JP2002543040A - パーオキサイド、その製造方法および使用方法 - Google Patents

パーオキサイド、その製造方法および使用方法

Info

Publication number
JP2002543040A
JP2002543040A JP2000543427A JP2000543427A JP2002543040A JP 2002543040 A JP2002543040 A JP 2002543040A JP 2000543427 A JP2000543427 A JP 2000543427A JP 2000543427 A JP2000543427 A JP 2000543427A JP 2002543040 A JP2002543040 A JP 2002543040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
mixed
chloroformate
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000543427A
Other languages
English (en)
Inventor
デボフェンカンプ−ボーウマン,アンナ,ゲルディネ ファン
ゲント,ヨアヒム,ウィレム,ヨゼフ ファン
メイエル,ヨハン
フィシェル,バルト
ホフト,アンドレアス,ヘルマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JP2002543040A publication Critical patent/JP2002543040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C407/00Preparation of peroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F299/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers
    • C08F299/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates
    • C08F299/04Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates from polyesters
    • C08F299/0442Catalysts
    • C08F299/045Peroxy-compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C409/00Peroxy compounds
    • C07C409/38Peroxy compounds the —O—O— group being bound between a >C=O group and a carbon atom, not further substituted by oxygen atoms, i.e. esters of peroxy acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、パーオキシエステル及びパーオキシカーボネート、パーオキシエステルパーオキシカーボネート、混合ジパーオキシド、混合ジパーオキシエステル、並びに混合ジパーオキシカーボネートの製造法に関し、並びに特定のモノパーオキシエステル、モノパーオキシカーボネート、混合パーオキシド、混合ジパーオキシエステル、混合ジパーオキシカーボネート、パーオキシエステルパーオキシカーボネート、及びそれらの混合物に関する。該方法は、タイプ‐3ケトンパーオキシドと反応性のカルボニル化合物との反応、及び任意的に、アルキルビニルエーテル、アセタール、ハロゲンフォルメート、又はカルボン酸無水物との続く反応を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のパーオキサイド、これらのパーオキサイド1種以上を含む混
合物、その製造方法およびその使用に関する。より特には、本発明は、パーオキ
シエステルおよびパーオキシカーボネート、パーオキシエステルパーオキシカー
ボネート、混合ジパーオキサイド、混合ジパーオキシエステルおよび混合ジパー
オキシカーボネートに関し、かつ特定のモノパーオキシエステル、モノパーオキ
シカーボネート、混合パーオキサイド、混合ジパーオキシエステル、混合ジパー
オキシカーボネート、パーオキシエステルパーオキシカーボネートならびにそれ
らの混合物に関する。最終的に、本発明は、これらのパーオキサイドを、重合開
始剤、不飽和ポリエステルのための硬化剤および変性剤として使用することに関
し、かつこれらのパーオキサイドを含む処方に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭50−23079号は、ジアルキルケトンヒドロパーオキサイドとアシルクロ
リドとを、極性(水性)溶媒および非極性溶媒を含む2相溶媒系中で反応させる
ことによる、対称なパーオキサイドの製造を開示する。モノパーオキシエステル
またはモノパーオキシカーボネートは形成されない。エチレンのホモ重合または
エチレンと別のエチレン性不飽和モノマーとの共重合において、パーオキシエス
テルが使用される。 特開昭48−43491号は、ジパーオキシカーボネートの同様な製造方法を開示す
る。 これらの従来の製造方法は、主成分としてのモノパーオキシエステルまたはモ
ノパーオキシカーボネートの形成をもたらさないので、非対称のジパーオキシエ
ステル、ジパーオキシカーボネートおよび混合パーオキサイドを制御されたやり
方で製造することは可能でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、一方では重合開始剤、不飽和ポリエステルのための硬化剤お
よび変性剤として有用であり、他方では、重合開始剤、不飽和ポリエステルのた
めの硬化剤および変性剤としてまた有用である新規な種類の混合パーオキサイド
、混合ジパーオキシエステル、混合ジパーオキシカーボネートおよびパーオキシ
エステルパーオキシカーボネートの製造ための出発物質として働く、新しい種類
のモノパーオキシエステルおよびモノパーオキシカーボネートを提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一方ではケトンパーオキサイド、他方では酸ハロゲンまたはハロゲ
ンフォルメートの適当な選択によって、モノパーオキシエステルおよびモノパー
オキシカーボネートが調節可能な相対量で形成されるという洞察に基づく。これ
らのモノパーオキシエステルおよびモノパーオキシカーボネートは、今度は、新
しい種類の混合パーオキサイド、混合ジパーオキシエステル、混合ジパーオキシ
カーボネートおよびパーオキシエステルパーオキシカーボネートの供給を可能に
する。
【0005】 したがって、本発明は、一般式Iで表されるモノパーオキシエステル又はモノ
パーオキシカーボネート、
【化17】 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3
−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及
びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、又は、R1
よびR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状の
アルキル部分を含んでいてよく、且つ、R1およびR2は、各々、ヒドロキシ、ア
ルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、
カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の
基により任意的に置換されていてよく、且つ、R3は独立に、C1−C20のアルキ
ル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラル
キル、C7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、該基は、
直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、且つ、R3はヒドロキシ、
アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル
、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上
の基により任意的に置換されていてよい) を調製する方法であって、該方法が一般式IIで表される、対応するケトンパーオ
キサイド、
【化18】 (式中R1およびR2は既に定義された意味を持つ) と、一般式IIIで表される反応性のカルボニル化合物、
【化19】 (式中R3は既に定義された意味を持ち、及び、Lはケトンパーオキサイド(II
)との反応のためにカルボニル化合物(III)のカルボニル基を活性化する基で
ある) との、極性溶剤と非極性溶剤を含む不活性な2相溶剤系中における反応を含む方
法を提供する。式IIのケトンパーオキサイドはまた、タイプ−3(T3)ケトン
パーオキサイドとして公知である。
【0006】 不活性な2相溶媒系は、極性溶媒および非極性溶媒を含む。好ましくは極性溶
媒は、水性アルカリ含有相である。非極性溶媒は極性溶媒と混和性でない。その
双極子モーメントが0Dより大きい、好ましくは0.5Dより大きいとき、言い換
えると、一定の極性を持っているとき、溶媒は極性溶媒である。その双極子モー
メントが0.5D以下、好ましくは本質的に0Dのとき、溶媒は非極性溶媒である
。非極性溶媒は実質的に極性を持たない。
【0007】 適当な極性溶媒は、アルコール、シクロアルカノール、エーテル、アルキレン
グリコール、アミド、アルデヒド、ケトン、エステル、ハロゲン化炭化水素、例
えば塩素化炭化水素およびそれらの混合物を含む。無水物、カーボネートおよび
エポキシドのような極性溶媒の使用は、あまり望ましくない。というのは、それ
らは完全には不活性でないからである。
【0008】 しかしながら、水性(アルカリ)相が、極性溶媒として好ましい。適当な非極
性溶媒は一般に、炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、アラルキル溶媒、パラフ
ィンオイル、ホワイトオイルおよびシリコーンオイルならびにそれらの混合物で
ある。有用な炭化水素溶媒としては、これらに限定されないが、ベンゼン、キシ
レン、トルエン、メシチレン、ヘキサン、アルカンの水素化オリゴマー、例えば
Isopar(商標)製品(エクソン(Exxon)から)、Shellsol(商標
)製品(シェル(Shell)から)、ペンタン、ヘプタン、デカン、イソドデ
カン、デカリン等を包含する。非極性溶媒として有用なパラフィンオイルは、例
えばパラフィンディーゼルオイルを含む。ホワイトオイル、エポキシ化大豆油お
よびシリコーンオイルを含む他のオイルがまた本発明において有用である。
【0009】 製造方法において使用されるカルボニル化合物の当量を適当に選択することに
よって、モノパーオキシエステルおよびモノパーオキシカーボネートの量をさら
に調節することができる。この量は好ましくは、少なくとも10重量%の所望の生
成物が形成されるように選択される。より好ましくは、少なくとも25重量%のこ
れらの生成物が形成される。なおさらに好ましくは、酸ハロゲンまたはハロゲン
フォルメートの量は、0.5〜5当量の範囲にあり、よって形成されるモノパーオ
キシエステルおよびモノパーオキシカーボネートの量は、製造されるパーオキサ
イドの少なくとも50%である。0.9〜2.5当量を用いると、選択性はさらに増す。
最も好ましくは、1〜2当量の範囲の当量である。それで、選択性は一般に、60
%より上、例えば80%より上または90%より上でさえある。この選択性は、モノ
:ビス比で表される。
【0010】 反応条件は慣用のものである。温度は一般に、−10〜50℃の範囲、適当には0
〜30℃である。実際的な範囲は、5〜15℃である。本質的には、温度は、副反応
および物質の分解を避けるように選択される。pHは塩基性、すなわち7より上
である。一般に、pHは9〜14の範囲にある。実際には、pHは10より上であり
、実際の範囲は11〜13.5である。反応は周囲圧力下で、大気と自由に接触して進
行する。
【0011】 カルボニル化合物との反応のために適当なケトンパーオキサイドは、以下のケ
トンから誘導されるものである:アセトン、アセトフェノン、メチル-n-アミル
ケトン、エチルブチルケトン、エチルプロピルケトン、メチルイソアミルケトン
、メチルヘプチルケトン、メチルヘキシルケトン、エチルアミルケトン、ジエチ
ルケトン、ジプロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、メチルプロピルケトン、メチル-n-ブチルケトン、
メチル-t-ブチルケトン、イソブチルヘプチルケトン、ジイソブチルケトン、メ
トキシアセトン、シクロヘキサノン、2,4,4-トリメチルシクロヘキサノン、N-ブ
チルレブリネート、エチルアセトアセテート、メチルベンジルケトン、フェニル
エチルケトン、メチルクロロメチルケトン、メチルブロモメチルケトンおよびそ
れらのカップリング生成物。式IIのパーオキサイドに対応する適当なR1および
2基を有する他のケトンがまた使用できる。
【0012】 Lは、ケトンパーオキサイドのヒドロパーオキサイド基との反応のためにカル
ボニル化合物のカルボニル基を活性化する任意の基であり、実質的にこの反応を
妨げない。Lの適当な例は、ハロゲンおよび基−O−R3’、−O−CO−R3
および−O−CO−O−R3’である。R3’は、R3としての置換基の同じ基か
らR3とは独立して選ばれる。Lがハロゲンのとき、カルボニル化合物(III)は酸
ハロゲンまたはハロゲンフォルメートである。Lが基−O−R3’のとき、カル
ボニル化合物(III)はカルボン酸エステルまたはカーボネートである。Lが基−
O−CO−R3’のとき、カルボニル化合物(III)はカルボン酸無水物または混合
無水物である。Lが基−O−CO−O−R3’のとき、カルボニル化合物(III)は
ピロカーボネートまたは混合無水物である。
【0013】 好ましい酸ハロゲンは、R3が線状または分岐状C1〜C12アルキル、シクロア
ルキル、アリール、アラルキル、アルカリール基であるものを含み、アリール基
は好ましくはフェニル基である。典型的な例は、以下のカルボン酸から得ること
ができる酸ハロゲンである:酢酸、フェニル酢酸、フェノキシ酢酸、プロパン酸
、イソ酪酸、安息香酸、2-メチル安息香酸、2-メチルブタン酸、2-ブテン酸、3-
フェニルプロペン酸、2,2-ジメチルプロパン酸、2,2-ジメチルブタン酸、2,2-ジ
メチルペンタン酸、2-エチルブタン酸、3,5,5-トリメチルヘキサン酸、2-エチル
ヘキサン酸、ネオヘキサン酸、ネオヘプタン酸、ネオデカン酸、オクタン酸、ノ
ナン酸、ラウリン酸、3,5,5-トリメチルペンタン二酸、ヘキサン二酸、3,5,5-ト
リメチルヘキサン二酸、2,4,4-トリメチルヘキサン二酸、デカン二酸、ウンデカ
ン二酸、ドデカン二酸、シクロヘキサンカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカル
ボン酸、シクロヘキサン-1,4-二酢酸、マレイン酸、クエン酸、メチルコハク酸
、シトラコン酸、フマル酸、蓚酸、テレフタル酸、プロペン酸およびフタル酸、
ならびにそれらの対応するメチルエステル、エチルエステル、n-プロピルエステ
ル、イソプロピルエステル、n-ブチルエステル、sec-ブチルエステル、イソブチ
ルエステル、エチレングリコールエステルおよびプロピレングリコールエステル
。好ましくはハロゲンは塩素である。
【0014】 好ましいハロゲンフォルメートは、クロロフォルメートである。使用されるク
ロロフォルメートの例は次のものである:2-(1-メチルエトキシ)フェニルクロロ
フォルメート、1-メチルプロピルクロロフォルメート、4-メチルフェニルクロロ
フォルメート、2,2,2-トリクロロ-1,1-ジメチルエチルクロロフォルメート、ヘ
プチルクロロフォルメート、シクロヘキシルメチルクロロフォルメート、エチレ
ングリコールビス(クロロフォルメート)、3-(1,1-ジメチルエチル)フェニルク
ロロフォルメート、3-(トリクロロシリル)プロピルクロロフォルメート、フェニ
ルクロロフォルメート、3-メトキシブチルクロロフォルメート、2-フェノキシエ
チルクロロフォルメート、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールビス(クロロフ
ォルメート)、フェニルメチルクロロフォルメート、9-オクタデセニルクロロフ
ォルメート、2-メチルフェニルクロロフォルメート、ビスフェノールAビス(ク
ロロフォルメート)、1,3-ジメチルブチルクロロフォルメート、3,4-ジメチルブ
チルクロロフォルメート、3,4-ジメチルフェニルクロロフォルメート、トリクロ
ロメチルクロロフォルメート、1-クロロエチルクロロフォルメート、クロロメチ
ルクロロフォルメート、1,4-ブタンジオールビス(クロロフォルメート)、1,1-
ビス(エトキシカルボ)エチルクロロフォルメート、3,5-ジメチルフェニルクロ
ロフォルメート、オクチルクロロフォルメート、エチルクロロフォルメート、オ
クタデシルクロロフォルメート、(2-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチル
クロロフォルメート、1,6-ヘキサンジオールビス(クロロフォルメート)、2-ク
ロロブチルクロロフォルメート、4-メトキシフェニルクロロフォルメート、2-メ
チルプロピルクロロフォルメート、2-(メチルスルホニル)エチルクロロフォル
メート、ドデシルクロロフォルメート、1,4-シクロヘキサンジメタノールビス(
クロロフォルメート)、2-クロロ-2-フェニルエチルクロロフォルメート、2-ア
クリロイルオキシエチルクロロフォルメート、4-ニトロフェニルクロロフォルメ
ート、n-ブチルクロロフォルメート、デシルクロロフォルメート、2-エチルヘキ
シルクロロフォルメート、2-プロペニルクロロフォルメート、2-クロロシクロヘ
キシルクロロフォルメート、2-メチル-2-プロペニルクロロフォルメート、シク
ロヘキシルクロロフォルメート、2-クロロエチルクロロフォルメート、[4-(フ
ェニルアゾ)フェニル]メチルクロロフォルメート、ヘキサデシルクロロフォル
メート、1-ナフタレニルクロロフォルメート、2-[2-シクロペンチル-4-(1,1-ジ
メチルエチル)フェノキシ]-1-メチルエチルクロロフォルメート、3,5,5-トリメ
チルヘキシルクロロフォルメート、イソトリデシルクロロフォルメート、トリデ
シルクロロフォルメート、4-(1,1-ジメチルエチル)シクロヘキシルクロロフォル
メート、2,4,5-トリクロロフェニルクロロフォルメート、3-クロロプロピルクロ
ロフォルメート、テトラデシルクロロフォルメート、9H-フルオレン-9-イルメチ
ルクロロフォルメート、(4-ニトロフェニル)メチルクロロフォルメート、メチル
クロロフォルメート、2-(1-メチルエチル)フェニルクロロフォルメート、トリエ
チレングリコールビス(クロロフォルメート)、2-メトキシエチルクロロフォル
メート、1-メチルエテニルクロロフォルメート、3-メチルフェニルクロロフォル
メート、2-ブロモエチルクロロフォルメート、ジエチレングリコールビス(クロ
ロフォルメート)、3-メチル-5-(1-メチルエチル)フェニルクロロフォルメート
、2,2,2-トリブロモエチルクロロフォルメート、2-エトキシエチルクロロフォル
メート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールビス(クロロフォルメート)、4-メト
キシカルボフェニルクロロフォルメート、エテニルクロロフォルメート、1-メチ
ルエチルクロロフォルメート、2-(1-メチルプロピル)フェニルクロロフォルメー
ト、2,2,2-トリクロロエチルクロロフォルメート、ペンチルクロロフォルメート
、シクロデシルクロロフォルメート、4-(1,1-ジメチルエチル)フェニルクロロフ
ォルメート、ヘキシルクロロフォルメート、n-プロピルクロロフォルメート、3-
メトキシ-3-メチルブチルクロロフォルメート、2-プロポキシエチルクロロフォ
ルメート、2-メトキシ-1-メチルエチルクロロフォルメート、2-ブトキシエチル
クロロフォルメート、2,2-ジメチルプロピルクロロフォルメート、2,3-ジヒドロ
-2,2-ジメチル-7-ベンゾフラニルクロロフォルメート、1-クロロエチルクロロフ
ォルメート、シクロブチルクロロフォルメート、5-メチル-2-(1-メチルエチル)
シクロヘキシルクロロフォルメート、1,1-ジメチルエチルクロロフォルメート、
1-メチルヘプチルクロロフォルメート。
【0015】 適当なカルボン酸無水物または混合無水物は、次のカルボン酸から誘導される
ものである:酢酸、フェニル酢酸、フェノキシ酢酸、プロパン酸、イソ酪酸、安
息香酸、2-メチル安息香酸、2-メチルブタン酸、2-ブテン酸、3-フェニルプロペ
ン酸、2,2-ジメチルプロパン酸、2,2-ジメチルブタン酸、2,2-ジメチルペンタン
酸、2-エチルブタン酸、3,5,5-トリメチルヘキサン酸、2-エチルヘキサン酸、ネ
オヘキサン酸、ネオヘプタン酸、ネオデカン酸、オクタン酸、ノナン酸、ラウリ
ン酸、3,5,5-トリメチルペンタン二酸、ヘキサン二酸、3,5,5-トリメチルヘキサ
ン二酸、2,4,4-トリメチルヘキサン二酸、デカン二酸、ウンデカン二酸、ドデカ
ン二酸、シクロヘキサンカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、シクロ
ヘキサン-1,4-二酢酸、マレイン酸、クエン酸、3-ヒドロキシブタン酸、4-ヒド
ロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、3-ヒドロキシペンタン酸、4-ヒドロ
キシペンタン酸、5-ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシ酢酸、2-ヒドロキシイソ
酪酸、2-ヒドロキシプロパン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、ヒドロキシピバル酸
、ヒドロキシコハク酸、コハク酸、メチルコハク酸、シトラコン酸、フマル酸、
イタコン酸、蓚酸、テレフタル酸、プロペン酸およびフタル酸、およびそれらの
対応するメチルエステル、エチルエステル、n-プロピルエステル、イソプロピル
エステル、n-ブチルエステル、sec-ブチルエステル、イソブチルエステル、エチ
レングリコールエステルおよびプロピレングリコールエステルならびに、ハロゲ
ン置換カルボン酸。
【0016】 適当なカルボン酸エステル、混合無水物およびピロカーボネートは、酸ハロゲ
ン、ハロゲンフォルメートおよびカルボン酸無水物の例示した置換基を有するも
のである。
【0017】 好ましくは、ケトンパーオキサイドは、メチルエチルケトン、メチルイソプロ
ピルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、および/
または2,4,4-トリメチルシクロヘキサノンから誘導され、酸クロリドは、アセチ
ルクロリド、2-エチルヘキサノイルクロリド、ピバロイルクロリド、ネオデカノ
イルクロリド、ネオヘプタノイルクロリドおよびイソブチリルクロリドを含む群
より選択され、またはハロゲンフォルメートは、クロロフォルメート、2-エチル
ヘキサノイルクロロフォルメート、イソプロピルクロロフォルメート、sec-ブチ
ルクロロフォルメート、エチルクロロフォルメート、ブチルクロロフォルメート
、4-tert-ブチルシクロヘキシルクロロフォルメート、テトラデシルクロロフォ
ルメートおよびヘキサデシルクロロフォルメートを含む群より選択される。 本発明の方法において形成されるモノパーオキシエステルおよびモノパーオキ
シカーボネートは、典型的な混合パーオキサイド、混合ジパーオキシエステル、
混合ジパーオキシカーボネートおよびパーオキシエステルパーオキシカーボネー
トの製造のための出発物質として使用することができる。
【0018】 したがって、本発明は、一般式Iで表される
【化20】 (式中R1、R2およびR3は既に定義された意味を持ち、以前に定義した方法を
用いて得ることができる) で表されるモノパーオキシエステル又はモノパーオキシカーボネートに関する。
【0019】 本発明はさらに、一般式IV
【化21】 (式中R1、R2、R5、R6、およびR7は、それぞれ独立に、水素、C1−C20
のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20
のアラルキル、及びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であ
り、又は、R1およびR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成することができ
、該基は直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、又はR1、R2、R 5 、R6、およびR7は、各々、ヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状のア
ルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリル、及びアミ
ド基からなる群より選択される1又は2以上の基により任意的に置換されていて
よく、R3およびR4は、互いに独立に、C1−C20のアルキル、C3−C20 のシ
クロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、C7−C20
アルカリールからなる群よる選択される基であり、該基は、直鎖状又は分枝状の
アルキル部分を含んでいてよく、R3およびR4の各々は、ヒドロキシ、アルコキ
シ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、カルボ
キシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の基によ
り任意的に置換されていてよく、モノパーオキシエステル又はモノパーオキシカ
ーボネートおよび任意的に置換されているR4、R5、R6、およびR7の何らかの
対は、環を形成してよい) で示される混合パーオキサイドを調製する方法であって、該方法が、一般式I
【化22】 (式中R1、R2、およびR3は、すでに定義された意味を持つ) で表される対応するモノパーオキシエステル又はモノパーオキシカーボネートと
、一般式Vaで表されるアルキルビニルエーテル又は一般式Vbで表されるアセター
ル、
【化23】 ( 式中R4〜R7は、すでに定義した意味を持つ) との、酸触媒の存在下での反応を含む方法に関する。 R5、R6およびR7は好ましくは水素である。 この方法において使用されるモノパーオキシエステルまたはモノパーオキシカ
ーボネートは好ましくは、これらのモノパーオキシエステルおよびモノパーオキ
シカーボネートのための上記の製造方法において得られる。 モノパーオキシエステルまたはモノパーオキシカーボネートは、一般式Vaま
たはVbを有するアルキルビニルエーテルまたはアセタールと反応される:
【化24】 ここで、基R4、R5、R6およびR7は先に特定した意味を有する。R5、R6およ
びR7は好ましくは水素である。
【0020】 一般式Vaを有するアルキルビニルエーテルの特定の例は、次のものである:
ビニル2,2-ビス(ビニルオキシメチル)ブチルエーテル、2-メトキシ-2-ブテン
、n-プロピルビニルエーテル、1-エトキシ-4-メチル-1-ノネン、tert-アミルビ
ニルエーテル、2,2-ビス(4-ビニルオキシフェニル)プロパン、ヘキサデシルビ
ニルエーテル、メチルビニルエーテル、4-メチルヘキシルビニルエーテル、2-(2
-エトキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2-メトキシエチルビニルエーテル、
2-ビニルオキシエタノール、4-メチル-1-デセニルビニルエーテル、ベンジル1-
メチルビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、tert-ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエ
ーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル
、1-エトキシ-4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキセン、イ
ソプロピルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、テトラエチレングリコール
ジビニルエーテル、1,1,3-トリメトキシプロペン、1-メトキシ-1-ブテン-3-イン
、ヘプチルビニルエーテル、4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5-テトラメチルシク
ロヘキサノン、2-ブトキシエチルビニルエーテル、ジビニルエーテル、1,3-ジビ
ニルオキシ-2,2-ジメチルプロパン、4-ビニルオキシブタノール、ジエチレング
リコールジビニルエーテル、4-(ビニルオキシメチル)シクロヘキシルメタノール
、イソペンチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、n-
ブチルビニルエーテル、1,4-ビス(2-ビニルオキシエチル)ベンゼン、ヘキサン
ジオールジビニルエーテル、1-メトキシ-1,3-ブタジエン、デシルビニルエーテ
ル、4-(アリルオキシメチル)-1,3-ジオキソラン-2-オン、1,1-ジエチルプロピ
ルビニルエーテル、2-メトキシビニルベンゼン、オクチルビニルエーテル、ビス
(ビニルオキシ)メタン、1,4-ジメトキシ-1,3-ブタジエン、2,3-ジメトキシ-1,
3-ブタンジエン、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ペンチルビニルエ
ーテル、オクタデシルビニルエーテル、2-メトキシプロペン、トリエチレングリ
コールメチルビニルエーテル、2,3-エポキシプロピルビニルエーテル、ドデシル
ビニルエーテル、1,1-ビス(ビニルオキシ)ブタン、ヘキシルビニルエーテル、
6-ビニルオキシヘキサノール、(z)-1-メトキシ-1-ブテン-3-イン、フェニルビニ
ルエーテル、2-エチルヘキシルビニルエーテル、ポリ-THF-ジビニルエーテル、
プルリオール(pluriol)-E-200-ジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリ
ビニルエーテル、アミノプロピルビニルエーテル、2-ジエチルアミノエチルビニ
ルエーテル、2-エトキシプロペン、2-イソブトキシプロペン、2-エトキシ-2-ブ
テン、2-イソブトキシ-2-プロペンおよびエチルプロペニルエーテル。ジビニル
エーテルが使用されるなら、互いのR4基を介して結合されている式IVの2つ
の部分を有する生成物が形成されることが注目される。
【0021】 三置換された、環状アルキルビニルエーテルの例は、1−メトキシ−2−メチ
ルシクロヘキセン及び2−メトキシ−2−メチル−2−ブテンである。環状アル
キルビニルエーテルの例は、2−メチル−2,3−ジヒドロフラン、2,3−ジ
ヒドロフラン、2−メチル−3,4−ジヒドロピラン、3,4−ジヒドロピラン
、及び1−メトキシシクロヘキセンである。
【0022】 一般式Vbに従うアセタールの例は、2,2−ジメトキシプロパン、2,2−
ジエトキシプロパン、1,1−ジメトキシブタン、2−プロピル−1,3−ジオ
キソラン、1,1−ジメトキシエタン、1,1−ジエトキシエタン、1,1−ジ
エトキシプロパン、及び1,1−ジメトキシシクロヘキサンである。 アルキルビニルエーテル又はアセタール付加反応は、付加反応のこのタイプの
ための慣用の条件下において実行される。温度は通常、0〜50℃、好ましくは
10〜25℃の範囲である。該反応は酸触媒の存在下に実行される。酸触媒の量
は通常、0.01〜30g/モル‐モノパーオキシエステル又はモノパーオキシ
カーボネート、そして好ましくは0.1〜15g/モル‐モノパーオキシエステ
ル又はモノパーオキシカーボネートである。
【0023】 該方法のための酸触媒は、慣用の酸触媒、例えば、C1〜C10アルカン若しくは
アリールスルホン酸、ハロゲン化C1〜C10アルカンスルホン酸又はこれらの化
合物の一つ若しくはそれ以上の混合物である。使用のために好ましい触媒は、限
定されるものではないが、p−トルエンスルホン酸及びメタンスルホン酸である
【0024】 本発明は更に、一般式IVを有するこれらの混合パーオキシドそのものに関する
【化25】 (ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は既に定義された意味を持つ
)。これらの混合パーオキシドは、上記のアルキルビニルエーテル付加反応によ
り得られ得る。
【0025】 本発明は更に、一般式VIで表される混合ジパーオキシエステル及びパーオキシ
エステルパーオキシカーボネート
【化26】 (式中、R1及びR2は夫々れ独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3−C 20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及びC 7 −C20 のアルカリールからなる群より選択される基であり、又は、R1及びR2 はシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んで
いてよく、且つ、R1及びR2は、各々、ヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又は分
枝状のアルキル、アリールオキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリル
、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の基により任意的に置換
されていてよく、及び、R3及びR8は互いに相違しており、且つ、独立に、C1
−C20のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7
20 のアラルキル、及びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される
基であり、該基は、直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、且つ、
3及びR8の各々はヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、ア
リールオキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基から
なる群より選択される1又は2以上の基により任意的に置換されていてよい) を調製する方法に関し、該方法において、一般式Iで表されるモノパーオキシエ
ステル又はモノパーオキシカーボネート
【化27】 (式中、R1、R2及びR3は、既に定義された意味を持つ) が、一般式VIIで表されるカルボン酸無水物
【化28】 (式中R8は既に定義された意味を持つ) と、触媒の存在下に反応させられる方法である。
【0026】 これらの混合ジパーオキシエステル及びパーオキシエステルパーオキシカーボ
ネートの製造法において、カルボン酸無水物は、一般式VIIを有する
【化29】 (ここで、R8は既に定義された意味を持つ)。
【0027】 適切なカルボン酸無水物は、下記のカルボン酸、即ち、酢酸、フェニル酢酸、フ
ェノキシ酢酸、プロパン酸、イソ酪酸、安息香酸、2−メチル安息香酸、2−メ
チルブタン酸、2−ブテン酸、3−フェニルプロペン酸、2,2−ジメチルプロ
パン酸、2,2−ジメチルブタン酸、2,2−ジメチルペンタン酸、2−エチル
ブタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、ネオヘ
キサン酸、ネオヘプタン酸、ネオデカン酸、オクタン酸、ノナン酸、ラウリン酸
、3,5,5−トリメチルペンタン二酸、ヘキサン二酸、3,5,5−トリメチ
ルヘキサン二酸、2,4,4−トリメチルヘキサン二酸、デカン二酸、ウンデカ
ン二酸、ドデカン二酸、シクロヘキサンカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、シクロヘキサン−1,4−二酢酸、マレイン酸、クエン酸、3−ヒ
ドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、3−
ヒドロキシペンタン酸、4−ヒドロキシペンタン酸、5−ヒドロキシペンタン酸
、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、2−ヒドロキシプロパン酸、2−
ヒドロキシヘキサン酸、ヒドロキシピパル酸、ヒドロキシコハク酸、コハク酸、
メチルコハク酸、シトラコン酸、フマル酸、イタコン酸、蓚酸、テレフタル酸、
プロペン酸、及びフタル酸、及びこれらの対応するメチルエステル、エチルエス
テル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブチルエステル、第
二級−ブチルエステル、イソブチルエステル、エチレングリコールエステル、及
びプロピレングリコールエステル、及びハロゲン置換されたカルボン酸から誘導
されたものである。
【0028】 モノパーオキシエステル又はモノパーオキシカーボネートとカルボン酸無水物
との反応は、このタイプの反応のための慣用の条件において実行される。温度は
、0〜50℃、好ましくは10〜25℃の範囲である。該反応は、触媒の存在下
に実行される。触媒の量は通常、モノパーオキシエステル又はモノパーオキシカ
ーボネートの0.01〜30g/モルであり、そして好ましくは0.1〜15g
/モルである。触媒は塩基性触媒又は酸性触媒であり得る。
【0029】 該方法のための酸触媒は、慣用の酸性触媒、例えば、C1〜C10アルカン若しく
はアリールスルホン酸、ハロゲン化されたC1〜C10アルカンスルホン酸又はこ
れらの化合物の一つ若しくはそれ以上の混合物である。使用のために好ましい触
媒は、限定されるものではないが、p−トルエンスルホン酸及びメタンスルホン
酸である。
【0030】 適切な塩基性触媒の例は、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムである。
【0031】 加えて、本発明は、一般式VIを有する、下記の混合ジパーオキシエステル及
びパーオキシエステルパーオキシカーボネートを含む
【化30】 (ここで、R1、R2、R3、及びR8は既に定義された意味を持つ)。 これらの混合ジパーオキシエステル及びパーオキシエステルパーオキシカーボ
ネートは、反応物としてカルボン酸無水物を使用して上記の製造法により得られ
得る。
【0032】 本発明は更に、一般式VIIIを持つ混合ジパーオキシカーボネート
【化31】 (式中、R1及びR2は夫々独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及びC7
−C20 のアルカリールを含む群より選択される基であり、又は、R1及びR2
3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状のアルキル部
分を含んでいてよく、且つ、R1及びR2は、各々、ヒドロキシ、アルコキシ、直
鎖状又は分枝状のアルキル、アリールオキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ
、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の基により任
意的に置換されていてよく、且つ、R3及びR9は独立に、C1−C20のアルキル
、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキ
ル、及びC7−C20 のアルカリールを含む群よる選択される基であり、該基は、
直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、且つ、R3及びR9はヒドロ
キシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリールオキシ、ハロゲン、
エステル、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又
は2以上の基により任意的に置換されていてよい) を調製する方法に関し、該方法が、一般式I'で表されるモノパーオキシカーボネ
ート
【化32】 (式中、R1及びR2は既に定義された意味を持つ) と、一般式III'で表されるハロゲンフォルメート、
【化33】 (式中、R9は既に定義された意味を持つ、但し、R9はR3と同じではない)
との反応を含む。
【0033】 使用されるモノパーオキシカーボネートは、上記の製造法により得られ得る。
適切なハロゲンフォルメートは、モノパーオキシカーボネートの製造法に関係し
て一般的及び特別に述べられるものである。好ましくは、反応は適切な溶媒中で
実行される。通常、該方法は請求項13において権利請求されたものであり、こ
こで、酸ハロゲン又はハロゲンフォルメートの当量は、1〜5当量、好ましくは
3.0〜5.0当量の範囲である。これらの当量数は、化学収率が最適となるよ
うに選択される。 通常、同一の反応条件が、モノパーオキシカーボネート製造法のために使用さ
れ得る。
【0034】 最後に、本発明は、一般式VIIIを有する混合ジパーオキシカーボネートに関す
【化34】 (ここで、R1、R2、R3及びR9は既に定義された意味を持つ)。該混合ジパー
オキシカーボネートは、上記の製造法により得られ得る。
【0035】 本発明に従うパーオキシド及び本発明に従う製造法により製造されるパーオキ
シドは、ポリマー製造のための開始剤として使用されることができ、かつとりわ
け、ポリ(塩化ビニル)、アクリル系(コ)ポリマー、ポリスチレン、ポリエチ
レンの製造、不飽和ポリエステル樹脂のキュアリング、及びポリマー改質(例え
ば、モノマーのグラフト化)のための開始剤として使用されることができる。
【0036】 本発明において、特定のラジカル重合開始剤(又は組成物)が使用されること
を除いて、重合は任意の慣用のプロセスにより行われる。重合プロセスは、通常
の様式、例えば、塊状、懸濁、乳化又は溶液で実行され得る。エチレン(コ)ポ
リマーの製造の場合において、反応は通常、高圧、例えば、約1000〜約35
00バールにおいて実行される。
【0037】 重合温度、重合熱を除去するための能力、及び、ここで適用し得るところの、
使用されるべきモノマーの種類及び適用される圧力に依存して変化するところの
開始剤の量は、重合を達成するための有効量でなければならない。通常、(コ)
ポリマーの重量に基いて、0.001〜25重量%のパーオキシドが使用される
。好ましくは、0.001〜20重量%のパーオキシドが使用され、そして最も
好ましくは、0.001〜15重量%のパーオキシドが使用される。
【0038】 本発明内の大部分の反応のために、重合温度は通常30〜350℃、好ましく
は40〜300℃である。通常、もし、該温度が30℃未満であるなら、重合時
間は余りにも長くなる。しかし、それが350℃を超えるとき、ラジカル重合開
始剤は、重合の初期段階で消費されて、高い転換率を得ることを困難にする。し
かし、未反応モノマーの量を減じるために、例えば、100℃未満で初期重合を
達成し、そして次いで、100℃を超える温度に上げて重合を完結させるための
温度プロフィールを使用して重合を行わせることがまたできる。これらのバリエ
ーションは当業者に全て公知であり、そして当業者は、使用されるべき特定の重
合プロセス及び特定のラジカル重合開始剤に依存して、反応条件を選択すること
に何の困難性もないであろう。
【0039】 本発明に従うケトンパーオキシドを使用する重合に適するモノマーは、オレフ
ィン性又はエチレン性不飽和モノマーであり、例えば、スチレン、α‐メチルス
チレン、p−メチルスチレン、及びハロゲン化スチレンを含む置換された又は置
換されていないビニル芳香族モノマー;ジビニルベンゼン;エチレン;エチレン
性不飽和カルボン酸及びその誘導体、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸エステル、ブチルアクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、メチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、及びグリシジルメタクリレート;エチレン性不飽和ニトリ
ル及びアミド、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、及びアクリル
アミド;置換された又は置換されていないエチレン性不飽和モノマー、例えば、
ブタジエン、イソプレン、及びクロロプレン;ビニルエステル、例えば、酢酸ビ
ニル及びプロピオン酸ビニル;エチレン性不飽和ジカルボン酸並びにモノ‐及び
ジエステル、酸無水物及びイミドを含むそれらの誘導体、例えば、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、ナド酸無水物、マレイン酸
、フマル酸、アリール、アルキル及びアラルキルシトラコンイミド並びにマレイ
ミド;ハロゲン化ビニル、例えば、塩化ビニル及び塩化ビニリデン;ビニルエー
テル、例えば、メチルビニルエーテル及びn−ブチルビニルエーテル;オレフィ
ン、例えば、イソブテン及び4−メチルペンテン;アリル化合物、例えば、(ジ
)アリルエステル、例えばジアリルフタレート、(ジ)アリルカーボネート、及
びトリアリル(イソ)シアヌレートである。
【0040】 (共)重合の間に処方はまた、通常の添加剤及び充填材を含み得る。そのよう
な添加剤の例として、安定剤、例えば、酸化劣化、熱劣化又は紫外線劣化防止剤
、潤滑剤、エクステンダーオイル、pH制御物質、例えば、炭酸カルシウム、解
除剤、着色剤、補強又非補強充填材、例えば、シリカ、クレー、白亜、カーボン
ブラック、及び繊維状物質例えばガラスファイバー、可塑剤、希釈剤、連鎖移動
剤、促進剤、及び他のタイプのパーオキシドが挙げられ得る。これらの添加剤は
、通常の量で使用され得る。
【0041】 最後に、本発明の重合法は、(コ)ポリマーに官能基を導入するために使用さ
れ得る。これは、パーオキシドに付いている一つ又はそれ以上の官能基を含むと
ころのパーオキシドを使用することにより達成され得る。これらの官能基は、ケ
トンパーオキシドにより形成されるフリーラジカルにおいて完全なままであり、
そして従って(コ)ポリマーに導入される。慣用の重合条件及び装置が本発明の
この目的を達成するために使用され得る。
【0042】 本発明に従う不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂のためのキュア
リング剤として使用され得るところの本発明に従うパーオキシドは通常、不飽和
ポリエステル及び一つ又はそれ以上のエチレン性不飽和モノマーを含む。適切な
重合し得るモノマーは、スチレン、α‐メチルスチレン、p−メチルスチレン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルベンジルクロリド、ジビニルベンゼン
、ジアリルマレエート、ジブチルフマレート、トリアリルホスフェート、トリア
リルシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、メチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、エチルアクリレート、及び不
飽和ポリエステルと共重合し得るところのそれらの混合物を含む。不飽和ポリエ
ステルは、例えば、少なくとも一つのエチレン性不飽和を持つジ‐又はポリカル
ボン酸、酸無水物又は酸ハロゲン化物、例えば、マレイン酸、フマル酸、グルタ
コン酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、アリルマロン酸、テトラヒド
ロフタル酸等を、飽和及び不飽和のジ‐又はポリオール、例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−及び1,3
−プロパンジオール、1,2−、1,3−、及び1,4−ブタンジオール、2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−ヒドロキシメチル−2−メチル
−1,3−プロパンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−ブチン−1
,4−ジオール、2,4,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、グリセ
ロール、ペンタエリトリトール、マンニトール等とエステル化することにより得
られるようなポリエステルである。ジ‐又はポリカルボン酸は部分的に、飽和さ
れたジ‐又はポリカルボン酸、例えば、アジピン酸、コハク酸等により、及び/
又は芳香族ジ‐又はポリカルボン酸、例えば、フタル酸、トリメリット酸、ポリ
メリット酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸により置き換えられ得る。使用さ
れる酸は、ハロゲンのような基により置換され得る。適切なハロゲン化された酸
は、例えば、テトラクロロフタル酸及びテトラブロモフタル酸を含む。
【0043】 本発明のパーオキシドは、ポリマーの改質、例えば、分解、架橋又はグラフト
化において使用するために適している。より詳細には、これらのパーオキシドは
、ポリマー、例えば、本発明の官能基含有ケトンパーオキシドの場合において、
ポリオレフィン及びエラストマー上にモノマーをグラフトするため、及びポリオ
レフィンの官能化のためのプロセスに使用され得る。
【0044】 通常、パーオキシドは、改質プロセスの特定の目的に依存して、種々の方法で
(コ)ポリマーと接触させられ得る。ポリマー物質は、固体状態、溶融状態、エ
ラストマーの場合に溶液の形態、プラスチック状態又は細かく分割された粒子(
フレーク)、ペレット、フィルム、シートを含む任意の物理的形態、溶融物、溶
液等であり得る。ポリマーはまた、液状の形態、例えば、液状ゴムであり得る。
【0045】 通常、引抜き可能な水素原子を含む任意の(コ)ポリマー、とりわけポリオレ
フィンが、本発明により改質され得る。
【0046】 本発明の改質法において使用されるパーオキシドの量は、(コ)ポリマーを処
理するとき、(コ)ポリマーの有意な改質を達成するための有効量でなければな
らない。より詳細には、(コ)ポリマーの重量に基いて0.001〜15.0重
量%のパーオキシドが使用されなければならない。より好ましくは0.005〜
10.0重量%が使用される。最も好ましくは0.01〜5.0重量%が使用さ
れる。
【0047】 パーオキシドはまた、化学物質が、パーオキシドが分解すると形成されるラジ
カルと反応させられ、又はパーオキシドが分解されるときに形成されるところの
非ラジカル分解生成物と反応させられることによって、化学物質の改質に使用さ
れることができる。ポリマーの改質について上記において述べたように、化学物
質の改質はしばしば、必須ではないけれども、該化学物質からのプロトンの引抜
きを含む。改質反応の例は、オレフィン性不飽和化合物のエポキシ化である。
【0048】 該製造法において、ケトンパーオキシドは、(一般式IIに示されている)純粋
な(T3)パーオキシドであり得、又は5〜30%、例えば、5〜25%及び1
0〜15%の、一般式II’を有する(T3)誘導されたパーオキシド(T4)を
含み得る
【化35】 (ここで、R1及びR2は既に定義された意味を持つ)。対応するT4パーオキシ
ドの存在は、重合開始剤、キュアリング剤、及び改質剤としてパーオキシドの使
用において効果を有しない。
【0049】 パーオキサイドは、粉末、顆粒、ペレット、錠剤、フレーク、平板、ペースト
、固形マスターバッチおよび液体の形態で製造され、輸送され、貯蔵され、適用
され得る。これらの配合物は、分散物、例えば懸濁物またはエマルジョンの形態
を有し得る。それらは、必要ならば、配合物中の特定のパーオキサイドおよびそ
の濃度に依存して、減感され得る。これらの形態のいずれが好ましいかは、一部
は、それが使用される適用に依存し、一部は、それが混合される方法に依存する
。また、安全性の考慮は、それらの安全な取扱いを確実にするために減感剤が或
る組成物に組み入れられなければならないかもしれない程度まで役割を果たし得
る。本発明の配合物は、輸送可能であり、貯蔵安定性を有し、本発明に係る1以
上のパーオキサイドを1.0〜90重量%含む。輸送可能とは、本発明の配合物
が、圧力容器試験(PVT)に合格したことを意味する。貯蔵安定性とは、本発
明の配合物が、標準条件下、妥当な貯蔵期間中、化学的および物理的に安定であ
ることを意味する。
【0050】 本発明に係るより好ましい配合物は、10〜70重量%の1以上のケトンパーオ
キサイドを含み、最も好ましくは、これらの配合物は20〜60重量%のケトン
パーオキサイドを含む。 本発明の配合物は、パーオキサイドの融点および使用される希釈剤に応じて液体
状、固体状またはペースト状であり得る。液体配合物は、ケトンパーオキサイド
用の液状減感剤、液状可塑剤、有機パーオキサイドおよびそれらの混合物を希釈
剤として使用することにより作られ得る。液体成分は一般に、組成物の1〜99
重量%の量で存在し、好ましくは液体配合物の10〜90重量%、より好ましく
は30〜90重量%、最も好ましくは40〜80重量%が液体希釈剤から成る。
なお、ある種の減感剤は、本発明のケトンパーオキサイドの全てとの使用に適す
るわけではない可能性がある。特に、安全な組成物を得るために、減感剤は、濃
縮された安全でないケトンパーオキサイド組成物を後に残して減感剤が沸騰除去
され得ないように、ケトンパーオキサイドの分解温度に対してある最低のフラッ
シュ点および沸点を有するべきである。すなわち、例えば、低い分解温度を有す
る本発明の特定の置換されたケトンパーオキサイドの場合、下記で言及する比較
的低沸点の減感剤のみが有用であり得る。
【0051】 液体配合物では、液体状の担体または希釈剤が使用される。好ましくは、この担
体または希釈剤が溶媒である。本発明にかかるモノパーオキシエステルおよびモ
ノパーオキシカーボネートの場合、極性および非極性の溶媒が使用され得る。ジ
パーオキシエステル、ジパーオキシカーボネートおよび混合ジパーオキサイドの
場合は、非極性溶媒のみが使用される。溶媒の例は、種々のケトンパーオキサイ
ドの製造に関して示されたものである。
【0052】 本発明の固体状および/またはペースト状配合物では、固体担体物質が使用され
る。かかる固体担体の例は、低融点固体、例えばジシクロヘキシルフタレート、
ジメチルフマレート、ジメチルイソフタレート、トリフェニルホスフェート、グ
リセリルトリベンゾエート、トリメチロールエタントリベンゾエート、ジシクロ
ヘキシルテレフタレート、パラフィン蝋、ジシクロヘキシルイソフタレート、ポ
リマーおよび無機担体である。無機担体は、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、疎
水性シリカ、チョーク、ホワイチング、表面処理された粘土、例えばシラン処理
された粘土、焼成粘土、およびタルクなどの物質を包含する。 本発明の配合物において有用なポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン/プロピレンコポリマー、エチレン/プロピレン/ジエンモノマー三元ポ
リマー、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリブチレン、
ポリイソブチレン、エチレン/ビニルアセテートコポリマー、ポリイソプレン、
ポリブタジエン、ブタジエン/スチレンコポリマー、天然ゴム、ポリアクリレー
トゴム、ブタジエン/アクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル/ブタジ
エン/スチレン三元ポリマー、シリコーンゴム、ポリウレタン、ポリスルフィド
、固体パラフィン、およびポリカプロラクトンを包含する。
【0053】 貯蔵安定な配合物は、物理的および化学的に安定でなければならない。物理的に
安定な配合物とは、貯蔵時に重大な相分離を受けない配合物を意味する。本発明
配合物の物理的安定性は、いくつかの場合、セルロースエステル、水素化ひまし
油およびヒュームドシリカから選択される1以上のチキソトロープ剤の添加によ
り改善され得る。かかるセルロースエステルの例は、セルロースと、例えば酢酸
、プロピオン酸、酪酸、フタル酸、トリメリット酸およびそれらの混合物から選
択される酸化合物との反応生成物である。
【0054】 化学的に安定な配合物とは、貯蔵時にその活性酸素含量の有意な量を失わない配
合物を意味する。本発明配合物の化学的安定性は、いくつかの場合、ジピコリン
酸などの金属イオン封鎖剤および/または2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチ
ルフェノールおよびパラ−ノニルフェノールなどの酸化防止剤を包含する1以上
の公知添加剤の添加によって改善され得る。
【0055】 本発明の配合物は、配合物の輸送可能性および/または貯蔵安定性に重大な悪影
響を及ぼさない限り、任意の他の添加剤をも含み得る。かかる添加剤の例として
は、凝結防止剤、易流動化剤、オゾン亀裂防止剤、酸化防止剤、崩壊防止剤、U
V安定剤、助剤、抗真菌剤、帯電防止剤、顔料、染料、カップリング剤、分散助
剤、発泡剤、滑剤、プロセス油および離型剤が挙げられる。これらの添加剤は、
それらの通常の量で使用され得る。
【0056】 本発明に係るケトンパーオキサイドは、分散物、好ましくは極性媒体中の分散物
としても使用され得る。本発明に係る開始剤を分散させる媒体は、開始剤に対し
て不活性であり、開始剤がそれにほとんど溶解しないほどの極性であるべきであ
る。開始剤は好ましくは、水またはアルコールに分散される。最も好ましくは、
水中の分散物である。かかる媒体の使用は、例えば、そのように望むならば(コ
)ポリマーの変性後の、残存物の比較的容易な除去に役立つ。さらに、水または
アルコールの使用は、今日まで普通であったトルエンおよびキシレンなどの有機
希釈剤の使用よりもはるかに少ない官能的欠点および他の欠点を伴う。
【0057】 当業者に周知であるように、開始剤分散物中の他のアジュバントの使用は、十分
長い期間にわたる分散物の化学的および/または物理的安定性を確実にするため
に望ましく、または必須ですらあり得る。例えば、開始剤分散物の貯蔵温度が、
開始剤を分散させる媒体の凝固点よりも低いならば、凍結を防ぐために、適切な
凝固点降下剤が添加され得る。また、配合物のレオロジーを変えるために、広範
囲の物質が使用され得る。このために、一般に、1以上の表面活性物質および1
以上の増粘剤が使用される。所望するならば、他の添加剤が配合物に組み入れら
れ得る。かかる添加剤の例として、pH緩衝剤、殺生物剤、開始剤の早すぎる分
解を防ぐ化学安定剤、および分散物中での粒子径の増大を防ぐ抗老化剤(anti-a
gers)を挙げることができる。
【0058】 モノパーオキシエステルまたはモノパーオキシカーボネートと他のパーオキサイ
ド、例えばジパーオキシエステルまたはジパーオキシカーボネートとの混合物を
使用すると、広範囲の反応性が達成され得る。種々のパーオキサイドの混合物の
半減期は通常、純粋なパーオキサイドの各々の半減期の間にある。このことは、
例えばエチレン重合において有用である。エチレン重合では、重合プロセスにお
けるパーオキサイド(混合物)の最適効率がパーオキサイド(混合物)の反応性
に非常に依存する。
【0059】
【実施例】
以下の実施例は、本発明に従うモノパーオキシエステル、混合ジパーオキシカー
ボネート、モノパーオキシカーボネート、混合ジパーオキシエステル、パーオキ
シエステルパーオキシカーボネート、及び混合パーオキサイドの調製方法及びそ
れらの使用方法を示す。
【0060】実施例1 1-(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチルパーオキシ-1, 3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイドの調製 250 mlのビーカー内へ、イソドデカン中の75 gのメチルイソブチルケトン パ
ーオキサイド(0.0007 モルのT4 及び0.0970モルのT3を含む)及び20 gの25% N
aClを仕込んだ。温度8〜12℃で、45 % KOH によって、pHを13.5に調整した。 次いで、16.3 gの2-エチルヘキサノイルクロライド(0.10モル;1当量)を
15分間で、アルカリ液と同時に、pHを>13.5に維持しつつ入れた。混合物を3〜
5℃でさらに90分間攪拌した。 水層を分離した後、有機層を4N NaOH及び6% NaHCO3で洗浄した。生成物を
硫酸マグネシウム上で乾燥した。活性酸素含量5.78%で収量 80.5g(化学的収
率:99%)。モノ:ビス比=92:8。
【0061】実施例2 イソドデカン中において、2.1モルの2-エチルヘキサノイルクロライドに対し
て1モルのメチルイソブチルケトン パーオキサイドの比としたこと以外は実施
例1を繰り返した。生成物は、ここでもモノパーオキシエステルであった。モノ
:ビス比=88:12。
【0062】実施例3 1-(1-(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)-1-(メチルプロピルパーオキ シ)-1-メチルプロピル ハイドロパーオキサイドの調製 メチルイソブチルケトン パーオキサイドに代えてメチルエチルケトン パーオ
キサイドを用いたことを除き、実施例1を繰り返した。化学的収率:89%、モノ
:ビス比=70:30。
【0063】実施例4 1-(1-(2-メチルプロパノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチルパーオキ シ)-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイドの調製 250 mlのビーカー内へ、イソドデカン中の75 gのメチルイソブチルケトン パ
ーオキサイド(0.0005 モルのT4 及び0.0340モルのT3を含む)及び7 gの25% Na
Clを仕込んだ。温度8〜12℃で、45 % KOH によって、pHを13.5に調整した。 次いで、3.7 gのイソブチリルクロライド(0.0347モル;1当量)を15分間で
、アルカリ液と同時に、pHを>13.5に維持しつつ入れた。混合物を3〜5℃でさ
らに90分間攪拌した。 水層を分離した後、有機層を水及び6% NaHCO3で洗浄した。生成物を硫酸マ
グネシウム上で乾燥した。活性酸素含量6.10%で収量 24.5g、(化学的収率:9
0%)。モノ:ビス比=88:12。
【0064】実施例4A 1-ヒドロパーオキシ-1,2-ジメチルプロピル 1-(2-メチルプロパノイルパ
ーオキシ)-1,2-ジメチルプロピル パーオキサイドの調製 イソドデカン中の50gのメチルイソプロピルケトン パーオキサイドを使用した
ことを除き実施例4を繰り返した。活性酸素含量5.69%で収量49.1g(化学的収
率:78%)。
【0065】実施例5 1-(1-(2,2-ジメチルプロパノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチルパー
オキシ)-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイドの調製 250 mlのビーカー内へ、イソドデカン中の25 gのメチルイソブチルケトン パ
ーオキサイド(0.0005 モルのT4 及び0.0340モルのT3を含む)及び7 gの25% Na
Clを仕込んだ。温度8〜12℃で、45 % KOH によって、pHを13.5に調整した。 次いで、4.2 gのピバロイルクロライド(0.0347モル;1当量)を15分間で、
アルカリ液と同時に、pHを>13.5に維持しつつ入れた。混合物を3〜5℃でさら
に90分間攪拌した。 水層を分離した後、有機層を水及び6% NaHCO3で洗浄した。生成物を硫酸マ
グネシウム上で乾燥した。活性酸素含量6.10%で収量 24.5g、(化学的収率:9
0%)。モノ:ビス比=97:3。
【0066】実施例6 イソドデカン中において、2.1モルのピバロイルクロライドに対して1モルの
メチルイソブチルケトン パーオキサイドの比としたこと以外は実施例5を繰り
返した。主な生成物は、ここでもモノパーオキシエステルであった。モノ:ビス
比=65:35。
【0067】実施例7 1-(1-(2,2-ジメチルプロパノイルパーオキシ)-1-メチルプロピルパーオ
キシ)-1-メチルプロピル ハイドロパーオキサイドの調製 イソドデカン中において、2.1モルのピバロイルクロライドに対して1モルの
メチルエチルケトン パーオキサイドの比としたこと以外は実施例6を繰り返し
た。主な生成物は、ここでもモノパーオキシエステルであった。モノ:ビス比=
60:40。
【0068】実施例8 1-(1-イソプロポキシカルボニルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチルパーオキ シ-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイドの調製 250 mlのビーカー内へ、イソドデカン中の30 gのメチルイソブチルケトン パ
ーオキサイド(0.0003 モルのT4 及び0.0404モルのT3を含む)及び70mlのペンタ
ンを仕込んだ。この混合物に、温度8〜12℃で、6.5gのピリジンを添加した。 次いで、10 gのイソプロピル クロロフォルメート(0.0814モル;2当量)を
、温度6〜8℃で、10分間で加えた。この混合物を4〜6℃でさらに60分間攪拌した
。 反応混合物を氷/水混合物中へ注ぎいれ、有機層を分離して2N H2SO4で2回
、及び4NのNaOHで1回及び水で1回洗浄した。 生成物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、及び、ペンタンを蒸発させた。 活性酸素含量5.83%で収量 28.6g(化学的収率:90%)。モノ:ビス比=50:
50。
【0069】実施例9 1-アセチルパーオキシ-1,3-ジメチルブチル−1−(2−エチルヘキサノイルパ
ーオキシ)-1,3-ジメチルブチル パーオキサイドの調製 50 mlのビーカー内へ、10 gの1−(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)-1,3
-ジメチルブチルパーオキシ-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイド(0.00
973モル)及び2gの無水酢酸(0.0195モル)を、温度15℃で、仕込んだ。この混
合物に、0.5gの炭酸カリウムをゆっくり添加し、温度を15〜20℃に維持した。
この混合物を20℃でさらに60分間攪拌し、水で2回、6%NaHCO3で1回洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥した。 活性酸素含量3.20%で収量 10g(化学的収率:66%)。
【0070】実施例9A 1-アセチルパーオキシ-1,3-ジメチルブチル−1−(2−メチルプロパノイルパ
ーオキシ)-1,3-ジメチル パーオキサイドの調製 実施例4で得られた1-(1-(2-メチルプロパノイルパーオキシ)-1,3-ジメ
チルブチルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイドを25g使
用したことを除き、実施例9を繰り返した。 活性酸素含量7.90%で収量 25.9g(化学的収率:96%)。
【0071】実施例9B 1-アセチルパーオキシ-1,2-ジメチルプロピル−1−(2−メチルプロパノイル
パーオキシ)-1,2-ジメチルプロピル パーオキサイドの調製 実施例4Aで得られた1-ヒドロパーオキシ-1,2-ジメチルプロピル 1-(2-メ
チルプロパノイルパーオキシ)-1,2-ジメチルプロピル パーオキサイドを30g使
用したことを除き、実施例9を繰り返した。 活性酸素含量5.26%で収量 25.4g(化学的収率:80%)。
【0072】実施例10 1−(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチル-1-(1−イソブ
トキシエチル)パーオキシ 1,3-ジメチルブチル パーオキサイドの調製 50 mlのビーカー内へ、20gの1−(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)-1,3-
ジメチルブチルパーオキシ-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイド(0.024
1モル)及び0.2gのp-トルエンスルホン酸一水和物を、温度20℃で、仕込んだ。
次いで、2.42gのイソブチルビニルエーテルを2分間で入れ、氷水浴を用いて冷
却することにより温度を10℃に維持した。この混合物を20℃でさらに10分間攪拌
し、6%NaHCO3で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。 活性酸素含量4.19%で収量 20.6g(化学的収率:75%)。
【0073】実施例11 1−(2,2−ジメチルプロパノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチル-1-((1−イ ソブトキシエチル)パーオキシ) -1,3-ジメチルブチル パーオキサイドの調製 実施例5の生成物から出発したことを除き、実施例10を繰り返した。化学的収
率 80%。
【0074】実施例12 10〜25 %の1-ハイドロパーオキシ-1,3-ジメチルブチル パーオキシ-2-エチル
ヘキサノエートを含む1−(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)-1,3-ジメチルブ
チルパーオキシ)-1,3-ジメチルブチル ハイドロパーオキサイド を実施例10と
同様にして混合パーオキサイドへと転換し、同様の結果を得た。
【0075】実施例13 1-(1-(1イソブトキシエチルパーオキシ)-1-メチルプロピルパーオキシ 1-メ
チルプロピルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートの調製 実施例3で調製したハイドロパーオキサイドを出発物質としたことを除き、実
施例10を繰り返した。
【0076】実施例14 1-(1-アセチルパーオキシ-1,3-ジメチルブチルパーオキシ)-1,3-ジメチル ブチル ハイドロパーオキサイドの調製 250 mlのビーカー内へ、イソドデカン中の75 gのメチルイソブチルケトン パ
ーオキサイド(0.0007 モルのT4、45%のKOH及び 0.0970モルのT3を含む)及び2
0 gの25% NaClを仕込んだ。温度8〜12℃で、45 % KOH によって、pHを13.5に
調整した。 7.9 gのアセチルクロライド(0.10モル)を15分間で、アルカリ液と同時に、
pHを>13.5に維持しつつ入れた。混合物を3〜5℃でさらに90分間攪拌した。水
層を分離した後、有機層を4N NaOH及び6% NaHCO3で洗浄した。生成物を硫酸
マグネシウム上で乾燥した。活性酸素含量6.4%で収量 68.5g、(化学的収率:
90%)。このパーオキサイドは、96℃での半減期1時間であった(DSCにより測定
した)。この生成物と、その二量体付加物(84℃での半減期1時間)とを、一定
の比率で混合することにより、84℃〜96℃で半減期1時間を達成することができ
る。例えば50%:50%(モル/モル)混合物は、92℃で半減期1時間を与える。
【0077】実施例15 塩化ビニルの重合 温度範囲40〜60℃で1時間の半減期を有する本発明のパーオキシエステルを、
塩化ビニルの重合について評価し、良い結果を得た。5リットルのオートクレー
ブについて使用すべき実験的手法に従いポリ塩化ビニルを調製し、時間に対する
転換率を「ブタントレーサー技術」(参考文献:T.Y.Xie、A.E.Hamielek、P.E.W
ood、O.R.Woods及びH.Westmijze、J.Appl.Pol.Sci.、第41巻、1990年)により測
定した。 じゃま板、3枚羽の攪拌機(n=450rpm)、圧力変換機、窒素パージ、
及び、ブタントレーサー技術のためのサンプリングデバイスを備えた5リットル
のステンレス鋼反応容器内に、2700gの脱イオン水、塩化ビニルに基づいて0.15
% Gohsenol KP−08(1.0125g)及び緩衝液(1gのNa2HPO4、ベーカー社製、no.0
303及び1gのNa2HPO4、ベーカー社製、no.0306)を入れた。該反応容器を閉じ、
15barの窒素で圧力を加えた。該反応容器を真空排気して、窒素(5bar)で3回
以上圧力を加えた。次いで、該反応容器に、表1に示す本発明のパーオキシエス
テルを開始剤として入れた。該反応容器を再び真空排気し、次いで、塩化ビニル
を投入した。温度を、雰囲気温度から重合温度へと(37〜62℃)、約30分間で(
37℃および42℃)及びより高い温度(53/57/62℃)について60分間以下で、上
昇させた。10分間の重合時間の後、ポリビニルアルコールを窒素加圧されたボン
ベから入れた。平均重合時間は8時間であった。該反応容器を開ける前に、大気
圧とし、及び、該反応容器を30分間以上真空排気した。形成されたポリ塩化ビニ
ルをろ過し、ガラスフィルター(S2)上で洗浄した。次いで、該ポリ塩化ビニルを
流動床乾燥機内で、60℃で乾燥した。 結果を表2に示す。
【0078】
【0079】実施例16 本発明のパーオキシ化合物の、不飽和ポリエステル用キュァリング剤としての
キュァ効果を評価するために、従来のキュァリング剤、tert-ブチルパー 2-エチ
ルヘキサノエート(従来化合物)と比較した。 100部のポリエステル樹脂、フィラーとしての150部の砂、及び1部のキュァリ
ング剤を含む組成物について、100℃で、時間−温度曲線を測定した。この方法
は、Society of Plastic Instituteにより概説された方法に従って実施した。25
gの組成物を試験管に入れ、コルク栓を通して熱電対を試験管の中央部へ挿入し
た。該試験管を、試験温度に維持されたオイルバス内に入れ、時間−温度曲線を
測定した。該曲線から、以下のパラメータを計算した。 ゲル化時間(GT)=オイルバスの温度よりも16.7℃低い温度から、5.6℃高い温
度になるまでにかかった時間(分)。 発熱ピークまでの時間(TTP)=実験開始時からピーク温度に達するまでにかか
った時間。 発熱ピーク(PE)=到達された最高温度。 結果を以下の表に示す。
【0080】
【0081】 本発明に従う総てのパーオキシ化合物は、ゲル化時間およびピークまでの時間
において、より速い反応性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ファン ゲント,ヨアヒム,ウィレム,ヨ ゼフ オランダ国, 8105 エスダブリュー ル ッテンベルグ, ホルテフェーンセウェヒ 4 (72)発明者 メイエル,ヨハン オランダ国, 7415 イーエス デベンテ ル, アール.ヘイリゲルスストラート 18 (72)発明者 フィシェル,バルト オランダ国, 3831 ピーシー レウスデ ン, ビッテルショーテン 42 (72)発明者 ホフト,アンドレアス,ヘルマン オランダ国, 7514 ビージェイ エンシ ェデ, デウルニンゲルストラート 58 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AA03 AB40 AB81 AC13 AC40 AC48 BA66 BB42 BB43 4J015 BA03 4J027 AB01 AB06 AB07 AB08 AB15 AB16 AB17 AB18 AB19 AB23 AB24 AB25 AB26 BA05 BA07 BA17 BA18 BA22 BA23 BA29 CB03 CB04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Iで表されるモノパーオキシエステル又はモノパーオキシカ
    ーボネート、 【化1】 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3
    −C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及
    びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、又は、R1
    よびR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状の
    アルキル部分を含んでいてよく、且つ、R1およびR2は、各々、ヒドロキシ、ア
    ルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、
    カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の
    基により任意的に置換されていてよく、且つ、R3は独立に、C1−C20のアルキ
    ル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラル
    キル、C7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、該基は、
    直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、且つ、R3はヒドロキシ、
    アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル
    、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上
    の基により任意的に置換されていてよい) を調製する方法であって、該方法が一般式IIで表される、対応するケトンパーオ
    キサイド、 【化2】 (式中R1およびR2は既に定義された意味を持つ) と、一般式IIIで表される反応性のカルボニル化合物、 【化3】 (式中R3は既に定義された意味を持ち、及び、Lはケトンパーオキサイド(II
    )との反応のためにカルボニル化合物(III)のカルボニル基を活性化する基で
    ある) との、極性溶剤と非極性溶剤を含む不活性な2相溶剤系中における反応を含む方
    法。
  2. 【請求項2】カルボニル化合物の当量の量が、0.5〜5当量、好ましくは1〜
    2当量である、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】Lがハロゲン又は−O−R'3 、−O−CO−R'3 又は −O−CO−O−R'3 の基であり、且つ、R'3 がR3と同じ群より、R3から独立
    して、選択された基である、特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】ケトンパーオキサイドがメチルエチルケトン、メチルイソプロピル
    ケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、及び/又は2
    ,4,4−トリメチルシクロヘキサノンから、好ましくはメチルイソブチルケト
    ンから誘導され、及び、酸塩化物がアセチルクロライド、2−エチルヘキサノイ
    ルクロライド、ピバロイルクロライド、ネオデカノイルクロライド、ネオペンタ
    ノイルクロライド、およびイソブチリルクロライドからなる群より選択され、又
    はハロゲンフォルメートが、クロロフォルメート、2−エチルヘキサノイルクロ
    ロフォルメート、イソプロピルクロロフォルメート、第2級ブチルクロロフォル
    メート、エチルクロロフォルメート、n−ブチルクロロフォルメート、n−ブチ
    ル−4−第3級ブチルシクロヘキシルクロロフォルメート、テトラデシルクロロ
    フォルメート、ヘキサデシルクロロフォルメートからなる群より選択される、特
    許請求の範囲第1項及び第2項記載の方法。
  5. 【請求項5】一般式Iで表されるモノパーオキシエステル又はモノパーオキシカ
    ーボネート。 【化4】 (式中R1、R2およびR3は既に定義された意味を持ち、特許請求の範囲第1項
    〜第4項のいずれか1項記載の方法で得られる)
  6. 【請求項6】一般式IVで示される混合パーオキサイド、 【化5】 (式中R1、R2、R5、R6、およびR7は、それぞれ独立に、水素、C1−C20
    のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20
    のアラルキル、及びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であ
    り、又は、R1およびR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖
    状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、又はR1、R2、R5、R6、およ
    びR7は、各々、ヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリ
    ーロキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる
    群より選択される1又は2以上の基により任意的に置換されていてよく、R3
    よびR4は、互いに独立に、C1−C20のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル
    、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、C7−C20 のアルカリール
    からなる群よる選択される基であり、該基は、直鎖状又は分枝状のアルキル部分
    を含んでいてよく、R3およびR4の各々は、ヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又
    は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリ
    ル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の基により任意的に置
    換されていてよく、任意的に置換されているR4、R5、R6、およびR7の何らか
    の対は環を形成してよい) を調製する方法であって、該方法が、一般式Iで表される対応するモノパーオキ
    シエステル又はモノパーオキシカーボネート、 【化6】 (式中R1、R2、およびR3は、すでに定義された意味を持つ) と、一般式Vaで表されるアルキルビニルエーテル又は一般式Vbで表されるアセタ
    ール、 【化7】 ( 式中R4〜R7は、すでに定義した意味を持つ) との、触媒の存在下での反応を含む方法。
  7. 【請求項7】モノパーオキシエステル又はモノパーオキシカーボネートが特許請
    求の範囲第1項〜第4項の何れか1項記載の方法によって得られる、特許請求の
    範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】一般式IVに表される混合パーオキサイド。 【化8】 式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR7は、既に定義した意味を持ち、
    特許請求の範囲第6項又は第7項記載の方法によって得られる
  9. 【請求項9】R5、R6、及び/又はR7が水素である、特許請求の範囲第8項記
    載の混合パーオキサイド。
  10. 【請求項10】一般式VIで表される混合ジパーオキシエステル及びパーオキシエ
    ステルパーオキシカーボネート、 【化9】 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3
    20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及び
    7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、又は、R1およ
    びR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状のア
    ルキル部分を含んでいてよく、且つ、R1およびR2は、各々、ヒドロキシ、アル
    コキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、カ
    ルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の基
    により任意的に置換されていてよく、及び、R3及びR8は互いに相違しており、
    且つ、独立に、C1−C20のアルキル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20 のアリール、C7−C20 のアラルキル、C7−C20 のアルカリールからなる群よ
    る選択される基であり、該基は、直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいて
    よく、且つ、R3及びR8の各々はヒドロキシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状の
    アルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、カルボキシ、ニトリル、及びア
    ミド基からなる群より選択される1又は2以上の基により任意的に置換されてい
    てよい) を調製する方法であって、該方法において、一般式Iで表されるモノパーオキシ
    エステル又はモノパーオキシカーボネート 【化10】 (式中R1、R2およびR3は、既に定義された意味を持つ) が、一般式VIIで表されるカルボン酸無水物 【化11】 (式中R8は既に定義された意味を持つ) と、酸触媒の存在下に反応させられる方法。
  11. 【請求項11】モノパーオキシエステル又はモノパーオキシカーボネートが、特
    許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項記載の方法で得られる特許請求の範
    囲第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】一般式VIで表される混合ジパーオキシエステル及びパーオキシエ
    ステルパーオキシカーボネート。 【化12】 (式中R1、R2、R3及びR8は既に定義された意味を持ち、特許請求の範囲第1
    0項または第11項記載の方法で得られる)
  13. 【請求項13】一般式VIIIを持つ混合ジパーオキシカーボネート、 【化13】 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、C1−C20のアルキル、C3
    −C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラルキル、及
    びC7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、又は、R1
    よびR2はC3−C12 のシクロアルキル基を形成し、該基は直鎖状又は分枝状の
    アルキル部分を含んでいてよく、且つ、R1およびR2は、各々、ヒドロキシ、ア
    ルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エステル、
    カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は2以上の
    基により任意的に置換されていてよく、且つ、R3は独立に、C1−C20のアルキ
    ル、C3−C20 のシクロアルキル、C6−C20のアリール、C7−C20 のアラル
    キル、C7−C20 のアルカリールからなる群よる選択される基であり、該基は、
    直鎖状又は分枝状のアルキル部分を含んでいてよく、且つ、R3及びR9はヒドロ
    キシ、アルコキシ、直鎖状又は分枝状のアルキル、アリーロキシ、ハロゲン、エ
    ステル、カルボキシ、ニトリル、及びアミド基からなる群より選択される1又は
    2以上の基により任意的に置換されていてよい) を調製する方法であって、該方法が、一般式I'で表されるモノパーオキシカーボ
    ネート 【化14】 (式中R1およびR2は既に定義された意味を持つ) と、一般式III’で表されるハロゲンフォルメート、 【化15】 (式中R9は既に定義された意味を持つ、但し、R9はR3と同じではない) との、反応を含む方法。
  14. 【請求項14】ハロゲンフォルメートの、同様の当量の量が、1〜5当量の範囲
    、好ましくは3〜5当量の範囲である特許請求の範囲第13項記載の方法。
  15. 【請求項15】モノパーオキシカーボネートが特許請求の範囲第1項〜第4項の
    いずれか1項記載の方法によって得られる、特許請求の範囲第13項または第1
    4項記載の方法。
  16. 【請求項16】一般式VIIIで表される混合ジパーオキシカーボネート。 【化16】 (式中R1、R2、R3およびR9は、既に定義した意味を持ち、特許請求の範囲第
    13項〜第16項のいずれか1項記載の方法により得られる)
  17. 【請求項17】特許請求の範囲第1項〜第16項のいずれか1項記載のパーオキ
    シエステル類、パーオキシカーボネート類、混合ジパーオキサイド類、混合パー
    オキシエステル類、混合パーオキシカーボネート類及びパーオキシエステルパー
    オキシカーボネート類、並びにそれらの混合物を、重合開始剤、不飽和ポリエス
    テルのキュァリング剤、及び変成剤として使用する方法。
  18. 【請求項18】特許請求の範囲第1項〜第16項のいずれか1項記載のパーオキ
    シエステル、パーオキシカーボネート、混合ジパーオキサイド、混合パーオキシ
    エステル、混合パーオキシカーボネート及びパーオキシエステルパーオキシカー
    ボネート、並びにそれらの混合物及び担体又は希釈剤を含む配合物。
  19. 【請求項19】パーオキシエステル、パーオキシカーボネート、混合ジパーオキ
    サイド、混合パーオキシエステル、混合パーオキシカーボネート及びパーオキシ
    エステルパーオキシカーボネート、並びにそれらの混合物を、1.0重量%〜9
    9重量%、好ましくは10重量%〜90重量%、より好ましくは30重量%〜9
    0重量%、最も好ましくは40重量%〜80重量%の量で含む、特許請求の範囲
    第18項記載の配合物。
  20. 【請求項20】担体又は希釈剤が固体状、液体状、又はペースト状である特許請
    求の範囲第18項または第19項記載の配合物。
  21. 【請求項21】液体状の希釈剤が非極性溶剤である特許請求の範囲第18項〜第
    20項のいずれか1項記載の配合物。
  22. 【請求項22】配合物が懸濁液又はエマルジョンなどの分散物の形態を有する、
    特許請求の範囲第18項〜第21項のいずれか1項記載の配合物。
JP2000543427A 1998-04-15 1999-04-13 パーオキサイド、その製造方法および使用方法 Pending JP2002543040A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP98201170 1998-04-15
EP98201170.2 1998-04-15
PCT/EP1999/002643 WO1999052864A1 (en) 1998-04-15 1999-04-13 Peroxides, their preparation process and use

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002543040A true JP2002543040A (ja) 2002-12-17

Family

ID=8233589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000543427A Pending JP2002543040A (ja) 1998-04-15 1999-04-13 パーオキサイド、その製造方法および使用方法

Country Status (17)

Country Link
US (2) US6482970B1 (ja)
EP (1) EP1071662B1 (ja)
JP (1) JP2002543040A (ja)
KR (1) KR20010042760A (ja)
CN (1) CN1411439A (ja)
AT (1) ATE272620T1 (ja)
AU (1) AU765996B2 (ja)
BR (1) BR9909685A (ja)
CA (1) CA2328195A1 (ja)
DE (1) DE69919150T2 (ja)
ID (1) ID27583A (ja)
IL (1) IL139044A0 (ja)
NO (1) NO20005160L (ja)
RU (1) RU2223955C2 (ja)
TR (1) TR200100140T2 (ja)
WO (1) WO1999052864A1 (ja)
ZA (1) ZA200005636B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020043627A (ko) 1999-10-13 2002-06-10 샬크비즈크 피이터 코르넬리스; 페트귄터 혼합된 무수물을 사용하여 퍼옥시드를 제조하는 방법
WO2001027078A1 (en) * 1999-10-13 2001-04-19 Akzo Nobel N.V. Process for preparing peroxides using mixed anhydrides
RU2004128250A (ru) * 2002-02-22 2006-02-27 Акцо Нобель Н.В. (NL) Композиции пероксидов кетонов
US8809392B2 (en) 2008-03-28 2014-08-19 Ecolab Usa Inc. Sulfoperoxycarboxylic acids, their preparation and methods of use as bleaching and antimicrobial agents
US8871807B2 (en) 2008-03-28 2014-10-28 Ecolab Usa Inc. Detergents capable of cleaning, bleaching, sanitizing and/or disinfecting textiles including sulfoperoxycarboxylic acids
NZ587218A (en) 2008-03-28 2012-04-27 Ecolab Inc Sulfoperoxycarboxylic acids, their preparation and methods of use as bleaching and antimicrobial agents
DE102011102682A1 (de) 2011-05-20 2012-11-22 Pergan Hilfsstoffe für industrielle Prozesse GmbH Arbeitsmedizinisch unbedenkliche pulverförmige Peroxidzubereitungen
US9321664B2 (en) 2011-12-20 2016-04-26 Ecolab Usa Inc. Stable percarboxylic acid compositions and uses thereof
CN102532351B (zh) * 2011-12-26 2013-12-18 淄博正华助剂股份有限公司 乳液型质量分数为50%过氧化新癸酸异丙苯酯的制法
CN102532352B (zh) * 2011-12-26 2013-12-18 淄博正华助剂股份有限公司 乳液型质量分数50%过氧化二-(3,5,5-三甲基己酰)的制法
EP2831000A4 (en) 2012-03-30 2016-03-30 Ecolab Usa Inc USE OF PERCONDIC ACID / HYDROGEN PEROXIDE AND PEROXIDE REDUCERS FOR THE TREATMENT OF DRILLING LIQUIDS, FRACKING LIQUIDS, REFILL WATER AND DISPOSAL WATER
US20140256811A1 (en) 2013-03-05 2014-09-11 Ecolab Usa Inc. Efficient stabilizer in controlling self accelerated decomposition temperature of peroxycarboxylic acid compositions with mineral acids
US12058999B2 (en) 2018-08-22 2024-08-13 Ecolab Usa Inc. Hydrogen peroxide and peracid stabilization with molecules based on a pyridine carboxylic acid
CN110305258B (zh) * 2019-07-10 2021-10-12 浙江理工大学 一种基于阿魏酸衍生物的稀释剂及不饱和聚酯复合材料
CN111363069B (zh) * 2020-03-27 2022-04-19 乌鲁木齐市华泰隆化学助剂有限公司 一种聚氯乙烯树脂复合引发剂的制备方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1475534A (fr) * 1965-05-24 1967-03-31 Pittsburgh Plate Glass Co Nouveaux diesters utilisables comme catalyseurs et leur procédé de préparation
US3846396A (en) 1968-06-17 1974-11-05 Pennwalt Corp Coupled peroxides
US3839390A (en) 1968-07-17 1974-10-01 Pennwalt Corp Polyperoxides affording sequential free radical generation
US3706818A (en) * 1968-07-17 1972-12-19 Pennwalt Corp Processes using polyperoxides affording sequential free radical generation
YU33769B (en) 1969-08-12 1978-05-15 Montedison Spa Process for preparing peroxides
JPS5023079B1 (ja) 1970-12-29 1975-08-05
JPS5136794B2 (ja) 1971-10-01 1976-10-12
JPS5023079A (ja) 1973-07-04 1975-03-12
US4097408A (en) 1977-01-06 1978-06-27 Pennwalt Corporation Diperoxyester mixture prepared by reacting dihydroperoxides and carbonyls
EP0908450B1 (en) * 1997-09-24 2003-05-07 Nof Corporation Novel polyfunctional peroxides, vinyl monomer polymerization initiators comprising the same and process for polymerizing vinyl monomers employing the same
TW482755B (en) * 1997-12-18 2002-04-11 Akzo Nobel Nv Monoperoxy and/or diperoxy ester and/or carbonate, the formulation and the process for preparation thereof.

Also Published As

Publication number Publication date
TR200100140T2 (tr) 2002-05-21
WO1999052864A8 (en) 2001-03-01
ZA200005636B (en) 2002-07-12
WO1999052864A1 (en) 1999-10-21
US6482970B1 (en) 2002-11-19
DE69919150D1 (de) 2004-09-09
NO20005160D0 (no) 2000-10-13
RU2223955C2 (ru) 2004-02-20
CN1411439A (zh) 2003-04-16
BR9909685A (pt) 2002-12-31
AU3927899A (en) 1999-11-01
AU765996B2 (en) 2003-10-09
ID27583A (id) 2001-04-12
ATE272620T1 (de) 2004-08-15
DE69919150T2 (de) 2005-08-04
US6770774B2 (en) 2004-08-03
NO20005160L (no) 2000-11-07
KR20010042760A (ko) 2001-05-25
CA2328195A1 (en) 1999-10-21
EP1071662B1 (en) 2004-08-04
IL139044A0 (en) 2001-11-25
US20030073861A1 (en) 2003-04-17
EP1071662A1 (en) 2001-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002543040A (ja) パーオキサイド、その製造方法および使用方法
EP0813550B1 (en) Cyclic ketone peroxides as polymer initiators
EP1049668B1 (en) Ketone peroxide derivatives, their preparation and use
JP2002522576A (ja) ジアルキルパーオキサイド化合物及び該化合物を化学反応を開始するために使用する方法
JP2895134B2 (ja) 新規なヒドロキシーペルオキシド類及びそれらの使用法
AU751095B2 (en) Peroxides, their preparation process and use
MXPA00010129A (en) Peroxides, their preparation process and use
MXPA00006095A (en) Ketone peroxide derivatives, their preparation and use
CZ20002278A3 (cs) Způsob výroby peroxysloučenin
MXPA01001594A (en) Peroxides, their preparation process and use
CZ2001539A3 (cs) Způsob výroby peroxidu