジフェニルキノキサリン(5.0g、16.9ミリモル
)を乾燥した無酸素ベンゼン(50ml)に溶解した。この溶液を還流させて、
NBS(3.00g、16.9ミリモル)およびAIBN(0.1g)の固体混
合物を30分かけて加えた。次いでこの溶液を2時間還流し、冷却し、水(3x
100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると淡褐色固体が残った
。これをヘキサン/トルエン(1:1、80ml)から再結晶して6−ブロモメ
チル−2,3−ジフェニルキノキサリン、3.5g、56%を生成した。HN
MRにより微量の6−メチル−2,3−ジフェニルキノキサリンが存在すること
が確認された。特性評価のために少量のサンプルをアセトンから再結晶した(m
.pt.146〜148℃)。実測値:C,;H,;N,%;C2115 Brは、C,67.21;H,4.03;N,7.47%を要する。HNMR
(CDCl、300MHz)δ8.16(d、J8.7Hz、1H、キノキサ
リンのHs)、8.16(d、J2.2Hz、1H、キノキサリンのHs)、7
.78(dd、J8.7Hz、J2.2Hz、1H、キノキサリンのHs)、7
.48〜7.56(m、4H、フェニル環)、7.30〜7.40(m、6H、
フェニル環)、4.71(s、2H、CHBr)。
【0072】 トリフェニル(ジフェニルキノキサリン)ホスホニウムブロミドの合成 6−ブロモメチル−2,3−ジフェニルキノキサリン(1.0g、2.7ミリ
モル)およびトリフェニルホスフィン(0.70g、2.7ミリモル)をトルエ
ン(50ml)に溶解し、溶液を一晩還流した。沈殿した白色固体をろ過により
回収し、減圧乾燥してトリフェニル(ジフェニルキノキサリン)ホスホニウムブ
ロミド(1.58g、93%)を得た。HNMR(CDCl、300MHz
)δ7.1〜7.8(m、29H、芳香族Hs)、5.82(d、HP13
Hz、2H、CHP)。実測値:C,;H,;N,%;C3930PB
rは、C,73.47;H,4.74;N,4.39%を要する。 融点:200℃付近で分解。
【0073】 6−ビニル−2,3−ジフェニルキノキサリンの合成 トリフェニル(ジフェニルキノキサリン)ホスホニウムブロミド(44.0g
、69ミリモル)をジクロロメタン(100ml)に溶解し、ホルムアルデヒド
(10ml、37%水溶液、118ミリモル)を加えた。水酸化ナトリウム水溶
液(50ml、50%溶液)を、高速撹拌しながら30分かけて滴下し、さらに
30分間撹拌した。この溶液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、MgSO で乾燥し、蒸発乾固して淡黄色固体を得た。ヘキサンを溶出液として用いてこ
の固体をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して白色結晶10.5g、
50%(m.pt.122〜123℃、文献値122〜123℃)を得た。実
測値:C,;H,;N,%;C2216は、C,85.69;H,5.2
3;N,9.08%を要する。HNMR(CDCl、300MHz)δ8.
11(d、HH8.7Hz、1H、キノキサリンH)、8.10(br、1
H、キノキサリンH)、7.90(dd、HH8.7Hz、HH2.1
Hz、キノキサリンH)、7.45〜7.55(m、4H、フェニルH)、7.
28〜7.38(m、6H、フェニルH)、6.95(dd、HH(シス)
11.1Hz、HH(トランス)17.7Hz、1H、ビニルH)、6.0
0(d、HH(トランス)17.7Hz、1H、ビニルH)、5.47(d
HH(シス)11.1Hz、1H、ビニルH)。
【0074】 フリーラジカル共重合化 PDIは、ポリ分散指数=M ̄/M ̄である。
【0075】 (RJP5P):4−ビニル−トリフェニルアミンと6−ビニル−2,3−ジ
フェニルキノキサリンの共重合化 1,2−ジフェニル−6−ビニルキノキサリン(0.60g)、4−ビニルト
リフェニルアミン(0.60g)およびAIBN(19.71mg、120μm
ol)をアンプルに入れ、減圧下ベンゼン(8ml)をアンプルに凝縮した。次
に、アンプル中の該溶液を70℃にて10時間加熱し、冷却し、生成物をメタノ
ール(50ml)にあけた。沈殿したポリマーをろ過により集め、減圧乾燥して
0.82gの白色粉末を得た。
【0076】 (RJP4W):4−ビニル−トリフェニルアミンと2−フェニル−5−(3
’−ビニルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールの共重合化 2−フェニル−5−(3’−ビニルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル(0.6g)、4−ビニルトリフェニルアミン(0.60g)およびAIBN
(19.71mg、120μmol)をアンプルに入れ、減圧下ベンゼン(5m
l)をアンプルに凝縮した。次に、アンプル中の該溶液を70℃にて10時間加
熱し、冷却し、生成物をメタノール(50ml)にあけた。沈殿したポリマーを
ろ過により集め、減圧乾燥して0.80gの白色粉末を得た。 GPC分析(CHCl):M ̄15,700、M ̄53,000、M ̄ /M ̄3.4。
【0077】 比較目的のみのために、以下の実施例はポリマー混合物の調製に関するもので
ある: ポリ(2−フェニル−5−(3’−ビニルフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール)およびポリ(4−ビニルトリフェニルアミン)のポリマー混合物の調
製 ポリ(2−フェニル−5−(3’−ビニルフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール)(0.40g、RJP4V)およびポリ(4−ビニルトリフェニルア
ミン)(0.40g、RJP4U)を10mlのジクロロメタンに溶解し、一晩
撹拌し、0.2μmフィルタを通してメタノール(100ml)中にろ過した。
沈殿したポリマーをろ過により集め、減圧乾燥して0.70gの白色粉末を得た
i T. F. Osipova, G. I. Koldobskii, V. A. Ostrovskii, J. Org. Chem., USS
R (Engl. Transl.), 20, 1984, 2248.ii V. I. Grigor'eva, R. S. Mil'ner, Chem. Heterocycl. Compd. (Engl. Tra
nsl.), 4, 1968, 18.iii T. F. Osipova, G. I. Koldobskii, V. A. Ostrovskii, J. Org. Chem., U
SSR (Engl. Transl.), 20, 1984, 2248.iv Braun, Quarg, Angew. Makromol. Chem., 1975, 43, 125v G. Manecke, U. Rotter, Makromol. Chem., 171, 1973, 49
【0078】 本発明により記載された物質は、種々の装置に使用し得る。例示のために、本
発明の物質を組込むのに好適な、半導体装置の1つのタイプである有機発光ダイ
オード(OLED)を図1に示す。該装置は、2個の電極1a、1bを含んで成
り、少なくとも1個の電極は、1層の有機物質3の発光波長光を透過する。他の
電極は、金属、例えばサマリウム(Sm)、Mg、Li、Ca、Al、または金
属合金、例えばMgAg、LiAl、または二重金属層、例えばLiおよびAl
またはインジウム酸化スズ(ITO)であり得る。1a、1bの一方の電極また
は両電極は、有機伝導層から構成されてもよい。加工面または基板2は、引き続
いての加工を可能にするのに十分に平らな任意の物質、例えばガラス、シリコン
、プラスティックから作成してよい。該基板2は、有機物質3の発光を透過して
もよい。別途に、電極1a、1bのうちの1個が透過してもよい。1層の有機物
質3は、電極1a、1bの間に挟まれる。有機物質層3は、以下の3つの特性を
有する:電子輸送(ET);正孔輸送(HT);発光(LE)。
【0079】 本発明において、有機物質層3は、式Iにより与えられた物質を含んで成り、
任意に別個の発光体が存在してもよい。別個の発光体が存在しない場合、正孔輸
送体基およびまたは電子輸送体基のいずれかがさらに発光体として機能してもよ
い。
【0080】 発光物質、すなわち発光体は、高量子効率の発光を有することが好ましい。
【0081】 発光体は任意の以下のいずれかにより供されることが好ましい: 0.6以上の光励起性発光の量子効率を有するクマリン型の発光染料、 米国特許第5,446,157号においてL R MorganおよびJ H
Boyerにより記載された一般型の二フッ化ホウ素/ピロメテン染料、 コロネン、ルブレン、ジフェニルアントラセン、デカシクレン、フルオレン、
ペリレンなどの発光縮合化芳香族炭化水素、ペリレン、シアン化フルオレン誘導
体などのエステル類およびイミド類を含むこのような化合物の発光誘導体、 ユウロピウムキレート、サマリウムキレート、テルビウムキレート、ルテニウ
ムキレートなどの金属発光キレート。
【0082】 有機物質層3は、以下の技術のいずれかにより電極1aに付着させてもよい:
減圧下熱蒸着、溶射法、化学的気相付着、溶液からのスピン付着または他の従来
の薄膜法。
【0083】 有機物質層3の厚さは、一般に30〜2000nm、好ましくは50〜500
nmである。装置には、電極1aおよび電極1bの隣に位置する層4aおよび層
4bを含んでもよく、これらの層4aおよび層4bが伝導性または絶縁性でもよ
く、電極物質の拡散に対する障壁として、または電極1a、1bおよび有機物質
層3の界面での層に化学反応に対する障壁として作用してもよい。4aおよび4
bにとり好適な物質の例としては、ITO電極から有機物質層3へのインジウム
拡散を防止するエメラルジンが挙げられ、または同じ理由のため、フタロシアニ
ン銅を用いてもよく、または、リチウウム電極と有機物質層3との間の界面にお
けるフッ化リチウムまたはフッ化マグネシウムの薄層(約0.5nm)の付加を
用いてもよい。
【0084】 図1の装置は、単一画素装置であってもよく、またはアドレスされたマトリク
スであってもよい。アドレスされたOLEDマトリクスの例を図2の平面図に示
す。図2のディスプレイは、図1に記載された内部構造を有するが、しかし基板
電極5は、ストリップ様列5lから5mに、また同様にカラム電極6lから6n
に分割され、これは、アドレス可能な素子または画素のmxnマトリクスを形成
する。各画素は、列電極およびカラム電極の交差により形成する。
【0085】 列駆動装置7は、各列電極5に電圧を供給する。同様に、カラム駆動装置8は
、各カラム電極に電圧を供給する。印加電圧の制御は、電圧源10からの電力お
よび時計11からの計時を受ける制御論理9からなされる。
【0086】 以下に、例示目的のみで、実施例1で調製された物質を組み込んだ装置組立て
の方法を示す。
【0087】 装置組立ての実施例 放射体PM580(0.5%)と組み合わせて実施例1および3の共重合化に
より生成されたポリマー(99.5%)混合物の4.5重量%をジクロロベンゼ
ンに溶解した。この溶液をインジウム酸化スズ被覆ガラス基板上に付着させ、次
いでこれを3000rpmで30秒間遠心した。この基板をスピナーから外し、
75℃で10分間ホットプレートに置き、残留溶媒をとばした。均一なポリマー
膜をこの手段により付着させた。該均一ポリマー層上に、100nm層のマグネ
シウムおよび100nm層の銀を含んで成る陰極を熱蒸着により付着させた。得
られた膜厚は約74.2nmであった。銀陰極層は、蒸着マスクにより高度真空
下で熱蒸着により付着させてもよい。このマスクは、一連の3.5mm直径の環
状孔で作られており、その結果、有機層上に付着した環状電極パッドの配列が生
成した。サンプルを真空室から除き、電気連結部は、インジウムはんだを用いて
ITOに接触させ、また銅線を用いて銀パッドに接触させた。1個の銀パッドの
金属被覆領域により限定された各装置は、整流器として、および発光ダイオード
として双方を機能することが見出された。
【0088】 さらなる例としては、 ジクロロベンゼン中(0.5%PM580:99.5%RJP4W)5%溶液
、膜厚124.9nm、 ジクロロベンゼン中(0.5%PM580:99.5%RJP4X)5%溶液
、膜厚111.6nm、 ジクロロベンゼン中(0.5%PM650:99.5%RJP4W)5%溶液
、膜厚123.8nm、 ジクロロベンゼン中(0.5%PM650:99.5%RJP4X)5%溶液
、膜厚122.8nm が挙げられる。
【0089】 全サンプルは、2000rpmでITO被覆ガラス上にスピン被覆され、他の
全ての加工条件は、既に記載されたとおりであった。
【0090】 RJP4Xはポリマー混合物であり、比較の理由のみのために入れてある。
【0091】 図11において、勾配は完全に類似しているが、ポリマー混合物RJP4Xか
ら作製された装置は全て不成功であった。なぜならば、該装置は、コポリマーで
作られた電流と同量の電流を移動できなかったからである。
【0092】 図15では、図13と比較して、相分離がポリマー混合物に生じていることを
示唆する大きな相違があることが明白であり、このデータは、混合物の発光種が
異なる環境を有することを示唆している。
【0093】 本発明の化合物はまた、感光装置、例えばフォトダイオード、光起電力セル、
電子写真のための感光層および光屈折層にも使用できる。
【0094】 本発明の伝導ポリマー類が、図1を参照として光屈折効果の利用により光学式
記憶装置およびスィッチ装置の素子として使用し得る場合、層3は伝導性、発光
性および電気光学性を有する有機物質層を含んで成る。このような性質は、本発
明により記載されたとおり好適なドーパントの伝導ポリマーへの付加により獲得
し得る。電荷の発光能を誘導するための好適なドーパントとしては、C60フラ
ーレンが挙げられる。線形電気光学係数を提供する好適なドーパントとしては、
ジメチルアミノニトロスチルベンが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物質を組み込む有機発光ダイオード(OLED)装置を例証する図で
ある。
【図2】 図1のマトリクス多重アドレス装置の平面図である。
【図3】 OLED装置に使用された0.5%PM580、99.5%RJP5Pを含ん
で成る統計学的コポリマーに関する電流/電圧特性を例証する、膜厚74.2n
mのときの図である。
【図4】 本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を
示す、膜厚74.2nmのときの図である。
【図5】 本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された波長に対する強度を示す
、膜厚74.2nmのときの図である。
【図6】 本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を
示す、膜厚76nmのときの図である。
【図7】 本発明に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%RJP5
Pを含んで成る統計学的コポリマーに関して測定された波長に対する強度を示す
、膜厚76nmのときの図である。
【図8】 OLED装置に使用された0.5%PM650、99.5%RJP5Pを含ん
で成る統計学的コポリマーに関する電流/電圧特性を例証する、膜厚76nmの
ときの図である。
【図9】 0.5%PM580、99.5%RJP4Wの膜厚122.8nmを含んで成
る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を示し、本発明
に従って装置に組立てられた0.5%PM580、99.5%RJP4Xの膜厚
111.6nmと比較した図である。
【図10】 0.5%PM580、99.5%RJP4Wの膜厚122.8nmを含んで成
る統計学的コポリマーに関して測定された電圧に対する電流密度を示し、本発明
に従って装置に組立てられたジクロロベンゼン中0.5%PM580、99.5
%RJP4Xの全5%溶液に対して比較したもの、および膜厚111.6nmお
よび0.5%PM650、99.5%RJP4Wの膜厚123.8nmを含んで
成る統計学的コポリマーに関し、本発明に従って装置に組立てられた0.5%P
M650、99.5%RJP4Xの膜厚124.9nmに対して比較した図であ
る。
【図11】 0.5%PM650、99.5%RJP4Wの膜厚123.8nmを含んで成
る統計学的コポリマーに関して測定された電流密度に対する輝度を示し、本発明
に従って装置に組立てられた0.5%PM650、99.5%RJP4Xの膜厚
124.9nmと比較した図である。
【図12】 PM580発光体およびコポリマーRJP4Wを含んで成るサンプルに関する
発光スペクトルを示す図である。
【図13】 PM650発光体およびコポリマーRJP4Wを含んで成るサンプルに関する
発光スペクトルを示す図である。
【図14】 PM580発光体および配合体RJP4Xを含んで成るサンプルからの発光ス
ペクトルを示す図である。
【図15】 PM650発光体および配合体RJP4Xを含んで成るサンプルからの発光ス
ペクトルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/22 H01L 29/28 (72)発明者 ウツド,エマ・ルイーズ イギリス国、ウスターシヤー・ダブリユ・ アール・14・3・ピー・エス、モールバー ン、セント・アンドリユーズ・ロード、デ ラ・モールバーン (72)発明者 フイースト,ウイリアム・ジエイムズ イギリス国、カウンテイ・ダラム・デイ・ エイチ・1・3・エル・イー、ダラム・シ テイ、ダラム・ユニバーシテイ・サウス・ ロード (72)発明者 ピース,リチヤード・ジヨン イギリス国、カウンテイ・ダラム・デイ・ エイチ・1・3・エル・イー、ダラム・シ テイ、ダラム・ユニバーシテイ・サウス・ ロード Fターム(参考) 3K007 AB03 AB11 AB18 DB03 FA01 4J100 AB07P AB07Q AQ15Q AQ25Q BA31P BC43P BC43Q BC44Q BC45P BC49P BC51Q BC79Q CA04 JA46

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [式中、mおよびjは、m=0.1〜0.9、j=1−m、Q=10〜5000
    0であるようなAおよびBの平均反復単位数であり; AおよびBは、正孔輸送基および電子輸送基から独立して選ばれ、ポリマー鎖
    に沿って統計学的に分布し; XおよびZは、H、CN、F、Cl、Br、COCHから独立して選ばれ
    る。]の統計学的コポリマー。
  2. 【請求項2】 電子輸送基の芳香族部分とポリマー骨格との間で直接結合が
    あり、正孔輸送基とポリマー骨格との間に直接結合があるように、電子輸送基お
    よび正孔移動基がポリマー骨格に直接結合している請求項1に記載の統計学的コ
    ポリマー。
  3. 【請求項3】 正孔輸送基が以下の一般式II 【化2】 [式中、Arは、ポリマー骨格に結合し、1,2−フェニレン、1,3−フェ
    ニレン、1,4−フェニレン、4,4’―ビフェニレン、1,4−ナフチレンお
    よび2,6−ナフチレンから選ばれ;BおよびCはAr構造の群から独立して
    選ばれ、Arはフェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから
    選ばれ、Arは、OR、NRR’およびN(Arから独立して選ばれる
    1つまたは2つの基で任意に置換されてもよく、式中、RおよびR’はC〜C のアルキル基を示し、Arは、フェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび
    2−ナフチルから選ばれ、Arは、OR、N(Ar、NRR’から独立
    して選ばれる1つまたは2つの基で任意に置換されてもよい。]により与えらる
    請求項1または2のいずれか一項に記載の統計学的コポリマー。
  4. 【請求項4】 式IIが、 N,N−ジフェニル−4−アミノフェニル、 2−(N,N−ジフェニル−6−アミノ)ナフチル、 N,N−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−4−アミノフェニル、 N−フェニルN−4−メトキシフェニル4−アミノフェニル、 N−フェニルN−4−ジメチルアミノフェニル4−アミノフェニル、 N−4−メチルフェニルN−4−ジメチルアミノフェニル4−アミノフェニル
    、 N−フェニルN−4−ジフェニルアミノフェニル4−アミノフェニル、 N,N−ビス−4−ジフェニルアミノフェニル4−アミノフェニル、 N−フェニル,N(4,4’−N’,N’−ジフェニルアミノ−ビフェニリル
    )4−アミノフェニル、 N−3−メチルフェニルN−(4,4’−N’−フェニル−N’−3−メチル
    フェニルアミノビフェニリル)4−アミノフェニル、 N−1−ナフチル,N−(4,4’−N’−フェニル−N’−1−ナフチルア
    ミノビフェニリル)4−アミノフェニル の1つにより与えられる請求項3に記載の統計学的コポリマー。
  5. 【請求項5】 電子輸送基が以下の一般式III Z−E−[−Z−E−]−Z 式III [式中、Zはポリマー骨格に結合し、 E1およびE2は、 【化3】 より選ばれ、 式中、A、BおよびDは、各々の環においてCHおよびNから独立して選ばれ;
    およびQは、各々の環においてS、O、NR”、CHR”、CR”R”、CH=
    CH、N=N、N=CHおよびN=CR”から選ばれ、式中、ZおよびZ
    、単結合または1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン
    、4,4’−ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよび2,6−ナフチレンから
    選ばれるAr基であり、Zは、1つまたは2つの位置においてC〜C
    アルキルで任意に置換されたフェニル基、ナフチル基またはビフェニル基であり
    、R”は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から選ばれ、n=0、1ま
    たは2である。]により与えらる請求項1または2に記載の統計学的コポリマー
  6. 【請求項6】 アリール基がフェニル基である請求項5に記載の統計学的コ
    ポリマー。
  7. 【請求項7】 式IIIのE1およびE2が、 オキサゾール、 オキサジアゾール、 ベンツオキサゾール、 ベンツチアゾール、 キノキサリン、 チアジアゾール、 1,2,4−トリアジン、 フェニルキノキサリン から選ばれる請求項5に記載の統計学的コポリマー。
  8. 【請求項8】 式IIIが、 4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニル、 4−(5−(t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニ
    ル、 6−(2,3−ジフェニル)キノキサリニル、 6−(2,3−ジナフチル)キノキサリニル、 4−(5−(t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリル)ビフェ
    ニリル、 5−(2−ベンツオキサゾリル−1,4−フェニル−2−ベンツオキサゾリル
    ) から選ばれる請求項5に記載の統計学的コポリマー。
  9. 【請求項9】 一般式I 【化4】 [式中、mおよびjは、m=0.1〜0.9、j=1−m、Q=10〜5000
    0であるようなAおよびBの平均反復単位数であり; XおよびZは、H、CN、F、Cl、Br、COCHから独立して選ばれ
    、 AおよびBは、正孔輸送基および電子輸送基から独立して選ばれ、正孔輸送基
    が以下の一般式IIにより与えられるポリマー鎖に沿って統計学的に分布し: 【化5】 式中、Arは、ポリマー骨格に結合し、1,2−フェニレン、1,3−フェニ
    レン、1,4−フェニレン、4,4’―ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよ
    び2,6−ナフチレンから選ばれ;BおよびCはAr構造の群から独立して選
    ばれ、Arがフェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから選
    ばれ、Arは、OR、NRR’およびN(Arから独立して選ばれる1
    つまたは2つの基で任意に置換されてもよく、式中、RおよびR’はC〜C のアルキル基を示し、Arは、フェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2
    −ナフチルから選ばれ、Arは、OR、N(Ar、NRR’から独立し
    て選ばれる1つまたは2つの基で任意に置換されてもよく: 電子輸送基が以下の一般式IIIにより与えられ: Z−E−[−Z−E−]−Z 式III 式中、Zはポリマー骨格に結合し、 E1およびE2は、 【化6】 より選ばれ、 式中、A、BおよびDは、各々の環においてCHおよびNから独立して選ばれ;
    Qは、各々の環においてS、O、NR”、CHR”、CR”R”、CH=CH、
    N=N、N=CHおよびN=CR”から選ばれ、式中ZおよびZは、単結合
    または1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、4,4
    ’−ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよび2,6−ナフチレンから選ばれる
    Ar基であり、Zは、1つまたは2つの位置において任意にC〜Cのア
    ルキルで置換されたフェニル基、ナフチル基またはビフェニル基であり、R”は
    、C〜Cのアルキル基およびアリール基から選ばれ、n=0、1または2で
    ある。]統計学的コポリマー。
  10. 【請求項10】 正孔輸送基および電子輸送基がポリマー鎖に沿って統計学
    的に分布し、統計学的コポリマーの重合度が10〜50000となるように、一
    般式II 【化7】 [式中、Arは、ポリマー骨格に結合し、1,2−フェニレン、1,3−フェ
    ニレン、1,4−フェニレン、4,4’―ビフェニレン、1,4−ナフチレンお
    よび2,6−ナフチレンから選ばれ;BおよびCはAr構造の群から独立して
    選ばれ、Arはフェニル、ビフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから
    選ばれ、およびArは、OR、NRR’およびN(Arから独立して選
    ばれる1つまたは2つの基で任意に置換されてもよく、式中RおよびR’はC 〜Cのアルキル基を示し、Arは、フェニル、ビフェニル、1−ナフチルお
    よび2−ナフチルから選ばれ、およびArは、OR、N(Ar、NRR
    ’から独立して選ばれる1つまたは2つの基で任意に置換されてもよい。]の正
    孔輸送基、および 一般式III Z−E−[−Z−E−]−Z 式III [式中、Zはポリマー骨格に結合し、 E1およびE2は、 【化8】 より選ばれ、 式中、A、BおよびDは、各々の環においてCHおよびNから独立して選ばれ;
    およびQは、各々の環においてS、O、NR”、CHR”、CR”R”、CH=
    CH、N=N、N=CHおよびN=CR”から選ばれ、式中ZおよびZは、
    単結合または1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、
    4,4’−ビフェニレン、1,4−ナフチレンおよび2,6−ナフチレンから選
    ばれるAr基であり、Zは、1つまたは2つの位置において任意にC〜C のアルキルで置換されたフェニル基、ナフチル基またはビフェニル基であり、
    R”は、C〜Cのアルキル基およびアリール基から選ばれ、n=0、1また
    は2である。]の電子輸送基、を重合することによって得られる重合化により得
    ることができる統計学的コポリマー。
  11. 【請求項11】 有機層が、請求項1から10のいずれか一項により提供さ
    れる統計学的コポリマーを含んで成り、電極構造間にはさまれた該有機層を支え
    る基板を含んで成る有機半導体装置。
  12. 【請求項12】 有機層が、さらに発光体を含んで成る請求項11に記載の
    装置。
  13. 【請求項13】 発光体が、 0.6以上の光励起性発光の量子効率を有するクマリン型の発光染料、 フッ化ホウ素/ピロメテン染料、 コロネン、ルブレン、ジフェニルアントラセン、デカシクレン、フルオレン、
    ペリレンなどの発光縮合化芳香族炭化水素、 ユウロピウムキレート、サマリウムキレート、テルビウムキレート、ルテニウ
    ムキレートなどの金属発光キレート のいずれか1つにより提供される請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 電極の少なくとも1つが、有機層の発光波長の光を透過さ
    せ、他の電極が、Sm、Mg、Li、Ag、Ca、AlまたはMgAg、LiA
    lなどの金属合金またはLiおよびAlまたはインジウム酸化スズ(ITO)な
    どの二重金属層を含む金属である請求項11、12、13のいずれか一項に記載
    の装置。
  15. 【請求項15】 有機層が、請求項1から10のいずれか1項に記載の統計
    学的コポリマーを含んで成り、電極構造体間にはさまれた該有機層を支える基板
    を含んで成る光屈折装置。
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