JP2002542862A

JP2002542862A - 進歩したフロアマット

Info

Publication number: JP2002542862A
Application number: JP2000614871A
Authority: JP
Inventors: ディー．ブラム，ロナルド; ピー．ダストン，ドワイト; ジェイ．ブラム，ブラッドレー
Original assignee: テクマッツリミティドライアビリティーカンパニー
Priority date: 1999-05-04
Filing date: 2000-05-02
Publication date: 2002-12-17
Also published as: PL351614A1; CA2372074A1; KR20020019438A; KR100537326B1; KR100454296B1; IL146303A; DE20022618U1; EP1308120A2; NO20032099D0; DE60039791D1; EP1198194A1; ES2311043T3; CN1496697A; CZ20013957A3; EP1308120A3; GB2363328A; ATE403392T1; NO20032099L; TW493978B; BR0017410B1

Abstract

(57)【要約】進歩したフロアマット（１００）が開示されている。本発明の構成では、フロアマット（１００）はクリーニング可能な部分（３００）を有している。フロアマット（１００）は水散逸部材、吸水性部材、クッション部材、カスタマイズされたグラフィック、透明なクリーニング可能な部分、クリーニング可能な部分上の粘着性表面、抗細菌性配合物、抗菌性配合物および芳香剤を有していてもよい。クリーニング可能な部分（３００）は侵食可能であってよく、クリーニング可能で再使用可能な複数の層を有していてよい。粘着性表面がフロアマットに含まれる場合、滑り止め特性がこの粘着性表面と連携して、湿っているおそれのある粘着性表面上で滑るのを防止するのを補助してよい。加えて、フロアマット（１００）がいつクリーニングを必要とするかをユーザが識別するのを補助するために、フロアマットにセンサシステムが含まれていてよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の背景と考察本発明はフロアマットに関する。さらに具体的には、本発明は、クリーニング
可能な部分を有するフロアマットを提供する。フロアマットは、水散逸部材、吸
水性部材、クッション部材、カスタマイズされたグラフィック、透明なクリーニ
ング可能な部分、クリーニング可能な部分上の粘着性表面、抗細菌性配合物、抗
菌性配合物および芳香剤を有していてよい。クリーニング可能な部分は侵食可能
であってよく、クリーニング可能で再使用可能な複数の層を有していてよい。粘
着性表面がフロアマットに含まれる場合、滑り止め特性がこの粘着性表面と連携
して、湿っているおそれのある粘着性表面上で滑るのを防止するのを補助してよ
い。加えて、フロアマットがいつクリーニングを必要とするかをユーザが識別す
るのを補助するために、フロアマットにセンサシステムが含まれていてよい。

【０００２】フロアマットは、特定の区域または部屋に入ろうとする人の靴底をクリーニン
グするものとしてよく知られている。一般的なフロアマットに付随する１つの問
題は、フロアマットは人の靴をクリーニングするという機能を果たすと、当然意
図的に汚されているということを考えると、フロアマットがその機能を果たせる
ようにいかにしてフロアマットを十分に清潔にしておくかという点にある。

【０００３】よく知られたフロアマットは材料の単一の、一体的な部分から成っていること
がある。これらの単一構造フロアマットは、例えばフロアマットを洗浄すること
により清潔にしておくことができるが、フロアマット全体を洗浄のためにその設
置場所から取り除くことが必要となり、従ってマット全体がクリーニングされて
いる間は所望の場所でフロアマットを利用することはできない。これとは異なり
、たとえマットが現場でクリーニング可能であるとしても、マットを現場でクリ
ーニングするのは不便なことがある。しかも現場でのクリーニングは例えばカー
ペットが敷かれた場所では不可能である。

【０００４】Ａｍｏｓによる米国特許第３，７８５，１０２号明細書は、積み重ねられた複
数の使い捨てシートから成る使い捨てパッドを開示している。この公知のパッド
においては、特定のシートが汚されると、この汚れたシートが除去され、廃棄さ
れる。汚れたシートが捨てられた後に露出した次のシートは清潔なので、清潔な
表面が再び利用可能になる。しかしながら、フロアマットを使い捨てシートから
形成するのには問題が伴うおそれがある。それぞれの汚れたシートを廃棄するこ
とは不経済である。なぜならば、それぞれのシートが汚れるたびに捨てられるか
らである。加えて限りある数のシートが廃棄されたあと、シートは残らないので
、効果的なクリーニング表面を利用することはできない。

【０００５】Ａｍｏｓによる米国特許第３，７８５，１０２号明細書はまた、人の靴から汚
れを除去する能力を向上させるために、各シートの頂面に接着剤を設けることが
できることを開示している。しかしながら、繰り返しになるが、これらのシート
はクリーニングすることはできず、従って再使用することもできない。

【０００６】Ａｍｏｓ他による米国特許第３，７１７，８９７号明細書は、靴またはホイー
ルをクリーニングするためのパッドを開示している。このパッドは、靴およびホ
イールから汚れを除去するために、パッドの上面をカバーする水洗可能な薄い接
着剤を有している。この‘８９７特許明細書は水洗可能な接着性上面を備えたパ
ッドを開示しているが、このパッドは家庭またはオフィス向け用途のものとして
は知られていない。‘８９７特許明細書に述べられているように、このパッドは
クリーンルーム内に通じるエントランスの戸口に配置される。

【０００７】粘着性フロアマットは、屋外の外側エントランスから大きく離れた屋内環境、
例えば建物内部に適したクリーンルーム、例えば病室、コンピュータチップ製造
スペース、および体育館での利用に極めて大きな人気がある。従って粘着性フロ
アマットは、建物内部へ入る前に、例えばエントランスホールまたは屋外ポーチ
で、人の靴底をクリーニングするために、屋外環境から延びるエントランスに隣
接する区域で使用するものとしては知られていない。

【０００８】粘着性フロアマットはいくつかの周知の欠点により、家庭またはオフィス向け
用途、例えば住宅または事務所で使用するものとしては知られていない。これら
の欠点のうちの１つは、その粘着性表面が湿ってきたときには効果的ではなくな
ることである。従って粘着性表面フロアマットが上述のような屋外ポーチのよう
な屋外環境、または屋外エントランスの隣接した、またはその近くの屋内環境、
例えば、住宅または事務所に入る前に靴をクリーニングするために、住宅または
事務所のエントランスホールに利用される場合には、マットは湿ってくることが
あり、従って効果的でなくなる。マットは例えば、大気中の湿気から、または、
マットを踏んだ人の靴底で運ばれた湿気から湿るおそれがある。加えて、粘着性
表面が湿ってきた場合、この表面は滑りやすくなり、この表面を踏む人に危険を
もたらす。

【０００９】上述のような住居またはオフィス用途に、公知の粘着性フロアマットを使用す
ることに伴う付加的な欠点は、つまづき易くなること、および、見た目の悪さで
ある。‘８９７号特許明細書においては、パッドはクリーンルーム環境で使用す
るために設計されているので、エントランスの戸口正面の通路の床に接着される
。このことは、クリーンルーム向け用途で現場にマットを保持するには満足でき
るものであるが、しかし、‘８９７号特許明細書のパッドをカーペット敷き床に
使用しようとすると、パッドはカーペットに適性には付着せず、したがってつま
づき易さが生じる。このことは重大な責任問題を引き起こすおそれがある。‘８
９７号特許明細書のパッドは、接着剤を利用せずに現場に残るほど十分な質量を
有してはいない。見た目の問題に関しては、粘着性フロアマットはその機能的な
特性についてのみ知られており、「クリーンルーム」向け用途において使用する
ものとしてしか知られていないので、この粘着性フロアマットは、見た目には満
足のいくものではない。したがって、少なくとも上述の理由から、粘着性フロア
マットは、住居またはオフィス向け用途で使用するものとしては公知ではない。

【００１０】公知のフロアマットに伴う付加的な欠点は、特定の購買者に合わせたカスタマ
イズの問題と、付加的なクリーニング特性の欠如とに関する。フロアマットは特
定の住居または事務所の訪問者が出会う最初の物体である。したがって、住居ま
たは事務所の持ち主はフロアマットを利用して、最初の挨拶やメッセージをグラ
フィックで訪問者に伝えることを望む。フロアマットが挨拶を載せることができ
ることは知られているが、特定の購買者が表示されるグラフィックをカスタマイ
ズして、購買者の所望する特定のメッセージを伝えるようにメッセージが誂えら
れるのを可能にすることは、目下のところ知られていない。例えばハロウィーン
の日に購買者がフロアマットに「ＨａｐｐｙＨａｌｌｏｗｅｅｎ」と表示する
ことを望む場合がある。また別の状況で、購買者が特定の訪問者に「Ｈｅｌｌｏ
，Ｊｏｅ」のようなメッセージで挨拶したい場合もある。個人がフロアマット
をカスタマイズして、伝えたい特定のメッセージを表示し、またある状況におい
ては、フロアマットの伝えたいメッセージを変更することさえできるようなフロ
アマットを提供することは目下のところ知られていない。

【００１１】上述のように、公知のフロアマットに伴う付加的な問題は、フロアマットが人
の靴底をクリーニングする能力には限界があることである。公知のフロアマット
は靴底から汚れた粒子を除去することはできるかもしれないが、靴底を消毒する
ことはできず、また、靴に関連する不快な臭いをマスキングするのを補助するた
めに、靴底に香りを供給することもできない。

【００１２】公知のフロアマットに伴う付加的な欠点は、これらのマットがたとえクリーニ
ング可能であるとしても、フロアマットがいつクリーニングを必要とするかをユ
ーザが決めるのを補助しないことである。一般的にフロアマットの持ち主または
管理者がフロアマットの状態を清潔さに関連して連続的または規則的に監視する
ことはない。したがって、フロアマットはクリーニングを必要としていても、持
ち主がフロアマットの状態を意識的に監視しているわけではないので、長時間経
ってから初めて、フロアマットがクリーニングを必要としていることに持ち主が
気付く場合もある。したがって、フロアマットがいつクリーニングを必要とする
かをフロアマットの持ち主／管理者が決めるのを補助することが望ましい。

【００１３】目下公知のフロアマットに伴う欠点に対処することのできる、進歩したフロア
マットを提供することが望ましい。本発明の進歩したマットは、従来技術の欠点
を克服し、フロアマット内部に取り外し可能に受容されるように適合されたクリ
ーニング可能な部分を組み込むベース部分を有することができる。このフロアマ
ットはまた、水散逸能力、吸水能力、クッション能力、カスタマイズされたグラ
フィック、透明な部分、クリーニング可能な部分上の粘着性表面、抗細菌性配合
物、抗菌性配合物および芳香剤を有していてもよい。クリーニング可能な部分は
、侵食可能という特徴、および、クリーニング可能な、再使用できる複数の層を
含むという特徴を有していてよい。粘着性表面がフロアマットに含まれる場合に
は、湿っているおそれのある粘着性表面上で滑ることを防止するのを補助するた
めに、粘着性表面に滑り止め特性を連携させてよい。加えて、フロアマットがい
つクリーニングを必要とするかをユーザが識別するのを補助するために、フロア
マットにはセンサシステムが設けられていてよい。他の特徴は以下の詳細な説明
から明らかである。

【００１４】図面の簡単な説明本発明の種々の特徴は、以下の説明および添付の図面を同時に参照すれば明ら
かになる。

【００１５】図１は、本発明の実施例によるフロアマットを示す斜視図である。

【００１６】図２は、図１のフロアマットの分解斜視図である。

【００１７】図３は、本発明のフロアマットの別の実施例を示す分解側面図である。

【００１８】図４は、本発明のフロアマットの別の実施例を示す分解側面図である。

【００１９】図５は、本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第
３の変化実施例を示す図である。

【００２０】図６は、本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第
４の変化実施例を示す図である。

【００２１】図７は、図６の滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の実施例を示す側面図で
ある。

【００２２】図８は、本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第
５の変化実施例を示す斜視図である。

【００２３】図９は、本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第
６の変化実施例を示す図である。

【００２４】図１０は、ベース部分の変化実施例と相俟って、図９の滑り止め特性を有する
粘着性挿入部分を示す図である。

【００２５】図１１は、本発明のフロアマットのために滑り止め特性と水散逸能力とを有す
る粘着性挿入部分の第７の変化実施例を示す図である。

【００２６】図１２は、本発明のフロアマットのために水散逸能力を有する粘着性挿入部分
およびベース部分の変化実施例を示す図である。

【００２７】図１３は、本発明の実施例に利用できるセンサシステムを示す図である。

【００２８】図１４は、粘着性部分と非粘着性部分とが分離可能なフロアマットの実施例を
示す図である。

【００２９】図１５は、フロアマットを利用するためのプロセスの第１のステップで使用さ
れる、本発明のフロアマットの実施例を示す斜視図である。

【００３０】図１６は、フロアマットを利用するためのプロセスの第２のステップで使用さ
れる、図１５のフロアマットを示す斜視図である。

【００３１】図１７は、相互交換可能なベース部分を有する本発明によるフロアマットの変
化実施例を示す図である。

【００３２】図１８は、クリーニング可能な部分のために単一のシートを有する、本発明に
よるフロアマットの変化実施例を示す図である。

【００３３】図１９は、図１８の実施例と併用可能なシートから成るロールを示す図である
。

【００３４】図２０は、図１９のシートから成るロールと併用可能な貯え容器を示す図であ
る。

【００３５】図２１は、軌道に沿って運動可能なスクレーパを有する、本発明によるフロア
マットの変化実施例を示す図である。

【００３６】図２２は、軌道に沿って運動可能なスクレーパを有する、本発明によるフロア
マットの変化実施例を示す図である。

【００３７】詳細な説明図１は、本発明の原理に従ったフロアマット１００の第１の実施例を示してい
る。図１から判るように、フロアマット１００はベース部分２００とクリーニン
グ可能な挿入部分３００とを有している。明細書中で後でさらに詳しく述べるよ
うに、この実施例において、クリーニング可能な部分３００はベース部分２００
内に受容されており、ベース部分２００から取り外し可能である。

【００３８】図２は、図１のフロアマットを分解した状態で示す斜視図である。図２から判
るように、ベース部分２００は概ねフラットな平坦部材として形成されており、
ベース部分２００の頂面内で切欠き２１０を画定している。ベース部分２００は
クリーニング可能な挿入部分３００を支持し、フロアマットの、これが配置され
た表面上における位置を維持するのに十分な重量および質量を提供する。ベース
部分２００は下で述べるように、水散逸能力と、吸水能力と、クッション能力と
を有していてよく、ポリウレタン、ポリイソプレンまたは他の架橋エラストマー
材料、例えば、多孔性構造を形成するために成形または製織されたナイロン−６
から成っていてよい。切欠き２１０は種々の幾何学的形状で形成されてよいが、
しかし、この実施例においては、切欠き２１０は方形に形成されている。切欠き
２１０は長さＬ₁と幅Ｗ₁とを有している。切欠き２１０の深さは、切欠き内にク
リーニング可能な挿入部分３００を受容できるように形成されているので、クリ
ーニング可能な挿入部分３００が切欠き２１０内に受容されたときには、クリー
ニング可能な挿入部分３００の頂面が、ベース部分２００の頂面と概ね同一平面
内に位置する。

【００３９】ベース部分２００の頂面は特定の購買者の希望に応じていかなる色で着色され
てもよいが、しかし、ベース部分２００に蓄積された汚れが極力目立たない色が
利用されることが好ましい。例えば、ベース部分２００の頂面には、明るめの色
よりも暗めの色が利用されることが望ましい。しかし重ねて述べるが、ベース部
分２００、具体的にはベース部分２００の頂面には、個人の特定の希望に応じて
、いかなる特定の色が利用されてもよい。加えてベース部分２００は半透明また
は不透明であってよい。

【００４０】図２から判るように、切欠き２１０の底部を画定するベース部分２００の表面
は、表面上にグラフィク２２０を有していてよい。図示の実施例においては、グ
ラフィクは花の絵画表現と、「ＷＥＬＣＯＭＥ」という言葉を綴り出した字句メ
ッセージとを含んでいる。本発明は切欠き２１０内の特定のグラフィックに限定
されるものではなく、本発明は、グラフィックの種々のいかなる異なる形態をも
含んでいてよい。

【００４１】フロアマットが持ち主によって買われたあと、グラフィック２２０は変更され
、ひいてはカスタマイズされてよい。持ち主は住居またはオフィスでマットをカ
スタマイズしてよく、従って、特定の状況に見合ったグラフィックを、別の状況
で表示するために、個人によって変更することができる。例えば、グラフィック
はハロウィーンのために「ＨａｐｐｙＨａｌｌｏｗｅｅｎ」と述べたメッセー
ジを表示し、冬季休暇シーズン中には「ＨａｐｐｙＨｏｌｉｄａｙｓ」と表示
するように変更することができる。こうして、グラフィックはユーザによって変
更可能なので、特定のユーザの特定の希望に応じてカスタマイズすることができ
ることは明らかである。

【００４２】上述のように、本発明はグラフィック２２０のための特定の形式に限定される
ものではない。グラフィック２２０は、ユーザが表示したい種々の色、絵画、メ
ッセージまたは他の表現を含むように、ユーザによってカスタマイズすることが
できる。加えて、色の目立ち易さを変えることができる。例えば、ハロウィーン
のような時のために、夜間に光る色がグラフィック２２０に含まれてもよい。

【００４３】本発明においては、フロアマット１００のグラフィックを変えるために、種々
異なるタイプの構成または方法が実施されてよく、本発明は、グラフィック２２
０を変更するための特定の方法または構造に限定されるものではない。加えて、
本発明のフロアマットにおいて変更可能なグラフィック表示を可能にするために
考慮された種々の実施例全てが、ベース部分または挿入部分のいずれかまたは両
方に組み込まれてよい。例えば、グラフィックは予備成形されたメッセージまた
はアート形式であってよい。このメッセージまたはアート形式は、例えば接着剤
またはファスナアセンブリ、例えばフック・ループアセンブリを使用して、切欠
き２１０の底部を画定する表面に付着されているか、または、挿入部材３３０が
ベース部分２００内部に位置しているときにグラフィックが透明の挿入部分を通
して見えるように、挿入部分３００の下面に付着されていてよい。

【００４４】これとは異なる実施例においては、種々異なるグラフィックがフロアマット１
００内部に貯えられて、ユーザがディスプレイのための特定のグラフィックのカ
バーを選択的に外すことができる一方、他の利用可能なグラフィックはフロアマ
ット１００内部でカバーされたままである。このような形式の選択可能性は、共
通のディスプレイパネル内部の種々異なるグラフィック相互間の選択性が所望さ
れるような他の媒体において知られている。例えば、スポーツイベントにおける
広告掲示板は、第１の特定期間中には第１の特定のメッセージを選択的に表示し
、第２の期間中には同一広告掲示板上で第２のメッセージを表示することができ
る。

【００４５】第３の変化実施例においては、フロアマット上に変更可能なディスプレイを提
供することができる。このディスプレイ表面は、例えば切欠き２１０の底面上に
、または、挿入部分３００の底部に取り付けて、ベース部分または挿入部分と連
携することができる。ディスプレイがフロアマットの正面上、マットの背面上に
含まれて、このディスプレイがマットの、マットに埋め込まれた、または、マッ
ト内に一体的に形成された透明な部分を通して見ることができるようになってい
てもよい。例えば、このディスプレイは小さな薄いグラフィックボックスから成
っていてよい。このボックスは、フロアマットの粘着性部分および／またはベー
ス部分または他の構成部分に取り付けることができる。フロアマットと連携する
いかなる方法でも、ユーザはカスタマイズされたグラフィックを設計して表示し
、次いで、別のグラフィックと置き換えられるようにそのグラフィックを変更し
てよい。このことを目的として、消去可能な書込みボードのようなディスプレイ
表面が利用されてもよい。

【００４６】変更可能な電子ディスプレイ表面、例えば液晶ディスプレイを提供することも
考えられる。このディスプレイはコンピュータに接続されてよく、コンピュータ
によって生成された画像がディスプレイ上に表示されてよい。こうして、異なる
コンピュータ画像を生成し、そのコンピュータ画像をディスプレイ上に表示する
ことにより、ディスプレイ上に表示される画像を変更することができる。ディス
プレイは、例えば切欠き２１０内部に含まれるものとして、ベース部分２００と
連携されるか、または、挿入部分３００の、上方を向いた底面上に含まれてよい
。これとは別の実施例においては、ディスプレイはベース部分または挿入部分の
いずれかと一体的に形成されてもよい。変更可能なディスプレイは、種々の方式
のいずれかでディスプレイ上に表示できる異なる複数のグラフィックを利用する
こともできる。例えばグラフィックはディスプレイ上のほぼ固定された位置で表
示されるか、または、ディスプレイを横切ってスクロールしてもよい。例として
挙げた両方法は個別で、または、組み合わせて複合的なグラフィックを表示する
。

【００４７】フロアマット１００のグラフィック２２０を変更するための他の変化実施例に
おいては、グラフィック２２０を作成し、ひいてはこれを変化させるための発光
ポリマーを利用することが含まれる。発光ポリマーは、フロアマット１００のい
ずれの箇所でも、例えばベース部分または挿入部分上で、あるいは、フロアマッ
トの異なる実施例の他の部分上で利用することができる。発光ポリマーは良く知
られており、米国特許第５，９４５，５０２号明細書、同第５，８６９，３５０
号明細書および同第５，５７１，６２６号明細書に記載されている。これらの特
許明細書の全体を参考のため本明細書中に引用する。

【００４８】ディスプレイのための他の任意の実施例では、電子インキまたは電気ペーパを
使用することができる。電気ペーパはＸｅｒｏｘから入手することができ、米国
特許第５，７２３，２０４号明細書、同第５，６０４，０２７号明細書、同第４
，１２６，８５４号明細書および同第４，１４３，１０３号明細書に記載されて
いる。これらの特許明細書の全体を参考のため本明細書中に引用する。電気ペー
パは、ジャイリコン（Ｇｙｒｉｃｏｎ）と呼ばれる数千の小さな電荷されたビー
ズを採用する。このビーズはそれぞれ、画素を形成するためにほぼ人間の毛髪の
幅を有している。２つのトーンのビーズが、ペーパ表面を形成する、液体を充填
されたプラスチックシート内部に埋め込まれている。各ビーズ、つまり半分は黒
色で半分は白色のビーズが、電界に反応して旋回する。黒色側が上になるか、白
色側が上になるかで画像が決まる。画像をリフレッシュする必要がなく、またス
クリーンがバックライティングされていないので、電気ペーパは、コンベンショ
ナルな電子ディスプレイによって使用される電力のほんの僅かしか使用しない。
ペーパ上に画像を得るために、電磁式のスタイラスとプリンタ状の装置とを使用
することができる。

【００４９】電子インキはマサチューセッツ州０２１３８ケンブリッジＳｐｉｎｅｌ
ｌｉＰｌ４５在、ＥＩｎｋＣｏｒｐ．から入手可能である。電子インキ
はマイクロカプセル化されたマイクロ技術的なディスプレイシステムを使用して
いる。小さなマイクロカプセルが、画素を形成するための、プラスチックから成
る２つのシートの間に捕獲される。これとは異なるカプセルが表面上にスプレー
されてもよい。その結果として、フレキシブルなディスプレイ材料が生じる。小
さなカプセルは透明であり、暗色インキと白色ペイントチップとから成る混合物
を含有している。電荷がカプセル中を通される。静電荷に関連して、ペイントチ
ップが各カプセルの頂部に浮遊するか、または、各カプセルの底部に残る。ペイ
ントチップが頂部で浮遊すると、表面は白色に見える。ペイントチップが底部に
、従ってインキの下方に残ると、表面は黒色に見える。この２つの状態のそれぞ
れ、つまり黒または白の状態は安定している。シートの表面に被せられた透明な
電磁グリッドが、画像の形状を制御する。ディスプレイは、例えばＭｏｔｏｒｏ
ｌａページングシステムを利用して、例えばコンピュータ、ひいてはワールドワ
イドウェブに無線式に接続されてよい。複数のディスプレイが使用される場合に
は、全てのディスプレイ上のテキストを、単一のエディタによってウェブページ
を通して一度に変えることができる。

【００５０】繰り返し述べるが、ディスプレイを変更するために上述の方法のいずれかを利
用できるディスプレイは、フロアマットのいずれかの部分、例えば切欠き２１０
内部のベース部分２００または挿入部分３００の、上側に向いた底面と連携する
ことができる。これとは異なり、ディスプレイは、ベース部分または挿入部分の
いずれかに一体的に形成されていてもよい。ディスプレイは、本発明のフロアマ
ットのために本明細書中に開示した実施例のいずれかにおいて利用することがで
きる。このフロアマットには、粘着性表面を有するフロアマットおよび非粘着性
フロアマットの実施例が含まれる。

【００５１】上述のようなベース部分２００についてさらに説明すると、ベース部分２００
はまた、水散逸部材とクッション部材とを有していてよい。水散逸部材は、フロ
アマット１００上に立っている人の靴底から水分を移して、クリーニング可能な
挿入部分３００に移される湿度を低減することを可能にし、クッション部材は、
人の靴底の形状にフロアマット１００を順応させ、人の靴底についた屑の多くを
フロアマット１００によって除去することを可能にする。本発明は水散逸部材と
クッション部材とのための特定の構造または材料に限定されるものではない。例
えば、水散逸部材は種々様々な周知の材料、例えば、ポリアミド、ビニル樹脂お
よびポリイソプレンから成っていてよい。必ずしも必要ではないが、水散逸部材
が水を散逸し、移動させて、水を保持しないことが望ましい。従って、多孔性材
料および非親水性材料が望ましい。クッション部材は、例えばフォームラバーを
含む種々様々なクッション部材のいずれかから成っていてよい。

【００５２】図２はまた、クリーニング可能な挿入部分３００を示している。この図から明
らかなように、クリーニング可能な挿入部分３００は、ベース部分２００内部に
形成された切欠き２１０に対してサイズおよび形状において補完的な幾何学的形
状を有している。このように、クリーニング可能な挿入部分３００は、切欠き２
１０内部に確実に受容することができる。従ってクリーニング可能な挿入部分３
００は、切欠き２１０の長さＬ₁よりも僅かに小さな長さＬ₂を有している。同様
に、クリーニング可能な挿入部分３００は切欠き２１０の幅Ｗ₁よりも僅かに小
さな幅Ｗ₂を有している。

【００５３】クリーニング可能な挿入部分３００の底面３１０、つまり、切欠き２１０の底
部を画定する表面に接触する表面上には、アタッチメント機構が設けられて、ク
リーニング可能な挿入部分３００をベース部分２００の切欠き２１０内部に取り
外し可能に取り付けることができる。例えばフック・ループファスナアセンブリ
または接着剤を含む種々異なるアタッチメント機構のうちのいずれかが、クリー
ニング可能な挿入部分３００の底面に設けられていてよい。ベース部分２００に
クリーニング可能な挿入部分３００を取り外し可能に取り付けるのに使用される
特定の固定機構にかかわりなく、この実施例においては、クリーニング可能な挿
入部分３００はベース部分２００から取り外されて、ユーザによってクリーニン
グされ、クリーニング後、切欠き２１０内部に再挿入されてよいので、フロアマ
ット１００には今や清潔な表面が提供される。

【００５４】上述のように、クリーニング可能な挿入部分３００は、親水性脂肪族アクリル
ポリマー、および、アクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレートおよびグリセ
リンモノメタクリレートを混和するコポリマーのような透明材料から形成されて
よい。透明材料からクリーニング可能な挿入部分３００を形成することにより、
前に述べたように、個人がフロアマット１００内に提供され得るカスタマイズさ
れたグラフィックを見ることが可能になる。これとは異なり、挿入部分３００は
不透明であってもよい。

【００５５】加えて、クリーニング可能な挿入部分３００は粘着性表面を有していてよい。
粘着性表面は、クリーニング可能な挿入部分３００上に立つ人の靴裏から屑を除
去するのを補助することを可能にする。クリーニング可能な挿入部分３００の粘
着性頂面が、ユーザが挿入部材３００をクリーニングしたい程度に汚されると、
この実施例においては、ユーザはベース部分２００から挿入部分３００を取り外
し、挿入部分３００をクリーニングして、蓄積した屑を除去する。次いで挿入部
分３００はベース部分２００内に再挿入される。

【００５６】クリーニング可能な挿入部分３００の頂面に設けられた粘着性表面は、適切な
可塑剤と結合されたポリ塩化ビニル、可塑化ネオプレン、多硫化物およびポリウ
レタンのような種々様々な材料のいずれかから成っていてよい。加えて、ブチル
アクリレートおよびその多くの同属体のようなアクリル樹脂が利用されてよい。
繰り返すが、本発明はいかなる特定材料に限定されるものではない。この実施例
においてただ１つ考慮すべきなのは、クリーニングサイクルが繰り返された後で
も表面がその粘着特性を維持しなければならないことである。

【００５７】本発明は、挿入部分３００をクリーニングするためのいかなる特定の方法にも
限定されるものではない。挿入部分３００は、挿入部分３００の特定の材料組成
に応じた種々様々な方法のうちのいずれかによってクリーニングされてよい。例
えば、挿入部分３００は、洗浄機内に挿入部分を入れて挿入部分３００を洗浄す
ることによってクリーニングされてよく、または、挿入部分３００は、掃除ブラ
シと石鹸と水とで、または、「Ｓｐｉｃ ‘ＮＳｐａｎ」のような洗剤で挿入
部分３００を掃除することによってクリーニングされてもよい。

【００５８】さらに、挿入部分３００は、ローラを利用してクリーニングされてもよい。こ
のローラもまた、ローラの周面に粘着性表面を有している。ローラの粘着性表面
は、粘着性挿入部分の付着力よりも強い付着力を有しているので、ローラの粘着
性表面が挿入部分の粘着性表面全体にわたって転動するにつれて、粘着性挿入部
分上の汚れや屑が粘着性挿入部分から引き取られて、ローラに付着することにな
る。こうして、粘着性挿入部分をクリーニングするために、粘着性表面を有する
ローラを利用することができる。

【００５９】しかしながら、繰り返しになるが、本発明は挿入部分３００をクリーニングす
るための特定の方法または洗剤に限定されるものではなく、挿入部分３００の組
成に適合するクリーニングの方法または洗剤が考慮される。

【００６０】フロアマット１００はさらに、フロアマット１００上に立つ人の靴底をクリー
ニングすることを補助するための付加的な特徴をも有している。例えばベース部
分２００および／または挿入部分３００は抗細菌性配合物および抗菌性配合物と
を含んでいてよい。ポリエチレングリコールモノおよびジメタクリレートのアン
トラキノン誘導体のような抗細菌性配合物が利用されてよい。こうしてフロアマ
ット１００は抗細菌性を有することになる。抗細菌性は特に望ましい。それとい
うのは、フロアマットは人の靴底から構造的な屑を取り除き、同様に靴底から潜
在的に有害な細菌をも除去できることになるからである。

【００６１】加えて、特定の区域に入る前に望ましい靴底面をさらに提供するために、フロ
アマット１００に芳香剤が施されていてもよい。芳香族置換物または有機エーテ
ル、例えばリミノール酸（liminolic acid)を有する三環系分子のようなフラボ
ンが利用されてよい。芳香剤はフロアマット１００から人の靴底に移されて、望
ましくない臭いが芳香剤によって好ましくマスキングされる。

【００６２】本発明は、フロアマット１００に抗細菌性配合物、抗菌性配合物および／また
は芳香剤を利用することに限定されるだけでない。それどころかフロアマット１
００は、人の靴底をクリーニングするのを補助する他の種々の物質を組み込んで
いてよい。

【００６３】抗細菌性配合物、抗菌性配合物、芳香剤または他の配合物とフロアマット１０
０とを連携させるために、種々の構造または方法が利用されてよい。これらの物
質は解離可能なまたは散逸可能なコーティングとしてフロアマット１００に付与
されるか、または、例えばフロアマット１００の構造内のペレットとして解離可
能に埋め込まれて、フロアマットに圧力が加えられるにつれて、物質は人の靴底
に分配される。

【００６４】図３はフロアマット１００のための別の実施例を示している。図３に示したよ
うに、ベース部分２００は水散逸部材２３０とクッション部材２４０とのための
別個の層を有していてよい。この実施例において、水散逸部材２３０はクッショ
ン部材２４０の頂面に配置されている。しかし本発明は、水散逸部材２３０およ
びクッション部材２４０に対してこのような特定の実施例に限定されるものでは
ない。例えば水散逸構造と順応構造の両方を可能にする材料特性を有するような
単一のハイブリッド構造がベース部分２００のために利用されてもよい。

【００６５】これとは異なる実施例においては、図４に示したように、フロアマットは水散
逸部材または吸上げ層と、吸水層の両方を有していてよい。図４においては、フ
ロアマット４００は、吸上げ層４１０と吸水層４２０とを有している。吸上げ層
４１０は、ポリプロピレンまたはオレフィン、またはフロアマット４００の表面
から水を移動する性質を有する他の適切な材料から成っていてよい。吸水層４２
０は吸上げ層４１０の下部に配置されており、吸上げ層４１０を通るあらゆる水
をも吸収する。吸水層４２０は周期的に取り外し、一例を挙げるならば乾燥機内
で乾燥させることができる。

【００６６】勿論、吸水層および他の実施例において前述したようなクッション層の有無を
問わず、吸上げ層４１０が使用されてよく、また、吸上げ層４１０およびクッシ
ョン層の有無を問わず吸水層４２０が使用されてよい。加えて、吸上げ層および
／または吸水層および／またはクッション層は、粘着性部分の有無を問わず使用
されてよい。

【００６７】図３に戻ると、図３は挿入部分３００の別の実施例を示している。前に開示し
た挿入部分３００の実施例は、頂面に粘着性表面を有していてよい単一構造部材
として論じられたが、図３の挿入部分３００の実施例は複数の層から成っている
。図から明らかなように、層３０１〜３０５は挿入部分３００を形成している。
挿入部分３００に関して前述したように、各層はその頂面に粘着性表面を有して
いてよい。使用に際しては、最上層、例えば層３０１はその隣接する下の層、例
えば層３０２から取り外されて個別にクリーニングされてよい。クリーニング後
、この層は切欠き２１０内で、挿入部分３３０の露出層の頂面上に再組み付けさ
れてよい。こうして、最上層を取り外し、この層をクリーニングして切欠き２１
０内にこれを再組み付けすることにより、挿入部分３００はクリーニングされて
よい。各層を個別にクリーニング可能なものとして記載したが、それぞれ個々の
層がクリーニング可能であることは必ずしも要求されない。各層は、挿入部分に
関して図１および図２の実施例について論じた際に前述したような材料から形成
されていてよい。

【００６８】次に挿入部分３００のさらに別の変化実施例が考えられる。例えば前に開示し
た実施例は、挿入部分３００が層の頂部に粘着性表面を有する１つまたは複数の
層から成るものとして論じられたが、挿入部分３００はただ頂面に粘着性表面を
有するだけの状態で形成されることが必ずしも要求されているわけではない。よ
り具体的には、挿入部分３００の別の実施例においては、材料の横断面全体を通
して粘着性の組成を有する材料から成る単一構造部材として、挿入部分３００を
形成することが含まれてよい。非架橋親水性熱可塑性樹脂，好ましくは１５以下
のｎを有するポリエチレングリコールジアクリレートと、ポリビニルネオプレン
クロリドのような疎水性材料との配合物のような材料が、この実施例の挿入部分
に利用されてよい。一様な粘着性材料から成る挿入部分３００を形成することに
よって、挿入部分はクリーニングのために必ずしもベース部分２００の切欠き２
１０から取り外さなくても済む。挿入部分３００はこの変化実施例においては、
挿入部分を使用した結果として挿入部分の頂面を侵食することによりクリーニン
グすることができる。従って、侵食可能な挿入部分を提供することにより、挿入
部分はフロアマット１００内で使用されるに伴い、その頂面の侵食によりクリー
ニングすることができる。

【００６９】挿入部分３００が侵食されても、挿入部分３００の露出表面はその一様な横断
面に基づき、粘着性の組成を有し続ける。露出した粘着性表面が侵食されるにつ
れて、露出した粘着性表面により捕らえられた汚れは侵食の結果として散逸する
ことになり、こうして挿入部分の侵食自体がクリーニング可能な挿入部分を提供
する。

【００７０】これとは異なる変化実施例においては、挿入部分３００が粘着性物質から成る
一様な横断面を有している場合にも、ユーザは切欠き２１０から挿入部分３００
を取り外し、別個に挿入部分３００をクリーニングしてよい。従ってユーザは挿
入部分３００のクリーニングのために挿入部分３００の侵食特性にしか依存でき
ないのではなく、ユーザはベース部分から挿入部分を取り外して挿入部分を独立
してクリーニングするという別個のクリーニングステップと組み合わせて、挿入
部分の侵食可能なクリーニング特性を利用することができる。

【００７１】上述のように、挿入部分３００は、クリーニング可能な粘着性プラスチック、
紙または接着剤のような材料を含む種々の材料から成っていてよい。この場合こ
の材料が侵食性および再使用可能性を有しているか否かは問わない。紙が利用さ
れる場合、挿入部材は前述のように、単一の構造部材または複数の層として形成
されていてよい。加えて、紙は頂面に粘着性表面を有していてよい。紙は半透明
または不透明であるか、あるいは着色されていてよく、その上にグラフィックデ
ィスプレイを有していてよい。

【００７２】前述のように、必要不可欠ではないが、フロアマットが水散逸能力および／ま
たは吸水能力を有していることが望ましい。このような能力は挿入部分の粘着性
表面が過度に湿り、ひいては滑りやすくなることを防止するために望まれる。ユ
ーザが挿入部分の粘着性表面上で滑ることを防止するのを補助するために、粘着
性表面上の湿度を低減するように水散逸能力および／または吸水能力がフロアマ
ット内に含まれていてよいことを論じてきたが、これは、単に粘着性挿入部分が
滑りやすくなることを防止するために考慮されただけの構造ではない。別の実施
例においては、粘着性挿入部分それ自体が滑ることを防止するのを補助するよう
に形成されてもよい。図５〜図１２は粘着性挿入部分３００の別の実施例を示し
ている。図５は、溝３２２から成る格子パターン３２０を含むものとして、粘着
性挿入部分３００を示している。溝３２２は非粘着性材料から成っていてよい。
溝は挿入部分３００の表面から持ち上げられていても、または、挿入部分の頂面
と同一平面上に位置していてもよい。非粘着性材料から成る溝を形成することに
より、たとえ挿入部分３００の粘着性材料が湿っても、湿ったときに滑りやすく
ならない非粘着性表面が存在することによって、ユーザは挿入部分の滑りやすい
湿った表面上で滑らないように補助されることになる。

【００７３】図６および図７は粘着性挿入部分３００の別の実施例を示している。この挿入
部分３００は滑り止め粒子３２４、例えば珪素または砂の粒子を有している。こ
れらの粒子は粘着性部分の頂面３００の上方に延びている。滑り止め粒子が、湿
ったときにも滑りやすくならない材料から成り、しかも粘着性表面から露出して
いることが望ましいが、しかしこのことは必要不可欠のものではない。たとえ滑
り止め粒子が粘着性表面内に埋め込まれているとしても、粘着性挿入部分の頂面
３３０の上方にこれらの粒子が突出していることにより、フロアマット上に立っ
ている人の靴底が滑るのに抗する物理的な摩擦による束縛が提供される。

【００７４】図５が、非粘着性材料から成っていてよい溝３２２の格子パターンを有する粘
着性挿入部分３００を示し、図６および図７が、粘着性挿入部分の頂面３３０の
上方に突出する滑り止め粒子３２４を有する粘着性挿入部分３００の別の実施例
を示しているが、これら２つの実施例が相互排他的な特徴を含む必要はない。例
えば、粘着性挿入部分３００が、非粘着性の溝から成る格子パターンと滑り止め
粒子の双方を有することも考えられる。このことは具体的には図示していないが
、簡単に理解し得ることである。

【００７５】滑り止め粘着性部分を提供するための別の実施例においては、複数の滑り止め
部材、例えばトレッドまたは突起が含まれる。この滑り止め部材は粘着性の表面
を通ってこの表面から僅かに上方に突出している。図８から判るように、この実
施例においては、粘着性部分３００はベース部分内に挿入されている。このベー
ス部分は吸水性縁取り部材５００であってよい。粘着性部分３００は複数の開口
３４２を内部に有している。粘着性部分３００の下部に配置されたベースから上
方に向かって延びる複数のトレッド３４４のそれぞれが、複数の開口３４２のう
ちの１つを通って上方に突出している。各トレッドの最上端は粘着性部分３００
の最上面３４０よりも上方に延びている。人が粘着性部分３００を踏むのに伴い
、粘着性部分がその人の靴と、踏まれた少なくとも１つのトレッドを含む複数の
トレッドとから屑を除去し、粘着性部分３００が湿ったときに滑りやすくなって
も、粘着性部分３００上でその人が滑ることを防止するように、トレッド３４４
の量および位置が設定されている。トレッド３４４は踏まれたときに圧縮されて
、トレッドの最上端が粘着性部分３００の最上面３４０と同一平面上に位置する
ようになっていてよい。このように、トレッドは靴と接触して滑るのを防止する
が、しかし、靴とマットの粘着性表面との接触を妨げはしない。このことは靴の
クリーニング機能を向上させる。従って、トレッドが粘着性部分の最上面の上方
に延びる距離と、トレッドの圧縮能力との間に、上述の機能を可能にする関係が
ある。

【００７６】トレッドはいかなる形状およびサイズで形成されていてもよい。加えて、トレ
ッドは、湿ったときに滑り止め機能を果たす、例えばゴムやプラスチックのよう
な、いかなる材料から成っていてもよい。粘着部分上でのスリップを防止するこ
とをさらに補助するために、トレッドは内部に溝を有していてよい。

【００７７】図９および図１０は、湿っているおそれのある粘着部分上でのスリップを防止
するのを補助する、粘着性挿入部分３００とベース部分２００双方のための付加
的な実施例を示している。図９から明らかなように、また、前述のように、粘着
性挿入部分３００は複数の層３０１，３０２および３０３から成っている。３つ
の層だけを図示したが、本発明においていかなる数の層を利用してもよいことは
明らかである。粘着性の層３０１〜３０３がそれぞれ、一体的に形成された複数
の浮き出し部分３００Ａを含んでいることは明らかである。これらの浮き出し部
分は、浮き出し部分により生じた、粘着性の層の上面と靴との間の摩擦を増大さ
せることにより、粘着性部分上で人が滑るのを防止することを補助することがで
きる。こうしてこのような浮き出し部分は、粘着性部分が湿ったときに粘着性部
分上でのスリップが生じるおそれを実質的に減じることができる。

【００７８】浮き出し部分３００Ａは種々の形式で各層に形成されてよく、本発明は特定の
方法に限定されるものではない。浮き出し部分を形成するための１つの方法は、
層を組み立てて１つの層パッドを形成し、次いでパッド全体をマシンプレス内に
挿入することである。プレスの一方の作用面はフラットであり、他方の面、つま
り層の非粘着性側、または、下側に面した作用面は一列のボスまたは一列の突起
を有している。パッドがマシンプレス内でプレスされると、全ての粘着性層がプ
レス作用面上のパターンでエンボシングされる。これによりパッドのそれぞれの
粘着性の層に、浮き出し部分またはエンボス部分が生じる。従って各エンボス部
分は、各層に一体的に形成されており、各層の下側または非粘着性側のくぼみ部
分と、各層の上側または粘着性側の浮き出し部分とから成る。

【００７９】浮き出し部分を形成するための上述のような方法においては、各層の浮き出し
部分が他の各層の浮き出し部分と整列していることは明らかである。層が互いに
積み重ねられたときに浮き出し部分の形状を簡単に維持できるように、各層の浮
き出し部分が整列させられていることが望ましいが、これは必要不可欠なもので
はない。

【００８０】図１０から明らかなように、ベース部分２００は、エンボシングされた層に対
して補完的に形成されていてもよい。ベース部分２００の、内部で粘着性の層３
００を受容する切欠きの底部を画定する表面２００Ａは、浮き出し部分２００Ｂ
を有するように形成することができる。これらの浮き出し部分は、粘着性の層の
浮き出し部分と整列するように位置決めされている。こうして、層がベース部分
の切欠き内に挿入されたときに、表面２００Ａに形成された浮き出し部分２００
Ｂが粘着性の最下層のくぼみ部分内部に位置決めされる。特に１つまたは複数の
最下層だけがフロアマットに残されたときに、これらの浮き出し部分が粘着性の
層の浮き出し部分を保持して維持することを補助するのは明らかである。しかし
ながら、本発明の実施に際して、必ずしもベース部分が浮き出し部分を有するよ
うに形成されなくてもよい。ベース部分が補完的な浮き出し部分を有するか否か
にかかわらず、層が浮き出し部分を有するように形成されればよい。

【００８１】粘着性部分の別の実施例においては、粘着性部分はさらに水散逸能力を有して
いてよい。粘着性部分は疎水性の多孔性構造から成っていてよい。このような構
造は粘着性部分の表面から水を散逸させるのを補助する。

【００８２】図１１および図１２は、粘着性部分に水散逸能力を提供する、本発明のフロア
マットの別の実施例を示している。下に述べるように、図１１の実施例もまた、
湿っているおそれのある粘着性部分上で人が滑るのを防止するのを補助する。

【００８３】図１１に示した粘着性部分３００の実施例においては、粘着性部分の粘着性の
層３０１および３０２が複数の開口３００Ｃを有している。各層の開口は他方の
各層の開口と整列させられている。従って、層の開口が互いに整列しているので
、粘着性部分は粘着性部分の最上面から、または、粘着性部分上に立っている人
の靴底から開口を通して、これらの層を内部に配置しているベース部分に、表面
水を排出することができる。前述のように、ベース部分は水散逸部材および／ま
たは吸水性部材を有していてよい。これらの部材は、粘着性部分から開口を通し
て排出された表面水を移動し、かつ／または、吸収することになる。

【００８４】開口はまた、表面から表面水を排出することによってだけではなく、層を踏む
人の靴と層自体との間の摩擦接触を向上させることによっても、層の湿った表面
でのスリップを防止するのを補助することを可能にする。開口は、層表面の不連
続性を提供する。このような不連続性により、靴と層との間の摩擦接触が増大す
る。開口を画定する、層の表面のエッジは、このように接触を増強することがで
きる。靴はエッジと係合し、こうして靴に対する摩擦接触を増大させる。加えて
、開口は靴底に対して吸引装置、例えば吸着盤として作用する。開口によって生
じた靴に対するこのような吸引作用もまた、層表面上でのスリップを防止するの
を補助することになる。

【００８５】図１２に示した本発明のフロアマットの別の実施例は、やはり粘着性部分に水
散逸可能性を提供する。粘着性部分３００が層３０１および３０２を有している
ことは明らかである。ベース部分２００は切欠きを有している。この切欠き内部
に層３０１および３０２が配置されている。切欠きの底部を画定するベース部分
の表面は、切欠き内部の中央位置にまたはこの中央位置の近くに浮き出し部分２
００Ｃを有している。従って、ベース部分の浮き出し部分２００Ｃは各層に浮き
出し部分を形成する。層に形成された浮き出し部分が、層上の表面水を層から散
逸させるように作用することは明らかである。表面水は、浮き出し部分に基づく
重力下で層から排出されることになる。

【００８６】繰り返すが、図１１および図１２の実施例において粘着性部分３００には、い
かなる数の層が含まれていてもよい。

【００８７】タルカムパウダーのような吸水性パウダーが本発明に提供されることも考えら
れる。パウダーはフロアマット内に組み込まれても、または、別個にフロアマッ
トと連携させられてもよい。人がパウダー内に踏み込むと、タルカムパウダーが
その人の靴底から湿気を除去し、次いで粘着性挿入部分を踏むと、粘着性挿入部
分が靴底についた汚れと一緒に、靴底からパウダーを除去することができる。

【００８８】本発明はさらに、粘着性部分または粘着性部分の層をクリーニングのためにい
つ取り外すべきかを検出する装置および方法を提供する。粘着性部分は粘着性部
分を踏む人の靴底から汚れを除去するのを補助するので、特定の人の靴が例外的
に汚れているのではないと仮定して、粘着性部分またはその層は所定数の人がそ
れを踏んだあと汚れてくる。従って、汚れた粘着性部分をクリーニングのために
いつ取り外すべきかを決めるのを補助することが望ましい。繰り返すと、上述の
ように、このような決定は所定数の人がマットを踏んだあとで行うことができる
。従って、図１３に示した本発明の実施例は、フロアマット１００上での人の存
在を検出するセンサシステム７００を有している。センサシステム７００はベー
ス部分２００および／または粘着性部分３００上における人の存在を検出するこ
とができる。ベース部分２００を踏んだ人は粘着性部分３００をも踏むと仮定し
ているので、本発明を実施するにはいずれかの部分における人の存在を感知すれ
ば十分である。

【００８９】センサシステム７００はセンサ７１０と表示装置７２０、例えばＬＥＤとを有
している。この表示装置はセンサ７１０に接続されて、見ることができるように
マット１００に配置されている。フロアマットの下側には電源、例えば電池が設
けられていてよい。上述のように、センサ７１０はマット上、例えばこの実施例
においては粘着性部分３００上における人の存在を感知する。センサは種々の装
置および方法のうちのいずれかを利用して、人の存在を感知することができ、マ
ット上に立つ人の体重によって加えられた圧力を感知するか、または、人の動き
によってマットの表面を横切る動作を感知することを含む。こうして圧力センサ
および動作検出器が本発明に利用されてよい。センサシステム７００はまた、感
知された存在数をカウントすることによって、マット１００を踏んだ人の数を測
定することもできる。存在数が規定された存在数と等しくなった後、表示装置７
２０に信号が供給され、例えばＬＥＤを照明して、粘着性部分をクリーニングの
ために取り外さなくてはならないことを指示する。本発明はある特定の感知存在
数で粘着性部分を取り外すことに限定されるものではない。マットが利用される
特定の環境条件に基づいて、その数を調整することができる。勿論、汚れた粘着
性部分または層が取り外され、かつ／または、クリーニングされたあと、センサ
システムをリセットして、新たにクリーニングされるかまたは露出された層上に
おける総存在数のカウントを開始することができる。

【００９０】アラーム装置７２０が可視信号、可聴信号または振動信号を供給することがで
きる。本発明は特定のタイプの信号の供給に限定されるものではない。例えば、
可視信号は光から成っていてよい。この光は、フロアマットをクリーニングしな
ければならないときに照明され、フロアマットのクリーニングが必要でないとき
には照明されない。これとは異なり、光が複数の異なる色のうちの１つで連続的
に照明され、各色がフロアマットの清潔状態を表すようになっていてもよい。例
えば緑色の光はマットのクリーニングが不要であることを表すことができる。黄
色の光は、マットがまもなくクリーニングを必要とするような汚れた状態に達し
つつあることを表す。明滅してもよい赤色の光は、フロアマットのクリーニング
時機であることを表すことができる。

【００９１】本発明のセンサシステムは、クリーニング可能な部分およびベース部分に関し
て開示した実施例のうちのいずれかと併用されてよい。クリーニング可能な部分
は挿入体であってもなくてもよく、層および粘着性表面を含んでも含まなくても
よい。

【００９２】クリーニング可能な部分３００を挿入部分として論じてきたが、クリーニング
可能な部分３００が必ずしもフロアマット１００内に挿入されるものでなくても
よい。フロアマット１００とクリーニング可能な部分３００とを連携させる多く
の可能性が存在する。例えば、クリーニング可能な部分３００はベース部分２０
０の頂部に配置されるか、または、ベース部分２００に隣接して位置決めされて
もよい。本発明は、クリーニング可能な部分３００の実施例をベース部分２００
内に挿入することに限定されるものではない。

【００９３】例えば、図１４に示した、上述のように水散逸部材と吸水性部材とクッション
部材とを有してよい粘着性部分３００および非粘着性部分２００は分離可能に形
成されている。図１４から判るように、粘着性部分３００は、吸水性および水散
逸性を有することが可能な縁取り部材５００内部で縁取りされ、内部に複数の開
口３４２とトレッド３４４とを有していてよい。粘着性部分３００は前述の実施
例のいずれかを含むことができる。粘着性部分３００の縁取り部材５００と非粘
着性部材２００双方の下部に、アタッチメント層６００が位置決めされている。
縁取り部材５００および／または非縁取り部材２００は、アタッチメント層６０
０に解離可能に取り付けられていてよい。こうして、アタッチメント層６００を
介して、縁取り部材５００と、ひいては粘着性部材３００と、非粘着性部材２０
０とが解離可能に互いに取り付けられるようになっている。このように、例えば
、家屋の外の正面ポーチに非粘着性部分２００を配置し、家屋内に粘着性部分３
００を配置することが可能である。

【００９４】アタッチメント層６００は種々の材料のうちのいずれかであってよい。必要な
のは、アタッチメント層がフロアマットの１つの部分をフロアマットの第２の部
分に解離可能に結合できることだけである。例えば、フック・ループファスナア
センブリ、例えばＶｅｌｃｒｏ（商標）を使用して、アタッチメント層上にアセ
ンブリの一方の部分を設け、フロアマットの第１の部分およびフロアマットの第
２の部分の下部にアセンブリの他方の部分を設けることができる。これとは異な
り、フロアマットの２つの部分をアタッチメント層に解離可能に結合するのに、
接着剤を利用することもできる。加えて、あらゆるタイプの雄・雌コネクタを含
むスナップが、２つの部分をアタッチメント層に結合するのに使用されてもよい
。

【００９５】図１５は、本発明のフロアマット１００の実施例を利用した第１のプロセスス
テップを示している。前述のように、フロアマット１００の実施例はベース部分
２００と挿入部分３００とを有している。図１５から明らかなように、また、前
述のように、図１および図２の実施例に図示したものとは異なるグラフィックデ
ィスプレイ２２０が図１５の実施例には描かれている。つまり、図１５は「Ｈｅ
ｌｌｏ」のメッセージと「スマイリーフェイス」の表示とをグラフィック２２０
中に示している。

【００９６】図１５から判るように、本発明の実施例を利用して、ユーザはベース部分２０
０上で第１歩を踏むことになる。前述のように、ベース部分２００は水散逸部材
および／または吸水性部材を有していてよく、従って靴底から湿気を除去する補
助を行うことができる。前述のように、１実施例においては、ベース部分２００
はクッション部材をも有しているので、ベース部分２００を踏んだときにベース
部分２００はその人の靴底に順応することができる。図１５には示していないが
、前述のように、抗細菌性成分、抗菌性成分、芳香剤または他のクリーニング物
質がフロアマット１００と連携して、フロアマット１００に圧力を加えたときに
靴底に付与されてもよい。

【００９７】図１６から明らかなように、本発明を利用した第２のプロセスステップは、フ
ロアマット１００の挿入部分に踏み込むことを含む。上述のように、挿入部分３
００はその頂部に粘着性表面を有していて、靴底から屑を除去するのを補助する
。加えて挿入部分３００内部には、靴底に分配するための、抗細菌性成分、抗菌
性成分、芳香剤または他のクリーニング配合物が含まれていてもよい。

【００９８】挿入部分３００に踏み込んだ後、ユーザはフロアマット１００から降りる。前
述のように、挿入部分３３０に汚れがたまった後、前記方法のいずれかによって
、フロアマット１００はクリーニングされてよい。挿入部分３００がベース部分
２００から取り外されてクリーニングされてもよく、層が挿入部分３００から取
り外されてクリーニングまたは廃棄されてもよく、または、挿入部分３００が挿
入部分３００の侵食を介してクリーニングされてもよい。本発明は、フロアマッ
ト１００の挿入部分３００をクリーニングするための特定の方法に限定されるも
のではない。

【００９９】図１７〜図２２は本発明のフロアマットのためのさらに別の実施例を示してい
る。図１７から明らかなように、フロアマットのこの実施例においては、フロア
マット１７００はクリーニング可能な部分１７１０と複数のベース部分１７２０
Ａ〜Ｄとを有している。クリーニング部分１７１０はベース部分１７２０Ａ〜Ｄ
のうちの１つの内部に位置決めされるのは明らかである。このように、種々のベ
ース部分１７２０Ａ〜Ｄを相互交換してそのうちの１つとクリーニング可能な部
分１７１０とを組み合わせることによって、フロアマット１７００を特定のユー
ザに合わせてカスタマイズすることができる。ベース部分１７２０Ａ〜Ｄは種々
の物理的な構造で形成することができ、種々のテーマ、グラフィックまたはカラ
ーを有することができる。こうして、共通のクリーニング可能な部分１７１０を
種々のベース部分１７２０Ａ〜Ｄと併用することができる。

【０１００】図１８〜図２０は、本発明の原理に従ったフロアマット１８００の別の実施例
を示している。図１８から明らかなように、このフロアマット１８００もクリー
ニング可能な部分１８１０とベース部分１８２０とを有している。上述のように
、クリーニング可能な部分１８１０はベース部分１８２０内部に受容されている
。この実施例においては、クリーニング可能な部分１８１０は単一のシート１８
１０Ａから成っている。単一のシート１８１０Ａはその頂面に粘着性を有してい
てよく、これも前述のように、開口を有してこれらの開口を通して滑り止め突起
を受容してよい。このような実施例においては、単一のシート１８１０Ａは汚れ
たときに取り外され、別のシートと置き換えられてよい。

【０１０１】図１９に示す実施例においては、複数のシート１８１０Ｂ−Ｄが互いに取り付
けられ、巻き上げられて、シートから成るロール１８３０を形成していてよい。
シートはミシン目付きの継ぎ目で互いに接合されて、シートから成るロールから
簡単にシートを分離することができる。残ったシートから成るロールからシート
が分離されて、次いでベース部分１８２０内部に挿入されてよいことは明らかで
ある。

【０１０２】図２０に示す実施例においては、例えばシートから成るロール１８３０をキャ
ビネットドアに設けることによって、シート１８３０が貯え装置１８４０内に貯
えられてよい。このキャビネットドアはフロアマットに近接して配置されていて
よい。このように取り替え用シートが簡単にまとめられて使用に備えて貯えられ
る。

【０１０３】これとは異なる実施例では、シートをまとめてロールにしてキャビネット内に
貯える代わりに、シートが互いに折り重ねられて、フラットなパッケージを形成
するようになっていてもよい。シートから成るパッケージは次いでフロアマット
１８００の下部に貯えることができる。Ｋｌｅｅｎｅｘ（商標）ティッシュを小
出しにする方法と同様に、このパッケージから個々のシートをフロアマットから
取り外すことができる。

【０１０４】図２１は本発明によるフロアマットの別の実施例を示している。このフロアマ
ット２１００もクリーニング可能／掻き取り可能な部分２１１０とベース部分２
１２０とを有している。この実施例において、クリーニング可能な部分２１１０
は、この出願明細書中で前述したように、材料の横断面全体を通して粘着性の組
成を有する材料から成る単一構造部材として形成されている。やはり前述のよう
に、一様な粘着性材料から部分２１１０を形成することにより、部分２１１０は
クリーニングのために必ずしもベース部分２１２０から取り外さなくてもよい。
しかしながら前述の実施例においては、挿入部分を使用した結果として挿入部分
の頂面を侵食することにより、クリーニング部分２１１０をクリーニングするこ
とができる。図２１の実施例においては、スクレーパ２１３０を利用して、クリ
ーニング可能な部分２１１０からほぼ２〜３ミクロンの頂面を掻き取ることによ
り、クリーニング可能な部分がクリーニングされる。

【０１０５】スクレーパ２１３０は種々の構造のうちのいずれかを有していてよい。この場
合必要となるのは、スクレーパがクリーニング可能な部分２１１０から頂面を除
去できることだけである。例えば、あらゆるタイプの掻き取り表面が、例えば切
れ味の鈍いナイフ、かみそりまたは鉋のようなスクレーパ２１３０に利用されて
よい。

【０１０６】スクレーパ２１３０は軌道２１４０，２１４５に沿って移動可能である。軌道
２１４０，２１４５はクリーニング可能な部分２１１０とベース部分２１２０と
に隣接している。スクレーパ２１３０はホイールまたは他の構造、例えばピンを
有していてよい。この構造は軌道２１４０，２１４５の補完的な構造、例えば溝
内に受容される。従って、スクレーパ２１３０はトラック２１４０，２１４５に
沿って、クリーニング可能な部分２１１０を横切って運動可能である。スクレー
パ２１３０は、クリーニング可能な部分２１１０を横切って運動可能な、スクレ
ーパ２１３０の部分に掻き取り表面を有していればよい。加えて、必ずしも２つ
のトラックが利用されなくてもよい。スクレーパは単一の軌道内を運動可能でも
よい。

【０１０７】スクレーパ２１３０は、軌道に沿ってスクレーパを動かすためにスクレーパと
係合するのに、ユーザの足を用いることを含む種々の方法のうちのいずれかによ
って動かされてよい。

【０１０８】フロアマット２１００はまた、溜めます２１５０を有している。この溜めます
２１５０は軌道２１４０，２１４５のうちの一方または両方の端部に設けられて
いてよい。溜めます２１５０は切欠きを有している。この切欠き内には、スクレ
ーパ２１３０がクリーニング可能な部分を掻き取った後に、クリーニング可能な
部分２１１０からの削ぎ屑が堆積される。スクレーパ２１３０はクリーニング可
能な部分から削ぎ屑を排除して、溜めます２１５０内に入れる。溜めます内に堆
積された、クリーニング可能な部分からの削ぎ屑は種々の方法のうちのいずれか
で、溜めますから除去されてよい。この方法には、例えば溜めますから削ぎ屑を
真空によって除去するか、または、取り外し可能な溜めますを取り外して、溜め
ますから中身を捨て、溜めますを再び取り付けることが含まれる。

【０１０９】クリーニング可能な部分が削ぎ取られるのに伴い、スクレーパも同程度、軌道
２１４０，２１４５上で下降させられて、クリーニング可能な部分と係合するス
クレーパの表面がクリーニング可能な部分と係合したままにされることは明らか
である。このように、例えばスクレーパがラチェット機構に載置されて、これに
よりスクレーパがフロアマットの全幅を横切って動かされるのに伴って、スクレ
ーパがラチェットを作動させてラチェットがスクレーパを下降させるようにする
ことができる。これとは異なり、スクレーパは軌道に対して同一の相対位置のま
まであってもよく、軌道がベース部分およびクリーニング可能な部分に対してラ
チェットにより下降させられてもよい。さらに、スクレーパのブレードがスクレ
ーパの構造に対して下降させられて、これによりブレードはクリーニング可能な
部分およびベース部分に対して相対運動させられるが、しかし、スクレーパは軌
道とクリーニング可能な部分とベース部分とに対して同一の相対位置にあり続け
るようになっていてもよい。

【０１１０】加えて、フロアマット２１００の実施例においてベース部分は必ずしも利用さ
れなくてもよい。クリーニング可能な部分だけを、クリーニング可能な部分に隣
接した軌道、および、軌道に沿って運動可能なスクレーパと併用することもでき
る。溜めますはなおも利用することができる。このようにして、図２２に示した
フロアマット２２００の実施例は、ベース部分を使用しない状態でクリーニング
可能な部分２２１０を有している。クリーニング可能な部分２２１０は軌道２２
４０，２２４５に隣接している。スクレーパ２２３０は軌道２２４０，２２４５
に沿って運動可能である。トラック２２４０，２２４５の一方または両方の端部
に、溜めます２２５０が設けられていてよい。

【０１１１】開示した全ての実施例は、本発明を実施することができる種々の形式を例示し
たものである。さらに、ベース部分およびクリーニング可能な部分について開示
した実施例のうちのいずれも、ひいてはこれらの構成部分と関連する特徴の全て
は、本発明のいずれの実施例とも組み合わせることができる。本発明は開示した
、組み合わされた特定の実施例だけに限定されるものではない。本発明の思想お
よび範囲を逸脱することなしに、当業者によって他の実施態様を実施することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例によるフロアマットを示す斜視図である。

【図２】図１のフロアマットの分解斜視図である。

【図３】本発明のフロアマットの別の実施例を示す分解側面図である。

【図４】本発明のフロアマットの別の実施例を示す分解側面図である。

【図５】本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第３の変化
実施例を示す図である。

【図６】本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第４の変化
実施例を示す図である。

【図７】図６の滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の実施例を示す側面図である。

【図８】本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第５の変化
実施例を示す斜視図である。

【図９】本発明のフロアマットの、滑り止め特性を有する粘着性挿入部分の第６の変化
実施例を示す図である。

【図１０】ベース部分の変化実施例と相俟って、図９の滑り止め特性を有する粘着性挿入
部分を示す図である。

【図１１】本発明のフロアマットのために滑り止め特性と水散逸能力とを有する粘着性挿
入部分の第７の変化実施例を示す図である。

【図１２】本発明のフロアマットのために水散逸能力を有する粘着性挿入部分およびベー
ス部分の変化実施例を示す図である。

【図１３】本発明の実施例に利用できるセンサシステムを示す図である。

【図１４】粘着性部分と非粘着性部分とが分離可能なフロアマットの実施例を示す図であ
る。

【図１５】フロアマットを利用するためのプロセスの第１のステップで使用される、本発
明のフロアマットの実施例を示す斜視図である。

【図１６】フロアマットを利用するためのプロセスの第２のステップで使用される、図１
５のフロアマットを示す斜視図である。

【図１７】相互交換可能なベース部分を有する本発明によるフロアマットの変化実施例を
示す図である。

【図１８】クリーニング可能な部分のために単一のシートを有する、本発明によるフロア
マットの変化実施例を示す図である。

【図１９】図１８の実施例と併用可能なシートから成るロールを示す図である。

【図２０】図１９のシートから成るロールと併用可能な貯え容器を示す図である。

【図２１】軌道に沿って運動可能なスクレーパを有する、本発明によるフロアマットの変
化実施例を示す図である。

【図２２】軌道に沿って運動可能なスクレーパを有する、本発明によるフロアマットの変
化実施例を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号０９／５５３，２３４ (32)優先日平成12年４月19日(2000．4．19) (33)優先権主張国米国（ＵＳ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ブラム，ブラッドレージェイ．アメリカ合衆国，バージニア 24014，ロアノーク，ロザリンドアベニュ 3002

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フロアマットであって、人の靴底を受け止めるのに適合させられた、非粘着性表面を有するベース部分
と、前記ベース部分と連携する、靴底を受け止めるための粘着性表面を有するクリ
ーニング可能な部分と、から成っていることを特徴とするフロアマット。
【請求項２】前記ベース部分が吸水性部材を有している、請求項１記載の
フロアマット。
【請求項３】前記ベース部分がクッション部材を有しており、人の靴が前
記ベース部分に圧力を加えると、前記ベース部分が靴底の形態に順応するように
なっている、請求項１記載のフロアマット。
【請求項４】人の靴が前記クリーニング可能な部分に圧力を加えると、前
記クリーニング可能な部分が靴底の形態に順応するようになっている、請求項３
記載のフロアマット。
【請求項５】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうちの
少なくとも一方がグラフィックを有している、請求項１記載のフロアマット。
【請求項６】前記グラフィックが変更可能である、請求項５記載のフロア
マット。
【請求項７】前記ベース部分が切欠きを有しており、前記クリーニング可
能な部分が前記切欠き内部に取り外し可能に受容されており、さらに前記グラフ
ィックが前記切欠き内部に含まれていて、前記クリーニング可能な部分が透明材
料から成っている、請求項５記載のフロアマット。
【請求項８】前記ベース部分が切欠きを有しており、前記クリーニング可
能な部分が前記切欠き内部に取り外し可能に受容されている、請求項１記載のフ
ロアマット。
【請求項９】前記クリーニング可能な部分が、該クリーニング可能な部分
の底面に粘着性表面を有している、請求項１記載のフロアマット。
【請求項１０】前記クリーニング可能な部分が粘着性材料から成っており
、前記クリーニング可能な部分が、フロアマットの使用を介して前記粘着性材料
の頂面を侵食することによりクリーニング可能である、請求項１記載のフロアマ
ット。
【請求項１１】前記クリーニング可能な部分がクリーニング可能で再使用
可能な複数の層を有している、請求項１記載のフロアマット。
【請求項１２】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が芳香剤を含んでいる、請求項１記載のフロアマット。
【請求項１３】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が抗細菌性配合物を含んでいる、請求項１記載のフロアマット
。
【請求項１４】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が殺菌作用を有している、請求項１記載のフロアマット。
【請求項１５】前記クリーニング可能な部分が、前記ベース部分と取り外
し可能に連携するように適合させられている、請求項１記載のフロアマット。
【請求項１６】フロアマットをクリーニングするための方法であって、該
方法が、ベース部分と連携するクリーニング可能な部分をクリーニングするステ
ップから成り、前記クリーニング可能な部分が粘着性表面を有しており、前記ク
リーニング可能な部分が人の靴底を受け止めるように適合させられており、前記
ベース部分が非粘着性表面を有していて、人の靴底を受け止めるように適合させ
られていることを特徴とする、フロアマットをクリーニングするための方法。
【請求項１７】前記クリーニング可能な部分をクリーニングする前記ステ
ップが、前記ベース部分から前記クリーニング可能な部分を取り外すステップと、前記クリーニング可能な部分をクリーニングするステップと、さらに、前記クリーニング可能な部分を前記ベース部分内部に再挿入するステップとを含む、請求項１６記載の方法。
【請求項１８】前記クリーニング可能な部分をクリーニングする前記ステ
ップが、前記クリーニング可能な部分を侵食するステップを含む、請求項１６記
載の方法。
【請求項１９】前記クリーニング可能な部分をクリーニングする前記ステ
ップが、前記クリーニング可能な部分の前記粘着性表面を横切ってローラに含ま
れる接着剤を転動させるステップを含む、請求項１６記載の方法。
【請求項２０】前記ベース部分が吸水性部材を有している、請求項１６記
載の方法。
【請求項２１】前記ベース部分がクッション部材を有しており、人の靴が
前記ベース部分に圧力を加えると、前記ベース部分が靴底の形態に順応するよう
になっている、請求項１６記載の方法。
【請求項２２】人の靴が前記クリーニング可能な部分に圧力を加えると、
前記クリーニング可能な部分が靴底の形態に順応するようになっている、請求項
２１記載の方法。
【請求項２３】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方がグラフィックを有している、請求項１６記載の方法。
【請求項２４】前記グラフィックが変更可能である、請求項２３記載の方
法。
【請求項２５】前記ベース部分が切欠きを有しており、前記クリーニング
可能な部分が前記切欠き内部に取り外し可能に受容されており、さらに前記グラ
フィックが前記切欠き内部に含まれていて、前記クリーニング可能な部分が透明
材料から成っている、請求項２３記載の方法。
【請求項２６】前記ベース部分および前記挿入部分のうちの少なくとも一
方が芳香剤を含んでいる、請求項１６記載の方法。
【請求項２７】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が抗細菌性配合物を含んでいる、請求項１６記載の方法。
【請求項２８】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が抗菌性配合物を含んでいる、請求項１６記載の方法。
【請求項２９】前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうち
の少なくとも一方が殺菌作用を有している、請求項１６記載の方法。
【請求項３０】人の靴をクリーニングするための装置であって、変更可能
なグラフィックディスプレイを有するフロアマットから成っていることを特徴と
する、人の靴をクリーニングするための装置。
【請求項３１】前記グラフィックディスプレイの、該グラフィックディス
プレイに含まれる色の強さが変更可能である、請求項３０記載の装置。
【請求項３２】前記グラフィックディスプレイの、該グラフィックディス
プレイに含まれる字句メッセージが変更可能である、請求項３０記載の装置。
【請求項３３】前記グラフィックディスプレイの、該グラフィックディス
プレイに含まれる絵表示が変更可能である、請求項３０記載の装置。
【請求項３４】前記グラフィックディスプレイが、コンピュータに接続さ
れた液晶ディスプレイを有している、請求項３０記載の装置。
【請求項３５】前記フロアマットが粘着性表面を有している、請求項３０
記載の装置。
【請求項３６】前記グラフィックディスプレイが、前記フロアマットの持
ち主によって変更可能である、請求項３０記載の装置。
【請求項３７】人の靴をクリーニングするための装置であって、抗細菌性
配合物が連携させられたフロアマットから成っていることを特徴とする、人の靴
をクリーニングするための装置。
【請求項３８】前記抗細菌性配合物が前記フロアマット内部に解離可能に
埋め込まれている、請求項３７記載の装置。
【請求項３９】前記抗細菌性配合物が前記フロアマット上に解離可能にコ
ーティングされている、請求項３７記載の装置。
【請求項４０】人の靴をクリーニングするための装置であって、芳香剤が
連携させられたフロアマットから成っていることを特徴とする、人の靴をクリー
ニングするための装置。
【請求項４１】前記芳香剤が前記フロアマット内部に解離可能に埋め込ま
れている、請求項４０記載の装置。
【請求項４２】前記芳香剤が前記フロアマット上に解離可能にコーティン
グされている、請求項４０記載の装置。
【請求項４３】第１の粘着性部分と第２の吸水性部分とを含む、靴を受け
止める表面を有するフロアマットであって、前記第１および第２の部分の両方が
、人の靴底を受け止めるように適合させられていることを特徴とするフロアマッ
ト。
【請求項４４】第１の粘着性部分と第２の非粘着性部分とを含む、靴を受
け止める表面を有するフロアマットであって、前記第１および第２の部分の両方
が、人の靴底を受け止めるように適合させられていることを特徴とするフロアマ
ット。
【請求項４５】前記第１の粘着性部分が、粘着性部分の頂面の上方に延び
る滑り止め粒子を有している、請求項４４記載のフロアマット。
【請求項４６】前記第１の粘着性部分が、非粘着性材料から成る溝の格子
パターンを有している、請求項４４記載のフロアマット。
【請求項４７】前記第１の粘着性部分が、疎水性の多孔性構造を有してお
り、前記疎水性の多孔性構造が、前記第１の粘着性部分の頂面から水を散逸させ
るようになっている、請求項４４記載のフロアマット。
【請求項４８】フロアマットであって、人の靴底を受け止めるように適合させられた、非粘着性表面を有する水散逸性
ベース部分と、人の靴底を受け止めるように適合させられた粘着性表面を有するクリーニング
可能な部分とから成っており、該クリーニング可能な部分が、取り外し可能に前
記ベース部分と連携するように適合させられており、前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうちの少なくとも一方が
芳香剤と、抗細菌性配合物と、抗菌性配合物と、クッション部材と、変更可能な
グラフィックディスプレイとを有している、ことを特徴とするフロアマット。
【請求項４９】フロアマットであって、人の靴底を受け止めるように適合させられた非粘着性ベース部分と、人の靴底を受け止めるように適合させられた粘着性表面を有するクリーニング
可能な部分とから成っており、該クリーニング可能な部分が、取り外し可能に前
記ベース部分と連携するように適合させられており、前記ベース部分および前記クリーニング可能な部分のうちの少なくとも一方が
芳香剤と、抗細菌性配合物と、抗菌性配合物と、クッション部材と、変更可能な
グラフィックディスプレイとを有している、ことを特徴とするフロアマット。
【請求項５０】人の靴をクリーニングするための装置であって、湿ったと
きに滑り止め作用を有する粘着性表面を備えたフロアマットから成っていること
を特徴とする、人の靴をクリーニングするための装置。
【請求項５１】前記粘着性表面が、非粘着性材料から成る複数の溝の格子
パターンを有している、請求項５０記載の装置。
【請求項５２】前記粘着性表面が、滑り止め粒子を有している、請求項５
０記載の装置。
【請求項５３】人の靴をクリーニングするための粘着性表面であって、該
粘着性表面が、湿ったときに滑り止め作用を有することを特徴とする、人の靴を
クリーニングするための粘着性表面。
【請求項５４】人の靴をクリーニングするための粘着性マットであって、
該粘着性マットが、湿ったときのスリップを低減するために粘着性マットと連携
する滑り止め特性を有していることを特徴とする、人の靴をクリーニングするた
めの粘着性マット。
【請求項５５】フロアマットであって、該フロアマットと連携する電子デ
ィスプレイを有していることを特徴とするフロアマット。
【請求項５６】前記電子ディスプレイがＬＣＤである、請求項５５記載の
フロアマット。
【請求項５７】変更可能なグラフィックディスプレイを有するフロアマッ
トであって、グラフィックディスプレイが電気ペーパを有していることを特徴と
するフロアマット。
【請求項５８】変更可能なグラフィックディスプレイを有するフロアマッ
トであって、グラフィックディスプレイが発光ポリマーを有していることを特徴
とするフロアマット。
【請求項５９】前記発光ポリマーが前記フロアマット内に織り込まれてい
る、請求項５８記載のフロアマット。
【請求項６０】前記発光ポリマーが前記フロアマットに取り付けられてい
る、請求項５８記載のフロアマット。
【請求項６１】変更可能なグラフィックディスプレイを有するフロアマッ
トであって、グラフィックディスプレイが電子インキを有していることを特徴と
するフロアマット。
【請求項６２】フロアマットであって、複数の開口を有する粘着性表面と、前記粘着性表面の下方に配置されて、複数の滑り止め部材を有する非粘着性表
面とから成っており、前記滑り止め部材が前記複数の開口を通って配置されてい
る、ことを特徴とするフロアマット。
【請求項６３】前記滑り止め部材がゴムトレッドである、請求項６２記載
のフロアマット。
【請求項６４】前記滑り止め部材が前記粘着性表面の上方に延びている、
請求項６２記載のフロアマット。
【請求項６５】フロアマットであって、吸上げ部分と、吸水性部分とから成っており、該吸水性部分が前記吸上げ部分の下方に配置さ
れている、ことを特徴とするフロアマット。
【請求項６６】前記フロアマットがさらに粘着性部分を有しており、該粘
着性部分が、前記吸上げ部分と前記吸水性部分とに解離可能に取り付けることが
できる、請求項６５記載のフロアマット。
【請求項６７】フロアマットであって、吸上げ部分と、該吸上げ部分に解離可能に取り付けることができる粘着性部分と、から成って
いることを特徴とするフロアマット。
【請求項６８】前記フロアマットがさらに、前記吸上げ部分の下方に配置
された吸水性部分を有している、請求項６７記載のフロアマット。
【請求項６９】フロアマットであって、粘着性部分と、該粘着性部分に解離可能に取り付けることができる非粘着性部分とから成っていることを特徴とするフロアマット。
【請求項７０】前記フロアマットがさらにアタッチメント層を有しており
、該アタッチメント層が、前記粘着性部分および前記非粘着性部分の下面に配置
され、解離可能に取り付けることができる、請求項６９記載のフロアマット。
【請求項７１】前記アタッチメント層が、フック・ループファスナアセン
ブリの１つの構成部分である、請求項７０記載のフロアマット。
【請求項７２】前記非粘着性部分が吸上げ部分を有している、請求項６９
記載のフロアマット。
【請求項７３】前記非粘着性部分が、前記吸上げ部分の下側に配置された
吸水性部分を有している、請求項７２記載のフロアマット。
【請求項７４】前記非粘着性部分が変更可能なグラフィックディスプレイ
を有している、請求項６９記載のフロアマット。
【請求項７５】前記粘着性部分と前記非粘着性部分とが、スナップを利用
して前記アタッチメント層に取り付け可能である、請求項７０記載のフロアマッ
ト。
【請求項７６】フロアマットであって、該フロアマットが、スクロールす
ることができる変更可能な電子ディスプレイを有していることを特徴とするフロ
アマット。
【請求項７７】複数の層から成るフロアマットであって、前記複数の層の
それぞれが、複数のエンボス部分を有しており、前記複数の層のそれぞれの複数
のエンボス部分が、前記複数の層のそれぞれ他の層の複数のエンボス部分と整列
していることを特徴とする、複数の層から成るフロアマット。
【請求項７８】前記複数の層のそれぞれの前記複数のエンボス部分のそれ
ぞれが、前記層の下側にくぼみ部分を、前記層の上側に浮き出し部分を有してお
り、前記くぼみ部分と前記浮き出し部分とが互いに整列している、請求項７７記
載のフロアマット。
【請求項７９】前記フロアマットがさらに、切欠きを画定するベース部分
を有しており、前記複数の層が前記切欠き内部に配置されており、前記切欠きの
底部を画定する前記ベース部分の表面が複数の浮き出し部分を有しており、前記
複数の浮き出し部分が、前記複数の層の前記複数のエンボス部分と整列している
、請求項７７記載のフロアマット。
【請求項８０】前記フロアマットがさらに、切欠きを画定するベース部分
を有しており、前記複数の層が前記切欠き内部に配置されており、前記切欠きの
底部を画定する前記ベース部分の表面が複数の浮き出し部分を有しており、前記
複数の浮き出し部分が、前記複数の層のうちの最下層の前記下側に設けられた前
記くぼみ部分と整列している、請求項７８記載のフロアマット。
【請求項８１】前記複数の層のそれぞれがその頂面に粘着性を有している
、請求項７７記載のフロアマット。
【請求項８２】前記フロアマットがさらに、前記複数の層または前記ベー
ス部分のいずれかに接続されたセンサシステムを有している、請求項８０記載の
フロアマット。
【請求項８３】複数の層から成るフロアマットであって、前記複数の層の
それぞれが、一体的に形成された複数の浮き出し部分を有しており、前記複数の
層のそれぞれの一体的に形成された複数の浮き出し部分が、前記複数の層のそれ
ぞれ他の層の一体的に形成された複数の浮き出し部分と整列していることを特徴
とするフロアマット。
【請求項８４】前記フロアマットがさらに、切欠きを画定するベース部分
を有しており、前記複数の層が前記切欠き内部に配置されており、前記切欠きの
底部を画定する前記ベース部分の表面が複数の浮き出し部分を有しており、前記
ベース部分の前記複数の浮き出し部分が、前記複数の層の前記浮き出し部分と整
列している、請求項８３記載のフロアマット。
【請求項８５】前記複数の層のそれぞれがその頂面に粘着性を有している
、請求項８４記載のフロアマット。
【請求項８６】前記フロアマットがさらに、前記複数の層または前記ベー
ス部分のいずれかに接続されたセンサシステムを有している、請求項８４記載の
フロアマット。
【請求項８７】複数の層を有するフロアマットを製作する方法であって、
前記複数の層のそれぞれをエンボシングして、一体的に形成された複数の浮き出
し部分を形成することから成り、前記複数の層のそれぞれの前記一体的に形成さ
れた複数の浮き出し部分を、前記複数の層のそれぞれ他の層の前記一体的に形成
された複数の浮き出し部分と整列させることを特徴とする、フロアマットを製作
する方法。
【請求項８８】前記方法がさらに、前記複数の層を、複数の浮き出し部分
を有するベース部分内に配置することから成り、該ベース部分の前記複数の浮き
出し部分を、前記複数の層の、前記一体的に形成された複数の部分と整列させる
、請求項８７記載の方法。
【請求項８９】前記複数の層のそれぞれが頂面に粘着性を有している、請
求項８７記載の方法。
【請求項９０】複数の層から成るフロアマットであって、前記複数の層の
それぞれが複数の開口を画定しており、前記複数の層のそれぞれの複数の開口が
、前記複数の層のそれぞれ他の層の前記複数の開口と整列していることを特徴と
するフロアマット。
【請求項９１】前記複数の層のそれぞれがその頂面に粘着性を有している
、請求項９０記載のフロアマット。
【請求項９２】前記フロアマットがさらに、切欠きを画定するベース部分
を有しており、前記複数の層が前記切欠き内部に配置されている、請求項９０記
載のフロアマット。
【請求項９３】前記フロアマットがさらに、前記複数の層または前記ベー
ス部分のいずれかに接続されたセンサシステムを有している、請求項９２記載の
フロアマット。
【請求項９４】フロアマットであって、複数の層と、切欠きを画定するベース部分とから成っており、前記複数の層が前記切欠き内
部に配置されており、前記切欠きの底部を画定する前記ベース部分の表面が浮き
出し部分を有しており、前記ベース部分の前記浮き出し部分が、前記複数の層の
それぞれに浮き出し部分を形成するようになっている、ことを特徴とするフロア
マット。
【請求項９５】前記複数の層のそれぞれがその頂面に粘着性を有している
、請求項９４記載のフロアマット。
【請求項９６】前記フロアマットがさらに、前記複数の層または前記ベー
ス部分のいずれかに接続されたセンサシステムを有している、請求項９５記載の
フロアマット。
【請求項９７】フロアマットであって、粘着性部分と、該粘着性部分を内部に配置する切欠きを画定するベース部分と、前記粘着性部分または前記ベース部分のいずれかに接続されたセンサと、から
成っていることを特徴とするフロアマット。
【請求項９８】前記センサが圧力センサである、請求項９７記載のフロア
マット。
【請求項９９】前記センサが動作検出器である、請求項９７記載のフロア
マット。
【請求項１００】前記フロアマットがさらに、前記センサに接続されたデ
ィスプレイ装置を有している、請求項９７記載のフロアマット。
【請求項１０１】前記ディスプレイ装置がＬＥＤである、請求項１００記
載のフロアマット。
【請求項１０２】フロアマットをクリーニングする方法であって、フロアマット上の人の存在を感知するステップと、前記感知ステップに応じて、フロアマットを踏んだ人の数を検出するステップ
と、さらに、人数が規定された人数に等しくなったあと、フロアマットからフロアマットの
クリーニング可能な部分を取り外すステップと、から成ることを特徴とする、フ
ロアマットをクリーニングする方法。
【請求項１０３】感知ステップが、フロアマットに加えられた圧力を感知
することを含む、請求項１０２記載の方法。
【請求項１０４】感知ステップが、フロアマットを横切る動作を感知する
ことを含む、請求項１０２記載の方法。
【請求項１０５】前記方法がさらに、規定された人数に等しくなるとディ
スプレイ装置上で指示を与えるステップを有する、請求項１０２記載の方法。
【請求項１０６】前記指示がＬＥＤの照明を含む、請求項１０５記載の方
法。
【請求項１０７】クリーニング可能な部分がその頂面に粘着性を有してい
る、請求項１０２記載の方法。
【請求項１０８】クリーニング可能な部分が複数の層を有しており、該複
数の層のそれぞれがその頂面に粘着性を有している、請求項１０７記載の方法。
【請求項１０９】フロアマットであって、挿入部分と、複数のベース部分とから成っており、該複数のベース部分のそれぞれが切欠き
を有しており、前記挿入部分が、前記複数のベース部分の前記切欠きのうちの１
つの切欠き内に位置決め可能であり、前記複数のベース部分のそれぞれが、それ
ぞれ他の複数のベース部分とは異なった形状を有している、ことを特徴とするフ
ロアマット。
【請求項１１０】前記挿入部分がその頂面に粘着性表面を有している、請
求項１０９記載のフロアマット。
【請求項１１１】フロアマットであって、挿入部分と、切欠きを内部に画定するベース部分とから成っており、前記挿入部分が前記切
欠き内部に配置されており、前記挿入部分が複数のシートのうちの１枚であり、前記複数のシートのそれぞ
れが、前記複数のシートの他の少なくとも１枚に分離可能に取り付けられており
、前記挿入部分から分離された残った前記複数のシートが、前記ベース部分の前
記切欠きとは別に貯えられるようになっている、ことを特徴とするフロアマット
。
【請求項１１２】前記残った複数のシートがロールに形成されている、請
求項１１１記載のフロアマット。
【請求項１１３】前記残った複数のシートが折り重ねられてフラットな形
状に形成されており、前記残った複数のシートが前記ベース部分の下部に貯えら
れている、請求項１１１記載のフロアマット。
【請求項１１４】フロアマットであって、粘着性部分と、該粘着性部分に隣接する軌道と、該軌道内で運動可能であり、かつ、前記粘着性部分と係合可能なスクレーパと
から成っていることを特徴とするフロアマット。
【請求項１１５】フロアマットがさらに、ベース部分を有しており、該ベ
ース部分内に前記粘着性部分が配置されている、請求項１１４記載のフロアマッ
ト。
【請求項１１６】フロアマットがさらに、前記軌道の端部に取り付けられ
た溜めますを有している、請求項１１４記載のフロアマット。